JP2012040594A - アーク溶接方法およびアーク溶接システム - Google Patents

アーク溶接方法およびアーク溶接システム Download PDF

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Abstract

【課題】アーク継続期間中に消耗電極と母材とが短絡しにくいアーク溶接方法およびアーク溶接システムを提供すること。
【解決手段】 溶滴移行期間とアーク継続準備期間T2とアーク継続期間T3とを含む単位溶接期間を繰り返すアーク溶接方法であって、上記溶滴移行期間中に、消耗電極15と母材Wとの間に溶接電流Iwを、絶対値の時間平均値が第1値であるように且つ絶対値の最大値が第2値であるように流すことにより、消耗電極15から母材Wへと溶滴を移行させる工程と、期間T2中に、溶接電流Iwを絶対値の最大値が上記第2値より大きい値ih2であるように流す工程と、期間T3中に、溶接電流Iwを、絶対値の時間平均値が上記第1値より小さい値im2であるように流すことにより、消耗電極15と母材Wとの間にアークa1が発生している状態を継続させる工程と、を備える。これにより、消耗電極15と母材Wとがアーク継続期間T3中に短絡することを、抑制することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、アーク溶接方法およびアーク溶接システムに関する。
従来から、溶滴移行期間とアーク継続期間とからなる単位溶接期間を繰り返す溶接方法が知られている(たとえば特許文献1参照)。このような溶接方法は、ステッチパルス溶接法と称されている。この溶接方法における溶滴移行期間中は、消耗電極を保持する溶接トーチを、母材に対して停止させる。そして、消耗電極と母材との間に比較的大きな溶接電流を流すことにより消耗電極と母材との間にアークを発生させつつ、消耗電極から母材へと溶滴移行させる。また、溶滴移行期間中は、溶接トーチから消耗電極を大きな送給速度で送給する。一方、アーク継続期間中は、溶接トーチを、母材に対して所定の溶接進行方向に移動させる。そして、消耗電極と母材との間に比較的小さな溶接電流を流すことにより、アークが発生している状態を継続させるものの、溶滴移行を実質的には行わない。また、アーク継続期間中は、溶接トーチから消耗電極を比較的小さな送給速度で送給している。このような溶滴移行期間とアーク継続期間とからなる単位溶接期間を繰り返すことにより、うろこ状のビードを形成する。
当該溶接方法においては、アーク継続期間中に、消耗電極の一部が溶滴となり消耗電極と母材との意図しない短絡が生じるおそれがあった。アーク継続期間中に短絡が生じると、形成されるビードの形状が崩れるおそれがあった。
特開平11−267839号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、アーク継続期間中に消耗電極と母材とが短絡しにくいアーク溶接方法およびアーク溶接システムを提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供されるアーク溶接方法は、溶滴移行期間と上記溶滴移行期間の後のアーク継続準備期間と上記アーク継続準備期間の後のアーク継続期間とを含む単位溶接期間を繰り返すアーク溶接方法であって、上記溶滴移行期間中に、消耗電極と母材との間に溶接電流を、絶対値の時間平均値が第1値であるように且つ絶対値の最大値が第2値であるように流すことにより、上記消耗電極から上記母材へと溶滴を移行させる工程と、上記アーク継続準備期間中に、上記溶接電流を、絶対値の最大値が上記第2値より大きい値であるように流す工程と、上記アーク継続期間中に、上記溶接電流を、絶対値の時間平均値が上記第1値より小さい値であるように流すことにより、上記消耗電極と上記母材との間にアークが発生している状態を継続させる工程と、を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記アークが発生している状態を継続させる工程においては、上記溶接電流として直流電流を流す。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記溶滴移行期間と上記アーク継続準備期間との期間中常に、上記消耗電極を保持する溶接トーチから上記消耗電極を一定の速度で送給する工程を更に備える。
本発明の第2の側面によって提供されるアーク溶接システムは、溶滴移行期間と上記溶滴移行期間の後のアーク継続期間とを含む単位溶接期間を繰り返し、上記溶滴移行期間中に、消耗電極と母材との間に溶接電流を、絶対値の時間平均値が第1値であるように且つ絶対値の最大値が第2値であるように流し、上記アーク継続期間中に、上記溶接電流を、絶対値の時間平均値が上記第1値より小さいアーク継続電流値であるように流す電源回路と、上記第2値より大きいアーク継続準備電流値を記憶するアーク継続準備電流値記憶部と、上記アーク継続準備電流値に基づき、上記溶接電流の値を指示する溶接電流設定信号を上記電源回路に送る電流制御回路と、上記消耗電極を保持する溶接トーチを上記母材に沿って相対移動させる移動機構と、上記溶接トーチから上記消耗電極を送給する送給機構と、を備え、上記電源回路は、上記溶接電流設定信号を受け、各単位溶接期間における上記溶滴移行期間と上記アーク継続期間との間のアーク継続準備期間中に、上記溶接電流を、絶対値の最大値が上記アーク継続準備電流値であるように流す。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記アーク継続電流値を記憶するアーク継続電流値記憶部を更に備え、上記電流制御回路は、上記アーク継続電流値に基づき、上記溶接電流設定信号を上記電源回路に送り、上記電源回路は、上記アーク継続期間の間常に上記溶接電流として直流電流を流す。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記消耗電極と上記母材との間に印加する溶接電圧の値を指示する溶接電圧設定信号を上記電源回路に送る電圧制御回路を更に備え、上記電源回路は、上記溶接電流設定信号に基づき上記溶接電流を流す定電流特性から上記溶接電圧設定信号に基づき上記溶接電圧を印加する定電圧特性に、上記溶滴移行期間中において切り替える電源特性切替回路を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記送給機構は、上記溶滴移行期間と上記アーク継続準備期間との期間中常に、上記溶接トーチから上記消耗電極を一定の速度で送給する。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の実施形態にかかる溶接システムの一例の構成を示す図である。 図1に示した溶接システムの内部構成を示す図である。 本実施形態にかかる方法における各信号等の一部についてのタイミングチャートである。 本実施形態にかかる方法における各信号等のタイミングチャートである。 本実施形態にかかる方法における各信号等のタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる溶接システムの一例の構成を示す図である。
本実施形態にかかるアーク溶接システムA1は、溶接ロボット1と、ロボット制御装置2と、溶接電源装置3とを備える。溶接ロボット1は、母材Wに対してたとえばアーク溶接を自動で行うものである。溶接ロボット1は、ベース部材11と、複数のアーム12と、複数のモータ13と、溶接トーチ14と、ワイヤ送給装置16と、コイルライナ19とを含む。
ベース部材11は、フロア等の適当な箇所に固定される。各アーム12は、ベース部材11に軸を介して連結されている。溶接トーチ14は、消耗電極15(溶接ワイヤ)を母材Wの近傍の所定の位置に導くものである。溶接トーチ14には、シールドガスノズル(図示略)が設けられている。シールドガスノズルは、アルゴンなどのシールドガスを供給するためのものである。モータ13は、移動機構であり、ロボット制御装置2により回転駆動する。この回転駆動により、各アーム12の移動が制御され、溶接トーチ14が上下前後左右に自在に移動できる。
モータ13には、エンコーダ(図示略)が設けられている。エンコーダの出力は、ロボット制御装置2に送られる。ワイヤ送給装置16は、溶接ロボット1における上部に設けられている。ワイヤ送給装置16は、溶接トーチ14に消耗電極15を送り出すためのものである。ワイヤ送給装置16は、送給機構161(モータ)と、ワイヤリール(図示略)と、ワイヤプッシュ装置(図示略)とを含む。送給機構161を駆動源として、上記ワイヤプッシュ装置が、上記ワイヤリールに巻かれた消耗電極15を溶接トーチ14へと送り出す。
コイルライナ19は、その一端がワイヤ送給装置16に、その他端が溶接トーチ14に、それぞれ接続されている。コイルライナ19は、チューブ状を呈し、その内部には消耗電極15が挿通されている。コイルライナ19は、ワイヤ送給装置16から送り出された消耗電極15を、溶接トーチ14に導くものである。送り出された消耗電極15は、溶接トーチ14から突出する。
図2は、図1に示した溶接システムA1の内部構成を示す図である。
ロボット制御装置2は、動作制御回路21と、ティーチペンダント23とを含む。ロボット制御装置2は、溶接ロボット1の動作を制御するためのものである。
動作制御回路21は、図示しないマイクロコンピュータおよびメモリを有している。このメモリには、溶接ロボット1の各種の動作が設定された作業プログラムが記憶されている。また、動作制御回路21は、後述のロボット移動速度VRを設定する。動作制御回路21は、上記作業プログラム、上記エンコーダからの座標情報、およびロボット移動速度VR等に基づき、溶接ロボット1に対して動作制御信号Msを送る。溶接ロボット1は動作制御信号Msを受け、各モータ13が回転駆動させる。これにより、溶接トーチ14が、母材Wにおける所定の溶接開始位置に移動したり、母材Wの面内方向に沿って移動したりする。
ティーチペンダント23は、動作制御回路21に接続されている。ティーチペンダント23は、各種動作をアーク溶接システムA1のユーザが設定するためのものである。
溶接電源装置3は、電源回路31と、電流制御回路32と、設定値記憶部33と、電圧制御回路34と、くびれ検出回路35と、抵抗36と、スイッチ回路37と、送給制御回路38とを含む。溶接電源装置3は、消耗電極15と母材Wとの間に、溶接電圧Vwを印加し、溶接電流Iwを流すための装置であるとともに、消耗電極15の送給を行うための装置である。
電源回路31は、電力発生回路MCと、電源特性切替回路SWと、電流誤差計算回路EIと、電圧誤差計算回路EVと、電流検出回路IDと、電圧検出回路VDとを有する。電源回路31は、消耗電極15と母材Wとの間に指示された値で溶接電圧Vwを印加し、もしくは、消耗電極15から母材Wに指示された値で溶接電流Iwを流すためのものである。
電力発生回路MCは、たとえば3相200V等の商用電源を入力として、後述の誤差信号Eaに従ってインバータ制御、サイリスタ位相制御等の出力制御を行い、溶接電圧Vwおよび溶接電流Iwを出力する。
電流検出回路IDは、消耗電極15と母材Wとの間に流れる溶接電流Iwの値を検出するためのものである。電流検出回路IDは、溶接電流Iwに対応する電流検出信号Idを送る。電流誤差計算回路EIは、実際に流れている溶接電流Iwの値と、設定された溶接電流の値との差ΔIwを計算するためのものである。具体的には、電流誤差計算回路EIは、電流検出信号Idと、設定された溶接電流の値に対応する後述の電流設定信号Irとを受け、差ΔIwに対応する電流誤差信号Eiを送る。なお、電流誤差計算回路EIは、電流誤差信号Eiとして、差ΔIを増幅した値に対応するものを送ってもよい。
電圧検出回路VDは、消耗電極15と母材Wとの間に印加される溶接電圧Vwの値を検出するためのものである。電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwに対応する電圧検出信号Vdを送る。電圧誤差計算回路EVは、実際に印加されている溶接電圧Vwの値と、設定された溶接電圧の値との差ΔVwを計算するためのものである。具体的には、電圧誤差計算回路EVは、電圧検出信号Vdと、設定された溶接電圧の値に対応する後述の電圧設定信号Vrとを受け、差ΔVwに対応する電圧誤差信号Evを送る。なお、電圧誤差計算回路EVは、電圧誤差信号Evとして、差ΔVwを増幅した値に対応するものを送ってもよい。
電源特性切替回路SWは、電源回路31の電源特性(定電流特性もしくは定電圧特性)を切り替えるものである。電源回路31の電源特性が定電流特性である場合には、溶接電流Iwの値が設定された値となるように、電源回路31において出力が制御される。一方、電源回路31の電源特性が定電圧特性である場合には、電源回路31は溶接電圧Vwの値が設定された値となるように、電源回路31において出力が制御される。より具体的には、電源特性切替回路SWは、後述の電源特性切替信号Swと、電流誤差信号Eiと、電圧誤差信号Evとを受ける。電源特性切替回路SWの受ける電源特性切替信号SwがHighレベルである場合には、電源特性切替回路SWにおけるスイッチは、図2のa側に接続される。この場合、電源回路31の電源特性は定電圧特性であり、電源特性切替回路SWは、電圧誤差信号Evを誤差信号Eaとして電力発生回路MCに送る。このとき、電力発生回路MCは、溶接電圧Vwの値が設定された値となる(すなわち上述の差ΔVwがゼロとなる)ような制御を行う。一方、電源特性切替回路SWの受けた電源特性切替信号SwがLowレベルである場合には、電源特性切替回路SWにおけるスイッチは、図2のb側に接続される。この場合、電源回路31の電源特性は定電流特性であり、電源特性切替回路SWは、電流誤差信号Eiを誤差信号Eaとして電力発生回路MCに送る。このとき、電力発生回路MCは、溶接電流Iwの値が設定された値となる(すなわち上述の差ΔIwがゼロとなる)ような制御を行う。
設定値記憶部33は、第1遅延時間記憶部TDR1と、第2遅延時間記憶部TDR2と、高アーク期間記憶部TUR1と、アーク継続準備電流出力期間記憶部TUR2と、低くびれ電流値記憶部IMR1と、高アーク電流値記憶部IHR1と、アーク継続準備電流値記憶部IHR2と、アーク継続電流値記憶部IMR2と、を有する。
第1遅延時間記憶部TDR1は、第1遅延時間td1の値を記憶する。第2遅延時間記憶部TDR2は、第2遅延時間td2の値を記憶する。高アーク期間記憶部TUR1は、高アーク期間tu1の値を記憶する。アーク継続準備電流出力期間記憶部TUR2は、アーク継続準備電流出力期間tu2の値を記憶する。低くびれ電流値記憶部IMR1は、低くびれ電流値im1の値を記憶する。高アーク電流値記憶部IHR1は、高アーク電流値ih1の値を記憶する。アーク継続準備電流値記憶部IHR2は、アーク継続準備電流値ih2の値を記憶する。アーク継続電流値記憶部IMR2は、アーク継続電流値im2の値を記憶する。第1遅延時間td1、第2遅延時間td2、高アーク期間tu1、アーク継続準備電流出力期間tu2、低くびれ電流値im1、高アーク電流値ih1、アーク継続準備電流値ih2、およびアーク継続電流値im2の各値は、たとえばティーチペンダント23から入力され動作制御回路21を経由して、各記憶部に記憶される。
電流制御回路32は、消耗電極15と母材Wとの間に流れる溶接電流Iwの値を設定するためのものである。電流制御回路32は、各記憶部に記憶された、第1遅延時間td1、第2遅延時間td2、高アーク期間tu1、アーク継続準備電流出力期間tu2、低くびれ電流値im1、高アーク電流値ih1、アーク継続準備電流値ih2、およびアーク継続電流値im2の各値の少なくともいずれかに基づき、溶接電流Iwの値を指示するための溶接電流設定信号Irを生成する。そして電流制御回路32は、生成した溶接電流設定信号Irを電源回路31に送る。また電流制御回路32は、くびれ検出回路35からくびれ検出信号Ndを受け、電源特性切替回路SWに電源特性切替信号Swを送る。
電圧制御回路34は、消耗電極15と母材Wと間に印加する溶接電圧Vwの値を設定するためのものである。電圧制御回路34は、図示しない記憶部に記憶された設定電圧値に基づき、溶接電圧Vwの値を指示するための電圧設定信号Vrを電源回路31に送る。
くびれ検出回路35は、消耗電極15と母材Wとが短絡した後に発生する溶滴の直上のくびれを検出するためのものである。本実施形態において、くびれ検出回路35は、溶接電圧Vwの値を検出することにより、くびれの発生を検出する。くびれ検出回路35は、たとえば、消耗電極15と母材Wとが短絡した後に溶接電圧Vwがある値以上増加した場合に、くびれが生じたと判断する。もしくは、くびれ検出回路35は、たとえば、消耗電極15と母材Wとが短絡した後に溶接電圧Vwの時間微分値がある値を超えた場合に、くびれが生じたと判断する。そして、くびれ検出回路35は、ある期間の間Lowレベルになるくびれ検出信号Ndを、電流制御回路32に送る。また、くびれ検出回路35は、消耗電極15と母材Wとが短絡した後に溶接電圧Vwの値が所定の値Vaを超えたときに、アークa1が再発生したと判断する。
抵抗36は、電力発生回路MCに接続されている。そして本実施形態において抵抗36は、消耗電極15に接続されている。抵抗36は母材Wに接続されていてもよい。スイッチ回路37は、たとえばトランジスタを含む。スイッチ回路37は、抵抗36と並列に接続されている。スイッチ回路37はくびれ検出信号Ndを受け、オンオフの切替を行う。スイッチ回路37は、受けているくびれ検出信号NdがHighレベルの場合には、オン状態となり抵抗36が短絡される。一方、スイッチ回路37は、受けているくびれ検出信号NdがLowレベルの場合には、オフ状態となり、溶接電流Iwの通電路に抵抗36が挿入されることとなる。
送給制御回路38は、溶接トーチ14から消耗電極15を送り出す速度(送給速度Fw)を制御するためのものである。送給制御回路38は、送給速度Fwを指示するための送給速度制御信号Fcを送給機構161に送る。
次に、図3〜図5をさらに用いて、アーク溶接システムA1を用いたアーク溶接方法について説明する。図3に、本実施形態にかかる方法における各信号等の一部についてのタイミングチャートを示す。
本実施形態にかかる方法においては、(1)溶滴移行期間T1と、(2)アーク継続準備期間T2と、(3)アーク継続期間T3と、を含む単位溶接期間Tαを繰り返す。
(1)溶滴移行期間T1
図4に、溶滴移行期間T1におけるタイミングチャートを示す。図4における時間のスケールは、図3における時間のスケールよりも極めて小さい。溶滴移行期間T1は、消耗電極15から母材Wへと溶滴を移行させるための期間である。本実施形態において、図3、図4に示すように、溶滴移行期間T1中は、常に、ロボット移動速度VRは一定の値v1であり、送給速度Fwは一定の値fw1である。値v1は0(すなわち溶接トーチ14が母材Wに対して停止している)であり、値fw1はたとえば200〜800cm/minである。溶滴移行期間T1における溶接電流Iwの絶対値の時間平均値は、第1値iw1である。第1値iw1は、たとえば、100〜250Aである。また、溶滴移行期間T1における溶接電流Iwの絶対値の最大値は、第2値ip1である。第2値ip1は、たとえば、200〜400Aである。図4に示すように、溶滴移行期間T1においては、消耗電極15と母材Wとが短絡している短絡期間Tsと、消耗電極15と母材Wとの間にアークが発生しているアーク発生期間Taとが交互に繰り返される。
<短絡期間Ts(時刻t1〜時刻t3)>
図4の短絡期間Tsでは、消耗電極15と母材Wとが短絡している状態にある。
時刻t1において、溶滴151と母材Wとが接触し、消耗電極15と母材Wとが短絡する。消耗電極15と母材Wとが短絡すると、溶接電流Iwは、アークa1を介さずに、消耗電極15から母材Wへと直接流れることとなる。そのため、同図(c)に示すように、消耗電極15と母材Wとが短絡すると、溶接電圧Vwが急激に低下し、値vw1(たとえば数V程度)に変化する。同図(b)に示すように、時刻t1〜時刻t2においては、電源特性切替信号Swは、Highレベルとなっている。すなわち、電源回路31の電源特性は定電圧特性となっている。
時刻t1〜時刻t2において、溶接電流Iwの値はしだいに大きくなる。従来から、消耗電極15と母材Wとの短絡の開放時(本実施形態では時刻t3)における溶接電流Iwの値が大きいほど、短絡の開放時におけるスパッタの発生量が大きいことが知られている。短絡の開放時におけるスパッタの発生量を低減するべく、以下のように、短絡の開放前に溶接電流Iwの値を小さくする。
同図(s2)に示すように、時刻t1〜時刻t2において、消耗電極15の一部が溶滴151に変化する。その後、溶滴151を流れる溶接電流Iwによる電磁的ピンチ力によって、溶滴151の上部にくびれa2が発生する。くびれa2が発生すると、その径は急激に小さくなる。そして、くびれa2が発生した時点から極めて短い時間(数100μsec)が経過したのちに、消耗電極15と母材Wとの短絡が開放されるとともに消耗電極15と母材Wとの間にアークa1が再発生する。すなわち、くびれa2の発生は、短絡の開放の前兆現象といえる。本実施形態においては、このような前兆現象たるくびれa2の発生を、時刻t2において、くびれ検出回路35が検出する。
上述のように、くびれ検出回路35によるくびれの検出は、溶接電圧Vwの値を検出することにより行う。くびれ検出回路35は、たとえば、消耗電極15と母材Wとが短絡した後に溶接電圧Vwが値vw1からある値vth以上増加した場合に、くびれが生じたと判断する。もしくは、くびれ検出回路35は、たとえば、消耗電極15と母材Wとが短絡した後に溶接電圧Vwの時間微分値がある値を超えた場合に、くびれが生じたと判断する。
図4(g)に示すように、時刻t2においてくびれ検出回路35は、くびれが生じたと判断すると、ある期間の間Lowレベルになるくびれ検出信号Ndを、電流制御回路32とスイッチ回路37とに送る。同図(b)に示すように、時刻t2において、電流制御回路32は、Lowレベルのくびれ検出信号Ndを受けると、電源特性切替回路SWに送っている電源特性切替信号Swを、HighレベルからLowレベルに切り替える。また、同図(f)に示すように、電流制御回路32は、低くびれ電流値im1で溶接電流Iwを流すための電流設定信号Irを、電流誤差計算回路EIに送る。また、スイッチ回路37は、Lowレベルのくびれ検出信号Ndを受けると、オフ状態となる。これにより、消耗電極15や母材Wが構成する回路に抵抗36が含まれることとなる。そのため、当該回路の時定数が小さくなり、溶接電流Iwは低くびれ電流値im1まで急激に減少する。
<アーク発生期間Ta(時刻t3〜時刻t6)>
図4のアーク発生期間Taでは、消耗電極15と母材Wとの間にアークa1が発生している状態にある。
同図(c)に示すように、時刻t3において、溶接電圧Vwが短絡/アーク判別値vaを超えたとき、くびれ検出回路35は、消耗電極15と母材Wとの間にアークa1が再発生したと判断する。このとき、同図(g)に示すように、くびれ検出回路35は、くびれ検出信号NdをHighレベルに変化させる。
同図(f)に示すように、時刻t3において電流制御回路32はHighレベルのくびれ検出信号Ndを受けると、時刻t3から第1遅延期間Td1までの間は、低くびれ電流値im1で溶接電流Iwを流すための電流設定信号Irを、電流誤差計算回路EIに送り続ける。これによって、溶滴が溶融池に移行した影響による溶融池の振動がおさまるのを待つことになる。溶融池の振動がおさまってから次の工程で溶接電流Iwを上昇させる。そのため、溶融池の振動と電流変化によるアーク力の変化との共振に起因するスパッタの発生を抑制できる。
電流制御回路32は、時刻t4(時刻t3から第1遅延期間Td1が経過した時)から高アーク期間tu1の間、高アーク電流値ih1で溶接電流Iwを流すための電流設定信号Irを、電流誤差計算回路EIに送る。また、同図(b)に示すように、時刻t5までは電源特性切替信号SwがLowレベルであるために電源回路31の電源特性は定電流特性である。そのため、同図(d)に示すように、溶接電流Iwは急激に上昇して高アーク電流値ih1に到達する。
その後、時刻t5(時刻t4から高アーク期間tu1が経過した時)において電源特性切替信号SwがLowレベルからHighレベルに変化する。すると、電源回路31の電源特性は定電圧特性に切り替わる。そして時刻t6に至るまで消耗電極15と母材Wとの間にアークa1が発生した状態が継続し、時刻t6において、消耗電極15と母材Wとが短絡する。時刻t6より後は、上述の時刻t1〜時刻t6における工程を再び繰り返す。
このように短絡期間Tsとアーク発生期間Taとを複数回繰り返して、アーク継続準備期間T2に移行する。なお、一回の溶滴移行期間T1において、短絡期間Tsとアーク発生期間Taは、たとえば、30〜100回程度繰り返される。
図5は、溶滴移行期間T1からアーク継続準備期間T2に移行する際のタイミングチャートを示している。図5における時間のスケールは、図3における時間のスケールよりも極めて小さい。
<アーク継続準備期間T2直前の短絡期間Ts(時刻t7〜時刻t9)>
時刻t7〜時刻t9までの工程は、上述の時刻t1〜時刻t3までの工程と同様に行われるため、説明を省略する。
<アーク継続準備期間T2直前のアーク発生期間Ta(時刻t9〜時刻t10)>
同図(c)に示すように、時刻t9において、溶接電圧Vwが短絡/アーク判別値vaを超えたとき、くびれ検出回路35は、消耗電極15と母材Wとの間にアークa1が再発生したと判断する。このとき、同図(g)に示すように、くびれ検出回路35は、くびれ検出信号NdをHighレベルに変化させる。くびれ検出回路35がくびれ検出信号NdをLowレベルからHighレベルに変化させる時は、この時に限られず、時刻t10以降(たとえば時刻t11)であってもよい。
同図(f)に示すように、時刻t9において電流制御回路32はHighレベルのくびれ検出信号Ndを受けると、時刻t9から第2遅延期間Td2の間は、低くびれ電流値im1で溶接電流Iwを流すための電流設定信号Irを、電流誤差計算回路EIに送り続ける。これによって、溶滴が溶融池に移行した影響による溶融池の振動がおさまるのを待つことになる。溶融池の振動がおさまってから次の工程で溶接電流Iwを上昇させる。そのため、溶融池の振動と電流変化によるアーク力の変化との共振に起因するスパッタの発生を抑制できる。
(2)アーク継続準備期間T2(時刻t10〜時刻t11)
電流制御回路32は、時刻t10(時刻t9から第2遅延期間Td2が経過した時)からアーク継続準備期間T2の間、絶対値の最大値をアーク継続準備電流値ih2とする溶接電流Iwを流すための電流設定信号Irを、電流誤差計算回路EIに送る。本実施形態においては、アーク継続準備期間T2における溶接電流Iwの波形は、一つの矩形波である。アーク継続準備電流出力期間tu2は、たとえば10〜数10msecである。アーク継続準備電流値ih2は、上述の第2値ip1よりも大きい。アーク継続準備電流値ih2は、たとえば400〜600Aである。同図(b)に示すように、時刻t11までは電源特性切替信号SwがLowレベルであるために電源回路31の電源特性は定電流特性である。そのため、同図(d)に示すように、溶接電流Iwは急激に上昇してアーク継続準備電流値ih2に到達する。これにより、消耗電極15は燃えあがり、消耗電極15と母材Wとの離間距離は比較的大きくなる。本実施形態では、図3、図5に示すように、アーク継続準備期間T2中は、常に、ロボット移動速度は一定の値v1(=0)であり、送給速度Fwは一定の値fw1である。
(3)アーク継続期間T3(時刻t11〜時刻12)
時刻t11から、アーク継続期間T3が開始する。図5(d)に示すように、アーク継続期間T3においては、溶接電流Iwを絶対値の平均値をアーク継続電流値im2で流す電流設定信号Irを、電流制御回路32が電流誤差計算回路EIに送る。アーク継続期間T3においては、溶接電流Iwを直流電流として流すことが好ましい。アーク継続期間T3中は、電源特性切替信号Swは、Lowレベルのまま維持されている。そのため、溶接電流Iwは、アーク継続電流値im2で流れることとなる。アーク継続電流値im2は、上述の第1値iw1より小さい。アーク継続電流値im2は、たとえば、30〜100Aである。本実施形態では、図3、図5に示すように、アーク継続期間T3中は、常に、ロボット移動速度VRは一定の値v2であり、送給速度Fwは一定の値fw2である。値v2は、上述の値v1より大きく、たとえば、100cm/minである。値fw2は、上述の値fw1より小さく、たとえば、70cm/minである。
以上のように、(1)溶滴移行期間T1と、(2)アーク継続準備期間T2と、(3)アーク継続期間T3と、を含む単位溶接期間Tαを繰り返すことにより、溶接を行う。
このような構成においては、アーク継続期間T3が開始する前のアーク継続準備期間T2において、絶対値の最大値をアーク継続準備電流値ih2とする溶接電流Iwを流している。アーク継続準備電流値ih2は、溶滴移行期間T1における溶接電流Iwの絶対値の最大値であるピーク電流値ip1よりも大きい。そのため、アーク継続準備期間T2において消耗電極15が燃えあがり、アーク継続期間T3の開始時における、消耗電極15と母材Wとの離間距離を大きくすることができる。これにより、アーク継続期間T3中に消耗電極15と母材Wとが接触しにくくなる。したがって、アーク継続期間T3中に消耗電極15と母材Wとが短絡することを、抑制することができる。
アーク継続期間T3においては、溶接電流Iwの絶対値の平均電流値が、溶滴移行期間T1における第1値iw1より小さいアーク継続電流値ih2となっている。そのため、アーク継続期間T3中に消耗電極15と母材Wとが短絡すると、この短絡はしばらくのあいだ開放されず、うろこ状のビード形状が崩れることとなる。しかしながら、本実施形態では、消耗電極15と母材Wとが短絡することを抑制することができるため、ビード形状が崩れることを防止することが可能となる。
本発明の範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。たとえば、上述の説明では、溶滴移行期間T1においては、短絡期間Tsとアーク発生期間Taとを繰り返す短絡溶接を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、溶滴移行期間T1において消耗電極15と母材Wとを短絡させずに溶接を行ってもよい。また、この場合、溶滴移行期間T1においては、溶接電流Iwを、交流のパルス電流として出力してもよいし直流のパルス電流として出力してもよい。
また、消耗電極15の径の大小、もしくは、溶滴移行期間T1の送給速度fw1の大小によって、アーク継続準備電流値Ih2の大きさ及び/又はアーク継続準備電流出力期間tu2の長さを変更してもよい。もしくは、消耗電極15の径の大小、もしくは、溶滴移行期間T1の送給速度fw1の大小によって、アーク継続準備期間T2において出力する溶接電流Iwを、複数個のパルス波(より具体的には矩形波)としてもよい。
消耗電極15の径が大きい場合等には、1回のパルスによって移行させる溶滴151のサイズが大きくなる。移行する溶滴151のサイズが大きくなると、溶滴移行時にスパッタが発生することがある。溶接電流Iwを複数個のパルス波として出力すると、溶滴151を複数個に分けて母材Wに移行させることができる。これにより、消耗電極15の径が大きい場合等多くの溶滴151を移行させる必要があるときにも、スパッタの発生を抑制することができる。
A1 アーク溶接システム
1 溶接ロボット
11 ベース部材
12 アーム
13 モータ(移動機構)
14 溶接トーチ
15 消耗電極
151 溶滴
16 ワイヤ送給装置
161 送給機構
19 コイルライナ
2 ロボット制御装置
21 動作制御回路
23 ティーチペンダント
3 溶接電源装置
31 電源回路
32 電流制御回路
33 設定値記憶部
34 電圧制御回路
35 くびれ検出回路
36 抵抗
37 スイッチ回路
38 送給制御回路
Ea 誤差信号
EI 電流誤差計算回路
Ei 電流誤差信号
EV 電圧誤差計算回路
Ev 電圧誤差信号
Fc 送給速度制御信号
Fw 送給速度
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
IHR1 高アーク電流値記憶部
ih1 高アーク電流値
IHR2 アーク継続準備電流値記憶部
ih2 アーク継続準備電流値
IMR1 低くびれ電流値記憶部
im1 低くびれ電流値
im2 第1値
IMR2 アーク継続電流値記憶部
im2 アーク継続電流値
Ir 電流設定信号
Iw 溶接電流
MC 電力発生回路
Ms 動作制御信号
Nd くびれ検出信号
SW 電源特性切替回路
Sw 電源特性切替信号
T1 溶滴移行期間
T2 アーク継続準備期間
T3 アーク継続期間
Ta アーク発生期間
TDR1 第1遅延時間記憶部
td1 第1遅延時間
TDR2 第2遅延時間記憶部
td2 第2遅延時間
Ts 短絡期間
TUR1 高アーク期間記憶部
tu1 高アーク期間
TUR2 アーク継続準備電流出力期間記憶部
tu2 アーク継続準備電流出力期間
Tα 単位溶接期間
va 短絡/アーク判別値
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
Vr 電圧設定信号
VR ロボット移動速度
Vw 溶接電圧
Va 値
W 母材

Claims (7)

  1. 溶滴移行期間と上記溶滴移行期間の後のアーク継続準備期間と上記アーク継続準備期間の後のアーク継続期間とを含む単位溶接期間を繰り返すアーク溶接方法であって、
    上記溶滴移行期間中に、消耗電極と母材との間に溶接電流を、絶対値の時間平均値が第1値であるように且つ絶対値の最大値が第2値であるように流すことにより、上記消耗電極から上記母材へと溶滴を移行させる工程と、
    上記アーク継続準備期間中に、上記溶接電流を、絶対値の最大値が上記第2値より大きい値であるように流す工程と、
    上記アーク継続期間中に、上記溶接電流を、絶対値の時間平均値が上記第1値より小さい値であるように流すことにより、上記消耗電極と上記母材との間にアークが発生している状態を継続させる工程と、を備える、アーク溶接方法。
  2. 上記アークが発生している状態を継続させる工程においては、上記溶接電流として直流電流を流す、請求項1に記載のアーク溶接方法。
  3. 上記溶滴移行期間と上記アーク継続準備期間との期間中常に、上記消耗電極を保持する溶接トーチから上記消耗電極を一定の速度で送給する工程を更に備える、請求項1または2に記載のアーク溶接方法。
  4. 溶滴移行期間と上記溶滴移行期間の後のアーク継続期間とを含む単位溶接期間を繰り返し、上記溶滴移行期間中に、消耗電極と母材との間に溶接電流を、絶対値の時間平均値が第1値であるように且つ絶対値の最大値が第2値であるように流し、上記アーク継続期間中に、上記溶接電流を、絶対値の時間平均値が上記第1値より小さいアーク継続電流値であるように流す電源回路と、
    上記第2値より大きいアーク継続準備電流値を記憶するアーク継続準備電流値記憶部と、
    上記アーク継続準備電流値に基づき、上記溶接電流の値を指示する溶接電流設定信号を上記電源回路に送る電流制御回路と、
    上記消耗電極を保持する溶接トーチを上記母材に沿って相対移動させる移動機構と、
    上記溶接トーチから上記消耗電極を送給する送給機構と、を備え、
    上記電源回路は、上記溶接電流設定信号を受け、各単位溶接期間における上記溶滴移行期間と上記アーク継続期間との間のアーク継続準備期間中に、上記溶接電流を、絶対値の最大値が上記アーク継続準備電流値であるように流す、アーク溶接システム。
  5. 上記アーク継続電流値を記憶するアーク継続電流値記憶部を更に備え、
    上記電流制御回路は、上記アーク継続電流値に基づき、上記溶接電流設定信号を上記電源回路に送り、上記電源回路は、上記アーク継続期間の間常に上記溶接電流として直流電流を流す、請求項4に記載のアーク溶接システム。
  6. 上記消耗電極と上記母材との間に印加する溶接電圧の値を指示する溶接電圧設定信号を上記電源回路に送る電圧制御回路を更に備え、
    上記電源回路は、上記溶接電流設定信号に基づき上記溶接電流を流す定電流特性から上記溶接電圧設定信号に基づき上記溶接電圧を印加する定電圧特性に、上記溶滴移行期間中において切り替える電源特性切替回路を含む、請求項4または5に記載のアーク溶接システム。
  7. 上記送給機構は、上記溶滴移行期間と上記アーク継続準備期間との期間中常に、上記溶接トーチから上記消耗電極を一定の速度で送給する、請求項4ないし6のいずれかに記載のアーク溶接システム。
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