JP2012035833A - 人力車 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量の軽量化、走行風抵抗の低減化および低重心化を達成することができ、また、車イスに座った人をそのまま乗降させることができる人力車を提供する。
【解決手段】背もたれシート8および着座シート9が張設され、足載せプレート10が架設された座席用メインパイプフレーム4および座席用サブパイプフレーム5を座席部として備えている人力車は、木製箱型の堅牢な座席および折り畳み式の重厚な幌を備える従来の人力車に較べて少なくとも少なくとも重量が軽量化し、走行風抵抗が低減化し、重心も低重心化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車夫が乗客を乗せて引き走る人力車に関し、詳しくは、軽快で安全な走行が可能な人力車、および、車イスに座った人をそのまま乗降させることができる人力車に関するものである。
風雅な街並みが残る古都の観光地や江戸情緒の残る下町の観光地を始め、全国各地の温泉街などの観光地では、車夫が観光案内をしながら乗客を乗せて引き走る観光人力車がレトロな乗り物として人気を集めている。
この種の人力車として、特許文献1には、太陽電池パネルにより充電されるバッテリーと、このバッテリーを電源として車輪を駆動可能なモータとを備えることで、車夫の労力を軽減できるようにした人力車が提案されている。
一方、特許文献2には、車イスの移動手段として使用できる多機能自転車が記載されている。この多機能自転車は、前輪の代わりに車イスを前部に連結することで、車イスに人を載せて移動できるように構成したものである。
特開2004−25975号公報 特開平11−180369号公報
しかしながら、特許文献1に見られるような人力車を含め、各地の観光地などで見受けられる従来の人力車は、何れも箱型に構成された木製の堅牢な座席を備えており、この座席には折り畳み式の重厚な幌が付設されている。
このため、従来の人力車は、重量が80〜90kg程度と相当に重く、走行時の空気抵抗である走行風の抵抗もかなり大きくなっており、加えて重心位置も比較的に高くなっている。このような理由により、従来の人力車には、梶棒を引く車夫に多大な労力を負わせるという問題がある。
また、従来の人力車は、箱型に構成された座席が車夫の後方視界を妨げるため、車夫が人力車をバック走行させる際の安全確認に支障を来す恐れがある。
さらに、従来の人力車は、梶棒の長さが調節できないため、例えば身長の高い車夫では、その走行時に脚が後方の座席の足載せ部に当たって快適に走ることができなくなるという問題がある。一方、体重が軽く非力な車夫の場合には、梶棒の先端部が持ち上がって座席部が後傾してしまう恐れがある。
一方、特許文献2に記載された多機能自転車は、車イスの連結作業に手間が掛かり、車イスを簡便に移動させる手段としては不適切である。
本発明は、このような従来技術の問題点に対応してなされたものであり、少なくとも重量の軽量化、走行風抵抗の低減化および低重心化を達成することができる人力車、および、車イスに座った人をそのまま乗降させることができる人力車を提供することを課題とする。
このような課題を解決するため、本発明の第1の発明に係る人力車は、左右の車輪を支持する支持軸上に板ばねを介して支持される座席部と、この座席部を牽引するための梶棒とを備えた人力車であって、座席部として、着座部材、背もたれ部材および足載せ部材が付設された椅子型の座席用パイプフレームを備えていることを特徴とする。
本発明の第1の発明に係る人力車では、座席部として、着座部材、背もたれ部材および足載せ部材が付設された椅子型の座席用パイプフレームを備えているため、木製箱型の堅牢な座席および折り畳み式の重厚な幌を備える従来の人力車に較べて少なくとも重量が軽量化し、走行風抵抗が低減化し、重心も低重心化する。加えて、着座部材と足載せ部材との間に後方視界が得られるため、車夫が人力車をバック走行させる際の安全確認が容易となる。
第1の発明に係る人力車において、座席用パイプフレームには、足載せ部材へのステップを構成するステップ用パイプフレームを付設することができる。この場合、ステップ用パイプフレームを利用することにより、乗客は座席部への乗降を安全に行うことができる。
本発明の第2の発明に係る人力車は、左右の車輪を支持する支持軸上に板ばねを介して支持される座席部と、この座席部を牽引するための梶棒とを備えた人力車であって、座席部として、足載せ部材が無く、その高さ位置に相当する座面の低い着座部材が付設されたデッキチェア型の座席用パイプフレームを備えていることを特徴とする。
第2の発明に係る人力車では、座席部として、デッキチェア型の座席用パイプフレームを備えているため、木製箱型の堅牢な座席および折り畳み式の重厚な幌を備える従来の人力車に較べて少なくとも重量が軽量化し、走行風抵抗が低減化し、重心も低重心化する。
特に、第2の発明に係る人力車では、座席部として、足載せ部材が無く、その高さ位置に相当する座面の低い着座部材が付設されたデッキチェア型の座席用パイプフレームを備えているため、足の不自由な方、介護が必要な方、あるいは怪我をしている方なども安全かつ容易に乗降させることが可能となる。
従って、第2の発明に係る人力車は、観光用に使用できる他、病院や介護施設などへの通院用に使用でき、特に、災害時などにおいては、担架や救急車に代わる怪我人の運搬用として好適に使用できる。
本発明の第3の発明に係る人力車は、左右の車輪を支持する支持軸上に板ばねを介して支持される座席部と、この座席部を牽引するための梶棒とを備えた人力車であって、座席部として、車イスが乗降可能な車イス用パイプフレームを備えていることを特徴とする。
第3の発明に係る人力車では、座席部として、車イスが乗降可能な車イス用パイプフレームを備えているため、車イスに座った人をそのまま乗降させることが可能となる。
第1〜第3の発明に係る人力車において、梶棒としては、座席用パイプフレームまたは車イス用パイプフレームに着脱自在、かつ、前後方向に位置調節自在に連結される梶棒用パイプフレームを備えるのが好ましい。この場合、座席用パイプフレームまたは車イス用パイプフレームから梶棒用パイプフレームを取り外すことで、本発明の人力車はコンパクトに格納することができる。
一方、梶棒用パイプフレームの連結位置を前方に調節することで、梶棒用パイプフレームの長さが実質的に増大するため、例えば身長の高い車夫では、その走行時に脚が後方の座席の足載せ部に当たることなく快適に走行することが可能となる。また、体重が軽く非力な車夫でも、テコの原理により梶棒の先端部が容易に下がるようになり、座席部の後傾を抑制して安全に走行することが可能となる。
本発明の第1の発明に係る人力車によれば、座席部として、着座部材、背もたれ部材および足載せ部材が付設された椅子型の座席用パイプフレームを備えているため、少なくとも重量を軽量化し、走行風抵抗を低減化し、重心も低重心化することができる。その結果、車夫の労力を大幅に軽減することができる。加えて、着座部材と足載せ部材との間に後方視界が得られるため、車夫が人力車をバック走行させる際の安全確認を容易に行うことができる。
また、足載せ部材へのステップを構成するステップ用パイプフレームが座席用パイプフレームに付設されている第1の発明の人力車によれば、ステップ用パイプフレームを利用することにより、座席部への乗客の乗降を安全に行うことができる。
本発明の第2の発明に係る人力車によれば、座席部として、デッキチェア型の座席用パイプフレームを備えているため、少なくとも重量を軽量化し、走行風抵抗を低減化し、重心も低重心化することができる。その結果、車夫の労力を大幅に軽減することができる。
特に、第2の発明に係る人力車によれば、座席部として、足載せ部材が無く、その高さ位置に相当する座面の低い着座部材が付設されたデッキチェア型の座席用パイプフレームを備えているため、足の不自由な方、介護が必要な方、あるいは怪我をしている方なども安全かつ容易に乗降させることができる。その結果、第2の発明に係る人力車は、観光用に使用できる他、病院や介護施設などへの通院用に使用でき、特に、災害時などにおいては、担架や救急車に代わる怪我人の運搬用として好適に使用できる。
本発明の第3の発明に係る人力車によれば、座席部として、車イスが乗降可能な車イス用パイプフレームを備えているため、車イスに座った人をそのまま乗降させることができる。
ここで、座席用パイプフレームまたは車イス用パイプフレームに着脱自在、かつ、前後方向に位置調節自在に連結される梶棒用パイプフレームを梶棒として備えている第1〜第3の発明に係る人力車によれば、その格納時に座席用パイプフレームまたは車イス用パイプフレームから梶棒用パイプフレームを取り外すことで、コンパクトに格納することができる。
加えて、梶棒用パイプフレームの連結位置を前方に調節することで、梶棒用パイプフレームの長さが実質的に増大するため、例えば身長の高い車夫では、その走行時に脚が後方の座席の足載せ部に当たることなく快適に走行することが可能となる。一方、体重が軽く非力な車夫でも、テコの原理により梶棒の先端部が容易に下がるようになり、座席部の後傾を抑制して安全に走行することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る人力車の外観を示す斜視図である。 第1実施形態の人力車を構成する座席用パイプフレームおよび梶棒用パイプフレームの斜視図である。 図2に示した梶棒用パイプフレームを着脱自在に連結するためのジョイントパイプの斜視図である。 図2に示した座席用パイプフレームおよび梶棒用パイプフレームの側面図である。 第1実施形態に係る人力車の変形例を模式的に示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る人力車の外観を示す斜視図である。 第2実施形態の人力車を構成する座席用パイプフレームおよび梶棒用パイプフレームの斜視図である。 第2実施形態に係る人力車の変形例を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る人力車を構成する車イス用パイプフレームおよび梶棒用パイプフレームの斜視図である。 第3実施形態に係る人力車の使用例を模式的に示す側面図であって、車イスの乗降位置の側面図である。 第3実施形態に係る人力車の使用例を模式的に示す側面図であって、車イスの搭乗位置の側面図である。 図3に示したジョイントパイプの変形例を示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明に係る人力車の実施の形態を説明する。図1に示す第1実施形態の人力車は、従来の人力車よりも軽快に走行できるように改良されたスポーティな人力車である。
この人力車は、左右の車輪1,1を回転自在に支持する支持軸2の両端部付近に設置された左右一対のアーモンド形の人力車用板ばね3,3と、この人力車用板ばね3,3を介して支持軸2上に弾性的に支持される座席部としての座席用メインパイプフレーム4および座席用サブパイプフレーム5と、座席部を牽引するための梶棒として座席用メインパイプフレーム4に着脱自在に連結される梶棒用パイプフレーム6とを備えて構成されている。
図2に示すように、座席用メインパイプフレーム4、座席用サブパイプフレーム5および梶棒用パイプフレーム6は、例えばスチールパイプ、ステンレススチールパイプ、アルミパイプなどのパイプ材を所定形状に折り曲げ加工したものであり、その直径は例えば31.8mm(1.25インチ)である。
座席用メインパイプフレーム4は、背もたれ部4Aの下部から左右の固定脚部4B,4Bが前方に突出する形態、すなわち側面視の形状が概略L字形であって平面視の形状が概略U字形の形状に折り曲げ加工されている。
座席用メインパイプフレーム4の背もたれ部4Aの下部付近には、後述する着座シートの後部を支持するための後側支持パイプ4Cが溶接などの手段で横架されている。そして、座席用メインパイプフレーム4の左右の固定脚部4B,4Bには、図1に示した人力車用板ばね3,3の上部に複数のボルト(図示省略)を介して固定するための連結ブラケット4D,4Dが溶接などの手段で固定されている。
座席用サブパイプフレーム5は、左右の肘掛部5A,5Aの下部から足載せ部5Bが若干上向き状態で前方に突出する形態の側面視の形状が概略クランク状であって平面視の形状が概略長方形の形状に折り曲げ加工されている。
座席用サブパイプフレーム5の肘掛部5A,5Aの前側部分の上下方向中央部付近には、後述する着座シートの前側を支持するための前側支持パイプ5Cが着脱自在に横架されており、その下方に位置する肘掛部5A,5Aの前側部分の下端部付近には、後述する足載せプレートの後側を支持するための後側支持パイプ5Dが着脱自在に横架されている。そして、座席用サブパイプフレーム5の足載せ部5Bの前部には、後述する足載せプレートの前側を支持するための前側支持パイプ5Eが着脱自在に横架されている。
ここで、前述した前側支持パイプ5C、後側支持パイプ5Dおよび前側支持パイプ5Eは、それぞれ両端部の内側に図示しないナット部材が固定されている。そして、前側支持パイプ5Cは、肘掛部5A,5Aの所定位置を貫通して両端部のナット部材にねじ込まれるボルトによって肘掛部5A,5Aの所定位置に着脱自在に横架されている。
同様に、後側支持パイプ5Dは、肘掛部5A,5Aの所定位置を貫通して両端部のナット部材にねじ込まれるボルトによって肘掛部5A,5Aの所定位置に着脱自在に横架されている。また、前側支持パイプ5Eは足載せ部5Bの所定位置を貫通して両端部のナット部材にねじ込まれるボルトによって足載せ部5Bの所定位置に着脱自在に横架されている。
梶棒用パイプフレーム6は、平面視の形状が前後方向に長い概略U字形の形状であって前端部の幅が狭まった形状に折り曲げ加工されている。この梶棒用パイプフレーム6は、左右の後端部6A,6Aが前述した座席用メインパイプフレーム4の左右の固定脚部4B,4Bの前端部に着脱自在に連結されるように構成されている。
そのための構造として、例えば、図3に示すジョイントパイプ7が左右一対設けられている。このジョイントパイプ7は、長手方向の中央部の外周に位置決めリング7Aが嵌合固定されたパイプであり、その一端側の外形寸法は座席用メインパイプフレーム4の左右の固定脚部4B,4Bの前端部の内側に着脱自在に嵌合できる寸法に設定され、その他端側の外形寸法は梶棒用パイプフレーム6の左右の後端部6A,6Aの内側に着脱自在に嵌合できる寸法に設定されている。
ジョイントパイプ7の一端側には、座席用メインパイプフレーム4の固定脚部4Bに貫通して開けられた前後一対の連結孔4E,4Eに挿通される連結ボルト(図示省略)が貫通する前後一対の連結孔7B,7Bが形成されている。同様に、ジョイントパイプ7の他端側には、梶棒用パイプフレーム6の後端部6Aに貫通して開けられた前後一対の連結孔6B,6Bに挿通される連結ボルト(図示省略)が貫通する前後一対の連結孔7C,7Cが形成されている。
ここで、図2および図4に示すように、座席用メインパイプフレーム4と座席用サブパイプフレーム5とは相互に一体に組み付けられている。すなわち、座席用メインパイプフレーム4の背もたれ部4Aの上下方向に延びる左右部分と座席用サブパイプフレーム5の肘掛部5A,5Aの前後方向に延びる左右部分との交差部分X、座席用メインパイプフレーム4の左右の固定脚部4B,4Bの前後方向中間部分と座席用サブパイプフレーム5の肘掛部5A,5Aの前側の上下方向に延びる左右部分との交差部分Y、座席用メインパイプフレーム4の左右の固定脚部4B,4Bの前端部と座席用サブパイプフレーム5の足載せ部5Bの前部との交差部分Zの3か所がそれぞれ左右一対の連結ボルト(図示省略)で連結固定されている。
そして、図1に示すように、座席用メインパイプフレーム4の背もたれ部4A(図2参照)には、背もたれシート8が背もたれ部材として張設され、座席用サブパイプフレーム5の前側支持パイプ5Cと座席用メインパイプフレーム4の後側支持パイプ4Cとの間には着座シート9が着座部材として張設され、座席用サブパイプフレーム5の前側支持パイプ5Eと後側支持パイプ5Dとの間には、足載せプレート10が足載せ部材として架設されている。
背もたれシート8および着座シート9は、例えば丈夫な帆布やキャンバス地などで構成されているが、走行風抵抗を低減できるメッシュ状のシートとすることもできる。また着座シート9は、前側支持パイプ5Cと後側支持パイプ4Cとの間にロープを巻き回わして構成してもよい。
以上のように構成された第1実施形態に係る人力車は、図1に示すように、背もたれシート8および着座シート9が張設され、足載せプレート10が架設された座席用メインパイプフレーム4および座席用サブパイプフレーム5を椅子型の座席部として備えているため、木製箱型の堅牢な座席および折り畳み式の重厚な幌を備える従来の人力車に較べて少なくとも重量が軽量化し、走行風抵抗が低減化し、重心も低重心化する。加えて、着座シート9と足載せプレート10との間に後方視界が得られるため、車夫が人力車をバック走行させる際の安全確認が容易となる。
すなわち、第1実施形態の人力車によれば、少なくとも重量を軽量化し、走行風抵抗を低減化し、重心も低重心化することができる。その結果、車夫の労力を大幅に軽減することができる。加えて、車夫が人力車をバック走行させる際の安全確認を容易に行うことができる。
また、第1実施形態の人力車は、梶棒用パイプフレーム6の左右の後端部6A,6Aが座席用メインパイプフレーム4の左右の固定脚部4B,4Bの前端部に対し、図3に示す形状の左右一対のジョイントパイプ7および複数の連結ボルト(図示省略)を介して着脱自在に構成されているため、格納時などにおいては、座席用メインパイプフレーム4から梶棒用パイプフレーム6を取り外すことで、人力車をコンパクトに格納することができる。
ここで、第1実施形態の人力車の変形例として、図1に示した足載せプレート10が架設される座席用サブパイプフレーム5の足載せ部5Bの前端部には、図5に示すように、足載せプレート10(図1参照)へのステップを構成するステップ用パイプフレーム12を付設することができる。このステップ用パイプフレーム12は、座席用サブパイプフレーム5の足載せ部5Bの前端部に上端部が回動自在に連結されることで、下端部が前後方向に揺動自在となっており、上下方向の中間部にはステップ12Aが横架されている。
ステップ用パイプフレーム12は、梶棒用パイプフレーム6の前端部が接地する乗客の乗降時には、図5に示すように後傾した姿勢で下端部が接地することにより、足載せプレート10へのステップを構成する。なお、このステップ用パイプフレーム12は、図2に示した前側支持パイプ5Eまたは連結パイプ5Fに固定された図示しないキャッチャにより後上方に揺動した位置に格納されるようになっている。
このようなステップ用パイプフレーム12が付設された人力車では、その停車時にステップ用パイプフレーム12を使用位置に揺動させることで、乗客は足載せプレート10への乗降を安全に行うことができる。
つぎに、本発明の第2実施形態に係る人力車を説明する。この人力車は、図6に示すように、座面の低い着座シート11が着座部材として張設されたデッキチェア型の座席用パイプフレームを備えたものであり、その他の構造部分は、図1に示した第1実施形態の人力車と略同様に構成されているため、詳細な説明は省略する。
第2実施形態の人力車は、図7に示す座席用メインパイプフレーム4、座席用サブパイプフレーム5および梶棒用パイプフレーム6を備えている。ここで、座席用メインパイプフレーム4および梶棒用パイプフレーム6は、第1実施形態の人力車と同様に構成されているが、座席用サブパイプフレーム5は、図2に示した座席用サブパイプフレーム5から前側支持パイプ5C、後側支持パイプ5Dおよび前側支持パイプ5Eを取り外したもので構成されいる。
そして、図7に示す座席用メインパイプフレーム4の後側支持パイプ4Cと座席用サブパイプフレーム5の連結パイプ5Fとの間には、図6に示すように、座面の低い着座シート11が前後方向に緩やかな湾曲を描くデッキチェア状に張設されている。この着座シート11は、図1に示した着座シート9と同様の素材で構成されている。
以上のように構成された第2実施形態に係る人力車は、図6に示すように、背もたれシート8および着座シート11が張設された座席用メインパイプフレーム4および座席用サブパイプフレーム5をデッキチェア型の座席部として備えているため、木製箱型の堅牢な座席および折り畳み式の重厚な幌を備える従来の人力車に較べて少なくとも重量が軽量化し、走行風抵抗が低減化し、重心も低重心化する。
すなわち、第2実施形態の人力車によれば、少なくとも重量を軽量化し、走行風抵抗を低減化し、重心も低重心化することができる。その結果、車夫の労力を大幅に軽減することができる。
また、第2実施形態の人力車は、梶棒用パイプフレーム6の左右の後端部6A,6Aが座席用メインパイプフレーム4の左右の固定脚部4B,4Bの前端部に対し、図3に示した形状の左右一対のジョイントパイプ7および複数の連結ボルト(図示省略)を介して着脱自在に構成されているため、格納時などにおいては、座席用メインパイプフレーム4から梶棒用パイプフレーム6を取り外すことで、人力車をコンパクトに格納することができる。
ここで、特に、第2実施形態の人力車では、第1実施形態の人力車のような足載せプレート10が無く、その足載せプレート10の高さ位置に相当する座面の低い着座シート11が張設されたデッキチェア型の座席用メインパイプフレーム4および座席用サブパイプフレーム5を備えているため、足の不自由な方、介護が必要な方、あるいは怪我をしている方なども安全かつ容易に着座シート11に乗降させることが可能となる。
従って、第2実施形態の人力車は、観光用に使用できる他、病院や介護施設などへの通院用に使用でき、特に、災害時などにおいては、担架や救急車に代わる怪我人の運搬用として好適に使用できる。
ここで、第2実施形態の人力車は、図8に示すような人力車に変更することができる。この人力車は、図6に示した後側支持パイプ4Cを省略し、背もたれシート8と着座シート11とを兼用する1枚の着座シート13を座席用メインパイプフレーム4の上部と座席用サブパイプフレーム5の連結パイプ5Fとの間に張設したものである。この人力車においても、第2実施形態の人力車と同様の作用効果が得られる。
続いて、本発明の第3実施形態に係る人力車を説明する。この人力車は、図9に示すように、座席用メインパイプフレーム4に組み付けられる車イス用パイプフレーム14を座席部として備えている。なお、車イス用パイプフレーム14を除いた部分の構造は、図1に示した第1実施形態の人力車と略同様であるため、詳細な説明は省略する。
車イス用パイプフレーム14は、側面視の形状が図2示した座席用サブパイプフレーム5と似たような概略クランク状であって、平面視の形状が前方の開いた概略U字状に折り曲げ加工されている。この車イス用パイプフレーム14は、座席用メインパイプフレーム4の内側に配置されており、図4に示した交差部分Xおよび交差部分Yにて座席用メインパイプフレーム4に一体に組み付けられている。そして、車イス用パイプフレーム14の左右の前端部14A,14Aは、梶棒用パイプフレーム6の基端部の左右部分に上方から係合している。
ここで、車イス用パイプフレーム14の左右の縦パイプ部14B,14Bの下部付近には、図10および図11に示すような車イスWCの大車輪の後部を受け止める車輪受けパイプ14Cが溶接などの手段で横架されている。また、左右の縦パイプ部14B,14Bの下部から前方に延びる左右の下部パイプ部14D,14D間には、車イスWCの大車輪およびキャスターを支持するための支持板(あるいは支持シート)14Eが張設された前部支持パイプ14Fおよび後部支持パイプ14Gが溶接などの手段で横架されている。
図10に示すように梶棒用パイプフレーム6の先端部が接地した状態で、車イスWCが支持板(あるいは支持シート)14E上に容易に乗り込めるように、車イス用パイプフレーム14の左右の下部パイプ部14D,14Dは、地面に略平行に接地するように構成されている。そして、図示は省略したが、車イス用パイプフレーム14の左右の縦パイプ部14B,14Bの下部付近には、車イスWCの固定ベルトおよび車イスWCに座った人のシートベルトが付設されている。
以上のように構成された第3実施形態に係る人力車では、図10に示すように、梶棒用パイプフレーム6の先端部を接地させた状態で、車イスWCを図9に示した支持板(あるいは支持シート)14E上に搭乗させ、図11に示すように梶棒用パイプフレーム6の先端部を引き上げる。これにより、車イスWCに座った人(図示省略)をそのまま乗せて引き走ることができる。
なお、第3実施形態に係る人力車は、図9〜図11に示すように、車イス用パイプフレーム14を座席部として備えているため、木製箱型の堅牢な座席および折り畳み式の重厚な幌を備える従来の人力車に較べて少なくとも重量が軽量化し、走行風抵抗が低減化し、重心も低重心化する。すなわち、第3実施形態の人力車によれば、少なくとも重量を軽量化し、走行風抵抗を低減化し、重心も低重心化することができる。その結果、車夫の労力を大幅に軽減することができる。
従って、第3実施形態の人力車は、観光用に使用できる他、病院や介護施設などへの通院用に使用でき、特に、災害時などにおいては、担架や救急車に代わる怪我人の運搬用として好適に使用できる。
本発明に係る人力車は、前述した第1実施形態ないし第3実施形態に限定されるものではない。例えば、図3に示したジョイントパイプ7は、図12に示すジョイントパイプ7に変更することができる。このジョイントパイプ7は、図2または図7に示した梶棒用パイプフレーム6の連結位置を前方に調節するためのものであり、図3に示した位置決めリング7Aが長さの長い位置決めパイプ7Dに変更されている。
図12に示したジョイントパイプ7を使用して座席用メインパイプフレーム4の固定脚部4B,4Bの前端部に梶棒用パイプフレーム6の後端部6A,6Aを連結すると、梶棒用パイプフレーム6の長さが実質的に増大するため、例えば身長の高い車夫では、その走行時に脚が後方の足載せ部5Bに当たることなく快適に走行することが可能となる。また、体重が軽く非力な車夫でも、テコの原理により梶棒用パイプフレーム6の先端部が容易に下がるようになり、座席部の後傾を抑制して安全に走行することが可能となる。
一方、図9に示した梶棒は、図10に示すよう車イスWCが乗降する際の角度位置と、図11に示すように人力車を牽引する際の角度位置との間で屈折可能に構成してもよい。この屈折機構としては、ラチェット機構を採用することができる。
1 :車輪
2 :支持軸
3 :板ばね
4 :座席用メインパイプフレーム
4A:背もたれ部
4B:固定脚部
4C:後側支持パイプ
4D:連結ブラケット
4E:連結孔
5 :座席用サブパイプフレーム
5A:肘掛部
5B:足載せ部
5C:前側支持パイプ
5D:後側支持パイプ
5E:前側支持パイプ
6 :梶棒用パイプフレーム
6A:後端部
6B:連結孔
7 :ジョイントパイプ
7A:位置決めリング
7B:連結孔
7C:連結孔
8 :背もたれシート
9 :着座シート
10:足載せプレート
11:着座シート
12:ステップ用パイプフレーム
13:着座シート
14:車イス用パイプフレーム
14A:前端部
14B:縦パイプ部
14C:車輪受けパイプ
14D:下部パイプ部
14E:支持板(あるいは支持シート)
14F:前部支持パイプ
14G:後部支持パイプ

Claims (5)

  1. 左右の車輪を支持する支持軸上に板ばねを介して支持される座席部と、この座席部を牽引するための梶棒とを備えた人力車であって、
    前記座席部として、着座部材、背もたれ部材および足載せ部材が付設された椅子型の座席用パイプフレームを備えていることを特徴とする人力車。
  2. 前記座席用パイプフレームには、前記足載せ部材へのステップを構成するステップ用パイプフレームが付設されていることを特徴とする請求項1に記載の人力車。
  3. 左右の車輪を支持する支持軸上に板ばねを介して支持される座席部と、この座席部を牽引するための梶棒とを備えた人力車であって、
    前記座席部として、足載せ部材が無く、その高さ位置に相当する座面の低い着座部材が付設されたデッキチェア型の座席用パイプフレームを備えていることを特徴とする人力車。
  4. 左右の車輪を支持する支持軸上に板ばねを介して支持される座席部と、この座席部を牽引するための梶棒とを備えた人力車であって、
    前記座席部として、車イスが乗降可能な車イス用パイプフレームを備えていることを特徴とする人力車。
  5. 前記梶棒として、前記座席用パイプフレームまたは車イス用パイプフレームに着脱自在、かつ、前後方向に位置調節自在に連結される梶棒用パイプフレームを備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の人力車。
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