JP2012032719A - 表示システムおよび配信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 配信元から配信されるコンテンツに係る配信元の意図を配信先において確実に表現可能な表示システムおよび配信システムを提供する。
【解決手段】 配信システム12において、強調制御データ作成部13が、表示すべきコンテンツの表示を強調する強調態様を指定するための強調制御データ62を、配信元の意図に応じて作成して、前記コンテンツのデータ61に付随させる。強調制御データ62が付随するコンテンツのデータ61は、配信部18から配信されて、受信部19で受信される。表示制御部14は、受信部19で受信されたデータ61,62に基づき、強調制御データ62で指定される強調態様で、前記コンテンツを表示装置15に強調表示させる。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、コンテンツを配信して表示手段に表示させるための表示システムおよび配信システムに関する。
従来、様々なコンテンツを利用者に提示するための手法の1つとして、コンテンツを映像化して目視表示させる表示素子を備えた表示装置が用いられている。表示装置は、表示素子の他に、バックライトに代表される光源を含むことが多い。表示素子および光源を備える表示装置において、表示素子に目視表示されるコンテンツの映像を利用者が目視する際に、目視表示される映像の視認輝度は、コンテンツ自身に予め設定される明度だけでなく、表示時に映像を照明している光源の照明輝度の影響を受ける。視認輝度とは、目視表示中のコンテンツが顧客に視認される際に、顧客が感じるコンテンツの輝度である。
表示装置に関し、最近、ローカルディミング(Local Dimming:局所調光(エリアアクティブ制御))と称される技術が開発されている。ローカルディミングを実行する従来技術の表示装置は、映像を目視表示させる表示素子と、表示中の映像を照明しつつ映像内の照明輝度を局所的に変更可能な光源とを含む。前記従来技術の表示装置は、映像内の明度分布を該映像の解析によって求め、映像表示時に該映像内の明度の高い部分の照明輝度を明度の低い部分の照明輝度よりも相対的に高くする。これによって、従来技術の表示装置は、表示される映像のコントラストを従来よりも向上させつつ、表示装置の消費電力を従来よりも低減させている。
具体的には、図6に示す風景映像1を例とすると、従来技術の表示装置は、風景映像1の映像フレームの映像信号をリアルタイムに解析する。解析の結果、風景映像1の白色および白っぽい色が多い部分が、風景映像1内部の明るい部分2として認識され、風景映像1の黒色および黒っぽい色が多い部分が、風景映像1内部の暗い部分3として認識される。図6の例では、風景映像1内の太陽を含む部分が明るい部分2として認識され、森を含む部分が暗い部分3として認識されている。従来技術の表示装置は、ローカルディミングが行わなれない場合における各部分2,3の照明輝度をそれぞれ基準として、風景映像1内部の明るい部分2の照明輝度を基準の照明輝度よりも上げ、かつ暗い部分3の照明輝度を基準の照明輝度よりも下げるように、光源を制御する。
このように、ローカルディミング技術を用いる従来技術の表示装置は、表示中の映像のコントラスト比をローカルディミング技術を用いない過去の表示装置よりも向上させる。同時に、前記従来技術の表示装置は、前記過去の表示装置において照明輝度を常に上限値に保つ場合よりも、消費電力を抑制している。
また、本件出願人は、特許文献1に示すように、ローカルディミングが可能な液晶表示装置において、表示中のコンテンツ内部の注目中の部分の照明輝度を残余部分よりも相対的に増加さえる技術を提案している。
特許文献1の液晶表示装置は、複数のコンテンツを並列表示可能な表示領域を有する液晶表示パネルと、複数の光源とを含む。液晶表示パネルの表示領域の相互に異なる複数の部分を、複数の光源がそれぞれ照明する。前記液晶表示装置において、並列表示中の複数のコンテンツの中から一部の注目コンテンツが選択され、液晶表示パネルの表示領域内の注目コンテンツが表示される部分に対応する光源の照明よりも残余部分に対応する光源の照明輝度が低下させられる。
特許文献1の液晶表示装置において、具体的には、図7に示すように、複数のコンテンツ5〜8が液晶表示パネル4に並列表示される。複数のコンテンツ5〜8のうち、液晶表示パネル4の前に存在する視聴者9の位置および該視聴者の顔の向きに基づいて注目されていると推測されるコンテンツ、視聴者によって視聴が予約されているコンテンツ、ならびに液晶表示パネルの操作部を通じた入力操作の対象となるコンテンツが、注目するコンテンツ5としてそれぞれ選択される。すなわち、特許文献1の液晶表示装置は、コンテンツ5〜8の配信先の視聴者9が注目するコンテンツ5の照明輝度を残余コンテンツ6〜8よりも相対的に増加させる。ゆえに、特許文献1の液晶表示装置は、消費電力の削減と視聴者9の注目するコンテンツの強調とを両立させている。
特開2009−237210号公報
近年、デジタルサイネージ(Digital Signage:電子看板)と称される広告媒体技術が利用されている。デジタルサイネージにおいて、広告のための映像等を含むコンテンツは、配信元から1以上の配信先に送信され、各配信先の表示装置を用いて表示される。デジタルサイネージにおいて、広告用のコンテンツの配信時に、配信元が、配信するコンテンツに配信元の更なる意図をさらに追加したいと望むことがある。たとえば、配信元は、これから配信するコンテンツ内の一部分を残余部分よりも強調して表示させたいと、考えることがある。
前述したようにローカルディミングを行う従来技術の表示装置は、消費電力を抑制しつつコントラストを向上させるために、表示する映像内の局所的な明暗に合わせて照明輝度を局所的に上下させている。ゆえに、前記従来技術の表示装置において、映像内の注目部分等、映像内容を超える配信元の意図を、表示する映像にさらに追加することは難しい。また特許文献1の液晶表示装置は、表示装置の状態に基づいて配信先の視聴者が現在注目中のコンテンツを把握して、把握した注目コンテンツを強調するためのローカルディミングを行っている。ゆえに、特許文献1の液晶表示装置においても、配信元が注目させたいと望む部分を把握して強調させることは難しい。
本発明の目的は、配信元から配信されるコンテンツに係る配信元の意図を配信先において確実に表現可能な表示システムおよび配信システムを提供することである。
本発明は、表示すべきコンテンツの表示を強調する強調態様を指定するための強調制御データを作成して、前記表示すべきコンテンツのデータに付随させる強調制御データ作成手段と、
コンテンツを表示するための表示手段と、
前記強調制御データが付随する前記コンテンツのデータが与えられ、前記強調制御データで指定される強調態様に応じて、前記表示手段に前記コンテンツを強調表示させる表示制御手段とを含むことを特徴とする表示システムである。
また本発明は、前記強調制御データ作成手段は、表示すべきコンテンツの表示の強調態様の強弱を示す強調度を指定するための強調度データを含む強調制御データを作成して、前記コンテンツのデータに付随させ、
前記表示制御手段は、前記強調制御データの強調度データで指定される強調度に応じた強さで、前記表示手段に前記コンテンツを強調表示させることを特徴とする。
また本発明は、前記強調制御データ作成手段は、表示すべきコンテンツのうちの強調表示すべき少なくとも一部分を指定するための強調部分データを含む強調制御データを作成して、前記コンテンツのデータに付随させ、
前記表示制御手段は、前記コンテンツの前記強調制御データで指定される部分が強調表示されるように、前記表示手段に前記コンテンツを表示させることを特徴とする。
また本発明は、前記強調制御データ作成手段は、表示すべきコンテンツを示すデータに含まれる1以上のファイルのうちの強調表示すべき少なくとも1つを指定するための強調ファイルデータを含む強調制御データを作成して、コンテンツのデータに付随させ、
前記表示制御手段は、前記コンテンツの前記強調制御データで指定されるファイルが示す部分が強調表示されるように、前記表示手段に前記コンテンツを表示させることを特徴とする。
また本発明は、前記表示手段は、
映像を目視表示可能な表示素子と、
照明輝度が可変可能な光源と、
前記表示制御手段から与えられるコンテンツを前記表示素子に目視表示させる表示素子制御部と、
前記表示制御手段から与えられる強調制御データが指定する強調態様に応じた照明輝度で目視表示されるコンテンツを照明するように、前記光源を制御する光源制御部とを含むことを特徴とする。
また本発明は、前記表示手段は、前記コンテンツを解析して、該コンテンツの明度に応じた輝度を求めるコンテンツ解析部をさらに含み、
前記光源制御部は、前記コンテンツの明度に応じた照明輝度と前記強調態様に応じた照明輝度との和である照明輝度で、前記光源に前記コンテンツを照明させることを特徴とする。
また本発明は、前記表示手段は、前記コンテンツの明度に応じた照明輝度に前記強調態様に応じた照明輝度を加算するか否かを指定する光源制御法指定部をさらに含み、
前記光源制御部は、前記光源制御法指定部によって輝度の加算が指定される場合だけ、前記コンテンツの明度に応じた照明輝度と前記強調態様に応じた照明輝度との和である照明輝度で、前記光源に前記コンテンツを照明させることを特徴とする。
また本発明は、配信元装置から配信先装置にコンテンツを配信する配信システムであって、
前記配信元装置は、
表示すべきコンテンツの表示を強調する強調態様を指定するための強調制御データを作成して、前記表示すべきコンテンツのデータに付随させる強調制御データ作成手段と、
前記強調制御データが付随するコンテンツのデータを配信する配信手段とを含み、
前記配信先装置は、
コンテンツを表示するための表示手段と、
前記配信元装置から配信される前記コンテンツのデータおよび前記強調制御データを受信する受信手段と、
受信された前記コンテンツのデータおよび前記強調制御データに基づき、前記強調制御データで指定される強調態様に応じて、前記表示手段に前記コンテンツを強調表示させる表示制御手段とを含むことを特徴とする配信システムである。
本発明によれば、表示システムは、強調制御データ作成手段、表示制御手段、および表示手段を最低限含む。本発明の表示システムにおいて、前記強調制御データ作成手段は、表示すべきコンテンツの表示を強調する強調態様を指定するための強調制御データを作成して、前記表示すべきコンテンツのデータに付随させる。前記表示手段は、コンテンツを表示するための手段である。前記強調制御データが付随する前記コンテンツのデータが与えられると、前記表示制御手段は、前記強調制御データで指定される強調態様に応じて、前記表示手段に前記コンテンツを強調表示させる。
このように、本発明の表示システムにおいて、前記表示手段に表示されるコンテンツの強調態様は、該コンテンツの内容および前記表示手段の状態に関わらず、前記強調制御データ作成手段による指定によって、前記表示手段へのコンテンツのデータの配信前に定められる。ゆえに、前記表示システムは、前記コンテンツの内容および表示手段の状態以外の要因である外部要因に応じたコンテンツの強調表示が容易に可能である。したがって、前記表示システムは、元のコンテンツよりも、前記表示手段に表示されるコンテンツの表現力を向上させることができる。また前記表示システムは、配信元から配信されるコンテンツに係る配信元の意図を、配信先において確実に表現可能とすることができる。
また本発明によれば、前記表示システムにおいて、強調態様の指定に用いられる強調制御データは、表示すべきコンテンツの表示の強調態様の強弱を示す強調度を指定するための強調度データを含む。前記表示制御手段は、前記強調制御データの強調度データで指定された強調度に応じた強さで、前記表示手段にコンテンツを強調表示させる。
このように、本発明の表示システムは、コンテンツの強調態様の具体的な指標として、該コンテンツの強調表示の強弱を示す強調度を用いる。ゆえに、前記表示システムにおいて、コンテンツの内容および前記表示手段の状態以外の外部要因に応じた強さで、該コンテンツが強調表示される。これによって、前記表示システムは、コンテンツの内容だけでなく該コンテンツの強調表示の強弱を用いて、該コンテンツの重要度の高低の度合等で実現される外部要因を、より明確に表現することができる。したがって、前記表示システムは、元のコンテンツよりも、表示されるコンテンツの表現力をより向上させることができる。
さらに本発明によれば、本発明の表示システムにおいて、強調態様の指定に用いられる強調制御データは、表示すべきコンテンツのうちの強調表示すべき少なくとも一部分を指定するための強調部分データを含む。前記表示制御手段は、前記コンテンツの前記強調制御データで指定される部分が残余の部分よりも強調表示されるように、前記表示手段に前記コンテンツを表示させる。
このように、本発明の表示システムは、コンテンツの強調態様の具体的な指定として、該コンテンツの強調表示すべき部分の指定を用いる。ゆえに、前記表示システムは、単一のコンテンツ内部において、該コンテンツの内容および前記表示手段の状態以外の外部要因に応じて定められる部分だけを、局所的に強調表示させる。これによって、前記表示システムは、コンテンツの内容だけでなく該コンテンツ内部の局所的な強調表示を用いて、単一の該コンテンツ内部の局所的な重要度の違い等で実現される外部要因を、より明確に表現することができる。したがって、前記表示システムは、元のコンテンツよりも、表示されるコンテンツの表現力をより向上させることができる。また単一コンテンツに複数のコンテンツ要素が含まれる場合、全コンテンツ要素のうちの配信元が重要視する一部のコンテンツ要素だけが強調表示可能なので、前記表示システムの使い勝手がさらに向上する。
また本発明によれば、本発明の表示システムにおいて、強調態様の指定に用いられる強調制御データは、表示すべきコンテンツを示すデータに含まれる1以上のファイルのうちの強調表示すべき少なくとも1つを指定するための強調ファイルデータを含む。前記表示制御手段は、前記コンテンツ内の前記強調制御データで指定されるファイルが示す部分が強調表示されるように、前記表示手段に前記コンテンツを表示させる。
このように、本発明の表示システムは、コンテンツの具体的な強調態様の指定として、該コンテンツのデータに含まれる1以上のファイルのうちから強調表示すべき内容を含むファイルを指定する。ゆえに、前記表示システムは、コンテンツの内容だけでなくコンテンツの強調態様を用いて、複数のファイルの内容を含む単一の該コンテンツについてファイル単位の重要度の違い等で実現される外部要因を、より明確に表現することができる。したがって、前記表示システムは、元のコンテンツよりも、表示されるコンテンツの表現力をより向上させることができる。
さらに本発明によれば、本発明の表示システムは、前記表示手段が、表示素子と、光源と、表示素子制御部と、光源制御部とを含む。前記表示素子は、映像を目視表示可能に構成される。前記光源は、照明輝度が可変可能に構成される。前記表示素子制御部は、表示制御手段から与えられるコンテンツを前記表示素子に目視表示させる。前記光源制御部は、前記表示制御手段から与えられる強調制御データが指定する強調態様に応じた照明輝度で目視表示されるコンテンツを照明するように、前記光源を制御する。
このように、本発明の表示システムは、強調態様に応じて前記光源の照明輝度を変化させるので、目視表示されるコンテンツの視認輝度を強調態様に応じて変化させることができる。この結果、前記表示システムは、配信先でコンテンツを目視確認する顧客に対して、コンテンツの重要度等の外部要因を視覚的に強く訴えることができる。これによって、前記表示システムは、元のコンテンツよりも、表示されるコンテンツの表現力をより向上させることができる。特に、デジタルサイネージに本発明の表示システムが利用される際に、外部要因となるコンテンツの配信元の意図を配信先の視覚に強く訴えることができるため、コンテンツの広告効果がより向上する。
また本発明によれば、本発明の表示システムにおいて、前記表示手段は、表示すべきコンテンツを解析して前記コンテンツの映像の明度に応じた照明輝度を求めるコンテンツ解析部をさらに含む。前記光源制御部は、前記コンテンツの映像の明度に応じた照明輝度に前記強調態様に応じた照明輝度が加算された和である照明輝度で、前記光源に前記コンテンツを照明させる。
これによって、本発明の表示システムは、コンテンツの内容に基づく光源制御であるローカルディミングと、前述した配信元の強調意図等の外部要因に基づく光源制御とを、併用させることができる。ゆえに、前記表示システムにおいて、ローカルディミングに起因する表示能力の向上および省電力化と強調表示を用いる外部要因の表現との両方が実現される。したがって、前記表示システムの使い勝手がさらに向上する。
さらに本発明によれば、本発明の表示システムにおいて、前記表示手段は、コンテンツの明度に応じた照明輝度に前記強調態様に応じた照明輝度を加算するか否かを指定する光源制御法指定部をさらに含む。前記光源制御部は、前記光源制御法指定部によって輝度の加算が指定される場合だけ、前記コンテンツの明度に応じた照明輝度と前記強調態様に応じた照明輝度との和である照明輝度で、前記光源にコンテンツを照明させる。
これによって、本発明の表示システムは、ローカルディミングと外部要因に基づく光源制御との併用を適時選択することができるので、前記表示システムの使い勝手がさらに向上する。また、両者の併用の指定を表示手段側で行うことによって、コンテンツの表示手法に配信先の意図を含めることができるため、前記表示システムの使い勝手がさらに向上する。
また本発明によれば、前述の表示システムを含む本発明の配信システムは、前述の強調制御データ作成手段と配信手段とを含む配信元装置、ならびに受信手段と前述の表示制御手段および表示手段とを含む配信先装置を備える。
前記配信元装置の前記強調制御データ作成手段は、表示すべきコンテンツの表示を強調する強調態様を指定するための前述の強調制御データを作成して、コンテンツのデータに付随させる。前記配信元装置の前記配信手段は、前記強調制御データが付随する前記コンテンツのデータを配信する。前記配信先装置の前記受信手段は、前記配信元装置から配信される前記コンテンツのデータおよび前記強調制御データを受信する。前記配信先装置の前記表示制御手段は、受信された前記コンテンツのデータおよび前記強調制御データに基づき、前記強調制御データで指定される強調態様に応じて、前記配信先装置の前記表示手段に前記コンテンツを強調表示させる。
このように、本発明の配信システムにおいて、前記配信先装置の前記表示手段の状態およびコンテンツの内容に関わらず、該コンテンツの配信前に、該コンテンツの強調態様を前記配信元装置側で指定することができる。ゆえに、前記配信システムは、配信されるコンテンツに係る配信元の意図等の外部要因に応じたコンテンツの強調表示が容易に可能である。ゆえに、前記配信システムは、元のコンテンツよりも、表示される該コンテンツの表現力を向上させることができる。特に、デジタルサイネージとして本発明の配信システムが利用される際に、コンテンツの配信元の意図を前記配信先装置において明確に表現することができるため、コンテンツの広告効果が向上する。
また、本発明の配信システムにおいて、コンテンツの強調態様は、強調制御データの形態でコンテンツのデータに付随されることによって、配信先に伝達される。ゆえに、前記配信システムにおいて、強調態様の指定時にコンテンツのデータの書換えを伴わないので、単一コンテンツの強調態様を随時かつ容易に変更可能である。ゆえに、前記配信システムの使い勝手が従来よりも向上する。
本発明の一実施形態である表示システム11を含む配信システム12の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態である表示システム11を含む配信システム12の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態である表示システム11を含む配信システム12の構成を示すブロック図である。 配信システム12における基本的な処理の流れを示す模式図である。 配信システム12において、コンテンツ作成装置である配信元装置16の制御部31における新規コンテンツの作成処理を説明するためのフローチャートである。 配信システム12において、配信先装置17のコンテンツ処理装置40の制御部41の制御処理を説明するためのフローチャートである。 配信システム12において、配信先装置17の表示装置15の制御部51の制御処理を説明するためのフローチャートである。 ローカルディミングを行う従来技術の表示装置に表示されるコンテンツの風景映像1を示す模式図である。 特許文献1の液晶表示装置に表示されるコンテンツの映像を示す模式図である。
図1A〜図1Cは、本発明の一実施形態である表示システム11を含む配信システム12の構成を示すブロック図である。図1Aは、配信システム12の構成を示すブロック図である。図1Bは、記憶部32に記憶される情報の一例を示す図である。図1Cは、記憶部42に記憶される情報の一例を示す図である。表示システム11は、概略的には、コンテンツを後述の表示装置15に表示させるためのシステムである。また配信システム12は、概略的には、配信元から配信されるコンテンツを配信先の表示装置15に表示させるためのシステムである。表示システム11および配信システム12は、たとえば、デジタルサイネージ(Digital Signage:電子黒板)において用いられる。
本明細書において、コンテンツ(Contents:情報内容)は、1以上のコンテンツ要素が組合わされて構成される。コンテンツ要素は、たとえば、文字、図形、色彩、音声、動作および映像を、少なくとも1つ含む。またコンテンツは、コンテンツ要素の1以上の組合わせに係る情報をコンピュータを介して配信するためのプログラムの形で配信されることもある。コンテンツを示すデータであるコンテンツのデータ61は、1以上のコンテンツ要素の組合わせをデータ化したものであり、前述のプログラムを含む場合も有る。また本明細書において、映像は、動画および静止画の両方の概念を含む。映像には、音声等が付随していてもよい。また、映像は、2次元映像に限らず3次元映像の概念も含む。
また本明細書において、デジタルサイネージとは、広告のための映像等を含むコンテンツを表示装置15を用いて表示することによって、該広告を顧客に提示する広告媒体技術である。デジタルサイネージにおいて、基本的には、前記広告のための映像等を含むコンテンツは、配信元から1以上の配信先に送信され、各配信先の表示装置15を用いて表示される。
表示システム11は、強調制御データ作成部13、表示制御部14、および表示装置15を最低限含む。表示システム11において、強調制御データ作成部13は、表示すべきコンテンツの表示を強調する強調態様を指定するための強調制御データ62を作成して、該表示すべきコンテンツのデータ61に付随させる。表示装置15は、コンテンツを表示するための装置である。表示制御部14は、強調制御データ62が付随するコンテンツのデータ61が与えられると、表示装置15に前記コンテンツを強調制御データ62で指定される強調態様に応じて強調表示させる。
このように、表示システム11において、表示装置15に表示されるコンテンツの強調態様は、コンテンツの内容および表示装置15の状態に関わらず、強調制御データ作成部13による指定によって事前に定められる。かつ、表示制御部14および表示装置15へのコンテンツデータの供給に先立って、強調制御データ62が作成されてコンテンツデータに付随される。ゆえに、表示システム11は、外部要因に応じたコンテンツの強調表示が容易に可能である。したがって、表示システム11は、表示するコンテンツの表現力を、元のコンテンツよりも向上させることができる。
表示システム11において、コンテンツの強調態様の指定に係る外部要因とは、前記コンテンツの内容および表示装置15の状態以外の要因である。前記外部要因は、たとえば、表示時点での前記コンテンツの重要性を含む該コンテンツの配信元の意図で実現される。たとえば、強調態様がコンテンツの重要性に応じて指定される場合、表示システム11は、コンテンツの内容だけでなく該コンテンツの強調態様によって、該コンテンツの重要性を表すことができる。これによって、表示システム11は、表示されるコンテンツの表現力を、元のコンテンツよりも向上させることができる。
また、表示システム11は、コンテンツの強調態様の指定のために、該コンテンツのデータ61自体を書換えるのではなく、該コンテンツのデータ61に強調制御データ62を付随させている。表示システム11においては、強調態様指定時にコンテンツのデータ61の書換えを伴わないので、単一コンテンツの強調態様指定の追加および変更が容易である。たとえば、表示システム11は、単一コンテンツを複数回表示する際に強調態様を随時変更する運用を、容易に実行可能である。ゆえに、表示システム11の使い勝手が従来技術よりも向上する。
表示システム11を含む配信システム12は、少なくとも、配信元装置16と配信先装置17とを含む。配信元装置16は、少なくとも、前述の強調制御データ作成部13と配信部18とを含む。配信先装置17は、少なくとも、受信部19と前述の表示制御部14および表示装置15とを含む。たとえば、コンテンツの配信元が配信元装置16を利用し、コンテンツの配信先に配信先装置17が設置されて、配信元から配信元装置16を用いて配信されたコンテンツが、配信先装置17によって配信先の顧客に提示される。
配信システム12において、配信元装置16の強調制御データ作成部13は、表示すべきコンテンツの表示を強調する強調態様を指定するための前述の強調制御データ62を作成して、コンテンツのデータ61に付随させる。配信元装置16の配信部18は、強調制御データ62が付随するコンテンツのデータ61を配信する。配信先装置17の受信部19は、配信元装置16から配信されるコンテンツのデータ61および強調制御データ62を受信する。配信先装置17の表示制御部14は、受信されたコンテンツのデータ61および強調制御データ62に基づき、前記コンテンツを、強調制御データ62で指定される強調態様に応じて、配信先装置17の表示装置15に強調表示させる。
ゆえに、配信システム12において、配信先装置17の表示装置15の状態およびコンテンツの内容に関わらず、前記コンテンツの強調態様を該コンテンツの表示前に配信元が指定することができる。これによって、配信システム12は、配信元が望む通りのコンテンツの強調表示を、配信先において容易に行わせることができる。
この結果、配信システム12は、配信されるコンテンツに係る配信元の意図を、配信先の顧客に確実に伝達可能である。たとえば、配信システム12において、配信元装置16を用いるコンテンツの配信元は、配信されるコンテンツの重要性を、該コンテンツの内容だけでなく、該コンテンツの強調態様を用いて、該コンテンツの配信先に伝えることができる。ゆえに、配信システム12は、配信先で表示されるコンテンツの表現力を、元のコンテンツよりも向上させることができる。特に、デジタルサイネージとして配信システム12が利用される際に、コンテンツの配信元の意図を容易かつ確実に配信先に示すことができるため、コンテンツの広告効果が向上する。
また、配信システム12において、コンテンツの強調態様は、強調制御データ62の形態でコンテンツのデータ61に付随されることによって、配信先に伝達される。ゆえに、表示システム11において、強調態様の指定時にコンテンツデータを書換えていないので、単一コンテンツの強調態様を随時かつ容易に変更可能である。ゆえに、配信システム12の使い勝手が従来よりも向上する。
表示システム11および配信システム12において、コンテンツの強調態様の変化は、たとえば、強調の有無だけを示す2段階の変化であっても良く、3段階以上の離散的な変化であっても良く、度合を指標とする連続的な変化であってもよい。具体例としては、コンテンツの強調態様の変化は、該コンテンツ内の映像の明度また彩度の高低、該コンテンツ内の音声の音量の大小、該コンテンツ内の映像の表示サイズの大小、あるいはコンテンツ内の映像への光源22の照明輝度の高低で実現される。また前記強調態様の変化は、前記コンテンツ内の映像への網掛けの有無で実現されても良く、該コンテンツ内の映像の2次元と3次元の切換えで実現されてもよい。さらには、前記強調態様の変化は、2以上の様態指標の組合わせで表されてもよい。
表示システム11および配信システム12において、強調態様の指定に用いられる強調制御データ62は、好ましくは、表示すべきコンテンツの表示の強調態様の強弱を示す強調度を指定するための強調度データを含む。表示制御部14は、強調制御データ62の強調度データで指定された強調度に応じた強さで、表示装置15にコンテンツを強調表示させる。
このように、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの強調態様の具体的な指標として、該コンテンツの強調表示の強弱を示す強調度を用いる。ゆえに表示システム11および配信システム12は、前記コンテンツの強調表示の有無だけでなく該強調表示の強弱を、コンテンツの配信先ではなくコンテンツの配信元において指定することができる。ゆえに、表示システム11および配信システム12は、配信元が望む強さでコンテンツを強調表示する。
これによって、表示システム11は、コンテンツの内容だけでなくコンテンツの強調表示の強弱を用いて、コンテンツの重要度の高低の度合等の外部要因を表現することができる。さらに配信システム12は、コンテンツの内容だけでなくコンテンツの強調表示の強弱を用いて、配信元の意図を配信先により明確に伝達することができる。以上の結果、表示システム11および配信システム12は、元のコンテンツよりも、配信先で表示されるコンテンツの表現力をより向上させることができる。
表示システム11および配信システム12において、具体的には、たとえば、表示の強調度が高くなるほど強調表示が強くなり、低くなるほど強調表示が弱くなる。たとえば、強調制御データ62が付随しないコンテンツが表示装置15に表示される状態を基準状態として、前記基準状態の強調度よりも高い強調度が指定されるコンテンツは、前記基準状態のコンテンツよりも相対的に強く強調表示される。または、前記基準状態の強調度よりも低い強調度が指定されるコンテンツは、前記基準状態のコンテンツよりも相対的に弱く強調表示される。
コンテンツの強調度は、たとえば、3段階以上の離散的な変化であっても良く、連続的な変化であってもよい。具体例としては、コンテンツの強調度は、コンテンツ要素の既存のパラメータから独立した指標値を新規設定して用いても良く、コンテンツ要素の既存のパラメータを利用してもよい。コンテンツの強調度として利用可能なパラメータとしては、たとえば、映像の明度または彩度、映像の表示サイズ、音声の音量、あるいは映像への光源22の照明輝度が選ばれる。またコンテンツの強調度は、勿論、前述したコンテンツの強調度として利用可能な2種類以上のパラメータが組合されていてもよい。
また、強調度が独立した指標値で表される場合、コンテンツ要素の既存のパラメータの中で前記強調度に応じて変化させるべき複数のパラメータのうちのいずれを実際に変化させるかは、配信先装置17側で定められてもよい。この場合、配信元から指定される強調度の表現手法を配信先が選ぶことができるため、表示システム11および配信システム12の使い勝手がさらに向上する。
表示システム11および配信システム12において、強調態様の指定に用いられる強調制御データ62は、また好ましくは、表示すべきコンテンツのうちの強調表示すべき少なくとも一部分を指定するための強調部分データを含む。この場合、表示制御部14は、前記コンテンツの強調制御データ62で指定される部分が残余の部分よりも強調表示されるように、表示装置15に前記コンテンツを表示させる。
このように、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの強調態様として、該コンテンツの強調表示すべき部分を指定する。ゆえに表示システム11および配信システム12は、前記コンテンツ全体の強調表示の有無だけでなく該強調表示すべき部分の位置を、コンテンツの配信先ではなくコンテンツの配信元において指定することができる。ゆえに、表示システム11および配信システム12は、コンテンツ内の配信元が望む部分だけを局所的に強調表示させる。
これによって、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの内容だけでなくコンテンツ内部の局所的な強調表示を用いて、単一コンテンツ内部の局所的な重要度の高低等の外部要因を、より明確に表現することができる。さらに配信システム12は、コンテンツの内容だけでなくコンテンツ内部の局所的な強調表示を用いて、配信先に配信元の意図をより明確に伝達することができる。以上の結果、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの表現力をより向上させることができる。また単一コンテンツに複数のコンテンツ要素が含まれる場合、全コンテンツ要素のうちの配信元が重要視するコンテンツ要素だけが強調表示可能なので、表示システム11および配信システム12の使い勝手がより向上する。
表示システム11および配信システム12において、具体的には、たとえば、単一コンテンツ内部の指定された部分は、指定された部分以外の残余の部分よりも相対的に強調される。この場合、表示システム11および配信システム12は、強調表示が指定される部分の強調態様を、残余の部分の強調態様よりも相対的に高くする。たとえば、強調制御データが付随しないコンテンツが表示装置15に表示される状態を基準状態とすると、該コンテンツ内の強調表示が指定される部分は、前記基準状態よりも相対的に強く強調表示される。逆に、前記コンテンツ内の残余部分が、前記基準状態より強調態様が弱くなるように表示されてもよい。
表示システム11および配信システム12において、さらにまた好ましくは、強調態様の指定に用いられる強調制御データ62は、表示すべきコンテンツのうちの強調表示すべき少なくとも一部分を指定するための強調部分データと、該コンテンツ内の指定される部分の表示の強調態様の強弱をそれぞれ示す強調度を指定するための強調度データとの両方を含む。この場合、表示制御部14は、前記コンテンツの強調制御データ62で指定される部分が強調度データで指定される強調度に応じて強調表示されるように、前記表示装置15に前記コンテンツを表示させる。
このように、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの強調態様として、該コンテンツの強調表示すべき部分と指定部分との強調度の両方を指定する。ゆえに、表示システム11および配信システム12は、コンテンツ内の配信元が望む部分を配信元が望む重要度に応じた強さで局所的に強調表示させる。ゆえに、表示システム11は、コンテンツの内容だけでなくコンテンツの強調態様を用いて、単一コンテンツ内部の局所的な重要度の度合等の外部要因をより明確に表現することができる。また、配信システム12は、コンテンツの内容だけでなくコンテンツの強調態様を用いて、配信先に配信元の意図をさらに明確に伝達することができる。
以上の結果、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの表現力をさらに向上させることができる。特に、単一コンテンツに重要度の異なる3以上のコンテンツ要素が含まれる場合、各コンテンツ要素の重要度に応じた強さでの各コンテンツの強調表示が可能なので、表示システム11および配信システム12の使い勝手がさらに向上する。
上述の表示システム11および配信システム12において、単一コンテンツ内の強調表示すべき部分は、コンテンツ全体であってもコンテンツの一部分であってもよい。また単一コンテンツ内に強調部分が2以上有る場合、残余部分の強調度よりも全ての強調部分の強調度のほうが高くなるように、各部分の強調度が設定される。また単一コンテンツ内に強調部分が2以上有る場合、強調部分同士の強調度が相互に異なっていてもよい。これによって、コンテンツの表現力がさらに向上するため、デジタルサイネージ利用時の広告効果がさらに向上する。特に、単一コンテンツに複数のコンテンツ要素が含まれる場合、コンテンツの表現力をより向上させることができる。
また、本実施形態の表示システム11および配信システム12は、コンテンツのデータ61を書換えることなく強調制御データ62の付随によってコンテンツの強調様態が指定されるので、強調様態の変更が容易である。ゆえに表示システム11および配信システム12は、単一のコンテンツに対して強調度および強調部分の少なくとも一方を随時変更して表示させることが可能である。この結果、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの表現力をさらに向上させることができる。
表示システム11および配信システム12において、さらにまた好ましくは、強調態様の指定に用いられる強調制御データ62は、表示すべきコンテンツを示すデータに含まれる1以上のファイル64のうちの強調表示すべき少なくとも1つを指定するための強調ファイルデータを含む。この場合、表示制御部14は、前記コンテンツ内の前記強調ファイルデータで指定されるファイル64が示す部分が強調表示されるように、前記表示装置15に前記コンテンツを表示させる。
このように、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの具体的な強調態様の指定として、該コンテンツのデータ61に含まれる1以上のファイル64のうちから強調表示すべき内容を含むファイル64を指定する。ゆえに、表示システム11および配信システム12は、コンテンツ内の配信元が望むファイル64に相当する部分を強調表示させる。
これによって、表示システム11は、コンテンツの内容だけでなくコンテンツの強調態様を用いて、複数のファイル64の内容を含む単一コンテンツのファイル64単位の重要度の違い等の外部要因を、より明確に表現することができる。また、配信システム12は、コンテンツの内容だけでなくコンテンツの強調態様を用いて、配信元の意図を配信先に明確に伝達することができる。
以上の結果、表示システム11および配信システム12は、元のコンテンツよりも、表示されるコンテンツの表現力をより向上させることができる。たとえば、単一コンテンツのデータ61内に音声のファイル64と映像のファイル64が含まれる場合、片方のファイル64だけに強調表示を指定可能である。
表示システム11および配信システム12において、好ましくは、表示装置15が、コンテンツを目視表示させる。単一コンテンツ内に複数のコンテンツ要素が含まれる場合、表示装置15は、少なくとも1つのコンテンツ要素を目視表示させる。コンテンツが目視表示される構成の表示システム11および配信システム12において、強調態様を示す指標として、表示装置15内の光源22の照明輝度が用いられる。
光源22の照明輝度を強調態様の指標とする表示システム11および配信システム12において、表示装置15は、表示素子21と、光源22と、表示素子制御部23と、光源制御部24とを含む。表示素子21は、映像を目視表示可能に構成される。光源22は、照明輝度が可変可能に構成される。表示素子制御部23は、表示制御部14から与えられるコンテンツを表示素子21に目視表示させる。光源制御部24は、目視表示されるコンテンツを、表示制御部14から与えられる強調制御データ62が指定する強調態様に応じた照明輝度で照明するように、光源22を制御する。
目視表示中のコンテンツの視認輝度は、目視表示されたコンテンツ自体に設定される明度および光源22の照明輝度に応じた輝度になる。視認輝度とは、目視表示中のコンテンツが顧客に視認される際に、顧客が感じるコンテンツの輝度である。照明輝度が所定値ならば、コンテンツの明度が高いほど視認輝度が高くなる。コンテンツの明度が所定値ならば、照明輝度が高いほど視認輝度も高くなる。
このように、表示システム11および配信システム12は、強調態様に応じて光源22の照明輝度を変化させるので、目視表示されるコンテンツの視認輝度を強調態様に応じて変化させることができる。この結果、表示システム11および配信システム12は、配信先でコンテンツを目視確認する顧客の視覚に対して、該コンテンツの重要度等の外部要因を視覚的に強く訴えることができる。これによって、表示システム11および配信システム12は、元のコンテンツの表現力よりも、表示装置15に表示される該コンテンツの表現力をより向上させることができる。特に、デジタルサイネージとして表示システム11および配信システム12が利用される際に、コンテンツの配信元の意図を容易かつ確実に配信先の視覚に訴えることができるため、従来技術よりも該コンテンツの広告効果がより向上する。
強調制御データ62がコンテンツの強調度を指定する場合、好ましくは、表示システム11および配信システム12は、強調度の高低に応じて、光源22の照明輝度を高低させる。たとえば、強調制御データ62が付随しないコンテンツが表示装置15に表示される状態の光源22の照明輝度を基準状態として、前記基準状態の強調度よりも高い強調度が指定されるコンテンツの表示時に、前記基準状態の光源22の照明輝度よりも該コンテンツが表示される状態の光源22の照明輝度が高くなるように、光源22が制御される。
これによって、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの重要度の度合を視覚的に判り易く表現することができる。たとえば、強調度が強いほど光源22の照明輝度が高くなるように光源22が制御される場合、強調度が強いほどコンテンツの視認輝度が高くなるので、強調度が高いほど顧客の目に留まりやすくなる。また前述の場合、強調度が高いほど、顧客が遠くからコンテンツを視認し易くなる。したがって、表示システム11および配信システム12は、デジタルサイネージの効果を視覚的により向上させることができる。ゆえに、表示システム11および配信システム12の使い勝手がより向上する。
また、表示システム11および配信システム12において、光源22は、目視表示されるコンテンツに対して、照明輝度を局所的に変更可能に照明する構成であってもよい。光源22が前述の構成であるならば、好ましくは、表示システム11および配信システム12は、強調制御データ62がコンテンツの強調部分を指定する場合、目視表示されるコンテンツの指定部分に対する照明輝度と残余部分に対応する照明輝度とを相対的に異ならせる。
たとえば、表示システム11および配信システム12は、強調表示の指定部分に対する光源22の照明輝度を残余部分の光源22の照明輝度よりも相対的に高くする。詳しくは、前記コンテンツ表示時の光源22の標準的な照明輝度よりも前記指定部分に対する光源22の照明輝度を高くする。または、前記コンテンツ表示時の光源22の標準的な照明輝度よりも前記残余部分の光源22の照明輝度を低くする。さらにまたは、この他の手法を用いて、前記強調表示が指定された部分と前記残余部分との間で光源22の照明輝度に相対的な差を付ければよい。
これによって、表示システム11および配信システム12は、単一コンテンツ内の重要部分を視覚的に判り易く表現することができる。たとえば、コンテンツの指定部分に対する照明輝度が残余部分に対応する照明輝度よりも相対的に高くなるように光源22が制御される場合、前記残余部分よりも前記指定部分のほうが視認輝度が高くなるので、前記残余部分よりも前記指定部分のほうが顧客の目に留まりやすくなり、かつ、より遠くから前記指定部分を視認し易くなる。したがって、表示システム11および配信システム12は、デジタルサイネージの効果を視覚的により向上させることができる。ゆえに、表示システム11および配信システム12の使い勝手がより向上する。
また、強調表示の指定部分に対する照明輝度が残余部分に対する照明輝度よりも高くなるように光源22が制御される場合、照明輝度が相対的に高くなる部分がコンテンツ全体のうちの一部分に限定される。これによって、光源22の消費電力の増加が抑制される。特に、強調表示の指定部分以外の残余部分に対する照明輝度がコンテンツ表示時の標準的な照明輝度よりも低くなるように光源22が制御される構成であれば、コンテンツ全体が前記標準的な照明輝度で照明される構成よりも、光源22の消費電力が減少する。この結果、表示システム11および配信システム12は、デジタルサイネージの広告効果の向上と光源22の消費電力増加の抑制とを両立させることができる。
光源22が照明輝度を局所的に変更可能に照明する構成である場合、たとえば、光源22は、照明輝度が個々に変更可能な複数の照明素子の集合体で実現される。この場合、光源22の複数の前記照明素子と表示素子21に目視表示される映像が分割された複数の部分とが、1対1で予め対応付けられている。前記各照明素子は、前記映像内の分割された複数の部分のうちの自己に対応付けられる一部分を、それぞれ照明する。この場合、光源制御部24は、個々の前記照明素子毎に、照明輝度を指示する。光源22は、光源制御部24からの指示に応答し、照明輝度を局所的に変更しつつ、表示中のコンテンツを照明する。
光源22が複数の照明素子の集合体で実現される場合、単一の照明素子は、たとえば、白色光を発する照明素子で実現されてもよく、赤緑青の各単色光を輝度可変可能にそれぞれ発する照明素子の組合わせで実現されてもよい。前記照明素子は、好ましくは、発光ダイオードで実現される。また前記各照明素子は、共通の光源22からの光を光量可変に導光する導光路で実現されてもよい。
さらにまた、強調制御データ62がコンテンツの強調度および強調部分の両方を指定する場合、表示システム11および配信システム12は、好ましくは、目視表示されるコンテンツの強調部分に対応する光源22の照明輝度を強調度の高低に応じて高低させる。これによって、表示システム11および配信システム12は、単一コンテンツ内の局所的な重要度の度合等の外部要因を、視覚的にさらに判り易く表現することができる。
表示システム11および配信システム12は、たとえば、強調度が強い部分ほど光源22の照明輝度が高くなるように光源22が制御される場合、強調度が高い部分ほどコンテンツが顧客の目に留まり易くなり、顧客が遠くからコンテンツを視認し易くなる。したがって、表示システム11および配信システム12は、デジタルサイネージの効果を視覚的にさらに向上させることができる。ゆえに、表示システム11および配信システム12の使い勝手がさらに向上する。
また、表示システム11および配信システム12において、表示装置15は、好ましくは、強調態様の指定に基づく光源制御に加えて、ローカルディミングに基づく光源制御を併用する。ローカルディミングは、表示すべきコンテンツの映像の局所的な明度の高低に応じて光源22の照明輝度を局所的に高低させる技術であり、コントラストの向上および消費電力の削減を図ることができる。たとえば、表示装置15において、コンテンツの映像内の明度が相対的に低い部分に対する照明輝度よりも、該コンテンツの映像内の明度が相対的に高い部分の照明輝度が高くなるように、光源22が制御される。
表示システム11および配信システム12において、ローカルディミングの併用のために、表示装置15は、コンテンツ解析部26をさらに含む。コンテンツ解析部26は、表示すべきコンテンツを解析して、前記コンテンツの映像の明度に応じた光源22の照明輝度を求める。この場合、光源制御部24は、前記コンテンツの映像の明度に応じた照明輝度に前記強調態様に応じた照明輝度が加算された和である照明輝度で、光源22に前記コンテンツを照明させる。
これによって、表示システム11および配信システム12は、コンテンツの内容に基づく光源制御であるローカルディミングと、前述した配信元の強調意図に基づく光源制御とを、両立させることができる。これによって、ローカルディミングによる表示能力の向上および省電力化と強調表示によるコンテンツの重要度の表現とを両立させることができるため、表示システム11の使い勝手がさらに向上する。
さらにまた、表示システム11および配信システム12において、ローカルディミングに基づく光源制御と強調態様の指定に基づく光源制御とが併用される場合、さらに好ましくは、表示装置15が、両者の光源制御の併用の有無が指定可能に構成される。このために、表示装置15は、光源制御法指定部27をさらに含む。
光源制御法指定部27は、表示すべきコンテンツの明度に応じた照明輝度に前記強調態様に応じた照明輝度を加算するか否かを指定する。光源制御部24は、光源制御法指定部27によって照明輝度の加算が指定される場合だけ、前記コンテンツの明度に応じた照明輝度と前記強調態様に応じた照明輝度との和である照明輝度で、光源22にコンテンツを照明させる。また光源制御部24は、照明輝度の加算が指定されない場合は、たとえば、前記コンテンツの明度に応じた照明輝度で、光源22にコンテンツを照明させる。
これによって、表示システム11および配信システム12は、ローカルディミングと配信元の強調意図に基づく光源制御との併用を、適時選択することができるので、使い勝手がさらに向上する。また、両者の併用の指定を表示装置15側で行うことによって、コンテンツの表示手法に配信先の意図を含めることができるため、表示システム11および配信システム12の使い勝手がさらに向上する。
図1A〜図1Cを参照して、本実施形態の配信システム12の詳細な構成を以下に説明する。配信システム12において、配信先装置17が単一および複数のどちらでも良く、各配信先装置17内の表示装置15が単一および複数のどちらでもよい。同様に、表示システム11において、表示装置15は単一および複数のどちらでもよい。
図1Aにおいて、配信システム12の配信元装置16は、たとえば、コンテンツを作成して配信するコンテンツ作成装置に相当する。配信元装置16は、制御部31と記憶部32と操作部33と配信部18とを含むコンピュータで実現される。配信元装置16の制御部31は、配信用コンテンツ作成部34と強調制御データ作成部13とスケジュール作成部35とを機能的に含む。
また図1Aにおいて、配信システム12の配信先装置17は、たとえば、コンテンツ処理装置40と表示装置15とを含む。コンテンツ処理装置40は、制御部41と記憶部42と受信部19とを含むコンピュータまたはコントローラで実現される。コンテンツ処理装置40の制御部41は、スケジュール判断部43と表示制御部14とを機能として含む。表示制御部14は、輝度信号送出部45とコンテンツ描画部44とを機能として含む。表示装置15は、表示素子21と光源22と制御部51と操作部52とリモートコントロール(以下「リモコン」という)受光部53とを含む。表示装置15の制御部51は、表示素子制御部23と光源制御部24とコンテンツ解析部26と光源制御法指定部27と輝度信号受信部54と輝度記憶部55とを機能として含む。
配信元装置16の記憶部32は、コンテンツ要素を示す1以上のファイル64を予め記憶する。図1Bの例では、前記コンテンツ要素は、静止画および動画の少なくとも一方を含む。
配信用コンテンツ作成部34は、配信元装置16から配信先装置17に配信すべきコンテンツのデータ61を作成する。具体的には、配信用コンテンツ作成部34は、記憶部32に記憶されるコンテンツ要素のファイル64を参照し、かつ操作部33から与えられる操作者の指示に応答して、1以上のコンテンツ要素のファイル64を含むコンテンツのデータ61を作成する。操作部33は、たとえばキーボードやマウスなどによって構成される。図1Bの例では、コンテンツのデータ61は、目視表示されるコンテンツ全体を示す映像において背景として用いられるコンテンツ要素のファイル64を特定するためのデータ、背景に重ねて目視表示される1以上の表示枠の位置およびサイズを指定するためのデータ、および各表示枠に表示すべきコンテンツ要素のファイル64を特定するためのデータを含む。
強調制御データ作成部13は、配信用コンテンツ作成部34で作成されたコンテンツのデータ61に基づき、該コンテンツの強調態様を指定して、強調制御データ62を作成する。図1Bの例では、目視表示されるコンテンツに含まれる背景および1以上の表示枠に対し、個別に照明輝度が設定される。
スケジュール作成部35は、配信用コンテンツ作成部34で作成されたコンテンツのデータ61および強調制御データ作成部13で作成された強調制御データ62に基づき、作成されたコンテンツを配信先装置17で表示すべきスケジュールを指定して、表示スケジュールを示すスケジュールデータ63を作成する。図1Bの例では、スケジュールデータ63は、コンテンツの表示開始日時とコンテンツの表示終了日時とを含む。
作成された1以上のコンテンツのデータ61と、各コンテンツのデータ61に付随する強調制御データ62およびスケジュールデータ63とは、相互に関連付けられて、配信元装置16の記憶部32に記憶される。コンテンツのデータ61と強調制御データ62とスケジュールデータ63とは、相互に関連付けられつつ、配信元装置16の配信部18から配信されて配信先装置17の受信部19に受信される。受信部19が受信したコンテンツのデータ61と強調制御データ62とスケジュールデータ63とは、相互に関連付けられた状態で、たとえば、図1Cに示すように、コンテンツ処理装置40の記憶部42に記憶される。またコンテンツ処理装置40の記憶部42は、図1Cに示すように、配信元装置16から配信部18および受信部19を介して与えられるコンテンツ要素のファイル64も記憶する。
配信部18と受信部19との間でのデータ送受信は、無線通信および有線通信のどちらであってもよい。また前記データ送受信は、配信部18と受信部19との間に通信網を介した通信であってもよく、配信部18と受信部19との直接通信であってもよい。またたとえば、前記データ送受信は、配信部18がデータを記憶媒体に記憶させ、記憶済みの前記記憶媒体を受信部19に読取らせることによって、行われてもよい。前記データ送受信は、これらの他の通信手法であってもよい。
コンテンツ処理装置40において、スケジュール判断部43は、コンテンツのデータ61に付随するスケジュールデータ63に基づき、与えられている全てのコンテンツのデータ61のうちのどのコンテンツをどのタイミングで表示装置15に表示させるのかを、表示制御部14に対して指示する。
表示制御部14のコンテンツ描画部44は、スケジュール判断部43から指示される最新の被処理コンテンツの指示に基づき、コンテンツ処理装置40の記憶部42内の該最新の被処理コンテンツのデータ61およびコンテンツ要素のファイル64を参照して、コンテンツを表示装置15に描画させるための映像信号を作成する。作成された映像信号は、表示装置15の表示素子制御部23に与えられる。コンテンツの映像信号は、たとえば、コンテンツの背景を描画する為の背景信号と、コンテンツの1以上の表示枠および表示枠内に表示すべきコンテンツ要素の映像を描画するための要素信号とを含む。
表示制御部14の輝度信号送出部45は、スケジュール判断部43から指示される最新の被処理コンテンツの指示に基づき、コンテンツ処理装置40の記憶部42内の該最新の被処理コンテンツのデータ61に付随する強調制御データ62を参照して、該被処理コンテンツの強調様態に応じた輝度信号を作成する。前記被処理コンテンツの強調様態に応じた輝度信号は、該被処理コンテンツの強調態様に応じた照明輝度で映像を照明するように、バックライトである光源22を制御するための信号である。
作成された輝度信号は、表示装置15の輝度信号受信部54を介して、表示装置15の光源制御部24に与えられる。コンテンツの強調様態に応じた輝度信号は、たとえば、照明輝度を局所的に変更可能な光源22に対し、輝度変化の基本単位毎の照明輝度の値を示す。たとえば、強調様態に応じた輝度信号がRS232C(Recommended Standard 232 version C)等の規格に基づくコマンドを含み、輝度信号受信部54がRS232C等の規格に適合した入出力ポートで実現される。また、輝度記憶部55は、受信された輝度信号を一時記憶するためのメモリである。
表示装置15の表示素子制御部23は、表示制御部14からのコンテンツの映像信号に応答し、映像信号が示す映像を表示素子21に目視表示させる。また前記コンテンツの映像信号は、表示素子制御部23からコンテンツ解析部26に与えられる。表示素子21は、たとえば、液晶表示素子で実現される。
コンテンツ解析部26は、ローカルディミングに基づく光源制御のために、与えられたコンテンツの映像信号を解析して、該コンテンツの明度に応じた輝度信号を作成する。前記コンテンツの明度に応じた輝度信号は、該コンテンツの明度に応じた照明輝度で映像を照明するように光源22を制御するための信号である。前記コンテンツの明度に応じた輝度信号は、表示装置15の光源制御部24に与えられる。
表示装置15の操作部52は、たとえば、リモコン装置で実現される。リモコン装置である操作部52を用いた配信先側からの指示は、リモコン受光部53を介して表示装置15の制御部51に与えられる。勿論、操作部52は、表示装置15の本体に備えられる操作ボタンで実現されてもよい。表示装置15の操作部52を用いる操作は、またたとえば、OSD(On-Screen Display)メニューを用いた操作手法であってもよい。
光源制御法指定部27は、表示装置15の操作部52からの指示に応答して、前記明度に応じた輝度信号と前記強調様態に応じた輝度信号との加算の有無を指定する。すなわち、コンテンツのデータ61に付随する強調制御データ62が示す強調様態に基づく光源制御といわゆるローカルディミングに基づく光源制御とを併用するか否かが選択される。
光源制御部24は、光源制御法指定部27からの指定に基づき、前記明度に応じた輝度信号および前記強調様態に応じた輝度信号の少なくとも一方に基づいて、表示素子21に目視表示中のコンテンツの映像を光源22に照明させる。たとえば、光源22が照明輝度が個々に変更可能な複数の照明素子の集合体であれば、光源制御部24は、個々の照明素子毎に、照明輝度を指示する。光源22は、光源制御部24からの指示に応答し、照明輝度を局所的に変更しつつ表示中のコンテンツを照明する。
図2は、配信システム12における基本的な処理の流れを示す模式図である。最初に、図2(A)に示すように、配信元装置16の利用者であるコンテンツの作成者が、配信元装置16を用いて、コンテンツを作成する。作成される単一コンテンツは、コンテンツ要素の1つである背景映像に1以上の表示枠が重ねて表示され、該表示枠毎にコンテンツ要素の映像が目視表示される構成になっている。図2(A)に示した画面70の例では、背景画像701に、表示枠702の一部に表示枠703の一部が重ねて表示されている。
前記作成者は、コンテンツの作成に伴い、前記表示枠毎に、強調様態に応じた照明輝度を指定する。前記強調様態に応じた照明輝度は、作成されるコンテンツに付随する強調制御データ62の要素になる。たとえば、前記作成者が重要視するコンテンツ要素および強調したいと望むコンテンツ要素の表示枠の照明輝度には、残余のコンテンツ要素の表示枠ならびに背景映像の照明輝度よりも高い値が設定される。またたとえば、コンテンツ要素の重要度が高いほど、該コンテンツ要素を表示する表示枠の照明輝度が高く設定される。図2(B)に示した例では、画面70については、表示枠703が背景映像701の照明輝度よりも高い値に設定され、画面71については、表示枠712が背景映像711の照明輝度よりも高い値に設定されている。
図2(A)に示すコンテンツ内の表示枠およびコンテンツ要素の配置ならびに各表示枠の強調様態に応じた照明輝度の設定は、コンテンツ毎に行われる。またコンテンツ毎に、各コンテンツの表示すべき日時帯を指定するためのスケジュールデータ63が作成される。この結果、図2(B)に示すように、コンテンツのデータ61と強調制御データ62とスケジュールデータ63との組合わせであるデータ群が、配信元装置16の記憶部32に1組以上記憶される。図2(B)には、表示されるスケジュールが「7月12日7:00〜10:00」である画面70と、表示されるスケジュールが「7月12日10:00〜18:00」である画面71とが示され、それらのコンテンツのデータ61、強調制御データ62およびスケジュールデータ63が記憶部32に記憶されている例を示している。
コンテンツのデータ61の作成完了後、配信元装置16において、図2(C)に示すように、コンテンツのデータ61およびスケジュールデータ63と強調制御データ62とが分離される。図2(C)の例では、強調制御データ62は、強調表示の開始日時と、強調表示するべき表示枠の基点の位置721および該表示枠のサイズ722と、該強調表示するべき表示枠への光源22の照明輝度723とを含む。分離されたコンテンツのデータ61およびスケジュールデータ63と強調制御データ62とは、配信元装置16から配信先装置17に配信される。
配信先装置17は、図2(D)に示すように、たとえば、コンテンツ処理装置40と表示装置15とが、映像信号用の映像ケーブルおよびRS232C規格等の制御ケーブルを介して有線接続されている。前記制御ケーブルは、光源制御等のコマンド送受用のケーブルである。コンテンツ処理装置40と表示装置15との間において、光源制御に係る各種のコマンドが、予め取決められている。
受信部19におけるデータ受信に応答して、配信先装置17のコンテンツ処理装置40は、受信されたコンテンツのデータ61に基づき、コンテンツを目視表示させるための映像信号を生成する。生成された映像信号は、受信されたコンテンツのデータ61に付随するスケジュールデータ63に基づくタイミングで、コンテンツ処理装置40から表示装置15に送られる。
またコンテンツ処理装置40は、受信されたコンテンツのデータ61に付随するスケジュールデータ63に基づくタイミングで、該コンテンツのデータ61に付随する強調制御データ62に基づき、該コンテンツの強調様態に応じた輝度信号を、コンテンツ処理装置40から表示装置15に送る。前記強調様態に応じた輝度信号は、該強調様態に応じた照明輝度で光源22に映像を照明させるための制御に係るコマンドを含む。
表示装置15においては、スケジュールデータ63に基づくタイミングで送られる映像信号および輝度信号の受信に応答し、受信した映像信号に基づいて、表示素子制御部23が表示素子21を制御する。かつ、前記受信に応答し、受信した輝度信号に基づいて、光源制御部24が光源22を制御する。この結果、図2(E)に示すように、スケジュールデータ63に基づくタイミングで、コンテンツのデータ61が示すコンテンツの映像が表示素子21に目視表示され、かつ、強調制御データ62に基づく照明輝度の高低の分布を成す光源22が映像を照明する。図2(E)に示す例は、表示装置15に、「7月12日7:00〜10:00」の時間帯に画面70が表示され、「7月12日10:00〜18:00」の時間帯に画面71が表示されることを示している。画面70では、表示枠703の部分にある光源22が背景画像701にある光源22よりも高い輝度で照明し、画面71では、表示枠712の部分にある光源22が背景画像711にある光源22よりも高い輝度で照明する。これによって、目視表示されるコンテンツ内部の配信元装置16の利用者が指定した表示枠の部分の視認輝度が、残余部分の視認輝度よりも高くなる。
また表示装置15は、強調制御データ62に基づく光源制御だけでなく、コンテンツの明度に基づく光源制御、いわゆるローカルディミングが可能である。この場合、好ましくは、図2(F)に示すように、強調制御データ62に基づく光源制御にコンテンツの明度に基づく光源制御を表示装置15が併用させるか否かを、配信先装置17の利用者が選択可能に構成する。図2(F)に示す設定画面73では、設定項目731に「輝度制御データに従った輝度設定をする」と表示され、選択肢として、選択肢732「YES」および選択肢733「NO」が表示されている。この例では、カーソル734が選択肢732「YES」の位置にあり、輝度制御データに従った輝度設定をすることが選択されている。また光源制御法の選択は、両者の光源制御の併用だけでなく、両者の光源制御のうちのいずれか一方を選択する構成でもよい。
図3は、配信システム12において、コンテンツ作成装置である配信元装置16の制御部31における新規コンテンツの作成処理を説明するためのフローチャートである。なお、図3のフローチャートにおいて、配信元の利用者の指示は、たとえば、操作部33の操作によって、配信元装置16に与えられる。また図3の例では、強調態様として、強調度および強調部分が、具体的には、表示枠単位のコンテンツ要素の照明輝度が用いられている。また、配信用コンテンツ作成部34と強調制御データ作成部13とスケジュール作成部35とは、配信元装置16の制御部31が各処理部34,13,35の機能を実現するためのプログラムを実行することによって、機能的に実現される。
新規のコンテンツの作成処理が開始されると、ステップA0からステップA1に進む。ステップA1において、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答し、配信用コンテンツ作成部34が、新規のコンテンツのレイアウトを作成する。コンテンツのレイアウトの作成は、たとえば、コンテンツの背景映像の指定、ならびにコンテンツの1以上の表示枠の位置および大きさの指定を含む。
またステップA1の時点で、コンテンツのコンテンツ要素の1つである背景映像の表示の強調様態を示す強調制御データ62が、強調制御データ作成部13によって定められてもよい。具体的には、たとえば、前記背景映像の強調制御データ62として、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答して、背景映像に対する光源22の照明輝度が定められる。
次いで、ステップA2において、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答し、配信用コンテンツ作成部34が、ステップA1で作成されたレイアウト内の1以上の表示枠の中から処理すべき表示枠を選択する。
ステップA3において、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答し、配信用コンテンツ作成部34が、ステップA2で選択された表示枠に表示するべきコンテンツ要素のファイル64を、予め用意されている1以上のコンテンツ要素のファイル64から選択する。勿論、ステップA3の時点で、コンテンツ要素を新規作成して新規作成されたファイル64を選択してもよい。
ステップA4において、配信用コンテンツ作成部34が、ステップA3で選択されたファイル64が表すコンテンツ要素が静止画であるか否かを判断する。静止画であるならば、ステップA5において、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答し、配信用コンテンツ作成部34が、ステップA3で選択されたファイル64が示す静止画の表示時間を設定する。表示時間設定後、ステップA5からステップA6に進む。ステップA3で選択されたファイル64が表すコンテンツ要素が動画であるならば、表示時間は動画の再生時間によって一意的に定められるので、表示時間の設定が省略され、ステップA4からステップA6に進む。
ステップA6において、強調制御データ作成部13が、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答して、ステップA2で選択された表示枠に表示されるコンテンツ要素の表示の強調様態を示す強調制御データ62を設定する。具体的には、たとえば、前記選択された表示枠のコンテンツ要素の強調制御データ62として、該表示枠に対する光源22の照明輝度が定められる。前記選択された表示枠のコンテンツ要素の強調度である照明輝度は、たとえば、背景映像の強調度よりも高く設定される。
ステップA2およびステップA6の処理は、ステップA1〜ステップA5で作成された新規コンテンツの強調度および強調部分を指定するための処理に相当する。新規コンテンツ内に表示枠が複数ある場合、ステップA2〜ステップA6の処理が2回以上繰り返されてもよい。また、新規コンテンツ内の複数の表示枠のうち、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答して選択される1以上の表示枠に対してだけ光源22の照明輝度が該利用者の指示に応答して設定され、未選択である残余の表示枠に対する照明輝度は背景映像の照明輝度と同じ値が自動的に設定されてもよい。
ステップA7において、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答し、ステップA1〜ステップA6の処理で作成された新規コンテンツ以外の他のコンテンツを更に新規作成するか否かが判断される。他のコンテンツが新規作成される場合、ステップA7からステップA1に戻り、次の新規コンテンツの作成が開始される。必要な全てのコンテンツの作成が終了している場合、ステップA7からステップA8に進む。
ステップA8において、配信元装置16のスケジュール作成部35は、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答し、ステップA1〜ステップA6で作成された全てのコンテンツについて、表示スケジュールを示すスケジュールデータ63を設定する。前記表示スケジュールは、たとえば、コンテンツの表示開始日時および表示終了日時で表される。複数のコンテンツが作成されている場合、前記表示スケジュールは、単一コンテンツごとに設定される。ステップA1〜ステップA8で作成された新規コンテンツのデータ61ならびに該新規コンテンツの強調制御データ62およびスケジュールデータ63は、たとえば、配信元装置16の記憶部32に記憶される。
ステップA9において、操作部33を用いる配信元の利用者の指示に応答し、ステップA1〜ステップA9の新規コンテンツの作成に係る作業が終了したか否かが判断される。新規コンテンツがさらに作成される場合、ステップA9からステップA1に戻り、次の新規コンテンツの作成が開始される。必要な全てのコンテンツの作成に係る作業が終了している場合、ステップA9からステップA10に進む。
ステップA10において、ステップA1〜ステップA8で作成された新規コンテンツのデータ61ならびに該新規コンテンツの強調制御データ62およびスケジュールデータ63が、配信部18から配信先装置17に向けて配信される。データの配信手法は、通信網を介した公共通信であってもよく、記録媒体へのデータの書込み読出しを用いた手法であってもよく、データ授受用の直結ケーブルを介した直接通信であってもよい。データ配信後、ステップA11で図3のフローチャートの処理を終了する。
以上の処理によって、配信元装置16において、コンテンツの新規作成時に、作成されるコンテンツの強調すべき部分の指定および該強調すべき部分の強調度の指定が、配信元の利用者の指示に応じて行われる。これによって、配信すべきコンテンツの強調制御データ62の作成が円滑に行われる。
図4は、配信システム12において、配信先装置17のコンテンツ処理装置40の制御部41の制御処理を説明するためのフローチャートである。図4の例では、強調態様として、表示枠単位のコンテンツ要素の照明輝度が用いられている。また、スケジュール判断部43と表示制御部14とは、コンテンツ処理装置40の制御部41が各処理部43,14の機能を実現するためのプログラムを実行することによって、機能的に実現される。同様に、コンテンツ描画部44および輝度信号送出部45は、コンテンツ処理装置40の制御部41が各処理部44,45の機能を実現するためのプログラムを実行することによって、機能的に実現される。
コンテンツ処理装置40の起動後、ステップB0からステップB1に進む。ステップB1において、配信元装置16から配信されるコンテンツのデータ61を受信部19が受信したか否かが判断される。受信部19がコンテンツのデータ61を未だ受信していなければ、ステップB1に戻る。ステップB1の受信判定は、たとえば、所定の時間おきに実行される。受信部19がコンテンツのデータ61を受信したならば、ステップB1からステップB2に進む。
ステップB2において、受信部19が受信したコンテンツのデータ61が、コンテンツ処理装置40の記憶部42に記憶される。また受信されたコンテンツのデータ61に強調制御データ62およびスケジュールデータ63が付随していたならば、該強調制御データ62およびスケジュールデータ63も、記憶部42に記憶される。
ステップB3において、記憶部42に記憶されるコンテンツのデータ61に付随するスケジュールデータ63に基づき、スケジュール判断部43は、現在日時が前記記憶されたコンテンツの表示開始日時に達したか否かを判断する。たとえば、記憶部42に複数のコンテンツのデータ61が記憶される状況下ならば、好ましくは、データ61が記憶部42に記憶される前記複数のコンテンツの中の未表示のコンテンツのうちの表示開始日時と現在日時が比較され、いずれかのコンテンツの表示開始日時が現在日時に達したか否かが判断される。ステップB3において、現在日時が前記表示開始日時に未だ達していないならば、ステップB3からステップB4に進む。現在日時が前記表示開始日時に達したならば、ステップB3からステップB5に進む。
ステップB4において、ステップB1の最新のコンテンツのデータ61の受信判定と同様に、次のコンテンツのデータ61の受信判定が行われる。受信部19が次のコンテンツのデータ61を未だ受信していなければ、ステップB4からステップB3に戻り、未表示のコンテンツのデータ61の表示開始日時の判定が行われる。受信部19が次のコンテンツのデータ61を受信したならば、ステップB4からステップB2に戻り、次の最新の受信データの記憶処理が行われる。
ステップB3の表示開始日時の判定において、記憶部42にデータが記憶される未表示のコンテンツのうちのいずれかの表示開始日時が現在日時に至ったと判断される場合、ステップB3からステップB5に進む。ステップB5〜ステップB7,B9は、ステップB3の表示開始日時の判定において表示開始日時が現在日時に至ったと判断されたコンテンツを被処理コンテンツとして、該被処理コンテンツを表示装置15に目視表示させるための処理である。
ステップB5において、表示制御部14のコンテンツ描画部44は、前記被処理コンテンツのデータ61に基づき、該被処理コンテンツを表示装置15に目視表示させるための映像信号のうち、該被処理コンテンツの背景映像を目視表示させるための背景信号を作成する。作成された背景信号は、表示装置15に対して送信される。
ステップB6において、表示制御部14の輝度信号送出部45は、前記被処理コンテンツのデータ61に付随する強調制御データ62に基づき、被処理コンテンツの強調様態に応じた輝度信号を作成する。作成された前記強調様態に応じた輝度信号は、表示装置15に対して送信される。
ステップB7において、表示制御部14のコンテンツ描画部44は、前記被処理コンテンツのデータ61に基づき、該被処理コンテンツの映像信号のうち、該被処理コンテンツの1以上の表示枠内にそれぞれ目視表示されるべきコンテンツ要素をそれぞれ示す要素信号を作成する。作成された各表示枠の要素信号は、表示装置15に対して送信される。前記被処理コンテンツのコンテンツ要素が動画である場合、該動画を構成する複数のコマの映像をそれぞれ表すための要素信号が作成され、所定時間毎に表示装置15に順次送信される。
被処理コンテンツの映像信号送出後、ステップB7からステップB8に進む。ステップB8において、ステップB1,B4と同様に、次のコンテンツのデータ61の受信判定が行われる。受信部19が次のコンテンツのデータ61を受信したならば、ステップB4からステップB9に進む。ステップB9において、表示制御部14は、表示装置15に現在表示中の映像を消去させる。映像消去後、ステップB9からステップB2に戻り、最新の受信データの記憶処理が行われる。
ステップB8において、受信部19がコンテンツのデータ61を未だ受信していなければ、ステップB8からステップB10に進む。ステップB10において、記憶部42に記憶される前記被処理コンテンツのデータ61に付随するスケジュールデータ63に基づき、スケジュール判断部43は、現在日時が前記被処理コンテンツの表示終了日時に達したか否かを判断する。
ステップB10において、現在日時が前記表示終了日時に未だ達していないならば、ステップB10からステップB7に戻り、前記被処理コンテンツの映像信号の要素信号の送信が続行される。現在日時が前記表示開始日時に達したならば、ステップB10からステップB11に進む。
ステップB11において、表示制御部14は、表示装置15に現在表示中の映像を消去させる。映像消去後、ステップB11からステップB3に戻り、記憶部42に記憶されるコンテンツの表示開始時刻判定が行われる。
以上の処理によって、配信先装置17において、配信元装置16からのデータ受信および受信されたデータに基づく表示装置15の制御が実行される。これによって、前記データ受信および表示装置15の制御が円滑に行われる。
図5は、配信システム12において、配信先装置17の表示装置15の制御部51の制御処理を説明するためのフローチャートである。図5の例では、強調態様として、表示枠単位のコンテンツ要素の照明輝度が用いられている。また、表示素子制御部23と光源制御部24とコンテンツ解析部26と光源制御法指定部27と輝度信号受信部54と輝度記憶部55とは、表示装置15の制御部51が各処理部23,24,26,27,54,55の機能を実現するためのプログラムを実行することによって、機能的に実現される。
表示装置15の起動後、ステップC0からステップC1に進む。ステップC1において、光源制御法指定部27は、強調制御データ62の利用設定が有効であるか無効であるかを判断する。強調制御データ62の利用設定は、たとえば、操作部52の操作による配信先装置17の利用者の指示に基づき、事前に設定されている。前記利用設定は、前記利用者の指示に基づき、適宜変更可能である。前記利用設定が有効である場合だけ、強調制御データ62に基づく光源制御とローカルディミングに基づく光源制御が併用される。図5の例では、前記利用設定が無効の場合、ローカルディミングに基づく光源制御だけが行われる。
強調制御データ62の利用設定が有効である場合、ステップC1からステップC2に進む。ステップC2において、コンテンツ処理装置40から送信される強調様態に応じた輝度信号が表示装置15で受信されたか否かが判断される。輝度信号が未だ受信されていなければ、ステップC2からステップC9に進み、後述するステップC9〜ステップC12の処理に移行する。前記輝度信号の受信判定処理は、たとえば、前記輝度信号が受信されるまで、所定時間毎に繰返される。前記輝度信号が受信されたならば、ステップC2からステップC3に進む。ステップC2〜ステップC8の処理は、強調制御データ62を用いる光源制御とローカルディミングに基づく光源制御を併用する処理である。
ステップC3において、受信された強調様態に応じた輝度信号が、輝度記憶部55に記憶される。前記強調様態に応じた輝度信号は、最新のコンテンツの強調様態に応じた光源22の照明輝度を示している。たとえば、強調様態に応じた輝度信号が受信される時点で、該輝度信号に対応する映像信号の背景信号が、表示装置15に既に与えられている。
ステップC4において、コンテンツ処理装置40から送信される最新コンテンツの映像信号の要素信号が、表示装置15に受信されることを待つ。前記最新の要素信号が受信されると、表示素子制御部23は、背景信号および最新の要素信号に基づいて、映像化された最新のコンテンツを表示素子21に目視表示させる。
要素信号受信後、ステップC5において、コンテンツ解析部26は、最新の要素信号を含む最新コンテンツの映像信号を解析して、最新コンテンツの明度に応じた光源22の照明輝度を求める。前記コンテンツの明度に応じた光源22の照明輝度は、ローカルディミングに用いるべきパラメータである。
ステップC6において、光源制御部24は、強調様態に応じた輝度信号に基づく最新コンテンツの強調様態に応じた光源22の照明輝度と、前記最新コンテンツの明度に応じた光源22の照明輝度とを加算する。光源22が複数の照明素子の集合体である場合、各照明素子毎に、前記強調様態に応じた光源22の照明輝度と前記明度に応じた光源22の照明輝度とが加算される。
ステップC7において、光源制御部24は、前記強調様態に応じた照明輝度と前記明度に応じた照明輝度との和である加算輝度で、光源22に表示素子21に表示中の最新コンテンツの映像を照明させる。これによって、ローカルディミングと配信元の意図に基づく光源制御とが併用される。なお、表示素子21による最新コンテンツの映像表示は、ステップC7の時点で行われてもよい。
ステップC8において、最新コンテンツの映像の表示を終了させるべきか否かが判断される。たとえば、コンテンツ処理装置40から映像消去の指示が与えられているか否かが判断される。映像表示を続行すべき場合、ステップC8からステップC4に戻り、最新コンテンツの表示に係る処理を続行する。映像表示を終了すべき場合、最新コンテンツの映像が消去され、ステップC8からステップC1に戻る。
前述のステップC1において強調制御データ62の利用設定が無効である場合、またはステップC2で前記輝度信号が受信されない場合、ステップC1からステップC9に進む。ステップC9〜ステップC12の処理は、ローカルディミングに基づく光源制御だけを行う処理である。
ステップC9において、ステップC4と同様に、最新の要素信号が表示装置15に受信されることを待つ。要素信号受信後、ステップC10において、ステップC5と同様に、コンテンツ解析部26は、最新の要素信号を含む最新コンテンツの映像信号を解析して、最新コンテンツの明度に応じた光源22の照明輝度を求める。
ステップC11において、光源制御部24は、前記最新コンテンツの明度に応じた照明輝度で、光源22に表示素子21に表示中の最新コンテンツの映像を照明させる。これによって、ローカルディミングに基づく光源制御が実行される。なお、表示素子21による最新コンテンツの映像表示は、たとえば、ステップC9またはステップC11の時点で行われる。
ステップC12において、ステップC8と同様に、最新コンテンツの映像の表示を終了させるべきか否かが判断される。映像表示を続行すべき場合、ステップC12からステップC9に戻り、最新コンテンツの表示に係る処理を続行する。映像表示を終了すべき場合、最新コンテンツの映像が消去され、ステップC12からステップC1に戻る。以上の処理によって、配信先装置17において、表示装置15におけるコンテンツの表示が円滑に行われる。
上述した図4および図5で説明した処理によって、配信先装置17は、配信元の意図に応じた強調態様で、コンテンツを表示することができる。これによって、配信システム12におけるコンテンツの表現力が従来よりも向上するため、配信システム12の使い勝手が従来よりも向上し、配信システム12を用いるデジタルサイネージの広告効果が従来よりも向上する。
本実施形態の表示システム11および配信システム12において、本実施形態の例では、コンテンツのデータ61の作成と強調制御データ62の作成が同時または連続して行われている。これに限らず、表示システム11および配信システム12は、既に作成されているコンテンツに対して、該コンテンツの強調態様を指定する強調制御データ62を作成して、該コンテンツのデータ61に付随されてもよい。
既存コンテンツの強調様態が指定される場合、具体的には、強調制御データ作成部13は、既存コンテンツを確認して既存コンテンツの強調度および強調部分の少なくとも一方を定め、該強調度および強調部分の少なくとも一方を示す強調制御データ62を作成して、該既存コンテンツのデータ61に付随させる。表示制御部14は、強調制御データ62の付随した既存コンテンツのデータ61が与えられると、該強調制御データ62で指定される強調態様に応じて、該既存コンテンツを表示装置15に表示させる。この結果、表示システム11および配信システム12は、新規コンテンツに限らず既存コンテンツに対しても強調態様を配信元で指定することができるので、新規コンテンツに限らず既存コンテンツの表現力を向上させることができる。
本実施形態の表示システム11および配信システム12において、配信元の意図等の外部要因に基づいてコンテンツの表示を強調する強調様態が指定される手法は、デジタルサイネージだけでなく、他の用途にも使用可能である。たとえば、表示システム11および配信システム12は、緊急連絡をコンテンツ要素として含むコンテンツを配信先で注目させたい状況下で応用することができる。
緊急連絡をコンテンツ要素とする前述の状況下では、緊急連絡等を含むコンテンツの配信元において、前記コンテンツの表示を強調する強調態様を指定する強調制御データ62が作成され、該強調制御データ62が該コンテンツと共に表示制御部14に与えられる。表示制御部14は、強調制御データ62で指定される強調態様に応じて、緊急連絡を含む前記コンテンツを表示装置15に強調表示させる。これによって、コンテンツの配信元が配信先に緊急に伝えたい内容をコンテンツの配信元が意図的に強調することができるため、緊急連絡が配信先に注目され易くなる。したがって、表示システム11および配信システム12は、緊急連絡時の使い勝手が向上する。
また、上述の状況下において、強調制御データ62が緊急連絡の重要度に応じた強調度を指定していれば、コンテンツの緊急連絡の重要度が高いほどコンテンツが強く強調表示されるので、緊急連絡の重要度が高いほど配信先に注目され易くなる。さらにまた、上述の状況下において、強調制御データ62がコンテンツ内部の緊急連絡を示す部分を指定していれば、コンテンツの表示時に緊急連絡を示す部分が残余の部分よりも強く強調表示される。これらによって、複数のコンテンツ要素を含むコンテンツの表示時に他のコンテンツ要素よりも緊急連絡のほうが配信先に注目され易くなる。これらの結果、表示システム11および配信システム12は、緊急連絡時の使い勝手がさらに向上する。
上述の実施形態の表示システム11および配信システム12は、本発明の構成要素の最良の実施形態の1つである。本発明の構成要素の詳細構成は、上述の作用効果が発揮可能な構成であれば、上述した構成に限らず、他の様々な構成が用いられてもよい。また、本発明の表示システム11および配信システム12は、デジタルサイネージはもちろん、コンテンツを取扱う装置に有効な手法であり、用途の広いものである。
11 表示システム
12 配信システム
13 強調制御データ作成部
14 表示制御部
15 表示装置
16 配信元装置
17 配信先装置
18 配信部
19 受信部
21 表示素子
22 光源
23 表示素子制御部
24 光源制御部
26 コンテンツ解析部
27 光源制御法指定部
31 配信元装置の制御部
32 配信元装置の記憶部
33 配信元装置の操作部
34 配信用コンテンツ作成部
35 スケジュール作成部
40 コンテンツ処理装置
41 コンテンツ処理装置の制御部
42 コンテンツ処理装置の記憶部
43 スケジュール判断部
44 コンテンツ描画部
45 輝度信号送出部
51 表示装置の制御部
52 表示装置の操作部
53 リモコン受光部
54 輝度信号受信部
55 輝度記憶部
61 コンテンツのデータ
62 強調制御データ
63 スケジュールデータ
64 コンテンツ要素のファイル

Claims (8)

  1. 表示すべきコンテンツの表示を強調する強調態様を指定するための強調制御データを作成して、前記表示すべきコンテンツのデータに付随させる強調制御データ作成手段と、
    コンテンツを表示するための表示手段と、
    前記強調制御データが付随する前記コンテンツのデータが与えられ、前記強調制御データで指定される強調態様に応じて、前記表示手段に前記コンテンツを強調表示させる表示制御手段とを含むことを特徴とする表示システム。
  2. 前記強調制御データ作成手段は、表示すべきコンテンツの表示の強調態様の強弱を示す強調度を指定するための強調度データを含む強調制御データを作成して、前記コンテンツのデータに付随させ、
    前記表示制御手段は、前記強調制御データの強調度データで指定される強調度に応じた強さで、前記表示手段に前記コンテンツを強調表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記強調制御データ作成手段は、表示すべきコンテンツのうちの強調表示すべき少なくとも一部分を指定するための強調部分データを含む強調制御データを作成して、前記コンテンツのデータに付随させ、
    前記表示制御手段は、前記コンテンツの前記強調制御データで指定される部分が強調表示されるように、前記表示手段に前記コンテンツを表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の表示システム。
  4. 前記強調制御データ作成手段は、表示すべきコンテンツを示すデータに含まれる1以上のファイルのうちの強調表示すべき少なくとも1つを指定するための強調ファイルデータを含む強調制御データを作成して、コンテンツのデータに付随させ、
    前記表示制御手段は、前記コンテンツの前記強調制御データで指定されるファイルが示す部分が強調表示されるように、前記表示手段に前記コンテンツを表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示システム。
  5. 前記表示手段は、
    映像を目視表示可能な表示素子と、
    照明輝度が可変可能な光源と、
    前記表示制御手段から与えられるコンテンツを前記表示素子に目視表示させる表示素子制御部と、
    前記表示制御手段から与えられる強調制御データが指定する強調態様に応じた照明輝度で目視表示されるコンテンツを照明するように、前記光源を制御する光源制御部とを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示システム。
  6. 前記表示手段は、前記コンテンツを解析して、該コンテンツの明度に応じた輝度を求めるコンテンツ解析部をさらに含み、
    前記光源制御部は、前記コンテンツの明度に応じた照明輝度と前記強調態様に応じた照明輝度との和である照明輝度で、前記光源に前記コンテンツを照明させることを特徴とする請求項5に記載の表示システム。
  7. 前記表示手段は、前記コンテンツの明度に応じた照明輝度に前記強調態様に応じた照明輝度を加算するか否かを指定する光源制御法指定部をさらに含み、
    前記光源制御部は、前記光源制御法指定部によって輝度の加算が指定される場合だけ、前記コンテンツの明度に応じた照明輝度と前記強調態様に応じた照明輝度との和である照明輝度で、前記光源に前記コンテンツを照明させることを特徴とする請求項6に記載の表示システム。
  8. 配信元装置から配信先装置にコンテンツを配信する配信システムであって、
    前記配信元装置は、
    表示すべきコンテンツの表示を強調する強調態様を指定するための強調制御データを作成して、前記表示すべきコンテンツのデータに付随させる強調制御データ作成手段と、
    前記強調制御データが付随するコンテンツのデータを配信する配信手段とを含み、
    前記配信先装置は、
    コンテンツを表示するための表示手段と、
    前記配信元装置から配信される前記コンテンツのデータおよび前記強調制御データを受信する受信手段と、
    受信された前記コンテンツのデータおよび前記強調制御データに基づき、前記強調制御データで指定される強調態様に応じて、前記表示手段に前記コンテンツを強調表示させる表示制御手段とを含むことを特徴とする配信システム。
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