JP2012038908A - 半導体光素子及び光集積装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】導波路を伝搬した後に出射端面で反射されてこの反射光の光パワーが該導波路に結合することを低減できる半導体光素子を提供する。
【解決手段】第1の埋め込み層15は、半導体ストライプメサ13の第1の部分13aの第1のコア層27bにおける一方の側面28aを覆い、一端面23から延在する。第1の埋め込み領域17は、第1の部分13aの第1のコア層27bにおける一方の側面28a上に設けられ、一端面23から延在する。第2の埋め込み領域19は、第1の部分13aの第1のコア層27bにおける他方の側面28bを覆い、一端面23から延在する。第1の埋め込み層15は第1のコア層27bと第1の埋め込み領域17との間に設けられる。第1の埋め込み層15の屈折率は第1の埋め込み領域17の屈折率より大きく、第2の埋め込み領域19の屈折率より大きい。第1のコア層27bにおける側面28a、28bを埋め込む埋込構造は半導体ストライプメサ13に関して非対称である。
【選択図】図1
【解決手段】第1の埋め込み層15は、半導体ストライプメサ13の第1の部分13aの第1のコア層27bにおける一方の側面28aを覆い、一端面23から延在する。第1の埋め込み領域17は、第1の部分13aの第1のコア層27bにおける一方の側面28a上に設けられ、一端面23から延在する。第2の埋め込み領域19は、第1の部分13aの第1のコア層27bにおける他方の側面28bを覆い、一端面23から延在する。第1の埋め込み層15は第1のコア層27bと第1の埋め込み領域17との間に設けられる。第1の埋め込み層15の屈折率は第1の埋め込み領域17の屈折率より大きく、第2の埋め込み領域19の屈折率より大きい。第1のコア層27bにおける側面28a、28bを埋め込む埋込構造は半導体ストライプメサ13に関して非対称である。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体光素子及び光集積装置に関する。
特許文献1には半導体光増幅素子を集積した波長可変レーザが記載されている。特許文献2には周波数チャープを抑制できる集積型変調器が記載されている。
特許文献1及び2のいずれにおいても、反射光の影響を低減するために出射端面の付近で光導波路を曲げている。端面付近で導波路を曲げるためには、屈曲のための領域が必要である。また、ウェットエッチングを導波路メサの形成のために用いることができない。ウェットエッチングでは、エッチングされる化合物半導体結晶の面方位によりエッチングレートが異なるので、滑らかな曲がり導波路をウェットエッチングにより形成することができないからである。これ故に、ウェットエッチングを利用する場合、導波路メサの作製方法及び適用材料は限られる。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、導波路を伝搬した後に出射端面で反射されてこの反射光の光パワーが該導波路に結合することを低減できる半導体光素子を提供することを目的とし、またこの半導体光素子を含む光集積装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体光素子は、(a)基板上に順に設けられた第1のクラッド層、第1のコア層及び第2のクラッド層を含む第1の部分と第2の部分とを含み、導波路構造を有する半導体ストライプメサと、(b)前記半導体ストライプメサの前記第1の部分の前記第1のコア層における一方の側面を覆う第1の埋め込み層と、(c)前記半導体ストライプメサの前記第1の部分の前記第1のコア層における一方の側面上に設けられた第1の埋め込み領域と、(d)前記半導体ストライプメサの前記第1の部分の前記第1のコア層における他方の側面を覆う第2の埋め込み領域と、(e)前記半導体ストライプメサの前記第2の部分における一方の側面を覆う別の埋め込み領域と、(f)当該半導体光素子の一端面及び他端面とを備える。前記第2の埋め込み領域は、前記第2の部分おける他方の側面上に設けられ、前記第1の部分は前記第2の部分に光学的に結合され、前記半導体ストライプメサの前記第1の部分は前記一端面から延在し、前記第1の埋め込み領域は前記一端面から延在し、前記第1の埋め込み層は前記一端面から延在し、前記第2の埋め込み領域は前記一端面から延在し、前記第1の埋め込み層は、前記第1のコア層と前記第1の埋め込み領域との間に設けられ、前記第1の埋め込み層の屈折率は、前記第1の埋め込み領域の屈折率より大きく、前記埋め込み層の屈折率は、前記第2の埋め込み領域の屈折率より大きく、前記第1の埋め込み層の屈折率は、前記別の埋め込み領域の屈折率より大きい。
この半導体光素子によれば、第1の埋め込み層は、半導体ストライプメサの第1の部分の第1のコア層における一方の側面を覆うと共に、一端面から延在する。第1の埋め込み領域は、半導体ストライプメサの第1の部分の第1のコア層における一方の側面上に設けられると共に、一端面から延在する。第2の埋め込み領域は、半導体ストライプメサの第1の部分の第1のコア層における他方の側面を覆うと共に、一端面から延在する。第1の埋め込み層は第1のコア層と第2の埋め込み領域との間に設けられる。この構造において、第1の埋め込み層の屈折率は第1の埋め込み領域の屈折率より大きく、第1の埋め込み層の屈折率は第2の埋め込み領域の屈折率より大きい。故に、一端面付近の第1の部分では、第1のコア層の両側面を覆う埋込構造は、非対称である。したがって、半導体ストライプメサを伝搬するビームは、一端面付近において埋込構造の非対称な屈折率分布に応じて曲がる。このため、このビーム(入射光)は、一端面の法線に対して角度φラジアンを成して一端面に到達する。一端面の反射により反射光が生成され、その反射角は入射角に等しい。これは、反射光が入射光に対して角度2×φで結合されることを意味する。上記の端面付近の構造は、反射光の光導波路に対する結合効率を小さくできる。
本発明に係る半導体光素子では、前記半導体ストライプメサの前記第2の部分は、前記基板上に順に設けられた第3のクラッド層、第2のコア層及び第4のクラッド層を含み、前記別の埋め込み領域の材料は前記第1の埋め込み領域の材料と同じであることができる。
この半導体光素子によれば、半導体ストライプメサの第2の部分を埋め込む埋込構造が対称になる。これ故に、ビームの曲がりを第1の部分により調整できる。
本発明に係る半導体光素子では、前記第1の埋め込み層は前記第1及び第2のクラッド層の側面上に設けられ、前記第1の埋め込み層は半絶縁性半導体からなり、前記第1及び第2の埋め込み領域並びに別の埋め込み領域はBCB樹脂からなることができる。
この半導体光素子によれば、第1の埋め込み層を介して第1及び第2のクラッド層間の電気的な導通を避けることができる。
本発明に係る半導体光素子では、前記半導体ストライプメサは第3の部分をさらに含み、前記半導体ストライプメサにおいて前記第2の部分は前記第1の部分と前記第3の部分との間に設けられ、前記第3の部分は、前記基板上に順に設けられた第5のクラッド層、第3のコア層及び第6のクラッド層を含むことができる。当該半導体光素子は、前記半導体ストライプメサの前記第3の部分の前記第3のコア層における一方の側面上に設けられた第3の埋め込み領域と、前記半導体ストライプメサの前記第3の部分の前記第3のコア層における一方の側面を覆う第2の埋め込み層と、前記半導体ストライプメサの前記第3の部分の前記第3のコア層における他方の側面を覆う第4の埋め込み領域とを備えることができる。前記半導体ストライプメサの前記第3の部分は前記他端面から延在し、前記第3の埋め込み領域は前記他端面から延在し、前記第2の埋め込み層は前記他端面から延在し、前記第4の埋め込み領域は前記他端面から延在し、前記第2の埋め込み層は、前記第3の部分の前記第3のコア層と前記第3の埋め込み領域との間に設けられ、前記第2の埋め込み層の屈折率は、前記第3の埋め込み領域の屈折率より大きく、前記第2の埋め込み層の屈折率は、前記第4の埋め込み領域の屈折率より大きい。
この半導体光素子によれば、他端面において半導体ストライプメサの第3の部分は非対称な埋込構造により埋め込まれる。
本発明に係る半導体光素子は、前記半導体ストライプメサの第2の部分に設けられ半導体光増幅素子のための電極を更に備えることができる。前記半導体ストライプメサの前記第2の部分は、前記半導体光増幅素子のための活性層を含むことができる。
この半導体光素子によれば、一端面による反射光が半導体光増幅素子へ戻り、発光に影響することを低減できる。
本発明に係る半導体光素子では、前記半導体ストライプメサの前記第2の部分は第1ミラー部、第2ミラー部、及び利得領域を含み、前記利得領域は前記第1ミラー部と前記第2ミラー部と間に配列されることができる。当該半導体光素子は、前記利得領域及び前記第1ミラー部のためにそれぞれ設けられた第1及び第2の電極を更に備えることができる。
この半導体光素子によれば、第1ミラー部、第2ミラー部、及び利得領域は、波長可変素子を構成する。半導体光素子の一端面による反射光が、この波長可変素子へ戻り発光に影響することを低減できる。
本発明に係る光集積装置は、(a)上記のいずれかの半導体光素子と、(b)第1及び第2の端面を有する平面光回路とを備える。前記平面光回路は、前記第1の端面から延在する第1の光導波路メサと、前記第2の端面から延在する第2の光導波路メサと、第3の光導波路メサと、前記第1の光導波路メサと前記第3の光導波路メサとを光学的に結合する第1のリング共振器と、前記第2の光導波路メサと前記第3の光導波路メサとを光学的に結合する第2のリング共振器とを含むことができる。前記平面光回路の前記第1の端面は、前記半導体光素子の前記他端面に光学的に結合される。
この光集積装置によれば、一端面による反射光が平面光回路へ戻り光に影響することを低減できる。
本発明に係る光集積装置では、前記第1の光導波路メサは第1及び第2の部分を含み、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分は前記第1の端面から延在し、前記第1の光導波路メサの前記第2の部分は前記第1の光導波路メサの前記第1の部分に接続されると共に前記第1のリング共振器に光学的に結合されることができる。前記平面光回路は、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における一方の側面上に設けられた第1の埋込領域と、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における他方の側面上に設けられた第2の埋込領域と、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における前記他方の側面と前記第2の埋込領域との間に設けられた埋込層とを含むことができる。前記第1の埋込領域は、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における一方の側面を覆い、前記埋込層は、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における他方の側面を覆い、前記埋込層の屈折率は、前記第1及び第2の埋込領域の屈折率より大きい。
この光集積装置によれば、第1〜第3の光導波路メサ並びに第1及び第2のリング共振器を用いて波長選択の機能を提供できる。
本発明に係る光集積装置では、前記第1の光導波路メサはシリコン系材料から構成され、前記第2の光導波路メサはシリコン系材料から構成され、前記半導体ストライプメサは化合物半導体から構成されることができる。
この光集積装置によれば、平面光回路をシリコン系材料から構成するとき、リング共振器といった曲がり導波路を比較的容易に平面光回路に取り込むことができる。しかしながら、発光に係る素子をシリコン系材料を用いて構成できない。半導体光素子の半導体ストライプメサが化合物半導体から構成されるので、発光に係る素子を比較的容易に半導体光素子に取り込むことができる。
以上説明したように、本発明によれば、導波路を伝搬した後に出射端面で反射されてこの反射光の光パワーが該導波路に結合することを低減できる半導体光素子を提供でき、またこの半導体光素子を含む光集積装置を提供できる。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の半導体光素子及び光集積装置に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施の形態に係る半導体光素子の構造を概略的に示す図面である。図1の(a)部は、基板上における導波路の配置を示す図面である。図1の(a)部を参照すると、半導体光素子11は、半導体ストライプメサ13と、第1の埋め込み層15と、第1の埋め込み領域17と、第2の埋め込み領域19と、別の埋め込み領域21と、一端面23及び他端面25とを備える。半導体光素子11は、第1の部分11a、第2の部分11b及び第3の部分11cを含むことができ、半導体ストライプメサ13は、直線軸Axに沿って延在する。半導体ストライプメサ13は、ビームの伝搬を可能にする導波路構造を有する、また、半導体ストライプメサ13は第1の部分13aと第2の部分13bとを含むことができる。第1の部分13aは第2の部分13bに光学的に結合される。第1の埋め込み層15、第1の埋め込み領域17、第2の埋め込み領域19、及び別の埋め込み領域21は埋込構造を構成しており、この埋込構造が基板29上に設けられる。
図1の(b)部は、半導体光素子11における第1の部分11aのI−I線に沿って取られた断面を示す。第1の部分13aは、第1のクラッド層27a、第1のコア層27b及び第2のクラッド層27cを含み、これらの層27a、27b、27cは基板29上にその主面の法線方向に順に配列される。第1のコア層27bの屈折率は、第1のクラッド層27a及び第2のクラッド層27cの屈折率より大きい。第1のクラッド層27a、第1のコア層27b及び第2のクラッド層27cの各々は、化合物半導体からなることができる。第1のコア層27bのバンドギャップ波長は、第1のクラッド層27a及び第2のクラッド層27cのバンドギャップ波長より長い。第1のコア層27bのバンドギャップ波長は、当該導波路構造を伝搬するビームの光波長以下である。必要な場合には、第1のコア層27bは、異なる屈折率の半導体積層を含むことができる。
図1の(b)部を参照すると、第1の部分11aでは、第1の埋め込み層15は、第1のコア層27bにおける一方の側面28aを覆う。第2の埋め込み領域19は、第1のコア層27bにおける他方の側面28bを覆う。第1の埋め込み領域17は、第1のコア層27bにおける一方の側面28a上に設けられており、本実施例では第1の埋め込み層15を覆っている。第1の埋め込み層15は半導体ストライプメサ13の第1の部分13aにおける一方の側面30aを覆っており、第2の埋め込み領域19は半導体ストライプメサ13の第1の部分13aにおける他方の側面30bを覆う。半導体ストライプメサ13の第1の部分13aは一端面23から延在する。第1の埋め込み層15は一端面23から延在し、第1の埋め込み領域17は一端面23から延在する。第1の埋め込み層15は、第1のコア層27bと第1の埋め込み領域17との間に設けられる。第2の埋め込み領域19は一端面23から延在し、第1の埋め込み層15の屈折率は第1の埋め込み領域17の屈折率より大きく、第2の埋め込み領域19の屈折率より大きい。
第2の部分11bでは、第2の埋め込み領域19が半導体ストライプメサ13の第2の部分13bにおける他方の側面32b上に設けられ、別の埋め込み領域21が第2の部分13bおける一方の側面32aを覆う。
この半導体光素子11によれば、第1の埋め込み層15は、半導体ストライプメサ13の第1の部分13aの第1のコア層27bにおける一方の側面28aを覆うと共に、一端面23から延在する。第1の埋め込み領域17は、半導体ストライプメサ13の第1の部分13aの第1のコア層27bにおける一方の側面28a上に設けられると共に、一端面23から延在する。第2の埋め込み領域19は、半導体ストライプメサ13の第1の部分13aの第1のコア層27bにおける他方の側面28bを覆うと共に、一端面23から延在する。第1の埋め込み層15は第1のコア層27bと第1の埋め込み領域17との間に設けられる。この構造において、第1の埋め込み層15の屈折率は第1の埋め込み領域17の屈折率より大きく、第1の埋め込み層15の屈折率は第2の埋め込み領域19の屈折率より大きい。故に、一端面23付近の第1の部分13aでは、第1のコア層27bにおける両側面28a、28bを埋め込む埋込構造は、非対称である。したがって、半導体ストライプメサ13を伝搬するビームは、図2に示されるように、一端面23付近において埋込構造の非対称な屈折率分布に応じて曲がる。このため、このビーム(入射光)は、一端面23の法線軸Nxに対して角度φラジアンを成して一端面23に到達する。一端面23の反射により反射光が生成され、その反射角は入射角に等しい。これは、反射光は入射光に対して角度2×φで結合されることを意味し、上記の端面23付近の構造は、光導波路に対する反射光の結合効率を小さくできる。
光の結合について簡単な例に基づいて更に説明を行う。入射光は波長λを有し、入射光のビーム形状が0次のガウシアンビームBEAMとして近似し、ガウシアンビームBEAMはスポット幅wを有する。このガウシアンビームBEAMに係る出射光と反射光が角度θで結合するとき、光パワーの結合効率ηは以下のように表される。
結合効率η=exp(−(π×θ×w/λ)2)。
結合角θがゼロから増加するにつれて、出射光と反射光との光パワーの結合が小さくなる。
結合効率η=exp(−(π×θ×w/λ)2)。
結合角θがゼロから増加するにつれて、出射光と反射光との光パワーの結合が小さくなる。
なお、本実施の形態における出射光と反射光との光パワーの結合の低減は、ブリュースター角に関する技術とは異なる。入射面と平行に電界が振動している光成分(p成分)では、出射光の進行方向と出射端面の法線と成す角が大きくなるに従い反射率が小さくなり、ブリュースター角φBで反射率はゼロになる。さらに大きな角度では、全反射が生じる。ブリュースター角に係る上記技術では、ゼロ度〜ブリュースター角φBまでの範囲で反射率を下げることができるが、本実施の形態に係る技術的寄与は、ブリュースター角に関するものと異なる。
再び図1の(c)部を参照すると、第2の部分11bでは、半導体ストライプメサ13の第2の部分13bは、第3のクラッド層31a、第2のコア層31b及び第4のクラッド層31cを含み、基板29上に順に配列されている。第2のコア層31bの屈折率は、第3のクラッド層31a及び第4のクラッド層31cの屈折率より大きい。第3のクラッド層31a、第2のコア層31b及び第4のクラッド層31cの各々は、化合物半導体からなることができる。第2のコア層31bのバンドギャップ波長は、第3のクラッド層31a及び第4のクラッド層31cのバンドギャップ波長より長い。必要な場合には、第2のコア層31bは、異なる屈折率の半導体積層を含むことができ、図1の(c)部に示されるように、第2のコア層31bは例えば活性層33aと該活性層33aを挟む一対の光ガイド層33b、33cとを含むことができる。活性層は、例えば半導体光増幅素子のために設けることができる。活性層のフォトルミネッセンス波長は、当該導波路構造を伝搬するビームの光波長にほぼ等しい。半導体光増幅素子は、絶縁膜35の開口を介して第2の部分11bに接続された電極37と、基板29の裏面29bに設けられた電極39とを含むことができる。この半導体光素子11によれば、一端面23による反射光が半導体光増幅素子へ戻り発光に影響することを低減できる。なお、第2の部分11bには発光に係る半導体素子を設けることなく、外部の光源からの光を導波する光導波路を設けることができる。また、第2の部分13bの半導体積層が第1の部分13aの半導体積層と同じであってもよい。
第2の部分11bに係る埋込構造は以下の構造を有する。別の埋め込み領域21は、第2の部分13bにおける一方の側面32aを覆い、埋め込み領域19は、第2の部分13bにおける他方の側面32bを覆う。埋め込み領域19の材料は埋め込み領域21の材料と同じであることができる。この半導体光素子11によれば、半導体ストライプメサ13の第2の部分13bを埋め込む埋込構造が対称になる。これ故に、ビームの曲がりを第1の部分13aの厚さ、長さ、屈折率等により調整できる。
本実施例では、第1の埋め込み層15は第1及び第2のクラッド層27a、27cの側面上に設けられている。第1の埋め込み層15は半絶縁性半導体からなることができ、半絶縁性半導体は例えば遷移金属ドープInP、FeドープInP、CrドープGaAs等であることができる。第1及び第2の埋め込み領域17、19並びに別の埋め込み領域21はベンゾシクロブテン(BCB)樹脂、ポリイミド等の樹脂体からなることができる。この半導体光素子11によれば、第1の埋め込み層15を介して第1及び第2のクラッド層27a、27c間の電気的な導通を避けることができる。
一実施例の半導体光素子は以下のものである。
第1の埋め込み層15:鉄ドープInP。
第1、第2、別の埋め込み領域17、19、21:BCB樹脂。
第1のクラッド層27a:Siドープのn型InP。
第1のコア層27b:InGaAsP多重量子井戸。
第2のクラッド層27c:Znドープのp型InP。
第3のクラッド層31a:Siドープのn型InP。
第2のコア層31b:InGaAsP多重量子井戸。
第4のクラッド層31c:Znドープのp型InP。
基板29:n型InP基板。
第1の埋め込み層15:鉄ドープInP。
第1、第2、別の埋め込み領域17、19、21:BCB樹脂。
第1のクラッド層27a:Siドープのn型InP。
第1のコア層27b:InGaAsP多重量子井戸。
第2のクラッド層27c:Znドープのp型InP。
第3のクラッド層31a:Siドープのn型InP。
第2のコア層31b:InGaAsP多重量子井戸。
第4のクラッド層31c:Znドープのp型InP。
基板29:n型InP基板。
製造上の理由、ビームの曲げ量や出射光の広がりを考慮すると、第1の埋め込み層15の厚さTH1は例えば1μm以上6μm以下であり、また第1の埋め込み層15の長さLN1は例えば1μm以上50μm以下であることができる。
半導体光素子11は、図1の(a)部に示されるように、一端面23上に設けられた低反射コーティング膜41を備えることができる。また、半導体光素子11は、他端面25上に設けられた低反射コーティング膜43を備えることができる。
半導体光素子11は、図1の(d)部に示されるように、例えば波長可変レーザ12を含むことができる。この波長可変レーザ12は、例えば第1〜第5部分12a、12b、12c、12d、12eを含むことができる。第1部分12aは、半導体ストライプメサ11のコアに光学的に結合された第1ミラー部を含み、第4部分12dは半導体ストライプメサ11のコアに光学的に結合された第2ミラー部を含むことができる。また、第2及び第3部分12b、12cのいずれか一方は、利得領域を含むことができる。必要な場合には、第2及び第3部分12b、12cの他方は、位相調整領域を含むことができる。半導体ストライプメサ11の第1〜第4部分12a〜12d上には、それぞれ、第1〜第4の電極14a〜14dが、波長可変レーザのために設けられる。第1〜第4の電極14a〜14dは、それぞれ、波長可変レーザにおける第1ミラー部、利得領域、位相調整領域及び第2ミラー部のために設けられている。利得領域は光源であり、第1及び第2ミラー部は共振器のための反射鏡である。位相調整領域は共振器内を伝搬する光の位相条件を調整する。また、第5部分12eは、半導体光増幅素子を含むことができる。半導体光増幅素子は、波長可変レーザからの光を増幅する。この半導体光素子11によれば、一端面23による反射光が波長可変素子へ戻り発光に影響することを低減できる。
図3は、非対称埋込構造を用いて半導体ストライプメサを埋め込んで構成された光導波路の端部における光パワー分布をビーム伝搬法(BPM)で解析したシミュレーション結果を示す図面である。黒矢印の位置に出射端面が位置する。白抜き矢印が高屈折率の埋め込み層を示す。導波路を伝搬してきたビームが高屈折率媒質の作用により曲げられている様子が示されている。この曲がりにより、導波路への戻り光の光パワーが低減される。曲げの程度は、用途に応じて異なるが、様々なシミュレーション結果から以下の事項が示される。
(1)出射光を曲げすぎると出射端面において全反射が生じて、光の出射が不可能になる。
(2)高屈折率媒質が厚すぎると、出射光の広がりが大きくなり、当該半導体光素子と次段との光結合に支障が生じる。
(1)出射光を曲げすぎると出射端面において全反射が生じて、光の出射が不可能になる。
(2)高屈折率媒質が厚すぎると、出射光の広がりが大きくなり、当該半導体光素子と次段との光結合に支障が生じる。
図4は、図3の3次元シミュレーションに用いたモデルを示す図面である。メサ幅は1.5μmであり、基板上のエピ厚は6.0μmである。屈折率及び厚さの一覧を示す。
層の項目、屈折率、厚さ(μm)。
活性層:3.39、0.303。
上部、下部SCH層:3.34、0.05。
n型クラッド層:3.17、1.24。
p型クラッド層:3.17、0.55。
n型基板:3.17、4。
高屈折率埋込:3.17、2.193(幅:1.5μm)。
様々なシミュレーション結果によれば、屈折率の関係として以下のものが導き出される。
(a)活性層>SCH層>クラッド層≧埋め込み層。
(b)高屈折率埋込>埋め込み層。
層の項目、屈折率、厚さ(μm)。
活性層:3.39、0.303。
上部、下部SCH層:3.34、0.05。
n型クラッド層:3.17、1.24。
p型クラッド層:3.17、0.55。
n型基板:3.17、4。
高屈折率埋込:3.17、2.193(幅:1.5μm)。
様々なシミュレーション結果によれば、屈折率の関係として以下のものが導き出される。
(a)活性層>SCH層>クラッド層≧埋め込み層。
(b)高屈折率埋込>埋め込み層。
再び図1を参照しながら、半導体光素子11を説明する。半導体ストライプメサ13は第3の部分13cを含むことができる。半導体ストライプメサ13において第2の部分13bは第1の部分13aと第3の部分13cとの間に設けられる。第3の部分13cは、導波路のための半導体積層を含むことができ、この半導体積層は、第5のクラッド層、第3のコア層及び第6のクラッド層を含むことができ、これらの半導体層は基板29上に順に設けられる。該半導体積層は、第1又は第2の部分13a、13bにおける積層構造と同じものであることができるが、これに限定されることなく、第1及び第2の部分13a、13bにおける積層構造と異なるものでもよい。
半導体ストライプメサ13の第3の部分13cの端部に、第1の部分13aと同様に非対称埋込構造を適用することができる。第3の部分11cでは、第1の埋め込み層15は、第3の部分13cにおける一方の側面34aを覆う。第2の埋め込み領域19は、第3の部分13cにおける他方の側面34bを覆う。第1の埋め込み領域17は、第3の部分13cにおける一方の側面34a上に設けられており、本実施例では第1の埋め込み層15を覆っている。第1の埋め込み層15は、第1の部分13aと同様に、コア層の側面を覆うようにしてもよく、また第2の埋め込み領域19は、第1の部分13aと同様に、コア層の側面を覆うようにしてもよい。半導体ストライプメサ13の第3の部分13cは他端面25から延在する。第1の埋め込み層15は他端面25から延在し、第1の埋め込み領域17は他端面25から延在する。第1の埋め込み層15は、第3のコア層と第1の埋め込み領域17との間に設けられる。第2の埋め込み領域19は他端面25から延在する。この半導体光素子11によれば、他端面25の近傍においても、半導体ストライプメサ13の第3の部分13cは非対称な埋込構造により埋め込まれる。例えば半導体光素子が半導体光増幅器(SOA)である場合、反射があると、透過特性にリップルが生じるが、反射を低減することでこれを抑えられる。
第3の部分13cの端部における第1の埋め込み層15及び第1の部分13aの端部における第1の埋め込み層15は半導体ストライプメサ13の同じ側面上に設けられている。埋め込み層15の位置により光が曲がる方向が変わるので、素子組み立ての都合に合わせて埋め込み層15を配置する。
図5は、半導体光素子を含む光集積装置の一例を示す図面である。光集積装置51は、半導体光素子11及び平面光回路53を備える。平面光回路53は第1及び第2の端面55、57を有する。第1及び第2の端面55、57には、それぞれ、低反射(AR)コーティング59a及び高反射(HR)コーティング59bが設けられている。平面光回路53は第1の光導波路メサ61、第2の光導波路メサ63、第3の光導波路メサ65、第1のリング共振器67、及び第2のリング共振器69を含む。第1の光導波路メサ61は端面55から延在する。第2の光導波路メサ63は端面57から延在する。第1のリング共振器67は、第1の光導波路メサ61と第3の光導波路メサ65とを光学的に結合する。第2のリング共振器69は、第2の光導波路メサ63と第3の光導波路メサ65とを光学的に結合する。第2のリング共振器69は、FSRを変更するための調整手段、例えばヒーター71を含むことができる。この光集積装置51によれば、第1〜第3の光導波路メサ61、63、65並びに第1及び第2のリング共振器67、69を用いて波長選択の機能を提供できる。
平面光回路53の端面55は、半導体光素子11の他端面25に光学的に結合されており、この実施例では、平面光回路53の端面55は半導体光素子11の他端面25に突き当てられている。半導体光素子11の一端面23の近傍の埋込構造は第1の埋め込み層15を含むので、一端面23における反射による光パワーを低減できる。この光集積装置51によれば、一端面23による反射光が戻り光となり平面光回路53に影響することを低減できる。本実施例では、光導波路メサ61、63、65は、それぞれのための直線軸に沿って延在する。
第1の光導波路メサ61は第1及び第2の部分61a、61bを含むことができる。第1の光導波路メサ61の第1の部分61aは端面55から延在する。第1の光導波路メサ61の第2の部分61bは第1の部分61aに接続されると共に、第1のリング共振器67の第1の部分67aに光学的に結合される。また、第2の光導波路メサ63は第1及び第2の部分63a、63bを含むことができる。第2の光導波路メサ63の第1の部分63aは、共振器端面を構成する端面57に到達する。第2の光導波路メサ63の第2の部分63bは第1の部分63aに接続されると共に、第2のリング共振器69の第1の部分69aに光学的に結合される。さらに、第3の光導波路メサ65は第1及び第2の部分65a、65bを含むことができる。第3の光導波路メサ65の第1の部分65aは第1のリング共振器67の第2の部分67bに光学的に結合される。第3の光導波路メサ65の第2の部分65bは第1の部分65aに接続されると共に、第2のリング共振器69の第2の部分69bに光学的に結合される。
平面光回路53は、第1の埋込領域73、第2の埋込領域75、及び埋込層77を含む。第1の埋込領域73は、第1の光導波路メサ61の第1の部分61aにおける一方の側面62aを覆う。第2の埋込領域75は、第1の光導波路メサ61の第1の部分61aにおける他方の側面62b上に設けられる。埋込層77は第1の光導波路メサ61の第1の部分61aにおける他方の側面62bを覆う。埋込層77は、他方の側面62bと第2の埋込領域75との間に設けられる。埋込層77の屈折率は、第1及び第2の埋込領域73、75の屈折率より大きい。埋込層77は、例えばGeO2がドープされたSiO2からなる。第1及び第2の埋込領域73、75は、例えばSiO2からなることができる。なお、屈折率調整のためにSiO2へのGeO2のドープ量を調整することもできる。
平面光回路53は、半導体光素子11の一端面23付近における埋込構造と同様の高屈折率媒質を設けた非対称埋込構造を端面55の付近に含む。これ故に、平面光回路53の端面55における反射光の光パワーの結合を低減できる。また、平面光回路53の端面55を通過した出射光は、直ちに半導体光素子11の他端面25に入射する。半導体光素子11の端面25付近における光導波路13cは非対称埋込構造により埋め込まれる。これ故に、突き当て面での反射を低減できるという技術的意義がある。さらに、平面光回路53の端面55付近における非対称埋込構造は、光導波路の延在軸に関して、半導体光素子11の端面25付近における非対称埋込構造と反対側に設けられている。このような構成にすることにより、半導体光素子11の半導体ストライプメサ13と、平面光導波路53の第2の光導波路メサ61とが高い結合効率で光結合することができるとともに、突き当て面での光反射を低減することができる。なお、半導体ストライプメサ13の第3の部分での導波された光の曲がりと、第1の光導波路メサ61の第1の部分61aでの光の曲がりに応じて、半導体ストライプメサ13と第1の光導波路メサの光軸をずらして光結合が最大になるように突き合わせ部においてそれぞれの光軸が調整される。
光集積装置51では、光導波路メサ61、63、65はシリコン系材料から構成されることができ、シリコン系材料は、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物等を包含する。また、屈折率を増加させるために光導波路メサ(のコア部)にはGeO2等の屈折率増加用元素がドープされる。一方、半導体ストライプメサ13は化合物半導体から構成される。この光集積装置51によれば、平面光回路53をシリコン系材料から構成するとき、リング共振器といった曲がり導波路を平面光回路53に比較的容易に取り込むことができる。しかしながら、発光に係る素子をシリコン系材料を用いて構成できない。半導体光素子11の半導体ストライプメサ13が化合物半導体から構成されるので、発光に係る素子を半導体光素子11に比較的容易に取り込むことができる。
次いで、図6から図9を参照しながら、半導体光素子を作製する方法を説明する。引き続く説明では、半導体光素子として半導体光増幅素子を形成する。図6の(a)部に示されるように、まず、工程S101では、半導体基板100の主面110a上に半導体積層102がエピタキシャルに成長される。半導体基板100は、例えばn型InP基板である。半導体積層102は、n型クラッド層103、コア半導体層104、p型クラッド層105、及びp型コンタクト層106を含む。コア半導体層104は、例えば下部光ガイド層104a、活性層104b及び上部光ガイド層104cを含む。
次の工程S102では、図6の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィ及びエッチングを用いて、半導体積層102から半導体ストライプメサ107を形成する。
工程S103では、図7の(a)部に示されるように、半導体ストライプメサ107を埋め込むように高屈折率膜を成長する。高屈折率膜は、例えば鉄ドープInPであることができる。
工程S104では、図7の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィ及びエッチングを用いて、半導体ストライプメサ107の第1及び第3の部分107a、107cの一方の側面106aを覆う埋め込み層108a、108bを形成する。半導体ストライプメサ107の側面106bは埋め込み層108a、108bで覆われていない。また、半導体ストライプメサ107の第2の部分107bの一方の側面106aも埋め込み層108a、108bで覆われていない。
工程S105では、図8の(a)部に示されるように、樹脂体109を基板100上に塗布して、半導体ストライプメサ107及び埋め込み層108a、108bを埋め込む。この塗布では、半導体ストライプメサ107の側面だけでなく上面も覆われる。樹脂体109は、高屈折率膜の屈折率より小さい低屈折率を有する。樹脂体109は例えばBCB樹脂である。
工程S106では、図8の(b)部に示されるように、基板100上に塗布された樹脂体109に、マスクを用いた露光及びプラズマ処理等を行って、半導体ストライプメサ107の上面及び埋め込み層108a、108bの上面を露出させる。この工程により、半導体ストライプメサ107の側面及び埋め込み層108a、108bの側面は、加工された樹脂体110で覆われる。この工程により、半導体ストライプメサ107の第1及び第3の部分107a、107cの側面には非対称埋込構造が形成される。一方、半導体ストライプメサ107の第2の部分107bの側面には対称埋込構造が形成される。
工程S107では、図9の(a)部に示されるように、樹脂体110の上面及び半導体ストライプメサ107の上面に保護膜111を形成する。保護膜111は、半導体ストライプメサ107の第2の部分107bの位置に合わせて開口111aを有する。開口111aには、半導体ストライプメサ107の上面(最上層のコンタクト層)が露出される。
工程S109では、図9の(b)部に示されるように、保護膜111上に電極(例えば、アノード)112を形成すると共に、基板100の裏面に電極(例えば、カソード)113を形成する。これらの工程により、本実施の形態に係る半導体光素子が作製される。
本実施の形態によれば、導波路を伝搬した後に出射端面で反射されてこの反射光の光パワーが該導波路に結合することを低減できる半導体光素子を提供でき、またこの半導体光素子を含む光集積装置を提供できる。
11…半導体光素子、12…波長可変レーザ、13…半導体ストライプメサ、15…第1の埋め込み層、17…第1の埋め込み領域、19…第2の埋め込み領域、21…別の埋め込み領域、23…一端面、25…他端面、27a…第1のクラッド層、27b…第1のコア層、27c…第2のクラッド層、31a…第3のクラッド層、31b…第2のコア層、31c…第4のクラッド層、29…基板、41、43…低反射コーティング膜、51…光集積装置、53…平面光回路、55、57…端面、59a…低反射(AR)コーティング、59b…高反射(HR)コーティング、61、63、65…光導波路メサ、67、69…リング共振器、77…埋込層、73,75…埋込領域。
Claims (9)
- 半導体光素子であって、
基板上に順に設けられた第1のクラッド層、第1のコア層及び第2のクラッド層を含む第1の部分と第2の部分とを含み、導波路構造を有する半導体ストライプメサと、
前記半導体ストライプメサの前記第1の部分の前記第1のコア層における一方の側面を覆う第1の埋め込み層と、
前記半導体ストライプメサの前記第1の部分の前記第1のコア層における一方の側面上に設けられた第1の埋め込み領域と、
前記半導体ストライプメサの前記第1の部分の前記第1のコア層における他方の側面を覆う第2の埋め込み領域と、
前記半導体ストライプメサの前記第2の部分における一方の側面を覆う別の埋め込み領域と、
当該半導体光素子の一端面及び他端面と、
を備え、
前記第2の埋め込み領域は、前記第2の部分おける他方の側面上に設けられ、
前記第1の部分は前記第2の部分に光学的に結合され、
前記半導体ストライプメサの前記第1の部分は前記一端面から延在し、
前記第1の埋め込み領域は前記一端面から延在し、
前記第1の埋め込み層は前記一端面から延在し、
前記第2の埋め込み領域は前記一端面から延在し、
前記第1の埋め込み層は、前記第1のコア層と前記第1の埋め込み領域との間に設けられ、
前記第1の埋め込み層の屈折率は、前記第1の埋め込み領域の屈折率より大きく、
前記第1の埋め込み層の屈折率は、前記第2の埋め込み領域の屈折率より大きく、
前記第1の埋め込み層の屈折率は、前記別の埋め込み領域の屈折率より大きいことを特徴とする半導体光素子。 - 前記半導体ストライプメサの前記第2の部分は、前記基板上に順に設けられた第3のクラッド層、第2のコア層及び第4のクラッド層を含み、
前記別の埋め込み領域の材料は前記第1の埋め込み領域の材料と同じであることを特徴とする請求項1に記載された半導体光素子。 - 前記第1の埋め込み層は前記第1及び第2のクラッド層の側面上に設けられ、
前記第1の埋め込み層は半絶縁性半導体からなり、
前記第1及び第2の埋め込み領域並びに別の埋め込み領域はBCB樹脂からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された半導体光素子。 - 前記半導体ストライプメサは第3の部分をさらに含み、
前記半導体ストライプメサにおいて前記第2の部分は前記第1の部分と前記第3の部分との間に設けられ、
前記第3の部分は、前記基板上に順に設けられた第5のクラッド層、第3のコア層及び第6のクラッド層を含み、
当該半導体光素子は、
前記半導体ストライプメサの前記第3の部分の前記第3のコア層における一方の側面上に設けられた第3の埋め込み領域と、
前記半導体ストライプメサの前記第3の部分の前記第3のコア層における一方の側面を覆う第2の埋め込み層と、
前記半導体ストライプメサの前記第3の部分の前記第3のコア層における他方の側面を覆う第4の埋め込み領域と、
を備え、
前記半導体ストライプメサの前記第3の部分は前記他端面から延在し、
前記第3の埋め込み領域は前記他端面から延在し、
前記第2の埋め込み層は前記他端面から延在し、
前記第4の埋め込み領域は前記他端面から延在し、
前記第2の埋め込み層は、前記第3の部分の前記第3のコア層と前記第3の埋め込み領域との間に設けられ、
前記第2の埋め込み層の屈折率は、前記第3の埋め込み領域の屈折率より大きく、
前記第2の埋め込み層の屈折率は、前記第4の埋め込み領域の屈折率より大きいことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された半導体光素子。 - 前記半導体ストライプメサの前記第2の部分に設けられ半導体光増幅素子のための電極を更に備え、
前記半導体ストライプメサの前記第2の部分は、前記半導体光増幅素子のための活性層を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された半導体光素子。 - 前記半導体ストライプメサの前記第2の部分は第1ミラー部、第2ミラー部、及び利得領域を含み、
前記利得領域は前記第1ミラー部と前記第2ミラー部と間に配列され、
当該半導体光素子は、前記利得領域及び前記第1ミラー部のためにそれぞれ設けられた第1及び第2の電極を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された半導体光素子。 - 光集積装置であって、
請求項5に記載された半導体光素子と、
第1及び第2の端面を有する平面光回路と、
を備え、
前記平面光回路は、
前記第1の端面から延在する第1の光導波路メサと、
前記第2の端面から延在する第2の光導波路メサと、
第3の光導波路メサと、
前記第1の光導波路メサと前記第3の光導波路メサとを光学的に結合する第1のリング共振器と、
前記第2の光導波路メサと前記第3の光導波路メサとを光学的に結合する第2のリング共振器と、
を含み、
前記平面光回路の前記第1の端面は、前記半導体光素子の前記他端面に光学的に結合されることを特徴とする光集積装置。 - 前記第1の光導波路メサは、第1及び第2の部分を含み、
前記第1の光導波路メサの前記第1の部分は前記第1の端面から延在し、
前記第1の光導波路メサの前記第2の部分は前記第1の光導波路メサの前記第1の部分に接続されると共に前記第1のリング共振器に光学的に結合され、
前記平面光回路は、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における一方の側面上に設けられた第1の埋込領域と、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における他方の側面上に設けられた第2の埋込領域と、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における前記他方の側面と前記第2の埋込領域との間に設けられた埋込層とを含み、
前記第1の埋込領域は、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における一方の側面を覆い、
前記埋込層は、前記第1の光導波路メサの前記第1の部分における他方の側面を覆い、
前記埋込層の屈折率は、前記第1及び第2の埋込領域の屈折率より大きいことを特徴とする請求項7に記載された光集積装置。 - 前記第1の光導波路メサはシリコン系材料から構成され、
前記第2の光導波路メサはシリコン系材料から構成され、
前記半導体ストライプメサは化合物半導体から構成されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載された光集積装置。
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JP2010177508A JP2012038908A (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | 半導体光素子及び光集積装置 |
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JP2021026155A (ja) * | 2019-08-07 | 2021-02-22 | 住友電気工業株式会社 | 半導体光素子およびその製造方法 |
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