JP2012044049A - ヒートシンク - Google Patents

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Abstract

【課題】 重量を増加させることなく、かつ、構造を複雑化させることなく、従来よりもさらに一層放熱効率を向上させることの可能なヒートシンクを提供する。
【解決手段】 複数のフィン3が、同一の材料で形成され、発熱体1の近傍では、フィン3の長さが最も長く、かつ、隣接するフィン3間の間隔は最も狭いものとなっており、発熱体1から遠ざかるにつれて、フィン3の長さが短く、かつ、隣接するフィン3間の間隔が広くなるように、フィン3の長さ、および、隣接するフィン3間の間隔を変化させて複数のフィン3がベース2に立設されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ヒートシンクに関する。
近年、半導体素子の消費電力が加速度的に上昇し、それに伴って発熱量が増えており、より高性能な冷却システムの需要が高まっている。高密度に集積された回路で消費される電力は増加し、発熱量と同時に、発熱密度も急激に上昇した。従来のペルチェ素子による強制吸熱と、ヒートシンクとファンによる強制空冷構造では冷却能力に限界が見え始め、より高い冷却能力を持つ液冷システムを採用した例も登場するようになった。
光半導体素子であるLED素子においても、明るさの向上に伴って従来の表示用途から照明用途へと、大電力化の道を辿っている。LED素子における最大の問題点は、発光効率が向上しても未だなお、投入した電力の大部分が熱となり、自身の発する熱によって明るさ・寿命が低下してしまうことである。
特に大電力LED素子においては、チップあたり数Wもの発熱を受け止められるだけのパッケージ・放熱構造が求められており、熱伝導性に優れたメタルコア基板やセラミック基板が実用化されている。特にセラミック基板については、材料技術の進歩によって熱伝導率が向上したこと、絶縁性の基板であるためにメタルコア基板と違って絶縁層が不要なこと、という2つの大きな理由から、注目されている。また、大電力LED素子の応用製品にあたっては、LED素子の投入電力・発熱密度の増加に伴い、ヒートシンク等のみから構成される自然空冷では冷却能力が不足することから、軸流FAN等と組み合わせた構成とする強制空冷や、熱伝達率の良い液体を介して熱を輸送するジャケット・ポンプ・ラジエータから構成される液冷、ペルチェ素子を利用した電子冷却が検討・実用化されている。
しかしながら、強制空冷や液冷は、可動部が存在することから、可動部のない自然空冷に比べて、短寿命であり、メンテナンスが必要であるといった問題がある。また、電子冷却についても熱輸送能力の確保には放熱側の性能向上がカギである。従って、放熱技術の根底にある自然空冷ヒートシンクの性能向上が重要であり、それが強制空冷や液冷、電子冷却の性能向上にも寄与することとなる。
自然空冷ヒートシンクの性能向上の具体例として、従来、例えば特許文献1には、ベースの板厚を変化させて熱拡散効果を高めた冷却装置(ヒートシンク)が示されている。また、特許文献2には、ヒートシンクの一部を高い熱伝導率を持つ金属で置き換えること(例:アルミと銅)によって、放熱性能を向上させる手法が示されている。
図1(a),(b),(c)は特許文献1の冷却装置を示す図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)をY軸方向から見た正面図、図1(c)は図1(a)をX軸方向から見た側面図である。図1(a),(b),(c)を参照すると、特許文献1の冷却装置は、より詳細には、冷却すべき発熱体73に対接される伝熱プレート(ベース)72の上面に複数のフィン71、71a、71bを有するヒートシンクで、伝熱プレート(ベース)72を、該伝熱プレート(ベース)72の受熱面に垂直な断面での板厚が少なくとも一方から他方へ徐々に大きくなる形状とすることで、発熱体73からの熱拡散効果を高めるようにしている。
また、図2、図3は特許文献2のヒートシンクを示す図であり、図2は斜視図、図3は図2のN−N線における断面図である。図2、図3を参照すると、特許文献2のヒートシンクは、より詳細には、アルミニウムからなるアルミニウムヒートシンク81のベース92の中央部に設けた穴に、アルミニウムよりも熱伝導率の高い銅からなる銅ヒートシンク82のベース85を嵌め込み固定し、銅ヒートシンク82のベース底面からピン84aの先端までの高さを、アルミニウムヒートシンク81のピン84の先端までの高さよりも高いものにしている。
特開2003−086984号公報 特許2845833号公報
しかしながら、特許文献1の冷却装置(ヒートシンク)では、発熱体73近傍のベースを厚くすることによって、熱拡散性能の向上が期待されるものの、ヒートシンク全体のうち最も重い部分の厚さが増えることになり、重量が増加してしまうという問題がある。
また、特許文献2のヒートシンクでは、発熱体近傍に熱伝導率の高い材料(銅)を配置することで、ベースだけでなくピンも含めて熱拡散効果が期待できるものの、アルミニウムに比べて銅は約3倍も重いため、ヒートシンクの重量が増加してしまうという問題がある。また、熱膨張係数の異なる2種の材料を接合させることで、構造が複雑なものとなり、熱応力による変形やひび割れなどが生じるという問題もある。
本発明は、重量を増加させることなく、かつ、構造を複雑化させることなく、従来よりもさらに一層放熱効率を向上させることの可能なヒートシンクを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、発熱体と、発熱体を載置するベースと、ベースに立設された複数のフィンとを備え、前記複数のフィンは、同一の材料で形成され、発熱体の近傍では、フィンの長さが最も長く、かつ、隣接するフィン間の間隔は最も狭いものとなっており、発熱体から遠ざかるにつれて、フィンの長さが短く、かつ、隣接するフィン間の間隔が広くなるように、フィンの長さ、および、隣接するフィン間の間隔を変化させて複数のフィンがベースに立設されていることを特徴とするヒートシンクである。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のヒートシンクにおいて、前記複数のフィンは、一方向についてのみ、フィンの長さ、および、隣接するフィン間の間隔が変化していることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のヒートシンクにおいて、前記複数のフィンは、互いに異なる複数の方向のそれぞれについて、フィンの長さ、および、隣接するフィン間の間隔が変化していることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のヒートシンクにおいて、前記複数のフィンは、発熱体の近傍では、フィンの厚さが最も厚くなっており、発熱体から遠ざかるにつれて、フィンの厚さが薄くなるように、フィンの厚さが変化していることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のヒートシンクにおいて、前記複数のフィンは、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることを特徴としている。
請求項1乃至請求項5記載の発明によれば、発熱体と、発熱体を載置するベースと、ベースに立設された複数のフィンとを備え、前記複数のフィンは、同一の材料で形成され、発熱体の近傍では、フィンの長さが最も長く、かつ、隣接するフィン間の間隔は最も狭いものとなっており、発熱体から遠ざかるにつれて、フィンの長さが短く、かつ、隣接するフィン間の間隔が広くなるように、フィンの長さ、および、隣接するフィン間の間隔を変化させて複数のフィンがベースに立設されているので、複数のフィンに例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金が用いられる場合、重量を増加させることなく、かつ、構造を複雑化させることなく、従来よりもさらに一層放熱効率を向上させることができる。
特許文献1の冷却装置を示す図である。 特許文献2のヒートシンクを示す図である。 図2のN−N線における断面図である。 本発明のヒートシンクの構成例を示す図である。 図4のM−M線における断面図である。 本発明のヒートシンクの他の構成例を示す図である。 図6のM−M線における断面図である。 実施例1における距離d、フィンの長さL、フィン間の間隙Pの設定値を示す図である。 実施例1、実施例2に対する比較例を示す図である。 図9のM−M線における断面図である。 実施例1、実施例2、比較例における効果の検証実験結果の一覧を示す図である。 実施例1、実施例2におけるベース2の温度分布の正面図である。 実施例1におけるベース2の温度分布の略断面図である。 実施例2におけるベース2の温度分布の略断面図である。 実施例1、実施例2における流速分布の透視図である。 比較例におけるベース2の温度分布の正面図である。 比較例におけるベース2の温度分布の略断面図である。 比較例における流速分布の透視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図4、図5は本発明のヒートシンクの構成例を示す図である。なお、図4は斜視図、図5は図4のM−M線における断面図である。
図4、図5を参照すると、このヒートシンクは、発熱体(例えば、照明用などのLED素子や、電子機器用のCPU素子等)1と、発熱体1を載置するベース2と、ベース2に立設された複数のフィン3とを備えている。
そして、このヒートシンクでは、複数のフィン3は、同一の材料で形成されている。具体的には、複数のフィン3は、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金などのいずれか1つの材料で形成されている。
また、このヒートシンクでは、複数のフィン3は、一方向(X方向)についてのみ、フィン3の長さ(Y方向の長さ)、および、隣接するフィン3間の間隔(X方向の間隔)を変化させて(X方向に変化させて)、ベース2に立設されている。すなわち、複数のフィン3は、発熱体1の近傍では、フィン3の長さ(Y方向の長さ)が最も長く、かつ、隣接するフィン3間の間隔(X方向の間隔)は最も狭いものとなっており、発熱体1から遠ざかるにつれて、フィン3の長さ(Y方向の長さ)が短く、かつ、隣接するフィン3間の間隔(X方向の間隔)が広くなるように、一方向(X方向)についてのみ、フィン3の長さ(Y方向の長さ)、および、隣接するフィン3間の間隔(X方向の間隔)を変化させて、複数のフィン3がベース2に立設されている。
なお、図4、図5のヒートシンクでは、複数のフィン(フィンプレート)3の厚さtは、全て同じものとなっている。
本発明をより具体的に説明すると、フィンと空気の熱伝達率向上のためには、フィン1枚1枚に印加されている熱量の分布を把握し、それに応じた熱交換面積と間隙を確保することが肝要である。ヒートシンクのベース2の略中央に搭載された発熱体1による温度分布は、発熱体1からの距離をdとした温度T(d)の拡散方程式の解として、次式のような対数関数に従う。
T(d)=―A・ln(d)+C (式1)
ここで、Aは比例定数、Cは積分定数であり、ln(d)は発熱体1からの距離dを変数とした対数関数である。
この式1を基にして、現実的に成形可能な範囲で、フィン3の長さ(Y方向の長さ)は式1のT(d)に比例するように設定し、隣接するフィン3間の間隙(X方向の間隔)は式1のT(d)に反比例するように設定することで、ヒートシンクの形状を温度分布に即したものにすることができる。
すなわち、複数のフィン3は、発熱体1から遠ざかるにつれて(発熱体1からX方向に距離dだけ隔てるにつれて)、フィン3の長さ(Y方向の長さ)L(d)、および、隣接するフィン3間の間隔(X方向の間隔)P(d)が、それぞれ
L(d)=―B・ln(d)+D (式2)
P(d)=E/L(d) (式3)
となるように設定することができる。ここで、B、Eは比例定数であり、Dは積分定数であり、ln(d)は発熱体1からの距離dを変数とした対数関数である。
但し、中央部(d=0)のフィン3の長さは、式2に当てはめると無限大となってしまうので、搭載する機器の寸法制約に合わせて現実的な値に設定する。すなわち、発熱体1が搭載される中央部は、Y方向の長さが長いフィンを狭い間隙で立設し、端部に向かうにつれてフィンのY方向の長さを短く、間隙を広く変化させて立設する。図4、図5には、以上の指針で作成した複数のフィン3の形状例が示されている。
図4、図5のヒートシンクの実際の使用時には、図4に示すように、ベース2の面、複数のフィン3の面を、鉛直方向(重力方向)Zに沿うように立てて使用する。
図4、図5のヒートシンクでは、複数のフィン3が、同一の材料で形成され、発熱体1の近傍では、フィン3の長さが最も長く、かつ、隣接するフィン3間の間隔は最も狭いものとなっており、発熱体1から遠ざかるにつれて、フィン3の長さが短く、かつ、隣接するフィン3間の間隔が広くなるように、フィン3の長さ、および、隣接するフィン3間の間隔を変化させて複数のフィン3がベース2に立設されているので、複数のフィン3に同一の材料として例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金などが用いられる場合、重量を増加させることなく、かつ、構造を複雑化させることなく、従来よりもさらに一層放熱効率を向上させることができる。
また、図6、図7は本発明のヒートシンクの他の構成例を示す図である。なお、図6は斜視図、図7は図6のM−M線における断面図であり、図6、図7において、図4、図5と対応する箇所には同じ符号を付している。
図6、図7を参照すると、このヒートシンクは、図4、図5に示したヒートシンクと、フィン3の長さ(Y方向の長さ)L(d)、隣接するフィン3間の間隔(X方向の間隔)P(d)、および、枚数は、同一のものとなっているが、複数のフィン(フィンプレート)3の厚さtが、発熱体1の近傍で最も厚く、発熱体1から遠ざかるにつれて薄くなるように設定されている。
図6、図7のヒートシンクも、実際の使用時には、図6に示すように、ベース2の面、複数のフィン3の面を、鉛直方向(重力方向)Zに沿うように立てて使用する。
そして、図6、図7のヒートシンクにおいても、複数のフィン3が、同一の材料で形成され、発熱体1の近傍では、フィン3の長さが最も長く、かつ、隣接するフィン3間の間隔は最も狭いものとなっており、発熱体1から遠ざかるにつれて、フィン3の長さが短く、かつ、隣接するフィン3間の間隔が広くなるように、フィン3の長さ、および、隣接するフィン3間の間隔を変化させて複数のフィン3がベース2に立設されているので、複数のフィン3に同一の材料として例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金などが用いられる場合、重量を増加させることなく、かつ、構造を複雑化させることなく、従来よりもさらに一層放熱効率を向上させることができる。さらに、図6、図7のヒートシンクでは、さらに、複数のフィン(フィンプレート)3の厚さtが、発熱体1の近傍で最も厚く、発熱体1から遠ざかるにつれて薄くなるように設定されているので、より一層放熱効率を向上させることができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
実施例1は、図4、図5に示した構成例のヒートシンクに対応するものである。ここで、各フィン(フィンプレート)3の厚さtを1mmのものにし、ベース2中央に搭載された発熱体1からの距離をdとして、フィン3の長さ(Y方向の長さ)L(d)を、
L(d)=―9.6・ln(d)+54.7 (式4)
で記述されるものにした。なお、中央(d=0mm)のフィンの長さは60mmに設定した。
そして、式4を基に、距離d、フィン3の長さL、フィン3間の間隙Pを図8のように設定した。なお、この実施例1では、d=0mmがベース2の中央であり、d=60mmがベース端であり、発熱体1を中央に配置したため、自ずと左右対称の形となる。また、フィン3の枚数は合計17枚とした。
また、実施例2は、図6、図7に示した構成例のヒートシンクに対応するものである。実施例2では、実施例1とフィン3の長さL、間隙P、枚数は全て同一として、図7に示すように、中央に位置する最も長いフィンの厚さtを2mm、その両隣に位置する2番目に長いフィンの厚さtを1.5mm、さらに隣に位置する3番目に長いフィンの厚さtを1.2mmとし、それ以外のフィンの厚さtを1.0mmとした。これにより、発熱体1が配置されるベース2の中央付近において、ベース2からフィン3の先端までの熱伝導を向上させることを意図している。
また、図9、図10は実施例1、実施例2に対する比較例を示す図である。なお、図9は斜視図、図10は図9のM−M線における断面図であり、図9、図10において、図4、図5と対応する箇所には同じ符号を付している。図9、図10に示す比較例は、一般的な矩形状ヒートシンクであり、複数のフィン3の長さLは全て30mmで一定とし、フィン3間の間隙Pは全て7mmで一定とし、各フィン(フィンプレート)3の厚さtを1mmのものにした。また、フィン3の枚数は合計16枚とした。
実施例1、実施例2、比較例における効果を検証するため、実施例1、実施例2、比較例のそれぞれについて実験と熱流体解析を行った。なお、実施例1、実施例2、比較例のいずれにおいても、発熱体1の熱量を10Wにし、周囲空気の温度を25℃に設定した。図11は実験結果の一覧を示す図である。また、図12は実施例1、実施例2におけるベース2の温度分布の正面図であり、図13は実施例1におけるベース2の温度分布の略断面図であり、図14は実施例2におけるベース2の温度分布の略断面図である。また、図15は実施例1、実施例2における流速分布の透視図(ヒートシンクを取り巻く気流を可視化した図)である。また、図16は比較例におけるベース2の温度分布の正面図であり、図17は比較例におけるベース2の温度分布の略断面図である。また、図18は比較例における流速分布の透視図(ヒートシンクを取り巻く気流を可視化した図)である。
実施例1、実施例2と比較例とを比較すると、まず、図15を図18と比べればわかるように、実施例1、実施例2では、比較例に対し、ヒートシンクから立ち上る気流が、速さ・量ともに段違いに大きくなっていることが分かる。これは、熱が集中している発熱体1の近傍のフィンの長さを長くし、フィン間の間隙を狭くすることによって、効率的に空気へと熱交換が行われていることを意味する。
また、図12を図16と比べればわかるように、比較例よりも実施例1、実施例2の方が温度分布の形状が楕円から真円に近づいている。これは、熱の拡散方程式に即して(具体的には、式2、式3のように)、フィンの長さと間隙を設定したことにより、各フィンの印加熱量が均一化されたことを示している。図13と図17とを比べても、比較例の方が実施例1に対し、中央付近のフィンが熱飽和している一方、端のフィンにまで十分に熱が伝導していないことが分かる。全体として、実施例1では、比較例を基準に、重量増加が約2%に対して温度低減が約10%となった。
また、実施例1と実施例2とを比較すると、図13を図14と比べればわかるように、実施例1に対して、実施例2の方が、中央部の厚みを増したフィンについて、先端付近まで熱が伝導していることが分かる。全体として、実施例2では、実施例1を基準に、重量増加が約6%に対して温度低減が約10%、比較例を基準に、重量増加が約14%に対して温度低減が約18%となった。
以上のように、本発明のヒートシンクでは、複数のフィン3が、同一の材料で形成され、発熱体1の近傍では、フィン3の長さが最も長く、かつ、隣接するフィン3間の間隔は最も狭いものとなっており、発熱体1から遠ざかるにつれて、フィン3の長さが短く、かつ、隣接するフィン3間の間隔が広くなるように、フィン3の長さ、および、隣接するフィン3間の間隔を変化させて複数のフィン3がベース2に立設されているので、複数のフィン3に例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金などが用いられる場合、重量を増加させることなく、かつ、構造を複雑化させることなく、従来よりもさらに一層放熱効率を向上させることができる。
さらに、複数のフィン(フィンプレート)3の厚さが、発熱体1の近傍で最も厚く、発熱体1から遠ざかるにつれて薄くなるように設定すれば、より一層放熱効率を向上させることができる。
なお、上述の各例では、複数のフィン3は、一方向(X方向)についてのみ、フィン3の長さ(Y方向の長さ)、および、隣接するフィン3間の間隔(X方向の間隔)、さらにはフィン3の厚さ、を変化させて(X方向に変化させて)、ベース2に立設されているとしたが、一方向(X方向)のみならず、互いに異なる複数の方向のそれぞれについて、フィンの長さ、および、隣接するフィン間の間隔、さらにはフィン3の厚さ、を変化させても良い。具体的には、一方向(X方向)のみならず、他の方向(例えばZ方向)にも、フィン3の長さ(Y方向の長さ)、および、隣接するフィン3間の間隔、さらにはフィン3の厚さ、を変化させても良い。但し、この場合には、一方向についてのみ、フィン3の長さ(Y方向の長さ)、および、隣接するフィン3間の間隔、さらにはフィン3の厚さ、を変化させる場合に比べ、高い放熱効率を維持するためには、中央付近のフィン3の長さ(Y方向の長さ)をより長くする必要がある。
本発明は、照明装置や電子機器などの冷却に利用可能である。
1 発熱体
2 ベース
3 フィン

Claims (5)

  1. 発熱体と、発熱体を載置するベースと、ベースに立設された複数のフィンとを備え、前記複数のフィンは、同一の材料で形成され、発熱体の近傍では、フィンの長さが最も長く、かつ、隣接するフィン間の間隔は最も狭いものとなっており、発熱体から遠ざかるにつれて、フィンの長さが短く、かつ、隣接するフィン間の間隔が広くなるように、フィンの長さ、および、隣接するフィン間の間隔を変化させて複数のフィンがベースに立設されていることを特徴とするヒートシンク。
  2. 請求項1記載のヒートシンクにおいて、前記複数のフィンは、一方向についてのみ、フィンの長さ、および、隣接するフィン間の間隔が変化していることを特徴とするヒートシンク。
  3. 請求項1記載のヒートシンクにおいて、前記複数のフィンは、互いに異なる複数の方向のそれぞれについて、フィンの長さ、および、隣接するフィン間の間隔が変化していることを特徴とするヒートシンク。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のヒートシンクにおいて、前記複数のフィンは、発熱体の近傍では、フィンの厚さが最も厚くなっており、発熱体から遠ざかるにつれて、フィンの厚さが薄くなるように、フィンの厚さが変化していることを特徴とするヒートシンク。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のヒートシンクにおいて、前記複数のフィンは、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることを特徴とするヒートシンク。
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