JP2012032539A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Junichi Kobayashi
淳一 小林
Hiroshi Kubota
浩史 久保田
Takashi Mitsumoto
高志 三本
Kazunori Hayakawa
和範 早川
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Abstract

【課題】 表示品位の良好な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 第1絶縁基板上に配置された共通電極と、共通電極を覆う絶縁膜と、絶縁膜の上に配置され共通電極と向かい合うとともにスリットが形成された画素電極と、画素電極を覆うとともに前記スリットの延出方向からθずれた第1ラビング方向にラビング処理された第1配向膜と、を備えた第1基板と、第2絶縁基板の画素電極と対向する内面に配置され前記第1ラビング方向と平行且つ逆向きの第2ラビング方向にラビング処理された第2配向膜と、を備えた第2基板と、第1基板と第2基板との間に保持された液晶層と、第1絶縁基板の外面に配置され前記第1ラビング方向と平行な第1吸収軸を有する第1偏光板と、第2絶縁基板の外面に配置され第2基板の上方から観察したときに前記第1ラビング方向に対して反時計回りに+φ(但し、φは正の数の角度である)だけずれた正面遅相軸を有する位相差板と、位相差板に積層され前記第1吸収軸と直交する第2吸収軸を有する第2偏光板と、を備えた液晶表示装置。
【選択図】 図5

Description

本発明の実施形態は、液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力などの特徴を生かして、パーソナルコンピュータなどのOA機器やテレビなどの表示装置として各種分野で利用されている。近年では、液晶表示装置は、携帯電話などの携帯端末機器や、カーナビゲーション装置、ゲーム機などの表示装置としても利用されている。
液晶表示装置などの表示装置において、コントラスト比を向上する目的で、透光性基板の一方に積層された偏光子を有する層を設け、積層された偏光子は、互いに透過軸がパラレルニコルからずれるように配置する技術が提案されている。
特開2007−233363号公報
本実施形態の目的は、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することにある。
本実施形態によれば、
第1絶縁基板と、前記第1絶縁基板上に配置された共通電極と、前記共通電極を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置され前記共通電極と向かい合うとともにスリットが形成された画素電極と、前記画素電極を覆うとともに前記スリットの延出方向からθずれた第1ラビング方向にラビング処理された第1配向膜と、を備えた第1基板と、第2絶縁基板と、前記第2絶縁基板の前記画素電極と対向する内面に配置され前記第1ラビング方向と平行且つ逆向きの第2ラビング方向にラビング処理された第2配向膜と、を備えた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層と、前記第1絶縁基板の外面に配置され、前記第1ラビング方向と平行な第1吸収軸を有する第1偏光板と、前記第2絶縁基板の外面に配置され、前記第2基板の上方から観察したときに前記第1ラビング方向に対して反時計回りに+φ(但し、φは正の数の角度である)だけずれた正面遅相軸を有する位相差板と、前記位相差板に積層され、前記第1吸収軸と直交する第2吸収軸を有する第2偏光板と、を備えたことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
図1は、本実施形態における液晶表示装置の構成を概略的に示す平面図である。 図2は、図1に示した液晶表示パネルの構成及び等価回路を概略的に示す図である。 図3は、図2に示したアレイ基板における画素の構造を対向基板の側から見た概略平面図である。 図4は、図3に示した画素をA−B線で切断した液晶表示パネルの断面構造を概略的に示す図である。 図5は、本実施形態において適用される各種光学素子の軸角度の関係を説明するための図であり、液晶表示パネルを対向基板の側から観察したときの上面図である。 図6は、本実施形態の液晶表示装置における動作原理を説明するための図である。 図7は、図5及び図6に示した構成の液晶表示装置におけるV−T特性を示す図である。 図8は、図5及び図6に示した構成の液晶表示装置における色温度トラッキング特性を示す図である。 図9は、本実施形態の液晶表示装置において適用される位相差板の正面遅相軸のずらし角φの最適範囲を説明するための図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態における液晶表示装置1の構成を概略的に示す平面図である。
すなわち、液晶表示装置1は、アクティブマトリクスタイプの液晶表示パネルLPN、液晶表示パネルLPNに接続された駆動ICチップ2及びフレキシブル配線基板3などを備えている。
液晶表示パネルLPNは、第1基板としてのアレイ基板ARと、アレイ基板ARに対向して配置された第2基板としての対向基板CTと、これらのアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された図示しない液晶層と、を備えて構成されている。これらのアレイ基板ARと対向基板CTとは、シール材SEによって貼り合わせられている。液晶層は、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に形成されたセルギャップにおいてシール材SEによって囲まれた内側に保持されている。このシール材SEは、例えば、アレイ基板ARと対向基板CTとの間において、略矩形枠状に形成され、閉ループをなしている。
このような液晶表示パネルLPNは、シール材SEによって囲まれた内側に、画像を表示する略矩形状のアクティブエリアACTを備えている。このアクティブエリアACTは、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている(但し、m及びnは正の整数である)。駆動ICチップ2及びフレキシブル配線基板3は、アクティブエリアACTよりも外側の周辺エリアPRPにおいて、アレイ基板ARに実装されている。
図2は、図1に示した液晶表示パネルLPNの構成及び等価回路を概略的に示す図である。ここでは、液晶表示パネルLPNのアレイ基板ARが画素電極PE及び共通電極CEを備え、これらの画素電極PEと共通電極CEとの間に形成される横電界(すなわち、基板の主面にほぼ平行な電界)を主に利用して液晶層LQを構成する液晶分子をスイッチングするFringe Field Switching(FFS)モードを適用した構成について説明する。
アレイ基板ARは、アクティブエリアACTにおいて、X方向に沿ってそれぞれ延出したn本のゲート配線G(G1〜Gn)及びn本の容量線C(C1〜Cn)、X方向に略直交するY方向に沿ってそれぞれ延出したm本のソース配線S(S1〜Sm)、各画素PXに配置されゲート配線G及びソース配線Sと電気的に接続されたm×n個のスイッチング素子SW、各画素PXに配置されスイッチング素子SWに電気的に接続されたm×n個の画素電極PE、容量線Cの一部であり画素電極PEと向かい合う共通電極CEなどを備えている。保持容量Csは、例えば、容量線Cと画素電極PEとの間に形成される。液晶層LQは、画素電極PEと共通電極CEとの間に介在する。
各ゲート配線Gは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、第1駆動回路GDに接続されている。各ソース配線Sは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、第2駆動回路SDに接続されている。各容量線Cは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、第3駆動回路CDに接続されている。これらの第1駆動回路GD、第2駆動回路SD、及び、第3駆動回路CDは、アレイ基板ARに形成され、駆動ICチップ2と接続されている。
図示した例では、駆動ICチップ2は、液晶表示パネルLPNのアクティブエリアACTの外側において、アレイ基板ARに実装されている。なお、フレキシブル配線基板の図示は省略しており、アレイ基板ARには、フレキシブル配線基板を接続するための端子Tが形成されている。これらの端子Tは、各種配線を介して駆動ICチップ2に接続されている。
図3は、図2に示したアレイ基板ARにおける画素PXの構造を対向基板CTの側から見た概略平面図である。
ゲート配線GはX方向に延出している。ソース配線SはY方向に延出している。スイッチング素子SWは、ゲート配線Gとソース配線Sとの交差部近傍に配置され、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)によって構成されている。このスイッチング素子SWは、半導体層SCを備えている。この半導体層SCは、例えば、ポリシリコンやアモルファスシリコンなどによって形成可能であり、ここではポリシリコンによって形成されている。
スイッチング素子SWのゲート電極WGは、半導体層SCの直上に位置し、ゲート配線Gに電気的に接続されている(図示した例では、ゲート電極WGは、ゲート配線Gと一体的に形成されている)。スイッチング素子SWのソース電極WSは、ソース配線Sに電気的に接続されている(図示した例では、ソース電極WSは、ソース配線Sと一体的に形成されている)。スイッチング素子SWのドレイン電極WDは、画素電極PEに電気的に接続されている。
容量線Cは、X方向に延在している。この容量線Cは、各画素PXに対応して形成された共通電極CEを含み、ソース配線Sの少なくとも一部の上方に延在している。画素電極PEは、共通電極CEの上方に配置されている。画素電極PEは、画素PXにおいて画素形状に対応した島状、例えば、略四角形に形成されている。この画素電極PEは、各々スイッチング素子SWのドレイン電極WDに接続されている。
このような画素電極PEには、スリットPSLが形成されている。図示した例では、スリットPSLは、Y方向に一直線状に延出している。つまり、スリットPSLの延出方向は、ソース配線Sが延出したY方向と略平行である。このスリットPSLは、共通電極CEの上に形成されている。このようなスリット形状により、各画素PXにおいて、シングルドメインが形成される。
図4は、図3に示した画素PXをA−B線で切断した液晶表示パネルLPNの断面構造を概略的に示す図である。
すなわち、アレイ基板ARは、ガラス板などの光透過性を有する第1絶縁基板20を用いて形成されている。このアレイ基板ARは、第1絶縁基板20の内面(すなわち、対向基板CTに対向する面)にスイッチング素子SWを備えている。ここに示したスイッチング素子SWは、トップゲート型の薄膜トランジスタである。半導体層SCは、第1絶縁基板20の上に配置されている。このような半導体層SCは、ゲート絶縁膜21によって覆われている。また、ゲート絶縁膜21は、第1絶縁基板20の上にも配置されている。なお、第1絶縁基板20と半導体層SCとの間に、絶縁膜としてアンダーコート層を配置しても良い。
スイッチング素子SWのゲート電極WGは、ゲート絶縁膜21の上に配置され、半導体層SCの直上に位置している。このようなゲート電極WGは、第1層間絶縁膜22によって覆われている。また、第1層間絶縁膜22は、ゲート絶縁膜21の上にも配置されている。これらのゲート絶縁膜21及び第1層間絶縁膜22は、例えば窒化シリコン(SiN)などの無機系材料によって形成されている。
スイッチング素子SWのソース電極WS及びドレイン電極WDは、第1層間絶縁膜22の上に配置されている。これらのソース電極WS及びドレイン電極WDは、ゲート絶縁膜21及び第1層間絶縁膜22を貫通するコンタクトホールを介して半導体層SCにコンタクトしている。また、ソース配線Sも、第1層間絶縁膜22の上に配置されている。これらのゲート電極WG、ソース電極WS、及び、ドレイン電極WDは、例えば、モリブデン、アルミニウム、タングステン、チタンなどの導電材料によって形成されている。
ソース電極WS及びドレイン電極WDは、第2層間絶縁膜23によって覆われている。また、この第2層間絶縁膜23は、第1層間絶縁膜22の上にも配置されている。共通電極CEを含む容量線Cは、第2層間絶縁膜23の上に配置され、ソース配線Sの上方にも延在している。このような共通電極CE及び容量線Cは、第3層間絶縁膜24によって覆われている。また、この第3層間絶縁膜24は、第2層間絶縁膜23の上にも配置されている。
画素電極PEは、第3層間絶縁膜24の上に配置さている。この画素電極PEは、第2層間絶縁膜23及び第3層間絶縁膜24を貫通するコンタクトホールを介してドレイン電極WDに接続されている。この画素電極PEには、共通電極CEに向かい合うスリットPSLが形成されている。このような画素電極PEは、第2層間絶縁膜24を介して共通電極CEと向かい合っている。
共通電極CE及び容量線Cと、画素電極PEとは、ともに光透過性を有する導電材料、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などによって形成されている。画素電極PEは、第1配向膜25によって覆われている。この第1配向膜25は、アレイ基板ARの液晶層LQに接する面に配置されている。
一方、対向基板CTは、ガラス板などの光透過性を有する第2絶縁基板30を用いて形成されている。この対向基板CTは、第2絶縁基板30の内面(すなわち、アレイ基板ARに対向する面)に、各画素PXを区画するブラックマトリクス31、及び、各画素PXに配置されたカラーフィルタ32を備えている。
ブラックマトリクス31は、第2絶縁基板30の上において、アクティブエリアACTに配置されている。より具体的には、ブラックマトリクス31は、アレイ基板ARに設けられたゲート配線Gやソース配線S、さらにはスイッチング素子SWなどの配線部の直上に位置するように配置されている。このようなブラックマトリクス31は、格子状またはストライプ状に形成されている。このブラックマトリクス31は、例えば、黒色に着色された樹脂材料やクロム(Cr)などの遮光性の金属材料によって形成されている。
カラーフィルタ32は、第2絶縁基板30の上において、アクティブエリアACTに配置されている。なお、カラーフィルタ32の一部は、ブラックマトリクス31の上に積層されている。このようなカラーフィルタ32には、赤色画素に対応して配置される赤色カラーフィルタ、青色画素に対応して配置される青色カラーフィルタ、及び、緑色画素に対応して配置される緑色カラーフィルタが含まれる。これらの赤色カラーフィルタ、青色カラーフィルタ、及び、緑色カラーフィルタは、それぞれの色に着色された樹脂材料によって形成されている。
上述したような横電界を利用した液晶モードにおいては、対向基板CTの液晶層LQに接する面が平坦であることが望ましく、対向基板CTは、さらに、ブラックマトリクス31及びカラーフィルタ32の表面の凹凸を平坦化するオーバーコート層33を備えている。このようなオーバーコート層33は、例えば、透明な樹脂材料によって形成されている。
このオーバーコート層33は、第2配向膜34によって覆われている。第2配向膜34は、対向基板CTの液晶層LQに接する面に配置されている。第1配向膜25及び第2配向膜34は、例えばポリイミドによって形成されている。
上述したようなアレイ基板ARと対向基板CTとは、第1配向膜25及び第2配向膜34が向かい合うように配置されている。このとき、アレイ基板ARと対向基板CTとの間には、図示しないスペーサ(例えば、樹脂材料によってアレイ基板ARに一体的に形成された柱状スペーサ)が配置され、これにより、所定のセルギャップが形成される。アレイ基板ARと対向基板CTとは、所定のセルギャップが形成された状態でシール材SEによって貼り合わせられている。
液晶層LQは、これらのアレイ基板ARの第1配向膜25と対向基板CTの第2配向膜34との間に形成されたセルギャップに封入された液晶組成物によって構成されている。
液晶表示パネルLPNの一方の外面、すなわちアレイ基板ARを構成する第1絶縁基板20の外面には、第1偏光板PL1が配置されている。第1偏光板PL1は、第1絶縁基板20の外面に接着されるなどして固定されている。
また、液晶表示パネルLPNの他方の外面、すなわち対向基板CTを構成する第2絶縁基板30の外面には、位相差板RPが配置されている。また、この位相差板RPの上には、第2偏光板PL2が積層されている。これらの位相差板RPと第2偏光板PL2とは、例えば、接着されるなどして一体化されている。また、これらの位相差板RP及び第2偏光板PL2のセットは、位相差板RPが第2絶縁基板30の外面に接着されるなどして固定されている。
図5は、本実施形態において適用される各種光学素子の軸角度の関係を説明するための図であり、液晶表示パネルLPNを対向基板CTの側、つまり、上方から観察したときの上面図である。
液晶表示パネルLPNにおいて、各画素電極PEに形成されたスリットPSLは、上記の通り、Y方向に延出している。アレイ基板ARに備えられる第1配向膜25は、第1ラビング方向R1にラビング処理されている。この第1ラビング方向R1とは、スリットPSLの延出方向(Y方向)に対して時計回り(負方向)にθずれた方向である。ここでは、第1ラビング方向R1は、Y方向に対して時計回りにθ=5〜10°の角度だけずれた方向に相当する。
対向基板CTに備えられる第2配向膜34は、第1配向膜25の第1ラビング方向R1とは平行であるが、逆向きの第2ラビング方向にラビング処理されている。すなわち、第2配向膜34の第2ラビング方向R2は、スリットPSLの延出方向(Y方向)に対して時計回りに(θ+180°)ずれた方向と平行である。
第1偏光板PL1は、第1配向膜25の第1ラビング方向R1と平行な第1吸収軸A1を有している。つまり、第1吸収軸A1は、スリットPSLの延出方向(Y方向)に対して時計回りにθずれた方向に平行である。第2偏光板PL2は、第1吸収軸A1あるいは第1ラビング方向R1と直交する第2吸収軸A2を有している。つまり、第2吸収軸A2は、スリットPSLの延出方向(Y方向)に対して時計回りに(θ+90°)ずれた方向と平行である。
位相差板RPは、ポジティブA相当、あるいは、正の2軸性相当の位相差板であり、X−Y平面内に正面遅相軸Dを有している。この正面遅相軸Dは、ここでは、例えば、第1配向膜25の第1ラビング方向R1及び第2配向膜34の第2ラビング方向R2とは非平行であり、第1ラビング方向R1に対して反時計回りに+φ(但し、φは正の数の角度である)だけずれた方向であるすなわち、正面遅相軸Dは、スリットPSLの延出方向(Y方向)に対して時計回りに(θ+φ)ずれた方向と平行である。ここでのφは、以後、ずらし角(°)と称する場合がある。
図6は、本実施形態の液晶表示装置における動作原理を説明するための図である。ここでは、第2吸収軸A2と平行な方向(すなわち、Y方向に対して時計回りに(θ+90°)ずれた方向)での液晶表示パネルLPNの断面を参照しながら説明する。なお、ここでは、説明に必要な構成のみを図示している。
本実施形態の液晶表示装置において、図中の左側は、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界が形成されていないOFF状態を図示しており、図中の右側は、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界(フリンジ電界)が形成されたON状態を図示している。
OFF状態では、液晶層LQにおいて第1配向膜の第1ラビング方向R1及び第2配向膜の第2ラビング方向R2にホモジニアス配向した液晶分子LMの配向軸は、第1偏光板PL1の第1吸収軸A1と平行である一方で、第2偏光板PL2の第2吸収軸A2と直交する。このOFF状態では、バックライトBLから放射され第1偏光板PL1を透過した直線偏光は、液晶表示パネルLPNを通過した後に、第2偏光板PL2で吸収されるため、黒表示となる。
一方、ON状態では、一部の液晶分子LMはフリンジ電界の影響を受け、その配向軸が第1偏光板PL1の第1吸収軸A1及び第2偏光板PL2の第2吸収軸A2からずれる。このON状態では、第1偏光板PL1を透過した直線偏光は、液晶表示パネルLPNを通過した後に、第2偏光板PL2を透過するため、白表示となる。これにより、ノーマリーブラックモードが実現される。
特に、本実施形態のように、液晶表示パネルLPNと第2偏光板PL2との間に位相差板RPを配置した構成においては、位相差板RPを適用しない構成と比較して視野角を拡大することが可能となる。
ところで、本実施形態で適用される位相差板RPは、100nm〜130nm程度の正面位相差値を有している。このため、正面遅相軸Dの向きが所望の位置に対してばらつくと、不所望な複屈折が生じ、光学特性に大きなバラツキを発生させてしまう。とりわけ、V(液晶層LQへの印加電圧)−T(透過率)特性やカラーシフト特性は、位相差板RPの正面遅相軸Dのずれ方により、大きく挙動が変化する。このため、正面遅相軸Dのずれ方が異なる液晶表示装置間では、γ特性や中間調色度トラッキング特性の変化が異なり、見栄えが異なってしまう。
ここでは、具体的な例について説明する。なお、以下の説明では、第1ラビング方向R1と平行な方向をθ方向と称することがある。
前提として、正面遅相軸Dがθ方向と平行である場合を基準に検討する。
図7は、図5及び図6に示した構成の液晶表示装置におけるV−T特性を示す図である。ここで、横軸は液晶層LQへの印加電圧(V)であり、縦軸は液晶表示装置における第2偏光板PL2を透過した光の透過率の相対値を示している。位相差板RPの正面遅相軸Dがθ方向である場合をφ=0°として図示し、正面遅相軸Dが時計回りの方向にずれた例としてφ=−0.6°の場合を図示し、正面遅相軸Dが反時計回りの方向にずれた例としてφ=+0.6°の場合、及び、φ=+1.2°の場合を図示している。
φ=0°の場合を基準とすると、V−T特性のカーブは、いずれの場合も概ね揃っている。しかしながら、拡大図に示したように、黒表示に近い低電圧側では、特に、φ=−0.6°の場合に、V−T特性にリバウンドが発生している。このような箇所では、階調間で明るさが反転する階調不良となって視認されてしまう。一方で、黒表示に近い低電圧側であっても、φ=+0.6°の場合、及び、φ=+1.2°の場合については、V−T特性にリバウンドは発生していない。
このように、φ=0°の場合(つまり、正面遅相軸Dがθ方向と平行である場合)を基準としたとき、φ=±0.6°のズレによって光学特性が大きく異なる。つまり、正面遅相軸Dが時計回りの方向にずれた場合(例えば、φ=−0.6°の場合)には階調不良が発生するおそれがあるが、正面遅相軸Dが反時計回りの方向にずれた場合(例えば、φ=+0.6°の場合)には階調不良は発生しないことがわかる。
なお、φ=0°の場合と比較して、正面遅相軸Dが反時計回りの方向にずれた場合には、印加電圧がゼロVのとき、つまり、最低階調に相当する黒を表示するときの透過率が高い。特に、正面遅相軸Dのずれる角度が大きくなるほど、透過率が上昇する傾向にある。このような透過率の上昇は、いわゆる黒浮きとして視認される。このため、過度の透過率上昇は、表示品位の観点では望ましくない現象である。
図8は、図5及び図6に示した構成の液晶表示装置における色温度トラッキング特性を示す図である。ここで、横軸は液晶層LQへの印加電圧(V)であり、縦軸は液晶表示装置における第2偏光板PL2を透過した光の色温度Tc(K)の相対値を示している。位相差板RPの正面遅相軸Dがθ方向である場合をφ=0°として図示し、正面遅相軸Dが時計回りの方向にずれた例としてφ=−0.6°の場合を図示し、正面遅相軸Dが反時計回りの方向にずれた例としてφ=+0.6°の場合、及び、φ=+1.2°の場合を図示している。
φ=0°の場合を基準とすると、φ=−0.6°の場合には、印加電圧の低下に伴って色温度が次第に増加し、黒表示に近い低電圧側では、色温度が+9000Kほど急激に増加する。これに対して、φ=+0.6°の場合、及び、φ=+1.2°の場合については、印加電圧の低下に伴って色温度が次第に減少し、黒表示に近い低電圧側では、色温度が−2000K〜−3000Kほど低下する。
このように、φ=0°の場合(つまり、正面遅相軸Dがθ方向と平行である場合)を基準としたとき、φ=±0.6°のズレによって色温度が11000Kもばらつくことになり、光学特性が大きく異なる。特に、同じズレ角度であっても、正面遅相軸Dが時計回りの方向にずれた場合(例えば、φ=−0.6°の場合)には大きく色温度が変化する一方で、正面遅相軸Dが反時計回りの方向にずれた場合(例えば、φ=+0.6°の場合)の色温度の変化は、時計回りの方向にずれた場合よりは小さいことがわかる。
これらの図7及び図8を参照しながら説明した知見に基づき、本実施形態では、位相差板RPの正面遅相軸Dは、第1ラビング方向R1と平行なθ方向あるいは第2ラビング方向R2と平行な(θ+180°)方向と平行に設定するのではなく、敢えて、θ方向に対して反時計回りにずれた+φだけずれた方向、つまり、(θ+φ)方向と平行に設定している。
例えば、正面遅相軸Dが(θ+0.6°)方向と平行に設定された場合について検討する。
図7に示した例において、φ=+0.6°の場合を基準とすると、正面遅相軸Dが±0.6°ずれた場合について、V−T特性にリバウンドは発生していない。すなわち、φ=+0.6°の場合を基準としたときに、正面遅相軸Dが時計回りの方向に0.6°ずれた場合はφ=0°の場合に相当し、正面遅相軸Dが反時計回りの方向に0.6°ずれた場合はφ=+1.2°の場合に相当するが、いずれの場合にも先に説明した通り、リバウンドは発生していない。したがって、このような設定により、階調不良の発生を抑制することが可能となる。
図8に示した例において、φ=+0.6°の場合を基準とすると、正面遅相軸Dが±0.6°ずれた場合について、印加電圧の低下に伴って色温度が急激に増加する傾向を呈することはない。すなわち、φ=+0.6°の場合を基準としたときに、正面遅相軸Dが時計回りの方向に0.6°ずれた場合はφ=0°の場合に相当し、印加電圧にかかわらず色温度は略一定である。また、φ=+0.6°の場合を基準としたときに、正面遅相軸Dが反時計回りの方向に0.6°ずれた場合はφ=+1.2°の場合に相当し、φ=+0.6°の場合と同様に、印加電圧の低下に伴って色温度が次第に低下する傾向を呈する。したがって、このような設定により、色温度の大幅なバラツキを抑制することが可能となる。
図9は、本実施形態の液晶表示装置において適用される位相差板RPの正面遅相軸Dのずらし角φの最適範囲を説明するための図である。なお、図9において、横軸はずらし角φ(°)であり、一方の縦軸は色温度ばらつきTc(±3σ)であり、他方の縦軸はリバウンド不良発生率(%)である。
ここで、ずらし角φとは、位相差板RP及び第2偏光板PL2のセットを液晶表示パネルLPNに接着する際の第1ラビング方向R1及び第2ラビング方向R2に対して正面遅相軸Dが反時計回りにずれた角度である。
色温度ばらつきとは、上記のずらし角φの他に、液晶表示装置を実際に製造する過程で発生しうるズレ、例えば、第1偏光板PL1を液晶表示パネルLPNに接着する際のラビング方向R1に対する第1吸収軸A1のズレ、第2偏光板PL2と位相差板RPとを一体化する際の正面遅相軸Dに対する第2吸収軸A2のズレなどを考慮して色温度を計算したシミュレーション結果の±3σの値である。
リバウンド不良発生率とは、上記のずらし角φの他に、液晶表示装置を実際に製造する過程で発生しうるズレなどを考慮して、V−T特性にリバウンドが発生する確率を計算したシミュレーション結果の値である。
色温度ばらつきについては、ずらし角φが増加するに従って低下する傾向を呈することが確認された。
リバウンド不良発生率は、ずらし角φが増加するにしたがって低下し、ずらし角φが0.2°以上の場合にリバウンド不良発生率がゼロ%となることが確認された。
これらの結果に基づき、ずらし角φは、0.2°以上であることが望ましい。これにより、V−T特性におけるリバウンドが発生せず、階調不良の発生を抑制することが可能となる。
一方で、上記の通り、ずらし角φが増加するほど、黒を表示する際の透過率が高くなる傾向にある。このため、黒浮きを抑制する観点で、ずらし角φは、0.5°以下であることが望ましい。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…液晶表示装置
LPN…液晶表示パネル AR…アレイ基板 CT…対向基板
SE…シール材
ACT…アクティブエリア PX…画素
PE…画素電極 CE…共通電極
LQ…液晶層 LM…液晶分子
PL1…第1偏光板(A1…第1吸収軸)
PL2…第2偏光板(A2…第2吸収軸)
RP…位相差板(D…正面遅相軸)
25…第1配向膜(R1…ラビング方向)
34…第2配向膜(R2…ラビング方向)
BL…バックライト

Claims (5)

  1. 第1絶縁基板と、前記第1絶縁基板上に配置された共通電極と、前記共通電極を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置され前記共通電極と向かい合うとともにスリットが形成された画素電極と、前記画素電極を覆うとともに前記スリットの延出方向からθずれた第1ラビング方向にラビング処理された第1配向膜と、を備えた第1基板と、
    第2絶縁基板と、前記第2絶縁基板の前記画素電極と対向する内面に配置され前記第1ラビング方向と平行且つ逆向きの第2ラビング方向にラビング処理された第2配向膜と、を備えた第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層と、
    前記第1絶縁基板の外面に配置され、前記第1ラビング方向と平行な第1吸収軸を有する第1偏光板と、
    前記第2絶縁基板の外面に配置され、前記第2基板の上方から観察したときに前記第1ラビング方向に対して反時計回りに+φ(但し、φは正の数の角度である)だけずれた正面遅相軸を有する位相差板と、
    前記位相差板に積層され、前記第1吸収軸と直交する第2吸収軸を有する第2偏光板と、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. φは、0.2°以上であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. φは、0.5°以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1ラビング方向は、前記スリットの延出方向に対して時計回りに5〜10°の角度だけずれた方向に一直線状に延出したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1基板は、さらに、前記スリットと略平行な方向に延出したソース配線と、前記ソース配線と略直交する方向に延出したゲート配線と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016066022A (ja) * 2014-09-26 2016-04-28 三菱電機株式会社 液晶パネルおよびそれを備える液晶表示装置、ならびに液晶パネルの製造方法
WO2019123709A1 (ja) * 2017-12-21 2019-06-27 三菱電機株式会社 液晶パネルおよびそれを備える液晶表示装置

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