以下、添付の図面を参照して、本開示の例をより完全に記述する。以下の記述は、本質的に単に例示的なものであり、本開示、応用又は用途を限定することを意図するものではない。
本開示は明らかになって、その範囲を当業者に十分に提供するように、示例的実施例を提供する。特定の部件、装置及び方法の例のような多くの特定の詳細を記述して、本開示の実施例を詳細に理解するようになる。当業者にとって、特定の詳細を使用しなくて、示した実施例は多くの異なる方式で実施されるが、それらは本開示の範囲を制限しないと解釈されるべきである。ある示例的実施例では、周知の過程、周知の構成及び周知の技術について、詳細に記述しない。
以下の順番で説明する。
1.適用シナリオ
2.第1実施例
3.第2実施例
4.第3実施例
5.第4実施例
6.第5実施例
7.第6実施例
8.応用例。
<1.適用シナリオ>
図1(a)は、本開示の適用シナリオの模式図を示す。図1(a)に示すように、基地局に含まれる範囲内に、中継デバイス及びリモートデバイスが存在し、リモートデバイスは中継デバイスを介して中継デバイスにサービスを提供する基地局と通信する。具体的に、リモートデバイスと中継デバイスとの間、サイドリンク(sidelink)を介して通信し、中継デバイスと基地局との間、セルラーリンクを介して通信する。
図1(b)は、本開示の他の適用シナリオの模式図を示す。図1(b)に示すように、基地局に含まれる範囲内に中継デバイスが存在するが、リモートデバイスが基地局に含まれる範囲の以外に位置する。リモートデバイスは、中継デバイスを介して、中継デバイスにサービスに提供する基地局と通信する。具体的に、リモートデバイスと中継デバイスとの間、サイドリンク(sidelink)を介して通信し、中継デバイスと基地局との間、セルラーリンクを介して通信する。図1(a)及び図1(b)において、リモートデバイスは、非3GPPリンクを介して中継デバイスと通信してもよい。なお、図1(a)及び図1(b)には、基地局のサービス範囲内の一つの中継デバイスのみを示しているが、基地局のサービス範囲内に複数の中継デバイスが存在する可能性がある。なお、図1(a)及び図1(b)には、中継デバイスと一つのリモートデバイスが接続されている場合のみを示しているが、中継デバイスは、複数のリモートデバイスに接続されている可能性がある。当該複数のリモートデバイスは、いずれもその中継デバイスを介して、基地局と通信する。
図1(a)及び図1(b)には、本開示の2つの示例的シナリオを示しているが、本開示の適用シナリオが、これに限定されない。本開示の技術案は、D2D通信システム、V2X通信システムのような全ての機器間の通信を含む通信システム、及び中継を含む通信システムなどに適用する。
<2.第1実施例>
この実施例において、本開示の実施例に係るネットワーク側デバイスについて詳細に説明する。図2は、本開示の実施例に係る電子機器200の配置の例のブロック図である。ここの電子機器200は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示された基地局のような無線通信ネットワークにおけるネットワーク側デバイスであってもよく、eNB及びgNB(5GにおけるノードB)等を含むが、これらに限定されない。
図2に示すように、電子機器200は、処理回路210と送受信回路220を含んでもよい。なお、電子機器200は、一つの処理回路210を含んでもよく、複数の処理回路210を含んでもよい。
さらに、処理回路210は、様々な異なる機能及び/又は操作を実行するように、様々な別個の機能ユニットを含んでもよい。なお、これらの機能ユニットは、物理的エンティティ又は論理的エンティティであってもよく、異なる名称のユニットは同一物理的エンティティによって実現されてもよい。
本開示の実施例によれば、処理回路210は、配置ユニット211を含んでもよい。
本開示の実施例によれば、配置ユニット211は、リモートデバイスに対してSPS配置を実行してもよい。ここのリモートデバイスは、電子機器200のサービス範囲内の中継デバイスを介して、電子機器200と通信する。例えば、図1(a)及び図1(b)における基地局は、リモートデバイスにSPS配置を実行してもよい。つまり、配置ユニット211は、リモートデバイスのSPSリソースを配置してもよい。ここのSPSリソースは、リモートデバイスと中継デバイス間の通信に使用されるので、サイドリンクSPSとも呼ばれる。
本開示の実施例によれば、送受信回路220は、中継デバイスヘリモートデバイスのSPS配置情報を送信してもよい。ただし、SPS配置情報に、SPSインデックス及びSPS周期などの情報を含むリモートデバイスのSPS配置を含む。
以上のように、本開示の実施例に係る、ネットワーク側デバイスである電子機器200は、そのサービス範囲内にある中継デバイスに接続されているリモートデバイスに対してSPS配置を実行し、中継デバイスヘリモートデバイスのSPS配置情報を送信してもよい。このようにすると、リモートデバイスは、中継デバイスとの間の通信に用いられるSPS配置情報を有することで、固定の周波数リソースをリモートデバイスに定期的に分配してもよい。つまり、本開示の実施例によれば、SPS技術を端末装置間の通信に適用することにより、機器間の通信の信頼性が向上し、遅延が減少することで、異なるビジネス及び流量タイプのQoS要求を満たすことができる。
本開示の実施例によれば、送受信回路220は、上位レイヤシグナリングによって、中継デバイスヘリモートデバイスのSPS配置情報を送信してもよい。
本開示の実施例によれば、上位レイヤシグナリングは、RRC(Radio Resource Control)シグナリングを含んでもよい。具体的に、送受信回路220は、RadioResourceConfigDedicatedメッセージにおけるSPS-Configセルを利用して、リモートデバイスのSPS配置情報を保持してもよい。
本開示の実施例によれば、処理回路210(例えば、識別情報生成ユニット、図示せず)は、さらに、SPS配置情報に対応するリモートデバイスの識別情報を生成し、リモートデバイスの識別情報をリモートデバイスのSPS配置情報に含めるように配置されていてもよい。つまり、SPS配置情報に追加している識別情報は、当該SPS配置情報に含まれるSPS配置が識別情報に対応するリモートデバイスに対するSPS配置であり、識別情報に対応するリモートデバイスと中継デバイスとの間の通信に用いられるSPS配置である、ように指示してもよい。処理回路210は、SPS配置情報に対応するリモートデバイスの識別情報を生成した後、この識別情報をSPS配置情報に含めて、ともに送受信回路220を介して中継デバイスに送信してもよい。つまり、SPS配置情報には、SPSインデックス及びSPS周期などの情報を含むSPS配置と、当該SPS配置情報に対応するリモートデバイスの識別情報とのような、少なくとも二つの部分の情報を含む。
本開示の実施例によれば、リモートデバイスの識別情報には、当該リモートデバイスのRNTI(Radio Network Tempory Identity)を含んでもよい。もちろん、本開示は、識別情報について限定していなく、他の識別情報を含んでもよい。ここで、リモートデバイスの識別情報は、電子機器200からリモートデバイスに分配した識別情報であってもよい。
本開示に係る一つの非限定的な例では、「sl-R-SPS-RNTI」でリモートデバイスのRNTIを示し、上位レイヤシグナリングに1つの「sl-R-SPS-RNTI」に関するシグナリングに追加してもよい。ただし、「sl」はサイドリンク(sidelink)を示し、「R」はリモートデバイスを示し、「sl-R-SPS-RNTI」は、電子機器200からリモートデバイスに分配した、サイドリンクに用いられるSPSのRNTIを示す。もちろん、上記の例は限定的な例ではないので、他のパラメータでリモートデバイスのRNTIを示してもよい。
本開示の実施例によれば、電子機器200はリモートデバイスにSPS配置を配置し、対応するSPS配置情報を生成した後、電子機器200は、中継デバイスにこのようなSPS配置情報を送信してもよい。本開示の実施例によれば、電子機器200は中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を送信する時に、次のような2つの方式が有してもよい。
第1の配置方式
第1のSPS配置情報を送信する方式では、処理回路210(例えば、指示情報生成ユニット)は、リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末が中継デバイスであるかどうかを指示するための指示情報を生成するように配置されてもよく、送受信回路220は、さらに、中継デバイスへ指示情報を送信するように配置されてもよい。
本開示において、リモートデバイスのSPS配置は、リモートデバイスが中継デバイスとの間の通信を実行するためのSPS配置であるが、中継デバイスにも、識別情報を抽出するように、リモートデバイスのSPS配置を保存する必要がある。前記中継デバイスは、前記リモートデバイスのSPS配置をその上位レイヤに保存してもよい。これにより、ネットワーク側デバイスから送信するリモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末は、中継デバイスであっても、リモートデバイスであってもよい。
本開示の実施例によれば、処理回路210は、リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末を指示するための指示情報を生成するように配置されてもよい。例えば、処理回路210は、アプリケーションレイヤ(Adaptation Layer)にこのような指示情報を含んでもよい。具体的に、処理回路210は、さらに、1ビットの情報でこのような指示情報を示すように配置されてもよい。例えば、指示情報が「0」である場合、リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末が中継デバイスではなくリモートデバイスであることを示し、指示情報が「1」である場合、リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末は中継デバイスであることを示す。
本開示の実施例によれば、リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末がリモートデバイスである場合、中継デバイスは、リモートデバイスに当該リモートデバイスのSPS配置情報を直接に転送する。つまり、中継デバイスに当該リモートデバイスのSPS配置情報を保存しなく、当該リモートデバイスのSPS配置情報をアンパック(例えば、上位レイヤアンパック)しなく、直接に転送する。このような場合において、中継デバイスは、リモートデバイスのSPS配置情報を取得できない。これにより、本開示の実施例によれば、電子機器200は、中継デバイスに、SPS配置情報の宛先端末が中継デバイスではないリモートデバイスのSPS配置情報と、SPS配置情報の宛先端末が中継デバイスであるリモートデバイスのSPS配置情報のような、同じな内容を含むリモートデバイスのSPS配置情報を2回に送信してもよい。本開示の実施例によれば、同じな内容を含むSPS配置情報とは、SPS配置情報に含まれる、SPSインデックス及びSPS周期などの情報であるSPS配置が完全に同じであって、SPS配置情報に含まれるリモートデバイスの識別情報も完全に同じであることを指す。リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末が中継デバイスである場合、中継デバイスは、リモートデバイスに当該リモートデバイスのSPS配置情報を転送しなく、当該リモートデバイスのSPS配置情報を保存する。ここで、リモートデバイスのSPS配置情報を保存することは、中継デバイスにより当該リモートデバイスのSPS配置情報をアンパック(例えば、上位レイヤアンパック)し、SPS配置情報に含まれるリモートデバイスの識別情報を抽出することを含んでもよい。本開示に記載の実施例によれば、中継デバイスはそれと接続しているリモートデバイスをよく区別してもよい。つまり、複数のリモートデバイスがともに同一の中継デバイスを介してネットワーク側デバイスと通信する場合、複数のリモートデバイスを区別するように、当該中継デバイスはそれぞれ複数のリモートデバイスのSPS配置情報を保存して、それぞれ複数のリモートデバイスの識別情報を抽出してもよい。本開示の実施例によれば、中継デバイスが一つのリモートデバイスのみに接続されている場合、電子機器200は、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を一回に送信して、中継デバイスは当該リモートデバイスのSPS配置情報をそれに接続しているリモートデバイスに転送すればよい。
図3は、本開示の実施例に係る、リモートデバイスにSPS配置を実行するシグナリングフローチャートである。図3に示したネットワーク側デバイスは、本開示に係る電子機器200を採用してもよい。図3に示すように、ステップS301において、リモートデバイスは、望ましい構築するSPS配置の周期及び数などを指示するためのUEAssistanceInformationメッセージを中継デバイスに送信する。次に、ステップS302において、中継デバイスは、当該UEAssistanceInformationメッセージをネットワーク側デバイスに転送する。次に、ステップS303において、ネットワーク側デバイスは、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を送信する。このステップにおいて、ネットワーク側デバイスは、リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末が中継デバイスであるように指示するための指示情報を生成してもよい。次に、ステップS304において、中継デバイスは、当該リモートデバイスのSPS配置情報を保存する。次に、ステップS305において、ネットワーク側デバイスは、再び、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を送信する。このようなステップにおいて、送信のSPS配置情報の内容は、ステップS303において送信されたSPS配置情報の内容と同じであってもよい。なお、ステップS305において、ネットワーク側デバイスは、リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末が中継デバイスではなくリモートデバイスであるように指示するための指示情報を生成してもよい。次に、ステップS306において、中継デバイスは、リモートデバイスに当該リモートデバイスのSPS配置情報を直接に転送する。
上記したように、本開示は、本質的には、ネットワーク側デバイスから中継デバイスに送信するメッセージの宛先を指示する方法を提供する。つまり、上記の指示情報は、SPS配置情報の宛先端末を示すことだけではなく、通常のメッセージの宛先端末を示してもよい。例えば、電子機器200の処理回路210は、電子機器200から中継デバイスに送信するメッセージの宛先端末が中継デバイスであるかどうかを指示するための指示情報を生成するように配置されてもよい。送受信回路220は、中継デバイスに当該指示情報を送信するように配置されてもよい。ここで、電子機器200から中継デバイスに送信するメッセージが、上位レイヤシグナリング、例えば、RRCシグナリングによって送信される。なお、電子機器200は、1ビットの情報で、この指示情報を示してもよい。例えば、指示情報が「0」である場合、メッセージの宛先端末が中継デバイスではなく、リモートデバイスであることを示す。指示情報が「1」である場合、メッセージの宛先端末が中継デバイスであることを示す。より具体的な実現方式はSPS配置の指示情報に類似するので、ここでは重複して説明しない。
上記したように、本開示に係る第1のSPS配置情報を送信する方式によれば、電子機器200は、リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末が中継デバイスであるかどうかを指示するための指示情報を生成してもよい。このような指示情報は、1ビットの情報を含んでもよい。ネットワーク側デバイスは、中継デバイスに、中継デバイスが当該リモートデバイスのSPS配置情報を保存するためのリモートデバイスのSPS配置情報と、リモートデバイスが当該リモートデバイスのSPS配置情報を保存するためのリモートデバイスのSPS配置情報とを送信することによって、リモートデバイスへのSPSリソースの配置情報を実現する。
第2の配置方式
第2のSPS配置情報を送信する方式では、処理回路210は、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を転送して保存するように指示するための指示情報を生成するように配置されてもよく、送受信回路220は、さらに、中継デバイスへ指示情報を送信するように配置されてもよい。
同様に、処理回路210は、アプリケーションレイヤ(Adaptation Layer)にこのような指示情報を含んでもよい。具体的に、処理回路210は、さらに、2ビットの情報でこのような指示情報を示すように配置されてもよい。例えば、指示情報が「10」である場合、中継デバイスがリモートデバイスのSPS配置情報を転送して保存することを示す。
本開示の実施例によれば、中継デバイスはこのような指示情報を受信した場合、中継デバイスは、当該リモートデバイスのSPS配置情報を保存し、当該リモートデバイスのSPS配置をアンパック(例えば、上位レイヤアンパック)し、リモートデバイスの識別情報を抽出する。それとともに、中継デバイスは、当該リモートデバイスのSPS配置情報をリモートデバイスに直接に転送してもよい。ここの保存過程及び転送過程は、第1の方式に類似する。
本開示の実施例によれば、処理回路210は、上記2ビットの指示情報で、中継デバイスのリモートデバイスのSPS配置情報以外の他のメッセージに対する処理方式を指示してもよい。例えば、指示情報が「00」である場合、中継デバイスは、メッセージ(例えば、ネットワーク側デバイスからリモートデバイスに送信したメッセージ。当該メッセージにおける具体的な内容が中継デバイスにより取得される必要がない)をリモートデバイスに直接に転送する、即ち、メッセージを保存しなくて、メッセージをアンパック(例えば、上位レイヤアンパック)しないように指示する。指示情報が「01」である場合、中継デバイスはメッセージ(例えば、ネットワーク側デバイスから中継デバイスに送信したメッセージ)をローカルに保存する、即ち、メッセージをアンパック(例えば、上位レイヤアンパック)し、当該メッセージを転送しないように指示する。指示情報が「10」である場合、中継デバイスはメッセージ(例えば、上記のリモートデバイスのSPS配置情報)をローカルに保存し、メッセージをリモートデバイスに転送するように指示する。指示情報が「11」である場合、予約するように指示する。
上記したように、第2の方式において、本開示は、本質的に、中継デバイスがネットワーク側からのメッセージに対する処理方式を指示するための方法を提供する。つまり、処理回路210は、中継デバイスが電子機器200からのメッセージに対する処理方式を指示するための指示情報を生成するように配置されてもよく、送受信回路220は、このような指示情報を中継デバイスに送信してもよい。さらに、中継デバイスは、このような指示情報に従って、電子機器200からのメッセージに対して処理を実行してもよい。この処理は、当該メッセージをリモートデバイスに転送することと、当該メッセージを保存することとのうち、少なくともの1つを含む。本開示の実施例によれば、電子機器200からのメッセージは、上位レイヤシグナリング、例えば、RRCシグナリングによって送信されるメッセージであってもよい。
図4は、本開示の他の実施例に係る、リモートデバイスにSPS配置を実行するシグナリングフローチャートである。図4に示されたネットワーク側デバイスは、本開示に係る電子機器200を採用してもよい。図4に示すように、ステップS401において、リモートデバイスは、望ましい構築するSPS配置の周期及び数などを指示するためのUEAssistanceInformationメッセージを中継デバイスに送信する。次に、ステップS402において、中継デバイスは、当該UEAssistanceInformationメッセージをネットワーク側デバイスに転送する。次に、ステップS403において、ネットワーク側デバイスは、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を送信する。このステップにおいて、ネットワーク側デバイスは、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を保存して転送するように指示するための指示情報を生成してもよい。次に、ステップS404において、中継デバイスは、当該リモートデバイスのSPS配置情報を保存して、即ち、当該SPS配置情報をアンパック(例えば、上位レイヤアンパック)する。次に、ステップS405において、中継デバイスは、リモートデバイスに当該SPS配置情報を転送してもよい。
上記したように、本開示に係る第2のSPS配置情報を送信する方式によれば、電子機器200は、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置を転送して保存するように指示するための指示情報を生成してもよい。このような指示情報は、2ビットの情報を含んでもよい。ネットワーク側デバイスは、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を一回だけで送信することによって、リモートデバイスへのSPSリソースの配置を実現する。
以上、リモートデバイスに対してSPS配置を実行する実施例を詳細に記述した。リモートデバイスは、SPS配置情報を受信した後、一般的にすぐにこのようなSPS配置を使用しないが、当該SPS配置をアクティブ化するためのアクティブ化情報を受信した後SPS配置を使用する。
本開示の実施例によれば、処理回路210(例えば、アクティブ化情報生成ユニット,図示せず)は、さらに、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するためのアクティブ化情報を生成するように配置されてもよく、送受信回路220は、さらに、中継デバイスヘアクティブ化情報を送信するように配置されてもよい。
本開示の実施例によれば、送受信回路220は、さらに、下位レイヤシグナリングによって中継デバイスヘアクティブ化情報を送信するように配置されてもよい。例えば、送受信回路220は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)で、中継デバイスヘアクティブ化情報を送信してもよい。更具体的に、送受信回路220は、DCI(Downlink Control Information)を利用して中継デバイスヘアクティブ化情報を送信してもよい。
本開示の実施例によれば、処理回路210は、さらに、リモートデバイスの識別情報を利用して、DCIをスクランブルして、アクティブ化情報を生成するように配置されてもよい。具体的に、DCIは、フォーマット5A(format 5A)を採用されてもよい。ここで、DCIフォーマット5Aがスクランブルされた後、各ドメインの機能も従来のDCIフォーマット5Aと同じである。
本開示の実施例によれば、アクティブ化情報には、SPS配置に対するリソース指示情報と、当該SPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を含んでもよい。
本開示の実施例によれば、電子機器200は、中継デバイスにSPS配置を解放するための解放情報を送信してもよい。解放情報の送信方式について、アクティブ化指示情報の送信方式と同じであってもよい。よって、本開示に記載のアクティブ化指示情報に関する全ての実施例は、いずれも解放情報に適用される。つまり、アクティブ化指示情報を送信する方式に類似して、電子機器200は、下位レイヤシグナリングによって中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置に対する解放情報を送信してもよい。なお、電子機器200は、例えば、RRCシグナリングの上位レイヤシグナリングによって中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置に対する解放情報を送信してもよい。
本開示に係る一つの非限定的な実施例では、「sl SPS configuration index」でSPSに配置するリソース指示情報を示してもよく、「Activation/release indication」で当該SPS配置をアクティブ化/解放するアクティブ化/解放指示情報を示してもよい。なお、本開示に係る非限定的な実施例では、上位レイヤシグナリングに、「DCI format 5Aがsl-R-SPS-RNTIによってスクランブルされた場合、sl SPS configuration index- 3 bits,Activation/release indication-1 bitという域が存在する」というシグナリングを追加してもよい。もちろん、上記の例は限定的なものではなく、他のパラメータでSPSに配置するリソース指示情報及び当該SPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を示してもよく、他のシグナリングで上記情報を示してもよい。
本開示の実施例によれば、中継デバイスは、アクティブ化情報を受信した後、リモートデバイスに当該アクティブ化情報を転送してもよい。この部分について、次に詳細に説明する。
本開示の実施例によれば、処理回路210は、さらに、アクティブ化情報の宛先リモートデバイスを確認するための確認情報を生成するように配置されてもよく、送受信回路220は、さらに、中継デバイスへ確認情報を送信するように配置されてもよい。ここで、電子機器200は、中継デバイスからリモートデバイスへ当該確認情報を転送するように、中継デバイスへ確認情報を送信してもよい。本開示の実施例によれば、確認情報には、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を含む。つまり、リモートデバイスは電子機器200からの確認情報を受信した後、そのSPS配置をアクティブ化して、即ち、SPS配置におけるリソースを使用して始める。
本開示の実施例によれば、処理回路210は、MAC(Media Access Control) CE (Control Element)を利用して確認情報を生成してもよい。さらに、処理回路210は、MAC PDU(Protocol Data Unit)サブヘッダのLCID(logical channel identify)における予約ビット(予約ビット「10111」を含むが、これらに限定されない)を利用して確認情報を生成してもよい。
上記したように、電子機器200は、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するように、中継デバイスを介してリモートデバイスにSPS配置をアクティブ化するためのアクティブ化情報を送信してもよく、中継デバイスを介してリモートデバイスへ確認情報を送信してもよい。これにより、SPS技術端末装置間の通信に適用することにより、機器間の通信の信頼性が向上し、遅延が減少し、異なるビジネス及び流量タイプのQoS要求を満たすことができる。
<3.第2実施例>
この実施例において、本開示の実施例に係る電子機器500について詳細に説明する。ここの電子機器500は、無線通信システムにおける中継デバイス、例えば、図1(a)と図1(b)に示された中継デバイスであってもよい。図5は、本開示の実施例に係る電子機器500の配置の例のブロック図である。
図5に示すように、電子機器500は、処理回路510と送受信回路520を含んでもよい。なお、電子機器500は、一つの処理回路510を含んでもよく、複数の処理回路510を含んでもよい。
さらに、処理回路510は、様々な異なる機能及び/又は操作を実行するように、様々な別個の機能ユニットを含んでもよい。なお、これらの機能ユニットは、物理的エンティティ又は論理的エンティティであってもよく、そして異なる名称のユニットは同一物理的エンティティによって実現されてもよい。
本開示の実施例によれば、処理回路510は、処理ユニット511を含んでもよい。
本開示の実施例によれば、送受信回路520は、電子機器500にサービスを提供するネットワーク側デバイスから、電子機器500を介してネットワーク側デバイスと通信するリモートデバイスのSPS配置情報を受信してもよい。ここで、ネットワーク側デバイスは、例えば、第1実施例に記載の電子機器200であってもよい。
本開示の実施例によれば、処理回路510における処理ユニット511は、SPS配置情報を保存することと、送受信回路520を制御してリモートデバイスヘSPS配置情報を送信することとのうち少なくとも一つを実行してもよい。
上記したように、本開示の実施例に係る電子機器500は、ネットワーク側デバイスから、リモートデバイスのSPS配置情報を受信してもよく、当該SPS配置を保存する又はリモートデバイスに当該SPS配置情報を転送してもよい。これにより、異なるビジネス及び流量タイプのQoS要求を満たすことができる。
本開示の実施例によれば、送受信回路520は、上位レイヤシグナリングによってリモートデバイスのSPS配置情報、例えば、以上に説明したRRCシグナリングを受信するように配置されてもよい。
本開示の実施例によれば、SPS配置情報は、SPS配置情報に対応するリモートデバイスの識別情報、例えば、以上に説明したRNTIを含んでもよい。
以上では説明したように、第1のSPS配置を送信する方式では、本開示の実施例によれば、送受信回路520は、ネットワーク側デバイスから、SPS配置情報の宛先端末が電子機器500であるかどうかを指示するための指示情報を受信してもよい。さらに、処理回路520では、指示情報はSPS配置情報の宛先端末が電子機器500である場合、SPS配置情報を保存し、指示情報はSPS配置情報の宛先端末が電子機器500ではない場合、送受信回路520を制御してリモートデバイスヘSPS配置情報を送信してもよい。
本開示の実施例によれば、電子機器500は、アプリケーションレイヤにおけるローカルアイデンティティ(local ID)によって、SPS配置情報の宛先がどのリモートデバイスであるかを識別することで、SPS配置情報を対応するリモートデバイスを転送してもよい。
以上では説明したように、第2のSPS配置情報を送信する方式では、送受信回路520は、ネットワーク側デバイスから、電子機器500にリモートデバイスのSPS配置情報を保存して転送するように指示するための指示情報を受信してもよい。このような指示情報を受信する場合、処理回路510は、SPS配置情報を保存し、送受信回路520を制御してリモートデバイスヘSPS配置情報を送信してもよい。
本開示の実施例によれば、処理回路510は、SPS配置情報を保存する場合、当該SPS配置情報を(例えば、上位レイヤアンパック)アンパックすることで、リモートデバイスの識別情報を抽出してもよい。
本開示の実施例に係る、二つのSPS配置情報を送信する方式は第1実施例の説明で詳細に説明したので、ここでは重複して説明しない。次に、本開示の実施例に係る、いくつのSPS配置をアクティブ化する方式について詳細に説明する。
本開示の実施例によれば、送受信回路520は、ネットワーク側デバイスから、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するための第1アクティブ化情報を受信するように配置されていてもよい。以上では説明したように、送受信回路520は、さらに、下位レイヤシグナリングによってネットワーク側デバイスから、第1アクティブ化情報を受信するように配置されていてもよい。例えば、送受信回路520は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)で、ネットワーク側デバイスから第1アクティブ化情報を受信してもよい。更具体的に、送受信回路520は、DCI(Downlink Control Information)で、ネットワーク側デバイスから第1アクティブ化情報を受信してもよい。
本開示の実施例によれば、第1アクティブ化情報は、SPS配置に対するリソース指示情報及び当該SPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を含んでもよい。なお、第1アクティブ化情報は、ネットワーク側デバイスリモートデバイスの識別情報を利用してDCIをスクランブルすることによって、生成される。
本開示の実施例によれば、処理回路510は、リモートデバイスの識別情報を利用して、第1アクティブ化情報をデスクランブルしてもよい。以上のように、電子機器500は、それと接続関係があるリモートデバイスのSPS配置を保存することで、リモートデバイスの識別情報を取得してもよい。電子機器500が複数のリモートデバイスに接続されている場合、電子機器500は、複数のリモートデバイスの識別情報を取得できる。なお、電子機器500は、電子機器500の自身の識別情報を取得してもよい。つまり、電子機器500は、ネットワーク側デバイスから、電子機器500とリモートデバイスとの間の通信に用いられるSPS配置情報、及び、電子機器500とネットワーク側デバイスとの間の通信に用いられるSPS配置情報を受信してもよい。この2つのSPS配置情報は、それぞれ、電子機器500の第1識別情報(リモートデバイスとの間の通信に対するSPS配置情報)と第2識別情報(ネットワーク側デバイスとの間の通信に対する)を含んでもよい。電子機器500は、第1アクティブ化情報を受信した後、全てのリモートデバイスの識別情報及び電子機器500の自身の識別情報を利用して、当該第1アクティブ化情報をデスクランブルしようとすることで、第1アクティブ化情報を正しくデスクランブルできる識別情報を見つける。このようにすると、電子機器500は、第1アクティブ化情報がどのリモートデバイスに対応するかを示すアクティブ化情報を識別することができる。
本開示の実施例によれば、処理回路510は、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するための第2アクティブ化情報を生成してもよく、送受信回路520は、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信してもよい。
ここで、送受信回路520は、上位レイヤシグナリングによってリモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信してもよい。例えば、送受信回路520は、RRCシグナリングによって、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信してもよい。具体的に、電子機器500は第1アクティブ化情報がどのリモートデバイスに対応するかを識別した後、RRCシグナリングを利用して、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を直接に送信することとしてもよい。ここの第2アクティブ化情報は、リモートデバイスのSPS配置に対するリソース指示情報、及び、当該SPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を含んでもよい。なお、送受信回路520は、下位レイヤシグナリングによって、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信してもよい。本開示の実施例によれば、送受信回路520は、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)によって、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信してもよい。以下の三つのアクティブ化方式は、いずれも下位レイヤシグナリングで第2アクティブ化情報を送信する。
第1のアクティブ化方式
第1のアクティブ化方式では、送受信回路520は、下位レイヤシグナリング、例えば、PSCCHによって、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信してもよい。
なお、処理回路520は、リモートデバイスの識別情報を利用して、SCI(Sidelink Control Information)をスクランブルして、第2アクティブ化情報を生成してもよい。具体的に、SCIフォーマット2(format 2)を採用してもよい。ここで、SCIフォーマット2とは、本開示において、電子機器500はリモートデバイスに送信するアクティブ化情報を生成するための、新しく定義されるSCIフォーマットである。本開示の実施例によれば、SCIフォーマット2の各ドメインの機能は、従来のDCIフォーマット5Aが電子機器500の第1識別情報によってスクランブルされたものと同じである。この方式では、リモートデバイスは第2アクティブ化情報を受信した時、自身の識別情報で第2アクティブ化情報を正しくデスクランブルすれば、SPS配置をアクティブ化してもよい。
図6は、本開示に係る第1のアクティブ化方式のシグナリングフローチャートである。図6に示される中継デバイスは、本開示の実施例に係る電子機器500であってもよく、ネットワーク側デバイスは本開示の実施例に係る電子機器200であってもよい。
図6に示すように、ステップS601において、ネットワーク側デバイスは、中継デバイスへ第1アクティブ化情報を送信する。ここの第1アクティブ化情報は、リモートデバイスの識別情報によってスクランブルされたものであってもよい。次に、ステップS602において、中継デバイスは、取得した全てのリモートデバイスの識別情報及び中継デバイスの識別情報を利用して、第1アクティブ化情報をデスクランブルすることで、第1アクティブ化情報に対応するリモートデバイスを確定する。次に、ステップS603において、中継デバイスリモートデバイスの識別情報を利用して、SCIフォーマット2をスクランブルして第2アクティブ化情報を生成する。次に、ステップS604において、中継デバイスは、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信する。
上記したように、在第1のアクティブ化方式では、中継デバイスは、リモートデバイスにスクランブルされたアクティブ化情報を送信してもよい。この実施例において、第2アクティブ化情報は、リモートデバイスのSPS配置に対するリソース指示情報、及び、当該SPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を含んでもよい。リモートデバイスは、自身の識別情報で第2アクティブ化情報を正しくデスクランブルする場合、リソース指示情報に指示しているSPS配置をアクティブ化してもよい。
本開示に係る一つの非限定的な実施例において、「sl SPS configuration index」でSPSに配置するリソース指示情報を示してもよく、「Activation/release indication」で当該SPS配置をアクティブ化/解放するアクティブ化/解放指示情報を示してもよい。なお、本開示に係る非限定的な実施例において、上位レイヤシグナリングに「SCI format 2がsl-R-SPS-RNTIスクランブルされた場合、sl SPS configuration index- 3 bits,Activation/release indication-1 bitというドメインが存在する」というシグナリングを追加してもよい。もちろん、上記の例は、限定的なものではなく、他のパラメータでSPSに配置するリソース指示情報及び当該SPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を示してもよく、他のシグナリングで上記情報を示してもよい。
第2のアクティブ化方式
在第2のアクティブ化方式では、送受信回路520は、下位レイヤシグナリング、例えば、PSCCHによって、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信してもよい。
ここで、電子機器500は、第2アクティブ化情報をスクランブルしなくて、リモートデバイスへスクランブルされない第2アクティブ化情報を直接に送信する。この実施例において、第2アクティブ化情報は、リモートデバイスのSPS配置に対するリソース指示情報を含むが、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を含まない。第2アクティブ化情報はスクランブルされないので、リモートデバイスは、第2アクティブ化情報が自身に対応するアクティブ化情報であるかどうかを知ることができない。これにより、この実施例において、リモートデバイスは、第2アクティブ化情報の宛先リモートデバイスを確認するための確認情報を受信する必要がある。
本開示の実施例によれば、送受信回路520は、ネットワーク側デバイスから、第2アクティブ化情報の宛先リモートデバイスを確認するための確認情報を受信してもよい。ここの確認情報は、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を含む。さらに、送受信回路520は、リモートデバイスへ当該確認情報を転送してもよい。このようにすると、リモートデバイスは、宛先が自身である確認情報を受信しただけで、第2アクティブ化情報に指示しているSPS配置をアクティブ化する。
図7は、本開示に係る第2のアクティブ化方式のシグナリングフローチャートである。図7に示される中継デバイスは、本開示の実施例に係る電子機器500であってもよく、ネットワーク側デバイスは、本開示の実施例に係る電子機器200であってもよい。
図7に示すように、ステップS701において、ネットワーク側デバイスは、中継デバイスへ第1アクティブ化情報を送信する。ここの第1アクティブ化情報は、リモートデバイスの識別情報によってスクランブルされたものであってもよい。次に、ステップS702において、中継デバイスは、取得した全てのリモートデバイスの識別情報を利用して、第1アクティブ化情報をデスクランブルして、第1アクティブ化情報に対応するリモートデバイスを確定する。次に、ステップS703において、中継デバイスは、リモートデバイスへスクランブルされない第2アクティブ化情報を送信する。次に、ステップS704において、ネットワーク側デバイスは、中継デバイスへ確認情報を送信する。次に、ステップS705において、中継デバイスは、リモートデバイスに確認情報を転送する。
第3のアクティブ化方式
第3のアクティブ化方式では、送受信回路520は、下位レイヤシグナリング、例えば、PSCCHによって、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信してもよい。
なお、電子機器500は、第2アクティブ化情報をスクランブルしなくて、リモートデバイスへスクランブルされない第2アクティブ化情報を直接に送信する。同様に、第2アクティブ化情報は、リモートデバイスのSPS配置に対するリソース指示情報を含んでもよい。本開示の実施例によれば、処理回路510(例えば、確認情報生成ユニット、図示せず)は、第2アクティブ化情報の宛先リモートデバイスを確認するための確認情報を生成してもよく、送受信回路520は、リモートデバイスへ確認情報を送信してもよい。このようにすると、リモートデバイスは、宛先が自身である確認情報を受信しただけで、第2アクティブ化情報に指示しているSPS配置をアクティブ化する。
つまり、第3のアクティブ化方式と第2のアクティブ化方式との違いところは、ネットワーク側デバイスではなく、中継デバイスが確認情報を生成することにある。本開示の実施例によれば、処理回路510は、MAC CEを利用して確認情報を生成してもよい。さらに、処理回路510は、MAC PDUのサブヘッダのLCIDにおける予約ビットを利用して確認情報を生成してもよい。
図8は、本開示に係る第3のアクティブ化方式のシグナリングフローチャートである。図8に示される中継デバイスは、本開示の実施例に係る電子機器500であってもよく、ネットワーク側デバイスは、本開示の実施例に係る電子機器200であってもよい。
図8に示すように、ステップS801において、ネットワーク側デバイスは、中継デバイスへ第1アクティブ化情報を送信する。ここの第1アクティブ化情報は、リモートデバイスの識別情報によってスクランブルされたものであってもよい。次に、ステップS802において、中継デバイスは、取得した全てのリモートデバイスの識別情報を利用して、第1アクティブ化情報をデスクランブルして、第1アクティブ化情報に対応するリモートデバイスを確定する。次に、ステップS803において、中継デバイスは、リモートデバイスへスクランブルされない第2アクティブ化情報を送信する。次に、ステップS804において、中継デバイスは、確認メッセージを生成しリモートデバイスへ確認情報を送信する。
上記したように、第2及び第3のアクティブ化方式では、中継デバイスは、リモートデバイスへスクランブルされない第2アクティブ化情報を送信してもよい。第2アクティブ化情報は、リモートデバイスのSPS配置に対するリソース指示情報を含んでもよい。なお、ネットワーク側デバイス又は中継デバイスは、第2アクティブ化情報の宛先リモートデバイスを確認する確認メッセージを生成してもよい。確認メッセージは、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するアクティブ化指示情報を含んでもよい。つまり、リモートデバイスは、宛先が自身である確認メッセージを受信しただけで、第2アクティブ化メッセージに指示しているSPS配置をアクティブ化する。
第2及び第3のアクティブ化方式では、第2アクティブ化情報にはリモートデバイスのSPS配置に対するリソース指示情報のみを含むので、本開示に係る一つの非限定的な実施例において、追加されたシグナリングには、「sl SPS configuration index- 3 bits」のみ含み、「Activation/release indication-1 bit」を含まない。もちろん、上記の例は、限定的なものではなく、他のシグナリングで上記情報を示してもよい。
上記したように、本開示の実施例に係る電子機器500は、リモートデバイスへSPS配置情報及びSPSアクティブ化情報を転送して、SPS技術を端末装置間の通信に適用してもよい。これにより、機器間の通信の信頼性が向上し、遅延が減少し、異なるビジネス及び流量タイプのQoS要求を満たすことができる。
本開示の実施例によれば、電子機器500は、ネットワーク側デバイスである電子機器200のサービス範囲内に位置してもよい。これにより、第1実施例における電子機器200に関する全ての実施方式は、これに適用可能である。
<4.第3実施例>
この実施例において、本開示の実施例に係る電子機器900について詳細に説明する。ここの電子機器900は、無線通信システムにおけるリモートデバイスであってもよく、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すようなリモートデバイスである。図9は、本開示の実施例に係る電子機器900の配置の例のブロック図である。
図9に示すように、電子機器900は、処理回路910と送受信回路920を含んでもよい。なお、電子機器900は、一つの処理回路910を含んでもよく、複数の処理回路910を含んでもよい。
さらに、処理回路910は、様々な異なる機能及び/又は操作を実行するように、様々な別個の機能ユニットを含んでもよい。なお、これらの機能ユニットは、物理的エンティティ又は論理的エンティティであってもよく、そして異なる名称のユニットは同一物理的エンティティによって実現されてもよい。
本開示の実施例によれば、処理回路910は、処理ユニット911を含んでもよい。
本開示の実施例によれば、送受信回路920は、中継デバイスから、継装置を介して中継デバイスにサービスを提供するネットワーク側デバイスと通信する電子機器900のSPS配置情報を受信してもよい。ここで、中継デバイスは、例えば、第2実施例における電子機器500であってもよく、ネットワーク側デバイスは、例えば、第1実施例における電子機器200であってもよい。
本開示の実施例によれば、処理回路920における処理ユニット911は、SPS配置情報を保存してもよい。
本開示の実施例によれば、送受信回路920は、上位レイヤシグナリングによってSPS配置情報を受信してもよい。上位レイヤシグナリングは、RRCシグナリングを含んでもよい。
本開示の実施例によれば、SPS配置情報は、電子機器900の識別情報、例えば、RNTIを含んでもよい。ここで、処理ユニット911がSPS配置情報を保存することは、SPS配置情報における識別情報を抽出することを含んでもよい。
本開示の実施例によれば、送受信回路920は、中継デバイスから、電子機器900のSPS配置をアクティブ化するためのアクティブ化情報を受信してもよい。
本開示の実施例によれば、送受信回路920は、上位レイヤシグナリングによって、例えば、RRCシグナリング中継デバイスから、電子機器900のSPS配置をアクティブ化するためのアクティブ化情報を受信してもよい。ここで、処理回路910(例えば、アクティブ化ユニット、図示せず)は、中継デバイスからの上位レイヤシグナリングによって送信されたアクティブ化情報を受信した後、SPS配置をアクティブ化することしてもよい。
なお、送受信回路920は、下位レイヤシグナリングによって、例えば、PSCCHで中継デバイスから、電子機器900のSPS配置をアクティブ化するためのアクティブ化情報を受信してもよい。
上記した第1のアクティブ化方式では、中継デバイスからのアクティブ化情報は、スクランブルされたアクティブ化情報である。よって、本開示の実施例によれば、処理回路910(例えば、アクティブ化ユニット、図示せず)は、電子機器900の識別情報を利用して、アクティブ化情報を正しくデスクランブルする場合、SPS配置をアクティブ化することしてもよい。
上記した第2及び第3のアクティブ化方式では、中継デバイスからのアクティブ化情報は、スクランブルされない。よって、本開示の実施例によれば、送受信回路920は、中継デバイス又はネットワーク側デバイスからの確認情報を受信することしてもよく、処理回路910(例えば、アクティブ化ユニット、図示せず)は、確認情報はアクティブ化情報の宛先デバイスが電子機器900であるように示す場合、SPS配置をアクティブ化してもよい。
本開示の実施例によれば、中継デバイスは、一つ又は複数のリモートデバイスサービスであってもよい。つまり、一つ又は複数のリモートデバイスは同一中継デバイスを介してネットワーク側デバイスと通信してもよい。以上の説明では、いずれも一つのリモートデバイスを例として、本開示に係る実施例を説明した。しかしながら、複数のリモートデバイスが存在する場合、以上の説明も適用できる。
図10は、本開示の実施例に係る、一つのリモートデバイスに対してSPS配置を実行し、当該SPS配置をアクティブ化するシグナリングフローチャートである。以上では説明したように、2つの方法でSPS配置情報を送信してもよく、3つの方式でSPS配置をアクティブ化してもよい。図10において、破線の枠で2つの配置方式及び3つのアクティブ化方式をそれぞれに示す。よって、実際の応用では、二つの配置方式から一つの方式を選択してSPS配置を実行してもよく、3つのアクティブ化方式から一つの方式を選択してSPS配置をアクティブ化してもよい。図10に示された詳細は先に説明されており、ここでは重複して説明しない。
図11は、本開示の実施例に係る、複数のリモートデバイスに対してSPS配置を実行して、当該SPS配置をアクティブ化するシグナリングフローチャートである。図11において、図10に示された第1の配置方式及び第1のアクティブ化方式を選択して例として、複数のリモートデバイスの場合を説明する。特に、複数のリモートデバイスが存在する場合、同様に、第2の配置方式及び第2と第3のアクティブ化方式を選択してもよい。図11に示すように、リモートデバイス1及びリモートデバイス2は、それぞれ中継デバイスを介してネットワーク側デバイスにUEAssistanceInformation情報を送信する。ここで区別するために、リモートデバイス1からの情報UEAssistanceInformationをUEAssistanceInformation1として表記し、リモートデバイス2からの情報UEAssistanceInformationをUEAssistanceInformation2として表記する。次に、ネットワーク側デバイスは、それぞれ中継デバイスを介して、リモートデバイス1及びリモートデバイス2にSPS配置情報を送信する。そして、ネットワーク側デバイスは、それぞれ中継デバイスを介して、リモートデバイス1及びリモートデバイス2にSPS配置のアクティブ化情報をする。なお、本開示の実施例によれば、一つの中継デバイスが3つ以上のリモートデバイスにサービスを提供する場合、図11に類似する方式で処理を実行してもよい。
上記したように、本開示の実施例に係る電子機器900は、ネットワーク側デバイスからのSPS配置情報を受信してもよく、ネットワーク側デバイス又は中継デバイスからのSPS配置をアクティブ化するためのアクティブ化情報及び確認情報を受信してもよい。従って、SPS配置がアクティブ化され、SPS技術を端末機器間の通信に適用することにより、機器間の通信の信頼性が向上し、遅延が減少し、異なるビジネス及び流量タイプのQoS要求を満たすことができる。
本開示の実施例によれば、電子機器900は、中継デバイスである電子機器500を介してネットワーク側デバイスである電子機器200と通信してもよい。これにより、第1実施例における電子機器200に関する、第2実施例における電子機器500に関する全ての実施方式は、これに適用可能である。
<5.第4実施例>
次に、本開示に係るネットワーク側デバイスにより実行される無線通信方法について詳細に説明する。ここのネットワーク側デバイスは第1実施例における電子機器200であってもよいので、第1実施例における電子機器200の全ての実施方式は、これに適用可能である。
図12は、本開示の実施例に係るネットワーク側デバイスにより実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
図12に示すように、ステップS1210において、ネットワーク側デバイスのサービス範囲内の中継デバイスを介してネットワーク側デバイスと通信するリモートデバイスに対してSPS配置を実行する。
次に、ステップS1220において、中継デバイスヘリモートデバイスのSPS配置情報を送信する。
好ましくは、上位レイヤシグナリングによって中継デバイスヘリモートデバイスのSPS配置情報を送信する。
好ましくは、方法は、さらに、SPS配置情報に対応するリモートデバイスの識別情報を生成し、リモートデバイスの識別情報をリモートデバイスのSPS配置情報に含めることを含む。
好ましくは、方法は、さらに、リモートデバイスのSPS配置情報の宛先端末が中継デバイスであるかどうかを指示するための指示情報を生成し、中継デバイスへ指示情報を送信することを含む。
好ましくは、方法は、さらに、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を転送して保存するように指示するための指示情報を生成することを含む。
好ましくは、方法は、さらに、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するためのアクティブ化情報を生成し、中継デバイスヘアクティブ化情報を送信することを含む。
好ましくは、下位レイヤシグナリングによって中継デバイスヘアクティブ化情報を送信する。
好ましくは、リモートデバイスの識別情報を利用して、アクティブ化情報を生成するように、下り制御情報DCIをスクランブルする。
好ましくは、方法は、さらに、アクティブ化情報の宛先リモートデバイスを確認するための確認情報を生成し、中継デバイスへ確認情報を送信することを含む。
本開示の実施例に係るネットワーク側デバイスにより実行される無線通信方法は、第1実施例の説明で詳細に説明したので、ここで重複して説明しない。
<6.第5実施例>
次に、本開示に係る中継デバイスにより実行される無線通信方法について詳細に説明する。ここの中継デバイスは第2実施例における電子機器500であってもよいので、第2実施例における電子機器500の全ての実施方式は、これに適用可能である。
図13は、本開示の実施例に係る中継デバイスにより実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
図13に示すように、ステップS1310において、中継デバイスにサービスを提供するネットワーク側デバイスから、中継デバイスを介してネットワーク側デバイスと通信するリモートデバイスのSPS配置情報を受信する。
次に、ステップS1320において、SPS配置情報を保存することと、リモートデバイスヘSPS配置情報を送信することとのうち少なくとも一つを実行する。
好ましくは、上位レイヤシグナリングによってリモートデバイスのSPS配置情報を受信する。
好ましくは、SPS配置情報は、SPS配置情報に対応するリモートデバイスの識別情報を含む。
好ましくは、方法は、さらに、ネットワーク側デバイスから、SPS配置情報の宛先端末が中継デバイスであるかどうかを指示するための指示情報を受信することを含む。
好ましくは、方法は、さらに、指示情報はSPS配置情報の宛先端末が中継デバイスであるように指示する場合、SPS配置情報を保存することを含む。
好ましくは、方法は、さらに、指示情報はSPS配置情報の宛先端末が中継デバイスではないように指示する場合、リモートデバイスヘSPS配置情報を送信することとを含む。
好ましくは、方法は、さらに、ネットワーク側デバイスから、中継デバイスにリモートデバイスのSPS配置情報を保存して転送するように指示するための指示情報を受信することを含む。
好ましくは、方法は、さらに、SPS配置情報を保存し、リモートデバイスヘSPS配置情報を送信することとを含む。
好ましくは、方法は、さらに、ネットワーク側デバイスから、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するための第1アクティブ化情報を受信することを含む。
好ましくは、下位レイヤシグナリングによって第1アクティブ化情報を受信する。
好ましくは、リモートデバイスの識別情報を利用して、第1アクティブ化情報をデスクランブルする。
好ましくは、方法は、さらに、リモートデバイスのSPS配置をアクティブ化するための第2アクティブ化情報を生成することと、リモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信することとを含む。
好ましくは、下位レイヤシグナリングによってリモートデバイスに第2アクティブ化情報を送信する。
好ましくは、方法は、さらに、リモートデバイスの識別情報を利用して、第2アクティブ化情報を生成するように、サイドリンク制御情報SCIをスクランブルすることを含む。
好ましくは、方法は、さらに、第2アクティブ化情報の宛先リモートデバイスを確認するための確認情報を生成することと、リモートデバイスへ確認情報を送信することとを含む。
本開示の実施例に係る中継デバイスにより実行される無線通信方法は、第2実施例の説明で詳細に説明したので、ここで重複して説明しない。
<7.第6実施例>
次に、本開示に係るリモートデバイスにより実行される無線通信方法について詳細に説明する。ここのリモートデバイスは第3実施例における電子機器900であってもよいので、第3実施例における電子機器900の全ての実施方式は、これに適用可能である。
図14は、本開示の実施例に係るリモートデバイスにより実行される方法を示すフローチャートである。
図14に示すように、ステップS1410において、中継デバイスから、中継デバイスを介して中継デバイスにサービスを提供するネットワーク側デバイスと通信するリモートデバイスのSPS配置情報を受信する。
次に、ステップS1420において、SPS配置情報を保存する。
好ましくは、上位レイヤシグナリングによってSPS配置情報を受信する。
好ましくは、SPS配置情報は、リモートデバイスの識別情報を含む。
好ましくは、方法は、さらに、中継デバイスから、リモートサブデバイスのSPS配置をアクティブ化するためのアクティブ化情報を受信することを含む。
好ましくは、方法は、さらに、リモートデバイスの識別情報を利用して、アクティブ化情報を正しくデスクランブルする場合、SPS配置をアクティブ化することを含む。
好ましくは、方法は、さらに、中継デバイス又はネットワーク側デバイスからの確認情報を受信することと、及び確認情報はアクティブ化情報の宛先デバイスがリモートデバイスである場合、SPS配置をアクティブ化することを含む。
本開示の実施例に係るリモートデバイスにより実行される無線通信方法について、第3実施例の説明で詳細に説明したので、ここで重複して説明しない。
<8.応用例>
本開示内容の技術は各種の製品に応用できる。例えば、ネットワーク側デバイスは、基地局として実現されてもよい。基地局は、任意のタイプのeNB、例えばマクロeNBとスモールeNBとして実現されてもよい。基地局は、さらに、任意のタイプのgNBとして実現されてもよい。なお、スモールeNBはマクロセルよりも小さいセルをカバーするeNB、例えばピコeNB、マイクロeNB、ホーム(フェムト)eNBであってもよい。代わりに、基地局は、任意の他のタイプの基地局、例えばNodeBとベーストランシーバ基地局(BTS)として実現されることが可能である。基地局は、無線通信を制御するように配置される本体(基地局デバイスとも称する)と、本体と異なる箇所に設置された一つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含んでもよい。また、以下記述する各種のタイプの端末は、基地局機能を一時又は半恒久的に実行することにより基地局として作動する。
中継デバイス及びリモートデバイスである端末機器は、移動端末(例えばスマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ウオッチドッグ型移動ルータとデジタル撮像装置)又は車載端末(例えばカーナビゲーション装置)として実現されてもよい。特に、リモートデバイスである端末機器は、ウェアラブル装置として実現されてもよい。中継デバイスである端末機器は、ウェアラブル装置に近い移動端末として実現されてもよい。端末機器は、マシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシン型通信(MTC)端末とも称する)として実現されてもよい。また、端末機器は、上記端末における端末ごとに取り付けられた無線通信モジュール(例えば一つのチップを含む集積回路モジュール)であってもよい
[8-1.基地局についての応用例]
(第1応用例)
図15は、本開示内容の技術を応用できるeNBの例示的配置の第一例を示すブロック図である。eNB1500は、一つ又は複数のアンテナ1510及び基地局デバイス1520を含む。基地局デバイス1520と各アンテナ1510は、RFケーブルを介して互いに接続されてもよい。
アンテナ1510の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、基地局デバイス1520による無線信号の送受信のために用いられる。eNB1500は、図15に示したように、複数のアンテナ1510を含んでもよい。複数のアンテナ1510は、例えばeNB1500の使用する複数の周波数帯域と共用してもよい。なお、図15にはeNB1500が複数のアンテナ1510を含む例を示したが、eNB1500は単一のアンテナ1510を含んでもよい。
基地局デバイス1520は、コントローラ1521、メモリ1522、ネットワークインタフェース1523、及び無線通信インタフェース1525を含む。
コントローラ1521は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局デバイス1520の上位レイヤの様々な機能を操作する。例えば、コントローラ1521は、無線通信インタフェース1525により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース1523を介して転送する。コントローラ1521は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ1521は、無線リソース制御、無線ベアラ制御、移動性管理、流入制御、及びスケジューリングのような制御を実行する論理的な機能を有してもよい。当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ1522は、RAM及びROMを含み、コントローラ1521により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、伝送パワーデータ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース1523は、基地局デバイス1520をコアネットワーク1524に接続するための通信インタフェースである。コントローラ1521はネットワークインタフェース1523を介してコアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。この場合、eNB1500とコアネットワークノード又は他のeNBとはロジックインタフェース(例えばS1インタフェースとX2インタフェース)により互いに接続される。ネットワークインタフェース1523は、有線通信インタフェース、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース1523が無線通信インタフェースであると、ネットワークインタフェース1523は無線通信インタフェース1525により使用される周波数帯域よりも高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース1525は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE-Advanced)をサポートし、アンテナ1510を介して、eNB1500のセル内に位置する端末までの無線接続を提供する。無線通信インタフェース1525は、一般的に、ベースバンド(BB)プロセッサ1526及びRF回路1527を含んでもよい。BBプロセッサ1526は、例えば、符号化/復号化、変調/復調及び多重化/逆多重化を実行してもよく、そしてレイヤ(例えばL1、媒体アクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータ収束プロトコル(PDCP))のさまざまな信号処理を実行する。コントローラ1521の代わりに、BBプロセッサ1526は、上記ロジック機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ1526は、通信制御プログラムを記憶するメモリであってもよく、又はプログラムを実行するように配置されるプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよい。BBプロセッサ1526の機能はプログラムの更新により変更可能であってもよい。当該モジュールは基地局デバイス1520のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよい。代わりに、当該モジュールはカード若しくはブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路1527は例えばミキサ、フィルタ及びアンプを含んでもよく、アンテナ1510を介して無線信号を送受信する。
図15に示すように、無線通信インタフェース1525は、複数のBBプロセッサ1526を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ1526はeNB 1500が使用する複数の周波数帯域と共用されてもよい。図15に示すように、無線通信インタフェース1525は複数のRF回路1527を含んでもよい。例えば、複数のRF回路1527は複数のアンテナ素子と共用されてもよい。図15は、無線通信インタフェース1525が複数のBBプロセッサ1526と複数のRF回路1527とを含む例を示したが、無線通信インタフェース1525は単一のBBプロセッサ1526又は単一のRF回路1527を含んでもよい。
(第2応用例)
図16は、本開示内容の技術を応用できるeNBの概略的配置の第二例を示すブロック図である。eNB1630は一つ又複数のアンテナ1640と、基地局デバイス1650と、RRH1660とを含む。RRH1660は各アンテナ1640とRFケーブルケーブルを介して互いに接続されてもよい。基地局デバイス1650とRRH1660は例えば光ファイバケーブルの高速回線で互いに接続されてもよい。
アンテナ1640の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、RRH1660による無線信号の送受信のために用いられる。図16に示すように、eNB1630は複数のアンテナ1640を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ1640は、eNB 1630が使用する複数の周波数帯域と共用されてもよい。図16は、eNB1630が複数のアンテナ1640を含む例を示したが、eNB1630は単一のアンテナ1640を含んでもよい。
基地局デバイス1650は、コントローラ1651、メモリ1652、ネットワークインタフェース1653、無線通信インタフェース1655、及び接続インタフェース1657を含む。コントローラ1651、メモリ1652、及びネットワークインタフェース1653は図15を参考して記述されたコントローラ1521、メモリ1522、及びネットワークインタフェース1523と同じである。
無線通信インタフェース1655は、任意のセルラー通信方式(例えばLTE、LTE-Advanced)をサポートし、RRH1660とアンテナ1640とを介してRRH1660に対応するセクタ内に位置する端末までの無線接続を提供する。無線通信インタフェース1655は、一般的に、例えばBBプロセッサ1656を含んでもよい。BBプロセッサ1656が接続インタフェース1657を介してRRH1660のRF回路1664と接続される構成を除き、BBプロセッサ1656は図15を参考して記述されたBBプロセッサ1526と同じである。図16に示すように、無線通信インタフェース1655は複数のBBプロセッサ1656を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ1656はeNB1630が使用する複数の周波数帯域と共用されてもよい。図16は無線通信インタフェース1655が複数のBBプロセッサ1656を含む例を示したが、無線通信インタフェース1655は単一のBBプロセッサ1656を含んでもよい。
接続インタフェース1657は、基地局デバイス1650(無線通信インタフェース1655)をRRH1660に接続するためのインタフェースである。接続インタフェース1657は基地局デバイス1650(無線通信インタフェース1655)をRRH1660に接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
RRH1660は、接続インタフェース1661と無線通信インタフェース1663とを含む。
接続インタフェース1661は、RRH1660(無線通信インタフェース1663)を基地局デバイス1650に接続するためのインタフェースである。接続インタフェース1661は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース1663は、アンテナ1640を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース1663は、一般的に、例えばRF回路1664を含んでもよい。RF回路1664は、例えばミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ1640を介して無線信号を送受信する。図16に示すように、無線通信インタフェース1663は複数のRF回路1664を含んでもよい。例えば、複数のRF回路1664は複数のアンテナ素子をサポートし得る。図16は、無線通信インタフェース1663が複数のRF回路1664を含む例を示したが、無線通信インタフェース1663は単一のRF回路1664を含んでもよい。
図15と図16に示すeNB 1500とeNB 1630において、図2を使用して記述した処理回路210は、コントローラ1521及び/又はコントローラ1651により実現されてもよい。機能の少なくともの一部は、コントローラ1521及びコントローラ1651により実現されてもよい。例えば、コントローラ1521及び/又はコントローラ1651は、対応するメモリに記憶している指令を実行することによって、SPS配置を実行する機能を実行してもよい。
[8-2. 端末機器についての応用例]
(第1応用例)
図17は、本開示内容の技術を応用できるスマートフォン1700の概略的配置の例を示すブロック図である。スマートフォン1700は、プロセッサ1701、メモリ1702、記憶装置1703、外部接続インタフェース1704、撮像装置1706、センサ1707、マイクロフォン1708、入力装置1709、表示装置1710、スピーカ1711、無線通信インタフェース1712、一つ又は複数のアンテナスイッチ1715、一つ又は複数のアンテナ1716、バス1717、バッテリー1718、及び補助コントローラ1719を含む。
プロセッサ1701は、例えばCPU又はSoCであってもよく、スマートフォン1700のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ1702はRAMとROMを含み、データと、プロセッサ1701により実行されるプログラムを記憶する。記憶装置1703は、記憶媒体、例えば半導体メモリ又はハードディスクを含んでもよい。外部接続インタフェース1704は、外部装置(例えば、メモリーカード又はUSBデバイス)をスマートフォン1700に接続するためのインタフェースである。
撮像装置1706は、画像センサ(例えばCCD(ChargeCoupledDevice)、CMOS(Complementary MetalOxideSemiconductor))を含み、キャプチャ画像を生成する。センサ1707は例えば、測定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含んでもよい。マイクロフォン1708は、スマートフォン1700に入力される音声を音声信号に変換する。入力装置1709は、例えば表示装置1710のスクリーン上のタッチを検出するように配置されるタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力される操作又は情報を受信する。表示装置1710は、スクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン1700の出力画像を表示する。スピーカ1711は、スマートフォン1700から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース1712は、任意のセルラー通信方式(例えばLTE、LTE-Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース1712は、一般的に、例えばBBプロセッサ1713とRF回路1714とを含んでもよい。BBプロセッサ1713は、例えば符号化/復号化、変調/復調及び多重化/逆多重化を実行してもよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路1714は例えばミキサ、フィルタ及びアンプを含んでもよく、アンテナ1716を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース1712は、BBプロセッサ1713とRF回路1714を集積したワンチップのモジュールであってもよい。図17に示すように、無線通信インタフェース1712は、複数のBBプロセッサ1713と複数のRF回路1714を含んでもよい。図17は、無線通信インタフェース1712が複数のBBプロセッサ1713と複数のRF回路1714を含む例を示したが、無線通信インタフェース1712は単一のBBプロセッサ1713又は単一のRF回路1714を含んでもよい。
また、セルラー通信方式を除き、無線通信インタフェース1712は他の種類の無線通信方式、例えば近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(LocalAreaNetwork)方案をサポートしてもよい。この場合、無線通信インタフェース1712は無線通信方式ごとのBBプロセッサ1713とRF回路1714を含んでもよい。
アンテナスイッチ1715の各々は、無線通信インタフェース1712に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ1716の接続先を切り替える。
アンテナ1716の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インタフェース1712による無線信号の送受信のために用いられる。図17に示すように、スマートフォン1700は複数のアンテナ1716を含んでもよい。図17は、スマートフォン1700が複数のアンテナ1716を含む例を示したが、スマートフォン1700は単一のアンテナ1716を含んでもよい。
また、スマートフォン1700は、無線通信方式ごとにアンテナ1716を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ1715は、スマートフォン1700の構成から省略されてもよい。
バス1717は、プロセッサ1701、メモリ1702、記憶装置1703、外部接続インタフェース1704、撮像装置1706、センサ1707、マイクロフォン1708、入力装置1709、表示装置1710、スピーカ1711、無線通信インタフェース1712及び補助コントローラ1719を互いに接続する。バッテリー1718は、図中に破線で部分的に示したフィーダーを介して図17に示すスマートフォン1700の各ブロックに電力を供給する。補助コントローラ1719は例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン1700の必要最低限の機能を動作させる。
図17に示すスマートフォン1700において、図5を使用して記述した処理回路510及び図9を使用して記述した処理回路910は、プロセッサ1701又は補助コントローラ1719により実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、プロセッサ1701又は補助コントローラ1719により実現されてもよい。例えば、プロセッサ1701又は補助コントローラ1719は、メモリ1702又は記憶装置1703に記憶している指令を実行することによって、SPS配置を保存する機能を実行してもよい。
(第2応用例)
図18は、本開示内容の技術を応用できるカーナビゲーションデバイス1820の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーションデバイス1820は、プロセッサ1821、メモリ1822、GPSモジュール1824、センサ1825、データインタフェース1826、コンテンツプレーヤ1827、記憶媒体インタフェース1828、入力装置1829、表示装置1830、スピーカ1831、無線通信インタフェース1833、一つ又は複数のアンテナスイッチ1836、一つ又は複数のアンテナ1837及びバッテリー1838を含む。
プロセッサ1821は、例えばCPU又はSoCであってもよく、カーナビゲーションデバイス1820のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ1822はRAMとROMを含み、データと、プロセッサ1821により実行されるプログラムを記憶する。
GPSモジュール1824は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置1820の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ1825は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサのセンサ群を含んでもよい。データインタフェース1826は、図示しない端末を介して例えば、車載ネットワーク1841に接続され、車両で生成されるデータ(例えば車速データ)を取得する。
コンテンツプレーヤ1827は、記憶媒体インタフェース1828に挿入される記憶媒体(例えば、CD及びDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力装置1829は例えば表示装置1830のスクリーン上のタッチを検出するように配置されるタッチセンサ、ボタン又はスイッチを含み、ユーザから入力される操作又は情報を受信する。表示装置1830は例えばLCD又はOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されるコンテンツを表示する。スピーカ1831は、ナビゲーション機能の音声又は再生されるコンテンツを出力する。
無線通信インタフェース1833は、任意のセルラー通信方式(例えばLTE、LTE-Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース1833は、一般的に、例えばBBプロセッサ1834とRF回路1835とを含んでもよい。BBプロセッサ1834は、例えば符号化/復号化、変調/復調及び多重化/逆多重化を実行してもよく、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行する。一方、RF回路1835は例えばミキサ、フィルタ及びアンプを含んでもよく、アンテナ1837を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース1833はBBプロセッサ1834とRF回路1835を集積したワンチップのモジュールであってもよい。図18に示すように、無線通信インタフェース1833は複数のBBプロセッサ1834と複数のRF回路1835を含んでもよい。図18は、無線通信インタフェース1833が複数のBBプロセッサ1834と複数のRF回路1835を含む例を示したが、無線通信インタフェース1833は一つのBBプロセッサ1834又は一つのRF回路1835を含んでもよい。
また、セルラー通信方式を除き、無線通信インタフェース1833は他の種類の無線通信方式、例えば、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式をサポートしてもよい。この場合、無線通信方式ごとに、無線通信インタフェース1833はBBプロセッサ1834とRF回路1835を含んでもよい。
アンテナスイッチ1836の各々は、無線通信インタフェース1833に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ1837の接続先を切り替える。
アンテナ1837中の各々は、一つの又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インタフェース1833による無線信号の送受信のために用いられる。図18に示すように、カーナビゲーションデバイス1820は、複数のアンテナ1837を含んでもよい。図18は、カーナビゲーションデバイス1820が複数のアンテナ1837を含む例を示したが、カーナビゲーションデバイス1820は一つのアンテナ1837を含んでもよい。
また、カーナビゲーション装置1820は、無線通信方式ごとにアンテナ1837を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ1836はカーナビゲーションデバイス1820の構成から省略されてもよい。
バッテリー1838は、図において破線で部分的に示したフィーダーを介して、図18に示したカーナビゲーション装置1820の各ブロックに電力を供給する。また、バッテリー1838は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図18に示すカーナビゲーション装置1820において、図5を使用して記述した処理回路510及び図9を使用して記述した処理回路910は、プロセッサ1821により実現されてもよい。機能の少なくとも一部はプロセッサ1821により実現されてもよい。例えば、プロセッサ1821は、メモリ1822に記憶している指令を実行することによって、SPS配置を保存する機能を実行してもよい。
本開示内容の技術は、カーナビゲーション装置1820と、車載ネットワーク1841と、車両モジュール1842との一つ又は複数のブロックを含む車載システム(又は車両)1840として実現されてもよい。車両モジュール1842は車両データ(例えば車速、エンジン回転数、故障情報)を生成し、生成したデータを車載ネットワーク1841に出力する。
本開示のシステム及び方法において、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再結合させることができる。これらの分解及び/又は再結合が本開示の均等物とみなされるべきである。そして、上記の系列処理を実行するステップは、自然に記述された順序で時系列に従って実行してもよい。しかし、必ずしも時系列に従って実行する必要がない。あるステップは、並行又は互いに独立に実行されてもよい。
以上で図面と合わせて本発明の実施例を詳細に記述したが、以上で記述された実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明を制限しないと理解される。当業者にとって、上記実施形態について、本発明の本質と範囲から逸脱せず、各種の補正、変更を行い得る。従って、本発明の範囲は特許請求の範囲及び均等意味のみに限定される。