JP2012036838A - 内燃機関の異常診断装置 - Google Patents

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吾郎 飯島
嘉則 ▲高▼橋
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文隆 小松
Tsukasa Hatakeyama
司 畠山
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Abstract

【課題】構成を簡素化してコスト増を抑制し、NOxセンサを用いて内燃機関の異常を検出する。
【解決手段】選択還元型触媒25の下流側に設けられ、排気中のNOxを検出するNOxセンサ41と、尿素水添加装置27,28から添加される尿素水の添加を制御する尿素水添加制御手段33と、NOxセンサ41で検出されるNOx値に基づいて内燃機関10の異常を判定する内燃機関異常判定手段35と、を備え、尿素水添加制御手段33は、診断開始条件が成立したら前記尿素水の添加を停止するよう尿素水添加装置27,28を制御し、内燃機関異常判定手段35は、尿素水添加制御手段33により前記尿素水の添加が停止された後の第1NOx値が、内燃機関10の運転状態に応じた第2NOx値よりも大きい場合に、内燃機関10が異常であると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気中に含まれるNOxの異常を診断する内燃機関の異常診断装置に関する。
内燃機関(以下、エンジンともいう)、中でもディーゼルエンジンの排気中には、大気汚染物質である窒素酸化物(以下、NOxという)等が含まれている。そこで、エンジンの排気通路に、NOxを浄化するための選択還元型触媒(Selective Catalytic Reduction、以下、SCRと略称する)を設置し、還元剤としての尿素水をSCRに流入する排気中に添加することにより、SCRにおいて排気中のNOxを還元して排気を浄化するようにした技術が知られている。
SCRは、軸方向に互いに平行な微小な穴が複数連通したハニカム構造の担体に、触媒金属が担持されて構成されている。このSCRを用いた排気浄化装置では、排気中に尿素水を添加する尿素水添加装置としてのノズルがSCRの上流側に設けられ、このノズルから尿素水が添加されると、排気熱によって尿素水から分解して生じたアンモニアがSCRに供給される。SCRに供給されたアンモニアは、一旦SCRに吸着し、このアンモニアと排気中のNOxとの間の脱硝反応がSCRによって促進されることによりNOxの還元が行われる。
ところで、SCRに添加される尿素水の品質、特に濃度は、排気中のNOxの還元に影響を及ぼすため、適切にNOxを浄化するためには尿素水の品質を管理する必要がある。そのため、例えば下記の特許文献1には、尿素水を貯留するタンクに尿素水の濃度を検出する濃度検出装置を設け、尿素水濃度を管理する技術が提案されている。
しかし、特許文献1に記載されるような尿素水濃度検出装置は一般的に高価であり、コストが増大するため好ましくない。
そこで、このような尿素水濃度検出装置を用いずに尿素水の品質を診断する排気浄化システムの異常診断装置が、下記の特許文献2に提案されている。特許文献2に記載の異常診断装置は、SCRの下流側にNOxセンサを設け、フューエルカット実行中に、尿素添加装置により所定量の尿素水添加を実行したときのNOxセンサの出力値に基づき、尿素添加装置及び尿素水の少なくとも一方の異常を検出するものである。また、圧力センサをさらに備えることにより、尿素添加装置が正常か異常かを判断することができ、尿素添加装置が正常でありながらNOxセンサ値が異常な出力を発している場合は、尿素水の品質が異常であると判断することができる。
なお、内燃機関から排出された排気中に含まれるNOxを検出する技術としては、下記の特許文献3に記載のように、後処理装置の出口側に加えて、入口側、すなわち、SCRで浄化される前のNOxを検出できる位置にNOxセンサを設けるものがある。
特開2005−83223号公報 特開2009−121413号公報 特開2009−215926号公報
ところで、上記の特許文献2に記載の異常診断装置では、SCRの下流側に設けられたNOxセンサの出力値により尿素添加装置や尿素水の品質の異常を診断するため、内燃機関が異常であることに起因してNOxセンサ値が異常な出力を発している場合であっても、尿素添加装置や尿素水の品質が異常であると誤判定してしまう。
そこで、上記の特許文献3に記載の監視システムのように、SCR等を備えた後処理装置の入口側と出口側の両方にNOxセンサを設けることにより、NOx浄化率やNOxの低減等、ディーゼルエンジンシステム全体を監視することができるため、上記のような誤判定を防ぐことができるが、この場合、コストが増大する。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、構成を簡素化してコスト増を抑制し、NOxセンサを用いて内燃機関の異常を検出することができるようにした、内燃機関の異常診断装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の内燃機関の異常診断装置は、車両に搭載された内燃機関の排気通路に設けられた選択還元型触媒と、前記選択還元型触媒に流入する排気中に還元剤としての尿素水を添加する尿素水添加装置と、前記選択還元型触媒の下流側に設けられ、排気中に含まれるNOxを検出するNOxセンサと、前記尿素水添加装置から添加される前記尿素水の添加を制御する尿素水添加制御手段と、前記NOxセンサで検出されるNOx値に基づいて前記内燃機関の異常を判定する内燃機関異常判定手段と、を備え、前記尿素水添加制御手段は、診断開始条件が成立したら前記尿素水の添加を停止するよう前記尿素水添加装置を制御し、前記内燃機関異常判定手段は、前記尿素水添加制御手段により前記尿素水の添加が停止された後の第1NOx値が、前記内燃機関の運転状態に応じた第2NOx値よりも大きい場合に、前記内燃機関が異常であると判定することを特徴としている。
また、前記NOxセンサで検出される前記NOx値の異常を判定するNOx異常判定手段をさらに備え、前記診断開始条件は、前記NOx異常判定手段により前記NOxの異常が判定されることであることが好ましい。
また、前記NOxセンサにより検出された前記NOx値から前記選択還元型触媒に吸着している還元剤としてのアンモニアが離脱したか否かを、前記選択還元型触媒から離脱するまでの時間に基づいて判定する吸着アンモニア離脱判定手段をさらに備え、前記第1NOx値は、前記吸着アンモニア離脱判定手段により前記アンモニアが離脱したと判断されたときのNOx値であることが好ましい。
このとき、前記内燃機関の前記排気通路に設けられたパティキュレートフィルタをさらに備え、前記内燃機関異常判定手段は、走行中に行われる前記パティキュレートフィルタの強制再生後、すなわち、排気温度が高温の状態にあるときに前記内燃機関の異常診断を行うことがより好ましい。
若しくは、前記NOxセンサにより検出された前記NOx値から前記選択還元型触媒に吸着している還元剤としてのアンモニアが離脱したか否かを、前記NOx値を積算した値に基づいて判定する吸着アンモニア離脱判定手段をさらに備え、前記第1NOx値は、前記吸着アンモニア離脱判定手段により前記アンモニアが離脱したと判断されたときのNOx値であることが好ましい。
また、前記第2NOx値は、予め定められた前記内燃機関の回転数と前記内燃機関の負荷との関係を示すマップにより推定されることが好ましい。
また、前記内燃機関異常判定手段により前記内燃機関から排出される前記NOxが異常であると判定された場合に、異常を表示する表示手段、及び、異常を警告する警告手段のいずれか一方又は両方をさらに備えることが好ましい。
本発明の内燃機関の異常診断装置によれば、NOxセンサによる検出結果に異常が見られた場合、選択還元型触媒の下流側に設けられたNOxセンサを用いて内燃機関の異常を診断することができるため、コストを低減することができる。また、一般的にNOxセンサは選択還元型触媒の下流側に設けられていることが多いため、新たな装置を追加する必要がなく、構成を簡素化することができる。また、尿素水添加制御手段により添加される尿素水を制御し、内燃機関異常判定手段により第1NOx値と第2NOx値の大きさを比較して内燃機関の異常を判定するため、判定を容易に実施することができる。
また、診断開始条件がNOx異常判定手段によりNOx値の異常が判定されることである場合は、NOx値の異常の原因の1つとして考えられる内燃機関の異常を素早く診断することができる。
また、吸着アンモニア離脱判定手段を設け、選択還元型触媒からアンモニアが離脱するまでの時間に基づいてアンモニアが離脱したか否かを判断する場合は、複雑な演算を行う必要がなく、制御をシンプルにすることができる。
このとき、走行中に行われるパティキュレートフィルタの強制再生後に内燃機関の異常判定を実施する場合は、排気が高温になっているため、選択還元型触媒にはほとんどアンモニアが吸着しておらず、尿素水の添加を停止させてからすぐにNOx値が一定となるため、応答性が良く判定を短時間で完了させることができる。また、高温の排気状態において再び尿素水の添加を開始すれば、尿素水がすぐにNOxと反応するため、NOx浄化率の戻りも早く、大気中に放出させるNOxの量を抑制することができる。
一方、吸着アンモニア離脱判定手段を設け、NOx値を積算した値に基づいてアンモニアが離脱したか否かを判断する場合は、時間を計測する必要がないため、タイマーが不要で構成をシンプルにすることができる。
また、第2NOx値が予め定められたマップにより推定される場合は、内燃機関の回転数及び負荷から、容易にNOx値を推定することが可能である。
また、表示手段及び警告手段のいずれか一方又は両方を備えている場合は、内燃機関の異常をドライバにいち早く知らせることができる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関の異常診断装置が適用された排気浄化装置を示す模式的な全体構成図である。 図2(a)及び図2(b)は、本発明の一実施形態にかかる内燃機関の異常診断装置を実施したときの、尿素水添加量及びNOx値の時間変化をそれぞれ模式的に示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる内燃機関の異常診断装置の内燃機関の運転状態と排気中に含まれるNOxとの関係を例示するグラフである。 本発明の一実施形態にかかる内燃機関の異常診断装置による制御を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態にかかる内燃機関の異常診断装置による制御を示すフローチャートである。
[1.構成]
以下、図1〜図4を用いて、本発明の一実施形態にかかる内燃機関の異常診断装置について説明する。図1は、本異常診断装置が適用された排気浄化装置を示す模式的な全体構成図であり、図2(a)及び図2(b)は、本異常診断装置を実施したときの、尿素水添加量及びNOx値の時間変化をそれぞれ模式的に示すグラフであり、図3は、内燃機関の運転状態と排気中に含まれるNOxとの関係を例示するグラフである。また、図4は、本異常診断装置による制御を示すフローチャートである。本実施形態にかかる排気浄化装置20は一般的な乗用車やトラック,バス等の大型車等、様々な車両に用いることができる。
[1−1.内燃機関の構成]
図1に示すように、内燃機関(以下、エンジンともいう)10は、ここでは直列6気筒機関のディーゼルエンジンとして構成されている。エンジン10の各気筒には燃料噴射弁11が設けられ、各燃料噴射弁11はコモンレール12から加圧燃料を供給され、開弁に伴って対応する気筒の筒内に燃料を噴射する。なお、エンジン10の気筒数はこれに限定されない。
エンジン10の吸気側には吸気マニホールド13が装着され、吸気マニホールド13に接続された吸気通路14には、上流側よりエアクリーナ15,ターボチャージャ16のコンプレッサ16a及びインタークーラ17が設けられている。また、エンジン10の排気側には排気マニホールド18が装着され、排気マニホールド18には、コンプレッサ16aと同軸上に連結されたターボチャージャ16のタービン16bが接続されている。タービン16bには排気通路19が接続され、排気通路19は車両の後方に向けて延設されている。この排気通路19の途中に、排気浄化装置20が設けられている。
[1−2.排気浄化装置の構成]
排気浄化装置20は、排気上流側に設けられた上流側排気浄化装置21と、上流側排気浄化装置21の排気下流側に設けられた下流側排気浄化装置22と、上流側排気浄化装置21及び下流側排気浄化装置22の間に設けられた尿素水添加ノズル(尿素水添加装置)28とを有している。なお、上流側排気浄化装置21及び下流側排気浄化装置22はそれぞれ筒状のケーシング内に、その軸方向に触媒等が配設されて排気が流れるよう構成されており、上流側排気浄化装置21及び下流側排気浄化装置22は、排気が直線状に流れるように設置されている。
上流側排気浄化装置21の内部の上流側には、前段酸化触媒(Diesel Oxidation Catalyst、以下、DOCと略称する)23が配置され、下流側には排気中に含まれる煤等の粒子状物質(Particulate Matter、以下、PMと略称する)を捕集するためのパティキュレートフィルタ(Diesel Particulate Filter、以下、DPFと略称する)24が配置されている。なお、以下、上流側排気浄化装置21をDPF装置21という。
下流側排気浄化装置22の内部の上流側には、アンモニアの供給により排気中に含まれるNOxを還元して排気を浄化する選択還元型触媒(Selective Catalytic Reduction、以下、SCRと略称する)25が配置され、下流側には余剰アンモニアを除去する後段酸化触媒(Clean Up Catalyst、以下、CUCと略称する)26が配置されている。なお、以下、下流側排気浄化装置22をSCR装置22という。
DPF装置21とSCR装置22との間に設けられた尿素水添加ノズル28は、添加装置(尿素水添加装置)27により、尿素水タンク29内に貯留されている還元剤としての尿素水をSCR25に向かう排気中に噴射し添加する。なお、SCR25に添加される尿素水の量は、後述する尿素水添加制御手段33により制御される。
[1−3.センサ及びECUの構成]
電子コントロールユニット(Engine (electronic) Control Unit、以下、ECUという)30は、エンジン制御や排気浄化制御等にかかる各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入出力するための入出力ポート、制御時間をカウントするタイマー等を備えて構成されている。
エンジン10のクランクシャフト(図示せず)の近傍には、エンジン回転数を検出する図示しないエンジン回転数センサが設けられ、車両の任意の位置には、運転者によるアクセルペダルの操作量(アクセル開度)を検出する図示しないアクセル開度センサが設けられている。
また、SCR装置22には、SCR25の上流側に排気温度を検出する温度センサ42が設けられている。また、SCR装置22の下流側の排気通路19には、NOxセンサ41が設けられており、DPF装置21及びSCR装置22を通過した後の排気中のNOxを常時検出する。
ECU30は、NOxセンサ41,温度センサ42,エンジン回転数センサ,アクセル開度センサ等のセンサ類や、エンジン10の各気筒の燃料噴射弁11や添加装置27等のデバイス類に接続されている。そして、各種センサによる検出結果は、ECU30に送信され、これらの検出結果に基づいて、燃料噴射弁11や添加装置27等のデバイス類を駆動制御する。
ECU30は、DPF24に堆積したPMを燃焼し、DPF24を再生するための制御を行うDPF再生制御手段31としての機能要素と、NOxセンサ41で検出されるNOx値の異常を判定するNOx異常判定手段32としての機能要素と、添加装置27から添加される尿素水の添加を制御する尿素水添加制御手段33としての機能要素と、NOxセンサ41で検出されるNOx値から、SCR25に吸着しているアンモニアが離脱したか否かを判定する吸着アンモニア離脱判定手段34としての機能要素と、NOxセンサ41で検出されるNOx値に基づいてエンジン10の異常を判定するエンジン異常判定手段(内燃機関異常判定手段)35としての機能要素とを有している。
DPF再生制御手段31は、DPF24の連続再生及び強制再生について、DPF24に堆積しているPMの量を図示しない圧力センサ等の検出結果から判断し、最適な再生時期を判断する等の制御を行うものであり、種々の公知技術を適用することができる。本異常診断装置による異常診断は、通常の走行時であればいつでも実施可能であるが、走行中に行うDPF24の強制再生後であれば、排気温度が高温の状態になっているため、診断を短時間で実施することが可能である。したがって、ここでは、DPF再生制御手段31は、特に、走行中にDPF24を強制再生するいわゆる自動再生について制御する。
DPF再生制御手段31は、走行中にDPF24に一定量のPMが堆積すると、DPF24の自動再生を実行する信号を燃料噴射弁11に送信する。燃料噴射弁11は、燃焼室内で燃焼しないタイミング(主に排気工程中)で燃料を噴射するポスト噴射等を実施し、DPF24の自動再生を実行する。
NOx異常判定手段32は、NOxセンサ41によって検出されるNOx値と規定値とを比較して、検出されたNOx値が規定値よりも小さい場合は、SCR25においてNOxが適切に浄化されていると判定し、検出されたNOx値が規定値以上である場合は、NOx値が異常であると判定する。このときの規定値は、例えば、エンジン回転数センサにより検出されるエンジン回転数やアクセル開度センサにより検出されるアクセル開度等のエンジン運転状態や、SCR25に流入する排気中に添加される尿素水の量及び温度等の関係から設定されたマップ(以下、第1マップという)M1が予めECU30に記憶されており、この第1マップM1から推定される。
なお、NOxセンサ41による検出は、例えば1秒間に10回のように、一定周期で連続して行われており、これらを積算していき、ある期間(例えば20〜30秒)積算されたNOx値を比較対象とする。規定値も同様に、例えば1秒間に10回のように、NOxセンサ41による検出と同周期で連続して第1マップM1より推定され、これらを積算していき、NOxセンサ41と同期間(例えば20〜30秒)積算された規定値を比較対象とする。そして、これらを比較することにより、上記のNOx異常の判定が行われる。
これは、NOxセンサ41による検出結果のばらつきの影響を抑制し、判定精度を高めるためである。ただし、上記の検出方法は一例に過ぎず、周期や期間は適宜設定可能である。また、NOxセンサ41による検出方法は上記以外であってもよい。また、規定値は予め定められたマップから推定する方法に限られず、例えば予め定められた数式等により演算してもよい。
NOx異常判定手段32により、NOx値が異常であると判定された場合、その原因は、例えば、エンジン10が異常であり、異常な濃度のNOxが排出されている、尿素水の濃度が異常でありSCR25において適切なNOx浄化が行われていない、SCR25が劣化しているために適切なNOx浄化が行われていない等、様々なものが挙げられる。本発明はこのうち、エンジン10が異常ではないか、という診断を行うものである。
尿素水添加制御手段33は、NOx異常判定手段32によりNOx値が異常であると判定されたら、図2(a)に示すように、添加装置27及び尿素水添加ノズル28からSCR25へ向かう排気中に添加する尿素水の量を0に制御、すなわち、添加を停止するよう制御する。つまり、NOx異常判定手段32によりNOx値の異常が判定されることが診断開始の条件となる。
尿素水添加制御手段33により、添加装置27及び尿素水添加ノズル28からSCR25に流入する排気中に添加された尿素水は、高温の排気により加水分解されてアンモニアを生じる。このアンモニアは、一旦SCR25に吸着し、排気中に含まれるNOxと反応することにより、NOxが浄化される。
吸着アンモニア離脱判定手段34は、NOxセンサ41により検出されるNOx値から、SCR25に吸着している還元剤としてのアンモニアが離脱したか否かを、SCR25から離脱するまでの時間に基づいて判定する。上述したように、NOx異常判定手段32によりNOx値が異常であると判定されたら尿素水添加制御手段33により尿素水の添加が停止されるが、尿素水から分解して生じるアンモニアはSCR25に一旦吸着するため、尿素水の添加を停止しても、SCR25に吸着していたアンモニアと排気中のNOxが反応して排気中のNOxが浄化される。そのため、図2(a)及び図2(b)に示すように、NOxセンサ41により検出されるNOx値は、尿素水の添加を停止(t=t0)してから所定時間tAは安定しない。
尿素水の添加を停止してから所定時間tAが経過すると、SCR25に吸着していたアンモニアは全て離脱してNOxの浄化に使われてなくなり、排気がSCR25を通過してもNOxは浄化されなくなるため、NOx値が安定する。アンモニアがSCR25から離脱した時点をt1とする。このときNOxセンサ41により検出されるNOx値は、内燃機関10から排出された直後のNOx値と同じになり、このときのNOx値を、第1NOx値(以下、NOx1とも表記する)としてECU30のRAMに記憶する。
なお、図2(b)中に実線で示すように、SCR温度Tが300[℃]以上の高温であれば、アンモニアはSCR25から離脱し、ほとんどSCR25には吸着しないため、尿素水の添加を停止すると、すぐにNOx値が上昇して、一定値で安定する。したがって、DPF24の強制再生後に本異常診断装置による診断を実施すれば、排気温度が高温のため、短時間でアンモニアはSCR25から離脱することができ、所定時間tAは、例えば数秒等、短い時間に設定することができる。
なお、本異常診断装置による診断はDPF24の強制再生後に限られない。例えば、SCR温度Tが200[℃]程度の場合、SCR25には多少のアンモニアが吸着しているため、図2(b)中に一点鎖線で示すように、尿素水の添加を停止してもすぐにはNOx値が上昇せず、一定値で安定する間までに時間がかかる。したがって、この場合は、所定時間tAを、例えば数分等、SCR温度Tが高温の場合に比べて長い時間に設定すればよい。
エンジン異常判定手段35は、上記の第1NOx値(NOx1)と、後述する第2NOx値(以下、NOx2とも表記する)の大きさを比較して、下記の式(1)を満たさない場合は、エンジン10から排出された直後のNOx値、すなわち第1NOx値は適正であり、エンジン10は正常であると判定し、下記の式(1)を満たす場合は、エンジン10が異常であると判定する。
NOx1>NOx2 ・・・(1)
ここで、第2NOx値(NOx2)の推定方法について図3を用いて説明する。図3に示すように、第2NOx値は、エンジン回転数センサにより検出されるエンジン回転数と、アクセル開度センサにより検出されるアクセル開度から求まるエンジン負荷との対応関係が記述されたマップ(以下、第2マップという)M2が予めECU30に記憶されており、エンジン10の運転状態に応じて推定される。すなわち、エンジン回転数が高回転で、エンジン負荷(トルク)が大きい場合は、第2NOx値は大きな値となり、多くのNOxがエンジン10から排出されていることとなる。
なお、NOxセンサ41による検出は、例えば1秒間に10回のように、一定周期で連続して行われ、これらをある期間(例えば20〜30秒)積算し、積算されたNOx値を第1NOx値とする。同様に、第2NOx値も、例えば1秒間に10回のように、NOxセンサ41による検出と同周期で第2マップM2より連続して推定され、これらをNOxセンサ41と同期間(例えば20〜30秒)積算し、積算されたNOx値を第2NOx値とする。
これは、上記のNOxセンサ41による検出結果のばらつきの影響を抑制し、判定精度を高めるためである。ただし、上記の検出方法は一例に過ぎず、周期や期間は適宜設定可能である。また、NOxセンサ41による検出方法は上記以外であってもよい。また、第2NOx値は予め定められたマップ(第2マップM2)から推定する方法に限られず、例えば予め定められた数式等により演算してもよい。
また、車両には、図1に示すように、ドライバにエンジン10が異常であることを知らせるための表示パネル(表示手段)43やアラーム(警告手段)44が備えられており、エンジン異常判定手段35によりエンジン10が異常であると判定されると、表示パネル43やアラーム44によりドライバにエンジン状態が異常であることを知らせる。
[2.作用]
本実施形態にかかる内燃機関の異常診断装置は上述のように構成されているので、エンジン10の異常診断は、図4のフローチャートに従って実施することができる。なお、このフローチャートは一定の周期(周期をtとする)で動作するものである。また、下記の各ステップは、コンピュータのハードウェアに割り当てられた各機能(手段)が、ソフトウェア(コンピュータプログラム)によって動作することによって実施される。
本内燃機関の異常診断は、通常走行中であればいつでも実施可能であるが、ここでは、DPF24の強制再生後に実施されるものとする。また、NOxセンサ41による検出は常時行われている。
図4に示すように、まず、ステップS10において、フラグF=0であるか否かを判定する。スタート時ではフラグF=0であるため、最初はYESルートとなりステップS20へ進み、フラグFが0でない場合は、ステップS30へ進む。ステップS20において、NOx異常判定手段32により、NOxセンサ41により検出されるNOx値が異常であるか否かを判定し、特に異常がなければリターンする。他方、異常な値が検出された場合は、ステップS40に進む。
ステップS40において、尿素水添加制御手段33により、尿素水の添加を実施している場合は尿素水の添加を停止し、尿素水の添加を実施していない場合はそのままの状態を維持する。そして、ECU30内のタイマーを開始させ(ステップS50)、フラグF=1とする(ステップS60)。
次に、タイマーにより時間をカウントし、下記の式(2)のように積算していく(ステップS70)。
n←tn-1+t ・・・(2)
ここで、添字nは現時点の制御周期を示し、n−1は前回の制御周期を示す。ステップS80において、積算された時間tnが所定時間t0を越えたか否かを判定する。この所定時間t0は、SCR25に吸着していたアンモニアが完全に離脱するまでの時間である。ステップS80において、積算時間tnが所定時間t0よりも大きくなったら、フラグF=2とする(ステップS90)。一方、未だ所定時間t0に達していなければリターンする。
なお、ステップS10において、フラグF=0でない場合はステップS30において、フラグF=1であるか否かを判定し、ステップS60においてフラグF=1と設定された後であれば、YESルートからステップS70へ進む。一方、ステップS30においてフラグF=1でない場合は、NOルートからステップS100へ進む。
次に、ステップS100において、エンジン10が定常状態であるか否かを判定する。具体的には、エンジン回転数が一定であるか否かを判定する。エンジン10が定常状態であれば、第1NOx値(NOx1)を安定した状態で計測することができるため、NOx1の計測精度を高めることができる。
ステップS100において、エンジン10が定常状態である場合は、ステップS110へ進み、このときNOxセンサ41により検出されたNOx値を第1NOx値として取得し(ステップS110)、エンジン10が定常状態でない場合はリターンする。なお、リターンした後は、フラグFが2に設定されているため、ステップS10及びステップS30共にNOルートとなり、ステップS100へ進む。
第1NOx値を取得後、ステップS120において、SCR温度T,エンジン回転数,アクセル開度等のエンジン10の運転状態を各種センサから取得する。このうち、エンジン回転数及びアクセル開度(エンジン負荷)に基づき、第2マップM2を用いて第2NOx値を推定する(ステップS130)。その後、タイマーを0リセットするとともに停止させ(ステップS140)、フラグFを0リセットする(ステップS150)。
ステップS160において、取得した第1NOx値と推定した第2NOx値の大きさ差を比較し、第1NOx値が第2NOx値以下であればエンジン10は正常であると判定され(ステップS170)、第1NOx値のほうが第2NOx値よりも大きければエンジン10は異常であると判定される(ステップS180)。
このステップS10〜S180からなるフローは、エンジン10の正常又は異常が判定されるまで所定周期tで繰り返される。また、エンジン10が異常であると診断された場合は、表示パネル43及びアラーム44のいずれか一方、又は両方により、ドライバにエンジン10が異常であることを知らせる。
[3.効果]
したがって、本実施形態にかかる内燃機関の異常診断装置によれば、NOxセンサ41による検出結果に異常が見られた場合、SCR25の下流側に設けられた1つのNOxセンサ41を用いてエンジン10の異常を診断することができるため、コストを低減することができる。一般的にNOxセンサ41はSCR25の下流側に設けられていることが多いため、新たな装置を追加する必要がない点からもコスト低減を図ることができ、構成を簡素化することができる。
また、NOxセンサ41による異常検出の原因を調べることができるため、尿素水の品質異常であるとの誤判定を防ぐことができる。また、尿素水添加制御手段33により添加される尿素水を制御し、エンジン異常判定手段35により第1NOx値と第2NOx値の大きさを比較することによりエンジン10の異常を判定するため、判定を容易に実施することができる。
また、NOx異常判定手段32によりNOx値の異常が判定されたら本内燃機関の異常診断を開始するため、NOx値の異常の原因の1つとして考えられるエンジン10の異常を素早く診断することができる。
また、吸着アンモニア離脱判定手段34を設け、SCR25に吸着しているアンモニアが離脱するまでの時間に基づいてアンモニアがSCR25から離脱したか否かを判断するため、複雑な演算を行う必要がなく、制御をシンプルにすることができる。
このとき、特に、走行中に行われるDPF24の強制再生(自動再生)後にエンジン10の異常判定を実施すれば、排気が高温の状態で診断が実施されるため、SCR25にはほとんどアンモニアが吸着しておらず、尿素水の添加を停止させてからすぐにNOx値が一定となり、応答性が良く判定を短時間で完了させることができる。また、高温の排気状態において再び尿素水の添加を開始すれば、尿素水がすぐにNOxと反応するため、NOx浄化率の戻りも早く、大気中に放出させるNOxの量を抑制することができる。
また、第2NOx値(NOx2)を予め定められた第2マップM2により推定されるため、内燃機関の回転数及び負荷から、容易にエンジン10から排出された直後の排気中に含まれるNOx値を推定することが可能である。
また、表示パネル43やアラーム44により、エンジン10の異常をドライバにいち早く知らせることができ、素早い対応をとることが可能である。
[4.変形例]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
上記実施形態では、SCR25に吸着しているアンモニアがSCR25から離脱したか否かの判定を、タイマーを設けて時間に基づいて行ったが、離脱判定はこれに限られず、例えば、NOxセンサ41により検出されるNOx値を積算して、その積算値に基づいて判定してもよい。つまり、図2(b)に示すように、尿素水の添加を停止するとNOx値は増大するため、SCR25に吸着しているアンモニアが離脱したか否かを時間ではなくNOxセンサ41によって検出されるNOxの積算値が所定値よりも大きくなったところで、離脱したと判定するようにしてもよい。
この場合の異常診断について、図5に示す制御フローを用いて説明する。なお、上述した図4に示すフローと同様の制御内容についての詳細な説明は省略する。
図5に示すように、まず、ステップT10において、フラグF=0であるか否かを判定する。スタート時ではフラグF=0であるため、最初はYESルートとなりステップT20へ進み、フラグFが0でない場合はステップT30へ進む。ステップT20において、NOx異常判定手段32により、NOxセンサ41により検出されるNOx値が異常であるか否かを判定し、特に異常がなければリターンする。他方、異常な値が検出された場合は、ステップT40に進む。
ステップT40において、尿素水添加制御手段33により、尿素水の添加を実施している場合は尿素水の添加を停止し、尿素水の添加を実施していない場合はそのままの状態を維持する。そして、ECU30により、NOxセンサ41によって検出されるNOxの積算を開始し(ステップT50)、フラグF=1とする(ステップT60)。
次に、NOxセンサ41により検出されるNOxを下記の式(3)のように積算していく(ステップT70)。
NOxn←NOxn-1+NOx ・・・(3)
ここで、添字nは現時点の制御周期を示し、n−1は前回の制御周期を示す。
ステップT80において、NOxnが所定値NOx0を越えたか否かを判定する。この所定値NOx0は、SCR25に吸着していたアンモニアが完全に離脱した場合に検出されると想定されるNOx値である。ステップT80において、積算NOx値NOxnが所定値NOx0よりも大きくなったら、フラグF=2とする(ステップT90)。一方、未だ所定値NOx0に達していなければリターンする。
なお、ステップT10において、フラグF=0でない場合はステップT30においてフラグF=1であるか否かを判定し、ステップT60においてフラグF=1と設定された後であれば、YESルートからステップT70へ進む。一方、ステップT30においてフラグF=1でない場合は、NOルートからステップT100へ進む。
次に、ステップT100において、NOxセンサ41により検出されるNOx値が定常状態であるか否かを判定する。NOx値が定常状態であれば、第1NOx値(NOx1)を安定した状態で計測することができるため、NOx1の計測精度を高めることができる。
ステップT100において、NOx値が定常状態である場合は、ステップT110へ進み、このときのNOxセンサ41により検出されたNOx値を第1NOx値として取得し(ステップT110)、NOx値が定常状態でない場合はリターンする。なお、リターンした後は、フラグFが2に設定されているため、ステップT10及びステップT30共にNOルートとなり、ステップT100に進む。
第1NOx値を取得後、ステップT120において、SCR温度T,エンジン回転数,アクセル開度等のエンジン10の運転状態を各種センサから取得する。このうち、エンジン回転数及びアクセル開度(エンジン負荷)に基づき、第2マップM2を用いて第2NOx値を推定する(ステップT130)。その後、NOxの積算を停止するとともに0リセットし(ステップT140)、フラグFを0リセットする(ステップT150)。
ステップT160において、取得した第1NOx値と推定した第2NOx値の大きさ差を比較し、第1NOx値が第2NOx値以下であればエンジン10は正常であると判定され(ステップT170)、第1NOx値のほうが第2NOx値よりも大きければエンジン10は異常であると判定される(ステップT180)。
このステップT10〜T180からなるフローは、エンジン10の正常又は異常が判定されるまで所定周期tで繰り返される。また、エンジン10が異常であると診断された場合は、表示パネル43及びアラーム44のいずれか一方、又は両方により、ドライバにエンジン10が異常であることを知らせる。
したがって、NOx値の積算により吸着アンモニアの離脱判定をする場合は、タイマーにより時間を計測する必要がないため、構成をシンプルにすることができる。また、実際に計測されたNOx値を見て判断しているため、正確に判断することができ、さらに、排気温度に依存しない制御が可能である。
なお、上記の実施形態において、図4に示す制御ではステップS100でエンジン10の定常状態を判定し、図5に示す制御ではステップT100でNOx値の定常状態を判定したが、これらは何れを用いてもよく、例えば、図4に示す制御においてNOx値の定常状態を判定してもよいし、図5に示す制御においてエンジン10の定常状態を判定してもよい。
また、吸着アンモニア離脱判定手段34を設けないことも可能である。例えば、排気温度がDPF24の自動再生後に得られる程度の高温であれば、SCR25にはほとんどアンモニアが吸着していないため、離脱判定を実施しなくても尿素水の添加を停止させた後のNOx値を測定してもよい。
また、表示パネル43やアラーム44以外の報知手段を設けてもよく、また、表示パネル43等の報知手段を設けずに、エンジン10の使用制限をするようにしてもよい。
10 内燃機関(エンジン)
19 排気通路
20 排気浄化装置
21 DPF装置(上流側排気浄化装置)
22 SCR装置(下流側排気浄化装置)
23 前段酸化触媒(DOC)
24 ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF,パティキュレートフィルタ)
25 選択還元型触媒(SCR)
26 後段酸化触媒(CUC)
27 添加装置(尿素水添加装置)
28 尿素水添加ノズル(尿素水添加装置)
29 尿素水タンク
30 ECU(電子コントロールユニット)
31 DPF再生制御手段
32 NOx異常判定手段
33 尿素水添加量制御手段
34 吸着アンモニア離脱判定手段
35 エンジン異常判定手段(内燃機関異常判定手段)
41 NOxセンサ
42 温度センサ
43 表示パネル(表示手段)
44 アラーム(警告手段)

Claims (7)

  1. 車両に搭載された内燃機関の排気通路に設けられた選択還元型触媒と、
    前記選択還元型触媒に流入する排気中に還元剤としての尿素水を添加する尿素水添加装置と、
    前記選択還元型触媒の下流側に設けられ、排気中に含まれるNOxを検出するNOxセンサと、
    前記尿素水添加装置からの前記尿素水の添加を制御する尿素水添加制御手段と、
    前記NOxセンサで検出されるNOx値に基づいて前記内燃機関の異常を判定する内燃機関異常判定手段と、を備え、
    前記尿素水添加制御手段は、診断開始条件が成立したら前記尿素水の添加を停止するよう前記尿素水添加装置を制御し、
    前記内燃機関異常判定手段は、前記尿素水添加制御手段により前記尿素水の添加が停止された後の第1NOx値が、前記内燃機関の運転状態に応じた第2NOx値よりも大きい場合に、前記内燃機関が異常であると判定する
    ことを特徴とする、内燃機関の異常診断装置。
  2. 前記NOxセンサで検出される前記NOx値の異常を判定するNOx異常判定手段をさらに備え、
    前記診断開始条件は、前記NOx異常判定手段により前記NOx値の異常が判定されることである
    ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の異常診断装置。
  3. 前記NOxセンサにより検出された前記NOx値から前記選択還元型触媒に吸着している還元剤としてのアンモニアが離脱したか否かを、前記選択還元型触媒から離脱するまでの時間に基づいて判定する吸着アンモニア離脱判定手段をさらに備え、
    前記第1NOx値は、前記吸着アンモニア離脱判定により前記アンモニアが離脱したと判定されたときのNOx値である
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の内燃機関の異常診断装置。
  4. 前記内燃機関の前記排気通路に設けられたパティキュレートフィルタをさらに備え、
    前記内燃機関異常判定手段は、走行中に行われる前記パティキュレートフィルタの強制再生後に前記内燃機関の異常診断を行う
    ことを特徴とする、請求項3記載の内燃機関の異常診断装置。
  5. 前記NOxセンサにより検出された前記NOx値から前記選択還元型触媒に吸着している還元剤としてのアンモニアが離脱したか否かを、前記NOx値を積算した値に基づいて判定する吸着アンモニア離脱判定手段をさらに備え、
    前記第1NOx値は、前記吸着アンモニア離脱判定手段により前記アンモニアが離脱したと判定されたときのNOx値である
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の内燃機関の異常診断装置。
  6. 前記第2NOx値は、予め定められた前記内燃機関の回転数と前記内燃機関の負荷との関係を示すマップにより推定される
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の異常診断装置。
  7. 前記異常判定手段により前記内燃機関から排出された直後の前記NOxが異常であると判定された場合に、異常を表示する表示手段、及び、異常を警告する警告手段のいずれか一方又は両方をさらに備える
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の異常診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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