JP2012050569A - 吸収性物品に係るプレス装置、及びプレス方法 - Google Patents

吸収性物品に係るプレス装置、及びプレス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロールの外周面への接着剤の付着を軽減する。
【解決手段】互いの外周面を対向させて駆動回転する一対のロールを具備し、前記一対のロール同士の間のロール間隙に、熱可塑性接着剤を介して重合物が重ね合わされた状態の繊維状連続シートをその連続方向に沿って通す際に、前記外周面によって前記重合物と前記繊維状連続シートとを一体に挟圧するプレス装置である。前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して、又は前記繊維状連続シートの両面のうちで前記外周面と当接すべき面に対して、水を付与する水付与機構を有する。前記挟圧時に前記外周面と前記繊維状連続シートとの間に前記水が介在する。
【選択図】図2

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係るプレス装置、及びプレス方法に関する。
従来、使い捨ておむつ等の吸収性物品の製造ラインでは、図1に示すように、パルプ繊維を成形等してなる各吸収体3,3…を、その上下から一対のティッシュペーパー等の繊維状連続シート6,4で覆ってなる半製品2が製造される。
そして、この半製品2を製品ピッチで分断して、使い捨ておむつに使用している(特許文献1)。
特開2001−9960号
このような半製品2にあっては、吸収体3と上下一対の繊維状連続シート6,4とを一体化すべく、一方の繊維状連続シート4の両面のうちで、他方の繊維状連続シート6と対向する側の面には、ホットメルト接着剤(不図示)が塗布されており、これによりこれら三者は接着一体化されるようになっている。そして、この一体化度合いを高めたり、半製品2の厚みを薄くする等の目的のために、製造ラインにおいては、当該半製品2を上下一対のプレスロール12,12同士の間のロール間隙Grに通し、その通過の際に、プレスロール12,12の外周面12s,12sにより挟圧することが行われている。
但し、この挟圧時には、繊維状連続シート6,4の繊維間隙間を通ってホットメルト接着剤が同シート6,4の外面に染み出して、プレスロール12の外周面12sに付着しこれを汚す虞があり、その清掃を定期的に行わなければならない。
また、この接着剤がプレスロール12の外周面12sに堆積すると、その接着力により、繊維状連続シート6,4がプレスロール12の外周面12sに巻き付き易くなる。そして、巻き付いて破れた場合には、製造ラインの停止を余儀なくされる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ロールの外周面への接着剤の付着を軽減することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いの外周面を対向させて駆動回転する一対のロールを具備し、
前記一対のロール同士の間のロール間隙に、熱可塑性接着剤を介して重合物が重ね合わされた状態の繊維状連続シートをその連続方向に沿って通す際に、前記外周面によって前記重合物と前記繊維状連続シートとを一体に挟圧するプレス装置であって、
前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して、又は前記繊維状連続シートの両面のうちで前記外周面と当接すべき面に対して、水を付与する水付与機構を有し、
前記挟圧時に前記外周面と前記繊維状連続シートとの間に前記水が介在することを特徴とする吸収性物品に係るプレス装置。
また、
互いの外周面を対向させて駆動回転する一対のロール同士の間の間隙に、熱可塑性接着剤を介して重合物が重ね合わされた状態の繊維状連続シートをその連続方向に沿って通す際に、前記外周面によって前記重合物と前記繊維状連続シートとを一体に挟圧するプレス方法であって、
前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して、又は前記繊維状連続シートの両面のうちで前記外周面と当接すべき面に対して、水を付与することと、
前記外周面と前記繊維状連続シートとの間に前記水が介在した状態で、前記一対のロールの間のロール間隙に、前記熱可塑性接着剤を介して前記重合物が重ね合わされた状態の前記繊維状連続シートを通すことと、を有することを特徴とする吸収性物品に係るプレス方法。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、ロールの外周面への接着剤の付着を軽減可能となる。
従来のプレス装置の概略斜視図である。 図2Aは第1実施形態に係るプレス装置10の概略斜視図であり、図2Bは同側面図である。 プレスロール12の周方向における水噴射ヘッダー22の好ましい配置位置の説明図である。 半製品2の他の態様2aの斜視図である。 第2実施形態に係るプレス装置10aの概略側面図である。 水噴射ヘッダー22の噴射方向の説明図である。 図4に係る半製品2aを処理する場合の第2実施形態のプレス装置10aの概略側面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いの外周面を対向させて駆動回転する一対のロールを具備し、
前記一対のロール同士の間のロール間隙に、熱可塑性接着剤を介して重合物が重ね合わされた状態の繊維状連続シートをその連続方向に沿って通す際に、前記外周面によって前記重合物と前記繊維状連続シートとを一体に挟圧するプレス装置であって、
前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して、又は前記繊維状連続シートの両面のうちで前記外周面と当接すべき面に対して、水を付与する水付与機構を有し、
前記挟圧時に前記外周面と前記繊維状連続シートとの間に前記水が介在することを特徴とする吸収性物品に係るプレス装置。
このような吸収性物品に係るプレス装置によれば、挟圧時には、ロールの外周面と繊維状連続シートとの間には、水付与機構から付与された水が介在している。よって、熱可塑性接着剤が、繊維状連続シートの繊維間隙間を通って外周面の方へ染み出した場合であっても、同接着剤のロールの外周面への直接接触は、上記水によって有効に抑制される。よって、ロールの外周面への同接着剤の付着は軽減される。
かかる吸収性物品に係るプレス装置であって、
前記水付与機構は、前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して水を付与する機構であり、
前記ロールの周方向の位置を、前記繊維状連続シートが前記ロール間隙へ入って行く入口側の領域と、前記繊維状連続シートが前記ロール間隙から出て行く出口側の領域とに二分した場合に、
前記水の付与は、前記外周面において前記入口側の領域に対応する前記部分に対してなされるのが望ましい。
このような吸収性物品に係るプレス装置によれば、ロールの外周面において水付与機構から水が付与された位置からロール間隙までの距離を短くすることができる。これにより、水は外周面にしっかりと付着した状態でロール間隙に到達することができて、その結果、前記挟圧時に前記外周面と繊維状連続シートとの間に確実に水を介在させることが可能となる。
かかる吸収性物品に係るプレス装置であって、
前記繊維状連続シートには、前記重合物としての吸収体が、前記繊維状連続シートの前記連続方向に沿って間欠的に載置されており、
前記繊維状連続シートを第1繊維状連続シートとした場合に、前記吸収体は、第2繊維状連続シートで覆われることにより、該第2繊維状連続シートと前記第1繊維状連続シートとで挟み込まれており、
前記水付与機構は、前記一対のロールの両方のロールの外周面に対して水を付与する機構であるのが望ましい。
このような吸収性物品に係るプレス装置によれば、第1繊維状連続シート及び第2繊維状連続シートの両方の外面に接着剤が染み出す虞があるが、この点につき、各ロールの外周面に水を付与するようにしている。よって、各ロールの外周面と、対応する各繊維状連続シートとの間に水を確実に介在させることができて、結果、両ロールの外周面への接着剤の付着を有効に軽減可能となる。
かかる吸収性物品に係るプレス装置であって、
前記水付与機構は、前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して水を付与する機構であり、
前記水付与機構は、前記ロールの回転軸に沿う方向に並んで配置されて水を噴射して付与する複数のノズルを有し、
前記複数のノズルは、前記ロールの外周面に対向した状態を維持しつつ、前記外周面の周方向に沿って移動可能に案内されているのが望ましい。
このような吸収性物品に係るプレス装置によれば、ノズルの位置をロールの周方向に容易に変更することができる。よって、周方向の水の噴射位置を好適な位置へ精細に調整可能となる。
かかる吸収性物品に係るプレス装置であって、
前記繊維状連続シートは、前記連続方向を搬送方向として連続して搬送され、
前記水付与機構は、前記繊維状連続シートの両面のうちで前記ロールの外周面と当接すべき面に対して水を付与する機構であり、
前記水付与機構は、前記ロールの回転軸に沿う方向に並んで配置されて水を噴射して付与する複数のノズルを有し、
前記複数のノズルの配置位置は、前記一対のロールの配置位置よりも前記搬送方向の上流側であるのが望ましい。
このような吸収性物品に係るプレス装置によれば、ノズルから噴射される水が繊維状連続シートに当たる着弾位置を、一対のロールの配置位置よりも前記搬送方向の上流側に位置させることができる。よって、繊維状連続シートがロール間隙に到達するよりも前に、当該繊維状連続シートにおいて水を付与すべき面に、確実に水を付与することができる。
かかる吸収性物品に係るプレス装置であって、
前記水には、界面活性剤が添加されているのが望ましい。
このような吸収性物品に係るプレス装置によれば、水に係る濡れ性を高めることができるので、ロールの外周面や繊維状連続シートの面における水の広がり性が向上され、結果、これら面における水膜切れを有効に抑制することができる。
かかる吸収性物品に係るプレス装置であって、
前記繊維状連続シートは、前記連続方向を搬送方向として連続して搬送され、
前記水付与機構が付与する単位時間当たりの前記水の量を、前記繊維状連続シートの前記搬送方向の搬送速度の増減に応じて増減する水量調整機構を有するのが望ましい。
このような吸収性物品に係るプレス装置によれば、ロールの外周面に形成される水膜の厚み、又は繊維状連続シートの両面のうちで前記外周面と当接すべき面に形成される水膜の厚みを、繊維状連続シートの搬送速度によらず、略一定に維持することが可能となる。
また、
互いの外周面を対向させて駆動回転する一対のロール同士の間の間隙に、熱可塑性接着剤を介して重合物が重ね合わされた状態の繊維状連続シートをその連続方向に沿って通す際に、前記外周面によって前記重合物と前記繊維状連続シートとを一体に挟圧するプレス方法であって、
前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して、又は前記繊維状連続シートの両面のうちで前記外周面と当接すべき面に対して、水を付与することと、
前記外周面と前記繊維状連続シートとの間に前記水が介在した状態で、前記一対のロールの間のロール間隙に、前記熱可塑性接着剤を介して前記重合物が重ね合わされた状態の前記繊維状連続シートを通すことと、を有することを特徴とする吸収性物品に係るプレス方法。
このような吸収性物品に係るプレス方法によれば、挟圧時には、ロールの外周面と繊維状連続シートとの間には、水付与機構から付与された水が介在している。よって、熱可塑性接着剤が、繊維状連続シートの繊維間隙間を通って外周面の方へ染み出した場合であっても、同接着剤のロールの外周面への直接接触は、上記水によって有効に抑制される。よって、ロールの外周面への同接着剤の付着は軽減される。
===第1実施形態===
図2A及び図2Bは、第1実施形態に係るプレス装置10の説明図である。図2Aは、プレス装置10の概略斜視図であり、図2Bは同側面図である。なお、図2Bでは、半製品2の吸収体3を不図示としている。
このプレス装置10は、吸収性物品の一例としての使い捨ておむつの製造ラインで使用される。そして、プレス装置10には、例えばおむつの半製品2が搬送方向に連続した状態で供給され、プレス装置10は、この半製品2を厚み方向に挟圧して下工程へ送り出す。
半製品2は、例えば、搬送方向に連続して搬送される第1繊維状連続シート4と、この第1繊維状連続シート4の上面に、搬送方向に間欠的に製品ピッチで重ね合わされた重合物の一例としての複数の吸収体3,3…と、上記第1繊維状連続シート4とによって吸収体3,3…を挟むように上方から覆う第2繊維状連続シート6と、を有している。
吸収体3は、液体吸収性繊維としてのパルプ繊維を例えば100〜400(g/m)の坪量で略直方体等の所定形状に積層したものである。通常は、この吸収体3内に高吸収性ポリマー(以下、SAPとも言う)が混合されているが、混合されていなくても良い。なお、この例では、SAPは50〜300(g/m)の坪量で混合されている。
第1及び第2繊維状連続シート4,6としては、合成繊維やレーヨン等の半合成繊維等からなる不織布等を例示できるが、ここでは、木材パルプ繊維からなる坪量が12〜20(g/m)のティッシュペーパーを使用している。
そして、これら上下一対の繊維状連続シート6,4の少なくとも一方の繊維状連続シート4(6)に係り、同シート4(6)が具備する両面のうちで吸収体3と対向する側の面には、予め熱可塑性接着剤としてのホットメルト接着剤が、所定の塗布パターン(例えば、搬送方向に沿った複数の波線パターン等)で略全面に亘って塗布されている。よって、当該接着剤の接着力に基づいて、吸収体3、第1繊維状連続シート4、及び第2繊維状連続シート6の三者は互いに接合される。
例えば、塗布対象が第1繊維状連続シート4の場合には、その上面に吸収体3,3…が重ね合わされるよりも前に、同上面に対して接着剤が塗布される。そして、第1繊維状連続シート4において吸収体3が重なる部分には吸収体3が接着される一方、吸収体3よりも幅方向の外方に飛び出した部分4aや、搬送方向に隣り合う吸収体3,3同士の間の部分4bにあっては、第2繊維状連続シート6が当接して接着される。これにより、第1繊維状連続シート4と第2繊維状連続シート6との間に吸収体3が挟まれる形で、これら三者は接合一体化される。
他方、塗布対象が第2繊維状連続シート6の場合には、吸収体3,3…が重ね合わされた第1繊維状連続シート4の上方から第2繊維状連続シート6が重ね合わされるよりも前に、当該第2繊維状連続シート6の下面に対して接着剤が塗布される。そして、第2繊維状連続シート6において吸収体3が重なる部分には、吸収体3が接着される一方、吸収体3よりも幅方向の外方に飛び出した部分6aや、搬送方向に隣り合う吸収体3,3同士の間の部分6bにあっては、第1繊維状連続シート4が当接して接着される。これにより、第1繊維状連続シート4と第2繊維状連続シート6との間に吸収体3が挟まれる形で、これら三者は接合一体化される。
ホットメルト接着剤としては、合成ゴム系ホットメルト接着剤(SIS、SBS,SEPS、SEBS等の合成ゴムのベースポリマーを有するホットメルト接着剤)や、ポリオレフィン系ホットメルト接着剤(PE、PP等のポリオレフィンのベースポリマーを有するホットメルト接着剤)等を例示することができる。なお、ここでは、MQ−654E(商品名)(ヘンケルジャパン社製)を用いており、また、接着剤の単位面積当たりの塗布量は、例えば2〜10(g/m)に設定されている。
プレス装置10は、半製品2を所定厚みまで薄くすべく、同半製品2を厚み方向に挟圧する装置である。なお、この挟圧時には、ホットメルト接着剤は未だ未固化状態にあり、つまり流動性が有る状態なので、当該挟圧により、ホットメルト接着剤は繊維状連続シート4,6の略全面に亘り延ばされて均され、全体として半製品2の接合強度が高められる。
以下、プレス装置10について詳細に説明するが、以下の説明では、半製品2の搬送方向のことを「MD方向」とも言い、更にMD方向と直交する方向のうちで半製品2の幅方向(繊維状連続シート4,6の幅方向)のことを「CD方向」とも言う。なお、CD方向は、例えば水平方向を向いており、図2B中では紙面を貫通する方向を向いている。
図2A及び図2Bに示すように、プレス装置10は、互いの外周面12s,12sを対向させて駆動回転する上下一対のプレスロール12,12と、各ロール12,12の外周面12s,12sに向けて水を噴射する水噴射機構20(水付与機構に相当)と、を有する。そして、プレスロール12,12同士の間のロール間隙Grに半製品2がMD方向に沿って通される際に、水が付着状態の外周面12s,12sにより半製品2を挟圧する。
各プレスロール12は、例えば外周面12sが平滑な平ロールであり、これらプレスロール12,12は、それぞれ、不図示の軸受け部材によって、CD方向に平行な回転軸C12,C12周りに回転可能に支持されている。そして、駆動回転力が、不図示の駆動源としてのモータから減速機等を介して入力され、これにより各プレスロール12はMD方向に沿って駆動回転する。各プレスロール12の周速V12は、半製品2の搬送速度V2と連動して変化される。すなわち、プレス装置10は、コンピュータやPLC(プログラマブルロジックコントローラ)等の速度制御部(不図示)を有し、この速度制御部によってモータは回転を制御され、これにより、各プレスロール12は、半製品2の搬送速度V2と同期されながら当該搬送速度V2と周速V12とが揃うように回転される。
なお、この例では、プレスロール12はS45Cの鋼製であるが、その素材は何等これに限るものではない。例えば、アルミニウムや銅等の非鉄金属製でも良いし、場合によっては樹脂等の非金属製でも良い。また、水により外周面12sに錆等の腐食の虞がある場合には、同外周面12sに適宜な防錆処理を施すか、又は、プレスロール12自体を、耐食性に優れた、Ni、Cr、Mo、V等の成分を含有する合金鋼製にすると良い。
水噴射機構20は、プレスロール12の外周面12sへのホットメルト接着剤の付着を抑制するための装置である。
詳しく説明すると、上下のプレスロール12,12で挟圧されるべき上記半製品2にあっては、その上下面をなす上下の連続シート6,4が、前述の如き繊維状シートであることや、このプレス装置10を通過時点のホットメルト接着剤の温度が、未だ流動性を有する約40℃〜60℃であることから、挟圧時に、半製品2の内部のホットメルト接着剤が、各繊維状連続シート6,4の繊維間隙間を通って、同シート6,4の外面たる上下面へと染み出すことがあり得る。そして、染み出した接着剤は、プレスロール12,12の外周面12s,12sに付着してこれを汚し、場合によっては同外周面12s,12sに堆積するとともに、この堆積した接着剤の接着作用により、繊維状連続シート6,4が外周面12s,12sに貼り付いて巻き込まれ、その結果、繊維状連続シート6,4が破れてしまう。そして、その場合には、製造ラインを停止して、破れた繊維状連続シート6,4の除去や外周面12s,12sの清掃等といった復旧作業を行わねばならず、結果、生産性の低下を招いてしまう。そのため、かかるプレスロール12の外周面12sへのホットメルト接着剤の付着を抑制する目的で、各プレスロール12の外周面12sに水を噴射している。すなわち、この噴射された水が例えば水膜となって外周面12sを覆い、これにより、接着剤が染み出し得る各繊維状連続シート6,4と外周面12s,12sとの間に前記水膜が介在することにより、繊維状連続シート6,4の外面に染み出したホットメルト接着剤とプレスロール12の外周面12sとの直接接触を抑制するようにしている。
かかる機能の水噴射機構20は、プレスロール12の外周面12sに対向配置され外周面12sへ向けて水を噴射する水噴射ヘッダー22と、水噴射ヘッダー22に水を圧送供給する不図示のポンプと、を有する。そして、図2A及び図2Bの例にあっては、かかる水噴射ヘッダー22が、プレスロール12,12毎に、つまり上プレスロール12及び下プレスロール12に対してそれぞれ一本ずつ設けられている。
各水噴射ヘッダー22は、それぞれ、角パイプや丸パイプ等の適宜な管部材22aを本体とする。そして、管部材22aは、その管軸方向をCD方向に沿わせつつ、担当するプレスロール12の外周面12sに対向配置されているとともに、管部材22aにおいてプレスロール12の外周面12sと対向する部位には、CD方向に並ぶ複数のノズル24,24…が、それぞれ管部材22aの内周側空間と連通して設けられている。よって、ポンプから適宜な供給配管(不図示)を介して管部材22aの内周側空間に水が供給されると、当該水が各ノズル24から噴射される。
ノズル24の一例としては、噴射された水Wが適宜な広がり角度(例えば10°〜150°)をもって広がるタイプのノズルが挙げられ、ここでは、このタイプが使用されているが、何等これに限るものではない。また、噴射された水W(以下、噴射水Wとも言う)が、水流状態でプレスロール12に当たっても良いし、ミスト状態で当たっても良い。ミストの場合には、その生成を、上記ノズル24にミスト用ノズルを用いることで行っても良いし、超音波発信器のホーン(振動子)に水を供給して行っても良い。
また、ノズル24,24…のCD方向の配置ピッチについては、望ましくは、各ノズル24からの噴射水Wと、そのCD方向の隣のノズル24からの噴射水Wとが外周面12s上においてCD方向にオーバーラップするように上記配置ピッチを決めると良い。このようにすれば、プレスロール12の外周面12sのCD方向において水Wが存在しない部位を無くすことができる。なお、上述の隣り合う噴射水W,W同士がオーバーラップする部分Rwにおいてこれら噴射水W,W同士が互いに干渉しないように、隣り合うノズル24,24の互いの位置をプレスロール12の周方向にずらして配置したり、各ノズル24の噴射水Wの広がり方向がCD方向と平行な方向から所定角度だけ傾くように各ノズル24を取り付けても良い。
水としては、純水や工業用水、水道水等のごく一般的なものを用いることができる。そして、このように水を用いれば、高い安全性を確保しながらもその安価性からランニングコストの低減を図れる。
また、水には、界面活性剤などの適宜な添加剤を、プレスロール12の外周面12sに蓄積しない程度の分量だけ混入しても良い。なお、界面活性剤を添加すれば、水の表面張力の低下作用を介して濡れ性が向上し、これにより、プレスロール12の外周面12s上において水が広範囲に広がり易くなり、プレスロール12の外周面12sに局所的に生じ得る水膜切れを有効に抑えることができる。また、界面活性剤を含む水が、半製品2内を拡散・浸透して吸収体3に達した場合には、吸収体3の液透過性を高めることもできる。つまり、液浸透性に優れた吸収体3を有した使い捨ておむつを製造することもできる。界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキル(12〜16)エーテルリン酸塩やアルキル(8〜16)グルコシド等が挙げられる。
更に、この水が吸収体3に到達した場合には、吸収体3の一体性が向上するという作用効果も奏する。すなわち、ロール間隙Grにおいて吸収体3が厚み方向に圧縮される際に、そのパルプ繊維内に水が拡散していると、この水を介してパルプ繊維のセルロース繊維同士が水素結合し易くなり、吸収体3が一体化し易くなる。より詳しくは、先ず、セルロース繊維に存在する水酸基(OH基)同士が上記水を介して結合されるが、その後にこの水が蒸発すると、その際、互いに十分近接している一方のセルロース繊維の水酸基の水素と他方のセルロース繊維の水酸基の酸素とが水素結合し(−0H…0H−)、当該水素結合によりセルロース繊維同士が連結し、これにより吸収体3の一体性が高まる。
噴射時の水温は、例えば20〜30℃に調整される。また、水の噴射量については、プレスロール12の外周面12sに単位面積当たり付着する水量が、例えば3〜10(g/m)(つまり、外周面12sでの水膜厚みが3ミクロン〜10ミクロンになる水量)の範囲になるように、噴射量は調整される。そして、このような範囲に調整されれば、プレスロール12の外周面12sへの接着剤の付着を抑制するのに十分な厚みの水膜を外周面12sに形成しながらも、水の噴射量を低く抑えることが可能となる。
ここで望ましくは、水の単位時間当たりの噴射量(リッター/min)を、半製品2のMD方向の搬送速度V2の増減に応じて増減すると良い。そして、このようにすれば、各プレスロール12の外周面12sに形成される水膜の厚みを、半製品2の搬送速度V2の変動によらず、略一定に維持することが可能となり、これにより、外周面12s,12sと、対応する繊維状連続シート6,4との間に水を安定して介在させることができる。なお、このような噴射量の増減調整は、適宜な水量調整機構により行われる。例えば、水量調整機構の一態様としては、前述のポンプから各水噴射ヘッダー22,22へと水を送る供給配管に設けられた流量調整弁と、この流量調整弁のバルブ開度を半製品2の搬送速度V2に基づいて制御する流量制御部(不図示)と、を有した構成などが挙げられる。この流量制御部としては、コンピュータやPLC等を例示でき、そして、これによれば、自身が具備するプロセッサがメモリから適宜なプログラムを読み出して実行することにより、上述のような制御動作を行う。
また、図3に示すようにプレスロール12の周方向の位置を、半製品2がロール間隙Grへ入って行く入口側の領域Zinと、半製品2がロール間隙Grから出て行く出口側の領域Zoutとに二分した場合に、望ましくは、水噴射ヘッダー22は、入口側の領域Zinに配置されると良い。このようにすれば、水の噴射は、外周面12sにおいて入口側の領域Zinに対応する部分12sinに向けてなされることになるので、噴射水Wの外周面12sでの着弾位置Paからロール間隙Grまでの距離を短くすることができる。これにより、水は外周面12sにしっかりと付着した状態でロール間隙Grまで到達することができて、その結果、挟圧時に各外周面12s,12sと、対応する各繊維状連続シート6,4との間により確実に水を介在させることが可能となる。
更に望ましくは、図2B中に二点鎖線で示すように、水噴射ヘッダー22が、円弧状レール等のガイド部材(不図示)により、プレスロール12の周方向に移動可能に案内されていると良い。このようにすれば、各ノズル24,24…を外周面12sに対向した状態に維持しつつ、ノズル24の位置をプレスロール12の周方向に容易に変更することができる。その結果、周方向の水の噴射位置を好適な位置へ精細に調整可能となる。ちなみに、かかる水噴射ヘッダー22の移動可能範囲は、前述の入口側の領域Zinに設定されるのが望ましい。
ところで、上述の例では、半製品2の上下面をなす上下の連続シート6,4が、どちらも繊維状シートであったことから、上下のプレスロール12,12同士で半製品2を挟圧する際に、その内部のホットメルト接着剤は、半製品2の上下面の両面へと染み出す虞があった。このため、上下のプレスロール12,12の両方の外周面12s,12sに対して水を噴射していたが、半製品2の上下面のうちの一方の面にホットメルト接着剤が染み出さない場合には、染み出さない面の側に位置するプレスロール12に対しては、水を噴射せずに、染み出す面の側に位置するプレスロール12に対してのみ水を噴射しても良い。
例えば、図2Bにおいて上面をなす連続シート6が繊維状シートであり、下面をなす連続シート4がフィルム等の液不透過性シートの場合には、半製品2の下面からはホットメルト接着剤が染み出さない。よって、この場合には、下のプレスロール12に対しては水噴射ヘッダー22を設けずに、上のプレスロール12に対してのみ水噴射ヘッダー22を設ければ良い。
また、上述では、半製品2の一態様として、上下一対の繊維状連続シート6,4同士の間に吸収体3が介装されたものを例示したが、半製品2の態様は何等これに限らない。例えば、上下一対の繊維状連続シート6,4の間に吸収体3が介装されず、第2繊維状連続シート6と第1繊維状連続シート4とが全面に亘って当接して接合してなる半製品であっても良い。なお、その場合には、一方のシート4(6)が請求項の「繊維状連続シート」に相当し、他方のシート6(4)が請求項の「重合物」に相当することになる。更には、シート6,4の積層数も、何等二枚に限るものではなく、三枚以上であっても良い。また、当該態様の場合、つまり吸収体3が介装されない態様の場合にあっても、上下面の何れか一方の面をなす連続シート6(4)が繊維状連続シートであれば、本発明を適用可能であるので、前記一方の面をなす連続シート6(4)以外のシート4(6)については繊維状シートでなくても良い。
また、半製品2の他の態様2aとしては、図4の斜視図に示すように、繊維状連続シート4の一方面に、重合物としての複数の吸収体3,3…のみが接着されてなる半製品2aを例示することもできる。つまり、繊維状連続シート4は吸収体3の下面側にのみ設けられ、上面側には設けられなくても良い。その場合には、繊維状連続シート4において各吸収体3が載置される部分にのみ選択的にホットメルト接着剤が塗布され、載置されない部分には塗布されないのは言うまでもない。例えば、繊維状連続シート4の幅寸法の方が吸収体3の幅寸法よりも広く、繊維状連続シート4が、吸収体3よりも幅方向の外側にはみ出す部分4aを有する場合には、当該はみ出す部分4aにはホットメルト接着剤は塗布されない。また、吸収体3がMD方向に連続して帯状に載置されるのではなく、同図4のように、MD方向に間欠的に島状に載置される場合には、繊維状連続シート4において吸収体3,3同士の間の部分4bにもホットメルト接着剤が塗布されないことになる。
そして、かかる態様の半製品2aの場合には、図4に示すように、繊維状連続シート4の側に位置するロールたる下プレスロール12に対してのみ水噴射ヘッダー22を設け、上プレスロール12に対しては設けなくて良い。これは、吸収体3の繊維の積層密度は一般に高いので、吸収体3の上面へのホットメルト接着剤の染み出しは、ほぼ無いと考えられるからである。但し、吸収体3の積層密度が低い等、上面への染み出しが想定される場合には、上プレスロール12に対して水噴射ヘッダー22を設けても良い。
===第2実施形態===
図5は、第2実施形態に係るプレス装置10aの概略側面図である。
上述の第1実施形態に係る水噴射機構20の水噴射ヘッダー22は、プレスロール12の外周面12sに向けて水を噴射していたが、この第2実施形態に係る水噴射機構20aの水噴射ヘッダー22にあっては、半製品2に係る上下一対の繊維状連続シート6,4に向けて水を噴射しており、主にこの点で第1実施形態と相違する。なお、これ以外の点は概ね第1実施形態と同じであるので、図5中では、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略する。
図5に示すように、水噴射ヘッダー22は、半製品2の搬送方向たるMD方向において、プレスロール12,12の位置よりも上流側の位置に配置されている。よって、ノズル24から噴射される水Wの繊維状連続シート6,4での着弾位置Pa6,Pa4を、プレスロール12,12の配置位置P12よりもMD方向の上流側に位置させることができる。これにより、繊維状連続シート6,4がロール間隙Grに到達するよりも以前に、これら繊維状連続シート6,4において水を付与すべき面(半製品2の上面及び下面)に、確実に水を付与することができる。
また、水噴射ヘッダー22,22は、半製品2の上方位置及び下方位置にそれぞれ配置されている。そして、半製品2の上面及び下面の両面に向けて水Wを噴射している。
詳しくは、この例では、半製品2の上面をなす第2繊維状連続シート6の上面が、上プレスロール12の外周面12sに当接するので、同外周面12sへのホットメルト接着剤の付着を抑制すべく、上側の水噴射ヘッダー22から第2繊維状連続シート6の上面へ向けて下方へ水を噴射する。また、半製品2の下面をなす第1繊維状連続シート4の下面が、下プレスロール12の外周面12sに当接するので、同外周面12sへのホットメルト接着剤の付着を抑制すべく、下側の水噴射ヘッダー22から第1繊維状連続シート4の下面へ向けて上方へ水を噴射する。
これにより、ロール間隙Grでの挟圧の際には、上プレスロール12の外周面12sと第2繊維状連続シート6の上面との間に水が介在され、また、下プレスロール12の外周面12sと第1繊維状連続シート4の下面との間にも水が介在され、以上をもって、各外周面12s,12sへの接着剤の付着が抑制される。
図5に示すように、かかる水噴射ヘッダー22は、その本体たる管部材22aの管軸方向をCD方向に向けつつ、半製品2の上面又は下面に対して対向して配されている。また、各管部材22aには、CD方向に並んで複数のノズル24,24…が設けられている。
そして、この例では、ノズル24から噴射される水Wの噴射方向が、半製品2の上面又は下面の法線方向を向いている。すなわち、上側の水噴射ヘッダー22の噴射方向は鉛直下方であり、下側の水噴射ヘッダー22の噴射方向は鉛直上方となっているが、何等これに限るものではない。例えば、図6の概略側面図に示すように、噴射方向を、上記法線方向からMD方向の上流側に90°未満の傾斜角度θ1の範囲で傾けても良く、この場合には、半製品2の搬送方向(MD方向)に対してカウンター気味に水を噴射することになる。また、これとは逆に、噴射方向を、上記法線方向からMD方向の下流側に90°未満の傾斜角度θ2の範囲で傾けても良い。
なお、ノズル24の配置ピッチやノズル24のタイプ、水の噴射量等の各種条件は、概ね前述の第1実施形態と同じである。すなわち、第2実施形態の第1実施形態との相違点は、既述のように、水噴射の対象面が、プレスロール12の外周面12sから、半製品2の上面又は下面(つまり第2繊維状連続シート6の上面又は第1繊維状連続シート4の下面)に変わる点にあるので、上記条件は第2実施形態の場合にも概ね当て嵌まる。よって、その説明については省略する。
また、半製品2の態様も、前述の第1実施形態で説明したものと同様である。よって、その説明についても省略する。
ちなみに、第1実施形態の説明では、半製品2の態様の種類によっては、上下一対の水噴射ヘッダー22,22のうちの一方を省略できる旨を述べた。つまり、半製品2の上下面のうちの一方の面にホットメルト接着剤が染み出さない場合には、染み出さない面の側に位置するプレスロール12に対しては水を噴射する必要がない旨を述べたが、当該第2実施形態に対しても、この考え方は成り立つ。
例えば、図4で説明した半製品2aを、第2実施形態のプレス装置10aで処理する場合には、基本的に半製品2aの上面への接着剤の染み出しは無いことから、図7の概略側面図に示すように、上側の水噴射ヘッダー22を設けずに、下側の水噴射ヘッダー22のみを設けた構成とすることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形が可能である。
前述の実施形態では、上下一対のプレスロール12,12は、どちらも外周面12s,12sが平滑な平ロールを例示したが、何等これに限るものではない。例えば、上下一対のロールの一方が、外周面から突出した複数の凸部を有するエンボスロールであり、他方のロールが、凸部を受ける平滑な外周面を有したアンビルロールであっても良いし、両方のロールがエンボスロールであっても良い。
前述の実施形態では、吸収性物品の一例として、着用対象に装着されてその排泄液を吸収する使い捨ておむつを例示したが、尿や経血等の排泄液を吸収するものであれば何等これに限るものではなく、例えば生理用ナプキンやペットの排泄液を吸収するペットシート等でも良い。
前述の実施形態では、水付与機構の一例として、水を噴射して付与する水噴射機構20を示したが、水を付与する形態は何等噴射に限るものではなく、例えばロールコータを用いて水を付与しても良い。すなわち、プレスロール12の外周面12s又は繊維状連続シート4(6)の外面に、ロールコータのロールを当接させるとともに、このロールの外周面に水を供給し、これにより、当該ロールを介してプレスロール12又は繊維状連続シート4(6)に水を付与しても良い。
また、水を付与する別形態としては、適宜な刷毛部材に水を供給するとともに、当該刷毛部材を、プレスロール12の外周面12sや繊維状連続シート4(6)の外面に接触させて、これら12s,4(6)に水を付与しても良い。
前述の第1実施形態及び第2実施形態では、プレスロール12,12及び繊維状連続シート4,6のどちらか一方に対して水噴射ヘッダー22を設けていたが、何等これに限るものはない。例えば、プレスロール12,12及び繊維状連続シート4,6の両方に対して、それぞれ、水噴射ヘッダー22を設けても良い。すなわち、図2Bの構成と図5の構成とを組み合わせても良い。
2 半製品、2a 半製品、
3 吸収体(重合物)、
4 第1繊維状連続シート(繊維状連続シート)、4a 部分、4b 部分、
6 第2繊維状連続シート(繊維状連続シート)、6a 部分、6b 部分、
10 プレス装置、10a プレス装置、
12 プレスロール、12s 外周面、12sin 部分、
20 水噴射機構(水付与機構)、20a 水噴射機構(水付与機構)、
22 水噴射ヘッダー、22a 管部材、24 ノズル、
C12 回転軸、W 噴射水(水)、Rw オーバーラップする部分、
Gr ロール間隙、Pa 着弾位置、Pa4 着弾位置、Pa6 着弾位置、
Zin 入口側の領域、Zout 出口側の領域

Claims (8)

  1. 互いの外周面を対向させて駆動回転する一対のロールを具備し、
    前記一対のロール同士の間のロール間隙に、熱可塑性接着剤を介して重合物が重ね合わされた状態の繊維状連続シートをその連続方向に沿って通す際に、前記外周面によって前記重合物と前記繊維状連続シートとを一体に挟圧するプレス装置であって、
    前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して、又は前記繊維状連続シートの両面のうちで前記外周面と当接すべき面に対して、水を付与する水付与機構を有し、
    前記挟圧時に前記外周面と前記繊維状連続シートとの間に前記水が介在することを特徴とする吸収性物品に係るプレス装置。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品に係るプレス装置であって、
    前記水付与機構は、前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して水を付与する機構であり、
    前記ロールの周方向の位置を、前記繊維状連続シートが前記ロール間隙へ入って行く入口側の領域と、前記繊維状連続シートが前記ロール間隙から出て行く出口側の領域とに二分した場合に、
    前記水の付与は、前記外周面において前記入口側の領域に対応する前記部分に対してなされることを特徴とする吸収性物品に係るプレス装置。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品に係るプレス装置であって、
    前記繊維状連続シートには、前記重合物としての吸収体が、前記繊維状連続シートの前記連続方向に沿って間欠的に載置されており、
    前記繊維状連続シートを第1繊維状連続シートとした場合に、前記吸収体は、第2繊維状連続シートで覆われることにより、該第2繊維状連続シートと前記第1繊維状連続シートとで挟み込まれており、
    前記水付与機構は、前記一対のロールの両方のロールの外周面に対して水を付与する機構であることを特徴とする吸収性物品に係るプレス装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収性物品に係るプレス装置であって、
    前記水付与機構は、前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して水を付与する機構であり、
    前記水付与機構は、前記ロールの回転軸に沿う方向に並んで配置されて水を噴射して付与する複数のノズルを有し、
    前記複数のノズルは、前記ロールの外周面に対向した状態を維持しつつ、前記外周面の周方向に沿って移動可能に案内されていることを特徴とする吸収性物品に係るプレス装置。
  5. 請求項1に記載の吸収性物品に係るプレス装置であって、
    前記繊維状連続シートは、前記連続方向を搬送方向として連続して搬送され、
    前記水付与機構は、前記繊維状連続シートの両面のうちで前記ロールの外周面と当接すべき面に対して水を付与する機構であり、
    前記水付与機構は、前記ロールの回転軸に沿う方向に並んで配置されて水を噴射して付与する複数のノズルを有し、
    前記複数のノズルの配置位置は、前記一対のロールの配置位置よりも前記搬送方向の上流側であることを特徴とする吸収性物品に係るプレス装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品に係るプレス装置であって、
    前記水には、界面活性剤が添加されていることを特徴とする吸収性物品に係るプレス装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の吸収性物品に係るプレス装置であって、
    前記繊維状連続シートは、前記連続方向を搬送方向として連続して搬送され、
    前記水付与機構が付与する単位時間当たりの前記水の量を、前記繊維状連続シートの前記搬送方向の搬送速度の増減に応じて増減する水量調整機構を有することを特徴とする吸収性物品に係るプレス装置。
  8. 互いの外周面を対向させて駆動回転する一対のロール同士の間の間隙に、熱可塑性接着剤を介して重合物が重ね合わされた状態の繊維状連続シートをその連続方向に沿って通す際に、前記外周面によって前記重合物と前記繊維状連続シートとを一体に挟圧するプレス方法であって、
    前記一対のロールのうちで少なくとも前記繊維状連続シートの側に位置するロールの外周面に対して、又は前記繊維状連続シートの両面のうちで前記外周面と当接すべき面に対して、水を付与することと、
    前記外周面と前記繊維状連続シートとの間に前記水が介在した状態で、前記一対のロールの間のロール間隙に、前記熱可塑性接着剤を介して前記重合物が重ね合わされた状態の前記繊維状連続シートを通すことと、を有することを特徴とする吸収性物品に係るプレス方法。
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