JP2012051046A - 切断工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】工具本体自体の部材点数を増加させることなく、工具本体を構成する部材を活かしながら、実用工具を収納保管するための収納保管部を工具本体自体に設ける。
【解決手段】弾性材料により成形されて外部に露出する機構カバー体40には、実用工具Tを弾性材料の弾性を利用して保持する工具収容孔50が形成されている。工具収容孔50(50a,50b)は、ブレードの往復動方向と交差する方向の外側に張り出す鍔部42の鍔端縁47に対して形成されている。この工具収容孔50(50a,50b)は、異なる位置で実用工具Tを保持することができるように鍔部42に対して2つ形成されている。2つの工具収容孔50(50a,50b)のそれぞれは、実用工具Tをブレードの往復動方向と交差する方向から差し込むことによって実用工具Tを保持することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、工具本体にブレードを取り付けて、このブレードを工具本体に内蔵される駆動モータの駆動力により往復動させて切断材を切断する切断工具に関する。
一般に、レシプロソーあるいはジグソーと称され、木材等の切断材を切断する切断工具が知られている。このような切断工具は、概略、駆動モータを内蔵して駆動力を発生する工具本体を備える。この工具本体は、前端側に切断材を切断するブレードが取り付けられるようになっている。このように工具本体の前端側に取り付けられたブレードは、工具本体に内蔵される駆動モータの駆動力により往復動する。もって切断工具は、このブレードの往復動によって切断材を切断するものとなっている。
一方、上記した工具本体の前端側には、上記したブレードを取り付けるためにブレードをクランプするためのクランプ機構が設けられたものが知られている。このようなクランプ機構は、ブレードを締付け用の螺子部材にてクランプ(挟持)している。このような締付け用の螺子部材を螺子回しするには、六角スパナ等の小型専用工具(以下、『実用工具』と称する)を用いて行うものとなっている。なお、この種の実用工具は、例えばブレードのように工具本体に対して付替え可能とされる付替え部品に使用されるもののほか、例えばシューのように工具本体に対しての相対位置を調整する位置調整部品の位置調整に使用されるものも含む。
特許第3411368号明細書
他方、上記した実用工具にあっては、上記したクランプ機構の締付け用の螺子部材を即座に螺子回しすることができるように、工具本体に収納保管できるようにしておきたいとの要請がある。
しかしながら、このように実用工具を工具本体に収納保管しようとすると、この工具本体に実用工具を収容するための収納保管部を設けることを要する。そうすると、工具本体は、収納保管部を構成するための構成部材を別途で要することとなり、工具本体の構成部材点数を増加させてしまう。そうすると、製造コストが高価となってしまったり、製造作業が煩雑となってしまったりする問題が生じてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、工具本体にブレードを取り付けて、このブレードを工具本体に内蔵される駆動モータの駆動力により往復動させて切断材を切断する切断工具において、実用工具を即座に使用することができるように工具本体に付帯させるにあたって、工具本体自体の部材点数を増加させることなく、工具本体を構成する部材を活かしながら、実用工具を収納保管するための収納保管部を工具本体自体に設けることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る切断工具は次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係る切断工具は、工具本体にブレードを取り付けて、このブレードを工具本体に内蔵される駆動モータの駆動力により往復動させて切断材を切断する切断工具であって、弾性材料により成形されて外部に露出する外部カバーを具備し、該外部カバーには、該切断工具に使用される実用工具の少なくとも一部を、該弾性材料の弾性を利用して保持可能とする工具保持部が形成されていることを特徴とする。
なお、この『弾性材料』とは、天然ゴムおよび合成ゴムを総じて称する弾性ゴムを材料として含むほか、エラストマーのようにゴム状の弾力性を有する工業用材料も材料として全て含む。
この第1の発明に係る切断工具によれば、弾性材料により成形されて外部に露出する外部カバーには、実用工具の少なくとも一部を弾性材料の弾性を利用して保持可能とする工具保持部が形成されているので、この工具保持部にて実用工具を保持することができる。つまり、工具本体を構成する部材を活かしながら、新たに部材を追加することなく、実用工具を収納保管するための収納保管部を工具本体自体に配設することができる。これによって、実用工具を即座に使用することができるように工具本体に付帯させておくにあたり、工具本体自体の部材点数を増加させることなく、工具本体を構成する部材を活かしながら、実用工具を収納保管するための収納保管部を工具本体自体に設けることができる。
なお、この工具保持部は、切断工具に使用される実用工具の少なくとも一部が保持可能に構成されるものであればよく、勿論、実用工具の全体を収容保持するように構成されるものであってもよい。
第2の発明に係る切断工具は、前記第1の発明に係る切断工具において、前記外部カバーは、手で握る際のグリップをなすカバー体であることを特徴とする。
この第2の発明に係る切断工具によれば、外部カバーは手で握る際のグリップをなすカバー体であるので、外部カバーとしてグリップをなしながら上記した工具保持部を形成することができる。これによって、グリップ機能を有した部材に対して工具保持部を形成することができるので、部材を有効活用して部材点数を少なくし、製造上において有利なものとなる。
第3の発明に係る切断工具は、前記第1または前記第2の発明に係る切断工具において、前記外部カバーは、絶縁性を有していることを特徴とする。なお、この『絶縁性』とは、『電気伝導における絶縁性』、『熱伝導における絶縁性』の何れの絶縁性の意味も含むものである。
この第3の発明に係る切断工具によれば、外部カバーは絶縁性を有しているので、外部カバーとして絶縁機能を有することができながら上記した工具保持部を形成することができる。これによって、絶縁機能を有した部材に対して工具保持部を形成することができるので、部材を有効活用して部材点数を少なくし、製造上において有利なものとなる。
第4の発明に係る切断工具は、前記第1から前記第3のいずれかの発明に係る切断工具において、前記外部カバーは、前記ブレードの往復動方向と交差する方向の外側に張り出す鍔部を有して成形されており、前記工具保持部は、前記鍔部に対して形成されていることを特徴とする。
この第4の発明に係る切断工具によれば、工具保持部は、ブレードの往復動方向と交差する方向の外側に張り出す鍔部に対して形成されているので、工具保持部を形成するにあたって外側に張り出した既存の形状を有効活用することができる。これによって、デッドスペースにも成り得る既存の構成部分に対して上記した工具保持部を形成すればよいものとなり、工具保持部を形成するにあたって合理的に無駄なく製造することができる。
第5の発明に係る切断工具は、前記第4の発明に係る切断工具において、前記工具保持部は、異なる位置で前記実用工具を保持することができるように、前記鍔部に対して複数形成されていることを特徴とする。
この第5の発明に係る切断工具によれば、工具保持部は、異なる位置で実用工具を保持することができるように鍔部に対して複数形成されているので、実用工具を収納保管する際の収納保管位置を多様化させたものとすることができる。つまり、実用工具を工具保持部に保持させるにあたって、工具使用者の利き手の違いや使用手法の違い等の工具使用者の使用態様の多様化に対して応じたものとすることができる。もって、工具使用者にとって使い勝手の良いものとすることができる。
第6の発明に係る切断工具は、前記第5の発明に係る切断工具において、前記複数の工具保持部のそれぞれは、前記実用工具を前記ブレードの往復動方向と交差する方向から差し込むことによって該実用工具を保持することができるように形成されており、且つ、該複数の工具保持部同士の間には該複数の工具保持部同士で互いに共用される部分を有して形成されていることを特徴とする。
この第6の発明に係る切断工具によれば、複数の工具保持部のそれぞれは、実用工具をブレードの往復動方向と交差する方向から差し込むことによって実用工具を保持することができるように形成されているので、ブレードの往復動方向に舞い散り易い切断粉の工具保持部に対する侵入を、防ぎ易いものとすることができる。また、この第6の発明に係る切断工具によれば、複数の工具保持部同士の間には互いに共用される部分を有して形成されているので、部分共用化によって複数の工具保持部を効率的に形成することができる。
第1の発明に係る切断工具によれば、部材点数を増加させることなく、工具本体を構成する部材を活かしながら、実用工具を収納保管するための収納保管部を工具本体自体に配設することができ、実用工具を即座に使用することができるように工具本体に付帯させておくことができる。
第2の発明に係る切断工具によれば、グリップ機能を有した部材を有効活用して部材点数を少なくし、製造上において有利なものとなる。
第3の発明に係る切断工具によれば、絶縁機能を有した部材を有効活用して部材点数を少なくし、製造上において有利なものとなる。
第4の発明に係る切断工具によれば、デッドスペースにも成り得る既存の構成部分に対して工具保持部を形成すればよいものとなり、形成工程の簡単化をより図ることができ、製造により有利なものとなる。
第5の発明に係る切断工具によれば、実用工具を工具保持部に保持させるにあたって、工具使用者の使用態様の多様化に対して応じたものとすることができ、工具使用者にとって使い勝手の良い切断工具とすることができる。
第6の発明に係る切断工具によれば、切断粉の工具保持部に対する侵入を防ぎ易いものとしつつ、部分共用化により効率的に複数の工具保持部を形成することができる。
第1の実施の形態の切断工具の外観を模式的に示す側面視模式図である。 図1の機構カバー体の前面側の外観を斜視にて示す斜視図である。 図1におけるIII−III断面矢視を示す断面図である。 図1におけるIV−IV断面矢視を示す断面図である。 第2の実施の形態の切断工具の外観を斜視にて示す斜視図である。 図5におけるVI−VI断面矢視を示す断面図である。 図5におけるVII−VII断面矢視を示す断面図である。 第3の実施の形態の切断工具の外観を斜視にて示す斜視図である。 第3の実施の形態の切断工具の外観を側面視にて示す斜視図である。 図9におけるX−X断面矢視を示す断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る切断工具を実施するための第1の実施の形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態の切断工具10の外観を模式的に示す側面視模式図である。なお、以下説明するにあたっては、ブレードB自体の配置側となる図1に示す右側を切断工具10の前側に規定しており、ブレードBの刃の配置側となる図1に示す上側を切断工具10の上側に規定している。切断工具10は、図1に示すように、一般的にレシプロソーと称されるものであり、工具使用者が両手で持って使用する手持ち式の切断工具である。この切断工具10は、概略、駆動源としての駆動モータを内蔵して駆動力を発生する工具本体20を具備して構成される。この切断工具10は、工具本体20の前端側(図示右側)にブレードB(切断刃)を取り付けらるようにしてあり、このブレードBを工具本体20に内蔵される駆動モータの駆動力により往復動させ、木材等の切断材を切断するものとなっている。工具本体20は、概略、後端側(図示左側)がハンドル部21として構成され、このハンドル部21から前側部分(図示右側部分)がブレードBを往復動させる駆動機構部30として構成されている。
ハンドル部21は、概略、握り部22と、操作スイッチ機構23と、バッテリ部24を具備して構成される。握り部22は、工具使用者により手握りされる部分であり、手握り可能なグリップ形状にて形成されている。操作スイッチ機構23は、工具使用者が操作するためのスイッチ機構であり、引き操作可能なトリガ形状にて形成されている。また、この操作スイッチ機構23の下側には、バッテリ部24が設けられている。このバッテリ部24は、電力を供給するバッテリパック15が装着可能となるように形成されている。バッテリパック15は、充電に可能とされるリチウムイオンバッテリにより構成される。
これに対して、駆動機構部30は、詳細についての図示を省略しているが、適宜の駆動制御により駆動力を発生する駆動モータと、この駆動モータによる駆動力を往復動に変換する往復動変換機構31とを備える。なお、この不図示の駆動モータは、広く利用されるブラシモータにより構成され、往復動変換機構31の一部にかかるように駆動機構部30内に配置されている。
往復動変換機構31は、駆動モータにより発生する回転駆動を往復動運動に変換する機構である。このため、往復動変換機構31は、変換された往復動運動を出力するための往復動出力軸32を具備して構成される。この往復動出力軸32は、工具本体20の内部から前端側外部に露出するように突き出して構成されるものであり、駆動力モータの駆動力を受けて前後方向に往復動する。なお、工具本体20の前端側は、この往復動出力軸32を前側に突出し可能となる開口した形状にて形成されている。なお、この往復動変換機構31は、広く利用される構成と同様に構成されるものであるため、この往復動変換機構31に関しての詳細説明については省略するものとする。
ところで、上記したように外部に露出される往復動出力軸32の前端部分には、ブレードBを取り付けるための取付け機構26が設けられている。この取付け機構26は、ブレードBを挟持するための公知のクランプ機構にて構成されている。この取付け機構26は、ブレードBの後端部分をクランプ(挟持)するための締付け用の螺子部材27を具備して構成される。なお、後に説明するが、ブレードBを螺子部材27によりクランプ(挟持)するにあたっては、いわゆる六角スパナと称される小型の実用工具T(図2等参照)により螺子部材27を螺子回しすることにより行う。
ここで、この取付け機構26にてクランプ(挟持)されるブレードBは、図1に示す下側部分が切断材を切断するための刃が形成されており、上記した駆動機構部30により前後方向に往復動する。つまり、この切断工具10は、図示下側(バッテリ部24側と一致する側)を重力方向下向きに向けた状態で工具本体20を上から下へ動かして切断材を切断するようになっている。
なお、外部に露出される往復動出力軸32の前端部分の近くには、切断補助具となるシュー28が配設されている。このシュー28は、図1に示すように、工具本体20の前側に配設されるものであり、後端側が工具本体20に支持されている。このシュー28は、ステー29を介して工具本体20に支持され、工具本体20対しての相対位置を変位することができるようになっている。このため、工具本体20に対するシュー28の相対位置を決めることにより、ブレードBの切断領域を設定することができるものとなっている。
ここで、上記したように構成される工具本体20には、本発明に係る外部カバーに相当する機構カバー体40が配設されている。この機構カバー体40は、上記した工具本体20のうち、少なくとも往復動変換機構31が内蔵される部分について被覆するように配設されるものとなっている。このため、機構カバー体40は、上記したハンドル部21の握り部22と同様、工具使用者が手握りできるように外部に露出した外装をなす。また、この機構カバー体40は、往復動変換機構31の外装被覆部材としての機能を有している。また、この機構カバー体40は、上記した駆動モータにより生ずる電気伝導について絶縁機能を有するとともに、上記した往復動変換機構31により生ずる熱伝導についての絶縁機能を有するように、少なくとも往復動変換機構31の外周部分を被覆する外部露出カバー体として配設されている。ここで、機構カバー体40は、絶縁性を有した弾性材料としての弾性ゴムを成形することにより形成される。また、この弾性ゴムとしては、成形に有利な合成ゴムが用いられている。つまり、機構カバー体40の成形材料としては、成形するにあたって所謂アンダーカット形状を形成し易くなる弾性材料が選択されるものとなっている。つまり、機構カバー体40は、図1に示すように、グリップ部41と、鍔部42とを有した一体成形品にて形成される。グリップ部41は、工具使用者が手で握る際のグリップをなすものである。グリップ部41は、上記したように少なくとも往復動変換機構31の外周部分を被覆するように配設されるものであり、工具使用者の手握りのし易さも鑑みて適宜の握り形状を有して形成されている。
上記したグリップ部41に対して鍔部42は、次のように形成される。図2は、図1の機構カバー体40の前面側の外観を斜視にて示す斜視図である。
図1および図2に示すように、鍔部42は、グリップ部41の前側位置に、外側に鍔状に張り出す鍔端縁47を有した鍔部42が形成されている。具体的には、この鍔部42は、図2に示すように、グリップ部41に対してブレードBの往復動方向(前後方向)と交差方向の外周外側に張り出す鍔端縁47を有して形成されている。なお、図示する鍔端縁47は、外側に張り出す長さが6mmに設定されている。
この鍔部42は、図2にて詳しく示しているように、鍔部42の上側略半分を構成する上鍔部43と、鍔部42の下側略半分を構成する下鍔部45とを一体成形することにより形成されている。ここで、鍔部42は、図1に示すように、上鍔部43から下鍔部45に向かうにしたがって、工具本体20の前側に突き出しいくように形成されている。言い換えれば、機構カバー体40のグリップ部41の下側部分の範囲が、グリップ部41の上側部分の範囲に比して前側に延在するように、鍔部42の形状は設定されて形成されている。このため、工具使用者の一方の手で上記したハンドル部21を手握りした状態で、工具使用者の他方の手で機構カバー体40のグリップ部41を手握りする場合には、工具使用者にとって手握りし易いものとなる。具体的に言えば、一般的な工具使用者は、右手でハンドル部21を把持し、機構カバー体40のグリップ部41を左手で支えて切断加工を行う。この際、工具使用者は、左手の親指部分をグリップ部41の上側部分に配置し、この親指以外の4本の指をグリップ部41の下側部分に配置する。ここで、グリップ部41の上側部分に配置した親指部分は、この親指以外の4本の指よりも後側で鍔部42の鍔端縁47に当てることができるので、工具使用者にとって把持し易いものとなって操作性に優れたものとなる。
次に、鍔部42となる上鍔部43および下鍔部45について詳細に説明する。
上鍔部43には、図2に示すように、上記した往復動変換機構31の往復動出力軸32を前側に突き出させるための軸突出孔44が設けられている。この軸突出孔44は、上鍔部43の前面部分を切り欠くように形成される。このため、鍔部42の上側半分は、上鍔部43に設けられた軸突出孔44により、往復動変換機構31の往復動出力軸32を前側に突き出させることができる開口形状を有して形成されるものとなっている。
これに対して下鍔部45は、上記した上鍔部43とは異なり、開口部分が限定された閉塞形状にて形成されている。具体的には、工具本体20に対して上鍔部43より前側に位置する下鍔部45は、上記したシュー28を支持するステー29を工具本体20に嵌挿させるための差込孔46が設けられている。この差込孔46は、図2に示すように、閉塞された下鍔部45の前面部分に対して、コ字状の切欠き形状にてなる貫通孔として形成されている。なお、このように構成される上鍔部43および下鍔部45の外周周縁となる鍔端縁47は、丸みを帯びた連なった形状にて形成されている。
ここで図2に示すように、上記した機構カバー体40の下鍔部45には、本発明に係る工具保持部に相当する工具収容孔50が形成されている。この工具収容孔50は、上記した螺子部材27を螺子回しする際に使用される実用工具Tを、この機構カバー体40の下鍔部45を形成する合成ゴムの弾性を利用して保持可能とするものである。
図3は、図1におけるIII−III断面矢視を示す断面図である。図4は、図1におけるIV−IV断面矢視を示す断面図である。なお、図2〜図4にて示す工具収容孔50には、実用工具Tが収容されている。この実用工具Tは、広く利用されるL字形の六角スパナである。この実用工具Tは、短い軸部分となる短軸部T1と、短軸部T1に対して相対的に長さの長い軸部分となる長軸部T2とを有する。
図3および図4に示すように、この工具収容孔50(50a,50b)は、形式的には1つで構成されるように見えるが、実用工具Tを異なる位置で保持することができるように形成されている。つまり、工具収容孔50(50a,50b)は、互いに対向する方向から実用工具Tを差し込むことによって実用工具Tを保持することができるように、下鍔部45に対して2つの差込口51a,51bを有して形成されている。つまり、図示する工具収容孔50(50a,50b)は、互いに共用される部分を有しつつ、差込口51a,51bが両側に設けられて形成されるものとなっている。なお、これら2つの工具収容孔50のそれぞれに対して実用工具Tを差し込むにあたっては、この差込方向は、ブレードBの往復動方向と交差する方向に設定されている。
上記した工具収容孔50(50a,50b)について詳細に説明する。なお、以下に説明する左右2つの工具収容孔50a,50bは、下鍔部45に対して左右対称構造にて形成されるものである。このため、以下の説明においては、左側工具収容孔50aと右側工具収容孔50bとを分離することなく、互いに総括した符号を付しつつ説明する。なお、符号に小文字の‘a’が付されるものは左側工具収容孔50aに関する部分であり、符号に小文字の‘b’が付されるものは右側工具収容孔50bに関する部分である。
左右2つの工具収容孔50a,50bの概略について説明すると、図3等に示すように、下鍔部45の左右両側部分に位置する鍔端縁47には、開口形状となる差込口51(51a,51b)が設けられている。下鍔部45の下側部分に位置する鍔端縁47の内部には、差込口51(51a,51b)同士を連通させる軸収容孔57(57a,57b)が設けられている。そして、これら差込口51(51a,51b)と軸収容孔57(57a,57b)とを組合せることにより、左右2つの工具収容孔50a,50bが形成されるものとなっている。なお、図2〜図4に示す工具収容孔50(50a,50b)にあっては、右側工具収容孔50bに実用工具Tが収容されている状態を図示している。
差込口51(51a,51b)は、上記した軸収容孔57(57a,57b)に実用工具Tの長軸部T2を収容した場合に、この差込口51(51a,51b)に実用工具Tの短軸部T1を収容することができる形状にて形成されている。具体的には、下鍔部45の左右両側部分に位置する鍔端縁47の下端から、鉛直方向上側に向かって延びる収容溝52(52a,52b)が設けられている。この収容溝52(52a,52b)は、上記した実用工具Tの短軸部T1の太さ及び長さに対応して形成されている。なお、この収容溝52(52a,52b)は、短軸部T1を収容した際の食み出しを抑えるために、実用工具Tの短軸部T1の外径および長さよりも僅かに大きくなるように形成されている。
ここで、この収容溝52(52a,52b)は、図3に示す後側部分が単に切り欠いた形状にて形成されているのに対して、図4に示す前側部分が所謂アンダーカット形状にて形成されている。すなわち、実用工具Tが収容されていない左側工具収容孔50aから分かるように、図3に示す収容溝52aは単に切り欠かれた形状であるのに対して、図4に示す収容溝52aは外側の内面に係止爪部53aが設けられている。この係止爪部53(53a,53b)は、実用工具Tを工具収容孔50(50a,50b)に収容した場合の実用工具Tの抜け止めを目的として形成されるものである。このため、係止爪部53(53a,53b)は、収容した実用工具Tの短軸部T1に対して抜け方向で引っ掛かるように形成されている。なお、実用工具Tを工具収容孔50(50a,50b)に収容したり取り出したりするにあたっては、この係止爪部53(53a,53b)は、係止爪部53自身および係止爪部53周囲が弾性変形することによって、実用工具Tの収容取出し可能な退避位置に位置させることができるものとなっている。
そして、互いの差込口51(51a,51b)の下側部分同士を連通させるように、軸収容孔57(57a,57b)が設けられている。つまり、差込口51(51a,51b)の下側部分同士と一致する、下鍔部45の下側部分に位置する鍔端縁47の内部には、左右方向に貫通する軸収容孔57(57a,57b)が設けられている。この軸収容孔57(57a,57b)は、上記した実用工具Tの長軸部T2の太さ及び長さに対応して形成されている。なお、この軸収容孔57(57a,57b)は、実用工具Tの長軸部T2を軸収容孔57自身の弾性力により保持することができるように、長軸部T2の外径よりも僅かに小さい内径にて形成されている。つまり、軸収容孔57(57a,57b)は、軸収容孔57自身の弾性力を利用して実用工具Tの長軸部T2を把持するように機能する。また、この軸収容孔57(57a,57b)は、長軸部T2を収容した際の食み出しを抑えるために、長軸部T2の長さよりも僅かに長くなるように形成されている。
上記したように構成された第1の実施の形態の切断工具10によれば、次のような作用効果を奏することができる。
上記した切断工具10によれば、弾性材料により成形されて外部に露出する機構カバー体40には、実用工具Tを弾性材料の弾性を利用して保持する工具収容孔50が形成されているので、この工具収容孔50にて実用工具Tを保持することができる。つまり、工具本体20を構成する部材となる機構カバー体40を活かしながら、新たに部材を追加することなく、実用工具Tを収納保管するための収納保管部を工具本体20自体に配設することができる。これによって、実用工具Tを即座に使用することができるように工具本体20に付帯させておくにあたり、工具本体20自体の部材点数を増加させることなく、工具本体20を構成する部材を活かしながら、実用工具Tを収納保管するための収納保管部を工具本体20自体に設けることができる。
また、上記した切断工具10によれば、機構カバー体40は手で握る際のグリップをなすカバー体であるので、グリップ機能を有した部材に対して工具収容孔50を形成することができる。これによって、部材を有効活用して部材点数を少なくし、製造上において有利なものとなる。
また、上記した切断工具10によれば、機構カバー体40は絶縁性を有しているので、絶縁機能を有した部材に対して工具収容孔50を形成することができる。これによって、部材を有効活用して部材点数を少なくし、製造上において有利なものとなる。
また、上記した切断工具10によれば、工具収容孔50(50a,50b)は、ブレードBの往復動方向と交差する方向の外側に張り出す鍔部42の鍔端縁47に対して形成されているので、工具収容孔50(50a,50b)を形成するにあたって外側に張り出した既存の形状を有効活用することができる。これによって、デッドスペースとなっていた鍔部42の鍔端縁47の内部に対して上記した工具収容孔50を形成すればよいものとなり、工具収容孔50を形成するにあたって無駄なく合理的に形成することができる。
また、上記した切断工具10によれば、工具収容孔50(50a,50b)は、異なる位置で実用工具Tを保持することができるように鍔部42に対して2つ形成されているので、実用工具Tを収納保管する際の収納保管位置を多様化させたものとすることができる。つまり、実用工具Tを工具収容孔50に保持させるにあたって、工具使用者の利き手の違いや使用手法の違い等の工具使用者の使用態様の多様化に対して応じたものとすることができる。もって、工具使用者にとって使い勝手の良いものとすることができる。
また、上記した切断工具10によれば、2つの工具収容孔50(50a,50b)のそれぞれは、実用工具TをブレードBの往復動方向と交差する方向から差し込むことによって実用工具Tを保持することができるように形成されているので、ブレードBの往復動方向に舞い散り易い切断粉の工具収容孔50に対する侵入を防ぎ易いものとすることができる。また、上記した切断工具10によれば、2つの工具収容孔50(50a,50b)同士の間には互いに共用される部分を有して形成されているので、部分共用化によって2つの工具収容孔50を効率的に形成することができる。
[第2の実施の形態]
以下、本発明に係る切断工具を実施するための第2の実施の形態について、図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、第2の実施の形態の切断工具60の外観を斜視にて示す斜視図である。なお、この第2の実施の形態の切断工具60は、本発明に係る工具収容部に相当する部分を除いては、上記した第1の実施の形態の切断工具10と略同一に構成される。このため、以下においては、上記した第1の実施の形態の切断工具10と同様に構成される部分については同一の符号を付して説明を省略し、本発明に係る工具収容部に相当する部分について重点的に説明する。
図5に示すように、第2の実施の形態の切断工具60にあっても、本発明に係る外部カバーに相当するハウジングカバー体70が配設されている。このハウジングカバー体70は、上記した工具本体65のうち、少なくとも上記した往復動変換機構31(図6参照)の往復動出力軸32が内蔵される部分について被覆するように配設されるものとなっている。このため、ハウジングカバー体70は、上記したハンドル部21の握り部22と同様、工具使用者が手握りできるグリップ機能を有するように外部に露出した外装をなす。また、このハウジングカバー体70は、上記した駆動モータにより生ずる電気伝導について絶縁機能を有するとともに、上記した往復動変換機構により生ずる熱伝導についての絶縁機能を有するように、往復動変換機構を含む外周部分を被覆する外部露出カバー体として配設されている。ここで、ハウジングカバー体70は、エラストマーに類する弾性を有したプラスチック樹脂を成形することにより形成される。
ここで図5に示すように、上記したハウジングカバー体70の側部71には、本発明に係る工具保持部に相当する工具保持凹部77が形成されている。この工具保持凹部77は、上記した螺子部材27を螺子回しする際に使用される実用工具Tを、このハウジングカバー体70の側部71を形成するプラスチック樹脂の弾性を利用して保持可能とするものである。
図6は、図5の切断工具60におけるVI−VI断面矢視を示す断面図である。図7は、図5の切断工具60におけるVII−VII断面矢視を示す断面図である。なお、図5〜図7にて示す工具保持凹部77には、実用工具Tが保持されている。
図6および図7に示すように、駆動機構部30を構成するハウジングカバー体70の側部71には、実用工具Tの短軸部T1を収容する軸収容部75が形成されている。なお、このハウジングカバー体70は、適宜の樹脂の成形品にて形成される。この軸収容部75は、図5および図7に示すように、上記した実用工具Tの短軸部T1の太さ及び長さに対応してハウジングカバー体70の側部71を適宜成形することにより形成される。具体的には、軸収容部75は、実用工具Tの短軸部T1を挿入可能な孔状にて形成されている。なお、軸収容部75に対する実用工具Tの短軸部T1の挿入方向は、下から上に向かう方向に設定されている。
このように形成された軸収容部75の近傍に存するハウジングカバー体70の側部71に上記した工具保持凹部77が設けられており、短軸部T1を軸収容部75に挿入した状態の実用工具Tの長軸部T2を係止することができるようになっている。具体的には、工具保持凹部77は、ハウジングカバー体70の側部71に対して凹溝形状を有して形成されている。また、この工具保持凹部77の凹溝形状は、上記した軸収容部75に対する実用工具Tの短軸部T1の挿入方向と交差する方向に延びるように形成されている。
この工具保持凹部77は、実用工具Tの長軸部T2を工具保持凹部77自身のの弾性力により保持することができるように、実用工具Tの長軸部T2の太さ及び長さに対応して形成されている。具体的には、この工具保持凹部77は、実用工具Tの長軸部T2の外径よりも僅かに小さい溝幅に設定されて形成されている。このため、工具保持凹部77に対して実用工具Tの長軸部T2を圧入させるようにして、工具保持凹部77の凹溝形状を弾性変形させている。このため、この変形から復元する工具保持凹部77の凹溝形状の弾性力により、この工具保持凹部77は圧入された実用工具Tの長軸部T2を把持するように機能する。これによって、短軸部T1を軸収容部75に挿入した状態の実用工具Tの長軸部T2を工具保持凹部77に把持させることによって、この実用工具Tを工具本体65にて保持することができる。
上記したように構成された第2の実施の形態の切断工具60によれば、上記した第1の実施の形態において説明した段落[0023]記載の作用効果と同様の作用効果を奏することができる。また、上記した切断工具60によれば、工具保持凹部77は、ハウジングカバー体70の側部71に設けられるものであるため、上記した第1の実施の形態の切断工具10に比して実用工具Tの存在が視認し易いものとなる。
[第3の実施の形態]
以下、本発明に係る切断工具を実施するための第3の実施の形態について、図8〜図10を参照しながら説明する。
図8は、第3の実施の形態の切断工具80の外観を斜視にて示す斜視図である。図9は、第3の実施の形態の切断工具80の外観を側面視にて示す斜視図である。図10は、図9におけるX−X断面矢視を示す断面図である。なお、図8〜図10にて示す工具保持凹部97には、実用工具Tが保持されている。
この第3の実施の形態の切断工具80は、本発明に係る工具収容部に相当する部分を除いては、上記した第2の実施の形態の切断工具60と略同一に構成される。このため、以下においては、上記した第2の実施の形態の切断工具10と同様に構成される部分については同一の符号を付して説明を省略し、本発明に係る工具収容部に相当する部分について重点的に説明する。
図8および図9に示すように、第3の実施の形態の切断工具80にあっても、本発明に係る外部カバーに相当するハウジングカバー体90が配設されている。このハウジングカバー体90は、上記した第2の実施の形態におけるハウジングカバー体70と略同一に構成される。つまり、ハウジングカバー体90は、少なくとも上記した往復動変換機構31(図10参照)の往復動出力軸32が内蔵される部分について被覆するように配設され、工具使用者が手握りできるグリップ機能を有するように外部に露出した外装をなしている。また、このハウジングカバー体90は、上記した電気伝導および熱伝導についての絶縁機能を有するように配設されており、エラストマーに類する弾性を有したプラスチック樹脂を成形することにより形成される。
ここで図8〜図10に示すように、上記したハウジングカバー体90の側部91には、本発明に係る工具保持部に相当する工具保持凹部97が形成されている。この工具保持凹部97は、上記した螺子部材27を螺子回しする際に使用される実用工具Tを、このハウジングカバー体90の側部91を形成するプラスチック樹脂の弾性を利用して保持可能とするものである。
図10に示すように、駆動機構部30を構成するハウジングカバー体90の下側底部92には、実用工具Tの短軸部T1を収容する軸収容部95が形成されている。なお、このハウジングカバー体90は、適宜の樹脂の成形品にて形成される。この軸収容部95は、図8〜図10に示すように、上記した実用工具Tの短軸部T1の太さ及び長さに対応してハウジングカバー体90の下側底部92を適宜成形することにより形成される。具体的には、軸収容部95は、実用工具Tの短軸部T1を挿入可能な孔状にて形成されている。なお、軸収容部95に対する実用工具Tの短軸部T1の挿入方向は、右から左に向かう方向に設定されている。
なお、この第3の実施の形態となるハウジングカバー体90の下側底部92は、上記した第1の実施の形態となるグリップ部41と略一致する部分である。すなわち、このハウジングカバー体90の下側底部92は、工具使用者が手で握る際のグリップをなすものであり、工具使用者の手握りのし易さも鑑みて適宜の握り形状を有して形成されている。このため、このハウジングカバー体90の下側底部92の内部は、上記した第1の実施の形態となるグリップ部41と同様、手握りのし易い外形状を確保するゆえに、この内部がデッドスペースとなっている部分である。
このように形成された軸収容部95の近傍に存するハウジングカバー体90の側部91に上記した工具保持凹部97が設けられており、短軸部T1を軸収容部95に挿入した状態の実用工具Tの長軸部T2を係止することができるようになっている。具体的には、工具保持凹部97は、ハウジングカバー体90の側部91に対して凹溝形状を有して形成されている。また、この工具保持凹部97の凹溝形状は、上記した軸収容部95に対する実用工具Tの短軸部T1の挿入方向と交差する方向に延びるように形成されている。
この工具保持凹部97は、実用工具Tの長軸部T2を工具保持凹部97自身のの弾性力により保持することができるように、実用工具Tの長軸部T2の太さ及び長さに対応して形成されている。具体的には、この工具保持凹部97は、実用工具Tの長軸部T2の外径よりも僅かに小さい溝幅に設定されて形成されている。このため、工具保持凹部97に対して実用工具Tの長軸部T2を圧入させるようにして、工具保持凹部97の凹溝形状を弾性変形させている。このため、この変形から復元する工具保持凹部97の凹溝形状の弾性力により、この工具保持凹部97は圧入された実用工具Tの長軸部T2を把持するように機能する。これによって、短軸部T1を軸収容部95に挿入した状態の実用工具Tの長軸部T2を工具保持凹部77に把持させることによって、この実用工具Tを工具本体85にて保持することができる。
上記したように構成された第3の実施の形態の切断工具80によれば、上記した第1の実施の形態において説明した段落[0023]記載の作用効果と同様の作用効果を奏することができる。また、上記した切断工具80によれば、短軸部T1を挿入する軸収容部95は、ハウジングカバー体90の下側底部92に設けられている。つまり、手握りのし易い外形状を確保するゆえにデッドスペースとなっているハウジングカバー体90の下側底部92を利用することができ、軸収容部95を形成するにあたって無駄なく合理的に形成することができる。
なお、本発明に係る切断工具にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。
例えば、上記した実施の形態にあっては、切断工具としてレシプロソー(切断工具10,60)と広く称されるものを例に挙げて説明するものであった。しかしながら、本発明に係る切断工具としては、これに限定されるものではなく、例えばジグソーと広く称されるもの等、工具本体に内蔵される駆動モータの駆動力により取り付けられたブレードを往復動させて切断材を切断する切断工具であればよいものである。
また、上記した実施の形態にあっては、外部カバーとして機構カバー体40やハウジングカバー体70を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る外部カバーとしては、上記した実施の形態に限定されることなく、例えば上記した握り部22を含むハンドル部21に対して適宜配設されるカバー体であってもよく、弾性材料により成形されて外部に露出するものであればよいものである。
また、上記した実施の形態にあっては、工具保持部として工具収容孔50や工具保持凹部77を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る工具保持部としては、上記した実施の形態に限定されることなく、弾性材料により成形されて外部に露出するものに対して、この弾性材料の弾性を利用して保持可能とする構成であれば、位置や数については適宜に選択することができるものである。
また、上記した実施の形態にあっては、実用工具として取付け機構26の螺子部材27を螺子回しするための六角スパナ(実用工具T)を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る実用工具としては、上記した実施の形態に限定されることなく、この切断工具に使用される工具であれば適宜の工具であってもよい。また六角スパナの用途としては、上記した取付け機構26の螺子部材27を螺子回しに限定されることなく、適宜の機構に対する螺子回しに利用されるものでもよいものである。
また、上記した実施の形態にあっては、『弾性材料』として合成ゴムや弾性を有したプラスチック樹脂を材料として選択するものであった。しかしながら、この『弾性材料』としては、天然ゴムを含む弾性ゴムであってもよく、またエラストマーのようにゴム状の弾力性を有する工業用材料であってもよい。また、上記した実施の形態の絶縁としては、『電気伝導における絶縁』、『熱伝導における絶縁』の何れか一方の絶縁の意味のみであってもよい。
10,60,80 切断工具
15 バッテリパック
20,65,85 工具本体
21 ハンドル部
22 握り部
23 操作スイッチ機構
24 バッテリ部
26 取付け機構
27 螺子部材
28 シュー
29 ステー
30 駆動機構部
31 往復動変換機構
32 往復動出力軸
40 機構カバー体(外部カバー)
41 グリップ部
42 鍔部
43 上鍔部
44 軸突出孔
45 下鍔部
46 差込孔
47 鍔端縁
50 工具収容孔(工具保持部)
50a 左側工具収容孔
50b 右側工具収容孔
51(51a,51b) 差込口
52(52a,52b) 収容溝
53(53a,53b) 係止爪部
57(57a,57b) 軸収容孔
70,90 ハウジングカバー体(外部カバー)
71,91 ハウジングカバー体の側部
75,95 軸収容部
77,97 工具保持凹部(工具保持部)
B ブレード
T 実用工具
T1 短軸部
T2 長軸部

Claims (6)

  1. 工具本体にブレードを取り付けて、このブレードを工具本体に内蔵される駆動モータの駆動力により往復動させて切断材を切断する切断工具であって、
    弾性材料により成形されて外部に露出する外部カバーを具備し、
    該外部カバーには、該切断工具に使用される実用工具の少なくとも一部を、該弾性材料の弾性を利用して保持可能とする工具保持部が形成されていることを特徴とする切断工具。
  2. 請求項1に記載の切断工具において、
    前記外部カバーは、手で握る際のグリップをなすカバー体であることを特徴とする切断工具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の切断工具において、
    前記外部カバーは、絶縁性を有していることを特徴とする切断工具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の切断工具において、
    前記外部カバーは、前記ブレードの往復動方向と交差する方向の外側に張り出す鍔部を有して成形されており、
    前記工具保持部は、前記鍔部に対して形成されていることを特徴とする切断工具。
  5. 請求項4に記載の切断工具において、
    前記工具保持部は、異なる位置で前記実用工具を保持することができるように、前記鍔部に対して複数形成されていることを特徴とする切断工具。
  6. 請求項5に記載の切断工具において、
    前記複数の工具保持部のそれぞれは、前記実用工具を前記ブレードの往復動方向と交差する方向から差し込むことによって該実用工具を保持することができるように形成されており、且つ、該複数の工具保持部同士の間には該複数の工具保持部同士で互いに共用される部分を有して形成されていることを特徴とする切断工具。
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