JP2012048296A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】線描画命令以外の図形である細線の塗り図形に対して太らせ処理を適用し、再現性を向上させた出力を行うこと。
【解決手段】画像処理装置は、描画命令が細線を構成する塗り図形であるかを判定する描画命令判定部と、細線を構成する塗り図形であると判定された描画命令に対して線幅補正処理を行う線幅補正部とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、外部より入力された描画命令に応じて印刷データを生成する画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関し、特に、線図形の再現性を高めるために前記描画命令の補正を行う画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、トナーやインクを用いたプリンタエンジンによって入力電子データに対応した画像形成を行う画像処理装置が知られている。このような画像処理装置においては、前記プリンタエンジンの特性のために、細線などの極小な閉領域図形が前記電子データの意図通りに再現されないという課題があった。例えば、ページ画像に対応する潜像をトナーにて用紙上に定着させて画像形成する電子写真プロセスでは、図形を構成する閉領域の面積が小さい場合は、トナー載り量が少なくなってしまう傾向がある。そのため、面積が小さい閉領域は細めに表現されてしまうことがある。なお、線や文字、イメージ等の描画命令から構成される、ページ記述言語(以下、PDLと記す)で記述されたデータを前記入力電子データとして受け取って解析し、前記ページ画像を生成するような構成が一般的である。
上記課題を解決する先行技術としては、細線に対する太らせ量を指定可能なUI(ユーザインタフェース)を備え、細線の色相や背景色とのコントラストに応じて太らせ幅を制御する印刷制御装置が提案されている(特許文献1)。
特開2009−105827号公報
従来技術(特許文献1)では、線描画命令を対象として太らせるか否かを判定し、線幅を調整することで太らせ処理を実現しているが、線描画命令以外の矩形のような塗り図形(閉領域フィル命令)で表現された線図形については考慮されていない。従って、アプリケーションソフトが線描画命令を用いずに描画した線図形については、太らせ処理が適用されないという課題があった。
また、従来技術(特許文献1)では背景とのコントラスト等に応じて太らせ幅を調整しているが、例えば線図形が隣接している場合など、太らせることによる描画不具合については特に考慮されていない。
なお、ここで前記線描画命令は、開始点・終了点を示す座標値、線幅、色、線端形状などの属性を伴う描画オブジェクトを指す。線描画命令は、一般的にはライン描画あるいはストローク描画とも呼ばれる。また、前記塗り図形(閉領域フィル命令)は、複数の座標点等で示された閉領域内部を指定色で塗りつぶした図形(フィル図形)として定義された描画オブジェクトを指す。塗り図形の代表的な例としては、矩形(四角形)、ポリゴン多角形、円、楕円などが含まれる。
本発明に係る画像処理装置は、外部より入力された描画命令が細線を構成する塗り図形であるかを、前記描画命令に対応する関数の種類に応じて判定する描画命令判定部と、細線を構成する塗り図形であると判定された前記描画命令である細線塗り図形に対して線幅補正処理を行う線幅補正部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、線描画命令以外の図形である細線の塗り図形に対して太らせ処理を適用し、再現性を向上させた出力を行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供できる。
一実施例における画像処理装置のソフトウェアモジュールの構成を示すブロック図である。 一実施例におけるプリンタドライバの描画処理モジュールの構成を示したブロック図である。 プリンタドライバのユーザインタフェースの一例を示した図である。 フィル図形に対する太らせ補正処理の実施前後の形状を示した図である。 一実施例における細線補正処理の手順を示すフローチャートである。 描画命令の種別と図形形状との組み合わせに対して、太らせ処理を行う条件を示した表である。 お互いの水平垂直方向が異なった、複数の矩形の位置関係を示した図である。 お互いの水平垂直方向が同一である、複数の矩形の位置関係を示した図であり、太らせ処理の実施前後の様子を示した図である。 第2の実施例における細線補正処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施例における細線補正処理の手順を示すフローチャートである。 第3の実施例における細線補正処理の手順を示すフローチャートである。 第4の実施例における細線補正処理の手順を示すフローチャートである。 第5の実施例における画像処理装置のモジュール構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
[第1実施例]
本実施例では、ホストコンピュータのオペレーティングシステム(以下OS)上で動作するプリンタドライバとして、本発明が適用される例を示す。
図1は、本発明の一実施例を適用したプリンタドライバ107および、印刷処理に係るホストコンピュータ101上で動作するソフトウェアのモジュール構成を示すブロック図である。
ここで、前記ソフトウェア群は、前記OSが不図示の外部記憶装置にファイルとして格納されたプログラムコードを不図示のRAM上にロードし、ホストコンピュータ101のCPUによって実行される。前記ソフトウェア群及び不図示のハードウェア群の協働により、本発明の機能が実現される。
本実施例における前記ソフトウェア群は、大別するとアプリケーション102、OS(103)、およびプリンタドライバ107から構成されている。さらにOS(103)のプリント処理を司るモジュールは、グラフィックエンジン104、プリントプロセッサ106、およびシステムスプーラ108を備える。
前記アプリケーション102は、プリンタ110に対して印刷指示を行うために、まず、前記グラフィックエンジン104のサービス関数群であるGDI(Graphic Device Interface)を呼び出すことで、描画命令を発行する。
そして、前記グラフィックエンジン104は、GDI経由で受け取った前記印刷指示を元に中間コード形式のスプールファイル(EMF:Enhanced Meta File)を生成し、HDD上の記憶領域に当該スプールファイルを一時的にスプールする。
続いて、プリントプロセッサ106は、前記スプールファイル105として一時保存された印刷データを読み出し、前記描画指示を対応するDDI(Device Driver Interface)関数に変換し、プリンタドライバ107へ描画指示を行う。ここで、プリントプロセッサ106は、予めプリンタドライバから宣言された処理能力に応じて、前記GDI関数による描画指示をプリンタドライバ107が受け取り可能なDDI関数に変換する処理を行う。
一方、プリンタドライバ107は、前記DDI関数による描画指示に基づいてプリンタ110が処理可能なPDL(ページ記述言語)命令を生成する。そして、前記PDL命令はシステムスプーラ108からネットワーク等のインタフェースを経由して、プリンタ110に印刷ジョブとして出力される。
図2は、本実施例のプリンタドライバ107における描画処理モジュールの構成を示したブロック図である。同図の符号201は、前記プリントプロセッサ106からDDI関数による描画命令を受け取る描画命令入力部である。
符号202は前記描画命令が細線形状を表現した描画命令であるか否かを判定する描画命令判定部である。後述するように、描画命令判定部202により細線形状であると判定された描画命令に対して、太らせ処理を適用すべきか否かが判定される。細線形状であるか否かの判定の対象を、例えば、線描画命令のみ、又は線描画命令及び閉領域フィル命令の両方とすることができる。描画命令入力部201及び描画命令判定部202の処理の詳細は図5を用いて後述する。
符号203は、描画命令判定部202が細線形状と判定した描画命令を一時的に保持しておく描画命令格納部である。描画命令格納部203は、プリンタドライバ107がOS(103)に獲得要求を行って得られたRAM上に割り当てられる。
続いて、太らせ判定部204は、前記描画命令格納部203に保持された描画命令を順次読み出し、前記描画命令の位置関係を基に太らせ処理を適用すべきか否かを判定する。ここで、前記太らせ判定部204は、描画命令判定部202が細線形状と判定した描画命令を受け取る度に呼び出されるが、描画命令格納部203に描画命令が保持されていない場合は判定処理を行わない。
なお、太らせ判定部204による太らせ処理を適用すべきか否かの判定は、前記描画命令の位置関係に基づいて行うことに限定されない。例えば、描画命令判定部202により判定された描画命令の種別及び図形形状に基づいて太らせ判定を行うことにしてもよい。
一方、線幅補正部205は、太らせ判定部204が太らせ対象と判定した描画命令の描画パラメータを補正することで線幅補正を行う。最後に、PDL命令出力部206は、DDI関数による前記描画命令を順次PDL命令に変換し、システムスプーラ108に対して出力する。
なお、前記描画命令の位置関係に依存せず、描画命令判定部202による各DDI関数の種別および図形形状のみを基に太らせ判定を行う場合、前記描画命令格納部203は描画命令の格納と出力を逐次行う。また、この場合、太らせ判定部204は、描画命令格納部203に格納された細線形状の描画命令のすべてに対して、太らせ処理を行うように判定する。
図3は、本実施例におけるプリンタドライバ107の設定を変更するためのユーザインタフェースの一例を示した図である。
同図においてダイアログボックス301は、各種印刷設定を行う設定画面から「処理オプション」ボタンを押下された際に表示されるダイアログボックスである。ダイアログボックス301のリスト302には、ユーザが選択可能な各設定項目および設定内容が一覧表示される。また、選択された設定項目は符号303のように反転表示され、設定内容の選択肢がプルダウンメニュー304のように下段に表示される。
本実施例では、細線図形に対する太らせ処理を制御する指示手段として、設定項目「特殊細線処理」が設けられている(303)。また、「特殊細線処理」に対する設定内容として「シナイ/レベル1/レベル2」が用意されている。すなわち、「特殊細線処理」が“シナイ”に設定された場合は、描画命令判定部202は全ての描画命令に対して細線とは判定せず、一切の太らせ処理を無効とすることができる。また、“レベル1”が選択された場合は、描画命令判定部202は線描画命令に対してのみ細線判定を行う。“レベル2”が選択された場合、描画命令判定部202は線描画命令および閉領域フィル命令の両方に対して細線判定を行う。なお、本実施例では、「特殊細線処理」の初期値は“レベル2”としたが、例えば従来製品との互換性などを考慮し、適宜変更しても構わない。
以下、図4、5、6を用いて、プリンタドライバ107が細線形状の図形に対して太らせ処理を行う手順を説明する。
図4は、太らせ対象と判定したフィル図形に対する太らせ補正処理の詳細を示した図である。当該処理は、図5のS502、S503、S504及びS505に対応する。図4(a)及び図4(c)が太らせ補正処理前の、図4(b)及び図4(d)が太らせ補正処理後の図形形状および描画パラメータをそれぞれ示している。
本実施例では、閉領域フィル図形(閉領域フィル命令)が矩形を表現している場合について説明する。まず図4(a)において、矩形は閉領域の左上端の座標値(x1、y1)と、右下端の座標値(x2、y2)によって表現されている。当該矩形の幅、高さをw、hとすると、(w、h)=(x2−x1、y2−y1)にて求められる。ここで、w=1、かつh>n(nは1以上の整数値)を満たす場合、該閉領域フィル図形は縦細線と判定され(図4(a))、h=1、かつw>n(nは1以上の整数値)を満たす場合、該閉領域フィル図形は横細線と判定される(図4(c))。なお、上記座標値は、プリンタドライバ107がOS(103)に通知した印字解像度の単位座標系で示され、600dpi等が一般的である。
続いて、細線であると判定された閉領域フィル図形は、右下端の座標値をx軸、y軸共に1増加させ、座標値(x2、y2)を(x2+1、y2+1)に置換することで太らせ補正を行う。このような右下端座標の補正処理により、図4(b)、図4(d)内の斜線で示した領域が元図形よりも太って描画されることになる。なお、本実施例では、x、y座標を共に1増加させたことで、縦細線/横細線を意識することなく太らせ補正を行っているが、縦細線/横細線の判別結果に応じて、高さ方向(長い方向)には太らせないよう補正しても良い。この場合、図4(a)の例では、x2,y2をx2+1,y2に補正することとなる。一方、図4の(c)の例では、x2,y2をx2,y2+1に補正することとなる。
図5は、本実施例における細線補正処理の手順を示すフローチャートである。
まず、S501にて、描画命令入力部201は、OS103よりDDI関数及びそのパラメータを描画命令として受け取る。
<矩形形状の閉領域フィル命令であるかの判定(S502)>
続いてS502にて、描画命令判定部202は、前記描画命令が矩形形状の閉領域フィル命令であるかを調べる。
具体的には、まず、描画命令判定部202は、S501にて受け取ったDDI関数が(1)DrvFillPath()であるか、ソースイメージの指定がない(2)DrvBitBlt()関数であるかを判定する。そして、何れかの関数である場合、DDI関数は、閉領域フィル命令であると判定する(なお、何れの関数でもない場合にはS507に移行する)。
ここで、(1)DrvFillPath()関数は、図形の輪郭を表現するための輪郭座標値の他、図形を塗りつぶす色値などをパラメータとして受け取る関数である。DDI関数が(1)DrvFillPath()である場合、該関数のパラメータとして受け取った閉領域の輪郭座標を調べ、閉領域フィル図形が矩形形状であるか否かを判定する。すなわち、輪郭座標点数が4であって、かつ輪郭を構成するベクトルが水平・垂直成分のみであるか否かが調べられ、これらの条件が共に満たされていれば矩形形状であると判定される。矩形形状であると判定した場合にS503に移行し、そうでない場合にはS507に移行する。
一方、(2)DrvBitBlt()関数はイメージ描画を指示するDDI関数である。(2)DrvBitBlt()関数は、イメージ実体としてのソースイメージ(src)、前記srcの色形式や大きさ(画素数)、イメージの描画領域を示す座標情報等をパラメータとして受け取る関数である。ここで、前記描画領域は、デスティネーション(dest)と呼ばれる矩形状の領域であって、前記座標情報は前記矩形の左上端と右下端の座標値として与えられる。なお、前記destの大きさはsrcの大きさと一致する必要はなく、例えばdestがsrcよりも大きい場合は、既知のイメージ拡大方法にてsrcを拡大して描画する。ただし、イメージの実体を受け取らない場合(すなわち、srcパラメータがNILである)場合は、DrvBitBlt()関数は別パラメータにて指定されるブラシの色で前記destを塗りつぶす指示となる。従って、この関数((2)DrvBitBlt()関数)を受け取って、かつ、ソースイメージの指定がない場合は、輪郭座標を調べるまでもなく、前記destの座標情報で示される矩形形状を表す閉領域フィル命令と扱うべきである。すなわち、この場合はS503に移行する。なお、srcの指定がある場合には、この関数であっても、S507に移行することになる。
<閉領域フィル命令が細線であるかの判定(S503、S504)>
続いて、描画命令判定部202は、矩形形状であると判定した閉領域の幅及び高さの何れか一方が1であって(S503)、かつ、他方が所定値n以上であるかを調べる(S504)。そして、前記条件が共に満たされるならば前記矩形描画命令は細線であると判定する。ここで前記nは、細線を補正対象とするための長さの閾値(1以上の任意の整数値)であるが、ここではn=2としておく。
例えば、図4(a)に示した形状の矩形の場合、矩形の幅はx2−x1、高さはy2−y1から算出される(これら2つの座標のx1,x2,y1,y2は、(1)DrvFillPath()関数のパラメータとして上述の通り受け取っている)。従って、x2−x1が1であって(S503でYes判定)、y2−y1が閾値n以上であれば(S504でYes判定)、矩形は細線であると判定される。なお、図4(c)のような水平線の場合は、S503にて高さが1と判定され、S504にて幅が閾値n以上と判定されるため、図4−aと同様に細線であると判定される。なお、幅、高さ、長さは、ここでの説明に用いられた値に限定されない。閉領域フィル命令が細線であるかが判定できればよく、任意の値を設定することができる。
以上のようにS502〜S504の処理によれば、S501にて受け取ったDDI関数の種類、並びに閉領域の幅及び高さに応じて、描画命令が細線を構成する閉領域フィル命令(細線塗り図形)であるか否かが判定される。
<太らせ処理(S505)>
さらに、S503、504にて判定結果がYesであった場合(すなわち、描画命令が細線を構成する塗り図形であった場合)、S505にて細線に対して太らせ処理(線幅補正処理)を行う。太らせ処理では、線幅補正部205が矩形描画命令の座標値パラメータを補正し(S505)、PDL命令出力部206が補正後の前記パラメータを元にPDL形式の矩形描画命令を生成・出力する。
例えば、図4−aに示した形状の矩形の場合、線幅補正部205は、矩形右下端の座標値(x2、y2)をx、y共に+1増加させ、図4−bに示したように(x2+1、y2+1)と補正する。
なお、(2)DrvBitBlt()関数のパラメータで指定された描画領域(dest)の座標値は図4−aに示した矩形と全く同様であるため、srcの指定がないDrvBitBlt()関数に対しても、S503、S504の判定処理は同様で良い。
なお、本実施例では、描画命令判定部202により、各DDI関数の種別およびその形状のみを基に太らせ判定を行う構成とした。従って、図2に示した描画命令格納部203は描画命令の格納と読み出しを逐次行うのみであり、また太らせ判定部204は何も処理を行わない。従って、描画命令格納部203及び太らせ判定部204は、図5のフローチャートに明示していない(これらの二つの部は実施例2以降で活躍することになる)。
<矩形形状の閉領域フィル命令ではない場合の処理(S507、S508)>
続いて、S502でNoになった場合(すなわち、S501で受け取った描画命令が矩形形状の閉領域フィル命令ではない場合)の処理の説明を行う。
S507にて、描画命令判定部202は、描画命令が細線を描画する線描画命令であるか否かを調べる。すなわち、DDI関数がDrvStrokePath()であるか調べる。さらに、該線描画命令における線幅パラメータが1(所定値)であれば細線と判定し、S508に移行する。一方、DDI関数がDrvStrokePath()ではない場合、又は線描画命令における線幅パラメータが1(所定値)ではない場合(S507でNoになった場合)には、S506に移行する。S508では、前記線幅パラメータを+1だけ補正する。
なお、本実施例では線幅が1(所定値)である線を細線(補正対象)と判定し、さらに図形を太らせる補正値は1固定としたが、デバイスの再現性特性等に基づき、この所定値および補正値は任意の値にしても構わない。
最後に、S507にてNoになった場合、描画命令に対応したPDL命令を生成して処理を終える(S506)。
ところで、図3の「特殊細線処理」が“シナイ”に設定された場合は、S502、S507の判定結果は常にNoとなり、全ての描画命令は細線と判定されない。また、「特殊細線処理」が“レベル1”に設定された場合、描画命令判定部202は、S502のみにて常にNoと判定するよう制御する。
図6は、描画命令の種別と図形形状との組み合わせに対して、本実施例において太らせ処理を行う条件を示した表である。同表の通り、描画命令が線描画命令である場合は、図形形状が水平垂直成分のみで構成される場合であっても(ケース1)、斜め成分を含む図形の場合であっても(ケース2)、共に線幅パラメータを補正することで太らせ処理を行う。一方、描画命令が閉領域フィル命令であった場合は、本実施例では水平垂直成分のみで構成される図形のみに対して太らせ処理を行い(ケース3)、斜め成分を含む図形に対しては太らせ処理を行わない(ケース4)。ただし、図形形状の判定処理による処理速度の遅延が許容できる場合は、斜め成分を含む図形に対しても太らせ処理を行っても良い(ケース4)。ユーザは、太らせ処理を行うか否かをUIを介して設定することができる。
以上のように本実施形態によれば、矩形状の塗り図形(閉領域フィル命令)で表現された細線についても太らせ処理を適用することができる。そのため、アプリケーションソフトが線描画命令を用いずに描画した線図形についても、再現性の高い出力を行うことができる。
また、図3及び図6を参照して説明したように、ユーザの指示により、太らせ処理を行う対象を設定することができる。その結果、太らせ処理によって生じる画像処理全体の処理速度の低下を防ぐことができる。
[第2実施例]
第1実施例では、細線と判定した閉領域フィル図形は無条件に補正処理を行っていたが、条件に応じて補正処理を実施するか否かを選択するよう構成しても良い。以下に説明する本実施例では、太らせ処理を行った図形が隣の図形と重なるような場合には太らせ処理を行わない。例えば、本図形が縦線で隣の図形も縦線であるような場合には、太らせない。細線が非常に太い太線になってしまうからである。ただし、本図形が縦線で、隣の図形が横線であるような場合には、例外的に本図形を太らせる。両者がつながるという弊害は発生するものの、その弊害よりも、太らせないことで縦線が消えてしまいうるという弊害の方が大きいからである。
本実施例では、複数の閉領域フィル図形の隣接状況を前記補正処理の条件として、太らせ判定結果を切替える。
以下、図7、図8、図9、および図10を用いて、細線形状と判定された複数の閉領域フィル図形に対して、お互いの位置関係に応じて太らせ判定結果を切替える方法について説明する。
まず、図7及び図8を参照して、複数の閉領域フィル図形の隣接状況に応じた、太らせ処理の影響について説明する。
図7は、2つの矩形が交差している場合を示している。例えば帳票等の罫線を構成する場合に矩形がこのような位置関係になることがある。この場合、太らせ処理を行った後もお互いの図形に対する影響が少ない(すなわち、重なり状況は変わらない。重なっていなかったものが太らせ処理により重なってしまうという事態にはならない)。そのため、太らせ処理を行っても構わない。
一方、図8は、水平垂直方向(の傾き)が同じ複数の矩形が近接して描画されている場合を示している。図8(a)及び図8(c)に示された矩形に対して太らせ処理を行うと、図8(b)及び図8(d)に示した矩形になる。図8(b)及び図8(d)に示すように、重なっていなかった塗り領域が接合してしまい、意図しない描画結果となってしまう。
従って、本実施例において、まず、描画命令判定部202で細線であると判定された結果(複数の矩形描画命令および線描画命令)が、描画命令格納部203に一時的に保持される。その後、太らせ判定部204が、お互いの描画命令の印字位置を基に、水平垂直方向(の傾き)の同一性と太らせ処理後の接合・重複状況を調べ、太らせ判定結果を切替える。
次に、図9および図10を参照して、本実施例においてプリンタドライバ107で行われる細線補正処理の手順を説明する。図9は、1ページ分の描画処理手順を示している。図10は、図9のS915の処理手順の詳細を示している。
本実施例では、水平あるいは垂直成分のみから構成される線描画命令に対して、他の線描画命令との近接状況に応じて太らせ処理を行うか否かを切替える。
図9のS901、S903、S911、S914の各ステップは、第1実施例の図5のS501、S502、S507、S508と同様であるため、説明を省略する。
S911においてDDI関数が細線を描画する線描画命令であると判定された場合、描画命令判定部202は、該細線が水平成分のみから構成されているかを判定する(S912)。水平成分のみから構成されていない場合、垂直成分のみから構成されているか(S913)を判定する。細線が水平成分又は垂直成分のみから構成されているかの判定は、線描画命令のパラメータとして指定される開始点と終了点の座標値を基に細線の傾きを求めることによってを行う(一般的な方法であるため詳述は省く)。
そして、細線が水平成分又は垂直成分のみから構成されていると判定した場合(S912でYes又はS913でYesの場合)は、それぞれS906、S910に進み、細線が垂直線であるか水平線であるかを設定する。S910、S906の各ステップの処理の詳細は後述する。
その後、太らせ対象の閉領域フィル命令と同様に、線描画命令の近接状況を調べるため、S907にて該描画命令を描画命令格納部203に保持する。
また、S902〜S910およびS912〜S913において、1ページ分の描画命令を順次受け取り、太らせ対象候補の矩形描画命令および線描画命令が連続する限り、S907にて描画命令格納部205がスプールする。そして、S915において前記スプール済みの描画命令の近接状況を調べ、近接図形が存在しない場合は該描画命令が示す図形形状を太らせる。すなわち、S915において、細線を構成する閉領域フィル命令(細線塗り図形)又は線描画命令が予め設定された条件に適合するか否かを判定し、当該条件に適合する場合、細線塗り図形又は線描画命令に対して太らせ処理を行う。
なお、本実施例では、描画命令判定部202がS902〜S906、S908〜S913、S917の各ステップを実行し、描画命令格納部203がS907を実行する。さらに、S915(図10で詳述する)は、太らせ判定部204、線幅補正部205、PDL命令出力部206によって実行され、前記PDL命令出力部206は、太らせ対象ではない描画命令をPDL命令に変換するためS916の処理も実行する。
ここで、本実施例における太らせ判定処理は、描画命令入力部201がOSから受け取る描画命令の順序と、PDL命令出力部206が生成するPDL命令の順序とが一致する範囲内で行うものとする。従って、描画命令格納部203は前記太らせ対象候補の描画命令(矩形描画命令あるいは水平・垂直成分のみの線描画命令)が連続する範囲内で対象命令をスプールする。太らせ判定部204は、太らせ対象でない描画命令をトリガとして、スプール済み描画命令に対して太らせ判定処理を開始する。
あるいは、処理速度の遅延が許容可能なシステムに適用する場合は、描画命令格納部203はページ終了までの太らせ対象候補の全描画命令をスプールし、太らせ判定部204は、ページ終了をトリガとして太らせ判定処理を開始する構成としても良い。
続いてS903〜S905では、描画命令が縦細線を構成する矩形であるかを判定し、同様にS903、S908〜S909では描画命令が横細線を構成する矩形であるかを判定するが、ここでの判定方法は実施例1と同様で良いため説明を省略する。
ただし、本実施例では、細線の水平垂直方向を参照するS915の判定処理(後述)に備え、縦細線であるか否かの判定結果をフラグ“Vert”にセットし、矩形描画命令のパラメータとして保持しておく。すなわち、矩形が縦細線である場合はS906にてVert=1となり、矩形が横細線である場合はS910にてVert=0となる。続くS907では、細線形状(縦細線又は横細線である)と判定された矩形について、左上端座標点、右下端座標点、塗りつぶす色値などの描画パラメータ、前記フラグ“Vert”から成る矩形描画命令をスプールする。
以上のようにS901〜S913の処理によれば、まず、OSより受け取った描画命令が細線であるか否かを閉領域フィル命令及び線描画命令ごとに判断する。その後、細線であると判断された描画命令が水平線であるか垂直線であるかを判断し、当該判断に応じて水平線であるか垂直線であるかを設定した描画命令を描画命令格納部205に格納する。
また、本実施例では、S907にて描画命令格納部205が描画命令をスプールする。当該スプールされた描画命令に対する太らせ処理(S915)は、次の3つのいずれかのタイミングで行われる。すなわち、(1)ページが終了したとき(S902;Yes)。(2)受け取った描画命令であるDrvStrokePath()が細線ではないとき(S911;No)。受け取った細線の描画命令であるDrvStrokePath()が水平線でも垂直線でもない場合(S913;No)に、当該描画命令の線幅を補正(S914)した後。このように、ページ終了以外のタイミングでも太らせ処理を行うことにより、ホストコンピュータ101に対する処理付加を低減させることができる。
続くステップS915は、S901〜S913の各ステップにおいて細線形状でない矩形描画命令、あるいは矩形描画命令以外の描画命令を受け取った都度、またはページ終了命令等のページ制御命令を受け取った際に実行される。なお、この時、細線形状の閉領域フィル図形が1つもスプールされていない場合は太らせ処理は行われない(後述のS1001にてNoと判定される)。
最後に、S916において太らせ対象でない描画命令群に対応したPDL命令を生成し、該PDL命令がページ終了命令でなければ、後続の描画命令を処理するためにS901に戻る(S917)。
続いて図10のフローチャートを用いて、図9のS915に相当するステップの詳細を説明する。
図10において、太らせ判定部204がS1001〜S1011およびS1014、S1015の各ステップを実行し、線幅補正部205がS1012を、PDL命令出力部206がS1013、S1016をそれぞれ実行する。
まず、太らせ判定部204は、描画命令格納部203に描画命令がスプールされているか調べ(S1001)、1つも存在しない場合は処理を終了する。一方、描画命令が存在する場合はスプールされている描画命令を特定するための変数kに1を設定し(S1002)、k番目の描画命令(以降、“描画命令(k)”と記す)を順次読み出す(S1003)。
続くS1004において、太らせ判定部204は、描画命令(k)に対して太らせ処理を適用すべきかを判定するためのフラグ“補正フラグ”を1(真)に設定し、比較対象となる第2の描画命令を特定するための変数mに1を設定する。そして、S1005〜S1010にて、描画命令(k)について、他の描画命令(m)との位置関係を順次調べ、描画命令(k)を補正すべきか否かを判定する。
すなわち、S1005〜S1006にて残り図形がなくなるまでスプール済み描画命令(m)を読み出し、k=m(すなわち、描画命令(k)=描画命令(m))なら同一矩形(同一描画命令)であるためスキップする(S1007;Yes)。同一矩形ではない場合(S1007;No)、描画命令(k)と描画命令(m)との位置関係を調べる(S1008〜S1009)。
そして、描画命令(k)と描画命令(m)がいずれも水平線又はいずれも垂直線であり(S1008;Yes)、当該描画命令どうしが隣接する(S1009;Yes)と判断された場合、S1010に進む。S1010では、“補正フラグ”を0にセットし、次の描画命令を読み出すためにmを1だけ増加する。
S1005にて他の描画命令がないと判定されるまで、上記の各ステップの処理を行い、最終的にS1011にて“補正フラグ”が1であれば、描画命令(k)は太らせ対象であると判断される。
なお、S1008では、前記S906あるいはS910にて判定したVertフラグを参照して、各描画命令どうしの水平垂直方向を比較し、同じ向きであればS1009にて位置関係を比較する。
続くS1009の隣接判定では、太らせ処理後の図形が隣接するか否かを判定するために、読み出した2つの描画命令の右下端座標を共に補正した数値にて比較する。以下、描画命令が水平線(横細線)であった場合を例として、隣接判定の方法について説明する。
ここで、各描画命令の補正後の座標値を、
描画命令(k):
左上端点=(xa1、ya1)、右下端点=(xa2、ya2)
描画命令(m):
左上端点=(xb1、yb1)、右下端点=(xb2、yb2)
とする。
なお、読み出した描画命令が線描画命令であった場合、前記左上端点および右下端点は、該描画命令のパラメータで示される両線端(開始点・終了点)の座標値と線幅とから求められる。例えば、開始点、終了点がそれぞれ(xs、ys)、(xe、ye)、線幅がwで与えられる線描画命令の場合、前記左上端点および右下端点は次のとおりである。
水平線分:
左上端点=(xs、ys)、右下端点=(xe、ye+w)
垂直線分:
左上端点=(xs、ys)、右下端点=(xe+w、ye)
上記のように表現された描画命令どうしの隣接判定方法は、まず、ya1とyb1が等しいか否かを調べ、等しい場合は図8−aに示した位置関係である可能性があるため、さらにxa2<xb1であるか、あるいはxb2<xa1であるかを調べる。上記2条件が何れも成り立たない場合、互いの図形は隣接または重複していると判定され、描画命令(k)は太らせ対象にならない。
一方、ya1とyb1が等しくない場合、図8−cに示した位置関係であるか否かを調べる。すなわち、ya2<yb1であるか、あるいはyb2<ya1であるかを調べれば良く、この場合も上記2条件が何れも成り立たない場合、互いの図形は隣接または重複していると判定され、描画命令(k)は太らせ対象にならない。
最後に、太らせ対象であると判定された描画命令(k)については、線幅補正部205が矩形右下端の座標値を+1補正し(S1012)、PDL命令出力部206が補正済みパラメータを基にPDL命令を生成する(S1013)。そしてS1014においてスプール済み描画命令が存在する場合、後続の描画命令に対しても同様に太らせ判定処理を行うため、kを1だけ増加し(S1015)、S1003に戻る。
一方、全てのスプール済み描画命令に対して太らせ判定処理を行ってPDL命令を生成した後、PDL生成部206は、描画命令格納部203に保持されている描画命令を全て削除し(S1016)、本処理を終える。
上述したように、複数の塗り図形の描画位置に応じて太らせ対象とするか否かを判別することで、不要な太らせ処理による不具合を防ぐことができる。
また、個々の描画命令を対象として太らせ対象を特定し、オブジェクト単位で太らせ処理を実施するため、イメージや文字などの他の描画オブジェクトに対して誤判定することなく、確実に補正対象を絞り込むことができる。
[第3実施例]
第2実施例では、複数の閉領域フィル図形の隣接状況を補正判定条件としたが、太らせ処理の判定条件はこれに限らない。本実施例では、閉領域フィル図形を描画する際の論理演算(ROP:Raster OPeration)の種別によって太らせ判定結果を切替える。すなわち、閉領域フィル図形を描画する際の論理演算が、所定の論理演算であるか否かを判定し、当該判定結果に応じて太らせ処理を行うか否かを切り替える。
例えば、描画する矩形の色(ソース)と背景(デスティネーション)との論理演算を行うROPが指定された場合、矩形を太らせることで論理演算の結果も変化するため、該矩形と他の描画命令とが重なるケースでは意図しない描画結果となってしまう。そこで、本実施例では、細線形状と判定した矩形であっても上書き指定のROPでない場合は補正対象としない。
図11は、本実施例における細線補正処理の手順を示すフローチャートである。
同図において、S1101〜S1104までの各ステップは、第1実施例における太らせ対象判定処理(S501〜S504)と同様で、さらにS1106はS505と、S1107はS506に相当する。ただし、説明を簡略化するため、本実施例の描画命令判定部202は、線描画命令を太らせ処理の対象としないものとするが、線描画命令を対象とすることもできる。そして、本実施例の太らせ判定部204は、S1105にて細線の矩形描画命令に対して指定されているROP種別を調べ、ROPが上書き(ROP3種別=204、SRCCOPY)であれば補正対象と判定する。
なお、本実施例では上書き指定のROPのみを太らせ対象と判定したが、本発明の趣旨はこれに限定する必要はない。
以上のように本実施例によれば、太らせ対象とする塗り図形の属性(色値)を指定する手段を設けることにより、例えば特定色で描画されている罫線のみを太らせることができる。
[第4実施例]
第2、第3実施例では、複数の閉領域フィル図形の隣接状況やROP種別を補正処理条件とした。本実施例では、罫線を構成する図形の色値を予め特定可能な場合は、図形の色値によって太らせ判定結果を切替える。
図12は、本実施例における細線補正処理の手順を示すフローチャートである。S1205以外の各ステップは第3実施例における図11の各ステップと同様で良い。そして、本実施例における太らせ判定部204は、矩形描画命令に対して指定されている色値C1を調べ、前記色値C1が予め指定された色値C2と同じであれば補正対象と判定する(S1205)。なお、本実施例では、プリンタドライバの処理オプションとして指定する「特殊細線処理」の設定項目として、さらに前記色値C2を指定するものとする。
また、前記色値C2は特定の1色に限定する必要はなく、例えば色相や明るさ等の範囲を指定できるよう構成し、矩形の色値が前記色値の範囲内であれば補正可能とする構成でも良い。
[第5実施例]
第1〜第4の実施例では、ホストコンピュータ101上で動作し、PDLで記述されたPDLデータを生成するプリンタドライバ107による実施形として説明したが、本発明はこれに限らない。本発明は、前記PDLデータを受信して画像処理を行うプリンタ110によって実施することも可能である。すなわち、前記PDLデータから細線形状を構成する矩形描画命令を検出し、前記矩形描画命令のパラメータである印字座標を補正したディスプレイリストを生成することで、太らせ処理を行う。
図13は、本実施例におけるプリンタコントローラ1301のモジュール構成を示す図である。
同図において、本発明を実現する制御プログラム群はプログラムROM1302に格納されており、CPU(不図示)が読み込むことで実行される。前記制御プログラムは、PDLデータを受信して受信バッファ1310に格納する印刷データ受信部1304、前記PDLデータを解析するPDLインタプリタ1305等から構成される。さらに、PDLインタプリタ1305の解析結果を基に中間形式のディスプレイリスト(以下、DL)を生成し、DLメモリ1311にページ単位で格納するDL生成部1306、前記DLを基にページ画像を生成するページ画像生成部1307を備える。そして、前記ページ画像はページスプールメモリ1312に圧縮格納され、エンジン制御部1308によってプリンタエンジン1309へビデオ信号として出力される。
本実施例では、PDLインタプリタ1305において、図2のモジュール202〜206に相当する処理を行う。ただし、DDIから受け取る描画命令をPDLデータに、出力するPDLデータをDLにそれぞれ置換れば良い。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
107 プリンタドライバ
202 描画命令判定部
203 描画命令格納部
204 太らせ判定部
205 細線補正部
303 太らせ処理レベル選択手段
本発明に係る画像処理装置は、塗り図形の描画命令が細線を構成するを、当該塗り図形の幅及び高さに応じて判定する描画命令判定部と、細線を構成する塗り図形であると判定された前記描画命令である細線塗り図形に対して線幅補正処理を行う線幅補正部とを備えることを特徴とする。

Claims (9)

  1. 外部より入力された描画命令が細線を構成する塗り図形であるかを、前記描画命令に対応する関数の種類に応じて判定する描画命令判定部と、
    細線を構成する塗り図形であると判定された前記描画命令である細線塗り図形に対して線幅補正処理を行う線幅補正部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記細線塗り図形又は外部より入力された線描画命令が、予め設定された条件に適合するか否かを判定する太らせ判定部を備え、
    前記線幅補正部は、前記太らせ判定部の判定結果に応じて前記細線塗り図形又は前記線描画命令に対して線幅補正処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記予め設定された条件は、複数の前記細線塗り図形又は前記線描画命令の位置関係であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記細線塗り図形に対する論理演算の種類が所定の論理演算であるか否かを判定する太らせ判定部を備え、
    前記線幅補正部は、前記太らせ判定部の判定結果に応じて前記細線塗り図形に対して線幅補正処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記細線塗り図形の色値が予め指定された色値であるか否かを判定する太らせ判定部を備え、
    前記線幅補正部は、前記太らせ判定部の判定結果に応じて前記細線塗り図形に対して線幅補正処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理装置は、描画命令に従ってページ記述言語で記述されたデータを生成するプリンタドライバを備え、
    前記プリンタドライバは、前記描画命令判定部及び前記線幅補正部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理装置は、プリンタドライバが生成したページ記述言語で記述されたデータを解析して対応するページ画像を生成するプリンタコントローラを備え、
    前記プリンタコントローラは、前記描画命令判定部及び前記線幅補正部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  8. 外部より入力された描画命令が細線を構成する塗り図形であるかを、前記描画命令に対応する関数の種類に応じて判定する描画命令判定ステップと、
    細線を構成する塗り図形であると判定された前記描画命令である細線塗り図形に対して線幅補正処理を行う線幅補正ステップと
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータを
    外部より入力された描画命令が細線を構成する塗り図形であるかを、前記描画命令に対応する関数の種類に応じて判定する描画命令判定部、
    細線を構成する塗り図形であると判定された前記描画命令である細線塗り図形に対して線幅補正処理を行う線幅補正部
    として機能させるためのプログラム。
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