JP2012037018A - ねじの抜け落ち規制構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用性のあるねじを用いても、ねじ挿通孔に軸が挿通された状態のねじが対象物から離脱した場合に、該ねじがねじ挿通孔から抜け落ちることを抑制することが可能なねじの抜け落ち規制構造を提供する。
【解決手段】ねじの抜け落ち規制構造は、キャリッジ16のセンサー収容部24を閉塞する閉塞位置と該センサー収容部24を開放する開放位置との間で回動可能に構成されたカバー部材26に設けられ、該カバー部材26をキャリッジ16に取着ねじ27によって取着する際に、該取着ねじ27の軸が挿通されるねじ挿通孔と、該ねじ挿通孔に軸が挿通された状態の取着ねじ27がキャリッジ16から離脱した場合にねじ挿通孔から抜け落ちることを規制する規制部31とを備える。ねじ挿通孔は、取着ねじ27の軸を挿抜自在とするようにカバー部材26に設けられ、規制部31は、ねじ挿通孔に対向するようにカバー部材26に対して一体に設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、ねじの抜け落ち規制構造に関する。
従来、ねじの抜け落ち規制構造として、例えば特許文献1に示すネジの脱落防止構造が知られている。この特許文献1のネジの脱落防止構造は、ネジ孔におけるネジが挿入される側を広くしたテーパー面形状の孔にすると共に、そのネジ孔の最小径Nと、ネジの丸棒の径Kと、そのネジのネジ山の径Mとの関係が、K<N<Mとなるようにして、ネジ孔からのネジの脱落を防止している。
特開平8−42546号公報
ところで、特許文献1のネジの脱落防止構造では、上記したK<N<Mの関係が成り立つ条件を満たさなければならないため、こうした条件に合う特殊なネジを用いなければならないという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、汎用性のあるねじを用いても、ねじ挿通孔に軸が挿通された状態のねじが対象物から離脱した場合に、該ねじがねじ挿通孔から抜け落ちることを抑制することが可能なねじの抜け落ち規制構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のねじの抜け落ち規制構造は、ねじによって対象物に取着される取着位置と該取着位置から離間した非取着位置との間で移動可能に構成された取着部材に設けられ、該取着部材を前記対象物に前記ねじによって取着する際に、該ねじの軸が挿通されるねじ挿通孔と、該ねじ挿通孔に前記軸が挿通された状態の前記ねじが前記対象物から離脱した場合に前記ねじ挿通孔から抜け落ちることを規制する規制部とを備えたねじの抜け落ち規制構造であって、前記ねじ挿通孔は、前記ねじの前記軸を挿抜自在とするように前記取着部材に設けられ、前記規制部は、前記ねじ挿通孔に対向するように前記取着部材に対して一体に設けられている。
この発明によれば、汎用性のあるねじを用いても、ねじ挿通孔に軸が挿通された状態のねじが対象物から離脱した場合に、規制部により、該ねじがねじ挿通孔から抜け落ちることを抑制することが可能となる。
本発明のねじの抜け落ち規制構造において、前記規制部は、前記ねじ挿通孔に前記軸が挿通された状態の前記ねじの頭が当接する当接部と、該当接部と前記取着部材における前記ねじ挿通孔が開口した開口面とを連結する連結部とを備え、前記当接部から前記開口面までの距離は、前記ねじの全長よりも短くなるように設定されている。
この発明によれば、ねじの頭が当接部に当接した状態では、該ねじの軸がねじ挿通孔に挿通された状態となるため、ねじがねじ挿通孔から抜け落ちることを効果的に抑制することが可能となる。
本発明のねじの抜け落ち規制構造において、前記取着部材は、鉛直方向と交差する方向に延びる軸部を中心に前記取着位置と非取着位置との間で回動可能に構成されている。
この発明によれば、軸部を中心に取着部材を取着位置と非取着位置との間で回動させる際には、ねじがねじ挿通孔から抜け落ち易くなるが、このような場合でも規制部によって該ねじがねじ挿通孔から抜け落ちることを抑制することが可能となる。
本発明のねじの抜け落ち規制構造において、前記規制部は、前記取着部材が前記取着位置と非取着位置との間で回動される際に、鉛直方向の下側から前記ねじを支持する。
この発明によれば、取着部材が取着位置と非取着位置との間で回動される際に、規制部によってねじが鉛直方向の下側から支持されるため、該ねじがねじ挿通孔から抜け落ちることを効果的に抑制することが可能となる。
本発明のねじの抜け落ち規制構造において、前記取着部材は、前記対象物に対して開閉自在に取着されるカバー部材によって構成され、前記カバー部材が最大限開放された状態では、前記ねじのねじ先が上側を向く。
この発明によれば、カバー部材が最大限開放された状態では、ねじのねじ先が上側を向くため、該ねじがねじ挿通孔から抜け落ち易くなるが、このような場合でも規制部によって該ねじがねじ挿通孔から抜け落ちることを抑制することが可能となる。
実施形態のインクジェット式プリンターの斜視図。 同プリンターのキャリッジの要部斜視図。 同キャリッジのセンサー収容部の拡大斜視図。 同カバー部材を外側から見たときの斜視図。 同カバー部材を内側から見たときの斜視図。 同カバー部材の規制部とねじとの位置関係を示す側面図。 同キャリッジにおいて、センサー収容部のカバー部材が閉塞位置にあるときの状態を示す要部拡大断面図。 同キャリッジにおいて、センサー収容部のカバー部材が開放位置にあるときの状態を示す要部拡大断面図。
以下、本発明のねじの抜け落ち規制構造を記録装置の一種であるインクジェット式プリンターに適用した一実施形態について、図面に従って説明する。また、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は図1に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンター11は、本体フレーム12を備えている。本体フレーム12の下部には、その長手方向である左右方向に沿って支持台13が延設されている。支持台13上には、図示しない紙送り機構により記録用紙Pが後方側から前方側に向かう方向(副走査方向)に沿って給送されるようになっている。
本体フレーム12における支持台13の上方には、該支持台13の長手方向(左右方向)に沿って主ガイド軸14が延設されている。さらに、本体フレーム12における主ガイド軸14の上方には、該主ガイド軸14と平行に副ガイド軸15が延設されている。主ガイド軸14には、該主ガイド軸14の軸方向(左右方向)に沿って往復移動可能に対象物としてのキャリッジ16が支持されている。
すなわち、キャリッジ16の後面下部には左右一対の軸受部16aが設けられるとともに、該各軸受部16aには主ガイド軸14が摺動可能に嵌合している。また、キャリッジ16の後端上部には、副ガイド軸15に対して後側から摺動可能に係合する係合部16bが設けられている。そして、係合部16bは、キャリッジ16の自重により、副ガイド軸15に対して常に荷重をかけながら当接している。
本体フレーム12における主ガイド軸14の両端部のやや上側の位置には、駆動プーリー17a及び従動プーリー17bが回転自在に支持されている。駆動プーリー17aにはキャリッジ16を主ガイド軸14に沿って往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター18の出力軸が連結されている。
そして、両プーリー17a,17b間には一部がキャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト19が掛装されている。したがって、キャリッジ16は、主ガイド軸14及び副ガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモーター18の駆動力により無端状のタイミングベルト19を介して左右方向に往復移動されるようになっている。
キャリッジ16の下面側には記録ヘッド20が支持されるとともに、該記録ヘッド20の下面には複数のノズル(図示略)が開口している。また、本体フレーム12の左下には、内部に各色のインクが充填されたインクタンク21が配置されている。インクタンク21は、可撓性のインク供給チューブ22を介してキャリッジ16に支持された記録ヘッド20に接続されている。したがって、インクタンク21内の各色のインクは、インク供給チューブ22を介して記録ヘッド20に供給されるようになっている。
そして、キャリッジ16を主ガイド軸14に沿って左右方向(主走査方向)に往復移動させながらインクタンク21から記録ヘッド20に供給された各色のインクを各ノズル(図示略)から支持台13上に給送された記録用紙Pに噴射することで、印刷が行われるようになっている。
図1〜図3に示すように、インクジェット式プリンター11は、リニアエンコーダー23を備えている。リニアエンコーダー23は、本体フレーム12に対してキャリッジ16の移動方向(左右方向)に沿うように延設された帯状の符号板23aと、キャリッジ16の後面に設けられたセンサー収容部24に2つの固定ねじ25によって取着されたセンサー23bとを備えている。
符号板23aは主走査方向に沿って一定ピッチで開口する多数のスリットを有する一方、センサー23bは投光部から出射されてスリットを通過した光を受光部で受光するようになっている。そして、リニアエンコーダー23の出力パルスのパルス数を制御部(図示略)が計数することで、キャリッジ16の主走査方向における位置が把握されるようになっている。
図2及び図3に示すように、キャリッジ16には、センサー収容部24を覆うための取着部材としてのカバー部材26がねじとしての取着ねじ27によって開閉自在に取付けられている。したがって、カバー部材26は、センサー収容部24の蓋として機能する。この場合、取着ねじ27には、汎用性のある一般的なねじが用いられる。
そして、カバー部材26を閉じた際に、取着ねじ27を該カバー部材26の取付片30のねじ挿通孔30a(図4参照)に挿通した状態でキャリッジ16におけるセンサー収容部24の上側に設けられた円筒状の雌ねじ部28のねじ孔28aに螺入することで、カバー部材26がキャリッジ16に取着(固定)される。なお、図3はカバー部材26を省略して描いている。
図4〜図6に示すように、カバー部材26は全体として左右方向に長い略矩形箱状をなす本体部29を備えている。本体部29の上端部における左右方向の中央部よりもやや右寄りの位置には、略半円板状をなす取付片30が上方に向かって突設されている。取付片30には、該取付片30の中央部を前後方向に貫通するねじ挿通孔30aが形成されている。ねじ挿通孔30aの内径は、取着ねじ27の軸27aの外径よりも大きく且つ取着ねじ27の頭27bの外径よりも小さくなるように設定されている。したがって、取着ねじ27の軸27aは、ねじ挿通孔30aに対して挿抜自在となっている。
本体部29の後面の上端部における取付片30と対応する位置には、軸27aがねじ挿通孔30aに挿通された状態の取着ねじ27が該ねじ挿通孔30aから後側に抜け落ちることを規制するための規制部31が本体部29に対して一体に設けられている。規制部31は、左右方向から見てL字状をなしているとともに、本体部29の後面における取付片30の直ぐ下側の位置から後方に向かって真っ直ぐ水平に延びる矩形板状の連結部31aと、該連結部31aの後端(先端)から上方に向かって真っ直ぐ垂直に延びる矩形板状の当接部31bとを備えている。したがって、連結部31aは、当接部31bと本体部29の後面とを連結している。
この場合、左右方向における連結部31a及び当接部31bの幅は、ともに左右方向における取付片30の幅と同じになるように設定されている。また、本体部29の後面と取付片30の後面とは面一になっているとともに、本体部29の後面における規制部31が設けられた部分から上側と取付片30の後面とを含む領域は、ねじ挿通孔30aが開口した開口面26aとされている。
また、取着ねじ27の軸27aの先端部をねじ挿通孔30aに挿通した状態では、取着ねじ27の頭27bが当接部31bに当接するようになっている。この場合、当接部31bの上端は、取着ねじ27の頭27bの中心と下端との間の中央位置とほぼ同じ高さまで達している。すなわち、当接部31bは、ねじ挿通孔30aの軸方向(図6では前後方向)において、該ねじ挿通孔30aと対向している。
また、当接部31bの上端における左右方向の中央部には、略円弧状の凹部31cが形成されている。そして、開口面26aと当接部31bとの距離Aは、取着ねじ27の全長Bよりも短くなるように設定されている。この場合、当接部31bは、ねじ挿通孔30aに対する後斜め上方からの取着ねじ27の挿抜を妨げないようになっている。
本体部29の下端部における前端には、左右一対の軸部32が設けられている。各軸部32は、鉛直方向(上下方向)と直交する左右方向に沿って延びるとともに、それぞれ本体部29の左右両端よりも外側に突出している。そして、各軸部32を、キャリッジ16(図3参照)のセンサー収容部24(図3参照)の左右両側に対をなすように設けられるとともに符号板23a(図3参照)を通すための縦長の各スリット33(図3参照)に、該センサー収容部24の内側からそれぞれ回動可能に挿入することで、カバー部材26がキャリッジ16に対して回動可能に支持される。
したがって、カバー部材26は、各軸部32を中心として、センサー収容部24を閉塞する閉塞位置(取着位置;図7に示す位置)とセンサー収容部24を開放する開放位置(非取着位置;図8に示す位置)との間で回動するようになっている。そして、カバー部材26を閉塞位置に回動させた状態では、ねじ挿通孔30aと雌ねじ部28のねじ孔28a(図3参照)とが前後方向において重なる。この状態で、取着ねじ27をねじ挿通孔30aに挿通しながらねじ孔28aに螺入することで、該取着ねじ27によりカバー部材26がキャリッジ16(図7参照)に取着(固定)される。
図4に示すように、カバー部材26の本体部29の後面のほぼ中央部には、該カバー部材26を閉塞位置と開放位置との間で回動させる際につまむための矩形板状の取っ手34が後方に向かって突設されている。また、図6に示すように、カバー部材26の本体部29の下面における左右方向の中央部のやや前寄りの位置には、矩形板状のストッパー35が下方に向かって突設されている。ストッパー35は、図8に示すように、カバー部材26を開放位置へ回動させた際に、キャリッジ16に当接することで、該カバー部材26を開放位置(カバー部材26が最大限開放された状態)で停止させるようになっている。
なお、本実施形態では、ねじ挿通孔30aと規制部31とにより、ねじの抜け落ち規制構造が構成されている。
次に、センサー収容部24に収容されたセンサー23bの交換時の作用について説明する。
さて、センサー収容部24に収容されたセンサー23bの交換を行う場合には、まず、取着ねじ27の頭27bの十字穴にプラスドライバー(図示略)を挿入するとともに、該プラスドライバーを後側から見て反時計方向に回転させて、該取着ねじ27を雌ねじ部28のねじ孔28aから離脱させる。このとき、規制部31の当接部31bには凹部31cが形成されているため、プラスドライバーで取着ねじ27を回転させる際に当接部31bが邪魔にならない。
さらにこのとき、取着ねじ27の頭27bが当接部31bに当接した状態となるが、この状態では取着ねじ27の軸27aの先端部がねじ挿通孔30a内にある。このため、取着ねじ27は、規制部31によって下側から支持されるとともに、左右方向及び後側方向への移動が規制されるため、該取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ちることが規制される。
引き続き、カバー部材26を閉塞位置から開放位置へ回動させると、ストッパー35がキャリッジ16に当接するため、カバー部材26が開放位置で停止する。このとき、カバー部材26が閉塞位置から開放位置へ回動する過程においても、常に取着ねじ27が規制部31によって鉛直方向(上下方向)の下側から支持されるため、該取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ちることが好適に規制される。
そして、カバー部材26が開放位置まで回動した状態では、取着ねじ27のねじ先27cが上側を向いた状態となるが、この状態でも取着ねじ27は規制部31によって鉛直方向の下側から支持されるため、該取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ちることが規制される。引き続き、センサー収容部24にセンサー23bを固定している2つの固定ねじ25をプラスドライバー(図示略)で取り外す。
このとき、固定ねじ25が落下しても、開放位置にあるカバー部材26が固定ねじ25の受け皿として機能するため、該固定ねじ25をカバー部材26で受けることができる。また、開放位置にあるカバー部材26は、センサー23bの真後ろから退避した状態になっているため、該カバー部材26がセンサー23bの交換作業の妨げになることもない。そして、センサー23bを交換した後は、カバー部材26を開放位置から閉塞位置へ回動させた状態で取着ねじ27をねじ挿通孔30aに挿通しながらねじ孔28aに螺入することで、該取着ねじ27によりカバー部材26がキャリッジ16に取着される。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)カバー部材26において、規制部31は、ねじ挿通孔30aの軸方向において該ねじ挿通孔30aと対向するように本体部29に対して一体に設けられている。このため、汎用性のある取着ねじ27を用いても、ねじ挿通孔30aに軸27aが挿通された状態の取着ねじ27がキャリッジ16の雌ねじ部28のねじ孔28aから離脱した場合に、規制部31により、該取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ちることを抑制(規制)することができる。
(2)カバー部材26において、当接部31bから開口面26aまでの距離Aは、取着ねじ27の全長Bよりも短くなるように設定されているため、取着ねじ27の頭27bが当接部31bに当接した状態では、該取着ねじ27の軸27aの先端部がねじ挿通孔30aに挿通された状態となる。このため、取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ちることを効果的に抑制(規制)することができる。
(3)カバー部材26が閉塞位置と開放位置との間で回動される際に、取着ねじ27が規制部31によって常に鉛直方向の下側から支持されるため、該取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ちることを効果的に抑制(規制)することができる。
(4)通常、カバー部材26が開放位置にある(最大限開放された)状態では、取着ねじ27のねじ先27cが上側を向くため、該取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ち易くなる。この点、本実施形態では、カバー部材26が開放位置にあっても規制部31によって取着ねじ27が下側から支持されるため、該取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ちることを抑制(規制)することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・カバー部材26が開放位置にある状態で、取着ねじ27のねじ先27cが必ずしも上側を向くようにする必要はない。
・カバー部材26において、当接部31bから開口面26aまでの距離Aは、必ずしも取着ねじ27の全長Bよりも短くなるように設定する必要はない。
・カバー部材26の各軸部32が水平面に対して斜めに延びるように、該カバー部材26をキャリッジ16に取着してもよい。すなわち、カバー部材26の回動軸線が水平面に対して斜めに延びるようにしてもよい。
・カバー部材26は、キャリッジ16から完全に離間した状態で取り外せるように構成してもよい。すなわち、カバー部材26の各軸部32を省略して、カバー部材26をキャリッジ16に対して取着ねじ27により着脱自在に構成してもよい。
・取着部材は、キャリッジ16に対してねじで着脱自在に構成された部材であれば、カバー部材26以外の任意のものであってもよい。
・対象物は、ねじで着脱自在に任意の取着部材が取着可能なものであれば、キャリッジ16以外のどのようなものであってもよい。
・規制部31をゴムなどのエラストマーによって構成してもよい。
・規制部31を磁石によって構成してもよい。この場合、取着ねじ27は磁石に吸着される材質のものにするとともに、規制部31の磁力を該規制部31に吸着された取着ねじ27が作業者によって容易に外すことができる程度に設定することが好ましい。このようにすれば、取着ねじ27が磁力によって規制部31に吸着されて保持されるので、該取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ちることをより一層効果的に抑制(規制)することができる。
・規制部31における取着ねじ27との接触面に粘着性を持たせるようにしてもよい。この場合、規制部31の粘着力を該規制部31に粘着された取着ねじ27が作業者によって容易に外すことができる程度に設定することが好ましい。このようにすれば、取着ねじ27が粘着力によって規制部31に粘着されて保持されるので、該取着ねじ27がねじ挿通孔30aから抜け落ちることをより一層効果的に抑制(規制)することができる。
・上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…記録装置としてのインクジェット式プリンター、16…対象物としてのキャリッジ、26…取着部材としてのカバー部材、26a…開口面、27…ねじとしての取着ねじ、27a…取着ねじ27の軸、27b…取着ねじ27の頭、27c…取着ねじ27のねじ先、30a…ねじの抜け落ち規制構造を構成するねじ挿通孔、31…ねじの抜け落ち規制構造を構成する規制部、31a…連結部、31b…当接部、32…カバー部材26の軸部。

Claims (5)

  1. ねじによって対象物に取着される取着位置と該取着位置から離間した非取着位置との間で移動可能に構成された取着部材に設けられ、該取着部材を前記対象物に前記ねじによって取着する際に、該ねじの軸が挿通されるねじ挿通孔と、
    該ねじ挿通孔に前記軸が挿通された状態の前記ねじが前記対象物から離脱した場合に前記ねじ挿通孔から抜け落ちることを規制する規制部と
    を備えたねじの抜け落ち規制構造であって、
    前記ねじ挿通孔は、前記ねじの前記軸を挿抜自在とするように前記取着部材に設けられ、
    前記規制部は、前記ねじ挿通孔に対向するように前記取着部材に対して一体に設けられていることを特徴とするねじの抜け落ち規制構造。
  2. 前記規制部は、
    前記ねじ挿通孔に前記軸が挿通された状態の前記ねじの頭が当接する当接部と、
    該当接部と前記取着部材における前記ねじ挿通孔が開口した開口面とを連結する連結部と
    を備え、
    前記当接部から前記開口面までの距離は、前記ねじの全長よりも短くなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のねじの抜け落ち規制構造。
  3. 前記取着部材は、鉛直方向と交差する方向に延びる軸部を中心に前記取着位置と非取着位置との間で回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のねじの抜け落ち規制構造。
  4. 前記規制部は、前記取着部材が前記取着位置と非取着位置との間で回動される際に、鉛直方向の下側から前記ねじを支持することを特徴とする請求項3に記載のねじの抜け落ち規制構造。
  5. 前記取着部材は、前記対象物に対して開閉自在に取着されるカバー部材によって構成され、
    前記カバー部材が最大限開放された状態では、前記ねじのねじ先が上側を向くことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のねじの抜け落ち規制構造。
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