JP2012034572A - 蓄電装置制御システム及びそれを用いた鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池と、その蓄電池から給電される蓄電池の監視装置と、で成る蓄電ユニットを多直並列した蓄電システムを、高信頼で且つ安価に提供する。
【解決手段】 蓄電池で直列された複数の蓄電ユニット(直列蓄電ユニット)の監視装置を、絶縁された信号線(直列間信号線)で電位レベルを分けて接続する。複数の直列蓄電ユニットの電位レベルが同じ監視装置を信号線(並列間信号線)で接続する。監視装置に動作を指令したり監視装置からデータを収集する統括監視装置と直列蓄電ユニット各々が有する監視装置との間を信号線で接続する。
【選択図】 図1

Description

複数の蓄電池を接続した蓄電装置制御システム及びそれを用いた鉄道車両に関する。
繰り返し充放電できる蓄電池は、電源装置として広く利用されている。
蓄電池には、適正に蓄えられるエネルギー量や、適正な充放電電流が決まっている。これらを越えて取り扱うと、化学的特性が変化し、性能が損なわれる。したがって、蓄電池の状態に応じ、充放電を適正に調整する必要がある。このため蓄電池を利用するシステムでは、蓄電池の電圧などの状態をモニタする監視装置が備えられる。
出力規模が大きいシステムで蓄電池を用いる場合、出力容量やエネルギー容量を大きくするため、蓄電池を直列及び並列に接続する。この場合、取り扱いを便利にするため、蓄電池の小規模な直並列を一単位とし、単位ごとに比較的小型の監視装置を設けることがある。
蓄電池から監視装置に給電すれば、別の電源装置を設けなくて済む。この場合、省エネの観点や蓄電池が放電され過ぎるのを防ぐ観点から、監視装置に省電力な動作モードを設け、システム休止中は省電力な動作モードに切り替えている。
特許文献1は、メインコントローラ(以下BC)及び監視対象の電池セルから給電される複数のセル監視ICチップ(以下CC)を備え、BCが休止状態のCCを立ち上げるためのシーケンス(Wake−up)を制御でき、更に全てのCCが立ち上がったことを確認できる多直列電池制御システムが開示され、この多直列電池制御システムは、CCの立ち上げシーケンス及び全てのCCが正常に立ち上がったことの確認のためのBCとCCの間の通信線に、多直列電池の電圧に耐える絶縁手段を要することが開示されている。
特開2005−318751号公報
電気鉄道車両で一般的に用いられるインバータやモータで構成された鉄道車両の動力源に蓄電装置を用いる場合、要求される定格電圧が架線電圧相当の1500Vに及ぶ。
このような鉄道車両に特許文献1の多直列蓄電制御システムを適用すると、1500Vに耐える高圧絶縁手段を要し、高価となる。
本発明の目的は、信頼性の高い蓄電装置制御システムを安価で提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、蓄電池と、蓄電池を監視する監視装置と、を有する蓄電ユニットが電気的に複数直列に接続された直列蓄電ユニットを複数有し、蓄電池への充放電を制御する統括監視装置を有し、複数の直列蓄電ユニットは、電気的に並列に接続され、直列蓄電ユニットは、複数の蓄電ユニット内の蓄電池間が直列に接続され、且つ監視装置間が絶縁手段により絶縁される信号線によって直列に接続され、複数の直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置が通信線を介して統括監視装置に接続されている蓄電装置制御システムにおいて、監視装置は、監視する蓄電池から監視装置への給電を行う電源回路をオン/オフし、他の監視装置の電源回路から給電を受けた場合にオン状態となり、他の監視装置の電源回路から給電を受けない場合にオフ状態となるスイッチを有し、統括監視装置は、直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置のスイッチへの給電をオン/オフする手段と、他の直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置から電源回路のオン/オフ状態に応じた信号を受信する手段と、を備え、統括監視装置から低圧側の監視装置のスイッチへの給電を受ける直列蓄電ユニットの高圧側の監視装置の電源回路は、他の直列蓄電ユニットの高圧側の監視装置のスイッチへ給電可能に接続されており、統括監視装置が直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置のスイッチへの給電オン/オフ状態を切り替えた場合に、統括監視装置は、他の直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置から電源回路のオン/オフ状態に応じた信号を受信可能である構成とする。
また、上記した蓄電装置制御システムと、鉄道車両を駆動する複数のモータと、モータを駆動するインバータと、を備え、蓄電装置制御システムにより複数のモータ及びインバータへの電力を充放電する鉄道車両により上記課題を解決できる。
信頼性の高い蓄電装置制御システムを安価で提供できる。
本発明に係る蓄電装置制御システムの実施例1の構成を示す図である。 実施例1の蓄電装置制御システムを用いた鉄道列車の動力部分を示す図である。 実施例1の蓄電ユニットの構成を示す図である。 実施例1の統括監視装置と監視装置の間の配線を示す図である。 実施例1の並列間信号線の接続を示す図である。 実施例1の通信データのフォーマットを示す図である。 実施例1のマイコンが記憶する制御情報テーブルを示す図である。 実施例1のマイコンの処理フローを示す図である。 実施例1のマイコンの命令「電圧データ送信」の処理フローを示す図である。 実施例1のマイコンの命令「動作モード確認」の処理フローを示す図である。 実施例1のマイコンの命令「省電力指令」の処理フローを示す図である。 実施例1のマイコンの命令「応答返信」の処理フローを示す図である。 実施例1の統括監視装置が蓄電池の電圧データを取得する際の信号の様子を示す図である。 実施例1の監視装置の動作モード切り替えと確認を行う際の信号の様子を示す図である。 実施例1の監視装置の動作モードを確認する際の信号の様子を示す図である。 実施例1の監視装置の動作モードがonであることを確認する際の信号の様子を示す図である。 実施例2の監視装置の一構成例を示す図である。 実施例2の統括監視装置と監視装置の間の信号線の接続を示す図である。 実施例2の並列間信号線の接続を示す図である。 実施例2の監視装置の動作モード切り替えと確認を行う際の信号の様子を示す図である。 実施例3の監視装置の構成を示す図である。 実施例3の統括監視装置と監視装置の間の信号線の接続を示す図である。 実施例3の並列間信号線の接続を示す図である。 実施例3の監視装置の動作モード切り替えと確認を行う際の信号の様子を示す図である。 実施例1の監視装置の動作モード切り替えと確認を行う際の信号の様子を示す図である。
本願発明の特徴は、蓄電池b1と、その蓄電池b1から給電される監視装置と、を有する蓄電ユニットbu1が複数直列に接続された直列蓄電ユニットbs1,bs2を複数有し、直列蓄電ユニット内の1つの蓄電ユニットの監視装置に接続され、蓄電池への充放電を制御する統括監視装置ctlを有し、複数の直列蓄電ユニットbs1,bs2は、並列に接続され、直列蓄電ユニットbs1,bs2は、複数の蓄電ユニット内の蓄電池間が直列に接続され、且つ監視装置間が絶縁された直列間信号線s12,s23,s45,s56で接続され、複数の直列蓄電ユニットの最初の直列蓄電ユニットの一方末端の監視装置m3から最後の直列蓄電ユニットの一方末端の監視装置m6間が直列に並列間信号線pで接続され、最初の直列蓄電ユニットの他方末端の監視装置m1は、統括監視装置と第1の信号線s01で接続され、最後の直列蓄電ユニットの他方末端の監視装置は、統括監視装置と第2の信号線s04で接続された蓄電装置制御システ及び、これを備えた鉄道車両である。
以下図面を用いて各実施例を説明する。
図2は、本発明の蓄電装置制御システムの一実施形態である。蓄電装置制御システムeは、鉄道車両の動力システムである。
蓄電装置制御システムeは、電気エネルギー(電力)を充放電できる。
負荷ldは、鉄道電気車で広く用いられる定格直流電圧1500Vのインバータと、複数のモータ及び車輪の輪軸で成る。蓄電装置制御システムeは、インバータや複数のモータへの電力の充放電を制御できる。蓄電装置制御システムeからインバータへ1500Vの直流電力を与えると、モータが回転して車両が加速する。また、モータを発電機として動作させ車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する回生ブレーキにより、インバータから蓄電装置制御システムeへ1500Vの直流電力を与えられる。
蓄電装置制御システムeは、自身の内部でもエネルギーを消費する。このため、車両を長期間動かさない時の省エネルギー化のために、省電力な動作モードを有する。
なお、車両が別の動力源で動く動輪を備えていたり、負荷ldに別の動力源からエネルギーを供給できる構成でも、本発明は実施可能である。
図1は、本発明の蓄電装置制御システムeの一実施例を示した図である。
蓄電装置制御システムeは、蓄電池と、その蓄電池から給電される監視装置とを有する蓄電ユニットを複数直列に接続した直列蓄電ユニットを複数(2つの直列蓄電ユニットbs1,bs2)有し、且つ統括監視装置ctlを有する。
統括監視装置ctlは、直列蓄電ユニットbs1との間に信号線s01(第1の信号線)を、直列蓄電ユニットbs2との間に信号線s04(第2の信号線)を有する。また、直列蓄電ユニットbs1と直列蓄電ユニットbs2は並列間信号線pにより相互に接続される。蓄電装置の定格電圧は、負荷ldの動作電圧と同じ1500Vである。
直列蓄電ユニットbs1は、定格電圧500Vの蓄電ユニットbu1〜bu3が電気的に直列接続された直列蓄電ユニットである。また、蓄電ユニットbu1と蓄電ユニットbu2の間に信号線である直列間信号線s12を、蓄電ユニットbu2と蓄電ユニットbu3の間に直列間信号線s23を有する。直列蓄電ユニットbs2は、定格電圧500Vの蓄電ユニットbu4〜bu6が電気的に直列接続された直列蓄電ユニットである。また、蓄電ユニットbu4と蓄電ユニットbu5の間に直列間信号線s45を、蓄電ユニットbu5と蓄電ユニットbu6の間に直列間信号線s56を有する。
蓄電ユニットbu1は、蓄電池b1と、監視装置m1とを有する。
蓄電池b1は、定格電圧数Vの充放電可能な単電池を定格電圧500Vとなるまで多数直並列したものである。蓄電池b2〜b6は、蓄電池b1と同様である。なお、蓄電池b1,b4はゼロ電位に接地されている。
監視装置m1は、蓄電池b1から給電され、蓄電池b1の電圧を検出する装置である。
監視装置m1は複数の動作モードを有する。本実施例では2つの動作モードを有する場合で説明する。1つは、蓄電池b1の電圧の検出や処理などの監視機能を有効にするのに十分な量だけ蓄電池b1のエネルギーを消費する動作モード(on)である。もう1つは、監視機能を無効にし、蓄電池b1のエネルギーをほとんど消費しない動作モード(off)である。つまり、これら2つの動作モードは、監視装置の消費電力が異なるモードである。この動作モードは、統括監視装置ctlにて検出される。
また、監視装置m2〜m6は、監視装置m1と同様である。
監視装置m1と監視装置m2は、直列間信号線s12で接続される。直列間信号線s12は、監視装置m2にあって蓄電池b1〜b6の定格電圧500Vに耐える絶縁手段iso2で絶縁されている。監視装置m2と監視装置m3は、直列間信号線s23で接続される。直列間信号線s23は、監視装置m3にあって定格電圧500Vに耐える絶縁手段iso3で絶縁されている。これにより監視装置m1〜m3は、各々蓄電池b1〜b3の電位レベルに分かれる。具体的には、監視装置m1は0V、監視装置m2は500V、監視装置m3は1000Vの電位を基準とする。
同様に、直列間信号線s45は監視装置m5上の絶縁手段iso5で、直列間信号線s56は監視装置m6上の絶縁手段iso6で絶縁されており、監視装置m4〜m6は各々蓄電池b4〜b6の電位レベルに分かれる。
統括監視装置ctlは、監視装置m1〜m6から検出した蓄電池b1〜b6の電圧を収集する装置である。そして負荷ldのインバータと連携し、例えば蓄電池の電圧が高過ぎる時は充電を抑えるという様に、蓄電池b1〜b6の電圧をもとにして充放電量を調整する。統括監視装置ctlは、監視装置m1と信号線s01で、監視装置m4と信号線s04で繋がり、これを介して監視装置m1〜m6と通信できる。この通信は、蓄電池b1〜b6の電圧の収集に加え、監視装置m1〜m6への動作指令に利用される。本発明の特徴は、統括監視装置ctlは、信号線s01から情報を送信し、並列間信号線pを介して信号線s04から、その情報に対する応答を受信することである。その具体的な様子は後述する。
なお、直列間信号線s12,s23,s45,s56と同様に、信号線s01は監視装置m1上の絶縁手段iso1で、信号線04は監視装置m4上の絶縁手段iso4で絶縁される。しかし、統括監視装置ctlは、監視装置m1や監視装置m4と同じ電位レベル(ゼロ電位)に置くことができる。その場合、絶縁手段iso1,iso4は必須ではない。本実施例では、製造や取り扱いの容易さから監視装置m1〜m6を同様に構成した場合を想定したので、これらの絶縁手段を有する。
直列蓄電ユニットの一方末端の監視装置m3と監視装置m6は、並列間信号線pで接続される。監視装置m3と監視装置m6は、それぞれ異なる直列蓄電ユニットbs1,bs2にあるが、電位レベルは同じ1000V基準である。このため、並列間信号線には、直列間信号線s12,s23,s45,s56が備えるような500Vの耐圧は必要ない。
なお、本実施例では蓄電池の直列数を3としたが、これは本発明の実施をこれに限るものではないし、直列蓄電ユニットも2つで説明したが、複数備えても良い。直列蓄電ユニットが3つ以上ある場合、最初の直列蓄電ユニットの一方末端の監視装置と中間の直列蓄電ユニットの他方末端の監視装置と並列間信号線にて接続し、且つ、中間の直列蓄電ユニットの一方末端の監視装置と最後の直列蓄電ユニットの他方末端の監視装置とを並列間信号線にて接続すれば良い。
図3は、蓄電ユニットbu2の一構成例である。
監視装置m2は、マイクロコンピュータ(マイコンcpu2),通信回路comu2,通信回路comd2,絶縁手段iso2、蓄電池の電力の充放電を切り替えるスイッチsw2を有する電源回路pw2,電圧センサv2を備える。
なお、以降で説明するのは監視装置m2の構成であるが、監視装置m1〜m6は全て同様の構成である。すなわち、監視装置m1〜m6は、それぞれマイコンcpu1〜cpu6,通信回路comu1〜comu6,通信回路comd1〜comd6,絶縁手段iso1〜iso6,電源回路pw1〜pw6,電圧センサv1〜v6を備える。
絶縁手段iso2は、蓄電池b1の定格電圧に等しい500Vを絶縁し、双方向に信号を伝えられる手段である。本実施例ではフォトカプラを想定するが、他の絶縁装置でも良い。なお、本実施例では2つのフォトカプラを互いに逆方向に配し、双方向の信号伝達を実現する。このため、絶縁手段iso2へは絶縁の両側から給電する。
電圧センサv2は、蓄電池b2の電圧を検出し、マイコンcpu2に出力する。
電源回路pw2はスイッチsw2を有し、スイッチsw2がonの時、蓄電池b2の電圧を給電先の装置の動作電圧に合わせて変換し、出力する。詳しくは、マイコンcpu2,通信回路comu2,フォトカプラiso2に給電する。また、電位レベルが1段階高い監視装置m3の通信回路comd3、絶縁手段iso3に給電する。スイッチsw2がoffの時は、上記給電を止める。すなわち、スイッチsw2のonとoffは、それぞれ前述した監視装置m2の動作モード「on」「off」に対応する。スイッチsw2のonとoffは、外部から指令信号を印加することで切り替えられる。
制御回路であるマイコンcpu2は、電源回路pw2からの給電で動作し、電圧センサv2の出力を受けて蓄電池b2の電圧を検出する。また、通信回路comu2,comd2を介して通信データを送受信する。例えば、検出した電圧データを統括監視装置ctlに伝送するため、通信回路comd2に送出する。更に、マイコンcpu2は、スイッチsw2に指令信号を印加し、そのonとoffを切り替えられる。
通信回路comu2は、電源回路pw2からの給電で動作し、マイコンcpu2が電位レベルの1段階高い監視装置m3のマイコンcpu3との間でデータを送受信するためのインタフェースとなる。
通信回路comd2は、電位レベルが1段階低い監視装置m1の電源回路pw1からの給電で動作し、マイコンcpu2が電位レベルの1段階低い監視装置m1のマイコンcpu1との間で絶縁手段iso2を介してデータを送受信するためのインタフェースとなる。
なお、上記の説明において、監視装置m1,m4に対しては電位レベルが1段階低い監視装置が無い。これに関し、監視装置m1の絶縁手段iso1と通信回路comd1の結線、及び監視装置m4の絶縁手段iso4と通信回路comd4の結線は、図4に示す。
また、監視装置m3,m6に対しては電位レベルが1段階高い監視装置がない。これに関し、通信回路comu3の結線、及び通信回路comu6の結線は図5に示す。
図4に絶縁手段iso1及び通信回路comd1と統括監視装置ctlとの間の結線を示す。また、絶縁手段iso4及び通信回路comd4と統括監視装置ctlとの間の結線を示す。
統括監視装置ctlは、給電回路sply,マイコンcpu0,通信回路com0を備える。
給電回路splyは、監視装置m1の絶縁手段iso1と通信回路comd1、及び監視装置m4の絶縁手段iso4と通信回路comd4へ給電する。
制御回路であるマイコンcpu0は、通信回路com0をインタフェースとし、マイコンcpu1との間でデータを送受信できる。また、通信回路comd4を介し、マイコンcpu4との間でデータを送受信できる。
なお、統括監視装置ctlは、蓄電池b1〜b6とは異なる外部の電源から給電される。
図5は、上述した通り、通信回路comu3と通信回路comu6の結線の一例を示したものである。通信回路comu3と通信回路comu6は、並列間信号線pで結線される。マイコンcpu3とマイコンcpu6は、並列間信号線pを介して通信できる。
蓄電装置制御システムeは以上の構成である。
次に、マイコンcpu1〜cpu6の処理手順を示す。
図6は、マイコンcpu1〜cpu6がそれぞれ通信回路comd1〜comd6や通信回路comu1〜comu6で送受信する通信データのフォーマットである。マイコンcpu1〜cpu6は、受信した通信データの内容に応じて処理を選択する。マイコンcpu0も、通信回路com0を介して同様のフォーマットのデータを送受信する。なお、以下ではマイコンcpu0〜cpu6にそれぞれ0〜6というアドレスが割り付けられ、各マイコンは自身のアドレスを把握しているものとする。アドレスの割り付けは、統括監視装置ctl及び監視装置m1〜m6上にロータリスイッチを設けて設定するなどの方法で実現できる。
通信データは、宛先部分adr,順逆部分ud,命令部分cmd,データ部分datから成る。
宛先部分adrには、データがどのマイコンに宛てられたものかが記されている。例えば宛先部分adrが3であれば、マイコンcpu3に宛てられたデータである。
順逆部分udには、監視装置m1〜m6がそれぞれ持つ2つの通信回路(通信回路comu1〜comu6と通信回路comd1〜comd6)のうちどちらからデータを受信したか、またはどちらへ送信すべきかを表す制御情報が記されている。
命令部分cmdには、各マイコンが有する処理パターンである「電圧データ送信」「動作モード確認」「省電力指令」「応答返信」のいずれかを示す値が記されている。また、特に処理パターンを指定しない場合はダミー値が設定される。
データ部分datには、必要に応じて蓄電池の電圧値などのデータが記される。不要な場合は適宜省略される。
なお本実施例では、マイコンcpu0〜cpu6が互いにデータを送受信する際の方向の制御に用いるために通信データに順逆部分udを設けたが、各監視装置m1〜m6に2つずつある通信回路(通信回路comu1〜comu6と通信回路comd1〜comd6)の受信ボックスを明確に区別しているなどデータの送信元が明らかな場合、以降の説明で順逆部分udの代わりにその情報を利用して送受信方向を制御しても、本発明は実施できる。
図7にマイコンcpu1〜cpu6が記憶装置に有する制御情報を記した記憶テーブルmapを示す。
ここには、自身に対して順方向に位置するマイコンのアドレスと、2つある通信回路のうち該マイコンにデータを送出できる通信回路の組が記されている。また、逆方向について同様の情報が記されている。更に、処理の中で用いる2種類の待ち時間(待ち時間1,待ち時間2)が記されているが、これについては後述する。なお、通信回路の欄に記したUは、監視装置m1〜m6が有する通信回路のうち高電位側、すなわち通信回路comu1〜comu6を表す。通信回路の欄に記したDは、監視装置m1〜m6が有する通信回路のうち低電位側、すなわち通信回路comd1〜comd6を表す。
記憶テーブルmapの参照方法を、マイコンcpu3の場合を例に説明する。マイコンcpu3は、自身のアドレスが3であるので、これに対応する行を読み出す。順方向についてはアドレス6、通信回路Uを読み出す。これは、マイコンcpu6がマイコンcpu3の1つ順方向に位置しており、またマイコンcpu6へデータを送信するためには監視装置m3が有する高電位側の通信回路、すなわち通信回路comu3へデータを送出すれば良いということを表す。逆方向についてはアドレス2、通信回路Dを読み出す。
これは、マイコンcpu2がマイコンcpu3の1つ逆方向に位置しており、またマイコンcpu2へデータを送信するためには監視装置m3が有する低電位側の通信回路、すなわち通信回路comd3へデータを送出すれば良いということを表す。そして、待ち時間1の値から、以降で説明する処理の中でマイコンcpu3が用いる待ち時間がtw13であること、待ち時間2の値から、以降で説明する処理の中でマイコンcpu3が用いる待ち時間がtw23であることを読み出す。
なお、本実施例では、データの順方向をマイコンcpu0→マイコンcpu1→マイコンcpu2→マイコンcpu3→マイコンcpu6→マイコンcpu5→マイコンcpu4→マイコンcpu0と一巡する方向とした。逆方向はこの反対である。記憶テーブルmapの順方向のアドレス、及び逆方向のアドレスは、これらに対応するように設定されている。
図8は、マイコンcpu1〜cpu6の処理フローである。起点となる処理f1から終点となる処理f8までの一連の処理を周期的に繰り返す。なお、以下ではマイコンcpu1〜cpu6は受信ボックスと送信ボックスを有し、受信データは本処理フローとは別に自動的に受信ボックスに格納され、また送信処理は送信ボックスにセットしたデータを送出するものとする。
処理f1は、周期処理の起点である。処理f2へ移る。
処理f2は、受信ボックスにデータがあるかどうかを調べる処理である。データが有れば処理f3へ、なければ処理f8へ移る。
処理f3は、通信データの宛先部分adrを読み、通信データが自身に宛てられたものかどうかを調べる処理である。自身に宛てられていれば処理f4へ、自身に宛てられていなければ処理f6へ移る。
処理f4は、通信データの順逆部分udに記された「順方向」または「逆方向」の値を読み出す処理である。以下では便宜上、読み出した値を格納する領域を変数dと呼ぶ。処理f5へ移る。
処理f5は、通信データの命令部分cmdを読み込み、実行する処理である。本実施例では「電圧データ送信」「動作モード確認」「省電力指令」「応答返信」の4つの命令が有り、詳細は後述する。本処理実施後、処理f8に移る。
処理f6は、受信した通信データをそのまま送信ボックスへセットする処理である。処理f7へ移る。
処理f7は、送信処理である。送信ボックスの内容を送出する。各監視装置が有する2つの通信回路のうちどちらに送出するかは、送信ボックスにセットした通信データの順逆部分udの値で記憶テーブルmapを参照して決める。例えばマイコンcpu3で、送信ボックスに順逆部分udが「順方向」の通信データをセットしたなら、記憶テーブルmapの自身のアドレス3の行で、順方向の通信回路の列を調べ、値Uの通信回路、すなわち高電位側の通信回路comu3へ送出する。処理f8へ移る。
処理f8は周期処理の終点である。次の周期で再び処理f1へ戻る。
次に、処理f5で選択実施する4つの命令の処理フローを説明する。
図9は、命令「電圧データ送信」の処理フローである。本命令は処理fa1〜fa4で成る。
処理fa1は、処理の起点である。処理fa2に移る。
処理fa2は、宛先部分adrを統括監視装置ctlのマイコンcpu0を表す0に、順逆部分udを変数dの値と異なる方向に(変数dが順方向なら逆方向に、変数dが逆方向なら順方向に)、命令部分cmdをダミー値にセットし、データ部分datに蓄電池の電圧値をセットして作った通信データを、送信ボックスにセットする処理である。なお、命令部分cmdのダミー値は、通信データのフォーマットを合わせるための値で、先述した4つの命令のどれを表すものでもない。処理fa3に移る。
処理fa3は送信処理で、処理f7と同様である。処理fa4へ移る。
処理fa4は、処理の終点である。処理f5を抜ける。
図10は、命令「動作モード確認」の処理フローである。本命令は処理fb1〜処理fb8で成る。
処理fb1は、処理の起点である。処理fb2に移る。
処理fb2は、宛先部分adrに記憶テーブルmapを自身のアドレスと変数dの値をキーに引いた宛先アドレスを、順逆部分udを変数dの値の方向に、命令部分cmdを命令「応答返信」を表す値にセットし、データ部分datを省略して作った通信データ(確認データ)を、送信ボックスにセットする処理である。処理fb3へ移る。
処理fb3は送信処理で、処理f7と同様である。処理fb4へ移る。
処理fb4は、記憶テーブルmapで引いた待ち時間2の分だけ待つ処理である。この間、周期的に受信ボックスのデータの有無を調べる。データが有れば処理fb5へ、データが無いまま待ち時間が満了すれば処理fb6へ移る。
処理fb5は、宛先部分adrをマイコンcpu0を表す0に、順逆部分udを変数dの値と異なる方向に、命令部分cmdをダミー値0にセットし、データ部分datに動作モードonであることを確認できた旨を示すデータにセットして作った通信データを、送信ボックスにセットする処理である。処理fb7に移る。
処理fb6は、宛先部分adrをマイコンcpu0を表す0に、順逆部分udを変数dの値と異なる方向に、命令部分cmdをダミー値0にセットし、データ部分datに動作モードoffであることを確認できた旨を示すデータにセットして作った通信データを、送信ボックスにセットする処理である。処理fb7に移る。
処理fb7は送信処理で、処理f7と同様である。処理fb8へ移る。
処理fb8は、処理の終点である。処理f5を抜ける。
図11は、命令「省電力指令」の処理フローである。本命令は処理fc1〜処理fc14で成る。
処理fc1は、処理の起点である。処理fc2に移る。
処理fc2は、自身が監視装置m1〜m3あるいは監視装置m4〜m6のうち最高の電位レベルにあるかどうかを調べる処理である。すなわち、自身のアドレスが3または6であるかどうかを照合する。アドレスが3または6であれば処理fc13へ、それ以外であれば処理fc3へ移る。
処理fc3は、宛先部分adrに記憶テーブルmapを自身のアドレスと変数dの値をキーに引いたアドレスに、順逆部分udを変数dの値の方向に、命令部分cmdを命令「省電力指令」を表す値にセットし、データ部分datを省略して作った通信データを、送信ボックスにセットする処理である。処理fc4へ移る。
処理fc4は送信処理で、処理f7と同様である。処理fc5へ移る。
処理fc5は、記憶テーブルmapで引いた待ち時間1の分だけ待つ処理である。この間、周期的に受信ボックスのデータの有無を調べる。データが有れば処理fc6へ、データが無いまま待ち時間が満了すれば処理fc8へ移る。
処理fc6は受け取ったデータを転送するためそのまま送信ボックスへセットする処理で、処理f6と同様である。処理fc7へ移る。
処理fc7は送信処理で、処理f7と同様である。処理fc14へ移る。
処理fc8は送信ボックスにデータをセットする処理で、処理fb2と同様である。処理fc7へ移る。
処理fc9は送信処理で、処理f7と同様である。処理fc8へ移る。
処理fc10は、記憶テーブルmapで引いた待ち時間2の分だけ待つ処理である。この間、周期的に受信ボックスのデータの有無を調べる。データが有れば処理fc11へ、データが無いまま待ち時間が満了すれば処理fc13へ移る。
処理fc11は、宛先部分adrをマイコンcpu0を表す0に、順逆部分udを変数dの値と異なる方向に、命令部分cmdをダミー値0にセットし、データ部分datに動作モードをoffにできなかった旨を示すデータにセットして作った通信データを、送信ボックスにセットする処理である。処理fc12に移る。
処理fc12は送信処理で、処理f7と同様である。処理fc14へ移る。
処理fc13は、自身の動作モードをoffに切り替える処理である。例えば監視装置m1であれば、スイッチsw1に状態をoffに切り替えるための信号を印加する。これにより、マイコン自身への給電を止め、監視装置を省電力な動作モードに移行させる。すなわち処理fc12に至った場合、ここでマイコンの動作が停止し、処理は終了である。
処理fc14は、処理の終点である。処理f5を抜ける。
図12は、命令「応答返信」の処理フローである。本命令は処理fd1〜処理fd4で成る。
処理fd1は、処理の起点である。処理fd2に移る。
処理fd2は、宛先部分adrに記憶テーブルmapを自身のアドレスと変数dの値と異なる方向をキーに引いたアドレスに、順逆部分udを変数dの値と異なる方向に、命令部分cmdをダミー値にセットし、データ部分datを省略して作った通信データ(応答データ)を、送信ボックスにセットする処理である。処理fd3へ移る。
処理fd3は送信処理で、処理f7と同様である。処理fd4へ移る。
処理fd4は、処理の終点である。処理f5を抜ける。
以上がマイコンcpu1〜cpu6の処理手順である。
マイコンcpu0は、監視装置m1〜m6に要求する所望の動作に応じた通信データを生成し、送出する。また、受信した通信データのデータ部分datを読み出し、監視装置m1〜m6の回答を得て、蓄電装置制御システムeの制御に利用する。
次に、統括監視装置ctlのマイコンcpu0と、監視装置m1〜m6のマイコンcpu1〜cpu6との間の通信動作を説明する。
初めにマイコンcpu0が蓄電池の電圧データを取得する場合を、図13を用いて説明する。
図13はマイコンcpu0が蓄電池b3の電圧データを取得する際の通信の様子である。
横軸は時間、縦軸は通信データの位置である。マイコンとマイコンの間の信号線上にある通信回路と絶縁手段の位置も示した。
通信データreq3は、マイコンcpu0からマイコンcpu3に宛てた蓄電池b3の電圧データのリクエストである。通信データreq3の宛先部分adrは3、順逆部分udは順方向、命令部分cmdは「電圧データ送信」にセットされている。
通信データdat3は、マイコンcpu3からマイコンcpu0に宛てた蓄電池b3の電圧データである。宛先部分adrは0、順逆部分udは逆方向、命令部分cmdはダミー値にセットされ、データ部分datに蓄電池b3の電圧値が記されている。
時間dly1はマイコンcpu1の処理遅延、時間dly2はマイコンcpu2の処理遅延、時間dly3はマイコンcpu3の処理遅延である。
初めに、ある時刻t0において、マイコンcpu0は、マイコンcpu3に宛てたリクエストreq3を、通信回路com0,絶縁手段iso1,通信回路comd1を介してマイコンcpu1へ送信する。
マイコンcpu1は、処理f2で受信ボックスに入ったリクエストreq3を検出し、処理f3で自身宛てかどうか、すなわち宛先部分adrが1かどうかを調べる。この場合、宛先部分adrは3であるので処理f6へ移行し、送信ボックスにリクエストreq3をセットし、処理f7で通信回路comu1,絶縁手段iso2,通信回路comd2を介してマイコンcpu2へ送信する。
マイコンcpu2もマイコンcpu1と同じように、リクエストreq3をマイコンcpu3へ向け転送する。
次に、マイコンcpu3は、リクエストreq3の宛先部分adrが自身宛てであることから、処理f3から処理f4,処理f5へ移行し、命令部分cmdを読み込む。リクエストreq3の命令部分cmdには「電圧データ送信」がセットされているので、図9に記した処理(処理fa1〜fa4)に移る。処理fa2で、送信ボックスに蓄電池b3の電圧値を記した通信データdat3をセットし、処理fa3でマイコンcpu2へ向け通信回路comd3側へ送信する。
次に、マイコンcpu2は、処理f2でマイコンcpu3から受信した通信データdat3が自身宛てでないことを確認すると、処理f6,処理f7でマイコンcpu1へ向け通信回路comd2側へ通信データdat3を転送する。
次に、マイコンcpu1は、マイコンcpu2と同様に通信データdat3をマイコンcpu0へ向け通信回路comd1側へ送信する。
最後に、マイコンcpu0は、通信回路com0を介して通信データdat3を受け取ると、データ部分datを読み出し、蓄電池b3の電圧データを取得する。
以上は統括監視装置ctlが蓄電池b3の電圧データを取得する手順であるが、例えば蓄電池b5の電圧データを取得する場合は、宛先部分adrを5、順逆部分udを逆方向、命令部分cmdをダミー値にセットした通信データを信号線s04側へ送出すればよい。蓄電池b1〜蓄電池b6の各々について、同様にして電圧データを取得できる。
続いて、監視装置m1〜m6の動作モードが正常にonしていることを確認する方法の例を説明する。
図16は、統括監視装置ctlが監視装置m1〜m6の動作モードがonであることを確認するための信号の流れである。横軸に時間、縦軸に信号位置を取り、ある時刻にどのような信号がどこにあるかを示している。
時間dly1〜dly6は、それぞれマイコンcpu1〜cpu6の処理遅延である。
時間twはマイコンcpu0の待ち時間である。
初め、時刻t1に、マイコンcpu0が宛先部分をマイコンcpu0自身を表す0、順逆部分udを順方向、命令部分cmdをダミー値にセットした通信データloopを信号線s01の側に送出する。
マイコンcpu1は、処理f2で通信データloopを受け取ると、処理f3で宛先を調べる。この場合、自身に宛てたものではないので、処理f6で受け取ったデータをそのまま送信ボックスにセットし、処理f7でマイコンcpu2の側へ送信する。
以後、通信データloopは順方向に沿ってマイコンcpu2,マイコンcpu3,マイコンcpu6,マイコンcpu5,マイコンcpu4の順に次々と転送され、最終的に信号線s04を介してマイコンcpu0に送達される。
マイコンcpu0は、時間twの間に通信データloopが送達されたかどうかを調べる。監視装置m1〜m6のいずれかがoffであれば、通信データloopがマイコンcpu0まで帰ってこない。これを利用し、マイコンcpu0は、時間twの間に通信データloopが帰ってこない時は、監視装置m1〜m6のいずれかがoffであると判断する。本実施例では通信データloopがマイコンcpu0まで送達されるので、全ての監視装置m1〜m6がonであると判断する。
続いて、監視装置m1〜m6の動作モードの制御の例を説明する。
図14は、統括監視装置ctlが監視装置m4〜m6の動作モードをonからoffに切り替え、切り替わったことを確認するまでの制御信号の流れである。
横軸に時間、縦軸に信号位置を取り、ある時刻にどのような信号がどこにあるかを示している。縦軸に示したスイッチsw1,sw2,sw3の各々についてはon、offの2つの状態も示した。スイッチの状態の推移を実線で表している。
通信データslpは、命令部分cmdに「省電力指令」を記したデータである。通信データcfmは、命令部分cmdに「応答返信」を記したデータである。なお、これらのデータのアドレス部分adrと順逆部分udは、送信先に応じて適宜変更する。
時間dp4〜dp6は各々スイッチsw4〜sw6の状態遷移時間である。
時間dly4〜dly6は各々マイコンcpu4〜cpu6の処理遅延である。
時間tw10,tw20はマイコンcpu0の待ち時間である。時間tw14,時間tw24はそれぞれマイコンcpu4が記憶テーブルmapを引いて得た待ち時間1,待ち時間2である。時間tw15,時間tw25はそれぞれマイコンcpu5が記憶テーブルmapを引いて得た待ち時間1,待ち時間2である。
初めに、ある時刻ta0において、マイコンcpu0がマイコンcpu4に宛て信号線s04の側に、宛先部分adrを4、順逆部分udを逆方向、命令部分cmdを「省電力指令」にセットしたデータslpを送出する。
次に、マイコンcpu4はデータslpを受信し、処理f5にて図11に示す処理を実行する。処理fc2にて自身のアドレスが3または6でないことを確認すると、処理fc3,fc4にて受信したデータslpの宛先部分adrを5に書き換えたデータをマイコンcpu5へ送信する。その後、処理fc5に移り、時刻ta1に一定時間tw14の待ちに入る。
マイコンcpu4からデータslpを受信したマイコンcpu5は、マイコンcpu4と同様にし、受信したデータslpの宛先部分adrを6に書き換えたデータをマイコンcpu6へ送信し、時刻ta2に一定時間tw15の待ちに入る。
マイコンcpu6も同様に、マイコンcpu5からデータslpを受信し、図11の処理を行う。マイコンcpu6は、処理fc2にて自身が最高電位レベルにあることを確認し、処理fc13へ移る。処理fc13では、スイッチsw6に状態をoffにするような信号を印加する。その結果、スイッチsw6の状態がonからoffに遷移し、時刻ta3にはマイコンcpu6への給電が止まる。マイコンcpu6の処理フローはここで終了である。
次に、マイコンcpu6が停止後の時刻ta2+tw15において、マイコンcpu5は処理fc5の待ち時間tw15を満了して処理fc8へ移行し、宛先部分adrを6に、順逆部分udを逆方向に、命令部分cmdを「応答返信」にセットした確認データcfmを送信ボックスにセットし、処理fc9でマイコンcpu6へ宛て送信する。その後、処理fc10にて時間tw25の待ちに入る。
この時点で監視装置m6は既にoffしているため、マイコンcpu6はマイコンcpu5から送信された確認データcfmに対する応答を発しない。したがって、マイコンcpu5はマイコンcpu6からの応答を受け取ることなく待ち時間tw25を満了する。
マイコンcpu5は、待ち時間tw25の間にマイコンcpu6から応答がないことを確認すると、処理fc13へ移行する。処理fc13では、スイッチsw5に状態をoffにするような信号を印加する(時刻tas)。その結果、スイッチsw5の状態がonからoffに遷移し、時刻ta4にはマイコンcpu5への給電が止まる。マイコンcpu5の処理フローはここで終了である。
次に、マイコンcpu5が停止後の時刻ta1+tw14において、マイコンcpu4は処理fc5の待ち時間tw14を満了して処理fc8へ移行し、後はマイコンcpu5と同様にしてスイッチsw4をoffにし、時刻ta5に処理フローを終える。
最後に、マイコンcpu0は、初めにマイコンcpu4へ通信データを送出した時刻ta0から上記の全てを完了するのに十分な時間tw10の間に監視装置の動作モードをoffにできなかったというエラーを示すデータ(エラー時に監視装置m4〜m6のいずれかの処理fc11で生成され、処理fc12でマイコンcpu0へ宛てて送信されるデータ)の受信がないことを確認し、時刻ta6にマイコンcpu4へ先と同様の確認データcfmを発し、時間tw20の待ち状態に入る。
この時点で監視装置m4は既にoffしているため、マイコンcpu4が応答データを返すことはない。マイコンcpu0は待ち時間tw20の間にマイコンcpu4から応答がないことを確認し、確認を終えた時刻taeにて、最終的に全ての監視装置m4〜m6の動作モードがoffになったことを検出できる。
以上、統括監視装置ctlからの指令により監視装置m4〜m6が全て正常に停止し、統括監視装置ctlがそのことを確認する場合の動作を説明した。これに対し、続いては、いずれかの監視装置に正常にoffできない異常が生じ、統括監視装置ctlが異常を検出する場合の動作を説明する。例として、監視装置m5に異常があり、スイッチsw5がoffしない場合を考える。
図25は、監視装置m5に異常があり、スイッチsw5がoffしない場合の通信の様子である。横軸に時間、縦軸に信号位置をとり、図14と同様に表した。マイコンcpu0がマイコンcpu4へデータslpを発する時刻ta0から、マイコンcpu5がスイッチsw5にoffさせるための信号を印加する時刻tasまでは、図14と同様である。時刻tas以降について説明する。
この例では、時刻tasにてマイコンcpu5が発した信号がスイッチsw5に達するが、例えばスイッチsw5まわりの恒常的な異常、またはマイコンcpu5からの信号に乗ったノイズの影響等の原因により、スイッチsw5はoffしない。
マイコンcpu4は、待ちが満了した時刻ta1+tw14において、先の例と同様にマイコンcpu5に宛てて確認データcfmを送信し、時間tw24の待ちに入る。
動作モードがonのままのマイコンcpu5は、処理f3にて確認データcfmが自身宛てであることを確認すると、処理f5にて命令部分cmdから処理「応答返信」を読み出し、図12の処理に移る。すなわち、処理fd2にて宛先部分adrにマイコンcpu4を表す4を、順逆部分udに「順方向」を、命令部分cmdにダミー値を設定した応答データrspを送信ボックスにセットし、処理fd3でマイコンcpu4へ送信する。
待ち処理fc10にあるマイコンcpu4は、待ち時間tw24が経過するより先に、マイコンcpu5からの応答データrspを受け取る。この時点で、処理fc10を抜け、処理fc11へ移行する。処理fc11では、宛先部分adrにマイコンcpu0を表す0を、順逆部分udに「順方向」を、命令部分cmdにダミー値を、データ部分datに監視装置がoffに移行できなかったことを示すエラー値をセットしたエラーデータerrを送信ボックスにセットし、処理fc12にてマイコンcpu0へ送信する。
マイコンcpu0は、最初にマイコンcpu4へデータslpを送信した時刻ta0から待ち状態にあるが、待ち時間tw10が経過するより先の時刻taerrに、マイコンcpu4からのエラーデータerrを受け取る。そして、エラーデータerrのデータ部分datに記されたエラー値を読み出し、監視装置が正常にoffしなかったことを検出する。
以上、統括監視装置ctlが監視装置m4〜m6の動作モードをoffにし、offしたかどうかを確認する手順である。監視装置m1〜m3をoffにする場合も同様にできる。
続いて、統括監視装置ctlが監視装置m6の動作モードを監視装置m1〜m3及び並列間信号線p経由で確認する手順を説明する。
図15は、統括監視装置ctlが監視装置m4〜m6の動作モードを監視装置m1〜m3及び並列間信号線p経由で確認する際の制御信号の流れである。図14と同様、横軸に時間、縦軸に信号位置を取った。
時間dly1〜dly3は各々マイコンcpu1〜cpu3の処理遅延である。
時間tw23はマイコンcpu2が記憶テーブルmapを引いて得られる待ち時間2である。
通信データaskは動作モードの確認を指令するためのデータ、通信データansは動作モードの確認の結果を記したデータである。
初め、監視装置m4〜m6をoffした後の時刻ta7において、マイコンcpu0は、宛先部分adrに3、順逆部分udに順方向、命令部分cmdに「動作モード確認」をセットして作った通信データaskを、マイコンcpu3に宛てて信号線s01の側へ送出する。このデータは、マイコンcpu1とマイコンcpu2の処理f6〜f7により次々と転送され、マイコンcpu3に送達される。
次に、データaskの宛先であるマイコンcpu3が命令部分cmdを読み出し、図10に示した動作モード確認の処理を実行する。処理fb2で宛先部分adrを6、順逆部分udを順方向、命令部分cmdを「応答返信」にセットした通信データcfmを送信ボックスにセットし、処理fb3で通信回路comu3側へ送信する。この時刻ta8に処理fb4に移り、時間tw23の間の待ちに入る。通信回路comu3へ送られた通信データcfmは並列間信号線pを介して監視装置m6の通信回路comu6へ印加されるが、監視装置m6はoffしているため、この通信データへの回答はない。
次に、時刻ta8+tw23において、マイコンcpu3は待ち時間を満了することでマイコンcpu6が応答できない状態、すなわち監視装置m6がoff状態であることの確認を終え、処理fb6へ移る。処理fb6で、宛先部分adrをマイコンcpu0を表す0、順逆部分udを逆方向、命令部分cmdをダミー値、データ部分datを監視装置m6のoffを確認した旨を示す値にセットした通信データansを送信ボックスにセットした後、処理fb7で送信する。通信データansはマイコンcpu2,cpu1にて次々と転送され、時刻ta9にマイコンcpu0に送達される。
最後に、マイコンcpu0が通信データansのデータ部分datを読み出し、監視装置m6がoffしたことを確認する。
このように監視装置m1〜m3を経由して監視装置m6へ至る通信経路を利用することで、監視装置m4〜m6の通信経路に異常が生じた時でも、監視装置m6の動作モードを確認できる。
なお、本実施例では監視装置m1〜m3に至る経路を動作モードの確認に利用したが、同様にして、蓄電池b6の電圧データの取得や、動作モードをoffさせる指令の伝送にも利用できる。
本実施例の蓄電装置制御システムによれば、1500Vもの高圧に耐える高価な絶縁手段を利用することなく、統括制御装置から各監視装置への通信経路を複数設け、上記通信経路を環状に利用することで、統括制御装置が簡単に多くの監視装置と通信でき、通信経路の異常に対する信頼性を向上できる。
また、監視装置が消費電力の異なる複数の動作モードを有し、統括監視装置にて切り替えることを可能とすることで、高価な絶縁手段を利用することなく各監視装置の動作モードの制御と確認を実施でき、蓄電池を省エネ,長寿命化できる。
本実施例の蓄電装置制御システムは、実施例1の構成に対し、監視装置m1〜m6の構成、監視装置m1,m4と統括監視装置ctlの接続、及び監視装置m3と監視装置m6の間の接続が異なる。
図17は、監視装置m2の構成である。
監視装置m2は、絶縁手段isop2を備える。絶縁手段isop2は、絶縁手段iso2と同じく500Vに耐える絶縁装置である。電位レベルが1段階低い監視装置から給電され、給電の有無に応じた信号をスイッチsw2に印加する。スイッチsw2は、絶縁手段isop2から印加される信号に応じても、状態のonとoffを切り替えられる。
具体的には、スイッチsw2は、マイコンm2からonを指令する信号を印加されるか、または絶縁手段isop2に給電があるときにonになる。また、マイコンm2からoffを指令する信号を印加されるか、または絶縁手段isop2に給電がないときにoffになる。
監視装置m1〜m6も同様の構成で、絶縁手段isop1〜isop6を備える。これにより、監視装置の動作モードのon/offが、電位レベルが低い側から高い側へ次々と連鎖する。
図18は、統括監視装置ctlと監視装置m1,監視装置m4との間の信号線の構成である。統括監視装置ctlは動作モード制御回路mcを備える。動作モード制御回路mcは、絶縁手段isop1,絶縁手段isop4にそれぞれ給電し、マイコンcpu0からの指令で給電の有無をそれぞれ切り替えられる。
図19は、監視装置m3と監視装置m6との間の信号線の構成である。電源回路pw3とマイコンcpu6を結ぶ信号線p36、及び電源回路pw6とマイコンcpu3を結ぶ信号線p63を備える。信号線p36は、電源回路pw3の電源出力の有無に応じた信号をマイコンcpu6に伝える。信号線p63は、電源回路pw6の電源出力の有無に応じた信号をマイコンcpu3に伝える。
以上が本実施例の構成である。
マイコンcpu1〜cpu6の処理手順は実施例1と同様である。加えて監視装置m6は、信号線p36を介して電源手段pw3の出力の変化を検出した時、監視装置m3の動作モードに応じて処理fb5や処理fb6で生成される回答データを、マイコンcpu0に宛てて送信する処理を行う。また、監視装置m3は、信号線p63を介して電源手段pw6の出力の変化を検出した時、監視装置m6の動作モードに応じて処理fb5や処理fb6で生成される回答データを、マイコンcpu0に宛てて送信する処理を行う。
続いて本実施例において監視装置の動作モードを制御する様子を、監視装置m1〜m3の動作モードをoffにし、監視装置m4〜m6経由でそれを確認する場合を例にして説明する。
図20は、監視装置m1〜m3の動作モードをoffにし、監視装置m4〜m6経由でそれを確認する時の信号の様子である。スイッチsw1〜sw6のon/offの状態表記と同様にして、動作モード制御回路mcの給電有/無と遷移の様子も記した。時間dp0は、動作モード制御回路mcの状態遷移時間である。
初め、時刻tb0にマイコンcpu0が動作モード制御回路に給電無の状態を指令する。これを受け、動作モード制御回路mcが給電無に移行すると、絶縁手段isop1への給電が停止し、時刻tb1にはスイッチsw1がoffする。これが時刻tb2にはスイッチsw2へ、時刻tb3にはスイッチsw3へと次々と伝播し、監視装置m1〜m3の動作モードが全てoffになる。
次に、時刻tb3にスイッチsw3がoffしたことを受け、電源回路pw3の出力が停止したことに応じた信号が信号線p36を介してマイコンcpu6へ印加される。
次に、マイコンcpu6は、信号線p36を介して入力された信号を受け、宛先部分adrに0、順逆部分udに順方向、命令部分cmdにダミー値、データ部分datに監視装置m3がoffした旨を記した回答データansをマイコン0に宛て送出する。これがマイコンcpu5,マイコンcpu4を経てマイコンcpu0に送達される。
マイコンcpu0は、初めの時刻tb0から待ち時間tw10bの間に監視装置m3がoffしたことを記した信号を受信したことをもって、監視装置m1〜m3がoffしたことを確認する。
本実施例の蓄電装置制御システムによれば、統括監視装置は、動作モードの制御指令を出して応答を待つだけで直列蓄電ユニットの監視装置の停止とその確認を実現できる。この点で、実施例1の方法よりも簡単で、動作モード切り替えの指令から確認までの時間が短い。
本実施例の蓄電装置制御システムは、実施例2の構成に対し、監視装置m4〜m6の構成、監視装置m4と統括監視装置ctlの接続、及び監視装置m3と監視装置m6の間の接続が異なる。
図21は、監視装置m5の構成である。
監視装置m5は、実施例2の絶縁手段isop5に代わって絶縁手段isoq5を備える。絶縁手段isoq5は、1段階電位レベルの高い監視装置m6から給電され、給電の有無に応じた信号をスイッチsw5に印加する。スイッチsw5は、絶縁手段isop5から印加される信号に応じても、状態のonとoffを切り替えられる。具体的には、スイッチsw5は、マイコンm5からonを指令する信号を印加されるか、または絶縁手段isop5に給電があるときにonになる。また、マイコンm5からoffを指令する信号を印加されるか、または絶縁手段isop5に給電がないときにoffになる。
図22は、統括監視装置ctlと監視装置m1,監視装置m4との間の信号線の構成である。電源回路pw4の出力に応じた信号が、マイコンcpu0に印加される。
図23は、監視装置m3と監視装置m6との間の信号線の構成である。電源回路pw3と電源回路pw6が電線ppで接続される。電線ppを介し、電源回路pw3から絶縁手段isoq6へ給電される。
以上が本実施例の構成である。
続いて本実施例において監視装置の動作モードを制御する様子を、監視装置m1〜m6の動作モードをoffにする場合を例にして説明する。
図24は、監視装置m1〜m3の動作モードをoffにし、監視装置m4〜m6経由でそれを確認する時の信号の様子である。
初め、時刻tc0にマイコンcpu0が動作モード制御回路mcに給電無を指令する。
動作モード制御回路mcから絶縁手段isop1への給電が停止すると、時刻tc1にスイッチsw1がoffする。
以降、時刻tc2にスイッチsw2、時刻tc3にスイッチsw3が次々とoffし、電線ppを介してスイッチsw6へ伝播し、時刻tc4スイッチsw6,時刻tc5スイッチsw5,時刻tc6にスイッチsw4が次々とoffする。以上の順で、全ての監視装置m1〜m6がoffする。
最後に、時刻tc7に電源回路pw4の出力が停止したことに応じた信号がマイコンcpu0に印加される。マイコンcpu0は、初めの時刻tc0から待ち時間tw10c以内に応答の信号を受けたことで、全ての監視装置m1〜m6がoffしたことを確認する。
本実施例の蓄電装置制御システムによれば、統括監視装置から動作モード制御回路に発する一度の指令で全ての監視装置の動作モードの切り替え、及びその確認が実施できる。
この点で、実施例1や実施例2よりも簡単,動作モード切り替えの指令から確認までの時間が短い。
e 蓄電装置制御システム
ld 負荷
ctl 統括監視装置
b1,b2,b3,b4,b5,b6 蓄電池
m1,m4,m2,m3,m5,m6,m4′,m5′,m6′ 監視装置
bu1,bu2,bu3,bu4,bu5,bu6 蓄電ユニット
bs1,bs2 直列蓄電ユニット
s12,s23,s45,s56 直列間信号線
s01,s02 信号線
p,p′,p63,p36 並列間信号線
v1,v2,v3,v4,v5,v6 電圧センサ
pw1,pw2,pw3,pw4,pw5,pw6,pw4′,pw5′,pw6′ 電源回路
sw1,sw2,sw3,sw4,sw5,sw6,sw4′,sw5′,sw6′ スイッチ
cr1,cr2,cr3,cr4,cr5,cr6,crd1,crd2,crd3,cdr4,crd5,crd6 回路
cpu1,cpu2,cpu3,cpu4,cpu5,cpu6 マイコン
isoc1,isoc2,isoc3,isoc4,isoc5,isoc6,isop1,isop2,isop3,isop4,isop5,isop6,isop4′,isop5′,isop6′ 絶縁手段
com0,comu1,comu2,comu3,comu4,comu5,comu6,comd1,comd2,comd3,comd4,comd5,comd6 通信回路
sply 給電回路
cpu0 マイコン
dly1,dly2,dly3,dly4,dly5,dly6 処理遅延
req3 リクエスト
dat3 電圧データ
dp0,dp1,dp2,dp3,dp4,dp5,dp6 状態遷移時間
ask 問い合わせデータ
cfm 確認データ
ans 回答データ
wait0,wait6,wait0′,wait0″ 待ち時間

Claims (2)

  1. 蓄電池と、前記蓄電池を監視する監視装置と、を有する蓄電ユニットが電気的に複数直列に接続された直列蓄電ユニットを複数有し、
    前記蓄電池への充放電を制御する統括監視装置を有し、
    複数の前記直列蓄電ユニットは、電気的に並列に接続され、
    前記直列蓄電ユニットは、複数の蓄電ユニット内の前記蓄電池間が直列に接続され、且つ前記監視装置間が絶縁手段により絶縁される信号線によって直列に接続され、
    前記複数の直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置が通信線を介して前記統括監視装置に接続されている蓄電装置制御システムにおいて、
    前記監視装置は、監視する蓄電池から該監視装置への給電を行う電源回路をオン/オフし、他の監視装置の電源回路から給電を受けた場合にオン状態となり、他の監視装置の電源回路から給電を受けない場合にオフ状態となるスイッチを有し、
    前記統括監視装置は、前記直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置の前記スイッチへの給電をオン/オフする手段と、他の前記直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置から電源回路のオン/オフ状態に応じた信号を受信する手段と、を備え、
    前記統括監視装置から低圧側の監視装置の前記スイッチへの給電を受ける前記直列蓄電ユニットの高圧側の監視装置の電源回路は、他の前記直列蓄電ユニットの高圧側の監視装置の前記スイッチへ給電可能に接続されており、
    前記統括監視装置が前記直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置の前記スイッチへの給電オン/オフ状態を切り替えた場合に、前記統括監視装置は、他の前記直列蓄電ユニットの低圧側の監視装置から電源回路のオン/オフ状態に応じた信号を受信可能であることを特徴とする蓄電装置制御システム。
  2. 請求項1に記載の蓄電装置制御システムと、鉄道車両を駆動する複数のモータと、前記モータを駆動するインバータと、を備え、
    前記蓄電装置制御システムにより前記複数のモータ及び前記インバータへの電力を充放電することを特徴とする鉄道車両。
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