JP2012051704A - 巻糸パッケージ、巻糸パッケージ製造方法、及び、巻糸パッケージ製造装置 - Google Patents
巻糸パッケージ、巻糸パッケージ製造方法、及び、巻糸パッケージ製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012051704A JP2012051704A JP2010196718A JP2010196718A JP2012051704A JP 2012051704 A JP2012051704 A JP 2012051704A JP 2010196718 A JP2010196718 A JP 2010196718A JP 2010196718 A JP2010196718 A JP 2010196718A JP 2012051704 A JP2012051704 A JP 2012051704A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- bobbin
- winding
- package
- wound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Winding Filamentary Materials (AREA)
- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
Abstract
【課題】巻糸パッケージにおいて、綾落ちを防止しつつ、糸条の巻取量の減少を極力抑える。
【解決手段】巻糸パッケージ103は、その軸方向に関する両端面103a、103bがともに、その径方向に対して傾斜したテーパ状になっているとともに、糸条101の解舒側と反対側の端面である、バンチ巻き104側の端面103aの傾斜角度α1が、糸条101の解舒側の端面である、バンチ巻き104と反対側の端面103bの傾斜角度α2よりも大きくなっている。
【選択図】図5
【解決手段】巻糸パッケージ103は、その軸方向に関する両端面103a、103bがともに、その径方向に対して傾斜したテーパ状になっているとともに、糸条101の解舒側と反対側の端面である、バンチ巻き104側の端面103aの傾斜角度α1が、糸条101の解舒側の端面である、バンチ巻き104と反対側の端面103bの傾斜角度α2よりも大きくなっている。
【選択図】図5
Description
本発明は、ボビンに糸条が巻き取られることで形成される巻糸パッケージ、並びに、巻糸パッケージを製造するための巻糸パッケージ製造方法及び巻糸パッケージ製造装置に関する。
特許文献1、2には、複数のボビンが装着されたボビンホルダの上方に、トラバース装置が配置されており、紡糸機から供給された複数の糸条を、トラバース装置によりボビンの軸方向に綾振りさせつつボビンに巻き取ることによって巻糸パッケージを形成する糸条巻取機が記載されている。
そして、特許文献1に記載の糸条巻取機では、ボビンの軸方向の両端側における綾振りの2つの反転位置が、糸条の巻取量に関わらずほぼ一定となっており、形成される巻糸パッケージの軸方向に関する両端面が、ともに径方向とほぼ平行となっている。
一方、特許文献2に記載の糸条巻取機では、ボビンに巻き取られる糸条の巻取量の増加に合わせて、綾振り幅を徐々に短くしており、形成される巻糸パッケージの軸方向に関する両端面が、径方向の外側に位置する部分ほど軸方向中央側にくるように傾斜したテーパ状になっている。
ここで、特許文献1に記載されているように、巻糸パッケージの軸方向の端面が径方向と平行となるように糸条を巻き取ると、ボビンに巻き取る糸条が、例えばフィラメントなど滑りやすいものである場合、巻糸パッケージの端面に、糸条の一部が滑り落ちて、巻き取られた糸条に巻糸パッケージの端面を横切る部分ができてしまう、いわゆる綾落ちが生じやすい。
そして、このような綾落ちが生じていると、巻糸パッケージから糸条を解舒する際に、糸条が引っかかって正常に糸条を解舒することができない虞がある。具体的に説明すると、例えば、図6(a)に示すように、巻糸パッケージ103の糸条を、端面103aと反対側から解舒する場合に、端面103aに綾落ちが生じている(端面103aを横切る部分101dができている)と、糸条101が、端面103aと巻糸パッケージ103の外周面との間の角(矢印Aで示す部分)に引っかかってしまい、正常に糸条101を解舒することができない虞がある。
一方、特許文献2に記載されているように、巻糸パッケージの軸方向の端面がテーパ状になっている場合には、ボビンに巻き取る糸条がフィラメントなどの滑りやすいものであったとしても、上述したような綾落ちは生じにくい。しかしながら、この場合には、巻糸パッケージの軸方向の端面がテーパ状になっている分、巻糸パッケージの軸方向の端面が径方向と平行になっている場合に比べて、糸条の巻取量が少なくなってしまう。
また、特許文献1、2では、ボビンホルダに複数のボビンが装着され、これら複数のボビンに一度に糸条を巻き取っているが、ボビンホルダをあまりに長大なものとしないために、各ボビンを軸方向に関して短いものとすることが多く、このような軸方向に関する長さの短いボビンに糸条が巻き取られることによって形成される巻糸パッケージにおいて十分な糸条の巻取量を確保するために、巻糸パッケージは径方向に大きなものとすることが多い。
そして、このような場合に、巻糸パッケージの軸方向の端面をテーパ状にすると、巻糸パッケージ全体に対するテーパ状の端面を形成している部分の割合が高くなり、糸条の巻取量が大きく減少してしまう。
本発明の目的は、綾落ちを防止しつつも、糸条の巻取量の減少を極力抑えることが可能な糸条巻取機を提供することである。
第1の発明に係る巻糸パッケージは、ボビンに糸条が巻き取られることで形成される巻糸パッケージであって、軸方向に関する両端面の径方向に対する傾斜角度が互いに異なることを特徴とする。
第5の発明に係る巻糸パッケージ製造方法は、ボビンに糸条を巻き取ることによって巻糸パッケージを製造する巻糸パッケージ製造方法であって、糸条をボビンの軸方向に綾振りしつつボビンに巻き取り、且つ、糸条の巻取量の増加に合わせて、前記軸方向に関する両端側における綾振りの反転位置を個別に変更することによって、製造される巻糸パッケージにおける、軸方向に関する両端面の径方向に対する傾斜角度が互いに異なるように、ボビンに糸条を巻き取ることを特徴とする。
第7の発明に係る巻糸パッケージ製造装置は、ボビンに糸条を巻き取ることによって巻糸パッケージを製造する巻糸パッケージ製造装置であって、ボビンが装着された状態で回転することによって、ボビンに糸条を巻き取るボビンホルダと、ボビンに巻き取られる糸条をボビンの軸方向に綾振りするトラバース装置と、前記トラバース装置の綾振り動作を制御するトラバース制御手段とを備え、前記トラバース装置は、前記ボビンの軸方向に関する両端側における綾振りの反転位置を個別に変更可能なものであって、前記トラバース制御手段が、糸条の巻取量の増加に合わせて、前記反転位置を個別に変更させることによって、製造される巻糸パッケージにおける、軸方向に関する両端面の径方向に対する傾斜角度が互いに異なるように、ボビンに糸条を巻き取ることを特徴とする。
これらの発明によると、巻糸パッケージの軸方向に関する両端面のうち、一方の端面の径方向に対する傾斜角度が大きくなっているので、この端面において綾落ちが生じてしまうのを防止することができ、この端面と反対側から糸条を解舒すれば、解舒時に糸条が巻糸パッケージの端面と外周面との間の角に引っかかりにくい。また、他方の端面の径方向に対する傾斜角度が小さくなっているので、巻糸パッケージの軸方向に関する端面を径方向に対して傾斜させることによる、糸条の巻取量の減少を極力抑えることができる。
なお、これらの発明における「軸方向に関する両端面の径方向に対する傾斜角度が互いに異なる」ことには、巻糸パッケージの軸方向に関する両端面がともに、径方向に対して傾斜しており、且つ、両端面の傾斜角度が互いに異なっていること、及び、上記両端面のうち一方の端面が径方向に対して傾斜しており、他方の端面が径方向と平行となっている(径方向に対する傾斜角度が0°である)ことの両方が含まれる。
第2の発明に係る巻糸パッケージは、第1の発明に係る巻糸パッケージにおいて、前記両端面のうち、糸条の解舒側の端面の前記傾斜角度が、反対側の端面の前記傾斜角度よりも小さいことを特徴とする。
第6の発明に係る巻糸パッケージの製造方法は、第5の発明に係る巻糸パッケージの製造方法において、前記両端面のうち、糸条の解舒側の端面の前記傾斜角度が、反対側の端面の前記傾斜角度よりも小さくなるように、ボビンに糸条を巻き取ることを特徴とする。
第8の発明に係る巻糸パッケージ製造装置は、第7の発明に係る巻糸パッケージ製造装置において、前記両端面のうち、糸条の解舒側の端面の前記傾斜角度が、反対側の端面の前記傾斜角度よりも小さくなるように、ボビンに糸条を巻き取ることを特徴とする。
これらの発明によると、巻糸パッケージにおける糸条の解舒側と反対側の端面は、上記傾斜角度が大きいため、綾落ちが生じにくく、糸条を解舒したときに、糸条が巻糸パッケージの上記反対側の端面と外周面との間の角に引っかかりにくい。
なお、糸条の巻取側の端面は、上記傾斜角度が小さいため、綾落ちが生じやすいが、巻糸パッケージから糸条を解舒する際には、糸条の解舒側の端面に綾落ちが生じていたとしても、糸条が、解舒側の端面と巻糸パッケージの外周面との間の角に引っかかるといった問題は生じない。
第3の発明に係る巻糸パッケージは、第2の発明に係る巻糸パッケージにおいて、前記反対側の端面の前記傾斜角度が、ボビンへの糸条の巻取中に、前記反対側の端面に綾落ちが発生しないような角度であることを特徴とする。
本発明によると、巻糸パッケージにおける、糸条の解舒側と反対側の端面に綾落ちが生じるのを確実に防止することができる。
第4の発明に係る巻糸パッケージは、第1〜第3のいずれかの発明に係る巻糸パッケージにおいて、前記ボビンが円筒状巻取管となった、チーズパッケージであることを特徴とする。
本発明によると、巻糸パッケージがチーズパッケージである場合にも、巻糸パッケージにおいて、上記傾斜角度の大きいほうの端面において綾落ちが生じてしまうのを防止しつつ、巻糸パッケージの軸方向に関する端面を径方向に対して傾斜させることによる、糸条の巻取量の減少を極力抑えることができる。
第9の発明に係る巻糸パッケージ製造装置は、第6〜第8のいずれかの発明に係る巻糸パッケージ製造装置において、前記ボビンホルダは、複数のボビンがその軸方向に沿って一列に並んだ状態で装着されるものであり、前記トラバース装置が、複数のボビンに対応して複数設けられていることを特徴とする。
ボビンホルダに複数のボビンが装着され、これら複数のボビンに一度に糸条を巻き取る巻糸パッケージ製造装置では、ボビンホルダをあまりに長大なものとしないために、各ボビンを軸方向に関して短いものとすることが多く、このような軸方向に関する長さの短いボビンに糸条が巻き取られることで形成される巻糸パッケージにおいて十分な糸条の巻取量を確保するために、巻糸パッケージを径方向に大きなものとすることが多い。そして、このような場合に、巻糸パッケージの軸方向の端面をテーパ状にすると、巻糸パッケージ全体に対するテーパ状の端面を形成している部分の割合が高くなり、糸条の巻取量が大きく減少してしまう。
しかしながら、本発明によると、このような場合でも、綾振りの上記2つの反転位置を個別に変更することによって、製造される巻糸パッケージにおける上記傾斜角度が互いに異なるようにボビンに糸条を巻き取るので、巻糸パッケージの軸方向に関する端面を径方向に対して傾斜させることによる、糸条の巻取量の減少を極力抑えることができる。
本発明によれば、巻糸パッケージの軸方向に関する両端面のうち、一方の端面の径方向に対する傾斜角度が大きくなっているので、この端面において綾落ちが生じてしまうのを防止することができ、この端面と反対側から糸条を解舒すれば、解舒時に糸条が巻糸パッケージの端面と外周面との間の角に引っかかりにくい。また、他方の端面の径方向に対する傾斜角度が小さくなっているので、巻糸パッケージの軸方向に関する端面を径方向に対して傾斜させることによる、糸条の巻取量の減少を極力抑えることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1に示すように、糸条巻取機1(巻糸パッケージ製造装置)には、図示しない紡糸機から複数本(本実施形態では6本)の糸条101が連続的に供給される。そして、糸条巻取機1は、紡糸機から供給された複数本の糸条101を、略円筒状巻取管である複数のボビン102にそれぞれ巻き取って複数の巻糸パッケージ103を形成するように構成されている。
図1、図2に示すように、糸条巻取機1は、本体フレーム10と、この本体フレーム10に上下方向に移動可能(昇降可能)に設けられた昇降枠11と、本体フレーム10に回転可能に設けられた円板状のターレット6と、ターレット6を介して本体フレーム10に支持されるとともに、複数のボビン102が装着される2本のボビンホルダ7と、ボビン102に巻き取られる糸条101を綾振りするトラバース装置9と、巻取位置P1(図2参照)にあるボビンホルダ7に装着されたボビン102に接触するコンタクトローラ8等を備えている。
円板状のターレット6は、本体フレーム10の鉛直面に平行な姿勢で、本体フレーム10に回転可能に設けられている。ターレット6の回転中心に対して互いに対称な2つの位置には、ターレット6と直交する水平方向に延びる2本のボビンホルダ7がそれぞれ回転可能に突設されている。また、これら2本のボビンホルダ7は、ターレット6と一体的に回転するようになっている。図1に示すように、2本のボビンホルダ7には、それぞれ複数(本実施形態では6つ)のボビン102が、ボビンホルダ7の軸方向に一列に並べて装着される。
ターレット6は、図示しないモータにより回転駆動される。ターレット6が回転することにより、2本のボビンホルダ7が、コンタクトローラ8に接触してボビン102に糸条101を巻き取る巻取位置P1と、巻取位置P1とターレット6の回転中心に関して点対称な位置である待機位置P2とにわたって移動可能である。巻取位置P1にあるボビンホルダ7に装着されたボビン102への糸条101の巻き取りが完了すると、この巻取位置P1に位置するボビンホルダ7と待機位置P2に位置するボビンホルダ7とが切り換えられる。
ターレット6に支持された2本のボビンホルダ7は、図示しないモータによりそれぞれ回転駆動される。そして、巻取位置P1にあるボビンホルダ7が回転することによって、このボビンホルダ7に装着された複数のボビン102に複数の糸条101がそれぞれ巻き取られる。
昇降枠11は、ボビンホルダ7の軸方向に延びる長尺なフレームである。この昇降枠11は、ボビンホルダ7と平行な姿勢で、その長手方向基端部において上下方向に移動可能に本体フレーム10に支持されている。より詳細には、図2に示すように、昇降枠11の長手方向基端部は、本体フレーム10に固定された2本のガイド軸16によって上下方向に移動可能に支持されている。さらに、昇降枠11は、図示しない昇降機構により昇降可能となっている。
図2に示すように、昇降枠11には、巻取位置P1にあるボビンホルダ7に装着された複数のボビン102にそれぞれ対応する複数のトラバース装置9が設けられている。トラバース装置9は、ボビン102に巻き取られる糸条101を綾振りするためのものであり、図2に示すように、3つのプーリ21〜23、ベルト24、トラバースガイド25などを備えている。
プーリ21は、対応するボビン102の軸方向に関する略中央部と対向するように配置されている。プーリ21は、図示しないモータに駆動される駆動プーリであり、このモータにより両方向に回転可能となっている。プーリ22、23は、プーリ21よりも下方の、対応するボビン102の軸方向に関する両端部と対向する部分に、ボビン102の軸方向に間隔を空けて配置されている。プーリ22、23は、従動プーリである。
ベルト24は、無端状のベルトであり、プーリ21〜23に巻き掛けられている。トラバースガイド25は、ベルト24のプーリ22とプーリ23との間に位置する部分に取り付けられており、ベルト24を回転させると、ボビン102の軸方向に移動する。
糸条巻取機1においては、紡糸機から供給された糸条101は、トラバース装置9の上方に配置された糸ガイド17、及び、上記トラバースガイド25に掛けられた上で、ボビンホルダ7に送られる。そして、トラバース装置9において、プーリ21を両方向に交互に回転させると、ベルト24を両方向に交互に回転し、これにより、ベルト24に取り付けられたトラバースガイド25がボビン102の軸方向に往復移動し、トラバースガイド25に掛けられた糸条101が、糸ガイド17を支点としてボビン102の軸方向に綾振りされる。
また、トラバース装置9においては、プーリ21の回転方向を反転させるタイミングを変更することによって、トラバースガイド25の移動方向を反転させる位置を変更することができ、これにより、巻糸パッケージ103の軸方向両端側における、綾振りの2つの反転位置を個別に変更することができる。
また、昇降枠11には、コンタクトローラ8を支持する支持プレート12が固定されている。
また、支持プレート12の長手方向両端部には2つの枢支部12aがそれぞれ設けられており、枢支部12aにはコンタクトローラ8が回転可能に支持されている。コンタクトローラ8は、図1に示すように、ボビンホルダ7とほぼ同じ長さを有する筒状体であり、巻取位置P1にあるボビンホルダ7に装着された全てのボビン102、又は、ボビン102に糸条101が巻き取られることにより形成された巻糸パッケージ103の外周面に接触可能となっている。そして、コンタクトローラ8は、ボビン102への糸条101の巻取時には、巻糸パッケージ103に所定の接圧を付与しながら回転して、巻糸パッケージ103の形状を整える。
次に、糸条巻取機1の各部の動作を制御する制御装置について説明する。制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などからなり、これらが、図4に示すように、ターレット制御部51、巻取制御部52、トラバース制御部53などとして機能する。
ターレット制御部51は、ターレット6を回転させるモータを制御することによって、ターレット6の回転方向、回転角度などを制御する。巻取制御部52は、ボビンホルダ7を回転させるモータを制御することによって、巻取時のボビンホルダ7の回転速度などを制御する。トラバース制御部53は、プーリ21を回転させるモータを制御することによって、プーリ21の回転速度や回転方向などを制御し、これにより、プーリ21とともに回転するベルト24に取り付けられたトラバースガイド25の移動速度や、綾振りの反転位置などを制御する。
次に、糸条巻取機1において、ボビン102に糸条101を巻き取って巻糸パッケージ103を形成する手順について詳細に説明する。糸条巻取機1において巻糸パッケージ103を形成するためには、まず、図示しない糸掛け装置により、ボビン102の軸方向に関する一端部に糸掛けを行ってバンチ巻き104を形成した後、上述したように、トラバース装置9により糸条101をボビン102の軸方向に綾振りさせつつ、ボビンホルダ7を回転させてボビン102に糸条101を巻き取っていく。そして、このとき、ボビン102への糸条101の巻取量が増加するにつれて、トラバース制御部53が、綾振りの上記2つの反転位置を、それぞれ、ボビン102の軸方向中央側に変更させる。
さらに、このとき、トラバース制御部53は、バンチ巻き104側(図4の右側)の反転位置を、バンチ巻き104と反対側(図4の左側)の反転位置よりも大きく、ボビン102の軸方向中央側に変更させる。すなわち、トラバース制御部53は、綾振りの上記2つの反転位置を個別に変更させる。
ここで、このような綾振りの反転位置の変更は、例えば、トラバース制御部53が、ボビンホルダ7の回転数、ボビン102に糸条101を巻き始めてからの経過時間などから、ボビン102への糸条101の巻取量を算出するとともに、算出した巻取量からさらに綾振りの反転位置を算出し、そして、プーリ21の回転速度や回転方向を制御することによって、綾振りの反転位置を、算出した反転位置に変更させることによって行われる。
あるいは、制御装置50のROMなどに、予めボビン102への糸条101の巻取量と綾振りの反転位置との関係を示すテーブルを記憶させておき、上述したようにして算出した巻取量に基づいて、上記テーブルから綾振りの反転位置を読み出し、プーリ21の回転速度や回転方向を制御することによって、綾振りの反転位置を、読み出した反転位置に変更させてもよい。
そして、このようにしてボビン102に糸条101を巻き取ると、図5(a)に示すような巻糸パッケージ103が形成される。巻糸パッケージ103は、図5(a)に示すように、その軸方向に関する両側の端面103a、103bが、その径方向に関する外側の部分ほど、その軸方向中央側にくるように、径方向に対して傾斜したテーパ状になっている。さらに、これら2つの端面103a、103bのうち、バンチ巻き104側(糸条101の解舒側と反対側)の端面103aの径方向に対する傾斜角度α1が、バンチ巻き104と反対側(糸条101の解舒側)の端面103bの、上記傾斜角度α2よりも大きくなっている。
ここで、このような巻糸パッケージ103は、巻取完了後、ボビンホルダ7から取り外され、その後、別の装置において使用される際に糸条101が解舒される。このとき、例えば、図5(b)に示すように、予め、巻糸パッケージ103Aのバンチ巻き104を解舒した、最内層の糸部分101aを、別の巻糸パッケージ103Bの最外層の糸部分101bとを結び合わせる(101c)ことによって、複数の巻糸パッケージ103Aと巻糸パッケージ103Bの糸条101同士を連結しておき、巻糸パッケージ103Aの糸条101を、バンチ巻き104と反対側の端から解舒することにより、パッケージ103Aの糸条101がなくなると、自動的にパッケージ103Bから糸条101の解舒が始まり、2つのパッケージ103A、103Bから連続して糸条101が解舒されることとなる。そして、この場合、各巻糸パッケージ103A、103Bにおいては、バンチ巻き104と反対側の端面103b側から糸条101が解舒される。
ここで、本実施の形態では、ボビン102に巻き取られる糸条101が、フィラメントなどの滑りやすいものであり、仮に、巻糸パッケージ103の端面103a、103bが、ともに径方向と平行(α1、α2=0°)になるようにボビン102に糸条101を巻き取るとすると、図6(a)に示すように、巻糸パッケージ103に、糸条101の一部が滑り落ちて、巻き取られた糸条101に端面103a、103bを横切る部分101dができてしまう、いわゆる綾落ちが生じやすい。
そして、巻糸パッケージ103の解舒されるのと反対側に位置する端面103aにこのような綾落ちが生じていると、上述したように、糸条101の綾落ちが生じた部分を解舒する際に、図6(a)に示すように、糸条101が端面103aと巻糸パッケージ103の外周面との間の角(図6(a)の矢印Aで示す部分)に引っかかってしまい、正常に糸条101を解舒することができない虞がある。
しかしながら、本実施の形態では、上述したように、巻糸パッケージ103の軸方向に関する両側の端面103a、103bがテーパ状となるように糸条101を巻き取っているため、糸条101がフィラメントのような滑りやすいものである場合にも、端面103a、103bが径方向と平行であるとした場合(α1、α2=0°の場合)に比べて、綾落ちが生じにくい。このとき、端面103aの傾斜角度α1は、糸条101の糸種などに応じて、端面103aにおいて確実に綾落ちを防止することができる程度の角度となっている。
ただし、このように巻糸パッケージ103の軸方向に関する端面103a、103bがテーパ状になるように糸条101の巻き取りを行った場合には、端面103a、103bが、径方向と平行となるように糸条101の巻取を行った場合に比べると、巻糸パッケージ103における糸条101の巻取量が少なくなってしまう。
さらに、糸条巻取機1においては、ボビンホルダ7に多数のボビン102を装着し、これら多数のボビン102に一度に糸条101を巻き取っているが、ボビンホルダ7をあまりに長大なものとにしないために、各ボビン102が軸方向に関して短いものとなっており、このような軸方向に関する長さの短いボビン102に糸条101が巻き取られることによって形成される巻糸パッケージ103において十分な糸条の巻取量を確保するために、巻糸パッケージ103は径方向に大きなものとなっている。
そして、このような場合に、端面103a、103bがテーパ状になるようにボビン102に糸条101を巻き取ると、巻糸パッケージ103における、テーパ状となった端面103a、103bを形成している部分の割合が高くなり、糸条101の巻取量は大きく減少してしまう。
しかしながら、本実施の形態では、端面103bの傾斜角度α2が、端面103aの傾斜角度α1に比べて小さくなっているため、端面103bの傾斜角度α2を、端面103aの傾斜角度α1と同程度大きくした場合に比べて、巻糸パッケージ103における糸条101の巻取量が多くなる。したがって、巻糸パッケージ103の端面103a、103bをテーパ状にすることによる糸条101の巻取量の減少を極力抑えることができる。
ただし、端面103bの傾斜角度α2を小さくしてしまうと、端面103bにおいては、端面103aに比べて綾落ちが発生しやすい。しかしながら、上述したように端面103b側から巻糸パッケージ103の糸条101が解舒する場合には、図6(b)に示すように、糸条101の解舒側の端面103bに多少綾落ちが生じており、糸条101に端面103bを横切る部分101dができてしまったとしても、端面103aに綾落ちが生じている場合のような、糸条101の引っかかりは生じない。
また、多少綾落ちが生じても問題のない端面103bについては、径方向と平行となっていてもよく、そのほうが、巻糸パッケージ103における糸条101の巻取量を多くすることができるが、本実施の形態では、糸条101がフィラメントなどの滑りやすいものであるので、端面103bにおける巻き崩れを防止する観点から、綾落ちが生じても問題のない端面103bについてもテーパ状としている。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
上述の実施の形態では、3つのプーリ21〜23に巻き掛けられたベルト24にトラバースガイド25が取り付けられた構成を有するトラバース装置9により、糸条101の綾振りを行ったが、トラバース装置の構成はこれには限られない。
例えば、トラバース装置9において、プーリ21がなく、プーリ22、23のうちのいずれかが駆動プーリとなっていてもよい。あるいは、トラバース装置9が、プーリ21〜23以外にさらに別のプーリを有するものであってもよい。
さらに、トラバース装置9は、複数のプーリ、ベルト及びトラバースガイドによって構成されるものには限られない。一変形例(変形例1)では、図7に示すように、トラバース装置9の代わりに、トラバース装置60によって糸条101の綾振りを行っている。トラバース装置60は、揺動アーム61、トラバースガイド62などを備えている。揺動アーム61は、モータ63に駆動されることにより、ボビン102の軸方向と直交する軸61aを中心に揺動可能となっている。トラバースガイド62は、揺動アーム61の先端部に設けられている。そして、揺動アーム61を揺動せると、トラバースガイド62がボビンホルダ7の軸方向に往復移動し、これにより、糸条101が糸ガイド17を支点として綾振りされる。
また、トラバース装置60では、揺動アーム61を揺動させるモータ63の回転方向や回転角度を制御して、揺動アーム61の揺動方向や揺動角度を変更することによって、トラバースガイド62の移動方向を反転させる位置を変更することができ、これにより、綾振りの2つの反転位置を個別に変更することができる。
さらには、トラバース装置の構成は、綾振りの2つの反転位置を個別に変更可能なものであれば他の構成を有するものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、巻糸パッケージ103の軸方向に関する両側の端面103a、103bの両方がテーパ状になっていたが、これには限られず、バンチ巻き104側(糸条101の解舒側と反対側)の端面103aがテーパ状になっていれば、例えば図8に示すように、これと反対側(糸条101の解舒側)の端面103bは、径方向と平行となっていてもよい。なお、この場合にも、端面103aの傾斜角度α1は、端面103aの径方向に対する傾斜角度(0°)よりも大きくなっている。
また、上述の実施の形態では、バンチ巻き104と反対側が、糸条101の解舒側となっていたが、例えば、糸条101がボビン102の綾振り範囲の内部に糸掛けされているなど、ボビン102の一端部にバンチ巻き104がない巻糸パッケージにおいて、解舒側端面の径方向に対する傾斜角度を、反対側の端面の傾斜角度よりも小さくしてもよい。
ここで、ボビン102に巻き取られる糸条101が綿、羊毛などのスパン糸の場合には、紡績工程で撚りが入るため、巻糸パッケージ103からその軸方向に糸条101を解舒すると、糸条101が解舒されて巻糸パッケージ103を一周する毎に1回の撚りが入る。そのため、巻糸パッケージ103から糸条101を解舒する際には、解舒の際に糸条101に入る撚りの方向が、紡績工程で入った撚りを追撚する方向に解舒する必要がある。すなわち、このような場合には、巻糸パッケージ103の軸方向における、糸条101を解舒したときに、紡績工程で糸条101に入った撚りを追撚する方向に撚りが入る側が、本発明に係る解舒側に相当する。
また、糸条101がスパン糸の場合は、巻糸パッケージ103の解舒側端面の径方向に対する傾斜角度を、反対側の端面の傾斜角度よりも小さくしておくことで、次工程で巻糸パッケージ103を給糸パッケージとしてセットする際に、どちらが解舒側端面であるかを容易に認識することができ、給糸パッケージのセッティング作業が容易になる。
また、以上の例では、巻糸パッケージ103において、予め、糸条101の解舒側が決まっており、巻糸パッケージ103の解舒側の端面の径方向に対する傾斜角度を、反対側の端面の傾斜角度よりも小さくしていたが、これには限られない。
例えば、ボビン102に巻き取られる糸条101が、紡績工程において糸条101に撚りが入らないフィラメント糸などであって、且つ、巻糸パッケージ103にバンチ巻き104が形成されないような場合など、巻糸パッケージ103の軸方向の両端面の径方向に対する傾斜角度が同じであるとすれば、巻糸パッケージ103の軸方向のどちらからも同様に糸条101を解舒することが可能な場合、すなわち、巻糸パッケージ103の軸方向の両側のいずれもが解舒側となり得るような場合に、巻糸パッケージ103の軸方向の両端面の径方向に対する傾斜角度を互いに異ならせてもよい。
この場合には、上記傾斜角度が小さい端面側から糸条101を解舒することにより、糸条101が巻き糸パッケージ103の反対側の端面と外周面との間の角に引っかかってしまうのを防止することができるとともに、巻糸パッケージにおける、軸方向の端面を径方向に対して傾斜させることによる、糸条101の巻取量の減少を極力抑えることができる。
また、上述の実施の形態では、巻糸パッケージ103が、円筒状巻取管であるボビン102に糸条101が巻き取られた、いわゆるチーズパッケージであったが、巻糸パッケージ103はチーズパッケージであることには限られない。
また、以上では、ボビンホルダ7に一列に並べて装着された複数のボビン102に一度に糸条101を巻き取る糸条巻取機に本発明を適用した例について説明したが、これには限られず、1つのボビン102に糸条101を巻き取ることによって巻糸パッケージ103を形成する巻糸パッケージ製造装置など、他の巻糸パッケージ製造装置に本発明を適用することも可能である。
1 紡糸巻取機
7 ボビンホルダ
9 トラバース装置
53 トラバース制御部
60 トラバース装置
101 糸条
102 ボビン
103 巻糸パッケージ
103a 端面
103b 端面
7 ボビンホルダ
9 トラバース装置
53 トラバース制御部
60 トラバース装置
101 糸条
102 ボビン
103 巻糸パッケージ
103a 端面
103b 端面
Claims (9)
- ボビンに糸条が巻き取られることで形成される巻糸パッケージであって、
軸方向に関する両端面の径方向に対する傾斜角度が互いに異なることを特徴とする巻糸パッケージ。 - 前記両端面のうち、糸条の解舒側の端面の前記傾斜角度が、反対側の端面の前記傾斜角度よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の巻糸パッケージ。
- 前記反対側の端面の前記傾斜角度が、ボビンへの糸条の巻取中に、前記反対側の端面に綾落ちが発生しないような角度であることを特徴とする請求項2に記載の巻糸パッケージ。
- 前記ボビンが円筒状巻取管となった、チーズパッケージであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の巻糸パッケージ。
- ボビンに糸条を巻き取ることによって巻糸パッケージを製造する巻糸パッケージ製造方法であって、
糸条をボビンの軸方向に綾振りしつつボビンに巻き取り、且つ、糸条の巻取量の増加に合わせて、前記軸方向に関する両端側における綾振りの反転位置を個別に変更することによって、製造される巻糸パッケージにおける、軸方向に関する両端面の径方向に対する傾斜角度が互いに異なるように、ボビンに糸条を巻き取ることを特徴とする巻糸パッケージの製造方法。 - 前記両端面のうち、糸条の解舒側の端面の前記傾斜角度が、反対側の端面の前記傾斜角度よりも小さくなるように、ボビンに糸条を巻き取ることを特徴とする請求項5に記載の巻糸パッケージの製造方法。
- ボビンに糸条を巻き取ることによって巻糸パッケージを製造する巻糸パッケージ製造装置であって、
ボビンが装着された状態で回転することによって、ボビンに糸条を巻き取るボビンホルダと、
ボビンに巻き取られる糸条をボビンの軸方向に綾振りするトラバース装置と、
前記トラバース装置の綾振り動作を制御するトラバース制御手段とを備え、
前記トラバース装置は、前記ボビンの軸方向に関する両端側における綾振りの反転位置を個別に変更可能なものであって、
前記トラバース制御手段が、糸条の巻取量の増加に合わせて、前記反転位置を個別に変更させることによって、
製造される巻糸パッケージにおける、軸方向に関する両端面の径方向に対する傾斜角度が互いに異なるように、ボビンに糸条を巻き取ることを特徴とする巻糸パッケージ製造装置。 - 前記両端面のうち、糸条の解舒側の端面の前記傾斜角度が、反対側の端面の前記傾斜角度よりも小さくなるように、ボビンに糸条を巻き取ることを特徴とする請求項7に記載の巻糸パッケージ製造装置。
- 前記ボビンホルダは、複数のボビンがその軸方向に沿って一列に並んだ状態で装着されるものであり、
前記トラバース装置が、複数のボビンに対応して複数設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010196718A JP2012051704A (ja) | 2010-09-02 | 2010-09-02 | 巻糸パッケージ、巻糸パッケージ製造方法、及び、巻糸パッケージ製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010196718A JP2012051704A (ja) | 2010-09-02 | 2010-09-02 | 巻糸パッケージ、巻糸パッケージ製造方法、及び、巻糸パッケージ製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012051704A true JP2012051704A (ja) | 2012-03-15 |
Family
ID=45905516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010196718A Pending JP2012051704A (ja) | 2010-09-02 | 2010-09-02 | 巻糸パッケージ、巻糸パッケージ製造方法、及び、巻糸パッケージ製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012051704A (ja) |
-
2010
- 2010-09-02 JP JP2010196718A patent/JP2012051704A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5615743B2 (ja) | 紡糸巻取機 | |
JP6275972B2 (ja) | 繊維機械 | |
JP5884280B2 (ja) | 糸巻取装置及び糸巻取方法 | |
JP2012144323A (ja) | 紡糸巻取装置及び紡糸巻取設備 | |
JP2015040116A5 (ja) | ||
JP5479964B2 (ja) | 紡糸巻取設備ならびに紡糸巻取設備における糸掛け方法 | |
JP2005335954A (ja) | 綾巻きボビンを製造する繊維機械の巻き取り装置を運転する方法及び装置 | |
JP2007284196A (ja) | 自動ワインダー | |
JPH04263632A (ja) | 収れんするふたつの傾斜面で回転する糸案内要素を有するあや振り装置 | |
CN102530640B (zh) | 丝线卷取机 | |
JP5365697B2 (ja) | 糸巻取装置 | |
JPS6357341B2 (ja) | ||
JP5840683B2 (ja) | 繊維ボビンを製造する方法並びにこの方法を実施する作業箇所を備える繊維機械 | |
JP2012051704A (ja) | 巻糸パッケージ、巻糸パッケージ製造方法、及び、巻糸パッケージ製造装置 | |
JP6337569B2 (ja) | 糸条巻取装置と糸条巻取方法 | |
JP6453717B2 (ja) | 巻き取り装置を備える繊維機械 | |
EP2910507B1 (en) | Yarn accumulating device, yarn winding unit including the same, and yarn winding machine including the same | |
JP6452435B2 (ja) | S撚りされた糸からの円錐形の綾巻きパッケージの製造 | |
JP2012131642A (ja) | 着色パッケージを製造する方法 | |
WO2012056624A1 (ja) | 糸貯留引き出し装置及び糸巻取機 | |
JP2014108893A (ja) | 綾巻きパッケージとして形成される染色用パッケージの製造方法 | |
CN105984749B (zh) | 连续输送纱线并在锥形卷绕纱筒上卷绕纱线的纺织机器 | |
JP2011179132A (ja) | 紡糸巻取機 | |
JP2004196459A (ja) | 糸条の巻取方法 | |
JP4590156B2 (ja) | 弾性繊維用巻取り機 |