JP2012050703A - 撮像装置及び電子内視鏡装置 - Google Patents

撮像装置及び電子内視鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像ヘッドで発生した熱を効率よく放熱すること。
【解決手段】撮像素子58を有する撮像ヘッド2と撮像ヘッド2に接続された可撓性ケーブル4とを備えた撮像装置であって、可撓性ケーブル4は、撮像素子58の電気信号を伝送するフレキシブルプリント配線板72と、撮像ヘッド2の発熱源又は発熱源の近傍に接続されて可撓性ケーブル4の軸方向xに熱を伝導する可撓性の高熱伝導性部材74(例えば繊維束)とを含んで構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像素子を搭載した撮像ヘッドに信号伝送線用の可撓性ケーブルを接続した撮像装置及びその撮像装置を備えた電子内視鏡装置に関し、特に、撮像ヘッドで発生した熱を効率よく放熱することができる撮像装置及び電子内視鏡装置に関する。
医療分野において電子内視鏡を利用した医療診断が盛んに行なわれている。電子内視鏡は、撮像素子を搭載した撮像ヘッドに信号伝送用の可撓性ケーブルを接続した撮像装置を備え、被検体内に挿入されて被検体内を撮像し、可撓性ケーブルを介して撮像信号を出力する。可撓性ケーブルを介して伝送された撮像信号は、画像処理装置により信号処理が施されて、内視鏡画像としてモニタに表示される。
特許文献1には、第1筐体のカメラ部(撮像ヘッド)と第2筐体の本体部(画像処理装置)とを可撓性ケーブルで接続した構成において、塩化ビニール製棒状部材もしくは同軸ケーブルからなる芯材にフレキシブルプリント配線板を巻き付けた構造の可撓性ケーブルを用いることが開示されている。
特開平11−86643号公報
しかしながら、撮像ヘッドで発生した熱を可撓性ケーブルに沿って伝熱する構造になっていないため、撮像ヘッドで発生した熱を効率よく放熱することが困難であった。
例えば、内視鏡では、被検体内に挿入される挿入部に、鉗子チューブ、送気・送水チューブ、ライトガイド、多芯ケーブル、アングルワイヤ等が内蔵されているが、これらのうちで細径化の可能性があるものは多芯ケーブルであり、現状の多芯ケーブルは導体部分の断面積が小さく且つ伝熱量が小さい。例えば、多芯ケーブルの全断面積が1.77mm2であって導体部分の断面積が0.26mm2である場合、導体部分の断面積は全体の15%程度なので、導体部分の断面積を変えることなく且つ伝熱部材を新たに加えたとしても多芯ケーブル全体の断面積を小さくすることが可能である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、撮像ヘッドで発生した熱を効率よく放熱することができる撮像装置及び電子内視鏡を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、撮像素子を有する撮像ヘッドと前記撮像ヘッドに接続された可撓性のケーブルとを備えた撮像装置であって、前記ケーブルは、前記撮像素子の電気信号を伝送するフレキシブルプリント配線板と、前記撮像ヘッドの発熱源又は該発熱源の近傍に接続されて前記ケーブルの軸方向に熱を伝導する可撓性の高熱伝導性部材とを含んで構成されていることを特徴とする撮像装置を提供する。
即ち、フレキシブルプリント配線板により撮像素子の電気信号を伝送するとともに、撮像ヘッドで発生した熱を高熱伝導性部材により可撓性ケーブルの軸方向に伝導することで、撮像素子の電気信号を伝送するとともに、撮像ヘッドで発生した熱をケーブルの軸方向に効率よく放熱することができる。また、撮像素子の電気信号の伝送と撮像ヘッドの放熱とをひとつのケーブルで一括して行なうことができるので、信号伝送専用のケーブルとは別に新たに伝熱用のケーブルを配設する場合と比較して、組み立ての作業性が向上する。また、一般にケーブル全体の断面積と比較して導体部分の断面積はとても小さいので、本発明を適用して新たに高熱伝導性部材を加えても、ケーブル全体を太くしないようにすることが可能である。さらに、高熱伝導性部材が補強部材としても機能することで、可撓性ケーブルの外力に対する耐久性が向上する。
本発明の一実施形態にて、前記高熱伝導性部材は、複数本の線材を束にして構成されている。即ち、高熱伝導性部材として複数本の線材を束にした線材束を用いることで、可撓性ケーブルの端部にて高熱伝導性部材を複数に分割することが可能になるとともに、分割しないようにすることもできる。
本発明の一実施形態にて、前記高熱伝導性部材は、前記撮像ヘッド側の端部にて複数の束に分割され、前記撮像ヘッドの異なる位置に接続されている。即ち、撮像ヘッドの異なる複数の発熱源(又はその近傍)に高熱伝導性部材を接続することで、効率よく熱伝導をすることができる。
本発明の一実施形態にて、前記高熱伝導性部材の前記分割された複数の束のうちの一つは前記撮像ヘッドの前記撮像素子又はその近傍に接続され、他の束は前記撮像ヘッドの前記撮像素子以外の電子部品又はその近傍に接続されている。
本発明の一実施形態にて、前記分割された複数の束は互いに前記線材の本数が異なり、発熱量が大きい接続先の方の前記線材の本数を多くしてある。即ち、分割する束の線材本数を調整して撮像ヘッド内の温度分布を的確に調整することができる。
前記高熱伝導性部材は、熱伝導率が1W/mK以上である。好ましくは、400W/mKよりも大きい高熱伝導性材料(例えば銅)を用いる。より好ましくは、熱伝導率が1000W/mKよりも大きい高熱伝導性材料(例えば炭素繊維)を用いる。高熱伝導性部材として、金属の撚り線を用いてもよい。
本発明の一実施形態にて、前記ケーブルは、前記フレキシブルプリント配線板を前記高熱伝導性部材の周囲に螺旋状に巻きつけた構造である。即ち、高熱伝導性部材を芯材として可撓性ケーブルを補強することができる。
本発明の一実施形態にて、前記ケーブルは、前記フレキシブルプリント配線板と前記高熱伝導性部材とを一体的に捩った構造である。即ち、フレキシブルプリント配線板と高熱伝導性部材とを捩った構造により、可撓性ケーブルを補強することができる。
本発明の一実施形態にて、前記ケーブルは、前記フレキシブルプリント配線板及び前記高熱伝導性部材の外周を被覆した保護チューブを含む。即ち、フレキシブルプリント配線板及び高熱伝導性部材を保護できる。
本発明の一実施形態にて、前記高熱伝導性部材は、電気的に接地されている。
本発明の一実施形態にて、前記ケーブルは、液体又は気体を通すための可撓性の中空部材を内蔵している。
また、本発明は、撮像素子を有する撮像ヘッドと、前記撮像ヘッドに接続されたケーブルとを備えた撮像装置であって、前記ケーブルは、前記撮像素子の電気信号を伝送するフレキシブルプリント配線板と、液体又は気体を通すための可撓性の中空部材とを含んで構成されていることを特徴とする撮像装置を提供する。
本発明の一実施形態にて、前記中空部材の内部に冷媒を循環させている。
また、本発明は、前記撮像装置を備えた電子内視鏡装置を提供する。
本発明によれば、撮像素子の電気信号を伝送するとともに撮像ヘッドで発生した熱を可撓性ケーブルの軸方向に効率よく放熱することができる。
本発明に係る撮像装置の概略構成図 本発明に係る撮像装置を組み込んだ内視鏡システムの一例の概略構成を示した全体構成図 電子内視鏡の先端部を示した正面図 電子内視鏡に内蔵された撮像装置の一例の要部を示す側断面図 (a)は可撓性ケーブルの一例の中間部を示す側断面図、(b)はその5B−5B断面を示す断面図 可撓性ケーブルの一例の端部を示す斜視外観図 繊維束を説明するための説明図 繊維束の端部を示す斜視図 電子内視鏡に内蔵された撮像装置の他の例の要部を示す側断面図 (a)は可撓性ケーブルの他の例の中間部を示す側断面図、(b)はその10B−10B断面を示す断面図 (a)は可撓性ケーブルの芯材として冷却チューブを用いた場合の撮像装置の一例を示す即位断面図、(b)は冷却チューブの一例を示す斜視図、(c)は冷却チューブとフレキシブルプリント配線板とを一体的に捩って形成した可撓性ケーブルを有する撮像装置の一例を示す側断面図
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置1の概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、撮像装置1は、被写体の撮像を行なう撮像ヘッド2と撮像ヘッド2に接続された可撓性ケーブル4を含んで構成されている。自在に撓ませることが可能な可撓性ケーブル4の一端は撮像ヘッド2に接続されており、他端は画像処理装置6に接続されている。
図2は、本発明に係る撮像装置を組み込んだ内視鏡システムの一例の概略構成を示した全体構成図である。図2に示すように、本例の内視鏡システム10は、被検体の体腔内に挿入される可撓性の挿入部20と、挿入部20の基端部分に連設された操作部22と、プロセッサ装置14(図1の画像処理装置6に相当)及び光源装置16に接続されるユニバーサルコード24とを備えている。挿入部20及び操作部22により電子内視鏡12が構成されている。
挿入部20の先端には、体腔内撮影用の撮像ヘッド2(図1を参照)などが内蔵された先端部26が設けられている。先端部26の後方には、複数の湾曲駒を連結した湾曲部28が設けられている。湾曲部28は、操作部22に設けられたアングルノブ30が操作されて、挿入部20内に挿設されたアングルワイヤが押し引きされることにより、上下左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部26が体腔内の所望の方向に向けられる。
ユニバーサルコード24の基端は、コネクタ36に連結されている。コネクタ36は、複合タイプのものであり、コネクタ36には、プロセッサ装置14が接続されている他、光源装置16が接続されている。
プロセッサ装置14は、ユニバーサルコード24、操作部22及び挿入部20の内部に挿通された可撓性ケーブル4(図1を参照)を介して先端部26の撮像ヘッド2に給電を行い、撮像ヘッド2内の撮像素子58(図4を参照)の駆動を制御するとともに、先端部26の撮像ヘッド2から可撓性ケーブル4を介して伝送された撮像信号を受信し、受信した撮像信号に各種信号処理を施して画像データに変換する。プロセッサ装置14で変換された画像データは、プロセッサ装置14にケーブル接続されたモニタ38に内視鏡画像として表示される。また、プロセッサ装置14は、コネクタ36を介して光源装置16と電気的に接続され、照明光の照射を制御する。
図3は、電子内視鏡12の先端部26を示した正面図である。図3に示すように、先端部26の先端面26aには、観察窓40、照明窓42、鉗子出口44、及び送気・送水用ノズル46が設けられている。観察窓40は、撮像ヘッド2により体腔内の被観察部位を撮像するための窓である。照明窓42は、体腔内の被観察部位に光源装置16からの照明光を照射する。鉗子出口44は、操作部22に設けられた鉗子口34(図2を参照)に連通している。鉗子口34には、注射針や高周波メスなどが先端に配置された各種処置具が挿通され、各種処置具の先端が鉗子出口44から露呈される。送気・送水用ノズル46は、操作部22に設けられた送気・送水ボタン32(図2を参照)の操作に応じて、光源装置16に内蔵された送気・送水装置から供給される洗浄水や空気を、観察窓40や体腔内に向けて噴射する。
なお、図示を省略したが、照明窓42の奥には、照明部が設けられている。照明部には、光源装置16からの照明光を導くライトガイドの出射端が配されている。ライトガイドは、可撓性ケーブル4と同様に、挿入部20、操作部22、及びユニバーサルコード24の各内部を挿通し、コネクタ36に接続されている。
図4は、図3の電子内視鏡12に内蔵された第1実施形態に係る撮像装置の一例の要部を示す側面断面図である。図4に示すように、観察窓40の奧には、被観察部位の像光を取り込むための対物レンズ50を保持するレンズ鏡筒52が配設されている。レンズ鏡筒52の後端には、対物レンズ50を経由した被観察部位の像光を、略直角に曲げて撮像素子58に向けて導光するプリズム56が接続されている。
本例の撮像素子58は、CMOS撮像センサ(又はCCD撮像センサ)である。撮像素子58の撮像面58aは、プリズム56の出射面と対向するように配置されている。撮像面58a上には、矩形枠状のスペーサ63を介して、矩形板状のカバーガラス64が取り付けられている。撮像素子58、スペーサ63及びカバーガラス64は、接着剤を介して組み付けられている。これにより、塵埃などの侵入から撮像素子58の撮像面58aが保護されている。
撮像素子58には回路基板62が接続されている。本例の回路基板62は可撓性の基板であって、折り曲げられて実装されている。回路基板62には各種の電子部品60(60a、60bなど)が取り付けられている。電子部品60としては、撮像素子58による撮像のための信号入出力を行なう信号入出力回路部品、撮像素子58などに電源供給を行う電源供給回路部品などがある。撮像素子58及び一部の電子部品をワンチップで形成して回路基板62に実装してもよい。本例では、撮像素子58を駆動する駆動回路部品が撮像素子58と一体にしてワンチップで形成されている。
可撓性ケーブル4の一例の中間部を図5(a)の側断面図に示し、その5B−5B線に沿った断面を図5(b)に示す。また、可撓性ケーブル4の一例の端部の斜視外観を図6に示す。
本例の可撓性ケーブル4は、撮像素子58の電気信号を伝送するフレキシブルプリント配線板72と、撮像ヘッド2の発熱部品(発熱源)又は発熱部品の近傍に接続されて発熱部品で発生する熱を可撓性ケーブル4の軸方向(図中ではx方向)に熱伝導する可撓性ケーブルの繊維束74(高熱伝導性部材)と、フレキシブルプリント配線板72及び繊維束74の外周を被覆した保護チューブ76とによって構成されている。本例の可撓性ケーブル4は、フレキシブルプリント配線板72を繊維束74(高熱伝導性部材)の周囲に螺旋状に巻きつけた構造である。可撓性ケーブル4は、図2に示した挿入部20、操作部22、及びユニバーサルコード24の各内部を挿通し、コネクタ36にてプロセッサ装置14(図1の画像処理装置6)に接続されている。
フレキシブルプリント配線板72は、フイルム状の絶縁体上に配線として導体を形成したものであり、本例では配線ピッチが180μm以上で幅が2mm以下の長尺のFPCを用いている。本例のフレキシブルプリント配線板72は、厚さが50μm以上、長さが3m以下である。図6に示すように、フレキシブルプリント配線板72は、両端にある端子72a(撮像ヘッド2側のみ図示した)と、両端子を連結する連結部72bとが一体に形成されている。図4にて、フレキシブルプリント配線板72の一方の端子(図6の72a)は、回路基板62に接続されている。また、フレキシブルプリント配線板72の他方の端子は、図2のコネクタ36に接続されている。このようなフレキシブルプリント配線板72によって、撮像素子58による撮像を制御するための制御信号や撮像素子58により得られた撮像信号が、撮像ヘッド2とプロセッサ装置14との間で伝送される。
繊維束74は、図7に示すように、高熱伝導性材料からなる複数本の糸状材料(線材)を束にして構成されており、端部にて任意本数で複数の束に分割させることが可能である。例えば、可撓性ケーブル4の外径を1.77mm、フレキシブルプリント配線板72の厚みを0.1mmとしても、繊維束74に1.33mm程度確保できる。図7の繊維束74の代わりに、腐食防止処理を施した金属(例えば銅)の撚り線を高熱伝導性部材として用いてもよい。
図4では、繊維束74は撮像ヘッド2側の端部にて複数の繊維束(第1の繊維束74a、第2の繊維束74b)に分割されており、分割された複数の繊維束74a、74bはそれぞれ撮像ヘッド2の異なる位置(発熱部品又はその近傍)に接続されている。第1の繊維束74aは撮像素子58の撮像面58aとは反対側の背面58bに接続され、第2の繊維束74bは回路基板62の電子部品60a(本例では電源供給回路部品)の近傍に接続されている。第1の繊維束74aは撮像素子58の近傍に接続されていてもよい。また、第2の繊維束74bは電子部品60aに直接接続されていてもよい。
例えば、図8に示すように、分割された複数の繊維束74a、74bのそれぞれに樹脂等を含浸させて平坦形状に成形して固化することで、接続作業性の向上及び電気的絶縁性の向上を図ることができる。分割された複数の繊維束74a、74bは互いに糸状材料(線材)の本数が異なり、発熱量が大きい接続先(発熱源)の方の糸状材料の本数を多くしてある。これにより、撮像ヘッド2内の温度分布を調整することができる。本例では本数の割合を接続先の発熱源の発熱量に比例させている。
なお、分割された繊維束の接続先は、特に限定されない。撮像素子58により得られた撮像信号に対して信号処理を行なう信号処理回路部品に、分割された繊維束を接続してもよい。撮像素子58を電気的に駆動する駆動回路部品が撮像素子58とは別体で設けられている場合には、その駆動回路部品に、分割された繊維束を接続してもよい。
また、図9に示すように、繊維束74を分割せずに、撮像ヘッド2の一箇所(本例では撮像素子58)に接続してもよい。また、撮像素子58(発熱部品)に接続した繊維束74をレンズ鏡筒52にも接続することで、撮像素子58で発生した熱をレンズ鏡筒52に伝導させて、レンズ鏡筒52における結露を防止することができる。図4に示した例では、符号74aの繊維束を撮像素子58及びレンズ鏡筒52の両方に接続させてもよい。
高熱伝導性材料として、少なくとも樹脂と比べて大きい熱伝導率(具体的には1.0W/mK以上)を有する材料を用いる。即ち、繊維束74は、フレキシブルプリント配線板72に含まれている樹脂(ポリイミド等)よりも大きい熱伝導率を有する。例えば、銅(401W/mK)、アルミニウム(250W/mK)等の金属材料や、炭素繊維(カーボン・ファイバー)を、繊維束74の糸状材料として用いる。好ましくは、熱伝導率が400W/mKよりも大きい高熱伝導性材料(例えば銅)を用いる。より好ましくは、熱伝導率が1000W/mKよりも大きい高熱伝導性材料(例えば炭素繊維)を用いる。
本例の繊維束74は、可撓性ケーブル4の全長にわたって可撓性ケーブル4内に配設されている。また、繊維束74は、電気的に接地されていることが、好ましい。例えば、撮像ヘッド2側で接地してもよいし、可撓性ケーブル4内で接地してもよいし、プロセッサ装置14側(例えばコネクタ36)で接地してもよい。 保護チューブ76は、樹脂(例えばゴアテックス(登録商標)、シリコン樹脂、フッ素樹脂等)の中空部材(チューブ)を用いている。
撮像ヘッド2と可撓性ケーブル4との接続に、半田等の再溶融(リフロー)可能な接着剤を用いた場合には、リペアが可能となる。フレキシブルプリント配線板72及び繊維束74(高熱伝導性部材)の両方と撮像ヘッド2との接続に対し半田接着剤を用いてもよい。
図10(a)及び(b)は、可撓性ケーブルの他の例を示す。本例の可撓性ケーブル4は、フレキシブルプリント配線板72と繊維束74(高熱伝導性部材)とを一体的に捩った構造である。まずフレキシブルプリント配線板72を繊維束74内に内包して一体化し、次にフレキシブルプリント配線板72と繊維束74とを一体的に捩り、次に保護チューブ76で被覆することで、可撓性ケーブル4を形成してある。
図11(a)は、第2実施形態における撮像装置の要部を示す側面断面図である。なお、図4に示した構成要素には同じ符号を付してあり、既に説明済みの内容は以下ではその説明を省略する。図11(a)に示すように、本実施形態の可撓性ケーブル4は、液体又は気体を通すための可撓性の中空部材(冷却チューブ78)を内蔵している。本例の可撓性ケーブル4は、二本の冷却チューブ78の周囲にフレキシブルプリント配線板72を巻きつけた構造である。可撓性ケーブル4内の二本の冷却チューブ78は、撮像ヘッド2側に設けられた熱交換機80に接続されている。冷却チューブ78の内部には、冷媒を循環させる。冷媒は、液体及び気体のいずれでもよい。図11(b)に冷却チューブ78の斜視図を示す。冷却チューブ78の材料としては、例えば、フッ素樹脂、シリコン樹脂などを用いる。例えば、外形0.5mm以下の極細チューブを用いることができる。図11(c)に示すように、フレキシブルプリント配線板72と冷却チューブ78とを一体的に捩った構造としてもよい。
なお、図11(a)及び(c)において、可撓性の高熱伝導性部材74が可撓性ケーブル4の途中まで配設されている場合を示したが、可撓性ケーブル4の全長にわたって配設されていてもよい。
また、高熱伝導性部材とは別に冷却チューブを設けた場合を例に説明したが、冷却チューブを高熱伝導性部材で構成してもよい。また、冷却チューブを撮像ヘッド2の発熱源(またはその近傍)まで延出するとともに、高熱伝導性部材を省略してもよい。
以上、本発明に係る撮像装置を電子内視鏡装置に適用した場合を例に説明したが、他の用途に適用してもよい。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
1…撮像装置、2…撮像ヘッド、4…可撓性ケーブル、12…電子内視鏡、26…電子内視鏡の先端部、50…撮像ヘッドの対物レンズ、58…撮像ヘッドの撮像素子、60…撮像ヘッドの電子部品、62…撮像ヘッドの回路基板、72…可撓性ケーブルのフレキシブルプリント配線板、74…可撓性ケーブルの繊維束(高熱伝導性部材)、76…保護チューブ、78…冷却チューブ

Claims (17)

  1. 撮像素子を有する撮像ヘッドと前記撮像ヘッドに接続された可撓性のケーブルとを備えた撮像装置であって、
    前記ケーブルは、前記撮像素子の電気信号を伝送するフレキシブルプリント配線板と、前記撮像ヘッドの発熱源又は該発熱源の近傍に接続されて前記ケーブルの軸方向に熱を伝導する可撓性の高熱伝導性部材とを含んで構成されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記高熱伝導性部材は、複数本の線材を束にして構成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記高熱伝導性部材は、前記撮像ヘッド側の端部にて複数の束に分割され、前記撮像ヘッドの異なる位置に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記高熱伝導性部材の前記分割された複数の束のうちの一つは前記撮像ヘッドの前記撮像素子又はその近傍に接続され、他の束は前記撮像ヘッドの前記撮像素子以外の電子部品又はその近傍に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記分割された複数の束は互いに前記線材の本数が異なり、発熱量が大きい接続先の方の前記線材の本数を多くしてあることを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。
  6. 前記高熱伝導性部材は、熱伝導率が1W/mK以上であることを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記高熱伝導性部材は、炭素繊維からなることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記高熱伝導性部材は、金属の撚り線であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  9. 前記ケーブルは、前記フレキシブルプリント配線板を前記高熱伝導性部材の周囲に螺旋状に巻きつけた構造であることを特徴とする請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記ケーブルは、前記フレキシブルプリント配線板と前記高熱伝導性部材とを一体的に捩った構造であることを特徴とする請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記ケーブルは、前記フレキシブルプリント配線板及び前記高熱伝導性部材の外周を被覆した保護チューブを含むことを特徴とする請求項1ないし10のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記高熱伝導性部材は、電気的に接地されていることを特徴とする請求項1ないし11のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記ケーブルは、液体又は気体を通すための可撓性の中空部材を内蔵していることを特徴とする請求項1ないし12のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 撮像素子を有する撮像ヘッドと、前記撮像ヘッドに接続されたケーブルとを備えた撮像装置であって、
    前記ケーブルは、前記撮像素子の電気信号を伝送するフレキシブルプリント配線板と、液体又は気体を通すための可撓性の中空部材とを含んで構成されていることを特徴とする撮像装置。
  15. 前記中空部材は、フッ素樹脂からなることを特徴とする請求項13または14に記載の撮像装置。
  16. 前記中空部材の内部に冷媒を循環させていることを特徴とする請求項13ないし15のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 請求項1ないし16のうちいずれか1項に記載の撮像装置を備えた電子内視鏡装置。
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