JP2012037424A - セラミック球体検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、セラミック球体を破壊することなく、表面層の内部の欠陥およびスノーフレークの有無を検出するセラミック球体検査装置を提供すること。
【解決手段】セラミック球体Sを所定の位置で自転可能に支持し、投光手段110の照射光を受光手段120で検出して表面層の内部状態を評価するセラミック球体検査装置100であって、受光手段120が投光手段110から照射される照射光のセラミック球体の表面での反射光を検出しないように構成されていること。
【選択図】図2

Description

本発明は耐摩耗性および耐久性に優れたセラミック球体の表面層の内部状態を検査するのに好適なセラミック球体検査装置に関するものである。
セラミック球体は、鋼等の金属に比べて製造コストが高いものの、高強度で耐摩耗性や剛性に優れているとともに、鋼に比べて比重が小さく、かつ絶縁性で耐食性が高いという特徴を備えている。
これらの特性を利用して、耐摩耗部材として、軸受やボールナット等の摺動装置や、高圧の流体を制御する流体弁の弁体等に使用されることで、軽量化を可能とするとともに、負荷荷重や繰り返し摺動による損傷や摩耗、腐食や電蝕による損傷等が抑制され、性能を長期にわたって維持することが可能となり、構成部品の長寿命化が図れるとともにメンテナンス作業が低減される。
特に、風力発電の発電機、空調装置の圧縮機、電気自動車やハイブリッド自動車等の各車両等、電気系統に近接しかつ温度、湿度等の変化が激しい環境で使用される軸受等では、腐食や電蝕による損傷等の影響が極めて大きく、製造コストの低い鋼等の金属に代えて維持コストを低くできるセラミック球体が採用されることも多くなっている。
また、特に高圧下で高速開閉する流体弁では剛性が高く軽量で長寿命の弁体が必須であり、弁体としてセラミック球体を採用するメリットも非常に大きい。
一般的なセラミックは、複数の原材料および焼結助剤を用いて焼結されており、例えば窒化珪素質焼結体の焼結に際しては、原材料である窒化珪素(Si)は、それ自身での固相焼結は起こりづらく、緻密な焼結体が得ることができないため、焼結助剤としてYなどの希土類酸化物や、Alなどの酸化物を混合して成形した後、液相焼結により緻密化し、窒化珪素質焼結体を得ている。
このように、複数の原材料や焼結助剤を用いて焼結した場合、条件によって表面や内部に微小な欠陥が発生しやすく、これらが存在すると、繰り返し荷重による疲労によって表面で剥離を起こす原因となる。
例えば、公知の特許文献1には、転動体表面のキズや亀裂などの欠陥が品質の信頼性の低下を招くため、焼結体の気孔率および粒界相中の最大気孔径について規定することで転がり寿命の優れた窒化珪素質焼結体製耐摩耗性部材が得られることが開示されている。
また、公知の特許文献2には、表面から深さ1mmの範囲にマイクロポア(微小な欠陥に相当する微細気孔)の集合体で構成された白い樹枝状に観察される組織に着目し、該マイクロポアの集合体がある特定の大きさ以下であれば、ボールの全表面積に対して占める面積割合に関係なく、軸受材料として使用する上で支障となる転がり疲労による剥離を生じさせることが開示されている。
さらに、本発明者らは鋭意研究を行った結果、これらの欠陥を可能な限り低減するだけでは、耐摩耗性および耐久性の向上に不十分であることが判明した。
即ち、これらの欠陥は走査電子顕微鏡(SEM)で観察可能な欠陥であるが、それ以外にSEMでは観察できず、光学顕微鏡で観察される白色斑点(スノーフレーク)の有無が耐摩耗性および耐久性に非常に大きな影響を及ぼしていることを見出した。
このスノーフレーク部分は、図1に示すように、SEM観察では全く見られないのに対し、光学顕微鏡では明確に観察される。
このスノーフレークはSEM観察では見られないことから、特許文献2で開示されているマイクロポアの集合体からなる白い樹枝状のものではなく、スノーフレーク部分は、それ以外の部分と結晶粒界相のわずかな組成の違いがある部分と考えられ、このわずかな組成の違いが耐摩耗性および耐久性に大きく影響している。
また、耐摩耗部材として使用される場合には、部材表面および表面近傍に存在するキズ、亀裂、気孔等の欠陥だけでなく、スノーフレークが耐摩耗性および耐久性に大きく影響を与えるため、表面および表面近傍の欠陥およびスノーフレークの有無が重要であり、焼結助剤組成の限定、かさ密度、平均結晶粒径をある特定の範囲内に調整し、限定した条件で製造することにより、表面から250μmの深さまでの欠陥およびスノーフレークのない組織とすることが可能であることを見出した。
このような、本発明者が見出した特性を考慮してセラミック球体を製品として検査する場合、表面近傍に存在するキズ、亀裂、気孔等の欠陥だけでなく、スノーフレークがないことを、破壊することなく観察して検査するための手段が必要となる。
セラミック球体を破壊することなく検査するものとして、例えば特許文献3に示すような、セラミック球体の表面を光学的に観察する装置や、特許文献4に示すような、セラミック球体の表面および表面層の内部を超音波によって観察する装置が公知である。
特開2002−326875(全頁、図2) 特開平6−329472(全頁、図1) 特開2008−51619(全頁、図1、図3) 特開2010−127621(全頁、図2)
しかしながら、上記の特許文献3のような光学的に観察する装置では、表面からの反射光を検出しているため、表面に現れた欠陥やスノーフレーク等の色調の相違を検出することは可能であるが、表面には現れない表面層の内部の欠陥やスノーフレーク等を観察することができないという問題があった。
また、特許文献4のような超音波によって観察する装置では、超音波の反射が異なるキズ、亀裂、気孔等であれば表面層の内部のものを検出することが可能であるが、前述したような結晶粒界相のわずかな組成の相違に基づき形成されるスノーフレークは超音波の反射による検出が困難であった。
そこで、本発明の目的は、簡単な構成で、セラミック球体を破壊することなく、表面層の内部の欠陥およびスノーフレークの有無を検出するセラミック球体検査装置を提供することにある。
本請求項1に係る発明は、セラミック球体を所定の位置で自転可能に支持する回転支持手段と、セラミック球体の表面に向けて照射光を照射する投光手段と、セラミック球体からの反射光を検査光として検出する受光手段と、該受光手段からの検出出力を受けてセラミック球体の表面層の内部状態を評価する処理手段とを備えたセラミック球体検査装置であって、前記受光手段が、前記投光手段から照射される照射光のセラミック球体の表面での反射光を検出しないように構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記投光手段が、光源と、該光源の光を照射光としてセラミック球体の表面に導く投光部とを有し、前記受光手段が、光量検出部と、前記セラミック球体からの検査光を光量検出部に導く受光部とを有し、前記投光部あるいは受光部の少なくとも一方が、先端にセラミック球体の表面と接触可能な接触面を有していることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の構成に加え、前記受光部が、セラミック球体の中心を通る断面の外周円の半円周にわたって複数設けられており、前記回転支持手段が、前記受光部の設けられた外周円に対し直角方向にセラミック球体を自転させるように構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の構成に加え、前記受光部が、セラミック球体の中心を通る断面の外周円の一部に沿って複数設けられており、前記回転支持手段が、前記受光部の設けられた外周円に対し直角方向にセラミック球体を自転させるとともに、自転で一周したときに前記複数の受光部の幅分だけずれるように、前記受光部の設けられた外周円方向にセラミック球体を回転させるように構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の構成に加え、前記受光部が、1つのみ設けられており、前記回転支持手段が、所定の方向にセラミック球体を自転させるとともに、該自転方向と直角方向にわずかに回転させるように構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の構成に加え、前記投光部が、前記複数の受光部と同じ個数設けられ、1個ずつそれぞれ隣接するように設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の構成に加え、前記回転支持手段が、間欠的に駆動可能に構成され、前記投光部あるいは受光部の少なくとも一方が、セラミック球体の表面方向に進退可能に構成され、前記投光部あるいは受光部の少なくとも一方の先端の接触面が、前記回転支持手段の駆動停止時にセラミック球体の表面に密着し、前記回転支持手段の駆動時にセラミック球体の表面から離脱するように構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明のセラミック球体検査装置によれば、受光手段が投光手段から照射される照射光のセラミック球体の表面での反射光を検出しないため、検出される検査光は、セラミック球体の表面層の内部に透過し拡散した照射光の内部からの反射光のみとなり、表面層の内部の欠陥や、結晶粒界相のわずかな組成の相違に基づき形成されるスノーフレークの有無を、セラミック球体を破壊することなく、かつ、表面状態に左右されることなく正確に検出することができる。
また、セラミック球体の材質や焼結条件に応じて光の透過率が決定されるため、複数箇所を検出した全体的な検査光の多寡を観察することで、セラミック球体の材質や焼結の良否を検査することもできる。
本請求項2に係る構成によれば、投光部あるいは受光部の少なくとも一方が、先端にセラミック球体の表面と接触可能な接触面を有していることにより、投光部と受光部が近接していても、投光部から照射される照射光のセラミック球体の表面での反射光を、確実に受光部で検出されないようにすることができる。
本請求項3に係る構成によれば、セラミック球体を1回転自転させるだけで、セラミック球体の全表面を観察することができ、セラミック球体を効率よく検査することができる。
本請求項4に係る構成によれば、投光部および受光部の数を少なくすることができ、装置全体が簡素化され、コストが低減される。
本請求項5に係る構成によれば、投光部および受光部をそれぞれ1つとすることができ、さらに装置全体が簡素化され、コストが低減されるとともに、複数の投光部および受光部の光量や感度の調整が一切不要となり、検査精度の維持メンテが容易となる。
本請求項6に係る構成によれば、投光部と受光部の位置関係による、検出感度等の調整が不要となり、検査精度の維持メンテが容易となる。
本請求項7係る構成によれば、投光部あるいは受光部の少なくとも一方の先端の接触面が、セラミック球体の表面との摺動で破損したり摩耗したりすることなく、検査精度の維持メンテが容易となる。
セラミック体のスノーフレーク部分の光学顕微鏡写真。 本発明の第1実施例であるセラミック球体検査装置の概略側面図。 本発明の第1実施例であるセラミック球体検査装置の概略平面図。 本発明の第2実施例であるセラミック球体検査装置の概略平面図。 本発明の第2実施例であるセラミック球体検査装置の概略正面図。 本発明の第3実施例であるセラミック球体検査装置の概略平面図。 本発明の第3実施例であるセラミック球体検査装置の他の実施形態の概略平面図。 本発明のセラミック球体検査装置の他の実施形態の概略図。 本発明のセラミック球体検査装置のさらに他の実施形態の概略図。
そこで、本発明のセラミック球体検査装置について説明する。
本発明の第1実施例であるセラミック球体検査装置100は、図2、図3に示すように、被検査体であるセラミック球体Sを所定の位置で自転可能に支持する回転支持手段と、セラミック球体Sの表面に向けて照射光を照射する投光手段110と、セラミック球体Sからの反射光を検査光として検出する受光手段120と、該受光手段120からの検出出力を受けてセラミック球体Sの表面層の内部状態を評価する処理手段140とを有している。
回転支持手段は、1つの駆動ローラ131と複数の従動ローラ132とからなり、複数の従動ローラ132が保持体134に回転可能に軸支されている。
保持体134は、その揺動軸135を中心に揺動支持部133に揺動可能に支持されることで、セラミック球体Sを1つの駆動ローラ131と複数の従動ローラ132の間に自転可能に保持するとともに、セラミック球体Sを保持から解放可能に構成されている。
投光手段110は、光源111と、該光源111の光を照射光としてセラミック球体Sの表面に導く投光部112とを有している。
受光手段120は、光量検出部121と、セラミック球体Sからの検査光を光量検出部121に導く受光部122とを有している。
投光部112と受光部122の先端は、セラミック球体Sの表面と接触可能な接触面をなしており、保持体134に、図示しない進退機構によってセラミック球体Sの表面方向に進退可能に保持されている。
光源111は、照射光が表面層の内部まで透過する波長を含み、内部で乱反射、拡散して受光部122に到達する光量を有するものであれば良く、最適な波長のみを効率的に出力可能なレーザー光源や、安価で光量の大きなハロゲン光源等、いかなる光源であっても良い。
例えば、前述した、本発明者が見出した窒化珪素焼結体は表面および表面近傍の欠陥およびスノーフレークの有無について観察する場合、ハロゲン光で約250μmまで透過可能であり、500nm〜800nmの波長の光で観察できることから、一般的なハロゲン光源等を採用し、レーザー等のコストの高い光源としたり、複雑な光学システム等を設けなくても良い。
また、投光部112と受光部122は、接触面以外からの光を遮断可能に構成されていれば良く、例えば光ファイバー等を用いれば良い。
駆動ローラ131は、間欠的に駆動可能に構成され、投光部112と受光部122の先端の接触面が駆動ローラ131の駆動停止時にセラミック球体Sの表面に密着して表面層の内部を光学的に観察し、駆動ローラ131の駆動時にセラミック球体Sの表面から離脱することを繰り返す。
以上の構成で、セラミック球体Sの表面の多数の箇所において、表面からの反射光を検出することなく、表面層の内部に透過し拡散した照射光の内部からの反射光のみを観察することができる。
このことで、表面層の内部の欠陥や結晶粒界相のわずかな組成の相違に基づき形成されるスノーフレークFを、セラミック球体を破壊することなく、かつ、表面状態に左右されることなく、受光手段が検出する検査光の変化として正確に検出することができるとともに、全体的な検査光の多寡を観察することで、セラミック球体の材質や焼結の良否を検査することもできる。
なお、本実施例では、投光部112と受光部122が一体となって、保持体134にセラミック球体Sの表面方向に進退可能に保持されているが、投光部112あるいは受光部122のいずれか一方のみが進退可能に保持されも良く、両方をセラミック球体Sの表面に接触させた状態で固定されていても良い。
また、投光部112と受光部122の先端の距離が表面からの反射光を検出しない程度に離れていれば、投光部112と受光部122の両方がセラミック球体Sの表面に接触しない位置で固定されていても良い。
投光部112と受光部122の両方が固定されている場合は、駆動ローラ131は間欠駆動でなく連続的に駆動されても良い。
また、セラミック球体検査装置100は、前述した本発明者が見出した窒化珪素焼結体からなる球体だけではなく、他の組成、製造法による窒化珪素焼結体や、例えばアルミナ、ジルコニア、サイアロン等を主成分とするセラミック等、照射光が表面層の内部まで透過する材質からなるものであれば、いかなるセラミック球にも適用可能である。
例えば、ハロゲン光源を照射した場合、アルミナであれば3〜8mm程度、ジルコニアであれば2〜3mm程度透過可能な材質が知られており、これらの材質の検査が可能である。
次に、セラミック球体Sの表面全体をくまなく観察するための構成を有する実施例について説明する。
本発明の第2実施例であるセラミック球体検査装置200は、回転支持手段については第1実施例と同様に、1つの駆動ローラ231と複数の従動ローラ232とからなり、複数の従動ローラ232が保持体234に回転可能に軸支されている。
そして、投光部212と受光部222は、図4、図5に示すように、セラミック球体Sの中心を通り、かつ、自転方向と直角の断面の外周円の半円周にわたるように複数設けられている。
このことで、セラミック球体Sを1回転自転させるだけで、全表面を観察することができ、セラミック球体Sを効率よく検査することができる。
なお、投光部212および受光部222は、図示では分かりやすくするために太く描いているが、光ファイバー等の細いものを用いることで、図示以上に多く設けることができる。
また、投光部212を受光部222よりも少ない数としても良い。
本発明の第3実施例であるセラミック球体検査装置300は、図6に示すように、回転支持手段は、1つの駆動ローラ331と複数の従動ローラ332とからなり、複数の従動ローラ332は平行な回転軸線C2周りに回転可能に保持体334に軸支されており、駆動ローラ331は複数の従動ローラ332の回転軸線C2と所定の角度θだけ傾いた回転軸線C1周りに回転可能に構成されている。
そして、投光部312と受光部322は、セラミック球体Sの中心を通り、かつ、自転方向と直角の断面の外周円に沿って複数設けられている。
駆動ローラ331の回転軸線C1の傾き角度θは、セラミック球体Sを自転で一周させたとき、複数の受光部322の幅分だけずれるように設定されている。
全表面を観察するためには、セラミック球体Sを複数回自転させる必要があるが、第2実施例より少ない数の受光部322で全表面を観察することができる。
なお、第2実施例と同様に、投光部312および受光部322は、図示では分かりやすくするために太く描いているが、光ファイバー等の細いものを用いることで、図示以上に多く設けることができる。
また、投光部312を受光部322よりも少ない数としても良い。
さらに、図7に示すように、投光部312と受光部322をそれぞれ1個ずつとし、駆動ローラ331の回転軸線C1の傾き角度θをごくわずかなものとしても良い。
このことで、複数の投光部および受光部の光量や感度を調整する作業が一切不要となり、検査精度の維持メンテが容易となる。
なお、回転支持手段は、上記実施例1乃至実施例3と同様の動作でセラミック球体Sを所定の位置で自転可能に支持するものであれば、上記実施例のものに限定されず、いかなる構成であっても良い。
例えば、図8に示すように、セラミック球体Sを回転可能に支持する従動ローラ432のうちの対向する2個を、縦方向に延びる回転軸437を持つ円錐台形状のものとしても良い。
この構成で、対向する2個の従動ローラ432の回転軸437に、それぞれ歯車436を偏心量rだけ偏心させて取り付け、2個の従動ローラ432の回転速度をそれぞれ周期的に変動させることで、セラミック球体Sを自転させるとともに捻り運動を加えてセラミック球体Sの表面全体をくまなく観察することができる。
また、図9に示すように、駆動ローラ531を平行溝538とネジ溝539を有する軸状に形成し、複数のセラミック球Sを連続的に検査できるようにしても良い。
図9に示す実施形態では、軸状の駆動ローラ531の約半周にわたって円周方向に延びる複数の平行溝538が形成されており、該平行溝538に連続して残りの約半周で隣接する平行溝538と接続するように延びる複数のネジ溝539が形成されている。
そして、各平行溝538に対応してそれぞれ受光部522が設けられており、セラミック球Sは受光部522の位置において、平行溝538によって自転し、ネジ溝539によって駆動ローラ531の軸方向に移動するととともに、自転軸が変更される。
このことで、セラミック球Sは、図9における左方向から連続的に導入され、順次右方向の平行溝538部分に送られ、それぞれの平行溝538に対応した受光部522によって、順次自転軸を変更しながら観察され、連続的に全球面が観察される。
なお、図8、図9に示すような、回転支持手段の他の実施態様においても、受光部および投光部の個数は1つでも複数でも良く、また、駆動ローラが間欠駆動され、受光部および投光部がセラミック球Sの表面方向に進退可能に構成され、駆動ローラの停止時にのみセラミック球Sの表面に密着するように構成されても良い。
100、200、300 ・・・セラミック球体検査装置
110 ・・・投光手段
111 ・・・ハロゲン光源
112、212、312 ・・・投光部
120 ・・・受光手段
121 ・・・光量検出部
122、222、322 、522 ・・・受光部
131、231、331、431、531 ・・・駆動ローラ
132、232、332、432 ・・・従動ローラ
133 ・・・揺動支持部
134 ・・・保持体
135 ・・・揺動軸
436 ・・・歯車
437 ・・・回転軸
538 ・・・平行溝
539 ・・・ネジ溝
S ・・・セラミック球体
F ・・・スノーフレークF

Claims (7)

  1. セラミック球体を所定の位置で自転可能に支持する回転支持手段と、セラミック球体の表面に向けて照射光を照射する投光手段と、セラミック球体からの反射光を検査光として検出する受光手段と、該受光手段からの検出出力を受けてセラミック球体の表面層の内部状態を評価する処理手段とを備えたセラミック球体検査装置であって、
    前記受光手段が、前記投光手段から照射される照射光のセラミック球体の表面での反射光を検出しないように構成されていることを特徴とするセラミック球体検査装置。
  2. 前記投光手段が、光源と、該光源の光を照射光としてセラミック球体の表面に導く投光部とを有し、
    前記受光手段が、光量検出部と、前記セラミック球体からの検査光を光量検出部に導く受光部とを有し、
    前記投光部あるいは受光部の少なくとも一方が、先端にセラミック球体の表面と接触可能な接触面を有していることを特徴とする請求項1に記載のセラミック球体検査装置。
  3. 前記受光部が、セラミック球体の中心を通る断面の外周円の半円周にわたって複数設けられており、
    前記回転支持手段が、前記受光部の設けられた外周円に対し直角方向にセラミック球体を自転させるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセラミック球体検査装置。
  4. 前記受光部が、セラミック球体の中心を通る断面の外周円の一部に沿って複数設けられており、
    前記回転支持手段が、前記受光部の設けられた外周円に対し直角方向にセラミック球体を自転させるとともに、
    自転で一周したときに前記複数の受光部の幅分だけずれるように、前記受光部の設けられた外周円方向にセラミック球体を回転させるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセラミック球体検査装置。
  5. 前記受光部が、1つのみ設けられており、
    前記回転支持手段が、所定の方向にセラミック球体を自転させるとともに、該自転方向と直角方向にわずかに回転させるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセラミック球体検査装置。
  6. 前記投光部が、前記複数の受光部と同じ個数設けられ、1個ずつそれぞれ隣接するように設けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のセラミック球体検査装置。
  7. 前記回転支持手段が、間欠的に駆動可能に構成され、
    前記投光部あるいは受光部の少なくとも一方が、セラミック球体の表面方向に進退可能に構成され、
    前記投光部あるいは受光部の少なくとも一方の先端の接触面が、前記回転支持手段の駆動停止時にセラミック球体の表面に密着し、前記回転支持手段の駆動時にセラミック球体の表面から離脱するように構成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載のセラミック球体検査装置。
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