JP2012038467A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、加湿器に生成水を確実に供給することができ、良好な発電性能を確保することを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10を構成する加湿器36は、加湿器ジョイント部101と、前記加湿器ジョイント部101の内部に収容される樹脂製配管112とを備える。樹脂製配管112の内部には、オフガスの流れ方向に沿って第1内壁面114aと第2内壁面114bとが設けられる。第1内壁面114aにより形成される第1開口部116aの開口断面積は、第2内壁面114bにより形成される第2開口部116bの開口断面積よりも大きく設定される。第1内壁面114aと第2内壁面114bとの境界領域には、前記第1内壁面114aから前記第2内壁面114bに向かって内方に傾斜する傾斜底面118aを有する複数の溝部118が形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通する加湿器が連結される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セル(単位セル)を備えている。この種の燃料電池は、通常、所定数の発電セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池スタックでは、積層されている各発電セルのアノード側電極及びカソード側電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、内部マニホールドを構成する場合が多い。この内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス供給連通孔及び反応ガス排出連通孔を備えている。
その際、燃料電池スタックには、外部機器、例えば、加湿器が排出側配管を介して反応ガス排出連通孔に連通している。このため、燃料電池スタックと排出側配管との接続部位から凝縮水が連続する場合がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムが提案されている。この燃料電池システムは、図9に示すように、燃料電池スタック1を備えており、この燃料電池スタック1は、複数のセルモジュール2を積層した積層体を備えるとともに、この積層体の積層方向両端には、エンドプレート3a、3bが配設されている。
一方のエンドプレート3aには、加湿された水素ガス、加湿された空気及び冷却液のそれぞれの供給配管4a、5a及び6aと、それぞれの排出配管4b、5b及び6bとが接続されている。これらの供給配管4a〜6a及び排出配管4b〜6bは、電気絶縁性部材で形成されている。
特開2005−332674号公報
上記の特許文献1では、特に排出配管5bに連通する空気排出連通孔(図示せず)には、発電により生成された生成水が凝縮して滞留水が発生し易い。このため、滞留水は、排出配管5bに送風によって飛散され、霧状の生成水が前記排出配管5bの管壁面に水滴として付着するおそれがある。従って、水滴は、管壁面に付着した状態を維持するため、加湿器に供給され難くなり、特に低負荷時において、前記加湿器に生成水を効率的に供給することができないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、加湿器に生成水を確実に供給することができ、良好な発電性能を確保することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通する加湿器が連結される燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックでは、加湿器は、エンドプレートに連結され、反応ガスを前記加湿器内に導入する反応ガス流入口を有する加湿器ジョイント部と、前記加湿器ジョイント部の内部に収容され、反応ガス排出連通孔と前記反応ガス流入口とに連通する電気絶縁性配管とを備えている。
そして、電気絶縁性配管の内部には、反応ガス排出連通孔から反応ガス流入口に向かって流通する反応ガスの流れ方向上流側に第1内壁面が設けられる一方、前記反応ガスの流れ方向下流側に第2内壁面が設けられている。
その際、第1内壁面により形成される第1開口部の開口断面積は、第2内壁面により形成される第2開口部の開口断面積よりも大きく設定されるとともに、前記第1内壁面と前記第2内壁面との境界領域には、前記第1内壁面から前記第2内壁面に向かって内方に傾斜する傾斜底面を有する複数の溝部が形成されている。
また、この燃料電池スタックでは、溝部間には、第1内壁面から第2内壁面に向かって内方に傾斜する傾斜内壁面が形成されることが好ましい。
さらに、この燃料電池スタックでは、傾斜底面は、第2内壁面に近接するに従って傾斜角度が大きく設定されるとともに、溝部の幅寸法が小さく設定されることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池スタックでは、溝部は、開口断面形状が台形状に設定されることが好ましい。
また、この燃料電池スタックでは、溝部は、開口断面形状が三角形状に設定されることが好ましい。
本発明によれば、反応ガス排出連通孔から電気絶縁性配管の内部に導入された反応ガスは、第1内壁面から第2内壁面に向かって移動する際、開口断面積が小さくなるために流速が上がる。
しかも、電気絶縁性配管の内部には、第1内壁面から第2内壁面に向かって内方に傾斜する傾斜底面を有する複数の溝部が形成されるため、電気絶縁性配管の内部を流れる生成水は、容易に微細化される。
従って、生成水は、溝部を通って飛散するとともに、ガス流により飛沫化されて加湿器に導入される。特に、低負荷時においても、飛沫化された生成水を確実に吹き飛ばすことができ、適量の生成水を加湿器側に良好に供給することが可能になる。
このため、低負荷時であっても、適量の生成水を反応ガス流入口から加湿器の内部に円滑に送り込むことができる。これにより、簡単且つコンパクトな構成で、加湿器に生成水を確実に供給することが可能になり、良好な発電性能を確保することができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略構成図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する加湿器及び前記燃料電池スタックの斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの要部断面説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する樹脂製配管の一部省略斜視説明図である。 前記樹脂製配管の動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する樹脂製配管の一部省略斜視説明図である。 前記樹脂製配管の後方からの端面説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムの概略説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を組み込む燃料電池システム12は、例えば、図示しない燃料電池自動車(車両)に搭載される。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック10と、前記燃料電池スタック10に冷却媒体を供給するための冷却媒体供給機構16と、前記燃料電池スタック10に酸化剤ガス(反応ガス)を供給するための酸化剤ガス供給機構18と、前記燃料電池スタック10に燃料ガス(反応ガス)を供給するための燃料ガス供給機構20とを備える。
冷却媒体供給機構16は、ラジエータ24を備える。このラジエータ24には、冷媒用ポンプ26を介して冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30が接続される。
酸化剤ガス供給機構18は、空気用ポンプ32を備える。空気用ポンプ32に一端が接続される空気供給配管34は、加湿器36に他端が接続されるとともに、この加湿器36には、加湿空気供給配管38を介して燃料電池スタック10が接続される。
加湿器36には、使用済みの生成水を含んだ酸化剤ガス(以下、オフガスともいう)を燃料電池スタック10から加湿流体として供給するためのオフガス流入口(反応ガス流入口)40が設けられる。加湿器36では、オフガス流入口40を介して供給されたオフガスの排出側に、背圧弁42が配設される。
燃料ガス供給機構20は、燃料ガスとして水素ガスが貯留される燃料ガスタンク(Hタンク)44を備える。この燃料ガスタンク44には、燃料ガス供給配管45の一端が接続され、前記燃料ガス供給配管45には、遮断弁46、レギュレータ48及びエゼクタ50が接続されるとともに、前記エゼクタ50が燃料電池スタック10に接続される。
燃料電池スタック10には、使用済みの燃料ガスを排出するための排出燃料ガス配管52が接続される。この排出燃料ガス配管52は、リターン配管54を介してエゼクタ50に接続されるとともに、一部がパージ弁56から希釈器57に連通する。希釈器57には、オフガス流入口40から分岐する希釈流路41を介して希釈用エア及び加湿器36からの結露水が供給可能である。
燃料電池スタック10は、複数の発電セル58が車長方向である水平方向(図2及び図3中、矢印A方向)又は鉛直方向(図2中、矢印C方向)に積層されるとともに、積層方向の両端には、ターミナルプレート59a、59b及び絶縁プレート60a、60bを介してエンドプレート62a、62bが配設される(図1参照)。ターミナルプレート59a、59bから積層方向外方に電力取り出し端子63a、63bが突出し、前記電力取り出し端子63a、63bは、図示しない車両走行用モータや補機類に接続される。
図2に示すように、各発電セル58は、電解質膜・電極構造体66と、前記電解質膜・電極構造体66を挟持する第1及び第2セパレータ68、70とを備えるとともに、縦長に構成される。なお、第1及び第2セパレータ68、70は、例えば、カーボンセパレータ又は金属セパレータで構成される。
発電セル58の長辺方向(矢印C方向)の一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔72a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔76aが設けられる。
発電セル58の長辺方向の他端縁部(下端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)72b及び燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)76bが設けられる。
発電セル58の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔74aが設けられるとともに、前記発電セル58の短辺方向の他端縁部には、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔74bが設けられる。冷却媒体供給連通孔74a及び冷却媒体排出連通孔74bは、縦長形状に設定される。
電解質膜・電極構造体66は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜78と、前記固体高分子電解質膜78を挟持するアノード側電極80及びカソード側電極82とを備える。
第1セパレータ68の電解質膜・電極構造体66に向かう面68aには、燃料ガス供給連通孔76aと燃料ガス排出連通孔76bとを連通する燃料ガス流路84が形成される。この燃料ガス流路84は、例えば、矢印C方向に延在する溝部により構成される。第1セパレータ68の面68aとは反対の面68bには、冷却媒体供給連通孔74aと冷却媒体排出連通孔74bとを連通する冷却媒体流路86の一部が形成される。
第2セパレータ70の電解質膜・電極構造体66に向かう面70aには、例えば、矢印C方向に延在する溝部からなる酸化剤ガス流路88が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路88は、酸化剤ガス供給連通孔72aと酸化剤ガス排出連通孔72bとに連通する。第2セパレータ70の面70aとは反対の面70bには、第1セパレータ68の面68bと重なり合って冷却媒体流路86が一体的に形成される。図示しないが、第1及び第2セパレータ68、70には、シール部材が一体又は個別に設けられる。
図3に示すように、燃料電池スタック10は、例えば、エンドプレート62a、62bを端板とするケーシング89を備える。なお、ケーシング89に代えて、エンドプレート62a、62b間を図示しないタイロッドで連結して構成してもよい。
図1に示すように、エンドプレート62aには、冷却媒体入口96aと、冷却媒体出口96bとが設けられる。冷却媒体入口96aは、冷却媒体供給連通孔74aに連通する一方、冷却媒体出口96bは、冷却媒体排出連通孔74bに連通する。冷却媒体入口96a及び冷却媒体出口96bは、冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30を介してラジエータ24に連通している。
エンドプレート62bには、酸化剤ガス供給連通孔72aに連通する酸化剤ガス入口98a、燃料ガス供給連通孔76aに連通する燃料ガス入口100a、酸化剤ガス排出連通孔72bに連通する酸化剤ガス出口98b、及び燃料ガス排出連通孔76bに連通する燃料ガス出口100bが設けられる。
図3に示すように、燃料電池スタック10のエンドプレート62bには、加湿器36を構成する加湿器ジョイント部101が固定される。加湿器36内には、第1及び第2加湿部102a、102bが上下に配列して収容される。第1加湿部102a及び第2加湿部102bは、空気供給配管34と加湿空気供給配管38とに接続される。第1加湿部102a及び第2加湿部102bは、例えば、中空糸膜型加湿構造を採用することができる。
図4に示すように、加湿器ジョイント部101の底部には、排水容器104が一体形成される。排水容器104は、後述する樹脂製配管112から排出される水分を収容するための排水チャンバ106を有する。排水チャンバ106は、排水口106aを設けるとともに、前記排水口106aに接続される排水配管108を介して希釈流路41から希釈器57に連通する(図1参照)。排水口106aは、排水容器104の側部下端位置に且つ加湿器ジョイント部101の先端側(矢印L方向)に設けられる(図4参照)。
エンドプレート62bの酸化剤ガス出口98bには、樹脂製連結配管110が装着される。樹脂製連結配管110の一端110aは、酸化剤ガス排出連通孔72bの出口形状に対応して矩形状を有する一方、前記樹脂製連結配管110の他端110bは、リング状を有する。この樹脂製連結配管110の他端110bには、電気絶縁性配管、例えば、樹脂製配管112が連結される。
エンドプレート62bと加湿器ジョイント部101とは、樹脂製配管112を介して連結される。樹脂製配管112は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の絶縁材料で形成される。なお、樹脂製配管112は、金属製本体の表面に樹脂被膜を形成してもよい。
図4及び図5に示すように、樹脂製配管112は、円筒形状を有するとともに、大径側の一端112aは、樹脂製連結配管110の他端110bにOリング113を介して挿入される。一端112aには、小径側の他端112bが一体に設けられるとともに、前記他端112bの先端には、段部112cを介して最小径の突出端112dが形成される。
樹脂製配管112の内部には、酸化剤ガス排出連通孔72bからオフガス流入口40に向かって流通するオフガスの流れ方向(矢印L方向)上流側に第1内壁面114aが設けられる一方、前記オフガスの流れ方向下流側に第2内壁面114bが設けられる。第1内壁面114aにより形成される第1開口部116aの開口断面積は、第2内壁面114bにより形成される第2開口部116bの開口断面積よりも大きく設定される。
第1内壁面114aと第2内壁面114bとの境界領域には、前記第1内壁面114aから前記第2内壁面114bに向かって内方に傾斜する傾斜底面118aを有する複数の溝部118が形成される(図6参照)。溝部118間には、第1内壁面114aから第2内壁面114bに向かって内方に傾斜する傾斜内壁面120が形成される。
傾斜底面118aは、第2内壁面114bに近接するに従って傾斜角度が大きく設定されるとともに、溝部118の幅寸法が小さく設定される。この溝部118は、開口断面形状が台形状に設定される。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給機構18を構成する空気用ポンプ32が駆動され、酸化剤ガスである外部空気が吸引されて空気供給配管34に導入される。この空気は、空気供給配管34から加湿器36内に導入され、第1及び第2加湿部102a、102bを通って加湿空気供給配管38に供給される(図3参照)。
このため、使用前の空気には、オフガス中に含まれる水分が移動し、この使用前の空気が加湿される。加湿された空気は、加湿空気供給配管38からエンドプレート62bを通って燃料電池スタック10内の酸化剤ガス供給連通孔72aに供給される。
一方、図1に示すように、燃料ガス供給機構20では、遮断弁46の開放作用下に、燃料ガスタンク44内の燃料ガス(水素ガス)がレギュレータ48で降圧された後、エゼクタ50を通ってエンドプレート62bから燃料電池スタック10内の燃料ガス供給連通孔76aに導入される。
さらに、冷却媒体供給機構16では、冷媒用ポンプ26の作用下に、冷却媒体供給配管28からエンドプレート62aを通って燃料電池スタック10内の冷却媒体供給連通孔74aに冷却媒体が導入される。
図2に示すように、燃料電池スタック10内の各発電セル58に供給された空気は、酸化剤ガス供給連通孔72aから第2セパレータ70の酸化剤ガス流路88に導入され、電解質膜・電極構造体66のカソード側電極82に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔76aから第1セパレータ68の燃料ガス流路84に導入され、電解質膜・電極構造体66のアノード側電極80に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体66では、カソード側電極82に供給される空気中の酸素と、アノード側電極80に供給される燃料ガス(水素)とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極82に供給されて消費された空気は、酸化剤ガス排出連通孔72bに沿って流動した後、オフガスとしてエンドプレート62bからオフガス流入口40に排出される(図1参照)。
その際、カソード側電極82で発電により生成される生成水は、酸化剤ガス排出連通孔72bに導入される。酸化剤ガス排出連通孔72bでは、エンドプレート62b側に導入された生成水が、オフガスの流れに伴ってオフガス流入口40に排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、樹脂製配管112の内部において、第1内壁面114aにより形成される第1開口部116aの開口断面積は、第2内壁面114bにより形成される第2開口部116bの開口断面積よりも大きく設定されている。
従って、酸化剤ガス排出連通孔72bから樹脂製配管112の内部に導入されたオフガスは、第1内壁面114aから第2内壁面114bに向かって移動する際、開口断面積が小さくなるために流速が上がる。
しかも、樹脂製配管112の内部には、第1内壁面114aから第2内壁面114bに向かって内方に傾斜する傾斜底面118aを有する複数の溝部118が形成されている。このため、図4及び図6に示すように、樹脂製配管112の内部を流れる生成水は、容易に微細化されている。
これにより、生成水は、溝部118を通り飛散するとともに、オフガス流により飛沫化されてオフガス流入口40から加湿器36内に導入されている。特に、低負荷時においても、飛沫化された生成水を確実に吹き飛ばすことができ、適量の生成水を加湿器36側に良好に供給することが可能になる。
従って、低負荷時であっても、適量の生成水をオフガス流入口40から加湿器36の内部に円滑に送り込むことができる。このため、簡単且つコンパクトな構成で、加湿器36に生成水を確実に供給することが可能になり、良好な発電性能を確保することができるという効果が得られる。
さらに、傾斜底面118aは、第2内壁面114bに近接するに従って傾斜角度が大きく設定されるとともに、溝部118の幅寸法が小さく設定されている。この溝部118は、開口断面形状が台形状に設定されている。
これにより、図6に示すように、生成水は、傾斜底面118aに沿って樹脂製配管112の軸中央に導かれている。従って、樹脂製配管112内を流通するオフガスのガス流により飛沫化された生成水を、加湿器36に容易且つ確実に送ることが可能になる。
さらにまた、樹脂製配管112の他端112bの先端には、段部112cを介して最小径の突出端112dが形成されている。このため、第2内壁面114bの底面から排水チャンバ106に排出される生成水は、他端112bの外周面を伝って前記排水チャンバ106に連続することがない。すなわち、他端112bの連続性を断ち切ることができるという利点がある。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する樹脂製配管(電気絶縁性配管)130の一部省略斜視説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を構成する樹脂製配管112と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
樹脂製配管130は、比較的大径な一端130aと、比較的小径な他端130bと、前記他端130bの先端に段部130cを介して設けられる突出端130dとを有する。樹脂製配管130の内部には、オフガスの流れ方向(矢印L方向)に沿って第1内壁面132aと第2内壁面132bとが設けられる。
第1内壁面132aと第2内壁面132bとの境界領域には、前記第1内壁面132aから前記第2内壁面132bに向かって内方に傾斜する傾斜底面134aを有する複数の溝部134が形成される。溝部134間には、第1内壁面132aから第2内壁面132bに向かって内方に傾斜する傾斜内壁面136が形成される。
傾斜底面134aは、第2内壁面132bに近接するに従って傾斜角度が大きく設定されるとともに、溝部134の幅寸法が小さく設定される。この溝部134は、開口断面形状が三角形状に設定される(図8参照)。
このように構成される第2の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる他、特に溝部134の先端形状が鋭角(三角形状)であるため、生成水の流速を一層上げることができる。これにより、生成水をより飛沫化し易くなり、前記生成水を樹脂製配管130の軸中央に良好に導くことが可能になるという利点が得られる。
なお、この発明は、上記の各実施形態に限定されるものではない。例えば、溝部134は、断面台形状又は断面三角形状に限定されるものではなく、半円状であってもよい。また、溝部134は、樹脂製配管130の内面全周に設けられているが、下面にのみ設けてもよい。
10…燃料電池スタック 12…燃料電池システム
16…冷却媒体供給機構 18…酸化剤ガス供給機構
20…燃料ガス供給機構 24…ラジエータ
26、32…ポンプ 28…冷却媒体供給配管
30…冷却媒体排出配管 34…空気供給配管
36…加湿器 38…加湿空気供給配管
40…オフガス流入口 44…燃料ガスタンク
52…排出燃料ガス配管 58…発電セル
62a、62b…エンドプレート 66…電解質膜・電極構造体
68、70…セパレータ 72a…酸化剤ガス供給連通孔
72b…酸化剤ガス排出連通孔 74a…冷却媒体供給連通孔
74b…冷却媒体排出連通孔 76a…燃料ガス供給連通孔
76b…燃料ガス排出連通孔 78…固体高分子電解質膜
80…アノード側電極 82…カソード側電極
84…燃料ガス流路 86…冷却媒体流路
88…酸化剤ガス流路 101…加湿器ジョイント部
102a、102b…加湿部 104…排水容器
106…排水チャンバ 108…排水配管
112、130…樹脂製配管
114a、114b、132a、132b…内壁面
116a、116b…開口部 118、134…溝部
118a、134a…傾斜底面 120、136…傾斜内壁面

Claims (5)

  1. 複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通する加湿器が連結される燃料電池スタックであって、
    前記加湿器は、前記エンドプレートに連結され、前記反応ガスを前記加湿器内に導入する反応ガス流入口を有する加湿器ジョイント部と、
    前記加湿器ジョイント部の内部に収容され、前記反応ガス排出連通孔と前記反応ガス流入口とに連通する電気絶縁性配管と、
    を備え、
    前記電気絶縁性配管の内部には、前記反応ガス排出連通孔から前記反応ガス流入口に向かって流通する前記反応ガスの流れ方向上流側に第1内壁面が設けられる一方、前記反応ガスの流れ方向下流側に第2内壁面が設けられ、
    前記第1内壁面により形成される第1開口部の開口断面積は、前記第2内壁面により形成される第2開口部の開口断面積よりも大きく設定されるとともに、
    前記第1内壁面と前記第2内壁面との境界領域には、前記第1内壁面から前記第2内壁面に向かって内方に傾斜する傾斜底面を有する複数の溝部が形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記溝部間には、前記第1内壁面から前記第2内壁面に向かって内方に傾斜する傾斜内壁面が形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記傾斜底面は、前記第2内壁面に近接するに従って傾斜角度が大きく設定されるとともに、前記溝部の幅寸法が小さく設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記溝部は、開口断面形状が台形状に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記溝部は、開口断面形状が三角形状に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
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