JP2012035051A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で基板ケースを開封したという不正行為の痕跡を確実に残すことができる遊技機を提供する。
【解決手段】基板22を収容した基板ケース23が取り付けられた遊技機であって、基板ケース23は、第1ケース体36と、第2ケース体37と、が結合されて構成され、第1ケース体36は、第1シール貼付部38を有し、第2ケース体37は、第2シール貼付部39を有し、第1ケース体36と第2ケース体37とが結合された状態で、第1シール貼付部38と第2シール貼付部39とに跨って封印シール40が貼り付けられ、封印シール40は、応力が付与されたときに応力が所定の部位で局所的に大きくなる応力集中部100を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図14

Description

本発明は、例えば、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関する。
近年のパチンコ機では、基板ケース内の制御基板に対する不正行為を防止するために、基板ケース内に制御基板を収容した後、その基板ケースを封止手段で封止し、またICタグシールを貼付して封印するようにしている(特許文献1参照)。
すなわち、基板ケースは第1ケース体と第2ケース体とを開閉可能に結合して構成されており、その基板ケース内に制御基板を収容した後、開封時に痕跡が残る封止手段により両ケース体を封止する。検査等で基板ケースを開放する際には、この封止手段を切断する等して開封するようにし、基板ケースを開放すれば、封止手段に開封の痕跡が残るようにしている。
また、封止手段とは別に、両ケース体にシール貼付部を設け、当該パチンコ機の機種、制御基板の製造番号等の管理情報が記録されたICタグシールを両シール貼付部に跨がって貼付している。そして、メーカー内での製造工程又は遊技ホール等において、読取機を使用すれば、必要に応じてICタグシールに記録された管理情報を容易に読み取れるようにしている。
特開2009−11716号公報
ところが、薬剤を用いて、ICタグシールが剥がされている不正行為が判明している。すなわち、薬剤によってICタグシールをきれいに剥がし、基板ケース内の制御基板に対する不正行為を行った後、ICタグシールをドライヤーなどにより乾かして、乾燥させたICタグシールを、再度、貼り付けるという不正行為が行われている。このような不正行為が行われると、ICチップとアンテナが破損せず、また、ICタグシールの粘着シートも破断しないため、ICタグシールに基板ケースを開封した痕跡を残すことができない問題がある。
なお、上記薬剤を用いた場合でも、薬剤がICタグシールのICチップとアンテナに悪影響を及ぼすことがないため、やはりICタグシールに基板ケースを開封した痕跡を残すことができない。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、簡易な構成で、基板ケースを開封したという不正行為の痕跡を確実に残すことができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、基板を収容した基板ケースが取り付けられた遊技機であって、前記基板ケースは、第1ケース体と、第2ケース体と、が結合されて構成され、前記第1ケース体は、第1シール貼付部を有し、前記第2ケース体は、第2シール貼付部を有し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが結合された状態で、前記第1シール貼付部と前記第2シール貼付部とに跨って封印シールが貼り付けられ、前記封印シールは、応力が付与されたときに前記応力が所定の部位で局所的に大きくなる応力集中部を備えたことを特徴とする。
前記応力集中部は、貫通孔(開口孔)であることが好ましい。
前記応力集中部は、前記封印シールの外縁に形成された凸凹部であることが好ましい。
前記封印シールは、前記応力集中部に連続して形成され前記応力集中部に作用した応力を当該応力集中部以外の部位に伝達させるための応力伝達部を有することが好ましい。
前記応力伝達部は、前記封印シールの強度を所定の部位で局所的に低下させるための低強度部であることが好ましい。
前記応力伝達部は、前記封印シールの所定の部位を局所的に薄肉にした薄肉部であることが好ましい。
前記応力伝達部は、前記封印シールに形成されたミシン目部であることが好ましい。
前記封印シールは、ICタグシールであり、前記ICタグシールは、粘着シートと、前記粘着シートに埋め込まれたICチップと、前記粘着シートに埋め込まれ、読取機からの磁場を受けたときの電磁誘導作用に伴う起電力を前記ICチップに供給するアンテナと、を有することが好ましい。
前記基板は、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板であり、前記基板ケースは、前記主制御基板を収容する主制御基板ケースであることが好ましい。
本発明によれば、簡易な構成で、基板ケースを開封したという不正行為の痕跡を確実に残すことができる。
本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の正面図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の遊技盤の背面図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の集球ケース、主制御基板ケースの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースの背面図である。 図4のA−A矢視拡大断面図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースの裏面側斜視図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースの一要部の裏面側分解斜視図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースの前面側斜視図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースの一要部の前面側分解斜視図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースの一要部の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機のタグカバーの装着方法の説明図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースの変形例の一要部の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースの変形例の一要部の底面図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースに貼り付けられるICタグシールの一例を示した説明図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースに貼り付けられるICタグシールの一例を示した説明図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースに貼り付けられるICタグシールの一例を示した説明図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースに貼り付けられるICタグシールの一例を示した説明図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースに貼り付けられるICタグシールの一例を示した説明図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースに貼り付けられるICタグシールの一例を示した説明図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースに貼り付けられるICタグシールの一例を示した説明図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースに貼り付けられるICタグシールの一例を示した説明図である。 本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の主制御基板ケースに貼り付けられるICタグシールの一例を示した説明図である。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ機について、図面を参照して説明する。本実施形態は、本発明をパチンコ機に適用した一例である。
図1に示すように、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3と、を備えている。前枠3は、左端側の上下一対のヒンジ4を介して外枠2に対して着脱及び開閉自在に装着されている。
前枠3の上部側には、遊技盤5が前側から着脱自在に装着される。遊技盤5の前側には、ガラス扉6が配置されている。また、ガラス扉6の下側には、前面開閉板7が配置されている。ガラス扉6、前面開閉板7は、ヒンジ4と同一側のヒンジ(図示省略)により、前枠3に開閉自在に枢支されている。前面開閉板7には、発射用の遊技球を貯留する貯留皿8と、発射手段(図示省略)を作動させるための発射ハンドル9と、が設けられている。
なお、発射手段は、発射ハンドル9を操作したときに貯留皿8から供給される遊技球を遊技盤5側へ発射する。
遊技盤5の前側には、発射手段により発射された遊技球を案内するガイドレール10が環状に装着されている。また、ガイドレール10内の遊技領域12には、画像表示手段13を備えたセンターケース14、通過ゲート15、開閉式入賞手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が装着されている。
遊技盤5の裏側には、図2に示すように、センターケース14等の遊技部品を後側から覆う裏カバー20と集球ケース21とが上下に配置されている。例えば、集球ケース21の背面側に、主制御基板22が格納された主制御基板ケース23が着脱自在に装着されている。また、裏カバー20の背面側に、演出制御基板24が格納された演出制御基板ケース25と、画像制御基板26が格納された画像制御基板ケース27と、が着脱自在に装着されている。
なお、主制御基板22は、ゲーム中の全体の遊技動作を統括的に制御する。また、画像制御基板26は、画像表示手段13に表示される画像を制御する。また、演出制御基板24は、画像表示手段13の周辺に配置された可動演出手段(図示省略)の演出動作、遊技盤5側その他の演出ランプの演出発光、スピーカの効果音等を制御する。
集球ケース21は、開閉式入賞手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等に入賞して遊技盤5の裏側に案内された遊技球を集めて排出口28から回収通路(図示省略)側へと案内するためのものである。集球ケース21は、裏カバー20の下側に近接して配置され、遊技盤5の裏側に着脱自在に固定されている。
集球ケース21の背面側の略中央には、例えば図2、図3に示すように、主制御基板ケース23を着脱自在に装着可能な主制御基板ケース装着部30が設けられている。また、この主制御基板ケース装着部30の一側に、前枠3側の枠側ジョイント部(図示省略)に対応する盤側ジョイント部31が設けられている。盤側ジョイント部31は、上下方向に複数個の盤側コネクタ32と、この各盤側コネクタ32に対応する複数個の中継コネクタ33と、この盤側コネクタ32及び中継コネクタ33間に配置されたハーネスカバー34と、を備えている。遊技盤5を前枠3側に装着したときに、盤側コネクタ32が枠側ジョイント部の各枠側コネクタ(図示省略)に着脱自在に接続する。
主制御基板ケース23は、全体として扁平な略矩形状であり、図3〜図5に示すように、例えば透明な合成樹脂製の第1ケース体36と第2ケース体37とを開閉可能に結合して構成されている。そして、主制御基板ケース23の外周側の一辺、例えば左右方向の一端側で且つ盤側ジョイント部31と反対側には、両ケース体36,37に跨がる封止手段35が上下方向に複数個設けられる。また、主制御基板ケース23の外周側の他の一辺、例えば下辺側には、両ケース体36,37のシール貼付部38,39に跨がってICタグシール40が貼り付けられている。さらに、ICタグシール40は、タグカバー41により保護されている。
ICタグシール40は、図3に示すように、小さいICチップ42と、読取機からの磁場を受けたときの電磁誘導作用による起電力をICチップ42に供給するアンテナ43と、を粘着シート44に埋め込んで構成されている。ICチップ42には、当該パチンコ機の機種、制御基板の製造番号等の管理情報が記録されている。
図14及び図15に示すように、ICタグシール40は、せん断応力が付与されたときに前記せん断応力が所定の部位で局所的に大きくなる応力集中部100を備えている。この応力集中部100とは、両ケース体36,37のシール貼付部38,39に跨がって貼り付けられたICタグシール40を剥がすときに、ICタグシール40にせん断応力が作用するが、このせん断応力が他の部位と比較して大きくなる部位を意味する。
図14及び図15に示すように、応力集中部100の一例として、ICタグシール40の粘着シート44に形成された貫通孔101が挙げられる。粘着シート44を厚み方向に貫通している孔であれば、丸孔や角孔など孔の形状は問わない。ICタグシール40の粘着シート44には、径や大きさの異なる複数の貫通孔101が形成されていることが好ましい。また、角孔は、三角形、四角形などの角形状のものが好ましい。さらに、貫通孔101に限られず、粘着シート44の表面に形成された凹部(図示省略)でもよい。
ICタグシール40にせん断応力が作用すると、ICタグシール40の粘着シート44に形成された貫通孔101の開口縁にせん断応力が集中する。貫通孔101の開口縁に作用したせん断応力は、他の部位に作用するせん断応力よりも大きくなる。これにより、ICタグシール40を剥がそうとしたときには、貫通孔101の内縁でせん断応力が局所的に大きくなるため、貫通孔101の内縁から破断し始める。この結果、ICタグシール40が破断し易くなるため、ICタグシール40を剥がそうとした痕跡をICタグシール40に確実に残すことができる。
特に、貫通孔101として角孔を採用する場合には、角孔の角部で応力集中が著しく大きくなるため、ICタグシール40が一層破断し易くなる。
図16に示すように、応力集中部100の他の例として、ICタグシール40の粘着シート44の外縁に形成された凸凹部102が挙げられる。凸凹部102として、例えば、外縁に形成された鋭角状にギザギザ部である。
ICタグシール40にせん断応力が作用すると、ICタグシール40の粘着シート44の外縁の凸凹部102にせん断応力が集中する。凸凹部102に作用したせん断応力は、ICタグシール40の他の部位に作用するせん断応力よりも大きくなる。これにより、ICタグシール40を剥がそうとしたときには、凸凹部102でせん断応力が局所的に大きくなるため、凸凹部102から破断し始める。この結果、ICタグシール40が破断し易くなるため、ICタグシール40を剥がそうとした痕跡をICタグシール40に確実に残すことができる。
さらに、図17及び図18に示すように、ICタグシール40は、応力集中部100として、貫通孔101及び凸凹部102の両方が形成されている構成でもよい。
また、図19及び図20に示すように、ICタグシール40は、応力集中部100に連続して形成され応力集中部100に作用した応力を当該応力集中部100以外の部位に伝達させるための応力伝達部103を備えていることが好ましい。
応力伝達部103は、ICタグシール40の強度を所定の部位で局所的に低下させるための低強度部で構成される。低強度部は、例えば、粘着シート44の一部に低強度の材質を採用するようにして構成される。また、応力伝達部103は、ICタグシール40の所定の部位を局所的に薄肉にした薄肉部で構成される。
具体的には、図19、図20、図21及び図22に示すように、応力伝達部103は、応力集中部100に連続して形成されたミシン目部104であることが好ましい。
ここで、応力伝達部103であるミシン目部104は、ICタグシール40の粘着シート44の全領域にわたって形成されていることが好ましい。特に、応力伝達部103であるミシン目部104は、ICタグシール40の粘着シート44の全領域にわたって網目状又は放射状に形成されていることが好ましい。
ICタグシール40は、応力集中部100である貫通孔101及び凸凹部102に連続して形成された応力伝達部103のミシン目部104を備えているため、応力集中部100である貫通孔101及び凸凹部102に集中したせん断応力が応力伝達部103であるミシン目部104を介して、ICタグシール40の粘着シート44の全領域に伝達する。これにより、ICタグシール40の粘着シート44の全領域を破断し易くすることができる。
特に、応力伝達部103であるミシン目部104がICタグシール40の粘着シート44の全領域にわたって放射状に形成されていれば、ICタグシール40が剥がされたときのせん断応力は、ICタグシール40の全領域に伝達する。これにより、ICタグシール40には複数の亀裂が入り、ICタグシール40を粉々に破断させることができる。この結果、ICタグシール40に不正行為の痕跡を確実に残すことができる。
なお、ミシン目部104は、隣接する貫通孔101同士を接続するように構成しても良いし、貫通孔101と凸凹部102とを接続するように構成しても良い。また、ミシン目部104は、貫通孔101と粘着シート44の外縁、あるいは凸凹部102と粘着シート44の外縁を接続するように構成しても良い。さらには、ミシン目部104同士を交差させるようにしてもよい。
主制御基板22にはその一面側にCPU,ROM,RAM等の電子部品45が配置されると共に、盤側ジョイント部31に近い側と、上下の二辺に1個又は複数個のコネクタ46〜48が装着されている。
第2ケース体37は、図3〜図7等に示すように、主制御基板22の電子部品45に対向する主膨出部49と、主制御基板22の各コネクタ46〜48側に対応して形成された段部50〜52と、この段部50〜52よりも第1ケース体36側に突出する嵌合周壁部53と、を有している。主制御基板22は、その外縁部が各段部50〜52の内側に当接するように、第2ケース体37内に固定されている。各段部50〜52には、その開口から主制御基板22のコネクタ46〜48が後方に突出している。
第1ケース体36は、図3〜図5、図8、図9に示すように、偏平な底板57と、この底板57の外周から第2ケース体37側に突出し且つ第2ケース体37の嵌合周壁部53が嵌脱自在に内嵌する嵌合周壁部58と、が設けられている。そして、第1ケース体36と第2ケース体37は、両嵌合周壁部53,58が嵌合した状態でその上下両側(幅方向の両側)の側部係合手段59と、封止手段35と反対側の端部係合手段60と、により閉状態に結合される。そして、第1ケース体36と第2ケース体37の結合状態は、封止手段35及びICタグシール40により封印されている。
側部係合手段59は、図7〜図9に示すように、第2ケース体37の嵌合周壁部53の上下二辺に外方に突出して左右方向に所定間隔を置いて設けられた複数個の係合爪61と、第1ケース体36の嵌合周壁部58の上下の二辺に各係合爪61に対応して形成された複数個の切り欠き部62と、各係合爪61が各切り欠き部62に入った状態で両ケース体36,37を左右方向に相対摺動させたときに各係合爪61が係脱自在に係合する複数個の係合部63と、を有する。
端部係合手段60は、図6、図8に示すように、第2ケース体37の嵌合周壁部53に設けられた係合突起65と、第1ケース体36の嵌合周壁部58に設けられ且つ両ケース体36,37を左右方向に相対摺動させたときに係合突起65が係脱自在に係合する係合孔66と、を有する。封止手段35は、第2ケース体37側のピン保持部内に保持された封止ピンを押し込んだときに、その封止ピンが第1ケース体36側のピン嵌合部に嵌合して両ケース体36,37を封止し、開封時には封止手段35の所定箇所を切断して両ケース体36,37の封止を解除するようになっている。
なお、第1ケース体36の上下の二辺には、図3、図6に示すように、嵌合周壁部58との間に第2ケース体37の嵌合周壁部53の嵌合代を置いて左右方向に内壁67が設けられ、側部係合手段59に生じる隙間を内側から塞いでいる。
第2ケース体37の下辺には、図5、図7に示すように、段部51,52の長手方向の中央よりも中継コネクタ33に近い側に副膨出部70が設けられている。そして、この副膨出部70に対応して、両ケース体36,37にシール貼付部38,39が設けられている。
すなわち、両ケース体36,37は、図5、図7、図9に示すように、副膨出部70側で前後に相対向する第1対向壁71と第2対向壁72とを有する。第1ケース体36には、その第1対向壁71から下側に周壁部58aに跨がって第1シール貼付部38が設けられる。また、第2ケース体37には、副膨出部70の下側の周壁部53aに第2シール貼付部39が第1シール貼付部38に連続して設けられている。そして、図5、図9に示すように、両シール貼付部38,39に跨がってICタグシール40が貼付される。また、シール貼付部38,39のICタグシール40は、その外周の略全周を取り囲む保護リブ73,74により外周側から保護されている。
なお、周壁部53a,58aは、嵌合周壁部53,58の一部に設けられており、相対向する端面が当接している。また、保護リブ73,74は、第1ケース体36の主制御基板22と反対側(前面側)に縦横に形成された補強リブ75と略同高さとなっている。
タグカバー41は、透明な合成樹脂製であり、図3〜図10に示すように、第1対向壁71から下側の周壁部53a,58aを経て第2対向壁72に跨がるコ字状又はU字状に屈曲形成されている。このタグカバー41は、屈曲方向の両端の第1係合手段77及び第2係合手段78により、各対向壁71,72に着脱自在に係合される、また、タグカバー41には、主制御基板ケース23の下辺側に左右方向に配置されるハーネス79を主制御基板ケース23の裏面形状に沿って保持するための第1ハーネス保持部80と第2ハーネス保持部81とが設けられている。
すなわち、タグカバー41は、図3〜図10に示すように、第1対向壁71側の第1シール貼付部38に対応する第1覆い部83と、第1覆い部83の下端からL字状に屈曲し且つ周壁部53a,58a側の第1及び第2シール貼付部38,39に対応する第2覆い部84と、第2覆い部84の後端から上側に屈曲し且つ第2対向壁72に当接するハーネス支持部85と、を一体に備えている。ハーネス支持部85は、副膨出部70を裏側から覆う第1支持部85aと、この第1支持部85aの一側に側壁85bを介して一体に形成され且つ段部52の裏側に当接する第2支持部85cと、を備えている。
第1覆い部83及び第2覆い部84は、図8に示すように、その幅方向の両側の保護リブ73,74間に嵌合する幅を有する板状のものであり、ICタグシール40に僅かの間隔を置いて近接するように各シール貼付部38,39に略平行に設けられている。なお、第1覆い部83と第2覆い部84との屈曲部分の幅方向の両側には、着脱時に両者間でタグカバー41が弾性変形し易くなるように切り欠き部86が形成されているが、各覆い部83,84が容易に弾性変形できる程度の幅、厚さ等であれば、この切り欠き部86を省いてもよい。
ハーネス支持部85の第1支持部85aは、副膨出部70を裏側から覆うようにその形状に沿った形状となっている。また、第2支持部85cは、第1支持部85aの一側に段部52に当接するように低く形成されている。第1ハーネス保持部80は、第1支持部85aの裏面に後方に突出して設けられている。第2ハーネス保持部81は、第2支持部85cの裏面に後方に突出して設けられている。第1ハーネス保持部80及び第2ハーネス保持部81は、例えば、複数個の中継コネクタ33の一部と主制御基板ケース23のコネクタ48とを接続すべく、主制御基板ケース23の裏下辺側に左右方向に配置されたハーネス79を保持するようになっている。
各ハーネス保持部80,81は、図6、図7、図9に示すように、各支持部85a,85cに固定された左右一対の突起80a,81aと、この一対の突起80a,81a間で各支持部85a,85cに固定され且つ突起80a,81aとの間で保持する保持爪80b,81bと、を有する。保持爪80b,81bは、ハーネス79が外れ難くなるように、先端側から所定方向に屈曲している。
なお、第1支持部85aと第2支持部85cでは、突起80a,81aと保持爪80b,81bとが上下逆向きに配置されているが、同じ向きでもよい。また第1ハーネス保持部80の後端は、第2ケース体37の主膨出部49の裏面と略同程度であり、第2ハーネス保持部81の後端は、第1ハーネス保持部80よりも若干低くなっているが、共に主膨出部49の裏面から後方に突出しない範囲でハーネス79の保持に必要な高さにすればよい。
第1係合手段77は、図5、図8〜図10に示すように、ICタグシール40の幅方向の両側で保護リブ73の先端側に設けられた第1対向壁71側の係合部77aと、ICタグシール40の幅方向の両側に保護リブ73よりも外側に突出して第1覆い部83に設けられ且つ各係合部77aに係脱自在に係合する一対の係合突起77bと、を有する。そして、係合突起77bは、第2係合手段78を支点として係合部77aに係合するときに、ICタグシール40の両側の保護リブ73,74に当接して係合部77a側へと摺動しながら案内され、第1覆い部83の先端側のICタグシール40に対する干渉を防止するようになっている。なお、保護リブ73の内、一対の係合部77a間に対応する中間部分73aは、他の部分よりも第1覆い部83の板厚分だけ低くなっている。
第2係合手段78は、図4、図5、図7、図10に示すように、副膨出部70の第2対向壁72に凹入状に形成された被係合部78aと、ハーネス支持部85に形成され且つ被係合部78aに裏側から係脱自在に係合する係合部78bと、を備えている。係合部78bは、爪状であり、第1ハーネス保持部80の突起80a間に配置されている。
主制御基板ケース装着部30は、図3に示すように、集球ケース21の背面側に設けられた装着用開口部89と、その装着用開口部89の上下両縁側に沿って配置された上下一対の装着レール90と、主制御基板ケース23の一端側を挿脱自在に挿入する挿入凹部91と、挿入凹部91に挿入された主制御基板ケース23の他端側を着脱自在に固定する摘まみ式の固定具92と、を備えている。
なお、他の中継コネクタ33は、ハーネス(図示省略)を介して演出制御基板24、画像制御基板26に接続されている。また、主制御基板22のコネクタ46,47は、ハーネス(図示省略)を介して演出制御基板24、画像制御基板26に接続されている。
上記構成のパチンコ機において、主制御基板22を主制御基板ケース23に収容する場合には、第2ケース体37側に主制御基板22を固定した後、第1ケース体36と第2ケース体37との嵌合周壁部58,53を互いに嵌合させ、両ケース体36,37をその長手方向に相対摺動させて側部係合手段59、端部係合手段60により閉状態に結合する。そして、1個の封止手段35の封止ピンを押圧して封止し、また第1シール貼付部38と第2シール貼付部39とに跨がってICタグシール40を貼付する。
シール貼付部38,39にICタグシール40を貼付した場合には、その後、直ちに主制御基板ケース23にタグカバー41を装着して、このタグカバー41によりICタグシール40を保護する。このようにしておけば、ICタグシール40が損傷し易いとは云え、取り扱い時にシール貼付部38,39のICタグシール40に誤って接触して損傷する等の問題を防止することができる。
タグカバー41の装着に当たっては、タグカバー41のハーネス支持部85側が嵩張りの大きい立体構造になっており、反対側の第1覆い部83、第2覆い部84が弾性変形し易い構造になっているので、先ず、タグカバー41を第2係合手段78を介して第2対向壁72に係合する。そして、次に、第2係合手段78を支点として、第1覆い部83と第2覆い部84とを弾性変形させながら、その第1覆い部83を第1係合手段77により第1対向壁71に係合する。このような順序で、タグカバー41を主制御基板ケース23に装着すれば、タグカバー41を容易に主制御基板ケース23に装着することができる。
すなわち、図11(a)に示すように、第2係合手段78の係合部78bを第2対向壁72の被係合部78aに係合し、第2係合手段78側を基準に第2覆い部84が副膨出部70を覆うように、タグカバー41を主制御基板ケース23に下側から嵌合させて行く。すると、図11(b)に示すように、第1係合手段77の一対の係合突起77bがICタグシール40の両側の保護リブ73に当接して、第1覆い部83と第2覆い部84とが反屈曲方向に弾性変形しながら、タグカバー41の第1覆い部83、第2覆い部84が第1シール貼付部38、第2シール貼付部39のICタグシール40を覆うように接近する。
続いて、タグカバー41を更に嵌合方向に押圧すれば、図11(c)に示すように、タグカバー41の一対の係合突起77bが保護リブ73に案内されながら係合部77a側へと案内されて行く。そして、係合突起77bが保護リブ73の端面を超えた後、図10に示すように、第1覆い部83、第2覆い部84がICタグシール40を覆う状態で係合部77aに係合する。
このようにすれば、コ字状又はU字状のタグカバー41の第1覆い部83とハーネス支持部85との間隔を無理なく拡げながらスムーズに主制御基板ケース23にタグカバー41を装着することができる。しかも、タグカバー41の折損、又はシール貼付部38,39のICタグシール40の損傷等を未然に防止することができる。装着状態のタグカバー41はその各覆い部83,84が保護リブ73間に嵌合してICタグシール40に近接した状態にある。このため、タグカバー41によりシール貼付部38,39のICタグシール40を確実に保護できるだけでなく、タグカバー41が邪魔になったり、タグカバー41に対して幅方向の外方から衝撃が加わってタグカバー41が外れたりするおそれもない。
タグカバー41を取り外す場合には、ハーネス支持部85を裏側から把持するか、第1ハーネス保持部80に指を掛けて離脱方向へと弾性変形させて第2係合手段78の係合部78bを被係合部78aから外す。なお、このとき、第1覆い部83、第2覆い部84側が弾性変形する。このように、第2係合手段78側からタグカバー41を取り外せば、第1係合手段77側から取り外す場合に比較して容易に取り外すことができる。
封印後の主制御基板ケース23は、集球ケース21の背面側の主制御基板ケース装着部30に装着する。この場合、主制御基板ケース23は、集球ケース21の装着用開口部89の上下両縁側の装着レール90に当接して、左右両側の挿入凹部91と固定具92とにより固定される。
図2に示すように、盤側ジョイント部31に装着された複数個の中継コネクタ33の内、その下側の2個の中継コネクタ33に接続されたハーネス79は、主制御基板ケース23の下辺に沿って左右方向に配置されたハーネス保持部80,81を経て主制御基板22の下辺のコネクタ48に接続されている。なお、上側の2個の中継コネクタ33に接続されたハーネスは、主制御基板ケース23の左側方を経て演出制御基板24、画像制御基板26に接続されている。
各中継コネクタ33に接続された各ハーネス79等は、盤側コネクタ32と中継コネクタ33との間で集球ケース21の側方近傍に配置されたハーネスカバー34により覆われているので、盤側ジョイント部31の近傍でのハーネス79等の錯綜を防止できる。また、主制御基板ケース23の下辺に沿って左右方向に配置されるハーネス79は、ハーネス保持部80,81により各ハーネス支持部85の裏面に沿って保持されているため、主制御基板ケース23の下辺でのハーネス79の錯綜も防止できる。
しかも、主制御基板ケース23に比較して小さいタグカバー41にハーネス支持部85を備え、このハーネス支持部85にハーネス保持部80,81を設けているので、主制御基板ケース23側にハーネス保持部80,81を設ける場合に比較して全体の構造が簡単であり、容易且つ安価に製造することができる。
また、ハーネス保持部80,81はシール貼付部38,39のICタグシール40を覆うタグカバー41に設けられているが、そのICタグシール40を覆う覆い部83,84から離れた位置のハーネス支持部85に設けているため、ハーネス保持部80,81の突起80a,81a間にハーネス79を通すときにも、誤ってICタグシール40を損傷するようなこともない。
また、タグカバー41のハーネス支持部85は、主制御基板ケース23の副膨出部70及びその左側の段部52をその形状に沿って裏側から覆う立体形状となっている。しかも、ハーネス支持部85の下から前側へと屈曲する板状の第2覆い部84が保護リブ74内に嵌合して、この保護リブ74により左右方向の動きが規制されている。このため、ハーネス支持部85又はハーネス保持部80,81に左右方向の外力が作用しても、タグカバー41が動くことはなく、その安定性が向上する。
なお、図12及び図13のように、第1ケース体36と第2ケース体37との下辺側の周壁部53a,58aにシール貼付部38,39と保護リブ73,74とが設けられており、その両シール貼付部38,39に跨がってICタグシール40が貼付されている構成でもよい。
タグカバー41は、両シール貼付部38,39から第2ケース体37の下辺側の裏面の副膨出部70に跨がって側面視略L字状に設けられている。このタグカバー41は、ICタグシール40を覆い且つ左右の保護リブ73,74間に嵌合する第1、第2覆い部83,84と、第2覆い部84の後端から上側に屈曲し且つ副膨出部70を左右及び裏側から覆うハーネス支持部85と、を有している。また、ハーネス支持部85の裏側に、ハーネス保持部80が設けられている。なお、第1覆い部83の前端側に、第1係合手段77が設けられている。また、ハーネス支持部85の上端に、第2係合手段78が設けられている。
シール貼付部38,39を両ケース体36,37の周壁部53a,58aに形成し、その両シール貼付部38,39に跨がってICタグシール40を貼付してもよい。また、タグカバー41は、シール貼付部38,39の位置、ハーネス保持部80が必要な位置等に応じて略L字状に構成するなど、他の要因に応じて適宜変更すればよい。
以上のように、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、基板ケースは、主制御基板22を収容した主制御基板ケース23を例示しているが、他の各種の回路基板を収容した基板ケースにおいても同様に実施可能である。また、基板ケース23は、封止手段35を備えたものでもよいし、封止手段35がないものでもよい。封止手段35を備えた基板ケース23の場合、そのシール貼付部38,39、ICタグシール40との相対的な位置関係は、両者が干渉しない位置関係にあれば十分である。
封止手段35は、タグカバー41ごと基板ケース23を封止してもよい。また基板ケース23を封止する封止手段35とは別に、タグカバー41を基板ケース23に封止する封止手段を設けてもよい。ただし、タグカバー41ごと基板ケース23を封止する封止手段35を設ける場合、又は封止手段35とは別にタグカバー41を基板ケース23に封止する封止手段を設ける場合には、ICタグシール40から外れた位置でタグカバー41を封止するように構成することが望ましい。
ICタグシール40は、ICチップ42とアンテナ43とを備えたものが一般的であるが、他の構成のものでもよい。タグカバー41は、ICタグシール40を覆い且つハーネス保持部80,81を設け得るものであればよい。タグカバー41は、長手方向の両端の第1係合手段77と第2係合手段78とにより基板ケース23に着脱自在に装着しているが、長手方向の端部を第1ケース体36又は第2ケース体37に枢着して、その枢着部を支点に回動させて係脱するようにしてもよい。その場合、枢着部側も着脱自在であることが望ましい。
また、上記実施形態では、基板ケース23の下辺に沿って配置されるハーネス79をタグカバー41のハーネス保持部80,81で保持するようにしているが、ハーネス79は基板ケース23の近傍を通るものであれば、その何れかの辺に沿って配置されたものである必要はない。また、ハーネス保持部80,81の構造も、ハーネス79を保持して固定できるものであればよい。
ハーネス保持部80,81は、タグカバー41のICタグシール40を覆う覆い部83,84から外れた部位に設けるのが望ましいが、覆い部83,84に対応してICタグシール40と反対側の面に設けてもよい。その場合、ハーネス保持部80,81を介して覆い部83,84をICタグシール40側へと押圧する外力が加わっても、覆い部83,84がICタグシール40と接触しないようにシール貼付部38,39側に受け部を設けておけばよい。
タグカバー41の覆い部83,84は板状以外の形状でもよい。また、覆い部83,84は多数の孔又は開口を有する編み目状でもよい。ハーネス保持部80,81を備えたハーネス支持部85は、基板ケース23側の対応部分をその形状に沿って覆うことが望ましいが、そのハーネス支持部85を枠状に構成し、それにハーネス保持部80,81を設けてもよい。
シール貼付部38,39の周囲に保護リブ73,74を設けるに当たっては、その保護リブ73,74は、ICタグシール40を両側から挟むように幅方向又は長手方向の両側にICタグシール40の略全長にわたって設けるだけでもよい。従って、必ずしもICタグシール40の全周を取り囲む必要はない。また、ICタグシール40の両側の保護リブ73,74間にタグカバー41の覆い部83,84を嵌合させる場合、保護リブ73,74の後端と覆い部83,84の後端面とは略同一に揃えることが望ましいが、保護リブ73,74の方が高くてもよいし、多少保護リブ73,74の方が低くてもよい。
ここで、不正行為者が、主制御基板ケース23の第1ケース体36と第2ケース体37との結合状態を解除して、主制御基板22に対して不正行為を行う場合を想定する。なお、主制御基板22に対する不正行為とは、主制御基板22に搭載された正規の電子部品45を偽造したものに差替えるなどの不正行為が想定される。
前記不正行為を行う場合には、タグカバー41をうまく取り外し、ICタグシール40を剥がすことになる。ここで、ICタグシール40は、第1シール貼付部38及び第2シール貼付部39に強固に貼り付けられているため、ICタグシール40を直接剥がすという方法よりも、シール剥がし専用の薬剤を使用してICタグシール40を剥がす方法が採用される。シール剥がし専用の薬剤を使用してICタグシール40を剥がす方法であれば、ICタグシール40を破損させることなく、きれいに剥がすことができるからである。薬剤を使用すると、ICタグシール40を剥がすときに、ICタグシール40に加えるせん断応力が小さくて済む。
これに対して、図14〜図22に示すように、ICタグシール40に応力集中部100を形成することにより、僅かな応力がICタグシール40に作用した場合でも、ICタグシール40が破断し易くなる工夫がされている。
具体的には、薬剤を使用してICタグシール40を剥がす場合に、ICタグシール40に対して僅かなせん断応力が作用することになるが、ICタグシール40の貫通孔101や凸凹部102に、せん断応力が集中する。このため、ICタグシール40の貫通孔101や凸凹部102で、せん断応力が他の部位と比較して局所的に大きくなる。これにより、ICタグシール40に対して僅かなせん断応力が作用した場合でも、ICタグシール40の貫通孔101や凸凹部102から粘着シート44に亀裂が入り、ICタグシール40が破断し易くなる。この結果、ICタグシール40に不正行為の痕跡を確実に残すことができる。
また、ICタグシール40の貫通孔101や凸凹部102には、応力伝達部としての機能するミシン目部104が連続して形成されているため、貫通孔101や凸凹部102に集中したせん断応力が、ミシン目部104を介して、ICタグシール40の粘着シート44の他の領域に伝達する。特に、複数のミシン目部104がICタグシール40の粘着シート44の全領域にわたって形成されている場合には、ICタグシール40の粘着シート44の全領域に大きなせん断応力が伝達されるため、ICタグシール40の粘着シート44が内部から破断されていく。この結果、ICタグシール40を粉々に破断させることができ、不正行為の痕跡を確実に残すことができる。
さらに、上記実施形態では、本発明をパチンコ機に適用した場合を例示しているが、アレンジボール機、スロットマシン等の各種遊技機においても同様に実施可能であることは云うまでもない。
また、上記実施形態では、封印シールとして、小さいICチップ42と、読取機からの磁場を受けたときの電磁誘導作用による起電力をICチップ42に供給するアンテナ43と、を粘着シート44に埋め込んで構成されたICタグシール40を例示したが、これに限られるものではない。例えば、第1シール貼付部38から第2シール貼付部39に跨って貼り付けられる粘着シート型の封印シール(ICチップやアンテナがないもの)でもよい。
36 第1ケース体
37 第2ケース体
22 主制御基板(基板)
23 主制御基板ケース(基板ケース)
38 第1シール貼付部
39 第2シール貼付部
40 ICタグシール(封印シール)
42 ICチップ
43 アンテナ
44 粘着シート
100 応力集中部
101 貫通孔
102 凸凹部
103 応力伝達部
104 ミシン目部

Claims (9)

  1. 基板を収容した基板ケースが取り付けられた遊技機であって、
    前記基板ケースは、第1ケース体と、第2ケース体と、が結合されて構成され、
    前記第1ケース体は、第1シール貼付部を有し、
    前記第2ケース体は、第2シール貼付部を有し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが結合された状態で、前記第1シール貼付部と前記第2シール貼付部とに跨って封印シールが貼り付けられ、
    前記封印シールは、応力が付与されたときに前記応力が所定の部位で局所的に大きくなる応力集中部を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記応力集中部は、貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記応力集中部は、前記封印シールの外縁に形成された凸凹部であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記封印シールは、前記応力集中部に連続して形成され前記応力集中部に作用した応力を当該応力集中部以外の部位に伝達させるための応力伝達部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記応力伝達部は、前記封印シールの強度を所定の部位で局所的に低下させるための低強度部であることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記応力伝達部は、前記封印シールの所定の部位を局所的に薄肉にした薄肉部であることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  7. 前記応力伝達部は、前記封印シールに形成されたミシン目部であることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  8. 前記封印シールは、ICタグシールであり、
    前記ICタグシールは、
    粘着シートと、
    前記粘着シートに埋め込まれたICチップと、
    前記粘着シートに埋め込まれ、読取機からの磁場を受けたときの電磁誘導作用に伴う起電力を前記ICチップに供給するアンテナと、
    を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記基板は、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板であり、
    前記基板ケースは、前記主制御基板を収容する主制御基板ケースであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093072A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 京楽産業.株式会社 基板ケースの封止構造

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