JP2012045022A - 放射線画像撮影表示装置および放射線画像撮影表示方法 - Google Patents

放射線画像撮影表示装置および放射線画像撮影表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】立体視画像における奥行き感及び表示画面からの飛び出し量が一定である立体視画像を表示する。
【解決手段】互いに異なる撮影方向からの放射線照射部10L,10Rによる被写体への放射線の照射によって、放射線照射部10L,10Rから予め定められた一定距離離れた位置に配設された放射線画像検出器11により検出された撮影方向毎の放射線画像を取得し、取得した撮影方向毎の放射線画像を用いて立体視画像を表示する放射線画像撮影表示方法において、被写体Pの、放射線照射部10L,10Rが位置する側の最端面の位置Sから放射線画像検出部11までの間の距離dが予め定められた一定距離になるよう被写体Pの位置を制御し、被写体位置が制御された状態で撮影方向ごとの放射線画像を取得し、取得された放射線画像を用いて立体視画像を表示する。
【選択図】図4

Description

本発明は、互いに異なる方向からの被写体へ放射線の照射によって放射線画像検出器により検出された放射線画像を用いて立体視画像を表示する放射線画像撮影表示装置および放射線画像撮影表示方法に関するものである。
従来、複数の画像を組み合わせて表示することにより、視差を利用して立体視できることが知られている。このような立体視できる画像(以下、立体視画像またはステレオ画像という)は、同一の被写体を異なる位置から撮影して取得された互いに視差のある複数の画像に基づいて生成される。
そして、このような立体視画像の生成は、デジタルカメラやテレビなどの分野だけでなく、放射線画像撮影の分野においても利用されている。すなわち、被写体に対して互いに異なる方向から放射線を照射し、その被写体を透過した放射線を放射線画像検出器によりそれぞれ検出して互いに視差のある複数の放射線画像を取得し、これらの放射線画像に基づいて立体視画像を生成することが行われている。そして、このように立体視画像を生成することによって立体感のある放射線画像を観察することができ、より診断に適した放射線画像を観察することができる。
しかしながら、互いに厚さが異なる被写体P1,P2を撮影した放射線画像を用いてそれぞれの被写体毎の立体視画像を生成する際、図9に示す従来の撮影装置のように、放射線を照射する右目用の放射線源10Rと左目用の放射線源10Lとの距離すなわち基線長Lを同じ値に設定して、同じ撮影条件で被写体を撮影すると、被写体P1,P2の厚さt1,t2が異なっていることから、立体視画像の表示画面からの飛び出し量が引っ込んだり飛び出したりと異なってしまうので、観察者が複数の被写体Pの立体視画像をスクリーニングするときに目が疲れてしまうという問題が生じる。これは互いに厚さが異なる部位の立体視画像を生成する際も同様である。
そこで、従来、厚さの異なる被写体P1,P2を撮影する際に、図10に示すように、被写体毎に基線長Lの値を変更して、輻輳角θの値を変えたり、図11に示すように、立体視画像を生成するときに左右の画像A1,A2のシフト量を変えたりすることによって(特許文献1)立体視画像における飛び出し量が同じになるようにしていた。
また特許文献2においては、2つの放射線源から被写体の上部までの距離と被写体の厚さの半分とを加算した距離を取得し、所望の輻輳角となるように、上記距離に基づいて2つの放射線源の間隔(基線長)を算出し、その間隔となるように2つの放射線源を移動させることが提案されている。
特開昭62−230194号公報 特開2005−168601号公報
しかしながら、上記従来のように輻輳角や左右放射線画像のシフト量を変えることによって飛び出し量を一定にする方法では、輻輳角や左右放射線画像のシフト量を変えることで視差を変えることになってしまい、奥行き方向の見た目の絶対値の比率(以下、奥行き感という)が変わってしまう。すなわち厚さの薄い部位と厚さの厚い部位を撮影して生成された立体視画像を観察するときに、上記方法で飛び出し量を一定にした場合では、見た目では同じ厚さに見えていても、実際には薄い部位は厚さが2mm、厚い部位は厚さが5mmであるという現象が起こってしまう。この現象により、例えば立体視画像によって医療診断を行うときに診断がし難い可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、立体視画像における奥行き感及び表示画面からの飛び出し量が一定である立体視画像を表示することができる放射線画像撮影表示装置および放射線画像撮影方法を提供することを目的とする。
本発明の放射線画像撮影表示装置は、互いに異なる撮影方向から被写体への放射線を照射する放射線照射部と、
該放射線照射部によって照射されて前記被写体を透過した放射線を検出する、前記放射線照射部から予め定められた一定距離離れた位置に配設された放射線画像検出器と、
該放射線画像検出器により検出された前記撮影方向毎の放射線画像を取得し、該取得した撮影方向毎の放射線画像を用いて立体視画像を表示する表示装置とを備えた放射線画像撮影表示装置において、
前記被写体の、前記放射線照射部が位置する側の最端面の位置から前記放射線画像検出部までの間の距離が予め定められた一定距離になるよう前記被写体の位置を制御する被写体位置決め部とを備えていることを特徴とするものである。
なお本発明において、予め定められた一定距離は、撮影前に予め決定された値のことをいい、異なる被写体を撮影して得た被写体毎の立体視画像を観察するときに、被写体の、放射線照射部が位置する側の最端面の位置から放射線画像検出部までの間の距離が同じ値に設定されて撮影された放射線画像を用いて生成された立体視画像のみ本発明の効果を得ることができる。
また本発明の放射線画像撮影表示装置においては、前記被写体の、前記放射線照射部が位置する側の最端面の位置を検出する被写体位置検出部を備えることができる。
また、前記被写体位置検出部を、光センサを有するものとし、該光センサによって前記最端面の位置を検出してもよい。
また本発明の放射線画像撮影表示装置においては、前記被写体を支持する支持部と、
該支持部の位置を前記放射線照射部と前記放射線画像検出部との間で移動させる支持部駆動部とを備え、
前記被写体位置決め部が、前記被写体の最端面の位置から前記放射線画像検出部までの間の距離が前記一定距離になるように前記支持部駆動部を制御するものとすることができる。
本発明の乳房画像撮影表示装置は、互いに異なる撮影方向から被験者の乳房への放射線を照射する放射線照射部と、
該放射線照射部によって照射されて前記乳房を透過した放射線を検出する、前記放射線照射部から予め定められた一定距離離れた位置に配設された放射線画像検出器と、
該放射線画像検出器により検出された前記撮影方向毎の放射線画像を取得し、該取得した撮影方向毎の放射線画像を用いて立体視画像を表示する表示装置とを備えた乳房画像撮影表示装置において、
前記乳房を載せる支持台と、
前記放射線照射部と前記放射線画像検出部との間に設けられ、該放射線画像検出部から予め定められた一体距離離れた位置に固定されて前記支持台上の前記乳房を圧迫する圧迫板と、
前記支持台の位置を前記圧迫板の位置する側へ移動させて前記乳房を圧迫する支持台駆動部とを備えていることを特徴とするものである。
本発明の放射線画像撮影表示方法は、互いに異なる撮影方向からの放射線照射部による被写体への放射線の照射によって、前記放射線照射部から予め定められた一定距離離れた位置に配設された放射線画像検出器により検出された前記撮影方向毎の放射線画像を取得し、該取得した撮影方向毎の放射線画像を用いて立体視画像を表示する放射線画像撮影表示方法において、
前記被写体の、前記放射線照射部が位置する側の最端面の位置から前記放射線画像検出部までの間の距離が予め定められた一定距離になるよう前記被写体の位置を制御し、
該被写体位置が制御された状態で前記撮影方向ごとの放射線画像を取得し、
該取得された放射線画像を用いて立体視画像を表示することを特徴とする。
本発明の乳房画像撮影表示方法は、互いに異なる撮影方向からの放射線照射部による被験者の乳房への放射線の照射によって、前記放射線照射部から予め定められた一定距離離れた位置に配設された放射線画像検出器により検出された前記撮影方向毎の放射線画像を取得し、該取得した撮影方向毎の放射線画像を用いて立体視画像を表示する乳房画像撮影表示方法において、
前記乳房を載せる支持台と、
前記放射線照射部と前記放射線画像検出部との間に設けられ、該放射線画像検出部から予め定められた一体距離離れた位置に固定されて前記支持台上の前記乳房を圧迫する圧迫板とを備え、
前記支持台の位置を前記圧迫板の位置する側へ移動させて前記乳房を圧迫し、
該乳房が圧迫された状態で前記撮影方向ごとの放射線画像を取得し、
該取得された放射線画像を用いて立体視画像を表示することを特徴とする。
本発明の放射線画像撮影表示装置及び放射線画像撮影表示方法によれば、被写体の、放射線照射部が位置する側の最端面の位置から放射線画像検出部までの間の距離が予め定められた一定距離になるよう被写体の位置を制御し、被写体位置が制御された状態で撮影方向ごとの放射線画像を取得し、取得された放射線画像を用いて立体視画像を表示するようにしたので、厚さの異なる複数の被写体をそれぞれ撮影するときに、被写体の、放射線照射部が位置する側の最端面の位置から放射線画像検出部までの間の距離が、どの被写体を撮影する場合でも同じ距離となり、被写体の厚さが異なっていても、どの被写体の立体視画像においても立体視画像上の飛び出し量を一定にすることができると共に輻輳角を変えたり、立体視画像表示時に左目用放射線画像と右目用放射線画像のシフト量を変えたりしないことから、左目用放射線画像と右目用放射線画像における視差が変わらないので、どの被写体の立体視画像においても立体視画像における奥行き感を一定にすることができる。
また奥行き感すなわち奥行き方向の見た目の絶対値の比率が変わらないことから、厚さの薄い部位と厚さの厚い部位を撮影して生成された立体視画像を観察するときに、立体視画像間における厚さの見た目の比率と実際の比率が同じとなり、医療診断を行うときに診断をし易くすることができる。
また本発明の乳房画像撮影表示装置及び乳房画像撮影表示方法によれば、乳房を載せる支持台と、放射線照射部と放射線画像検出部との間に設けられ、放射線画像検出部から予め定められた一体距離離れた位置に固定されて支持台上の前記乳房を圧迫する圧迫板とを備え、支持台の位置を圧迫板の位置する側へ移動させて乳房を圧迫し、乳房が圧迫された状態で撮影方向ごとの放射線画像を取得し、取得された放射線画像を用いて立体視画像を表示するようにしたので、厚さの異なる複数の被験者の乳房をそれぞれ撮影するときに、圧迫板の位置から放射線画像検出部までの間の距離が、どの被験者の乳房を撮影する場合でも同じ距離となり、乳房の厚さが異なっていても、どの乳房の立体視画像においても飛び出し量を一定にすることができると共に輻輳角を変えたり、立体視画像表示時に左目用放射線画像と右目用放射線画像のシフト量を変えたりしないことから、左目用放射線画像と右目用放射線画像における視差が変わらないので、どの乳房の立体視画像においても立体視画像における奥行き感を一定にすることができる。
また奥行き感すなわち奥行き方向の見た目の絶対値の比率が変わらないことから、厚さの薄い部位と厚さの厚い部位を撮影して生成された乳房の立体視画像を観察するときに、立体視画像間における厚さの見た目の比率と実際の比率が同じとなり、医療診断を行うときに診断をし易くすることができる。
本発明の放射線画像撮影表示装置の一実施形態を用いた放射線ステレオ画像撮影表示装置の概略構成図 本発明の放射線画像撮影表示装置の一実施形態を用いた放射線ステレオ画像撮影表示装置における放射線検出部とコンピュータの内部構成を示すブロック図 本発明の放射線画像撮影表示装置の一実施形態を用いた放射線ステレオ画像撮影表示装置の作用を説明するためのフローチャート 本発明の放射線画像撮影表示装置の一実施形態を用いた放射線ステレオ画像撮影表示装置の作用を説明するための説明図 本発明の乳房画像撮影表示装置の一実施形態を用いた乳房画像撮影表示装置の概略構成図 図5に示す乳房画像撮影表示装置のアーム部を図5の右方向から見た図 図5に示す乳房画像撮影表示装置のコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図 本発明の乳房画像撮影表示装置の一実施形態を用いた乳房画像撮影表示装置の作用を説明するためのフローチャート 従来の放射線ステレオ画像撮影表示装置の作用を説明するための説明図(その1) 従来の放射線ステレオ画像撮影表示装置の作用を説明するための説明図(その2) 従来の放射線ステレオ画像撮影表示装置の作用を説明するための説明図(その3)
以下、図面を参照して本発明の放射線画像撮影表示装置の一実施形態を用いた放射線ステレオ画像撮影表示装置について説明する。まず、本放射線ステレオ画像撮影表示装置全体の概略構成について説明する。図1は、本放射線ステレオ画像撮影表示装置の概略構成を示す図である。
本放射線ステレオ画像撮影表示装置は、図1に示すように、被写体Pの放射線画像の撮影を行なう撮影装置1と、撮影装置1に接続され、撮影装置1の制御を行うとともに、撮影により得られた放射線画像信号の処理を行うコンピュータ30と、このコンピュータ30に接続されたモニタ31とを備えている。
撮影装置1は、放射線を射出する左目用放射線源10L及び右目用放射線源10Rと、左右用放射線源10L,10Rから放射線を発生させる放射線駆動部10aと、放射線源10L,Rから射出された放射線を検出する放射線検出部11と、被写体Pが載置される支持台12と、被写体Pの最上面の位置を検出する光センサ14とを備えている。
左目用放射線源10L及び右目用放射線源10Rは、放射線駆動部10a上に移動可能に配置されており、互いの間の距離すなわち基線長が変更可能になっている。基線長が変更されると、この変更に伴って輻輳角θの角度も変更することになる。
放射線駆動部10aは、後述する撮影制御部30dからの指示に従って、所定のX線条件にて放射線を発生するように左右目用放射線源10L,10Rを駆動する。
なお本実施形態では、2つの放射線源10L,10Rを使用して撮影を行うものとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、1つの放射線源10を、撮影毎に放射線の射出方向を変更するような構成であってもよい。
支持台12は、放射線検出部11の上面に設けられ後述する支持台駆動部12aによって放射線検出部11と平行状態を保持しながら上下方向に移動する。上下方向の移動は、図示しないが一般的に使用されている移動機構を用いて行われる。なお上下方向に移動可能であればどのような機構を使用することも可能である。
光センサ14は、支持台12や放射線検出部11の近傍に設けられ、図示しない設置台の上に置かれ、後述する予め定められた位置において支持台12の上面と平行方向に光を照射するものであり、被写体Pを載置した支持台12が下方から上方に向かっての移動時に、光が被写体Pによって遮られたときに被写体Pの最上面の位置を検出する。
なお本実施形態では被写体Pの最上面の位置を検出するために、光センサ14を使用したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば接触センサ等を用いてもよいし、被写体Pの最上面の位置を検出可能であればいずれの手段を用いてもよい。
図2に、放射線検出部11とコンピュータ30の内部の概略構成を示すブロック図を示す。
放射線検出部11は、図2に示すように、被写体Pを透過した放射線の照射を受けて電荷を発生し、被写体Pの放射線画像を表す放射線画像信号を出力する放射線画像検出器11aと、放射線画像検出器11aから出力された放射線画像信号に対して所定の信号処理を施す信号処理部11bとを備えている。
放射線画像検出器11aは、放射線画像の記録と読出しを繰り返して行うことができるものであり、放射線の照射を直接受けて電荷を発生する、いわゆる直接型の放射線画像検出器を用いてもよいし、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷信号に変換する、いわゆる間接型の放射線画像検出器を用いるようにしてもよい。また、放射線画像信号の読出方式としては、TFT(thin film transistor)スイッチをオン・オフされることによって放射線画像信号が読みだされる、いわゆるTFT読出方式のものや、読取光を照射することによって放射線画像信号が読み出される、いわゆる光読出方式のものを用いることが望ましいが、これに限らずその他のものを用いるようにしてもよい。
信号処理部11bは、放射線画像検出器11aから読み出された電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプなどからなるアンプ部や、アンプ部から出力された電圧信号をデジタル信号に変換するAD変換部などを備えている。
コンピュータ30は、中央処理装置(CPU)および半導体メモリやハードディスクやSSD等のストレージデバイスなどを備えており、これらのハードウェアによって、放射線画像記憶部30a、表示信号生成部30b、被写体位置決め部30cおよび撮影制御部30dが構成されている。
放射線画像記憶部30aは、放射線検出部11によって検出された撮影角度毎の放射線画像信号を記憶するものである。
表示信号生成部30bは、放射線画像記憶部30aから読み出された2枚の放射線画像信号に基づいて表示制御信号を生成し、その表示制御信号をモニタ31に出力するものである。
被写体位置決め部30cは、被写体Pが載置された支持台12を上方に向かって移動するように支持台駆動部12aに駆動を指示するものであり、光センサ14から被写体Pの最上面の位置を検出した検出信号が入力されると支持台の移動を停止するように支持台駆動部12aに駆動停止を指示する。なお光センサ14の光を照射する位置は、支持台12が最も下方に位置した時の支持台12の上面よりも、被写体Pの一般的に取り得る厚さの値よりも大きい値離れた位置に設定する。
撮影制御部30dは、放射線源10L,10Rから射出される放射線の照射タイミングと、放射線源10L,10Rにおける放射線発生条件(管電流、時間、管電流時間積等)を制御するものである。
入力部40は、例えば、キーボードやマウス等のポインティングデバイスから構成されるものであり、撮影者による撮影条件などの入力や撮影開始指示の入力などを受け付けるものである。
モニタ31は、コンピュータ30から出力された2つの放射線画像信号を用いてステレオ画像表示するものであるが、その構成としては、たとえば、2つの画面を用いて2つの放射線画像信号に基づく放射線画像をそれぞれ表示させて、これらをハーフミラーや偏光グラスなどを用いることで一方の放射線画像は観察者の右目に入射させ、他方の放射線画像は観察者の左目に入射させることによってステレオ画像を表示する構成を採用することができる。または、たとえば、2つの放射線画像を所定の視差量だけずらして重ね合わせて表示し、これを偏光グラスで観察することでステレオ画像を生成する構成としてもよいし、もしくはパララックスバリア方式およびレンチキュラー方式のように、2つの放射線画像を立体視可能な3D液晶に表示することによってステレオ画像を生成する構成としてもよい。
次に、本放射線ステレオ画像撮影表示装置の作用について、図3に示すフローチャートおよび図4を用いて説明する。
まず、図1に示すように、被写体Pを支持台12上に横たわらせる。そして、頭部、頸椎、胃、肺、腹部または乳房といった撮影対象の情報が撮影者によって入力部40を用いて入力される(S1)。
コンピュータ30には、種々の撮影対象と撮影条件と対応づけた撮影条件テーブルが予め設定されている。そして、この撮影条件テーブルには、撮影条件として、たとえば、放射線源10L,10Rのターゲットやフィルタの種類、放射線源10L,10Rの管電圧、mAs値などが設定されているが、それに加えてステレオ画像の撮影のための輻輳角θの値も設定されている。なお本発明においては輻輳角θの値は、撮影対象毎に予め定めた一定の値を設定する。
そして、入力部40から撮影対象が入力されると、上述した撮影条件テーブルが参照され、放射線源10L,10Rの条件などが取得されるとともに、輻輳角θの情報が取得され、これらの条件が撮影制御部30dに入力される。なお本実施形態においては、輻輳角θの情報としてθ=±2°が予め設定されていて、この輻輳角θの値に基づいて放射線源10L,10Rが配置されているものとする。また本実施形態においては、互いに直交する2方向から見た2つのステレオ画像を撮影して表示するものとする。
なお放射線検出部11は、撮影対象毎に予め定められた一定距離だけ左目用放射線源10L及び右目用放射線源10Rから離れた位置で固定されているものとする。
そして、操作者により撮影開始指示が入力されると、光センサ14がON状態にされ、支持台12が支持台駆動部12aによって上方向に移動されて(S2)、光センサ14が被写体Pの最上面を検出して被写体位置決め部30cに検出信号を出力する(S3)。
被写体位置決め部30cは、光センサ14から入力された検出信号に基づいて支持台駆動部12aを制御して支持台12の移動を停止させ、被写体Pの撮影位置を決定する(S4)。すなわち図4の左図に示すように、厚さの薄い被写体P1の場合には支持台12が上方向に移動することにより、図4の右図に示す厚さの厚い被写体P2と比較して、支持台12が放射線検出部11よりも離れた位置で停止することになる。ここで図4の右図においては、説明の便宜上、厚さの厚い被写体P2の場合、支持台12と放射線検出部11とが接しているが、実際には光センサ14が光を照射している位置S(図中の点線)は、支持台12と放射線検出部11とが接した状態の支持台12から一般的に人物が取り得る厚さ以上離れた位置に設定されているので、支持台12と放射線検出部11とは接していない。
このように被写体Pの厚さが異なっていても、被写体Pの厚さに応じた分だけ支持台12が上方向に移動することにより、放射線検出器11と被写体Pの最上面との間の距離dは、被写体Pの厚さに関係なく一定の距離dとなる。これにより被写体Pの厚さが異なっていても、どの立体視画像においても立体視画像上の飛び出し量を一定にすることができると共に輻輳角θを変えたり、立体視画像表示時に左目用放射線画像と右目用放射線画像のシフト量を変えたりしないことから、左目用放射線画像と右目用放射線画像における視差が変わらないので、どの被写体Pの立体視画像においても立体視画像における奥行き感を一定にすることができる。
なお本実施形態では、光センサ14を使用して被写体Pの最上面を検出するものとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、光センサ14を用いなくても、予め被写体Pの厚さ情報を取得して、入力部40によってコンピュータ30に記憶させておくことにより、被写体位置決め部30cがこの厚さ情報を読み出して、厚さ情報に基づいて支持台12の移動距離を算出して支持台駆動部12aに出力することにより、被写体Pの最上面と放射線検出器11との距離を一定の距離dにすることができる。
そして、被写体位置決め部30cにおいて決定された撮影位置は、撮影制御部30dに出力され、撮影制御部30dは、入力された撮影位置に基づいて放射線駆動部10aに制御信号を出力して、右目用ステレオ画像用の放射線画像と左目用ステレオ画像用の放射線画像の撮影を行う(S5)。
具体的には、左目用及び右目用のステレオ画像用の放射線画像の撮影の際には、図1に示すように、撮影角度θ=±2°に設定された放射線源10L,10Rから放射線が順番に射出される。
そして、被写体Pを通った円錐状放射線の放射線画像検出器11aへの曝射と放射線画像検出器11aによって検出された放射線画像信号の読出しが順次行われる。
そして、上述したようにした読み出された放射線画像信号は、信号処理部11bのアンプ部において電圧信号に変換され、AD変換部においてデジタル信号に変換された後、放射線画像記憶部30aに入力されて順次記憶される。
そして、左目用及び右目用のステレオ画像用の2つの放射線画像信号が表示信号生成部30bに出力され、表示信号生成部30bは、入力された放射線画像信号に基づいて表示制御信号を生成し、その表示制御信号をモニタ31に出力する。そして、モニタ31は、入力された表示制御信号に基づいて放射線画像を表示することによって、左目用のステレオ画像と右目用のステレオ画像とをそれぞれ表示する(S6)。なお、左目用のステレオ画像と右目用のステレオ画像とは同時に表示するようにしてもよいし、切り替えて表示するようにしてもよい。
なお観察者がモニタ31を観察したときに、立体視画像の飛び出し量が飛び出しすぎていたり、引っ込みすぎたりしていて最適な立体視ができない場合には、左目用及び右目用のステレオ画像のシフト量をずらして飛び出し量を調整することができる。このとき本実施形態においては、厚さの異なる複数の被写体Pを撮影して得た複数の立体視画像は、各立体視画像における飛び出し量が一定になっているので、上記調整するときのシフト量を各立体視画像間で同じ値にすることにより、立体視画像毎の飛び出し量を一定に保持することができると共に、各立体視画像を生成する左目用及び右目用のステレオ画像間における視差量の変化も立体視画像毎に一定にすることができる。
従って、厚さの異なる複数の被写体Pの立体視画像において、各立体視画像間の飛び出し量及び奥行き感を一定に保持しつつ飛び出し量を調整することがとすることができる。
以上のように本実施形態の放射線ステレオ画像撮影表示装置及び放射線ステレオ画像撮影表示方法によれば、被写体Pの最上面の位置から放射線画像検出部11までの間の距離が予め定められた一定距離になるよう被写体Pの位置を制御し、被写体Pの位置が制御された状態で撮影方向ごとの放射線画像を取得し、取得された放射線画像を用いて立体視画像を表示するようにしたので、厚さの異なる複数の被写体Pをそれぞれ撮影するときに、被写体Pの最上面の位置から放射線画像検出部11までの間の距離が、どの被写体Pを撮影する場合でも同じ距離となり、被写体Pの厚さが異なっていても、どの被写体Pの立体視画像においても立体視画像上の飛び出し量を一定にすることができると共に輻輳角θを変えたり、立体視画像表示時に左目用放射線画像と右目用放射線画像のシフト量を変えたりしないことから、左目用放射線画像と右目用放射線画像における視差が変わらないので、どの被写体の立体視画像においても立体視画像における奥行き感を一定にすることができる。
また奥行き感すなわち奥行き方向の見た目の絶対値の比率が変わらないことから、厚さの薄い部位と厚さの厚い部位を撮影して生成された立体視画像を観察するときに、立体視画像間における厚さの見た目の比率と実際の比率が同じとなり、医療診断を行うときに診断をし易くすることができる。
なお上記実施形態の放射線ステレオ画像撮影表示装置は、被写体Pの全身を撮影可能なものであるが、本発明は、マンモグラフィのステレオ画像撮影表示システムにも適用可能である。次に本発明の乳房像撮影表示装置の一実施形態を用いた乳房画像撮影表示装置について、以下図面を参照して説明する。図5は、本実施形態の乳房画像撮影表示装置全体の概略構成を示す図である。
本実施形態の乳房画像撮影表示装置100は、図5に示すように、乳房画像撮影装置101と、乳房画像撮影装置101に接続されたコンピュータ130と、コンピュータ130に接続されたモニタ131および入力部140とを備えている。
そして、乳房画像撮影装置101は、図5に示すように、基台115aと、基台115aに対し上下方向(Z方向)に移動可能であり、かつ回転可能な回転軸115bと、回転軸115bにより基台115aと連結されたアーム部115cを備えている。なお、図6には、図5の右方向から見たアーム部115cを示している。
アーム部115cはアルファベットのCの形をしており、その一端には撮影台113が、その他端には撮影台113と対向するように放射線照射部110が取り付けられている。アーム部115cの回転および上下方向の移動は、基台115aに組み込まれたアームコントローラ131により制御される。
撮影台113の内部には、フラットパネルディテクタ等の放射線画像検出器111と、放射線画像検出器111からの電荷信号の読み出しを制御する検出器コントローラ133が備えられている。また、撮影台113の内部には、放射線画像検出器111から読み出された電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプや、チャージアンプから出力された電圧信号をサンプリングする相関2重サンプリング回路や、電圧信号をデジタル信号に変換するAD変換部などが設けられた回路基板なども設置されている。
また、撮影台113はアーム部115cに対し回転可能に構成されており、基台115aに対してアーム部115cが回転したときでも、撮影台113の向きは基台115aに対し固定された向きとすることができる。
放射線画像検出器111は、放射線画像の記録と読出しを繰り返して行うことができるものであり、放射線の照射を直接受けて電荷を発生する、いわゆる直接型の放射線画像検出器を用いてもよいし、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷信号に変換する、いわゆる間接型の放射線画像検出器を用いるようにしてもよい。また、放射線画像信号の読出方式としては、TFT(thin film transistor)スイッチをオン・オフされることによって放射線画像信号が読みだされる、いわゆるTFT読出方式のものや、読取光を照射することによって放射線画像信号が読み出される、いわゆる光読出方式のものを用いることが望ましいが、これに限らずその他のものを用いるようにしてもよい。
放射線照射部110の中には放射線源110Xと、放射線源駆動部132が収納されている。放射線源駆動部132は、放射線源110Xから放射線を照射するタイミングと、放射線源110Xにおける放射線発生条件(管電流、時間、管電流時間積等)を制御するものである。
また、アーム部115cの中央部には、撮影台113の上方に配置されて乳房を載せる支持台112と、その支持台を支持する支持台支持部120aと、上方から乳房を押さえつけて圧迫する圧迫板118と、その圧迫板118を支持する圧迫板支持部120bと、支持台支持部120aと圧迫板支持部120bをそれぞれ上下方向(Z方向)に移動させる移動機構19が設けられている。支持台112の位置、圧迫板118の位置、圧迫圧は、支持台圧迫板駆動部134により制御される。
なお本実施形態では、上記のように支持台112と圧迫板118の両方が、上下方向に移動可能な構成としたが、本発明はこれに限られるものではなく、圧迫板118の位置は固定とし、支持台112のみを上下方向に移動可能としてもよい。
なお入力部140及びモニタ131は、上述した実施形態の放射線ステレオ画像撮影表示装置の図2の入力部40及びモニタ31と同様の構成であるため説明は省略する。またコンピュータ130は、上述した実施形態の放射線ステレオ画像撮影表示装置のコンピュータ30の被写体位置決め部30cを除いた構成と概略同様であるため異なる個所のみ説明する。
コンピュータ130は、中央処理装置(CPU)および半導体メモリやハードディスクやSSD等のストレージデバイスなどを備えており、これらのハードウェアによって、図7に示すような放射線画像記憶部130a、表示信号生成部130bおよび撮影制御部130dが構成されている。
撮影制御部130dは、各種コントローラ131,133と各種駆動部132,134に対して所定の制御信号を出力するものである。なお具体的な制御方法については後で詳述する。
次に、本実施形態の乳房画像撮影表示装置の作用について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、撮影台113の上に患者の乳房Mが設置され(S10)、圧迫板118を撮影台113つまり放射線画像検出器111から予め定められた一定距離になるように移動機構119によって移動させてその位置で固定する(S11)。
次に支持台112を上方向すなわち圧迫板118の位置する側へ移動機構119によって移動させることにより、乳房Mを支持台11側から圧迫板118に押し付けるようにして所定の圧力によって圧迫する(S12)。
このように乳房Mを圧迫板118の移動による上方からの圧迫ではなく、支持台11の移動による下方からの圧迫とすることにより、乳房Mの上面の位置は一定位置に保持されるので、厚さtの異なる複数の被験者Pの乳房Mをそれぞれ撮影するときに、圧迫板118の位置から放射線画像検出部111までの間の距離が、どの被験者Pの乳房Mを撮影する場合でも同じ距離となり、乳房Mの厚さtが異なっていても、どの乳房Mの立体視画像においても飛び出し量を一定にすることができると共に輻輳角θを変えたり、立体視画像表示時に左目用放射線画像と右目用放射線画像のシフト量を変えたりしないことから、左目用放射線画像と右目用放射線画像における視差が変わらないので、どの乳房Mの立体視画像においても立体視画像における奥行き感を一定にすることができる。
次に、入力部140おいて、撮影者によって種々の撮影条件が入力された後、撮影開始の指示が入力される。
そして、入力部140において撮影開始の指示があると、乳房Mのステレオ画像の撮影が行われる(S13)。具体的には、まず、撮影制御部130dが、予め設定されたステレオ画像の撮影のための輻輳角θを読み出し、その読み出した輻輳角θの情報をアームコントローラ131に出力する。なお、本実施形態においては、このときの輻輳角θの情報として例えばθ=±2°が予め記憶されているものとする。
そして、アームコントローラ131において、撮影制御部130dから出力された輻輳角θの情報が受け付けられ、アームコントローラ131は、この輻輳角θの情報に基づいて、図6に示すように、アーム部115cが撮影台113に垂直な方向に対して+θ°回転するよう制御信号を出力する。すなわち、本実施形態においては、アーム部115cを撮影台113に垂直な方向に対して+2°回転するよう制御信号を出力する。
そして、このアームコントローラ131から出力された制御信号に応じてアーム部115cが+2°回転する。続いて撮影制御部130dは、放射線源駆動部132および検出器コントローラ133に対して放射線の照射と放射線画像信号の読出しを行うよう制御信号を出力する。この制御信号に応じて、放射線源110Xから放射線が射出され、乳房を+2°方向から撮影した放射線画像が放射線画像検出器111によって検出され、検出器コントローラ133によって放射線画像信号が読み出され、その放射線画像信号に対して所定の信号処理が施された後、コンピュータ130の放射線画像記憶部130aに記憶される。
次に、アームコントローラ131は、図6に示すように、アーム部を初期位置に一旦戻した後、撮影台113に垂直な方向に対して−θ°回転するよう制御信号を出力する(S14)。すなわち、本実施形態においては、アーム部115cを撮影台113に垂直な方向に対して−2°回転するよう制御信号を出力する。
そして、このアームコントローラ131から出力された制御信号に応じてアーム部115cが−2°回転する。続いて撮影制御部130dは、放射線源駆動部132および検出器コントローラ133に対して放射線の照射と放射線画像の読出しを行うよう制御信号を出力する。この制御信号に応じて、放射線源110Xから放射線が射出され、乳房を−2°方向から撮影した放射線画像が放射線画像検出器111によって検出され、検出器コントローラ133によって放射線画像信号が読み出され、所定の信号処理が施された後、コンピュータ130の放射線画像記憶部130aに記憶される。
そして、左目用及び右目用のステレオ画像用の2つの放射線画像信号が表示信号生成部130bに出力され、表示信号生成部130bは、入力された放射線画像信号に基づいて表示制御信号を生成し、その表示制御信号をモニタ131に出力する。そして、モニタ131は、入力された表示制御信号に基づいて放射線画像を表示することによって、左目用のステレオ画像と右目用のステレオ画像とをそれぞれ表示する(S15)。なお、左目用のステレオ画像と右目用のステレオ画像とは同時に表示するようにしてもよいし、切り替えて表示するようにしてもよい。
なお観察者がモニタ131を観察したときに、立体視画像の飛び出し量が飛び出しすぎていたり、引っ込みすぎたりしていて最適な立体視ができない場合には、左目用及び右目用のステレオ画像のシフト量をずらして飛び出し量を調整することができる。このとき本実施形態においては、厚さの異なる複数の被験者Pの乳房Mを撮影して得た複数の立体視画像は、各立体視画像における飛び出し量が一定になっているので、上記調整するときのシフト量を各立体視画像間で同じ値にすることにより、立体視画像毎の飛び出し量を一定に保持することができると共に、各立体視画像を生成する左目用及び右目用のステレオ画像間における視差量の変化も立体視画像毎に一定にすることができる。
従って、厚さの異なる複数の被験者Pの乳房Mの立体視画像において、各立体視画像間の飛び出し量及び奥行き感を一定に保持しつつ飛び出し量を調整することがとすることができる。
以上のように、本実施形態の乳房画像撮影表示装置1及び乳房画像撮影表示方法によれば、厚さtの異なる複数の被験者Pの乳房Mをそれぞれ撮影するときに、圧迫板118の位置から放射線画像検出部111までの間の距離が、どの被験者Pの乳房Mを撮影する場合でも同じ距離となり、乳房Mの厚さが異なっていても、どの乳房Mの立体視画像においても飛び出し量を一定にすることができると共に輻輳角θを変えたり、立体視画像表示時に左目用放射線画像と右目用放射線画像のシフト量を変えたりしないことから、左目用放射線画像と右目用放射線画像における視差が変わらないので、どの乳房Mの立体視画像においても立体視画像における奥行き感を一定にすることができる。
また奥行き感すなわち奥行き方向の見た目の絶対値の比率が変わらないことから、厚さtの薄い部位と厚さtの厚い部位を撮影して生成された乳房Mの立体視画像を観察するときに、立体視画像間における厚さの見た目の比率と実際の比率が同じとなり、医療診断を行うときに診断をし易くすることができる。
なお本発明は、上述した実施形態の内容に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
1 撮影装置
100 乳房画像撮影表示装置
101 乳房画像撮影装置
10L,10R,110X 放射線源(放射線照射部)
11 放射線検出部
11a,111a 放射線画像検出器
11b,111b 信号処理部
118 圧迫板
12,112 支持台(支持部)
12a 支持台駆動部
14 光センサ(被写体位置検出部)
30 コンピュータ
30a,130a 放射線画像記憶部
30b,130b 表示信号生成部
30c 被写体位置決め部
30d,130d 撮影制御部
134 支持台圧迫板駆動部(支持台駆動部)
31,131 モニタ
40,140 入力部
P 被写体
t 厚さ
M 乳房

Claims (10)

  1. 互いに異なる撮影方向から被写体への放射線を照射する放射線照射部と、
    該放射線照射部によって照射されて前記被写体を透過した放射線を検出する、前記放射線照射部から予め定められた一定距離離れた位置に配設された放射線画像検出器と、
    該放射線画像検出器により検出された前記撮影方向毎の放射線画像を取得し、該取得した撮影方向毎の放射線画像を用いて立体視画像を表示する表示装置とを備えた放射線画像撮影表示装置において、
    前記被写体の、前記放射線照射部が位置する側の最端面の位置から前記放射線画像検出部までの間の距離が予め定められた一定距離になるよう前記被写体の位置を制御する被写体位置決め部とを備えていることを特徴とする放射線画像撮影表示装置。
  2. 前記被写体の、前記放射線照射部が位置する側の最端面の位置を検出する被写体位置検出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影表示装置。
  3. 前記被写体位置検出部が、光センサを有するものであり、
    該光センサによって前記最端面の位置を検出するものであることを特徴とする請求項2に記載の放射線画像撮影表示装置。
  4. 前記被写体を支持する支持部と、
    該支持部の位置を前記放射線照射部と前記放射線画像検出部との間で移動させる支持部駆動部とを備え、
    前記被写体位置決め部が、前記被写体の最端面の位置から前記放射線画像検出部までの間の距離が前記一定距離になるように前記支持部駆動部を制御するものであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の放射線画像撮影表示装置。
  5. 互いに異なる撮影方向から被験者の乳房への放射線を照射する放射線照射部と、
    該放射線照射部によって照射されて前記乳房を透過した放射線を検出する、前記放射線照射部から予め定められた一定距離離れた位置に配設された放射線画像検出器と、
    該放射線画像検出器により検出された前記撮影方向毎の放射線画像を取得し、該取得した撮影方向毎の放射線画像を用いて立体視画像を表示する表示装置とを備えた乳房画像撮影表示装置において、
    前記乳房を載せる支持台と、
    前記放射線照射部と前記放射線画像検出部との間に設けられ、該放射線画像検出部から予め定められた一体距離離れた位置に固定されて前記支持台上の前記乳房を圧迫する圧迫板と、
    前記支持台の位置を前記圧迫板の位置する側へ移動させて前記乳房を圧迫する支持台駆動部とを備えていることを特徴とする乳房画像撮影表示装置。
  6. 互いに異なる撮影方向からの放射線照射部による被写体への放射線の照射によって、前記放射線照射部から予め定められた一定距離離れた位置に配設された放射線画像検出器により検出された前記撮影方向毎の放射線画像を取得し、該取得した撮影方向毎の放射線画像を用いて立体視画像を表示する放射線画像撮影表示方法において、
    前記被写体の、前記放射線照射部が位置する側の最端面の位置から前記放射線画像検出部までの間の距離が予め定められた一定距離になるよう前記被写体の位置を制御し、
    該被写体位置が制御された状態で前記撮影方向ごとの放射線画像を取得し、
    該取得された放射線画像を用いて立体視画像を表示することを特徴とする放射線画像撮影表示方法。
  7. 前記被写体の、前記放射線照射部が位置する側の最端面の位置を検出することを特徴とする請求項6に記載の放射線画像撮影表示方法。
  8. 前記被写体の前記最端面の位置を光センサによって検出することを特徴とする請求項7に記載の放射線画像撮影表示方法。
  9. 前記被写体を支持部によって支持し、
    該支持部を前記放射線照射部と前記放射線画像検出部との間で移動させることによって前記被写体の最端面の位置から前記放射線画像検出部までの間の距離が前記一定距離になるように前記被写体の位置を制御することを特徴とする請求項6〜8いずれか1項に記載の放射線画像撮影表示方法。
  10. 互いに異なる撮影方向からの放射線照射部による被験者の乳房への放射線の照射によって、前記放射線照射部から予め定められた一定距離離れた位置に配設された放射線画像検出器により検出された前記撮影方向毎の放射線画像を取得し、該取得した撮影方向毎の放射線画像を用いて立体視画像を表示する乳房画像撮影表示方法において、
    前記乳房を載せる支持台と、
    前記放射線照射部と前記放射線画像検出部との間に設けられ、該放射線画像検出部から予め定められた一体距離離れた位置に固定されて前記支持台上の前記乳房を圧迫する圧迫板とを備え、
    前記支持台の位置を前記圧迫板の位置する側へ移動させて前記乳房を圧迫し、
    該乳房が圧迫された状態で前記撮影方向ごとの放射線画像を取得し、
    該取得された放射線画像を用いて立体視画像を表示することを特徴とする乳房画像撮影表示方法。
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