JP2014123997A - 無線中継装置およびその制御方法 - Google Patents

無線中継装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データ中継に起因する無線親機と無線子機との間でのデータ送信に要する時間の増大を抑制する。
【解決手段】本発明の無線中継装置は、無線親機と第1のチャンネルを介して無線通信を行う第1の無線部と、無線子機と第2のチャンネルを介して無線通信を行う第2の無線部と、前記第1および第2の無線部に、並行して無線通信を行わせ、前記無線親機と前記無線子機との間でのデータの送受信を行わせる制御部と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線親機と無線子機との間でデータ中継を行う無線中継装置およびその制御方法に関する。
無線親機と無線子機とが無線通信を行う無線LAN(Local Area Network)などの通信システムにおいて、通信環境によっては、無線親機と無線子機との間で電波が遮断され、無線親機と無線子機とが無線通信を行えないことがある。
そこで、特許文献1(特開2011−135594号公報)には、無線親機および無線子機と無線通信を行い、無線親機と無線子機との間でデータ中継を行う無線中継装置が開示されている。この無線中継装置によれば、無線親機と無線子機とが直接、無線通信を行えない場合にも、無線中継装置を介して、無線親機と無線子機との間でデータの送受信が可能となる。
特開2011−135594号公報
上述したような無線中継装置は、一般に、無線親機との無線通信と、無線子機との無線通信とに同じチャンネルを用いるため、無線親機および無線子機と同時に無線通信を行うことができない。そのため、例えば、無線中継装置を介して無線親機から無線子機にデータ送信を行う場合、無線親機から無線中継装置にデータ送信を行い、無線親機によるデータ送信が完了した後に、無線中継装置が無線子機にデータ送信を行う必要があり、無線親機と無線子機との間で直接データを送信する場合と比べて、データ送信に要する時間が増大するという問題がある。
上記目的を達成するために本発明の無線中継装置は、
無線親機との無線通信を制御する親機用MAC部を備え、前記無線親機と第1のチャンネルを介して無線通信を行う第1の無線部と、
無線子機との無線通信を制御する子機用MAC部を備え、前記無線子機と第2のチャンネルを介して無線通信を行う第2の無線部と、
前記第1および第2の無線部に、並行して無線通信を行わせ、前記無線親機と前記無線子機との間でのデータの送受信を行わせる制御部と、を有し、
前記制御部は、前記親機用MAC部に、前記無線親機との無線通信に必要な複数の設定情報を前記無線親機から取得させ、前記子機用MAC部に、前記第1の無線部により取得された前記複数の設定情報のうち、前記無線中継装置が前記無線親機との通信に使わない設定情報を前記無線子機へ送信させる。
上記目的を達成するために本発明の無線中継装置の制御方法は、
無線親機との無線通信を制御する親機用MAC部を備え、前記無線親機と第1のチャンネルを介して無線通信を行う第1の無線部と、無線子機との無線通信を制御する子機用MAC部を備え、前記無線子機と第2のチャンネルを介して無線通信を行う第2の無線部と、を有する無線中継装置の制御方法であって、
前記第1および第2の無線部に、並行して無線通信を行わせ、前記無線親機と前記無線子機との間でのデータの送受信を行わせ、
前記親機用MAC部に、前記無線親機との無線通信に必要な複数の設定情報を前記無線親機から取得させ、前記子機用MAC部に、前記第1の無線部により取得された前記複数の設定情報のうち、前記無線中継装置が前記無線親機との通信に使わない設定情報を前記無線子機へ送信させる。
本発明によれば、データ中継に起因する無線親機と無線子機との間でのデータ送信に要する時間の増大の抑制を図ることができる。
本発明の一実施形態の無線中継装置が適用される通信システムの構成を示す図である。 図1に示す無線中継装置の構成を示すブロック図である。 図2に示すFlash ROMに記憶されるMACアドレスの一例を示す図である。 無線親機と無線子機との接続状態を示す図である。 無線親機と無線子機との間で直接データ送信が行われる場合の無線親機および無線子機の動作を示す図である。 関連する無線中継装置を介して無線親機と無線子機との間でデータ送信が行われる場合の無線親機、無線中継装置および無線子機の動作を示す図である。 本発明に係る無線中継装置を介して無線親機と無線子機との間でデータ送信が行われる場合の無線親機、無線中継装置および無線子機の動作を示す図である。 無線親機と無線子機との間で直接データ送信が行われる場合の無線親機および無線子機の動作を示す図である。 関連する無線中継装置を介して無線親機と無線子機との間でデータ送信が行われる場合の無線親機、無線中継装置および無線子機の動作を示す図である。 本発明に係る無線中継装置を介して無線親機と無線子機との間でデータ送信が行われる場合の無線親機、無線中継装置および無線子機の動作を示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の無線中継装置100が適用される通信システム10の構成を示す図である。
通信システム10は、無線中継装置100と、無線親機101と、無線子機102と、を備える。
無線中継装置100、無線親機101および無線子機102はそれぞれ、IEEE802.11規格に準拠した無線LAN通信を行う無線LAN通信機器である。
無線中継装置100は、無線親機101および無線子機102と無線通信を行い、無線親機101と無線子機102との間でデータ中継を行う。
無線親機101は、アクセスポイント装置であり、無線子機102は、ユーザが使用するクライアント端末である。
次に、無線中継装置100の構成について説明する。なお、無線親機101および無線子機102の構成は当業者にとってよく知られており、また、本発明と直接関係しないので、説明を省略する。
図2は、無線中継装置100の構成を示すブロック図である。
無線中継装置100は、親機用無線部210と、子機用無線部220と、Flash ROM(Read Only Memory)230と、メモリ240と、制御部250と、を有する。親機用無線部210は、親機側インタフェース部211と、親機用メディアアクセスコントロール(MAC:Media Access Control)部212と、を有する。子機用無線部220は、子機側インタフェース部221と、子機用MAC部222と、を有する。親機用無線部210は、第1の無線部の一例であり、子機用無線部220は、第2の無線部の一例である。
親機用無線部210は、無線親機101と無線通信を行う。
親機側インタフェース部211は、無線親機101と、例えば、5GHz帯の無線LANのチャンネルを介して、データの送受信を行う。
親機用MAC部212は、IEEE802.11規格に規定されているMACプロトコルに従い、親機側インタフェース部211を介した無線親機101との無線通信を制御する。
子機側インタフェース部221は、無線子機102と、例えば、2.4GHz帯の無線LANのチャンネルを介して、データの送受信を行う。
子機用MAC部222は、IEEE802.11規格に規定されているMACプロトコルに従い、子機側インタフェース部221を介した無線子機102との無線通信を制御する。
なお、親機側インタフェース部211および子機側インタフェース部221にはそれぞれ、無線通信用のアンテナ、アンテナから受信したアナログ信号をデジタル信号に変換する回路、デジタル信号をアナログ信号に変換してアンテナから送信する回路などが設けられている。
Flash ROM230は、図3に示すように、無線親機101との無線通信に用いるMACアドレス1と、無線子機102との無線通信に用いるMACアドレス2と、を記憶する。
メモリ240は、種々のデータを記憶する。なお、メモリ240には、データバッファ部241が設けられる。データバッファ部241には、無線親機101および無線子機102から受信したデータが一時的に記憶される。
制御部250は、親機用無線部210および子機用無線部220を制御し、親機用無線部210および子機用無線部220に、無線親機101と無線子機102との間でのデータ中継を行わせる。
次に、本実施形態の通信システム10の動作について説明する。
なお、以下では、無線親機101は、5GHz帯および2.4GHz帯での無線LANによる無線通信が可能なDual Band機であるものとする。また、無線親機101は、5GHz帯での無線LANによる無線通信に使用される設定情報であるSSID(Service Set Identifier)−1と、2.4GHz帯での無線LANによる無線通信に使用される設定情報であるSSID−2と、を保持するものとする。無線中継装置100や無線子機102は、無線親機101と同じSSIDが設定されることで、無線親機101との無線通信が可能となる。
まず、制御部250は、無線親機101と5GHz帯での無線通信を行うために、無線親機101への接続要求の出力を親機用MAC部212に指示する。ここで、制御部250は、Flash ROM230に記憶されている、無線親機101との無線通信に用いるMACアドレス1を読み出し、読み出したMACアドレス1を無線親機101への接続要求の出力の指示と併せて、親機用MAC部212に出力する。
親機用MAC部212は、無線親機101への接続要求の出力の指示が入力されると、その指示と併せて入力されたMACアドレス1を含む接続要求を、親機側インタフェース部211を介して無線親機101に送信する。
無線親機101は、無線中継装置100から接続要求を受信すると、その無線中継装置100との無線通信を確立する。
親機用MAC部212は、親機側インタフェース部211を介して、無線親機101が保持するSSID−1およびSSID−2を取得し、制御部250に出力する。
制御部250は、親機用MAC部212から出力されたSSID−1およびSSID−2をメモリ240に記憶させる。また、制御部250は、5GHz帯での無線LANによる無線通信に使用するSSIDとしてSSID−1を設定し、また、2.4GHz帯での無線LANによる無線通信に使用するSSIDとしてSSID−2を設定する。
ここで、無線親機101と無線中継装置100との無線通信は、5GHz帯の任意のチャネルを介して行われる。
一方、無線子機102は、無線中継装置100と2.4GHz帯での無線通信を行うために、接続要求を無線中継装置100に送信する。
無線子機102から送信されてきた接続要求は、子機インタフェース部201により受信され、子機用MAC部222を介して制御部250に入力される。
制御部250は、無線子機102からの接続要求が入力されると、その無線子機102との接続設定処理を行う旨を子機用MAC部222に指示する。ここで、制御部250は、Flash ROM230に記憶されている、無線子機102との無線通信に用いるMACアドレス2を読み出し、読み出したMACアドレス2を接続設定処理の指示と併せて、子機用MAC部222に出力する。
子機用MAC部222は、無線子機102との接続設定処理の指示が入力されると、その指示と併せて入力されたMACアドレス2を用いて、その無線子機102との接続設定処理を行い、無線子機102との無線通信を確立する。また、制御部250は、子機用MAC部222に、無線親機101から取得したSSID−2を、子機側インタフェース部221を介して無線子機102へ通知させる。無線子機102は、2.4GHz帯での無線LANによる無線通信に使用するSSIDとして、通知されたSSID−2を設定する。
ここで、無線子機102と無線中継装置100との無線通信は、2.4GHz帯の任意のチャネルを介して行われる。
上述した処理により、無線親機101と無線子機102とで異なるチャンネルを介して無線通信を行うことが可能となる。無線親機101と無線子機102とで異なるチャンネルを介して無線通信を行うことで、チャンネル間での干渉が生じないため、無線中継装置100は、無線親機101および無線子機102と同時に無線通信を行うことが可能となる。
ここで、図4に示すように、無線中継装置100を介して無線親機101とデータの送受信を行っていた無線子機102が、無線親機101と無線通信を直接行うことができる位置に移動することがある。
上述したように、無線親機101は、2.4GHz帯での無線LANによる無線通信に使用するSSID−2を保持している。また、無線子機102には、2.4GHz帯での無線LANによる無線通信に使用するSSIDとしてSSID−2が設定されている。無線親機101および無線子機102に共通のSSID−2が設定されているので、無線親機101と無線子機102とは、自動的に、2.4GHz帯での無線LANによる無線通信を行うことが可能となる。
また、逆に、無線親機101と2.4GHz帯での無線LANにより無線通信を行っていた無線子機102が、無線中継装置100によるデータ中継が必要な位置に移動することがある。この場合にも、上述したように、無線中継装置100には、2.4GHz帯での無線LANによる無線通信に使用するSSIDとしてSSID−2が設定されているので、無線中継装置100と無線子機102とは、自動的に、2.4GHz帯での無線LANによる無線通信を行うことが可能となる。
以下では、無線親機101、無線中継装置100および無線子機102の動作をより具体的に説明する。
まず、無線親機101が無線子機102にデータAを直接送信する場合の、無線親機101および無線子機102の動作について、図5を参照して説明する。
時刻t51において、無線親機101は、データAの無線子機102への送信を開始し、無線子機102は、無線親機101から送信されてきたデータAを受信する。なお、通常、送信側がデータの送信を開始してから、受信側がそのデータを受信するまでにはタイムラグがある。しかし、一般に、このタイムラグは、データ全体の送受信自体に要する時間と比較して十分に小さいため、記載を省略する。以下では、データA全体の送信には、時間Tを要するものとする。
時刻t51から時間T経過後の時刻t52において、無線親機101は、データAの送信を終了し、無線子機102は、データAの受信を終了する。したがって、図5に示すように、無線親機101が無線子機102にデータAを直接送信する場合には、時間Tが必要となる。
次に、無線中継装置を介して、無線親機101が無線子機102にデータAを送信する場合の動作について説明する。
まず、比較のために、無線親機101と無線子機102とで同じチャンネルを用いて無線通信を行う一般的な無線中継装置(以下、無線中継装置103と称する)を介して、無線親機101が無線子機102にデータAを送信する場合の、無線親機101、無線中継装置103および無線子機102の動作について、図6を参照して説明する。
時刻t61において、無線親機101は、データAの無線中継装置103への送信を開始し、無線中継装置103は、無線親機101から送信されてきたデータAを受信し、受信したデータAをバッファリングする。
時刻t61から時間T経過後の時刻t62において、無線親機101は、データAの送信を終了し、無線中継装置103は、データAの受信を終了する。
データAの受信を終了すると、無線中継装置103は、バッファリングしたデータAの無線子機102への送信を開始し、無線子機102は、無線中継装置103から送信されてきたデータを受信する。
時刻t62から時間T経過後の時刻t63において、無線中継装置103は、データAの送信を終了し、無線子機102は、データAの受信を終了する。したがって、図6に示すように、無線中継装置103を介して無線親機101が無線子機102にデータAを送信する場合には、無線親機101が無線子機102にデータAを直接送信する場合の、2倍の時間2Tが必要となる。
次に、本実施形態の無線中継装置100を介して、無線親機101が無線子機102にデータAを送信する場合の、無線親機101、無線中継装置100および無線子機102の動作について、図7を参照して説明する。
時刻t71において、無線親機101は、データAの無線中継装置100への送信を開始する。
無線中継装置100においては、無線親機101から送信されてきたデータAは、親機側インタフェース部211により受信され、親機用MAC部212を介して、制御部250に入力される。制御部250は、入力されたデータAをデータバッファ部241にバッファリングする。
次に、制御部250は、子機用無線部220が無線通信を行っていない空き状態であるか否かを判定する。子機用無線部220は無線通信を行っておらず、空き状態であるので、制御部250は、バッファリングされたデータAの無線子機102への送信を子機用MAC部222に指示する。子機用MAC部222は、制御部250からの指示を受けて、バッファリングされたデータAの子機側インタフェース部221を介した無線子機102への送信を開始する。なお、通常、データのバッファリング量が閾値に達すると、そのデータの送信が行われる。そのため、データが受信されてから、バッファリング量が所定の閾値に達し、そのデータの送信が開始されるまでにはタイムラグがある。しかし、このタイムラグは、上述した閾値を適切に設定することで、データA全体の送受信自体に要する時間と比較して十分に小さくすることができるため、記載を省略する。
無線子機102は、無線中継装置100から送信されてきたデータAを受信する。
時刻t71から時間T経過後の時刻t72において、無線親機101は、データAの送信を終了する。
無線中継装置100においては、親機側インタフェース部211は、データAの受信を終了する。また、子機用MAC部222は、バッファリングされたデータAの子機側インタフェース部221を介した無線子機102への送信を終了する。
無線子機102は、データAの受信を終了する。したがって、図7に示すように、本実施形態の無線中継装置100を介して無線親機101が無線子機102にデータAを送信する場合には、無線親機101が無線子機102にデータAを直接送信する場合と同等の時間Tで済み、データ中継に起因する無線親機101と無線子機102との間でのデータ送信に要する時間の増大が抑制されている。
なお、図5から図7においては、無線親機101側からデータを送信する例を用いて説明したが、本実施形態の無線中継装置100によれば、無線子機102側からデータを送信する場合にも、同様にして、データ中継に起因する無線親機101と無線子機102との間でのデータ送信に要する時間の増大を抑制することができる。
また、本実施形態の無線中継装置100によれば、無線親機101および無線子機102がそれぞれ、相手側にデータを送信する場合にも、データ送信に要する時間の増大を抑制することができる。以下、無線親機101および無線子機102がそれぞれ、相手側にデータを送信する場合の動作について説明する。
まず、無線親機101が無線子機102にデータAを直接送信し、無線子機102が無線親機101にデータBを無線親機101に直接送信する場合の、無線親機101および無線子機102の動作について、図8を参照して説明する。
時刻t81において、無線親機101は、データAの無線子機102への送信を開始し、無線子機102は、無線親機101から送信されてきたデータAを受信する。
時刻t81から時間T経過後の時刻t82において、無線親機101は、データAの送信を終了し、無線子機102は、データAの受信を終了する。データAの受信を終了すると、無線子機102は、データBの無線親機101への送信を開始し、無線親機101は、無線子機102から送信されてきたデータBを受信する。ここで、データBの送信には、時間Tを要するものとする。
時刻t82から時間T経過後の時刻t83において、無線子機102は、データBの送信を終了し、無線親機101は、データBの受信を終了する。したがって、図8に示すように、無線親機101が無線子機102にデータAを直接送信し、無線子機102が無線親機101にデータBを直接送信する場合には、時間2Tが必要となる。
次に、無線中継装置を介して、無線親機101が無線子機102にデータAを送信し、無線子機102が無線親機101にデータBを送信する場合の動作について説明する。
まず、比較のために、上述した無線中継装置103を介して、無線親機101が無線子機102にデータAを送信し、無線子機102が無線親機101にデータBを送信する場合の、無線親機101、無線中継装置103および無線子機102の動作について、図9を参照して説明する。
時刻t91において、無線親機101は、データAの無線中継装置103への送信を開始し、無線中継装置103は、無線親機101から送信されてきたデータAを受信し、受信したデータAをバッファリングする。
時刻t91から時間T経過後の時刻t92において、無線親機101は、データAの送信を終了し、無線中継装置103は、データAの受信を終了する。
データAの受信を終了すると、無線中継装置103は、バッファリングしたデータAの無線子機102への送信を開始し、無線子機102は、無線中継装置103から送信されてきたデータAを受信する。
時刻t92から時間T経過後の時刻t93において、無線中継装置103は、データAの送信を終了し、無線子機102は、データAの受信を終了する。データAの受信を終了すると、無線子機102は、データBの無線中継装置103への送信を開始し、無線中継装置103は、無線子機102から送信されてきたデータBを受信し、受信したデータBをバッファリングする。
時刻t93から時間T経過後の時刻t94において、無線子機102は、データBの送信を終了し、無線中継装置103は、データBの受信を終了する。データBの受信を終了すると、無線中継装置103は、バッファリングしたデータBの無線親機101への送信を開始し、無線親機101は、無線中継装置103から送信されてきたデータBを受信する。
時刻t94から時間T経過後の時刻t95において、無線中継装置103は、データBの送信を終了し、無線親機101は、データBの受信を終了する。したがって、図9に示すように、無線中継装置103を介して、無線親機101が無線子機102にデータAを送信し、無線子機102が無線親機101にデータBを送信する場合には、無線親機101が無線子機102にデータAを直接送信し、無線子機102が無線親機101にデータBを直接送信する場合の、2倍の時間4Tが必要となる。
次に、本実施形態の無線中継装置100を介して、無線親機101が無線子機102にデータAを送信し、無線子機102が無線親機101にデータBを送信する場合の、無線親機101、無線中継装置100および無線子機102の動作について、図10を参照して説明する。
上述したように、無線中継装置100は、無線親機101および無線子機102それぞれと、異なるチャンネルを用いて無線通信を行う。したがって、無線中継装置100は、無線親機101および無線子機102それぞれと、同時に無線通信を行うことができる。そのため、図10に示すように、時刻t101において、無線親機101は、データAの無線中継装置100への送信を開始し、無線子機102は、データBの無線中継装置100への送信を開始する。
無線中継装置100においては、無線親機101から送信されてきたデータAは、親機側インタフェース部211により受信され、親機用MAC部212を介して、制御部250に入力される。制御部250は、入力されたデータAをデータバッファ部241にバッファリングする。また、無線子機102から送信されてきたデータBは、子機側インタフェース部221により受信され、子機用MAC部222を介して、制御部250に入力される。制御部250は、入力されたデータBをデータバッファ部241にバッファリングする。
次に、制御部250は、子機用無線部220が空き状態であるか否かを判定する。無線子機102から送信されてきたデータBを受信しているので、子機用無線部220は空き状態ではない。そのため、制御部250は、バッファリングされたデータAの無線子機102への送信を待機する。また、制御部250は、親機用無線部210が空き状態であるか否かを判定する。無線親機101から送信されてきたデータAを受信しているので、親機用無線部210は空き状態ではない。そのため、制御部250は、バッファリングされたデータBの無線親機101への送信を待機する。
時刻t101から時間T経過後の時刻t102において、無線親機101は、データAの送信を終了し、親機側インタフェース部211は、データAの受信を終了する。また、無線子機102は、データBの送信を終了し、子機側インタフェース部221は、データBの受信を終了する。
データAの受信を終了すると、制御部250は、子機用無線部220が空き状態であるか否かを判定する。データBの受信を終了しているため、子機用無線部220は空き状態である。また、データBの受信を終了すると、制御部250は、親機用無線部210が空き状態であるか否かを判定する。データAの受信を終了しているため、親機用無線部210は空き状態である。
子機用無線部220が空き状態であるため、制御部250は、バッファリングされたデータAの無線子機102への送信を子機用MAC部222に指示する。また、親機用無線部210が空き状態であるため、制御部250は、バッファリングされたデータBの無線親機101への送信を親機用MAC部212に指示する。
子機用MAC部222は、制御部250からの指示を受けて、子機側インタフェース部221を介して、バッファリングされたデータAの無線子機102への送信を開始し、無線子機102は、無線中継装置100から送信されてきたデータAを受信する。また、親機用MAC部212は、制御部250からの指示を受けて、親機側インタフェース部211を介して、バッファリングされたデータBの無線親機101への送信を開始し、無線親機101は、無線中継装置100から送信されてきたデータBを受信する。
時刻t102から時間T経過後の時刻t103において、子機用MAC部222は、データAの送信を終了し、無線子機102は、データAの受信を終了する。また、親機用MAC部212は、データBの送信を終了し、無線親機101は、データBの受信を終了する。したがって、図10に示すように、無線中継装置100を介して、無線親機101が無線子機102にデータAを送信し、無線子機102が無線親機101にデータBを送信する場合には、無線親機101が無線子機102にデータAを直接送信し、無線子機102が無線親機101にデータBを直接送信する場合と同等の時間2Tで済み、データ中継に起因する無線親機101と無線子機102との間でのデータ送信に要する時間の増大が抑制されている。
このように本実施形態によれば、無線中継装置100は、無線親機101と無線通信を行う親機用無線部210と、親機用無線部210とは異なるチャンネルを用いて無線子機102と無線通信を行う子機用無線部220と、を有し、親機用無線部210および親機用無線部210の一方の無線部がデータを受信すると、他方の無線部が空き状態であれば、一方の無線部が受信したデータを他方の無線部に送信させる。
そのため、無線親機101および無線子機102と同時にデータの送受信を行うことができるため、データ中継に起因する無線親機101と無線子機102との間でのデータ送信に要する時間の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、5GHz帯および2.4GHz帯での無線LANによる無線通信を行う例を用いて説明したが、これらの周波数帯に限られるものではない。
また、本実施形態においては、無線中継装置100は、5GHz帯での無線LANにより無線親機101と無線通信を行い、2.4GHz帯での無線LANにより無線子機102と無線通信を行う例を用いて説明したが、これに限られるものではない。無線中継装置100は、2.4GHz帯での無線LANにより無線親機101と無線通信を行い、5GHz帯での無線LANにより無線子機102と無線通信を行ってもよい。
また、本実施形態においては、無線中継装置100は、無線親機101および無線子機102と、それぞれ異なる周波数帯の無線LANにより無線通信を行う例を用いて説明したが、これに限られるものではない。無線中継装置100は、無線親機101および無線子機102と、同じ周波数帯の無線LANの異なるチャンネルを用いて無線通信を行ってもよい。この場合、親機側インタフェース部211および子機側インタフェース部221の構成を、それぞれが無線通信に用いるチャンネルの周波数帯に対応する構成とすることで、同様の効果を得ることができる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
無線親機と第1のチャンネルを介して無線通信を行う第1の無線部と、
無線子機と第2のチャンネルを介して無線通信を行う第2の無線部と、
前記第1および第2の無線部に、並行して無線通信を行わせ、前記無線親機と前記無線子機との間でのデータの送受信を行わせる制御部と、を有することを特徴とする無線中継装置。
(付記2)
付記1記載の無線中継装置において、
前記制御部は、前記第1の無線部に、前記無線親機との無線通信に必要な設定情報を前記無線親機から取得させ、前記第2の無線部に、前記第1の無線部により取得された設定情報を前記無線子機へ送信させることを特徴とする無線中継装置。
(付記3)
無線親機と第1のチャンネルを介して無線通信を行う第1の無線部と、無線子機と第2のチャンネルを介して無線通信を行う第2の無線部と、を有する無線中継装置の制御方法であって、
前記第1および第2の無線部に、並行して無線通信を行わせ、前記無線親機と前記無線子機との間でのデータの送受信を行わせることを特徴とする無線中継装置の制御方法。
(付記4)
付記3記載の無線中継装置の制御方法において、
前記第1の無線部に、前記無線親機との無線通信に必要な設定情報を前記無線親機から取得させ、前記第2の無線部に、前記第1の無線部により取得された設定情報を前記無線子機へ送信させることを特徴とする無線中継装置の制御方法。
10 通信システム
100 無線中継装置
101 無線親機
102 無線子機
210 親機用無線部
211 親機側インタフェース部
212 親機用MAC部
220 子機用無線部
221 子機側インタフェース部
222 子機用MAC部
230 Flash ROM
240 メモリ
241 データバッファ部
250 制御部

Claims (2)

  1. 無線親機との無線通信を制御する親機用MAC部を備え、前記無線親機と第1のチャンネルを介して無線通信を行う第1の無線部と、
    無線子機との無線通信を制御する子機用MAC部を備え、前記無線子機と第2のチャンネルを介して無線通信を行う第2の無線部と、
    前記第1および第2の無線部に、並行して無線通信を行わせ、前記無線親機と前記無線子機との間でのデータの送受信を行わせる制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記親機用MAC部に、前記無線親機との無線通信に必要な複数の設定情報を前記無線親機から取得させ、前記子機用MAC部に、前記第1の無線部により取得された前記複数の設定情報のうち、前記無線中継装置が前記無線親機との通信に使わない設定情報を前記無線子機へ送信させることを特徴とする無線中継装置。
  2. 無線親機との無線通信を制御する親機用MAC部を備え、前記無線親機と第1のチャンネルを介して無線通信を行う第1の無線部と、無線子機との無線通信を制御する子機用MAC部を備え、前記無線子機と第2のチャンネルを介して無線通信を行う第2の無線部と、を有する無線中継装置の制御方法であって、
    前記第1および第2の無線部に、並行して無線通信を行わせ、前記無線親機と前記無線子機との間でのデータの送受信を行わせ、
    前記親機用MAC部に、前記無線親機との無線通信に必要な複数の設定情報を前記無線親機から取得させ、前記子機用MAC部に、前記第1の無線部により取得された前記複数の設定情報のうち、前記無線中継装置が前記無線親機との通信に使わない設定情報を前記無線子機へ送信させることを特徴とする無線中継装置の制御方法。
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