JP2012030296A - 衝撃回転工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊星減速部が衝撃力により振動されて生じる振動や騒音を、効果的に低減する。
【解決手段】衝撃回転工具は、モータ3と、リングギア20や遊星ギア21から成る遊星減速部4と、モータ3の回転動力を回転方向の衝撃力に変換する衝撃力発生部5と、これらを収容するハウジング10と、を具備している。そしてさらに、衝撃力の発生に伴ってリングギア20が衝撃的に回転するようにリングギア20をハウジング10に対して所定範囲内で回転自在に保持するリングギア保持構造と、リングギア20の衝撃的な回転を緩衝するためにリングギア20とハウジング10との間に直接または間接的に介在される緩衝部材14と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータの回転動力を衝撃力に変換して出力する衝撃回転工具に関する。
出力軸に対して衝撃的な回転力を与えることのできる電動工具として、オイルパルスユニット等を用いた衝撃回転工具がある。
この衝撃回転工具は、モータの回転動力を伝達する遊星減速部と、遊星減速部を通じて伝達された回転動力を回転方向の衝撃力に変換するオイルパルスユニット等の衝撃力発生部と、を備えている。遊星減速部は、リングギアと、これに噛み合う遊星ギアとを有するものであり、モータの回転動力によって遊星ギアが自転および公転を行い、この公転部分の回転が衝撃力発生部にまで減速伝達される。これらモータ、遊星減速部および衝撃力発生部は、工具の外殻をなすハウジング内に収容される。
前記構成の衝撃回転工具においては、衝撃による振動や騒音が問題となる。これに対して、例えば特許文献1には、騒音防止用の遮音カバーを衝撃力発生部に設け、これによって騒音の低減を図ることも提案されている。
特開2004−34245号公報
上述した従来の衝撃回転工具では、衝撃力発生部から生じる騒音は低減できるものの、多数のギア類からなる遊星減速部が衝撃力により振動されて生じる振動や騒音に対しては、これらを十分に低減させることが困難である。遊星減速部からの大きな振動がハウジングに伝わると、工具を把持する作業者の手の神経や血管が圧迫され、しびれ等の原因ともなる。
本発明は前記問題点に鑑みて発明したものであって、遊星減速部が衝撃力により振動されて生じる振動や騒音を、効果的に低減することのできる衝撃回転工具を提供することを、課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の衝撃回転工具は、回転動力を出力するモータと、リングギアおよびこれに噛み合う遊星ギアを有する遊星減速部と、前記遊星減速部を通じて伝達される前記モータの回転動力を回転方向の衝撃力に変換する衝撃力発生部と、前記モータ、前記遊星減速部および前記衝撃力発生部を収容するハウジングと、前記衝撃力発生部で変換した回転方向の衝撃力が加えられる出力軸と、前記衝撃力の発生に伴って前記リングギアが衝撃的に回転するように前記リングギアを前記ハウジングに対して所定範囲内で回転自在に保持するリングギア保持構造と、前記リングギアの衝撃的な回転を緩衝するために前記リングギアと前記ハウジングとの間に直接または間接的に介在される緩衝部材と、を具備している。
前記緩衝部材は、前記リングギアの衝撃的な回転により圧縮される弾性部材であることが好ましい。
そして、前記ハウジングと、前記リングギアと、前記リングギアを保持するとともに前記ハウジングに収容されるギアケースのうち、少なくともいずれか二つに、回転方向に向かい合う形状の対向面を設け、前記対向面間に前記弾性部材を介在させていることが好ましい。
また、前記ハウジングと前記リングギアに、回転方向に向かい合う形状の対向面を設け、前記対向面間に前記弾性部材を介在させていることも好ましい。
そして、前記リングギアが衝撃的に回転する前の状態を初期状態としたとき、前記対向面同士を、前記初期状態においては径方向外側にいくほど互いの距離が広がるように設けていることも好ましい。
このとき、前記対向面同士を、前記リングギアが衝撃的に回転して前記弾性部材を圧縮する過程で平行となるように設けていることが好ましい。
また、前記ハウジングを、少なくとも二つの分割ハウジングを結合させることで形成し、前記分割ハウジング同士を結合させる締結ネジの軸方向を、前記弾性部材の圧縮方向と略平行に設けていることも好ましい。
また、前記リングギアが衝撃的に回転する前の状態を初期状態としたとき、前記対向面同士を、前記初期状態においても前記弾性部材を常時圧縮するように設けていることも好ましい。
また、前記ハウジングに対して前記リングギアを組み付けた状態で、前記対向面間の配置スペースを外部に開放させる開口部が形成され、前記開口部を通じて前記配置スペース内に前記弾性部材が挿入自在となることも好ましい。
前記開口部は、前記ハウジングの周壁に貫通形成した貫通孔から成ることも好ましい。
また、前記ギアケースは、前記リングギアを内側に保持する大径部と、ベアリングを内側に保持する小径部とから成り、前記小径部の外周に前記弾性部材を配置していることも好ましい。
また、前記弾性部材として、バネ部材とゴム部材を共に配置していることも好ましい。
そして、前記リングギアが衝撃的に回転する前の状態を初期状態としたとき、前記ゴム部材を、前記初期状態においては圧縮されず、前記リングギアが一定角度以上回転したときに圧縮されるように配置していることも好ましい。
本発明は、遊星減速部が衝撃力により振動されて生じる振動や騒音を、効果的に低減することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1の衝撃回転工具の側断面図である。 同上の衝撃回転工具内に収容されるギアケースとリングギアの複合品を示し、(a)は斜め後方からの斜視図、(b)は斜め前方からの斜視図である。 図1のA−A線断面図であり、(a)は初期状態、(b)は回転状態を示している。 本発明の実施形態2の衝撃回転工具の側断面図である。 同上の衝撃回転工具内に収容されるギアケースとリングギアの複合品を示す斜視図である。 同上の複合品の分解斜視図である。 図4のB−B線断面図であり、(a)は初期状態、(b)は回転状態を示している。 本発明の実施形態3の衝撃回転工具の要部を説明するための断面図である。 本発明の実施形態4の衝撃回転工具の要部を説明するための正面図である。 本発明の実施形態5の衝撃回転工具の要部を説明するための背面図である。
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図3には、本発明の実施形態1の衝撃回転工具を示している。
図1に示すように、本実施形態の衝撃回転工具は、手持ち式の電動ドライバであり、筒型の胴体部1とこの胴体部1から延設されるハンドル部2とを有している。胴体部1のハウジング10内には、回転動力を出力するモータ3と、モータ3からの回転動力が伝達される遊星減速部4と、遊星減速部4を通じて伝達される回転動力を回転方向の衝撃力に変換する衝撃力発生部5とを収容している。衝撃力発生部5は出力軸6に連結され、この出力軸6に対して回転方向の衝撃力を与える。出力軸6は、ハウジング10の先端開口からその先端部分を前方に突出させている。
なお、本文中においては、モータ3に対して遊星減速部4、衝撃力発生部5が位置する方向を「前方」、その逆方向を「後方」として説明する。
胴体部1の外殻をなすハウジング10は、モータ3等を収容する筒状の後部ハウジング100と、衝撃力発生部5等を収容する筒状の前部ハウジング101とから成る。遊星減速部4は、両ハウジング100,101の開口部に嵌合され、前後両側から挟まれた状態で両ハウジング100,101間に保持される。さらに後部ハウジング100は、半割り筒状をなす一対の分割ハウジング100a,100bから成る(図3参照)。
モータ3は、電池パック(図示せず)から供給される電力によって、中心に備えるモータ軸7を軸まわりに回転駆動する。モータ3に供給する電力は、ハンドル部2に設けたトリガスイッチ8の引き込み量に応じて制御される。
遊星減速部4は、軸方向に沿って径が段階的に変化する筒状のギアケース9内に、多数のギアを組み込んだものである。ギアケース9は、後側に位置する小径部11と、前側に位置する大径部12とを、段差を介して連続的に形成した構造である。
小径部11は前後方向に貫通形成した小径筒状を成しており、その内部にベアリング13を保持している。ギアケース9にはモータ3が取り付けられ、小径部11内では、ベアリング13を介してモータ軸7の先端部が回動自在に支持される。つまり、このギアケース9はモータ取付台でもある。
大径部12は前後方向に貫通形成した大径筒状を成しており、その内周面に、多数の歯同士を噛み合わせることでリングギア20を回転不能に嵌め込んでいる(図2参照)。リングギア20の内側には、遊星ギア21と太陽ギア22を組み込んでいる。太陽ギア22は中央に配置され、モータ軸7の先端に結合される。遊星ギア21は、これを囲むリングギア20の内周歯と太陽ギア22の外周歯とに噛み合うように、互いに等距離を隔てて複数配置される。各遊星ギア21は、キャリアピン23を介してキャリア24に回転自在に連結される。
衝撃力発生部5は、オイルパルスユニット40からなる。このオイルパルスユニット40は、遊星減速部4のキャリア24に連結されるライナ41と、出力軸6の後端部に配される一対のベーン42と、各ベーン42を付勢してライナ41に押し付けるバネ43とを有する。ライナ41の内部空間にはオイルを充填させている。
このオイルパルスユニット40は、出力軸6が負荷により停止したときに、ライナ41の内部空間がベーン42で仕切られた時点でオイルの圧力が上昇し、この圧力によってベーン42および出力軸6に衝撃力を与える構造である。オイルパルスユニット40の代わりに、ハンマでアンビルに打撃を与える打撃発生ユニット等の、他の構造を採用してもよい。
そして、本実施形態の衝撃回転工具では、リングギア20を一体に保持するギアケース9を、ハウジング10内において軸まわりに所定範囲内で回転自在に保持している。つまり、本実施形態のリングギア保持構造は、ギアケース9を介して、リングギア20をハウジング10に対して所定範囲内で回転自在に保持する構造である。この構造により、衝撃力発生部5にて生じる衝撃力の反動で、リングギア20が所定範囲内で衝撃的に回転するように設けている。
さらに、本実施形態の衝撃回転工具は、リングギア20の衝撃的な回転を緩衝するための構造を有している。具体的には、以下の構造である。
つまり、ギアケース9の後部である小径部11の外周面からは、一対のバネ用リブ31と、同じく一対のゴム用リブ32とを、径方向外側に向けて突出させている(図2、図3参照)。
対をなすバネ用リブ31は、互いに離れる方向へと突設されたものであり、同一回転方向R(図3中の反時計回りの方向)をむく面を、緩衝部材14であるバネ部材15(弾性部材)からの反発力を受ける対向面25としている。各対向面25の中央部には、コイル状のバネ部材15の端部が係合する係合凸部16を設けている。また、ハウジング10内面には、ギアケース9側の各対向面25と向かい合う形状の対向面26を設けている。この対向面26の中央部にも、コイル状のバネ部材15の端部が係合する係合凸部17を設けている。両対向面25,26間にはバネ部材15が圧縮状態で介在され、バネ部材15の復元力によって、前記回転方向Rとは逆方向の付勢力をギアケース9に与える。
対をなすゴム用リブ32は、同じく互いに離れる方向へと突設されたものであり、同一回転方向Rをむく面を、緩衝部材14であるゴム部材18(弾性部材)からの反発力を受ける対向面27としている。また、ハウジング10内面には、この対向面27と回転方向Rに向かい合う形状の対向面28を設けている。この対向面28には、ゴム部材18を固定させており、ゴム用リブ32の対向面27がゴム部材18に押し当ったときには、ゴム部材18の復元力によって、前記回転方向Rとは逆方向の付勢力がギアケース9に与えられる。
また、対をなすゴム用リブ32の前記対向面27とは反対側をむく面にも、対向面29を形成し、ハウジング10内面には、この対向面29と向かい合う対向面30を設けている。この対向面30にも、前記ゴム部材18と同様の弾性部材であるゴム部材19を固定させている。両ゴム部材18,19間の距離は、ゴム用リブ32の回転方向Rの厚みよりも大きく設けている。つまり、ゴム部材18とゴム部材19は、ゴム用リブ32を回転方向Rに隙間をあけて挟む位置に配されている。
図3(a)は、衝撃力によってギアケース9とリングギア20が一体に回転する前の状態(以下「初期状態」という。)を示している。初期状態において、ギアケース9は、常時圧縮状態にあるバネ部材15によって、回転方向Rと逆方向に付勢力が加えられている。そのため、ゴム用リブ32がゴム部材19に押し当たる回転位置にて、ギアケース9は保持されている。バネ部材15を圧縮する対向面25,26は、初期状態においては径方向外側にいくほど互いの距離が広がるような、いわゆる「外側開き」の傾斜に設けている。
図3(b)は、衝撃力によってギアケース9とリングギア20が一体となって回転方向Rに回転した状態(以下「回転状態」という。)を示している。回転状態において、ギアケース9は、初期状態のときよりも更に圧縮されたバネ部材15によって、回転方向Rと逆方向に付勢力が加えられる。加えて、ゴム用リブ32がゴム部材18に押し当たってこれを弾性変形させるので、ゴム部材18の復元力によって、回転方向Rと逆方向に付勢力が加えられる。ゴム用リブ32がゴム部材18を弾性変形させる図示の回転状態において、バネ部材15を圧縮する対向面25,26は、径方向外側にいくほど互いの距離が狭くなるような、いわゆる「内側開き」の傾斜となる。
ギアケース9は、バネ部材15とゴム部材18によって回転方向Rの衝撃力が複合的に緩衝された後に、各部材15,18の復元力により図3(a)の初期状態に戻る。このときゴム用リブ32はゴム部材19に衝突するが、この際の衝撃もゴム部材19の弾性により緩衝される。
このように、本実施形態では、回転方向Rの衝撃力を緩衝するための緩衝部材14として、バネ部材15を常時圧縮されるように配置し、且つゴム部材18を、初期状態では圧縮されることなく、ギアケース9がリングギア20と一体になって一定角度以上回転したときに初めて圧縮され始めるように配置している。そのため、緩衝部材14による緩衝作用を、前半と後半の2段階の形態で及ぼすことができる。前半の段階においては、ギアケース9が回動する余裕を確保したうえで、比較的弱い弾性力によって衝撃力を緩衝することができる。後半に至った段階では、ギアケース9が回動する余裕を前半よりも制限したうえで、前半よりも強力な弾性力によって衝撃力を緩衝することができる。
また、上述したように本実施形態では、バネ部材15を圧縮する対向面25,26同士の傾斜を、初期状態においては外側開きとなり、ギアケース9が回転してバネ部材15或いはさらにゴム部材18を圧縮する過程で平行となり、さらに回転をすると内側開きとなるように設定している。
そのため、ギアケース9の回転に伴って対向面25,26同士の位置関係が大きくずれることが、抑制されている。ここで、例えば初期状態から対向面25,26同士の傾斜が平行又は内側開きとなるように設けていれば、ギアケース9の回転に伴って対向面25,26同士の位置関係が大きくずれることになり、バネ部材15の反発力がギアケース9に対して効率的に伝達できなくなる。これに対して、初期状態では外側開きとなるよう設定することで、バネ部材15の反発力をギアケース9に効率的に伝達しやすくなる。
なお、対向面25,26同士が平行となるのはギアケース9の回転過程中であればよく、例えば回転過程の最後で対向面25,26同士が平行となる設定でもよいのだが、回転過程の中間段階で平行となる設定にすることが、より好ましい。このように中間段階で平行となる設定の場合、対向面25,26同士が外側開きとなるギアケース9の回転範囲と、内側開きとなる回転範囲とが、同程度に設定される。そのため、対向面25,26の位置関係のずれを抑制することと、ギアケース9の回転範囲を確保することが、より高い水準で両立される。
また、本実施形態の衝撃回転工具では、上述したように、遊星減速部4を嵌合させて保持する後部ハウジング100を、半割り状の分割ハウジング100a,100bによって形成している。ギアケース9に形成した一方のバネ用リブ31の対向面25は、一方の分割ハウジング100aに形成した対向面26と対向し、この対向面25,26間にバネ部材15を配置する。ギアケース9に形成した他方のバネ用リブ31の対向面25は、他方の分割ハウジング100bに形成した対向面26と対向し、この対向面25,26間に別のバネ部材15を配置する。一対の分割ハウジング100a,100bには、両者100a,100bを組み合わせたときに連通するネジ孔33,34を形成しており、この一連のネジ孔33,34に対して外部から締結ネジ35を挿入し、係合させることによって、両者100a,100bを結合させる。
ここで、締結ネジ35の軸方向(つまり締結ネジ35を挿入して分割ハウジング100a,100b同士を締め付ける方向)は、バネ部材15を対向面25,26で圧縮する方向と略平行に設けることが好ましい。ここでの略平行には平行となる場合も含む。本実施形態では、一対のバネ部材15の圧縮方向が略平行となるように設け、一対の締結ネジ35の軸方向を互いに平行に設け、さらに、前記圧縮方向と前記軸方向を略平行に設けている。
これにより、組み立ての際には、一対の分割ハウジング100a,100b間にバネ部材15を介して遊星減速部4を挟み込み、そのうえで締結ネジ35を挿入して両分割ハウジング100a,100bを締結させるだけで、遊星減速部4を図3(a)の初期状態にセットすることができる。締結ネジ35を挿入する前において、一対のバネ部材15には圧縮荷重が殆どかかっていないが、締結ネジ35を軸方向に挿入して両分割ハウジング100a,100bを締め付けていく段階において、締結ネジ35が及ぼす締結力がバネ部材15を圧縮させていく。そして、締結が完了した段階で、バネ部材15の弾性力でゴム用リブ32をゴム部材19に押し当てる初期状態に至る。
次に、本発明の実施形態2の衝撃回転工具について説明する。図4〜図7には、本発明の実施形態2の衝撃回転工具を示している。なお、本実施形態の構成のうち実施形態1と同様の構成については詳しい説明を省略し、実施形態1とは相違する構成について以下に詳述する。
本実施形態の衝撃回転工具では、遊星減速部4のギアケース9はハウジング10に対して回転不能に収容し、このギアケース9に対してリングギア20を所定範囲内で回転自在に組み込んでいる。具体的には、本実施形態のリングギア保持構造は以下のとおりである。
図6に示すように、リングギア20とギアケース9との間には、実施形態1のように噛み合う歯を設けていない。そのため、リングギア20とギアケース9は、実施形態1のように回転不能には連結されない。また、ギアケース9を形成する大径部12の後側の底壁部分には、軸中心の扇状に開口した貫通孔50を、軸を挟んで互いに反対側となる位置に一対形成している。リングギア20からは、ギアケース9の貫通孔50と1対1で対応する位置から、バネ用リブ31を後方に突出させている。つまり、このバネ用リブ31は、リングギア20の軸を挟んで互いに反対側となる位置に一対形成したものであり、それぞれが対応する貫通孔50内に遊嵌される。バネ用リブ31が貫通孔50内に遊嵌される範囲が、リングギア20の回転可能な範囲である。
前記リングギア保持構造を形成するバネ用リブ31は、回転方向Rをむく対向面25を有し、この対向面25とハウジング10側の対向面26との間で、緩衝部材14をなすバネ部材15を圧縮する。この点については実施形態1と同様である。一方、本実施形態では、ゴム用リブ32やゴム部材18,19は備えていない。
この構造においても、衝撃力発生部5で生じる衝撃力の反動により、リングギア20が所定範囲内で衝撃的に回転する。そして、リングギア20の衝撃的な回転は、一対のバネ部材15によって効果的に緩衝される。
図7(a)には、衝撃力によってリングギア20が回転する前の、初期状態を示している。この初期状態において、リングギア20は、常時圧縮状態にあるバネ部材15によって、回転方向Rと逆方向に付勢力が加えられている。リングギア20は、バネ用リブ31が貫通孔50の端縁に当たる初期位置にて、ギアケース9に保持されている。
図7(b)は、衝撃力によってリングギア20が回転方向Rに回転した、回転状態を示している。この回転状態において、リングギア20は、初期状態のときよりも更に圧縮されたバネ部材15によって、回転方向Rと逆方向に付勢力が加えられる。
リングギア20は、バネ部材15によって回転方向Rの衝撃力が緩衝された後に、バネ部材15の復元力により図7(a)の初期状態に戻る。
なお、本実施形態では緩衝部材14としてバネ部材15のみを配しているが、例えばリングギア20側に実施形態1と同様のゴム用リブ32を設け、これに弾接するゴム部材18,19をハウジング10側に配置する構造としてもよい。また、ハウジング10自体がギアケース9の機能を有するように設けてもよい。この場合、ギアケース9を配する必要がなくなる。
次に、本発明の実施形態3の衝撃回転工具について説明する。図8には、本発明の実施形態3の衝撃回転工具の初期状態を示している。なお、本実施形態の構成のうち実施形態1と同様の構成については詳しい説明を省略し、実施形態1とは相違する構成について以下に詳述する。
本実施形態の衝撃回転工具においては、実施形態1の場合と比べて、緩衝部材14をなすバネ部材15の配置とゴム部材18,19の配置とを、入れ換えている。また、これに伴ってバネ用リブ31の配置とゴム用リブ32の配置についても、入れ換えている。
本実施形態の衝撃回転工具においても、遊星減速部4を嵌合させる後部ハウジング100を、半割り状の分割ハウジング100a,100bにより形成している。ギアケース9に形成した一方のバネ用リブ31は、一方の分割ハウジング100aに形成した配置スペース60内に位置する。バネ用リブ31の回転方向Rをむく対向面25は、配置スペース60の内面の一部からなる対向面26と対向し、この対向面25,26間にバネ部材15を配置する。
同様に、ギアケース9に形成した他方のバネ用リブ31は、他方の分割ハウジング100bに形成した配置スペース60内に位置する。バネ用リブ31の回転方向Rをむく対向面25は、配置スペース60の内面の一部からなる対向面26と対向し、この対向面25,26間に別のバネ部材15を配置する。
ここでは、一対の分割ハウジング100a,100bを結合させる締結ネジ35の軸方向(つまり締結ネジ35を挿入して分割ハウジング100a,100b同士を締め付ける方向)は、バネ部材15を対向面25,26で圧縮する方向と略直角な方向となっている。
そして、本実施形態では、半割り筒状をなす分割ハウジング100a,100bの各周壁に貫通孔65を形成し、この貫通孔65により、内側の配置スペース60を外部に開放させる開口部70を形成している。開口部70は、バネ部材15が出入可能な寸法形状を有する。
この構造によれば、ハウジング10内に遊星減速部4を収容した状態で、径方向に開口する開口部70を通じてバネ部材15を着脱することができる。したがって、遊星減速部4を組み付けた後にバネ部材15を取り付けることができ、バネ部材15を圧縮させて取り付けることも容易である。また、補修時にバネ部材15だけを交換することも容易である。
図示はしないが、開口部70を塞ぎたい場合には、例えば前部ハウジング101の周壁の一部を後方に延長し、この延長部分で開口部70を覆う構造等が採用可能である。
次に、本発明の実施形態4の衝撃回転工具について説明する。図9は、本発明の実施形態4の衝撃回転工具の後部ハウジング100側の内部構造を、前方から視た図である。なお、本実施形態の構成のうち実施形態1と同様の構成については詳しい説明を省略し、実施形態1とは相違する構成について以下に詳述する。
本実施形態の衝撃回転工具においては、ギアケース9が有する大径部12の外周面から、互いに離れる方向に一対のバネ用リブ31を延設している。後部ハウジング100を形成する半割り筒状の分割ハウジング100a,100bにはそれぞれ、バネ用リブ31とバネ部材15を収容するための配置スペース60を形成している。この配置スペース60は、分割ハウジング100a,100bの内周面の一部を径方向外側に凹ますことで形成している。
バネ用リブ31の回転方向Rをむく対向面25は、配置スペース60の内面の一部からなる対向面26と対向し、この対向面25,26間にバネ部材15を配置する。配置スペース60の内面であってバネ用リブ31を挟んでバネ部材15と反対側の部分には、ゴム部材80を配置している。
この配置スペース60は、後部ハウジング100の前方開口部に遊星減速部4を嵌合させ、且つ前部ハウジング101は未装着の状態(図9の状態)において、そのスペース全体が前方に開放される。つまり、前部ハウジング101を装着しない状態において、配置スペース60の前方には開口部70が形成され、この開口部70を通じて配置スペース60が外部に開放される。開口部70は、バネ部材15が出入可能な寸法形状を有する。
この構造によれば、後部ハウジング100に遊星減速部4(つまりギア類を組み込んだギアケース9)を嵌め込んだ状態で、軸方向に開口する開口部70を通じてバネ部材15を着脱することができる。したがって、遊星減速部4を後部ハウジング100に組み付けた後にバネ部材15を取り付けることができ、バネ部材15を圧縮させて取り付けることも容易である。また、補修時にバネ部材15だけを交換することも容易である。
次に、本発明の実施形態5の衝撃回転工具について説明する。図10は、本発明の実施形態5の衝撃回転工具の前部ハウジング101側の内部構造を、後方から視た図である。なお、本実施形態の構成のうち実施形態1と同様の構成については詳しい説明を省略し、実施形態1とは相違する構成について以下に詳述する。
本実施形態の衝撃回転工具においては、ギアケース9が有する大径部12の外周面から、互いに離れる方向に一対のバネ用リブ31を延設している。筒状の前部ハウジング101には、バネ用リブ31とバネ部材15を収容するための配置スペース60を、一対形成している。この配置スペース60は、前部ハウジング101の内周面の一部を、径方向外側に凹ますことで形成している。
バネ用リブ31の回転方向Rをむく対向面25は、配置スペース60の内面の一部からなる対向面26と対向し、この対向面25,26間にバネ部材15を配置する。配置スペース60の内面であってバネ用リブ31を挟んでバネ部材15と反対側の部分には、ゴム部材90を配置している。
この配置スペース60は、前部ハウジング101の後方開口部に遊星減速部4(つまりギア類を組み込んだギアケース9)を嵌合させ、且つ後部ハウジング100には未装着の状態(図10の状態)において、そのスペース全体が後方に開放される。つまり、後部ハウジング100には装着されない状態において、前部ハウジング101の配置スペース60の後方には開口部70が形成され、この開口部70を通じて配置スペース60が外部に開放される。開口部70は、バネ部材15が出入可能な寸法形状を有する。
この構造によれば、前部ハウジング101に遊星減速部4を嵌め込んだ状態で、軸方向に開口する開口部70を通じてバネ部材15を着脱することができる。したがって、遊星減速部4を前部ハウジング101に組み付けた後にバネ部材15を取り付けることができ、バネ部材15を圧縮させて取り付けることも容易である。また、補修時にバネ部材15だけを交換することも容易である。
ここまで、本発明の実施形態1〜5の衝撃回転工具について、添付図面に基づいて詳述したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。つまり、本発明の意図する範囲内であれば、各実施形態において適宜の設計変更を行うことや、各実施形態の構成を適宜組み合わせて適用することが可能である。
例えば、緩衝部材14を介在させる対向面は、実施形態1〜5の対向面25,26,…,30に限定されるわけではなく、ハウジング10とリングギア20とギアケース9のうち、少なくともいずれか二つに、回転方向Rに向かい合う形状で形成してあればよい。つまり、実施形態1〜5には記載していないが、リングギア20とギアケース9との間に対向面を設け、その対向面間に適宜の緩衝部材14を介在させる構造であってもよい。
さらに、緩衝部材14は圧縮によって弾性力を与える弾性部材に限らず、引っ張りによって弾性力を与える弾性部材を用いてもよい。また、バネやゴムのような弾性部材でなくてもよく、例えば互いに反発力を及ぼす磁石を用いてもよい。
なお、実施形態1のように緩衝部材14を成す弾性部材を3個以上、点対称位置に配置することで、回転方向のバランスがよくなって部品の偏磨耗も起きにくくなる。弾性部材としてバネとゴムを用いる場合や、複数種のバネを用いる場合等には、それぞれを2個以上、点対称位置に配置することが好ましい。また点対称でなくても、0°、90°、180°の位置に3個配置することは、点対称で2個配置するよりも好ましい。また実施形態1のように、バネとゴムの軸方向の配置位置を揃えると、軸方向の力のバランスがよくなるのでさらに偏磨耗が起きにくくなる。
また、実施形態1〜5の衝撃回転工具は、いずれもネジ締め時の衝撃力を低減する構造となっており、ネジ緩め時や逆ネジ締め時には衝撃力低減の効果が小さい、これは、ネジ締め作業のほうが一般的に頻度が高いことや、ネジ緩め作業においては大きな衝撃が加わるのが作業当初だけであることや、サイズを大型化せずに効果を最大限に発揮させたいという要望があることによる。そのため、例えば実施形態1において、バネ用リブ31のバネ部材15を配置した対向面25とは反対側の面に、逆転用のバネ部材を同様に配置しても構わない。
以上まとめると、本発明の実施形態1〜5の衝撃回転工具によれば、下記の作用効果を奏する。
実施形態1〜5の衝撃回転工具は、回転動力を出力するモータ3と、リングギア20およびこれに噛み合う遊星ギア21を有する遊星減速部4と、遊星減速部4を通じて伝達されるモータ3の回転動力を回転方向の衝撃力に変換する衝撃力発生部5と、モータ3、遊星減速部4および衝撃力発生部5を収容するハウジング10と、衝撃力発生部5で変換した回転方向の衝撃力が加えられる出力軸6と、を具備している。そしてさらに、衝撃力の反動でリングギア20が衝撃的に回転するようにリングギア20をハウジング10に対して所定範囲内で回転自在に保持するリングギア保持構造と、リングギア20の衝撃的な回転を緩衝するためにリングギア20とハウジング10との間に直接または間接的に介在される緩衝部材14と、を具備している。ここで、リングギア20とハウジング10との間に間接的に緩衝部材14を介在させるというのは、例えば実施形態1等のように、リングギア20を保持するギアケース9とハウジング10との間に緩衝部材14を介在させるような場合である。
この衝撃回転工具によれば、衝撃力発生部5で生じる衝撃が緩衝部材14を介して低減されることは勿論のこと、衝撃のエネルギがリングギア20等の部品の運動エネルギに変換されることによっても低減され、ハウジング10に伝わる衝撃回転力が低減される。また、各部品に伝達される衝撃力も低減されるため、手に伝わる衝撃力や振動は効果的に低減され、騒音も低減される。また、部品の破損を防止することもでき、工具全体の小型化や、低強度材使用によるコストダウンも可能となる。
さらに、緩衝部材14は、リングギア20の衝撃的な回転により圧縮される弾性部材から成る。
これにより、弾性部材からなる緩衝部材14を工具内にコンパクトに組み込み、工具全体の小型化を図りながら、リングギア20に対して十分な緩衝作用を及ぼすことができる。
そして、ハウジング10と、リングギア20と、リングギア20を保持するとともにハウジング10に収容されるギアケース9のうち、少なくともいずれか二つに、回転方向Rに向かい合う形状の対向面25,26,…,30を設け、対向面25,26,…,30間に弾性部材を介在させている。
これにより、リングギア20からハウジング10にまで衝撃力が伝達される経路中に弾性部材を介在させ、この弾性部材の圧縮によってリングギア20に対して十分な緩衝作用を及ぼすことができる。しかも、弾性部材は工具内にコンパクトに組み込まれ、工具全体の小型化が図られる。
特に、実施形態2の場合には、ハウジング10とリングギア20に、回転方向Rに向かい合う形状の対向面25,26を設け、対向面25,26間に弾性部材を介在させている。
これにより、リングギア20からハウジング10にまで衝撃力が伝達される経路中に弾性部材を介在させ、この弾性部材の圧縮によってリングギア20に対して十分な緩衝作用を及ぼすことができる。しかも、弾性部材は工具内にコンパクトに組み込まれ、工具全体の小型化が図られる。
そして、リングギア20が衝撃的に回転する前の状態を初期状態としたとき、対向面25,26同士を、初期状態においては径方向外側にいくほど互いの距離が広がるように設けている。
これにより、圧縮された弾性部材の反発力を、リングギア20に効果的に伝えることができる。というのも、回転時に対向面25,26間の相対的な傾斜角度は変化するので、仮に初期状態から対向面25,26同士を平行または内側開きに設定していれば、回転時に面同士の位置が大きくずれ、弾性部材の反発力を効果的に伝えにくくなる。これに対して、初期状態を上記のように外側開きに設定すれば、回転時の面同士の位置ずれが低減される。
このとき、対向面25,26同士を、リングギア20が衝撃的に回転して弾性部材を圧縮する過程で平行となるように設けている。
これにより、回転時の面同士の位置ずれを抑えたいという制約のもと、回転範囲を極力大きく設け、これにより衝撃低減の効果を高めることが可能となっている。
また、ハウジング10を、少なくとも二つの分割ハウジング100a,100bを結合させることで形成し、分割ハウジング100a,100b同士を結合させる締結ネジ35の軸方向を、弾性部材の圧縮方向と略平行に設けている。
これにより、締結ネジ35によって分割ハウジング100a,100b同士を結合させる際に弾性部材を圧縮させることができ、予め圧縮した状態で弾性部材を配置しなくてもよいので組み立てが容易となる。
また、リングギア20が衝撃的に回転する前の状態を初期状態としたとき、対向面25,26同士を、初期状態においても弾性部材を常時圧縮するように設けている。
これにより、弾性部材がリングギア20に及ぼす反発力を高く保つことができ、緩衝作用を十分に及ぼしやすくなる。
また、実施形態3〜5においては、ハウジング10に対してリングギア20を組み付けた状態で、対向面25,26間の配置スペース60を外部に開放させる開口部70が形成され、開口部70を通じて配置スペース60内に弾性部材が挿入自在となる。
これにより、リングギア20を組み付けた状態での弾性部材の取り付けや取り外しが可能となり、組み立てが容易になるとともに、弾性部材の交換も容易となる。
特に実施形態3において、開口部70は、ハウジング10の周壁に貫通形成した貫通孔65から成る。
これにより、リングギア20を組み付けた状態で、ハウジング10の側方から容易に弾性部材の取り付けや取り外しを行うことができ、組み立てが容易になるとともに、弾性部材の交換も容易となる。
また、実施形態1〜3において、ギアケース9は、リングギア20を内側に保持する大径部12と、ベアリング13を内側に保持する小径部11とから成り、小径部11の外周に弾性部材を配置している。
これにより、通常はデッドスペースとなる小径部11外周側の空間を有効利用して弾性部材を配置することができ、工具全体を、径方向にも軸方向にも大型化することなくコンパクトに構成することができる。
また、実施形態1において、弾性部材として、バネ部材15とゴム部材18,19を共に配置している。
これにより、弾性力を付与する機能をバネ部材15とゴム部材18,19に分担させることができ、特に、バネ部材15側に要求される負担を減らし、ひいてはバネ部材15側の変形量を減らすことができる。したがって、バネ部材15の寿命が向上する。また、大型化のバネ部材15を配置しなくてよいので、工具全体の大型化も抑えられる。
そして、リングギア20が衝撃的に回転する前の状態を初期状態としたとき、ゴム部材18を、初期状態においては圧縮されず、リングギア20が一定角度以上回転したときに圧縮されるように配置している。
これにより、バネ部材15やゴム部材18,19の配置スペースを抑えながらも、リングギア20の回転角度は確保し、さらに最終的な緩衝作用も十分に確保することができる。また、ゴム部材18等の組み付けも容易となる。
3 モータ
4 遊星減速部
5 衝撃力発生部
6 出力軸
9 ギアケース
10 ハウジング
11 小径部
12 大径部
13 ベアリング
14 緩衝部材
15 バネ部材
18 ゴム部材
19 ゴム部材
20 リングギア
21 遊星ギア
25 対向面
26 対向面
27 対向面
28 対向面
29 対向面
30 対向面
35 締結ネジ
60 配置スペース
65 開口部
70 貫通孔
80 ゴム部材
90 ゴム部材
100 後部ハウジング
100a 分割ハウジング
100b 分割ハウジング
R 回転方向

Claims (13)

  1. 回転動力を出力するモータと、リングギアおよびこれに噛み合う遊星ギアを有する遊星減速部と、前記遊星減速部を通じて伝達される前記モータの回転動力を回転方向の衝撃力に変換する衝撃力発生部と、前記モータ、前記遊星減速部および前記衝撃力発生部を収容するハウジングと、前記衝撃力発生部で変換した回転方向の衝撃力が加えられる出力軸と、前記衝撃力の発生に伴って前記リングギアが衝撃的に回転するように前記リングギアを前記ハウジングに対して所定範囲内で回転自在に保持するリングギア保持構造と、前記リングギアの衝撃的な回転を緩衝するために前記リングギアと前記ハウジングとの間に直接または間接的に介在される緩衝部材と、を具備することを特徴とする衝撃回転工具。
  2. 前記緩衝部材は、前記リングギアの衝撃的な回転により圧縮される弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載の衝撃回転工具。
  3. 前記ハウジングと、前記リングギアと、前記リングギアを保持するとともに前記ハウジングに収容されるギアケースのうち、少なくともいずれか二つに、回転方向に向かい合う形状の対向面を設け、前記対向面間に前記弾性部材を介在させたことを特徴とする請求項2に記載の衝撃回転工具。
  4. 前記ハウジングと前記リングギアに、回転方向に向かい合う形状の対向面を設け、前記対向面間に前記弾性部材を介在させたことを特徴とする請求項2に記載の衝撃回転工具。
  5. 前記リングギアが衝撃的に回転する前の状態を初期状態としたとき、前記対向面同士を、前記初期状態においては径方向外側にいくほど互いの距離が広がるように設けたことを特徴とする請求項3または4に記載の衝撃回転工具。
  6. 前記対向面同士を、前記リングギアが衝撃的に回転して前記弾性部材を圧縮する過程で平行となるように設けたことを特徴とする請求項5に記載の衝撃回転工具。
  7. 前記ハウジングを、少なくとも二つの分割ハウジングを結合させることで形成し、前記分割ハウジング同士を結合させる締結ネジの軸方向を、前記弾性部材の圧縮方向と略平行に設けたことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の衝撃回転工具。
  8. 前記リングギアが衝撃的に回転する前の状態を初期状態としたとき、前記対向面同士を、前記初期状態においても前記弾性部材を常時圧縮するように設けたことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の衝撃回転工具。
  9. 前記ハウジングに対して前記リングギアを組み付けた状態で、前記対向面間の配置スペースを外部に開放させる開口部が形成され、前記開口部を通じて前記配置スペース内に前記弾性部材が挿入自在となることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の衝撃回転工具。
  10. 前記開口部は、前記ハウジングの周壁に貫通形成した貫通孔から成ることを特徴とする請求項9に記載の衝撃回転工具。
  11. 前記ギアケースは、前記リングギアを内側に保持する大径部と、ベアリングを内側に保持する小径部とから成り、前記小径部の外周に前記弾性部材を配置したことを特徴とする請求項3に記載の衝撃回転工具。
  12. 前記弾性部材として、バネ部材とゴム部材を共に配置したことを特徴とする請求項2〜11のいずれか一項に記載の衝撃回転工具。
  13. 前記リングギアが衝撃的に回転する前の状態を初期状態としたとき、前記ゴム部材を、前記初期状態においては圧縮されず、前記リングギアが一定角度以上回転したときに圧縮されるように配置したことを特徴とする請求項12に記載の衝撃回転工具。
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