JP2012047354A - 空気処理機器の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化や高コスト化を招くことなく、主に人の動きにより発生した室内の空気の汚れを迅速に除去することができる空気処理機器の制御装置を提供する。
【解決手段】空気処理機器の制御装置において、空気処理機器本体に設けられた送風手段と、前記空気処理機器本体に設けられ、空気の汚れを検知する汚れ検知手段と、前記汚れ検知手段による検知結果に基づいて前記送風手段の送風量を制御する制御手段と、人の動きを検知する人検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記人検知手段が人の動きを検知した場合に、人の動きを検知してから所定の設定時間が経過するまでは、前記汚れ検知手段による検知結果に基づく前記送風手段の送風量の制御よりも優先して、前記送風手段の送風量を人の動きを検知する前よりも増加させるよう制御する構成とする。
【選択図】図5

Description

この発明は、空気処理機器の制御装置に関するものである。
従来、空気清浄機等の空気処理機器においては、室内の人の動きを検知する人検知手段(センサー)の検知結果に応じて、送風装置の風量の強弱を自動制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、室内の空気の汚れを検知するほこりセンサーや臭いセンサー等の汚れ検知手段の検知結果に応じて、送風装置の送風量を段階的に自動制御するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−114345号公報 特開2002−372291号公報
このように、従来、空気清浄機等の空気処理機器においては、自動運転する際に、室内の人や空気の汚れを検知することにより風量を制御するものがある。これらの従来の空気処理機器は、室内の人の動きに応じて送風装置のファンの回転数を上下させたり、室内の空気の汚れに応じて汚れが多ければ送風量を増やすためにファンの回転数を上げ、逆に汚れが少なければファンの回転数を下げたりするものである。
しかしながら、このような従来の空気処理機器の制御装置においては、空気の汚れを検知するセンサーである汚れ検知手段は空気処理機器の本体に内蔵されている。この汚れ検知手段は本体内に吸引された空気の汚れを検知するものである。従って、室内の粉塵等の汚れを含んだ空気が本体に到達し本体内に吸引されない限り、この汚れ検知手段によって空気の汚れが検知されることはない。
ここで、室内における人の動きは、粉塵等の空気の汚れを発生させる大きな要因である。しかし、従来の空気処理機器においては、室内の人の動きにより空気の汚れが発生しても、この発生した汚れが空気処理機器本体の汚れ検知手段に到達して検知されない限りは、この発生した汚れの程度に応じた送風量の制御がなされることはない。また、人の検知結果に基づく送風量の制御と、空気の汚れの検知結果に基づく送風量の制御とは、それぞれが別個に独立して行われ、連動していない。このため、人の動きにより発生した空気の汚れを効率よく吸引して除去することができないという課題がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、空気処理機器の最大送風量やフィルター性能は変えなくとも(装置の大型化や高コスト化を招くことなく)、主に人の動きにより発生した室内の空気の汚れを迅速に除去することができる空気処理機器の制御装置を得るものである。
この発明に係る空気処理機器の制御装置においては、空気処理機器本体に設けられた送風手段と、前記空気処理機器本体に設けられ、空気の汚れを検知する汚れ検知手段と、前記汚れ検知手段による検知結果に基づいて前記送風手段の送風量を制御する制御手段と、人の動きを検知する人検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記人検知手段が人の動きを検知した場合に、人の動きを検知してから所定の設定時間が経過するまでは、前記汚れ検知手段による検知結果に基づく前記送風手段の送風量の制御よりも優先して、前記送風手段の送風量を人の動きを検知する前よりも増加させるよう制御する構成とする。
この発明に係る空気処理機器の制御装置においては、装置の大型化や高コスト化を招くことなく、発生した室内の空気の汚れを迅速に除去することができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る空気処理機器の外観を模式的に示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る空気処理機器の断面を模式的に示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気処理機器の制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る空気処理機器の送風ランクの設定を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る空気処理機器の制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係る空気処理機器の自動空気清浄運転動作の一例を示すグラフである。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図6は、この発明の実施の形態1に係るものである。図1に空気処理機器の外観を、図2に空気処理機器の断面を、それぞれ模式的に示す。
これら図1及び図2において1は空気処理機器の本体である。ここでは、空気処理機器1の一例として、家庭用空気清浄機をとりあげて説明する。空気清浄機である空気処理機器1には、空気中のにおい成分を除去する脱臭フィルター2及び空気中の粉塵を除去する集塵フィルター3、並びに、これらの脱臭フィルター2及び集塵フィルター3へと室内空気を通風させるための送風ファン4が備えられている。この送風ファン4はシロッコファンであり、送風ファン駆動用モーター5によって回転駆動される。
空気処理機器1の前面側には、室内の空気を吸い込むための吸込口6が設けられている。また、空気処理機器1の上面には、空気処理機器1により処理された空気を排出するための吹出口7が形成されている。
吸込口6の内側には、脱臭フィルター2及び集塵フィルター3が連続して配設されている。送風ファン4により吸込口6から吸い込まれた室内空気は、脱臭フィルター2及び集塵フィルター3を通過する。そして、送風ファン4を通過して吹出口7へと導かれ、吹出口7から空気処理機器1の外(室内)へと排出される。
空気処理機器1の正面上方寄りには、空気処理機器1の正面側の人の動きを検知する人感センサー8及び空気中のにおい成分を検知するにおいセンサー9、並びに、操作装置11及び表示装置12が設けられている。また、空気処理機器1の一方の側面には、空気中の粉塵を検知するほこりセンサー10が設けられている。においセンサー9及びほこりセンサー10は、空気の汚れの程度に応じた電圧値を出力する汚れ検知手段を構成している。これらのセンサーは、出力電圧値が0Vから数V程度の範囲で変動し、汚れの程度が大きいほど出力電圧値が大きくなるものが一般的である。
この空気処理機器1の運転動作は、図1及び図2には図示しない制御部13によって制御されている。制御部13は例えばマイクロコンピュータ(マイコン)等から構成されている。この制御部13を中心とした空気処理機器1の制御装置の構成を図3に示す。制御部13は、人感センサー8、においセンサー9及びほこりセンサー10の各センサーからの出力、並びに、操作装置11(運転スイッチ等)に対してなされた操作情報の入力を受ける。続いて、これらの入力に基づいて、空気処理機器1の運転動作を決定する。そして、この決定に基づいて、送風ファン駆動用モーター5をはじめとする各基本構成部品の動作制御、及び、表示装置12における表示制御等を行う。
表示装置12には、複数の発光ダイオード(LED)が備えられている。そして、制御部13は、においセンサー9及びほこりセンサー10それぞれの検知結果(出力電圧)に応じて点灯させる表示装置12のLEDの数を変化させることにより、使用者へと室内空気の汚れの程度の検知結果を表示する。
具体的に、例えば、ここでは、においセンサー9による検知結果を、3個のLEDを用いて3段階(点灯無しも含めると4段階)で表示する。また、ほこりセンサー10による検知結果を、9個のLEDを用いて9段階(点灯無しも含めると10段階)で表示する。各センサーからの出力電圧値とLEDの点灯数との関係は、判定テーブルとして予め設定されている。制御部13は、この判定テーブルを参照しつつ、各センサーからの出力電圧値に基づいてLEDの点灯数を判定し、表示装置12のLED点灯を制御する。
一般に、送風量は、送風ファン4の回転数におおよそ比例する。空気処理機器1は、送風ファン4の回転数について、低回転域から高回転域の間で、予め7段階(停止を含めると8段階)の設定回転数を送風ランクとして備えている。そして、においセンサー9及びほこりセンサー10等の検知結果や、操作装置11に対する操作に応じて、これら所定の送風ランクのうちから適切なものを選択し、段階的に送風ファン4の回転数を変化させる。
この送風ランクは、例えば、図4に示すように設定される。このように、制御部13は、自動運転時において、表示装置12のにおいモニタLED点灯数及びほこりモニタLED点灯数(すなわち、においセンサー9及びほこりセンサー10の検知結果)に応じて、送風ランクを決定し、送風ファン駆動用モーター5の動作を制御して自動的に送風ファン4の回転数を所定の値に制御する。この図4の、においセンサー9及びほこりセンサー10の検知結果と送風ランクとの関係を示すテーブルを、以後必要に応じ「送風ランクテーブルA」と呼ぶ。
ここで、自動運転においては、送風ランクの2〜5のみが使用され、他の送風ランクは使用されない。その他の送風ランクは、操作装置11における人為的な操作による運転等の自動運転以外の運転モードにおいて使用される。なお、ここでいう「自動運転」とは、室内空気の汚れの程度等を検知する検知手段の検知信号に基づいて、マイコン等を有する制御部13が、送風ファン4(送風ファン駆動用モーター5)の回転数を制御することを指している。
図5のフロー図は、この実施の形態における空気処理機器1の制御装置の動作を示すものである。
まず、ステップS1で、操作装置11の運転スイッチが使用者により操作されて運転スイッチが「入」にされると、続くステップS2〜S4において、制御部13は、人感センサー8、ほこりセンサー10及びにおいセンサー9の各センサーから出力される測定値(検知信号)を取得する。なお、ここで、人感センサー8による検知値をM1、ほこりセンサー10による検知値をD1、においセンサー9による検知値をD2とする。
そして、制御部13は、選択されている運転モードを確認し、人検知自動運転モードが選択されている場合はステップS5へ、人検知自動運転モード以外のその他の運転モードが選択されている場合には、ステップS6へと進む。このステップS6においてはステップS7へと進んで、選択されている運転モード毎に応じた運転動作制御がなされる。
一方、運転モードとして人検知運転モードが選択されている場合には、ステップS5からステップS8へと移る。このステップS8においては、制御部13は、人感センサー8の検知値M1の入力があるか否か、すなわち、人感センサー8が人の動きを検知しているか否かについて確認する。このステップS8において、人感センサー8が人の動きを検知しておらず検知値M1の入力が無いことが確認された場合には、ステップS9へと進む。
このステップS9においては、送風ランク2の比較的低回転数での運転がなされる。すなわち、図4によれば、制御部13は、送風ファン4の回転数が480(rpm)となるように送風ファン駆動用モーター5の回転動作を制御する。そして、続くステップS10において、制御部13は、N1が1以上であるか否かについて確認する。ここで、N1は、ほこりセンサー10の検知値D1に基づいて決定される表示装置12のほこりモニタLEDの点灯数、及び、においセンサー9の検知値D2に基づいて決定される表示装置12のにおいモニタLEDの点灯数のうちの最大値とする。
このステップS10において、N1が1以上でない、すなわち、ほこりモニタLEDの点灯数及びにおいモニタ点灯数のいずれもが1以上でなく0であることが確認された場合には、ステップS8へと戻る。一方、N1が1以上、すなわち、ほこりモニタLEDの点灯数及びにおいモニタ点灯数の少なくともいずれかが1以上であることが確認された場合には、ステップS11へと進む。
このステップS11においては、制御部13は、図4の送風ランクテーブルAの設定内容に基づいて、送風ファン4の回転数を制御する。すなわち、通常の空気の汚れ検知結果に基づく送風ランク制御が行われる。そして、次のステップS12において、制御部13は、操作装置11の運転スイッチが使用者により操作されて運転スイッチが「切」にされたか否かを確認する。
このステップS12において、運転スイッチが「切」にされていないことが確認された場合には、ステップS8へと戻る。一方、このステップS12において、運転スイッチが「切」にされたことが確認された場合には、ステップS13へ至り、空気処理機器1の運転は停止される(送風ファン4が停止され、表示装置12の表示も消灯される)。
一方、ステップS8において、人感センサー8が人の動きを検知しており検知値M1の入力が有ることが確認された場合には、ステップS14へと進む。このステップS14においては、送風ランク4の比較的高回転数での運転がなされる。すなわち、図4によれば、制御部13は、送風ファン4の回転数が760(rpm)となるように送風ファン駆動用モーター5の回転動作を制御する。
そして、続くステップS15において、制御部13は、N1が1以上であるか否かについて確認する。このN1は、先に説明したステップS10でのN1と同じものである。すなわち、ほこりセンサー10の検知値D1に基づくほこりモニタLEDの点灯数、及び、においセンサー9の検知値D2に基づくにおいモニタLEDの点灯数のうちの最大値である。
このステップS15において、N1が1以上、すなわち、ほこりモニタLEDの点灯数及びにおいモニタ点灯数の少なくともいずれかが1以上であることが確認された場合には、ステップS11へと進む。従って、送風ファン4の回転数制御は、図4の送風ランクテーブルAの設定内容に基づく、通常の空気の汚れ検知結果に応じた送風ランク制御へと移行する。その後の動作フローは先に説明した通りである。
一方、ステップS15において、N1が1以上でない、すなわち、ほこりモニタLEDの点灯数及びにおいモニタ点灯数のいずれもが1以上でなく0であることが確認された場合には、ステップS16へと進む。このステップS16においては、ステップS14で送風ランク4での送風を開始してからの経過時間T1が所定の設定時間以下であるか否かについて確認する。ここでは、この所定の設定時間を3分とする。
このステップS16において、経過時間T1が所定の設定時間(3分)以下であることが確認された場合には、ステップS15へと戻り送風ランク4での送風が継続される。一方、ステップS16において、経過時間T1が所定の設定時間(3分)を超えたことが確認された場合には、ステップS8へと戻る。従って、その時点における人感センサー8による検知値M1によって、人の動きが検知されていれば送風ランク4での送風が継続され、人の動きが検知されていなければ送風ランク2へと送風量を減少させる。
このように、空気処理機器1の制御装置においては、人検知手段である人感センサー8により人の動きが検知されると、まず、送風ランクを4にして送風量を増加させる。そして、所定の設定時間以内に汚れ検知手段により空気の汚れが検知された場合には、この検知された汚れの程度に応じた送風量の制御(図4の送風ランクテーブルを用いた制御)に切り替える。一方、送風量を増加させてから所定の設定時間以内に空気の汚れが検知されなかった場合には、再度人の動きの検知有無を確認し、人の動きが検知されていれば送風量を増加させた状態(送風ランク4)を維持し、人の動きが検知されていなければ送風量を減少させる(送風ランクを2にする)。
なお、ここでは、人の動きを検知して送風ランクを4とした後、図5のステップS15の判定において表示装置12のモニタLEDの点灯数N1が1以上である場合には、送風ランクテーブルAに基づく通常の送風量制御へと切り替えるようにした。この点については、ステップS15の判定において、表示装置12のモニタLEDの点灯数が送風ランク4相当以上であるか否かを判定するようにしてもよい。すなわち、人の動きを検知してから所定の設定時間が経過するまでは、ほこりセンサー10及びにおいセンサー9の検知結果による送風量制御よりも人感センサー8の検知結果による送風量制御を優先して、送風ランクが4を下回ることがないように制御するようにしてもよい。
また、ここでは、送風量を増加させてから所定の設定時間以内に空気の汚れが検知されると、すぐに検知された汚れの程度に応じた送風量の制御へと切り替えるようにしたが、この所定の設定時間の間は、汚れ検知手段の検知結果に関わらず、人検知前より送風量を増加させた送風ランク4を継続するようにしてもよい。こうすることにより、空気処理機器1の近傍の空気の汚れが少なく、空気処理機器1からやや離れた箇所の空気の汚れが多かった場合等に、より的確に空気の汚れの程度を検知して効率的な清浄運転を行うことができる。
また、人検知手段である人感センサー8は、人の動きを検知したか否かの2値のみを検知・出力するのではなく、人の行動量や人数に応じ行動量や人数が多いほど大きい出力値を出力するようにしてもよい。そして、この場合、人検知後の送風ファン4の回転数をこの人検知手段の出力結果に応じて変化させるようにしてもよい。具体的に、例えば、人検知手段の出力値が大きい(人の行動量や人数が多い)ほど、送風ファン4の回転数を大きくする等が考えられる。
さらに、人検知手段として、人の行動量や人数が多いほど大きい出力値を出力する人感センサー8を用いた場合に、人検知後の送風ファン4の回転数を増加させる所定の設定時間を、この人検知手段の出力結果に応じて変化させるようにしてもよい。具体的に、例えば、人検知手段の出力値が大きい(人の行動量や人数が多い)ほど、送風ファン4の回転数を増加させる所定の設定時間を長くする等が考えられる。
以上のような動作フローを繰り返すことにより、室内のほこりやにおいが減少し、人感センサー8の検知が無く、かつ、ほこりセンサー10及びにおいセンサー9の検知値が下がれば、送風ファン4の回転を下げる。そして、再び、人の動きの検知又はほこり、においなどの汚れの検知があった場合には、検知値の大きさに応じて送風ランクを上げる。
以上のように構成された空気処理機器における自動空気清浄運転動作の一例を示すグラフが図6である。
一般家庭においては、室内の空気中でのほこりやにおい等の汚れの発生は、室内の人の動きと関連している場合が多い。例えば、人が歩くと床のほこりが舞い上がり、人がタバコを吸うと微細なほこりである煙やにおいが発生する。この人の動きによって発生したほこりやにおいは室内の空気の流れに乗って移動する。このため、ほこりやにおいが発生した位置が、例えば、空気清浄機から2m程度離れている場合には、発生したほこりやにおいが発生した位置から空気処理機器1の本体に設けられたほこりセンサー10やにおいセンサー9に到達し、センサーが検知するまでに数十秒の時間がかかる。
図6のグラフは、横軸に人が動いた時点を起点とした経過時間をとっている。そして、縦軸にほこりモニタLEDの点灯数及び送風ファン4の回転数をとっている。なお、においセンサー9の検知に基づくにおいモニタの表示は、ほこりモニタの表示より遅れる傾向があるものの、おおむね類似した挙動を示すためここでの図示は省略している。
このグラフにおいて、黒三角のプロットは、先の図5のフロー図で説明した人検知運転モードにおけるほこりモニタLEDの点灯数である。白三角のプロットは、同じく人検知運転モードにおける送風ファン4の回転数である。また、黒丸のプロットは、先の図5のフロー図で説明した人検知運転モードでない従来の自動運転モードにおけるほこりモニタLEDの点灯数である。そして、白丸のプロットは、人検知運転モードでない従来の自動運転モードにおける送風ファン4の回転数である。
まず、黒丸及び白丸のプロットで示される従来の自動運転に着目する。このグラフからは、従来の自動運転においては、人が動いてほこりが発生してから、空気処理機器1の近傍までほこりが到達してほこりセンサー10が検知し、ほこりモニタLEDが2個点灯して送風ファン4の回転数が増加するまで、約120秒が経過していることが見て取れる。
この約120秒間においては、送風ファン4は送風ランク2相当の回転数で運転されている。従って、送風ファン4の回転数が低いため送風量が少なく、ほこりを除去する能力が低いままの状態で運転が続けられているため、室内空気のほこりの除去が十分に行われない。ほこりモニタLEDの点灯数が3個以上となった以降は、送風ファン4の回転数が送風ランク3相当以上に上がり、ほこりの除去量が増える。そして、室内が清浄になるとほこりセンサー10の検知値が下がり、送風ファン4の回転数も下がる。この例の場合においては、室内が清浄となり送風ファン4の回転数が下がるまで、ほこりが発生して(人が動いて)から約240秒が経過している。
これに対し、本発明の実施例による人検知運転モードの自動運転では、0秒の時点で人感センサー8が人の動きを検知し、ほこりセンサー10の検知値によらず、即時に送風ファン4の回転数を送風ランク4相当まで増加させる(白三角のプロット)。これにより、室内の空気の流れが大きくなり、人の動きにより発生したほこりが空気処理機器1のほこりセンサー10へとより速く到達するようになる。従って、人の動きによりほこりが発生してから約30秒後には、ほこりセンサー10が室内空気中のほこりを検知し、ほこりモニタLEDの点灯数が増える(黒三角のプロット)。なお、この際、送風量の増加に伴ってほこりの除去量が増えるのは言うまでもない。
そして、ほこりセンサー10によりほこりが検知された後は、ほこりセンサー10の検知値に基づく送風ファン4の回転数制御が行われる。従って、ほこりの量に応じて、送風ランク4より大きな送風量が必要な場合は、送風ランクテーブルAの設定に基づいて送風ランク5まで送風量が増加される。
このように、人感センサー8により人の動きが検知されると、ほこりセンサー10やにおいセンサーの検知値に関わらず、即時的に送風量が増やされる。そして、このため、ほこり発生から時間を空けずにほこりの除去を行うことと、より迅速にほこりセンサー10が正確なほこり量を検知して最適な風量で運転することの相乗効果が得られる。従って、この相乗効果により、室内が清浄となり送風ファン4の回転数が下がるまでの時間を、ほこり発生から約120秒と、従来の約半分の時間とすることができる。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に制限されるものではない。例えば、ここでは、汚れ検知手段としてほこりセンサー10及びにおいセンサー9の双方を用いた。しかし、汚れ検知手段としては、少なくとも空気中の粉塵(ほこり)かにおい成分のいずれか一方を空気中に含まれる汚れとして検知するものを用いればよい。
また、送風量を制御するためのテーブル(送風ランクテーブル)は、単一のものを備えるのでなく、送風量の変化幅の異ならせた複数のテーブルを備えるようにしてもよい。複数の送風ランクテーブルを用いるようにすることで、より低騒音となるよう最大風量を低めにしたり、より清浄時間を短くできるよう最大風量を高くしたり、あるいは、省エネルギー効果を高めるため清浄時には送風ファンを停止したりする制御を容易に実装することができる。
さらにまた、ほこりセンサー10やにおいセンサー9による汚れの検知値と表示装置12のLED点灯数との関係は、使用者が任意に設定できる方式としてもよい。こうすることにより、使用者は、簡易的にセンサーの感度を調整することが可能となる。
また加えて、空気清浄の方式は、集塵フィルター及び脱臭フィルターを用いた方式に限らず、高圧電極を用いた電気集塵方式や、触媒を用いて臭気を分解する方式としてもよい。本発明は集塵方式の違いには何ら関係なく実施可能である。
なお、本発明の空気処理機器の制御装置は、空気清浄機に限らず、簡易的な空気清浄機能を備えた加湿機、除湿機等、室内の除塵又は脱臭を行う空調機器に広く利用できる。
以上のように構成された空気処理機器の制御装置は、空気処理機器本体0に設けられた汚れ検知手段であるほこりセンサー10やにおいセンサー9による検知結果に基づいて送風ファン4の送風量を制御する空気処理機器1において、人検知手段である人感センサー8を設け、この人検知手段が人の動きを検知した場合に、人の動きを検知してから所定の設定時間が経過するまでは、汚れ検知手段による検知結果に基づく送風量の制御よりも優先して、送風量を人の動きを検知する前よりも増加させるよう制御するものである。
従って、空気の汚れが発生する大きな要因である人の動きを検知した時に、まず送風量を増やして室内の空気を撹拌し、発生した汚れを空気処理機器本体に設けられた汚れ検知手段へと迅速に到達させることができる。そして、このため、空気処理機器の最大送風量やフィルター性能は変えなくとも、主に人の動きにより発生した室内の空気の汚れを迅速に除去することが可能である。
1 空気処理機器
2 脱臭フィルター
3 集塵フィルター
4 送風ファン
5 送風ファン駆動用モーター
6 吸込口
7 吹出口
8 人感センサー
9 においセンサー
10 ほこりセンサー
11 操作装置
12 表示装置
13 制御部

Claims (4)

  1. 空気処理機器本体に設けられた送風手段と、
    前記空気処理機器本体に設けられ、空気の汚れを検知する汚れ検知手段と、
    前記汚れ検知手段による検知結果に基づいて前記送風手段の送風量を制御する制御手段と、
    人の動きを検知する人検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記人検知手段が人の動きを検知した場合に、人の動きを検知してから所定の設定時間が経過するまでは、前記汚れ検知手段による検知結果に基づく前記送風手段の送風量の制御よりも優先して、前記送風手段の送風量を人の動きを検知する前よりも増加させるよう制御することを特徴とする空気処理機器の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記人検知手段が人の動きを検知してから前記設定時間が経過するまでは、前記汚れ検知手段による検知結果に関わらず前記送風手段の送風量を人の動きを検知する前よりも増加させるよう制御した後、前記汚れ検知手段による検知結果に基づく前記送風手段の送風量の制御へと切り替えることを特徴とする請求項1に記載の空気処理機器の制御装置。
  3. 前記制御手段は、人の動きを検知する前よりも増加させる前記送風手段の送風量を、前記人検知手段の出力値に応じて変化させるよう制御することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の空気処理機器の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記人検知手段の出力値に応じて、前記設定時間を変化させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気処理機器の制御装置。
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