JP2012029501A - 配電線路の事故区間弁別手段 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】計器用変成器3a、3bは、各負荷線7ではなく、配電線1両端の区分開閉器2に設置されている。計器用変成器3a、3bには変換器4が接続され、さらに収集器5を介して演算装置6が接続されている。演算装置6には、ベクトル加算値演算部6aと、インピーダンス値演算部6bと、インピーダンス値が特性線の内側に入った場合に配電線区間内の事故と判定する事故判定部6cが組み込まれている。
【選択図】図1
Description
(1A)構成
以下、第1の実施形態の構成について、図1〜図4を参照して具体的に説明する。第1の実施形態は、配電線路を保護区間とした事故区間弁別手段である。図1は第1の実施形態の概要を示す構成図、図2は第1の実施形態の動作特性図、図3は第1の実施形態における演算装置の演算処理フロー図、図4は第1の実施形態のインピーダンス値の典型例を示す図である。
第1の実施形態では、電流差動方式が採用されており、差動電流を計算するための計器用変成器3a、3bが設けられている。計器用変成器3a、3bは、各負荷線7ではなく、配電線1両端の区分開閉器2に設置されている。このうち、計器用変成器3aは区分開閉器2に併設または近傍に設置される変流器(CT)、計器用変成器3bは必要に応じて区分開閉器2に設置される計器用変圧器(VT)である。
演算装置6は、収集器5にて収集されたディジタルデータに基づいて所定の演算を行い、配電線1の区間内に事故が発生したか否かを判定する装置である。演算装置6は、非特許文献1に記載のディジタルリレーの演算処理部と同等のもので、少なくとも、ベクトル加算値演算部6a、インピーダンス値演算部6bおよび事故判定部6cが組み込まれている。これらは、内蔵されたソフトウエアに従って所定の演算処理を行うことで実現される。
演算装置6の演算処理フローについて、図3を用いて説明する。図3は短絡事故判定用の演算処理フローであり、これに適するように、デルタ電流Ib−Ic、Ic−Ia、Ia−Ibと、線間電圧Vbc、 Vca、 Vab(ここでのa、b、cは相名)を用いて具体的に記述している。
(1B−1)ベクトル加算値の計算
続いて、第1の実施形態の作用について説明する。配電線1の少なくとも片端には図示しない電源が接続され、配電線1が運転されている。例えば、A端子側外部に電源がある状態で、配電線1が運転されている。このとき、事故がない場合、あるいは、配電線の区間外または区間内にて事故が発生した場合、以下のような事象が発生する。
事故がなく、A端子側外部の電源が自区間の負荷線7とB端子の外部の負荷に電力を送っている場合には、負荷線7に向かって流れる電流を[Iγ]、B端子外部の負荷を[Iβ]とすると、[IA]=[Iγ]−[IB]、[IB]=[Iβ]である。したがって、事故がない時、ベクトル加算値演算部6aの求めるベクトル加算値は、([IA]+[IB])=([Iγ])となる。
A端子側外部に電源があり、B端子側の外部で事故が発生した場合、事故電流がA端子からB端子へと配電線1を通過して流れる。このとき、負荷線7に起電力があると、負荷線7の電流がB端子に向かって流れる。負荷線7からB端子に向かって流れる電流を[Iα]とすると、[IA]+[Iα]=−[IB]となる。したがって、配電線1の区間外事故時、ベクトル加算値演算部6aの求めるベクトル加算値は、([IA]+[IB])=(−[Iα])となる。
A端子側外部に電源がある状態で、配電線1の区間内で事故が発生すると、事故電流はA端子から配電線区間内の事故点に向かって流れる。このとき、負荷線7に起電力があると、負荷線7の電流が事故点に向かって流れるが、この電流はA端子、B端子の計器用変成器3aには流れない。
さて、第1の実施形態では、インピーダンス値演算部6bの求めたインピーダンス値に基づいて、事故判定部6cが当該配電線内区間の事故を弁別している。そこで、インピーダンス値演算部6bの求めるインピーダンス値が健全時や事故時にどのような値になるかを具体的に述べる。
前述したように、事故がない時のベクトル加算値演算部6aの求めたベクトル加算値は([Iγ])である。この時のインピーダンス値は、両端子A、Bの電圧の加重平均を用いて((m[VA]+n[VB])/([IA]+[IB]))=((m[VA]+n[VB])/([Iγ]))と表記される。
配電線1の区間外事故時のベクトル加算値が(−[Iα])である時、インピーダンス値は、両端子A、Bの電圧の加重平均を用いて((m[VA]+n[VB])/([IA]+[IB]))=((m[VA]+n[VB])/(−[Iα]))と表記される(ただし、m +n=1とする)。
前述のように、配電線1の区間内事故時のベクトル加算値は([IF])である。この時のインピーダンス値は、両端子A、Bの電圧の加重平均を用いて((m[VA]+n[VB])/([IA]+[IB]))=((m[VA]+n[VB])/(−[IF]))と表記される(m +n=1とする)。
上述のように、第1の実施形態によれば、多数の負荷線7が接続された配電線1について電流差動方式を採用しても、負荷線7に計器用変成器を設置する必要が無く、需要家側に特別な追加設備を設けることも不要である。したがって、電流差動方式の採用によるメリット、すなわち健全区間の停電回避や配電線末端での正確な事故検出を獲得することができ、その上、低コストで事故区間弁別手段を実現することが可能である。また、負荷電流の影響を受けることもなく、配電線区間内事故と外部事故を正確に弁別することが可能である。これにより、経済性および信頼性の向上に寄与することができる。
(2A)構成
第2の実施形態は、励磁突入電流(インラッシュ電流)の大きい配電線1や、計器用変成器3a、3bの特性不揃いがある配電線1に適用することを考慮したものである。この第2の実施形態の特徴は、演算装置6の演算内容にあり、基本的な構成は上記第1の実施形態と同じである。このため、第1の実施形態と同じ部分については同一符号を付して説明は省略する。
図5の構成図に示すように、第2の実施形態における演算装置6には、ベクトル加算値演算部6aやインピーダンス値演算部6bに加えて、スカラー和演算部6dと、動作条件判定部6eが設けられている。これらスカラー和演算部6dと、動作条件判定部6eも、ベクトル加算値演算部6aなどと同じく、内蔵されたソフトウエアに従って演算処理を行うことで実現される。
上述の演算装置6の演算処理フローについて、図6を参照して説明する。ここでも上記図3と同様に、相名を示して具体的に記述する。図6に示すように、まず動作条件判定Dを求めるためのデータ準備を行い、[IA]=[IAb]、[IB]=[IBb]とする(ステップS200)。次に、ステップS201では、ベクトル加算値演算部6aにてベクトル加算値[IA]+[IB]を演算すると同時に、スカラー和演算部6dにてΣI=(|[IA]|+|[IB]|)を導く。
続いて、第2の実施形態における事故区間弁別の作用について説明する。既に述べたように第2の実施形態では、事故判定部6cの判定Zと、動作条件判定部6eの動作条件判定Dとが共に成立した時に、当該配電線区間内の事故と判定するが、事故判定部6cによる判定Zの作用に関しては上記第1の実施形態と同じである。そのため以下では、動作条件判定Dの作用についてのみ説明する。
A端子側外部に電源があって、自区間の負荷線7とB端子の外部の負荷に電力を送っている場合、負荷線7に向かって流れる電流を[Iγ]、B端子外部の負荷を[Iβ]とすると、[IA]=[Iγ]−[IB]、[IB]=[Iβ]である。したがって、事故がない時、ベクトル加算値演算部6aの求めるベクトル加算値は、([IA]+[IB])=([Iγ])となる。
続いて、A端子側外部に電源があり、B端子側外部で事故が発生した場合について説明する。このとき、事故電流がA端子からB端子に配電線1を通過して流れるが、起電力がある負荷線7からB端子に向かって流れる電流を[Iα]とすると、[IA]+[Iα]=−[IB]となる。したがって、配電線1の区間外事故時、ベクトル加算値演算部6aの求めるベクトル加算値は、([IA]+[IB])=(−[Iα])となる。
A端子側外部に電源がある状態で、配電線区間内で事故が発生すると、事故電流はA端子から配電線区間内の事故点に向かって流れ、負荷線7に起電力があれば、負荷線7の電流が事故点に向かって流れる。この電流はA端子、B端子の計器用変成器3aには流れない。
次に、大きい励磁突入電流が発生した場合について説明する。励磁突入電流とは、配電線1を充電したときに負荷線7に流れる電流であり、これが顕著になるのは配電線1や負荷線7を充電した直後であって、時間の経過とともに減衰する現象であることは良く知られている。
次に、A端子、B端子の計器用変成器3aの特性に不揃いがある場合について説明する。計器用変成器3aの特性不揃いの影響は、ベクトル加算値に現れる。その影響の大きさは、事故が無い場合には電流が小さく問題にならないが、事故電流が配電線区間を通過する場合に顕著となる。
上述のように、第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態の持つ効果に加えて、励磁突入電流が大きい配電線1や、計器用変成器の特性不揃いがある配電線1であっても、動作条件判定Dを行うことで、負荷電流の影響を回避可能であり、配電線1の区間内事故と外部事故とを正確に弁別することが可能である。
(3A−1)演算装置の構成
第3の実施形態の構成上の特徴は動作条件判定部6eにあり、前記第2の実施形態との相違点は、動作条件判定部6eにて動作条件判定Dを出すタイミングにある。このため、第3の実施形態の構成要素は、基本的に第2の実施形態のそれと同様である。
上述の演算装置6の演算処理について、図7のフロー図例を用いて具体的に説明する。第3の実施形態では、図6に示した第2の実施形態における特定高調波成分(Id−2f)の割合確認ステップS203を、ステップS300として最初に行う点に特徴がある。
続いて、第3の実施形態における事故区間弁別の作用について説明する。第3の実施形態では、第2の実施形態と同じく、事故判定部6cの判定Zと、動作条件判定部6eの動作条件判定Dとが共に成立した時に、当該配電線区間内の事故と判定しており、事故判定部6cによる判定Zの作用に関しては上記第1の実施形態と同じである。
例えば、A端子側外部に電源があり、配電線区間内の負荷線7に向かって励磁突入電流が流れる場合には、この電流を[Ie]と表すと、この時、ベクトル加算値演算部6aの求めるベクトル加算値は、([IA]+[IB])=([Ie])となる。
上述のように、第3の実施形態によれば、第2の実施形態の持つ効果に加えて、次のような独自の効果がある。すなわち、励磁突入電流を確実に検出することで、励磁突入電流の発生を区間内事故として誤判定することはない。これにより、事故区間の弁別精度をより高めることができる。
(4A)構成
第4の実施形態は、非接地や高抵抗接地の配電線1の一線地絡事故の弁別に適用することを考慮したものである。この第4の実施形態と上記第1の実施形態との相違は、演算装置6の演算内容であり、その他の部分に関しては同一の構成を有している。このため、第1の実施形態と同じ部分については同一符号を付して説明は省略する。
図8の構成図に示すように、第4の実施形態における演算装置6には、ベクトル加算値演算部6aが設けられており、それに加えて、位相・大きさ演算部6fと、地絡事故判定部6gとが設けられた点に特徴がある。
上述の演算装置6の演算処理フロー図を図10に示す。図10は地絡事故判定用の演算処理フローであり、これに適するように、零相電流3Io=Ia+Ib+Icと零相電圧3Vo=Va+Vb+Vc(ここでのa、b、cは相名、oは零相)を用いて具体的に記述している。
(4B−1)零相電流および零相電圧とベクトル加算値の計算
続いて、第4の実施形態の作用について説明する。例えば、配電線1のA端子側外部に図示しない電源が接続されて、配電線1が運転されている状態で、一線地絡事故が発生すると、以下のような事象が発生する。ここでは、第4の実施形態の事故弁別で使用する、零相電流[3IAo]、 [3IBo]、零相電圧[3VAo]、[3VBo]について説明する。
事故がなく、A端子側外部に電源があり、自区間の負荷線7とB端子の外部の負荷に電力を送っている場合、負荷線7に向かって流れる零相電流を[Iγ]、B端子外部の負荷に流れる零相電流[Iβ]とすると、[IA]=[Iγ]−[IB]、[IB]=[Iβ]である。したがって、事故がない時、ベクトル加算値演算部6aの求めるベクトル加算値は、([IA]+[IB])=([3IAo]+[3IBo])=([Iγ])となる。
A端子側外部に電源があり、B端子側の外部で事故が発生すると、事故電流がA端子からB端子へと配電線1を通過して流れる。このとき、負荷線7に起電力があると、負荷線7の電流がB端子に向かって流れる。
A端子側外部に電源があり、配電線1の区間内で事故が発生すると、事故電流はA端子から配電線区間内の事故点に向かって流れる。このとき、負荷線7に起電力があると、負荷線7の電流が事故点に向かって流れるが、この電流はA端子、B端子の計器用変成器3aには流れない。事故点電流を[IF]と表すと、ベクトル加算値演算部6aの求めるベクトル加算値は、([IA]+[IB])=([3IAo]+[3IBo])=([IF])となる。
さて、第4の実施形態では、位相・大きさ演算部6fの求める電圧と電流の大きさと位相の関係、例えば((m[VA]+n[VB])^([IA]+[IB]))によって、当該配電線内区間の事故を弁別している。そこで、電圧と電流の大きさと位相の関係がどのようになるかを具体的に述べる。
前述したように、事故がない時、零相電流のベクトル加算値は、ほぼゼロであり、配電線区間の静電容量に流れる零相電流程度である。また、零相電圧についても、わずかな残留電圧しかない。すなわち、事故がない時のベクトル([IA]+[IB])は、図11に示した範囲にある。
配電線1の区間外に事故が発生した時、ベクトル加算値はほぼゼロで、配電線区間の静電容量から流れ出る零相電流程度である。すなわち、区間外事故時のベクトル([IA]+[IB])は図11に外部事故と示した範囲にある。
前述のように、配電線1の区間内に事故が発生した時、ベクトル加算値は([IA]+[IB])=([IF])である。事故点零相電流は、接地抵抗器から供給される抵抗分電流と、配電線全体の対地静電容量から供給される容量性電流の和である。すなわち、ベクトル([IA]+[IB])は図11に内部事故と示した範囲にある。
上述のように、第4の実施形態によれば、多数の負荷線7が接続された配電線1について、負荷線7に計器用変成器3a、3bを設置する必要が無く、需要家側に特別な追加設備を設けることを必要とせず、しかも負荷電流の影響を排除した上で、配電線区間内事故と外部事故を弁別することができる。さらに、第4の実施形態では、非接地や高抵抗接地の配電線1に関して、一線地絡事故を的確に弁別することが可能である。
なお、上記の実施形態の構成要素は、動作特性などを含めて適宜変更可能である。例えば、図1は説明を簡略にするために、配電線1の構成を、A端子、B端子の2つの区分開閉器2に接続される配電線1としているが、これに限らず、3つ以上の区分開閉器または遮断器などに接続される配電線1であっても構わない。
2…区分開閉器
3a、3b…計器用変成器
4…変換器
5…収集器
6…演算装置
6a…ベクトル加算値演算部
6b…インピーダンス値演算部
6c…事故判定部
6d…スカラー和演算部
6e…動作条件判定部
6f…位相・大きさ演算部
6g…地絡事故判定部
7…負荷線
Claims (4)
- 区分開閉器または遮断器等で区切られた配電線区間の事故を弁別する手段において、少なくとも、区分開閉器または遮断器等それぞれに併設または近傍に設置された計器用変成器(CT)と必要により設置された計器用変成器(VT)と、計器用変成器の出力をディジタル量に変換する変換器と、変換器の出力されたディジタル量を伝送し収集する収集器と、収集器にて収集された前記ディジタル量に所定の演算を行なって、配電線区間の事故を弁別する演算装置からなり、演算装置は、少なくとも、1)複数の計器用変成器の出力電流のベクトル和電流を計算する第1の演算、2)計器用変成器の出力電圧と前記のベクトル和電流を用いて、インピーダンス値の演算を行う第2の演算、3)演算の結果得られたインピーダンス値が所定の位相と大きさの関係を満たす時に、当該配電線区分内の事故と判定する第3の演算、を行うことを特徴とする配電線路の事故区間弁別手段。
- 区分開閉器または遮断器等で区切られた配電線区間の事故を弁別する手段において、少なくとも、区分開閉器または遮断器等それぞれに併設または近傍に設置された計器用変成器(CT)と必要により設置された計器用変成器(VT)と、計器用変成器の出力をディジタル量に変換する変換器と、変換器の出力されたディジタル量を伝送し収集する収集器と、収集器にて収集された前記ディジタル量に所定の演算を行なって、配電線区間の事故を弁別する演算装置からなり、演算装置は、少なくとも、1)複数の計器用変成器の出力電流のベクトル和電流と抑制量を計算する第1の演算、2)計器用変成器の出力電圧と前記のベクトル和電流を用いて、インピーダンス値の演算を行う第2の演算、3)演算の結果得られたインピーダンス値が所定の位相と大きさの関係を満たし、ベクトル和電流と抑制量の大きさが所定の関係を満たし、ベクトル和電流の特定の高調波成分とベクトル和電流が所定の関係を満たす時に、当該配電線区分内の事故と判定する第3の演算、を行うことを特徴とする配電線路の事故区間弁別手段。
- 区分開閉器または遮断器等で区切られた配電線区間の事故を弁別する手段において、少なくとも、区分開閉器または遮断器等それぞれに併設または近傍に設置された計器用変成器(CT)と必要により設置された計器用変成器(VT)と、計器用変成器の出力をディジタル量に変換する変換器と、変換器の出力されたディジタル量を伝送し収集する収集器と、収集器にて収集された前記ディジタル量に所定の演算を行なって、配電線区間の事故を弁別する演算装置からなり、演算装置は、少なくとも、三相の全てにおいて、ベクトル和電流の特定の高調波成分とベクトル和電流が所定の関係を満たす時に、1)複数の計器用変成器の出力電流のベクトル和電流と抑制量を計算する第1の演算、2)計器用変成器の出力電圧と前記のベクトル和電流を用いて、インピーダンス値の演算を行う第2の演算、3)演算の結果得られたインピーダンス値が所定の位相と大きさの関係を満たし、ベクトル和電流と抑制量の大きさが所定の関係を満たす時に、当該配電線区分内の事故と判定する第3の演算、を行うことを特徴とする配電線路の事故区間弁別手段。
- 区分開閉器または遮断器等で区切られた配電線区間の事故を弁別する手段において、少なくとも、区分開閉器または遮断器等それぞれに併設または近傍に設置された計器用変成器(CT)と必要により設置された計器用変成器(VT)と、計器用変成器の出力をディジタル量に変換する変換器と、変換器の出力されたディジタル量を伝送し収集する収集器と、収集器にて収集された前記ディジタル量に所定の演算を行なって、配電線区間の事故を弁別する演算装置からなり、演算装置は、少なくとも、1)複数の計器用変成器の出力電流のベクトル和電流を計算する第1の演算、2)計器用変成器の出力電圧と前記のベクトル和電流を用いて、出力電圧または出力電圧から合成された電圧とベクトル和電流の位相と大きさの関係の演算を行う第2の演算、3)演算の結果得られた位相と大きさの関係が予定の関係を満たす時に、当該配電線区分内の事故と判定する第3の演算、を行うことを特徴とする配電線路の事故区間弁別手段。
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