JP2012052626A - 動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シンクロナイザリングの遊転時において、シンクロナイザリングの内周コーン面とギヤ(ギヤピース)の外周コーン面との接触を適正化する。
【解決手段】 本発明の動力伝達装置は、回転軸2とクラッチハブ3と変速ギヤ5とギヤピース6とシンクロナイザリング71〜73とスリーブ4とを有し、スリーブ内周歯41がクラッチハブ外周歯31とのみスプライン嵌合しているスリーブ4の中立位置において、シンクロナイザリング(アウタリング71)の軸方向の移動を規制して、内周コーン面712及びミドル外周コーン面722の間の密着を防止する移動規制部を有することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明の動力伝達装置は、回転軸2とクラッチハブ3と変速ギヤ5とギヤピース6とシンクロナイザリング71〜73とスリーブ4とを有し、スリーブ内周歯41がクラッチハブ外周歯31とのみスプライン嵌合しているスリーブ4の中立位置において、シンクロナイザリング(アウタリング71)の軸方向の移動を規制して、内周コーン面712及びミドル外周コーン面722の間の密着を防止する移動規制部を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、動力伝達装置に関し、特にシンクロナイザリング(同期装置)を有する動力伝達装置に関する。
自動車は、内燃機関の動力を走行条件に応じて変換して取り出すための動力伝達装置を備えている。動力伝達装置にはギヤ式やベルト式等があり、動力伝達損失の少ないギヤ式の動力伝達装置が多用されている。
ギヤ式の動力伝達装置は、入力される内燃機関の動力を走行条件に応じて出力する目的で、複数段のギヤを切り替える装置であり、一般的にトランスミッション(変速機)やトランスファ(副変速機)と呼ばれたりする。
動力伝達装置は、ギヤを切り替えて変速する際、変速を迅速且つ容易に行うために、シンクロナイザリングを備えている。シンクロナイザリングは、ギヤのコーン部のテーパ形状をなす外周コーン面(あるいはギヤと一体回転するギヤピースのテーパ形状をなす外周コーン面)と摩擦係合可能なテーパ形状をなす内周コーン面をもつ。そして、ギヤの外周コーン面とシンクロナイザリングの内周コーン面とが摩擦係合し、両者の回転が同期した後、ギヤが切り替えられる。
ところで、シンクロナイザリングに対応するギヤが選択されておらず、シンクロナイザリングが遊転している時には、シンクロナイザリングの内周コーン面とギヤの外周コーン面とが接触しないように、シンクロナイザリングやギヤの回転中心側に位置する回転軸の軸方向及び径方向にクリアランスを持たせてある。これは、シンクロナイザリングの遊転時に、内周コーン面と外周コーン面との接触を低減するためである。
更に、内周コーン面と外周コーン面との接触を抑制するために様々な工夫がなされている。例えば、特許文献1では、シンクロナイザリングに取り付けるばね要素によって、シンクロナイザリングを安定して保持することで、シンクロナイザリングの内周コーン面とギヤの外周コーン面との接触による引き摺り荷重の発生を抑制する発明が開示されている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、シンクロナイザリングの遊転時において、シンクロナイザリングの内周コーン面とギヤ(ギヤピース)の外周コーン面との接触を適正化することができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の構成上の特徴は、回転軸と、
前記回転軸上に前記回転軸と一体回転可能に固定され、外周にクラッチハブ外周歯をもつクラッチハブと、
前記回転軸上に前記回転軸と相対回転可能に保持される変速ギヤと、
前記変速ギヤと一体回転可能で、軸方向において前記クラッチハブと前記変速ギヤとの間に位置し、ギヤピース外周歯と前記クラッチハブ側の外周に前記クラッチハブに向かって縮径するように突設されたテーパ形状の外周コーン面とをもつギヤピースと、
軸方向において前記クラッチハブと前記ギヤピースとの間に位置し、外周にシンクロナイザリング外周歯と軸方向において前記クラッチハブから前記ギヤピースに向けて拡径し前記外周コーン面に摩擦係合可能な内周コーン面とをもつシンクロナイザリングと、
前記クラッチハブ外周歯、前記シンクロナイザリング外周歯及び前記ギヤピース外周歯とそれぞれスプライン嵌合可能なスリーブ内周歯を内周にもち、前記クラッチハブに軸方向摺動可能に保持されるスリーブと、
を有する動力伝達装置であって、
前記スリーブ内周歯が前記クラッチハブ外周歯とのみスプライン嵌合している前記スリーブの中立位置において、前記シンクロナイザリングの軸方向の移動を規制して、前記内周コーン面及び前記外周コーン面の間の密着を防止する移動規制部を有することである。
前記回転軸上に前記回転軸と一体回転可能に固定され、外周にクラッチハブ外周歯をもつクラッチハブと、
前記回転軸上に前記回転軸と相対回転可能に保持される変速ギヤと、
前記変速ギヤと一体回転可能で、軸方向において前記クラッチハブと前記変速ギヤとの間に位置し、ギヤピース外周歯と前記クラッチハブ側の外周に前記クラッチハブに向かって縮径するように突設されたテーパ形状の外周コーン面とをもつギヤピースと、
軸方向において前記クラッチハブと前記ギヤピースとの間に位置し、外周にシンクロナイザリング外周歯と軸方向において前記クラッチハブから前記ギヤピースに向けて拡径し前記外周コーン面に摩擦係合可能な内周コーン面とをもつシンクロナイザリングと、
前記クラッチハブ外周歯、前記シンクロナイザリング外周歯及び前記ギヤピース外周歯とそれぞれスプライン嵌合可能なスリーブ内周歯を内周にもち、前記クラッチハブに軸方向摺動可能に保持されるスリーブと、
を有する動力伝達装置であって、
前記スリーブ内周歯が前記クラッチハブ外周歯とのみスプライン嵌合している前記スリーブの中立位置において、前記シンクロナイザリングの軸方向の移動を規制して、前記内周コーン面及び前記外周コーン面の間の密着を防止する移動規制部を有することである。
また請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記移動規制部は、前記シンクロナイザリング外周歯から拡径方向に突出した突出係合部と、前記スリーブ内周歯の歯と歯との間の歯底が更に拡径方向に窪み、前記突出係合部が挿入可能な溝部と、を有し、
前記溝部は、少なくとも前記スリーブの前記中立位置で、前記突出係合部の軸方向前記ギヤピーsu側が当接する係止部を有し、
前記シンクロナイザリングは、前記スリーブが中立位置で、前記スリーブと相対回転可能であり、前記突出係合部と前記係止部とが当接して軸方向の移動を規制されることである。
前記溝部は、少なくとも前記スリーブの前記中立位置で、前記突出係合部の軸方向前記ギヤピーsu側が当接する係止部を有し、
前記シンクロナイザリングは、前記スリーブが中立位置で、前記スリーブと相対回転可能であり、前記突出係合部と前記係止部とが当接して軸方向の移動を規制されることである。
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記移動規制部は、前記スリーブ内周歯から縮径方向に突出した突出係合部と、前記シンクロナイザリング外周歯の歯と歯との間の歯底が更に縮径方向に窪み、前記突出係合部が挿入可能な溝部と、を有し、
前記溝部は、少なくとも前記スリーブの前記中立位置で、前記突出係合部の軸方向前記クラッチハブ側が当接する係止部を有し、
前記シンクロナイザリングは、前記スリーブが中立位置で、前記スリーブと相対回転可能であり、前記突出係合部と前記係止部とが当接して軸方向の移動を規制されることである。
前記溝部は、少なくとも前記スリーブの前記中立位置で、前記突出係合部の軸方向前記クラッチハブ側が当接する係止部を有し、
前記シンクロナイザリングは、前記スリーブが中立位置で、前記スリーブと相対回転可能であり、前記突出係合部と前記係止部とが当接して軸方向の移動を規制されることである。
請求項1に係る発明においては、シンクロナイザリングが遊転するスリーブの中立位置のとき、内周コーン面及び外周コーン面の間の密着を防止するように、シンクロナイザリングの軸方向の移動を規制する移動規制部を有する。これにより、内周コーン面と外周コーン面との接触が適正化できる。
請求項2に係る発明においては、移動規制部が突出係合部と溝部とから構成される。突出係合部はシンクロナイザリング外周歯から拡径方向に突出している。溝部は、スリーブ内周歯の歯と歯と間の歯底に設けられており、突出係合部が挿入し係合するためのものである。そして、溝部は、突出係合部のギヤピース側が当接する係止部を有している。スリーブが中立位置のとき、溝部に挿入し係合している突出係合部のギヤピース側が係止部に当接するため、シンクロナイザリングの軸方向の移動が規制される。突出係合部及び溝部は、シンクロナイザリング及びスリーブをそれぞれ複雑な形状に変更するものではない。そして、部品点数の増加もないため、組み付けも複雑なものではない。
請求項3に係る発明においては、移動規制部が突出係合部と溝部とから構成される。突出係合部はスリーブ内周歯から縮径方向に突出して形成される。溝部は、シンクロナイザリング外周歯の歯と歯との間の歯底に設けられており、突出係合部が挿入し係合するためのものである。そして、溝部は、突出係合部のクラッチハブ側が当接する係止部を有している。スリーブが中立位置のとき、溝部に挿入し係合している突出係合部のクラッチハブ側が係止部に当接するため、シンクロナイザリングの軸方向の移動が規制される。突出係合部及び溝部は、シンクロナイザリング及びスリーブをそれぞれ複雑な形状に変更するものではない。そして、部品点数の増加もないため、組み付けも複雑なものではない。
本発明の代表的な実施形態を図1〜図10を参照して説明する。本実施形態に係る動力伝達装置は、車両に搭載されているものである。
(実施形態1)
本実施形態1の動力伝達装置10は、図1及び2に示されるように、回転軸2と、クラッチハブ3と、スリーブ4と、変速ギヤ5と、ギヤピース6と、シンクロナイザリング(71〜73)とを有する。
本実施形態1の動力伝達装置10は、図1及び2に示されるように、回転軸2と、クラッチハブ3と、スリーブ4と、変速ギヤ5と、ギヤピース6と、シンクロナイザリング(71〜73)とを有する。
回転軸2は、変速機外部の内燃機関(図示略)の動力が伝達されて回転する棒状の部材である。
クラッチハブ3は、円筒状の部材であり、回転軸2の外周側に一体回転可能に固定されている。クラッチハブ3の外周には、クラッチハブ外周歯31が形成されている。
変速ギヤ5は、円筒状の部材であり、回転軸2上にベアリング21を介して回転自在に保持される。変速ギヤ5は、回転軸2の軸方向においてクラッチハブ3の一方に1つ配置される(図1においては、クラッチハブ3の右側に1つある。)。
ギヤピース6は、クラッチハブ3と変速ギヤ5との間に位置し、変速ギヤ5と一体回転するように変速ギヤ5に固定されている。ギヤピース6は、ギヤピース外周歯61とコーン部62とを有する。ギヤピース外周歯61は、クラッチハブ3側にチャンファ61tを有し、後述するスリーブ4のスリーブ内周歯41とスプライン嵌合する。コーン部62は、軸方向でクラッチハブ3側の外周にクラッチハブ3に向かって縮径するように突設されており、外周コーン面621とを有する。外周コーン面621は、コーン部62の外周側のテーパ形状の面である。
シンクロナイザリングは、回転軸2と同軸で、クラッチハブ3とギヤピース6(変速ギヤ5)との間に位置するアウタリング71、ミドルリング72、インナリング73の3つからなる。アウタリング71は、シンクロナイザイング外周歯711とアウタ内周コーン面712と係合部713と突出係合部714とを有する。シンクロナイザリング外周歯711は外周に形成され、クラッチハブ3側にチャンファ711tを有する。アウタ内周コーン面712は、クラッチハブ3に向かって縮径するテーパ形状の内周面である。係合部713は、軸方向でクラッチハブ3側に形成され、後述するインナリング73の係合爪733が係合する。突出係合部714は、シンクロナイザリング外周歯711から更に拡径方向に突出している。ミドルリング72は、クラッチハブ3側に向けて縮径するテーパ形状の内外面をもつ部材であり、アウタリング71より縮径側に位置する。ミドルリング72は、外周にミドル外周コーン面721、内周にミドル内周コーン面722を有する。インナリング73は、クラッチハブ3に向かって縮径するテーパ形状の内外面をもつ部材であり、ミドルリング72より縮径側に位置する。そして、インナリング73は、外周にインナ外周コーン面731、内周にインナ内周コーン面(内周コーン面)732、そしてクラッチハブ3側に突出した係合爪733を有する。係合爪733がアウタリング71の係合部713と係合して、アウタリング71とインナリング73とは、一体回転する。
アウタ内周コーン面712とミドル外周コーン面721、ミドル内周コーン面722とインナ外周コーン面731、インナ内周コーン面732とギヤピース6の外周コーン面62、がそれぞれ摩擦係合可能である。
スリーブ4は、回転軸2及びクラッチハブ3と一体回転可能で、軸方向摺動可能にクラッチハブ3の外周側に保持されている。そして、クラッチハブ3のクラッチハブ外周歯31、アウタリング71のシンクロナイザリング外周歯711、及びギヤピース6のギヤピース外周歯61にそれぞれスプライン嵌合可能なスリーブ内周歯41が内周に形成されている。スリーブ内周歯41は、変速ギヤ5側にチャンファ41tを有する。スリーブ4は、スリーブ内周歯41がクラッチハブ外周歯3とスプライン嵌合している。本実施形態では、スリーブ4の位置として、スリーブ内周歯41がシンクロナイザリング外周歯711及びギヤピース外周歯61にスプライン嵌合していないときを中立位置(図1)と称し、スリーブ内周歯41がクラッチハブ外周歯3、シンクロナイザリング外周歯711及びギヤピース外周歯61とスプライン嵌合しているときを係合位置(図2)と称する。
スリーブ4は、図3に示されるように、突出係合部714が挿入可能な、スリーブ内周歯41の歯と歯との間の大径部(歯底)42が更に拡径方向に窪んだ溝部43を有する。溝部43は、図1及び図2に示されるように、突出係合部714の軸方向のギヤピース6側714sが当接する係止部431を有する。溝部43は、軸方向においてギヤピース6の反対側が開口している。そして、突出係合部714は、溝部43をスムーズに軸方向移動できる。スリーブ4が中立位置のとき、係止部431が突出係合部714のギヤピース側714sに当接して、アウタリング71の軸方向の移動を規制する。スリーブ4が中立位置から係合位置へ摺動する途中において、アウタ内周コーン面712とミドル外周コーン面721、ミドル内周コーン面722とインナ外周コーン面731、インナ内周コーン面732とギヤピース6の外周コーン面62、のそれぞれの摩擦係合を妨げないならば、溝部43は軸方向で係止部431の反対側が開口しない形状としたものでもよい。
また、溝部43は、スリーブ4の周方向において全ての大径部43に形成される。なお、溝部43はスリーブ4の周方向全てに形成されなくても良い。あるいは、周方向の所々、周方向を均等に分割する位置、等で形成されるものでも良い。その場合、突出係合部714は溝部43と同数以下で形成され、周方向の溝部43が形成される位置と対応する位置に形成される。
そして、スリーブ4のスリーブ内周歯41は、スリーブ4の中立位置において、溝部43にアウタリング71の突出係合部は挿入し係合しているが、スリーブ内周歯41とシンクロナイザリング外周歯711とはスプライン嵌合していない。つまり、軸方向においてクラッチハブ3側の軸方向所定長さ分、スリーブ内周歯41が全周に渡って形成されていない。言い換えると、スリーブ4の中立位置において、スリーブ内周歯41以外の突出係合部714が挿入し係合する溝部43が軸方向に延長された形状である。
本実施形態1の動力伝達装置10の基本的な動作を簡単に説明する。まず、スリーブ内周歯41が、ギヤピース外周歯61及びシンクロナイザリング外周歯711とはスプライン嵌合しておらず、クラッチハブ外周歯31とスプライン嵌合しているスリーブ4の中立位置(図1)のとき、アウタリング71の突出係合部41のギヤピース側714sはスリーブ4の溝部43の係止部431に当接している。そのため、アウタリング71は軸方向において、クラッチハブ3側に引き寄せられている。
次に、スリーブ4が中立位置(図1)から係合位置(図2)へ軸方向に摺動移動する場合を説明する。スリーブ4の移動は、スリーブ4の外周に形成されているシフトフォーク溝44に係合している図示されていないシフトフォークに連結しているシフトレバー(図示せず)の操作に基づいて行われる。スリーブ4が移動し始めると、まずスリーブ内周歯41のチャンファ41tとアウタリング71のシンクロナイザリング外周歯711のチャンファ711tとが当接し、アウタリング71が軸方向でギヤピース6側に移動する。アウタリング71の軸方向ギヤピース6側への移動により、ミドルリング72及びインナリング73もギヤピース6側に移動する。アウタリング71、ミドルリング72、インナリング73がギヤピース6側に移動することで、相対するコーン面同士が摩擦係合する。アウタ内周コーン面712とミドルリング72のミドル外周コーン面721、ミドルリング72のミドル内周コーン面722とインナリング73のインナ外周コーン面731、インナリング73のインナ内周コーン面732とギヤピース6の外周コーン面621が摩擦係合する。スリーブ4の軸方向の移動により、アウタリング71がミドルリング72に、ミドルリング72がインナリング73に、インナリング73がギヤピース6に押圧され、回転軸2と変速ギヤ5との回転が同期し始める。回転軸2と変速ギヤ5との回転が同期すると、スリーブ内周歯41のチャンファ41tがアウタリング71のシンクロナイザリング外周歯711のチャンファ711tを押し分け、更にギヤピース6のギヤピース外周歯61のチャンファ61tに当接し、押し分ける。そして、スリーブ内周歯41とシンクロナイザリング外周歯711及びギヤピース外周歯61とがスプライン嵌合して、スリーブ4が係合位置となる。スリーブ4がこの係合位置となることで、変速ギヤ5に対応する変速段にシフトが完了したことになる(図2)。
次に、スリーブ4が係合位置から中立位置へ軸方向に摺動移動する場合を説明する。スリーブ4が軸方向クラッチハブ3側に移動し始めると、スリーブ内周歯41とギヤピース外周歯61とのスプライン嵌合がはずれ、ギヤピース6及び変速ギヤ5が回転軸2やクラッチハブ3、スリーブ4に対して相対回転する。そして、スリーブ内周歯41とアウタリング71のシンクロナイザリング外周歯711とのスプライン嵌合がはずれる。アウタリング71の突出係合部714は溝部43に挿入・係合したままスリーブ4が更に移動すると、突出係合部714のギヤピース側714sが溝部43の係止部431に当接し、スリーブ4の中立位置までアウタリング71をクラッチハブ3側に引き寄せる。そのため、アウタ内周コーン面712とミドル外周コーン面721との径方向の間隔が確保される。つまり、シンクロナイザリングの遊転時に、各シンクロナイザリングのコーン面の接触及びギヤピース6の外周コーン面621との密着が抑制され、接触が適正化される。
また、突出係合部714はシンクロナイザリング外周歯711から突出した形状、溝部43はスリーブ4の大径部42の突出係合部714が挿入・係合可能な形状、とそれぞれ複雑な形状の変更ではない。そして、部品点数の増加もないため、組み付けも複雑なものとではない。
(実施形態2)
本実施形態2は実施形態1と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態2は実施形態1と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態2の動力伝達装置11に用いられるスリーブ4は、図4及び5に示されるように、スリーブ内周歯45が軸方向でクラッチハブ3側のAとギヤピース6側のBとに分割された形状である。スリーブ内周歯45は、図4に示されるように、アウタリング71のシンクロナイザリング外周歯711がスリーブ内周歯45と接触しない程度に軸方向に間隔があり、全周に渡って歯が形成されていない。スリーブ内周歯45のAとBそれぞれにギヤピース6側にチャンファ45At、45Btを有する。
スリーブ内周歯45は、スリーブ4の周方向において、軸方向に分割されるスリーブ内周歯45と分割されないスリーブ内周歯41との組み合わせでもよい。その場合、分割されるスリーブ内周歯45は周方向に均等に配置され、アウタリング71のシンクロナイザリング外周歯711はスリーブ内周歯45の同数以下で、周方向に分割されるスリーブ内周歯45が配置される位置に配置されるのが好ましい。
本実施形態2の動力伝達装置11では、スリーブ4が中立位置(図4)から係合位置(図5)へ軸方向に摺動移動すると、まず、アウタリング71よりクラッチハブ3側に位置するスリーブ4のスリーブ内周歯45Aのチャンファ45Atがアウタリング71のシンクロナイザリング外周歯711のチャンファ711tと当接する。チャンファ45Atとチャンファ711tとの当接により、アウタリング71、ミドルリング72及びインナリング73は、ギヤピース6側に押圧され、相対するコーン面が摩擦係合する。そして、回転軸2と変速ギヤ5との回転が同期すると、シンクロナイザリング外周歯711のチャンファ711tと当接していたチャンファ45Atがチャンファ711tを押し分け進み、スリーブ内周歯45Bのチャンファ45Btがギヤピース6のギヤピース外周歯61のチャンファ61tと当接し、チャンファ61tを押し分ける。図5に示されるように、アウタリング71のシンクロナイザリング外周歯711はスリーブ内周歯45のAとスプライン嵌合し、ギヤピース6のギヤピース外周歯61はスリーブ内周歯45のBとスプライン嵌合する。本実施形態2の動力伝達装置11のスリーブ4は、スリーブ内周歯45のAがシンクロナイザリング外周歯711とスプライン嵌合した後、スリーブ内周歯45のAが更にギヤピース外周歯61とスプライン嵌合するために移動しない。スリーブ内周歯45のAよりギヤピース6側に位置するスリーブ内周歯45のBがギヤピース外周歯61とスプライン嵌合する。そのため、実施形態1の動力伝達装置10の効果に加え、スリーブ4の軸方向の移動距離が実施形態1の場合に比べて少ないという効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態3は実施形態2と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態3は実施形態2と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態3の動力伝達装置12に用いられるスリーブ4は、図6及び7に示されるように、スリーブ内周歯45がクラッチハブ3側とギヤピース6側とに軸方向で分割した形状であり、溝部43が形成されていない。そして、スリーブ4は、スリーブ内周歯45Aから縮径方向に突出した突出係合部46を有する。突出係合部46は、軸方向においてスリーブ内周歯45Aのギヤピース6側に位置する。
そして、シンクロナイザリングの1つであるアウタリング71は、シンクロナイザリング外周歯711の歯と歯との間の小径部(歯底)が更に縮径方向に窪み、スリーブ4の突出係合部46が挿入し係合可能な溝部715を有する。溝部715は、突出係合部46のクラッチハブ側46sが当接する係止部715kを、軸方向でクラッチハブ3側に有する。溝部715は、軸方向においてギヤピース6側が開口しており、係止部715kから軸方向に窪んでいる。スリーブ4は、中立位置のとき、係止部715kが突出係合部46のクラッチハブ側46s46sと当接して、軸方向の移動を規制している。
スリーブ4が中立位置のとき、アウタリング7は軸方向の移動が規制され、クラッチハブ3側に引き寄せられ、スリーブ4が係合位置のとき、係止部715kとクラッチハブ側46sは当接しないので、溝部715と突出係合部46とによってはアウタリング7の軸方向移動は規制されない。
(実施形態4)
本実施形態4は実施形態2と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態4は実施形態2と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態4の動力伝達装置に用いられるスリーブ4は、図8に示されるように、軸方向で分割されたスリーブ内周歯45を有し、軸方向に貫通した溝部46が形成されている。更に、溝部46より拡径方向に全周に渡って窪んだ挿入部47が形成されている。挿入部47は、軸方向において、クラッチハブ3側のスリーブ内周歯45Aとギヤピース6側のスリーブ内周歯45Bとの間、スリーブ内周歯45B側に位置する。
本実施形態4の動力伝達装置はスナップリング8を有し、スナップリング8はスリーブ4の挿入部47に挿入される。スナップリング8の径方向の幅は、挿入部47に挿入された際に、大径部より縮径方向に突出しない程度である。スナップリング8の軸方向クラッチハブ3側は、アウタリング71の突出係合部714のギヤピース側714sが当接する係止部81となる。よって、スリーブ4の溝部46とアウタリング71の突出係合部714とスナップリング8とで移動規制部となる。
本実施形態4の動力伝達装置は、スリーブ4の溝部46が貫通形状であるため、溝部46が形成し易い。そして、スナップリング8を1つ追加することで移動規制部を構成できるため、大きな構造の変更や大幅なコストアップもない。
(実施形態5)
本実施形態2は実施形態2と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態2は実施形態2と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態2の動力伝達装置13に用いられるスリーブ4は、図9及び10に示されるように、溝部が形成されておらず、スリーブ内周歯が軸方向で分割されている。スリーブ内周部は、クラッチハブ3側の第1スリーブ内周歯48とギヤピース6側の第2スリーブ内周歯49とで構成される。そして、本実施形態5の動力伝達装置13で用いられるアウタリング71は突出係合部を有しない。
第2スリーブ内周歯49は、第1スリーブ内周歯48より縮径方向に延長されており、スリーブ4が中立位置のとき(図9)、軸方向においてアウタリング71のシンクロナイザリング外周歯711とギヤピース6のギヤピース外周歯63との間に位置する。ギヤピース6のギヤピース外周歯63の歯と歯の間の小径部は、クラッチハブ3のクラッチハブ外周歯31の歯と歯の間の小径部及びシンクロナイザリング外周歯711の歯と歯の間の小径部より縮径方向に位置する。第2スリーブ内周歯49は、ギヤピース外周歯61とのみスプライン嵌合可能である。第2スリーブ内周歯49の歯先の径は、アウタリング71の小径部の径より縮径側に位置するため、スリーブ4が軸方向でクラッチハブ3側に移動する際、第2スリーブ内周歯49のクラッチハブ側49sがアウタリング71の側面716に当接し、第2スリーブ内周歯49とシンクロナイザリング外周歯711とがスプライン嵌合することはない。
スリーブ4が係合位置のとき、図10に示されるように、第1スリーブ内周歯48はクラッチハブ外周歯31とシンクロナイザリング外周歯711とスプライン嵌合しており、第2スリーブ内周歯49はギヤピース外周歯63とスプライン嵌合する。この状態で、回転軸2と変速ギヤ5とが一体回転する。
そして、スリーブ4が係合位置から中立位置へと軸方向に移動する際、第2スリーブ内周歯49とギヤピース外周歯63とのスプライン嵌合がはずれた後、第2スリーブ内周歯49のクラッチハブ側49は、アウタリング71の側面716に当接する。アウタリング71は、第2スリーブ内周歯49により、スリーブ4とともにクラッチハブ3側に移動し、スリーブ4が中立位置にいる間、クラッチハブ3側に引き寄せられた状態を維持する。つまり、移動規制部である第2スリーブ内周歯49により、アウタリング71の軸方向の移動が規制される。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、アウタリング71、ミドルリング72、インナリング73の3つで構成されるシンクロナイザリングを用いているが、1つシンクロナイザリングだけのものでも良い。シンクロナイザリングの内周コーン面と、ギヤピースの外周コーン面との接触を抑制する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、アウタリング71、ミドルリング72、インナリング73の3つで構成されるシンクロナイザリングを用いているが、1つシンクロナイザリングだけのものでも良い。シンクロナイザリングの内周コーン面と、ギヤピースの外周コーン面との接触を抑制する。
10〜13:動力伝達装置、
2:回転軸、21:ベアリング、
3:クラッチハブ、31:クラッチハブ外周歯、
4:スリーブ、41,45:スリーブ内周歯、42:大径部、43:溝部、
431:係止部、44:シフトフォーク、46:突出係合部、
47:挿入部、48:第1スリーブ内周歯、49:第2スリーブ内周歯、
49s:クラッチハブ側、
5:変速ギヤ、
6:ギヤピース、61,63:ギヤピース外周歯、62:コーン部、
621:外周コーン面、
71:アウタリング、711:シンクロナイザリング外周歯、
712:アウタ外周コーン面、713:係合部、714:突出係合部、
714s:ギヤピース側、715:溝部、715k:係止部、716:側面、
72:ミドルリング、721:ミドル外周コーン面、722:ミドル内周コーン面、
73:インナリング、731:インナ外周コーン面、
732:インナ内周コーン面(内周コーン面)、733:係止爪、
8:スナップリング、81:係止部。
2:回転軸、21:ベアリング、
3:クラッチハブ、31:クラッチハブ外周歯、
4:スリーブ、41,45:スリーブ内周歯、42:大径部、43:溝部、
431:係止部、44:シフトフォーク、46:突出係合部、
47:挿入部、48:第1スリーブ内周歯、49:第2スリーブ内周歯、
49s:クラッチハブ側、
5:変速ギヤ、
6:ギヤピース、61,63:ギヤピース外周歯、62:コーン部、
621:外周コーン面、
71:アウタリング、711:シンクロナイザリング外周歯、
712:アウタ外周コーン面、713:係合部、714:突出係合部、
714s:ギヤピース側、715:溝部、715k:係止部、716:側面、
72:ミドルリング、721:ミドル外周コーン面、722:ミドル内周コーン面、
73:インナリング、731:インナ外周コーン面、
732:インナ内周コーン面(内周コーン面)、733:係止爪、
8:スナップリング、81:係止部。
Claims (3)
- 回転軸と、
前記回転軸上に前記回転軸と一体回転可能に固定され、外周にクラッチハブ外周歯をもつクラッチハブと、
前記回転軸上に前記回転軸と相対回転可能に保持される変速ギヤと、
前記変速ギヤと一体回転可能で、軸方向において前記クラッチハブと前記変速ギヤとの間に位置し、ギヤピース外周歯と前記クラッチハブ側の外周に前記クラッチハブに向かって縮径するように突設されたテーパ形状の外周コーン面とをもつギヤピースと、
軸方向において前記クラッチハブと前記ギヤピースとの間に位置し、外周にシンクロナイザリング外周歯と軸方向において前記クラッチハブから前記ギヤピースに向けて拡径し前記外周コーン面に摩擦係合可能な内周コーン面とをもつシンクロナイザリングと、
前記クラッチハブ外周歯、前記シンクロナイザリング外周歯及び前記ギヤピース外周歯とそれぞれスプライン嵌合可能なスリーブ内周歯を内周にもち、前記クラッチハブに軸方向摺動可能に保持されるスリーブと、
を有する動力伝達装置であって、
前記スリーブ内周歯が前記クラッチハブ外周歯とのみスプライン嵌合している前記スリーブの中立位置において、前記シンクロナイザリングの軸方向の移動を規制して、前記内周コーン面及び前記外周コーン面の間の密着を防止する移動規制部を有することを特徴とする動力伝達装置。 - 前記移動規制部は、前記シンクロナイザリング外周歯から拡径方向に突出した突出係合部と、前記スリーブ内周歯の歯と歯との間の歯底が更に拡径方向に窪み、前記突出係合部が挿入可能な溝部と、を有し、
前記溝部は、少なくとも前記スリーブの前記中立位置で、前記突出係合部の軸方向前記ギヤピース側が当接する係止部を有し、
前記シンクロナイザリングは、前記スリーブが中立位置で、前記スリーブと相対回転可能であり、前記突出係合部と前記係止部とが当接して軸方向の移動を規制される請求項1に記載の動力伝達装置。 - 前記移動規制部は、前記スリーブ内周歯から縮径方向に突出した突出係合部と、前記シンクロナイザリング外周歯の歯と歯との間の歯底が更に縮径方向に窪み、前記突出係合部が挿入可能な溝部と、を有し、
前記溝部は、少なくとも前記スリーブの前記中立位置で、前記突出係合部の軸方向前記クラッチハブ側が当接する係止部を有し、
前記シンクロナイザリングは、前記スリーブが中立位置で、前記スリーブと相対回転可能であり、前記突出係合部と前記係止部とが当接して軸方向の移動を規制される請求項1に記載の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010196654A JP2012052626A (ja) | 2010-09-02 | 2010-09-02 | 動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010196654A JP2012052626A (ja) | 2010-09-02 | 2010-09-02 | 動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012052626A true JP2012052626A (ja) | 2012-03-15 |
Family
ID=45906174
Family Applications (1)
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JP2010196654A Pending JP2012052626A (ja) | 2010-09-02 | 2010-09-02 | 動力伝達装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012052626A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014108031A1 (de) * | 2014-06-06 | 2015-12-17 | Hoerbiger Antriebstechnik Holding Gmbh | Synchronisationseinheit für ein Getriebe |
-
2010
- 2010-09-02 JP JP2010196654A patent/JP2012052626A/ja active Pending
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DE102014108031A1 (de) * | 2014-06-06 | 2015-12-17 | Hoerbiger Antriebstechnik Holding Gmbh | Synchronisationseinheit für ein Getriebe |
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