JP2012051191A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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一生 鈴木
Toshimitsu Danzuka
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Junpei Jogo
順平 城後
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Abstract

【課題】予備吐出の際に吐出されたインクを受容するインク受容手段の消費量が少なく抑えられるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置では、予備吐出のために記録に関与しないインクを吐出させる際に、インクの吐出を行う吐出口が、複数の前記吐出口のうち、一端に形成された吐出口から他端に形成された吐出口へ、順に変わっていくようにインクの吐出が制御される。また、インクジェット記録装置は、インクを受容可能で、記録ヘッドにおける吐出口の形成された吐出口形成面に対し相対的に移動可能なウェブを有している。そして、予備吐出のためにインクを吐出させる際に、インクの吐出を行う吐出口が順に変わっていく方向が、ウェブの吐出口形成面に対する相対的な移動方向と同じ方向の成分を有するように制御される。
【選択図】図6

Description

本発明は、吐出口からインクを吐出することにより記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置に関し、特に、予備吐出の際に記録に関与せずに吐出されたインクを受容するインク受容手段を備えたインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、記録ヘッドから複数色のインクを吐出させることによって、高品質なカラー画像形成を、比較的小型な構成で低コストに実現することができることから、近年急速に普及している。インクジェット記録装置は、記録ヘッドに配置された吐出エネルギー発生素子が駆動されることで記録ヘッド内に貯留されたインクにエネルギーが付与され、記録ヘッドからインクが吐出される。吐出エネルギー発生素子は、記録データに基づいて供給される電気エネルギーを、熱エネルギーまたは機械的エネルギーなどの吐出エネルギーに変換する。その吐出エネルギーが用いられて、吐出口からのインク滴の吐出が行われる。
ところが、インクジェット記録装置においては、記録ヘッドの吐出口周辺に、紙粉や埃等の異物が付着したり、吐出口からのインク揮発成分の蒸発によって、インクの増粘現象、インクの染料濃度上昇、インクの固着などが発生する。吐出口周辺のインクの揮発成分が蒸発してインクが増粘、固着すると、記録ヘッドからのインクの吐出不良あるいは吐出不能になることがある。
そこで、インクジェット記録装置には、このような事態を防止するために、記録が行われないときは、インク吐出部をキャップ部材で密閉する構成が採られることが多い。しかし、記録の行われないときに吐出口がキャップ部材によって密閉されていたとしても、長時間記録ヘッドが放置され続けた後には、インク吐出部の表面層のインクが増粘することがある。初めの数回はインクを正確に吐出させることができない。そのため、記録ヘッド内のインクの状態を回復させるために、記録命令が入った時、記録媒体へのインク吐出の前に、キャップ等の非記録位置に所定発数の記録に関与しないインクを吐出させる予備吐出動作を行うことがある。また、予備吐出では、インク吐出部表面層のインク状態が正常に復帰しない場合には、ポンプ等により、インク吐出部表面層のインクを吸引排出する場合もある。
従来のインクジェット記録装置では、上記のように、キャッピング動作、吸引動作、予備吐動作などによって吐出性能の維持回復を図っている。一方で、近年はインクジェット記録装置に用いるインクの多様化に伴って、より強力に吐出の維持回復をするために、特許文献1にあるような記録ヘッドの吐出口形成面をウェブによって払拭するものがある。また、ウェブが予備吐出によって吐出されたインクを受容するインク受容手段としての機能を有し、記録に関与しないインク滴がインク受容手段に吐出されることで予備吐出が行われるように構成されたインクジェット記録装置もある。
特開2003−300329号公報
しかしながら、ウェブによって吐出口形成面を払拭すると共に、記録に関与しないインク滴をウェブに吐出して予備吐出を行う場合に、拭き取られたインクや異物、あるいは予備吐出によって吐出されたインクによってウェブ等のインク受容手段が汚される。そのため、インク受容手段による記録ヘッドの吐出口形成面の払拭あるいはインク受容手段へのインクの吐出が行われると、インク受容手段の同じ部分を用いての払拭あるいはインク受容手段へのインクの吐出を行うことができない。従って、さらなるインク受容手段による記録ヘッドの吐出口形成面の払拭あるいはインク受容手段へのインクの吐出を行う場合には、インク受容手段の別の部分が用いられて行われることになる。そのため、インク受容手段の新たな部分を用いて払拭あるいはインクの吐出を行う際に、インク受容手段の新たな部分が記録ヘッドに対応する位置に供給される。
このとき、インク受容手段によって記録ヘッドの吐出口形成面を払拭し、あるいは予備吐出のためにインク受容手段へインクの吐出が行われた際に、インク受容手段が汚される部分の面積が大きくなれば、その分インク受容手段の消費される量が多くなる。インクジェット記録装置に取り付けられているインク受容手段は、全て消費された場合に交換される場合が多い。そのような場合には、インク受容手段の交換頻度が高くなり、インクジェット記録装置の運転コストが嵩んでしまう。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、予備吐出の際に吐出されたインクを受容するインク受容手段の消費量が少なく抑えられるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数の吐出口が形成された記録ヘッドを搭載可能なインクジェット記録装置であって、予備吐出のために記録に関与しないインクを吐出させる際に、インクの吐出を行う吐出口が、複数の前記吐出口のうち、一端に形成された吐出口から他端に形成された吐出口へ、順に変わっていくようにインクの吐出を制御するインク吐出制御手段と、インクを受容可能で、前記記録ヘッドにおける前記吐出口の形成された吐出口形成面に対し相対的に移動可能なインク受容手段と、前記インク受容手段の移動を制御するインク受容手段制御手段とを有し、前記インク吐出制御手段により、予備吐出のためにインクを吐出させる際に、インクの吐出を行う吐出口が順に変わっていく方向が、前記インク受容手段制御手段によって制御される前記インク受容手段の吐出口形成面に対する相対的な移動方向と同じ方向の成分を有していることを特徴とする。
本発明によれば、予備吐出の際に記録ヘッドから吐出されたインクを受容するインク受容手段の消費量を少なく抑えることができるので、インクジェット記録装置の運転コストが低く抑えられたインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の斜視図である。 図1のインクジェット記録装置に搭載される記録ヘッドについて示した斜視図である。 図2の記録ヘッドの吐出口形成面を払拭し、予備吐出の際に吐出されるインクを受容するウェブ及びウェブを移動させるウェブ駆動ユニットについて示した斜視図である。 図1のインクジェット記録装置の制御系のブロック図である。 図1のインクジェット記録装置において予備吐出が行われる際の、ウェブの移動量と、インクの吐出を行う吐出口の位置との間の関係について示したグラフである。 実施例1による記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われる際の、インクジェット記録装置の制御フローを示したフローチャートである。 図6の制御フローによって行われた記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われたときの、ウェブ上での回収されたインクの分布について示した平面図である。 実施例2による記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われる際の、インクジェット記録装置の制御フローを示したフローチャートである。 図8の制御フローによって行われた記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われたときの、ウェブ上での回収されたインクの分布について示した平面図である。 実施例3による記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われる際の、インクジェット記録装置の制御フローを示したフローチャートである。 図10の制御フローによって行われた記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われたときの、ウェブ上での回収されたインクの分布について示した平面図である。 比較例1で用いられる記録ヘッドの吐出口形成面を払拭し、予備吐出の際に吐出されるインクを受容するウェブ及びウェブを移動させるウェブ駆動ユニットについて示した斜視図である。 比較例1による記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われる際の、インクジェット記録装置の制御フローを示したフローチャートである。 図13の制御フローによって行われた記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われたときの、ウェブ上での回収されたインクの分布について示した平面図である。 比較例2による記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われる際の、インクジェット記録装置の制御フローを示したフローチャートである。 図15の制御フローによって行われた記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われたときの、ウェブ上での回収されたインクの分布について示した平面図である。 実施例1〜3及び比較例1、2による記録ヘッドの吐出口形成面の払拭及び予備吐出が行われた際に消費されるウェブの使用量及びそのときにかかる時間について示したテーブルである。
以下、本発明を実施するための実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
<装置構成>
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成について説明する。
図1は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置1の構成を説明するための斜視図である。本実施形態のインクジェット記録装置1は、カラー画像を形成するシリアルスキャン型のインクジェット記録装置である。インクジェット記録装置1は、インクを吐出する複数の吐出口が形成された記録ヘッドを搭載可能である。インクジェット記録装置1では、記録ヘッド10に複数の吐出口が配列されて吐出口列が形成されている。シリアルスキャン型のインクジェット記録装置1では、記録ヘッド10を搭載したキャリッジ2を往復移動させながら記録ヘッド10よりインクを吐出する主走査と、主走査方向に交差する方向に記録媒体を搬送する副走査とが、交互に繰り返される。これにより、記録媒体に順次画像が形成される。
記録が行われる際に記録開始が指示されると、搬送モータ5が駆動され、図示されていないギアを介して搬送ローラ6が回転する。この搬送ローラ6の回転により記録媒体が記録装置本体内へと給送される。記録ヘッド10の吐出口形成面には、複数色のインクに対応して、複数の吐出口列が配列されている。記録ヘッド10を搭載したキャリッジ2は、キャリッジモータ3の駆動によって、図1でいうx方向(主走査方向)に往復移動する。
キャリッジ2に搭載される記録ヘッド10について、図2に示す。図2に示されるように、記録ヘッド10には、吐出口が複数配列されて吐出口列が形成されている。また、本実施形態では、記録ヘッド10に、複数の吐出口列が形成されている。これらの複数の吐出口列は、それぞれ異なる色のインクを吐出するように構成されており、色の異なるインクを吐出可能な複数の吐出口列が配列されることでカラー記録を行うことが可能である。それぞれの色のインクを吐出する吐出口列は二列に並べられ、二列に並べられた吐出口のうち一方の列が他方の列に対して半ピッチずつずれて千鳥状に並べられている。
記録ヘッド10は、画像信号に応じたタイミングでインクの吐出を行い、記録媒体上に1バンド分の画像を形成する。1バンド分の画像とは、記録ヘッド10による1回の主走査で記録媒体上に形成し得る帯状の画像を指す。1バンド分の画像の幅は、例えば記録ヘッド10に形成される吐出口列の副走査方向における長さLである。ここで1バンド分の画像が形成されると、図示されていない搬送モータ5によって記録媒体がy方向に所定量搬送され、さらに記録ヘッド10による記録走査が実行される。なお、記録媒体の端部に余白を残さないよう全面記録を行う場合においては、端部領域を記録するときに、1回の記録走査時に記録ヘッドに配列される吐出口列の一部を用いて記録を行うことがある。このようなときには、1回の主走査で記録媒体上に形成される帯状の画像幅は図2の長さLよりも短くなる。また、本実施形態のインクジェット記録装置1に搭載される記録ヘッド10は、記録が行われる前に、記録ヘッド内のインクの状態を回復させるために記録に関与しないインクを吐出させる予備吐出を行うことが可能である。
<ウェブの構成>
払拭手段及びインク受容手段としてのウェブ45を搭載したウェブ駆動ユニット50の構成について、図3に示す。ウェブ45は、記録ヘッド10の吐出口形成面に当接し、そこでウェブ45が記録ヘッド10の吐出口形成面に対して相対的に移動することで、ウェブ45の払拭面によって記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭するような構造となっている。また、ウェブ45は予備吐出のために記録に関与しないように吐出されたインクを受容可能なインク受容手段として機能し、記録ヘッド10における吐出口の形成された吐出口形成面に対し相対的に移動可能である。ウェブ45は、巻き取り用プーリ42と供給用プーリ43との間に懸架され、その状態で巻き取り用プーリ42と供給用プーリ43とが回転駆動されることで記録ヘッド10の吐出口形成面を摺動するように構成されている。巻き取り用プーリ42と供給用プーリ43との間には、払拭面当接部材44が配置されている。そして、記録ヘッド10の吐出口形成面と、払拭面当接部材44との間にウェブ45の払拭面が位置するように構成されている。従って、ウェブ45による記録ヘッド10の吐出口形成面の払拭が行われる際には、払拭面当接部材44が記録ヘッド10の吐出口形成面の方へ移動することで、ウェブ45の払拭面が記録ヘッド10の吐出口形成面の方へ押し出される。これにより、ウェブ45の払拭面が、記録ヘッド10の吐出口形成面に当接した状態となる。この状態で巻き取り用プーリ42と供給用プーリ43とが回転駆動されることで、ウェブ45が記録ヘッド10の吐出口形成面に対して相対的に移動することができる。本実施形態では、巻き取り用プーリ42と供給用プーリ43のそれぞれのプーリの回転速度を調節することで、記録ヘッド10の吐出口形成面とウェブ45の払拭面との間の摺動速度を調節することができる。
本実施形態では、ウェブ45が、記録ヘッド10の吐出口形成面に当接した状態で吐出口列の配列方向に平行な方向に吐出口形成面に対して相対移動することで摺動し、記録ヘッドの吐出口形成面を払拭する。このように、ウェブ45は、記録ヘッド10の吐出口形成面に当接可能であり、ウェブ45が吐出口形成面に当接した状態でウェブ45が吐出口形成面に対して相対的に移動して吐出口形成面に対して摺動し吐出口形成面を払拭することが可能である。また、払拭が行われる際には、ウェブ45と同時に払拭面当接部材44も移動させる。払拭の行われる際に払拭面当接部材44が記録ヘッド10の吐出口形成面に対して移動することで、記録ヘッド10の吐出口形成面において、ウェブ45の払拭面と接触する領域を変えることができる。そのため、払拭面当接部材44を移動させることで、吐出口形成面の払拭される領域を移動させることができる。このとき、ウェブ45と払拭面当接部材44の移動速度は同じであることが望ましい。
ウェブ45が記録ヘッド10の吐出口形成面に対して吐出口列の配列方向に平行な方向に摺動して吐出口形成面を払拭する場合には、ウェブ45を移動させることになるので、シーケンスは複雑になる。しかしながら、記録ヘッドの吐出口形成面を払拭した際に、インクが他の色のインクを吐出する吐出口に混入する混色の発生は抑えられる。
なお、本実施形態では、ウェブ45によって記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭する際には、ウェブ45は吐出口形成面に対して吐出口列の配列方向に平行な方向に摺動して払拭を行うこととした。しかしながら、本発明はこれに限定されず、他の方向であっても良い。例えば、ウェブが、記録ヘッド10における吐出口列の配列方向に対して直交する方向に摺動して、記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭しても良い。その場合には、キャリッジ2を主走査方向へ移動させることによってウェブ45を記録ヘッドの吐出口形成面に対して摺動させることができるので、摺動のためにウェブ45を動かす必要はない。このように、ウェブ45が、吐出口列の配列方向に対して直交する方向に相対移動することによって記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭する場合、キャリッジ2の主走査方向への移動が摺動を兼ねるのでシーケンスが簡略化できるという利点がある。その一方で、カラーの記録を行うことが可能なように吐出口列が各色ごとに形成されている場合には、それぞれの吐出口列をまたいでウェブ45が移動して摺動することになる。従って、ウェブ45が吐出口形成面を相対的に移動して払拭する際に、吐出口列をまたいでインクが混ざり合い、混色が生じる可能性がある。
<制御系の構成>
図4は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置の制御系のブロック図である。CPU100は、本記録装置の動作の制御処理やデータ処理等を実行する。記録ヘッド10からのインクの吐出は、CPU100がヒータの駆動データ(画像データ)および駆動制御信号(ヒートパルス信号)を、駆動回路101を介して記録ヘッド10に供給することにより行われる。また、CPU100は、キャリッジ2を主走査方向に駆動するためのキャリッジモータ3を、駆動回路102を介して制御する。また、記録媒体を副走査方向に搬送するための搬送モータ5を、駆動回路103を介して制御する。CPU100によって、記録ヘッド10によるインクの吐出、搬送モータ5の制御及びキャリッジモータ3の制御が行われることで、インクジェット記録装置1による記録が行われる。また、記録ヘッド10がウェブに対応する位置にあるときに、記録ヘッド10による記録に関与しないインクの吐出が行われるようにCPU100によって制御が行われることで、予備吐出が行われる。このように、CPU100は、予備吐出が行われる際に、インクの吐出を制御するインク吐出制御手段として機能する。さらにCPU100によって、駆動回路104を介して回復処理装置105の制御が行われることで、ウェブ45の駆動が行われる。従って、CPU100は、ウェブ45の移動を制御するインク受容手段制御手段として機能する。
予備吐出は、ウェブの動きに連動して行うように制御される。フローチャートを用いて後述するが、予備吐出の仕方によってウェブ45の使用量が異なってくる。従って、予備吐出の制御は、本発明において最も重要な制御となる。
以下に、本発明の適用される実施例1、2、3について説明すると共に、本発明が適用されずに実施例1、2、3と比較するための比較例について説明する。
(実施例1)
<装置>
実施例1では、Canon製imagePROGRAF6100を改造したインクジェット記録装置が用いられている。元々インクジェット記録装置の本体に搭載されていた回復ユニットが取り外され、そこに図3に示されるウェブを搭載したウェブ駆動ユニット50がはめ込まれて改造されたインクジェット記録装置が用いられている。
<動作制御>
実施例1のインクジェット記録装置は、キャリッジの往復移動に対して、1往復ごとに回復動作を行うように制御が行われている。ここで言う回復動作とは、ウェブ45によって記録ヘッドの吐出口形成面を払拭し、またウェブ45上に予備吐出を行うという一連の動作のことを言う。記録のためにキャリッジ2を移動させているときにはウェブ45は停止させるようにして、A1サイズの画像を1枚、4パスによる記録を行った。
実施例1では、図5に示されるように、予備吐出が行われる際のウェブ45の移動速度と予備吐出が行われる際の吐出口が順に進行していく吐出を行う吐出口の移動速度を同じにする。図5に、予備吐出が行われる際の、ウェブ45の移動量と、インクの吐出を行う吐出口の位置との間の関係について説明するためのグラフを示す。縦軸は、吐出口列の一端から他端に向かって順に吐出口に番号を振り、インクの吐出を行う吐出口の番号をについて示している。横軸は、インクの吐出を行う吐出口に対応したウェブ45の移動量について示している。インクの吐出が行われる吐出口の位置が一端から他端に向かうに従ってウェブ45が移動するようにウェブ45の移動が制御されている。
実施例1で用いられる回復シーケンスを図6に示す。まず、記録ヘッド10を搭載したキャリッジ2がホームポジションに戻る(S101)。そこから、回復動作が開始される(S102)。本実施形態での回復動作としての、ウェブ45による記録ヘッド10の吐出口形成面の払拭及びウェブ45へ記録に関与しないインクを吐出する予備吐出は、記録ヘッド10がウェブ45の位置に対応する位置であるホームポジションで行われる。このように、インクジェット記録装置1は、キャリッジ2がホームポジションに位置したときに、回復動作が行われるように構成されている。
回復動作では、まずウェブ45によって記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭する払拭工程が行われる。払拭工程では、払拭面当接部材44が記録ヘッド10の吐出口形成面の方に移動することで、ウェブ45の払拭面が記録ヘッド10の吐出口形成面に当接する。そして、ウェブ45を記録ヘッド10の吐出口形成面に当接させた状態で、巻き取り用プーリ42と供給用プーリ43の駆動を行うことでウェブ45の払拭面を記録ヘッド10の吐出口形成面に対して移動させ、ウェブ45を吐出口形成面に対して摺動させる。これにより、ウェブ45の払拭面によって、記録ヘッド10の吐出口形成面が払拭される(S103)。このとき、記録ヘッド10における吐出口形成面を払拭するためにウェブ45の移動する移動量は、少ないほどウェブ45の使用量を少なく抑えることができる。従って、払拭のためにウェブ45を移動させる移動量は、記録ヘッド10の吐出口形成面を清浄に保つことのできる範囲で最小限の移動量とする方が好ましい。
ウェブ45によって記録ヘッド10における吐出口形成面の払拭が行われると、次に、記録に関与しないインク滴をウェブ45に向かって吐出する予備吐出が行われる。予備吐出は、記録ヘッド10の吐出口形成面に形成された全ての吐出口で行われる。本実施形態では、記録ヘッド10に形成された吐出口列のそれぞれは、吐出するインクの色ごとに二列ずつ並べられて形成されている。そして、それぞれの色のインクを吐出する吐出口列ごとに、吐出口列の一端に位置する吐出口から他端に位置する吐出口まで、順に番号が振られている。予備吐出は、一端に位置する吐出口から他端に位置する吐出口まで、振られている番号順に行われる。このように予備吐出を行うために記録に関与しないインクを吐出させる際には、インクの吐出を行う吐出口が、吐出口列を形成する複数の吐出口のうち、一端に形成された吐出口から他端に形成された吐出口へ、順に変わっていくようにインクの吐出が制御される。
予備吐出が行われる際には、巻き取り用プーリ42と供給用プーリ43の駆動を行い、最初の吐出口(n=1)による予備吐出の行われる位置まで、ウェブ45の払拭面と払拭面当接部材44を移動させる(S104、S105)。そして、最初の吐出口から、記録に関与しないインク滴をウェブ45に向かって吐出することで予備吐出が行われる(S106)。そして、それぞれの吐出口での予備吐出が行われるごとに、全ての吐出口について予備吐出が行われたかどうかが判断される(S107)。全ての吐出口についての予備吐出が終了していなければ、フローはS104に戻る。
次に、二番目の吐出口(n=2)による予備吐出が行われる。二番目の吐出口についての予備吐出が行われる前に、ウェブ45及び払拭面当接部材44の移動が行われる。このときのウェブ45及び払拭面当接部材44の移動は、ウェブ45における一番目の吐出口によって予備吐出が行われた際にインク滴が打ち込まれた位置が、二番目の吐出口に対応した位置となるように行われる。実施例1においては、最初に予備吐出の行われた吐出口が予備吐出を行う際のウェブ45及び払拭面当接部材44の位置から212μm移動した位置に移動させる。その結果、ウェブ45及び払拭面当接部材44は、初期位置から2×212μm移動することになる(S105)。ウェブ45及び払拭面当接部材44が移動すると、そこで記録に関与しないインク滴の吐出が行われて予備吐出が行われる(S106)。予備吐出が行われると、全ての吐出口について予備吐出が行われたかどうかが判断される(S107)。
このようなウェブ45による記録ヘッド10の吐出口形成面の払拭及び予備吐出が、吐出口列における全ての吐出口について行われるまで繰り返される。そして、吐出口列における全ての吐出口についてのウェブ45による記録ヘッド10の吐出口形成面の払拭及び予備吐出が終了すると、回復動作が終了する(S108)。
このように、実施例1では、予備吐出が行われる際に、予備吐出の行われる吐出口が吐出口列の一端から他端に向けて順に行われると共に、予備吐出の行われる吐出口が順に進行する方向と同じ方向にウェブ45が移動する。すなわち、インクの吐出を行う吐出口の順に変わっていく方向が、ウェブ45の吐出口形成面に対する相対的な移動方向と同じ方向の成分を有している。ここでは特に、予備吐出の行われる吐出口が順に進行する方向と同じ方向に、ウェブ45及び払拭面当接部材44が移動する。すなわち、吐出口列でインクの吐出を行う吐出口が順に変わっていく方向は、ウェブ45による移動方向と同じ方向である。予備吐出の行われる吐出口が変化して進行する方向がウェブ45の払拭面の移動する方向と同じ方向なので、予備吐出の際にそれぞれの吐出口から吐出されるインク滴の着弾位置の差が小さく抑えられる。従って、吐出口列の全体に亘って予備吐出が行われたとしても、ウェブ45に着弾するインク滴の分布が狭い領域の内部に収束する。これにより、予備吐出の際にウェブ45の消費される量が少なく抑えられるので、ウェブ45の交換頻度が少なく抑えられ、インクジェット記録装置1の運転コストが低く抑えられる。なお、インクの吐出を行う吐出口の変わっていく方向は、ウェブ45と同じ方向でなくとも良い。インクの吐出を行う吐出口の変わっていく方向が、ウェブ45の吐出口形成面に対する相対的な移動方向と同じ方向の成分を有していれば、インク滴の着弾位置の差が小さく抑えられる。
特に、実施例1では、吐出口列の一端から他端に向けて順に行われる予備吐出で、予備吐出を行う吐出口が一端側から他端側へ進んだ分だけウェブ45及び払拭面当接部材44が同じ方向に同じ量だけ移動する。すなわち、吐出口列でインクの吐出を行う吐出口が順に変わっていくインクの吐出を行う吐出口の移動量は、ウェブ45の吐出口形成面に対する相対的な移動量と同じ移動量である。また、予備吐出が行われる際に、吐出を行う吐出口が順に進行していく速度と、ウェブ45及び払拭面当接部材44の移動する速度とは、同じ速度である。このように、吐出口列でインクの吐出を行う吐出口が順に変わっていくインクの吐出を行う吐出口の移動する速度は、ウェブ45の吐出口形成面に対する相対的な移動の速度と同じである。そのため、実施例1では、図7に示されるように、吐出口列の全ての吐出口において、予備吐出の際に吐出されるインク滴の着弾位置が、吐出口列の配列された方向に関して一致する。予備吐出によってウェブ45に吐出されたインク滴の着弾位置を図7の符号72に示す。実施例1では、吐出口列の全ての吐出口に関して予備吐出の際に吐出されるインク滴の着弾位置が吐出口列の配列された方向に関して一致するので、一列の吐出口列につき、インク滴の着弾位置がウェブ45上でほぼ一点に集中している。従って、さらにウェブ45の消費量が抑えられ、インクジェット記録装置1における運転コストが低く抑えられる。
<結果>
実施例1による払拭工程での拭き跡及び予備吐出による予備吐出跡が、図7に示されている。ウェブ45による払拭工程で回収されたインクのウェブ45上での分布を符号71に示し、予備吐出によって回収されたインクのウェブ45上での分布を符号72に示す。このときのウェブ45の使用量は、吐出口列の配列された方向に関して約1240mmであった。
(実施例2)
<装置>
実施例2においても、実施例1と同様に、Canon製imagePROGRAF6100を改造したインクジェット記録装置が用いられている。元々インクジェット記録装置の本体に搭載されていた回復ユニットが取り外され、そこに図3に示されるウェブを搭載したウェブ駆動ユニット50がはめ込まれて改造されたインクジェット記録装置が用いられている。
<動作制御>
実施例2のインクジェット記録装置は、キャリッジの往復移動に対して、1往復ごとに回復動作を行うように制御が行われている。記録のためにキャリッジ2を移動させているときにはウェブ45は停止させるようにして、A1サイズの画像を1枚、4パスによる記録を行った。
本実施例では、一度吐出口列の全吐出口について、ウェブ45によって吐出口形成面を払拭した後、ウェブ45が、払拭を開始したときの位置まで巻き戻される。そして、その後に実施例1と同様に、ウェブ45の移動速度と予備吐する吐出口の移動速度とが同じとなるように予備吐出を行う。実施例2で用いられる回復シーケンスについて図8に示す。
まず、記録ヘッド10を搭載したキャリッジ2がホームポジションに戻る(S201)。そこから、回復動作が開始される(S202)。回復動作は、キャリッジ2がホームポジションに位置したときに行われるように構成されている。
回復動作では、まずウェブ45によって記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭する払拭工程が行われる。払拭工程では、払拭面当接部材44が記録ヘッド10の吐出口形成面の方に移動することで、ウェブ45の払拭面が記録ヘッド10の吐出口形成面に当接する。そして、ウェブ45を記録ヘッド10の吐出口形成面に当接させた状態で、ウェブ45の払拭面を記録ヘッド10の吐出口形成面に対して移動させ、ウェブ45を吐出口形成面に対して摺動させる。これにより、ウェブ45の払拭面によって、記録ヘッド10の吐出口形成面が払拭される(S203)。このとき、記録ヘッド10における吐出口形成面を払拭するためにウェブ45の移動する移動量は、少ないほどウェブ45の使用量を少なく抑えることができる。実施例2では、記録ヘッド10における吐出口形成面を払拭する払拭工程では、ウェブ45及び払拭面当接部材44を3mm移動させる(S204)。
そして、ウェブ45によって記録ヘッド10における吐出口形成面の払拭が行われると、ウェブ45及び払拭面当接部材44が払拭工程の行われる前の位置まで戻される(S205)。ここでは、S204で記録ヘッド10における吐出口形成面の払拭のために3mm移動しているので、ウェブ45及び払拭面当接部材44が3mm戻される(S206)。
次に、記録に関与しないインク滴をウェブ45に向かって吐出する予備吐出が行われる。予備吐出が行われる際には、最初の吐出口(n=1)による予備吐出の行われる位置まで、ウェブ45の払拭面と払拭面当接部材44を移動させる(S207、S208)。
そして、最初の吐出口から、記録に関与しないインク滴をウェブ45に向かって吐出することで予備吐出が行われる(S209)。そして、それぞれの吐出口での予備吐出が行われるごとに、全ての吐出口について予備吐出が行われたかどうかが判断される(S210)。全ての吐出口についての予備吐出が終了していなければ、フローはS207に戻る。
次に、二番目の吐出口(n=2)による予備吐出が行われる。二番目の吐出口についての予備吐出が行われる前に、ウェブ45及び払拭面当接部材44の移動が行われる。このときのウェブ45及び払拭面当接部材44の移動は、ウェブ45における一番目の吐出口によって予備吐出が行われた際にインク滴が打ち込まれた位置が、二番目の吐出口に対応した位置となるように行われる。実施例2においても、最初に予備吐出の行われた吐出口が予備吐出を行う際のウェブ45及び払拭面当接部材44の位置から212μm移動した位置に移動させる。その結果、ウェブ45及び払拭面当接部材44は、初期位置から2×212μm移動することになる(S208)。ウェブ45及び払拭面当接部材44が移動すると、そこで記録に関与しないインク滴の吐出が行われて予備吐出が行われる(S209)。予備吐出が行われると、全ての吐出口について予備吐出が行われたかどうかが判断される(S210)。
このようなウェブ45による記録ヘッド10の吐出口形成面の払拭及び予備吐出が、吐出口列における全ての吐出口について行われるまで繰り返される。そして、吐出口列における全ての吐出口についてのウェブ45による記録ヘッド10の吐出口形成面の払拭及び予備吐出が終了すると、回復動作が終了する(S211)。
実施例2においても、吐出口列の一端から他端に向けて順に行われる予備吐出で、予備吐出を行う吐出口が一端側から他端側へ進んだ分だけウェブ45及び払拭面当接部材44が同じ方向に同じ量だけ移動する。従って、予備吐出が行われる際に、吐出を行う吐出口が順に進行していく速度と、ウェブ45及び払拭面当接部材44の移動する速度とは、同じ速度である。そのため、実施例2でも、図9の符号92に示されるように、吐出口列の全ての吐出口において、予備吐出の際に吐出されるインク滴の着弾位置が、吐出口列の配列された方向に関して一致する。従って、ウェブ45の消費量が抑えられ、インクジェット記録装置1における運転コストが低く抑えられる。
また、実施例2では、払拭工程でウェブ45が記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭した後に、ウェブ45及び払拭面当接部材44が、払拭工程を行う前の位置まで戻されている。このように、払拭工程のためにウェブ45及び払拭面当接部材44が移動したとしても、その後にウェブ45及び払拭面当接部材44が戻されるので、予備吐出は、払拭工程でのウェブ45における払拭面に近い位置で行われる。実施例2では、吐出口列の配列方向に関して、ウェブ45における予備吐出によってインク滴の着弾する位置が、払拭工程で払拭によりインクの回収された領域の内部に収まっている。従って、ウェブ45の消費される量がさらに少なく抑えられる。特に、実施例2では、ウェブ45における予備吐出によるインク滴を受容する領域が払拭によってインクの回収された領域の内部に収まっているので、払拭の行われる領域とは別に予備吐出によってウェブ45が消費されずに済む。従って、さらにウェブ45の消費量が少なく抑えられる。これにより、インクジェット記録装置1における運転コストがさらに低く抑えられる。
<結果>
実施例2による払拭工程での拭き跡及び予備吐出による予備吐出跡が、図9に示されている。ウェブ45による払拭工程で回収されたインクのウェブ45上での分布を符号91に示し、予備吐出によって回収されたインクのウェブ45上での分布を符号92に示す。このときのウェブ45の使用量は、吐出口列の配列された方向に関して約620mmであった。
(実施例3)
<装置>
実施例1、2と同様に、実施例3においても、Canon製imagePROGRAF6100を改造したインクジェット記録装置が用いられている。元々インクジェット記録装置の本体に搭載されていた回復ユニットが取り外され、そこに図3に示されるウェブを搭載したウェブ駆動ユニット50がはめ込まれて改造されたインクジェット記録装置が用いられている。
<動作制御>
実施例3のインクジェット記録装置は、キャリッジの往復移動に対して、1往復ごとに回復動作を行うように制御が行われている。記録のためにキャリッジ2を移動させているときにはウェブ45は停止させるようにして、A1サイズの画像を1枚、4パスによる記録を行った。
実施例3では、一度吐出口列の全吐出口について、ウェブ45によって吐出口形成面を払拭した後、ウェブ45が、払拭を開始したときの位置まで巻き戻される。そして、そこから記録ヘッド10が主走査方向に沿って移動する。ここでは、吐出口から吐出されるインクがウェブ45からはみ出さない範囲で、記録ヘッド10が主走査方向に沿って移動する。実施例3で用いられる回復シーケンスについて図10に示す。
まず、記録ヘッド10を搭載したキャリッジ2がホームポジションに戻る(S301)。そこから、回復動作が開始される(S302)。回復動作は、キャリッジ2がホームポジションに位置したときに行われるように構成されている。
回復動作では、まずウェブ45によって記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭する払拭工程が行われる。払拭工程では、払拭面当接部材44が記録ヘッド10の吐出口形成面の方に移動することで、ウェブ45の払拭面が記録ヘッド10の吐出口形成面に当接する。そして、ウェブ45を記録ヘッド10の吐出口形成面に当接させた状態で、ウェブ45の払拭面を記録ヘッド10の吐出口形成面に対して移動させ、ウェブ45を吐出口形成面に対して摺動させる。これにより、ウェブ45の払拭面によって、記録ヘッド10の吐出口形成面が払拭される(S303)。このとき、記録ヘッド10における吐出口形成面を払拭するためにウェブ45の移動する移動量は、少ないほどウェブ45の使用量を少なく抑えることができる。実施例3では、記録ヘッド10における吐出口形成面を払拭する払拭工程では、ウェブ45及び払拭面当接部材44を3mm移動させる(S304)。
そして、ウェブ45によって記録ヘッド10における吐出口形成面の払拭が行われると、ウェブ45及び払拭面当接部材44が払拭工程の行われる前の位置まで戻される(S305)。ここでは、S204で記録ヘッド10における吐出口形成面の払拭のために3mm移動しているので、ウェブ45及び払拭面当接部材44が3mm戻される(S306)。
ウェブ45及び払拭面当接部材44が払拭工程の行われる前の位置まで戻されると、記録ヘッド10が主走査方向に沿って移動する(S307)。このとき、記録ヘッド10が移動した結果、吐出口から吐出されるインクがウェブ45からはみ出さない範囲で、記録ヘッド10が移動する。実施例3では、S307において、記録ヘッド10が主走査方向に3mm移動する。
次に、記録に関与しないインク滴をウェブ45に向かって吐出する予備吐出が行われる。予備吐出が行われる際には、最初の吐出口(n=1)による予備吐出の行われる位置まで、ウェブ45の払拭面と払拭面当接部材44を移動させる(S308、S309)。そして、最初の吐出口から、記録に関与しないインク滴をウェブ45に向かって吐出することで予備吐出が行われる(S310)。そして、それぞれの吐出口での予備吐出が行われるごとに、全ての吐出口について予備吐出が行われたかどうかが判断される(S311)。全ての吐出口についての予備吐出が終了していなければ、フローはS308に戻る。
次に、二番目の吐出口(n=2)による予備吐出が行われる。二番目の吐出口についての予備吐出が行われる前に、ウェブ45及び払拭面当接部材44の移動が行われる。このときのウェブ45及び払拭面当接部材44の移動は、ウェブ45における一番目の吐出口によって予備吐出が行われた際にインク滴が打ち込まれた位置が、二番目の吐出口に対応した位置となるように行われる。実施例2においても、最初に予備吐出の行われた吐出口が予備吐出を行う際のウェブ45及び払拭面当接部材44の位置から212μm移動した位置に移動させる。その結果、ウェブ45及び払拭面当接部材44は、初期位置から2×212μm移動することになる(S309)。ウェブ45及び払拭面当接部材44が移動すると、そこで記録に関与しないインク滴の吐出が行われて予備吐出が行われる(S310)。予備吐出が行われると、全ての吐出口について予備吐出が行われたかどうかが判断される(S311)。
このようなウェブ45による記録ヘッド10の吐出口形成面の払拭及び予備吐出が、吐出口列における全ての吐出口について行われるまで繰り返される。そして、吐出口列における全ての吐出口についてのウェブ45による記録ヘッド10の吐出口形成面の払拭及び予備吐出が終了すると、回復動作が終了する(S312)。
実施例3においても、吐出口列の一端から他端に向けて順に行われる予備吐出で、予備吐出を行う吐出口が一端側から他端側へ進んだ分だけウェブ45及び払拭面当接部材44が同じ方向に同じ量だけ移動する。従って、予備吐出が行われる際に、吐出を行う吐出口が順に進行していく速度と、ウェブ45及び払拭面当接部材44の移動する速度とは、同じ速度である。そのため、実施例3でも、図11の符号112に示されるように、吐出口列の全ての吐出口において、予備吐出の際に吐出されるインク滴の着弾位置が、吐出口列の配列された方向に関して一致する。従って、ウェブ45の消費量が抑えられ、インクジェット記録装置1における運転コストが低く抑えられる。また、実施例3においても、ウェブ45における予備吐出によるインク滴を受容する領域が払拭の行われる領域の内部に収まっているので、ウェブ45の消費量が少なく抑えられる。
また、実施例3では、払拭工程でのウェブ45による記録ヘッド10の吐出口形成面の払拭が行われると、ウェブ45及び払拭面当接部材44が戻されると共に、記録ヘッド10が主走査方向に移動する。このとき、予備吐出が行われる前に記録ヘッド10が主走査方向に移動することで、払拭工程でウェブ45に回収されたインクの位置する領域と、予備吐出によって回収されるインクの位置する領域とが主走査方向にずらされる。従って、払拭工程で回収されるインクの位置と、予備吐出によって回収されるインクの位置とが分散される。
予備吐出を行う前に記録ヘッド10による主走査方向への移動が行われない場合には、払拭工程でウェブ45に回収されるインクと、予備吐出によってウェブ45に回収されるインクとが同じ領域に位置する。この場合、払拭工程でウェブ45に回収されるインクと予備吐出によってウェブ45に回収されるインクとが同一領域に過度に集中してしまう可能性がある。これにより、単位面積当たりのウェブ45上に回収されるインクの量が、ウェブ45によるインクを受容可能な単位面積当たりのインク受容量を超えてしまう可能性がある。ウェブ45上に吐出されるインク量がウェブ45によるインク受容可能な量を超えてしまうと、インクを全て保持しきれなくなる可能性が考えられる。
しかしながら、実施例3では、予備吐出が行われる前に記録ヘッド10が主走査方向に移動することで、払拭工程で回収されるインクと、予備吐出によって回収されるインクとが分散されて回収される。従って、ウェブ45によって回収されるインクがウェブ45上の一箇所に集中してしまうことが抑えられ、ウェブ45によって確実にインクを保持可能な単位面積当たりのインク量により、インクがウェブ45に回収される。また、払拭工程で回収されるインクの位置と、予備吐出によって回収されるインクの位置との間でずらされる方向が主走査方向なので、これらの間がずれされることによってウェブ45の消費量が多くなってしまうことが抑えられる。
<結果>
実施例3による払拭工程での拭き跡及び予備吐出による予備吐出跡が、図11に示されている。ウェブ45による払拭工程で回収されたインクのウェブ45上での分布を符号111に示し、予備吐出によって回収されたインクのウェブ45上での分布を符号112に示す。このときのウェブ45の使用量は、吐出口列の配列された方向に関して約620mmであった。
(比較例1)
<装置>
本発明の適用されない比較例1においても、Canon製imagePROGRAF6100を改造したインクジェット記録装置が用いられている。比較例1では、インクジェット記録装置の本体に搭載されていた回復ユニットが取り外され、そこに図12に示される比較例1におけるウェブを搭載したウェブ駆動ユニット60がはめ込まれて改造されたインクジェット記録装置が用いられている。
<動作制御>
比較例1のインクジェット記録装置は、キャリッジの往復移動に対して、1往復ごとに回復動作を行うように制御が行われている。記録のためにキャリッジ2を移動させているときにはウェブ45は停止させるようにして、A1サイズの画像を1枚、4パスによる記録を行った。
比較例1では、図12に示されるように、ウェブ45が記録ヘッド10における吐出口形成面で吐出口列の配列方向に直交する方向に摺動するように払拭が行われる。比較例1で用いられる回復シーケンスを図13に示す。
まず、記録ヘッド10を搭載したキャリッジ2がホームポジションに戻る(S401)。そこから、回復動作が開始される。
回復動作では、まずウェブ45によって記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭する払拭工程が行われる。払拭工程では、払拭面当接部材44が記録ヘッド10の吐出口形成面の方に移動することで、ウェブ45の払拭面が記録ヘッド10の吐出口形成面に当接する。そして、ウェブ45が記録ヘッド10の吐出口形成面に当接した状態で、記録ヘッド10が主走査方向に移動することでウェブ45を吐出口形成面に対して相対的に移動させ、ウェブ45を吐出口形成面に対して摺動させる。これにより、ウェブ45の払拭面によって、記録ヘッド10の吐出口形成面が払拭される(S402)。
このとき、記録ヘッド10による吐出口形成面の払拭は、吐出口列ごとに行われる。そのため、一つの吐出口列への払拭が終了すると、次の吐出口列について払拭が行われるように、ウェブ45及び払拭面当接部材44が移動する。比較例1では、このときのウェブ45及び払拭面当接部材44の移動は、連続して払拭の行われる吐出口列の間の距離と同じ距離としている。ウェブ45及び払拭面当接部材44の移動距離と、連続して払拭の行われる吐出口列の間の距離とを同じ距離とすることで、ウェブ45における払拭位置を、それぞれの吐出口列の間で一致させることができる。従って、図14の符号141に示されるように、複数の吐出口列での払拭工程で回収されたインクの跡は、太い一本の線によって形成されている。
次に、記録に関与しないインク滴をウェブ45に向かって吐出する予備吐出が行われる。比較例1で予備吐出が行われる際には、記録ヘッド10、ウェブ45及び払拭面当接部材44が移動せずに、ウェブ45に向かって記録に関与しないインクが吐出されることで予備吐出が行われる。予備吐出が終了すると、回復動作が終了する(S404)。
<結果>
比較例1による払拭工程での拭き跡及び予備吐出による予備吐出跡が、図14に示されている。ウェブ45による払拭工程で回収されたインクのウェブ45上での分布を符号141に示し、予備吐出によって回収されたインクのウェブ45上での分布を符号142に示す。このときのウェブ45の使用量は、吐出口列の配列された方向に関して約3720mmであった。
(比較例2)
<装置>
本発明の適用されない比較例2においても、Canon製imagePROGRAF6100を改造したインクジェット記録装置が用いられている。インクジェット記録装置の本体に搭載されていた回復ユニットが取り外され、そこに図3に示されるウェブを搭載したウェブ駆動ユニット50がはめ込まれて改造されたインクジェット記録装置が用いられている。
<動作制御>
比較例2のインクジェット記録装置は、キャリッジの往復移動に対して、1往復ごとに回復動作を行うように制御が行われている。記録のためにキャリッジ2を移動させているときにはウェブ45は停止させるようにして、A1サイズの画像を1枚、4パスによる記録を行った。
比較例2では、吐出口列方向と同方向にウェブを移動させて全吐出口を拭いた後、ウェブを巻き戻さずにその場で予備吐を行った。本実施例で用いた回復シーケンスを図15に示す。
まず、記録ヘッド10を搭載したキャリッジ2がホームポジションに戻る(S501)。そこから、回復動作が開始される(S502)。回復動作は、キャリッジ2がホームポジションに位置したときに行われるように構成されている。
回復動作では、まずウェブ45によって記録ヘッド10の吐出口形成面を払拭する払拭工程が行われる。払拭工程では、払拭面当接部材44が記録ヘッド10の吐出口形成面の方に移動することで、ウェブ45の払拭面が記録ヘッド10の吐出口形成面に当接する。そして、ウェブ45を記録ヘッド10の吐出口形成面に当接させた状態で、ウェブ45の払拭面を記録ヘッド10の吐出口形成面に対して移動させ、ウェブ45を吐出口形成面に対して摺動させる。これにより、ウェブ45の払拭面によって、記録ヘッド10の吐出口形成面が払拭される(503)。このとき、記録ヘッド10における吐出口形成面を払拭するためにウェブ45の移動する移動量は、少ないほどウェブ45の使用量を少なく抑えることができる。比較例2では、記録ヘッド10における吐出口形成面を払拭する払拭工程では、ウェブ45及び払拭面当接部材44を3mm移動させる(S504)。
次に、記録に関与しないインク滴をウェブ45に向かって吐出する予備吐出が行われる。比較例2で予備吐出が行われる際には、記録ヘッド10、ウェブ45及び払拭面当接部材44が移動せずに、ウェブ45に向かって記録に関与しないインクが吐出されることで予備吐出が行われる(S505)。予備吐出が終了すると、回復動作が終了する(S506)。
<結果>
拭き跡及び予備吐跡は図16のようになった。ウェブの使用量は約3720mmであった。
比較例2による払拭工程での拭き跡及び予備吐出による予備吐出跡が、図16に示されている。ウェブ45による払拭工程で回収されたインクのウェブ45上での分布を符号161に示し、予備吐出によって回収されたインクのウェブ45上での分布を符号162に示す。このときのウェブ45の使用量は、吐出口列の配列された方向に関して約3720mmであった。
(実施例1〜3と比較例1、2との間の比較結果)
上記実施例1〜3および比較例1、2の結果をまとめると図17のようになる。実施例2、3においては回復に少々時間がかかるが、本発明の適用された実施例1〜3は、本発明が適用されずに予備吐出を行った比較例1、2に比べてウェブ使用量が少なくなっている。以上の結果から、本発明が適用されることでウェブの使用量を少なく抑えることができることがわかった。
(他の実施形態)
なお、本発明の適用された上記実施例1〜3においては、ウェブ45は、記録ヘッド10の吐出口形成面に対して、吐出口列の配列された方向と平行な方向に移動することとした。しかしながら、本発明はこれに限定されず、ウェブ45は、記録ヘッド10の吐出口形成面に対して、吐出口列の配列された方向と交差する方向、特に直交する方向に移動することとしても良い。その際には、ウェブ45の吐出口形成面に対する相対的な移動方向が、インクの吐出を行う吐出口が順に変わっていく方向と同じ方向の成分を有するように、ウェブ45が移動する。
なお、本明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わずに用いられる。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または記録媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録装置」とは、プリンタ、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置などのプリント機能を有する装置、ならびにインクジェット技術を用いて物品の製造を行なう製造装置を含む。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものを表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきものである。記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
1 インクジェット記録装置
10 記録ヘッド
45 ウェブ

Claims (5)

  1. インクを吐出する複数の吐出口が形成された記録ヘッドを搭載可能なインクジェット記録装置であって、
    予備吐出のために記録に関与しないインクを吐出させる際に、インクの吐出を行う吐出口が、複数の前記吐出口のうち、一端に形成された吐出口から他端に形成された吐出口へ、順に変わっていくようにインクの吐出を制御するインク吐出制御手段と、
    インクを受容可能で、前記記録ヘッドにおける前記吐出口の形成された吐出口形成面に対し相対的に移動可能なインク受容手段と、
    前記インク受容手段の移動を制御するインク受容手段制御手段とを有し、
    前記インク吐出制御手段により、予備吐出のためにインクを吐出させる際に、インクの吐出を行う吐出口が順に変わっていく方向が、前記インク受容手段制御手段によって制御される前記インク受容手段の吐出口形成面に対する相対的な移動方向と同じ方向の成分を有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドには、複数の前記吐出口が配列されて吐出口列が形成され、
    前記インク吐出制御手段は、予備吐出のために記録に関与しないインクを吐出させる際には、インクの吐出を行う吐出口が、前記吐出口列を形成する複数の前記吐出口のうち、一端に形成された吐出口から他端に形成された吐出口へ、順に変わっていくようにインクの吐出を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク吐出制御手段により予備吐出のために記録に関与しないインクを吐出させる際に、インクの吐出を行う吐出口が順に変わっていく方向は、前記インク受容手段制御手段によって制御される前記インク受容手段による移動方向と同じ方向であり、
    前記インク吐出制御手段によりインクを吐出させる際に、インクの吐出を行う吐出口が順に変わっていくインクの吐出を行う吐出口の移動量は、前記インク受容手段制御手段によって制御される前記インク受容手段の吐出口形成面に対する相対的な移動量と同じ移動量であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インク吐出制御手段により予備吐出のために記録に関与しないインクを吐出させる際に、インクの吐出を行う吐出口が順に変わっていくインクの吐出を行う吐出口の移動する速度は、前記インク受容手段制御手段によって制御される前記インク受容手段の吐出口形成面に対する相対的な移動の速度と同じであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インク受容手段は、前記記録ヘッドの前記吐出口形成面に当接可能であり、前記インク受容手段が前記吐出口形成面に当接した状態で前記インク受容手段制御手段により前記インク受容手段が前記吐出口形成面に対して相対的に移動して前記吐出口形成面を払拭することが可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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