JP2002370123A - 往復動切断工具におけるブレードの取り付け構造 - Google Patents

往復動切断工具におけるブレードの取り付け構造

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JP2002370123A JP2001180385A JP2001180385A JP2002370123A JP 2002370123 A JP2002370123 A JP 2002370123A JP 2001180385 A JP2001180385 A JP 2001180385A JP 2001180385 A JP2001180385 A JP 2001180385A JP 2002370123 A JP2002370123 A JP 2002370123A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレードを取り付けたロッドを往復動させて
切断作業を行うレシプロソーにおいて、従来、ロッドの
振動とブレードの固有の振動が共振することによりブレ
ードが大きく撓んで作業性が低下する場合があった。本
発明では、ブレードの共振状態を解消して作業性の低下
を回避できるブレード取り付け構造を提供することを目
的とする。 【解決手段】 ロッド6側に振動低減部材20を取り付
け、該振動低減部材20のロッド6に対するねじ込み量
を変化させて、鋼球20bをブレード21に接触させた
状態と接触させない状態を任意に切り換えることにより
ブレード21の固有振動数を変化させる構成とする。こ
れによりブレード21とロッド6との共振状態を回避す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばジグソー
あるいはレシプロソーであって、ブレード(切断刃)を
往復動させて切断材を切断する往復動切断工具における
前記ブレードの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の往復動切断工具は、駆動モータ
により軸方向に往復動するロッドを備えており、このロ
ッドの先端にはブレードを取り付けるためのブレード取
り付け装置が設けられている。このブレード取り付け装
置を介してロッドの先端にブレードが取り付けられる。
従来のブレード取り付け装置は、例えば米国特許第55
75071号公報に開示された構成のものが一般的であ
った。この従来のブレード取り付け装置40は、同公報
の図1を援用した図11に示すように駆動モータにより
軸方向に往復動するロッド41の先端に操作スリーブ4
2を備えている。この操作スリーブ42は、ロッド41
の軸回りに回転させることができる。
【0003】この操作スリーブ42をクランプ側に回転
操作すると、該操作スリーブ42の内周面に形成したカ
ム面の作用により鋼球43が、ロッド41の先端に形成
したスリット41a内に進入して、該スリット41aに
挿入したブレードBの保持孔Baに嵌り込み、この嵌り
込み状態が上記捩りばねの間接作用により保持されて該
ブレードBがスリット41aから抜け出し不能に取り付
けられる。逆に、操作スリーブ42を捩りばね44に抗
してアンクランプ方向に回転操作すると、鋼球43がス
リット41a内から退出可能な状態となり、これにより
ブレードBをスリット41aから抜け出し可能となり、
また差し込み可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のブレード取り付け装置40においては、ブレード取
り付け状態で、ブレードBの振動とロッド41の往復動
作による振動が共振状態になった場合を考慮していなか
った。このため、該共振状態によりブレードBがその板
厚方向に大きく撓んで、該ブレードBの切断材に対する
位置決めがしづらくなり、その結果作業性が大きく損な
われる問題があった。本発明は、ブレードの共振を抑制
若しくは排除して効率のよい切断作業を行うことができ
るブレードの取り付け構造を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、前記
各請求項に記載した構成の取り付け構造とした。請求項
1記載の取り付け構造によれば、振動低減部材をブレー
ドの例えば側面に接触させた状態と接触させない状態で
ブレードの固有の振動数を変化させることができるの
で、振動低減部材が接触する状態と接触しない状態を適
切に切り換えることによりブレードの振動数とロッドの
往復動による振動数との共振を回避することができ、こ
れにより該ブレードの板厚方向の撓みを低減若しくは排
除して作業性を高めることができる。請求項2記載の取
り付け構造によれば、接触部材の接触位置を変更するこ
とにより、取り付けた状態のブレードの固有の振動数を
変更することができ、これによりロッドとの共振状態を
回避してブレードの撓みをなくし、ひいては効率のよい
切断作業を行うことができる。接触部材の移動方向は、
ブレードの長手方向に限らず、長手方向に直交する方向
としてもよい。請求項3記載の取り付け構造によれば、
ブレードのスリットに対する挿入量を変化させてクラン
プ部材を挿入する保持孔を適切に切り換えることによ
り、取り付け状態のブレードの固有の振動数を変化させ
ることができるので、該ブレードの振動数とロッドの往
復動による振動数との共振を回避することができ、これ
により該ブレードの板厚方向の撓みを低減若しくは排除
して作業性を高めることができる。この明細書におい
て、振動低減部材若しくは接触部材をブレードに接触さ
せることには、ブレードが往復動していない状態あるい
はブレードがロッドと共振することなく往復動する状態
(非共振時)では該ブレードに接触しないが、ブレード
がロッドと共振し始めた結果該ブレードがロッドに対し
て変位することにより接触することをも含む。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図10に基づいて説明する。先ず、請求項1に記載した
発明の実施形態(第1実施形態)を説明する。第1実施
形態では、往復動切断工具の一例としていわゆるレシプ
ロソーを例示して説明する。図1は、第1実施形態のレ
シプロソー1を示している。このレシプロソー1は、電
動モータ、往復動機構等を内蔵した工具本体2を備えて
いる。工具本体2の後部(図示右端部)には、作業者が
把持するハンドル部3が設けられている。このハンドル
部3の下部に、バッテリ4が装着されている。ハンドル
部3の内周側に配置したトリガ形式のスイッチ5を指で
引き操作すると内蔵した電動モータがバッテリ4を電源
として起動する。電動モータから出力される回転運動は
往復動機構によりロッド6の往復運動に変換される。ロ
ッド6は、工具本体2の前部に軸方向に往復動可能に設
けられており、その先端側は工具本体2の先端部から突
き出されており、この突き出し部分にブレード取り付け
装置10が設けられている。また、工具本体2の先端部
からは、支持バー7が突き出されており、その先端には
ガイドシュー8が取り付けられている。このガイドシュ
ー8は、切断作業時に切断材(図示省略)に突き当てら
れて、当該レシプロソー1と切断材との間の間隔を一定
に保持する機能を有している。第1実施形態は、以下説
明するブレード取り付け装置10によるブレード21の
取り付け構造に特徴を有しており、レシプロソー1の主
として工具本体2の構成については従来構成と同様であ
り、本発明の実施にあたって特に変更を要しないので詳
しい説明を省略する。
【0007】以下、ブレード取り付け装置10を用いた
第1実施形態の取り付け構造について説明する。第1実
施形態に係るブレード取り付け装置10の詳細が図2お
よび図3に示されている。このブレード取り付け装置1
0は、ロッド6の先端外周側に回転可能に取り付けら
れ、捩りばね12によりクランプ方向に付勢された操作
スリーブ11を備えている。操作スリーブ11の内周側
には、ロッド6の軸方向に沿った縦溝と、該縦溝の後端
から直交する方向(ロッド6の周方向)に延びる横溝を
有するL字形のガイド溝が形成されている。図ではガイ
ド溝の横溝のみが符号11aを付して示されている。一
方、ロッド6の先端にはスリット6aが形成され、該ス
リット6aの奥部には、軸方向に長い挿通溝6bが径方
向(スリット6aに直交する方向)に貫通して形成され
ている。この挿通溝6bには、規制ピン13aの両端部
が挿入されている。規制ピン13aの両端部は、挿通溝
6bを経てロッド6の外周側に突き出され、この突き出
し部分が上記操作スリーブ11のガイド溝に挿入されて
いる。この規制ピン13aは、スリット6a内を移動可
能に収納した平板形状の作動板13に直交して取り付け
られている。作動板13は、スリット6aの奥部に介装
した圧縮ばね14によりスリット6aの開口側(ロッド
6の先端側)へ移動する方向に付勢されている。
【0008】スリット6a内にブレード21を挿入して
いない状態(図示されていない)では、作動板13が圧
縮ばね14によりスリット6a内の前側に位置してい
る。この状態では、規制ピン13aの両端部がガイド溝
の縦溝内に位置するため、該操作スリーブ11がアンク
ランプ位置に回転不能に保持される。スリット6a内に
ブレード21の基端部21cを挿入すると、該基端部2
1cにより作動板13が押されてスリット6a内の奥側
に移動し、これにより規制ピン13aがガイド溝の縦溝
内から横溝内に移動する。規制ピン13aがガイド溝の
横溝内に進入すると、操作スリーブ11が捩りばね12
によりクランプ方向に回転し、然る後クランプ位置に保
持される。操作スリーブ11がクランプ方向に回転する
と、ロッド6の先端側に設けたクランプピン15が、該
操作スリーブ11の内周面に形成した周方向に径が変化
するカム面に押されてクランプ方向に移動する。このク
ランプピン15は、圧縮ばね18によってアンクランプ
方向(図2において下方)に付勢されている。
【0009】クランプピン15がカム面の作用により圧
縮ばね18に抗してクランプ方向に移動すると、その先
端部がブレード21の保持孔21aに嵌り込み、これに
よりブレード21がスリット6aから抜け出し不能に取
り付けられる。このように、ブレード21をスリット6
a内に差し込むと、操作スリーブ11がクランプ方向に
回転して該ブレード21が自動的にクランプされる。ブ
レード21の取り付け状態において、使用者が操作スリ
ーブ11を捩りばね12に抗してアンクランプ方向に回
転すると、クランプピン15に対する上記カム面の作用
が解除されて該クランプピン15がアンクランプ方向に
移動可能な状態となる。また、操作スリーブ11がアン
クランプ方向に回転されると、規制ピン13aがガイド
溝の横溝から縦溝内に進入して、作動板13がブレード
押し出し方向に移動可能となる。従って、操作スリーブ
11をアンクランプ方向に回転すると、クランプピン1
5がアンクランプ方向へ移動するとともに、ブレード2
1が作動板13に押されてスリット6a内から抜き出さ
れる。このように、操作スリーブ11をアンクランプ方
向へ回転させれば、ブレード21が作動板13によって
スリット6a内から自動的に押し出される。
【0010】次に、ロッド6の先端側と操作スリーブ1
1との間には、補助スリーブ16が取り付けられてい
る。この補助スリーブ16とロッド6との間には補助ピ
ン17が打ち込まれている。このため、補助スリーブ1
6は、ロッド6に対して回転不能かつ軸方向へ移動不能
に固定されている。上記クランプピン15は、この補助
スリーブ16の逃がし孔16aに挿通されている。逃が
し孔16aは、クランプピン15よりも十分に大きな内
径で形成されている。前記圧縮ばね18は、この逃がし
孔16a内に収容されている。
【0011】次に、ロッド6の先端部には、振動低減部
材20が取り付けられている。第1実施形態において、
この振動低減部材20には、雄ねじ部を有する保持部2
0aと、該保持部20aの先端から半球部分を突き出し
た状態に保持された鋼球20bを備えた、いわゆるディ
テント(ボールプランジャ)が用いられている。鋼球2
0bは、保持部20aに内装した圧縮ばねにより突き出
し方向に付勢され、かつ任意の方向へ回転可能な状態で
脱落不能に保持されている。この振動低減部材20は、
保持部20aを回転させてロッド6に対するそのねじ込
み量を変化させることにより、スリット6aに挿入した
ブレード21の側面に鋼球20bを突き当てた接触状態
と、ブレード21の側面から鋼球20bを離間させた非
接触状態とに切り換えることができる。
【0012】以上のように構成したブレード取り付け装
置10によれば、ブレード21の基端部21cをスリッ
ト6aに挿入して、作動板13を圧縮ばね14に抗して
スリット6aの奥部に移動させると、規制ピン13aが
縦溝から横溝に進入し、これにより操作スリーブ11が
クランプ方向に回転可能な状態となり、該操作スリーブ
11は捩りばね12によりクランプ方向に回転する。操
作スリーブ11がクランプ方向に回転すると、その内周
面に設けたカム面によりクランプピン15が圧縮ばね1
8に抗してクランプ方向(スリット6a内に突き出す方
向)に移動し、これにより該クランプピン15の先端部
がブレード21の保持孔21aに嵌め込まれて、該ブレ
ード21がスリット6aから抜け出し不能に取り付けら
れる。また、ロッド6の先端には、振動低減部材20が
取り付けられている。振動低減部材20の鋼球20bは
スリット6a内に突き出されて、ブレード21の側面に
接触した状態となっている。振動低減部材20は、保持
部20aのねじ込み量を少なくすることにより、鋼球2
0bをブレード21の側面から離間させることができ
る。従って、図2に示すように鋼球20bをブレード2
1の側面に接触させた状態で、ロッド6の往復動に伴い
発生する振動とブレード21の固有振動が共振する場合
には、図4に示すように保持部20aのねじ込み量を少
なくして鋼球20bをブレード21から離間させること
により、該ブレード21の固有振動数を変化させて該ブ
レード21の振動数とロッド6の往復運動による振動数
との共振状態を解消することができる。
【0013】逆に、図4に示すように保持部20aのね
じ込み量を小さくして鋼球20bをブレード21の側面
から離間させた状態で、ロッド6とブレード21が共振
する場合には、図2に示すように保持部20aの締め込
み量を大きくして鋼球20bをブレード21の側面に接
触させることによりブレード21の固有振動数を変化さ
せることができ、これによりブレード21の振動数とロ
ッド6の往復動による振動数との共振状態を解消するこ
とができる。このように、振動低減部材20を移動させ
て、鋼球20bがブレード21の側面に接触する状態と
接触しない状態(離間した状態)とを切り換えることに
より、ブレード21の振動数とロッド6の往復動による
振動数との共振状態を解消することができ、これにより
当該レシプロソー1をブレード21の撓みのない状態で
使用することができ、ひいては切断作業の効率を高める
ことができる。なお、鋼球20bは保持部20aに回転
可能に保持されているため、ブレード21の往復動に伴
って鋼球20bは相対的にブレード21の側面を転動す
る。このため、ブレード21の往復動に対して鋼球20
bが抵抗となることはない。
【0014】以上説明した第1実施形態には、種々変更
を加えることができる。例えば、1個の振動低減部材2
0をブレード21に接触させ、また離間させる構成を例
示したが、複数の振動低減部材をブレードの片側あるい
は両側に配置してその一部または全部をブレードに接触
させ、または離間させて該ブレードの固有振動数を変化
させる構成としてもよい。また、第1実施形態では、本
体部20aのねじ込み量を変化させて、鋼球20bがブ
レード21に接触する状態と接触しない状態に切り換え
ることにより該ブレード21の固有振動数を変換させる
構成としたが、ブレード21に接触させる接触部材をブ
レードの長手方向に移動させてその接触位置を変化させ
ることにより、取り付け状態のブレード21の固有振動
数を変化させる構成としてもよい。この構成が、請求項
2に記載した発明の実施形態(第2実施形態)に相当す
る。この第2実施形態の取り付け構造が図6に示されて
いる。なお、前記第1実施形態と同様の構成については
説明を省略し、同位の符号を用いる。図示するようにロ
ッド6の先端には、スライド溝6bを介してレバー25
がブレード21の長手方向に沿って移動可能に支持され
ている。このレバー25の位置は、図示省略したリーフ
スプリングにより、ロッド6の往復動による振動等によ
っては位置ズレしないが、使用者の手操作によっては移
動させることができる程度の適度な抵抗が与えられて保
持されるようになっている。
【0015】レバー25には、接触部材26が取り付け
られている。この接触部材26は第1実施形態の振動低
減部材20と同様本体部に鋼球26aを回転可能に保持
したディテントが用いられている。この接触部材26の
鋼球26aは、第1実施形態と同様ブレード21の側面
に適度な押圧力で押し付けられる。なお、押し付けられ
た鋼球26aは、ブレード21の往復動に伴って相対的
に該ブレード21の側面に沿って転動する。この点も、
第1実施形態と同様である。このように構成した第2実
施形態の取り付け構造によれば、使用者が手操作により
レバー25をスライドさせることにより接触部材26の
ブレード21に対する接触位置を変更することができ
る。接触部材26の接触位置を変更することにより、取
り付け状態により決定されるブレード21の固有振動数
を無段階で変化させることができ、これによりロッド6
の振動数との共振状態を回避して、ブレード21の撓み
を低減し、ひいては効率のよい切断作業を行うことがで
きる。この第2実施形態にも、種々変更を加えることが
できる。例えば、レバー25の移動により接触部材26
の接触位置を変更する構成を例示したが、ロッド6の先
端外周側に操作リングをブレード21の往復動方向(ロ
ッド6の長手方向)に移動可能に設け、該操作リングの
移動操作により接触部材をブレード21の往復動方向に
沿って移動させる構成としてもよい。また、ねじの噛み
合いを介して操作リングをロッドの先端外周側に回転可
能に設け、該操作リングの回転に伴う軸方向の移動によ
り接触部材を移動させる構成としてもよい。
【0016】次に、請求項3に記載した発明の実施形態
(第3実施形態)を説明する。この第3実施形態でも往
復動切断工具の一例として第1実施形態と同様レシプロ
ソー1を例示する。第1実施形態と同様の点については
説明を省略し、同位の符号を用いる。また、第3実施形
態もロッド6の先端に設けたブレード取り付け装置30
によりブレード31をロッド6の先端に取り付ける構造
に特徴を有している。第3実施形態のブレード取り付け
装置30は、前記振動低減部材20を備えていない点で
第1実施形態と異なっている。第3実施形態の取り付け
構造は、図7に示すようにブレード31の基端部31a
に2個の保持孔31b,31cを設け、いずれかの保持
孔31b(または31c)を任意に選択して当該ブレー
ド31を取り付けることができる点に特徴を有してい
る。
【0017】このため、第3実施形態では、図8および
図9に示すように前側(図7において左側)の保持孔3
1bにクランプピン15を嵌め込んだ取り付け形態(A
タイプの取り付け形態)と、図10に示すように後ろ側
(図7において右側)の保持孔31cにクランプピン1
5を嵌め込んだ取り付け状態(Bタイプの取り付け形
態)とを任意に選択することができる。図8に示すAタ
イプの取り付け状態と図10に示すBタイプの取り付け
形態とを比較すると、基端部31aのスリット6aへの
挿入量はAタイプの方が大きくなる。このため、Aタイ
プの取り付け形態を選択した場合には、Bタイプの取り
付け形態よりも作動板13の移動量が大きくなる(スリ
ット6aのより奥部まで移動する)。なお、Aタイプの
取り付け形態およびBタイプの取り付け形態の双方につ
いて、作動板13が後退した時に規制ピン13aが横溝
11b内に進入するようにするために、横溝の幅(ロッ
ド6の軸方向の長さ)が第1実施形態の場合よりも大き
く設定されている。これは、図8〜図10と図2〜図4
を比較することにより容易に理解することができる。
【0018】このように構成した第3実施形態の取り付
け構造によれば、例えば図8に示すようにAタイプの取
り付け形態でブレード31を取り付けた場合に、ロッド
6の振動とブレード31自体の固有振動が共振状態とな
る場合には、一旦ブレード31を取り外して、図10に
示すようにBタイプの取り付け形態で取り付け直すこと
により共振状態を解消することができる。逆に、Bタイ
プの取り付け形態でブレード31とロッド6が共振する
場合には、Aタイプの取り付け形態で取り付け直すこと
により両者の共振状態を解消することができる。このよ
うに、第3実施形態の取り付け構造によれば、ブレード
31を取り付け直すだけで該ブレード31の共振状態を
解消することができるので、簡単な構成および操作によ
りブレード31の共振による撓みを回避して、効率のよ
い切断作業を行うことができる。また、この第3実施形
態の場合、前記第1実施形態における振動低減部材20
のような特別の部材を追加することなく、ブレード31
の共振状態を解消することができるので、低コストで大
きな効果を得ることができる。
【0019】なお、第3実施形態において、ブレード3
1の取り付け、取り外し操作については、前記第1実施
形態と基本的に同様の操作により行うことができる。す
なわち、ブレード31をスリット6a内に挿入して、作
動板13をスリット6aの奥部に移動させると、規制ピ
ン13aが縦溝から横溝に進入して、操作スリーブ11
が捩りばね12によりクランプ位置に回転し、これによ
りクランプピン15が前側または後ろ側の保持孔31b
(または31c)に嵌め込まれて該ブレード31がスリ
ット6aから抜け不能に取り付けられる。但し、Aタイ
プの取り付け形態でブレード31を取り付ける場合に
は、規制ピン13aが幅広の横溝に進入した当初に操作
スリーブ11がクランプ方向に回転しないよう使用者が
手で保持する等しておく必要がある。これによりBタイ
プの取り付け形態よりもブレード31をスリット6aの
さらに奥部に挿入することができる。操作スリーブ11
をアンクランプ位置に保持しつつ図8に示す位置までブ
レード31を挿入した後、操作スリーブ11を捩りばね
12によりクランプ位置に回転させると、クランプピン
15を前側の保持孔31bに嵌め込んでAタイプの取り
付け形態とすることができる。また、ブレード31を取
り外すには、操作スリーブ11を捩りばね12に抗して
アンクランプ方向に回転操作すれば、相対的に規制ピン
13aが縦溝内に進入して、作動板13が圧縮ばね14
によりスリット口元側へ移動し、これによりブレード3
1がスリット6a内から抜き出される。この点は、Aタ
イプの取り付け形態、Bタイプの取り付け形態とも同様
の操作により行うことができる。
【0020】以上説明した第1〜第3実施形態には、さ
らに種々変更を加えることができる。例えば、ブレード
21(31)をスリット6a内に押し込めば、操作スリ
ーブ11が自動的にクランプ方向に回転して該ブレード
21(31)の取り付けが完了するワンタッチ形式のブ
レード取り付け装置10(30)を例示したが、本願発
明は、これに限らず、操作スリーブを手動操作によりク
ランプ方向へ回転操作してブレードをクランプする構成
としたブレード取り付け装置についても適用することが
できる。また、第1および第2実施形態において、振動
低減部材20または接触部材26に、本体部に鋼球を回
転可能に保持したディテントを用いる構成を例示した
が、ローラーを転動可能に押し付ける構成としてもよ
く、また摺動抵抗が問題にならないのであれば、単にピ
ンあるいはボルトの先端をブレードの側面に押し付ける
構成としてもい。さらに、往復動切断工具として作業者
が両手で持って切断作業を行ういわゆるレシプロソーを
例示したが、切断材に乗せ掛けた状態で移動させること
により切断作業を行ういわゆるジグソーにも同様に適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図であり、レシプ
ロソーの全体側面図である。
【図2】第1実施形態の取り付け構造を示す図であり、
ブレード取り付け装置の縦断面図である。本図では、振
動低減部材がブレードの側面に接触した状態が示されて
いる。
【図3】第1実施形態の取り付け構造を示す図であり、
図2の縦断面図に対して直交する方向の縦断面図であ
る。
【図4】第1実施形態の取り付け構造を示す図であり、
ブレード取り付け装置の縦断面図である。本図では、振
動低減部材がブレードの側面から離間した状態が示され
ている。
【図5】第1実施形態の取り付け構造により取り付けら
れるブレードの側面図である。
【図6】第2実施形態の取り付け構造を示す図であり、
ブレード取り付け装置の縦断面図である。
【図7】第3実施形態の取り付け構造により取り付けら
れるブレードの側面図である。
【図8】第3実施形態の取り付け構造を示す図であり、
ブレード取り付け装置の縦断面図である。本図は、Aタ
イプの取り付け形態を示している。
【図9】第3実施形態の取り付け構造を示す図であり、
図8の縦断面図に対して直交する方向の縦断面図であ
る。
【図10】第3実施形態の取り付け構造を示す図であ
り、ブレード取り付け装置の縦断面図である。本図は、
Bタイプの取り付け形態を示している。
【図11】従来のブレード取り付け装置の分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…レシプロソー(往復動切断工具) 2…工具本体 6…ロッド、6a…スリット、6b…挿通溝 10…ブレード取り付け装置(第1実施形態) 11…操作スリーブ、11a…横溝 12…捩りばね 13…作動板、13a…規制ピン 14…圧縮ばね 15…クランプピン 20…振動低減部材、20a…保持部、20b…鋼球 21…ブレード(第1実施形態) 21a…保持孔、21c…基端部 26…接触部材(第2実施形態) 30…ブレード取り付け装置(第3実施形態) 31…ブレード(第3実施形態) 31a…基端部、31b…前側の保持孔、31c…後ろ
側の保持孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に往復動するロッドの先端に設け
    たスリットにブレードの取り付け側基端部を挿入し、該
    基端部に設けた保持孔にクランプ部材を挿入して、該ブ
    レードを前記スリットから抜け出し不能な状態で前記ロ
    ッドに取り付ける往復動切断工具における前記ブレード
    の取り付け構造であって、 前記ロッドに振動低減部材を設け、該振動低減部材をブ
    レードに接触させた状態と接触させない状態を任意に選
    択し得る状態で、前記ブレードを前記ロッドに取り付け
    る構成としたブレードの取り付け構造。
  2. 【請求項2】 軸方向に往復動するロッドの先端に設け
    たスリットにブレードの取り付け側基端部を挿入し、該
    基端部に設けた保持孔にクランプ部材を挿入して、該ブ
    レードを前記スリットから抜け出し不能な状態で前記ロ
    ッドに取り付ける往復動切断工具における前記ブレード
    の取り付け構造であって、 前記ロッドに接触部材を設け、該接触部材のブレードに
    対する接触位置を変更可能な構成としたブレードの取り
    付け構造。
  3. 【請求項3】 軸方向に往復動するロッドの先端に設け
    たスリットにブレードの取り付け側基端部を挿入し、該
    基端部に設けた保持孔にクランプ部材を挿入して、該ブ
    レードを前記スリットから抜け出し不能な状態で前記ロ
    ッドに取り付ける往復動切断工具における前記ブレード
    の取り付け構造であって、 前記基端部に複数の保持孔を設け、該ブレードの前記ス
    リットへの挿入量を変化させて前記クランプ部材を挿入
    する保持孔を選択し得る状態で取り付ける構成としたブ
    レードの取り付け構造。
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