JP2012039435A - ネットワーク中継装置および携帯記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の機能を実現可能なネットワーク中継装置における機能選択の容易性、利便性の向上。
【解決手段】ネットワーク中継装置10は、複数の機能実行部として機能し得るハードウェア構成を備えている。USBメモリ20にはネットワーク中継装置10を特定の機能実行部として機能させるためのインストーラおよびファームウェア構成情報が格納されている。ネットワーク中継装置10にUSBメモリ20が装着されると、USBメモリ20からインストーラおよびファームウェア構成情報がネットワーク中継装置10に取り込まれる。ネットワーク中継装置10は、自身のハードウェア構成に応じて、ファームウェア構成情報から必要なファームウェアオペレーティングシステムおよびドライバを抽出し、ファームウェアを生成し、実装する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワーク中継装置、ネットワーク中継装置の制御方法およびネットワーク中継装置の制御プログラム、携帯記録媒体、並びにネットワーク中継装置および携帯記録媒体を含むネットワーク中継装置システムに関する。
従来より、装置にインストールされているファームウェアを書き換える技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また、装置にインストールされている外部装置のファームウェアを切り替えることによって、装置に接続されている外部装置の機能を切り替える技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2009−009441号公報 特開平10−124225号公報
しかしながら、通信装置自体、たとえば、ネットワーク中継装置自体が複数の機能を実行可能なハードウェア構成、モジュール構成を備えている場合に、装置が実現する各機能をどのように選択、実行するかについては検討されていなかった。また、計算機と比較して、一般的にメモリリソースが少ない通信装置において、通信装置が実現可能な複数の機能をどのように実現すべきかについて十分な検討がなされていなかった。さらには、各機能を切り替えて実行する際における利用者の利便性について検討されていなかった。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされた発明であり、複数の機能を実現可能なネットワーク中継装置における機能選択の容易性、利便性の向上を目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は以下の種々の態様を採る。
第1の態様は、複数の異なる機能態様で動作可能なネットワーク中継装置を提供する。第1の態様に係るネットワーク中継装置は、前記ネットワーク中継装置を前記複数の機能態様のいずれか一の機能態様で動作させるためのファームウェアの生成に用いられるファームウェア構成情報と、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、生成された前記ファームウェアを前記ネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラとを取得する取得部と、前記インストーラを実行して、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールして、前記生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装する機能態様実装部とを備える。
第1の態様に係るネットワーク中継装置によれば、ネットワーク中継装置を複数の機能態様のいずれか一の機能態様で動作させるためのファームウェアの生成に用いられるファームウェア構成情報と、ファームウェア構成情報からファームウェア生成し、生成されたファームウェアをネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラとを取得し、実行して、ファームウェア構成情報からファームウェアを生成し、ネットワーク中継装置にインストールして、生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装するので、複数の機能を実現可能なネットワーク中継装置における機能選択の容易性、利便性を向上させることができる。
第1の態様に係るネットワーク中継装置はさらに、前記ファームウェア構成情報と前記インストーラとを格納する外部装置と通信するための通信部を備え、前記取得部は、前記通信部を介して、前記外部装置から前記ファームウェア構成情報と前記インストーラとを取得しても良い。この場合には、外部装置によってネットワーク中継装置に実装すべき機能実行部を選択的に決定することができる。
第1の態様に係るネットワーク中継装置において、前記機能態様実装部は、前記ネットワーク中継装置を検索して動作可能な機能態様の詳細を特定し、前記特定された詳細な機能態様に対応する前記ファームウェア構成情報を用いて前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールしても良い。この場合には、ネットワーク中継装置の機能態様に対して動的に対応してファームウェアを生成することができる。
第1の態様に係るネットワーク中継装置はさらに、前記ネットワーク中継装置が動作可能な機能態様の詳細に関するリストを格納する記憶部を備え、前記機能態様実装部は、前記リストを参照して詳細な機能態様に対応する前記ファームウェア構成情報を用いて前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールしても良い。この場合には、リストに基づいて、簡易にファームウェアを生成することができる。
第1の態様に係るネットワーク中継装置において、前記ファームウェア構成情報には、前記機能態様の基本機能を実現するための基本プログラムと、前記機能態様の拡張機能を実現するための複数の拡張プログラムとが含まれ、前記機能態様実装部は、前記基本プログラムに対して、前記詳細な機能態様に応じて前記拡張プログラムを組み合わせることによって前記ファームウェアを生成しても良い。この場合には、拡張プログラムによって、ネットワーク中継装置の機能態様に柔軟に対応してファームウェアを生成することができる。
第1の態様に係るネットワーク中継装置において、前記ファームウェア構成情報および前記インストーラは前記外部装置に格納されており、前記取得部は、前記通信部を介して、前記外部装置から前記前記ファームウェア構成情報および前記インストーラを取得しても良い。この場合には、外部装置によってネットワーク中継装置に実装すべき機能実行部を選択的に決定することができる。
第2の態様は、複数の異なる機能態様で動作可能なネットワーク中継装置の制御方法を提供する。第2の態様に係る制御方法は、前記ネットワーク中継装置を前記複数の機能態様のいずれか一の機能態様で動作させるためのファームウェアの生成に用いられるファームウェア構成情報と、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、生成された前記ファームウェアを前記ネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラとを取得し、前記インストーラを実行して、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールして、前記生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装することを備える。
第3の態様は、複数の異なる機能態様で動作可能なネットワーク中継装置の制御プログラムを提供する。第3の態様に係る制御プログラムは、前記ネットワーク中継装置を前記複数の機能態様のいずれか一の機能態様で動作させるためのファームウェアの生成に用いられるファームウェア構成情報と、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、生成された前記ファームウェアを前記ネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラとを取得する機能と、前記インストーラを実行して、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールして、前記生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装する機能とをコンピュータによって実行させる。
第2の態様に係る制御方法および第3の態様に係る制御プログラムは、第1の態様に係るネットワーク中継装置と同様の利点を得ることができる。第2の態様に係る制御方法および第3の態様に係る制御プログラムは、第1の態様に係るネットワーク中継装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。さらに、本発明の第3の態様に係る制御プログラムは、CD、DVD、HDDといったコンピュータ読み取り可能媒体に記録されたコンピュータプログラムとしても実現され得る。
第4の態様は、第1の態様に係るネットワーク中継装置に装着され得る携帯記録媒体を提供する。第4の態様に係る携帯記録媒体は、前記ファームウェア構成情報および前記インストーラを格納する記憶部を備える。この場合には、携帯記録媒体によってネットワーク中継装置に実装すべき機能実行部を選択的に決定することができる。
第5の態様は、外部記憶装置を装着することによって、複数の異なる機能態様で動作可能なネットワーク中継装置を一の機能態様にて動作させるためのシステムを提供する。第5の態様に係るシステムにおいて、
前記外部記憶装置は、ネットワーク中継装置を一の機能態様で動作させるためのファームウェア構成情報および前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェア生成し、生成された前記ファームウェアを前記ネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラを格納する記憶部を備え、
前記ネットワーク中継装置は、前記外部記憶装置を装着するための装着部と、前記装着部に装着された外部記憶装置から、前記ファームウェア構成情報と、前記インストーラとを取得する取得部と、前記インストーラを実行して、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールして、前記生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装する機能態様実装部とを備える。
第5の態様に係るシステムによれば、外部記憶装置から、ネットワーク中継装置を複数の機能態様のいずれか一の機能態様で動作させるためのファームウェアの生成に用いられるファームウェア構成情報と、ファームウェア構成情報からファームウェア生成し、生成されたファームウェアをネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラとを取得し、実行して、ファームウェア構成情報からファームウェアを生成し、ネットワーク中継装置にインストールして、生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装するので、複数の機能を実現可能なネットワーク中継装置における機能選択の容易性、利便性の向上させることができる。
本実施例に係るネットワーク中継装置を含むネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。 本実施例に係るネットワーク中継装置の内部概略構成の一例を示す説明図である。 本実施例に係るネットワーク中継装置のメモリに格納されている各種プログラムおよびファームウェアの一例を示す説明図である。 本実施例に係るネットワーク中継装置に装着される外部装置の内部概略構成の一例を示す説明図である。 本実施例に係るUSBメモリの記憶部に格納されている情報の一例を示す説明図である。 本実施例に係るUSBメモリの記憶部に格納されている情報の一例を示す説明図である。 本実施例に係るUSBメモリの記憶部に格納されている情報の一例を示す説明図である。 本実施例に係るUSBメモリの記憶部に格納されている情報の一例を示す説明図である。 本実施例に係るUSBメモリの記憶部に格納されている情報の一例を示す説明図である。 本実施例に係るネットワーク中継装置によって実行される機能部実装処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 本実施例に係るネットワーク中継装置によって実行される機能部実装処理時における各メモリに対するアクセスを模式的に示す説明図である。
ネットワーク中継装置を含むネットワークシステムの構成:
図1は本実施例に係るネットワーク中継装置を含むネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。ネットワークシステムNSは、ネットワーク中継装置10、ネットワーク中継装置10のWAN側に有線接続されているルータ30、ネットワーク中継装置10のLAN側に有線接続されている1または複数のレイヤー2(L2)スイッチ31、1または複数の有線LAN端末32、無線接続されている1または複数の無線子機端末33、ネットワーク中継装置10のWAN側に無線接続されているインターネットアクセスポイント34、ネットワーク中継装置10のLAN側に無線接続されている無線アクセスポイント35、デバイスとしてのプリンタ36を備えている。
ネットワーク中継装置10は、動作状況、動作条件(設定情報)、エラーメッセージ等を表示するための表示部12と、設定情報を入力、実行するためのキー入力部14、およびUSBインタフェース150を備えている。なお、表示部12として、単にエラー、警告等を報知する表示灯が用いられても良く、キー入力部14は、表示部12上に表示されるソフトキーとして実現されても良い。
本実施例に係るネットワーク中継装置は、後述するように、ブリッジ機能実行部(無線LAN親機ブリッジ機能実行部)、デバイスサーバ機能実行部、イーサネットコンバータ機能実行部(無線子機機能実行部)、中継器機機能実行部およびルータ機能実行部(無線LAN親機ルータ機能実行部)とった複数の機能実行部(機能態様)を実現可能なハードウェア構成を備えている。すなわち、対応するファームウェアをネットワーク中継装置10にインストールすることによって、実行可能な複数の機能実行部のうち、いずれか一の機能実行部を実行できるハードウェア構成を備えている。なお、本実施例において、ブリッジ機能実行部とは、MACアドレスに基づき同一ネットワーク内にてフレームの転送処理を実行可能な機能部を意味し、たとえば、レイヤー2スイッチによって提供される機能に相当する機能を提供する。なお、MACアドレスに基づく転送処理は、ソフトウェアによって実現されても良く、あるいはハードウェアによって実行されても良い。デバイスサーバ機能部とは、プリンタ、大容量記憶装置といったデバイスに対してネットワークを介したアクセスを実現するための機能部を意味する。イーサネットコンバータ機能実行部は、有線LAN通信と無線LAN通信間における信号変換処理を実行する機能部を意味し、有線LAN端子に接続されるインタフェースを有する無線LAN子機を意味する。中継器機能実行部とは、アクセスポイントとして機能する無線親機と無線子機との間に配置され、無線信号の増幅を行うリピータ機能を実行するための機能部を意味する。ルータ機能部とは、IPアドレスに基づき異なるネットワーク間でのパケットの転送処理を実行可能とする機能部を意味する。
ルータ30は、モデムを内蔵し、インターネット回線INTと有線接続されており、ネットワーク中継装置10がブリッジ機能実行部として機能する際に、ワイドエリアネットワーク(WAN)であるインターネット回線INTと接続するために用いられる。具体的には、ルータ30は、DHCPクライアント、PPPoEクライアントまたはIPアドレス固定クライアントとして、有線通信によって、外部ネットワークを介した通信を実行する。ルータ30がDHCPクライアントとして機能する際には、ルータ30が使用すべきIPアドレスは、例えば、インターネットサービスプロバイダ(ISP)が備えているDHCPサーバによって付与される。ルータ30がPPPoEクライアントとして機能する際には、ISPが備えるPPPoEサーバに対する認証処理を終えた後、ルータ30が使用すべきIPアドレスがPPPoEサーバによって付与される。あるいは、ルータ30には、固定のグローバルIPアドレスが設定されていても良い。
1または複数のスイッチ31、有線LAN端末32および無線子機端末33は、たとえば、ネットワーク中継装置10がブリッジ機能実行部またはルータ機能実行部として機能する場合に用いられ得る。
インターネットアクセスポイント34は、ネットワーク中継装置10がルータ機能実行部として機能する場合に、ネットワーク中継装置10の無線WAN側通信部によって無線通信によりアクセスされる。
プリンタ36は、ネットワーク中継装置10がデバイスサーバ機能実行部として機能するときに用いられ得る。
無線アクセスポイント35から無線子機端末33への通信は、ネットワーク中継装置10が中継器機能実行部として機能する際に、ネットワーク中継装置10によって中継される。
インターネット回線INTとネットワーク中継装置10とは、ネットワーク中継装置10がルータ機能実行部として機能する場合に、WAN側通信部もしくはWAN側無線通信部と接続される。
ネットワーク中継装置10のUSBインタフェース150には、USB端子を備える種々の外部装置が装着されるが、本実施例では、後述するように、外部装置としてUSBメモリ20が装着される。
ネットワーク中継装置の構成:
図2は本実施例に係るネットワーク中継装置の内部概略構成の一例を示す説明図である。ネットワーク中継装置10は、中央演算装置(CPU)100、リードオンリメモリ(ROM110、ランダムアクセスメモリ(RAM)120、LAN側通信部130、LAN側無線通信部135、WAN側通信部140、WAN側無線通信部145、USBインタフェース150、ストレージ160、表示部12、キー入力部14およびこれら各構成を双方向通信可能に接続する内部バス190を備えている。
CPU100は、ROM110に格納されている各種プログラム(モジュール)を実行する。ROM110は、各種プログラム、ネットワーク中継装置10が実行すべき機能実現部に応じたファームウェアを格納する不揮発性メモリである。ROM110に格納されている各種プログラムの詳細については後述する。RAM120はプログラムを展開して実行し、あるいは、実装すべき機能実行部に対応するファームウェアを展開するための作業領域を提供する揮発性メモリである。
LAN側通信部130は、たとえば、L2スイッチ31あるいは有線LAN端末32と接続するためのイーサネットケーブルを接続するための物理的な接続端子、パケットデータを送受信するための信号処理を実行する信号処理部を備えており、1または複数のインターフェース(ポート)を備えている。有線通信の方式は、たとえば、IEEE802.3規格に準拠した有線通信方式が用いられる。
LAN側無線通信部135は、たとえば、無線子機端末33と無線通信を実行するために、パケットデータを無線通信によって送受信するための信号処理を実行する無線信号処理部、無線LAN親機もしくは無線LAN中継装置として機能するために必要な設定情報を格納する設定情報格納メモリ、無線通信を行うためのアンテナを備えている。無線通信の方式は、例えば、IEEE802.11に準拠した無線通信方式が採用される。
WAN側通信部140は、ルータ30またはインターネット回線端末装置と接続するためのイーサネットケーブルを接続するための物理的な接続端子、パケットデータを送受信するための信号処理を実行する信号処理部を備えている。なお、WAN側通信部140がルータ30を介してインターネット回線INTと接続される場合には、ネットワーク中継装置10はブリッジ機能実行部として、WAN側通信部140が直接インターネット回線INTと接続される場合には、ネットワーク中継装置10はルータ機能実行部として動作する。いずれの場合にも、WAN側通信部140は、ネットワーク中継装置10を外部ネットワーク(広域ネットワーク)に接続するためのインターフェース(ポート)として機能する。
WAN側無線通信部145は、無線通信によって、ネットワーク中継装置10を外部ネットワークに接続する。無線通信の方式は、例えば、IEEE802.11に準拠した無線通信方式、または、第3世代移動通信システム(3G)、LTE(Long Term Evolution)、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)を始めとする移動体通信システムに準拠した無線通信方式を採用することができる。WAN側無線通信部145は、パケットデータを無線通信によって送受信するための信号処理を実行する無線信号処理部、必要な設定情報を格納する設定情報格納メモリ、無線通信を行うためのアンテナを備えている。
USBインタフェース150は、ユニバーサルシリアルバス規格に準拠した通信形式によって外部装置との間でデータ、制御信号をやりとりするための接続端子並びにコントローラ(ホスト)を含むインターフェース(ポート)である。本実施例では、既述のように外部装置としてUSBメモリ20が接続される。なお、外部装置を接続するためのインタフェースとしては、USBインタフェース150に限られることはなく、たとえば、RFID(Radio Frequency IDentification)といった非接触式のインタフェースが用いられても良い。
ストレージ160は、いわゆる、大容量記憶装置であり、磁気ディスクドライブ方式のハードディスクドライブ、半導体記憶素子方式のフラッシュメモリドライブ等の各記憶装置が用いられる。
なお、ネットワーク中継装置10には、この他にも、MACアドレスと出力ポートとを対応付けたMACテーブル、IPアドレスのネットワーク番号と出力ポートとを対応付けたルーティングテーブルを格納しているアドレスメモリ、受信したパケットを一時的に格納するバッファメモリを備えていても良い。さらに、ネットワーク中継装置10は、レイヤー2(L2)レベルのスイッチング動作とレイヤー3(L3)レベルのフォワーディング動作を実行するためのスイッチ回路を備えていても良い。
図3は本実施例に係るネットワーク中継装置のメモリに格納されている各種プログラムおよびファームウェアの一例を示す説明図である。図3を参照してROM110に格納されている各種プログラムについて説明する。本実施例に係るネットワーク中継装置10が備えているプログラムは、取得モジュールM1、機能態様実装モジュールM2および報知モジュールM3を含んでいる。取得モジュールM1は、CPU100によって実行されることによって、外部装置としてのUSBメモリ20から識別情報、インストーラおよびファームウェア構成情報を取得し、RAM120上に一時的に格納する。この取得モジュールM1の動作は、例えば、USBメモリ20が装着された際に、USBメモリ20に格納されている情報(データ)をネットワーク中継装置10にロードさせるローダプログラムによって実現され得る。なお、取得モジュールM1は、識別情報、インストーラおよびファームウェア構成情報に加えて、インストールされたファームウェアに対応する機能実行部をUSBメモリ20から取得し、機能実行部の動作条件に設定しても良い。本実施例では、初回実装時に設定された動作条件が変更されると変更された動作条件がUSBメモリ20に書き込まれる。この結果、USBメモリ20には、常に、最新の動作情報が格納されることとなる。なお、各機能実行部に対して設定され得る具体的な動作条件並びに動作条件の変更例については後述する。
機能態様実装モジュールM2は、CPU100によって実行されることによって、取得されたインストーラを実行して、ファームウェア構成情報を用いてネットワーク中継装置10によって実行可能な機能実行部に対応するファームウェアを生成し、ネットワーク中継装置10に対して生成されたファームウェアに対応する機能実行部を実装する。ここで、インストーラとは、インストーラを取り込んだネットワーク中継装置10によって実行されることにより、USBメモリ20から取得されたファームウェア構成情報を用いて、ネットワーク中継装置10のハードウェア構成に応じたファームウェアを生成し、ROM110にインストールするためのプログラムである。ファームウェア構成情報は、ファームウェアオペレーティングシステム(FWOS:基本プログラム)とドライバ(拡張プログラム)とを含んでいる。FWOSは、ハードウェア構成の相違に左右されず、特定の機能実行部、たとえば、ブリッジ機能実行部に共通するファームウェアのコア機能(基本的な機能)を提供する本体部として機能する、いわゆる、オペレーティングシステムである。ドライバは、個々のネットワーク中継装置10が備えるハードウェア構成に応じて、コア機能に加えてオプション的に提供可能な任意の機能を提供するハードウェア構成を作動させるためのプログラムである。
報知モジュールM3は、CPU100によって実行されることによって、USBメモリ20が装着されると、ファームウェアのインストールが可能であることを報知する。具体的には、報知モジュールM4は、表示部12上に、実行の有無を問い合わせる画面を表示させる。報知モジュールM4による報知(問い合わせ)は、装着中のUSBメモリ20が取り外され、異なるUSBメモリ20が装着された場合に有用である。すなわち、異なるUSBメモリ20が装着されたタイミングにて新たなファームウェアのインストールの要否を問い合わせることによって、ユーザが意図しないファームウェアの生成、インストール、すなわち、機能実行部の切り替えを防止することができる。
USBメモリの構成:
図4は本実施例に係るネットワーク中継装置に装着される外部装置の内部概略構成の一例を示す説明図である。本実施例では外部装置としてUSBメモリ20を用いている。図5〜図9は、本実施例に係るUSBメモリの記憶部に格納されている情報の一例を示す説明図である。USBメモリ20は、記憶部21、制御部22、入出力インタフェース(I/F)23および接続端子24を備えている。記憶部21は、後述するように、インストーラを格納しているUSBメモリ20であることを示す識別情報ID、インストーラおよびファームウェア構成情報を格納している。識別情報IDは、プロダクトIDとして予めUSBメモリ20に割り当てられている識別情報IDでも良く、あるいは、プロダクトIDとは別の識別情報IDとして記憶部21に格納されている識別情報IDでも良い。
制御部22は、I/F23を介して受信した接続されているホスト装置からの制御コマンドに応じて、記憶部21に対するデータの書き込み、あるいは、記憶部21からのデータの読み出しの制御を実行する。I/F23はホスト装置との通信方式とUSBメモリ20内部における通信方式との間で信号形式の変換を実行する。
個々のUSBメモリ20には、ネットワーク中継装置10に実装すべき特定の機能実行部に対応するファームウェア構成情報が格納されている。図5に示す例では、記憶部21には、識別情報IDおよびインストーラINSおよびブリッジファームウェア構成情報FW1が格納されている。図6に示す例では、記憶部21には、識別情報IDおよびインストーラINSおよびデバイスサーバファームウェア構成情報FW2が格納されている。図7に示す例では、記憶部21には、識別情報IDおよびインストーラINSおよびルータファームウェア構成情報FW3が格納されている。図8に示す例では、記憶部21には、識別情報IDおよびインストーラINSおよびイーサネットコンバータファームウェア構成情報FW4が格納されている。図9に示す例では、記憶部21には、識別情報IDおよびインストーラINSおよび中継器ファームウェア構成情報FW5が格納されている。すなわち、本実施例では、各機能実行部に対応するファームウェア構成情報を格納しているUSBメモリ20を装着することによって、ネットワーク中継装置10に対して所望の機能実行部を実装することができる。
動作情報:
各機能実行部について設定される動作条件(動作情報)の一例について説明する。
(1)ブリッジ機能実行部:
ブリッジ名:ユーザ設定によりデバイスに付与される名称;IPアドレス:デバイスに割り当てられるIPアドレス、MACアクセス制限:アクセスを制限または許容するMACアドレスの設定等。
(2)デバイスサーバ機能実行部:
ホスト名:ユーザ設定によりデバイスに付与される名称;IPアドレス:デバイスに割り当てられるIPアドレス、デフォルトゲートウエイ:ネットワークの外のコンピュータへアクセスする際にゲートウェイとなる機器のIPアドレス、この他に、プライマリDNSサーバ、セカンダリDNSサーバ等。
(3)イーサネットコンバータ機能実行部:
親機接続設定として、SSID:無線アクセスポイントを識別するための識別子、暗号化方式:AES方式、WEP方式といった無線通信の暗号化方式、暗号キー:暗号化に用いられる鍵;
本体アドレス設定として、DHCP 有効/無効:DHCPサーバの使用の有無;
拡張設定として、無線通信で使用するMACアドレス、a/g切り替え(2.4GHz/5GHz無線):無線通信に使用する周波数の設定;
LAN端子の接続先名として使用されるLAN端子用の無線子機名、管理パスワード等。
(4)ルータ機能実行部:
LAN設定として、IPアドレス取得方法:IPアドレスの動的な取得または手動設定の切り替え、PPPoE設定:PPPoEの設定(アカウント、パスワード);
無線設定として、WPS:クライアント(子機)をアクセスポイント(親機)に登録する方式(ボタン方式、PIN方式)の設定、MACアクセス制限:アクセスを制限または許容するMACアドレスの設定;
セキュリティ設定として、ファイヤーオールの設定、IPフィルタ:IPアドレスのフィルタリング設定;
ゲーム・アプリ設定として、UPnP:ユニバーサルプラグアンドプレイの設定の有無;
管理設定として、パスワードの設定等。
(5)中継器機能実行部:
中継器−無線子機間の暗号化設定として、SSID、暗号方式、暗号キー;
無線親機−中継器間の暗号化設定として、SSID、暗号方式、暗号キー:
AOSS接続先情報の編集;
管理設定として、リピータ名:ユーザ設定による中継器の名称、管理パスワード:
無線LANからの設定、設定有線ポートからの設定等。
これら各種情報は、ネットワーク中継装置10を各機能実行部として機能させる際に設定が必要な情報であり、ネットワーク中継装置10を各機能実行部として初めて機能させる際に設定を要する。本実施例では、一度設定された動作条件は動作情報としてUSBメモリ20の記憶部21に書き込まれ、また、選択された機能実行部の実行中に動作条件が変更された際には、USBメモリ20の記憶部21に対して変更された動作情報が書き込まれる。動作情報の変更は、例えば、ネットワーク環境の変化、ネットワーク構成の変更等があった場合に、ユーザによって適宜実行され得る。変更された動作情報の書き込みは、変更された動作条件を含めて、RAM120上の動作情報格納領域120bに格納されている動作情報をUSBメモリ20の記憶部21に上書きすることによって実行されても良く、あるいは、USBメモリ20の記憶部21における動作情報のうち、変更された動作条件のみを変更することによって実行されても良い。
なお、ネットワーク中継装置10を初めて動作させる際の動作情報はユーザによって設定される。また、ユーザによって設定された動作情報は、ネットワーク中継装置10が備えるメモリ、例えば、EEPROM、書き換え可能な不揮発性領域に書き込まれる。以降、ネットワーク中継装置10の起動時には、新たなUSBメモリ20が装着され、ファームウェアがインストールされない限り、当該書き換え可能な不揮発性領域に書き込まれている動作情報が用いられる。
機能部実装処理:
図10は本実施例に係るネットワーク中継装置によって実行される機能部実装処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図11は、実施例に係るネットワーク中継装置によって実行される機能部実装処理時における各メモリに対するアクセスを模式的に示す説明図である。
本処理ルーチンは、ネットワーク中継装置10の電源がオンされると実行開始される。CPU100は、USBメモリ20が装着されるまで待機し(ステップS100:No)、USBメモリ20が装着されると(ステップS100:Yes)、USBメモリ20の識別情報IDを取得する(ステップS110)。なお、USBメモリ20の装着の検出は、USB規格に基づいて検出することが可能であり、ネットワーク中継装置10とUSBメモリ20との間で通信が確立された状態ということができる。また、USBメモリ20に代えて、非接触メモリが用いられる場合には、ネットワーク中継装置10と非接触メモリとの間で無線通信が確立した場合に、通信が確立された状態ということができる。いずれの場合にも、USBメモリ20または非接触メモリから識別情報を取得可能な状態であれば良い。
識別情報IDは、CPU100が、取得モジュールM1を実行して、装着されたUSBメモリ20から識別情報IDを取得することにより取得される。識別情報IDの取得は、周知のプラグアンドプレイ動作によって実行される。すなわち、ホストとして機能するUSBインタフェース150は、USBメモリ20が装着されるとUSBメモリ20に対してプロダクトIDを含むデバイスディスクリプタの送信を要求し、デバイスディスクリプタを取得する。したがって、選択モジュールM1は、USBインタフェース150によって取得されたプロダクトIDを識別情報IDとして取得することによって、USBメモリ20から識別情報IDを取得することができる。
識別情報IDを取得するのは、既述の通り、インストーラおよびファームウェア構成情報を格納しているUSBメモリ、すなわち、処理対象となるUSBメモリであるか否かを判断するためである。CPU100は、対象USBメモリに該当しないと判断した場合には(ステップS110:No)、以下のファームウェア生成、インストール処理を実行できないので、本処理ルーチンを終了する。CPU100は、対象USBメモリであると判断した場合には(ステップS110:Yes)、初期化処理を実行する(ステップS120)。具体的には、ROM110におけるファームウェア格納領域110a、RAM120における作業領域がクリアされる。
CPU100は、ROM110に格納されているローダプログラムRPを実行して、装着されているUSBメモリ20から、インストーラおよびファームウェア構成情報を取得し、機能態様実装モジュールM2を実行してファームウェアを生成し、生成したファームウェアをROM110のファームウェア格納領域110aに格納(インストール)する(ステップS140)。
USBメモリ20上のインストーラINSを用いてROM110上にファームウェアをインストールする処理の概念について図11を参照して説明する。CPU100は、USBメモリ20の装着を検出すると、ROM110上のローダプログラムRPを実行して(S1)、USBメモリ20にアクセスして、インストーラを取得し(S2)、RAM120上に一時的に格納する(S3)。CPU100は、取得したインストーラINSをRAM120上で実行し(S4)、ネットワーク中継装置10が有するハードウェア構成に対応するファームウェア構成情報を取得し(S5)、ネットワーク中継装置10のハードウェア構成に適合するファームウェアを生成し、生成したファームウェアをROM110上のファームウェア格納領域110aにインストールする(S6)。
インストーラINSによって実行されるファームウェアの生成処理について説明する。CPU100は、インストーラを実行し、ネットワーク中継装置10を検索して提供可能な機能実行部の拡張機能(拡張デバイス)を検出し、検出した拡張デバイスを実行(作動)させるためのドライバをファームウェア構成情報から取得(抽出)する。換言すれば、CPU100は、機能実行部を実現するための基本的なハードウェア構成に加えて、ネットワーク中継装置10に実装されている拡張ハードウェア構成を検索する。実装されている拡張ハードウェア構成の検索は、例えば、BIOSレベルにて接続されているハードウェアの識別情報を検索することによって実行される。あるいは、ネットワーク中継装置10のROM110に、実装されている拡張機能を実現するためのハードウェア構成のリストを格納しておき、当該リストを参照することによって実行されても良い。
ルータ機能実行部の場合ハードウェア構成の選択枝として、たとえば、以下の選択枝がある。
・無線通信機能:なし/2.4GHz/5GHz;
・有線通信機能:10/100/GIGA/WAN/LAN;
・3G通信機能:なし/あり;
・USB端子:なし/あり/NAS機能。
これら選択枝に応じて、各種有線・無線ドライバ、各種3Gドライバ、USBドライバがファームウェア構成情報に含まれている。
デバイスサーバ機能実行部の場合ハードウェア構成の選択枝として、たとえば、以下の選択枝がある。
・無線通信機能:なし/2.4GHz/5GHz;
・有線通信機能:10/100/GIGA/WAN/LAN;
・USB端子:あり。
これら選択枝に応じて、各種有線・無線ドライバがファームウェア構成情報に含まれている。なお、デバイスサーバ機能実行部の場合、USB端子は必須であるため、FWOSには、予めUSBドライバが組み込まれていることが望ましい。
CPU100は、インストーラを実行し、FWOSと取得したドライバとを結びつけるための、FWOSによってコールされるコントローラ、たとえば、API関数、をハードウェア構成情報から取得(抽出)する。以上の処理によって、特定のネットワーク中継装置10に適応した、FWOS、API関数およびドライバから構成されるファームウェアが生成される。例えば、ルータ機能実行部の場合、基本的なルーティングに必要な機能はFWOSに含まれており、上記した詳細な仕様に応じてドライバが適宜選択される。ドライバが選択されると、該当機能実行時にFWOSが選択されたドライバをコールするためのAPI関数が抽出され、拡張機能を実装するためのファームウェアが生成される。すなわち、一般的に提供されるファームウェアは、それぞれが異なるハードウェア構成を備えるネットワーク中継装置10に応じて適宜選択されたドライバ、FWOSおよびAPI関数によって構成された調整済みのプログラムであるということができる。本実施例では、ネットワーク中継装置10に応じてファームウェアを動的に生成することによって、一のUSBメモリ20によって異なるハードウェア構成を備える複数のネットワーク中継装置10に対応することができる。
CPU100は、生成したファームウェアをROM110に書き込むことによって、ネットワーク中継装置10に対して、生成したファームウェアに対応する機能実行部を実装する。なお、ネットワーク中継装置10の動作時には、ROM110に格納されているファームウェアがRAM120上の作業領域に展開され実行されることによって、ファームウェアに対応する機能実行部がネットワーク中継装置10に実装される。すなわち、ファームウェアがRAM120上で実行されることによって、ネットワーク中継装置10は、インストールされた機能を実現する装置として動作する。
CPU100は、機能実行部の実装後に、機能実行部の動作情報の変更が要求された場合には、RAM120の動作情報格納領域120bに格納されている動作情報を変更する。動作情報の変更は、たとえば、差分(変更分)を書き込むことによって実行される。
CPU100は、RAM120の動作情報格納領域120bが変更されると、RAM120に格納されている動作情報をUSBメモリ20の記憶部21に記録する(ステップS150)。この結果、機能実行部が切り替えられた際に、最新の動作条件が動作情報として導入されることとなり、ユーザは切り替えの都度、動作条件を設定しなくても良い。すなわち、ユーザは面倒な動作条件の設定作業を行うことなく、機能実行部を最新の環境で動作させることができる。
CPU100は、USBメモリ20の取り外しを監視し(ステップS160:No)、USBメモリ20が取り外されると(ステップS160:Yes)、ネットワーク中継装置10の停止要求の有無を判定する(ステップS170)。CPU100は、ネットワーク中継装置10の停止要求が発生していないと判断した場合には(ステップS170:No)、ステップS110に移行し、USBメモリ20の装着を待機する。一方、CPU100は、ネットワーク中継装置10の停止要求が発生していると判断した場合には(ステップS170:Yes)、本処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、複数の機能実行部を実現可能なハードウェア構成を備える本実施例に係るネットワーク中継装置10によれば、外部装置としてのUSBメモリ20の装着によって、ユーザが所望する機能実現部をネットワーク中継装置10に実装することができる。すなわち、USBメモリ20の装着により、ネットワーク中継装置10に適当なファームウェアが生成され、ネットワーク中継装置10にインストールされる。したがって、複数の機能実行部を実現可能なネットワーク中継装置10における、機能実行部の切り替えを簡易に行うことができる。この結果、ユーザによる機能実行部選択の負荷を軽減することができる。
本実施例に係るネットワーク中継装置10によれば、USBメモリ20の装着により実装された機能実行部の動作条件(設定)は、動作情報としてUSBメモリ20の記憶部21に書き込まれる。したがって、USBメモリ20に対して、特定の機能実行部を実装するためのインストーラおよびファームウェア構成情報と動作条件とを対応付けて格納することが可能となり、次回装着時に、実装された機能実行部の設定を自動で行うことが出来る。この結果、ユーザは、USBメモリ20を装着するだけで、手動設定を行うことなく。機能実行部の切り替えと、動作条件の設定を完了させることが可能となり、機能実行部切り替え時におけるユーザの負担をさらに軽減することができる。
本実施例のUSBメモリ20に格納されているファームウェア構成情報には、機能実行部の中枢をなすFWOSと、拡張機能を実現するための種々のドライバが含まれている。したがって、一のUSBメモリ20によって複数のネットワーク中継装置10に対して、それぞれ適当なファームウェアを生成し、インストールすることができる。
その他の実施例:
(1)上記実施例では、外部装置としてUSBメモリ20を例にとって用いているが、この他にも、SDメモリ、CFメモリといった種々の規格の外部メモリ装置が用いられても良い。さらに、USBメモリ20として記憶部が着脱可能な構成を備え、当該機億部として、SDメモリ等が装着されて用いられても良い。
また、外部装置として、外部ハードディスクドライブといった大容量記憶装置が用いられても良く、また、インストーラ、ファームウェア構成を検索の提供手段として、ネットワーク、電波が用いられても良い。例えば、ネットワーク中継装置10を備えるテレビ受信機に対して本実施例を適用する場合には、インターネットまたは地上波、衛生波を介したインストーラおよびファームウェア構成情報の提供、また、ファームウェア構成情報の提供が便利である。
(2)上記実施例では、外部装置としてUSBメモリ20が装着されると、ファームウェアが生成され、機能実行部が切り替えられる例を用いて説明しているが、USBメモリ20の装着前に、ネットワーク中継装置10に実装されている機能実行部が処理実行中の場合には、実行中の処理が完了したタイミングにて、機能実行部の切り替え(実装)が実行されても良い。この場合には、ネットワーク中継装置10において処理が実行されている最中に、USBメモリ20の抜挿が実行されても実行中の処理を完了することができる。したがって、USBメモリ20の抜挿に伴う処理実行エラーを防止することが出来ると共に、他の機能実行部への切り替えのためのUSBメモリ20の抜挿を、実行中処理の完了を待つことなく実行することができる。
さらに、ネットワーク中継装置10への機能実行部の実装の前に、表示部12に機能実行部の切り替えの報知表示を行っても良い。この場合には、報知表示と合わせて、機能実行部切り替えの実行を入力するためのソフトキーの表示を行い、ソフトキーを介した機能実行部切り替えの要求入力、あるいは、キー入力部14を介した機能実行部切り替えの要求入力を待って、機能実行部の切り替えを開始しても良い。要求入力を待つことによって、ユーザの意思を反映した機能実行部の切り替えを実行することができる。
(3)上記実施例では、ドライバに加えて、コントローラ、たとえば、API関数の抽出も行われていたが、ファームウェアオペレーティングシステム(FWOS)として、可能性のあるAPI関数が組み込まれている場合には、ドライバのみを抽出して、FWOSに対応付けるようにしても良い。いずれの場合にも、基本的機能に対して、各装置毎に異なるハードウェア構成に応じて拡張的機能を付加できれば、本実施例に必要なファームウェアを生成することができる。
(4)上記実施例では、ネットワーク中継装置10が備えているハードウェア構成(機能態様)に応じてファームウェア構成情報からファームウェアが生成される点について説明したが、ファームウェア構成情報に含まれる機能実行部を実行可能なハードウェア構成がネットワーク中継装置10に備えられていない場合には、ファームウェアの生成処理は実行されない。たとえば、ソフトウェア(ドライバ)アップデートによって実現される新たな機能に、ハードウェア構成が対応していない場合には、当該ドライバを実装してもハードウェア構成(デバイス)を実行することができないからである。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
10…ネットワーク中継装置
12…表示部
14…キー入力部
20…USBメモリ
21…記憶部
22…制御部
23…I/F
24…接続端子
30…ルータ
31…スイッチ
32…有線LAN端末
33…無線子機端末
34…インターネットアクセスポイント
35…無線アクセスポイント
36…プリンタ
100…CPU
110…ROM
120…RAM
120a…実装ファームウェア格納領域
120b…動作情報格納領域
130…LAN側通信部
135…LAN側無線通信部
140…WAN側通信部
145…WAN側無線通信部
150…USBインタフェース
160…ストレージ
190…内部バス
CA…共通データ格納領域
FW1…ブリッジファームウェア
FW2…デバイスサーバファームウェア
FW3…ルータファームウェア
FW4…イーサネットコンバータファームウェア
FW5…中継器ファームウェア
INT…インターネット回線
M1…選択モジュール
M2…動作条件変更モジュール
M3…モジュール
M4…報知モジュール
NS…ネットワークシステム
RP…ローダプログラム

Claims (10)

  1. 複数の異なる機能態様で動作可能なネットワーク中継装置であって、
    前記ネットワーク中継装置を前記複数の機能態様のいずれか一の機能態様で動作させるためのファームウェアの生成に用いられるファームウェア構成情報と、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、生成された前記ファームウェアを前記ネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラとを取得する取得部と、
    前記インストーラを実行して、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールして、前記生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装する機能態様実装部と
    を備えるネットワーク中継装置。
  2. 請求項1に記載のネットワーク中継装置はさらに、
    前記ファームウェア構成情報と前記インストーラとを格納する外部装置と通信するための通信部を備え、
    前記取得部は、前記通信部を介して、前記外部装置から前記ファームウェア構成情報と前記インストーラとを取得する、
    ネットワーク中継装置。
  3. 請求項1または2に記載のネットワーク中継装置において、
    前記機能態様実装部は、前記ネットワーク中継装置を検索して動作可能な機能態様の詳細を特定し、前記特定された詳細な機能態様に対応する前記ファームウェア構成情報を用いて前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールする、
    ネットワーク中継装置。
  4. 請求項1または2に記載のネットワーク中継装置はさらに、
    前記ネットワーク中継装置が動作可能な機能態様の詳細に関するリストを格納する記憶部を備え、
    前記機能態様実装部は、前記リストを参照して詳細な機能態様に対応する前記ファームウェア構成情報を用いて前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールする、
    ネットワーク中継装置。
  5. 請求項3または4に記載のネットワーク中継装置において、
    前記ファームウェア構成情報には、前記機能態様の基本機能を実現するための基本プログラムと、前記機能態様の拡張機能を実現するための複数の拡張プログラムとが含まれ、
    前記機能態様実装部は、前記基本プログラムに対して、前記詳細な機能態様に応じて前記拡張プログラムを組み合わせることによって前記ファームウェアを生成する、
    ネットワーク中継装置。
  6. 請求項2から5のいずれかに記載のネットワーク中継装置において、
    前記ファームウェア構成情報および前記インストーラは前記外部装置に格納されており、
    前記取得部は、前記通信部を介して、前記外部装置から前記前記ファームウェア構成情報および前記インストーラを取得する、
    ネットワーク中継装置。
  7. 複数の異なる機能態様で動作可能なネットワーク中継装置の制御方法であって、
    前記ネットワーク中継装置を前記複数の機能態様のいずれか一の機能態様で動作させるためのファームウェアの生成に用いられるファームウェア構成情報と、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、生成された前記ファームウェアを前記ネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラとを取得し、
    前記インストーラを実行して、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールして、前記生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装する、
    ネットワーク中継装置の制御方法。
  8. 複数の異なる機能態様で動作可能なネットワーク中継装置の制御プログラムであって、
    前記ネットワーク中継装置を前記複数の機能態様のいずれか一の機能態様で動作させるためのファームウェアの生成に用いられるファームウェア構成情報と、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、生成された前記ファームウェアを前記ネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラとを取得する機能と、
    前記インストーラを実行して、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールして、前記生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装する機能と、
    をコンピュータによって実行させるネットワーク中継装置の制御プログラム。
  9. 請求項1から6のいずれかに記載のネットワーク中継装置に装着され得る携帯記録媒体であって、
    前記ファームウェア構成情報および前記インストーラを格納する記憶部を備える
    携帯記録媒体。
  10. 外部記憶装置を装着することによって、複数の異なる機能態様で動作可能なネットワーク中継装置を一の機能態様にて動作させるためのシステムであって、
    前記外部記憶装置は、
    ネットワーク中継装置を一の機能態様で動作させるためのファームウェア構成情報および前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェア生成し、生成された前記ファームウェアを前記ネットワーク中継装置にインストールするために用いられるインストーラを格納する記憶部
    を備え、
    前記ネットワーク中継装置は、
    前記外部記憶装置を装着するための装着部と、
    前記装着部に装着された外部記憶装置から、前記ファームウェア構成情報と、前記インストーラとを取得する取得部と、
    前記インストーラを実行して、前記ファームウェア構成情報から前記ファームウェアを生成し、前記ネットワーク中継装置にインストールして、前記生成されたファームウェアに対応する機能態様を実装する機能態様実装部と
    を備える
    システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014003473A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Nec Access Technica Ltd 無線中継装置およびその制御方法
JP2014123997A (ja) * 2014-04-03 2014-07-03 Nec Access Technica Ltd 無線中継装置およびその制御方法
JP7363305B2 (ja) 2019-09-30 2023-10-18 ブラザー工業株式会社 インストールパッケージ生成プログラム及びインストーラ

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