JP2008263353A - 着脱可能な無線通信モジュールを備えた緊急用移動通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】本願発明は、PHS端末等の移動通信端末の無線通信部分を小型化して独立させた着脱可能なモジュールを備えた緊急用移動通信端末に関する。
【解決手段】本願発明に従った緊急用移動通信端末は、緊急用移動通信端末本体と、無線通信モジュールとからなり、該緊急用移動通信端末本体は、第1のスイッチ手段と、第2のスイッチ手段とを含み、該緊急用移動通信端末本体は、該インターフェイス手段を介して該無線通信モジュールと電気的に接続されており、該第1のスイッチ手段を活性化したときに、又は、該第2のスイッチ手段により該無線通信モジュールを該緊急用移動通信端末本体から抜き取ろうとした場合において、遅くとも該インターフェイス手段を介した該電気的接続が切断されるときまでに、該無線通信モジュールを介して緊急呼の発呼又は緊急メールの送信を行う緊急用移動通信端末である。
【選択図】図2
【解決手段】本願発明に従った緊急用移動通信端末は、緊急用移動通信端末本体と、無線通信モジュールとからなり、該緊急用移動通信端末本体は、第1のスイッチ手段と、第2のスイッチ手段とを含み、該緊急用移動通信端末本体は、該インターフェイス手段を介して該無線通信モジュールと電気的に接続されており、該第1のスイッチ手段を活性化したときに、又は、該第2のスイッチ手段により該無線通信モジュールを該緊急用移動通信端末本体から抜き取ろうとした場合において、遅くとも該インターフェイス手段を介した該電気的接続が切断されるときまでに、該無線通信モジュールを介して緊急呼の発呼又は緊急メールの送信を行う緊急用移動通信端末である。
【選択図】図2
Description
本発明は、低年齢の児童等の安全を守ることを目的とし通信モジュールを搭載した緊急用移動通信端末に関し、とりわけ、PHS端末等の移動通信端末の無線通信部分を小型化して独立させた着脱可能なモジュールを備えた緊急用移動通信端末に関する。
従来、子供や女性あるいは老人等が不審者又は犯罪者(以下、犯罪者等という)に襲われた場合の緊急措置としていわゆる防犯ベルを携帯させることが行われていた。防犯ベルは、ラウドスピーカを備えた本体にキーを差し込み、そのキーを抜き取ると自動的にラウドスピーカが防犯ブザーを発するという単純な構造のものである。防犯ベルが発する防犯ブザーは、犯罪者等に対する威嚇と第三者に犯罪が行われつつあることを知らせることによる犯罪の未然防止という2つの目的を有する。しかしながら、犯罪者等が付近に民家が存在しない場所や人気のない場所で女性や子供等を襲った場合には、防犯ベルの防犯ブザーは、犯罪者等に対する威嚇という目的を達しうるものの、防犯ブザーの音が第三者には聞こえないため犯罪の未然防止という目的を達し得なかった。
また、子供や女性等が携帯電話等の通信端末を所持している場合であっても、警察等に通報する際には、その通信端末に所定の操作を行わなければならず、その間に通信端末が犯罪者等に奪われ破壊されることにより通信機能を喪失し、通報が間に合わなくなることが多いと考えられる。このような場合であっても、従来の通信端末は、緊急呼の発呼又は緊急メールの送信を自動的に行うものではない。従って、携帯端末を所持していても、犯罪者等に対する威嚇及び犯罪の未然防止の何れにも役立たないことが多いと考えられる。
実開昭61-25693号公報
上記のように、従来の防犯ベル等は、通信機能を持っておらず、犯罪者に襲われたとき等であっても、緊急メールや位置情報の送信は、別個の端末によらなければ行うことができない。従って、移動通信端末に防犯ベル機能と通信機能とを付与することにより、犯罪者等に襲われたときに、防犯ベルを鳴らすと共に緊急呼を発呼又は緊急メールを自動的に送信することが可能であるようにする必要がある。また、従来の移動通信端末は、犯罪者等に襲われたとき、緊急呼の発呼又は緊急メールの送信はできなかった。従って、犯罪者等が通信端末を奪い又は破壊しようとした場合に、自動的に緊急呼の発呼又は緊急メールの送信を行うことが可能であるようにする必要がある。
上記の目的達成のため、本願発明に従った緊急用移動通信端末は、緊急用移動通信端末本体と、送信手段と受信手段と制御手段とインターフェイス手段とを含み、該緊急用移動通信端末に着脱可能に挿入される無線通信モジュールとからなる緊急用移動通信端末であって、該緊急用移動通信端末本体は、第1のスイッチ手段と、該緊急用移動通信端末本体から該無線通信モジュール抜き取るための第2のスイッチ手段とを含み、該緊急用移動通信端末本体は、該インターフェイス手段を介して該無線通信モジュールと電気的に接続されており、該第1のスイッチ手段を活性化したときに、又は、該第2のスイッチ手段により該無線通信モジュールを該緊急用移動通信端末本体から抜き取ろうとした場合において、遅くとも該インターフェイス手段を介した該電気的接続が切断されるときまでに、該無線通信モジュールを介して緊急呼の発呼又は緊急メールの送信を行う緊急用移動通信端末である。
上記の緊急用移動通信端末において、該緊急呼又は該緊急メールは、該緊急用移動通信端末の位置情報を含む。
上記の緊急用移動通信端末は、スピーカ手段をさらに含み、該緊急呼の発呼又は緊急メールの送信と共に防犯ブザーを発する。
上記の緊急用移動通信端末は、音声取得手段と画像捕獲手段とをさらに備え、該緊急呼又は該緊急メールと共に、取得した音声データ及び捕獲した画像データを送信する。
本発明は、PHS端末等の移動通信端末の無線通信部分を小型化して独立させた着脱可能なモジュールを備えた主として子供向けの緊急用移動通信端末であって、ランドセル等に付して使用するものである。すなわち、本発明の緊急用移動通信端末は、従来の防犯ブザーを改良したものであって、通信機能等を備えたものである。
・第1の実施例
第1図は、本発明の緊急用移動通信用端末の概要を示した図であり、第2図は、緊急用移動通信端末本体の機能ブロック図である。本発明の緊急用移動通信端末100は、本体部分110と無線通信モジュール120とからなる。本体部分110は、無線通信モジュール格納部130と、スピーカ140と、引き抜くとスピーカ140から防犯ブザー音を生じさせるように本体部分110に取り付けられた第1のスイッチ150と、無線通信モジュール120を本体部分110から取り外すための第2のスイッチ160と、通信端末本体制御部170と、バッテリ180と、UBS端子190と、RAM200と、LED210と、第1のスイッチ150の本体部分110から引き抜きを検出する第1のセンサ270と、第2のスイッチ160の本体部分110への押し込みの程度を検出する第2のセンサ280と、通信端末本体制御部170と無線通信モジュールとを電気的に接続するインターフェイス220とからなる。
・第1の実施例
第1図は、本発明の緊急用移動通信用端末の概要を示した図であり、第2図は、緊急用移動通信端末本体の機能ブロック図である。本発明の緊急用移動通信端末100は、本体部分110と無線通信モジュール120とからなる。本体部分110は、無線通信モジュール格納部130と、スピーカ140と、引き抜くとスピーカ140から防犯ブザー音を生じさせるように本体部分110に取り付けられた第1のスイッチ150と、無線通信モジュール120を本体部分110から取り外すための第2のスイッチ160と、通信端末本体制御部170と、バッテリ180と、UBS端子190と、RAM200と、LED210と、第1のスイッチ150の本体部分110から引き抜きを検出する第1のセンサ270と、第2のスイッチ160の本体部分110への押し込みの程度を検出する第2のセンサ280と、通信端末本体制御部170と無線通信モジュールとを電気的に接続するインターフェイス220とからなる。
上記の第1のスイッチ150は、ピン形状をしており、緊急用移動通信端末本体110の上部に配設される。第2のスイッチ160は、押しボタン形状をしており、緊急用移動通信端末本体下部に配設される。第2のスイッチ160は、無線通信モジュール120の取り出しスイッチも兼用しており、2段階に押し込まれる設計となっている。第2のスイッチ手段160は、第1段階の押し込みに対してはスピーカ140を作動させる警報スイッチとして起動し、第1段階からの押し込みからさらに押し込まれることにより無線通信モジュール120の取り出しスイッチとして機能する。緊急用移動通信端末100は、第1のセンサ270が第1のスイッチ150の引き抜きを検出した際(第1のスイッチ150が活性化された際)に、又は、第2のセンサ280が第2のスイッチ160の第1段階の押し込みを検出した際(無線通信モジュール120を緊急用移動通信端末本体110から抜き取ろうとした場合において、遅くともインターフェイス220を介した端末本体110と無線通信モジュール120との間の電気的接続が切断されるときまで)に、スピーカ140を介して警報ベルの鳴動を行うと共に、緊急通報先に緊急メールを送信する。
無線通信モジュール120は、緊急用移動通信端末の本体部分110の側面から挿入される。緊急用移動通信端末の本体部分110の側面は、引き出し状の無線通信モジュール格納部130を備えており、無線通信モジュール格納部130を引き出し、無線通信モジュール120を格納し、引き出しを閉めるように該格納部130を該緊急用移動通信端末100に押し込むことにより無線通信モジュール120が緊急用移動通信端末100に挿入される。無線通信モジュール120が緊急用移動通信端末100の本体部分110に挿入されると、インターフェイス220を介して無線通信モジュール120と本体部分110とが電気的に接続される。
緊急用移動通信端末100の頂部に取り付けられた第1のスイッチ150を引き抜くと、本体部分110にある第1のセンサ270が第1のスイッチ150の引き抜きを検出し、通信端末本体制御部170に第1のスイッチ150が引き抜かれたことを示すトリガ信号を送出する。通信端末本体制御部170は、スピーカ140を制御し、スピーカ140は、例えば、100[dB]のブザー音を発する。通信端末本体制御部170は、インターフェイス220を介して無線通信モジュール120の制御部300に先のトリガ信号を送出する。
一方、緊急用移動通信端末100の下部にある第2のスイッチ160を押し込み、無線通信モジュール120を取り外そうとすると、第2のセンサ280が、第2のスイッチ160の押し込みの程度を検出する。第2のスイッチ160は、例えば、錐体の頂部を切り取った台形形状の断面を持つ形状をしており、第2のスイッチ160を押し込むに従って、無線通信モジュール120の格納部130が外に押し出され、遅くとも、通信端末本体制御部170と無線通信モジュール120との電気的接続が切れるまでに、第2のセンサ280は、通信端末本体制御部170に無線通信モジュールが引き抜かれようとしていることを示すトリガ信号を送出する。上記と同様に、通信端末本体制御部170は、スピーカ140を制御し、スピーカ140は、例えば、100[dB]のブザー音を発する。通信端末本体制御部170は、インターフェイス220を介して無線通信モジュール120の制御部300に先のトリガ信号を送出する。
無線通信モジュール120は、制御部300と、アンテナ310と、アンテナ310での送受信信号の切換えをするアンテナスイッチ320と、送信部330と、受信部340と、変調部350と、復調部360と、多元接続符号化部370と、多元接続復号化部380と、ADPCM(adaptive differential pulse code modulation)トランスコーダ390と、フラッシュメモリ400と、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)410とからなる。
通信端末本体110と無線通信モジュール120とは、インターフェイス部220を介して接続されている。インターフェイス部220は、18個のピン(信号線)からなる。そのうちの7個のピンは、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)シリアルインターフェイスとして、制御用データ及びデータ通信時のデータのやり取りの為に、 送信シリアルデータ(TXD)、 受信シリアルデータ(RXD)、送信データレディ(RTS)、送信レディ(CTS)、受信レディ(DTR)、データキャリア検出(DCD)、リングインジケータ(RI)用に使用される。他の4個のピンは、PCMクロック信号(PCMCLK)、PCM同期信号(PCMSYNC)、PCM入力信号(PCMIN)、及びPCM出力信号(PCMOUT)等の音声用の各信号のやり取りのために使用される。他の1個のピンは、検出信号(INS)を使用して無線通信モジュールの挿入を認識する為に使用される。他の3つのピンは、無線通信モジュールへの電源の供給およびアース用として、電源(Vcc)、グラウンド(GND)の2つの信号用に使用される。残りの3個のピンは、電界強度用の各信号の送受信のために、通信端末本体110のLCD及びLED等の外部表示デバイスに電界強度表示(アンテナ表示)を行う為に使用され、インターフェイス通知用の信号(IF_SEL)は、現状UARTで使用しているピンをUART以外の別のデータ転送方式でも使えるようにした場合に、UARTなのか、別方式なのかの確認のために使用される。
フラッシュメモリ400は、緊急連絡先の電話番号又はアドレスが格納されたアドレステーブルを持っている。また、フラッシュメモリ400は、緊急連絡先に連絡する際の通知内容も格納している。緊急用移動通信端末本体110の制御部170からのトリガ信号を受信すると、制御部300は、フラッシュメモリ400のアドレステーブルを検索する。制御部300は、フラッシュメモリ400のアドレステーブルから緊急連絡先の電話番号又はアドレスと、緊急通知内容とを取得し、多元接続符号化部370に送出する。
多元接続(multiple access)符号化部370は、移動体通信において基本単位となっている通信エリアであるセル内の複数の移動局が基地局に向けてデータを送信する際に、移動局から基地局に向かうアップリンクで無線通信を行う環境下で効率良く多重化し通信を行うための符号化を行う。
多元接続符号化部370によって符号化されたデータは、変調部350において周知の変調方式によって変調され、送信部330の図示しないバンドパスフィルタによって1.9GHz帯の変調波に変換され、アンテナスイッチ320及びアンテナ310を介して基地局へと無線伝送される。このようにして、緊急用移動通信端末100の所有者が犯罪者等に襲われた際に、緊急呼又は緊急メールを基地局に送ることが可能である。
緊急用移動通信端末100は、緊急呼又は緊急メールに緊急用移動通信端末の位置情報を含めて送信する。無線通信モジュール120の制御部300は、アンテナ310から緊急通知メールと位置情報を送信するように該無線通信モジュール120を制御する。位置情報は、所定の時間的間隔で該無線通信モジュール120がそれらのカバレッジ内に位置する少なくとも3つの基地局から取得することが可能である。具体的には、それぞれの基地局は、その経度緯度情報等の位置情報を保持しており、その少なくとも3つの基地局からの距離を求めることが可能であれば、三角測量法類似の方法により該緊急用移動体通信端末100の位置を特定することが可能である。少なくとも3つの基地局からの距離は、該緊急用移動通信端末110が受信する電波の電界強度を検出することで求めることが可能である。
・第2の実施例
第3図は、第2の実施例に係る緊急用移動通信端末100の機能ブロック図である。第1の実施例と同じ構成要素には同一の番号を付するものとする。第2の実施例に係る緊急用移動通信端末本体110は、さらに、PCMコーデック230と画像捕獲手段240と、音声取得手段250とを備え、位置情報及び緊急通知内容の送信に加えて、音声データと画像データの送信を可能としたものである。
第3図は、第2の実施例に係る緊急用移動通信端末100の機能ブロック図である。第1の実施例と同じ構成要素には同一の番号を付するものとする。第2の実施例に係る緊急用移動通信端末本体110は、さらに、PCMコーデック230と画像捕獲手段240と、音声取得手段250とを備え、位置情報及び緊急通知内容の送信に加えて、音声データと画像データの送信を可能としたものである。
緊急用移動通信端末100の頂部に取り付けられた第1のスイッチ150を引き抜くと、本体部分110にある第1のセンサ270が第1のスイッチ150の引き抜きを検出し、通信端末本体制御部170にトリガ信号を送出する。通信端末本体制御部170は、スピーカ140を制御し、スピーカ140は、ブザー音を発する。通信端末本体制御部170は、さらに、音声データ取得手段240を制御し、音声データ取得手段240は、例えば、犯罪者が発した音声等の音声データを取得する。通信端末本体制御部170は、また、画像捕獲手段240を制御し、画像捕獲手段240は、犯罪者の人相を特定できる画像、犯行が行われた周辺の景色の画像を捕獲する。通信端末本体制御部170は、捕獲した画像データをインターフェイス220を介して無線通信モジュール120に送出する。一方、取得された音声データは、PCMコーデック230に送られ、パルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)を施されてサンプリングされ、ディジタル信号に変換される。
一方、緊急用移動通信端末100の下部にある第2のスイッチ160を押し込み、無線通信モジュール120を取り外そうとすると、第2のセンサ280が、第2のスイッチ160の押し込みの程度を検出する。遅くとも、通信端末本体制御部170及びPCMコーデック230と無線通信モジュール120との電気的接続が切れるまでに、第2のセンサ280は、通信端末本体制御部170にトリガ信号を送出する。上記と同様に、通信端末本体制御部170は、スピーカ140を制御し、スピーカ150は、ブザー音を発する。通信端末本体制御部170は、さらに、音声データ取得手段250を制御し、音声データ取得手段250は、音声データを取得する。通信端末本体制御部170は、また、画像捕獲手段240を制御し、画像捕獲手段240は、画像を捕獲する。通信端末本体制御部170は、捕獲した画像データをインターフェイス220を介して無線通信モジュール120に送出する。取得された音声データは、PCMコーデック230に送られ、パルス符号変調を施されてサンプリングされ、インターフェイス220を介して無線通信モジュール120に送出される。
犯罪者等が発した音声データを通信端末本体110の音声データ取得手段250が取得すると、そのデータは、PCMコーデック230に送られ、PCMコーデック230は、パルス符号化変調した音声データを生成する。パルス符号化変調した音声データがインターフェイス220のPCMCLK、PCMSYNC、PCMIN、及びPCMOUT等の音声用の各信号のやり取りのための4個のピンを介してADPCMトランスコーダ390に送られると、ADPCMトランスコーダ390は、パルス符号化されたデータをADPCM変調された音声データへと変換する。ADPCMは、PCMと同様に波形符号化方式であるが、量子化ビット数を減らすために、過去のサンプリングデータから次のサンプリングデータを予測して、実際のサンプリングデータとの誤差データを送るという処理に基づいている。過去のデータから次のデータを予測して、予測誤差分だけを伝送することで伝送するデータの量を減らす技術は、画像信号の符号化にも使用可能である。
一方、通信端末本体110の画像データ捕獲手段240が捕獲した、例えば犯罪者の人相等の画像データは、図示しないバンドパスフィルタによってフィルタリングされ、通信端末本体制御部170、TXD、RXD、RTS、CTS、DTR、DCD、RI用に使用されるインターフェイス部220の7個のピンを介して、無線通信モジュール120の制御部300に送られる。画像は、静止画であっても動画であってもよい。
制御部300は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)技術に従って静止画の画像データを圧縮符号化する。制御部300は、また、MPEG(Moving Image Experts Group)技術に従って動画の画像データを圧縮符号化する。
ADPCMトランスコーダ290の音声データからの誤差データは、多元接続符号化部370に送られる。また、制御部300で圧縮符号化された画像データも、多元接続符号化部370に送られる。多元接続符号化部では、図示しない結合手段が、音声データと画像データとを組み合わせた信号を生成する。音声信号と画像信号との同期は、周知の方法によりとることが可能である。
多元接続符号化部270によって符号化されたデータは、変調部250において周知の変調方式によって変調され、送信部230、アンテナ送受切換え手段220及びアンテナ手段220を介して基地局へと無線伝送される。このようにして、緊急用移動通信端末の所有者が犯罪者等に襲われた際に、緊急呼又は緊急メールを基地局に送ることが可能である。
基地局から送信された無線信号は、アンテナ310で受信され、アンテナスイッチ320を介して受信部340に送られる。受信信号は、受信部340において増幅及びバンドパスフィルタリングされ、復調部360でベースバンド信号に復調された後、復号化部380でADPCM音声信号あるいはデータ信号に復号される。ADPCM音声信号は、ADPCMトランスコーダ390に送られ、PCM音声信号に変換される。PCM音声信号は、インターフェイス部220の音声信号用のピンを介して通信端末本体110のPCMコーデック230に送られ、アナログ信号に変換されてスピーカ140を介して出力される。ユーザはこの出力された音声を聞くことができる。一方、復号化部380から制御部300に送られた画像等のデータ信号は、インターフェイス部220のUART用のピンを介して通信端末本体110の制御部170に送られ、ユーザの要求に応じてディスプレイ260を介して表示される。
緊急用移動通信端末100と基地局との間の通信は、第3世代(3G)規格に準拠したネットワークを介して行われてもよく、3.5G(いわゆる、beyond3G)規格に準拠したHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)ネットワークを介して行われてもよい。
さらに、本発明の緊急用移動通信端末においては、無線通信モジュール120が通信端末本体110に挿入されているか否かを確認できる機能が提供される。具体的には、インターフェイス部230の18個のピンのうちの1本「INS」を、挿抜確認用の信号線として使用する。通信端末本体110に無線通信モジュール120が挿入されていない状態における信号線上の電圧と、通信端末本体110に無線通信モジュール120が挿入された状態における信号線上の電圧とが異なる値となるように構成することにより、通信端末本体制御部170が現在の挿抜の状態を検出できるようにする。検出結果に基づいて、通信端末本体制御部170は、ディスプレイで挿抜の状態に関する表示を行い、無線通信モジュールが挿入されているか否かをユーザに知らせる。無線通信モジュール120が通信端末本体の格納部130内に完全に挿入されて通信端末本体110の格納部130が閉じられると、外部からは無線通信モジュール120が挿入されているか否かは視認できない。これにより、無線通信モジュール120が挿入されていなくても、ユーザは無線通信モジュール120の不在にすぐに気づく。
以上のように、本発明の緊急用移動通信端末は、防犯ベル機能と通信機能とを併せ持っていることにより、例えば、犯罪者等に襲われたときに、防犯ベルを鳴らすと共に緊急呼を発呼又は緊急メールを送信することが可能である。また、犯罪者等が通信機能を喪失させることを目的として緊急用移動通信端末から無線通信モジュールを抜き取ろうとした場合に、自動的に緊急この発呼又は緊急メールの送信を行うことができる。
Claims (4)
- 緊急用移動通信端末本体と、送信手段と受信手段と制御手段とインターフェイス手段とを含み、該緊急用移動通信端末に着脱可能に挿入される無線通信モジュールとからなる緊急用移動通信端末であって、
該緊急用移動通信端末本体は、
第1のスイッチ手段と、
該緊急用移動通信端末本体から該無線通信モジュール抜き取るための第2のスイッチ手段とを含み、
該緊急用移動通信端末本体は、該インターフェイス手段を介して該無線通信モジュールと電気的に接続されており、
該第1のスイッチ手段を活性化したときに、又は、該第2のスイッチ手段により該無線通信モジュールを該緊急用移動通信端末本体から抜き取ろうとした場合において、遅くとも該インターフェイス手段を介した該電気的接続が切断されるときまでに、該無線通信モジュールを介して緊急呼の発呼又は緊急メールの送信を行う緊急用移動通信端末。 - 請求項1に記載の緊急用移動通信端末において、該緊急呼又は該緊急メールは、該緊急用移動通信端末の位置情報を含む緊急用移動通信端末。
- 請求項1に記載の緊急用移動通信端末において、スピーカ手段をさらに含み、該緊急呼の発呼又は緊急メールの送信と共に防犯ブザーを発する緊急用移動通信端末。
- 請求項1に記載の緊急用移動通信端末において、音声取得手段と画像捕獲手段とをさらに備え、該緊急呼又は該緊急メールと共に、取得した音声データ及び捕獲した画像データを送信する緊急用移動通信端末。
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JP2012044610A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Nakayo Telecommun Inc | 着脱可能な照明ユニットを具備する電話機 |
JP2014027565A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Kyocera Corp | 携帯電子機器、通信方法、通信プログラム及び通信システム |
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