JP2012034745A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】散乱線防止グリッドが配置されるX線検出器およびX線CT装置において、検出素子間のクロストーク及びX線焦点の熱移動による検出素子の感度変化を抑制し、検出器の検出効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】X線焦点位置からX線を発生するX線源と、X線を検出するためのX線検出素子がセパレータを隔てて第1及び第2の方向へ二次元配列されているX線検出素子アレイと、前記X線検出素子アレイと前記X線焦点の間に配置されX線透過部材とX線遮蔽部材が交互に前記第1及び第2の方向に配列され前記X線遮蔽部材が前記X線焦点へ指向する傾斜角を有する散乱線防止グリッドと、前記X線検出素子アレイを単位として、一つ以上のX線検出器モジュールと、を備えたX線CT装置であって、前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域に収まる範囲内で、前記X線焦点方向に対して傾斜している。
【選択図】図5A

Description

本発明は、X線CT装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置とは、被写体にX線を照射するX線源と、そのX線源と対向する位置に、被写体を透過したX線を検出するX線検出器とを有し、被写体の周りを回転撮像することによって得た複数方向の投影データをもとに、被写体内部のX線減衰率の違いを、データ処理系を用いて画像として再構成するための装置である。
X線源には、通常、高電圧で加速された電子を陽極に照射し、X線を発生させるX線管球が用いられる。X線検出器は一度に広範囲を高速に撮影するために、X線検出素子を2次元状に並べた構成をしており、X線検出器のX線源側には、被写体で発生した散乱X線を除去するための散乱線防止グリッドが配置されている。
近年、検出器の多スライス化、高空間分解能化のために検出素子サイズのより微小なものが開発される傾向がある。しかし検出素子サイズが小さくなることで、X線検出素子間に存在するX線の不感領域が相対的に増大し、X線検出器全体としての検出効率が低下する。そのため、検出効率を維持する技術が必要となる。
しかし、X線検出素子間のセパレータ幅を狭くすることで検出効率を向上させる方法は、X線検出素子間で信号が漏洩・交錯するクロストークと呼ばれる現象が生じ、空間分解能劣化を引き起こすという問題がある。
したがって、X線検出素子間のクロストークを許容値以下に保つためには、X線検出素子間距離もしくはX線検出素子間セパレータ幅はある程度以上とる必要がある。
従来の検出効率を向上させる技術としては、例えば特許文献1や特許文献2が開示されている。
また、特許文献3にはクロストークを抑えつつ検出効率を向上させる方法として、検出素子間のセパレータをX線入射方向に対して傾斜させ、セパレータが作るX線不感領域のX線焦点から見た立体角を低減させる方法が開示されている。
特開2002−22678号公報 特開2006−145431号公報 特開2007−125086号公報
前記した特許文献3に開示されているX線検出素子間のセパレータをX線入射方向に対して傾斜させ、セパレータが作るX線不感領域のX線焦点から見た立体角を低減させる方法は、セパレータのX線焦点側に散乱線防止グリッドが配置される場合には、セパレータ傾斜角の増加に伴って散乱線防止グリッドによって影になるX線検出器体積が増え、かえって検出効率が低下するという問題がある。
また、X線管球の電極の熱膨張によりX線焦点位置が変動する現象が観測されており、このX線焦点の熱移動によって、散乱線防止グリッドで生じるX線の影の領域が変化し、X線検出素子に大きな感度変化を引き起こし、CT画像に偽像(アーチファクト)を発生させる可能性があるという問題がある。
そこで、本発明は、散乱線防止グリッドが配置されるX線検出器およびX線CT装置において、X線検出素子間のクロストーク及びX線焦点の熱移動によるX線検出素子の感度変化を抑制しつつ、X線検出器の検出効率を向上させることを目的とする。
前記の課題を解決して、本発明の目的を達成するために、以下のように構成した。
すなわち、X線焦点位置からX線を発生するX線源と、前記X線を検出するためのX線検出素子がセパレータを隔てて第1及び第2の方向へ二次元配列されているX線検出素子アレイと、前記X線検出素子アレイと前記X線焦点の間に配置され、X線透過部材とX線遮蔽部材が交互に前記第1及び第2の方向に配列され、前記X線遮蔽部材が前記X線焦点へ指向する傾斜角を有する散乱線防止グリッドと、前記X線検出素子アレイを単位として、一つ以上のX線検出器モジュールと、を備えたX線CT装置であって、前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域に収まる範囲内で、前記X線焦点方向に対して傾斜している、
または、前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域を内包する範囲内で、前記X線焦点方向に対して傾斜している。
かかる構成により、散乱線防止グリッドで生じるX線の影の領域が、X線焦点の熱移動があってもX線検出素子アレイはその影響を受けない。
本発明に係るX線CT装置によれば、X線検出素子間のクロストーク及びX線焦点の熱移動によるX線検出素子の感度変化が抑制され、X線検出器の検出効率が向上する。さらに、それによって良質なX線CT画像が得られる。
本発明の実施形態におけるX線CT装置を体軸方向から見た概略の構造を示す図である。 本発明の実施形態におけるX線検出器モジュールと散乱線防止グリッドの基本構造を示した図である。 散乱線防止グリッドがX線検出器モジュールに作る影の領域を説明するにあたって散乱線防止グリッドとセパレータを示した図である。 散乱線防止グリッドがX線検出器モジュールに作る影の領域を説明するにあたって散乱線防止グリッドと影の領域を示した図である。 X線焦点の熱移動による感度変化を抑制するためのセパレータ形状で、セパレータが本影領域の内部に収まる構造を示した図である。 X線焦点の熱移動による感度変化を抑制するためのセパレータ形状で、セパレータが半影領域を全て内包する構造を示した図である。 セパレータが本影領域の内部に収まる構造であって、セパレータを最も傾斜させるための第1の傾斜方法を示した図である。 セパレータが本影領域の内部に収まる構造であって、セパレータを最も傾斜させるための第2の傾斜方法を示した図である。 セパレータが半影領域を全て内包する構造であって、セパレータを最も傾斜させるための第1の傾斜方法を示した図である。 セパレータが半影領域を全て内包する構造であって、セパレータを最も傾斜させるための第2の傾斜方法を示した図である。 X線検出器モジュールの両端部と基準法線との距離を示す図である。 セパレータで隣り合うX線検出素子が繋がるX線検出器構造を表し、(a)では上部で、(b)では下部で繋がる構造を示した図である。 X線検出器モジュールの基準法線からの距離であるスライス位置に対する、X線入射角とセパレータの最大許容傾斜角関係を表し、1X線検出器モジュールあたり64スライスの場合を示した図である。 X線検出器モジュールの基準法線からの距離であるスライス位置に対する、X線入射角とセパレータの最大許容傾斜角関係を表し、1X線検出器モジュールあたり16スライスの場合を示した図である。 X線検出器モジュール全体を傾斜させる方法を表した図である。 セパレータの幅とセパレータのX線焦点方向からの傾斜角の関係による影になる検出器体積を表し、(a)、(c)は傾斜角が小さい場合、(b)、(d)は傾斜角が大きい場合の図である。
本発明の実施形態を次に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1から図8(A、B)を参照して説明する。本実施形態における特徴は図4(A、B)および図5(A、B、C、D)に示すセパレータ7の構造である。しかし、解りやすさの観点から、まず、図1を参照して「X線CT装置の概略の構成」、図2を参照して「X線検出器モジュールと散乱線防止グリッドの基本構造」、図3を参照して「散乱線防止グリッドがX線検出器モジュールに作る影の領域」について先に説明する。
その後に、図4(A、B)、図5(A、B、C、D)、図6、図7、図8(A、B)を参照して本実施形態の特徴であるセパレータの構造と、それに関連する事項を説明する。
以上について、順に述べる。
<X線CT装置の概略の構成>
以下、図1を用いて本発明に係るX線CT装置100の概略の構成を説明する。
図1は、本発明に係るX線CT装置100の構造を体軸方向から見た図である。X線CT装置100の図示しないガントリ(Gantry:溝台)の中央部には被写体3が進入できる開口部2が設けられている。また、X線CT装置100のスキャナ装置には、X線源であるX線管球1と、X線検出器4とが備えられ、開口部2の中心を回転中心軸としてガントリに回転可能に支持されている。このような構成により、開口部2内の被写体3を回転撮像することが可能となる。
X線源1であるX線管球1は、X線管球1内にある有限の大きさを持つX線焦点9からX線を発生する。
被写体3を挟んでX線管球1と対向する位置にX線検出器4が配置される。
X線検出器4は複数のX線検出器モジュール8に分割されている。各X線検出器モジュール8はX線焦点9を中心として円弧状もしくはフラットパネル状に配置されている。
X線検出器モジュール8のX線管球1側には、被写体3等で発生した散乱X線を除去するために、散乱線防止グリッド5が配置されている。
また、記憶装置101はX線検出器4で検出されたデータを記憶する。演算装置102は前記検出されたデータの画像化処理と、前記スキャナ装置の制御動作に必要な演算を行う。制御装置103は前記スキャナ装置を含むX線CT装置100の制御を行う。また、制御装置103は前記スキャナ装置を含むX線CT装置100に係る移動機構も備えている。
<X線検出器モジュールと散乱線防止グリッドの基本構造>
図2にX線検出器モジュール8と散乱線防止グリッド5の基本構造を示す。
X線検出器モジュール8は、一度の被写体3へのX線照射で多数のX線減弱率のデータを同時に得るために、X線検出素子6がスキャナ回転方向(チャンネル方向ともいう)及び体軸方向(スライス方向ともいう)に対して、セパレータ7を隔てて2次元状に多列複数配置される。このX線検出素子6が2次元状に多列複数配置された状態をX線検出素子アレイ(6)と表記する。
ここで、X線検出素子6とは、例えば、シンチレータ(Scintillator:X線や電離放射線を受けて蛍光を発する)とフォトダイオード(蛍光などの光を電気に変換する)を組み合わせたものである。以下、X線検出器モジュール8の2次元平面に対して垂直な方向を、X線検出器モジュール8の法線方向と呼ぶ。法線方向はX線焦点9(図1、図3A参照)側を正とする。
散乱線防止グリッド5はX線遮蔽部材51とX線透過部材52(通常は空気)とが、チャンネル方向及び/またはスライス方向に並べられている各X線検出素子の平均ピッチの整数倍のピッチで交互に並べられた構造を持つ。
また散乱線防止グリッド5のX線遮蔽部材51は、X線焦点9(図1)への焦点方向を指向するように作られている。散乱線防止グリッド5はX線遮蔽部材51とX線透過部材52とから成るが、以下、特に断りがない場合は、X線遮蔽部材51を指して散乱線防止グリッド5と呼ぶ。
セパレータ7は、X線検出器モジュール8の法線方向に対して、チャンネル方向及び/またはスライス方向に傾斜角θを持つ。傾斜角θはX線検出器モジュール8毎に異なっていてよい。また傾斜角θはチャンネル方向とスライス方向で異なっていてよい。
<散乱線防止グリッドがX線検出器モジュールに作る影の領域>
以下、図3A、図3Bを用いて、スライス方向への前記傾斜角θの求め方を説明する。
図3A、図3Bは共にあるX線検出器モジュール8をチャンネル方向から見た断面図である。図3Aには注目する散乱線防止グリッド5とセパレータ7のみを図示してある。図3Bには注目する散乱線防止グリッド5とそれによってX線が遮蔽されてできる影の領域のみを図示してある。
なお各部のパラメータ値は異なるが、チャンネル方向の傾斜角の求め方も同様である。
はじめに、それぞれの幾何学的な配置について説明する。
≪X線焦点≫
X線焦点9はスライス方向に大きさFSの広がりを持つものとする。X線焦点9の位置とはこの広がりの中心を指すものとする。X線焦点9はある基準位置F0から熱移動によって、スライス方向の正方向へ±dF移動しうるものとする。また最も移動する位置であるdFSを次式の(式1)で定義する。

dFS=dF+FS/2 ・・・(式1)
また、モジュールの法線方向に伸ばした直線がX線焦点9の基準位置F0を通る時、その直線を特に基準法線と呼ぶ。X線焦点9の基準位置F0から、X線遮蔽部材51とX線透過部材52とから成る散乱線防止グリッド5までの基準法線に沿った距離をFGDとする。
X線焦点9の基準位置F0から、X線検出素子6とセパレータ7とから成るX線検出器モジュール8までの基準法線に沿った距離をFDDとする。
≪散乱線防止グリッド≫
散乱線防止グリッド5をチャンネル方向から見た断面は、一般に台形の形状を持つ。台形の平行な二辺は、X線検出器モジュール8の法線方向に垂直である。散乱線防止グリッド5のX線焦点9側の底面を上底、X線検出器4側の底面を下底と呼ぶ。散乱線防止グリッド5は、その上底の中心位置Guと下底の中心位置Glを結ぶ直線が、X線焦点9の基準位置F0を通るように作られる。上底のスライス方向の幅を2×dGu、下底のスライス方向の幅を2×dGlとする。また台形の高さをGhとする。またGu、Glは基準法線からのスライス方向の距離を表わすものとする。
≪X線検出素子及びセパレータ≫
X線検出素子6及びセパレータ7をチャンネル方向から見た断面は、一般に台形の形状である。台形の平行な二辺は、X線検出器モジュール8の法線方向に垂直である。X線検出素子6及びセパレータ7のX線焦点9側の底面を上底、X線検出器4側の底面を下底と呼ぶ。これらの台形の高さをDhとする。
セパレータ7の傾斜角θとは、セパレータ7の上底の中心と下底の中心を結ぶ直線と、X線検出器モジュール8の法線とのなす角とする。
≪影の領域≫
X線焦点9から発生したX線は、散乱線防止グリッド5によって遮蔽されることで、X線検出器モジュール8に影の領域を作る。X線検出器モジュール8に作られる影の領域をチャンネル方向から見た断面は、一般に台形の形状である。台形の平行な二辺は、X線検出器モジュール8の法線方向に垂直である。台形のX線焦点9側の底面を上底、X線検出器4側の底面を下底と呼ぶ。
図3Bに示すように、X線検出器モジュール8に作る影は、X線焦点9が理想的な点源として扱えず、大きさを有するために、X線焦点9の一部分からのX線のみが遮蔽される半影領域11と、全てのX線が遮蔽される本影領域10の二種類に分かれる。なおここで遮蔽されるのは、X線焦点9から直接、X線検出素子6に入射する直達のX線に関してであって、被写体3等で散乱したX線を必ずしも遮蔽するわけではない。またX線焦点9が熱移動することによって、本影領域10と半影領域11は変化する。
ここではX線焦点9が熱移動する間、常に本影領域10である領域をあらためて本影領域10と定義し、一時でも半影領域11である領域を改めて半影領域11と定義する。
影の領域はその上底の中心位置Suと下底の中心位置Slを結ぶ直線が、X線焦点9の基準位置F0を通るように作られる。
なお、上底の中心位置Suと下底の中心位置Slにおける添え字のuとlはそれぞれupper、lowerの頭文字に由来する。また後記するdSu、dSu’、dSl、dSl’、dRu、dRlにおける添え字におけるuとlはそれぞれ上底、下底に関連している。
またSu、Slはそれぞれ基準法線からのスライス方向の距離を表わすものとする。本影領域10の上底のスライス方向の幅を2×dSu、下底のスライス方向の幅を2×dSlとし、半影領域11の上底のスライス方向の幅を2×dSu’、下底のスライス方向の幅を2×dSl’とする。定義から常に、dSu<dSu’、dSl<dSl’である。また台形の高さはDhである。
≪影の領域における諸関係式≫
以上の記号の定義から、次の幾何学的関係が成り立つ(式2)。

Gu:Gl:Su:Sl=FGD:(FGD+Gh):FDD:(FDD+Dh)
・・・(式2)
X線の入射角θinは次のように定義される(式3)。

θin=arctan(Su/FDD) ・・・(式3)
散乱線防止グリッド5の上底が作る影は、前記のように定義したdSu、dSu’、dSl、dSl’を用いて表すと次のように求まる(式4)〜(式7)。

dSu=Su+dFS−(Gu−dGu+dFS)×FDD/FGD ・・・(式4)

dSu’=Su−dFS−(Gu−dGu−dFS)×FDD/FGD
・・・(式5)
dSl=Sl+dFS−(Gu−dGu+dFS)×(FDD+Dh)/FGD
・・・(式6)
dSl’=Sl−dFS−(Gu−dGu−dFS)×(FDD+Dh)/FGD
・・・(式7)
また、散乱線防止グリッド5の下底が作る影は、前記のように定義したdSu、dSu’、dSl、dSl’を用いて表すと次のように求まる(式8)〜(式11)。

dSu=Su+dFS−(Gl−dGl+dFS)×FDD/(FGD+Gh)
・・・(式8)
dSu’=Su−dFS−(Gl−dGl−dFS)×FDD/(FGD+Gh)
・・・(式9)
dSl=Sl+dFS−(Gl−dGl+dFS)×(FDD+Dh)/(FGD+Gh) ・・・(式10)
dSl’=Sl−dFS−(Gl−dGl−dFS)×(FDD+Dh)/(FGD+Gh) ・・・(式11)
なお、実際には(式4)と(式8)、(式5)と(式9)、(式6)と(式10)、(式7)と(式11)におけるdSu、dSu’、dSl、dSl’のそれぞれの数値の大きな方の影が実現する。
≪影に対するセパレータの構造≫
X線焦点9の熱移動によってX線検出素子6が感度変化を受けるのは、焦点移動によってX線検出素子6に入射する半影領域11のX線量が変化するからである。これを抑制するためには、セパレータ7とX線検出素子6の境界が半影領域11にかからないように配置すればよく、図4A、図4Bに示すように二通りの形状が考えられる。
[A]ここで、図4Aは「セパレータ7が本影領域10の内部に収まる構造」である。
[B]ここで、図4Bは「セパレータ7が半影領域11を全て内包する構造」である。
また、ここでセパレータ7の上底の大きさを2×dRu、下底の大きさを2×dRlとして、セパレータ7の傾斜角θを次に求める。なお、セパレータ7が平行六面体状である時には、dRu=dRlとおけばよい。
これらの記号を用いると、セパレータ7とX線検出素子6の境界が半影領域11にかからないように配置するためには、図4Aで示す[A]の構造では、次の(式12)を満たさねばならず、図4Bで示す[B]の構造では(式13)を満たさねばならない。

dSu≧dRu、かつ、dSl≧dRl ・・・(式12)

dSu’≦dRu、かつ、dSl’≦dRl ・・・(式13)
≪セパレータの構造1≫
上記[A]の構造を満たしセパレータ7を最も傾斜させるためには、図5A、図5Bに示すように二通りの傾斜方法があり、X線検出器モジュール8の法線から測る最大許容角度は次式のそれぞれ(式14)と(式15)で与えられる。
なお、(式14)におけるθA+は図5Aの方法における最大許容角度を示す。
また、(式15)におけるθA−は図5Bの方法における最大許容角度を示す。

θA+=arctan[{(Sl−dSl+dRl)−(Su+dSu−dRu)}/Dh] ・・・(式14)
θA−=arctan[{(Sl+dSl−dRl)−(Su−dSu+dRu)}/Dh] ・・・(式15)
≪セパレータの構造2≫
上記[B]の構造を満たしセパレータ7を最も傾斜させるためには、図5C、図5Dに示すように二通りの傾斜方法があり、X線検出器モジュール8の法線から測る最大許容角度は次式で与えられる。

θB+=arctan[{(Sl−dSl’+dRl)−(Su+dSu’−dRu)}/Dh] ・・・(式16)
θB−=arctan[{(Sl+dSl’−dRl)−(Su−dSu’+dRu)}/Dh] ・・・(式17)
セパレータ7の傾斜角θは[A]の構造では次に示す(式18A)、また[B]の構造では次に示す(式18B)で表される角度の範囲内に収まるように設定すればよい。なお、(式18A)と(式18B)を併せて(式18)と表す。

θA−≦θ≦θA+ ・・・(式18A)

θB−≦θ≦θB+ ・・・(式18B)
<X線検出器モジュールでの共通のセパレータ傾斜角θの決定手順>
一つのX線検出器モジュール8で共通のセパレータ7の傾斜角θを用いるには、以下の手順に従えばよい。
図6はX線検出器モジュール8の両端部(MD1、MD2)から基準法線への距離の関係を示した図である。
X線検出器モジュール8のスライス方向の両端部の基準法線からの距離を、MD1、MD2とする。
[1]前記したSuをMD1もしくはMD2に置き換えて、(式1)〜(式18)に従って、傾斜角θの範囲を計算する。
[2]求まったX線検出器モジュール8の両端部における傾斜角範囲の共通部分をとり、その範囲に収まるように傾斜角θを決める。

MAX[θ(MD1),θ(MD2)]≦θ≦MIN[θ(MD1),θ(MD2)] ・・・(式19)

なお、ここで、θはθA−またはθB−であり、θはθA+またはθB+である。
セパレータ7の傾斜角θをこのように決めることで、X線焦点9の熱移動によるX線検出素子6への感度変化を効果的に抑制できる。
≪散乱線防止グリッドが各X線検出素子の整数倍のピッチを持つ場合≫
また、図2に示すように、散乱線防止グリッド5が各X線検出素子6の平均ピッチの2倍以上の整数倍のピッチを持つ場合には、散乱線防止グリッド5の影がかからないセパレータ7はX線の入射方向に対して、なるべく大きく傾斜させた方がX線の検出効率が向上する。そのため、(式19)で与えられる範囲のうち、X線検出器モジュール8の平均のX線入射角θin(avg)との差が最も大きくなるような傾斜角θを選ぶことが望ましい。
つまり、次式の(式20)となるように選択し、設定する。

θ=MAX[|θin(avg)−MIN[θ(MD1),θ(MD2)]|,|θin(avg)−MAX[θ(MD1),θ(MD2)]|] ・・・(式20)

なお、ここで、θはθA−またはθB−であり、θはθA+またはθB+である。
このようにセパレータ7の傾斜角θを選ぶことで、X線焦点9の熱移動による感度変化を抑制しながら、効果的に検出効率を向上させることができる。
但し、傾斜角は大きな方が効果的であるが、設計値からの製作誤差、配置誤差を考慮して、数値にマージンを設けておいてもよい。
また、散乱線防止グリッド5の影にかかるセパレータ7の上底、下底の大きさと、影のかからないセパレータ7の上底、下底の大きさは異なっていてもよい。
また、図7(a)、(b)のようにセパレータ7の上部や下部で、隣り合うX線検出素子6が繋がっている構造と組み合わせて実施することで、より効果的に検出効率を向上させることもできる。
<スライス位置とX線入射角θin及びセパレータ傾斜角θとの関連を示す特性図>
前記したX線検出器モジュール8の変数に所定のパラメータを代入し、X線検出器モジュール8の基準法線からの距離(スライス数単位で測ったスライス位置)に対する(式3)で与えられるX線入射角θinと、(式14)と(式15)で与えられるθA+とθA−をプロットすると、例えば図8A、図8Bのようになる。
図8AはX線焦点9の熱移動による感度変化を考慮したセパレータ傾斜角θの最大許容角度とスライス位置との関連の一例を示した特性図である。
図8Aに示すように、セパレータ7の傾斜角θがX線検出器モジュール8法線に平行、つまり傾斜角θが0度である場合、X線斜め入射角の大きな±32スライス以上の位置で、前記のようにプロットした特性線θA+と特性線θA−の範囲(図8Aのθ=0度の場合の矢印の範囲)から外れる。つまり、X線焦点9の熱移動による感度変化の影響が出始めることが分かる。
したがって、64スライス以上の多スライス化を行うためには、従来の傾斜角の無いセパレータ7では、スライス方向に複数のX線検出器モジュール8を多角形が構成されるように配置(ポリゴン化)するしかなくなる。
なお、傾斜角θをセパレータ7に設ければ、図8Aに示すように特性線θA+と特性線θA−の範囲は変化する。
本実施形態では、セパレータ7に傾斜角θを設けることによって、散乱線防止グリッド5やセパレータ7の幅寸法を変えることなく、より多スライスのX線検出器をポリゴン化することなく実現できる。
図8Aの例ではセパレータ7に+2度の傾斜角を設け、64スライスのX線検出器モジュール8を作成し、この二つのX線検出器モジュール8を基準法線に対して、鏡反転対称に配置すればよい。反転対称に配置された側のX線検出器モジュール8は図8Aにおいて、セパレータ7に−2度の傾斜角を設けたことに相当する。
したがって、セパレータ7に+2度の傾斜角を設けた64スライスのX線検出器モジュール8と、セパレータ7に−2度の傾斜角を設けた64スライスのX線検出器モジュール8との合計128スライスのX線検出器モジュール8が、特性線θA+と特性線θA−の範囲にあって、X線焦点9の熱移動による感度変化を受けずにすむことになる。
つまり、この方法で合計128スライスのX線検出器を作成できる。また、この場合、基準法線に近い、中心スライスの検出効率をより良く向上させることができる。
また、図8BはX線焦点9の熱移動による感度変化を考慮したセパレータ傾斜角θの最大許容角度とスライス位置との関連において、X線検出器モジュール8をさらに細分割した場合の一例を示した特性図である。
図8Bのように、X線検出器モジュール8を16スライス等に細分割し、それぞれセパレータ7の傾斜角を変える(図8Bでは、−5度、−4度、−3度、−2度、+2度、+3度、+4度、+5度)ことで、セパレータ傾斜角θのX線入射角θinからの差を大きくでき、より検出効率を向上させることができる。
以上の図8A、図8Bの特性線θA+と特性線θA−の算出にあたっては、(式14)と(式15)を用いている。これは、[A]である図4Aの「セパレータ7が本影領域10の内部に収まる構造」の場合である。
また、[B]である図4Bの「セパレータ7が半影領域11を全て内包する構造」の場合には、(式16)と(式17)を用いることになる。しかし、セパレータ7に傾斜角θを設ける方がよい特性が得られるという結論は同じである。
<効果>
以上をまとめると、本発明の第1の実施の形態に係るX線CT装置100によって、以下の効果が得られる。
[1]セパレータ7の傾斜角を、散乱線防止グリッド5の本影領域10に収まる範囲とする、もしくは半影領域11を全て内包する範囲とすることで、X線焦点の熱移動による感度変化を抑制できる。
[2]単一のX線検出器モジュール8内で同一のセパレータ7の傾斜角を利用することで、X線検出素子6毎の特性の不均一性を最小限にできる。また特にセパレータ7が平行六面体状である場合には、X線検出器4の製作コストも従来水準を維持可能である。
[3]セパレータ7をX線焦点9方向から傾斜させることでX線検出効率が向上する。
[4]傾斜したセパレータ7を持つX線検出器モジュール8を基準法線に対して鏡反転対称に配置することで、X線焦点9の熱移動による感度変化の影響を受けず、かつX線検出器モジュール8のポリゴン化なしに、X線検出器4の多スライス化が可能である。またこの場合、中心スライスの検出効率をより良く向上させることができる。またX線検出器モジュール8を細分化することで更なる検出効率の向上が図れる。
なお、以上において、第1の実施形態として説明したが、以上の実施形態の中に、
[1]図4Aに示したようにセパレータ7が、散乱線防止グリッド5のX線遮蔽部材51によって生じるX線の影の領域に収まる場合と、
[2]図4Bに示したようにセパレータ7が、散乱線防止グリッド5のX線遮蔽部材51によって生じるX線の影の領域を内包する場合と、
がある。ここで以降は、あらためて[1]の図4Aに示した場合を第1の実施形態とし、[2]の図4Bに示した場合を第2の実施形態と表記するものとする。
また、第1の実施形態における傾斜角θは(式18A)を用いて定め、第2の実施形態における傾斜角θは(式18B)を用いて定める。
(参考)
以上において、第1の実施形態(第2の実施形態を含む)を説明したが、これらの実施形態が従来の方法よりも、優れていることを示すために、参考図として図10を示す。
クロストークを抑えつつ検出効率を向上させる方法としては前記した特許文献3にもあるように、X線検出素子6間のセパレータ7をX線入射方向に対して傾斜させ、セパレータ7が作るX線不感領域のX線焦点から見た立体角を低減される方法がある。
図10はこの方法を図示したものである。図10において、(a)、(b)の組は、(a)に示すセパレータ7の幅がX線の照射される幅よりも狭い状態で(b)に示すように傾けた場合であり、(c)、(d)の組は、(c)に示すセパレータ7の幅がX線の照射される幅よりも広い状態で(d)に示すように傾けた場合である。
このとき、(b)、(d)いずれの場合でも、図10に示すようにセパレータ7のX線焦点9側に散乱線防止グリッド5が配置される場合には、セパレータ傾斜角の増加に伴って散乱線防止グリッド5によって、影になるX線検出器体積がかえって増えてしまうということが起きる。したがって、検出効率はかえって低下するので、検出効率を高めるという目的は達成されない。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を図9を参照して説明する。
図9はセパレータ7を傾斜させるのではなく、X線検出器モジュール8全体を(式18)で定まる角度θだけ傾斜させたものである。
この方法によっても、X線入射角とセパレータ傾斜角との相対的な関係は変わらないため、前記したことと同様の効果が得られる。
この場合において、セパレータ7は従来通りモジュール法線に平行に作成できるという利点がある。但し、散乱線防止グリッド5はX線検出器モジュール8が傾斜することを考慮して、焦点方向を指向するように構成する必要がある。
なお、以上において、第3の実施形態として説明したが、以上の実施形態の中に、
[3]セパレータ7が、散乱線防止グリッド5のX線遮蔽部材51によって生じるX線の影の領域に収まる場合と、
[4]セパレータ7が、散乱線防止グリッド5のX線遮蔽部材51によって生じるX線の影の領域を内包する場合と、
がある。ここで以降は、あらためて[3]のセパレータ7がX線の影の領域に収まる場合を第3の実施形態とし、[4]のセパレータ7がX線の影の領域を内包する場合を第4の実施形態と表記するものとする。
また、第3の実施形態における傾斜角θは(式18A)を用いて定め、第4の実施形態における傾斜角θは(式18B)を用いて定める。
1 X線管球(X線源)
2 開口部
3 被写体
4 X線検出器
5 散乱線防止グリッド
6 X線検出素子、(X線検出素子アレイ)
7 セパレータ
8 X線検出器モジュール
9 X線焦点
10 本影領域
11 半影領域
51 X線遮蔽部材、散乱線防止グリッド
52 X線透過部材
100 X線CT装置
101 記憶装置
102 演算装置
103 制御装置(移動機構)

Claims (13)

  1. X線焦点位置からX線を発生するX線源と、
    前記X線を検出するためのX線検出素子がセパレータを隔てて第1及び第2の方向へ二次元配列されているX線検出素子アレイと、
    前記X線検出素子アレイと前記X線焦点の間に配置され、X線透過部材とX線遮蔽部材が交互に前記第1及び第2の方向に配列され、前記X線遮蔽部材が前記X線焦点へ指向する傾斜角を有する散乱線防止グリッドと、
    前記X線検出素子アレイを単位として、一つ以上のX線検出器モジュールと、
    を備えたX線CT装置であって、
    前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域に収まる範囲内で、前記X線焦点方向に対して傾斜していること
    を特徴とするX線CT装置。
  2. 前記セパレータが、一つの前記X線検出器モジュールで共通の傾斜角を持つこと
    を特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域に収まる範囲内で、前記X線焦点方向からの平均の傾斜角を最大とすること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  4. X線焦点位置からX線を発生するX線源と、
    前記X線を検出するためのX線検出素子がセパレータを隔てて第1及び第2の方向へ二次元配列されているX線検出素子アレイと、
    前記X線検出素子アレイと前記X線焦点の間に配置され、X線透過部材とX線遮蔽部材が交互に前記第1及び第2の方向に配列され、前記X線遮蔽部材が前記X線焦点へ指向する傾斜角を有する散乱線防止グリッドと、
    前記X線検出素子アレイを単位として、一つ以上のX線検出器モジュールと、
    を備えたX線CT装置であって、
    前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域を内包する範囲内で、前記X線焦点方向に対して傾斜していること
    を特徴とするX線CT装置。
  5. 前記セパレータが、一つの前記X線検出器モジュールで共通の傾斜角を持つこと
    を特徴とする請求項4に記載のX線CT装置。
  6. 前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域を内包する範囲内で、前記X線焦点方向からの平均の傾斜角を最大とすること
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載のX線CT装置。
  7. X線焦点位置からX線を発生するX線源と、
    前記X線を検出するためのX線検出素子がセパレータを隔てて第1及び第2の方向へ二次元配列されているX線検出素子アレイと、
    前記X線検出素子アレイと前記X線焦点の間に配置され、X線透過部材とX線遮蔽部材が交互に前記第1及び第2の方向に配列され、前記X線遮蔽部材が前記X線焦点へ指向する傾斜角を有する散乱線防止グリッドと、
    前記X線検出素子アレイを単位として、一つ以上のX線検出器モジュールと、
    を備えたX線CT装置であって、
    前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域に収まる範囲内で、前記X線検出器モジュールが前記X線焦点方向に対して傾斜していること
    を特徴とするX線CT装置。
  8. 前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域に収まる範囲内で、前記X線焦点方向からの平均の傾斜角が最大となるように、前記X線検出器モジュールが前記X線焦点方向に対して傾斜していること
    を特徴とする請求項7に記載のX線CT装置。
  9. X線焦点位置からX線を発生するX線源と、
    前記X線を検出するためのX線検出素子がセパレータを隔てて第1及び第2の方向へ二次元配列されているX線検出素子アレイと、
    前記X線検出素子アレイと前記X線焦点の間に配置され、X線透過部材とX線遮蔽部材が交互に前記第1及び第2の方向に配列され、前記X線遮蔽部材が前記X線焦点へ指向する傾斜角を有する散乱線防止グリッドと、
    前記X線検出素子アレイを単位として、一つ以上のX線検出器モジュールと、
    を備えたX線CT装置であって、
    前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域を内包する範囲内で、前記X線検出器モジュールが前記X線焦点方向に対して傾斜していること
    を特徴とするX線CT装置。
  10. 前記セパレータが、前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材によって生じるX線の影の領域を内包する範囲内で、前記X線焦点方向からの平均の傾斜角が最大となるように、前記X線検出器モジュールが前記X線焦点方向に対して傾斜していること
    を特徴とする請求項9に記載のX線CT装置。
  11. 前記散乱線防止グリッドのX線遮蔽部材とX線透過部材が、前記検出素子の平均ピッチの2倍以上の整数倍のピッチで並べられた構造を備えたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  12. 前記セパレータの、前記X線焦点方向の一端部もしくは両端部で、隣り合う前記X線検出素子が繋がっている構造を有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  13. 複数の前記X線検出器モジュールが、前記セパレータの前記X線焦点方向からの傾斜角に関し、鏡反転対称に配置されたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のX線CT装置。
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