JP2012034125A - 携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】折り畳み型携帯端末装置の開閉状態に応じて音波の放出方向を切り換えるための導波路を設ける場合に、筐体の強度の低下を抑制しつつ、筐体の加工性の悪化並びにコスト増も抑制する。
【解決手段】携帯端末装置は、パラメトリックスピーカ60と、パラメトリックスピーカ60から発せられる音波を外部に放出する放音孔4を備えた第1の筐体1と、第2の筐体2と、第1の筐体1と第2の筐体2を開閉可能に連結するヒンジ部3を有する。携帯端末装置は、更に、第1の筐体1と第2の筐体2との少なくとも何れか一方の筐体面上に設けられる溝部6を有する。溝部6と、放音孔4は、第1の筐体1と第2の筐体2とをヒンジ部3を介して閉じた閉状態において、音波を放音孔4から放出される方向と異なる方向へ放出する導波路5を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】携帯端末装置は、パラメトリックスピーカ60と、パラメトリックスピーカ60から発せられる音波を外部に放出する放音孔4を備えた第1の筐体1と、第2の筐体2と、第1の筐体1と第2の筐体2を開閉可能に連結するヒンジ部3を有する。携帯端末装置は、更に、第1の筐体1と第2の筐体2との少なくとも何れか一方の筐体面上に設けられる溝部6を有する。溝部6と、放音孔4は、第1の筐体1と第2の筐体2とをヒンジ部3を介して閉じた閉状態において、音波を放音孔4から放出される方向と異なる方向へ放出する導波路5を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯端末装置に関する。
近年、携帯電話やラップトップ型コンピュータといった携帯端末装置などの需要が拡大している。特にテレビ電話や動画再生、ハンズフリー電話機能などの音響機能を商品価値とした薄型の携帯端末装置の開発が進められている。
特許文献1には、ヒンジ機構を介して相互に開閉可能に連結された第1及び第2の筐体と、何れかの筐体に設けられたスピーカと、スピーカの音を放射する放音孔と、を有する携帯電話機が記載されている。この携帯電話機は、第1の筐体において第2の筐体と対向する面に放音孔が形成され、且つ、第2の筐体において放音孔と対向する部位に導波路(同文献中の凹部)を形成したことにより、第1及び第2の筐体を閉じても放音孔が塞がれないように構成されている。
ところで、可聴音を出力する一般的なスピーカを用いる場合、導波路の径は、例えば0.7mm程度必要である。一方、携帯端末装置は、小型且つ軽量であることが要求されるため、その筐体の肉厚は、例えば、1〜2mm程度である。
従って、筐体の表面に溝部を形成することによって導波路を形成しようとするならば、例えば図15(a)に示すように、筐体1000の肉厚Tに対する溝部1001の深さの割合が大きくなってしまう。これにより、溝部1001の形成箇所において筐体1000の強度が大幅に低下してしまう。
このため、例えば図15(b)に示すように、溝部1001の形成箇所においても肉厚Tが変化しないような形状に筐体1000を加工することが好ましい。
従って、筐体の表面に溝部を形成することによって導波路を形成しようとするならば、例えば図15(a)に示すように、筐体1000の肉厚Tに対する溝部1001の深さの割合が大きくなってしまう。これにより、溝部1001の形成箇所において筐体1000の強度が大幅に低下してしまう。
このため、例えば図15(b)に示すように、溝部1001の形成箇所においても肉厚Tが変化しないような形状に筐体1000を加工することが好ましい。
しかしながら、図15(b)のように複雑な形状に筐体1000を加工するには、加工プロセスの複雑化、すなわち加工性の悪化を伴うばかりか、筐体1000のコスト増を招いてしまう。
本発明の目的は、筐体に溝部を形成することによって、折り畳み型携帯端末装置の開閉状態に応じて音波の放出方向を切り換えるための導波路を設ける場合に、筐体の強度の低下を抑制しつつ、筐体の加工性の悪化並びにコスト増も抑制することができる携帯端末装置を提供することにある。
本発明によれば、パラメトリックスピーカと、
前記パラメトリックスピーカから発せられる音波を外部に放出する放音孔を備えた第1の筐体と、
第2の筐体と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体を開閉可能に連結するヒンジ部と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体との少なくとも何れか一方の筐体面上に設けられる溝部とを有し、
前記溝部と、前記放音孔は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記ヒンジ部を介して閉じた閉状態において、前記音波を前記放音孔から放出される方向と異なる方向へ放出する導波路を形成することを特徴とする携帯端末装置が提供される。
前記パラメトリックスピーカから発せられる音波を外部に放出する放音孔を備えた第1の筐体と、
第2の筐体と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体を開閉可能に連結するヒンジ部と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体との少なくとも何れか一方の筐体面上に設けられる溝部とを有し、
前記溝部と、前記放音孔は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記ヒンジ部を介して閉じた閉状態において、前記音波を前記放音孔から放出される方向と異なる方向へ放出する導波路を形成することを特徴とする携帯端末装置が提供される。
本発明によれば、折り畳み型携帯端末装置の開閉状態に応じて音波の放出方向を切り換えるための導波路を設ける場合に、筐体の強度の低下を抑制しつつ、筐体の加工性の悪化並びにコスト増も抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1及び図2は第1の実施形態に係る携帯端末装置の模式的な断面図であり、このうち図1は第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態を、図2は第1及び第2の筐体1、2を開いた状態を、それぞれ示す。図3(a)は図1の矢印A方向に携帯端末装置を見た模式的な正面図、図3(b)は図2の矢印B方向に携帯端末装置を見た模式的な平面図である。
図1及び図2は第1の実施形態に係る携帯端末装置の模式的な断面図であり、このうち図1は第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態を、図2は第1及び第2の筐体1、2を開いた状態を、それぞれ示す。図3(a)は図1の矢印A方向に携帯端末装置を見た模式的な正面図、図3(b)は図2の矢印B方向に携帯端末装置を見た模式的な平面図である。
第1の実施形態に係る携帯端末装置は、パラメトリックスピーカ60と、パラメトリックスピーカ60から発せられる音波を外部に放出する放音孔4を備えた第1の筐体1と、第2の筐体2と、第1の筐体1と第2の筐体2を開閉可能に連結するヒンジ部3と、第1の筐体1と第2の筐体2との少なくとも何れか一方の筐体面上に設けられる溝部6とを有し、溝部6と、放音孔4は、第1の筐体1と第2の筐体1とをヒンジ部3を介して閉じた閉状態において、音波を放音孔4から放出される方向と異なる方向へ放出する導波路5を形成する。なお、携帯端末装置は、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、小型ゲーム機器、ラップトップ型パーソナルコンピュータなどである。以下、詳細に説明する。
第1及び第2の筐体1、2は、それぞれ、例えば、扁平な直方体形状に形成されている。第1及び第2の筐体1、2は、ヒンジ部3を介して相互に開閉可能に連結されている。ヒンジ部3は、1つの回動軸を回動中心として、第1及び第2の筐体1、2を相互に開閉可能とさせている。つまり、本実施形態に係る携帯端末装置は、いわゆる折り畳み型の携帯端末装置である。
第1の筐体1内には、パラメトリックスピーカ60が設けられている。パラメトリックスピーカ60は、超音波を発振する。この超音波が復調されることにより音声の再生を行うことができる。
第1の筐体1には、パラメトリックスピーカ60から発せられる音波を第1の筐体1の外部へ放射する放音孔4、9が形成されている。例えば、放音孔4は、第1の筐体1の表側の部分を貫通するように形成され、放音孔9は、第1の筐体1の裏側の部分を貫通するように形成されている。第1及び第2の筐体1、2を閉じたときには、放音孔4が第2の筐体2に対向するようになっている。
なお、放音孔4、9は、互いに同軸上に配置されている。放音孔4からの音波の放出方向(図2の矢印D方向)と、放音孔9からの音波の放出方向(図2の矢印E方向)は、互いに反対方向となっている。
第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態とすることによって導波路5が形成されるようになっている。この導波路5は、パラメトリックスピーカ60から放出される音波を導いて携帯端末装置の外部へ放射する。
例えば、第2の筐体2において、第1及び第2の筐体1、2を閉じたときに第1の筐体1と対向する面には、溝部6が形成されている。この溝部6は、導波路5の形状の一部分を画定するものであり、具体的には、溝部6と、第1の筐体1において第2の筐体2と対向する面と、放音孔4と、により導波路5の形状が画定されるようになっている。溝部6は、例えば、第1及び第2の筐体1、2を閉じたときに放音孔4が対向する部位から、第2の筐体2の回動先端側の端面2aに亘って延在するように形成されている。溝部6は、第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態で第1及び第2の筐体1、2の互いに対向する面と平行な平面内において、ヒンジ部3の回動軸と直交する方向に延在している。
図1及び図3(a)に示すように第1及び第2の筐体1、2を閉じたときには、溝部6が放音孔4と連通し、導波路5が形成される。この状態では、パラメトリックスピーカ60から発せられた音波は、導波路5を介して、第2の筐体2の回動先端側の端面2aより、矢印C方向へ放出される。つまり、導波路5は、ヒンジ部3の回動軸に対して直交する方向へ音波を放出する。このように、本実施形態では、導波路5は、音波を一方向に放出する。なお、第1及び第2の筐体1、2を閉じたときには、放音孔9を介して第1の筐体1の裏側の面より矢印E方向にも音波が放出される。
一方、図2及び図3(b)に示すように第1及び第2の筐体1、2を開いたときには、放音孔4が第2の筐体2によって覆われない。このため、パラメトリックスピーカ60から発せられた音波は、放音孔4を介して第1の筐体1の表裏の面より矢印D方向、矢印E方向へそれぞれ放出される。
ここで、第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態において放音孔4を含む導波路5から音波が放出される方向(図1の矢印C方向)と、第1及び第2の筐体1、2を開いた状態において放音孔4から音波が放出される方向(図2の矢印D方向)とは、例えば、互いに90°異なる。
第1及び第2の筐体1、2のうちの少なくとも何れか一方には、液晶表示装置などの表示装置を設けることができる。図1及び図2の例では、例えば、第2の筐体2において、閉じたときに第1の筐体1と対向する面に、液晶表示装置15を設けている。
また、第1及び第2の筐体1、2のうちの少なくとも何れか一方(例えば、第1の筐体1)には、例えば操作キー等を含む操作部(図示略)を設けることができる。更に、第1及び第2の筐体1、2のうちの少なくとも何れか一方(例えば、双方の筐体1、2)には、回路基板(後述)を設けることができる。
携帯端末装置は、例えば、通信機能を有し、着信(通話着信、メール着信等)が発生した場合に、その旨をパラメトリックスピーカ60からの発音(いわゆる着信音)によって報知するようになっている。
例えば、図1に示すように携帯端末装置を折り畳んだ状態で、回動先端側の端面2aが上向きとなるように携帯端末装置を胸ポケットに入れておくと、着信があった場合に、矢印C方向に着信音が放出される。つまり、ユーザの顔の方に向けて着信音が放出される。このため、ユーザはこの着信音に容易に気付くことができる。
例えば、図1に示すように携帯端末装置を折り畳んだ状態で、回動先端側の端面2aが上向きとなるように携帯端末装置を胸ポケットに入れておくと、着信があった場合に、矢印C方向に着信音が放出される。つまり、ユーザの顔の方に向けて着信音が放出される。このため、ユーザはこの着信音に容易に気付くことができる。
なお、例えば、第1及び第2の筐体1、2のうちの一方(例えば、第1の筐体1)は、いわゆるマイク側筐体であり、通話時等において相手側へ送信される音声を取得するマイク(送話部)(図示略)を有している。また、第1及び第2の筐体1、2のうちの他方(例えば、第2の筐体2)は、いわゆるレシーバ側筐体である。レシーバ側筐体は、通話時において相手方から受信した音声を出力するために、パラメトリックスピーカ60とは別のスピーカ(受話部)(図示略)を有している。
また、携帯端末装置は、例えば、TV視聴機能等を有し、図2に示すように携帯端末装置を開いた状態で、TV視聴が可能であることが挙げられる。TV等の音声は、パラメトリックスピーカ60から出力されるようになっている。このため、TV視聴などの際には、矢印D方向及びE方向に音声を放出することができる。
このように、第1及び第2の筐体1、2の開閉動作に連動させて、第1及び第2の筐体1、2からの音の放出方向を切り換えることができる。
図4はパラメトリックスピーカ60の模式図である。
スピーカ60は、例えば、シート状の振動部材10と、振動子20と、支持部材40と、信号生成部54と、制御部50と、を備えている。振動子20は例えば圧電振動子であり、振動部材10の一方の面に取り付けられている。支持部材40は、振動部材10の縁を支持している。信号生成部54及び制御部50は、振動子20に発振信号を入力することによって振動子20を振動させて、振動子20及び振動部材10より音波を発振させる発振回路(入力部)を構成している。
振動部材10は、振動子20から発生した振動によって振動し、例えば周波数が20kHz以上の音波を発振する。なお、振動子20も、自身が振動することによって、例えば周波数が20kHz以上の音波を発振する。また振動部材10は、振動子20の基本共振周波数を調整する。機械振動子の基本共振周波数は、負荷重量と、コンプラインスに依存する。コンプラインスは振動子の機械剛性であるため、振動部材10の剛性を制御することで、振動子20の基本共振周波数を制御できる。なお、振動部材10の厚みは5μm以上500μm以下であることが好ましい。また、振動部材10は、剛性を示す指標である縦弾性係数が1Gpa以上500GPa以下であることが好ましい。振動部材10の剛性が低すぎる場合や、高すぎる場合は、機械振動子として特性や信頼性を損なう可能性が出てくる。なお、振動部材10を構成する材料は、金属や樹脂など、脆性材料である振動子20に対して高い弾性率を持つ材料であれば特に限定されないが、加工性やコストの観点からリン青銅やステンレスなどが好ましい。
本実施形態において振動子20の平面形状は円形である。ただし振動子20の平面形状は円形に限定されない。振動子20は、振動部材10に対向する面の全面が接着剤によって振動部材10に固定されている。これにより、振動子20の片面の全面が振動部材10によって拘束される。
信号生成部54は、振動子20に入力する電気信号、すなわちパラメトリックスピーカ60における変調信号を生成する。変調信号の輸送波は、例えば、周波数が20kHz以上の超音波であり、具体的には、例えば100kHzの超音波である。制御部50は、外部から入力される音声信号に応じて、信号生成部54を制御する。
図5は、振動子20の厚さ方向の層構造を示す断面図である。振動子20は、圧電体22、上面電極24、及び下面電極26を有している。
圧電体22は厚さ方向に分極している。圧電体22を構成する材料は、圧電効果を有する材料であれば、無機材料及び有機材料のいずれであってもよい。ただし、電気機械変換効率が高い材料、例えばジルコン酸チタン酸塩(PZT)やチタン酸バリウム(BaTiO3)であるのが好ましい。圧電体22の厚さh1は、例えば10μm以上1mm以下である。厚さh1が10μm未満の場合、スピーカの製造時に振動子20が破損する可能性が生じる。また厚さh1が1mm超の場合、電気機械変換効率が低くなりすぎてしまい、十分な大きさの振動を得られない可能性がある。その理由は、振動子20の厚さが厚くなると、圧電振動子内における電界強度は反比例して小さくなるためである。
上面電極24及び下面電極26を構成する材料は特に限定されないが、例えば、銀や銀/パラジウムを使用することができる。銀は低抵抗で汎用的な電極材料として使用されているため、製造プロセスやコストなどに利点がある。銀/パラジウムは耐酸化に優れた低抵抗材料であるため、信頼性の観点から利点がある。また、上面電極24及び下面電極26の厚さh2は特に限定されないが、その厚さh2が1μm以上50μm以下であるのが好ましい。厚さh2が1μm未満では、上面電極24及び下面電極26を均一に成形することが難しくなり、その結果、電気機械変換効率が低下する可能性がある。また、上面電極24及び下面電極26の膜厚が100μmを超える場合は、上面電極24及び下面電極26が圧電体22に対して拘束面となり、エネルギー変換効率を低下させてしまう可能性が生じる。
振動子20は、外径=φ18mm、内径=φ12mm、厚み=100μmとすることができる。また上面電極24及び下面電極26としては、例えば厚み8μmの銀/パラジウム合金(重量比は例えば7:3)を用いることができる。また振動部材10は、外径=φ20mm、厚み=50μm(0.3mm)のリン青銅を用いることができる。支持部材40はパラメトリックスピーカ60のケースとして機能するものであり、例えば、外径=φ22mm、内径=φ20mmの筒状(例えば円筒状)に形成されている。
ここで、パラメトリックスピーカ60は、複数の発振源それぞれからAM変調やDSB変調、SSB変調、FM変調をかけた超音波(輸送波)を空気中に放射し、超音波が空気中に伝播する際の非線形特性により、可聴音を出現させるものである。ここでの非線形とは、流れの慣性作用と粘性作用の比で示されるレイノルズ数が大きくなると、層流から乱流に推移することを示す。音波は流体内で微少にじょう乱しているため、音波は非線形で伝播している。特に超音波周波数帯では音波の非線形性が容易に観察できる。そして超音波を空気中に放射した場合、音波の非線形性に伴う高調波が顕著に発生する。また音波は、空気中において分子密度に濃淡が生じる疎密状態である。そして空気分子が圧縮よりも復元するのに時間が生じた場合、圧縮後に復元できない空気が、連続的に伝播する空気分子と衝突し、衝撃波が生じる。この衝撃波により可聴音が発生する、つまり可聴音が再生(復調)される。パラメトリックスピーカ60は、音の指向性が高いという利点があるとともに、音の直進性が高いという性質がある。
パラメトリックスピーカ60から出力される音波は直進性が高いため、導波路に入射することによる音波の減衰を抑制できる。このため、可聴音を出力する一般的なスピーカを用いる場合と比べて、導波路の径を大幅に小さくすることができる。
導波路5を構成する溝部6の深さ及び幅は、例えば、それぞれ0.3mm以下とすることができ、より具体的には、例えば、0.1mm程度とすることができる。
導波路5を構成する溝部6の深さ及び幅は、例えば、それぞれ0.3mm以下とすることができ、より具体的には、例えば、0.1mm程度とすることができる。
また、同様の理由から、放音孔4、9の径についても、小さくすることができる。なお、図1及び図2では、表側の放音孔4と裏側の放音孔9がそれぞれ1つずつの例を示しているが、放音孔4、9の数は複数ずつであっても良い。
放音孔4を複数分割することにより、個々の放音孔4の開口面積を縮小でき、防水性を高めることができる。放音孔9についても同様である。
放音孔4を複数分割することにより、個々の放音孔4の開口面積を縮小でき、防水性を高めることができる。放音孔9についても同様である。
ここで、可聴音を出力する一般的なスピーカを用いる場合、筐体に形成する放音孔は合算面積で例えば10mm2程度必要であった。すなわち、1つのスピーカに対応する放音孔の数が10個の場合、各放音孔の面積は平均1mm2程度必要であった。放音孔の面積が大きいほど、また、放音孔の数が多いほど、水が放音孔を介して筐体内に浸入する可能性が高まる(つまり、防水性能が劣る)。
これに対し、パラメトリックスピーカ60を用いる場合には、放音孔4の合算面積(放音孔9の合算面積)は例えば3mm2以下(具体的には1mm2程度)で足りる。また、放音孔の数も、例えば5個以下で足りる。このため、一般的なスピーカを用いる場合と比べて、飛躍的に防水性能を高めることが可能となる。
なお、一般的なスピーカの場合、放音孔の合算面積は、スピーカの面積の1/20程度は必要であるのに対し、パラメトリックスピーカ60の場合、放音孔4の合算面積(放音孔9の合算面積)は、パラメトリックスピーカ60の面積の1/50程度で足りる。なぜなら、上述のように、パラメトリックスピーカ60から出力される音波は直進性が高いためである。
これに対し、パラメトリックスピーカ60を用いる場合には、放音孔4の合算面積(放音孔9の合算面積)は例えば3mm2以下(具体的には1mm2程度)で足りる。また、放音孔の数も、例えば5個以下で足りる。このため、一般的なスピーカを用いる場合と比べて、飛躍的に防水性能を高めることが可能となる。
なお、一般的なスピーカの場合、放音孔の合算面積は、スピーカの面積の1/20程度は必要であるのに対し、パラメトリックスピーカ60の場合、放音孔4の合算面積(放音孔9の合算面積)は、パラメトリックスピーカ60の面積の1/50程度で足りる。なぜなら、上述のように、パラメトリックスピーカ60から出力される音波は直進性が高いためである。
図6は第2の筐体2の拡大断面図である。
上述のように、携帯端末装置は、小型且つ軽量であることが要求されるため、その筐体(第1及び第2筐体1、2)の肉厚は、例えば、1mm以上、2mm以下である。
また、上述のように、パラメトリックスピーカ60から出力される音波を導く導波路5を構成する溝部6の径(深さ及び幅)は、0.3mm以下(具体的には0.1mm程度)とすることができる。このため、例えば図6に示すように、溝部6の径を第2の筐体2の肉厚Tに比して十分に小さくすることができる。従って、第2の筐体2を図15(b)に示したような複雑な形状に加工しなくても、第2の筐体2の強度を十分に確保できる。よって、第2の筐体2の加工性が良く、第2の筐体2を低コストで製造することができる。
上述のように、携帯端末装置は、小型且つ軽量であることが要求されるため、その筐体(第1及び第2筐体1、2)の肉厚は、例えば、1mm以上、2mm以下である。
また、上述のように、パラメトリックスピーカ60から出力される音波を導く導波路5を構成する溝部6の径(深さ及び幅)は、0.3mm以下(具体的には0.1mm程度)とすることができる。このため、例えば図6に示すように、溝部6の径を第2の筐体2の肉厚Tに比して十分に小さくすることができる。従って、第2の筐体2を図15(b)に示したような複雑な形状に加工しなくても、第2の筐体2の強度を十分に確保できる。よって、第2の筐体2の加工性が良く、第2の筐体2を低コストで製造することができる。
次に、第1の筐体1の内部の、より具体的な構成の例について説明する。図7は第1の実施形態に係る携帯端末装置を折り畳んだ状態を示す模式的な拡大断面図である。
図7に示すように、第1の筐体1の内部には、回路基板11と、回路基板11上に搭載された各種の構成部品12と、が設けられている。パラメトリックスピーカ60も回路基板11上に搭載されている。構成部品12は、例えば、ディスクリート部品或いは半導体パッケージ等の電子部品であることが挙げられる。
ここで、パラメトリックスピーカ60から出力される音波が放音孔4へ到達することを妨げないように、パラメトリックスピーカ60の振動面すなわち振動部材10及び振動子20の何れかの部位と、放音孔4の何れかの部位と、を結ぶ直線上には何ら障害物が位置しないように、回路基板11及び構成部品12が配置されている。好ましくは、回路基板11及び構成部品12の間には、振動部材10及び振動子20の何れかの部位と、放音孔4の何れかの部位と、を結ぶ直線状の隙間であって、円相当径が例えば0.3mm以下(例えば、0.1mm程度)の隙間が存在している。上述のようにパラメトリックスピーカ60から出力される音波は直進性が高いため、この隙間を通して音波を放音孔4へ導くことができる。
また、携帯端末装置は、少なくとも導波路5の端部に面する吸音材7を更に有していても良い。この吸音材7による吸音作用により、導波路5を介して放出される音波の指向性を更に高めることができる。なぜなら、導波路5を矢印C方向に進む音波が選択的に導波路5から放出される一方で、導波路5内を矢印C方向からずれた方向に進む音波の一部は吸音材7に入射し吸収されるためである。吸音材7は、例えばウレタンなどの多孔質材料により構成することができる。
以上のような第1の実施形態によれば、携帯端末装置は、第1の筐体1と第2の筐体2との少なくとも何れか一方の筐体面上に設けられる溝部6を有し、溝部6及び放音孔4は、第1の筐体1と第2の筐体2とをヒンジ部3を介して閉じた閉状態において、音波を放音孔4から放出される方向と異なる方向へ放出する導波路5を形成する。よって、第1及び第2筐体1、2の開閉動作に連動させて、第1及び第2の筐体1、2からの音の放出方向を切り換えることができる。換言すれば、第1及び第2の筐体1、2の開閉動作に連動させて、第1及び第2の筐体1、2から放出される音の指向性を切り換えることができる。
そして、このように折り畳み型の携帯端末装置の開閉状態に応じて音波の放出方向を切り換えるための導波路5(溝部6)を設ける場合に、筐体(第2の筐体2)の強度の低下を抑制しつつ、筐体(第2の筐体2)の加工性の悪化並びにコスト増も抑制することができる。
そして、このように折り畳み型の携帯端末装置の開閉状態に応じて音波の放出方向を切り換えるための導波路5(溝部6)を設ける場合に、筐体(第2の筐体2)の強度の低下を抑制しつつ、筐体(第2の筐体2)の加工性の悪化並びにコスト増も抑制することができる。
なお、一般に、パラメトリックスピーカにおいて指向性を制御するには、フェーズドアレイ法のように超音波振動子をアレイ状に多数配列し、それら超音波振動子から互いにタイミングをずらせて発信した超音波を合成することにより、音を再生する方式がある。しかしながらこの構成では多数の超音波振動子が必要となるため、携帯電話等の小型の携帯端末装置に搭載することは困難だった。
これに対し、本実施形態では、第1及び第2の筐体1、2の開閉動作に連動させて放出される音の指向性を切り換えるため、パラメトリックスピーカ60の振動子20の数は1個でも良い。このため、携帯電話等の小型の携帯端末装置においても、容易に、パラメトリックスピーカ60の指向性を制御し、特定の方向へ選択的に音波を放出することができる。
これに対し、本実施形態では、第1及び第2の筐体1、2の開閉動作に連動させて放出される音の指向性を切り換えるため、パラメトリックスピーカ60の振動子20の数は1個でも良い。このため、携帯電話等の小型の携帯端末装置においても、容易に、パラメトリックスピーカ60の指向性を制御し、特定の方向へ選択的に音波を放出することができる。
〔第2の実施形態〕
図8及び図9は第2の実施形態に係る携帯端末装置の模式的な断面図であり、このうち図8は第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態を、図9は第1及び第2の筐体1、2を開いた状態を、それぞれ示す。図10は図8の矢印F方向に携帯端末装置を見た模式的な背面図である。
図8及び図9は第2の実施形態に係る携帯端末装置の模式的な断面図であり、このうち図8は第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態を、図9は第1及び第2の筐体1、2を開いた状態を、それぞれ示す。図10は図8の矢印F方向に携帯端末装置を見た模式的な背面図である。
本実施形態に係る携帯端末装置は、図8及び図9に示すように溝部6が第2の筐体2の回動先端側の端面2aから回動基端側(ヒンジ部3に近い側)の端面に亘って延在している点で、第1の実施形態に係る携帯端末装置と相違する。更に、本実施形態の場合、図8乃至図10に示すように、ヒンジ部3には、導波路5と連通する導波路8が形成されている。これら以外の構成については、本実施形態に係る携帯端末装置は、第1の実施形態に係る携帯端末装置と同様である。
本実施形態の場合、溝部6が第2の筐体2の回動先端側の端面2aから回動基端側の端面に亘って延在している。このため、図8のように第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態では、矢印C方向(回動先端側)へ音波が放出されるだけでなく、矢印G方向(回動基端側)へも音波が放出される。このように、本実施形態では、導波路5は、音波を複数の方向に放出する。具体的には、導波路5は、例えば、ヒンジ部3の回動軸に対して直交する双方向にそれぞれ音波を放出する。
なお、ヒンジ部3に導波路8が形成されているため、矢印G方向への音波の放出を効率的且つスムーズに行うことができる。すなわち、導波路5を介してヒンジ部3側へ伝達された音波は、引き続き、導波路8を介して矢印G方向へ放出される。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる他に、第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態での音波の放出方向を第1の実施形態の場合よりも増やすことができる。すなわち、ヒンジ部3の回動軸に対して直交する双方向にそれぞれ音波を放出することができる。このため、第1及び第2の筐体を閉じた状態で、端面2aを上側、下側の何れの向きにして携帯端末装置を胸ポケットに入れた場合でも、ユーザの顔の方に向けて着信音を放出することができる。
〔第3の実施形態〕
図11及び図12は第3の実施形態に係る携帯端末装置の模式的な断面図である。このうち図11は第1及び第2の筐体1、2を開いた状態を、図12(a)及び図12(b)は第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態を、それぞれ示す。図13は第3の実施形態に係る携帯端末装置の第2の筐体2を示す図であり、このうち図13(a)の正面図、図13(b)は背面図である。
図11及び図12は第3の実施形態に係る携帯端末装置の模式的な断面図である。このうち図11は第1及び第2の筐体1、2を開いた状態を、図12(a)及び図12(b)は第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態を、それぞれ示す。図13は第3の実施形態に係る携帯端末装置の第2の筐体2を示す図であり、このうち図13(a)の正面図、図13(b)は背面図である。
上記の各実施形態では、第1及び第2の筐体1,2がそれらの一方の面どうしが合わさる方向にのみ閉じる例を説明した。
これに対し、第3の実施形態では、第1及び第2の筐体1,2をそれらの一方の面どうしが合わさる方向に閉じる(図12(a))ことができるとともに、第1及び第2の筐体1,2をそれらの他方の面どうしが合わさる方向にも閉じる(図12(b))ことができる。ヒンジ部3は、このような動作を実現させるものであれば、如何なる構造であっても良いが、例えば、互いに平行な一対の回動軸を有し、一方の回動軸はヒンジ部3と第1の筐体1とを軸支し、他方の回動軸はヒンジ部3と第2の筐体2とを軸支した構成が一例として挙げられる。
これに対し、第3の実施形態では、第1及び第2の筐体1,2をそれらの一方の面どうしが合わさる方向に閉じる(図12(a))ことができるとともに、第1及び第2の筐体1,2をそれらの他方の面どうしが合わさる方向にも閉じる(図12(b))ことができる。ヒンジ部3は、このような動作を実現させるものであれば、如何なる構造であっても良いが、例えば、互いに平行な一対の回動軸を有し、一方の回動軸はヒンジ部3と第1の筐体1とを軸支し、他方の回動軸はヒンジ部3と第2の筐体2とを軸支した構成が一例として挙げられる。
図13(a)、図11及び図12(b)に示すように、第2の筐体2の表側の面には、第2の実施形態と同様の溝部6が形成されている。図12(b)に示すように、第1及び第2の筐体1、2をそれらの一方の面どうしが合わさる方向に閉じることにより、溝部6と、第1の筐体1と、放音孔4により導波路5が構成される。また、ヒンジ部3に形成された導波路8の一端部は、図12(b)の状態において導波路5の一端部と対向し、該導波路5と連通するようになっている。このため、図12(b)の状態では、第2の実施形態と同様に、矢印C方向及びG方向に音波が放出される。また、この状態では、放音孔9を介して矢印E方向にも音波が放出される。
また、図13(b)、図11及び図12(a)に示すように、第2の筐体2の裏側の面には、ヒンジ部3の回動軸と平行な方向(溝部6と直交する方向)に延在する溝部61が形成されている。図12(a)に示すように、第1及び第2の筐体1、2をそれらの他方の面どうしが合わさる方向に閉じることにより、溝部61と第1の筐体と放音孔9とにより導波路62が構成される。このため、図12(a)の状態では、パラメトリックスピーカ60から出力される音波は、導波路62を介して、携帯端末装置の外部へ放出される。この放出方向は、携帯端末装置の側方(図12(a)の手前側及び奥側、図13(b)の左右方向)である。なお、図12(a)の状態では、放音孔4を介して矢印D方向にも音波が放出される。
ここで、溝部6は非常に浅くて良いため、溝部6の少なくとも一部分は、液晶表示装置15の表面を覆う透明カバー(図示略)の表層に形成しても、液晶表示装置15の視認性があまり低下しない。このため、具体的には、例えば、この透明カバーの表層から第2の筐体2の表層に亘って溝部6を形成することができる。このようにすることにより、溝部6と液晶表示装置15のレイアウトの自由度が高まる。
本実施形態に係る携帯端末装置は、その他の点では第2の実施形態と同様に構成されている。
以上のような第3の実施形態によれば、上記の第2の実施形態と同様の効果が得れる他、第1及び第2の筐体の表裏の面をそれぞれ利用して、導波路5、62を構成することができる。よって、一層、携帯端末装置からの音波の放出方向の多様化を図ることができる。
〔第4の実施形態〕
本実施形態に係る携帯端末装置のパラメトリックスピーカ60は、振動子20の代わりに、図14に示したMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)アクチュエータ70を有している。その他の点では、本実施形態に係る携帯端末装置は、上記の各実施形態に係る携帯端末装置と同様に構成されている。
本実施形態に係る携帯端末装置のパラメトリックスピーカ60は、振動子20の代わりに、図14に示したMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)アクチュエータ70を有している。その他の点では、本実施形態に係る携帯端末装置は、上記の各実施形態に係る携帯端末装置と同様に構成されている。
図14に示す例において、MEMSアクチュエータ70の駆動方式は圧電方式であり、圧電薄膜層72を上部可動電極層74及び下部可動電極層76ではさんだ構造を有している。MEMSアクチュエータ70は、信号生成部54から上部可動電極層74及び下部可動電極層76に信号が入力されることにより動作する。MEMSアクチュエータ70の製造には、例えばエアロゾルデポジション法が用いられるが、この方法に限定されない。ただしエアロゾルデポジション法を用いた場合、圧電薄膜層72、上部可動電極層74及び下部可動電極層76をそれぞれ曲面上にも成膜できるため好ましい。なおMEMSアクチュエータ70の駆動方式は、静電方式、電磁方式、又は熱伝導方式であってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
また、上記においては、導波路5の形状を画定する溝部6が第2の筐体2に形成されている例を説明したが、導波路5の形状を画定する溝部は、第1の筐体1において、第1及び第2の筐体1、2を閉じた状態において第2の筐体2と対向する面に形成されていても良い。或いは、導波路5の形状を画定する溝部は、第1及び第2の筐体にそれぞれ形成されていても良い。導波路62の形状を画定する溝部についても同様である。
また、第1及び第2の実施形態においては、第2の筐体2に液晶表示装置15が設けられている例を説明したが、パラメトリックスピーカ60を有する第1の筐体1に液晶表示装置15(例えば、筐体1において図1のように閉じた状態で第2の筐体2により覆われる面)が設けられていても良い。或いは、筐体(例えば第2の筐体2)の表裏の面にそれぞれ液晶表示装置を設けても良い。同様に、第3の実施形態においても、液晶表示装置15を第1の筐体1に設けたり、筐体(例えば第2の筐体2)の表裏の面にそれぞれ液晶表示装置を設けたりしても良い。
1 第1の筐体
2 第2の筐体
2a 端面
3 ヒンジ部
4 放音孔
5 導波路
6 溝部
7 吸音材
8 導波路
9 放音孔
10 振動部材
11 回路基板
12 構成部品
15 液晶表示装置
20 振動子
22 圧電体
24 上面電極
26 下面電極
40 支持部材
50 制御部
54 信号生成部
60 パラメトリックスピーカ
61 溝部
62 導波路
70 アクチュエータ
72 圧電薄膜層
74 上部可動電極層
76 下部可動電極層
1000 筐体
1001 溝部
2 第2の筐体
2a 端面
3 ヒンジ部
4 放音孔
5 導波路
6 溝部
7 吸音材
8 導波路
9 放音孔
10 振動部材
11 回路基板
12 構成部品
15 液晶表示装置
20 振動子
22 圧電体
24 上面電極
26 下面電極
40 支持部材
50 制御部
54 信号生成部
60 パラメトリックスピーカ
61 溝部
62 導波路
70 アクチュエータ
72 圧電薄膜層
74 上部可動電極層
76 下部可動電極層
1000 筐体
1001 溝部
Claims (10)
- パラメトリックスピーカと、
前記パラメトリックスピーカから発せられる音波を外部に放出する放音孔を備えた第1の筐体と、
第2の筐体と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体を開閉可能に連結するヒンジ部と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体との少なくとも何れか一方の筐体面上に設けられる溝部とを有し、
前記溝部と、前記放音孔は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記ヒンジ部を介して閉じた閉状態において、前記音波を前記放音孔から放出される方向と異なる方向へ放出する導波路を形成することを特徴とする携帯端末装置。 - 前記溝部の深さが0.3mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
- 前記導波路は、前記音波を一方向に放出することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末装置。
- 前記導波路は、前記音波を複数の方向に放出することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末装置。
- 前記導波路からの前記音波の放出方向には、前記ヒンジ部の回動軸に対して直交する方向が含まれることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の携帯端末装置。
- 前記導波路は、前記ヒンジ部の回動軸に対して直交する双方向にそれぞれ前記音波を放出することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
- 前記パラメトリックスピーカは、
シート状の振動部材と、
前記振動部材の一方の面に取り付けられた振動子と、
前記振動部材の縁を支持する支持部と、
前記振動子に発振信号を入力することによって前記振動子を振動させて、前記振動子及び前記振動部材より前記音波を発振させる入力部と、
を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の携帯端末装置。 - 前記入力部は、前記振動子を20kHz以上の周波数で振動させることにより、前記振動子及び前記振動部材より周波数が20kHz以上の音波を発振させることを特徴とする請求項7に記載の携帯端末装置。
- 前記振動子は圧電振動子であることを特徴とする請求項7又は8に記載の携帯端末装置。
- 前記振動子はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)であることを特徴とする請求項7又は8に記載の携帯端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010171011A JP2012034125A (ja) | 2010-07-29 | 2010-07-29 | 携帯端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010171011A JP2012034125A (ja) | 2010-07-29 | 2010-07-29 | 携帯端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012034125A true JP2012034125A (ja) | 2012-02-16 |
Family
ID=45847021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010171011A Pending JP2012034125A (ja) | 2010-07-29 | 2010-07-29 | 携帯端末装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012034125A (ja) |
-
2010
- 2010-07-29 JP JP2010171011A patent/JP2012034125A/ja active Pending
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