JP2012047401A - 膜塗工装置に設ける乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要に応じて蓋部22を開放移動して乾燥室の上部開口部を開口し通紙作業や支承ローラ20のメンテナンス作業が良好に行えると共に、上下二層構成の必要高さ寸法を抑えることができ、コストダウンも図れ、熱風配管構造も容易となる乾燥装置を提供すること。
【解決手段】膜塗工装置により塗工したフィルム状の被塗工体4を搬送通過させる乾燥室を上下二層に設けて両面の塗工膜3を順次この上下の乾燥室で乾燥する乾燥装置において、少なくとも下側乾燥室5Bの蓋部22を上昇させて熱風配管の接続を外した後ガイド部23に沿って後方へ水平スライドさせて開口し乾燥室内の支承ローラ20を露出させる構成とし、この蓋部22には熱風を送風する熱風導入部11と、蓋部22を閉じた際に熱風供給部24に接続してこの熱風導入部11に熱風を供給する接続部26とを設けた乾燥装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えばスリット状の先端吐出孔から塗工液を吐出するノズル部に対して、フィルム状の被塗工体を搬送して表面に薄膜を塗工形成するように構成した膜塗工装置に設ける乾燥装置であって、塗工を終えたフィルム状の被塗工体を、熱風が送り込まれる乾燥室を搬送通過させて塗工膜を乾燥する乾燥装置に関するものである。
液供給部から供給された塗工液をスリット状の先端吐出孔から吐出するノズル部を有し、このノズル部の先端吐出孔から塗工液を吐出しながら、このノズル部と対向するフィルム状の被塗工体をこのノズル部に対して搬送させることで、このフィルム状の被塗工体に塗工液を膜状に塗工するように構成した膜塗工装置においては、その搬送下流側に乾燥装置を設けて塗工を終えたフィルム状の被塗工体の塗工膜を乾燥する。
このフィルム塗工の量産性を向上するには、この乾燥装置の搬送長(乾燥長)を長くしたり乾燥機能自体を高めたりして、乾燥能力を高めて搬送スピードを上げることが望ましい。
特に、フィルム状の被塗工体の両面に塗工する場合、一旦被塗工体の片面に塗工後この塗工膜を乾燥し、更に反対面にも塗工した後この反対面の塗工膜も乾燥するため、各乾燥装置の搬送長や乾燥機能の向上による乾燥能力の向上が量産性に一層大きな影響を与える。
例えば、アルミ製又は銅製などの金属製フィルムを被塗工体とし、この表面にコバルト酸リチウムなどの正極活性物質又はグラファイトなどの負極活性物質にバインダー(NNPなどの溶媒)などを混合しこれを塗工液として、100μmオーダーの薄膜を塗工形成するリチウムイオン電池形成材を作製する場合、塗工はスピーディーに均一に行えても、この塗工後の乾燥をスピーディーに行えなければ量産性は向上されない。
従って、できるだけ乾燥機能を高めるとしても量産性向上のために搬送スピードを上げようとすればそれだけ乾燥装置は長く大型となり、更に両面塗工にあってはこの長く大型な乾燥室を横に連ねるスペースがない場合には省スペース化のため二階建て構成とし折り返し乾燥させる構成とせざるを得なく、いずれにしても量産性を上げるには大型化し非常にコスト高になる。
特に前述のようなリチウムイオン電池形成材を作製する場合、量産性の向上が強く望まれており、片面塗工・乾燥・反対面塗工・乾燥の工程を一連にしてスピーディーに行いたいことから、搬送長(乾燥長)を長く取る必要があるために、前述のように工場内に折り返し乾燥させる二階建ての乾燥装置を構築しなければならない。
即ち、乾燥長を長く確保し乾燥能力を高め搬送スピードを上げて量産性を高めるためには、例えば熱風乾燥を行う片面乾燥室を下側乾燥室として構築し、省スペース化や工場スペースの限界からその上部に更に枠組みをして反対面乾燥室を上部乾燥室として構築して二階建ての大規模な乾燥装置を工場内に構築し、片側に設けた膜塗工装置によって片面に塗工を終えたフィルム状の被塗工体を前記下側乾燥室に搬送通過させて熱風乾燥し、次いでこの下側乾燥室を通り抜けたフィルム状の被塗工体を反対側に設けた膜塗工装置で反対面にも塗工し、このフィルム状の被塗工体を折り返し搬送(方向転換)して反対側から今度は上側乾燥室に搬送通過させてこの反対面の塗工膜も熱風乾燥して通り抜けたこのフィルム状の被塗工体を巻き取るように構成している。
この上下の乾燥室は、前述のようにいずれも十分に長く確保して乾燥能力を高める必要があり、これを省スペース化や工場内でのスペースの制約から二階建てにして構築しなければならないため、各工場では大がかりな建築作業を要し、そのためこの両面塗工のスピードアップ・量産化には非常にコストがかかってしまう問題があった。
また、更に前記乾燥室内には、水平方向に支承ローラを多数並設架設し、この支承ローラ上に前記フィルム状の被塗工体を通紙し、このフィルム状の被塗工体を引き取り水平搬送するように構成するが、この乾燥室を本体部とこの上部開口部を閉塞する複数の蓋部で構成し、この各蓋部を開放移動することで前記上部開口部を開口し、前記フィルム状の被塗工体の通紙作業や取り外し作業、並びにこのフィルム状の被塗工体を支承する支承ローラの点検・修理・交換等のメンテナンスが容易となるように構成したい。
そのため、この蓋部を上方へ起伏開閉回動自在に設ける構成とすると、前述のように乾燥室を上下二層に構成しなければならないために一層全体の高さ寸法を要することになり、また、この蓋部に熱風を送風する熱風導入部や熱風導出部を設け、蓋部を持ち上げて上部開口部を開口した際には、これら熱風導入部等も蓋部と共に取り払われて支承ローラが露出するように構成することが望ましいために、後方で熱風を供給・排出する大型な配管設備も蓋部の起伏開閉に伴って可動自在に設けなければならず、非常にコスト高となる。
即ち、このような二階建てとしなければならない上下二層構成においては、メンテナンス性を向上させるために蓋部を開閉自在に設けると、二階建ての必要高さ寸法が非常に高くなり、また大型とせざるを得ない熱風配管構造も可動部が必要となり複数で大掛かりとなってしまい一層コスト高となり、また上側の乾燥室は高い位置となりメンテナンス性に劣ることになる。
本発明は、このような問題を解決すべく乾燥装置の乾燥能力を高めて搬送スピードを高めフィルム塗工の量産性を向上させることができると共に、省スペース化などのために上下二層構造としなければならないこの乾燥装置の構築を容易にし、メンテナンス性も良好となると共に、上下二層構成の高さ寸法も抑えることのできる構成となって、コストダウンも図れるなど画期的な膜塗工装置に設ける乾燥装置を提供することを目的としている。
特に本発明においては、量産性を高め、省スペース化が図れるこれまでの二階建て構成の乾燥装置、特に両面塗工の場合の片面乾燥室と反対面乾燥室とをこれまで通り上下二層構造として、省スペース化が図れながら、十分な搬送長(乾燥長)を確保して乾燥能力を高めることのできる乾燥装置を、必要に応じて蓋部を開放移動して上部開口部を開口して通紙作業や支承ローラのメンテナンス作業が良好に行えると共に、上下二層構成の必要高さ寸法を抑えることができ、一層メンテナンス性が向上すると共にコストダウンも図れ、また熱風配管構造も容易となる、あるいは予め上下に上側乾燥室形成部と下側乾燥室形成部とを設けたブロック体を次々と隣り合わせ連結することで構成でき、従来のように下側乾燥室を構築した上に更に上側乾燥室を構築するような大掛かりな建築作業を工場内で行う必要もなく、容易にこの上下二層構成の乾燥装置を連結製作でき、このような両面乾燥を順次行える上下二層の乾燥室をメンテナンス性を良好にしつつ容易に構築でき、コストダウンを図れる画期的な膜塗工装置に設ける乾燥装置を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
ノズル部1の先端吐出孔2から塗工液を吐出しながら、このノズル部1と対向するフィルム状の被塗工体4をこのノズル部1に対して搬送させることで前記フィルム状の被塗工体4に塗工液を膜状に塗工するように構成した膜塗工装置に設ける乾燥装置であって、前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体4を搬送通過させる乾燥室を上下複数段設け、この上側乾燥室5Aと下側乾燥室5Bの一方の乾燥室を、前記膜塗工装置により前記フィルム状の被塗工体4の片面に塗工した塗工膜3を乾燥する片面乾燥室とし、他方の乾燥室を、この乾燥を終えた前記フィルム状の被塗工体4の反対面に更に前記膜塗工装置により塗工し、この塗工を終えた前記フィルム状の被塗工体4の反対面の塗工膜3を乾燥する反対面乾燥室として、この上下二層の乾燥室となる前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとにより前記フィルム状の被塗工体4の両面の塗工膜3を順次乾燥する構成とし、この上側乾燥室5A及び下側乾燥室5Bは、夫々前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体4を水平搬送通過させる本体部21にこのフィルム状の被塗工体4を支承する支承ローラ20を複数架設状態に設け、この本体部21の上部開口部を閉塞する複数の蓋部22を夫々開閉移動自在に構成して、この各蓋部22を開放移動することで前記本体部21の上部開口部が開口して前記乾燥室内の前記フィルム状の被塗工体4を支承する前記支承ローラ20が露出する構成とした上下二層の乾燥室を備えた乾燥装置において、少なくとも前記下側乾燥室5Bを形成する下側の前記本体部21の上部開口部を閉塞する前記複数の蓋部22を夫々ガイド部23に沿って後方へ水平スライド自在に設けて開閉移動自在に構成し、前記各蓋部22には、少なくとも前記フィルム状の被塗工体4に熱風を送風する熱風導入部11と、前記蓋部22を閉塞位置に移動した際に熱風供給部24に接続して前記熱風導入部11に熱風を供給する熱風供給接続部26とを設けたことを特徴とする膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、前記複数の各蓋部22を、前記本体部21の上部開口部を閉塞する閉塞位置から昇降自在に設けると共に、この上昇後に前記蓋部22を後方へ水平スライド自在に設けて前記蓋部22を開閉移動自在に構成して、前記蓋部22を前記閉塞位置から上昇することで前記熱風供給接続部26と前記熱風供給部24との接続が外れこの上昇後に後方にスライドさせて前記本体部21の上部開口部を開口するように構成すると共に、逆にこの後方スライドさせた開放位置の前記蓋部22を前方へ戻りスライドさせた後、下降させることで前記上部開口部を閉塞すると共に前記熱風供給接続部26と前記熱風供給部24とが接続されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、前記蓋部22に、前記フィルム状の被塗工体4に熱風を送風する前記熱風導入部11とこの熱風を排出する熱風導出部12とを対向状態に設け、この熱風導入部11と熱風導出部12との間で前記フィルム状の被塗工体4の上方に近接状態に配設してフィルム状の被塗工体4の上面の前記塗工膜3を加熱乾燥する乾燥用ヒータ部13を前記蓋部22に設け、この蓋部22に、前記蓋部22を閉塞位置に移動した際に前記熱風供給部24に接続して前記熱風導入部11に熱風を供給する前記熱風供給接続部26と、前記熱風導出部12からの前記熱風を排出する熱風排出部28に接続する熱風排出接続部29とを設け、前記蓋部22を後方へ水平スライドさせた開放位置に移動させることで前記熱風供給接続部26と前記熱風供給部24及び前記熱風排出接続部29と前記熱風排出部28との各接続が外れると共に、前記乾燥室の上部開口部が開口して前記フィルム状の被塗工体4を支承する前記支承ローラ20が露出し、このフィルム状の被塗工体4を開口した上部開口部から取り除くことで前記支承ローラ20が露出するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、前記蓋部22に設けた前記乾燥用ヒータ部13に熱媒体を供給する熱媒体供給部25と接続する熱媒体供給接続部27及び熱媒体排出部30と接続する熱媒体排出接続部31を前記蓋部22に設け、この蓋部22の後方への水平スライドに追従して回動しこの熱媒体供給部25と熱媒体供給接続部27及びこの熱媒体排出部30と熱媒体排出接続部31との接続を保持する追従回動接続部32を備えたことを特徴とする請求項3記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、ノズル部1の先端吐出孔2から塗工液を吐出しながら、このノズル部1と対向するフィルム状の被塗工体4をこのノズル部1に対して搬送させることで前記フィルム状の被塗工体4に塗工液を膜状に塗工するように構成した膜塗工装置に設ける乾燥装置であって、前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体4を搬送通過させる乾燥室を上下複数段設け、この上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bの一方の乾燥室を、前記膜塗工装置により前記フィルム状の被塗工体4の片面に塗工した塗工膜3を乾燥する片面乾燥室とし、他方の乾燥室を、この乾燥を終えた前記フィルム状の被塗工体4の反対面に更に前記膜塗工装置により塗工し、この塗工を終えた前記フィルム状の被塗工体4の反対面の塗工膜3を乾燥する反対面乾燥室として、この上下二層の乾燥室となる前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとにより前記フィルム状の被塗工体4の両面の塗工膜3を順次乾燥する構成とし、この上側乾燥室5A及び下側乾燥室5Bは、夫々前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体4を水平搬送通過させる本体部21にこのフィルム状の被塗工体4を支承する支承ローラ20を複数架設状態に設け、この本体部21の上部開口部を閉塞する複数の蓋部22を夫々開閉移動自在に構成して、この各蓋部22を開放移動することで前記本体部21の上部開口部が開口して前記乾燥室内の前記フィルム状の被塗工体4を支承する前記支承ローラ20が露出する構成とした上下二層の乾燥室を備えた乾燥装置において、移動可能なブロック体6の上下に、このブロック体6を次々と側方に隣り合わせて複数横列状態に連結することで前記本体部21とこの上部開口部を開閉自在に閉塞する前記複数の蓋部22とから成る所定長の前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとが上下に並設形成される上側乾燥室形成部7Aと下側乾燥室形成部7Bとを設け、この上側乾燥室形成部7Aと下側乾燥室形成部7Bは、前記ブロック体6を複数横列状態に連結することで前記本体部21が形成され分断本体部33とこの上部開口部を開閉自在に閉塞する前記一若しくは複数の蓋部22とで構成し、この上側乾燥室形成部7A若しくは下側乾燥室形成部7Bと連通し前記フィルム状の被塗工体4が搬送通過する出口若しくは入口となる出入口部8を前記各ブロック体6の両側上下に夫々設け、前記分断本体部33の上部開口部を閉塞する前記蓋部22を開放移動して開口することで前記出入口部8も分断開放する構成とし、この出入口部8が連通するように前記各ブロック体6を移動して次々と側方に隣り合わせて横列状態に連結した構成とすると共に、各ブロック体6の各上側乾燥室形成部7A,下側乾燥室形成部7Bが連通して上下二層の前記上側乾燥室5A及び前記下側乾燥室5Bを形成した構成としたことを特徴とする膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、前記各ブロック体6の底部にキャスタ9を設けて床面上を移動自在に設け、この各ブロック体6を次々と前記上下の各出入口部8が対向配設するように隣り合わせ連結して、上下に所定長の前記本体部21と前記複数の蓋部22とから成る前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとを継合並設形成し、各上側乾燥室5A及び下側乾燥室5Bは前記蓋部22により上部開口部を開閉自在に構成したことを特徴とする請求項5記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、各ブロック体6は、移動接地固定可能な大きさの枠組み構成体10に、熱風を導入する熱風導入部11とこの熱風を排出する熱風導出部12とを設けた前記上側乾燥室形成部7A及び下側乾燥室形成部7Bを上下に水平並設形成し、この上側乾燥室形成部7Aと下側乾燥室形成部7Bの左右両端部に前記被塗工体4が搬送通過する前記出入口部8を設けた構成とし、この出入口部8は、下側の分断本体部33に対して上側の前記蓋部22を開放移動することで分断本体部33の上部開口部が開口すると共に前記出入口部8も分断開放して前記分断本体部33に設けた前記支承ローラ20に支承される前記フィルム状の被塗工体4の上方を開放する構成とし、この各ブロック体6の上下の出入口部8が夫々突き合わせ連通するように各ブロック体6を次々と隣り合わせ配設し、この各ブロック体6の連結部分に熱風が漏れないシール部7を施して、前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとをこの各ブロック体6の連結により上下に所定長継合並設形成したことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、前記ブロック体6の少なくとも前記下側乾燥室形成部7Bを形成する前記分断本体部33の上部開口部を閉塞する前記蓋部22を、ガイド部23に沿って後方へ水平スライド自在に設けて開閉移動自在に構成し、前記各蓋部22には、少なくとも前記フィルム状の被塗工体4に熱風を送風する前記熱風導入部11と、前記蓋部22を閉塞位置に移動した際に熱風供給部24に接続して前記熱風導入部11に熱風を供給する熱風供給接続部26とを設けたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、前記複数の各蓋部22を、前記本体部21の上部開口部を閉塞する閉塞位置から昇降自在に設けると共に、この上昇後に前記蓋部22を後方へ水平スライド自在に設けて前記蓋部22を開閉移動自在に構成して、前記蓋部22を前記閉塞位置から上昇することで前記熱風供給接続部26と前記熱風供給部24との接続が外れこの上昇後に後方にスライドさせて前記本体部21の上部開口部を開口するように構成すると共に、逆にこの後方スライドさせた開放位置の前記蓋部22を前方へ戻りスライドさせた後、下降させることで前記上部開口部を閉塞すると共に前記熱風供給接続部26と前記熱風供給部24とが接続されるように構成したことを特徴とする請求項8記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、前記蓋部22に、前記フィルム状の被塗工体4に熱風を送風する前記熱風導入部11とこの熱風を排出する熱風導出部12とを対向状態に設け、この熱風導入部11と熱風導出部12との間で前記フィルム状の被塗工体4の上方に近接状態に配設してフィルム状の被塗工体4の上面の前記塗工膜3を加熱乾燥する乾燥用ヒータ部13を前記蓋部22に設け、この蓋部22に、前記蓋部22を閉塞位置に移動した際に前記熱風供給部24に接続して前記熱風導入部11に熱風を供給する前記熱風供給接続部26と、前記熱風導出部12からの前記熱風を排出する熱風排出部28に接続する熱風排出接続部29とを設け、前記蓋部22を後方へ水平スライドさせた開放位置に移動させることで前記熱風供給接続部26と前記熱風供給部24及び前記熱風排出接続部29と前記熱風排出部28との各接続が外れると共に、前記乾燥室の上部開口部が開口して前記フィルム状の被塗工体4を支承する前記支承ローラ20が露出し、このフィルム状の被塗工体4を開口した上部開口部から取り除くことで前記支承ローラ20が露出するように構成したことを特徴とする請求項8,9のいずれか1項に記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
また、前記蓋部22に設けた前記乾燥用ヒータ部13に熱媒体を供給する熱媒体供給部25と接続する熱媒体供給接続部27及び熱媒体排出部30と接続する熱媒体排出接続部31を前記蓋部22に設け、この蓋部22の後方への水平スライドに追従して回動しこの熱媒体供給部25と熱媒体供給接続部27及びこの熱媒体排出部30と熱媒体排出接続部31との接続を保持する追従回動接続部32を備えたことを特徴とする請求項10記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、片面塗工・乾燥・反対面塗工・乾燥の工程を行う両面塗膜塗工装置を容易に実現でき、乾燥装置の乾燥能力を高めて搬送スピードを高めフィルム塗工の量産性を向上させることができると共に、省スペース化などのために上下二層構造としなければならないこの乾燥装置の構築を容易にし、メンテナンス性も良好となると共に、上下二層構成の高さ寸法も抑えることのできる構成となって、コストダウンも図れるなど画期的な膜塗工装置に設ける乾燥装置となる。
即ち、省スペース化が図れながら、十分な搬送長(乾燥長)を確保して乾燥能力を高めることのできる乾燥装置を、必要に応じて蓋部を開放移動して上部開口部を開口して通紙作業や支承ローラのメンテナンス作業が良好に行えると共に、上下二層構成の必要高さ寸法を抑えることができ、一層メンテナンス性が向上すると共にコストダウンも図れ、また熱風配管構造も容易となるなど極めて実用性に優れた画期的な膜塗工装置に設ける乾燥装置となる。
また、請求項2,3,9,10記載の発明においては、一層簡易な構成で本発明を容易に実現でき、特に請求項3,10記載の発明においては、熱風による表面乾燥に加えて乾燥用ヒータ部によって塗工膜は内部加熱され一層乾燥機能が向上する。
また、請求項4,11記載の発明においては、この乾燥用ヒータ部への熱媒体の供給・排出も良好に保持され更に実用性に優れる。
また、請求項5記載の発明においては、予め上下に上側乾燥室形成部と下側乾燥室形成部とを設けたブロック体を次々と隣り合わせ連結することで構成でき、従来のように下側乾燥室を構築した上に更に上側乾燥室を構築するような大掛かりな建築作業を工場内で行う必要もなく、容易にこの上下二層構成の乾燥装置を連結製作でき、飛躍的にコストダウンを図れ、これにより一層量産性に優れた本装置を容易に実現できる極めて実用性に優れた画期的な膜塗工装置に設ける乾燥装置となる。
また、請求項6,7記載の発明においては、更に本発明を一層簡易な構成で容易に実現できる一層実用性に優れた画期的な膜塗工装置に設ける乾燥装置となる。
また、請求項8,9,10,11記載の発明においては、更に上記請求項5,6,7記載の発明に加えて前記請求項1,2,3,4記載の発明の効果も奏する極めて優れた膜塗工装置に設ける乾燥装置となる。
本実施例の概略構成説明図である。 本実施例の一部の概略構成説明断面図である。 本実施例の要部の説明斜視図である。 本実施例の蓋部開放位置での説明平面図である。 本実施例の蓋部閉塞位置での作動説明側面図である。 本実施例の蓋部上昇位置での作動説明側面図である。 本実施例の蓋部開放位置での作動説明側面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
膜塗工装置によって塗工を終えたフィルム状の被塗工体4は、上下の乾燥室(上側乾燥室5A及び下側乾燥室5B)を折り返し搬送通過することでこの被塗工体4表面に塗工形成された塗工膜3が乾燥される。
即ち、各乾燥室に設けた熱風導入部11から送り込まれた熱風で前記被塗工体4の塗工膜3を熱風乾燥し、例えばこの熱風を前記熱風導出部12から前記乾燥室外へ排出させる。
例えばこの塗工膜3から、暴爆性を有したりそのまま無造作に乾燥室外へ排出できない性質の気化ガスが生じるとしても、これを熱風導出部12から熱風と共に常に排出しながら熱風乾燥することで気化ガスが乾燥室内で危険濃度となることを阻止している。
また、この熱風による表面乾燥に加えて内部から加熱乾燥するIRヒータなどの乾燥用ヒータ部13を更に設けても良い。
このように乾燥室での乾燥機能を高めることで搬送スピードを上げることができるが、この機能アップだけでは十分でないため、乾燥能力を更に向上させるためには、搬送長(乾燥長)を長く確保して乾燥能力を更に向上し搬送スピードを高めて量産性を図ることが望ましく、そのため前述のように乾燥室は横長となり、更に省スペース化のために二階建て(上下二層構成)にする必要があり、また前述のように両面塗工においては各塗工面の乾燥に夫々十分な長さの乾燥室が必要となるため一層長大な乾燥装置とする必要があることから、やはり省スペース化や工場スペースの制約などによって二階建てとする必要がある。
従来、このような二階建ての乾燥装置は、下側乾燥室を構築した後その上に更に枠組みを設けて上側乾燥室を積層状態に構築しなければならず、工場内で大掛かりな建築作業を要する。
また、前述したように、フィルム状の被塗工体4の通紙作業やこれを取り払う作業並びに支承ローラ20の修理・交換などのメンテナンス性向上のため、乾燥室は夫々これを形成する本体部21とこの本体部21の上部開口部を開閉自在に閉塞する複数の蓋部22とから成り、この蓋部22側に熱風導入部11や熱風導出部12を設け、この蓋部22を持ち上げ本体部21の上部開口部を開口して本体部21の支承ローラ20を露出する構成とするため、この二階建ての高さ寸法も高く取る必要があり、それだけ一層工場内で大掛かりな建築作業を要するし、二階部の上側乾燥室が高い位置となりメンテナンス性も劣ることになる。
しかし本発明は、この蓋部22を起伏回動自在に設けて手前を上方に持ち上げることで本体部21の上部開口部を開口する構成とせず、後方へ水平スライド自在に設けて開閉移動自在に設け、この後方への水平スライドにより、上部開口部が開口すると共に、この開閉移動によってこの蓋部22の熱風供給接続部26や熱風排出接続部29と、熱風供給部24や熱風排出部28との接続が外れ、また戻りスライドさせて閉塞状態にすることでこれらの接続が再びなされて熱風導入部11に熱風が供給され乾燥室内に送風され、熱風導出部12から熱風排出部28へと排出されるように構成している。
従って、少なくとも下側の下側乾燥室5Bをこのような水平スライド自在な蓋部22で構成することで高さ寸法を抑えることができると共に、大型配管を必要とする熱風供給・排出の配管構造もこのような接続部26,28による着脱式とすることで大型配管自体に可動部を要しないために容易に実現でき、コストダウンを図れる。
また、この接続部26,28の着脱が簡易な構成にして確実に行われるように蓋部22を昇降させることで着脱させ、この上昇離脱後に後方へ水平スライドすることにより上部開口部を開口する構成としても良い。この場合接続部の着脱に必要な昇降高さと、メンテナンス時に必要な上方空間を確保すれば良いため、やはりこの場合においても上下二層構成の高さ寸法は十分に抑えることができ、また上側乾燥室5Aの位置、即ち上側の本体部21(各分断本体部33)の位置を低く設計でき、製作もまたメンテナンス性も一層向上することとなる。
即ち、高さ寸法を抑えることで上側乾燥室5Aを低い位置に配設できるため、この構築作業も容易となりメンテナンス性も更に向上し、また可動式の蓋部22であってメンテナンス性向上のためこの蓋部22に熱風導入部11や熱風導出部12などを設けても、この蓋部22の可動(わずかな昇降と後方への水平スライド)によって熱風供給部24や熱風排出部28との接続が着脱され、これらを蓋部22の開閉移動(水平スライド)に追従して熱風配管を可動自在な構成や屈曲自在な構成とする必要がなく、この大型となる熱風配管設備もこのように容易に製作可能な構成となり飛躍的なコストダウンが図れる。
更に具体的にはこの接続の着脱を前述のように例えば蓋部22の昇降で行い後方へのスライドにより本体部21の上部開口部を開閉する構成とすれば、一層容易に本発明を実現できる。
また、請求項5〜11記載の本発明においては、移動可能な小型のブロック体6、即ち、床面に沿って押動スライド自在なあるいは容易に吊り上げ搬送自在な大きさとしたブロック体6を予め製作し、これを必要に応じて現場(工場内)で継合連結して所望の乾燥長にできるように構成としている。
即ち、この移動可能な大きさに設定した各ブロック体6の上下に、上側乾燥室形成部7Aと下側乾燥室形成部7Bとを設け、このブロック体6を次々と側方に隣り合わせて複数横列状態に連結することで所望長、即ち量産性向上のため搬送スピードを高めることのできる乾燥長の前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとが上下に継合並設形成される構成としている。
更に説明すると、移動可能なブロック体6の上下に、このブロック体6を次々と側方に隣り合わせて複数横列状態に連結することで前記本体部21とこの上部開口部を開閉自在に閉塞する前記複数の蓋部22とから成る所定長の前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとが上下に並設形成される上側乾燥室形成部7Aと下側乾燥室形成部7Bとを設け、この上側乾燥室形成部7Aと下側乾燥室形成部7Bは、前記ブロック体6を複数横列状態に連結することで前記本体部21が形成されることになる分断本体部33とこの上部開口部を開閉自在に閉塞する前記一若しくは複数の蓋部22とで構成し、この上側乾燥室形成部7A若しくは下側乾燥室形成部7Bと連通し前記フィルム状の被塗工体4が搬送通過する出口若しくは入口となる出入口部8を前記各ブロック体6の両側上下に夫々設け、前記分断本体部33の上部開口部を閉塞する前記蓋部22を開放移動して開口することでこの出入口部8も分断開放する構成とし、この出入口部8が連通するように前記各ブロック体6を移動して次々と側方に隣り合わせて横列状態に連結した構成としている。
従って、従来のように下側乾燥室を構築した上に更に上側乾燥室を構築するような大掛かりな建築作業を工場内で行う必要もなく、予め量産した移動可能な継合パーツであるブロック体6を工場内に運び入れて次々と連結させていくことで、容易にこの上下二層構成で上下の乾燥室が共に所望長となる乾燥装置を連結製作でき、飛躍的にコストダウンを図れ、これにより一層量産性に優れた本装置を容易に実現できる画期的な膜塗工装置に設ける乾燥装置となる。
また、請求項8,9,10,11記載の発明においては、この双方の発明の効果、即ち請求項1,2,3,4の発明の効果及び請求項5,6,7記載の発明の効果のいずれも発揮することとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、巻取ロール17から引き出したフィルム状の被塗工体4を塗工用のノズル部1と対向する支持ローラ15などを介して引き出し搬送し、このノズル部1の先端吐出孔2から塗工液を吐出させて、この支持ローラ15で支承されている被塗工体4の片面にこの塗工液を塗工した後、乾燥装置の下側乾燥室5Bを水平搬送通過させて乾燥し、更にこの通り抜けたフィルム状の被塗工体4にそのまま連続して同様の膜塗工装置によって反対面にも塗工した後に、折り返し搬送(方向転換)して乾燥装置の上側乾燥室5Aを更に水平搬送通過させて乾燥し前記回収ロール18に巻き取る両面膜塗工装置に設ける上下二層構成の前記乾燥装置に本発明を適用したものである。
即ち、本実施例のこの乾燥装置は上下二層構成とし、ノズル部1の先端吐出孔2から塗工液を吐出しながら、このノズル部1と対向するフィルム状の被塗工体4をこのノズル部1に対して搬送させることで前記フィルム状の被塗工体4に塗工液を膜状に塗工するように構成した膜塗工装置を左右に設け、夫々の膜塗工装置により片面及び反対面に塗工を終えたフィルム状の被塗工体4を遂次搬送通過させる乾燥室を上下二段に設けた構成としている。
具体的には本実施例では一方側に設けた膜塗工装置で片面に塗工したフィルム状の被塗工体4を引き取り搬送通過させて乾燥させる片面乾燥室と、反対側に設けた反対面に塗工する膜塗工装置で反対面にも更に塗工した被塗工体4を引き取り搬送通過させて乾燥する反対面乾燥室とを上下に設けた乾燥装置であり、この上側乾燥室5Aと下側乾燥室5Bとの一方を前記片面乾燥室として搬送通過させた後、方向転換して他方の乾燥室を反対面乾燥室として搬送通過させて前記フィルム状の被塗工体4の両面に塗工した塗工膜3を連続して遂次乾燥するように構成している。
この上側乾燥室5A及び下側乾燥室5Bは、夫々前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体4を水平搬送通過させる本体部21にこのフィルム状の被塗工体4を支承する支承ローラ20を複数架設状態に設け、この本体部21の上部開口部をその各区画毎閉塞する複数の蓋部22を夫々開閉移動自在に構成して、この各蓋部22を開放移動することで前記本体部21の上部開口部のその区画部分が開口して前記乾燥室内の前記フィルム状の被塗工体4を支承する前記支承ローラ20が露出し、このフィルム状の被塗工体4を取り去ることで支承ローラ20が交換自在に露出する構成としている。
このように、乾燥室内、即ち本体部21の凹部内には、水平方向に支承ローラ20を多数並設架設し、この支承ローラ20上に前記フィルム状の被塗工体4を通紙し、このフィルム状の被塗工体4を引き取り水平搬送するように構成するが、この乾燥室をこの本体部21とこの上部開口部を閉塞する前記複数の蓋部22で構成し、この各蓋部22を開放移動することで前記上部開口部のその蓋部22で閉塞していた部分(区画部分)がを開口し、前記フィルム状の被塗工体4の通紙作業や取り外し作業、並びにこのフィルム状の被塗工体4を支承する支承ローラ20の点検・修理・交換等のメンテナンスが容易となるように構成している。
しかし、この蓋部22を奥側を支点に手前側を持ち上げる起伏開閉回動自在に設ける構成とすると、上下二層に構成しなければならない乾燥装置の全体の高さ寸法が非常に高くなってしまい、また、この蓋部22に熱風を送風する熱風導入部11や熱風導出部12を設けて、蓋部22を持ち上げることでこれら熱風導入部11等も蓋部22と共に取り払われて支承ローラ20が露出するように構成することが望ましいために、後方で熱風を供給・排出する大型な配管設備も蓋部22の起伏開閉に伴って可動自在に設けなければならず、非常にコスト高となる。
即ち、このような二階建てとしなければならない上下二層構成においては、メンテナンス性を向上させるために蓋部22を開閉自在に設けると、二階建てに必要な高さ寸法が非常に高くなり、また熱風配管構造も複数で大掛かりとなり一層コスト高となり、また上側の乾燥室のメンテナンス性にも劣ることになる。
この点、本実施例は、上側乾燥室5A及び下側乾燥室5Bを形成する上側の本体部21及び下側の本体部21の夫々の上部開口部を閉塞する前記複数の蓋部22を夫々ガイド部23に沿って後方へ水平スライド自在に設けて開閉移動自在に構成し、前記各蓋部22には、少なくとも前記フィルム状の被塗工体4に熱風を送風する熱風導入部11と、前記蓋部22を閉塞位置に移動した際に熱風供給部24に接続して前記熱風導入部11に熱風を供給する熱風供給接続部26とを設けた構成としている。
具体的には、前記複数の各蓋部22を、前記本体部21の上部開口部を閉塞する閉塞位置から昇降自在に設けると共に、この上昇後に前記蓋部22を後方へ水平スライド自在に設けて前記蓋部22を開閉移動自在に構成して、前記蓋部22を前記閉塞位置から上昇することで前記熱風供給接続部26と前記熱風供給部24との接続が外れこの上昇後に後方にスライドさせて前記本体部21の上部開口部を開口するように構成すると共に、逆にこの後方スライドさせた開放位置の前記蓋部22を前方へ戻りスライドさせた後、下降させることで前記上部開口部を閉塞すると共に前記熱風供給接続部26と前記熱風供給部24とが接続されるように構成している。
また、更に説明すると、本実施例の蓋部22には、前記フィルム状の被塗工体4に熱風を送風する前記熱風導入部11とこの熱風を排出する熱風導出部12とを対向状態に設け、この熱風導入部11と熱風導出部12との間で前記フィルム状の被塗工体4の上方に近接状態に配設してフィルム状の被塗工体4の上面の前記塗工膜3を加熱乾燥する乾燥用ヒータ部13を前記蓋部22に設け、この蓋部22に、前記蓋部22を閉塞位置に移動した際に前記熱風供給部24に接続して前記熱風導入部11に熱風を供給する前記熱風供給接続部26と、前記熱風導出部12からの前記熱風を排出する熱風排出部28に接続する熱風排出接続部29とを設け、前記蓋部22を後方へ水平スライドさせた開放位置に移動させることで前記熱風供給接続部26と前記熱風供給部24及び前記熱風排出接続部29と前記熱風排出部28との各接続が外れると共に、前記乾燥室の上部開口部が開口して前記フィルム状の被塗工体4を支承する前記支承ローラ20が露出し、このフィルム状の被塗工体4を開口した上部開口部から取り除くことで前記支承ローラ20が露出するように構成している。
また、前記蓋部22に設けた前記乾燥用ヒータ部13に熱媒体を供給する熱媒体供給部25と接続する熱媒体供給接続部27及び熱媒体排出部30と接続する熱媒体排出接続部31を前記蓋部22に設け、この蓋部22の後方への水平スライドに追従して回動しこの熱媒体供給部25と熱媒体供給接続部27及びこの熱媒体排出部30と熱媒体排出接続部31との接続を保持する追従回動接続部32を備えている。
具体的には、後述する各ブロック体6を構成する枠組み構成体10にガイド部23としてガイドレール部23を後方に並設状態として水平突設し、このガイドレール部23にスライド自在に係合するスライダーとしてのフレーム35を設け、このフレーム35間に前記蓋部22を設ける構成として、蓋部22を前記フレーム35を介して前記ガイドレール部23に沿って吊下げ状態にして後方へ水平スライド自在に設けた構成としている。
このフレーム部35の数ヵ所に昇降装置34を介して蓋部22を垂設する構成としている。
即ち、昇降装置34の進退ロッドに蓋部22を垂設した構成とし、この進退ロッドを引き上げることで、蓋部22を、前記接続部26,28の接続が外れ後方へのスライド可能となるストロークだけ上昇させ、逆に進退ロッドを押し下げることでこの蓋部22を下降させ各接続部26,28がパッキンなどを押圧しつつ気密状態に押さえ付け接続されるように構成している。
このように固定側となる熱風供給部24,熱風排出部28の接続受部を上方に向け、この接続受部に対して蓋部22の後部に下方に向けて突設した前記熱風供給接続部26と前記熱風排出接続部29とが蓋部22の下降と共に下降してパッキンを押圧して気密状態となるように押圧接続するように構成している。
また、水蒸気等の熱媒体を乾燥用ヒータ13に送り込む熱媒体供給部25と熱媒体供給接続部27や熱媒体排出部30と熱媒体排出接続部31とは、大型な配管を要しないため、前述のような追従回動接続部32を介して接続し、蓋部22が上昇水平スライドしても接続が外れることなく追従折曲回動して、接続が保持されるように構成している。
具体的には、スイベルジョイントで接続して折曲自在に設けた複数の配管で接続する構成としている。
また、本実施例では、移動可能な小型のブロック体6、即ち、床面に沿って押動スライド自在なあるいは容易に吊り上げ搬送自在な大きさとした乾燥装置形成用パーツとしてのブロック体6を予め製作し、これを必要に応じて現場(工場内)で継合連結して所望の乾燥長とできるように構成としている。
即ち、この移動可能な大きさに設定した各ブロック体6の上下に、上側乾燥室形成部7Aと下側乾燥室形成部7Bとを設け、このブロック体6を次々と側方に隣り合わせて複数横列状態に連結することで所望長、即ち量産性向上のため搬送スピードを高めることのできる乾燥長の前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとが上下に継合並設形成される構成としている。
各ブロック体6は、移動接地固定可能な大きさの枠組み構成体10に、熱風を導入する熱風導入部11とこの熱風を排出する熱風導出部12とを設けた前記上側乾燥室形成部7A及び下側乾燥室形成部7Bを上下に水平並設形成している。
この各上側乾燥室形成部7A及び下側乾燥室形成部7Bは、夫々分断本体部33とこの上部開口部を閉塞する蓋部22を枠組み構成体10に上下二段設けた構成としている。
この分断本体部33と蓋部22とから成る上側乾燥室形成部7Aと下側乾燥室形成部7Bの左右両端部に前記被塗工体4が搬送通過する前記出入口部8を設けた構成とし、この出入口部8は、下側の分断本体部33に対して上側の前記蓋部22を開放移動することで分断本体部33の上部開口部が開口すると共にこの出入口部8も分断開放して前記分断本体部33に設けた前記支承ローラ20に支承される前記フィルム状の被塗工体4の上方を開放する構成とし、この各ブロック体6の上下の出入口部8が夫々突き合わせ連通するように各ブロック体6を次々と隣り合わせ配設し、この各ブロック体6の連結部分に熱風が漏れないシール部7を施して、前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとをこの各ブロック体6の連結により上下に所定長継合並設形成している。
例えば各ブロック体6の側面を突き合わせて各出入口部8が突き合わせ配設され、これを係合止めさせたり、パッキン部を押圧させつつ係止ロックさせるなどして連結固定する構成としてもよいが、単にこの突き合わせ状態(合わせ目)をテープなどで巻き付けてシールし連結する構成としてもよい。後述する実施例では出入口部8を囲むようにシール部7としてのパッキン部7を突出状態に設け、このパッキン部7を押圧して各ブロック体6を突き合わせテープなどを巻き付けて更にシール固定した構成としている。
また本実施例では、前記各ブロック体6の底部にキャスタ9を設けて床面上を容易にスライド移動自在に設け、この各ブロック体6を次々と押動して隣り合わせるだけで各出入口部8が対向配設(突き合わせ連通)するように構成し、これにシール部を施すが、例えば前述のようにシール部7として出入口部8の周囲の側面を突出したパッキン部7を押圧してこの突き合わせ連結部分をテープで巻回してシールすると共に止着することで連結し、この連結により上下に各ブロック体6の各上側乾燥室形成部7A,下側乾燥室形成部7Bによって所定長の前記上側乾燥室5Aと前記下側乾燥室5Bとが継合並設形成する構成としている。
また本実施例の各ブロック体6は、前述のように、設置する各工場に運搬容易な大きさに設定した枠組み構成体10に、熱風を導入する熱風導入部11とこの熱風を排出する熱風導出部12とを設けた前記分断本体部33と蓋部22から成る前記上側乾燥室形成部7A及び下側乾燥室形成部7Bを上下に水平並設形成し、この上側乾燥室形成部7Aと下側乾燥室形成部7Bの左右両端部に前記被塗工体4が搬送通過する前記出入口部8を設けた構成とし、工場搬入後は下部のキャスタ9によって床面に沿ってスライド移動してこの各ブロック体6の上下の出入口部8が夫々突き合わせ連通するように各ブロック体6を次々と隣り合わせ配設し、この各ブロック体6の連結部分に熱風が漏れない前記シール部7を施して連結している。
また、連結後は接地脚部19を伸長して接地させ固定保持するように構成している。
また本実施例では、前述のように各ブロック体6の分断本体部33を閉塞する蓋部22に上側乾燥室形成部7A及び下側乾燥室7Bに熱風を送出する熱風導入部11とこの熱風を排出する熱風導出部12とを設けて、この熱風導入部11から送り込まれた熱風で塗工膜3の表面を加熱乾燥し、この熱風乾燥する熱風をこの塗工膜3から生じる気化ガスと共に熱風導出部12から乾燥室外へ排出されるように構成している。
そして本実施例ではこの熱風乾燥と併用させて、輻射熱で塗工膜3の内部を加熱乾燥させて乾燥機能を高める乾燥用ヒータ部13をフィルム状の被塗工体4に対向状態に近接配設するが、この乾燥用ヒータ部13は、プレート体とせずに、前記熱風が通過する通風間隙を介して複数のヒータ棒状部14が前記被塗工体4の面方向に並設した構成として、フィルム状の被塗工体4にフィルム振動が生じる場合に接触してしまう位置までは近づけないものの、前述した熱風乾燥や気化ガスによる暴爆のおそれなどを考慮しつつできるだけ近接して、輻射熱による乾燥を併用して乾燥能力の一層の向上を図っている。
また、更に具体的に説明すると、本実施例では、例えば、アルミ製又は銅製などの金属製フィルムを被塗工体4とし、この表面にコバルト酸リチウムなどの正極活性物質又はグラファイトなどの負極活性物質にバインダー(NNPなどの溶媒)などを混合しこれを塗工液として、100μmオーダーの薄膜を両面に塗工形成するリチウムイオン電池形成材を作製する膜塗工装置で、この片面毎塗工する各膜塗工装置の搬送下流側に夫々設けられることになる上側乾燥室5Aと下側乾燥室5Bを上下二段に配した乾燥装置である。
また本実施例では、各乾燥室5A,5Bを各ブロック体6により複数ブロックに分けて夫々が出入口部8で連設した構成とし、各ブロック乾燥室毎に搬送上流側に搬送方向に向かって熱風を送出する熱風導入部11と、これと対向するように反対側に熱風導出部12とを一対若しくは複数対設けた構成とし、この各ブロック乾燥室の下側に設けた支承ローラ20に支承させてフィルム状の被塗工体4を乾燥室内を搬送通過するように引き取り搬送する構成とし、この乾燥室の上方で熱風導入部11から熱風導出部12へと熱風が送風されこの被塗工体4の上面に塗工形成された塗工膜3を熱風乾燥し、更にこの被塗工体4と近接対向状態にして被塗工体4の面方向に並設状態に配設する多数の前記ヒータ棒状部14から成る前記乾燥用ヒータ部13をこの被塗工体4の上方に配設し、このヒータ棒状部14間の前記通風間隙を介して熱風が行き来しその下方の被塗工体4の塗工膜3に送風されるように構成している。
また、図示していないが、このヒータ棒状部14に熱風導風部を突設するなどして前記通風間隙を介して、前記熱風導入部11から送り込まれる熱風を前記被塗工体4の塗工膜3に向けて導風するように構成して、乾燥用ヒータ部13を近づけて効率を高めても、確実に熱風を塗工膜3に送り込み熱風乾燥を維持しつつ気化ガスを停留させることもなく熱風と共に排出するように構成している。
また、前記ヒータ棒状部14は、電熱線などの熱源を内装するか、高温水蒸気やオイルなど高温媒体を流通させ、この熱により表面の(セラミック)から赤外線を発する赤外線ヒータ(IRヒータ)としている。
具体的には、本実施例では高温水蒸気を流通させるパイプをセラミックで形成若しくはセラミックを被覆し、このヒータ棒状部14を端部で折り返して被塗工体4の所定範囲をこの折り返される多数の並設したヒータ棒状部14で覆い、この連通する各ヒータ棒状部14に高温水蒸気を流通させて表面から発せられる赤外線による輻射熱によって塗工膜3を内部からも加熱乾燥する折り返し棒状部並設形のIRヒータで構成している。
言い換えると、プレート状のIRヒータでなく、高温水蒸気を通して表面から赤外線を発する左右で折り返し反転する連通した多数のヒータ棒状部14が並設したタイプのIRヒータとし、この各ヒータ棒状部14の長さ方向が前記被塗工体4の搬送方向と直交する方向にしてこの被塗工体4の搬送方向に並設状態となるようにして、被塗工体4の上方に対向状態に蓋部22を閉塞することで近接配設した構成としている。
また、本実施例では、熱風導入・導出ダクトを連結する前記熱風導入部11と前記熱風導出部12及び前記IRヒータなどの前記高温媒体の導入・導出管と連結する前記乾燥用ヒータ部13を、各ブロック体6の各上側乾燥室形成部7A,下側乾燥室形成部7Bを開閉する開閉蓋16に設けた構成としている。
尚、本発明は、実施例限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 ノズル部
2 先端突出孔
3 塗工膜
4 フィルム状の被塗工体
5A 上側乾燥室
5B 下側乾燥室
6 ブロック体
7 シール部
7A 上側乾燥室形成部
7B 下側乾燥室形成部
8 出入口部
9 キャスタ
10 枠組み構成体
11 熱風導入部
12 熱風導出部
13 乾燥用ヒータ部
20 支承ローラ
21 本体部
22 蓋部
23 ガイド部
24 熱風供給部
25 熱媒体供給部
26 熱風供給接続部
27 熱媒体供給接続部
28 熱風排出部
29 熱風排出接続部
30 熱媒体排出部
31 熱媒体排出接続部
32 追従回動接続部
33 分断本体部

Claims (11)

  1. ノズル部の先端吐出孔から塗工液を吐出しながら、このノズル部と対向するフィルム状の被塗工体をこのノズル部に対して搬送させることで前記フィルム状の被塗工体に塗工液を膜状に塗工するように構成した膜塗工装置に設ける乾燥装置であって、前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体を搬送通過させる乾燥室を上下複数段設け、この上側乾燥室と下側乾燥室の一方の乾燥室を、前記膜塗工装置により前記フィルム状の被塗工体の片面に塗工した塗工膜を乾燥する片面乾燥室とし、他方の乾燥室を、この乾燥を終えた前記フィルム状の被塗工体の反対面に更に前記膜塗工装置により塗工し、この塗工を終えた前記フィルム状の被塗工体の反対面の塗工膜を乾燥する反対面乾燥室として、この上下二層の乾燥室となる前記上側乾燥室と前記下側乾燥室とにより前記フィルム状の被塗工体の両面の塗工膜を順次乾燥する構成とし、この上側乾燥室及び下側乾燥室は、夫々前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体を水平搬送通過させる本体部にこのフィルム状の被塗工体を支承する支承ローラを複数架設状態に設け、この本体部の上部開口部を閉塞する複数の蓋部を夫々開閉移動自在に構成して、この各蓋部を開放移動することで前記本体部の上部開口部が開口して前記乾燥室内の前記フィルム状の被塗工体を支承する前記支承ローラが露出する構成とした上下二層の乾燥室を備えた乾燥装置において、少なくとも前記下側乾燥室を形成する下側の前記本体部の上部開口部を閉塞する前記複数の蓋部を夫々ガイド部に沿って後方へ水平スライド自在に設けて開閉移動自在に構成し、前記各蓋部には、少なくとも前記フィルム状の被塗工体に熱風を送風する熱風導入部と、前記蓋部を閉塞位置に移動した際に熱風供給部に接続して前記熱風導入部に熱風を供給する熱風供給接続部とを設けたことを特徴とする膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  2. 前記複数の各蓋部を、前記本体部の上部開口部を閉塞する閉塞位置から昇降自在に設けると共に、この上昇後に前記蓋部を後方へ水平スライド自在に設けて前記蓋部を開閉移動自在に構成して、前記蓋部を前記閉塞位置から上昇することで前記熱風供給接続部と前記熱風供給部との接続が外れこの上昇後に後方にスライドさせて前記本体部の上部開口部を開口するように構成すると共に、逆にこの後方スライドさせた開放位置の前記蓋部を前方へ戻りスライドさせた後、下降させることで前記上部開口部を閉塞すると共に前記熱風供給接続部と前記熱風供給部とが接続されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  3. 前記蓋部に、前記フィルム状の被塗工体に熱風を送風する前記熱風導入部とこの熱風を排出する熱風導出部とを対向状態に設け、この熱風導入部と熱風導出部との間で前記フィルム状の被塗工体の上方に近接状態に配設してフィルム状の被塗工体の上面の前記塗工膜を加熱乾燥する乾燥用ヒータ部を前記蓋部に設け、この蓋部に、前記蓋部を閉塞位置に移動した際に前記熱風供給部に接続して前記熱風導入部に熱風を供給する前記熱風供給接続部と、前記熱風導出部からの前記熱風を排出する熱風排出部に接続する熱風排出接続部とを設け、前記蓋部を後方へ水平スライドさせた開放位置に移動させることで前記熱風供給接続部と前記熱風供給部及び前記熱風排出接続部と前記熱風排出部との各接続が外れると共に、前記乾燥室の上部開口部が開口して前記フィルム状の被塗工体を支承する前記支承ローラが露出し、このフィルム状の被塗工体を開口した上部開口部から取り除くことで前記支承ローラが露出するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  4. 前記蓋部に設けた前記乾燥用ヒータ部に熱媒体を供給する熱媒体供給部と接続する熱媒体供給接続部及び熱媒体排出部と接続する熱媒体排出接続部を前記蓋部に設け、この蓋部の後方への水平スライドに追従して回動しこの熱媒体供給部と熱媒体供給接続部及びこの熱媒体排出部と熱媒体排出接続部との接続を保持する追従回動接続部を備えたことを特徴とする請求項3記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  5. ノズル部の先端吐出孔から塗工液を吐出しながら、このノズル部と対向するフィルム状の被塗工体をこのノズル部に対して搬送させることで前記フィルム状の被塗工体に塗工液を膜状に塗工するように構成した膜塗工装置に設ける乾燥装置であって、前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体を搬送通過させる乾燥室を上下複数段設け、この上側乾燥室と前記下側乾燥室の一方の乾燥室を、前記膜塗工装置により前記フィルム状の被塗工体の片面に塗工した塗工膜を乾燥する片面乾燥室とし、他方の乾燥室を、この乾燥を終えた前記フィルム状の被塗工体の反対面に更に前記膜塗工装置により塗工し、この塗工を終えた前記フィルム状の被塗工体の反対面の塗工膜を乾燥する反対面乾燥室として、この上下二層の乾燥室となる前記上側乾燥室と前記下側乾燥室とにより前記フィルム状の被塗工体の両面の塗工膜を順次乾燥する構成とし、この上側乾燥室及び下側乾燥室は、夫々前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体を水平搬送通過させる本体部にこのフィルム状の被塗工体を支承する支承ローラを複数架設状態に設け、この本体部の上部開口部を閉塞する複数の蓋部を夫々開閉移動自在に構成して、この各蓋部を開放移動することで前記本体部の上部開口部が開口して前記乾燥室内の前記フィルム状の被塗工体を支承する前記支承ローラが露出する構成とした上下二層の乾燥室を備えた乾燥装置において、移動可能なブロック体の上下に、このブロック体を次々と側方に隣り合わせて複数横列状態に連結することで前記本体部とこの上部開口部を開閉自在に閉塞する前記複数の蓋部とから成る所定長の前記上側乾燥室と前記下側乾燥室とが上下に並設形成される上側乾燥室形成部と下側乾燥室形成部とを設け、この上側乾燥室形成部と下側乾燥室形成部は、前記ブロック体を複数横列状態に連結することで前記本体部が形成され分断本体部とこの上部開口部を開閉自在に閉塞する前記一若しくは複数の蓋部とで構成し、この上側乾燥室形成部若しくは下側乾燥室形成部と連通し前記フィルム状の被塗工体が搬送通過する出口若しくは入口となる出入口部を前記各ブロック体の両側上下に夫々設け、前記分断本体部の上部開口部を閉塞する前記蓋部を開放移動して開口することで前記出入口部も分断開放する構成とし、この出入口部が連通するように前記各ブロック体を移動して次々と側方に隣り合わせて横列状態に連結した構成とすると共に、各ブロック体の各上側乾燥室形成部,下側乾燥室形成部が連通して上下二層の前記上側乾燥室及び前記下側乾燥室を形成した構成としたことを特徴とする膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  6. 前記各ブロック体の底部にキャスタを設けて床面上を移動自在に設け、この各ブロック体を次々と前記上下の各出入口部が対向配設するように隣り合わせ連結して、上下に所定長の前記本体部と前記複数の蓋部とから成る前記上側乾燥室と前記下側乾燥室とを継合並設形成し、各上側乾燥室及び下側乾燥室は前記蓋部により上部開口部を開閉自在に構成したことを特徴とする請求項5記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  7. 各ブロック体は、移動接地固定可能な大きさの枠組み構成体に、熱風を導入する熱風導入部とこの熱風を排出する熱風導出部とを設けた前記上側乾燥室形成部及び下側乾燥室形成部を上下に水平並設形成し、この上側乾燥室形成部と下側乾燥室形成部の左右両端部に前記被塗工体が搬送通過する前記出入口部を設けた構成とし、この出入口部は、下側の分断本体部に対して上側の前記蓋部を開放移動することで分断本体部の上部開口部が開口すると共に前記出入口部も分断開放して前記分断本体部に設けた前記支承ローラに支承される前記フィルム状の被塗工体の上方を開放する構成とし、この各ブロック体の上下の出入口部が夫々突き合わせ連通するように各ブロック体を次々と隣り合わせ配設し、この各ブロック体の連結部分に熱風が漏れないシール部を施して、前記上側乾燥室と前記下側乾燥室とをこの各ブロック体の連結により上下に所定長継合並設形成したことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  8. 前記ブロック体の少なくとも前記下側乾燥室形成部を形成する前記分断本体部の上部開口部を閉塞する前記蓋部を、ガイド部に沿って後方へ水平スライド自在に設けて開閉移動自在に構成し、前記各蓋部には、少なくとも前記フィルム状の被塗工体に熱風を送風する前記熱風導入部と、前記蓋部を閉塞位置に移動した際に熱風供給部に接続して前記熱風導入部に熱風を供給する熱風供給接続部とを設けたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  9. 前記複数の各蓋部を、前記本体部の上部開口部を閉塞する閉塞位置から昇降自在に設けると共に、この上昇後に前記蓋部を後方へ水平スライド自在に設けて前記蓋部を開閉移動自在に構成して、前記蓋部を前記閉塞位置から上昇することで前記熱風供給接続部と前記熱風供給部との接続が外れこの上昇後に後方にスライドさせて前記本体部の上部開口部を開口するように構成すると共に、逆にこの後方スライドさせた開放位置の前記蓋部を前方へ戻りスライドさせた後、下降させることで前記上部開口部を閉塞すると共に前記熱風供給接続部と前記熱風供給部とが接続されるように構成したことを特徴とする請求項8記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  10. 前記蓋部に、前記フィルム状の被塗工体に熱風を送風する前記熱風導入部とこの熱風を排出する熱風導出部とを対向状態に設け、この熱風導入部と熱風導出部との間で前記フィルム状の被塗工体の上方に近接状態に配設してフィルム状の被塗工体の上面の前記塗工膜を加熱乾燥する乾燥用ヒータ部を前記蓋部に設け、この蓋部に、前記蓋部を閉塞位置に移動した際に前記熱風供給部に接続して前記熱風導入部に熱風を供給する前記熱風供給接続部と、前記熱風導出部からの前記熱風を排出する熱風排出部に接続する熱風排出接続部とを設け、前記蓋部を後方へ水平スライドさせた開放位置に移動させることで前記熱風供給接続部と前記熱風供給部及び前記熱風排出接続部と前記熱風排出部との各接続が外れると共に、前記乾燥室の上部開口部が開口して前記フィルム状の被塗工体を支承する前記支承ローラが露出し、このフィルム状の被塗工体を開口した上部開口部から取り除くことで前記支承ローラが露出するように構成したことを特徴とする請求項8,9のいずれか1項に記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置。
  11. 前記蓋部に設けた前記乾燥用ヒータ部に熱媒体を供給する熱媒体供給部と接続する熱媒体供給接続部及び熱媒体排出部と接続する熱媒体排出接続部を前記蓋部に設け、この蓋部の後方への水平スライドに追従して回動しこの熱媒体供給部と熱媒体供給接続部及びこの熱媒体排出部と熱媒体排出接続部との接続を保持する追従回動接続部を備えたことを特徴とする請求項10記載の膜塗工装置に設ける乾燥装置。
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