JP4586448B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、減速機構部を内蔵した電動工具に関するものである。
従来から、本体ハウジング内に、駆動源であるモータと、モータの回転駆動力を伝達する減速機構部と、減速機構部の回転駆動力を先端工具にまで伝達する駆動部とを内蔵して成る電動工具が知られている。上記減速機構部は、サンギアと、サンギアの周囲を囲む位置に配される環状のリングギアと、サンギアの外周面とリングギアの内周面とに噛合う複数のプラネットギアと、プラネットギアを保持するキャリアと、上記キャリアや各ギアから成る減速機構を覆うギアカバーとを具備したものであり、キャリアの回転軸部分を駆動部と連結させることで、モータの回転駆動力が減速機構部を介して駆動部延いては先端工具にまで伝達される構造になっている。
上記電動工具においては、モータの回転駆動に伴って減速機構部内のサンギアやプラネットギアやリングギアの噛合い部分で常に騒音が発生し、この騒音が外部に漏れることで不快感を与えるといった問題があった。特に、上記駆動部が打撃や振動を発生させる構成である場合には打撃発生部にて生じた衝撃が減速機構部にまで伝達され、減速機構部内の各ギアの噛合い部分の衝突を増大させて大きな騒音を発生させていた。
これに対して、図11に示すように、リングギア100と該リングギア100を覆うギアカバー101との間に緩衝部102を配することで速機構部103内の衝撃を緩衝させることが提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、上記緩衝部102は図11(b)、(c)からも明らかなようにリングギア100の回転方向の衝撃を緩衝させるだけの構成であって、騒音発生の大きな原因と考えられるリングギア100の軸方向の衝撃についてはこれを緩衝させることができないという問題があった。加えて、上記ギアカバー101は減速機構部103の駆動部104と連結する側を開放させた構成であり、したがって駆動部104側から生じる衝撃が減速機構部103内にまで伝達されて各ギアの噛合い部分の衝突を増大させるとともに、このように減速機構部103内で生じた衝突音が外部に漏れ易い構成であり、この点においても減速機構部103内から大きな騒音が発生し易いものであった。
特開2002−254336号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、減速機構部内からの騒音発生を効果的に低減させることの可能な電動工具を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、本体ハウジング3内に、駆動源であるモータ4と、モータ4の回転駆動力を伝達する減速機構部5と、減速機構部5の回転駆動力を先端工具に伝達する駆動部6とを具備し、上記減速機構部5が、サンギア9と、サンギア9の周囲を囲む位置に配される環状のリングギア10と、サンギア9の外周面とリングギア10の内周面とに噛合う複数のプラネットギア11と、プラネットギア11を保持するキャリア13と、上記キャリア13や各ギア9,10,11から成る減速機構を覆うギアカバー15とから成る電動工具において、上記ギアカバー15は、キャリア13や各ギア9,10,11から成る減速機構全体を覆うように、キャリア13や各ギア9,10,11を組み込むモーター側カバー16と、モーター側カバー16の駆動部6側を向く開口部分を塞ぎ且つキャリア13の回転軸部分13aの先端を突出させる駆動部側カバー17とで形成したものとする。そして、上記ギアカバー15と上記リングギア10との間に、リングギア10の軸方向の振動を吸収する緩衝部21を介在させるとともに、該緩衝部21が、リングギア10の外周面を覆う延長部22を有していることを特徴とする。
上記構成の電動工具とすることで、減速機構部5内からの騒音発生の大きな原因と考えられるリングギア10の軸方向の衝撃を緩衝させることができる。特に駆動部6が大きな衝撃を発生させる構造である場合には該駆動部6で生じた衝撃が減速機構部5内に伝達されるとリングギア10は軸方向に振動され易くなるが、この場合においても上記構成により騒音発生は効果的に低減されるものである。
そして、上記電動工具においては、ギアカバー15が上記キャリア13や各ギア9,10,11から成る減速機構全体を覆うように、モーター側カバー16と駆動部側カバー17とで形成したものであるから、駆動部6で生じた衝撃がギアカバー15で遮断されて減速機構部5内にまで伝達され難くなり、したがって減速機構部5内で各ギア9,10,11の噛合い部分の衝突が増大することが防止されるとともに、減速機構部5内で発生した騒音が外部に漏れ難くなるので、減速機構部5からの騒音発生が更に効果的に低減されるものである。
また、上記電動工具においては、上記緩衝部21がリングギア10の外周面を覆う延長部22を有していることで、リングギア10に生じる軸方向の衝撃に加えて径方向に生じる衝撃についてもこれを緩衝させることができ、騒音発生が更に効果的に低減される
また、上記課題を解決するために本発明を、本体ハウジング3内に、駆動源であるモータ4と、モータ4の回転駆動力を伝達する減速機構部5と、減速機構部5の回転駆動力を先端工具に伝達する駆動部6とを具備し、上記減速機構部5が、サンギア9と、サンギア9の周囲を囲む位置に配される環状のリングギア10と、サンギア9の外周面とリングギア10の内周面とに噛合う複数のプラネットギア11と、プラネットギア11を保持するキャリア13と、上記キャリア13や各ギア9,10,11から成る減速機構を覆うギアカバー15とから成る電動工具において、上記ギアカバー15は、キャリア13や各ギア9,10,11から成る減速機構全体を覆うように、キャリア13や各ギア9,10,11を組み込むモーター側カバー16と、モーター側カバー16の駆動部6側を向く開口部分を塞ぎ且つキャリア13の回転軸部分13aの先端を突出させる駆動部側カバー17とで形成したものとする。そして、上記ギアカバー15と上記リングギア10との間に、リングギア10の軸方向の振動を吸収する緩衝部21を介在させるとともに、該緩衝部21を挟む両者10,15の距離を一定以上に保持する為のスペーサ25を設けることを特徴とする。このスペーサ25を介在させることで緩衝部21が強く圧縮されることを防止して該緩衝部21のダンピング効果を確保することができ、これにより騒音発生を更に効果的に低減させることが可能となる
また、上記スペーサ25が剛性を持った制振材料から成ることも好ましい。このようにすることでスペーサ25においても振動を効果的に減衰させることができ、これにより騒音発生が更に効果的に低減されるものである。
また、上記スペーサ25が、リングギア10又はギアカバー15と一体に形成されることも好ましい。このようにすることで部品点数を削減してコストを削減することができる。
また、上記緩衝部21にスペーサ25を挿入するための挿入穴26を形成することも好ましい。この挿入穴26にスペーサ25を挿入しておくことで、緩衝部21が強く圧縮されることを確実に防止することができる。
更に、上記電動工具においては、上記ギアカバー15が剛性を有する制振材料から成ることも好ましい。このようにすることで、ギアカバー15においても振動を効果的に減衰させることができ、これにより騒音発生が更に効果的に低減される。また、ギアカバー15を本体ハウジング3と一体に形成することも好ましい。このようにすることで部品点数を削減してコストを削減することができるとともに、ギアカバー15が合成樹脂等の本体ハウジング3と同一の材質で形成されることとなるので、ギアカバー15がアルミニウム等の金属で形成される場合と比べて高いダンピング効果が得られ、これによりギアカバー15において振動を減衰させて騒音発生を低減させることが可能となる
本発明は、減速機構部内からの騒音発生を効果的に低減させることが可能なものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1には、本発明の実施の形態における第1例の電動工具を示している。本例の電動工具は手持ち型のインパクト工具であって、円筒型の胴体部1から把持部2を延設して成る本体ハウジング3の上記胴体部1内に、駆動源であるモータ4と、モータ4の回転駆動力を伝達する減速機構部5と、モータ4から伝達された減速機構部5の回転駆動力を先端に保持される先端工具(図示せず)にまで伝達する駆動部6とを組み込んだものである。本体ハウジング3の把持部2の突先部分には電池パック7を着脱自在に備えており、また把持部2の胴体部1近傍の部分にはトリガー型の操作部8を備えている。
上記減速機構部5は、モータ4のモータ軸4aと連結して該モータ軸4aにより一体に回転駆動されるサンギア9と、サンギア9の周囲を囲む位置に固定した環状のリングギア10と、サンギア9の外周面とリングギア10の内周面に噛合う複数(本例においては一対)のプラネットギア11と、キャリアピン12を介してプラネットギア11と回動自在に連結して該プラネットギア11のサンギア9を中心とした回転運動を伝達するキャリア13とを具備したものであり、キャリア13の駆動部6側へと伸びる回転軸部分13aを駆動部6に連結させることで、モータ4の回転駆動力を減速機構部5を介して駆動部6延いては先端工具にまで伝達するようになっている。
しかして、使用者が把持部2を掴んだ状態で操作部8を引き込むと、電池パック7から供給される電力によってモータ4が回転駆動され、この回転駆動力がサンギア9を回転駆動させるとともに、ギアカバー15に固定されるリングギア10とサンギア9との間で各プラネットギア11に自転運動及び公転運動を行わせる。そして、各プラネットギア11の中心部に回転自在に貫通されるキャリアピン12を介してプラネットギア11のサンギア9を中心とした公転運動のみをキャリア13に伝達し、このキャリア13の回転軸部分13aに連結される駆動部6を介して先端工具を回転駆動させるものである。なお、本例においては上記駆動部6としてハンマやアンビル等から成る打撃発生部14を備えているので、駆動部6を介して先端工具に回転駆動力を加えると共に一定条件下では更に所定の打撃力を加えるようになっているが、駆動部6は上記打撃発生部14に限定される訳ではなく、先端工具に回転駆動力を伝達するものであれば、軸方向に振動を発生させる振動発生部等の他の構成であっても構わない。
本例の減速機構部5は、上記のような遊星減速機構である機構全体をギアカバー15で覆ったものである。上記ギアカバー15は、機構全体のうちモータ4側に近い部分を覆うモータ側カバー16と、機構全体のうち駆動部6側に近い部分を覆う駆動部側カバー17とで形成されており、モータ側カバー16内にモータ軸4aを挿入するとともに該モータ軸4aと連結するように各ギア9,10,11やキャリア13を組み込み、駆動部側カバー17内にはキャリア13の駆動部6側に伸びる回転軸部分13aを配するとともに該回転軸部分13aの先端を外部に突出させるものである。モータ側カバー16は、同一軸中心に三段階に大径化された段付円筒状部材であり、上記三段階の径部分うち最小径部分16a内にモータ軸4aを軸支させ、最小径部分16aから一段階大径となる中間径部分16b内にサンギア9やキャリア13を軸支させている。また、図2に示すように、中間径部分16bよりも一段階大径となる最大径部分16cの側周壁には切欠18を設けており、リングギア10の外周面から突設した係止凸部19を上記切欠18に嵌合係止させることで、最大径部分16c内にリングギア10を回転不能に固定させている。
駆動部側カバー17の内周面にはキャリア13の回転軸部分13aを軸支する軸受20を配しており、モータ側カバー16の駆動部6側を向く開口部分を塞ぎ且つキャリア13の回転軸部分13aの先端を外部に突出させるようにこの駆動部側カバー17とモータ側カバー1とを結合させることで、駆動部側カバー17内にキャリア13を軸支するとともに該駆動部側カバー17により減速機構部5内の各ギア9,10,11の噛合い部分で発生する騒音が外部に漏れることを防止するものである。加えて、上記のように駆動部側カバー17により減速機構の駆動部6と対向する部分を塞ぐことで、駆動部6から発生する衝撃が減速機構部5内にまで伝達され難くなっており、したがって駆動部6の衝撃が減速機構部5内の各ギア9,10,11の噛合い部分の衝突を増大させて大きな騒音を発生させることが防止されるものである。
また、モータ側カバー16内に固定されるリングギア10と駆動部側カバー17との間にはゴム等の緩衝材料から成るリング状の緩衝部21を介在させており、リングギア10と駆動部側カバー17との対向面の間に挟持される上記緩衝部21によって、リングギア10の軸方向の振動が吸収されるようになっている。
即ち、本例の電動工具においては、上記のようにキャリア13や各ギア9,10,11から成る減速機構全体をギアカバー15で覆うことで、駆動部6で生じる衝撃が減速機構部5内にまで伝達されて各ギア9,10,11の衝突を増大させることを防止するとともに、減速機構部5内で各ギア9,10,11の噛合い部分から発生して空気中を伝わる騒音を外部と遮断させることができ、更に、騒音発生の大きな原因となるリングギア10の軸方向の振動を緩衝部21により吸収させることができる。特に本例のように駆動部6から衝撃を発生させる構成である場合には減速機構部5内から騒音が発生し易くなるのだが、上記構成を備えることで騒音発生を効果的に抑制することが可能となるのである。
ギアカバー15に用いる材料としては、アルミニウム等の通常の剛性材料を用いることの他に、剛性を持する制振材料である制振金属を用いることも好適である。上記制振金属とはマンガン、銅、ニッケル、鉄等の合金から成り、振動により金属組織内に応力が働くと金属組織が斜めにずれることで振動エネルギを熱エネルギに変換させる、双晶という現象を生じる金属のことである。
次に、本発明の実施の形態における第2例の電動工具について図3に基づいて説明する。但し、本例の基本的構成は上記した第1例の構成と一致するので、同様の構成については説明を省略して第1例と相違する本例の特徴的な構成についてのみ以下に述べる。本例の緩衝部21は図3(b)に示すようなものであって、リング状を成す主体部の外周縁部分から軸方向に伸びる円筒状の延長部22を設け、ギアカバー15内に組み込んだ際に図3(a)に示すように上記延長部22がリングギア10の外周面と当接してこれを略全周に亘って覆うようになっている。なお、図中の23はリングギア10の係止凸部19を嵌入させるために延長部22の先端縁から軸方向に形成した切欠である。即ち、本例の緩衝部21はそのリング状を成す主体部がリングギア10と駆動部側カバー17との間で軸方向に挟持されて該リングギア10の軸方向の振動を吸収すると同時に、上記主体部から延設される円筒状の延長部22がリングギア10とモータ側カバー16との間で径方向に挟持されて該リングギア10の径方向の振動を吸収するので、騒音発生が更に効果的に低減されるものである。
次に、本発明の実施の形態における第3例の電動工具について図4に基づいて説明する。但し、第1例と同様の構成については説明を省略して第1例と相違する本例の特徴的な構成についてのみ以下に述べる。本例の緩衝部21は高いダンピング効果を持つ各種防振ゴムや軟質プラスチック、フェルト等のダンピング材料から成り、振動を効果的に減衰させることが可能になっている。しかし、上記ダンピング材料は圧縮方向に対する強度が低く、強く圧縮されてしまうとダンピング効果が低下してしまうので、本例においては駆動部側カバー17の円周方向に略等間隔を隔てた箇所から、リングギア10側に向けて伸びる複数の突起24を一体に形成している。この突起24が、リングギア15と駆動部側カバー17との間の緩衝部21を挟む軸方向の距離を一定以上に保持するスペーサ25としての役割を担うものであり、緩衝部21には、上記突起24を軸方向に挿入させる挿入穴26を各突起24と対応する夫々の箇所に貫通形成している。上記構成により、本例の緩衝部21は強く圧縮されることが防止されてダンピング効果を保持することができるので、軸方向に大きな振動が発生する場合であっても騒音発生を効果的に低減することが可能である。なお、上記突起24はリングギア10から駆動部側カバー17に向けて突設した構成であってもよいし、或いはリングギア10と駆動部側カバー17の両方から夫々突設した構成であってもよい。
次に、本発明の実施の形態における第4例の電動工具について図5に基づいて説明する。但し、第3例と同様の構成については説明を省略して第3例と相違する本例の特徴的な構成についてのみ以下に述べる。本例においてはスペーサ25として、リングギア10と駆動部側カバー17との対向面の少なくとも一方から他方に向けて(図示例では駆動部側カバー17からリングギア10に向けて)円筒状の壁部27を突設している。上記壁部27は、図5(a)に示すように緩衝部21の外周面と当接してこれを全周に亘って覆うようリングギア10と駆動部側カバー17の間に位置するものであり、壁部27が介在することにより緩衝部21は強く圧縮されることが防止されてダンピング効果を保持することができる。
次に、本発明の実施の形態における第5例の電動工具について図6に基づいて説明する。但し、第4例と同様の構成については説明を省略して第4例と相違する本例の特徴的な構成についてのみ以下に述べる。本例においては駆動部側カバー17と一体に形成される円筒状の壁部27を、図6(a)に示すように緩衝部21の内周面と当接してこれを全周に亘って覆うように設けており、上記壁部27がリングギア10と駆動部側カバー17の間に介在することによって、緩衝部21は強く圧縮されることが防止されてダンピング効果を保持するようになっている。なお、壁部27として本例のように緩衝部21の内周面を覆う構成のものと第4例のように外周面を覆う構成のものが両方形成してあっても構わない。
次に、本発明の実施の形態における第6例の電動工具について図7に基づいて説明する。但し、第4例と同様の構成については説明を省略して第4例と相違する本例の特徴的な構成についてのみ以下に述べる。本例においてはスペーサ25として、円筒形状を成す筒状部材28をリングギア10や駆動部側カバー17とは別体に備え、この筒状部材28の介在によって、緩衝部21が強く圧縮されることを防止してダンピング効果を保持させている。上記緩衝部21は内側の小径リング状の緩衝部29と外側の大径リング状の緩衝部30の二部材で形成しており、内側と外側の緩衝部29,30により径方向に挟持される状態で両緩衝部29,30間に筒状部材28を位置させている。
次に、本発明の実施の形態における第7例の電動工具について図8に基づいて説明する。但し、第7例と同様の構成については説明を省略して第7例と相違する本例の特徴的な構成についてのみ以下に述べる。本例においてはスペーサ25として、円柱状を成す棒部材31をリングギア10や駆動部側カバー17とは別体に複数備え、この棒部材31の介在によって、緩衝部21が強く圧縮されることを防止してダンピング効果を保持させている。緩衝部21には各棒部材31が夫々軸方向に挿入される挿入穴32を円周方向に略一定間隔を隔てて貫通形成しており、挿入穴32に嵌合した状態で上記棒部材31を緩衝部21内に保持させている。
ところで、上記第3〜第7例に示したスペーサ25の材質としては制振金属を用いることが好適である。即ち、第3〜第5例においては制振金属を用いてスペーサ25をギアカバー15と一体に形成し、第6、第7例においてはスペーサ25のみを、或いはスペーサ25とギアカバー15とを共に、制振金属を用いて形成することが好ましい。
次に、本発明の実施の形態における第8例の電動工具について図9に基づいて説明する。但し、第1例と同様の構成については説明を省略して第1例と相違する本例の特徴的な構成についてのみ以下に述べる。本例においては、ギアカバー15を形成するモータ側カバー16と駆動部側カバー17のうちモータ側カバー16を本体ハウジング3と一体に形成し、駆動部側カバー17については本体ハウジング3と別体に形成している。上記構成により、部品点数を削減してコストダウンが図られることに加えて、ギアカバー15のモータ4側の半部が本体ハウジング3と同材料である合成樹脂で形成されることとなるので、ギアカバー15全体をアルミニウム等の通常の剛性材料で形成する場合と比較して高いダンピング効果が得られ、ギアカバー15において振動が減衰されて騒音発生が低減されるものである。
次に、本発明の実施の形態における第9例の電動工具について図10に基づいて説明する。但し、第9例と同様の構成については説明を省略して第8例と相違する本例の特徴的な構成についてのみ以下に述べる。本例においては、ギアカバー15を形成するモータ側カバー16と駆動部側カバー17とを共に(即ちギアカバー15全体を)本体ハウジング3と一体に形成している。上記構成により、更に部品点数を削減してコストダウンが図られることに加えて、ギアカバー15全体が本体ハウジング3と同材料である合成樹脂で形成されるので更に高いダンピング効果が得られ、これにより騒音発生が更に効果的に低減されるものである。
なお、上記各例においては減速機構部5として各ギア9,10,11を一段備えた遊星減速機構のものを用いているが、各ギア9,10,11を複数段備えた遊星減速機構であってもよく、この場合であっても同様の構成を適用することで騒音発生が低減されることは勿論である。
本発明の実施の形態における第1例の電動工具を示しており、(a)は一部断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 同上の電動工具内のギアカバーとリングギアと緩衝部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における第2例の電動工具内の緩衝部やスペーサを説明するものであり、(a)はギアカバーへの組み込み状態を示す断面図、(b)はギアカバーから取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における第3例の電動工具内の緩衝部やスペーサを説明するものであり、(a)はギアカバーへの組み込み状態を示す断面図(b)はギアカバーから取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における第4例の電動工具内の緩衝部やスペーサを説明するものであり、(a)はギアカバーへの組み込み状態を示す断面図(b)はギアカバーから取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における第5例の電動工具内の緩衝部やスペーサを説明するものであり、(a)はギアカバーへの組み込み状態を示す断面図(b)はギアカバーから取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における第6例の電動工具内の緩衝部やスペーサを説明するものであり、(a)はギアカバーへの組み込み状態を示す断面図(b)はギアカバーから取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における第7例の電動工具内の緩衝部やスペーサを説明するものであり、(a)はギアカバーへの組み込み状態を示す断面図(b)はギアカバーから取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における第8例の電動工具を示す一部断面図である。 本発明の実施の形態における第9例の電動工具を示す一部断面図である。 従来の電動工具を示しており、(a)は主要部の一部断面図、(b)はギアカバーの斜視図、(c)はリングギアの斜視図である。
符号の説明
3 本体ハウジング
4 モータ
5 減速機構部
6 駆動部
9 サンギア
10 リングギア
11 プラネットギア
13 キャリア
15 ギアカバー
21 緩衝部
22 延長部
25 スペーサ

Claims (7)

  1. 本体ハウジング内に、駆動源であるモータと、モータの回転駆動力を伝達する減速機構部と、減速機構部の回転駆動力を先端工具に伝達する駆動部とを具備し、上記減速機構部が、サンギアと、サンギアの周囲を囲む位置に配される環状のリングギアと、サンギアの外周面とリングギアの内周面とに噛合う複数のプラネットギアと、プラネットギアを保持するキャリアと、上記キャリアや各ギアから成る減速機構を覆うギアカバーとから成る電動工具において、上記ギアカバーは、キャリアや各ギアから成る減速機構全体を覆うように、キャリアや各ギアを組み込むモーター側カバーと、モーター側カバーの駆動部側を向く開口部分を塞ぎ且つキャリアの回転軸部分の先端を突出させる駆動部側カバーとで形成したものであり、上記ギアカバーと上記リングギアとの間に、リングギアの軸方向の振動を吸収する緩衝部を介在させるとともに、該緩衝部が、リングギアの外周面を覆う延長部を有していることを特徴とする電動工具。
  2. 本体ハウジング内に、駆動源であるモータと、モータの回転駆動力を伝達する減速機構部と、減速機構部の回転駆動力を先端工具に伝達する駆動部とを具備し、上記減速機構部が、サンギアと、サンギアの周囲を囲む位置に配される環状のリングギアと、サンギアの外周面とリングギアの内周面とに噛合う複数のプラネットギアと、プラネットギアを保持するキャリアと、上記キャリアや各ギアから成る減速機構を覆うギアカバーとから成る電動工具において、上記ギアカバーは、キャリアや各ギアから成る減速機構全体を覆うように、キャリアや各ギアを組み込むモーター側カバーと、モーター側カバーの駆動部側を向く開口部分を塞ぎ且つキャリアの回転軸部分の先端を突出させる駆動部側カバーとで形成したものであり、上記ギアカバーと上記リングギアとの間に、リングギアの軸方向の振動を吸収する緩衝部を介在させるとともに、該緩衝部を挟む両者の距離を一定以上に保持する為のスペーサを設けることを特徴とする電動工具。
  3. スペーサが、剛性を持った制振材料から成ることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  4. スペーサが、リングギア又はギアカバーと一体に形成されることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  5. 緩衝部に、スペーサを挿入するための挿入穴を形成することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の電動工具。
  6. ギアカバーが、剛性を有する制振材料から成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動工具。
  7. ギアカバーを、本体ハウジングと一体に形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電動工具。
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