JP2012042005A - シールリングおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】合口の周方向隙間の洩れを防ぎ、バルブの低弁洩れを実現できるシールリングを提供する。
【解決手段】シールリングの合口に、径方向xおよび板厚方向yの両方に対して重なる重合片3を設ける。重合片3は、合口において傾斜カット面4同士が当接して重ね合わされるものであり、傾斜カット面4は、径方向x、板厚方向y、周方向zの全てに対して傾斜する一定角の傾斜面であり、重合片3における周方向zの中間部において断面四角形の対角線に一致して、「重合片3の先端部分を断面三角形で細く」するとともに、「重合片3の根元部分を断面五角形で太く」する。これにより、合口における周方向zの隙間を、断面五角形を成す重合片3の根元部分のみで塞ぐことができ、合口における隙間の洩れを防ぎ、低弁洩れを実現できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、合口を備えたシールリングと、このシールリングの製造方法に関し、例えば、エンジン(燃料の燃焼により動力を発生させる内燃機関)の排出した排気ガスの一部を、吸気通路に戻すEGRバルブ等のシールに用いて好適な技術に関する。
(従来技術1)
従来技術1とその問題点を、図7を参照して説明する。なお、後述する[発明を実施するための形態]および[実施例]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
シールリング1は、可動部材(例えば、バタフライバルブやピストン)の外周縁に形成されたシール嵌合溝に嵌め入れられて、可動部材と固定部材(例えば、ノズルやシリンダの内壁)との隙間をシールする(例えば、特許文献1参照)。
ゴム製のOリングとは異なり、弾性変形できないシールリング1(金属など硬質な材料よりなる)は、線膨張の差分を吸収するための合口2を有している。
具体的に合口2は、シールリング1の自由長(無負荷状態)において、合口2が少量離間するように設けられており、シールリング1の外周縁が固定部材の内壁に押し付けられて組付けられる。これにより、可動部材、固定部材およびシールリング1に膨張変化が生じても、シールリング1の外周縁が常に固定部材の内壁に接する状態に保たれる。
しかしながら、合口2から流体の洩れが発生してしまう。このため、合口2を備えるシールリング1では、シール洩れを極めて小さく抑えることが困難であった。
(従来技術2)
従来技術2とその問題点を、図8、図9を参照して説明する。
合口2のシール洩れを防ぐ技術として、図8に示すシールリング1が知られている(特許文献2参照)。
特許文献2に示すシールリング1は、図8(a)に示すように、シールリング1の両端部に周方向の端部同士が重なり合う重合片3を設けたものであり、この重合片3には断面四角形の略対角線に沿って分割された傾斜カット面4が設けられている。
そして、図8(b)に示すように、重合片3の傾斜カット面4同士を重ね合わせることで、合口2におけるシール洩れを防ぐものである。
特許文献2の技術では、合口2における流体の洩れが、いかにも防がれているように開示されている。
しかし、現実には、図9(a)に示すように、線膨張の差分を吸収する隙間E、Fをシールリング1の周方向に設ける必要がある。
隙間E、Fが形成される部分では、図9(b)、(c)に示すように、「1つの重合片3のみ」で流体の洩れを防ぐことになる。
ここで、シールリング1とシール嵌合溝16との間には、
(i)シールリング1の内周面と、シール嵌合溝16の底との間に、シールリング1の径方向変化を吸収する径方向隙間αが形成されるとともに、
(ii)シールリング1のリング平面と、シール嵌合溝16の溝側面との間に、シールリング1の組付けを可能にする板厚方向隙間βが形成される。
一方、流体圧力によって、あるいは可動部材7の移動によってシールリング1が固定部材11に摺接することで、シールリング1の一方のリング平面{図9(b)、(c)では左側面}が、シール嵌合溝16における一方の溝側面{図9(b)、(c)では左側面}に密着する。
この状態では、板厚方向隙間βが、シール嵌合溝16の溝側面の他方面{図9(b)、(c)の右側面}と、シールリング1の板厚方向の他方面{図9(b)、(c)の右側面}との間に形成される。
このように、径方向隙間αと板厚方向隙間βが存在するが、隙間Eが形成される部分では、図9(b)に示すように、「1つの重合片3のみ」で三角形の隙間Eを塞ぐことができ、流体の洩れを防ぐことができる。
しかしながら、隙間Fが形成される部分では、図9(c)の矢印Pに示すように、「1つの重合片3のみ」で三角形の隙間Fを塞ぐことができず、三角形の隙間Fを通って流体が洩れてしまう。
このように、従来技術2は、合口2におけるシール洩れを防ぐことができていなかった。
特開2007−285311号公報 特開平11−325259号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、合口における洩れを防ぐことのできるシールリングを提供するとともに、そのシールリングの製造方法を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
シールリングにおいて周方向の隙間(線膨張の差分を吸収する合口の隙間)が形成される部分は、請求項1の手段を採用したシールリングであっても、従来技術と同様、1つの重合片のみで流体の洩れを防ぐ。
しかるに、請求項1の手段を採用したシールリングの両方の重合片は、「シールリングの径方向、シールリングの板厚方向、シールリングの周方向」の全てに対して傾斜した傾斜カット面によって、「先端が断面三角形で細く」、且つ「根元が断面五角形で太く」設けられる。
これにより、請求項1の手段では、合口における周方向の隙間(線膨張を吸収する隙間)を、断面五角形を成す1つの重合片の根元部分のみで塞ぐことができ、結果的に合口の隙間の流体の洩れを防ぐことができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段のシールリングは、
固定部材と可動部材の隙間距離をL1、
「合口の周方向の隙間を塞ぐ部位」に配置される重合片の根元部における断面五角形のうちの径方向に沿う短辺の寸法をL2とした場合(図4参照)、
L1≦L2
の関係を満足するものである。
これにより、断面五角形を成す重合片の太い根元部分によって、合口における隙間のシールを確実に行なうことができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段のシールリングは、流体通路の開閉、流量調整、流体圧調整などに用いられるバルブに用いるものである。
これにより、バルブの閉弁時に、シールリングの合口から流体が洩れる不具合を回避することができる。即ち、バルブの低弁洩れを実現することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段のシールリングは、EGRガスをエンジンの吸気側へ戻すEGRバルブのバタフライバルブに設けられるものである。
これにより、EGRバルブにおけるシールリングの合口からEGRガスが洩れる不具合を回避することができる。即ち、EGRバルブの低弁洩れを実現することができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段のシールリングは、ターボチャージャに供給される排気ガスの一部を逃がすウエストゲートバルブのバタフライバルブに設けられるものである。
これにより、ウエストゲートバルブにおけるシールリングの合口から排気ガスが洩れる不具合を回避することができる。即ち、ウエストゲートバルブの低弁洩れを実現することができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6の手段のシールリングは、エンジンのピストンリングとして用いられるものである。
これにより、ピストンリングの合口からシリンダ内の圧力が抜ける不具合を回避することができる。即ち、シリンダ内を気密度を高めることができる。
〔請求項7の手段〕
請求項7の手段のシールリングは、
断面形状が四角形状を成す線材をC字形状に設けるコイリング行程と、
C字形状を成す線材の両端に傾斜カット面を形成して重合片を設けるカット行程と、
線材の両端における傾斜カット面を重ね合わせ、且つ線材を治具で真円に保った状態で熱処理を加えて、線材における応力の除去を行なう熱処理行程と、
を用いて製造されるものである。
シールリングにおける合口の説明図である(実施例1)。 重合片の斜視図、および線G、線H、線Iにおける重合片の断面図である(実施例1)。 シールリングのシール状態を示す説明図である(実施例1)。 シールリングの隙間部分における断面図である(実施例1)。 EGRバルブの概略断面図である(実施例1)。 シールリングの製造行程を示す説明図である(実施例2)。 シールリングの説明図である(従来技術1)。 シールリングにおける合口の説明図である(従来技術2)。 シールリングのシール状態を示す説明図である(従来技術2)。
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
シールリング1は、断面形状が四角形状を呈し、周方向の1箇所に合口2が設けられる。
合口2を成すシールリング1の両端には、シールリング1の径方向xおよびシールリング1の板厚方向y(径方向xに垂直な方向)の両方に対して重なる重合片3が設けられている。
シールリング1の一端の重合片3と、シールリング1の他端の重合片3とは、傾斜カット面4にて重なり合う。
傾斜カット面4は、重合片3の先端を断面三角形で細く、重合片3の根元を断面五角形で太く設けるものであり、
(i)径方向x、板厚方向y、周方向zの全てに対して傾斜するとともに、
(ii)重合片3における周方向zの略中間部において断面四角形の対角線に一致するものである。
このように、重合片3の根元部分は断面五角形に設けられ、重合片3の根元部分だけで流体の洩れを防ぐことができる。
以下において本発明が適用された具体的な一例(実施例)を、図面を参照して説明する。実施例は、具体的な一例を開示するものであって、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。なお、以下の実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
[実施例1]
この実施例1は、本発明を車両エンジンに搭載されるEGR装置のEGRバルブに適用したものである。
EGR装置は、エンジンの排出した排気ガスの一部をEGRガスとしてエンジンの吸気側に戻すことで、吸気の一部に不燃ガスであるEGRガスを混入させてエンジン燃焼室の燃焼温度を抑える周知の技術である。
EGR装置は、排気通路を流れる排気ガスの一部を吸気通路へ戻すEGR流路5と、このEGR流路5の開閉および開度調整を行なうEGRバルブとを少なくとも備え、このEGRバルブの開度が車両の走行状態に応じてECU(エンジン・コントロール・ユニットの略)によって制御される。
EGRバルブは、吸気通路における高負圧発生範囲(スロットルバルブの吸気下流側)へEGRガスを戻す高圧EGR装置に搭載される高圧EGRバルブであっても良いし、吸気通路における低負圧発生範囲(スロットルバルブの吸気上流側:例えばターボチャージャ搭載車両であればコンプレッサの吸気上流側)へEGRガスを戻す低圧EGR装置に搭載される低圧EGRバルブであっても良い。
EGRバルブの具体的な一例を、図5を参照して説明する。
なお、以下では、図5の図示上側を上、図示下側を下と称して説明するが、この上下は実施例の説明のための方向であり、限定されるものではない。
EGRバルブは、内部にEGR流路5の一部を形成するハウジング6と、EGR流路5中に配置されるバタフライバルブ7と、このバタフライバルブ7を支持するシャフト8と、このハウジング6の外部よりシャフト8に回転力を付与する電動アクチュエータ9とを具備する。
ハウジング6は、アルミニウム合金のダイキャスト製であり、ハウジング6の内部に形成されるEGR流路5の内壁には、耐熱性、耐腐食性に優れた部材(例えば、ステンレス鋼)によって設けられた円筒形状を呈したノズル11が固定配置されている。このように、ノズル11の内周面(円筒形の穴の内部)にEGR流路5(流体通路)の一部を成す内壁が形成されている。
バタフライバルブ7は、略円板形状を呈し、シャフト8の回動位置に応じてEGR流路5を開閉可能で、且つEGR流路5の開口面積を可変可能であり、EGR流路5の開口面積を可変することで吸気通路へ戻されるEGR量の調整を行なう。
シャフト8は、バタフライバルブ7をEGR流路5の内部において回転可能に支持するものである。ここで、この実施例におけるシャフト8の軸線は、EGR流路5の中心線(ノズル11の中心線)に対して傾斜配置されるものである。
そして、シャフト8の下端部にバタフライバルブ7が傾斜した状態で固定されるものであり、シャフト8がEGR流路5の内部でバタフライバルブ7を片持ち支持するものである。
シャフト8は、EGR流路5の上側のみに配置された軸受12によって回転自在に支持される。なお、軸受12は、ボールベアリング、ローラベアリング等の転がりベアリング、あるいはメタルベアリング等の滑りベアリングであり、ハウジング6に形成されたベアリング収容穴の内部に圧入等の結合手段によって固定されて、内周に挿通されたシャフト8を回転自在に支持する。
また、シャフト8とハウジング6との間には、EGRガスの洩れ出しを防ぐシール部材13が配置される。なお、図5では、EGR流路5の上側に2つの軸受12を配置して、その間に独立したシール部材13を設けているが、図5とは異なり、シール機能が組み合わされた軸受12を用いても良い。
電動アクチュエータ9は、ハウジング6の上部に固定されて、シャフト8を回動駆動するものであり、
・通電により回転動力を発生する電動モータ(例えば、通電量に応じた回転トルクを発生する周知の直流モータ)と、
・この電動モータの回転トルクを増幅してシャフト8に伝達する減速装置(例えば、複数のギヤを組み合わせた歯車式減速機)と、
・バタフライバルブ7(シャフト8)を初期開度(例えば閉弁位置)へ戻すリターンスプリング14(例えば、ねじりコイルバネ)と、
・バタフライバルブ7(シャフト8)の開度を検出する回転角センサ15(例えば、シャフト8の角度を非接触で検出する磁気回転角センサ)と、
を備える。
そして、電動モータがECUによって通電制御されることで、バタフライバルブ7(シャフト8)の開度、即ちエンジンに戻されるEGR量の調整が行なわれる。
具体的に、ECUは、マイクロコンピュータを搭載した周知の電子制御装置であり、回転角センサ15によって検出される実際のバタフライバルブ7(シャフト8)の開度が、車両走行状態に応じて算出された目標開度となるように、電動モータを通電制御するように設けられている。
〔実施例1の特徴技術〕
この実施例の特徴技術を、図1〜図4を参照して説明する。
バタフライバルブ7は、上述したように、開度に応じてEGR量の調整を行なうものであり、バタフライバルブ7の外周縁には、バタフライバルブ7とノズル11の内周壁の隙間を閉塞するシールリング1が設けられている。
具体的に、シールリング1は、略円板形状を呈するバタフライバルブ7の外周縁に全周に亘って形成されたシール嵌合溝16に嵌め入れられている。
シールリング1は、ステンレス等の金属材料によって形成された断面が四角形状の線材を円環状に設けたものであり、周方向の1箇所に、線膨張の差分を吸収するための合口2(周方向の分離部)が設けられている。なお、シールリング1は、金属材料に限定されるものではなく、耐熱性、耐油性、耐摩耗性に優れた樹脂材料によって設けても良い。
合口2は、シールリング1の自由長において、合口2における周方向の隙間距離が、少量離間するように設けられており、シールリング1の外周縁がノズル11の内壁に押し付けられて組付けられる。これにより、バタフライバルブ7、ノズル11およびシールリング1に膨張変化が生じても、シールリング1の外周縁が常にノズル11の内壁に接する状態に保たれる。
しかしながら、従来技術では、合口2からEGRガスが洩れる不具合があった。
この不具合を回避するために、この実施例のシールリング1は、以下の構成を採用している。
合口2を成すシールリング1の両端には、径方向xおよび板厚方向yの両方に対して重なる重合片3が設けられている。具体的に、重合片3に設けられた傾斜カット面4同士が当接して重ね合わされる。
傾斜カット面4は、重合片3のカット形状を決定するものであり、図2(a)に示すように、「重合片3の先端部分を断面三角形で細く」するとともに、「重合片3の根元部分を断面五角形で太く」するものである。
具体的に、傾斜カット面4は、径方向x、板厚方向y、周方向zの全てに対して傾斜する一定角の傾斜面であり、重合片3における周方向zの中間部において断面四角形の対角線に一致する。
なお、重合片3における周方向zの「中間部」とは、重合片3における周方向zの正確な中央値(1/2の値)に限定されるものではない。
ここで、
(i)重合片3の先端部における断面形状{図2(a)の線Gにおける断面}を、図2(b)に示し、
(ii)重合片3の中間部における断面形状{図2(a)の線Hにおける断面}を、図2(c)に示し、
(iii)重合片3の根元部における断面形状{図2(a)の線Iにおける断面}を、図2(d)に示す。
次に、図3を参照して、シールリング1の各部におけるシール状態を説明する。
この説明では、
・図1におけるシールリング1の面A(図示前面)を、図3においてノズル11に摺接する「シールリング1の外周面」とし、
・図1におけるシールリング1の面B(面Aの対向面)を、図3においてシール嵌合溝16の底と対向する「シールリング1の内周面」とし、
・図1におけるシールリング1の面C(図示上面)を、図3においてシール嵌合溝16における一方の溝側面(図3の左側面)に対向する「シールリング1のリング平面の一方面(図3の左側面)」とし、
・図1におけるシールリング1の面D(面Cの対向面)を、図3においてシール嵌合溝16における他方の溝側面(図3の右側面)に対向する「シールリング1のリング平面の他方面(図3の右側面)」とする。
ここで、シールリング1の内周面(面B)と、シール嵌合溝16の底との間には、シールリング1の径方向変化を吸収する径方向隙間αが存在する。
また、シールリング1のリング平面(面Cおよび面D)と、シール嵌合溝16の溝側面との間には、シールリング1の組付けを可能にする板厚方向隙間βが存在する。
図3では、EGRガスの圧力(排気圧)によって、あるいはバタフライバルブ7の回動に伴うシールリング1の摺接によって、シールリング1における面Cが、シール嵌合溝16における一方の溝側面(図3の左側面)に密着する例を示す。
即ち、図3では、一例として、シールリング1における面Dとシール嵌合溝16の溝側面との間に、板厚方向隙間βが形成される例を示す。
ここで、この実施例では、図4に示すように、
・ノズル11(固定部材の一例)とバタフライバルブ7(可動部材の一例)の隙間距離をL1、
・「合口2の周方向の隙間を塞ぐ部位」に配置される重合片3の根元部における径方向xの寸法(断面五角形のx方向の短辺の寸法)をL2、
とした場合、
重合片3の根元部分は、
L1≦L2
の関係を満足するように設けられている。
シールリング1には、
・図3(a)に示すように、合口2とは異なる部位(断面四角の線材の部位)と、
・図3(b)に示すように、合口2において2つの重合片3が重なる部位と、
・図3(c)に示すように、合口2の2箇所に存在する周方向の隙間の一方(図1の隙間E参照)において、1つの重合片3だけでシールを行なう部位と、
・図3(d)に示すように、合口2の2箇所に存在する周方向の隙間の他方(図1の隙間F参照)において、1つの重合片3だけでシールを行なう部位と、
が存在する。
(a)シールリング1において、合口2とは異なる部位(断面四角の線材の部位)では、図3(a)に示すように、断面四角形のシールリング1によって、バタフライバルブ7とノズル11の間のクリアランスをシールする。
(b)シールリング1において、2つの重合片3が重なる部位では、図3(b)に示すように、2つの重合片3が重なることで、断面四角形が形成され、バタフライバルブ7とノズル11のクリアランスをシールする。
(c)シールリング1において、一方の隙間Eにおいて、1つの重合片3だけでシールを行なう部位では、図3(c)に示すように、断面五角形を呈する重合片3の根元部における面Aがノズル11に接して、バタフライバルブ7とノズル11のクリアランスをシールする。
なお、一方の隙間Eにおいて、シールリング1がシール嵌合溝16の図3の右側面に密着する場合{図3(c)とは逆側に密着する場合}には、断面五角形を呈する重合片3の根元部における面Dがシール嵌合溝16の図3の右側面に密着して板厚方向隙間βを塞ぎ、バタフライバルブ7とノズル11のクリアランスをシールする。
(d)シールリング1において、他方の隙間Fにおいて、1つの重合片3だけでシールを行なう部位では、図3(d)に示すように、断面五角形を呈する重合片3の根元部における面Cがシール嵌合溝16の図3の左側面に密着して板厚方向隙間βを塞ぎ、バタフライバルブ7とノズル11のクリアランスをシールする。
なお、他方の隙間Fにおいて、シールリング1がシール嵌合溝16の図3の右側面に密着する場合{図3(d)とは逆側に密着する場合}には、重合片3の面Dがシール嵌合溝16の図3の右側面に密着して板厚方向隙間βを塞ぎ、バタフライバルブ7とノズル11のクリアランスをシールする。
このように、合口2において重合片3が重なる部分はもちろん、合口2において周方向の隙間E、Fが形成される部分でも、バタフライバルブ7とノズル11のクリアランスがシールされる。即ち、バタフライバルブ7の全周において、シールリング1がバタフライバルブ7とノズル11のクリアランスをシールする。
これにより、EGRバルブの閉弁時に、シールリング1の合口2からEGRガスが洩れる不具合を回避することができる。即ち、EGRバルブにおいて低弁洩れを実現することができ、EGRバルブの信頼性を高めることができる。
[実施例2]
図6を参照して実施例2を説明する。なお、この実施例2において、上記実施例1と同一符号は、同一機能物を示すものである。
以下では、図6を参照して、上記実施例1で開示したシールリング1の製造方法を説明する。
先ず、図6(a)に示すように、断面形状が四角形状を成す金属製の線材1’(例えば、ステンレス製の線材)を、略楕円のC字形状に設ける(コイリング行程)。
次に、図6(b)に示すように、C字形状に設けられた線材1’の両端に、実施例1で説明した重合片3を形成する。具体的には、研摩加工を用いて、C字形状に設けられた線材1’の両端に傾斜カット面4を形成することで重合片3を形成する(カット行程)。
続いて、図6(c)に示すように、線材1’の両端における傾斜カット面4を重ね合わせ、且つ線材1’を治具で真円に保った状態で熱処理を加えて、線材1’における応力の除去を行なう(熱処理行程)。
以上によって、実施例1に開示したシールリング1が形成される。
なお、線材1’を真円に保つ治具は、線材1’の外径寸法を、ノズル11の内径寸法より僅かに大径の真円に保つものである。
この実施例2で示したように、金属製のシールリング1の両端部に研摩加工を追加するだけで、シールリング1の両端部に本発明を適用した重合片3を形成することができる。即ち、低コストで低弁洩れを実施することができる。
なお、コイリング行程とカット行程を入れ換えても良い。即ち、線材1’の両端に対するカット行程を終えてから、線材1’を輪状に形成するコイリング行程を実施しても良い。
上記の実施例では、本発明をEGRバルブに適用する例を示したが、流体は排気ガスに限定されるものではなく、他のシールリング1に本発明を適用しても良い。
具体的な一例として、ターボチャージャに供給される排気ガスの一部を逃がすウエストゲートバルブのバタフライバルブ7に本発明のシールリング1を適用するなど、バタフライバルブ7を用いた全ての開閉弁、流量調整弁、圧力調整弁に、本発明のシールリング1を適用することができる。
上記の実施例では、バタフライバルブ7のシールリング1に本発明を適用する例を示したが、本発明をバルブ以外のシールリング1に適用しても良い。
具体的な一例として、エンジンのピストンリングに本発明を適用しても良い。
1 シールリング
1’線材
2 合口
3 重合片
4 傾斜カット面
5 EGR流路(流体通路)
7 バタフライバルブ(可動部材)
11 ノズル(固定部材)
16 シール嵌合溝

Claims (7)

  1. 断面形状が四角形状を呈し、周方向の1箇所に合口(2)が設けられるシールリング(1)において、
    前記合口(2)を成す前記シールリング(1)の両端は、径方向(x)および板厚方向(y)の両方に対して重なる重合片(3)を備え、
    この重合片(3)において重なり合う傾斜カット面(4)は、前記重合片(3)の先端を断面三角形で細く、前記重合片(3)の根元を断面五角形で太く設けるものであり、
    前記傾斜カット面(4)は、径方向(x)、板厚方向(y)、周方向(z)の全てに対して傾斜するとともに、前記重合片(3)における周方向(z)の中間部において前記断面四角形の対角線に一致することを特徴とするシールリング。
  2. 請求項1に記載のシールリング(1)において、
    このシールリング(1)は、
    円筒形状の穴を備える固定部材(11)と、
    前記穴の内部に配置可能な可動部材(7)との間の隙間を閉塞するものであり、
    前記シールリング(1)は、前記可動部材(7)の外周縁において全周に亘って形成されたシール嵌合溝(16)の内部に嵌め入れられて用いられるものであり、
    前記固定部材(11)と前記可動部材(7)の隙間距離をL1、
    前記合口(2)の周方向の隙間を塞ぐ部位に配置される前記重合片(3)の根元部における断面五角形のうちの径方向(x)に沿う短辺の寸法をL2とした場合、
    前記重合片(3)は、
    L1≦L2
    の関係を満足するように設けられることを特徴とするシールリング。
  3. 請求項2に記載のシールリング(1)において、
    前記固定部材(11)は、内周面に流体通路(5)の内壁が形成される通路部材(11)であり、
    前記可動部材(7)は、前記流体通路(5)内で回動して前記流体通路(5)の開閉あるいは前記流体通路(5)の通路面積を可変させるバタフライバルブ(7)であり、
    前記シールリング(1)は、前記バタフライバルブ(7)の外周縁において全周に亘って形成された前記シール嵌合溝(16)に嵌め入れられて、前記バタフライバルブ(7)と前記通路部材(11)の内周壁の隙間を閉塞することを特徴とするシールリング。
  4. 請求項3に記載のシールリング(1)において、
    このシールリング(1)は、EGRガスをエンジンの吸気側へ戻すEGRバルブのバタフライバルブ(7)に設けられることを特徴とするシールリング。
  5. 請求項3に記載のシールリング(1)において、
    このシールリング(1)は、ターボチャージャに供給される排気ガスの一部を逃がすウエストゲートバルブのバタフライバルブ(7)に設けられることを特徴とするシールリング。
  6. 請求項2に記載のシールリング(1)において、
    このシールリング(1)は、エンジンのピストンリングとして用いられることを特徴とするシールリング。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のシールリング(1)は、
    断面形状が四角形状を成す線材(1’)をC字形状に設けるコイリング行程と、
    C字形状を成す前記線材(1’)の両端に、前記傾斜カット面(4)を形成して前記重合片(3)を設けるカット行程と、
    前記線材(1’)の両端における前記傾斜カット面(4)を重ね合わせ、且つ前記線材(1’)を治具で真円に保った状態で熱処理を加えて、前記線材(1’)における応力の除去を行なう熱処理行程と、
    を用いて製造されることを特徴とするシールリングの製造方法。
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