JP2012029413A - クリスマスツリー型ダンパ - Google Patents

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Mitsunori Hamada
光則 濱田
Masahiro Harada
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Abstract

【課題】従来と同等の振動防止力を備え、且つ、電線に乗り上げる障害を防止できるクリスマスツリー型ダンパを提供する。
【解決手段】第1のダンパ10の両方の把持部13、16は、所定の間隔で架空送電線50を把持し、第2のダンパ20の一方の把持部23は、第1のダンパ10の添線11を把持し、他方は所定の間隔で架空送電線50を把持し、第3のダンパ30の一方の把持部33は、第2のダンパ20の他方の把持部26に対し、所定の間隔で架空送電線50を把持し、他方は、第1のダンパ10の所定の間隔で架空送電線50を把持し、第4のダンパ40の一方の把持部43は、第3のダンパ30の添線31を把持し、他方は第2のダンパ20の所定の間隔で架空送電線50を把持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、架空送電線等の風による振動を防止するダンパに係り、より詳しくは、ダンパが電線に乗り上げる障害を防止することができるクリスマスツリー型ダンパに関する。
架空送電線及び地線の風による振動を防止するダンパには、特許文献1に示されるようなロッド型ダンパがある。ところがロッド型ダンパは、着雪が一方向に発達しやすく、この発達した着雪が風を受けると線は揚力を受け、ギャロッピングが発生し、断線などの障害が生じるという問題があった。
この問題を解決したものに、クリスマスツリー型ダンパがある。図2は、従来のクリスマスツリー型ダンパの構成を示す構成図である。図2において、従来のクリスマスツリー型ダンパ200は、添線61、71、81と、把持部63、66、73、76、83、86と嵌合部64、67、74、77、84、87とを具備するクランプ部62、65、72、75、82、85とを有している。
第1のダンパ60は、添線61の一端がクランプ部62の嵌合部64に挿入されて嵌合され、他端がクランプ部65の嵌合部67に挿入されて嵌合されている。第2のダンパ70は、添線71の一端がクランプ部72の嵌合部74に挿入されて嵌合され、他端がクランプ部75の嵌合部77に挿入されて嵌合されている。また、第3のダンパ80は、添線81の一端がクランプ部82の嵌合部84に挿入されて嵌合され、他端がクランプ部85の嵌合部87に挿入されて嵌合されている。
そして、従来のクリスマスツリー型ダンパ200は、第1のダンパ60の両方の把持部63、66が、所定の間隔で架空送電線50を把持し、第2のダンパ71の一方の把持部73が、第1のダンパ60の添線61を把持し、他方の把持部76が、所定の間隔で架空送電線50を把持し、第3のダンパ80の一方の把持部83が、第2のダンパ70の添線71を把持し、他方の把持部86が、第2のダンパ70の成す所定の間隔で架空送電線50を把持して、構成されている。
この従来のクリスマスツリー型ダンパ200の構成により、着雪が一方向に発達しやすく、この発達した着雪が風を受けると線は揚力を受け、ギャロッピングが発生し、断線などの障害は解消されるが、クランプ部が架空送電線に乗り上げるという障害が、新たに発生した。クランプ部の乗り上げについて、次に説明する。
図3は、従来のダンパの乗り上げを示すクランプ部の乗り上げ図である。図3において、円で囲まれた第3のダンパ80のクランプ部82が、架空送電線50に乗り上げている。このクリスマスツリー型ダンパの構成は、第1〜3のダンパ60,70、80を図のように互いに連結し、ダンパとしての効果をより高めることにより、所定の径間に設定された架空送電線及び地線の風による振動を防止するものであるが、このように3連結すると、ダンパ全体の径間が長くなることによる乗り上げの可能性が発生している。
特許文献1には、架空電線に取付けられる把持部を有し、この把持部に支持されて架空電線方向に延在する鋼撚り線を備え、この鋼撚り線の両端部に筒状の穴を有して差し込むことで外側を六角状に圧縮して鋼撚り線に圧着する金属体を設け、鋼撚り線の両端部に圧着した六角状の金属体に六角孔を有して嵌入することで鋼撚り線に両端部から捩りモーメントを加えるように固定した重錘を備え、金属体を重錘の両端でカシメることで鋼撚り線に重錘を固着する旨の記載がある。
特開2001−309534号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、従来と同等の振動防止力を備え、且つ、ダンパが電線に乗り上げる障害を防止することができるクリスマスツリー型ダンパを提供する。
本発明のクリスマスツリー型ダンパは、架空送電線及び又は地線の風による振動を防止するクリスマスツリー型ダンパであって、4本の添線と、把持部と嵌合部とを具備する8個のクランプ部とを有し、4本添線の両端が、8個のクランプ部の各嵌合部にそれぞれ単独に挿入されて嵌合され、4本のダンパを形成し、第1のダンパの両方の把持部は、所定の間隔で架空送電線を把持し、第2のダンパの把持部の一方は、第1のダンパの添線を把持し、他方は所定の間隔で架空送電線を把持し、第3のダンパの把持部の一方は、第2のダンパの他方の把持部に対し、所定の間隔で架空送電線を把持し、他方は、第1のダンパの所定の間隔で架空送電線を把持し、第4のダンパの把持部の一方は、第3のダンパの添線を把持し、他方は第2のダンパの所定の間隔で架空送電線を把持することを特徴とする。
本発明によれば、従来と同等の振動防止力を備え、且つ、ダンパが電線に乗り上げる障害を防止することが可能なクリスマスツリー型ダンパを提供することができる。
本発明によるクリスマスツリー型ダンパの構成を示す構成図。 従来のクリスマスツリー型ダンパの構成を示す構成図。 従来のダンパの乗り上げを示すクランプ部の乗り上げ図。
本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。図1は、本発明のクリスマスツリー型ダンパの構成を示す構成図である。図1において、本発明のクリスマスツリー型ダンパ100は、添線11、21、31、41と、把持部13、16、23、26、33、36、43、46と嵌合部14、17、24、27、34、37、44、47とを具備するクランプ部12、15、22、25、32、35、42、45とを有している。
第1のダンパ10は、添線11の一端がクランプ部12の嵌合部14に挿入されて嵌合され、他端がクランプ部15の嵌合部17に挿入されて嵌合されている。第2のダンパ20は、添線21の一端がクランプ部22の嵌合部24に挿入されて嵌合され、他端がクランプ部25の嵌合部27に挿入されて嵌合されている。また、第3のダンパ30は、添線31の一端がクランプ部32の嵌合部34に挿入されて嵌合され、他端がクランプ部35の嵌合部37に挿入されて嵌合されている。第4のダンパ40は、添線41の一端がクランプ部42の嵌合部44に挿入されて嵌合され、他端がクランプ部45の嵌合部47に挿入されて嵌合されている。
そして、本発明のクリスマスツリー型ダンパ100は、第1のダンパ10の両方の把持部13、16が、所定の間隔で架空送電線50を把持し、第2のダンパ20の一方の把持部23が、第1のダンパ10の添線11を把持し、他方の把持部26が、所定の間隔で架空送電線50を把持している。また、第3のダンパ30の一方の把持部33は、第2のダンパ20の他方の把持部26に対し、所定の間隔で架空送電線50を把持し、他方の把持部36が、第1のダンパ10の所定の間隔で架空送電線50を把持し、第4のダンパ40の一方の把持部43が、第3のダンパ30の添線31を把持し、他方の把持部46は第2のダンパ20の所定の間隔で架空送電線50を把持して、構成されている。
このように、第1のダンパ10と第2のダンパ20とが、また第3のダンパ30と第4のダンパ40とが、それぞれ一対となって、所定の間隔で架空送電線50に取付けられることにより、従来のクリスマスツリー型ダンパ200と同等の振動防止力を備えることができる。また、この構成により一対の径間が短縮されるため、径間が長いことによる乗り上げの可能性を解消することができる。したがって、従来と同等の振動防止力を備え、且つ、電線に乗り上げる障害を防止できるクリスマスツリー型ダンパを提供することができる。
10、60 第1のダンパ
20、70 第2のダンパ
30、80 第3のダンパ
40 第4のダンパ
11、21、31、41、61、71、81 添線
12、15、22、25、32、35、42、45、62、65、72、75、82、85 クランプ部
13、16、23、26、33、36、43、46、63、66、73、76、83、86 把持部
14、17、24、27、34、37、44、47、64、67、74、77、84、87 嵌合部
50 架空送電線/地線
100 本発明のクリスマスツリー型ダンパ
200 従来のクリスマスツリー型ダンパ

Claims (1)

  1. 架空送電線及び又は地線の風による振動を防止するクリスマスツリー型ダンパであって、
    4本の添線と、把持部と嵌合部とを具備する8個のクランプ部とを有し、
    前記4本添線の両端が、前記8個のクランプ部の各嵌合部にそれぞれ単独に挿入されて嵌合され、4本のダンパを形成し、
    第1のダンパの両方の把持部は、所定の間隔で架空送電線を把持し、
    第2のダンパの把持部の一方は、前記第1のダンパの前記添線を把持し、他方は所定の間隔で架空送電線を把持し、
    第3のダンパの把持部の一方は、前記第2のダンパの前記他方の把持部に対し、所定の間隔で架空送電線を把持し、他方は、前記第1のダンパの前記所定の間隔で架空送電線を把持し、
    第4のダンパの把持部の一方は、前記第3のダンパの前記添線を把持し、他方は前記第2のダンパの前記所定の間隔で架空送電線を把持することを特徴とするクリスマスツリー型ダンパ。
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JP2015070685A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 古河電気工業株式会社 クリスマスツリー型ダンパ
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