JP2012050735A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012050735A
JP2012050735A JP2010196822A JP2010196822A JP2012050735A JP 2012050735 A JP2012050735 A JP 2012050735A JP 2010196822 A JP2010196822 A JP 2010196822A JP 2010196822 A JP2010196822 A JP 2010196822A JP 2012050735 A JP2012050735 A JP 2012050735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
tilt
ray
gantry
vibration parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010196822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5784290B2 (ja
Inventor
Tetsuya Sadotomo
哲也 佐渡友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2010196822A priority Critical patent/JP5784290B2/ja
Publication of JP2012050735A publication Critical patent/JP2012050735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5784290B2 publication Critical patent/JP5784290B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、X線CT装置の架台の振動低減を目的とするものである。
【解決手段】架台と、X線管とX線検出器とが対向配置され、前記架台に回転可能に取付けられ、被験体周囲を回転する回転部とを備えたX線CT装置であって、前記回転部の停止状態における架台の固有振動に関する固有振動パラメータを記憶する記憶手段と、前記回転部の回転に基づいて生じる前記架台の振動に関する振動パラメータを検出する振動パラメータ検出手段と、前記記憶された固有振動パラメータと、前記振動パラメータ検出手段によって検出された振動パラメータとを比較して共振であるか否かを判断する共振判断手段と、前記共振判断手段の結果に基づいて、前記架台の振動パラメータを変更する振動パラメータ変更手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置は、X線管とX線検出器とを円環状のフレームに取付けて対峙させた回転部を有し、このフレームの内側に被検体を位置させ、回転部を被検体の周りに高速回転させながらX線管からX線を照射し、被検体を透過したX線をX線検出器で検出することにより被検体をスキャンする構成を有している(X線コンピューター断層撮影装置)。
X線CT装置は、X線管とX線検出器等を備えた回転部が高速回転するため、架台(ガントリ)等に振動が発生する。そして、架台の固有振動数と回転による振動が共振した場合、振動が増幅され、再構成された画像にアーチファクトが発生して画像品質が低下する問題があった。
特開2010−12106号公報
本発明は、X線CT装置の架台の振動低減を目的とするものである。
第1の実施形態のX線CT装置は、架台と、X線管とX線検出器とが対向配置され、前記架台に回転可能に取付けられ、被検体周囲を回転する回転部とを備えたX線CT装置であって、前記回転部の停止状態における架台の固有振動に関する固有振動パラメータを記憶する記憶手段と、前記回転部の回転に基づいて生じる前記架台の振動に関する振動パラメータを検出する振動パラメータ検出手段と、前記記憶された固有振動パラメータと、前記振動パラメータ検出手段によって検出された振動パラメータとを比較して共振であるか否かを判断する共振判断手段と、前記共振判断手段の結果に基づいて、前記架台の振動パラメータを変更する振動パラメータ変更手段と、を備える。
本発明の第1の実施の形態のX線CT装置の概略構成を示すブロック図である。 X線CT装置の架台装置の内部構成を示す斜視図である。 ブレーキ装置によりチルト部を基台に固定した状態を示す側面図である。 ブレーキ装置によるチルト部の基台への固定を解除した状態を示す側面図である。 被検体Pをスキャンする場合であって、架台の固有振動数を変更する場合の手順を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態のX線CT装置の架台装置の内部構成を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態のX線CT装置の架台装置の内部構成を示す側面図である。 本発明の第4の実施形態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
[実施例1]
図1は、本発明の第1の実施の形態のX線CT装置の概略構成を示すブロック図である。X線CT装置は、架台1と寝台(図示しない)と操作コンソール部2とを備えている。
架台1は、架台制御部4と、高電圧発生部5と、回転駆動部6と、チルト駆動部7と、ブレーキ装置8と、X線管9と、X線検出器10と、データ収集部11と、回転部12(図2参照)と、チルト部13(図2参照)と、固有振動パラメータ算出手段14と、振動パラメータ検出手段15と、を備えている。
寝台装置(図示しない)は、寝台基台(図示しない)と、寝台駆動部(図示しない)と、寝台天板(図示しない)とを備えている。
操作コンソール部2は、システム制御部210と、入力装置209と、前処理部19と、X線投影データ記憶部20と、再構成処理部21と、画像記憶部205と、画像処理部23と、表示制御部207と、表示部24とを備えている。
架台制御部4は、操作コンソール部2の入力装置209からの入力に基づき、架台1内の各部を制御する。
高電圧発生部5は、X線管9からX線を照射するための高電圧を架台制御部4からの制御信号に従ってX線管9に供給する。
X線管9は、高電圧発生部5から供給された高電圧によってX線を照射する。X線管9から照射されるX線は、ファン状やコーン状のビームとなる。
X線検出器10は、X線管9から照射され、被検体Pを透過したX線を検出する。シングルスライスCT装置の場合、X線検出器10は、ファン状又は直線状に例えば1000チャンネルのX線検出素子を1列に並べて構成されている。また、マルチスライスCT装置の場合、X線検出器10は、X線検出素子を互いに直交する2方向(スライス方向及びチャンネル方向)それぞれにアレイ状に複数個配列され、これにより2次元のX線検出器を構成している。
データ収集部11は、X線検出器10の各X線検出素子と同様にアレイ状に配列されたデータ収集素子を有し、X線検出器10により検出されたX線(実際には検出信号)を、架台制御部4から出力されたデータ収集制御信号に対応させて収集する。この収集されたデータがX線投影データとなる。
回転駆動部6は、架台制御部4から出力された制御信号により回転部12を回転駆動させる。
固有振動パラメータ算出手段14は、回転部の停止状態における架台の固有振動パラメータを算出する。固有振動パラメータとは、物体を自由に振動させた際に検出される特定の振動である固有振動に由来するパラメータをいう。例えば、固有振動数を用いることができる。固有振動パラメータである固有振動数は、剛性等の影響を受ける。得られた固有振動パラメータは、システム制御部210のメモリ等の記憶手段に記憶される。回転部12の回転に伴う架台の振動パラメータが固有振動パラメータに近くなると共振現象が発生し、振幅が増大する。例えば、回転部12の回転に伴う架台の振動数と架台の固有振動数が略一致すると、共振現象が発生する。本実施形態における固有振動パラメータ算出手段14は、インパルスハンマーで架台をたたき、それを架台にとりつけた加速度ピックアップのようなもの(振動パラメータ検出手段15)で加速度等を測定する。その結果をFFT解析することにより固有振動パラメータを算出することができる。
振動パラメータ検出手段15は、回転部12の回転に伴い発生する振動に由来するパラメータを検出する。振動パラメータとしては、振動数を採用することができる。振動パラメータ検出手段15として、加速度センサ、速度センサ、変位センサ、位置センサなどが使用される。
振動パラメータ変更手段3は、本実施形態においては、主としてブレーキ装置8から構成されている。
操作コンソール部2における共振判断部16は、予め固有振動パラメータ算出手段14により算出した架台1の振動パラメータと、振動パラメータ検出手段15で検出された振動パラメータを比較して、共振が発生しているか否かを判断する。
尚、この共振判断部16は前記架台1内に設けてもよい。
振動パラメータ変更手段3は、共振判断部16の判断結果に基づいて、回転部12の回転に伴う架台1の振動パラメータを変更する。本実施形態では、回転部12の回転に伴う架台1の振動パラメータである振動数を変更するため、振動数に影響を与える架台剛性を変更する。そして、架台剛性を変更するために、ブレーキ装置8の把持力を調節する方法が採用されている。
ブレーキ装置8は、共振判断部16の判断結果に基づいて、架台制御部4から出力された制御信号により、その把持力を変更する。
チルト駆動部7は、共振判断部16の判断結果に基づいて、架台制御部4から出力された制御信号によりチルト部13を任意の角度に回動させる。
寝台駆動部(図示しない)は、操作コンソール部2の入力装置209からの入力に基づき、寝台基台(図示しない)を上下方向に移動させ、及び、寝台天板(図示しない)を長手方向に移動させる。寝台天板の上には被検体Pが載せられ、被検体Pの体軸方向と寝台天板の長手方向とが一致している。
入力装置209は、キーボード、タッチパネル、マウス等からなり、X線CT装置を駆動させるための各種の入力操作が行われる。
システム制御部210は、入力装置209からの入力に基づいた制御信号を発生させ、この制御信号を、架台制御部4や寝台駆動部、及び、操作コンソール部2内の各部に送る。
前処理部19は、データ収集部11から出力されたX線投影データに感度補正やX線強度補正等を施す。前処理部19にて感度補正等の処理が施されたX線投影データは、X線投影データ記憶部20に一旦記憶される。
再構成処理部21は、X線投影データ記憶部20に記憶されたX線投影データを逆投影処理することにより、画像データを再構成する。この逆投影の方法は公知の方法と同じである。また、X線投影データに対して補間処理を行う場合は、360度補間法又は180度補間法(対向データ補間法)等の公知の補間法により、目的のスライス位置におけるX線投影データを求める。
再構成された画像データは、画像記憶部205に一旦記憶された後、画像処理部23に送られる。画像処理部23は、入力装置209からの入力に基づき、画像データを公知の方法により、任意断面の断層像、任意方向からの投影像、又はレンダリング処理による3次元画像等の画像データに変換し、表示制御部207を介して、表示部24に出力する。表示部24には、画像データに基づく画像が表示される。
図2は、架台1に設けられているチルト部13、回転部12、チルト駆動部7、ブレーキ装置8を示している。これらのチルト部13、回転部12、チルト駆動部7、ブレーキ装置8は、基台25上に取付けられ、外装ケース26(図3、4参照)により覆われている。外装ケース26の中央部には、寝台天板上に載せられた被検体Pが出し入れされる開口部(図示せず)が形成されている。
基台25は、矩形枠状の台部25aと、台部25aから立設された一対の支柱部25bとを備えている。
チルト部13は、支柱部25bの上端部に支軸27により支持された一対の側板13aと、一対の側板13aの間に固定された円環状のフレーム13bとにより構成され、支軸27の回りに回動可能とされている。支軸27は、支柱部25bに固定されてチルト部13の側板13aとの間に軸受を介装されていてもよく、又は、チルト部13の側板13aに固定されて支柱部25bとの間に軸受を介装されていてもよい。
振動パラメータ検出手段15は、架台1におけるチルト軸である支軸27上、チルト部13の最上端または最下端など、振動が顕著に現れる箇所に設けられてもよい。すなわち、フレーム13b、支柱部25b上に設けられてもよい。振動パラメータ検出手段15は、回転部12の回転軸に沿った方向の振動に由来する振動パラメータ及び/又は回転軸に沿った方向に直交する方向の振動に由来する振動パラメータを検出する。または、任意の方向の振動に由来する振動パラメータを検出する。
共振判断部16は、架台1に共振が発生しているか否かを判断する。共振が発生しているか否かは、以下のようにして判断する。
・振動パラメータ検出手段15で検出した波形をFFT解析する。その結果あらわれた周波数が先に計測した固有振動パラメータと一致した場合、共振と判断する。
・振動パラメータ検出手段15で検出した波形の振幅がある閾値を越えたら、共振と判断する。
共振が発生している場合、共振判断部16は、架台制御部4を介して、振動パラメータ変更手段3に回転部12の回転に伴う架台の振動パラメータを変更させる。
チルト駆動部7は、チルト部13を支軸27の回りに任意の角度に回動させ、及び、回動させたそれぞれの角度でチルト部13を保持する機構である。このチルト駆動部7は伸縮可能であり、一端が台部25aに回動可能に連結され、他端がチルト部13の側板13aに回動可能に連結されている。チルト駆動部7を伸縮させることにより、チルト部13が支軸27の回りに回動する。チルト駆動部7の伸縮を停止させることにより、チルト部13は回動した角度の位置で保持される。
回動部12は、円環状のフレーム28と、このフレーム28の内周部に取付けられたX線管9と、X線検出器10と、電源ユニット29と、メカ制御ユニット30とを有している。回転部12は、図示しない軸受を介してチルト部13のフレーム13bに支持され、フレーム13b及びフレーム28の中心回りに回転可能とされている。また、回転部12にはモータ等の回転駆動部6が連結され、回転部12は回転駆動部6により回転駆動される。X線管9とX線検出器10とは、180°離間した位置に配置され、及び、X線管9から照射されたX線をX線検出器10が検出できる向きに対峙している。
ブレーキ装置8は、任意の角度に回動したチルト部13を、その角度で基台25に所定の把持力で固定する装置であり、第1ギア31と第2ギア32とを備えている。
第1ギア31は、チルト部13の一方の側板13aに固定されてチルト板13と一体に支軸27の回りに回動可能に設けられ、支軸27を中心とする凸面状の円弧部分に位置する複数の歯部31aを有している。なお、第1ギア31は、半円形状に形成されている。この半円形状の範囲は、チルト部13を支軸27の回りに最大範囲で回動させた場合において、第1ギア31が第2ギア32との噛合いを維持できる範囲とされている。
第2ギア32は、一端を支軸33aにより回動可能に支柱部25bに可動片33の他端に取付けられている。可動片33への第2ギア32の取付けは、第2ギア32の回転を規制して行われている。可動片33にはソレノイド(図示せず)が連結され、ソレノイドのオン、オフにより可動片33は図2及び図3に示す位置に回動し、第2ギア32は第1ギア31と噛み合う噛合位置に位置する。また、ソレノイドがオンにされた場合、可動片33は図4に示す位置に回動し、第2ギア32は第1ギア31との噛合いが解除される噛合解除位置に位置する。
可動片33を動かすソレノイドの電流値を制御することにより、第2ギア32を第1ギア31へ押付ける力がコントロールできる。これにより把持力が増減可能となり、可動片33を動かすのがソレノイドではなく、モータとしてもモータへ通電する電流値を変更することにより同様の効果が得られる。
このような構成において、本実施形態のX線CT装置は、チルト駆動部7によりチルト部13を支軸27の回りに回動させることができ、任意の角度に回動したチルト部13をブレーキ装置8により基台25に所定の把持力で固定することができる。
したがって、回転部12の回転時に回転部12がチルト部13と共に支軸27の回りに振動することを防止することができる。これにより、X線検出器10で検出したX線投影データやX線管9、X線検出器10の位置情報等に基づいて再構成される画像データの誤差が少なくなり、再構成される画像の品質が高くなる。
なお、第1の実施の形態では、第1ギア31を半円形に形成した場合を例に挙げて説明したが、この第1ギア31の形状は半円形に限られるものではなく、円形であってもよく、又は、扇形であってもよい。さらに、第1ギアを、支軸27を中心とする凹面状の円弧部分に歯部を備えた形状のギアとしてもよい。
図5は、X線CT装置で被検体Pをスキャンする場合であって、回転部12の回転に伴う架台の振動パラメータである振動数を変更する場合の手順を説明するフローチャートである。
まず、回転部が停止した状態で、固有振動パラメータ算出手段14により、架台の固有振動数が算出される(S1)。回転部12が回転した状態で、振動パラメータ検出手段15により回転部12の回転に伴う架台の振動パラメータである振動数を検出する(S2)。共振判断部16は、検出された振動パラメータに基づいて共振の有無について判断する(S3)。そして、共振の発生を判断した場合(S4)、共振判断部16は、振動パラメータ変更手段3に架台の振動パラメータを変更させる(S5)。
[実施例2]
本発明の第2の実施の形態のX線CT装置を図6に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の形態において、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
第2の実施の形態のX線CT装置の基本的な構成は第1の実施の形態と同じであり、第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態で説明したブレーキ装置8に代えて、ブレーキ装置41を設けた点である。
ブレーキ装置41は、任意の角度に回動したチルト部13を、その角度で基台25に所定の把持力で固定する装置であり、磁性体42とマグネット43とを備えている。
磁性体42は、支軸27の周りに配置された半円形状の鉄板であり、チルト部13の一方の側板13aに固定されてチルト部13と一体に回動可能に設けられている。この半円形状の範囲は、チルト部13を支軸27の回りに最大範囲で回動させた場合において、マグネット43が磁性体42に対向する状態を維持できる範囲とされている。なお、磁性体42は、マグネット43に吸着される機能を有すればよく、この磁性体42としてマグネットを使用してもよい。
マグネット43としては、電磁石を使用することができる。電磁石の通電量を変更することにより、磁性体42に対する吸着状態を調節することができる。
このような構成において、本実施の形態のX線CT装置は、チルト駆動部7によりチルト部13を支軸27の回りに回動させることができ、任意の角度に回動したチルト部13をブレーキ装置41により基台25に所定の把持力で固定することができる。
したがって、回転部12の回転時に回転部12がチルト部13と共に支軸27の回りに振動することを防止することができる。これにより、X線検出器10で検出したX線投影データやX線管9、X線検出器10の位置情報等に基づいて再構成される画像データの誤差が少なくなり、再構成される画像の品質が高くなる。
なお、本実施の形態では、磁性体42をチルト部13に取付け、マグネット43を基台25に取付けた場合を例に挙げて説明したが、磁性体を基台25に取付け、マグネットをチルト部13に取付けてもよい。
[実施例3]
本発明の第3の実施の形態のX線CT装置を図7に基づいて説明する。
第3の実施の形態のX線CT装置の基本的な構成は第1の実施の形態と同じであり、第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態で説明したブレーキ装置8に代えて、ブレーキ装置51を設けた点である。
ブレーキ装置51は、任意の角度に回動させたチルト部13を、その角度で基台25に固定する装置であり、摩擦抵抗受け部52と摩擦抵抗印加部53とを備えている。
摩擦抵抗受け部52は、チルト部13の一部として設けられた部位であり、この第3の実施の形態では、チルト部13を回動可能に支持する支軸がチルト部13に固定して設けられ、この支軸が摩擦抵抗受け部52とされている。なお、この摩擦抵抗受け部52として機能する支軸は、上述した実施の形態で説明した支軸27に比べ、外径寸法を大径に形成されている。
摩擦抵抗印加部53は、基台25に取付けられ、摩擦抵抗受け部52を外周側から挟持して摩擦抵抗受け部52に摩擦抵抗を印加する印加位置と、摩擦抵抗受け部52の外周側から離反して摩擦抵抗受け部52に対する摩擦抵抗の印加を解除する解除位置とに移動可能に設けられている。この摩擦抵抗印加部53としては、摩擦抵抗受け部52の周囲を囲む位置に配置され、摩擦抵抗受け部52の外周面に対して接離可能に押圧される部材を用いることができる。摩擦抵抗印加部53を印加位置と解除位置とに移動させる手段としては、例えば、ソレノイドや油圧や空気圧等を使用した押圧装置を用いることができる。ソレノイド等をオンにすることにより摩擦抵抗印加部53を解除位置に移動させ、ソレノイド等をオフにすることにより摩擦抵抗印加部53を摩擦位置に移動させることができる。
本実施形態においては、共振判断部16は、前記押圧装置のソレノイドに対する通電量、油圧、空気圧を調節する。
このような構成において、このX線CT装置では、チルト駆動部7によりチルト部13を支軸27の回りに回動させることができ、任意の角度に回動したチルト部13をブレーキ装置51により基台25に固定することができる。
したがって、回転部12の回転時に回転部12がチルト部13と共に支軸である摩擦抵抗受け部52の回りに振動しながら回転することを防止することができる。これにより、X線検出器10で検出したX線投影データやX線管9、X線検出器10の位置情報に基づいて再構成される画像データの誤差が少なくなり、再構成される画像の品質が高くなる。
なお、本実施の形態では、摩擦抵抗受け部52をチルト部13に設け、摩擦抵抗印加部53を基台25に取付けた場合を例に挙げて説明したが、摩擦抵抗受け部を基台25に設け、摩擦抵抗印加部53をチルト部13に設けてもよい。
[実施例4]
本発明の第4の実施の形態のX線CT装置を図8に基づいて説明する。
第4の実施の形態のX線CT装置の基本的な構成は第1の実施の形態と同じであり、第4の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態で説明したブレーキ装置8に代えて、ブレーキシリンダを設けた点である。
図8(a),(b)に示すように、ブレーキシリンダ80はチルト駆動部7と反対側の基台25と側板13aを接続するように取り付けられている。ブレーキシリンダ80はボールスクリューの先端に電磁ブレーキが取り付けられた構造であり、電磁ブレーキに印加する電流を制御することにより、保持力を変更することが可能となる。
[実施例5]
本発明の第5の実施の形態を説明する。
本実施の形態においては、X線CT装置を設置時又は出荷時に、予め架台の固有振動数を算出し、そのデータを基に前記したブレーキ装置の把持力を調節する。
本発明はチルト部を有しないX線CT装置に適用することも可能である。
1 架台
2 操作コンソール部
3 振動パラメータ変更手段
4 架台制御部
5 高電圧発生部
6 回転駆動部
7 チルト駆動部
8 ブレーキ装置
9 X線管
10 X線検出器
11 データ収集部
12 回転部
13 チルト部
13a 側板
13b フレーム
14 固有振動パラメータ算出手段
15 振動パラメータ検出手段
16 共振判断部
19 前処理部
20 X線投影データ記憶部
21 再構成処理部
23 画像処理部
24 表示部
25 基台
25a 台部
25b 支柱部
26 外装ケース
27 支軸
28 フレーム
29 電源ユニット
30 メカ制御ユニット
31 第1ギア
31a 歯部
32 第2ギア
33 可動片
33a 支軸
41 ブレーキ装置
42 磁性体
43 マグネット
51 ブレーキ装置
52 摩擦抵抗受け部
53 摩擦抵抗印加部

Claims (8)

  1. 架台と、X線管とX線検出器とが対向配置され、前記架台に回転可能に取付けられ、被検体周囲を回転する回転部とを備えたX線CT装置であって、
    前記回転部の停止状態における架台の固有振動に関する固有振動パラメータを記憶する記憶手段と、
    前記回転部の回転に伴って生じる前記架台の振動に関する振動パラメータを検出する振動パラメータ検出手段と、
    前記記憶された固有振動パラメータと、前記振動パラメータ検出手段によって検出された振動パラメータとを比較して共振であるか否かを判断する共振判断手段と、
    前記共振判断手段の結果に基づいて、前記架台の振動パラメータを変更する振動パラメータ変更手段と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 架台と、X線管とX線検出器とが対向配置され、前記架台に回転可能に取付けられ、被検体周囲を回転する回転部とを備えたX線CT装置であって、
    前記回転部の停止状態における架台の固有振動に関する固有振動パラメータを記憶する記憶手段と、
    前記回転部の回転に伴って生じる前記架台の振動に関する振動パラメータを検出する振動パラメータ検出手段と、
    前記記憶された固有振動パラメータと、前記振動パラメータ検出手段によって検出された振動パラメータとを比較して共振であるか否かを判断する共振判断手段と、
    前記架台に支軸の回りに回動可能に支持されたチルト部と、
    前記チルト部を前記支軸の回りに任意の角度に回動させるチルト駆動部と、
    前記チルト部を前記架台に固定するブレーキ装置とを備え、
    前記共振判断手段の結果に基づいて、前記チルト部と前記架台の固定力を変更するようにブレーキ装置を制御するブレーキ制御部を有することを特徴とするX線CT装置。
  3. 前記ブレーキ装置は、
    前記チルト部に固定され、前記支軸を中心とする円弧部分に位置する複数の歯部を有する第1ギアと、
    前記架台に回転を規制して設けられ、前記第1ギアと噛み合う噛合位置と、前記第1ギアとの噛合いを解除される噛合解除位置とに移動可能な第2ギアと、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記ブレーキ装置は、
    前記チルト部と前記架台とのいずれか一方に設けられた磁性体と、
    前記チルト部と前記架台との他方に設けられ、前記磁性体に対して吸着状態と吸着解除状態とに切替可能なマグネットとを備え、前記制御部は前記吸着状態を調整することを特徴とする請求項2または3に記載のX線CT装置。
  5. 前記ブレーキ装置は、
    前記チルト部と前記架台とのいずれか一方に設けられて摩擦抵抗が印加される摩擦抵抗受け部と、
    前記チルト部と前記架台との他方に設けられ、前記摩擦抵抗受け部に対して摩擦抵抗を印加する印加位置と、前記摩擦抵抗受け部に対して摩擦抵抗の印加を解除する解除位置とに移動可能な摩擦抵抗印加部とを備え、前記制御部は前記摩擦抵抗の値を調整することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  6. 前記ブレーキ装置による前記チルト部の前記架台への固定を解除する手段と、
    前記ブレーキ装置による前記チルト部の固定が解除された場合に、前記チルト駆動部により前記チルト部を回動させる手段と、
    前記チルト駆動部による前記チルト部の回動が終了した場合に、前記ブレーキ装置により前記チルト部を前記架台に固定する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  7. 前記ブレーキ装置は、
    前記チルト部に固定され、前記支軸を中心とする円弧部分に位置する複数の歯部を有する第1ギアと、
    前記架台に回転を規制して設けられ、前記第1ギアと噛み合う噛合位置と、前記第1ギアとの噛合いを解除される噛合解除位置とに移動可能な第2ギアと、
    を備えることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  8. 前記ブレーキ装置は、前記チルト駆動部とは反対側に設けられたブレーキシリンダであることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載のX線CT装置。
JP2010196822A 2010-09-02 2010-09-02 X線ct装置 Active JP5784290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010196822A JP5784290B2 (ja) 2010-09-02 2010-09-02 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010196822A JP5784290B2 (ja) 2010-09-02 2010-09-02 X線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012050735A true JP2012050735A (ja) 2012-03-15
JP5784290B2 JP5784290B2 (ja) 2015-09-24

Family

ID=45904798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010196822A Active JP5784290B2 (ja) 2010-09-02 2010-09-02 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5784290B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014088042A1 (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 株式会社 東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
JP2016077763A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 株式会社東芝 粒子線治療装置
CN112890841A (zh) * 2021-01-19 2021-06-04 上海联影医疗科技股份有限公司 振动信息测量方法、装置、服务器及介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003190140A (ja) * 2001-12-12 2003-07-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ctシステムにおけるガントリ装置およびその制御方法
JP2005273713A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Ntn Corp 転がり軸受の固定構造
JP2010012106A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Toshiba Corp X線ct装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003190140A (ja) * 2001-12-12 2003-07-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ctシステムにおけるガントリ装置およびその制御方法
JP2005273713A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Ntn Corp 転がり軸受の固定構造
JP2010012106A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Toshiba Corp X線ct装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014088042A1 (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 株式会社 東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
JP2014131637A (ja) * 2012-12-04 2014-07-17 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置
US10548547B2 (en) 2012-12-04 2020-02-04 Canon Medical Systems Corporation X-ray computed tomography apparatus
JP2016077763A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 株式会社東芝 粒子線治療装置
CN112890841A (zh) * 2021-01-19 2021-06-04 上海联影医疗科技股份有限公司 振动信息测量方法、装置、服务器及介质
CN112890841B (zh) * 2021-01-19 2023-05-12 上海联影医疗科技股份有限公司 振动信息测量方法、装置、服务器及介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP5784290B2 (ja) 2015-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7542542B2 (en) X-ray computed tomography apparatus
JP5608321B2 (ja) X線ct装置
JP6121973B2 (ja) 三次元造影のための走査システム
US9730653B2 (en) X-ray CT apparatus
CN100473347C (zh) X射线ct系统
CN105408732A (zh) 薄壁大型轴承的试验装置
JP5784290B2 (ja) X線ct装置
JP2006308316A (ja) タイヤ内部構造観察方法、及びタイヤ内部構造観察装置
JP4731770B2 (ja) 計算機式断層写真法撮像設備の回転構成部品のバランシング
JP5491791B2 (ja) X線ct装置及びx線ct装置の設置方法
JP2015198769A (ja) X線ct装置
JP6085372B2 (ja) X線診断装置、x線管故障予兆検知方法および回転陽極型x線管
JP2006288472A (ja) X線ct装置及び画像再構成方法
JP2007044391A (ja) X線ct装置
JP2018139740A (ja) 医用画像診断装置
JP5734350B2 (ja) X線ct装置
JP5325482B2 (ja) X線ct装置
JP5978060B2 (ja) X線撮影装置
JP2015114276A (ja) X線検査装置及びx線検査方法
JP2005176916A (ja) 断層撮影装置
JP6761435B2 (ja) 医用装置およびプログラム
JP5627185B2 (ja) X線診断装置
JP4928780B2 (ja) X線診断装置
JP5414511B2 (ja) X線ct装置
JP2006116174A (ja) 撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5784290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350