JP2012029706A - ネイルフォームとネイルチップ形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自爪にフィットするとともに、取外して再使用が可能なネイルチップを手軽に形成する。
【解決手段】変形可能なシート状に形成されており、自爪4に貼付け可能な大きさを有する貼付け部1aを備え、貼付け部1aの表面を剥離面に形成し、当該表面に形成したネイルチップ8を剥離可能に構成してある。
【選択図】図7
【解決手段】変形可能なシート状に形成されており、自爪4に貼付け可能な大きさを有する貼付け部1aを備え、貼付け部1aの表面を剥離面に形成し、当該表面に形成したネイルチップ8を剥離可能に構成してある。
【選択図】図7
Description
本発明は、ネイルフォームとこれを用いてネイルチップを形成する方法に関する。
自爪にフィットしたネイルチップを得る手段としては、特許文献1に示されるように、爪を含む指先部位の精密印象を採得し、得られた精密印象から指先の石膏模型を形成し、この石膏模型を用いて樹脂製のネイルチップを成形する手段が知られている。また、ネイルフォームと称されるシート状の台紙を、自爪が露出する状態で指先に装着し、自爪とネイルフォームの表面に亘って液状のネイル素材を塗布して硬化させることで所望の形状のネイルチップを形成する手段も広く実施されている。
しかし、石膏模型を用いる前者の手段は、指先部位の精密印象を採得する工程、精密印象から指先の石膏模型を形成する工程、石膏模型を用いて樹脂製のネイルチップを成形する工程を必要とするので、手数および時間がかかるのみならず、ネイルチップを成形するネイル素材の他に印象採得用材および石膏材などの多くの補助材が必要で、材料費が高くつくものであった。
また、ネイルフォームを用いる後者の手段は、補助材としてネイルフォームを用いるだけであるので、安価に所望のネイルチップを得ることができる利点があるが、その反面、自爪にネイル素材を直接塗布し硬化させてネイルチップを形成するので、できあがったネイルチップを取り除くには専用の溶剤を用いて溶解除去する、もしくは削り取ってしまわなければならず、ネイルチップを取り外して再使用することができないものであった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、自爪にフィットするとともに、取外して再使用が可能なネイルチップを手軽かつ短時間に形成することができるネイルフォームと、これを用いたネイルチップ成方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
(1)本発明に係るネイルフォームは、
変形可能なシート状に形成されており自爪に貼付け可能な大きさを有する貼付け部を備えるとともに、その表面を剥離面に形成しており、当該表面に塗布硬化させて形成したネイルチップが剥離可能である。
変形可能なシート状に形成されており自爪に貼付け可能な大きさを有する貼付け部を備えるとともに、その表面を剥離面に形成しており、当該表面に塗布硬化させて形成したネイルチップが剥離可能である。
この構成によると、自爪の表面に貼付けられた薄いネイルフォームの貼付け部は、自爪表面に追随した形状となる。そのため、ネイルフォーム上で形成したうえで剥離させて取外したネイルチップを自爪に載置接着すると、そのネイルチップは自爪の表面とネイルチップの裏面とが合致したフィット性の優れたものとなる。
また、ネイルチップはネイルフォーム上で形成されて取外され、自爪に適当な接着手段で貼付け装着することになるので、自爪に装着した後でも、ネイルチップを損傷することなく自爪から取外すことが容易であり、再度の装着使用が可能となる。
(2)本発明の好ましい実施態様では、前記剥離面に連続する剥離面を有して前記貼付け部の先端より突出して前記ネイルチップの先端を支持する延長部をさらに備え、当該延長部は、前記貼付け部より機械的強度が高い。なお、ここでいう機械的強度とは引っ張り強さのことである。この構成によると、自爪に貼付けられる貼付け部と延長部に亘ってネイル素材を塗布することで、任意の爪先長さを有するネイルチップを自在に形成することができる。
本発明のネイルフォームは、前記延長部の先端側の左右両側に、指腹側に向けて湾曲して互いに接合連結可能な一対の接合片を備えるのが好ましい。この構成によると、接合片を接合することで、ネイルフォームの延長部を指腹側に湾曲させた状態に維持しておくことができ、この湾曲した延長部を土台にしてネイルチップを形成することで、自爪の爪先から突出するネイルチップ爪先部分を好みの湾曲形状に形成することができる。
本発明のネイルフォームは、前記延長部の表面にネイルチップ形成用のガイド線を形成してあるのが好ましい。この構成によると、自爪の爪先から突出するネイルチップ爪先部分を塗布形成する際に、その塗布形状を決める目安としてガイドラインを利用することができ、好みの爪先形状を簡単容易に得ることができる。
本発明のネイルフォームは、裏面を粘着面とするのが好ましい。この構成によると、粘着面を有するためにネイルフォームを自爪に貼着しやすくなる。粘着面には剥離紙が添設されているのがさらに好ましく、そうすれば、剥離紙を剥離除去して粘着面を露出させることで、ネイルフォームを簡単に自爪に貼付け保持してネイル素材の塗布を行うことができるとともに、形成したネイルチップをネイルフォームから取外した後にも、指先に残ったネイルフォームも簡単迅速に取り除くことができ、ネイルチップ形成処理を短時間で行うことができる。
(3)本発明に係るネイルチップ形成方法は、
変形可能なシート状に形成されており自爪に貼付け可能な大きさを有する貼付け部を備えるとともに、その表面が剥離面に形成されたネイルフォームを用意したうえで、当該ネイルフォームの裏面を前記自爪に貼付け、貼付けた前記ネイルフォームの表面に、所望するネイル形状でネイルチップを形成し、形成後に前記ネイルチップを前記表面から剥離する。
変形可能なシート状に形成されており自爪に貼付け可能な大きさを有する貼付け部を備えるとともに、その表面が剥離面に形成されたネイルフォームを用意したうえで、当該ネイルフォームの裏面を前記自爪に貼付け、貼付けた前記ネイルフォームの表面に、所望するネイル形状でネイルチップを形成し、形成後に前記ネイルチップを前記表面から剥離する。
この構成によると、自爪の表面に貼付けられた薄いネイルフォームの貼付け部は、自爪表面に追随した形状となる。そのため、ネイルフォーム上で形成したうえで剥離させて取外したネイルチップを自爪に載置接着すると、そのネイルチップは自爪の表面とネイルチップの裏面とが合致したフィット性の優れたものとなる。
(4)本発明の好ましい実施態様では、
前記ネイルフォームとして、前記貼付け部より機械的強度が高くかつ前記剥離面に連続する剥離面を有して前記貼付け部の先端より突出して前記ネイルチップの先端を支持する延長部をさらに備えたものを用意したうえで、用意した前記ネイルフォームを前記自爪より前記延長部を延出させて貼付け、両剥離面に前記ネイルチップを形成するのが好ましい。
前記ネイルフォームとして、前記貼付け部より機械的強度が高くかつ前記剥離面に連続する剥離面を有して前記貼付け部の先端より突出して前記ネイルチップの先端を支持する延長部をさらに備えたものを用意したうえで、用意した前記ネイルフォームを前記自爪より前記延長部を延出させて貼付け、両剥離面に前記ネイルチップを形成するのが好ましい。
この構成によると、両剥離面とに前記ネイルチップを形成することで、任意の爪先長さのネイルチップを自由に形成することができる。
(5)本発明に係るネイルチップ形成方法は、
第1の剥離層と前記第1の剥離層上に設けられる柔軟層と前記柔軟層上に設けられる第2の剥離層とを有する剥離層を、前記第1の剥離層が自爪に接する向きで前記自爪に形成したうえで、剥離面を有するシート状のネイルフォームを、フォーム一端が前記自爪爪先に当接しフォーム他端が前記自爪より延出しかつ前記剥離面が前記自爪表面と一致する向きで前記自爪に貼付け、ネイルフォーム貼付け後に、前記剥離層と前記剥離面とに亘ってネイルチップを所望のネイル形状で形成し、形成した前記ネイルチップを、前記剥離層と前記剥離面とから剥離する。
第1の剥離層と前記第1の剥離層上に設けられる柔軟層と前記柔軟層上に設けられる第2の剥離層とを有する剥離層を、前記第1の剥離層が自爪に接する向きで前記自爪に形成したうえで、剥離面を有するシート状のネイルフォームを、フォーム一端が前記自爪爪先に当接しフォーム他端が前記自爪より延出しかつ前記剥離面が前記自爪表面と一致する向きで前記自爪に貼付け、ネイルフォーム貼付け後に、前記剥離層と前記剥離面とに亘ってネイルチップを所望のネイル形状で形成し、形成した前記ネイルチップを、前記剥離層と前記剥離面とから剥離する。
この構成によると、自爪の表面に形成された剥離層は自爪表面に追随した形状となる。従って、剥離層とネイルフォーム(その一端が自爪爪先表面に当接しかつその他端が自爪より延出するように、自爪に貼付けられている)とに亘って形成したネイルチップを剥離層とネイルフォームとから剥離したうえで、再度そのネイルチップを自爪に載置接着すると、自爪の表面とネイルチップの裏面とが合致し、フィット性の優れたものとなる。
また、ネイルチップはネイルフォーム上で形成されて取外され、自爪に適当な接着手段で貼付け装着することになるので、自爪に装着した後でも、ネイルチップを損傷することなく自爪から取外すことが容易であり、再度の装着使用が可能となる。
また、自爪に剥離層を形成する際において、柔軟層が吸収材となって、自爪の表面形状における種々の変形(縦スジ等)を確実に吸収するので、剥離層上に形成するネイルチップに、上記自爪の変形が転写されることがほとんどなくなる。
このように、本発明によれば、自爪にフィットするとともに、取外して再使用が可能なネイルチップを手軽かつ短時間に形成することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図8に、本発明の実施例の一例が示されている。この例に係るネイルフォーム1は、自爪形状に追随して変形可能な薄いシート状のベースシート2から構成されている。ベースシート2自体は、後述するネイル素材に対する剥離性を備えた樹脂シート、あるいは、一方の面(表面)に剥離層をラミネートした紙材などで形成されており、これによりネイルフォーム1(ベースシート2)の表面は、塗布硬化されたネイル素材が比較的容易に剥離できる第1の剥離面となっている。ネイルフォーム1の他方の面(ベースシート2の裏面であって第1の剥離面の対向面)は自爪接着面であって、この自爪接着面には粘着面2aが形成されている。粘着面2aには剥離紙3が添設されている。
ネイルフォーム1は、自爪4の表面に貼付けられる貼付け部1aと、貼付け部1aから連続して設けられて貼付け部1aの先端(自爪4の先端位置とほぼ一致する)より突出する延長部1bとを備える。貼付け部1aは、自爪表面に追随して変形可能な薄いシート形状を有しており、自爪4を覆い隠すに足る左右幅および前後長さを備えている。延長部1bは、貼付け部1aより機械的強度(引っ張り強さ)が高くなっている。具体的には、延長部1bは、塗布硬化中のネイルチップの形状を維持可能な機械的強度を有している。延長部1bは、貼付け部1aと略同じ左右幅を備えている。延長部1bの先端側には左右一対の接合片1cが突出形成されている。接合片1cは指腹側に向けて湾曲して互いに接合連結可能な形状を有する。延長部1bは、貼付け部1aの先端より突出してネイルチップ8の先端を支持しかつ第1の剥離面に連続する第2の剥離面を有する。また、延長部1bの表面(第2の剥離面の対向面)には、ネイルチップ形成時の位置決めやネイル形状の目安となるガイド線5が付記されている。
貼付け部1aと延長部1bとは、上述したように、互いに背反する物理特性(変形性/機械的強度)を備えている。ネイルフォーム1(ベースシート2)として一体となった貼付け部1aと延長部1bとにおいて、両者にこのような物理特性を付与するためには、例えば、物理的特性の異なる別体の貼付け部1aと延長部1bとを融着して一体化すればよい。また、同一の材料からなる一体物のベースシート2の厚みを部分的に相違させて貼付け部1aと延長部1bとを形成してもよい(貼付け部1aの厚みを薄くし延長部1bの厚みを厚くする)。
本発明のネイルフォーム1は以上のように構成されており、次に、このネイルフォーム1を用いてネイルチップを形成する工程を説明する。
(1)先ず、自爪4を含む指先を洗浄乾燥した後、自爪4における甘皮の処理を行う。
(2)次に、図4,図5に示すように、剥離紙3を除去して裏側の粘着面(自爪接着面)2aを露出させたネイルフォーム1の貼付け部1aを、自爪接着面が自爪4の表面に当接して自爪4が完全に貼付け部1aによって覆い隠されるように指先に貼付ける。貼付けられたネイルフォーム1において第1、第2の剥離面は自爪4表面と一致する向きとなる。このとき、ガイド線5の中心線が自爪4の左右中心において、指先方向に沿うようにネイルフォーム1は位置決めされる。また、貼付け部1aの自爪4からはみ出た部分は指先に貼付けることでネイルフォーム1を一定の姿勢に安定保持する。延長部1bは貼付け部1aの先端(自爪4先端)より突出する。
この場合、爪楊枝の先端などを用いて、自爪4の外形線をなぞって貼付け部1aを自爪表面に密着させることで、自爪4の表面全体に貼付け部1aを密着させる。これにより、自爪4の形状を貼付け部1bに正しく写し取ることができる。この作業は、貼付け部1aが自爪表面に追随して変形可能な薄いシート形状を有しているので容易に行うことができる。
次にネイルフォーム1の延長部1bを指腹側に湾曲させ、その先端側に備えた接合片1c同士を接合連結することで、延長部1bの湾曲形状を保持する。ここで、接合片1cの接合具合を加減することで、延長部の湾曲形状を任意に調整することができる。
(3)次に、図6,図7に示すように、筆などの塗布用具6を用いてアクリル樹脂液あるいはジェルなどの液状のネイル素材7をネイルフォーム1の第1の剥離面に所望のネイル形状に繰り返し塗り重ねる。この場合、貼付け部1aにおいては自爪4の外形に沿った形状、あるいは、それより若干大きい目にネイル素材7を塗布する。また、自爪4より爪先が大きく突出するネイルチップを形成する場合には、引き続き延長部1bの第2の剥離面にまで連続的にネイル素材7を塗り重ねる。この際、ガイド線5がチップ形状や爪先突出長さを決める目安となる。また、塗布する回数を加減することで、ネイル厚さを任意に調整することができる。
また、前述したように、貼付け部1aが自爪表面に追随して変形可能な薄いシート形状を有しているので、貼付け部1aが物理的変形の吸収材となって、自爪4の表面形状における種々の変形(縦スジ等)を吸収する。そのため、貼付け部1a上に形成するネイルチップ8に、自爪4の変形が転写されることはない。
なお、アクリル樹脂液は、アクリル樹脂粉末を溶剤で溶かし込んで構成され、ジェルは、ポリウレタンアクリレートオリゴマー、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸イソボルニル、ヒドロキシクロヘキシルフェニルケトン、などを主成分として構成される。ジェルは、粘度の違いによりソフトジェル、あるいは、ハードジェルと呼称される。
(6)塗布したネイル素材7が硬化すると、必要に応じてネイル表面に所望の装飾を施し、完成したネイルチップ8をネイルフォーム1の表面(第1、第2の剥離面)から剥離して取外すとともに、残されたネイルフォーム1を指先から取り除く。なお、ネイル表面に所望の装飾を施すのは、ネイルチップ8をネイルフォーム1の表面から取外した後に行ってもよい。
(7)以上のようにして形成されたネイルチップ8は、研削などによってその外形形状を最終的に整えた後、図9に示すように、自爪4の表面に接着剤の塗布や両面テープの貼付けを行うことによって形成した接着層9を用いて貼付け装着する。なお、図9では、接着層9を自爪4側に設けたが、接着層9をネイルチップ8側に設けてもよいのはいうまでもない。また、適当な溶剤を用いて接着層9を溶解することで、装着したネイルチップ8を自爪4から取り外し、必要時に再度貼付け使用する。
上記実施例においては、貼付け部1aの自爪接着面(他方の面)全体を剥離紙3付きの粘着面2aにして、貼付け部1aを自爪4の表面全体に貼付けるようにしているが、別途用意した接着剤や両面接着テープなどを用いて貼付け部1aを自爪4の表面に貼付けるようして実施することもできる。
図10〜図14に、本発明の第2例が示されている。ここで用いられるネイルフォーム1は、上記第1例と同様に薄いシート状のベースシート2からなっており、適度の厚さとすることで塗布硬化中のネイルチップの形状を維持可能な物理的強度を有している。ベースシート2は、ネイル素材に対する剥離性を備えた樹脂シート、あるいは、表面に剥離層をラミネートした紙材などから形成されており、ネイルフォーム1の表面は、塗布硬化されたネイル素材が比較的容易に剥離できる剥離面となっている。ベースシート2の裏面は、図示されていない剥離紙を添設した粘着面2aとなっている。
このネイルフォーム1は、以下のように使用されてネイルチップが形成される。
(1)先ず、指先を洗浄乾燥した後、甘皮の処理を行う。
(2)次に、自爪4の表面に剥離層10を形成する。この剥離層10は、図13中に示されているように第1の剥離層10aと柔軟層10bと第2の剥離層10cとを備えた3層構造を有する。第1の剥離層10aは、自爪4の表面に塗布形成する。柔軟層10bは、第1の剥離層10aの上に紫外線硬化樹脂を主成分とするソフトジェルを塗布して紫外線照射により硬化させて形成する。第2の剥離層10cは硬化した柔軟層10bの上に塗布形成する。第1の剥離層10aは、自爪4と剥離層10とを分離させるために設けられる。柔軟層10bは、ネイルチップ形成時において、自爪4の表面の種々の変形(縦スジ等)を吸収するために設けられる。これによりネイルチップ8には、自爪4の変形が転写されることがなくなる。第2の剥離層10cは、ネイルチップ8と剥離層10とを分離させるために設けられる。なお、第1、第2の剥離層10a、10cは、例えば、エタノール、水、ポリビニルアルコール、プログレス、などを主成分としている。
(3)次に、剥離紙3を除去して粘着面2aを露出させたネイルフォーム1を自爪4の爪先から2〜3mm入り込むように自爪4の表面にしっかりとネイルフォーム1に貼付ける。この際、ネイルフォーム1の一端が自爪4の爪先に当接し他端が自爪4より延出しかつ第1の剥離層10aが自爪4に接する向き(第2の剥離層10cの表面(剥離面)が自爪4の表面と一致する向き)でネイルフォーム1を自爪1に貼付ける。貼付けたネイルフォーム1を自爪4の左右幅および爪先形状に合わせた形状に切り整える。そのうえで、図10に示すように、ネイルフォーム1を指腹側に湾曲し、左右両端部を接合連結して、その湾曲状態を保持する。
(4)次に、図12,図13に示すように、アクリル樹脂パウダとリキッド(溶剤)を混合してなる液状のネイル素材(ミクスチュア)7を、自爪4上の剥離層10およびネイルフォーム1の上に所望の形状および厚さに塗り重ねる。
(5)塗布したネイル素材7が乾燥硬化すると、その上に紫外線硬化樹脂を主成分とするハードジェル11を塗布し、さらに塗布したハードジェル11を、紫外線照射により硬化させてネイルチップ8を形成する。
(6)形成されたネイルチップ8を自爪4およびネイルフォーム1から剥離層10とともに剥離して取外し、取外したネイルチップ8の裏面に残存する剥離層10を剥離除去する。
(7)その後、ネイルチップ8の裏面に仕上げ用のハードジェル12を薄く塗布して紫外線照射によって硬化させる。なお、必要に応じ、ハードジェル12の塗布処理前に、そのネイルチップ8の装着指を識別するためのマークなどを付記しておく。
(8)以上のようにして形成されたネイルチップ8は、その外形を研削して整え、図14に示すように、対応する自爪4の表面に、接着剤の塗布や両面テープの貼付けによって形成した接着層9を用いて貼付け装着する。また、適当な溶剤を用いて接着層9を溶解することで、装着したネイルチップ8を自爪4から取り外し、必要時に再度貼付け使用する。
剥離層10としては、上述したように自爪4の表面に塗り重ねて形成する他に、例えば、裏面を剥離紙付きの粘着面に形成するとともに、表面を剥離面に形成した極薄い剥離用シートを予め製作しておき、これを自爪4の形状に切り取り、剥離紙を除去して自爪表面の全体に貼付けることで剥離層10を形成することも可能である。
上述した本発明の第1、第2例では、ベースシート2の材料として、ネイル素材に対する剥離性を備えた樹脂シートが好適であると述べた。このような特徴を備えた樹脂シートとしては、以下の熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを挙げることができる。熱可塑性樹脂には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、AS樹脂(AS)、ABS樹脂(ABS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、ポリブタジエン(BDR)、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、アイオノマー、フッ素樹脂(FR)、ポリプロピレン樹脂(PP)がある。熱硬化性樹脂には、フェノール樹脂(PF)、ユリア樹脂(UF)、メラミン樹脂(MF)、エポキシ樹脂(EP)、不飽和ポリエステル(UP)、ポリウレタン(PUR)、シリコーン樹脂(Si)がある。
なお、これらの樹脂シートの素材の中で、ポリエチレン(PE)と、ポリエチレンテレフタレート(PET)と、ポリプロピレン樹脂(PP)とをベースシート2として好適に用いることができる。ポリエチレン(PE)が好適である理由としては、化学的安定性があること、水や薬品に対する高い耐性を有すること、高い防湿性を有すること、加工しやすさがあること、軽量であること、ネイルフォームの素材として汎用されていることが挙げられる。ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)が好適である理由としては、耐薬品性に優れていること、ネイルフォームの素材として汎用されていることが挙げられる。ポリプロピレン樹脂(PP)が好適である理由としては、機械的強度に優れていること、酸やアルカリに対する高い耐性を有すること、加工性が高く様々な加工に対応できること、既存のネイルフォームとして汎用されていることが挙げられる。
1 ネイルフォーム
1a 貼付け部
1b 延長部
1c 接合片
2a 粘着面
3 剥離紙
4 自爪
5 ガイド線
7 ネイル素材
8 ネイルチップ
10 剥離層
10a 第1の剥離層
10b 柔軟層
10c 第2の剥離層
1a 貼付け部
1b 延長部
1c 接合片
2a 粘着面
3 剥離紙
4 自爪
5 ガイド線
7 ネイル素材
8 ネイルチップ
10 剥離層
10a 第1の剥離層
10b 柔軟層
10c 第2の剥離層
Claims (5)
- 変形可能なシート状に形成されており自爪に貼付け可能な大きさを有する貼付け部を備えるとともに、その表面を剥離面に形成しており、当該表面に塗布硬化させて形成したネイルチップが剥離可能である、
ことを特徴とするネイルフォーム。 - 前記剥離面に連続する剥離面を有して前記貼付け部の先端より突出して前記ネイルチップの先端を支持する延長部をさらに備え、当該延長部は、前記貼付け部より機械的強度が高い、
請求項1に記載のネイルフォーム。 - 変形可能なシート状に形成されており自爪に貼付け可能な大きさを有する貼付け部を備えるとともに、その表面が剥離面に形成されたネイルフォームを用意したうえで、当該ネイルフォームの裏面を前記自爪に貼付け、貼付けた前記ネイルフォームの表面に、所望するネイル形状でネイルチップを形成し、ネイルチップ形成後に前記ネイルチップを前記表面から剥離する、
ことを特徴とする付け爪形成方法。 - 前記ネイルフォームとして、前記貼付け部より機械的強度が高くかつ前記剥離面に連続する剥離面を有して前記貼付け部の先端より突出して前記ネイルチップの先端を支持する延長部をさらに備えたものを用意したうえで、用意した前記ネイルフォームを前記自爪より前記延長部を延出させて貼付け、両剥離面に前記ネイルチップを形成する、
請求項3に記載の付け爪形成方法。 - 第1の剥離層と前記第1の剥離層上に設けられる柔軟層と前記柔軟層上に設けられる第2の剥離層とを有する剥離層を、前記第1の剥離層が自爪に接する向きで前記自爪に形成したうえで、剥離面を有するシート状のネイルフォームを、フォーム一端が前記自爪爪先に当接しフォーム他端が前記自爪より延出しかつ前記剥離面が前記自爪表面と一致する向きで前記自爪に貼付け、ネイルフォーム貼付け後に、前記剥離層と前記剥離面とに亘ってネイルチップを所望のネイル形状で形成し、形成した前記ネイルチップを、前記剥離層と前記剥離面とから剥離する、
ことを特徴とするネイルチップ形成方法。
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