JP2012035024A - バンドの駒体連結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡潔な構造でセラミック製の駒体の連結が強固にかつ容易に行われ、しかも連結の維持が確実かつ安定するバンドの駒体連結構造を提供する。
【解決手段】外駒体2と軸部21とをセラミックにて一体成形する。外駒体2の内側に突出させた軸部21を、内駒体1に形成した貫通孔11内で長管体31と短管体32とにより2重に覆うようにして補強する。これにより機械強度に優れた駒体連結構造とする。さらに、短管体32を軸部21の境段部25に当接させ、短管体32の不要な動きを規制し、容易かつ簡単な作業でありながらセラミック製駒体の組み付けが確実でかつ安定化する構造とする。
【選択図】図3
【解決手段】外駒体2と軸部21とをセラミックにて一体成形する。外駒体2の内側に突出させた軸部21を、内駒体1に形成した貫通孔11内で長管体31と短管体32とにより2重に覆うようにして補強する。これにより機械強度に優れた駒体連結構造とする。さらに、短管体32を軸部21の境段部25に当接させ、短管体32の不要な動きを規制し、容易かつ簡単な作業でありながらセラミック製駒体の組み付けが確実でかつ安定化する構造とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、時計バンドや装飾品用のバンドに適用され、複数の内駒体と外駒体とが連結されて構成されるバンドの駒体連結構造に係り、特に、セラミック製の駒体を使用するバンドに適用されるものである。
従来、時計バンドの材質は金属,プラスチックのものが一般的である。しかし、近年、外観性に優れるセラミックからなる駒体がバンドとして高級感を呈することから着目されている。
構成部材をセラミックにて成形することは、バンド類以外にも広く採用されているが、通常は外装部品でなく、また構成部品として、取り付けにさほど工夫を必要としない部位に用いられている。
しかし、バンド類は、常時、身に付けて装飾性を要求されるものであることから、簡易な構造を採用することはできず、さらに、高級製品になればなるほど、外観は無論のこと、駒体連結上の強度/耐久維持などが重要視され、また、製造面では低コスト化の図れる構造にすることが重要な技術課題である。このため、これらの事項を考慮した駒体の連結構造として、各種のものが提案され実施されてきている。
セラミックや超硬金属を材料とした駒体の技術課題の1つとして、駒体自体に従来の金属,プラスチックを材料とする駒体のような細かな加工を施すことが容易ではないことが挙げられる。
セラミックや超硬金属を材料とした駒体において、各駒体をネジで連結固定したり、駒体に嵌挿されるリング体に連結軸を圧入したりする構造のアイデアが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
しかしながら、特許文献1,2に記載の連結構造では、駒体の外側にネジ頭やリング,ピン,孔部などが露呈するものであり、バンド全体として外観上の質は大きく低下してしまう。
そこで、セラミックや超硬金属からなる駒体を使用したバンドの駒体連結構造として、駒体の外側からピンや孔部などのバンド連結に要する部材/部位が見えないようにする構造のものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3に記載されている駒連結構造では、セラミック製の駒体を用い、外観に優れた高級感のあるバンドを提供することができる。
しかしながら、特許文献3に記載されている駒連結構造では、部品点数が比較的多い。部品点数が多いことは、各部品間の連結強度の保持/維持、あるいは連結の安定性を確保するために必要なことであるが、製造上/組立上の観点からは、部品点数の削減化が技術課題であるといえる。
そこで本発明は、前記従来の課題を解決し、セラミック製の駒体であっても、簡潔な構造で連結が強固にかつ容易に行われ、しかも連結の維持が確実かつ安定するバントの駒体連結構造を提供することを目的とする。
本発明のバンドの駒体連結構造は、内駒体と該内駒体の両外側に配される外駒体とを複数個連結してなるバンドの駒体連結構造であって、前記外駒体の内側から少なくとも2本の軸部を一体に突設し、該軸部における前記外駒体内側方向の部位を大径に形成し、かつ先端側の部位を小径に形成し、前記内駒体に前記外駒体の前記軸部が両側からそれぞれ挿入される貫通孔を形成し、前記内駒体の前記貫通孔の内部にて、前記軸部の前記小径の部分に嵌着する短管体と、該短管体の外側を覆いかつ前記軸部の前記大径の部分に嵌着する長管体を設け、対向する前記軸部の前記小径の部分と前記大径の部分の境段部にそれぞれ前記短管体の両端部を当接させたことを特徴とする。
また、本発明において、前記外駒体は前記軸部と共にセラミックにて一体成形したものであることを特徴とする。
また、本発明において、前記短管体は、長手方向に割り溝が形成され、対向する前記軸部の前記小径の部分にそれぞれ密着する弾性管状体であることを特徴とする。
また、本発明において、前記長管体は、長手方向に割り溝が形成され、対向する前記軸部の前記大径の部分にそれぞれ密着する弾性管状体であることを特徴とする。
また、本発明において、前記軸部の前記小径の部分に凹部を形成し、前記短管体に前記軸部の前記凹部に係止する凸部を形成したことを特徴とする。
また、本発明において、前記軸部の前記大径の部分に凹部を形成し、前記長管体に前記軸部の前記凹部に係止する凸部を形成したことを特徴とする。
また、本発明において、前記長管体と前記短管体とが金属製の管状体であることを特徴とする。
本発明のバンドの駒体連結構造によれば、セラミックにより外部に孔部のない外駒体と連結用の軸部とを一体成形し、外駒体よりも小さく機械強度が比較的小さい軸部を内駒体内で長管体と短管体とで補強することにより、ねじり力や曲げ力などの外力に充分耐えることができ、機械強度に優れたセラミック製の駒体連結構造が実現する。
また、短管体の端部が軸部の境段部に当接し、長管体が軸部に嵌着することによって、両管体の不要な動きが規制されるため、容易かつ簡単な作業により、組み付けが確実でかつ安定化する。
また、外駒体と軸部とは一体に容易に成形され、かつ内駒体の成形も貫通孔を一体に形成する容易なものであって、さらに長管体と短管体とは基本的に管体形状であるため製造が容易であって、連結構造全体が簡潔であるなど、実際面で顕著な効果がある。
以下に本発明の好適な実施形態を図面にて説明する。
図1〜図3に示す本実施形態では、内駒体1と外駒体2とはセラミックにて全体が一体成形されたものである。
図2に示すように、内駒体1は、複数(本例では2本)の貫通孔11が一体に成形されている。
外駒体2は、外側に孔などの連結に係る部材が形成/設置されておらず、内側に複数(本例では2本)の軸部21が一体に成形されている。各軸部21には、大径部分22と小径部分23とが形成され、図3に示すように、外駒体2の内側壁部2aから大径部分22が延出し、先端方向が小径部分23となっている。
図2,図3に示すように、軸部21の大径部分22の周部には凹部24が形成され、また大径部分22と小径部分23との境部位には境段部25が形成されている。
図3において、31は金属性のパイプ材からなる長管体、32は長管体31より小径でかつ短い金属性のパイプ材からなる短管体である。長管体31には、軸部21の大径部分22の凹部24に嵌着係止される凸部31aが形成されている。短管体32は、図4に示すように、軸線方向に割り溝32aが形成されている。
次に、図4〜図8に基づいて、本実施形態における内駒体1と外駒体2との連結作業について説明する。
図4,図5に示すように、先ず、内駒体2の両側に配される一対の外駒体1の内、一方の外駒体1の軸体21における小径部分23に短管体32を嵌着し、その後、軸部21における大径部分22に長管体31を嵌着する。このとき、長管体31の凸部31aが、軸部21の大径部分22に形成されている凹部24に嵌着して係止される。
図6に示すように、外駒体2は軸部21に長管体31と短管体32とが嵌着された状態になる。この外駒体2をバンド長手方向に配されている内駒体1の貫通孔11に挿入する。この際、外駒体2の一方の軸部21を、隣り合う一方の内駒体1の貫通孔11に挿入し、外駒体2の他方の軸部21を、隣り合う他方の内駒体1の貫通孔11に挿入する。
さらに、図7に示すように、外駒体2が一側に挿入されている内駒体1の他側から、既に挿入されている外駒体2に対向するように外駒体2を貫通孔11に挿入する。これにより、図8に示すように、駒体が連結された状態になる。そして、複数の内駒体1の貫通孔11に対して両側から複数の外駒体2の軸部21を順次挿入することにより、図1に示すような所定のバンド長とする。
前記連結された状態において、図3に示すように、内駒体1の貫通孔11の内部では、挿入された一対の外駒体2における軸部21の小径部分23がそれぞれ短管体32に嵌挿され、短管体32の両端部が、軸部21の大径部分22と小径部分23との境に形成される境段部25にそれぞれ当接して動きが規制される。
さらに、内駒体1の貫通孔11の内部において、両側から挿入された外駒体2の軸部21の大径部分22がそれぞれ長管体31に嵌挿される。この際、長管体31の凸部31aが、軸部21の大径部分22に形成されている凹部24に嵌着して係止されることにより、長管体31の動きが規制される。
このように本実施形態では、外部に孔部などの連結に係る部材/部位が現れない形状にした外駒体2を、内側に突出する軸部21と共にセラミック(あるいは超硬焼結金属)にて一体成形することができ、外駒体2よりも小さい形状の軸部21が、内駒体1の貫通孔11内において長管体31と短管体32とにより2重に覆われるように補強されるため、ねじり力や曲げ力などの外力に充分耐えることができ、機械強度に優れた駒体連結構造となる。
また、長管体31と短管体32とは、長管体31が凹部24と凸部31aに係止され、短管体32が軸部21の境段部25に当接することによって、軸方向の不要な動きが規制されるため、容易かつ簡単な作業により、組み付けが確実で安定する。
また、外駒体2と軸部21とは一体に容易に成形され、かつ内駒体1の成形も貫通孔11を一体に形成する容易なものであって、さらに長管体31と短管体32とは基本的に管体形状であるため製造が容易であり、連結構造全体が簡潔でコストがかからないなど、セラミック製の駒体連結構造として極めて実用的で有効である。
なお、図9(a),(b)に示す本実施形態の変形例1のように、軸部21の小径部分23の周部に凹部26を形成し、この凹部26に嵌着係止される凸部32bを短管体32に形成し、さらに長管体31の軸線方向に割り溝31bを形成することも考えられる。
また、図10(a),(b)に示す本実施形態の変形例2のように、長管体31と短管体32とに割り溝を形成せずに、軸部21の大径部分22に形成した凹部24に、長管体31に形成した凸部31aを嵌着係止し、軸部21の小径部分23に形成した凹部24に、短管体32に形成した突部32bを嵌着係止するようにしてもよい。
さらに、図11(a),(b)に示す本実施形態の変形例3のように、長管体31と短管体32と軸部21とに凹凸を形成せずに、短管体32に割り溝32aを形成すると共に、長管体31にも割り溝31bを形成し、長管体31と短管体32とを、軸部21の大径部分22と小径部分23にそれぞれ嵌着させるようにしてもよい。
また、図面に基づいて説明した前記実施形態の部材の寸法,形状などは、仕様によって適宜変更しなくてはならないものがあり、本発明の構成には、それらの実使用時に応じて変更した構成も含まれる。
本発明は、超硬金属製やセラミック製の駒体からなるバンド類、特にセラミック製のバンド類に有効であり、例えば時計バンドなどに適用され、高級感を呈する新規で、かつ多様な意匠展開を図ることが可能である。
1 内駒体
2 外駒体
2a 外駒体の内側壁部
11 貫通孔
21 軸部
22 大径部分
23 小径部分
24,26 凹部
25 境段部
31 長管体
31a,32b 凸部
31b,32a 割り溝
32 短管体
2 外駒体
2a 外駒体の内側壁部
11 貫通孔
21 軸部
22 大径部分
23 小径部分
24,26 凹部
25 境段部
31 長管体
31a,32b 凸部
31b,32a 割り溝
32 短管体
Claims (7)
- 内駒体と該内駒体の両外側に配される外駒体とを複数個連結してなるバンドの駒体連結構造であって、
前記外駒体の内側から少なくとも2本の軸部を一体に突設し、該軸部における前記外駒体内側方向の部位を大径に形成し、かつ先端側の部位を小径に形成し、
前記内駒体に前記外駒体の前記軸部が両側からそれぞれ挿入される貫通孔を形成し、
前記内駒体の前記貫通孔の内部にて、前記軸部の前記小径の部分に嵌着する短管体と、該短管体の外側を覆いかつ前記軸部の前記大径の部分に嵌着する長管体を設け、
対向する前記軸部の前記小径の部分と前記大径の部分の境段部にそれぞれ前記短管体の両端部を当接させたことを特徴とするバンドの駒体連結構造。 - 前記外駒体は前記軸部と共にセラミックにて一体成形したものであることを特徴とする請求項1記載のバンドの駒体連結構造。
- 前記短管体は、長手方向に割り溝が形成され、対向する前記軸部の前記小径の部分にそれぞれ密着する弾性管状体であることを特徴とする請求項1記載のバンドの駒体連結構造。
- 前記長管体は、長手方向に割り溝が形成され、対向する前記軸部の前記大径の部分にそれぞれ密着する弾性管状体であることを特徴とする請求項1記載のバンドの駒体連結構造。
- 前記軸部の前記小径の部分に凹部を形成し、前記短管体に前記軸部の前記凹部に係止する凸部を形成したことを特徴とする請求項1又は3記載のバンドの駒体連結構造。
- 前記軸部の前記大径の部分に凹部を形成し、前記長管体に前記軸部の前記凹部に係止する凸部を形成したことを特徴とする請求項1又は4記載のバンドの駒体連結構造。
- 前記長管体と前記短管体とが金属製の管状体であることを特徴とする請求項1,3,4,5又は6記載のバンドの駒体連結構造。
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JP2010185562A JP2012035024A (ja) | 2010-08-04 | 2010-08-04 | バンドの駒体連結構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015079859A1 (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 並木精密宝石株式会社 | 腕時計バンド及びその製造方法 |
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2010
- 2010-08-04 JP JP2010185562A patent/JP2012035024A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015079859A1 (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 並木精密宝石株式会社 | 腕時計バンド及びその製造方法 |
CN105764374A (zh) * | 2013-11-28 | 2016-07-13 | 并木精密宝石株式会社 | 手表带及其制造方法 |
JPWO2015079859A1 (ja) * | 2013-11-28 | 2017-03-16 | 並木精密宝石株式会社 | 腕時計バンド及びその製造方法 |
DE112014005431B4 (de) | 2013-11-28 | 2020-06-25 | Adamant Namiki Precision Jewel Co., Ltd. | Uhrenarmband und Verfahren zum Herstellen desselben |
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