JP2012032723A - 撮像装置、撮像素子、撮像方法およびプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像素子、撮像方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012032723A
JP2012032723A JP2010174117A JP2010174117A JP2012032723A JP 2012032723 A JP2012032723 A JP 2012032723A JP 2010174117 A JP2010174117 A JP 2010174117A JP 2010174117 A JP2010174117 A JP 2010174117A JP 2012032723 A JP2012032723 A JP 2012032723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
light
pixel
image
image sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010174117A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Fujii
真一 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2010174117A priority Critical patent/JP2012032723A/ja
Priority to US13/155,684 priority patent/US8614765B2/en
Priority to CN2011102114978A priority patent/CN102348060A/zh
Publication of JP2012032723A publication Critical patent/JP2012032723A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/201Filters in the form of arrays
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/672Focus control based on electronic image sensor signals based on the phase difference signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/702SSIS architectures characterised by non-identical, non-equidistant or non-planar pixel layout
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
    • H04N23/633Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders for displaying additional information relating to control or operation of the camera
    • H04N23/635Region indicators; Field of view indicators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/675Focus control based on electronic image sensor signals comprising setting of focusing regions

Abstract

【課題】位相差検出と画像生成との両方に用いられるイメージセンサにより画像を生成する場合に、その生成される画像の画質を向上させる。
【解決手段】イメージセンサ200には、特定の波長領域を2分割した波長領域のうち一方の第1波長領域以外の光を遮光する第1フィルタと、他方の第2波長領域以外の光を遮光する第2フィルタとによって覆われる画素が所定の規則に基づいて配置されている。動作切替フィルタ311は、第1波長領域の光を遮光する。合焦判定部151は、動作切替フィルタ311が被写体光の光路へ挿入されている際に撮像素子が生成する信号に基づいて位相差検出による合焦判定を行う。信号処理部140は、撮像素子が生成する信号に基づいて画像を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に位相差検出を行う撮像装置、撮像素子、撮像方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
近年、人物等の被写体を撮像して撮像画像を生成し、この生成された撮像画像を記録するデジタルスチルカメラ等の撮像装置が普及している。また、この撮像装置として、ユーザの撮影操作を簡便にするため、撮像時のフォーカス(ピント、焦点)調整を自動的に行うオートフォーカス(AF:Auto Focus)機能を備える撮像装置が広く普及している。
このような撮像装置として、例えば、撮像レンズを通過した光を瞳分割して1対の像を形成し、その形成された像の間隔を計測(位相差を検出)することによって撮像レンズの位置を決定する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この撮像装置は、1つの画素に1対の受光素子が設けられている焦点検出用の画素をイメージセンサに設けることにより1対の像を形成し、その形成された像の間隔を計測することによってフォーカスのズレの量を算出している。そして、この撮像装置は、算出したフォーカスのズレの量に基づいて撮像レンズの移動量を算出し、算出した移動量に基づいて撮像レンズの位置を調整することによってフォーカスを合わせている(フォーカス調整)。
特開2000−305010号公報(図1)
上述の従来技術では、位相差検出(焦点検出)用の画素と撮像画像の生成用の画素との両方の画素を1つのイメージセンサに設けるため、焦点検出用のセンサと撮像画像用のセンサとの2つのセンサを別々に設ける必要がない。
しかしながら、上記の従来技術では、イメージセンサにおいて位相差検出用画素と撮像用画素とを隣接して配置するため、位相差検出用画素が配置される領域においてベイヤー配列を構成することができない。また、位相差検出用画素は画像生成に用いる信号を生成することができないため、位相差検出用画素の位置を欠陥画素扱いとすることになる。これらにより、位相差検出用画素に対応する画像および位相差検出用画素に近接する撮像画素に対応する画像において画質の劣化が生じてしまう可能性がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、位相差検出と画像生成との両方に用いられるイメージセンサにより画像を生成する場合に、その生成される画像の画質を向上させることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、特定の波長領域を2分割した波長領域のうち一方の第1波長領域以外の光を遮光する第1フィルタと上記2分割された波長領域のうち他方の第2波長領域以外の光を遮光する第2フィルタとによって覆われる画素が所定の規則に基づいて配置される撮像素子と、被写体光の上記撮像素子への光路に挿脱可能に設けられ上記第1波長領域の光を遮光する遮光フィルタと、上記遮光フィルタが上記光路へ挿入されている際に上記撮像素子が生成する信号に基づいて位相差検出による合焦判定を行う合焦判定部と、上記撮像素子が生成する信号に基づいて画像を生成する画像生成部と、上記合焦判定の要否に基づいて上記光路上への上記遮光フィルタの挿脱の制御を行う制御部とを具備する撮像装置およびその撮像方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、第1フィルタおよび第2フィルタにより覆われている各画素が所定の規則に基づいて配置される撮像素子を用いて、画像の生成および位相差検出による合焦判定を行わせるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記撮像素子は、特定方向に並べて配置される上記第1フィルタと上記第2フィルタとにより覆われている第1画素と、上記第1画素を覆う上記第1フィルタと上記第2フィルタとの配置を入れ替えて当該入れ替えた上記第1フィルタと上記第2フィルタとにより覆われている第2画素とが上記画素として配置され、上記合焦判定部は、上記第1画素が生成した信号と上記第2画素が生成した信号とに基づいて上記位相差検出による合焦判定を行うようにしてもよい。これにより、第1画素が生成した第2信号と、第2画素が生成した第2信号とに基づいて位相差を検出して合焦判定を行わせるという作用をもたらす。また、この場合において、上記第1画素および上記第2画素は、当該画素が備える受光素子の中心を通過する直線を境界として上記第1フィルタおよび上記第2フィルタが並べて配置されるようにしてもよい。これにより、受光素子の中心を通過する直線を境界として第1フィルタおよび第2フィルタが並べて配置されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、静止画の記録を指示する記録指示操作を受け付ける操作受付部と、上記画像生成部が生成する上記画像を記録媒体に記録させる記録制御部とをさらに具備し、上記制御部は、上記記録指示操作が受け付けられた際には、上記光路に挿入されている上記遮光フィルタを上記光路から離脱させ、上記画像生成部は、上記遮光フィルタが上記光路から離脱している際に上記撮像素子が生成する信号に基づいて上記画像を生成するようにしてもよい。これにより、静止画の記録を指示する記録指示操作を受け付けた場合には、遮光フィルタが光路から離脱している際に撮像素子が生成する信号に基づいて生成された画像を記録媒体に記録させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画像生成部が生成する上記画像を表示部に表示させる表示制御部をさらに具備し、上記画像生成部は、上記遮光フィルタが上記光路へ挿入されている際に上記撮像素子が生成する信号に基づいて上記画像を生成するようにしてもよい。これにより、遮光フィルタが光路へ挿入されている際に撮像素子が生成する信号に基づいて画像を生成させ、この生成させた画像を表示部に表示させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画像生成部が生成する上記画像により構成される動画を記録媒体に記録させる記録制御部をさらに具備し、上記画像生成部は、上記遮光フィルタが上記光路へ挿入されている際に上記撮像素子が生成する信号に基づいて上記画像を生成するようにしてもよい。これにより、遮光フィルタが光路へ挿入されている際に撮像素子が生成する信号に基づいて画像を生成させ、この生成させた画像により構成される動画を記録媒体に記録させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記撮像素子は、分光感度が異なる複数のフィルタのうちのいずれかが1つの画素にそれぞれ1つずつ配置される画素と、上記複数のフィルタのうちの1つのフィルタの波長領域を上記特定の波長領域とする上記第1フィルタおよび上記第2フィルタによって覆われている画素とが所定の規則に基づいて配置されるようにしてもよい。これにより、分光感度が異なる複数のフィルタが1つの画素にそれぞれ1つずつ配置される画素と、第1フィルタおよび第2フィルタにより覆われている画素とが所定の規則に基づいて配置されるという作用をもたらす。また、この場合において、上記撮像素子は、赤色を示す波長領域以外の光を遮光する赤フィルタによって覆われている赤画素と、青色を示す波長領域以外の光を遮光する青フィルタによって覆われている青画素と、緑色を示す波長領域を上記特定の波長領域とする上記第1フィルタおよび上記第2フィルタによって覆われている画素とが配置され、上記画像生成部は、上記赤画素が供給する信号と、上記青画素が供給する信号と、上記第1フィルタおよび上記第2フィルタで覆われている画素が供給する信号とに基づいて上記画像を生成するようにしてもよい。これにより、赤画素と、青画素と、第1フィルタおよび第2フィルタにより覆われている画素とが供給する信号に基づいて画像を生成させるという作用をもたらす。また、この場合において、上記撮像素子は、上記赤画素と、上記青画素と、上記第1フィルタおよび上記第2フィルタにより覆われている画素とがベイヤー配列で配置されるようにしてもよい。これにより、撮像素子において、赤画素と、青画素と、第1フィルタおよび第2フィルタにより覆われている画素とがベイヤー配列で配置されるという作用をもたらす。
また、本発明の第2の側面は、特定の波長領域を2分割した波長領域のうち一方の第1波長領域以外の光を遮光する第1フィルタと上記2分割された波長領域のうち他方の第2波長領域以外の光を遮光する第2フィルタとによって覆われる画素が所定の規則に基づいて配置される撮像素子であって、上記第1フィルタを透過した光および上記第2フィルタを透過した光に基づいて生成される信号と、上記第2フィルタを透過した光に基づいて生成される信号とのいずれかを上記第1波長領域の光を遮光する遮光フィルタの制御に応じて供給する撮像素子である。これにより、第1フィルタおよび第2フィルタにより覆われている各画素が所定の規則に基づいて配置される撮像素子を用いて、第1フィルタを透過した光および第2フィルタを透過した光に基づいて生成される信号と、第2フィルタを透過した光に基づいて生成される信号とのいずれかを、第1波長領域の光を遮光する遮光フィルタの制御に応じて供給させるという作用をもたらす。
本発明によれば、位相差検出と画像生成との両方に用いられるイメージセンサにより画像を生成する場合に、その生成される画像の画質を向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の第1の実施の形態における撮像装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態において撮像装置100に入射する被写体光に対する動作切替フィルタの位置を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるイメージセンサ200に備えられるオンチップカラーフィルタのカラー配置の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態のイメージセンサ200の領域211におけるオンチップカラーフィルタのカラー配置の一例および従来のカラー配置の一例を模式的に示す上面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるオンチップカラーフィルタの分光特性および従来のオンチップカラーフィルタの分光特性の一例を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態におけるB画素220、G画素230、G画素231およびR画素240に共通する構造を示す上面図(画素400)と、B画素220およびR画素240の光の入射を遮る遮光部および光が入射する開口部を示す上面図である。 従来の位相差検出に用いられる出力信号を生成する画素(焦点検出画素)と、本発明の第1の実施の形態における位相差検出に用いられる出力信号を生成する画素(G画素230およびG画素231)との上面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるG画素230と、従来の焦点検出画素490との一例を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における動作切替フィルタ311の分光特性の一例を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態の位相差検出動作におけるG画素230に対するGs光の光路を模式的に示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態の位相差検出動作におけるG画素230に対するGl光の光路を模式的に示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態の静止画撮像動作におけるG画素230に対するGs光の光路を模式的に示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態の静止画撮像動作におけるG画素230に対するGl光の光路を模式的に示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態の位相差検出動作におけるG画素230の入射光を模式的に示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態の静止画撮像動作におけるG画素230の入射光を模式的に示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態における後ピン時の位相差検出例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における信号処理部140によるライブビュー画像生成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における信号処理部140による静止画像生成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における撮像装置100による静止画を撮像する際の撮像処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の位相差検出動作における裏面型のイメージセンサのG画素(G画素630)の入射光を模式的に示すイメージ図である。同図では、図14に対応する図を示す。 本発明の第3の実施の形態におけるGl光を遮光する動作切替フィルタ(動作切替フィルタ711)の分光特性の一例を示すグラフである。同図では、図9に対応する図を示す。 本発明の第4の実施の形態におけるオンチップカラーフィルタの分光特性および動作切替フィルタの分光特性の一例を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(撮像制御:表面型イメージセンサの例)
2.第2の実施の形態(撮像制御:裏面型イメージセンサの例)
3.第3の実施の形態(撮像制御:Glフィルタの波長領域を動作切替フィルタが遮光する波長領域とする例)
4.第4の実施の形態(撮像制御:R画素のフィルタを位相差を検出するフィルタとする例)
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の機能構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
撮像装置100は、レンズ部110と、操作受付部120と、制御部130と、動作切替フィルタ挿入部300と、イメージセンサ200と、信号処理部140とを備える。また、撮像装置100は、合焦判定部151と、レンズ駆動量生成部152と、駆動部153と、記憶部160と、表示部170とを備える。
レンズ部110は、被写体からの光(被写体光)をイメージセンサ200に集光するためのものである。このレンズ部110は、ズームレンズ111と、絞り112と、フォーカスレンズ113とを備える。
ズームレンズ111は、駆動部153の駆動により光軸方向に移動することにより焦点距離を変動させて、撮像画像に含まれる被写体の倍率を調整するものである。
絞り112は、駆動部153の駆動により開口の度合いを変化させて撮像装置100に入射する被写体光の光量を調整するための遮蔽物である。
フォーカスレンズ113は、駆動部153の駆動により光軸方向に移動することにより光軸方向に移動することによりフォーカスを調整するものである。
操作受付部120は、ユーザからの操作を受け付けるものである。この操作受付部120は、例えば、シャッターボタン121(図2に示す)が押下された場合には、その押下に関する信号を、操作信号として制御部130に供給する。
制御部130は、撮像装置100における各部動作を制御するものである。例えば、この制御部130は、イメージセンサ200における撮像動作を制御する。また、制御部130は、撮像装置100の撮影モードが設定されて、位相差検出方式によりフォーカスの合焦判定を行う場合には、この合焦判定を行う動作(位相差検出動作)を行う状態を示す信号(位相差検出動作信号)を生成する。ここで、位相差検出方式とは、撮像レンズを通過した光を瞳分割して1対の像を形成し、その形成された像の間隔(像の間のズレ量)を計測(位相差を検出)することによって合焦の度合いを検出する焦点検出方法である。そして、制御部130は、この位相差検出動作信号を、信号線131を介して、合焦判定部151、動作切替フィルタ挿入部300および信号処理部140に供給する。
また、制御部130は、シャッターボタンの全押しに関する操作信号が供給された場合には、静止画を記憶部160に記録させる動作(静止画撮像動作)を行う状態を示す信号(静止画撮像動作信号)を生成する。そして、制御部130は、この静止画撮像動作信号を、信号線131を介して、合焦判定部151、動作切替フィルタ挿入部300および信号処理部140に供給する。なお、制御部130は、静止画を記録する動作が終了した場合には、位相差検出動作信号を、信号線131を介して接続される各部に供給する。
動作切替フィルタ挿入部300は、位相差検出を行う場合において、イメージセンサ200へ入射する被写体光の光路上に、動作切替フィルタ(図2に示す動作切替フィルタ311)を挿入するものである。ここで動作切替フィルタとは、所定の波長範囲の光を透過させない光学フィルタである。動作切替フィルタ挿入部300は、位相差検出動作信号が制御部130から供給された場合には、動作切替フィルタを光路に挿入する。また、動作切替フィルタ挿入部300は、静止画撮像動作信号が制御部130から供給された場合には、動作切替フィルタを光路から外す。なお、動作切替フィルタの光路上への挿入については、図2を参照して説明する。また、動作切替フィルタの特性については、図7を参照して説明する。
イメージセンサ200は、レンズ部110を通過した被写体光を電気信号に光電変換する撮像素子である。このイメージセンサ200は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサなどにより実現される。このイメージセンサ200は、光電変換により発生した電気信号を信号処理部140に供給する。なお、イメージセンサ200については、図3乃至8を参照して説明する。
信号処理部140は、イメージセンサ200から供給された電気信号に対して各種の信号処理を施すものである。例えば、この信号処理部140は、制御部130から位相差検出動作信号が供給されている場合には、位相差検出に用いることができる信号を生成する画素からの出力信号に基づいて、位相差を検出するためのデータ(位相差検出用データ)を生成する。そして、信号処理部140は、その生成した位相差検出用データを合焦判定部151に供給する。また、信号処理部140は、この位相差検出動作信号が供給されている場合において、イメージセンサ200が受光している被写体の像をリアルタイムに表示するライブビュー用の画像のデータ(ライブビュー画像データ)を生成する。そして、信号処理部140は、その生成したライブビュー画像データを表示部170に供給し、表示部170における表示画面にライブビューを表示させる。また、信号処理部140は、制御部130から静止画撮像動作信号が供給されている場合には、静止画像のデータ(静止画像データ)を生成する。そして、信号処理部140は、この生成した静止画像データを記憶部160に供給し、記憶部160に記憶させる。なお、信号処理部140が生成する位相差検出用データについては、図16を参照して説明する。なお、信号処理部140は、特許請求の範囲に記載の画像生成部、記録制御部および表示制御部の一例である。
合焦判定部151は、信号処理部140から供給された位相差検出用データに基づいて、フォーカスを合わせる対象の物体(合焦対象物)に対してフォーカスが合っているか否か判定するものである。この合焦判定部151は、フォーカシングを行う領域(フォーカスエリア)における物体(合焦対象物)に対して合焦している場合には、合焦していることを示す情報を合焦判定結果情報として、レンズ駆動量生成部152に供給する。また、この合焦判定部151は、フォーカスエリアにおける物体(合焦対象物)にフォーカスが合っていない場合には、フォーカスのズレの量(デフォーカス量)を算出し、その算出したデフォーカス量を示す情報を合焦判定結果情報とする。
レンズ駆動量生成部152は、合焦判定部151から出力された合焦判定結果情報に基づいて、フォーカスレンズ113の駆動量を示す駆動量信号を生成するものである。このレンズ駆動量生成部152は、フォーカスが合っている場合には、フォーカスレンズ113の現在の位置を維持させる駆動量信号を生成する。また、レンズ駆動量生成部152は、フォーカスがズレている場合には、デフォーカス量を示す合焦判定結果情報およびフォーカスレンズ113の位置情報に基づいて、フォーカスレンズ113の駆動量(移動距離)を算出する。そして、レンズ駆動量生成部152は、その算出した駆動量だけフォーカスレンズ113を移動させる(制御させる)ための駆動量信号を生成し、その生成した駆動量信号を駆動部153に供給する。
駆動部153は、ズームレンズ111、絞り112およびフォーカスレンズ113を駆動させるものである。例えば、駆動部153は、レンズ駆動量生成部152から供給される駆動量信号に基づいて、フォーカスレンズ113を移動させる。駆動部153は、例えば、PID(Proportional Integral Differential)制御方式により、各レンズを駆動させる各モータを駆動させる。
記憶部160は、信号処理部140から供給された静止画像データを記録するものである。例えば、この記憶部160として、DVD(Digital Versatile Disk)等のディスクやメモリカード等の半導体メモリ等のリムーバブルな記録媒体(1または複数の記録媒体)を用いることができる。また、これらの記録媒体は、撮像装置100に内蔵するようにしてもよく、撮像装置100から着脱可能とするようにしてもよい。なお、記憶部160は、特許請求の範囲に記載の記録制御部の一例である。
表示部170は、画像を表示するものである。この表示部170は、例えば、カラー液晶パネルにより実現される。この表示部170は、例えば、信号処理部140からライブビュー画像データが供給された場合には、ライブビュー画像を表示する。
[動作切替フィルタの位置例]
図2は、本発明の第1の実施の形態において撮像装置100に入射する被写体光に対する動作切替フィルタの遷移例を模式的に示す断面図である。なお、同図では、撮像装置100は、一眼レフカメラであることを想定して説明する。
同図(a)には、制御部130から位相差検出動作信号が供給されている場合(位相差検出動作設定時)における動作切替フィルタ(動作切替フィルタ311)の位置の一例が示されている。同図(a)には、撮像装置100の断面図として、押下されていないシャッターボタン(シャッターボタン121)と、表示部170の表示画面(液晶表示画面171)と、イメージセンサ200とが示されている。また、同図(a)には、動作切替フィルタ挿入部300におけるフィルタ(動作切替フィルタ311)と、レンズ部110に備えられているレンズにおける光軸(軸L12)と、光が通過する範囲を示す2つの線(線L11およびL13)とが示されている。なお、線L11およびL13に挟まれた範囲は、イメージセンサ200に入射する光が通過する範囲を示している。
同図(a)において示すように、位相差検出動作設定時においては、イメージセンサ200に入射する全ての光が動作切替フィルタ311を通過するように、動作切替フィルタ311は被写体光の光路上に挿入される。
同図(b)には、制御部130から静止画撮像動作信号が供給されて静止画を撮像している場合(静止画撮像動作設定時)における動作切替フィルタ311の位置の一例が示されている。ここでは、動作切替フィルタ311の位置と、シャッターボタン121が押下されている点以外は、同図(a)において示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。
同図(b)において示すように、静止画撮像動作設定時においては、イメージセンサ200に入射する全ての光が動作切替フィルタ311を通過しないように、動作切替フィルタ311は、被写体光の光路上から外される。
なお、同図においては、動作切替フィルタ311は、一眼レフカメラのミラーのように跳ね上げることを想定して示したが、これに限定されるものではない。例えば、一眼レフカメラの本体内において、左右や上下にスライドさせることにより、動作切替フィルタ311を光路に出し入れするようにしてもよい。また、レンズ一体型のカメラの場合には、内蔵NDフィルタのように、レンズの部分において出し入れするようにすることができる。
[イメージセンサにおける画素の配置例]
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるイメージセンサ200に備えられるオンチップカラーフィルタのカラー配置の一例を示す模式図である。同図では、説明の便宜上、イメージセンサ200を構成する各画素のうちの一部の画素(8行×11列の画素)を用いて説明する。また、同図では、1つの画素を1つの円で示し、その画素に備えられるカラーフィルタを表す符号(R、Gs、Gl、B)をその円の内に示す。
なお、同図では、左右方向をx軸とし、上下方向をy軸とするxy軸を想定して説明する。なお、このイメージセンサ200における信号の読み出し方向は、x軸方向(行単位で読み出される)であるものとする。
同図には、イメージセンサ200における画素として、青色のカラーフィルタが備えられた画素(B(青色)画素220)と、2種類の緑色のカラーフィルタが備えられた画素(G(緑色)画素230および231)とが示されている。また、イメージセンサ200における画素として、赤色のカラーフィルタが備えられた画素(R(赤色)画素240)が示されている。
図3に示すように、B画素220、G画素230、G画素231、およびR画素240は、B画素220およびG画素230が交互に配列された行と、R画素240およびG画素231が交互に配列された行とが交互に繰り返されている配列で配置される。また、G画素230およびG画素231は、斜めに近接するように配置される。すなわち、オンチップカラーフィルタのカラーの配置はベイヤー配列になっている。
すなわち、イメージセンサ200において、位相差検出のためだけに用いられる画素は配置されない。
次に、本発明の第1の実施の形態におけるカラーの配置について、領域211(2画素×2画素)に含まれる画素に着目し、図4を参照して説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態のイメージセンサ200の領域211におけるオンチップカラーフィルタのカラー配置の一例および従来のカラー配置の一例を模式的に示す上面図である。
なお、同図以降では、左右方向をx軸とし、上下方向をy軸とするxy軸を想定して説明する。また、信号の読み出し方向は、x軸方向(行単位で読み出される)であることとする。
同図(a)には、従来のオンチップカラーフィルタにおけるカラー配置が、2行×2列の画素を用いて示されている。同図(a)では、1種類の緑色のカラーフィルタが備えられた画素(G画素290)が左上と右上に配置され、R画素240が左下に配置され、B画素220が右上に配置されている。このように、従来のイメージセンサの撮像画素に備えられるオンチップカラーフィルタでは、緑色のフィルタは1種類であり、青色、緑色および赤色の3色が、ベイヤー配列で配置される。
同図(b)には、本発明の第1の実施の形態におけるオンチップカラーフィルタにおけるカラー配置が図3の領域211に示した2行×2列の画素を用いて示されている。図4(b)では、G画素230が左上に配置され、G画素231が右下に配置され、R画素240が左下に配置され、B画素220が右上に配置されている。
ここで、G画素230およびG画素231について説明する。
G画素230は、左半分(x軸におけるマイナス側)が、Gs(緑短波長)フィルタの配置される面(Gs(緑短波長)フィルタ面232)である。また、G画素230は、右半分(x軸におけるプラス側)が、Gl(緑長波長)フィルタの配置される面(Gl(緑長波長)フィルタ面233)である。一方、G画素231は、左半分(x軸におけるマイナス側)がGlフィルタ面233であり、右半分(x軸におけるプラス側)がGsフィルタ面232である。なお、G画素230および231は、特許請求の範囲に記載の第1画素および第2画素の一例である。
このように、イメージセンサ200において、2種類のカラーフィルタの画素における位置が互いに逆である2つのG画素(G画素230およびG画素231)が配置される。すなわち、G画素230および231では、GsフィルタとGlフィルタとが並んで配置される。また、G画素231は、G画素230におけるフィルタの位置を入れ替えた画素である。なお、Gs(緑短波長)フィルタおよびGl(緑長波長)フィルタについては、図5を参照して説明する。
[オンチップカラーフィルタの分光特性例]
図5は、本発明の第1の実施の形態におけるオンチップカラーフィルタの分光特性および従来のオンチップカラーフィルタの分光特性の一例を示すグラフである。
同図(a)には、横軸を光の波長を示す軸とし、縦軸をフィルタの透過率を示す軸とするグラフにおいて、従来のオンチップカラーフィルタにおける各色のフィルタの分光特性が示されている。同図(a)では、各色のフィルタの特性として、青色のフィルタ(B(青色)フィルタ225)の特性と、緑色のフィルタ(G(緑色)フィルタ295)の特性と、赤色のフィルタ(R(赤色)フィルタ245)の特性とが示されている。
B(青色)フィルタ225は、400nm乃至500nm付近の波長領域の光に対する透過率が高いフィルタである。すなわち、このB(青色)フィルタ225に覆われている画素(図3(a)のB画素220)は、400nm乃至500nm付近の波長領域の光を受光する。
G(緑色)フィルタ295は、470nm乃至580nm付近の波長領域の光に対する透過率が高いフィルタである。すなわち、このG(緑色)フィルタ295に覆われている画素(図3(a)のG画素290)は、470nm乃至580nm付近の波長領域の光を受光する。
R(赤色)フィルタ245は、560nm乃至660nm付近の波長領域の光に対する透過率が高いフィルタである。すなわち、このR(赤色)フィルタ245に覆われている画素(図3(a)のR画素240)は、470nm乃至570nm付近の波長領域の光を受光する。
このように、従来のオンチップカラーフィルタでは、分光感度(分光特性)が異なる3つのフィルタが、1つの画素にそれぞれ1つずつ配置される。
図5(b)には、横軸を光の波長を示す軸とし、縦軸をフィルタの透過率を示す軸とするグラフにおいて、本発明の第1の実施の形態におけるオンチップカラーフィルタの分光特性が示されている。同図(b)では、各色のフィルタの特性として、B(青色)フィルタ225の特性と、Gsフィルタ(Gs(緑短波長)フィルタ236)の特性と、Glフィルタ(Gl(緑長波長)フィルタ237)の特性と、R(赤色)フィルタ245の特性とが示されている。
なお、B(青色)フィルタ225およびR(赤色)フィルタ245の特性は、同図(a)において示したものと同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
Gs(緑短波長)フィルタ236は、470nm乃至525nm付近の波長領域の光に対する透過率が高いフィルタである。このGs(緑短波長)フィルタ236は、同図(a)において示したG(緑色)フィルタ295が主に透過させる光(470nm乃至580nm付近)を略2等分する波長(525nm)より短い波長側の光に対する透過率が高い。
Gl(緑長波長)フィルタ237は、525nm乃至580nm付近の波長領域の光に対する透過率が高いフィルタである。このGl(緑長波長)フィルタ237は、同図(a)において示したG(緑色)フィルタ295が主に透過させる光を略2等分する波長(525nm)より長い波長側の光に対する透過率が高い。なお、Gsフィルタ236およびGlフィルタ237は、特許請求の範囲に記載の第1フィルタおよび第2フィルタの一例である。
このように、Gsフィルタ236およびGlフィルタ237は、Gフィルタ295が透過する緑色の光の波長領域を2分割し、そのうちの一方の波長領域の光を透過する(一方の波長領域以外の光を遮光する)ような分光特性のフィルタである。すなわち、Gsフィルタ236およびGlフィルタ237が半面ずつ備えられる画素(G画素230)は、Gsフィルタ236を通過した光(470nm乃至525nm付近)と、Glフィルタ237を通過した光(525nm乃至580nm付近)とを受光する。このG画素230は、Gsフィルタ236の面に入射する光は525nm乃至580nm付近の光が遮断され、Glフィルタ237の面に入射する光は470nm乃至525nm付近の光が遮断されるため、従来のG画素290と比較して受光する光が少なくなる。
なお、図5において示した波長は一例であり、Gsフィルタ236およびGlフィルタ237については、この図に示すように、G画素が受光する波長を、2つに分けたフィルタであればよい。
[画素の構成例]
図6乃至図7は、本発明の第1の実施の形態における画素と、従来の焦点検出画素との一例を模式的に示す上面図である。
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるB画素220、G画素230、G画素231およびR画素240に共通する構造を示す上面図(画素400)と、B画素220およびR画素240の光の入射を遮る遮光部および光が入射する開口部を示す上面図である。
図6(a)には、B画素220、G画素230、G画素231およびR画素240に共通する構造を示す画素(画素400)の上面からの像の一例が示されている。同図(a)では、画素400に配置されるマイクロレンズ(マイクロレンズ401)と、この画素400における受光素子402とが示されている。同図(a)では、マイクロレンズ401の中心位置を通り光軸方向に平行する軸L1と受光素子402の受光面との交点を原点とし、イメージセンサ200における長辺方向をx軸とし、その短辺方向をy軸とするxy座標を想定して説明する。
マイクロレンズ401は、画素400に照射する光(被写体光)を受光素子402に集光するものであり、マイクロレンズ401の中心と、受光素子402の中心とが同一軸上に位置するように配置される。
受光素子402は、受けた光を電気信号に変換(光電変換)することによって、受けた光の量に応じた強さの電気信号を生成するものである。この受光素子402は、例えば、フォトダイオード(PD:Photo Diode)により構成される。
このように、B画素220、G画素230、G画素231およびR画素240は、同じ構成の画素に異なるフィルタを備えることにより実現される。
図6(b)には、B画素220およびR画素240について、光が入射する部位(開口部411)と光が遮光される部位(遮光部412)とに着目した上面図として示されている。また、同図(a)では、B画素220およびR画素240のそれぞれのフィルタ(Bフィルタ225およびRフィルタ245)が示されている。
開口部411は、マイクロレンズ401が集光した光を妨げずさらに余計な光を入射させないように、マイクロレンズ401と同様の大きさの円形に形成されている。
一方、遮光部412は、開口部411の周囲に余計な光を入射させないように形成されている。
また、Bフィルタ225およびRフィルタ245は、マイクロレンズ401を通過した光の全てが通過するように、開口部411の全面を覆うように形成されている。
同図(b)に示すように、B画素220の受光素子402に入射する光はBフィルタ225を通過し、R画素240の受光素子402に入射する光は、Rフィルタ245を通過する。
図7は、従来の位相差検出に用いられる出力信号を生成する画素(焦点検出画素)と、本発明の第1の実施の形態における位相差検出に用いられる出力信号を生成する画素(G画素230およびG画素231)との上面図である。
図7(a)には、従来の焦点検出画素(焦点検出画素490および491)が、光が入射する部位(開口部493)と光が遮光される部位(遮光部492)とに着目した上面図として示されている。なお、画素の構造は、図6(a)において示した画素400と同様のものとする。
焦点検出画素490は、左半分(x軸におけるマイナス側)が全て遮光され、右半分(x軸におけるプラス側)がマイクロレンズの右半分の形状に開口している。
一方、焦点検出画素491は、左半分(x軸におけるマイナス側)がマイクロレンズの左半分の形状に開口し、右半分(x軸におけるプラス側)が全て遮光している。
図7(a)に示すように、従来の位相差検出においては、開口している側が逆の画素(焦点検出画素490および焦点検出画素491)を用いて位相差検出を行う。
図7(b)には、G画素230およびG画素231が、光が入射する部位(開口部411)と光が遮光される部位(遮光部412)とに着目した上面図として示されている。また、同図(b)では、G画素230およびG画素231に備えられるGsフィルタ236およびGlフィルタ237が示されている。
G画素230およびG画素231において、開口部411および遮光部412については、図6(b)において示したB画素220およびG画素240と同様である。
また、図4(b)において示したように、G画素230は、左半分(図6(a)において示す受光素子402の中心を通過する直線(y軸)を境界として)がGsフィルタ236により覆われ、右半分がGlフィルタ237により覆われている。一方、G画素231は、左半分がGlフィルタ237により覆われ、右半分がGsフィルタ236により覆われている。
すなわち、G画素230およびG画素231は、2種類のフィルタを備えていること以外は、B画素220およびR画素240と同様のものである。それに対し、従来の位相差検出に用いられる画素(焦点検出画素490および491)については、遮光部492の大きさなどが異なる。
[位相差を検出する画素の構成例]
図8は、本発明の第1の実施の形態におけるG画素230と、従来の焦点検出画素490との一例を模式的に示す断面図である。
なお、本発明の第1の実施の形態では、イメージセンサ200は、表面照射型の撮像素子であることとする。
図8(a)には、従来の位相差検出に用いる画素(焦点検出画素490)の断面構成が模式的に示されている。同図(a)では、同図(a)の左右方向を、図7(a)において示した焦点検出画素490における左右方向(x軸方向)とする場合における断面構成を示す。
図8(a)では、焦点検出画素490の断面図が、焦点検出画素490における各回路を接続するための配線(配線494および配線495)と、受光素子496とに着目して示されている。また、焦点検出画素490に入射する光を受光素子496に集光するマイクロレンズ497が、焦点検出画素490上に示されている。
なお、同図(a)では、焦点検出画素490は、カラーフィルタを備えていないことを想定する。
配線494および配線495は、焦点検出画素490における各回路を接続するための配線である。図8(a)において、配線494および配線495は、3本の配線が光軸に対して層状に配置されていることを示している。また、配線494および配線495は、イメージセンサ200において、イメージセンサ200の表面側(受光素子496に対してマイクロレンズ497が配置される側)に配置される。すなわち、配線494および配線495は、マイクロレンズ497と受光素子496との間に位置する。この配線494および配線495は、光を遮光する役割を果たす。
配線494には、マイクロレンズ497の光軸(軸L1)付近まで突出する配線が一本備えられている。この突出は、受光素子496とマイクロレンズ497との間において、受光素子496の左半分を覆うように突出している。
一方、配線495はマイクロレンズ497から受光素子496への被写体光の光路上には配置されずにこの光路の周辺に配置される。
このように、配線494は光を遮るように構成され、配線495は光を遮らないように構成されるため、焦点検出画素490は、図7(a)に示すような上面図になる。
なお、焦点検出画素491は、突出する配線が配線495側である以外は焦点検出画素490と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
図8(b)には、G画素230の断面構成が模式的に示されている。同図(b)では、同図(b)の左右方向を、図7(b)において示したG画素230における左右方向(x軸方向)とする場合における断面構成を示す。
図8(b)では、G画素230の断面図が、G画素230における各回路を接続するための配線(配線403および配線404)と、受光素子402と、Gsフィルタ236と、Glフィルタ237とに着目して示されている。また、G画素230に入射する光を受光素子402に集光するマイクロレンズ401が、G画素230上に示されている。
配線403および配線404は、図8(a)において示した配線494および配線495と同様に、G画素230における各回路を接続するための配線である。図8(b)において、配線403および配線404は、3本の配線が光軸に対して層状に配置されていることを示している。また、配線403および配線404は、配線494および配線495と同様に、マイクロレンズ401と受光素子402との間に位置し、光を遮光する役割を果たす。
配線403および配線404は、マイクロレンズ401から受光素子402への光の光路上には配置されずに、この光路の周辺に配置される。このように、配線403および配線404は光を遮らないように構成されるため、G画素230は、図7(b)に示すような上面図になる。
なお、G画素230において、マイクロレンズ401の入射光が入射する面(上の球場の面)は、図8(a)において示したマイクロレンズ497と比較して、受光素子402から離れた位置になっている。この位置は、マイクロレンズ401の左側から入射する光はGlフィルタ237を通過し、右側から入射する光はGsフィルタ236を通過するような位置である。すなわち、Glフィルタ237およびGlフィルタ237は、マイクロレンズ401と受光素子496との間において、瞳分割した1対の像を形成できるように光を分離することができる位置に配置される。
なお、G画素231は、Gsフィルタ236およびGlフィルタ237の位置が逆である以外はG画素230と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
この図(b)に示すようなG画素230および231が、緑色を撮像する画素であり、位相差に用いる出力信号を生成する画素として、イメージセンサ200に配置される。
[動作切替フィルタの分光特性例]
図9は、本発明の第1の実施の形態における動作切替フィルタ311の分光特性の一例を示すグラフである。
同図においては、図5(b)において示したGsフィルタ236およびGlフィルタ237の分光特性が上のグラフに示され、動作切替フィルタ311の分光特性が下のグラフに示されている。なお、ここで示すグラフの縦軸および横軸は、図5において示したグラフと同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
動作切替フィルタ311は、Gsフィルタ236が主に透過させる波長領域(470nm乃至525nm付近)の光のみを遮光する光学フィルタである。なお、動作切替フィルタ311は、特許請求の範囲に記載の遮光フィルタの一例である。
このような動作切替フィルタ311が、位相差検出動作設定時には、イメージセンサ200への被写体光の光路に挿入される。また、静止画撮像動作設定時には、イメージセンサ200への被写体光の光路から外される。
[位相差検出動作におけるG画素への入射光例]
図10および図11においては、本発明の第1の実施の形態における位相差検出動作においてG画素へ入射する光について説明する。
なお同図以降では、Gsフィルタ236が主に透過させる470nm乃至525nmの光をGs光と称し、Glフィルタ237が主に透過させる525nm乃至580nmの光をGl光と称する。
図10は、本発明の第1の実施の形態の位相差検出動作におけるG画素230に対するGs光の光路を模式的に示すイメージ図である。
同図には、図8(b)において示したG画素230およびマイクロレンズ401の断面図と、動作切替フィルタ311の断面図とが示されている。また、同図には、射出瞳E1と、受光素子402の右半分(x軸におけるプラス側)で受光されるGs光が通過する領域(領域R1)と、受光素子402の左半分(x軸におけるマイナス側)で受光されるGs光が通過する領域(領域R2)とが示されている。また、領域R1および領域R2を通過したGs光の通過する範囲が、これらの領域から伸びる破線で挟まれた領域により示されている。
同図に示すように、位相差検出動作設定時には、レンズ部110からイメージセンサ200への光路上に動作切替フィルタ311が挿入される。これにより、Gs光は動作切替フィルタ311において遮光されて、Gs光はG画素230で受光されなくなる。
図11は、本発明の第1の実施の形態の位相差検出動作におけるG画素230に対するGl光の光路を模式的に示すイメージ図である。
同図では、Gs光の代わりにGl光が示されている以外は図10と同様であるため、Gl光以外については説明を省略する。
図11には、図10において示した領域R1と領域R2とに代えて、受光素子402の右半分で受光されるGl光が通過する領域(領域R3)と、受光素子402の左半分で受光されるGl光が通過する領域(領域R4)とが示されている。また、図11には、領域R3および領域R4を通過したGl光の通過する範囲が、これらの領域から伸びる鎖線で挟まれた領域により示されている。なお、領域R3および領域R4は、射出瞳E1において、図10において示した領域R1および領域R2と同じ位置の領域である。
ここで、位相差検出動作において受光素子402に入射するGl光について、Gl光が通過する各フィルタに着目しながら説明する。
Gl光は、動作切替フィルタ311が遮光する波長ではないため、動作切替フィルタ311を透過する。そして、マイクロレンズ401により集光され、G画素230を半分ずつ覆うGsフィルタ236およびGlフィルタ237に到着する。Gsフィルタ236はGl光を透過しないがGlフィルタ237はGl光を透過するため、受光素子402は、領域R3を通過したGl光のみを受光する。
[静止画撮像動作におけるG画素への入射光例]
図12および図13においては、本発明の第1の実施の形態における静止画撮像動作においてG画素へ入射する光について説明する。
図12は、本発明の第1の実施の形態の静止画撮像動作におけるG画素230に対するGs光の光路を模式的に示すイメージ図である。
同図には、図11と同様に、G画素230およびマイクロレンズ401の断面図と、射出瞳E1と、領域R1と、領域R2と、領域R1および領域R2を通過したGs光とが示されている。
ここで、静止画撮像動作において受光素子402に入射するGs光について、Gs光が通過する各フィルタに着目しながら説明する。
Gs光は、静止画撮像動作においては動作切替フィルタ311が光路から外されるため、動作切替フィルタ311が挿入されていた位置で遮光されずに、マイクロレンズ401に到着する。そして、マイクロレンズ401により集光され、G画素230を半分ずつ覆うGsフィルタ236およびGlフィルタ237に到着する。Gsフィルタ236はGs光を透過するがGlフィルタ237はGs光を透過しないため、受光素子402は、領域R2を通過したGl光のみを受光する。
図13は、本発明の第1の実施の形態の静止画撮像動作におけるG画素230に対するGl光の光路を模式的に示すイメージ図である。
同図では、Gs光の代わりにGl光が示されている以外は図12と同様であるため、Gl光以外については説明を省略する。
ここで、位相差検出動作において受光素子402に入射するGl光について、Gl光が通過する各フィルタに着目しながら説明する。
Gl光は、マイクロレンズ401により集光された後に、Gsフィルタ236およびGlフィルタ237に到着する。Gsフィルタ236はGl光を透過しないがGlフィルタ237はGl光を透過するため、受光素子402は、領域R3を通過したGl光のみを受光する。
[位相差検出動作および静止画撮像動作におけるG画素へ入射するG光の比較]
図14および図15においては、本発明の第1の実施の形態における位相差検出動作および静止画撮像動作においてG画素に入射するG光について説明する。
図14は、本発明の第1の実施の形態の位相差検出動作におけるG画素230の入射光を模式的に示すイメージ図である。この図14には、図10および図11において説明したことをまとめた図が示されている。図14では、図10において示した領域R2を通過するGs光と、図11において示した領域R3を通過するGl光とが示されている。
この図14に示すように、位相差検出動作において、G画素230は、射出瞳E1における左側の領域である領域R3を通過したGl光のみを受光する。
なお、G画素231は、G画素230とフィルタの位置が反対であるため、射出瞳E1における右側の領域である領域R4を通過したGl光のみを受光する。
図15は、本発明の第1の実施の形態の静止画撮像動作におけるG画素230の入射光を模式的に示すイメージ図である。
この図15には、図12および図13において説明したことをまとめた図が示されている。図15では、図12において示した領域R2を通過するGs光と、図13において示した領域R3を通過するGl光とが示されている。
この図15に示すように、静止画撮像動作において、G画素230は、射出瞳E1における左側の領域である領域R3を通過したGl光と、射出瞳E1における右側の領域であるR2を通過したGs光とを受光する。
なお、G画素231は、G画素230とフィルタの位置が反対であるため、射出瞳E1における右側の領域である領域R4を通過したGl光と、射出瞳E1における左側の領域であるR1を通過したGs光とを受光する。
ここで、位相差検出動作および静止画撮像動作におけるG画素へ入射するG光について説明をまとめる。図14に示すように、被写体光のイメージセンサ200への光路に動作切替フィルタ311を挿入することによって、G画素230は、射出瞳E1の左側を通過するGl光のみを受光し、この受光したGl光に基づいて出力信号を供給する。また、図15に示すように、光路から動作切替フィルタ311を外すことによって、G画素230は、射出瞳E1の左側を通過するGl光と、射出瞳E1の右側を通過するGs光とを受光し、この受光したGl光に基づいて出力信号を供給する。
すなわち、G画素230は、動作切替フィルタ311が光路に挿入される場合には図14に示すように位相差検出用画素として働き、動作切替フィルタ311が光路から外される場合には撮像用画素として働く。
なお、G画素230は、マイクロレンズ401の焦点を受光素子402の表面上として、射出瞳E1の右側を通過した光は受光素子402の左半分で受光され、射出瞳E1の左側を通過した光は受光素子402の右半分で受光されることを想定した。しかしながら、これに限定されるものではなく、射出瞳E1の右側を通過した光はGsフィルタ236を通過して受光素子402に受光され、射出瞳E1の左側を通過した光はGlフィルタ237を通過して受光素子402に受光されるものであればよい。例えば、マイクロレンズ401の焦点の位置を、受光素子402からフィルタにもっと近い位置にする場合なども考えられる。
[位相差検出例]
図16は、本発明の第1の実施の形態における後ピン時の位相差検出例を示す図である。この図では、位相差検出動作設定時における撮像データに基づいて、合焦判定部151がフォーカスのズレを検出するまでの流れを模式的に説明する。
図16(a)には、横軸をイメージセンサ200におけるG画素230の画素位置とし、縦軸をG画素230の出力信号の強度を示す出力階調として、G画素230からの出力信号に基づいて生成された位相差検出用データを模式的に示すグラフが示されている。このグラフには、所定の1つの行に配置(例えば、図3参照)された複数のG画素230の出力信号において、イメージセンサ200における位置が右側のG画素230の出力信号が強いことを示すデータ(G画素230出力信号分布データ511)が示されている。このG画素230出力信号分布データ511は、合焦時にイメージセンサ200の中央付近のG画素230が検出する光が、後ピン時にイメージセンサ200の右側にあるG画素230により検出されたことを示している。
ここで、位相差検出動作設定時におけるG画素230の出力信号について説明する。G画素230は位相差検出動作設定時にマイクロレンズ401の左側から入射したGl光を受光するため、図16(a)のグラフは、射出瞳(図11の射出瞳E1参照)の左側から入射したGl光のイメージセンサ200における行方向の強度分布を示している。図16では後ピンの状態であるため、撮像レンズの左側から入射した光は、合焦の時よりもさらに右側に進んだ後に受光される。すなわち、G画素230出力信号分布データ511は、合焦時の出力信号分布データを右にズラしたような出力信号分布データになる。
図16(b)には、横軸をイメージセンサ200におけるG画素231の画素位置とし、縦軸をG画素231の出力信号の強度を示す出力階調として、G画素231からの出力信号に基づいて生成された位相差検出用データを模式的に示すグラフが示されている。このグラフには、同図(a)の位相差検出用データを出力するG画素230の行に近接する1つの行に配置された複数のG画素231の出力信号において、イメージセンサ200における位置が左側のG画素231の出力信号が強ことを示すデータが示されている。このデータ(G画素231出力信号分布データ512)は、合焦時にイメージセンサ200の中央付近のG画素231が検出する光が、後ピン時にイメージセンサ200の左側にあるG画素231により検出されたことを示している。
ここで、位相差検出動作設定時におけるG画素231の出力信号について説明する。G画素231は位相差検出動作設定時にマイクロレンズ401の右側から入射したGl光を受光するため、図16(b)のグラフは、射出瞳(図11の射出瞳E1参照)の右側から入射したGl光のイメージセンサ200における行方向の強度分布を示している。図16では後ピンの状態であるため、撮像レンズの右側から入射した光は、合焦の時よりもさらに左側に進んだ後に受光される。すなわち、G画素231出力信号分布データ512は、合焦時の出力信号分布データを左にズラしたような出力信号分布データになる。
この図16(a)および(b)に示すような位相差検出用データが、信号処理部140から合焦判定部151に供給される。
図16(c)には、横軸をイメージセンサ200におけるG画素230およびG画素231の画素位置とし、縦軸をG画素230およびG画素231の出力信号の強度を示す出力階調として、焦点検出する際における処理内容を示すグラフが示されている。このグラフには、同図(a)において示したG画素230出力信号分布データ511と、同図(b)において示したG画素231出力信号分布データ512とが示されている。また同図(c)のグラフには、G画素230出力信号分布データ511と、G画素231出力信号分布データ512との間のピークのズレ(像間隔A1)が示されている。
ここで、位相差検出動作設定時における合焦判定部151による合焦判定について説明する。合焦判定部151は、像間隔A1を算出し、この算出した像間隔A1から、デフォーカス量を算出する。そして、合焦判定部151は、その算出したデフォーカス量を示す情報を合焦判定結果情報としてレンズ駆動量生成部152に供給する。
このように、被写体光のイメージセンサ200への光路に動作切替フィルタ311を挿入することによって、G画素230およびG画素231の出力信号に基づく合焦判定を、合焦判定部151が行うことができる。
[ライブビュー画像生成例]
図17は、本発明の第1の実施の形態における信号処理部140によるライブビュー画像生成例を示す図である。なお、同図(a)では、被写体光は、説明の便宜上、全ての波長において同一の光量であることを想定する。また、G画素231については、G画素230と同様であるため、ここではG画素230についてのみ説明する。
同図(a)には、横軸を光の波長を示す軸とし、縦軸をG画素230が受光した光の量を示す軸として、位相差検出動作設定時にG画素230が受光する光と、補正処理によりG画素230が受光したとみなされる光とを模式的に示すグラフが示されている。同図(a)では、G画素230が受光した光の量を波長ごとに示す曲線(G画素230受光光量531)と、このG画素230受光光量531が示す光量の補正によりG画素230が受光したとみなされる光の量を示す曲線(補正受光光量532)とが示されている。
G画素230受光光量531は、位相差検出動作の際にG画素230が受光する光の量を光の波長ごとに示したものである。同図(a)では、全ての波長において同一の光量の光が被写体光であるため、G画素230受光光量531は、図5において示したGlフィルタ237の分光特性のような曲線を示す。
補正受光光量532は、G画素230受光光量531に基づいて、信号処理部140の補正処理によりG画素230が受光したとみなされる光の量を光の波長ごとに示したものである。この補正受光光量532は、従来のGフィルタ(図5のGフィルタ295を参照)が備えられたG画素(図4のG画素290を参照)が受光する光の量を波長ごとに示した曲線と同様の曲線を示している。また、補正受光光量532は、従来のGフィルタが全面を覆っているG画素が受光する光の量に近い光量を示している。すなわち、信号処理部140は、位相差検出動作の際にG画素230が受光する光量に基づいて、従来のGフィルタが備えられたG画素が受光する光量を算出するような補正を行う。
図17(b)には、同図(a)に示すような補正処理により補正されるG画素230の出力信号と、表示部170に表示されるライブビュー画像とが模式的に示されている。同図(b)に示す棒グラフには、縦軸を出力信号の階調を示す軸として、G画素230の出力信号(G画素230出力信号B1)と、このG画素230出力信号B1を補正処理した後の信号(補正後信号B2)とが示されている。また、同図(b)に示す画像には、表示部170に表示されるライブビュー画像(ライブビュー画像551)が模式的に示されている。
G画素230出力信号B1は、同図(a)において示したG画素230受光光量531の示す光量を受光することによりG画素230が生成した出力信号を模式的に示している。
補正後信号B2は、同図(a)において示した補正受光光量532において示した光量を受光した出力信号になるように、G画素230出力信号B1を補正して生成した出力信号を模式的に示している。G画素230出力信号B1はG画素230の半分の面を通過するGl光により出力信号であるのに対し、G画素230出力信号B1は、G画素230の全面を通過するGs光およびGl光による出力信号である。このため、補正後信号B2は、G画素230出力信号B1と比較して、大きな階調値(例えば、4倍ぐらい)の信号となる。すなわち、信号処理部140は、B画素220およびR画素240の出力信号と釣り合うような階調のG色の信号を、補正により生成する。
ライブビュー画像551は、信号処理部140が生成して表示部170に表示されるライブビュー画像が模式的に示されている。このライブビュー画像551には、合焦判定部151において合焦判定が行われる領域を示す矩形の枠(フォーカスエリア552)と、合焦判定の対象物であるイヌと、イヌの背景である山とが示されている。
このように、位相差検出動作におけるG画素230の出力信号を補正することにより、位相差検出動作の際には、位相差検出による合焦処理とともに、ライブビュー画像が生成される。
なお、位相差検出動作の際に位相差検出による合焦処理とともに生成される画像については、ライブビュー画像としての使用に限定されるものではなく、例えば、動画を撮像する場合における動画を構成する画像として用いることなども考えられる。
[静止画像生成例]
図18は、本発明の第1の実施の形態における信号処理部140による静止画像生成例を示す図である。なお、同図(a)では、被写体光は、説明の便宜上、全ての波長において同一の光量であることを想定する。また、G画素231については、G画素230と同様であるため、ここではG画素230についてのみ説明する。
同図(a)には、横軸を光の波長を示す軸とし、縦軸をG画素230が受光した光の量を示す軸として、静止画撮像時にG画素230が受光する光と、補正処理によりG画素230が受光したとみなされる光とを模式的に示すグラフが示されている。同図(a)では、G画素230が受光した光の量を波長ごとに示す曲線(G画素230受光光量561)と、このG画素230受光光量561が示す光量の補正によりG画素230が受光したとみなされる光の量を示す曲線(補正受光光量562)とが示されている。
G画素230受光光量561は、静止画撮像動作の際にG画素230が受光する光の量を光の波長ごとに示したものである。図18(a)では、全ての波長において同一の光量の光が被写体光であるため、G画素230受光光量561は、図5において示したGsフィルタ236およびGlフィルタ237の分光特性を足し合わせたような曲線を示す。
補正受光光量562は、G画素230受光光量561に基づいて、信号処理部140の補正処理によりG画素230が受光したとみなされる光の量を光の波長ごとに示したものである。なお、補正受光光量562は、図17(a)において示した補正受光光量532と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
すなわち、信号処理部140は、静止画撮像動作の際にG画素230が受光する光量に基づいて、従来のGフィルタが備えられたG画素が受光する光量を算出するような補正を行う。
図18(b)には、同図(a)に示すような補正処理により補正されるG画素230の出力信号と、表示部170に表示されるライブビュー画像とが模式的に示されている。同図(b)に示す棒グラフには、縦軸を出力信号の階調を示す軸として、G画素230の出力信号(G画素230出力信号B11)と、このG画素230出力信号B11を補正処理した後の信号(補正後信号B12)とが示されている。また、同図(b)に示す画像には、記憶部160に記憶される静止画像(撮像画像571)が模式的に示されている。
この図18(b)において示している内容は、撮像画像571が生成されて記憶部160に記憶される以外については、図17(b)と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。なお、この静止画撮像時のG画素230の出力信号の補正は、補正対象となる出力信号(G画素230出力信号B11)の階調値がライブビュー画像作成時の階調値よりも高いため、精度の高い補正となる(画質が良くなる)。
このように、静止画撮像動作におけるG画素230の出力信号を補正することにより、静止画撮像動作の際には、静止画像(撮像画像571)が生成される。
[撮像装置の動作例]
次に、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100の動作について図面を参照して説明する。
図19は、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100による静止画を撮像する際の撮像処理手順例を示すフローチャートである。
まず、静止画を撮像するための撮像動作の開始指示がユーザによりされたか否かが、制御部130により判断される(ステップS901)。そして、静止画を撮像するための撮像動作の開始指示がユーザによりされていないと判断された場合には(ステップS901)、撮像処理手順は終了する。
一方、静止画を撮像するための撮像動作の開始指示がユーザによりされていると判断された場合には(ステップS901)、動作切替フィルタ挿入部300において、動作切替フィルタ311の位置が初期化される(ステップS902)。この初期化により、イメージセンサ200に入射する被写体光の光路上に動作切替フィルタ311が挿入されていない場合には、この光路上に挿入される。
続いて、イメージセンサ200において、位相差検出およびライブビュー画像を生成するための撮像処理が行われる(ステップS903)。その後、撮像処理により生成されたG画素230およびG画素231の出力信号に基づいて、合焦判定部151において、位相差検出処理が行われる(ステップS904)。そして、位相差検出処理の結果に基づいて、駆動部153によりフォーカスレンズ113の位置が調整されて合焦処理が行われる(ステップS905)。なお、ステップS904は、特許請求の範囲に記載の合焦判定手順の一例である。
その後、撮像処理(ステップS905)により生成された全ての画素の出力信号に基づいて、ライブビュー画像が、信号処理部140により生成される(ステップS906)。続いて、生成されたライブビュー画像が、表示部170により表示される(ステップS907)。
次に、操作受付部120におけるシャッターボタンが全押しされたか否かが、制御部130により判断される(ステップS908)。そして、シャッターボタンが全押しされていないと判断された場合には(ステップS908)、ステップS903に戻る。
一方、シャッターボタンが全押しされたと判断された場合には(ステップS908)、動作切替フィルタ挿入部300において、動作切替フィルタ311が被写体光の光路上から外される(ステップS909)。続いて、静止画が、イメージセンサ200により撮像される(ステップS911)。そして、信号処理部140により信号処理された静止画が、記憶部160により記憶される(ステップS912)。その後、動作切替フィルタ挿入部300において、動作切替フィルタ311が被写体光の光路上に挿入される(ステップS913)。なお、ステップS903およびステップS911は、特許請求の範囲に記載の信号生成手順の一例である。また、ステップS902およびステップS913は、特許請求の範囲に記載の遮光手順の一例である。また、ステップS906およびステップS912は、特許請求の範囲に記載の画像生成手順の一例である。また、ステップS902、ステップS909およびステップS913は、特許請求の範囲に記載の制御手順の一例である。
次に、静止画を撮像するための撮像動作の終了指示がユーザによりされたか否かが、制御部130により判断される(ステップS914)。そして、静止画を撮像するための撮像動作の終了指示がユーザによりされていないと判断された場合には(ステップS914)、ステップS903に戻る。
一方、静止画を撮像するための撮像動作の終了指示がユーザによりされていると判断された場合には(ステップS914)、撮像処理手順は終了する。
なお、ステップS904およびS905と、ステップS906およびS907とは、どちらが先であっても良い。
このように、本発明の第1の実施の形態では、動作切替フィルタ311と、位相差検出用の信号を生成することができるG画素(G画素230および231)が配置されるイメージセンサ200とが、撮像装置100に備えられる。この撮像装置100は、被写体光の光路上における動作切替フィルタ311の有無でイメージセンサ200に供給されるGl光の有無を制御することにより、位相差検出専用の画素を備えなくとも位相差検出を行うことができる。すなわち、イメージセンサ200において、全ての画素がベイヤー配列を構成する。また、位相差検出用画素が無いため、欠陥画素扱いになる画素が無くなる。すなわち、本発明の第1の実施の形態によれば、位相差検出と画像生成との両方に用いられるイメージセンサにより画像を生成する場合に、その生成される画像の画質を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態では、表面照射型のイメージセンサ200における例について説明した。この表面照射型のイメージセンサ200は、カラーフィルタと受光素子との間に配線の層が備えられる。このため、この層の厚さに応じてマイクロレンズの光の入射位置(例えば、図10乃至図15におけるマイクロレンズ401の球状の面)をカラーフィルタから離す必要がある。なお、このカラーフィルタと受光素子との間の間隔が短いほど、マイクロレンズをカラーフィルタに近づけることができる。
そこで、本発明の第2の実施の形態では、配線の層が受光素子の裏側(光の入射面と反対側)に設けられる裏面型のイメージセンサにおける例について、図20を参照して説明する。
[位相差検出動作におけるG画素への入射光例]
図20は、本発明の第2の実施の位相差検出動作における裏面型のイメージセンサのG画素(G画素630)の入射光を模式的に示すイメージ図である。同図では、図14に対応する図を示す。
同図には、裏面型のイメージセンサのG画素(G画素630)およびこのG画素630のマイクロレンズ(マイクロレンズ601)の断面図と、動作切替フィルタ311の断面図と、射出瞳E1と、領域R3と、領域R2とが示されている。なお、G画素630およびマイクロレンズ601以外については、図14において示したものと同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
G画素630は、G画素630における各回路を接続するための配線(配線603および配線604)と、受光素子602と、Gsフィルタ236と、Glフィルタ237とを備えている。裏面型イメージセンサであるため、配線603および配線604は、受光素子602の裏面(マイクロレンズ601が備えられる面の反対側の面)に設けられる。すなわち、Gsフィルタ236およびGlフィルタ237は、受光素子602に近接して設けられる。また、Gsフィルタ236およびGlフィルタ237が受光素子602に近接するため、マイクロレンズ601の被写体光の入射面(球状の面)も、受光素子602とフィルタとの間の間隔に応じた位置に備えられる。すなわち、表面型イメージセンサと比較して、マイクロレンズ601の入射面と受光素子602との間隔を狭くすることができる。
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、裏面型のイメージセンサに位相差検出専用の画素を備えなくても、そのイメージセンサにより位相差検出を行うことができる。また、表面型のイメージセンサと比較して、マイクロレンズ601と受光素子602との間の距離が短くなることにより、光を効率的に受光素子602に集光することができる。
<3.第3の実施の形態>
本発明の第1および第2の実施の形態では、Gs光を遮光する動作切替フィルタ311を用いる例について説明した。ここで、合焦対象物が、Gs光が主な被写体光であることも想定される。しかしながら、本発明の第1および第2の実施の形態では、Gs光を遮光しているため、Gs光が主な被写体光である合焦対象物に対しては、焦点検出をすることができない可能性が考えられる。
そこで、本発明の第3の実施の形態では、Gl光を遮光する動作切替フィルタを備える例について、図21を参照して説明する。
[Gl光を遮光する動作切替フィルタの分光特性例]
図21は、本発明の第3の実施の形態におけるGl光を遮光する動作切替フィルタ(動作切替フィルタ711)の分光特性の一例を示すグラフである。同図では、図9に対応する図を示す。
動作切替フィルタ711は、Glフィルタ237の透過率が高い波長領域(525nm乃至580nm付近)の光のみを遮光する光学フィルタである。この動作切替フィルタ711が本発明の第1の実施において示した動作切替フィルタ311の代わりにイメージセンサへの被写体光の光路上に挿入されることにより、Gsフィルタ236を透過したGs光のみをG画素230および231が受光する。これにより、位相差検出動作の際に、合焦判定部151は、G画素230およびG画素231が受光したGs光に基づいて焦点検出を行うことができる。
このように、本発明の第3の実施の形態によれば、位相差検出専用の画素を備えないイメージセンサにより、Gs光が主な被写体光である場合でも、適切に焦点検出を行うことができる。
<4.第4の実施の形態>
本発明の第1乃至第3の実施の形態では、緑色の光を透過するGsフィルタ236およびGlフィルタ237を用いる例について説明した。ただし、GsフィルタおよびGlフィルタ以外のフィルタが透過する光を用いて位相差検出を行う場合についても、本発明の第1乃至第3の実施の形態を適用することができると考えられる。
そこで、本発明の第4の実施の形態では、2種類のフィルタが設けられるR画素と、その2種類のフィルタの一方が透過する波長の光を遮光する動作切替フィルタとを備える例について、図22を参照して説明する。
[オンチップカラーフィルタの分光特性および動作切替フィルタの分光特性例]
図22は、本発明の第4の実施の形態におけるオンチップカラーフィルタの分光特性および動作切替フィルタの分光特性の一例を示すグラフである。
同図(a)には、横軸を光の波長を示す軸とし、縦軸をフィルタの透過率を示す軸とするグラフにおいて、本発明の第4の実施の形態におけるオンチップカラーフィルタの分光特性が示されている。同図(a)では、各色のフィルタの特性として、B(青色)フィルタ225の特性と、G(緑色)フィルタ295の特性と、Rsフィルタ(Rs(赤短波長)フィルタ721)の特性と、Rlフィルタ(Rl(赤長波長)フィルタ722)の特性とが示されている。なお、B(青色)フィルタ225およびG(緑色)フィルタ295については、図5(a)において示したものと同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
Rsフィルタ(Rs(赤短波長)フィルタ721)は、560nm乃至610nm付近の波長領域の光に対する透過率が高いフィルタである。このRsフィルタ(Rs(赤短波長)フィルタ721)は、図5において示したR(赤色)フィルタ245が主に透過させる光(560nm乃至660nm)のうち、透過させる光を略2等分する波長(610nm)より短い波長側の光に対する透過率が高い。
Rlフィルタ(Rl(赤長波長)フィルタ722)は、610nm乃至660nm付近の波長領域の光に対する透過率が高いフィルタである。このRlフィルタ(Rl(赤長波長)フィルタ722)は、図5において示したR(赤色)フィルタ245が主に透過させる光のうち、透過させる光を略2等分する波長(610nm)より長い波長の光に対する透過率が高い。
本発明の第4の実施の形態では、Rsフィルタ721が左半分を覆いRlフィルタ722が右半分を覆うR画素と、Rsフィルタ721が右半分を覆いRlフィルタ722が左半分をR画素との2つのR画素が、イメージセンサに備えられる。
図22(b)には、本発明の第4の実施の形態におけるRs光を遮光する動作切替フィルタ(動作切替フィルタ723)の分光特性が示されている。
動作切替フィルタ723は、Rsフィルタ721の透過率が高い波長領域(560nm乃至610nm付近)の光のみを遮光する光学フィルタである。この動作切替フィルタ723がイメージセンサへの被写体光の光路上に挿入されることにより、Rlフィルタ722を透過したRl光のみをR画素が受光する。これにより、位相差検出動作の際に、合焦判定部は、R画素が受光したRl光に基づいて焦点検出を行うことができる。
このように本発明の第4の実施の形態によれば、位相差検出専用の画素を備えないイメージセンサにより、Rl光に基づいた焦点検出を行うことができる。
なお図22ではR画素について説明したが、同様にB画素についても行うことができる。
このように、本発明の実施の形態によれば、位相差検出専用の画素を備えないイメージセンサにより、位相差検出を行うことができる。これにより、位相差検出と画像生成との両方に用いられるイメージセンサにより画像を生成する場合に、その生成される画像の画質を向上させることができる。
なお、第1乃至第4の実施の形態において、位相差検出を行うことができるように2種類のフィルタを半面ずつ備える画素は、横方向(x軸方向)に2種類のフィルタが並んでいることを想定したが、これは一例である。他に、縦方向(y軸方向)に並んでいるものや斜めに並んでいるものを用いること、また、これらを組み合わせて備えることも考えられる。
また、第1乃至第4の実施の形態において、赤色、緑色および青色の3種類のフィルタにより構成されるオンチップカラーフィルタを想定したが、これに限定されるものではない。これらと異なる分光特性のフィルタから構成されるオンチップカラーフィルタの場合でも、他のカラーフィルタとほとんど重複しない波長を透過するフィルタに覆われている画素を用いることにより、第1乃至第4の実施の形態と同様にすることができる。
また、第1乃至第3の実施の形態において、イメージセンサ200における全ての緑色の画素が、2つのフィルタにより覆われている画素(G画素230および231)である例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1つのGフィルタで覆われているG画素290と、G画素230と、G画素231とが混在している例なども考えられる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、本発明の実施の形態において明示したように、本発明の実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本発明の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
100 撮像装置
110 レンズ部
111 ズームレンズ
112 絞り
113 フォーカスレンズ
120 操作受付部
130 制御部
140 信号処理部
151 合焦判定部
152 レンズ駆動量生成部
153 駆動部
160 記憶部
170 表示部
200 イメージセンサ

Claims (12)

  1. 特定の波長領域を2分割した波長領域のうち一方の第1波長領域以外の光を遮光する第1フィルタと前記2分割された波長領域のうち他方の第2波長領域以外の光を遮光する第2フィルタとによって覆われる画素が所定の規則に基づいて配置される撮像素子と、
    被写体光の前記撮像素子への光路に挿脱可能に設けられ前記第1波長領域の光を遮光する遮光フィルタと、
    前記遮光フィルタが前記光路へ挿入されている際に前記撮像素子が生成する信号に基づいて位相差検出による合焦判定を行う合焦判定部と、
    前記撮像素子が生成する信号に基づいて画像を生成する画像生成部と、
    前記合焦判定の要否に基づいて前記光路上への前記遮光フィルタの挿脱の制御を行う制御部と
    を具備する撮像装置。
  2. 前記撮像素子は、特定方向に並べて配置される前記第1フィルタと前記第2フィルタとにより覆われている第1画素と、前記第1画素を覆う前記第1フィルタと前記第2フィルタとの配置を入れ替えて当該入れ替えた前記第1フィルタと前記第2フィルタとにより覆われている第2画素とが前記画素として配置され、
    前記合焦判定部は、前記第1画素が生成した信号と前記第2画素が生成した信号とに基づいて前記位相差検出による合焦判定を行う
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第1画素および前記第2画素は、当該画素が備える受光素子の中心を通過する直線を境界として前記第1フィルタおよび前記第2フィルタが並べて配置される請求項2記載の撮像装置。
  4. 静止画の記録を指示する記録指示操作を受け付ける操作受付部と、
    前記画像生成部が生成する前記画像を記録媒体に記録させる記録制御部と
    をさらに具備し、
    前記制御部は、前記記録指示操作が受け付けられた際には、前記光路に挿入されている前記遮光フィルタを前記光路から離脱させ、
    前記画像生成部は、前記遮光フィルタが前記光路から離脱している際に前記撮像素子が生成する信号に基づいて前記画像を生成する
    請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記画像生成部が生成する前記画像を表示部に表示させる表示制御部をさらに具備し、
    前記画像生成部は、前記遮光フィルタが前記光路へ挿入されている際に前記撮像素子が生成する信号に基づいて前記画像を生成する
    請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記画像生成部が生成する前記画像により構成される動画を記録媒体に記録させる記録制御部をさらに具備し、
    前記画像生成部は、前記遮光フィルタが前記光路へ挿入されている際に前記撮像素子が生成する信号に基づいて前記画像を生成する
    請求項1記載の撮像装置。
  7. 前記撮像素子は、分光感度が異なる複数のフィルタのうちのいずれかが1つの画素にそれぞれ1つずつ配置される画素と、前記複数のフィルタのうちの1つのフィルタの波長領域を前記特定の波長領域とする前記第1フィルタおよび前記第2フィルタによって覆われている画素とが所定の規則に基づいて配置される請求項1記載の撮像装置。
  8. 前記撮像素子は、赤色を示す波長領域以外の光を遮光する赤フィルタによって覆われている赤画素と、青色を示す波長領域以外の光を遮光する青フィルタによって覆われている青画素と、緑色を示す波長領域を前記特定の波長領域とする前記第1フィルタおよび前記第2フィルタによって覆われている画素とが配置され、
    前記画像生成部は、前記赤画素が供給する信号と、前記青画素が供給する信号と、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタで覆われている画素が供給する信号とに基づいて前記画像を生成する
    請求項7記載の撮像装置。
  9. 前記撮像素子は、前記赤画素と、前記青画素と、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタにより覆われている画素とがベイヤー配列で配置される請求項8記載の撮像装置。
  10. 特定の波長領域を2分割した波長領域のうち一方の第1波長領域以外の光を遮光する第1フィルタと前記2分割された波長領域のうち他方の第2波長領域以外の光を遮光する第2フィルタとによって覆われる画素が所定の規則に基づいて配置される撮像素子であって、前記第1フィルタを透過した光および前記第2フィルタを透過した光に基づいて生成される信号と、前記第2フィルタを透過した光に基づいて生成される信号とのいずれかを前記第1波長領域の光を遮光する遮光フィルタの制御に応じて供給する撮像素子。
  11. 特定の波長領域を2分割した波長領域のうち一方の第1波長領域以外の光を遮光する第1フィルタと前記2分割された波長領域のうち他方の第2波長領域以外の光を遮光する第2フィルタとによって覆われる画素が所定の規則に基づいて配置される撮像素子を用いて信号を生成する信号生成手順と、
    被写体光の前記撮像素子への光路に挿脱可能に設けられる遮光フィルタを用いて、前記第1波長領域の光を遮光する遮光手順と、
    前記遮光フィルタが前記光路へ挿入されている際に前記撮像素子が生成する信号に基づいて位相差検出による合焦判定を行う合焦判定手順と、
    前記撮像素子が生成する信号に基づいて画像を生成する画像生成手順と、
    前記合焦判定の要否に基づいて前記光路上への前記遮光フィルタの挿脱の制御を行う制御手順と
    を具備する撮像方法。
  12. 特定の波長領域を2分割した波長領域のうち一方の第1波長領域以外の光を遮光する第1フィルタと前記2分割された波長領域のうち他方の第2波長領域以外の光を遮光する第2フィルタとによって覆われる画素が所定の規則に基づいて配置される撮像素子が信号を生成する信号生成手順と、
    被写体光の前記撮像素子への光路に挿脱可能に設けられる遮光フィルタを用いて、前記第1波長領域の光を遮光する遮光手順と、
    前記遮光フィルタが前記光路へ挿入されている際に前記撮像素子が生成する信号に基づいて位相差検出による合焦判定を行う合焦判定手順と、
    前記撮像素子が生成する信号に基づいて画像を生成する画像生成手順と、
    前記合焦判定の要否に基づいて前記光路上への前記遮光フィルタの挿脱の制御を行う制御手順と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2010174117A 2010-08-03 2010-08-03 撮像装置、撮像素子、撮像方法およびプログラム Pending JP2012032723A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010174117A JP2012032723A (ja) 2010-08-03 2010-08-03 撮像装置、撮像素子、撮像方法およびプログラム
US13/155,684 US8614765B2 (en) 2010-08-03 2011-06-08 Image capturing apparatus, image capturing device, image capturing method, and program for phase difference detection
CN2011102114978A CN102348060A (zh) 2010-08-03 2011-07-27 图像拍摄设备、图像拍摄装置、图像拍摄方法和程序

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010174117A JP2012032723A (ja) 2010-08-03 2010-08-03 撮像装置、撮像素子、撮像方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012032723A true JP2012032723A (ja) 2012-02-16

Family

ID=45546310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010174117A Pending JP2012032723A (ja) 2010-08-03 2010-08-03 撮像装置、撮像素子、撮像方法およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8614765B2 (ja)
JP (1) JP2012032723A (ja)
CN (1) CN102348060A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014006785A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 富士フイルム株式会社 撮像装置及び画像処理方法
WO2014006783A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 富士フイルム株式会社 撮像装置及び画像処理方法
WO2014006784A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 富士フイルム株式会社 撮像装置及び画像処理方法
JP2014086781A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Nikon Corp 固体撮像素子および撮像装置
CN112204445A (zh) * 2019-04-24 2021-01-08 深圳市大疆创新科技有限公司 摄像装置、移动体以及控制方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011221253A (ja) * 2010-04-08 2011-11-04 Sony Corp 撮像装置、固体撮像素子、撮像方法およびプログラム
JP5539584B2 (ja) * 2011-03-24 2014-07-02 富士フイルム株式会社 カラー撮像素子、撮像装置、及び撮像プログラム
JP6000520B2 (ja) * 2011-07-25 2016-09-28 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法およびプログラム
JP5888914B2 (ja) * 2011-09-22 2016-03-22 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP6149369B2 (ja) 2012-09-27 2017-06-21 株式会社ニコン 撮像素子
JP2015129846A (ja) * 2014-01-07 2015-07-16 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP6381266B2 (ja) * 2014-04-15 2018-08-29 キヤノン株式会社 撮像装置、制御装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体
US11159710B2 (en) * 2016-03-11 2021-10-26 Sony Corporation Lowpass filter control apparatus, lowpass filter control method, and imaging apparatus
JP2019041142A (ja) * 2017-08-22 2019-03-14 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法、及び電子機器
CN114324395B (zh) * 2021-12-30 2024-01-19 广州市斯睿特智能科技有限公司 一种跟随式3d涂胶视觉检测装置及检测方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4007716B2 (ja) 1999-04-20 2007-11-14 オリンパス株式会社 撮像装置
JP4349407B2 (ja) 2006-11-17 2009-10-21 ソニー株式会社 撮像装置
JP5040458B2 (ja) * 2007-06-16 2012-10-03 株式会社ニコン 固体撮像素子及びこれを用いた撮像装置
JP5071044B2 (ja) 2007-10-26 2012-11-14 ソニー株式会社 撮像装置
JP5180795B2 (ja) * 2007-12-10 2013-04-10 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法
JP5451111B2 (ja) * 2008-03-11 2014-03-26 キヤノン株式会社 焦点検出装置およびそれを有する撮像装置
JP2010128122A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Olympus Corp 撮像装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014006785A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 富士フイルム株式会社 撮像装置及び画像処理方法
WO2014006783A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 富士フイルム株式会社 撮像装置及び画像処理方法
WO2014006784A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 富士フイルム株式会社 撮像装置及び画像処理方法
US9148560B2 (en) 2012-07-06 2015-09-29 Fujifilm Corporation Imaging device, and image processing method
US9172926B2 (en) 2012-07-06 2015-10-27 Fujifilm Corporation Imaging device, and image processing method
US9172927B2 (en) 2012-07-06 2015-10-27 Fujifilm Corporation Imaging device, and image processing method
JP2014086781A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Nikon Corp 固体撮像素子および撮像装置
CN112204445A (zh) * 2019-04-24 2021-01-08 深圳市大疆创新科技有限公司 摄像装置、移动体以及控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8614765B2 (en) 2013-12-24
CN102348060A (zh) 2012-02-08
US20120033115A1 (en) 2012-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012032723A (ja) 撮像装置、撮像素子、撮像方法およびプログラム
JP5861257B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
US10397547B2 (en) Stereoscopic image pickup unit, image pickup device, picture processing method, control method, and program utilizing diaphragm to form pair of apertures
JP5589760B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム。
JP5664270B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP5764884B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
US8817166B2 (en) Imaging device and imaging apparatus
US8730373B2 (en) Image forming apparatus
JP2012182332A (ja) 撮像素子および撮像装置
EP2833623A1 (en) Image sensor, imaging method, and imaging device
JP2012124791A (ja) 撮像素子および撮像装置
WO2011126102A1 (en) Image pickup apparatus, solid-state image pickup element, and image pickup method
JP6335396B2 (ja) 撮影装置及びその制御方法
JP5757129B2 (ja) 撮像装置、絞り制御方法およびプログラム
JP2013210507A (ja) 撮像装置
JP5757699B2 (ja) 撮像装置
JP2015176114A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2014063100A (ja) 撮像装置及びそれに用いられる撮像光学系
JP5757128B2 (ja) 撮像装置、撮像素子、画像処理方法およびプログラム
JP5726502B2 (ja) 撮像装置
JP6330111B2 (ja) 撮影装置及びその制御方法