JP2012044610A - 着脱可能な照明ユニットを具備する電話機 - Google Patents

Abstract

【課題】従来の着脱可能な照明ユニット（光源体）を有する電話機では、電話機本体を駆動する充電池パックに光源体を具えて非常灯として持ち出すため、電話機本体の通信機能を利用できなくなり、再度非常灯を電話機本体に装着しないと、事態（状況）を通報することができない不都合があった。
【解決手段】照明ユニットに通報スイッチと電話機本体との通信手段を持たせ、電話機本体は、照明ユニットが電話機本体から取り外されている状態で該通報スイッチが押下されたことを検知した場合に、予め定められた通報先に自動的に発信して所定の情報（状況）を通報する。
【選択図】図１

Description

本発明は、着脱可能な照明ユニットを具備する電話機に関するものである。

従来の着脱可能な照明ユニット（光源体）を有する電話機では、携帯電話機の形態として、携帯端末機に着脱自在に装着されている二次電池を具えた充電池パックに、発光ダイオードのような光源体を具え、スイッチによって該光源体と二次電池とを接続して、非常灯として発光できるよう構成されていた。

このことは特許文献１で示されている。

特開２０００−２６１３４８号公報

しかし従来の構成では、電話機本体を駆動するための電源である充電池パックを取り外し、非常灯として持ち出すため、取り外している期間、電話機の通信機能を利用することができないという不都合があった。

本発明の課題は、非常灯を取り外した状態でも、電話機の通信機能を有効として、所定の通報先に事態（状況）の通報を可能とすることにある。

そこで本発明は、着脱可能な照明ユニットを具備する電話機であって、前記照明ユニットは、通報スイッチと自電話機の本体との通信手段を有し、自電話機の本体は、前記照明ユニットが装着されているか否かを検知する装着検知手段と、自電話機が繋がる通信回線を介して予め定められた通報先に自動的に発信して所定の情報を通報する自動通報手段を有して、自電話機の本体に前記照明ユニットが装着されていない状態で、前記通報スイッチのオンを検出した場合に、前記自動通報手段を起動する。

また照明ユニットは、コードレス子機と一体化されており、通話機能を併せ持つ。

また照明ユニットが照らす方向の映像を動画または静止画として入力する映像入力手段をさらに有し、前記照明ユニットの通報スイッチのオンを検出した場合または特定操作が為された場合に、前記映像入力手段を起動すると共に、前記自動通報手段が通報する情報に前記映像入力手段が入力した映像を含めて通知する。

本発明によれば、電話機本体と照明ユニットとを独立して動作させ、また照明ユニットに通報ボタンと、電話機本体との通信手段と、付随する情報通知手段を持たせることにより、非常灯として照明ユニットを持ち出した先から、即時に通報先に対して事態（状況）を通知することが可能となる。

本発明による電話機本体と着脱可能な照明ユニットのブロック構成を示す図である。 本発明による電話機本体の制御部の動作フローチャートである。 本発明による着脱可能な照明ユニットの制御部の動作フローチャートである。 通報先に報知する電文または音声メッセージの一例である。

以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。

図１は、本発明による電話機本体３と着脱可能な照明ユニット４のブロック構成を示す図で、本発明による照明ユニット４は、コネクタＢ４２０とコネクタＡ３２０を介して、本発明による電話機本体３と接続され、また電話機本体３は、通信回線２を介して通報先端末１と接続される。
電話機本体３は、電話機や通信の状態を表示する表示器３０９と、発着信操作を行うキー／フックスイッチ３０８と、回線インタフェース部３０２を介して発着信を制御する発着信制御部３０３と、送受話器３０７と相手先との通話を接続する通話接続部３０６と、各機能部を制御する制御部３１０によって、電話機としての基本機能を実現している。

電源部３０１は、図示しないが商用電源や通信回線から受電した電力や内蔵する電池を入力源として、電話機本体３の各機能部を駆動し、またコネクタＡ３２０とコネクタＢ４２０を介して、照明ユニット４側の充電制御回路４０１に接続され、照明ユニット４の各機能部を駆動する二次電池４０２を充電する。

電話機本体３の制御部３１０は、着脱検知部３２１においてコネクタＡ３２０とコネクタＢ４２０が分離されたこと、すなわち電話機本体３から照明ユニット４が取り外されたことを検知すると、照明ユニット通信部３２２を起動し、照明ユニット４側の電話機本体通信部４２２との間で通信リンクを形成する。

照明ユニット４は、状態を表示する表示器４０９と、発着信操作を行う操作キー４０８と、送受話器４０７と、無線により電話機本体との通信を行う電話機本体通信部４２２と、各機能部を制御する制御部４１０によって、コードレス子機としての基本機能を実現している。

また照明ユニット４の制御部４１０は、着脱検知部４２１においてコネクタＢ４２０とコネクタＡ３２０が分離されたこと、すなわち電話機本体３から照明ユニット４が取り外されたことを検知すると、懐中電灯として機能する光源（パワーＬＥＤ４１３）を二次電池４０２によって発光させる。

また照明ユニット４が電話機本体３と分離されている状態で、通報ボタン４１１が押下されたことを制御部４１０で検知すると、カメラ４１４を起動し、パワーＬＥＤ４１３が照らしている方向の映像（動画または静止画）を撮影して映像記憶部４１５に記録すると共に、位置情報測位部４１２から現在位置情報を取得し、前記記録した映像情報と前記取得した現在位置情報を含む通報要求コマンドを、電話機本体通信部４２２を介して電話機本体３に通知する。

尚、通報先端末１や電話機本体３からの特定操作によって、カメラを起動し、映像の撮影／記録を行ってもよい。

電話機本体３の制御部３１０は、照明ユニット通信部３２２から前記通報要求コマンドを受信すると、発着信制御部３０３に指示して、通報先記憶部３０４に記憶された通報先に発信する。

通報先端末１が応答した後、非常通報である旨を示す電文や音声ガイダンス（図４に一例を示す）を通知すると共に、照明ユニット４から受信した映像情報と現在位置情報を通知する。

尚、回線インタフェース部３０２と通信回線２の接続は、有線／無線及び外線／内線を問わない。

尚、照明ユニット通信部３２２と電話機本体通信部４２２は、それぞれアンテナ３２２ａとアンテナ４２２ａを有して、ＩｒＤＡ ＤＡＴＡや ＩＥＥＥ８０２．１５．１（通称：Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）や、ＰＨＳやＤＥＣＴ （Ｄｉｇｉｔａｌ Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｃｏｒｄｌｅｓｓ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ）、無線ＬＡＮ等で規定された無線通信方式によって接続される。また複数の異なる無線通信方式に対応する通信手段と電子メール送信手段を更に具備して、電話機本体３との通信が途絶えた場合に、直接通報先に通知する手段を併設してもよい。

尚、コネクタＡとコネクタＢは、接点方式／無接点方式を問わない。

尚、現在位置情報は、アンテナ４１２ａを有して、Ｇａｌｉｌｅｏ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍやＧｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ等の人工衛星から得た緯度／軽度情報の他、帰属する無線基地局やアクセスポイントから得たＩＤ等を利用してもよい。

図２は、本発明による電話機本体３の制御部３１０の動作フローチャートで、
待機状態（Ｓ３０００）において、着脱検知部３２１によって照明ユニット４が取り外されたことを検知すると（Ｓ３００１，Ｙ）、発着信制御部３０３に指示して通報先記憶部３０４に記憶された通報先に発信し、通報先端末１に対して、図４に示す「警戒モード開始通知」に該当する電文または音声ガイダンス（Ｍ３０５１）によって警戒モードになったことを通知する（Ｓ３００２）。

次に、照明ユニット通信部３２２を起動し照明ユニット４との通信リンクを形成し（Ｓ３００３）、位置情報監視タイマを起動する（Ｓ３００５）。

ステップＳ３０１０において、着脱検知部３２１によって照明ユニット４が再度電話機本体３に装着されたことを検知した場合は（Ｓ３０１０，Ｙ）、前記通報先に発信し、図４に示す「警戒モード解除通知」に該当する電文または音声ガイダンス（Ｍ３０５５）によって警戒モードが解除されたことを通知し（Ｓ３０６１）、照明ユニット通信部３２２の動作を停止して（Ｓ３０６２）、待機状態（Ｓ３０００）に戻る。

次に、電話機本体３から照明ユニット４が取り外された状態で（Ｓ３０１０，Ｎ）、照明ユニット通信部３２２から通報要求コマンドを受信した場合（Ｓ３０２０，Ｙ）、前記通報先に発信し、図４に示す「非常事態通知」に該当する電文または音声ガイダンス（Ｍ３０５２）によって非常事態であることを通知し（Ｓ３０２１）、併せて通報先端末１に対して照明ユニット４から送られた映像情報や現在位置情報を通知する（Ｓ３０２２）。尚、現在位置情報は、図４に示す「位置情報通知」に該当する電文または音声ガイダンス（Ｍ３０５３）によって通知する。

またステップＳ３０３０において、照明ユニット４から現在位置情報を受信すると（Ｓ３０３０，Ｙ）、前記通報先に発信し、図４に示す「位置情報通知」に該当する電文または音声ガイダンス（Ｍ３０５３）によって現在位置情報を通知し（Ｓ３０３１）、位置情報監視タイマを起動する（Ｓ３０３２）。

またステップＳ３０４０において、所定の期間、照明ユニット４からの現在位置情報が受信されなかったことを、位置情報監視タイマの満了によって検知した場合（Ｓ３０４０，Ｙ）、前記通報先に発信し、図４に示す「通報圏外通知」に該当する電文または音声ガイダンス（Ｍ３０５４）によって照明ユニット４の所持者が通信可能な範囲外に至ったことを通知する（Ｓ３０４１）。

図３は、本発明による着脱可能な照明ユニット４の制御部４１０の動作フローチャートで、
待機状態（Ｓ４０００）において、着脱検知部４２１によって照明ユニット４が電話機本体３から取り外されたことを検知すると（Ｓ４００１，Ｙ）、非常灯として機能するパワーＬＥＤ４１３を点灯させた後（Ｓ４００２）、電話機本体通信部４２２と位置情報測位部４１２を起動し（Ｓ４００３、Ｓ４００４）、位置情報通知タイマを起動して（Ｓ４００５）、警戒モードとなる。

尚、本実施例では、これらの機能を自動的に起動しているが、設定を設けて自動起動する機能を指定したり、操作キー４０８からの特定操作によって起動してもよい。

ステップＳ４０１０において、着脱検知部４２１によって照明ユニット４が再度電話機本体３に装着されたことを検知した場合は（Ｓ４０１０，Ｙ）、パワーＬＥＤ４１３を消灯させた後（Ｓ４０６１）、電話機本体通信部４２２と位置情報測位部４１２の動作を停止し（Ｓ４０６２、Ｓ４０６３）、待機状態（Ｓ４０００）に戻る。

尚、図示しないが、ステップＳ４０２２によってカメラ４１４が起動されていた場合には、撮影／録画動作を停止する。

次に、電話機本体３から照明ユニット４が取り外された状態（警戒モード）で（Ｓ４０１０，Ｎ）、通報ボタン４１１が押下されたことを検知すると（Ｓ４０２０，Ｙ）、位置情報測位部４１２から現在位置情報を取得し（Ｓ４０２１）、カメラ４１４を起動してパワーＬＥＤ４１３が照らしている方向の映像を撮影して映像記憶部４１５に記録（録画）する（Ｓ４０２２）。

次に、電話機本体通信部４２２を介して、通報要求コマンドと前記撮影した映像情報と前記取得した現在位置情報を、電話機本体３に通知し（Ｓ４０２３、Ｓ４０２４）、非常通報中状態となる。

次に、ステップＳ４０３０において、位置情報通知タイマの満了を検知した場合（Ｓ４０３０，Ｙ）、位置情報測位部４１２から現在位置情報を取得し（Ｓ４０３１）、電話機本体通信部４２２を介して、取得した現在位置情報を電話機本体３に通知し（Ｓ４０３２）、位置情報通知タイマを起動する（Ｓ４０３３）。

１ 通報先端末
２ 通信回線
３ 電話機本体
４ 照明ユニット
３０１ 電源部
３０２ 回線インタフェース部
３０３ 発着信制御部
３０４ 通報先記憶部
３０５ 情報通知部
３０６ 通話接続部
３０７ 送受話器
３０８ キー／フックスイッチ
３０９ 表示器
３１０ 制御部
３２０ コネクタＡ
３２１ 着脱検知部
３２２ 照明ユニット通信部
３２２ａ アンテナ
４０１ 充電制御部
４０２ 二次電池
４０７ 送受話器
４０８ 操作キー
４０９ 表示器
４１０ 制御部
４１１ 通報ボタン
４１２ 位置情報測位部
４１３ パワーＬＥＤ
４１４ カメラ
４１５ 映像記憶部
４２０ コネクタＢ
４２１ 着脱検知部
４２２ 電話機本体通信部
４２２ａ アンテナ

Claims (3)

1. 着脱可能な照明ユニットを具備する電話機であって、
   前記照明ユニットは、通報スイッチと、自電話機の本体との通信手段を有し、
   自電話機の本体は、前記照明ユニットが装着されているか否かを検知する装着検知手段と、自電話機が繋がる通信回線を介して予め定められた通報先に自動的に発信して所定の情報を通報する自動通報手段を有し、
   自電話機の本体に前記照明ユニットが装着されていない状態で、前記通報スイッチのオンを検出した場合に、前記自動通報手段を起動することを特徴とする着脱可能な照明ユニットを具備する電話機。
2. 請求項１に記載の電話機であって、
   自電話機は自電話機の本体と無線接続されるコードレス子機を有し、
   前記照明ユニットは、前記コードレス子機と一体化されていることを特徴とする着脱可能な照明ユニットを具備する電話機。
3. 請求項１また２に記載の電話機であって、
   前記照明ユニットは、自照明ユニットが照らす方向の映像を動画または静止画として入力する映像入力手段をさらに有し、
   前記照明ユニットの通報スイッチのオンを検出した場合または特定操作が為された場合に、前記映像入力手段を起動すると共に、前記自動通報手段が通報する情報に前記映像入力手段が入力した映像を含めることを特徴とする着脱可能な照明ユニットを具備する電話機。

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