JPH0663455A - スコールシャワ用のシャワノズル - Google Patents

スコールシャワ用のシャワノズル

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JPH0663455A
JPH0663455A JP4222842A JP22284292A JPH0663455A JP H0663455 A JPH0663455 A JP H0663455A JP 4222842 A JP4222842 A JP 4222842A JP 22284292 A JP22284292 A JP 22284292A JP H0663455 A JPH0663455 A JP H0663455A
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Takao Takeuchi
貴生 竹内
Hajime Naruse
一 鳴瀬
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T S HOKURIKU KK
Takara Standard Co Ltd
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T S HOKURIKU KK
Takara Standard Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨滴状のシャワの粒径を均一にする。 【構成】 ノズル管10に中子15を装填し、ノズル孔
12の内面に、案内溝12a、12a…を形成する。案
内溝12a、12a…は、ノズル孔12を通過する水流
の周速を抑制し、これを低下させるから、ノズル孔12
からの水は、均一な粒径からなる大粒のシャワとなって
飛散し、細かい霧状の水滴を伴わないようにすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、浴室やシャワユニッ
ト等において、単独に、または他のノズルと併せて設置
し、大粒で粒径の揃った雨滴状のシャワを作るためのス
コールシャワ用のシャワノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】シャワノズルは、遠心力を利用して水を
拡散する形式と、スリットまたは多数のノズル孔を介し
て水を拡散する形式とに大別することができ、特に前者
は、極く大粒の雨滴状のシャワを作ることができるの
で、いわゆるスコールシャワ用のシャワノズルとして知
られている。
【0003】このものは、ノズル管の内部に中子を有
し、中子は、供給された水に対して回転を与えることが
できる。中子を通過した水は、ノズル孔に向けて口径を
絞り込むことによって、回転を加速させ、ノズル孔を介
して一気に排出される。そこで、このとき排出される水
は、遠心力によって、大粒の雨滴状となってノズル孔か
ら円形に飛散する。なお、水の通路となるノズル孔の内
面は、流体抵抗を低くするために、平滑に仕上げられて
いるのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の技術によ
れば、ノズル孔から排出される水は、ノズル孔の中心部
において周速が相対的に遅く、外周部において最大とな
るので、シャワの粒径は、全体が一様なスコール状にな
らないという問題があった。すなわち、外周部の周速の
速い部分は、粒径が極端に小さくなり、水が霧状の水滴
となって飛散する一方、中心部の周速の遅い部分は、飛
散する力が弱いので、大きな粒径となってしまう傾向が
あるからである。なお、シャワの周辺に存在する粒径の
小さい霧状の水滴は、一般に、体感温度が低く、皮膚に
対する刺激が強過ぎるために、シャワの使用感を著るし
く害するものである。
【0005】そこで、この発明の目的は、ノズル孔の内
面に案内溝を形成することによって、霧状の水滴を伴わ
ない大粒の均一な粒径のシャワを発生させることができ
るスコールシャワ用のシャワノズルを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、排出側のノズル孔と内孔とを有
するノズル管と、ノズル管の導入側に装填する中子と、
ノズル管の導入側に接続するアダプタ管とを備え、中子
は、傾斜する複数の案内孔を外周部に形成し、ノズル管
は、ノズル孔に向って内孔の口径を絞るとともに、水流
の周速を抑制する案内溝をノズル孔の内面に形成するこ
とをその要旨とする。
【0007】なお、ノズル管は、アダプタ管に対して首
振り自在に接続することができる。
【0008】
【作用】かかる発明の構成によるときは、ノズル管は、
アダプタ管を介して給水配管に接続することができ、ノ
ズル管に送り込まれる水は、中子の案内孔を通過するこ
とにより、案内孔の向きに従って回転が与えられた上、
ノズル孔に進入する。このとき、内孔は、ノズル孔に向
って口径が絞られているから、内孔内を進行する水は、
十分に加速することができる。
【0009】一方、ノズル孔の内面には、水の周速を抑
制する案内溝が形成されているから、ノズル孔内におい
ては、水流の外周部における周速が極端に低下し、した
がって、水は、有害な霧状の水滴を伴うことなく、全体
として均一なシャワとなって外部に排出することができ
る。
【0010】なお、アダプタ管に対してノズル管を首振
り自在に接続するときは、シャワの方向を任意に調節す
ることが可能である。
【0011】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0012】スコールシャワ用のシャワノズルは、ノズ
ル管10と、アダプタ管20とを一体に組み立ててなる
(図1)。
【0013】ノズル管10は、内孔11と、内孔11に
連続するノズル孔12とを形成してなる。ノズル管10
の導入側の外周には、球面部13が形成され、排出側に
は、ノズル孔12に連続する開拡部12bを形成するよ
うにして、短いラッパ状のフランジ部14が形成されて
いる(図1、図2)。また、内孔11は、ノズル孔12
に向けて口径を絞るテーパ孔になっている。内孔11の
導入側の一部には、環状の段部11aが形成されてお
り、導入側の開口端寄りの内面には、リング溝11bが
形成されている。なお、ノズル孔12は、内孔11の最
小径部分と同径のストレート孔であり、その内面には、
案内溝12a、12a…が形成されている。各案内溝1
2aは、排出側に向けて深さを増すV字溝であり、ノズ
ル孔12の周方向に等間隔に設けられている。ただし、
各案内溝12aは、その深さを均一に形成してもよい。
【0014】内孔11の導入側には、中子15が装填さ
れている。
【0015】中子15は、厚い円板状に成形されてい
る。中子15の中心部には、中心孔15cが設けられ、
外周部には、案内孔15b、15b…が形成されている
(図2)。各案内孔15bは、外周側が開放された溝孔
であり、中心線CLに対して傾斜角θ1 を有するよう
に、斜めに形成されている(図2、図3)。したがっ
て、各案内孔15bと中心線CLとは、ねじれの関係に
ある。なお、中子15は、内孔11の段部11aに落し
込んだ上、リング溝11bに止め輪16を挿着すること
により、抜け止めがなされている。
【0016】アダプタ管20は、導入側の筒部22a
と、中間のナット部23と、排出側の筒部22bとから
なる(図1)。アダプタ管20には、ノズル管10に向
けて開拡するテーパ孔21が形成され、ノズル管10
は、テーパ孔21に対して球面部13の一部を挿入し、
球面部13がテーパ孔21に内接した状態で位置決めさ
れている。
【0017】ノズル管10とアダプタ管20とは、締結
ナット30を介して連結されている。
【0018】締結ナット30は、内側の中間部に摺接リ
ング32を保持し、その上下に異径の雌ねじ31、33
を形成する特殊ナットである。締結ナット30は、上側
の雌ねじ31に対し、アダプタ管20の排出側の筒部2
2bの外周に形成した雄ねじ24を螺合させることによ
り、アダプタ管20と結合している。なお、このとき、
ノズル管10は、摺接リング32を介してアダプタ管2
0側に押し付けられ、アダプタ管20に対し、首振り自
在に固定されている。また、アダプタ管20の筒部22
bの基部と排出側の端面とには、締結ナット30との間
に、それぞれオーリング25、26が装着されている。
【0019】締結ナット30には、押えリング40が付
属している。押えリング40は、外周に雄ねじ43aを
有する筒部43と、筒部43に連続するフランジ部42
とからなり、フランジ部42の外周には、ローレット4
2aが形成されている。また、押えリング40の内部に
は、排出側に向けて開拡する大口径のテーパ孔41が形
成されている。押えリング40は、筒部43の雄ねじ4
3aを締結ナット30の下側の雌ねじ33にねじ込むこ
とにより、締結ナット30の下端面とフランジ部42と
の間に固定部材Mを挟み込み、全体を固定することがで
きる。なお、このとき、ノズル管10には、押えリング
40による力は加わらず、ノズル管10は、テーパ孔4
1の内部において、任意に方向を調節することができ
る。また、フランジ部42の上面側には、パッキン44
を装着するのがよい。
【0020】このようなスコールシャワ用のシャワノズ
ルは、アダプタ管20を介して給水することにより、全
体に均一な粒径のシャワを発生させることができる。
【0021】アダプタ管20を介して供給された水は、
中子15の中心孔15cと案内孔15b、15b…とを
通過して、ノズル管10の内孔11に流入する。このと
き、中心孔15cを通過する水流は、中心線CLに沿っ
て直進する一方、案内孔15b、15b…を通過する水
流は、各案内孔15bの傾斜角θ1 に沿って斜行する
(図3、図4の矢印K、K…)。すなわち、中子15を
介してノズル管10の内孔11に流入する水は、その中
心部から外周部に向けて周速Vが増加するように、必要
十分な回転を与えられた上(図5(A)の実線)、ノズ
ル孔12に進入する。
【0022】一方、ノズル孔12には、内周に案内溝1
2a、12a…が形成されているから、ノズル孔12か
ら排出される水は、その外周部における周速Vが低下し
(同図の二点鎖線)、したがって、ノズル孔12を通過
した水は、その最大周速Vmによって定まる半径R1 の
円を描くように、シャワとなって飛散することができる
(図4)。
【0023】また、このときに得られるシャワの粒径δ
は、ノズル孔12の直径dの両端部においてシャープに
裁断された台形分布にすることができ(図5(B)の二
点鎖線)、したがって、シャワの周辺には、霧状の水滴
は殆ど発生しない。これに対し、ノズル孔12に案内溝
12a、12a…を設けないときは、水流の外周部にお
いて周速Vが最大となるために、粒径δは、ノズル孔1
2の直径dの両側にブロードに分布し(同図の実線)、
シャワは、大量の霧状の水滴を伴う。すなわち、案内溝
12a、12a…は、水流の外周部の周速Vを抑制する
ことにより、シャワの外部に霧状に水滴が飛散する領域
W1 を無視し得る程度に止めることができる(図4)。
【0024】
【他の実施例】ノズル孔12に設ける案内溝12a、1
2a…は、水流の周速を適当に抑制することができれば
よく、その形状は任意である(図6)。たとえば、断面
U字形の浅い案内溝12a、12a…を連続的に形成し
(同図(A))、断面U字形の深い案内溝12a、12
a…を対称的に形成し(同図(B))、または、断面角
形の案内溝12a、12a…を対称的に形成することが
できる(同図(C))。なお、いずれの場合にも、案内
溝12a、12a…は、形の整った円錐状に水流を飛散
させるために、2条以上を等間隔で配置するのがよい。
【0025】また、案内溝12a、12a…は、ノズル
孔12の内面において、中心線CLに対して平行に形成
するに代えて、やや傾けて形成してもよい。このとき、
各案内溝12aは、中子15の案内孔15bの傾斜角θ
1 と逆方向に傾けることにより、一層顕著な周速抑制効
果を実現することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ノズル管の内孔の導入側に中子を装填するととも
に、ノズル孔の内面に水流の周速を抑制する案内溝を形
成することによって、中子は、水流に回転を与え、ノズ
ル孔の案内溝は、水流の外周部の周速を下げることがで
きるので、粒径が小さい霧状の水滴がシャワの周辺に飛
散することがなく、したがって、水流全体を均一なスコ
ール状のシャワとして放出させることができるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成を示す縦断面図
【図2】 要部分解斜視説明図
【図3】 模式説明図(1)
【図4】 模式説明図(2)
【図5】 動作説明線図
【図6】 他の実施例を示す図2のX−X線矢視断面相
当図
【符号の説明】
10…ノズル管 11…内孔 12…ノズル孔 12a…案内溝 15…中子 15b…案内孔 20…アダプタ管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出側のノズル孔と内孔とを有するノズ
    ル管と、該ノズル管の導入側に装填する中子と、前記ノ
    ズル管の導入側に接続するアダプタ管とを備え、前記中
    子は、傾斜する複数の案内孔を外周部に形成し、前記ノ
    ズル管は、前記ノズル孔に向って前記内孔の口径を絞る
    とともに、水流の周速を抑制する案内溝を前記ノズル孔
    の内面に形成することを特徴とするスコールシャワ用の
    シャワノズル。
  2. 【請求項2】 前記ノズル管は、前記アダプタ管に対し
    て首振り自在に接続することを特徴とする請求項1記載
    のスコールシャワ用のシャワノズル。
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