JP2012047634A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つのワークに対する測定時間を短縮できるとともに、設置スペースと装置コストとを減らすことができる測定装置を提供する。
【解決手段】台座部21、および台座部21より突出しワークWを所定の姿勢で支持するピン21b・21b・・・が形成される治具20と、治具20が載置され、ワークWの重量を測定可能な一対の重量計10・10と、ピン21b・21b・・・でワークWを支持したときに、小端孔W21および大端孔W31との間にクリアランスCが形成されるとともに、治具20に一体的に形成される測定ヘッド40・40を備え、クリアランスCを測定することにより、小端孔W21および大端孔W31の内径を測定可能な一対の径測定機構30・30と、を具備し、ピン21b・21b・・・がワークWを支持した後で、一対の重量計10・10による測定と、一対の径測定機構30・30による測定と、を同時に行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークの重量とワークの内径および外径のうち少なくともいずれか一方とを測定する測定装置の技術に関する。
従来から、ワークの重量とワークの内径および外径のうち少なくともいずれか一方とを測定する測定装置は、ワークの製造工程等で用いられている。
例えば、コンロッドを測定する場合、コンロッドの重量として、小端部側および大端部側の重量を測定し、コンロッドの内径として、小端孔および大端孔の内径を測定している。
このような測定装置に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に開示される技術では、ワークの重量測定工程および内径測定工程を備えた検査ラインにワーク(コンロッド)を搬送し、重量測定工程にてラインでワークの重量を測定した後、重量測定工程とは別の内径測定工程でワークの内径が測定される。
このような特許文献1に開示される技術では、異なる装置構成である重量測定装置および内径測定装置を用いてワークを測定している。
従って、一つのワークに対して重量測定を行った後で内径測定を行うこととなるため、一つのワークに対する測定時間が長くなってしまう。
また、重量測定装置および内径測定装置を設置するスペースが必要となるとともに、装置コストが増大してしまう。
特開2007−38325号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、一つのワークに対する測定時間を短縮できるとともに、設置スペースと装置コストとを減らすことができる測定装置を提供するものである。
請求項1においては、台座部、および該台座部より突出しワークを所定の姿勢で支持する支持部が形成される治具と、前記治具が載置され、前記ワークの重量を測定可能な重量測定手段と、前記支持部で前記ワークを支持したときに、前記被測定部との間にクリアランスが形成されるとともに、前記治具に一体的に形成される測定ヘッドを備え、前記クリアランスを測定することにより、前記被測定部の内径および/または外径を測定可能な径測定手段と、を具備し、前記支持部が前記ワークを支持した後で、前記重量測定手段による測定と、前記径測定手段による測定と、を同時に行う、ものである。
請求項2においては、前記径測定手段は、前記測定ヘッドにエアを供給するとともに、前記ワークに形成される前記被測定部に前記エアを噴射するものであり、前記測定ヘッドには、前記噴射するエアを、前記被測定部の一端部および他端部より外部に排出するエア溝が形成され、前記測定装置は、前記被測定部の一端部に対応する位置における前記エア溝の断面積と、前記被測定部の他端部に対応する位置における前記エア溝の断面積と、前記被測定部の他端部から前記台座部の一端面までの距離と、を調整し、前記噴射したエアにより作用する前記ワークおよび前記治具への外力を打ち消した状態で、前記重量測定手段により前記ワークの重量を測定する、ものである。
請求項3においては、前記測定装置は、前記ワークが載置され、一端面が前記支持部の一端面よりも前記台座側まで接近して、前記支持部に前記ワークを受け渡す昇降台をさらに具備し、前記被測定部の他端部から前記台座部の一端面までの距離に代えて、前記被測定部の他端部から前記昇降台の一端面までの距離と、前記昇降台の他端面から前記台座部の一端面までの距離とを調整する、ものである。
請求項4においては、前記測定ヘッドに供給されるエアにより作用する前記治具への外力と、前記噴射したエアにより作用する前記ワークおよび前記治具への外力と、を打ち消した状態で、前記重量測定手段により前記ワークの重量を測定する、ものである。
請求項5においては、前記測定値の時間変化に基づいて前記ワークの重量を予測する、ものである。
請求項6においては、前記ワークは、大端孔が形成される大端部および小端孔が形成される小端部を有するコンロッドであり、前記被測定部は前記小端孔および前記大端孔であり、前記重量測定手段は、前記小端部側および前記大端部側の重量を測定し、前記径測定手段は、前記測定ヘッドを前記小端孔および前記大端孔に挿通し、前記小端孔および前記大端孔の内径を測定する、ものである。
本発明は、重量測定と内径測定および外径測定のうち少なくともいずれか一方とを同時に行うため、一つのワークに対する測定時間を短縮できるとともに、各測定を一つの装置で行うため、設置スペースと装置コストとを減らすことができる、という効果を奏する。
測定装置の全体的な構成を示す正面図。 測定ヘッドに供給されるエアの流れを示す正面断面図。 内径測定機構の構成を示す説明図。 エア溝の説明図。 測定値の振動を示すグラフ。(a)重量の測定値と測定時間との関係を示すグラフ。(b)測定装置が予め取得する周波数と減衰率とを示すグラフ。 測定ヘッドより噴出されたエアの流れを示す説明図。 ワークおよび治具に作用する外力を示すグラフ。(a)エア溝の断面積と反力との関係を示すグラフ。(b)小端孔の下端部から昇降台の上端面までの距離と押圧力との関係を示すグラフ。(c)昇降台の下端面から台座部の上端面までの距離と揚力との関係を示すグラフ。 別実施形態の測定装置の全体的な構成を示す正面図。 重量の測定値と測定時間との関係を示すグラフ。 従来の重量測定と径測定とを行う状態を示すグラフ。
以下に、本発明に係る測定装置の実施の一形態である測定装置1について、図面を参照して説明する。
以下において、図1における紙面の左右方向を基準として測定装置1の左右方向を規定する。また、図1における紙面の上下方向を基準として測定装置1の上下方向を規定する。
図1に示すように、測定装置1は、ワークWの重量とワークWの径(内径および外径のうち少なくともいずれか一方)とを測定するものである。
まず、ワークについて説明する。
本実施形態のワークWは、エンジンのピストンの往復運動をクランクシャフトの回転に変換するためのコンロッドである。ワークWは、コラム部W10と小端部W20と大端部W30とを有する。
コラム部W10は、小端部W20と大端部W30との間に形成される略棒状の部分である。
小端部W20は、ワークWの左端部に形成され、略円状の小端孔W21が形成される。小端孔W21には、ピストンピン等を介してピストンに連結される。
大端部W30は、ワークWの右端部に形成され、小端孔W21よりも大きな内径を有する略円状の大端孔W31が形成される。大端孔W31には、コンロッドメタルを介してクランクシャフトが連結される。
多気筒エンジンにおいて、ワークWは気筒数に応じて組み付けられる。エンジンに取り付けられる各ワークWの小端部W20側および大端部W30側の重量に差異がある場合、エンジン駆動時の振動が大きくなってしまう。
このため、ワークWは、小端部W20側および大端部W30側の重量が一定の範囲内に収まるように予め選別される。そして、選別された一組のワークWがエンジンに取り付けられる。
また、前述のように、小端孔W21にはピストンピンが取り付けられ、大端孔W31にはコンロッドメタルが取り付けられる。このとき、小端孔W21および大端孔W31の内径の大きさに対応するピストンピンおよびコンロッドメタルが選択される。
つまり、ワークWは、エンジンに組み付けられる前に、予め小端孔W21および大端孔W31の内径とが測定される。
次に、測定装置1について説明する。
本実施形態の測定装置1は、例えば、ワークWの製造ライン等に設置され、ワークWの重量として、小端部W20側および大端部W30側の重量を測定し、ワークWの径として、小端孔W21および大端孔W31の内径を測定するものである。つまり、ワークWがコンロッドである場合、小端孔W21および大端孔W31が被測定部となる。
測定装置1は、一対の重量計10・10、治具20、一対の径測定機構30・30、および昇降台50を具備する。
重量測定手段としての一対の重量計10・10は、ワークWの重量を測定するものである。一対の重量計10・10は、それぞれ左右方向に互いに所定の間隔を空けた状態で配置され、その上面(測定面)に治具20が載置される。このような一対の重量計10・10は、例えば、ワークWの重量を測定可能な、既存の電子天秤等によって構成される。
治具20は、ワークWを所定の姿勢で支持し、小端部W20側および大端部W30側に重量を分担するものである。治具20には、台座部21と載置部22・22とが形成される。
図1および図2に示すように、台座部21は、水平方向(左右方向)に伸びた略板状の部材であり、左右両側に内部通路21aが形成される。
左側の内部通路21aは、台座部21の左端部より右方向に向かって延出し、後述する左側の測定ヘッド40に対応する位置にて上方向に向かって延出する。
右側の内部通路は、台座部21の右端部より左方向に向かって延出し、後述する右側の測定ヘッド40に対応する位置にて上方向に向かって延出する。
台座部21には、後述する左右両側の測定ヘッド40の周囲において上方向に突出する複数のピン21b・21b・・・が取り付けられる。複数のピン21b・21b・・・は、例えば、小端孔W21および大端孔W31の中心を基準としてそれぞれ周方向へ等間隔に(例えば2本のピン21b・21bが180°毎に)配置され、その上面でワークWを支持する。
載置部22・22は、それぞれ台座部21の左右両端部の下面より下方向に突出し、一対の重量計10・10に載置される。
径測定手段としての一対の径測定機構30・30は、それぞれ小端孔W21および大端孔W31にエアAを噴射することで、小端孔W21および大端孔W31の内径を測定する空気マイクロ方式の測定機構である。図1および図3に示すように、一対の径測定機構30・30は、エア供給源31、エア配管32、本体33、測定ヘッド40、およびエアノズル43・43を備える。
なお、右側の径測定機構30は、大端孔W31の内径を測定する点を除いて左側の径測定機構30と同様に構成されるため、右側の径測定機構30の説明については省略する。
図2および図3に示すように、エア供給源31は、エア配管32を介して測定ヘッド40にエアA(圧縮エア)を供給する。
エア配管32は、エア供給源31と本体33と治具20とを連結する。
本体33は、小端孔W21にエアAを噴射したときのエアAの背圧に基づいて、小端孔W21の内径を測定するものである。本体33は、レギュレータ34、オリフィス35、エアセンサ36・36、増幅器37・37、AD変換器38、およびマイクロコンピュータ39を備える。
レギュレータ34は、エアAの圧力を一定にする。レギュレータ34により圧力が一定となったエアAは、オリフィス35を通る。
オリフィス35は、エアAの流路上に設けられ、エア配管32よりも小さい内径を有する。オリフィス35を通ったエアAは、測定ヘッド40に向かって流れる。
エアセンサ36・36は、それぞれレギュレータ34とオリフィス35との間、およびオリフィス35と治具20との間に配置される。各エアセンサ36・36は、それぞれオリフィス35を通る前のエアAの背圧と、オリフィス35を通った後のエアAの背圧とを測定する。
すなわち、エア配管32は、レギュレータ34とオリフィス35との間およびオリフィス35と測定ヘッド40との間にて、二股に分かれ、当該分かれた一方が測定ヘッド40に向かって延出するとともに、他方が各エアセンサ36・36に向かって延出する。
増幅器37・37は、それぞれ各エアセンサ36・36に電気的に接続され、各エアセンサ36・36の測定結果を増幅する。
AD変換器38は、各増幅器37・37に電気的に接続され、各増幅器37・37より受信した測定結果の信号をデジタル変換する。
マイクロコンピュータ39は、AD変換器38に電気的に接続され、AD変換器38より受信した測定結果の信号に基づいて、小端孔W21の内径を測定する。
小端孔W21の内径の測定結果は、マイクロコンピュータ39に電気的に接続されるディスプレイ等の出力装置に表示され、測定結果を外部に視認可能となるように構成される。
測定ヘッド40は、台座部21の上面より上方向に突出し、小端孔W21を挿通可能となるように、小端孔W21の内径よりもやや小さな内径を有する略円柱状の部材である。測定ヘッド40は、複数のピン21b・21b・・・でワークWを支持したときに、小端孔W21に挿通された状態となり、測定ヘッド40の外周面と小端孔W21の内周面との間にクリアランスCが形成される。
このような測定ヘッド40は、台座部21に一体的に形成される。測定ヘッド40には、内部通路41およびエア溝42・42が形成される。
内部通路41は、測定ヘッド40の下端部より上方向に沿って延出し、測定ヘッド40の上下中途部において、左右方向に沿って二股に分かれる。当該二股に分かれた部分の左右両端部には、エアAを噴射するためのエアノズル43・43が取り付けられる。このような内部通路41は、治具20の内部通路21aと連通している。
つまり、エア供給源31より供給されるエアAは、エア配管32→治具20→内部通路21a・41→エアノズル43・43の順に通り、小端孔W21に噴射される。
図2および図4に示すように、エア溝42・42は、それぞれ測定ヘッド40の外周面を上下方向へ切り欠くことで形成される溝であり、平面視において測定ヘッド40の径方向内側に窪んでいる。エア溝42・42は、測定ヘッド40の中心を基準として互いに対向する位置に形成される。
エアノズル43・43が取り付けられる部分において、エア溝42・42は、それぞれエアノズル43・43の周囲を囲むような形状を有する。エアノズル43・43が取り付けられる部分以外の部分において、エア溝42・42は、それぞれ上下方向に沿った形状を有し、測定ヘッド40の上下両端部まで延出している。
このようなエアノズル43・43の形状に沿う部分と上下方向に沿う部分とは互いに連続している。
ここで、図2(および図6)においては、説明をわかりやすくするために、測定ヘッド40と小端孔W21との隙間を大きく示しているが、実際には僅かな隙間である(図4参照)。
従って、小端孔W21に噴射されたエアAは、主にエア溝42・42に沿って上下方向に流れ、小端孔W21の上端部W22(一端部)および下端部W23(他端部)より外部に排出される。
このような径測定機構30は、測定ヘッド40にエアAを供給するとともに、エアノズル43・43より小端孔W21にエアAを噴射し、当該エアAの背圧をエアセンサ36・36で測定する。マイクロコンピュータ39は、クリアランスCの長さにより変化する前記エアAの背圧に基づいて、クリアランスCの長さを測定し、当該測定結果に基づいて小端孔W21の内径を測定する。
図1に示すように、昇降台50は、ワークWを治具20に受け渡すものである。昇降台50には、複数のピン孔51・51・・・と一対のヘッド孔52・52とが形成され、治具20に対して近接離間可能に構成される。
複数のピン孔51・51・・・は、それぞれ各ピン21b・21b・・・に対応する位置に形成され、各ピン21b・21b・・・を挿通可能となるように、各ピン21b・21b・・・の外径よりも大きな内径を有する。
一対のヘッド孔52・52は、それぞれ各測定ヘッド40・40に対応する位置に形成される。一対のヘッド孔52・52は、それぞれ各測定ヘッド40・40を挿通可能であるとともに、昇降台50の上面に小端部W20および大端部W30を載置可能となるように、例えば、小端孔W21および大端孔W31の内径と同一の内径を有する。
このような昇降台50の上面には、各ヘッド孔52・52の中心に、小端孔W21および大端孔W31の中心が位置するように位置決めした状態で、ワークWが載置される。
そして、昇降台50は、治具20に接近する。このとき、各測定ヘッド40・40は各ヘッド孔52・52を通り、各ピン21b・21b・・・は各ピン孔51・51・・・を通る。
昇降台50の上面(一端面)が各ピン21b・21b・・・の上面(一端面)よりも台座部21側まで接近したとき、ワークWは、各ピン21b・21b・・・に所定の姿勢で支持される。言い換えれば、各ピン孔51・51・・・より各ピン21b・21b・・・が上方向に突出するまで昇降台50を治具20に接近させたとき、ワークWは、治具20に位置決め固定される。つまり、ワークWは、昇降台50より治具20に受け渡される。
このように、各ピン21b・21b・・・は、ワークWを所定の姿勢で支持する支持部として機能する。
次に、測定装置1の動作について説明する。
まず、昇降台50を治具20に接近させて、ワークWを治具20に受け渡し、各ピン21b・21b・・・によりワークWを支持する。このとき、昇降台50は、各ピン21b・21b・・・および測定ヘッド40の上下中途部にて、治具20への接近動作を停止し、台座部21とワークWとの間に位置する状態となる。
各ピン21b・21b・・・がワークWを支持した後で、一対の重量計10・10によるワークWの重量測定と、一対の径測定機構30・30によるワークWの径測定とを、同時に行う。
一対の重量計10・10は、それぞれ小端部W20側および大端部W30側の重量を測定するが、図5(a)に示すように、ワークWを治具20に受け渡したときに、治具20が振動する。当該治具振動により、重量の測定値が増加と減少とを繰り返すように振動する(図5(a)に示すグラフG10参照)。
このような測定値の振動は、時間が経過するにつれて徐々に収束し(振幅が減衰し)、ワークWの重量測定において要する精度の範囲内で振動するようになる。
例えば、ワークWの重量測定において要する精度の範囲を図5(a)に示す範囲Rとした場合、時間T3までの測定値は範囲Rを超える場合があるが、時間T3以降の測定値は全て範囲Rの範囲内となる。
以下では、各ピン21b・21b・・・がワークWを支持してから、重量測定において要する精度の範囲内まで測定値が収束する時間を「必要安定時間」と表記する。
本実施形態の測定装置1は、必要測定時間経過後の測定値を、ワークWの重量とする。
ここで、図10に示すように、従来技術にあるような、単にワークWを支持する治具220を用いてワークWの重量測定する場合、治具220にワークWの内径を測定するための機構(例えば、本実施形態の径測定機構30)が盛り込まれていない。
従って、治具220の重量は軽いものとなり、各ピン21b・21b・・・がワークWを支持したときの治具振動が、本実施形態の治具振動よりも小さくなる。このため、必要安定時間も短くなる。
つまり、本実施形態の必要測定時間は、従来技術にあるような単にワークWを支持する治具220を用いた場合の必要測定時間よりも長くなる。
しかし、測定ヘッド40およびエア配管32の重量は比較的軽いため、測定ヘッド40およびエア配管32が与える測定値の振動は比較的小さなものである。
従って、単にワークWを支持する治具220を用いて重量測定する場合の必要安定時間と、本実施形態の必要安定時間との時間差は小さい。
このため、ワークWの製造ライン等で、単にワークWを支持する治具220等に代えて、本実施形態の測定装置1を用いて、同じ測定時間でワークWの重量を測定する場合でも、重量測定の精度を確保できる。
仮に、測定装置1が設置される製造ライン上での制約(例えば、重量(および内径)測定に設定されるサイクルタイム)等で必要安定時間よりも短い時間でワークWの重量測定を行う必要がある場合、重量測定の精度を確保できない可能性がある。
この場合、測定装置1は、ワークWを治具20に受け渡したときの必要安定時間内における重量測定値の時間変化に基づいてワークWの重量を予測することができる。
測定装置1は、各ピン21b・21b・・・がワークWを支持したときに想定される振動のバラツキの範囲内でワークWの重量を測定するとともに、当該測定を重量公差範囲内の複数のワークWに対して行う。そして、その時間変化として図5(b)に示すような振動の周波数G21と振幅の減衰率G31・G32とを予め取得する。
例えば、一周期に対応する時間T2まで測定してワークWの重量を測定する場合、時間T2までの測定結果と一致する(つまり、一周期の長さや振幅度合いが一致する)振動の周波数G21に対応する振幅の減衰率G31・G32に基づいてワークWの重量を予測する。
また、一周期に対応する時間T2よりも短い時間T1でワークWの重量測定を行う必要がある場合、時間T1までの測定値の上昇度合いと一致する振動の周波数G21に対応する振幅の減衰率G31・G32に基づいて、ワークWの重量を予測する。
これによれば、測定装置1は、必要測定時間よりも短い時間で、ワークWの重量を測定できる。従って、ワークWの重量を測定する時間(例えば、製造ライン等で重量(および内径)測定に設定されるサイクルタイム)に応じてワークWの重量測定を行うことが可能となる。
このように、測定装置1は、測定値の時間変化に基づいてワークWの重量を予測する。
図1および図2に示すように、一対の径測定機構30・30は、前述のように、エアAを小端孔W21および大端孔W31に向けて噴射し、当該エアAの背圧をエアセンサ36・36で測定することで、小端孔W21および大端孔W31の内径を測定する。
小端孔W21および大端孔W31に噴出されたエアAは、以下のように流れる。
なお、以下では、説明の便宜上、小端孔W21に噴射されたエアAについてのみ説明するが、大端孔W31に噴射されたエアAも、小端孔W21に噴射されたエアAと同様に流れる。
図6に示すように、小端孔W21に噴出されたエアAは、主にエア溝42・42上下方向に沿って流れる。つまり、噴出されたエアAの一部は上方向に沿って流れ、他部は下方向に沿って流れる。
ここで、前述のように、噴出されるエアAは、主にエア溝42・42に沿って上下方向に流れ、小端孔W21の上端部W22および下端部W23より外部に排出される(図6に示すエアA10およびエアA20参照)。
小端孔W21の上端部W22に対応する位置よりエアA10が外部に排出されることにより、治具20(測定ヘッド40)とワークWとに対して、下方向への反力F1(外力)が作用する。
このような下方向への反力F1が作用する場合、重量の測定値は、本来(下方向への反力F1が作用しない場合)の測定値よりも重くなる。つまり、重量の測定値は、本来の測定値と比較して、全体的に重くなるようにシフトする(図5に二点鎖線で示すグラフG11参照)。
小端孔W21の下端部W23に対応する位置よりエアA20が外部に排出されることにより、治具20(測定ヘッド40)とワークWとに対して、上方向への反力F2(外力)が作用する。
このような上方向への反力F2が作用する場合、重量の測定値は、本来(上方向への反力F2が作用しない場合)の測定値よりも軽くなる。つまり、重量の測定値は、本来の測定値と比較して、全体的に軽くなるようにシフトする(図5に二点鎖線で示すグラフG12参照)。
このような反力F1・F2の大きさは、エアA10・A20の流速によって変化する。エアA10・A20の流速は、小端孔W21の上下両端部W22・W23に対応する位置におけるエア溝42・42の断面積によって変化する。具体的には、図6および図7(a)に示すように、小端孔W21の上端部W22(下端部W23)に対応する位置でのエア溝42・42の断面積が大きくなるにつれて流速が減少し、これに伴い外力(反力F1・F2)も小さくなる。
例えば、外部に排出されるエアA10・A20の流量が同一である場合、小端孔W21の上下両端部W22・W23に対応する位置でのエア溝42・42の断面積を同一とすることで、下方向への反力F1と上方向への反力F2との釣り合いが取れて、重量の測定値は、本来の測定値となる。
また、小端孔W21の上端部W22に対応する位置でのエア溝42・42の断面積を、小端孔W21の下端部W23に対応する位置でのエア溝42・42の断面積よりも大きくすることで、下方向への反力F1が上方向への反力F2よりも小さくなり、測定値が軽くなるようにシフトする。
そして、小端孔W21の上端部W22に対応する位置でのエア溝42・42の断面積を、小端孔W21の下端部W23に対応する位置でのエア溝42・42の断面積よりも小さくすることで、下方向への反力F1が上方向への反力F2よりも大きくなり、測定値が重くなるようにシフトする。
つまり、小端孔W21の上下両端部W22・W23に対応する位置でのエア溝42・42の断面積を調整することで、上下方向の反力F1・F2による、測定値のシフト量を調整できる。
小端孔W21の下端部W23より外部に排出されるエアA20は、昇降台50まで流れる。そして、流れたエアの一部A30は昇降台50のヘッド孔52を通過し、流れたエアの他部A31は昇降台50の上端面50aに沿って流れる。
昇降台50のヘッド孔52を通過したエアA30は、さらに下方向に流れ、台座部21の上端面21cに接触する。つまり、ヘッド孔52を通過したエアA30は、治具20を下方向に押圧することとなる。
この場合、重量の測定値は、本来の測定値と比較して、全体的に重くなるようにシフトする。
以下では、このようなヘッド孔52を通過したエアA30が治具20を押圧する力(外力)を「押圧力F3」と表記する。
このような押圧力F3の大きさは、小端孔W21の下端部W23から昇降台50の上端面50aまでの距離L1によって変化する。具体的には、図6および図7(b)に示すように、小端孔W21の下端部W23から昇降台50の上端面50aまでの距離L1が長くなるにつれて、押圧力F3は小さくなる。
仮に、小端孔W21の下端部W23から昇降台50の上端面50aまでの距離L1が長い場合、小端孔W21の下端部W23より外部に排出されるエアA20の多くが、昇降台50の上端面50aに沿って流れていくこととなる(図6に示すエアA31参照)。つまり、ヘッド孔52を通過するエアA30の流量が少なくなるため、押圧力F3が小さくなる。
一方、小端孔W21の下端部W23から昇降台50の上端面50aまでの距離L2が短い場合、小端孔W21の下端部W23より外部に排出されるエアA20の多くが、ヘッド孔52を通過することとなる(図6に示すエアA30参照)。つまり、ヘッド孔52を通過するエアA30の流量が多くなるため、押圧力F3が大きくなる。
従って、小端孔W21の下端部W23から昇降台50の上端面50aまでの距離L1を調整することで、押圧力F3を調整できる。このような調整としては、例えば、各ピン21b・21b・・・の突出寸法を変更する、昇降台50の停止位置を変更する等がある。
治具20を押圧したエアA30は、昇降台50の上端面50aを流れる(図6に示すエアA40参照)。従って、治具20に対して上方向への揚力F4(外力)が作用する。
揚力F4が作用する場合、重量の測定値は、本来の測定値と比較して、全体的に軽くなるようにシフトする。
このような揚力F4の大きさは、エアA40の流速によって変化する。当該エアA40流速は、昇降台50の下端面50bから台座部21の上端面21cまでの距離L2によって変化する。具体的には、図6および図7(c)に示すように、昇降台50の下端面50bから台座部21の上端面21cまでの距離L2が長くなるにつれて、揚力F4が大きくなる。
つまり、昇降台50の下端面50bから台座部21の上端面21cまでの距離L2が長い場合、エアA40の流速が小さくなるため、揚力F4も小さくなる。
一方、昇降台50の下端面50bから台座部21の上端面21cまでの距離L2が短い場合、エアA40の流速が大きくなるため、揚力F4も大きくなる。
従って、昇降台50の下端面50bから台座部21の上端面21cまでの距離L2を調整することで、揚力F4を調整できる。このような調整としては、例えば、昇降台50の停止位置を変更する、台座部21の高さ方向の寸法を変更する等がある。
このように、エアマイクロ方式にてワークWの内径を測定しながら、ワークWの重量をを測定する場合、ワークWおよび治具20に対して外力(反力F1・F2、押圧力F3、および揚力F4)が作用する。当該外力は、重量の測定値に影響を与える。
つまり、単にエアマイクロ方式にてワークWの内径を測定しながら、ワークWの重量をを測定すると、本来の測定値よりも重くなる、あるいは軽くなるように重量の測定値がシフトする可能性があり、ひいては、重量測定の精度を確保できない可能性がある。
本実施形態では、反力F1・F2と、押圧力F3と、揚力F4とによる重量の測定値のシフト量(つまり、重量測定に与える影響度合い)を予め測定するとともに、当該測定結果に基づいて、前記シフト量を調整している。
より詳細には、小端孔W21の上端部W22(被測定部の一端部)に対応する位置におけるエア溝42・42の断面積と、小端孔W21の下端部W23(被測定部の他端部)に対応する位置におけるエア溝42・42の断面積と、小端孔W21の下端部W23から昇降台50の上端面50a(一端面)までの距離L1と、昇降台50の下端面50b(他端面)から台座部21の上端面21c(一端面)までの距離L2と、を調整している。
つまり、反力F1・F2と押圧力F3と揚力F4との釣り合いが取れ、反力F1・F2と押圧力F3と揚力F4とが互いに打ち消し合う。
このように、測定装置1は、噴射したエアAにより作用するワークWおよび治具20への外力(反力F1・F2と押圧力F3と揚力F4)を打ち消した状態で、重量計10によりワークWの重量を測定する。
なお、重量の測定値は、ワークWの重量の測定精度に影響を与えない範囲であれば、全体的に軽くなるまたは重くなるようにシフトした状態であっても構わない。
これにより、エアマイクロ方式にてワークWの内径を測定しながらワークWの重量を測定する場合でも、反力F1・F2と、押圧力F3と、揚力F4とがワークWの重量の測定値に影響を与えない。このため、ワークWの重量測定精度を確保できる。
仮に、昇降台50に代えて、ロボット等でワークWを治具20の複数のピン21b・21b・・・に移載するような場合には、小端孔W21の上端部W22に対応する位置におけるエア溝42・42の断面積と、小端孔W21の下端部W23に対応する位置におけるエア溝42・42の断面積と、小端孔W21の下端部W23から台座部21の上端面21cまでの距離と、を調整することで、反力F1・F2と押圧力F3と揚力F4との釣り合いを取ればよい。
また、本実施形態のようにエアマイクロ方式にてワークWの内径を測定する場合には、小端孔W21に噴射するまでのエアAにより治具20に外力が作用して、重量の測定値がシフトする。
このような外力としては、エアAの重量およびエアAが供給されることにより弾性変形するエア配管32等である。このような外力が作用すると、重量の測定値が全体的に重くなる、または軽くなるようにシフトする。
本実施形態の測定装置1は、この小端孔W21に噴射するまでのエアAの外力の影響に基づいて、小端孔W21の上端部W22に対応する位置におけるエア溝42・42の断面積と、小端孔W21の下端部W23に対応する位置におけるエア溝42・42の断面積と、小端孔W21の下端部W23から昇降台50の上端面50aまでの距離L1と、昇降台50の下端面50b(他端面)から台座部21の上端面21cまでの距離L2と、を調整している。
つまり、測定装置1は、測定ヘッド40に供給されるエアAにより作用する治具20への外力と、噴射したエアA10・A20・A30・A40により作用するワークWおよび治具20への外力とを打ち消した状態で、ワークWの重量を測定する。
従って、エアAを供給することによる影響を受けず、本来のワークWの測定値を測定可能である。このため、ワークWの重量測定精度を確保できる。
ワークWの重量および内径の測定が終了した後で、測定装置1は、昇降台50を上方向に移動して、治具20より離間させる。これにより、ワークWは、昇降台50に載置され、昇降台50の離間に伴って、治具20より離間する。
このように構成することで、一つのワークWに対する測定時間を集約できる。つまり、図10に示すような重量測定を行った後で内径測定を行う場合と比較して、測定時間を短縮できる。
また、図10に示すように、ワークWの重量および内径を別々に測定する場合、異なる場所にワークWの重量を測定する装置(一対の重量計210・210および治具220等)およびワークWの内径を測定する装置(一対の径測定機構230・230および測定ヘッド240・240等)を配置する必要がある(図10に示す符号ST1およびST2参照)。
一方、図1に示すように、本実施形態の測定装置1によれば、各測定を一つの装置で行うため、一箇所でワークWの重量および内径を測定できる。
従って、ワークWの重量および内径を測定するために要するスペースおよびコストを低減できる。
本実施形態のように、ワークWがコンロッドである場合、コンロッドの形状は、エンジンによって異なるため、例えば、自動車の車種が変わった場合、ワークWの形状も変わる。
図10に示すように、ワークWの重量と内径とを別々に測定する場合、各装置を異なる形状のワークWに対応させる必要がある。
一方、図1に示すように、本実施形態の測定装置1で異なる形状のワークWの重量および内径を測定する場合、エア配管32を抜いて、治具20および測定ヘッド40・40を異なる形状のワークWに対応する治具20および測定ヘッド40・40に取替え、当該治具20にエア配管32を差し込むだけで対応できる。
つまり、異なる形状のワークWの重量および内径を測定する場合でも容易に対応でき、段換え性を向上できる。
なお、一対の径測定機構30・30は、それぞれ測定子を小端孔W21および大端孔W31に接触させることにより測定する電気マイクロ方式の測定機構によって構成しても構わない。
以下では、測定装置1の別実施形態として、電気マイクロ方式によって小端孔W21および大端孔W31の内径を測定する構成である測定装置101について説明する。
図8に示すように、測定装置101は、一対の重量計110・110、治具120、一対の径測定機構130・130、および昇降台150を具備する。
一対の重量計110・110および昇降台150は、本実施形態の一対の重量計10・10および昇降台50と同様に構成される。
治具120は、内部通路が形成されない点を除いて本実施形態の治具20と同様に構成される。
一対の径測定機構130・130は、それぞれ測定ヘッド140、測定子、およびトランス141・141を備える。
測定ヘッド140は、内部通路およびエア溝が形成されない点を除いて本実施形態の測定ヘッド40と同様に構成される。
測定子は、測定ヘッド140に取り付けられ、小端孔W21および大端孔W31に対して近接離間可能に構成される。
トランス141・141は、それぞれ治具120の下面に一体的に取り付けられ、複数のコイルおよび測定子の移動に伴って移動する可動鉄心等によって構成される。
このような一対の径測定機構130・130は、それぞれトランス141・141のコイルに交流電圧が印加され、測定子が小端孔W21および大端孔W31に接触するまで移動する。このとき、コイルに発生する誘起電圧が変位する。当該誘起電圧の変位に基づいて、小端孔W21および大端孔W31と各測定ヘッド140・140との間のクリアランスを測定することにより、小端孔W21および大端孔W31の内径を測定する。
このような測定装置101では、トランス141・141等を備える測定ヘッド140・140を治具120に一体的に取り付けるため、本実施形態の治具20と比較して、その重量が重くなる。従って、重量の測定値の振動が大きくなるとともに、必要安定時間が、本実施形態の必要安定時間と比較して長くなる(図9に示すグラフG10・G40参照)。
例えば、図9に示すように、重量測定に要する精度の範囲を範囲Rとした場合、本実施形態の測定装置1では、時間T3にて重量を測定することで重量測定の精度を確保できる(図9に二点鎖線で示すグラフG10参照)。一方、測定装置101では、時間T3における測定値が範囲R外にあり、重量測定の精度を確保できない(図9に示すグラフG40参照)。
このように、単にワークWの内径を測定する治具220に代えて、測定装置101を用いる場合、同じ測定時間で測定したときに、重量測定の精度を確保できない場合がある。
この場合、本実施形態の測定装置1にあるような、測定値の時間変化を予め取得しておき、時間T3までの測定結果に対応する振幅の減衰率G51・G52に基づいてワークWの重量を予測すればよい。
また、必要安定時間よりも重量測定に要する時間が長い場合には、必要安定時間経過後の測定値をワークWの重量とすればよい。
本実施形態のワークWはコンロッドであったが、これに限定されるものでない。
例えば、ワークWがリング状の部材であり、当該ワークWの重量と外径とを測定する場合、径測定機構30は以下のように構成される。
測定ヘッド40は、ワークWの外径よりも大きな内径を有する略半円状の部分を有し、当該略半円部分の内周面からエアを噴射する。そして、エアの背圧に基づいてワークWの外径を測定する。
仮に、ワークWの内径と外径とを測定する場合、本実施形態の測定ヘッド40と、前記略半円部分とを一体的に形成したような測定ヘッドを用いて測定すればよい。
また、電気マイクロ方式にて測定する場合、前記略半円部分を有する測定ヘッドを用い、エアに代えて測定子を接触させる。
すなわち、測定装置1は、ワークWの重量と、ワークWの内径および外径の少なくともいずれか一方とを測定するワークWに対して測定可能である。
一対の径測定機構30・30では、それぞれエアセンサ36・36や増幅器37・37等を用いてエアAの背圧を測定したが、これに限定されるものでない。すなわち、本体33を一体的に形成するような既存のセンサ等を用いて測定してもよい。
また、エアAの背圧に代えて、エアAの流量を測定することで、ワークWの内径を測定しても構わない。
本実施形態では、小端孔W21および大端孔W31の内径を測定する部分は一箇所としたが、二箇所以上で内径を測定しても構わない。この場合、測定箇所に応じて、エアマイクロ方式の場合にはエア配管や本体等を増せばよく、電気マイクロ方式の場合には測定子等を増やせばよい。
1 測定装置
10 重量計(重量測定手段)
20 治具
21 台座部
21b ピン(支持部)
30 径測定機構(径測定手段)
40 測定ヘッド
50 昇降台
C クリアランス
W ワーク
W21 小端孔(被測定部)
W31 大端孔(被測定部)

Claims (6)

  1. 台座部、および該台座部より突出しワークを所定の姿勢で支持する支持部が形成される治具と、
    前記治具が載置され、前記ワークの重量を測定可能な重量測定手段と、
    前記支持部で前記ワークを支持したときに、前記被測定部との間にクリアランスが形成されるとともに、前記治具に一体的に形成される測定ヘッドを備え、前記クリアランスを測定することにより、前記被測定部の内径および/または外径を測定可能な径測定手段と、
    を具備し、
    前記支持部が前記ワークを支持した後で、
    前記重量測定手段による測定と、前記径測定手段による測定と、を同時に行う、
    測定装置。
  2. 前記径測定手段は、前記測定ヘッドにエアを供給するとともに、前記ワークに形成される前記被測定部に前記エアを噴射するものであり、
    前記測定ヘッドには、前記噴射するエアを、前記被測定部の一端部および他端部より外部に排出するエア溝が形成され、
    前記測定装置は、
    前記被測定部の一端部に対応する位置における前記エア溝の断面積と、前記被測定部の他端部に対応する位置における前記エア溝の断面積と、前記被測定部の他端部から前記台座部の一端面までの距離と、を調整し、
    前記噴射したエアにより作用する前記ワークおよび前記治具への外力を打ち消した状態で、前記重量測定手段により前記ワークの重量を測定する、
    請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記測定装置は、
    前記ワークが載置され、一端面が前記支持部の一端面よりも前記台座側まで接近して、前記支持部に前記ワークを受け渡す昇降台をさらに具備し、
    前記被測定部の他端部から前記台座部の一端面までの距離に代えて、前記被測定部の他端部から前記昇降台の一端面までの距離と、前記昇降台の他端面から前記台座部の一端面までの距離とを調整する、
    請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記測定ヘッドに供給されるエアにより作用する前記治具への外力と、前記噴射したエアにより作用する前記ワークおよび前記治具への外力と、を打ち消した状態で、前記重量測定手段により前記ワークの重量を測定する、
    請求項2または請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記測定値の時間変化に基づいて前記ワークの重量を予測する
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の測定装置。
  6. 前記ワークは、大端孔が形成される大端部および小端孔が形成される小端部を有するコンロッドであり、
    前記被測定部は前記小端孔および前記大端孔であり、
    前記重量測定手段は、前記小端部側および前記大端部側の重量を測定し、
    前記径測定手段は、前記測定ヘッドを前記小端孔および前記大端孔に挿通し、前記小端孔および前記大端孔の内径を測定する、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の測定装置
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