JP2012032255A - 原子力発電プラントおよび原子炉給水への水素注入方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶存水素濃度を低下させることなく水素の過剰な注入量を低減できることにより、水素の使用量ひいては酸素の使用量をも減少させてコストの削減を図ることが可能な原子力発電プラントおよび原子炉給水への水素注入方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる原子力発電プラントの構成は、原子炉110と、原子炉に給水を供給する原子炉給水系統(給水経路134)とを備える原子力発電プラント100であって、水を貯留する貯留槽142aと、貯留槽に水素ガスを供給する水素供給手段(水素供給経路144)と、貯留槽に設けられ、水に水素ガスを溶解させて水素溶存水を生成する水素溶解手段(気泡噴出装置146aおよび撹拌装置148a)と、水素溶存水を原子炉給水系統に供給する水素溶存水注入手段(水素溶存水供給経路150)と、を更に備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明にかかる原子力発電プラントの構成は、原子炉110と、原子炉に給水を供給する原子炉給水系統(給水経路134)とを備える原子力発電プラント100であって、水を貯留する貯留槽142aと、貯留槽に水素ガスを供給する水素供給手段(水素供給経路144)と、貯留槽に設けられ、水に水素ガスを溶解させて水素溶存水を生成する水素溶解手段(気泡噴出装置146aおよび撹拌装置148a)と、水素溶存水を原子炉給水系統に供給する水素溶存水注入手段(水素溶存水供給経路150)と、を更に備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、原子炉に給水を供給する原子炉給水系統を備える原子力発電プラント、およびかかる原子炉への給水に水素を注入する原子炉給水への水素注入方法に関する。
原子力発電プラントに設けられる沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)や改良型沸騰水型原子炉(ABWR:Advanced Boiling Water Reactor)等の原子炉では、原子炉圧力容器にウラン等の核燃料からなる炉心(燃料棒とも称される)が収容されている。原子炉(厳密には原子炉圧力容器)に給水(軽水)が注水されると、炉心の核分裂反応により生じた熱によって給水が蒸発して高温高圧の主蒸気が生じる。そして、この主蒸気を動力としてタービンひいてはこれに連結された発電機を回転させることにより発電が行われる。
上記の炉心の核分裂では放射線が放出される。すると、かかる放射線によって原子炉に注水された給水すなわち炉水の放射線分解が生じ、酸素や過酸化水素等の酸化種が生成される。炉水中におけるこれらの酸化種の溶存濃度が上昇すると、原子炉構造材として使用されているステンレス鋼やニッケル基合金等の耐食鋼の腐食電位が上昇し、応力腐食割れを引き起こす一因となることが知られている。
そこで、応力腐食割れを抑制すべく、従来から炉水(給水)への水素注入が行われていた。例えば特許文献1では、水素注入装置を用いて、原子力発電プラントの原子炉の給水系を介して炉水に水素を注入している。このように炉水に水素を注入することにより、炉水中の溶存酸化種と水素が結合して水が生成される。したがって、炉水中の溶存酸化種の濃度ひいては腐食電位が低下し、応力腐食割れの発生を抑制することが可能となる。
ところで、特許文献1の技術に限らず、炉水に注入された水素のうち、炉水中の溶存酸化種と結合するのは主に炉水に溶解した溶存水素である。しかし、給水系を介して注入した水素はすべてが炉水に溶解するわけではない。換言すれば注入した水素はその一部しか炉水に溶解しないため、注入時には非溶解分を見込んで多めに水素を注入する必要がある。このため、原子炉において炉水が気化することにより生じた主蒸気には、溶存酸化種と結合しなかった余剰の水素が含まれることとなる。
主蒸気は、原子炉からタービンに送られてこれを回転させた後、復水器に送出される。そして、主蒸気に含まれる水分は復水器において凝縮されて復水となり、再度原子炉に給水として注入される。一方、主蒸気に含まれる気体分は水分と分離されて回収され、排出系(以下、オフガス系と称する)に送出される。上述したように炉水中の溶存酸化種と結合するのは主に溶存水素であるため、かかる溶存酸化種と結合せずに炉水中に残存している水素は、単に気体として炉水に含まれている水素(水素ガス)である。したがって、残存している水素は、主蒸気の気体分に含まれてオフガス系に送出されることとなる。
上記のようにしてオフガス系に送出された気体分に含まれる水素の濃度が高いと水素爆発が起こるおそれがある。このため、オフガス系では水素濃度を低下させる処理が行われる。かかる処理では、オフガス系に送出された気体分に酸素を注入して、気体分に含まれる水素と酸素とを結合(以下、便宜上、この結合を再結合と称する)させることにより水を生成させて気体分の水素濃度を低下させていた。
したがって、上記構成であると、水素を過剰に注入して、過剰分の水素を酸素によって回収することになり、水素および酸素の両方において無駄が生じている。そこで、水素の注入量を減らせば過剰分の水素の量も減少するため、回収に用いる酸素の量を低減することができると考えられる。しかしながら、水素の注入量を減らすと、それにほぼ比例するように炉水に溶解する水素の量も減ってしまうため、炉水中の溶存酸化種の濃度を十分に低下させられなくなってしまう。すると、腐食電位の上昇を抑制しきれず、応力腐食割れに対する効果も低減してしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、溶存水素濃度を低下させることなく水素の過剰な注入量を低減できることにより、水素の使用量ひいては酸素の使用量をも減少させてコストの削減を図ることが可能な原子力発電プラントおよび原子炉給水への水素注入方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる原子力発電プラントの代表的な構成は、原子炉と、原子炉に給水を供給する原子炉給水系統とを備える原子力発電プラントであって、水を貯留する貯留槽と、貯留槽に水素ガスを供給する水素供給手段と、貯留槽に設けられ、水に水素ガスを溶解させて水素溶存水を生成する水素溶解手段と、水素溶存水を原子炉給水系統に供給する水素溶存水注入手段と、を更に備えることを特徴とする。
上記構成によれば、原子炉給水系統(給水系)には、貯留槽においてあらかじめ水素を溶解させた、すなわち高い溶存水素濃度を有する水素溶存水が供給される。これにより、従来のように給水系において過剰に水素を注入する必要がないため、過剰分の水素の量を極めて低減することができる。したがって、回収すべき水素の量も低減されるため、かかる回収に用いる酸素の量も低減することができ、それらに要するコストの削減を図ることが可能となる。
また本発明にかかる原子炉給水への水素注入方法の代表的な構成は、原子力発電プラントに設けられる原子炉への給水に水素を注入する原子炉給水への水素注入方法であって、水にあらかじめ水素を溶解させて水素溶存水を生成し、原子炉への給水に水素溶存水を混合することを特徴とする。
上述した原子力発電プラントの技術的思想に基づく構成要素やその説明は、当該原子炉給水への水素注入方法にも適用可能である。
本発明によれば、溶存水素濃度を低下させることなく水素の過剰な注入量を低減できることにより、水素の使用量ひいては酸素の使用量をも減少させてコストの削減を図ることが可能な原子力発電プラントおよび原子炉給水への水素注入方法を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる原子力発電プラント100の概略構成を説明する図である。なお、図1に示す太実線は、炉水、給水および復水等の液体が主に流通する経路を示していて、太破線は、蒸気、回収空気および排気等の気体が主に流通する経路を示している。また本実施形態においては、原子力発電プラント100に設けられる原子炉110として沸騰水型原子炉(BWR)を例示するが、これに限定するものではなく、本発明は改良型沸騰水型原子炉(ABWR)を備える原子力プラントにも適用可能である。
図1は、第1実施形態にかかる原子力発電プラント100の概略構成を説明する図である。なお、図1に示す太実線は、炉水、給水および復水等の液体が主に流通する経路を示していて、太破線は、蒸気、回収空気および排気等の気体が主に流通する経路を示している。また本実施形態においては、原子力発電プラント100に設けられる原子炉110として沸騰水型原子炉(BWR)を例示するが、これに限定するものではなく、本発明は改良型沸騰水型原子炉(ABWR)を備える原子力プラントにも適用可能である。
図1に示すように、原子力発電プラント100には原子炉110が設けられていて、かかる原子炉110では、原子炉格納容器(不図示)に原子炉圧力容器112が格納されている。原子炉圧力容器112にはウラン等の核燃料からなる炉心112aが収容されていて、その核分裂反応によって大量の熱(熱エネルギー)が発生する。
原子炉110(原子炉圧力容器112)には、原子炉給水系統である給水経路134が接続されていて、これを通じて原子炉110に給水(軽水)が注水(供給)される。原子炉110に注入された給水すなわち炉水は、上述した核分裂反応により生じた熱によって、約280〜300℃、70〜80気圧程度の高温高圧の蒸気(以下、主蒸気と称する)となり主蒸気経路110aを通過してタービン120へと送られる。
タービン120は、主蒸気経路110aを通過した主蒸気が有する熱エネルギを動力に変える。タービン120は、高圧タービン122ならびに低圧タービン124a、124bおよび124cから構成される。このような構成により、火力発電プラントにおける主蒸気よりも温度および圧力が低い(エネルギ密度が低い)原子力発電プラント100の原子炉110の主蒸気から、高圧タービン122ならびに低圧タービン124a、124bおよび124cの2段階において熱エネルギを回収できるため、熱回収効率向上を図ることができる。なお、本実施形態における高圧タービンの数および低圧タービンの数は一例であり、これに限定するものではない。
高圧タービン122と低圧タービン124a、124bおよび124cとは、タービン接続経路120aによって接続されていて、かかるタービン接続経路120aには湿分分離器120bが設けられている。これにより、主蒸気経路110aを通過した主蒸気は、まず高圧タービン122に送出されてこれを回転させ、タービン接続経路120aを通じて高圧タービン122から低圧タービン124a、124bおよび124cに送出されてこれを回転させる。すると、それらの回転が、高圧タービン122ならびに低圧タービン124a、124bおよび124cに同軸で連結された発電機126に伝わりこれが回転して発電が行われる。
一方、低圧タービン124a、124bおよび124cを通過した主蒸気は、復水器128a、128bおよび128cに送出される。復水器128a、128bおよび128cは、冷却水経路128dを通じて冷却水が供給され、この冷却水によって主蒸気を冷却することにより、主蒸気に含まれる水分を凝縮して液化して復水を生成する。これにより、主蒸気は、その水分である復水と気体分とに分離される。
復水器128a、128bおよび128cには復水経路130が接続されていて、かかる復水経路130には復水ポンプ130aが設けられている。これにより、主蒸気が分離した復水(水分)と気体分とのうち、復水は、復水ポンプ130aを動力として復水経路130を通過し、空気抽出器130bに到達してここで更に空気を抽出される。そして、空気を抽出された復水は、更に復水経路130を流れて、その経路上に設けられたグランド蒸気復水器130c、復水ろ過器130dおよび復水脱塩器130eを経由することにより所定の処理を行われた後に、復水経路130の末端に設けられた高圧復水ポンプ132に到達する。
高圧復水ポンプ132の出口には給水経路134が接続されている。これにより、復水経路130を通過して高圧復水ポンプ132に到達した復水は、かかる高圧復水ポンプ132によって昇圧された状態で給水経路134に流入して、原子炉110に供給される給水となる。
給水経路134に流入した復水すなわち給水は、給水経路134を流れて低圧給水加熱器134aを通過することにより加熱される。加熱された給水は、給水経路134を更に流れて給水ポンプ134bにおいて更に昇圧され、高圧給水加熱器134cにおいて加熱される。そして、給水は給水経路134の末端に接続されている原子炉110に注水されて炉水となる。
原子炉110には、炉水を強制的に循環させる再循環経路114が原子炉圧力容器112を挟んで対に設けられている。再循環経路114は再循環ポンプ114aを備えていて、この再循環ポンプ114aにより炉水が昇圧されて再循環経路114および原子炉110を循環する。このような構成により、再循環ポンプ114aの回転数を変化させることで原子炉110の出力を調整することが可能となる。
また原子炉110には、炉水中の不純物を除去し水質を維持するための原子炉浄化経路116が設けられている。原子炉浄化経路116では、ポンプ116aを動力として抜き出した炉水を、再生熱交換器116bで冷却し、非再生熱交換器116cでさらに冷却する。そして、冷却した炉水を、ろ過脱塩器116dで浄化した後に、再生熱交換器116bによって加熱してから、給水経路134を介して原子炉110に戻している。
上記説明したように、原子炉110(原子炉圧力容器112)には当然にして炉水が貯留されていて、再循環経路114および原子炉浄化経路116にも炉水が流通する。この炉水は、炉心の核分裂反応によって放出される放射線によって放射線分解を起こすことが知られている。炉水が放射線分解されると酸素や過酸化水素等の酸化種が生成され、それらの炉水中における溶存濃度が上昇すると、原子炉構造材として使用されているステンレス鋼やニッケル基合金等の耐食鋼の腐食電位(ECP:Electrochemical Corrosion Potential)が上昇し、応力腐食割れを引き起こす一因となる。
そこで、原子炉圧力容器112、再循環経路114および原子炉浄化経路116には、それらの腐食電位を検知するECPセンサ118a、118bおよび118cが各々設けられ、腐食電位が適宜測定されている。そして、腐食電位の上昇を抑制するべく、従来では給水系統(本実施形態においての給水経路134)に水素注入装置等(不図示)を接続して、給水系統を通過する給水に水素を注入していた。これにより、炉水中の溶存酸化種と水素が結合して水が生成されて、炉水中の溶存酸化種の濃度ひいては腐食電位が低下するため、応力腐食割れの発生が抑制される。
しかし、炉水に注入された水素のうち、炉水中の溶存酸化種と結合するのは主に炉水に溶解した溶存水素であるが、従来のように給水系を介して注入した水素はその一部しか炉水に溶解しない。このため、注入時には非溶解分を見込んで多めに水素を注入する必要があり、溶存酸化種と結合しない余剰の水素は無駄に消費されていることとなる。
また、溶存酸化種と結合せず炉水中に残存する余剰の水素は、原子炉において炉水が気化することにより生じた主蒸気に含まれることとなる。すると、上述したように復水器において主蒸気中の水分と分離された気体分には水素(水素ガス)が高濃度で含まれることとなり、かかる気体分をそのまま排出すると水素爆発が起こるおそれがある。このため、気体分に酸素を注入して再結合を行って(水素を回収して)水素濃度を低下させる処理が必要となる。
したがって、従来の方法であると、水素を過剰に注入して、過剰分の水素を酸素によって回収するため、水素および酸素の両方が無駄に消費される。ここで、水素の注入量を減らせば、過剰分の水素の量ひいては回収に用いる酸素の量を低減することができると考えられるが、水素の注入量を減らすと炉水に溶解する水素の量(溶存水素濃度)も減ってしまう。その結果、炉水中の溶存酸化種の濃度の低下が不十分となって腐食電位の上昇を抑制しきれず、応力腐食割れに対する効果も低減してしまう。
そこで、本実施形態では、溶存水素濃度を低下させることなく水素の過剰な注入量を低減できることにより、応力腐食割れに対する効果を確保しつつ、水素の使用量ひいては酸素の使用量をも減少させてコストの削減を図ることが可能な原子力発電プラントおよび原子炉給水への水素注入方法を提案する。
上記の目的を達成するために、本実施形態の原子力発電プラント100では、従来のように給水経路を流通する給水に水素を注入するのではなく、あらかじめ水素を溶解させた水(後述する水素溶存水)を給水経路に供給することを特徴とする。以下、その特徴について詳述する。
原子力発電プラント100には、水を貯留する貯留槽142aおよび142bが設けられている。このように2つの貯留槽142aおよび142bを備えることにより、いずれか一方に貯留された水に対して水素溶存処理(水素溶解処理)を行いつつ、他方に貯留された水(後述する水素溶存水)を使用することができる。すなわちバッチ方式を採用することが可能となる。なお、連続方式を採用する場合には、貯留槽は必ずしも2つ設ける必要はない。
本実施形態では、貯留槽142aおよび142bに貯留する水として、復水タンク102に貯留される復水を使用する。復水タンク102には、例えば低電導度廃液処理系統(LCW系統:Low Conductivity Waste System)等の原子力発電プラント100に設けられた様々な系統(不図示)からの復水や、純水タンク(不図示)から補充される新規の水が貯留される。したがって、復水タンク102の水を使用することにより、新規の水のみを使用する場合と比べてコストや資源の消費を抑制することができる。復水タンク102には、水供給経路102aが接続されていて、これを通じて復水タンク102に貯留される水(復水)が貯留槽142aおよび142bに供給される。
貯留槽142aおよび142bには水素供給経路144が接続されている。水素供給経路144の他端は、水素ガストレーラー104aの水素ガスタンク104に接続されている。これにより、水素ガスタンクに貯蔵された水素(水素ガス)が水素供給経路144を通じて貯留槽142aおよび142b(厳密には、これらの貯留槽に貯留された水)に供給される。すなわち、水素供給経路144は水素供給手段である。
また水素供給経路144は途中で2つに分岐して貯留槽142aおよび142bに接続されていて、その分岐点より下流側、且つ貯留槽142aおよび142bの上流側には、開閉弁144aおよび144bが設けられている。これにより、開閉弁144aおよび144bの開閉状態を制御することにより、水素を供給する貯留槽142a、142bの切り替えが可能となる。
なお、本実施形態においては、水素供給経路144の他端を水素ガストレーラー104aの水素ガスタンク104に接続したが、この構成は例示であり、これに限定するものではない。水素供給経路144の他端は、例えば水素ガス生成装置や水素ガスボンベに接続する構成としてもよい。
また貯留槽142aおよび142bには、気泡噴出装置146aおよび146bならびに撹拌装置148aおよび148bが設けられている。気泡噴出装置146aおよび146bは、水素供給経路144の一端に接続され、且つ貯留槽142aおよび142bに貯留される水の中に配置され、水素供給経路144を通じて供給される水素を微細な気泡にして水中に噴出する。このように水素を微細な気泡にすることにより、気泡の表面積を増大させることができるため、水素の水への溶解度を向上することが可能となる。撹拌装置148aおよび148bは、水素供給経路144を通じて水素が供給された貯留槽142aおよび142bの水を撹拌する。これにより、水素の水への溶解度の更なる向上を図ることができる。
気泡噴出装置146aおよび146bならびに撹拌装置148aおよび148bにより、水素が水に好適に溶解して高い溶存水素濃度を有する水素溶存水が生成される。すなわち、気泡噴出装置146aおよび146bならびに撹拌装置148aおよび148bは水素溶解手段である。
なお、本実施形態においては、水素溶解手段として気泡噴出装置および撹拌装置を備える構成としたが、これに限定するものではない。仮に、気泡噴出装置または撹拌装置のいずれか一方により水に水素を十分に溶解できるのであれば、いずれか一方のみを設ける構成としてもよい。
また本実施形態では、気泡噴出装置146aおよび146bとして、多孔質材料からなるノズルを想定するが、これにおいても限定するものではなく、微細な気泡を発生することができる構成を有するものであれば如何なるものを用いてもよい。例えば、エゼクタや、ライフル管、ベンチュリ管、オリフィス等を用いる構成としてもよい。
上記のようにして貯留槽142aおよび142bにおいて生成された水素溶存水は、水素溶存水供給経路150を通じて給水経路134に供給(注入)される。すなわち、水素溶存水供給経路150は水素溶存水注入手段である。
詳細には、水素溶存水供給経路150は、一端が給水経路134に接続されていて、他端が貯留槽142aおよび142bの上流側で分岐経路150aおよび150bに分岐している。分岐経路150aおよび150bは、貯留槽142aおよび142bに接続され、且つポンプ152aおよび152bが設けられている。このような構成により、貯留槽142aおよび142bの水素溶存水は、ポンプ152aおよび152bを動力として分岐経路150aおよび150bに抜き出され、水素溶存水供給経路150により給水経路134に供給される。
本実施形態のように、貯留槽142aおよび142bに貯留された水すなわち流動しない水に上述した水素溶解手段によって水素を溶解させることにより、従来のように給水経路134を流れる給水に対して水素を気体で注入する場合よりも大量の水素を効率的に溶解させることができる。そして、このあらかじめ水素を溶解させた水素溶存水を給水経路134に供給することにより、従来のような給水経路134における過剰な水素注入が不要になる。したがって、従来過剰に注入していた分の水素を大幅に削減することができ、且つ主蒸気に残存する水素の量も削減することが可能となる。
水素溶存水供給経路150により給水経路134に供給された水素溶存水は、給水経路134を流れる給水(高圧復水ポンプ132を通過した復水)に混合して原子炉110に供給されて炉水となる。炉水(給水)に含まれる水素溶存水には高濃度で水素が溶存しているため、かかる水素が放射線分解により発生した酸化種と結合して、炉水中における酸化種の濃度上昇、ひいては腐食電位の向上を好適に抑制することができ、応力腐食割れを防ぐことができる。
上述したように、炉水は原子炉110において蒸発して高温高圧の主蒸気となり、タービン120の動力として使用された後に、復水器128a〜128cにおいて凝縮されて水分(復水)と気体分に分離される。分離された水分は復水経路130および給水経路134を通じて給水として再度原子炉110に供給される一方、気体分は、復水器128a〜128cに接続されたオフガス経路160に流入する。
オフガス経路160に流入した気体分は、空気抽出器130bにおいて抽出された空気と合流し、排気(オフガス)としてオフガス経路160を更に通過する。オフガス経路160には、水素濃度分析計160aが設けられていて、オフガス経路160を通過する排気に含まれる水素濃度を検出している。
従来のように給水経路134に水素を過剰に注入していた場合、過剰分(酸素と結合しなかった余剰分)の水素が排気に大量に含まれていたため、水素濃度分析計160aにおいて高濃度の水素が検知される。したがって、水素爆発を防止するために、酸素との再結合により排気中の水素濃度を低減する処理が必須であった。しかし、本実施形態では、水素溶存水を供給することにより過剰な水素注入が不要になるため、排気中における溶存水素以外の水素すなわち気体として残存している水素(水素ガス)の量は極めて低減されている。このため、従来のような酸素との再結合は必ずしも必要ではないかもしれないが、排気からの水素除去に万全を期すために本実施形態においても水素の再結合を行う。
排気中の水素と酸素との再結合を行うために、オフガス経路160には酸素供給経路170が接続されている。酸素供給経路170の他端は2つに分岐し、酸素ボンベ172aおよび酸素ボンベ172bに各々接続されている。酸素供給経路170は必ずしも分岐して2つの酸素ボンベの群に接続される必要はないが、本実施形態のような構成によれば、一方に接続された酸素ボンベが空になった場合に、他方に接続された酸素ボンベを用いて対応可能となる。
また酸素供給経路170にはバックアップ経路180が接続されている。これにより、酸素ボンベ172aおよび172bの両方が空になってしまった際に、バックアップ経路180に接続された酸素ボンベ182aを用いて酸素供給を行うことができる。なお、安全面を考慮すれば原子力発電プラント100にバックアップ経路180および酸素ボンベ182aを設けることが好ましいが、これらは必須の構成要素ではない。
上記構成によれば、水素濃度分析計160aが検知した排気中の水素濃度に応じて、酸素ボンベ172a、172bまたは酸素ボンベ182aの酸素(酸素ガス)が酸素供給経路170やバックアップ経路180を通じてオフガス経路160に供給される。これにより、オフガス経路160の排気に酸素が注入される(混合される)。このとき、本実施形態の排気では残存している水素の量が極めて低減されているため、かかる水素との再結合(水素の回収)に要する酸素の量を大幅に削減することができる。
酸素を注入された排気は、オフガス経路160上に設けられたオフガス再結合器162に流入する。そして、オフガス再結合器162において、貴金属等からなる触媒(不図示)により反応が促進されて排気中の水素と酸素とが再結合する。この再結合により、排気中の水素が消費されて水が生成され、排気中の水素濃度が低下する。
オフガス再結合器162を通過した排気は、その下流に設けられた水素濃度分析計160b、および排気に含まれる酸素濃度を検出する酸素濃度分析計160cによって、水素および酸素の濃度が所定の基準値を満たしたことが確認される。その確認後、排気はオフガス減衰装置164によって放射能の減衰処理を行われて、処理済の排気として排気塔(不図示)に排出される。
上記説明したように、第1実施形態にかかる原子力発電プラント100およびその水素注入方法によれば、給水経路134には、あらかじめ水素を高濃度に溶解させた水素溶存水が供給されるため、過剰な水素注入が不要になる。これにより、溶存水素濃度を低下させることなく、注入時の過剰分の水素の量を削減することができ、水素に要するコストを削減することができる。そして、注入時の過剰分の水素の量が削減されることにより、酸素注入により回収すべき水素の量が低減されるため、その回収(再結合)に要する酸素の量も削減される。したがって、酸素に要するコストの削減を図ることもできる。また水素溶存水に高濃度で水素が溶存するため、腐食電位の上昇抑制効果、ひいては応力腐食割れの防止効果を十分に確保することができる。
なお、当業者には周知であるため上記の実施形態においては特に詳述していないが、給水には貴金属や酸化チタン等からなる触媒を注入してもよい。これにより、触媒によって水素の酸化反応が促進されるため、腐食電位をより効率的に低下させることができ、応力腐食割れを更に好適に防ぐことができる。
以下に、一般的な原子炉における給水パラメータを用いて原子力発電プラント100における水素溶存水の供給量を算出する。なお、以下の説明に用いる数値は、すべて例示でありこれに限定するものではない。
原子力発電プラント100において、原子炉110への給水流量が6400t/hr、高圧復水ポンプの出口圧力が1.4MPa、高圧復水ポンプの出口温度が150℃であると仮定すると、応力腐食割れを抑制するために要する給水の水素濃度は約0.3ppb(3×10−4ppm)である(上述した貴金属や酸化チタン等の触媒注入後)。
一方、水素の水への溶解度は、常温常圧時において1600ppbであり、20℃(75°F)1気圧(0.1MPa)において0.015(ml/g)である。したがって、常温常圧の水に飽和するまで水素を溶存させるとすると、給水の水素濃度を約0.3ppbとするために必要となる水素溶存水の供給量X(t/hr)は、「0.3ppb×6400t/hr=1600ppb×X(t/hr)」の式から、1.2t/hrと算出される。
すなわち、原子炉110への給水流量6400t/hrに対して1.2t/hrという少ない水素溶存水を供給すれば足りることから、給水の温度等に与える影響はほとんどない。
なお、水を高温、高圧にして水素の溶解度を大きくし、水素濃度を高めることにより、給水に追加する水素溶存水の流量をさらに削減することができる。そこで上記のように常温常圧の水に水素を溶解させるのではなく、例えば、不図示の加熱加圧装置を水供給経路102aに設け、それによって復水タンク102からの水を、高圧復水ポンプ132の出口温度(150℃)および出口圧力(1.4MPa)まで昇温昇圧させた後に水素を溶解させることも可能である。装置構成の具体例としては、復水タンク102と貯留槽142aおよび142bとのそれぞれの間に昇圧ポンプ(加圧装置)を設け、貯留槽142aおよび142b内にヒータ(加熱装置)を設けることにより、復水タンク102からの水を昇温昇圧することができる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態にかかる原子力発電プラント200の概略構成を説明する図である。なお、第1実施形態の原子力発電プラント100の構成要素と実質的に同一の機能や構成を有する要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図2は、第2実施形態にかかる原子力発電プラント200の概略構成を説明する図である。なお、第1実施形態の原子力発電プラント100の構成要素と実質的に同一の機能や構成を有する要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施形態の原子力発電プラント100では、復水タンク102からの復水を貯留槽142aおよび142bに供給していた。これに対し、第2実施形態の原子力発電プラント200では、給水経路134を通過する給水を一部抜き出して貯留槽142aおよび142bに供給する。
すなわち第2実施形態の原子力発電プラント200では、給水経路134に給水抜出経路202が接続されていて(高圧復水ポンプ132より原子炉圧力容器112側が給水経路134である)、かかる給水抜出経路202にはポンプ204が設けられている。また給水抜出経路202の他端は分岐経路202aおよび202bに分岐して各々貯留槽142aおよび142bに接続されていて、それらの分岐経路上には開閉弁206aおよび206bが設けられている。
このような構成により、給水経路134を通過する給水の一部が、ポンプ204を動力として給水抜出経路202に抜き出されて、貯留槽142aおよび142bに供給される。このとき、開閉弁206aおよび206bの開閉状態を制御することにより、水素を供給する貯留槽の変更が可能となる。そして、貯留槽142aおよび142bにおいて水素を溶解されることにより、給水経路134から抜き出された水は水素溶存水となって給水経路134に注入される(戻される)。
上記説明したように、第2実施形態の原子力発電プラント200によれば、給水経路134から抜き出した水に水素を溶解させて給水経路134に戻すため、給水経路134の流量変化が生じない。したがって、第1実施形態の原子力発電プラント100によって得られる利点に加えて、給水経路134の流量調整が不要になるという利点を得られる。
なお、第1実施形態のように常温常圧の水に水素を溶解させるのではなく、第2実施形態のように系統の復水に水素を溶解させる場合には、温度及び圧力が常温常圧よりも高くなっている。上述したように、常温常圧の水への水素の溶解度は0.015(ml/g)であり、一方、150℃(約120°F)1.4MPaの水への水素の溶解度は約0.3(ml/g)であることが知られている。これらから、150℃、1.4MPaのときの水素の水への溶解度は常温常圧時の約20倍であることがわかる。
したがって、150℃、1.4MPaの水に飽和するまで水素を溶存させるとすると、給水の水素濃度を約0.3ppbとするために必要となる水素溶存水の供給量X(t/hr)は、「0.3ppb×6400t/hr=1600ppb×20×X(t/hr)」の式から、わずか0.06t/hrと算出される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、図1および図2に示した経路やバルブ等の構成は概略例であって、厳密に全てを表記するものではなく、本発明はこれに限定されないことは言うまでもない。
本発明は、原子炉に給水を供給する原子炉給水系統を備える原子力発電プラント、およびかかる原子炉への給水に水素を注入する原子炉給水への水素注入方法として利用することができる。
100…原子力発電プラント、102…復水タンク、104…水素ガスタンク、104a…水素ガストレーラー、110…原子炉、110a…主蒸気経路、112…原子炉圧力容器、112a…炉心、114…再循環経路、114a…循環ポンプ、116…原子炉浄化経路、116a…ポンプ、116b…再生熱交換器、116c…非再生熱交換器、116d…過脱塩器、118a…ECPセンサ、118b…ECPセンサ、118c…ECPセンサ、120…タービン、120a…タービン接続経路、122…高圧タービン、124a…低圧タービン、124b…低圧タービン、124c…低圧タービン、126…発電機、128a…復水器、128b…復水器、128c…復水器、128d…冷却水経路、130…復水経路、130a…復水ポンプ、130b…空気抽出器、130c…グランド蒸気復水器、130d…過器、130e…復水脱塩器、132…高圧復水ポンプ、134…給水経路、134a…低圧給水加熱器、134b…給水ポンプ、134c…高圧給水加熱器、142a…貯留槽、142b…貯留槽、144…水素供給経路、144a…開閉弁、144b…開閉弁、146a…気泡噴出装置、146b…気泡噴出装置、148a…撹拌装置、148b…撹拌装置、150…水素溶存水供給経路、150a…分岐経路、150b…分岐経路、152a…ポンプ、152b…ポンプ、160…オフガス経路、160a…水素濃度分析計、160b…水素濃度分析計、160c…酸素濃度分析計、162…オフガス再結合器、164…オフガス減衰装置、170…酸素供給経路、172a…酸素ボンベ、172b…酸素ボンベ、180…バックアップ経路、182a…酸素ボンベ、200…原子力発電プラント、202…給水抜出経路、202a…分岐経路、202b…分岐経路、204…ポンプ、206a…開閉弁、206b…開閉弁
Claims (2)
- 原子炉と、該原子炉に給水を供給する原子炉給水系統とを備える原子力発電プラントであって、
水を貯留する貯留槽と、
前記貯留槽に水素ガスを供給する水素供給手段と、
前記貯留槽に設けられ、前記水に前記水素ガスを溶解させて水素溶存水を生成する水素溶解手段と、
前記水素溶存水を前記原子炉給水系統に供給する水素溶存水注入手段と、
を更に備えることを特徴とする原子力発電プラント。 - 原子力発電プラントに設けられる原子炉への給水に水素を注入する原子炉給水への水素注入方法であって、
水にあらかじめ水素を溶解させて水素溶存水を生成し、
前記原子炉への給水に前記水素溶存水を混合することを特徴とする原子炉給水への水素注入方法。
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