JP2012018365A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012018365A JP2012018365A JP2010157264A JP2010157264A JP2012018365A JP 2012018365 A JP2012018365 A JP 2012018365A JP 2010157264 A JP2010157264 A JP 2010157264A JP 2010157264 A JP2010157264 A JP 2010157264A JP 2012018365 A JP2012018365 A JP 2012018365A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- substrate
- crystal display
- protrusion
- crystal layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【課題】 表示品位の良好な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 第1絶縁基板の上方に配置された共通電極と、共通電極を覆う絶縁膜と、絶縁膜の上に配置され共通電極と向かい合うとともにスリットが形成された複数の画素電極と、画素電極の各々を覆う第1配向膜と、を備えた第1基板と、第2絶縁基板の第1基板と対向する内面において画素電極の間の直上に配置されたブラックマトリクスと、画素電極の各々の直上に配置されたカラーフィルタと、カラーフィルタの第1基板側に配置された第2配向膜と、を備えた第2基板と、第1基板と第2基板との間に保持されるとともに画素電極の間の直上に位置する第1領域と画素電極の直上に位置する第2領域とを含む液晶層と、を備え、液晶層の屈折率異方性をΔnとし液晶層の厚みをdとし液晶層の位相差値をΔn・dで定義したとき、第1領域の位相差値は第2領域の位相差値よりも小さい液晶表示装置。
【選択図】 図7
【解決手段】 第1絶縁基板の上方に配置された共通電極と、共通電極を覆う絶縁膜と、絶縁膜の上に配置され共通電極と向かい合うとともにスリットが形成された複数の画素電極と、画素電極の各々を覆う第1配向膜と、を備えた第1基板と、第2絶縁基板の第1基板と対向する内面において画素電極の間の直上に配置されたブラックマトリクスと、画素電極の各々の直上に配置されたカラーフィルタと、カラーフィルタの第1基板側に配置された第2配向膜と、を備えた第2基板と、第1基板と第2基板との間に保持されるとともに画素電極の間の直上に位置する第1領域と画素電極の直上に位置する第2領域とを含む液晶層と、を備え、液晶層の屈折率異方性をΔnとし液晶層の厚みをdとし液晶層の位相差値をΔn・dで定義したとき、第1領域の位相差値は第2領域の位相差値よりも小さい液晶表示装置。
【選択図】 図7
Description
本発明の実施形態は、液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力などの特徴を生かして、パーソナルコンピュータなどのOA機器やテレビなどの表示装置として各種分野で利用されている。近年では、液晶表示装置は、携帯電話などの携帯端末機器や、カーナビゲーション装置、ゲーム機などの表示装置としても利用されている。特に、情報量の増大に伴い、高精細化への要求が高まる一方で、屋外での視認性の向上のために高輝度化(あるいは高透過率化)への要求も高まっている。
液晶表示装置は、スイッチング素子、ゲート配線、ソース配線、画素電極などを備えたアレイ基板と、ブラックマトリクス、カラーフィルタなどを備えた対向基板とを具備している。このような液晶表示装置において、輝度あるいは透過率を高めるためには、個々の画素の光透過面積(以下、開口率と称する)を高める必要があり、具体的には、スイッチング素子を小型化し、かつ、ゲート配線、ソース配線、及び、ブラックマトリクスのそれぞれの幅を細線化していく必要がある。
しかしながら、画素の高開口率化に伴い、隣接する画素と画素との間からの光漏れの影響が顕在化する。特に、液晶表示装置を観察する角度(以下、視角と称する)を変化させると、色が変化していく混色の問題が発生するおそれがある。より具体的には、液晶表示装置を正面から観察した場合(すなわち、視角0°の場合)には単色表示であったにもかかわらず、液晶表示装置を斜め方向から観察した場合(すなわち、視角≠0°の場合)には隣接する画素の異なる色のカラーフィルタを透過した光も同時に観察されるため、色味が変化してしまい、表示品位の劣化を招くおそれがある。
本実施形態の目的は、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することにある。
本実施形態によれば、
第1絶縁基板と、前記第1絶縁基板の上方に配置された共通電極と、前記共通電極を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置され前記共通電極と向かい合うとともにスリットが形成された複数の画素電極と、前記画素電極の各々を覆う第1配向膜と、を備えた第1基板と、第2絶縁基板と、前記第2絶縁基板の前記第1基板と対向する内面において前記画素電極の間の直上に配置されたブラックマトリクスと、前記画素電極の各々の直上に配置されたカラーフィルタと、前記カラーフィルタの前記第1基板側に配置された第2配向膜と、を備えた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に保持されるとともに、前記画素電極の間の直上に位置する第1領域と、前記画素電極の直上に位置する第2領域と、を含む液晶層と、を備え、前記液晶層の屈折率異方性をΔnとし、前記液晶層の厚みをdとし、前記液晶層の位相差値をΔn・dで定義したとき、前記第1領域の位相差値は、前記第2領域の位相差値よりも小さいことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
第1絶縁基板と、前記第1絶縁基板の上方に配置された共通電極と、前記共通電極を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置され前記共通電極と向かい合うとともにスリットが形成された複数の画素電極と、前記画素電極の各々を覆う第1配向膜と、を備えた第1基板と、第2絶縁基板と、前記第2絶縁基板の前記第1基板と対向する内面において前記画素電極の間の直上に配置されたブラックマトリクスと、前記画素電極の各々の直上に配置されたカラーフィルタと、前記カラーフィルタの前記第1基板側に配置された第2配向膜と、を備えた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に保持されるとともに、前記画素電極の間の直上に位置する第1領域と、前記画素電極の直上に位置する第2領域と、を含む液晶層と、を備え、前記液晶層の屈折率異方性をΔnとし、前記液晶層の厚みをdとし、前記液晶層の位相差値をΔn・dで定義したとき、前記第1領域の位相差値は、前記第2領域の位相差値よりも小さいことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態における液晶表示装置1の構成を概略的に示す平面図である。
すなわち、液晶表示装置1は、アクティブマトリクスタイプの液晶表示パネルLPN、液晶表示パネルLPNに接続された駆動ICチップ2及びフレキシブル配線基板3などを備えている。
液晶表示パネルLPNは、第1基板としてのアレイ基板ARと、アレイ基板ARに対向して配置された第2基板としての対向基板CTと、これらのアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された図示しない液晶層と、を備えて構成されている。これらのアレイ基板ARと対向基板CTとは、シール材SEによって貼り合わせられている。液晶層は、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に形成されたセルギャップにおいてシール材SEによって囲まれた内側に保持されている。このシール材SEは、例えば、アレイ基板ARと対向基板CTとの間において、略矩形枠状に形成され、閉ループをなしている。
このような液晶表示パネルLPNは、シール材SEによって囲まれた内側に、画像を表示する略矩形状のアクティブエリアACTを備えている。このアクティブエリアACTは、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている(但し、m及びnは正の整数である)。駆動ICチップ2及びフレキシブル配線基板3は、アクティブエリアACTよりも外側の周辺エリアPRPにおいて、アレイ基板ARに実装されている。
図2は、図1に示した液晶表示パネルLPNの構成及び等価回路を概略的に示す図である。ここでは、液晶表示パネルLPNのアレイ基板ARが画素電極PE及び共通電極CEを備え、これらの画素電極PEと共通電極CEとの間に形成される横電界(すなわち、基板の主面にほぼ平行な電界)を主に利用して液晶層LQを構成する液晶分子をスイッチングするFringe Field Switching(FFS)モードを適用した構成について説明する。
アレイ基板ARは、アクティブエリアACTにおいて、X方向に沿ってそれぞれ延出したn本のゲート配線G(G1〜Gn)及びn本の容量線C(C1〜Cn)、X方向に略直交するY方向に沿ってそれぞれ延出したm本のソース配線S(S1〜Sm)、各画素PXに配置されゲート配線G及びソース配線Sと電気的に接続されたm×n個のスイッチング素子SW、各画素PXに配置されスイッチング素子SWに電気的に接続されたm×n個の画素電極PE、容量線Cの一部であり画素電極PEと向かい合う共通電極CEなどを備えている。保持容量Csは、例えば、容量線Cと画素電極PEとの間に形成される。液晶層LQは、画素電極PEと共通電極CEとの間に介在する。
各ゲート配線Gは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、第1駆動回路GDに接続されている。各ソース配線Sは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、第2駆動回路SDに接続されている。各容量線Cは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、第3駆動回路CDに接続されている。これらの第1駆動回路GD、第2駆動回路SD、及び、第3駆動回路CDは、アレイ基板ARに形成され、駆動ICチップ2と接続されている。
図示した例では、駆動ICチップ2は、液晶表示パネルLPNのアクティブエリアACTの外側において、アレイ基板ARに実装されている。なお、フレキシブル配線基板の図示は省略しており、アレイ基板ARには、フレキシブル配線基板を接続するための端子Tが形成されている。これらの端子Tは、各種配線を介して駆動ICチップ2に接続されている。
図3は、図2に示したアレイ基板ARにおける画素PXの構造の一例を対向基板CTの側から見た概略平面図である。
ゲート配線Gは、X方向に沿って略直線状に延出している。ソース配線Sは、Y方向に沿って略直線状に延出している。スイッチング素子SWは、ゲート配線Gとソース配線Sとの交差部近傍に配置され、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)によって構成されている。このスイッチング素子SWは、半導体層SCを備えている。この半導体層SCは、例えば、ポリシリコンやアモルファスシリコンなどによって形成可能であり、ここではポリシリコンによって形成されている。
スイッチング素子SWのゲート電極WGは、半導体層SCの直上に位置し、ゲート配線Gに電気的に接続されている(図示した例では、ゲート電極WGは、ゲート配線Gと一体的に形成されている)。スイッチング素子SWのソース電極WSは、ソース配線Sに電気的に接続されている(図示した例では、ソース電極WSは、ソース配線Sと一体的に形成されている)。スイッチング素子SWのドレイン電極WDは、画素電極PEに電気的に接続されている。
容量線Cは、X方向に延在している。この容量線Cは、各画素PXに対応して形成された共通電極CEを含み、ソース配線Sの少なくとも一部の上方に延在している。画素電極PEは、共通電極CEの上方に配置されている。画素電極PEは、画素PXにおいて画素形状に対応した島状、例えば、略四角形に形成されている。この画素電極PEは、各々スイッチング素子SWのドレイン電極WDに接続されている。
このような画素電極PEには、スリットPSLが形成されている。図示した例では、スリットPSLは、Y方向に一直線状に延出している。つまり、スリットPSLの延出方向は、ソース配線Sが延出した方向と略平行である。このスリットPSLは、共通電極CEの上に形成されている。このようなスリット形状により、各画素PXにおいて、シングルドメインが形成される。
このようなアレイ基板ARにおいて、ゲート配線G、ソース配線S、スイッチング素子SWなどの配線部の直上には、アレイ基板ARと対向基板CTとの間にセルギャップを形成する柱状スペーサSPが配置されている。図示した例では、柱状スペーサSPは、ゲート配線Gの直上に配置されている。
図4は、図3に示した画素PXをA−B線で切断した液晶表示パネルLPNの断面構造を概略的に示す図である。
すなわち、アレイ基板ARは、ガラス板などの光透過性を有する第1絶縁基板20を用いて形成されている。このアレイ基板ARは、第1絶縁基板20の内面(すなわち、対向基板CTに対向する面)にスイッチング素子SWを備えている。ここに示したスイッチング素子SWは、トップゲート型の薄膜トランジスタである。半導体層SCは、第1絶縁基板20の上に配置されている。このような半導体層SCは、ゲート絶縁膜21によって覆われている。また、ゲート絶縁膜21は、第1絶縁基板20の上にも配置されている。なお、第1絶縁基板20と半導体層SCとの間に、絶縁膜としてアンダーコート層を配置しても良い。
スイッチング素子SWのゲート電極WGは、ゲート絶縁膜21の上に配置され、半導体層SCの直上に位置している。また、ゲート配線Gも、ゲート絶縁膜21の上に配置されている。このようなゲート電極WG及びゲート配線Gは、第1層間絶縁膜22によって覆われている。また、第1層間絶縁膜22は、ゲート絶縁膜21の上にも配置されている。これらのゲート絶縁膜21及び第1層間絶縁膜22は、例えば窒化シリコン(SiN)などの無機系材料によって形成されている。
スイッチング素子SWのソース電極WS及びドレイン電極WDは、第1層間絶縁膜22の上に配置されている。これらのソース電極WS及びドレイン電極WDは、ゲート絶縁膜21及び第1層間絶縁膜22を貫通するコンタクトホールを介して半導体層SCにコンタクトしている。また、図示しないソース配線も、第1層間絶縁膜22の上に配置されている。これらのゲート電極WG、ソース電極WS、及び、ドレイン電極WDは、例えば、モリブデン、アルミニウム、タングステン、チタンなどの導電材料によって形成されている。
ソース電極WS及びドレイン電極WDは、第2層間絶縁膜23によって覆われている。また、この第2層間絶縁膜23は、第1層間絶縁膜22の上にも配置されている。共通電極CEを含む容量線Cは、第2層間絶縁膜23の上に配置されている。このような共通電極CE及び容量線Cは、第3層間絶縁膜24によって覆われている。また、この第3層間絶縁膜24は、第2層間絶縁膜23の上にも配置されている。これらの第1層間絶縁膜23及び第2層間絶縁膜は、例えば、樹脂材料によって形成されている。
柱状スペーサSPは、第3層間絶縁膜24の上に配置されている。この柱状スペーサSPは、例えば、樹脂材料によって形成されている。
画素電極PEは、第3層間絶縁膜24の上に配置さている。この画素電極PEは、第2層間絶縁膜23及び第3層間絶縁膜24を貫通するコンタクトホールを介してドレイン電極WDに接続されている。この画素電極PEには、共通電極CEに向かい合うスリットPSLが形成されている。このような画素電極PEは、第2層間絶縁膜24を介して共通電極CEと向かい合っている。
共通電極CE及び容量線Cと、画素電極PEとは、ともに光透過性を有する導電材料、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などによって形成されている。画素電極PE、柱状スペーサSP、及び、第2層間絶縁膜24は、第1配向膜25によって覆われている。つまり、この第1配向膜25は、アレイ基板ARの液晶層LQに接する面に配置されている。
一方、対向基板CTは、ガラス板などの光透過性を有する第2絶縁基板30を用いて形成されている。この対向基板CTは、第2絶縁基板30の内面(すなわち、アレイ基板ARに対向する面)に、各画素PXを区画するブラックマトリクス31、及び、各画素PXに配置されたカラーフィルタ32を備えている。
ブラックマトリクス31は、第2絶縁基板30の上において、アクティブエリアACTに配置されている。より具体的には、ブラックマトリクス31は、アレイ基板ARに設けられたゲート配線G、ソース配線S、スイッチング素子SWなどの配線部の直上に位置するように配置されている。このようなブラックマトリクス31は、格子状またはストライプ状に形成されている。このブラックマトリクス31は、例えば、黒色に着色された樹脂材料やクロム(Cr)などの遮光性の金属材料によって形成されている。
カラーフィルタ32は、第2絶縁基板30の上において、アクティブエリアACTに配置されている。なお、カラーフィルタ32の一部は、ブラックマトリクス31の上に積層されている。このようなカラーフィルタ32には、赤色画素に対応して配置される赤色カラーフィルタ、青色画素に対応して配置される青色カラーフィルタ、及び、緑色画素に対応して配置される緑色カラーフィルタが含まれる。これらの赤色カラーフィルタ、青色カラーフィルタ、及び、緑色カラーフィルタは、それぞれの色に着色された樹脂材料によって形成されている。
上述したような横電界を利用した液晶モードにおいては、対向基板CTの液晶層LQに接する面が平坦であることが望ましく、対向基板CTは、さらに、ブラックマトリクス31及びカラーフィルタ32の表面の凹凸を平坦化するオーバーコート層33を備えている。このようなオーバーコート層33は、例えば、透明な樹脂材料によって形成されている。
このオーバーコート層33は、第2配向膜34によって覆われている。つまり、第2配向膜34は、対向基板CTの液晶層LQに接する面に配置されている。第1配向膜25及び第2配向膜34は、例えば、ポリイミドによって形成されている。
上述したようなアレイ基板ARと対向基板CTとは、第1配向膜25及び第2配向膜34が向かい合うように配置されている。このとき、アレイ基板ARと対向基板CTとの間には、柱状スペーサSPが配置され、これにより、所定のセルギャップが形成される。アレイ基板ARと対向基板CTとは、所定のセルギャップが形成された状態で図示しないシール材によって貼り合わせられている。
液晶層LQは、これらのアレイ基板ARの第1配向膜25と対向基板CTの第2配向膜34との間に形成されたセルギャップに封入された液晶組成物によって構成されている。
液晶表示パネルLPNの一方の外面、すなわちアレイ基板ARを構成する第1絶縁基板20の外面には、第1偏光板PL1が配置されている。この第1偏光板PL1は、第1絶縁基板20の外面に接着されるなどして固定されている。
また、液晶表示パネルLPNの他方の外面、すなわち対向基板CTを構成する第2絶縁基板30の外面には、第2偏光板PL2が配置されている。この第2偏光板PL2は、第2絶縁基板30の外面に接着されるなどして固定されている。なお、第2絶縁基板30と第2偏光板PL2との間には、1枚以上の位相差板が配置されても良い。
図5は、本実施形態において適用される各種光学素子の軸角度の関係を説明するための図であり、液晶表示パネルLPNを対向基板CTの側、つまり、上方から観察したときの上面図である。
液晶表示パネルLPNにおいて、各画素電極PEに形成されたスリットPSLは、上記の通り、Y方向に延出している。アレイ基板ARに備えられる第1配向膜25は、θ方向にラビング処理されている。すなわち、第1配向膜25のラビング方向R1は、θ方向である。スリットPSLの延出方向(Y方向)は、θ方向に対して反時計回り(正方向)に僅かに傾いた方向である。ここでは、スリットPSLは、θ方向に対して反時計回りに5〜10°の角度だけずれた方向に相当する。換言すると、θ方向とは、Y方向から時計回り(負方向)に5〜10°の角度だけずれた方向である。
対向基板CTに備えられる第2配向膜34は、第1配向膜25のラビング方向R1とは平行であるが、逆向きの方向にラビング処理されている。すなわち、第2配向膜34のラビング方向R2は、(θ+180°)方向である。
第1偏光板PL1は、第1配向膜25のラビング方向R1と平行な第1吸収軸A1を有している。つまり、第1吸収軸A1は、θ方向に平行である。第2偏光板PL2は、第1吸収軸A1と直交する第2吸収軸A2を有している。つまり、第2吸収軸A2は、(θ+90°)方向と平行である。
図6は、本実施形態の液晶表示装置における動作原理を説明するための図である。ここでは、第2吸収軸A2と平行な(θ+90°)方向での液晶表示パネルLPNの断面を参照しながら説明する。なお、ここでは、説明に必要な構成のみを図示している。
本実施形態の液晶表示装置において、図中の左側の画素PX1は、画素電極PE1と共通電極CEとの間に電界が形成されていないOFF状態を図示しており、図中の右側の画素PX2は、スリットPSLを介して画素電極PE2と共通電極CEとの間に電界(フリンジ電界)FEが形成されたON状態を図示している。
OFF状態の画素PX1では、液晶層LQにおいて第1配向膜のラビング方向R1及び第2配向膜のラビング方向R2にホモジニアス配向した液晶分子LMの配向軸は、第1偏光板PL1の第1吸収軸A1と平行である一方で、第2偏光板PL2の第2吸収軸A2と直交する。このOFF状態では、バックライトBLから放射され第1偏光板PL1を透過した直線偏光は、液晶表示パネルLPNを通過した後に、第2偏光板PL2で吸収されるため、黒表示となる。
一方、ON状態の画素PX2では、一部の液晶分子LMはフリンジ電界FEの影響を受けて変調され、その配向軸が第1偏光板PL1の第1吸収軸A1及び第2偏光板PL2の第2吸収軸A2からずれる。このON状態では、第1偏光板PL1を透過した直線偏光は、液晶表示パネルLPNを通過した後に、第2偏光板PL2を透過するため、白表示となる。これにより、ノーマリーブラックモードが実現される。
ところで、隣接する一方の画素PX1がOFF状態であって、他方の画素PX2がON状態である場合、画素PX1の画素電極PE1と画素PX2の画素電極PE2との間の電位差により、図示したような不所望な横電界NEが発生する。つまり、横電界NEは、OFF状態の画素PX1とON状態の画素PX2との間に跨って形成される。このため、画素PX1と画素PX2との間の直上に位置する液晶分子LMXは、この不所望な横電界NEの影響を受けて変調される。
特に、図示した例のように、第2層間絶縁膜24を介して共通電極CEの上方に画素電極PE1及び画素電極PE2が配置された構成の場合、画素電極PE2と共通電極CEとの間の電界の影響よりも、画素電極PE2と画素電極PE1との間で液晶層LQを横切る横電界NEの影響の方が支配的となる。このため、このような構成の場合には、不所望な横電界NEにより画素間の液晶分子LMXが変調されたことによる影響を無視することができない。
例えば、アレイ基板ARにおいて画素電極PE1及び画素電極PE2の上方に絶縁層を介して共通電極CEが配置された構成の場合、画素間に跨って配置された共通電極CEが液晶層LQにより近づく。このため、画素PX1がOFF状態であり、画素PX2がON状態である場合には、画素電極PE2と画素電極PE1との間で液晶層LQを横切る横電界NEの影響は小さく、画素電極PE2と共通電極CEとの間の電界の影響の方が支配的となる。このため、このような構成の場合には、不所望な横電界NEにより画素間の液晶分子LMXが変調されたとしても、それによる影響はほとんど無視することができる。
いま、画素PX1が緑色カラーフィルタ32Gを備えた緑色画素であり、画素PX2が赤色カラーフィルタ32Rを備えた赤色画素である場合を考える。赤色を表示する場合には、画素PX1はOFF状態(つまり、光非透過状態)となり、画素PX2はON状態(つまり、光透過状態)となる。液晶表示パネルLPNを正面方向から観察した場合には、画素PX2の赤色カラーフィルタ32Rを通過した光線のみが観察されるため、赤色として視認される。
しかしながら、視角を拡大し、液晶表示パネルLPNを斜め方向から観察した場合には、ブラックマトリクス31の直下の液晶層LQは、不所望な横電界NEの影響を受けて変調され、複屈折現象により光を透過させる作用をもつ。液晶表示パネルLPNを透過する透過光の強度Iは、電界によって誘起される液晶層LQの屈折率異方性(Δn)と液晶層LQの厚みあるいは光路長(d)との積で定義される位相差値(Δn×d)と波長(λ)の除算項(Δn×d/λ)の正弦関数の2乗、すなわち、sin2(πΔn×d/λ)に比例する。斜め方向では、正面方向と比較して実質的な光路長が大きくなるため、位相差値(Δn×d)がより大きくなることになり、透過光強度が強くなる。なお、位相差値(Δn×d)がゼロの場合、透過光強度もゼロとなる。
つまり、斜め方向から観察した場合には、画素PX2の赤色カラーフィルタ32Rを通過した光線のみならず、画素PX1から緑色カラーフィルタ32Gを通過した光線も同時に観察されるため、赤色に緑色が混じるといった混色現象が発生する。このような混色現象が発生した場合、視角により正規の色とは異なる色が表示されることになる。
横電界を利用した液晶モードは、縦電界を利用したTNモードなどと比較して広視野角化が可能であるといったメリットを有している一方で、上記のような混色現象による視角の拡大に伴った色味の変化を抑制することが求められる。
そこで、本実施形態においては、画素電極EPの間の直上に位置する液晶層LQの第1領域の位相差値は、画素電極EPの直上に位置する液晶層LQの第2領域の位相差値よりも小さく設定されている。これにより、第1領域を透過する光の透過光強度を低減し、視角を拡大したときの混色を抑制することが可能となり、色味が変化しない視角を拡大することができる。したがって、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することが可能となる。
以下に、より具体的な構成例1乃至3について説明する。
まず、本実施形態の構成例1について説明する。
図7は、本実施形態の第1構成例における液晶表示パネルLPNを概略的に示す断面図である。なお、この図7は、ゲート配線Gが延出するX方向に沿った液晶表示パネルLPNの断面図であり、画素PX1が緑色画素に相当し、画素PX2が赤色画素に相当する。
図7は、本実施形態の第1構成例における液晶表示パネルLPNを概略的に示す断面図である。なお、この図7は、ゲート配線Gが延出するX方向に沿った液晶表示パネルLPNの断面図であり、画素PX1が緑色画素に相当し、画素PX2が赤色画素に相当する。
図示した液晶表示パネルLPNにおいては、アレイ基板ARに形成されたソース配線Sのセンターの直上に、対向基板CTに形成されたブラックマトリクス31のセンターが位置するように構成されている。
アレイ基板ARにおいて、ソース配線Sを挟んで隣接する画素PX1及びPX2は、それぞれ画素電極PE1及びPE2を備えている。これらの画素PX1と画素PX2との間には、第1突起PR1が配置されている。図示した例では、第1突起PR1は、アレイ基板ARに備えられ、対向基板CTに向かって突出している。この第1突起PR1は、画素電極PE1と画素電極PE2との間に配置されており、図示した例では、第2層間絶縁膜24の上に形成されるとともにその一部が画素電極PE1及び画素電極PE2に重なっている。つまり、第1突起PR1は、ソース配線Sの直上に位置し、また、ブラックマトリクス31の直下に位置している。このような第1突起PR1は、第2層間絶縁膜24の上に形成された柱状スペーサSPと同様に、第1配向膜25によって覆われている。
この第1突起PR1は、絶縁性の材料、例えば、感光性の樹脂材料によって形成されている。このような第1突起PR1は、柱状スペーサSPと同一の樹脂材料によって同一工程で形成可能である。
但し、第1突起PR1の高さH1は、柱状スペーサSPの高さSPHと同一であるとは限らない。ここで、第1突起PR1の高さH1は第2層間絶縁膜24の上面から第1突起PR1の頂点までの法線方向に沿った距離に相当し、柱状スペーサSPの高さSPHは、第2層間絶縁膜24の上面から柱状スペーサSPの頂点までの法線方向に沿った距離に相当する。
図示した例では、第1突起PR1の高さH1は、柱状スペーサSPの高さSPHよりも低い(H1<SPH)。柱状スペーサSPと対向基板CTとの間には液晶層LQが介在しないのに対して、第1突起PR1と対向基板CTとの間には液晶層LQが介在する。このように、第1突起PR1の高さH1と、柱状スペーサSPの高さSPHとが異なる場合、感光性の樹脂材料をハーフトーン露光するなどの手法を用いて第1突起PR1及び柱状スペーサSPを一括して形成することが可能である。
このような第1構成例によれば、画素電極PE1と画素電極PE2との間の直上に位置する液晶層LQの第1領域LQ1は厚みd1を有し、また、画素電極PE1(あるいは画素電極PE2)の直上に位置する液晶層LQの第2領域LQ2は厚みd2を有し、しかも、厚みd1は厚みd2よりも小さい(d2>d1)。ここでは、例えば、厚みd1は、厚みd2の1/2に設定した。
具体的には、例えば、第2領域LQ2の厚みd2が4μmであり、第1領域LQ1の厚みd1が2μmである。この場合、隣接する画素PX1と画素PX2との間の不所望な横電界NEによって誘起される液晶層LQの第1領域LQ1の屈折率異方性を考慮すると、この第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)は約50nm程度となる。
なお、第1突起PR1を設けなかった場合、第1領域LQ1の厚みd1は、実質的に第2領域LQ2の厚みd2と略同等となる。この場合、隣接する画素PX1と画素PX2との間の不所望な横電界NEによって誘起される第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)は約100nm程度となる。つまり、第1突起PR1を設けた場合には、第1突起PR1を設けなかった場合と比較して、第1領域LQ1の位相差値を低減することができる。
当然のことながら、画素PX1及び画素PX2の各々において、フリンジ電界によって誘起される第2領域LQ2における位相差値(Δn×d2)は、第1突起PR1を設けた場合の第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)よりも大きい。
上記したように、液晶層LQを透過する光の透過光強度Iはsin2(πΔn×d/λ)に比例するため、位相差値(Δn×d)が大きいほど透過光強度Iが増大する。緑色画素を透過する光(λ=550nm)を基準として、位相差値(Δn×d)に対する各視角での透過光強度を算出したところ、図8に示すような結果が得られた。
第1突起PR1を設けて第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)が50nmとなる場合と、第1突起PR1を設けずに第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)が100nmとなる場合とで、各視角での透過光強度を比較すると、前者の場合は、後者の場合と比較して、約1/4程度に透過光強度を低減できることが確認された。
このような第1構成例によれば、第1突起PR1を設けたことにより、液晶層LQの第1領域LQ1の厚みd1を薄くすることができ、視角を0°から80°まで拡大しても、混色が視認されなかった。なお、第1突起PR1を設けなかった場合には、視角を30°以上に拡大すると、混色が視認された。
次に、本実施形態の構成例2について説明する。
図9は、本実施形態の第2構成例における液晶表示パネルLPNを概略的に示す断面図である。なお、図7に示した第1構成例と同一の構成については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
図9は、本実施形態の第2構成例における液晶表示パネルLPNを概略的に示す断面図である。なお、図7に示した第1構成例と同一の構成については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
この図9に示した第2構成例は、図7に示した第1構成例と比較して、第1突起PR1に代えて、対向基板CTが第2突起PR2を備えている点で相違している。
すなわち、第2突起PR2は、画素PX1と画素PX2との間に配置されている。この第2突起PR2は、対向基板CTに備えられ、アレイ基板ARに向かって突出している。この第2突起PR2は、画素電極PE1と画素電極PE2との間の直上に配置されており、図示した例では、ブラックマトリクス31に重なっている。つまり、第2突起PR2は、ソース配線Sの直上に位置し、また、ブラックマトリクス31の直下に位置している。このような第2突起PR2は、第2配向膜34によって覆われている。
この第2突起PR2は、絶縁性の材料、例えば、感光性の樹脂材料によって形成されている。より具体的には、例えば、第2突起PR2は、複数のカラーフィルタ32の積層体として構成されている。このような第2突起PR2は、カラーフィルタ32と同一の樹脂材料によって同一工程で形成可能である。また、この第2突起PR2は、その少なくとも一部がオーバーコート層33と同一の樹脂材料によって形成されていても良い。
図示した例では、第2突起PR2は、ブラックマトリクス31の上に積層された赤色カラーフィルタ32R、赤色カラーフィルタ32Rに積層された緑色カラーフィルタ32G、及び、緑色カラーフィルタ32Gに積層されたオーバーコート層33の積層体として構成されている。このような第2突起PR2とアレイ基板ARとの間には液晶層LQが介在する。
このような第2構成例においても、第1構成例と同様に、液晶層LQの第1領域LQ1における厚みd1は、第2領域LQ2における厚みd2よりも小さい(d2>d1)。ここでは、例えば、厚みd1は、厚みd2の3/4程度に設定した。この場合、隣接する画素PX1と画素PX2との間の不所望な横電界NEによって誘起される液晶層LQの第1領域LQ1の屈折率異方性を考慮すると、この第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)は約75nm程度となる。
第2突起PR2を設けて第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)が75nmとなる場合と、第2突起PR2を設けずに第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)が100nmとなる場合とで、各視角での透過光強度を比較すると、図8に示した結果から明らかなように、前者の場合は、後者の場合と比較して、約1/2程度に透過光強度を低減できることが確認された。
次に、本実施形態の構成例3について説明する。
図10は、本実施形態の第3構成例における液晶表示パネルLPNを概略的に示す断面図である。なお、図7に示した第1構成例と同一の構成については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
図10は、本実施形態の第3構成例における液晶表示パネルLPNを概略的に示す断面図である。なお、図7に示した第1構成例と同一の構成については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
この図10に示した第3構成例は、図7に示した第1構成例と比較して、第1突起PR1に加えて、対向基板CTが第2突起PR2を備えている点で相違している。
すなわち、第1突起PR1及び第2突起PR2は、画素PX1と画素PX2との間に配置され、向かい合っている。第1突起PR1は、アレイ基板ARに備えられ、対向基板CTに向かって突出している。第2突起PR2は、対向基板CTに備えられ、アレイ基板ARに向かって突出している。これらの第1突起PR1及び第2突起PR2の詳細については、それぞれ上記の第1構成例及び第2構成例で述べた通りである。つまり、第1突起PR1及び第2突起PR2は、ソース配線Sの直上に位置し、また、ブラックマトリクス31の直下に位置している。第1突起PR1は第1配向膜25によって覆われ、第2突起PR2は第2配向膜34によって覆われている。図示した例では、第1突起PR1と第2突起PR2との間には液晶層LQが介在する。
このような第3構成例においても、第1構成例と同様に、液晶層LQの第1領域LQ1における厚みd1は、第2領域LQ2における厚みd2よりも小さい(d2>d1)。ここでは、例えば、厚みd1は、厚みd2の1/4程度に設定した。この場合、隣接する画素PX1と画素PX2との間の不所望な横電界NEによって誘起される液晶層LQの第1領域LQ1の屈折率異方性を考慮すると、この第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)は約25nm程度となる。
第1突起PR1及び第2突起PR2を設けて第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)が25nmとなる場合と、第1突起PR1及び第2突起PR2を設けずに第1領域LQ1における位相差値(Δn×d1)が100nmとなる場合とで、各視角での透過光強度を比較すると、図8に示した結果から明らかなように、前者の場合は、後者の場合と比較して、約1/16程度に透過光強度を低減できることが確認された。
上述した本実施形態の第1乃至第3構成例では、液晶層LQの第1領域LQ1における厚みd1がゼロではない場合について説明したが、第1突起PR1及び第2突起PR2の少なくとも一方を用いて厚みd1を0umとしても良い。つまり、この場合には、ブラックマトリクス31の直下に液晶層LQがまったく介在しない。これにより、視角や不所望な横電界NEの影響にかかわらず、液晶層LQの位相差値(Δn×d)はゼロとなり、透過光強度をゼロとする、すなわち完全遮光することが可能となる。
また、上述した本実施形態の第1乃至第3構成例において、第1突起PR1及び第2突起PR2の少なくとも一方は、黒色の材料などの遮光性を有する材料によって形成されても良い。これにより、視角を拡大した際に、液晶層LQを通過した光の透過光強度を低減できるのに加えて、第1突起PR1及び第2突起PR2の少なくとも一方での遮光が可能となる。
図11及び図12は、本実施形態において適用可能な突起PR(第1突起PR1または第2突起PR2)の形状を説明するための概略平面図である。ここでは、液晶表示パネルLPNを対向基板CTの側から観察したときの図を示している。図示したように、突起PRは、ソース配線Sの直上に位置している。
特に、図11に示した例では、突起PRは、X方向に隣接する画素電極PE1と画素電極PE2との間において、ソース配線Sが延出するY方向と略平行に直線状(あるいは連続的)に配置されている。このような形状の突起PRを設けたことにより、X方向に隣接する画素間での不所望な横電界による液晶層LQの変調による影響を軽減することが可能となる。
また、図12に示した例では、突起PRは、ソース配線Sが延出するY方向と略平行に部分的(あるいは不連続的)に配置されている。特に、この突起PRは、X方向に隣接する画素電極PE1と画素電極PE2との間において、その中央部分に配置される一方で、Y方向に沿った途中で途切れている。このような形状の突起PRを設けたことにより、上記した例と同様に、X方向に隣接する画素間での不所望な横電界による液晶層LQの変調による影響を軽減することが可能となることに加えて、液晶層LQのX方向への広がりを許容するパスを確保することが可能となる。例えば、液晶注入口から液晶材料を真空注入した際、あるいは、閉ループ状のシール材で囲まれた内側に液晶材料を滴下した後にアレイ基板ARと対向基板CTとを貼り合わせた際、液晶材料は、突起PRが途切れた部分を介してX方向に広がり、移動することができるため、製造時間の短縮が期待できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…液晶表示装置
LPN…液晶表示パネル AR…アレイ基板 CT…対向基板
SE…シール材
ACT…アクティブエリア PX…画素
PE…画素電極 CE…共通電極
LQ…液晶層 LQ1…第1領域 LQ2…第2領域 LM…液晶分子
PR…突起 PR1…第1突起 PR2…第2突起
SP…柱状スペーサ
31…ブラックマトリクス 32…カラーフィルタ 33…オーバーコート層
BL…バックライト
LPN…液晶表示パネル AR…アレイ基板 CT…対向基板
SE…シール材
ACT…アクティブエリア PX…画素
PE…画素電極 CE…共通電極
LQ…液晶層 LQ1…第1領域 LQ2…第2領域 LM…液晶分子
PR…突起 PR1…第1突起 PR2…第2突起
SP…柱状スペーサ
31…ブラックマトリクス 32…カラーフィルタ 33…オーバーコート層
BL…バックライト
Claims (8)
- 第1絶縁基板と、前記第1絶縁基板の上方に配置された共通電極と、前記共通電極を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置され前記共通電極と向かい合うとともにスリットが形成された複数の画素電極と、前記画素電極の各々を覆う第1配向膜と、を備えた第1基板と、
第2絶縁基板と、前記第2絶縁基板の前記第1基板と対向する内面において前記画素電極の間の直上に配置されたブラックマトリクスと、前記画素電極の各々の直上に配置されたカラーフィルタと、前記カラーフィルタの前記第1基板側に配置された第2配向膜と、を備えた第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に保持されるとともに、前記画素電極の間の直上に位置する第1領域と、前記画素電極の直上に位置する第2領域と、を含む液晶層と、を備え、
前記液晶層の屈折率異方性をΔnとし、前記液晶層の厚みをdとし、前記液晶層の位相差値をΔn・dで定義したとき、前記第1領域の位相差値は、前記第2領域の位相差値よりも小さいことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記第1領域における前記液晶層の厚みd1は、前記第2領域における前記液晶層の厚みd2よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方は、突起を備えたことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
- 前記第1基板は、さらに、略直線状に延出したソース配線と、前記ソース配線と略直交する方向に延出したゲート配線と、を備え、
前記突起は、前記ソース配線の直上において、前記ソース配線が延出する方向と略平行に直線状または部分的に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。 - 前記第1基板は、前記画素電極の間に配置され前記第2基板に向かって突出した絶縁性の第1突起を備えたことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
- 前記第1基板は、前記第2基板との間にセルギャップを形成する柱状スペーサを備え、前記第1突起の高さは、前記柱状スペーサの高さよりも低いことを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
- 前記第2基板は、前記ブラックマトリクスの直下に配置され前記第1基板に向かって突出した絶縁性の第2突起を備えたことを特徴とする請求項2または5に記載の液晶表示装置。
- 前記第2突起は、前記カラーフィルタの積層体であることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010157264A JP2012018365A (ja) | 2010-07-09 | 2010-07-09 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010157264A JP2012018365A (ja) | 2010-07-09 | 2010-07-09 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012018365A true JP2012018365A (ja) | 2012-01-26 |
Family
ID=45603631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010157264A Withdrawn JP2012018365A (ja) | 2010-07-09 | 2010-07-09 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012018365A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020008887A (ja) * | 2019-10-21 | 2020-01-16 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 液晶表示装置 |
-
2010
- 2010-07-09 JP JP2010157264A patent/JP2012018365A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020008887A (ja) * | 2019-10-21 | 2020-01-16 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 液晶表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5504215B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5830433B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5380387B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2014174431A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2014044330A (ja) | 液晶表示装置 | |
US9921439B2 (en) | Liquid crystal display device | |
US9146434B2 (en) | Liquid crystal display device having particular electrodes structure | |
US9134576B2 (en) | Liquid crystal display device | |
US9341906B2 (en) | Liquid crystal display device | |
JP5520896B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
US9470938B2 (en) | Liquid crystal display device | |
JP2013127558A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5572603B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5564473B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5674587B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2015052730A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5677923B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2015014670A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2014074797A (ja) | 液晶表示装置及びそのリタデーション設定方法 | |
JP5699069B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2012018365A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2012032539A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5845042B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5785831B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5851175B2 (ja) | 液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130711 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20131001 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 Effective date: 20131112 |