JP2012037849A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012037849A
JP2012037849A JP2010180690A JP2010180690A JP2012037849A JP 2012037849 A JP2012037849 A JP 2012037849A JP 2010180690 A JP2010180690 A JP 2010180690A JP 2010180690 A JP2010180690 A JP 2010180690A JP 2012037849 A JP2012037849 A JP 2012037849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
development
carrier
housing
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010180690A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazufumi Kusakabe
一史 草壁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2010180690A priority Critical patent/JP2012037849A/ja
Publication of JP2012037849A publication Critical patent/JP2012037849A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 現像剤担持体を回転させて現像剤を像担持体と対向する現像領域に導いて現像を行い、現像後の現像剤を現像剤担持体により現像ハウジング内に戻すにあたり、温度等の環境条件が変動した場合にも、現像後の現像剤が現像ハウジング内に適切に戻されると共に、現像ハウジング内における現像剤中のトナーが外部に飛散するのを適切に抑制する。
【解決手段】 現像剤担持体12を回転させてトナーとキャリアを含む現像剤Dを像担持体1と対向する現像領域に導いて現像を行い、現像後の現像剤を現像剤担持体によって現像ハウジング11内に戻すようにした現像装置において、少なくとも現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する部分を線膨張係数の低い材料で形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置において像担持体に形成された静電潜像を現像するのに使用する現像装置及びこのような現像装置を用いた画像形成装置に関するものである。特に、現像ハウジング内に収容されたトナーとキャリアとを含む現像剤を、複数の磁極を有するマグネット部材が内周側に設けられた現像剤担持体の表面に保持させ、この現像剤担持体を回転させて現像剤を像担持体と対向する現像領域に導いて現像を行い、現像後における現像剤を現像剤担持体によって現像ハウジング内に戻すようにした現像装置において、温度等の環境条件が変動した場合においても、現像後の現像剤が現像剤担持体により現像ハウジング内に適切に戻されるようにすると共に、現像ハウジング内における現像剤中のトナーが外部に飛散するのを適切に抑制するようにした点に特徴を有するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、像担持体に形成された静電潜像を現像するのに様々な現像装置が使用されており、このような現像装置としては、現像剤にトナーだけを使用した1成分現像方式の現像装置の他に、トナーとキャリアとを含む現像剤を使用した2成分現像方式の現像装置が知られている。
そして、このような2成分現像方式の現像装置としては、現像ハウジング内に収容されたトナーとキャリアとを含む現像剤を混合攪拌させながら、この現像剤を、内周側に複数の磁極を有するマグネット部材が固定して設けられた現像剤担持体の表面に供給し、この現像剤担持体を回転させて、現像剤を像担持体と対向する現像領域に導き、現像剤担持体から現像剤中のトナーを像担持体に供給して現像を行った後、この現像剤担持体に残った現像剤を現像ハウジング内に戻すようにしたものが広く使用されている。
ここで、上記のように現像剤担持体から現像剤中のトナーを像担持体に供給して現像を行う際に現像剤中から遊離されたトナーや、また現像ハウジング内における現像剤の混合攪拌により現像剤から遊離したトナーが現像剤担持体と現像ハウジングとの隙間から像担持体と現像剤担持体との間に導かれ、これらのトナーが像担持体や現像剤担持体の回転に伴い、像担持体と現像剤担持体との間を通して外部に飛散して、現像ハウジングの外面や、トナー像を記録シート等に転写させる転写装置や、記録シートを案内する通紙ガイド等に付着して、画像形成装置内や記録シートが飛散したトナーで汚れたりするという問題があった。
このため、従来においては、特許文献1に示されるように、像担持体と現像剤担持体とが対向する現像位置よりも像担持体の回転方向下流側に非磁性のガイド部材を設け、このガイド部材と像担持体との間隔が、像担持体と現像剤担持体との間隔よりも狭い間隔になるようにし、このガイド部材によってトナーが外部に飛散するのを抑制するようにしたものが提案されている。
しかし、特許文献1に示されるように、像担持体との間隔が像担持体と現像剤担持体との間隔よりも狭い間隔になるようにガイド部材を設けることは困難であると共に、像担持体と対向するガイド部材の部分に飛散したトナーが付着して蓄積し、このように蓄積したトナーに像担持体に形成されたトナー像が接触して画像が乱れたりするという問題があり、さらに温度等の環境条件の変化によってガイド部材が変形し、トナーが外部に飛散するのを適切に抑制することができなくなったり、また飛散したトナーがガイド部材と像担持体との間に詰まったりするという問題があった。
また、特許文献2に示されるように、現像剤担持体によって像担持体に搬送させる現像剤の量を規制する規制部材よりも現像剤担持体の回転方向下流側直後の空間と、規制部材よりも現像剤担持体の回転方向上流側における現像ハウジング内とを連通させる圧抜き流路を設けて、現像ハウジング内において発生する気流を制御して、現像ハウジング内からトナーの粉煙が噴出するのを抑制したり、像担持体と現像剤担持体とが対向する現像位置よりも像担持体の回転方向上流側に生じる吹き出し気流を回収する回収流路を設け、吹き出し気流によってトナーの粉煙が噴出するのを抑制したりすることが提案されている。
しかし、特許文献2に示されるように、現像ハウジングに圧抜き流路や回収流路を形成することは非常に面倒でコストが高くつくと共に、これらの流路にトナーが付着して詰まったり、また温度等の環境条件の変化によって現像ハウジングに設けられた圧抜き流路や回収流路が変形したりすることにより、トナーが外部に飛散するのを適切に抑制することができなくなるという問題があった。
特開平8−334975号公報 特開2005−258275号公報
本発明は、現像ハウジング内に収容されたトナーとキャリアとを含む現像剤を、複数の磁極を有するマグネット部材が内周側に設けられた現像剤担持体の表面に保持させ、この現像剤担持体を回転させて、現像剤を像担持体と対向する現像領域に導いて現像を行い、現像後における現像剤を現像剤担持体により現像ハウジング内に戻すようにした現像装置及びこのような現像装置を用いて像担持体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成するようにした画像形成装置における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明は、上記のような現像装置において、環境条件等が変動した場合にも、現像後の現像剤が現像剤担持体によって現像ハウジング内に適切に戻されるようにすると共に、現像ハウジング内における現像剤中のトナーが外部に飛散するのを適切に抑制し、飛散したトナーが現像ハウジングの外面等に付着して、画像形成装置内や記録シートがトナーで汚れたりするのを適切に防止することを課題とするものである。
本発明の現像装置においては、上記のような課題を解決するため、現像ハウジング内に収容されたトナーとキャリアとを含む現像剤を、複数の磁極を有するマグネット部材が内周側に設けられた現像剤担持体の表面に保持させ、この現像剤担持体を回転させて、現像剤を像担持体と対向する現像領域に導いて現像を行い、現像後における現像剤を現像剤担持体によって現像ハウジング内に戻すようにした現像装置において、少なくとも現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する部分を線膨張係数の低い材料で形成するようにした。
また、上記のように現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する部分を、線膨張係数の低い材料で形成するにあたっては、特に、この現像剤担持体の内周側に固定して設けられたマグネット部材における磁極と対向する現像ハウジングの部分、すなわち現像剤担持体によって搬送される現像剤の磁気ブラシの穂が最も高くなる部分を、線膨張係数の低い材料で形成することが好ましい。
また、上記のように現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する部分を、線膨張係数の低い材料で形成するにあたっては、温度等の環境条件が変化した場合においても、現像剤担持体と線膨張係数の低い材料で形成された部分との間隔が安定して一定に保たれるようにするため、現像剤担持体と対向する現像ハウジングの部分に、線膨張係数の低い部材を位置決め固定させることが好ましい。
そして、本発明の画像形成装置においては、像担持体の表面に現像装置からトナーを供給して、像担持体の表面に形成された静電潜像を現像するにあたり、上記のような現像装置を用いるようにした。
本発明の現像装置においては、上記のように現像後における現像剤を現像剤担持体によって現像ハウジング内に戻すにあたり、少なくとも現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する部分を、線膨張係数の低い材料で形成したため、温度等の環境条件が変化した場合においても、現像後の現像剤が現像ハウジング内に戻される部分においては、上記の現像剤担持体と線膨張係数の低い材料で形成された現像ハウジングの部分との間隔が変化するのが抑制される。
このため、温度等の環境条件が変化した場合においても、現像後の現像剤が現像ハウジング内に戻される部分において、現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔が大きくなったり、小さくなったりすることがなく、現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔が一定した状態で維持され、現像後の現像剤が現像剤担持体によって現像ハウジング内に安定して戻されるようになると共に、現像ハウジング内における現像剤中のトナーが外部に飛散するのも抑制されるようになる。
特に、この現像剤担持体の内周側に固定して設けられたマグネット部材における磁極と対向する現像ハウジングの部分、すなわち現像剤担持体によって搬送される現像剤の磁気ブラシの穂が最も高くなる部分を、線膨張係数の低い材料で形成すると、現像剤の磁気ブラシの穂が最も高くなる部分において、現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔が一定した状態で維持され、現像後の現像剤が現像剤担持体によって現像ハウジング内により一層安定して戻されるようになると共に、現像ハウジング内において現像剤から遊離したトナーが、現像剤の磁気ブラシの穂が最も高くなる部分において抑止され、外部に飛散するのがより一層抑制されるようになる。
また、線膨張係数の低い部材を上記のような位置に位置決め固定させると、温度等の環境条件が変化した場合においても、現像剤担持体と線膨張係数の低い部材が設けられた部分との間隔が変化するのが一層抑制されるようになる。
そして、上記のような現像装置を用いた画像形成装置においては、像担持体に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成するにあたり、温度等の環境条件が変化した場合においても、現像後の現像剤が現像剤担持体によって現像ハウジング内に安定して戻されるようになると共に、現像ハウジング内における現像剤中のトナーが外部に飛散するのが抑制され、飛散したトナーが現像ハウジングの外面等に付着して、画像形成装置内や記録シートがトナーで汚れたりするということがなく、良好な画像形成が安定して行えるようになる。
本発明の一実施形態に係る現像装置を使用した画像形成装置の概略説明図である。 上記の画像形成装置に使用した現像装置において、現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する部分を線膨張係数の低い部材で構成した状態を示した部分縦断面説明図である。 図2に示した現像装置において、現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する部分に、線膨張係数の低い部材を位置決め固定される状態を示した部分横断面説明図である。 上記の画像形成装置に使用した現像装置において、現像後の現像剤が現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する一部に、線膨張係数の低い部材を設けた状態を示した部分縦断面説明図である。 図4に示した現像装置において、現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する一部に、線膨張係数の低い部材を位置決め固定される状態を示した部分横断面説明図である。 現像ハウジングがABS樹脂で構成された実験用の現像装置において、現像後の現像剤が現像ハウジング内に戻される部分における現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔Xが温度によってどのように変化するかを調べた結果を示した図である。 上記の実験用の現像装置において、現像後の現像剤が現像ハウジング内に戻される部分における現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔Xと発生する粉煙量[個]との関係を示した図である。 上記の実験用の現像装置において、現像剤担持体により像担持体と対向する部分に搬送させる現像剤搬送量と発生する粉煙量[個]との関係を示した図である。
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置及び現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置及び現像装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に係る画像形成装置においては、図1に示すように、回転する感光体ドラムからなる像担持体1の表面を帯電装置2によって帯電させた後、この像担持体1の表面にレーザ等を用いた潜像形成装置3により画像情報に応じた露光を行い、この像担持体1の表面に静電潜像を形成するようにしている。
そして、トナーとキャリアとを含む現像剤Dを収容させた現像装置10により現像剤D中のトナーを、上記の像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分に供給して、像担持体1の表面に静電潜像に対応したトナー像を形成するようにしている。
次いで、このように像担持体1の表面に形成されたトナー像を、ローラ状になった転写装置4と対向する位置に導くと共に、記録シート等の転写材5を所要間隔を介して設けられた一対の通紙ガイド6の間を通して、上記の像担持体1と転写装置4との間に導き、像担持体1の表面に形成されたトナー像を、上記の転写装置4によって転写材5に転写させるようにしている。
そして、転写後における像担持体1の表面にトナー回収装置7に設けられたクリーニング部材7aの端部を圧接させ、像担持体1の表面に残留しているトナーを、このクリーニング部材7aによって像担持体1の表面からトナー回収装置7に回収するようにしている。
ここで、上記の現像装置10においては、現像ハウジング11内にトナーとキャリアを含む現像剤Dを収容させると共に、現像ハウジング11の開口部分に、上記の像担持体1と対向するようにして、円筒状になった現像剤担持体12を回転可能に設けると共に、この現像剤担持体12の内周側に複数の磁極N,S,…を有するマグネット部材12aを設けている。
また、この現像装置10においては、現像ハウジング11の内部に現像剤担持体12の軸方向に沿った隔壁13を設け、この隔壁13により現像剤担持体12の軸方向に沿った第1現像剤搬送部14と第2現像剤搬送部15に分離させると共に、第1現像剤搬送部14と第2現像剤搬送部15に、それぞれ現像剤Dを混合攪拌させながら搬送させる第1攪拌搬送部材14aと第2攪拌搬送部材15aを設けている。
そして、上記の第1及び第2の攪拌搬送部材14a,15aを回転させて、現像剤Dを第1と第2の現像剤搬送部14,15内において逆方向に搬送させ、上記の隔壁13の両側の端部における循環口(図示せず)を通して、現像剤Dを上記の第1現像剤搬送部14と第2現像剤搬送部15との間で循環させると共に、第1現像剤搬送部14における現像剤Dを上記の第1攪拌搬送部材14aにより現像剤担持体12に供給するようにしている。
また、この現像装置10においては、前記のように現像剤D中のトナーを像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分に供給して、像担持体1の表面に静電潜像に対応するトナー像を形成するにあたり、上記のように現像剤Dが供給された現像剤担持体12を回転させ、この現像剤担持体12によって現像剤Dを像担持体1に搬送させる途中において、規制部材16により現像剤担持体12によって像担持体1に導かれる現像剤Dを規制するようにしている。
そして、このように規制部材16により規制された現像剤Dを現像剤担持体12によって像担持体1と対向する位置に導き、この現像剤D中におけるトナーを像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分に供給して、像担持体1の表面に静電潜像に対応するトナー像を形成するようにしている。
また、このようにして現像剤D中におけるトナーを像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分に供給して現像を行った後は、現像後における現像剤Dを回転する現像剤担持体12により現像ハウジング11との間の隙間を通して現像ハウジング11内に導き、上記のマグネット部材12aにおいて同極のN,Nが隣り合った部分における反発磁力により、現像後の現像剤Dを現像剤担持体12から離脱させて、上記の第1現像剤搬送部14内に戻すようにしている。
そして、この実施形態における現像装置10においては、図1に示すように、現像剤担持体12と像担持体1と対向する位置よりも像担持体1の回転方向上流側に向かうようにしてシート部材17を設け、このシート部材17により、像担持体1の回転方向上流側から現像剤D中におけるトナーが外部に飛散するのを防止している。
また、この実施形態の現像装置10においては、現像剤担持体12によって現像後における現像剤Dが戻される現像ハウジング11の部分を線膨張係数の低い部材18で構成し、現像後における現像剤Dが戻される現像ハウジング11の部分に存在する上記のマグネット部材12aの磁極Sと対向する現像ハウジング11の部分が線膨張係数の低い材料で構成されるようにした。
ここで、現像剤担持体12によって現像後における現像剤Dが戻される現像ハウジング11の部分を線膨張係数の低い部材18で構成するにあたり、この実施形態においては、図2及び図3に示すように、上記の現像ハウジング11において、現像後における現像剤Dが戻される現像ハウジング11の部分に、シール部材19を介して線膨張係数の低い部材18を接合させると共に、この線膨張係数の低い部材18の両側に取付部18aを設け、この取付部18aを上記の現像剤担持体12の回転軸12bに保持させて、この線膨張係数の低い部材18を現像後における現像剤Dを現像ハウジング11内に導く部分に位置決め固定させるようにした。
そして、上記のように現像後における現像剤Dが戻される現像ハウジング11の部分を線膨張係数の低い部材18で構成すると、温度等の環境条件が変化した場合においても、現像後における現像剤Dを現像ハウジング11内に導く部分、特に、マグネット部材12aの磁極Sと対向し、現像剤担持体12によって搬送される現像剤Dの磁気ブラシの穂が最も高くなる現像ハウジング11の部分において、現像剤担持体12と線膨張係数の低い部材18で構成された現像ハウジング11との間隔が変化するのが抑制される。
この結果、温度等の環境条件が変化した場合においても、現像後の現像剤Dが現像ハウジング11内に戻される部分において、現像剤担持体12と現像ハウジング11との間隔が大きくなったり、小さくなったりすることがなく、現像剤担持体12と現像ハウジング11との間隔が一定した状態で維持され、現像後の現像剤Dが現像剤担持体11によって現像ハウジング11内に安定して戻されるようになると共に、現像ハウジング11内における現像剤D中のトナーが現像剤担持体12内から流出して、現像ハウジング11と像担持体1との間から外部に飛散するのも抑制されるようになる。
特に、上記のように現像剤担持体12によって搬送される現像剤Dの磁気ブラシの穂が最も高くなる現像ハウジング11の部分において、現像剤担持体12と現像ハウジング11との間隔が一定に保たれると、現像後の現像剤Dが現像剤担持体12によって安定して現像ハウジング11内に導かれるようになると共に、上記の第1攪拌搬送部材14aにより現像ハウジング11内において舞い上がった現像剤D中のトナーが、このように現像剤Dの磁気ブラシの穂が最も高くなった部分において抑止され、上記のトナーが現像ハウジング11から流出して外部に飛散するのが適切に抑制されるようになる。
このため、上記のような現像装置10を用いた画像形成装置においては、温度等の環境条件が変化した場合においても、現像ハウジング11と像担持体1との間からトナーが外部に飛散して現像ハウジング11の外面や上記の通紙ガイド6等に付着するのが抑制され、画像形成装置内や転写材5がトナーで汚れたりするということがなく、良好な画像形成が安定して行えるようになる。
なお、上記の実施形態の現像装置10においては、現像後における現像剤Dが戻される現像ハウジング11の部分自体を線膨張係数の低い部材18で構成するようにしたが、このようなものに限定されず、現像後における現像剤Dが戻される現像ハウジング11の部分において、図示していないが、現像剤担持体と対向する現像ハウジングの部分だけを線膨張係数の低い部材で構成することも可能である。
さらに、図4及び図5に示すように、現像後における現像剤Dが戻される現像ハウジング11の部分において、上記のマグネット部材12aの磁極Sと対向し、現像剤担持体12によって搬送される現像剤Dの磁気ブラシの穂が最も高くなる現像ハウジング11の部分に凹所11aを設け、この凹所11a内に線膨張係数の低い部材18を装着させると共に、この線膨張係数の低い部材18の両側における取付部18aをそれぞれ現像ハウジング11の側壁の内面にねじ18b等で取り付けて位置決め固定させることもできる。
ここで、上記の線膨張係数の低い部材18を構成する材料としては、一般に現像ハウジング11に用いられているABS樹脂等と比べて、線膨張係数が半分以下の材料を用いるようにし、線膨張係数が25×10−6/K以下、好ましくは15×10−6/K以下、より好ましくは10×10−6/K以下の材料を用いるようにする。そして、この線膨張係数の低い部材18を構成する材料としては、例えば、PI(ポリイミド),PPS(ポリフェニレンスルファイド),セラミックス等を用いることができ、特に、成形性等の点からはPPSを用いることが好ましい。
次に、市販の画像形成装置(コニカミノルタ社製:bizhub 211)に使用される現像ハウジング全体がABS樹脂で構成された現像装置を改造したもの用いて実験を行い、上記のように現像後の現像剤が現像ハウジング内に戻される部分における現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔Xが、温度の変化によってどのように変化するかを調べ、その結果を図6に示した。
また、上記の現像装置を用いた画像形成装置において、現像装置における上記の間隔Xを変更させて画像形成を行い、発生する粉煙量[個]を測定して、その結果を図7に示した。なお、粉煙量については、光散乱式自動粒子計測器(リオン社製:パーティクルカウンターKC−03A)を用い、直径4.8mmの吸引面積、3000cc/minの吸引速度で20秒間吸引を行って測定した。
この結果、現像ハウジング全体がABS樹脂で構成された現像装置の場合、図6に示すように、温度の上昇に伴って現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔Xが増加し、またこのように現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔Xが増加すると、図7に示すように、発生する粉煙量[個]が増加することが分かった。
このため、上記の実施形態に示す現像装置のように、現像後における現像剤が戻される現像ハウジングの部分を線膨張係数の低い部材で構成し、温度の上昇に伴って現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔Xが増加するのを抑制するようにした場合、発生する粉煙量[個]が増加するのが抑制されることが分かる。
また、図7に示す結果から、現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔Xを小さくすると、発生する粉煙量[個]が減少することが分かる。しかし、この間隔Xを小さくしすぎると、現像剤担持体によって現像ハウジング内に戻される現像後の現像剤がこの部分に詰まって、現像後の現像剤が現像ハウジング内に適切に戻されなくなり、詰まった現像剤中のトナーが粉煙となって粉煙量[個]が増加するようになる。このため、現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔Xは、現像剤担持体によって現像ハウジング内に戻される現像後の現像剤がこの部分に詰まらない範囲において、小さくすることが好ましい。
また、上記の現像装置において、規制部材と現像剤担持体との間隔を変更させて、現像剤担持体により像担持体と対向する部分に搬送させる現像剤搬送量を変化させ、上記の場合と同様にして、発生する粉煙量[個]を測定し、その結果を図8に示した。
この結果、現像剤担持体によって像担持体と対向する部分に搬送させる現像剤搬送量を増加させると、発生する粉煙量[個]が減少することが分かった。
これは、現像剤搬送量を増加させると、現像剤担持体によって現像ハウジング内に戻される現像後における現像剤の量が増加し、この現像後における現像剤により現像剤担持体と現像ハウジングとの間の隙間が封止され、これにより現像ハウジング内において舞い上がった現像剤中のトナーが現像ハウジングから流出するのが抑制されたためであると考えられる。
しかし、現像剤担持体による現像剤搬送量を多くしすぎると、現像剤担持体と現像ハウジングとの間隔Xを小さくしすぎた場合と同様に、現像剤担持体によって現像ハウジング内に戻される現像後の現像剤がこの部分に詰まって、現像後の現像剤が現像ハウジング内に適切に戻されなくなり、詰まった現像剤中のトナーが粉煙となって粉煙量が増加するようになる。従って、粉煙量を減少させるためには、現像剤担持体によって現像ハウジング内に戻される現像後の現像剤がこの部分に詰まらない範囲において、現像剤搬送量を増加させることが好ましい。
1 像担持体
2 帯電装置
3 潜像形成装置
4 転写装置
5 転写材
6 通紙ガイド
7 トナー回収装置
7a クリーニング部材
10 現像装置
11 現像ハウジング
11a 凹所
12 現像剤担持体
12a マグネット部材
12b回転軸
13 隔壁
14 第1現像剤搬送部
14a 第1攪拌搬送部材
15 第2現像剤搬送部
15a 第2攪拌搬送部材
16 規制部材
17 シート部材
18 線膨張係数の低い部材
18a 取付部
18b ねじ
19 シール部材
D 現像剤
現像剤を現像ハウジング内に戻す部分に存在するマグネット部材の磁極

Claims (4)

  1. 現像ハウジング内に収容されたトナーとキャリアとを含む現像剤を、複数の磁極を有するマグネット部材が内周側に設けられた現像剤担持体の表面に保持させ、この現像剤担持体を回転させて、現像剤を像担持体と対向する現像領域に導いて現像を行い、現像後における現像剤を現像剤担持体によって現像ハウジング内に戻すようにした現像装置において、少なくとも現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する部分を線膨張係数の低い材料で形成したことを特徴とする現像装置。
  2. 現像後の現像剤が戻される現像ハウジングの部分において、現像剤担持体の内周側に固定して設けられた上記のマグネット部材における磁極と対向する現像ハウジングの部分を線膨張係数の低い材料で形成したことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 線膨張係数の低い部材を、現像後の現像剤が戻される現像ハウジングにおける現像剤担持体と対向する部分に位置決め固定させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 像担持体の表面に現像装置からトナーを供給して、像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する画像形成装置において、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
JP2010180690A 2010-08-12 2010-08-12 現像装置及び画像形成装置 Pending JP2012037849A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010180690A JP2012037849A (ja) 2010-08-12 2010-08-12 現像装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010180690A JP2012037849A (ja) 2010-08-12 2010-08-12 現像装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012037849A true JP2012037849A (ja) 2012-02-23

Family

ID=45849874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010180690A Pending JP2012037849A (ja) 2010-08-12 2010-08-12 現像装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012037849A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0344662A (ja) * 1989-07-12 1991-02-26 Konica Corp 現像装置
JP2005164737A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Kyocera Mita Corp 現像装置
JP2009204853A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0344662A (ja) * 1989-07-12 1991-02-26 Konica Corp 現像装置
JP2005164737A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Kyocera Mita Corp 現像装置
JP2009204853A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017142341A (ja) 攪拌搬送部材及び現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6349674B2 (ja) 画像形成ユニットおよび画像形成装置
JP5299365B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
EP2680086B1 (en) Developer storage body, image forming unit and image forming apparatus
JP4395764B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
EP2942671B1 (en) Developing unit, image forming unit, and image forming apparatus
JP6291958B2 (ja) 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2012037849A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2013037196A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
CN107870544B (zh) 显影装置以及具备该显影装置的图像形成装置
JP4731218B2 (ja) 現像装置
JP6646246B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2007033768A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
US9031475B2 (en) Developer containing chamber, developing device, process cartridge, and image forming apparatus
JP2011248169A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5064163B2 (ja) 現像装置、画像形成装置
JP2010072149A (ja) 粉体搬送装置
JP6848703B2 (ja) 現像装置、画像形成装置
JP4633419B2 (ja) 画像形成装置
JP2007298824A (ja) 現像装置
JP3889387B2 (ja) 現像装置
JP2017021278A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2007316344A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2005292593A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP2023055234A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130207

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140520