JP2012027965A - 光ディスク装置 - Google Patents

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俊之 石原
Kenji Sugimoto
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Abstract

【課題】光ディスク装置の薄型化を実現するとともに読み取り精度を向上させる。
【解決手段】光ディスク装置は、光ディスクにレンズ50を介して光を出射して、情報を記録/再生する光ピックアップ12と、ラジアルスキュー調整部とを備える。ラジアルスキュー調整部は、マグネット220,222,240,242、ヨーク410,412、及びマグネット220,222,240,242とヨーク410,412との間に発生する静磁場中に配置された電磁コイル400,402と、から構成される。電磁コイル400,402に電流が流れると、流れる電流の大きさ及び向きに応じた大きさ及び向きのローレンツ力F1,F2が発生する。制御部は、電磁コイル400,402に流す電流の大きさ及び向きを制御することでラジアル方向のレンズ50の傾きを変更する。
【選択図】図5

Description

本発明は、チルト調整機構を備える光ディスク装置に関する。
一般に、光ディスク装置とは、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク)等の情報媒体にレーザ光を出射して光学情報を記録したり、その反射光を読み取ることで光学情報を読み出したりする光ピックアップを備える装置である。
CDでは、光ピックアップのディスク面との距離(高さ)の調整は不要であったが、DVD(デジタル多用途ディスク)では、この高さの調整が必要となる場合がある。特に、反りのある粗悪なディスクを読み取るためには、光ピックアップの高さの調整が必要となる。また、近年ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)とDVDの双方に対応可能な再生機、再生録画機が普及している。このような装置には、ブルーレイディスク用の青紫色レーザとDVD用の赤色レーザとを出射及び読み取り可能な光ピックアップを2つ搭載したものがあり、装置の大型化を抑制する必要があった。
光ディスク装置に挿入された光ディスクに応じた調整には、光ディスクとターンテーブルとの間隔の調整、及びターンテーブルのラジアル方向及びタンジェンシャル方向の傾きの調整等がある。例えば、ねじとターンテーブルの装置への装着によるガタを抑制するねじりコイルばねとを備え、ターンテーブルの姿勢を調整することで、これらの間隔及び傾きを調整可能とする光ディスクドライブが特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の調整ねじ機構は、スピンドルモータに取り付けられたターンテーブルのディスク平面を、スピンドルモータ取付け板に90度分割に配置された3箇所の調整ネジで、タンジェンシャル方向、ラジアル方向、高さ方向に調整する機構である。
特開2007−184054号公報
しかし、特許文献1に開示されたねじ機構はスピンドルモータ下に配置される為、スピンドルモータを納める空間に加えてこのねじ機構を納める空間が必要となり、光ディスク装置を小型に形成するには不向きであった。また、スキュー調整は、載置される個々のディスクに応じてなされるものではなく、表面性状が粗悪なディスクの光信号を読み取ることが難しかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、光ディスク装置の薄型化を実現するとともに読み取り精度を向上させることを目的とする。
本発明に係る光ディスク装置は、
光ディスクの中心部を固定支持する支持部と、
前記光ディスクにレンズを介して光を出射して、情報を記録/再生する光ピックアップと、を備える光ディスク装置であって、
前記光ディスクに対するラジアル方向の前記レンズの傾きを変更するラジアルスキュー調整部と、
前記ラジアルスキュー調整部を制御する制御部と、を更に備え、
前記ラジアルスキュー調整部は、複数のマグネットと、前記支持部に支持された前記光ディスクのラジアル方向に平行に前記マグネットに対向するように配置され前記複数のマグネットのそれぞれと静磁場を形成する複数のヨークと、前記光ピックアップに設けられ前記静磁場中に配置され前記複数のヨークのそれぞれの周囲に巻回された複数の磁気コイルと、から構成され、
前記制御部は、前記レンズの光軸が前記光ディスクの記録面に垂直に向く角度に、前記ピックアップの姿勢を変更するように、所定の向き及び強さの電流を前記磁気コイルに流して前記ラジアルスキュー調整部を制御する、
ことを特徴とする。
また、前記レンズの中心を中心として前記光ピックアップを回動させて、前記光ディスクに対するタンジェンシャル方向のスキュー調整を行うタンジェンシャルスキュー調整部を更に備えると好ましい。
また、前記光ディスクが前記支持部に支持された状態における前記光ディスクのラジアル方向に前記光ピックアップをガイドするガイド部を更に備え、
前記タンジェンシャルスキュー調整部は、前記ガイド部の傾きを変更することでタンジェンシャル方向のスキュー調整を行うようにしてもよい。
本発明によれば、光ディスク装置の薄型化を実現するとともに読み取り精度を向上させることができる。
(a)光ディスクのタンジェンシャル方向に延びる光ディスク装置の断面を模式的に示す正面断面図である。(b)光ディスクのタンジェンシャル方向に延びる光ディスク装置の断面を示し、タンジェンシャル方向に対する光ディスク装置のスキュー調整を示す模式的な正面断面図である。 光ディスク装置の光ピックアップを示す斜視図である。 (a)光ディスクのタンジェンシャル方向に延びる光ピックアップの断面を模式的に示す正面断面図である。(b)光ディスクのラジアル方向に延びる光ピックアップの断面を模式的に示す(a)のA−A断面矢視図である。 (a)光ディスクのタンジェンシャル方向から光ピックアップを示す模式的な側面図である。(b)光ディスクのラジアル方向から光ピックアップを示す模式的な正面図である。(c)光ディスクのタンジェンシャル方向から光ピックアップを示し、ラジアル方向に対するスキュー調整を説明する模式的な側面図である。(d)光ディスクのラジアル方向から光ピックアップを示し、ラジアル方向に対するスキュー調整を説明する模式的な正面図である。 (a)ローレンツ力を利用した光ディスクのラジアル方向に対する光ピックアップのスキュー調整を説明する模式的な上面図である。(b)(a)に示された状態における光ピックアップの模式的な側面図である。 (a)光ディスクのラジアル方向への光ピックアップの移動とともになされる光ピックアップの高さの調整を説明する模式的な側面図である。(b)光ディスクのラジアル方向に対する光ピックアップのスキュー調整を示す模式的な側面図である。 (a)ローレンツ力を利用した光ディスクのラジアル方向に対する光ピックアップのスキュー調整を説明する模式的な上面図である。(b)(a)に示された状態における光ピックアップの模式的な側面図である。
以下、本発明に係る光ディスク装置の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。
本実施形態に係る光ディスク装置10は、図1(a),図1(b)及び図2に示すように、板状のベース70と、それぞれ並行に配置される主軸(ガイド部)60及び副軸(ガイド部)62と、ベース70に螺合し主軸60及び副軸62のそれぞれの端部に当接するスキュー調整ねじ(タンジェンシャルスキュー調整部)600,602,620,622と、主軸60及び副軸62に沿って光ディスクDのラジアル方向(図1(a)及び図1(b)の図示面に対して垂直方向)に移動可能でありフレーム14に支持される光ピックアップ12と、から主に構成される。
ベース70は、光ディスクDのラジアル方向に対する後述する光ピックアップ12のスキュー調整の基礎となるものである。ベース70は、図1(a)に示すように、内面に雌ねじが形成されたねじ孔(タンジェンシャルスキュー調整部)700,702,720,722を有する。ねじ孔700,702は、所定の間隔でラジアル方向に配置され、ねじ孔720,722もねじ孔700,702の間隔と略同一の間隔でラジアル方向に配置される。ねじ孔700,702とねじ孔720,722とは、タンジェンシャル方向において所定の間隔Xだけ離れて配置されている。また、ベース70には、後述する支持部材644,664が固定されている。
主軸60及び副軸62は、丸棒状に形成され、光ディスクDのラジアル方向に延出してそれぞれ並行に配置され、後述する光ピックアップ12を光ディスクDのラジアル方向に案内するとともに、摺動可能に支持する機能を有する。
スキュー調整ねじ600,602,620,622は、光ディスク10の製造時に、主軸60及び副軸62を介して後述する光ピックアップ12の高さを調整する機能を有する。スキュー調整ねじ600,602の先端は主軸60の周面に当接し、スキュー調整ねじ620,622の先端は副軸62の周面に当接する。
スキュー調整ねじ600,602は、ねじ孔700,702の雌ねじにそれぞれ螺合し、時計回りに締め込まれることで光ディスクDに主軸60を近接させ、反時計回りに緩められることで光ディスクDから主軸60を離間させる。一方、スキュー調整ねじ620,622は、ねじ孔720,722の雌ねじにそれぞれ螺合し、時計回りに締め込まれることで光ディスクDに副軸62を近接させ、反時計回りに緩められることで光ディスクDから副軸62を離間させる。
更に、光ディスク装置10は、光ディスクDから離間させる方向に主軸60及び副軸62を付勢するものとして、付勢機構64,66を備える。付勢機構64,66は、主軸60、副軸62の周面の上側にそれぞれ当接する当接部材642,662と、断面T字型の支持部材644,664と、当接部材642と支持部材644とに挟持される圧縮バネ646と、当接部材662と支持部材664とに挟持される圧縮バネ666と、からそれぞれ構成される。
当接部材642,662は、主軸60、副軸62の周面の上側にそれぞれ当接し、図1(a)における上下方向(光ディスクDに近接及び離間する方向)に独立して移動可能にベース70に支持されている。
支持部材644,664は、上板644a,664aと上板644a,664aの中央にそれぞれ固定された棒部644b、664bとからなり、棒部644b、664bの下端がベース70にそれぞれ固定されている。圧縮バネ646,666は、支持部材644,664の上板644a,664aの下面に固定され、棒部644b、664bに挿通され、当接部材642,662を下方(光ディスクDから遠ざかる方向)に付勢する。スキュー調整ねじ600,602,620,622の回転量に応じて主軸60、副軸62が上下に移動するとともに、付勢機構64,66によって当接部材642,662を介して主軸60及び副軸62が付勢され位置決めされる。
次に、光ディスク装置10のタンジェンシャル方向におけるスキュー調整について図1(b)を参照して説明する。光ディスク装置10のタンジェンシャル方向におけるスキュー調整は、製品出荷時になされるもので、主軸60及び副軸62の端部の高さを変更することでなされる。主軸60及び副軸62の端部の高さは、スキュー調整ねじ600,602,620,622を回転させることで変更される。
ここで、タンジェンシャル方向におけるスキュー調整において、スキュー調整ねじ600,602,620,622の好適なねじ込み量の算出方法について説明する。光ピックアップ12のレンズ50のレンズ中心50Cとスキュー調整ねじ600,602とのタンジェンシャル方向の距離を距離X1とし、レンズ中心50Cとスキュー調整ねじ620,622とのタンジェンシャル方向の距離を距離X2とする。更に、スキュー調整ねじ600,602の水平状態からのねじ込み量をねじ込み量Y1とし、スキュー調整ねじ620,622の水平状態からのねじ込み量をねじ込み量Y2とする。このとき、下記条件式を満たすように、ねじ込み量Y1,Y2を設定することで、レンズ中心50Cの高さHを一定としたタンジェンシャル方向におけるスキュー調整がなされる。
Figure 2012027965
次に、図2及び図3を参照して、光ピックアップ12の構成について詳細に説明する。光ピックアップ12は、立板22,24を有するヨーク20と、ヨーク20の立板22,24の両端にそれぞれ固定されたマグネット(ラジアルスキュー調整部)220,222,240,242と、マグネット(ラジアルスキュー調整部)220,222,240,242にラジアル方向に対向する位置に配置されたヨーク(ラジアルスキュー調整部)410,412の周囲に巻回された電磁コイル(ラジアルスキュー調整部、磁気コイル)400,402と、電磁コイル40に電流を送電するワイヤ42と、レンズ50を備える本体30と、から主に構成される。
ヨーク20は、板状の下板と下板に立設して固定された2枚の立板22と、2枚の立板22の幅と同程度の幅を有する立板24及び支持本体26とを有する。2枚の立板22と立て板24の両端部の間には、2個の電磁コイル400,402が配置されている。支持本体26には、後述するワイヤ42の端部が固定されている。
マグネット220,222,240,242は、永久磁石から成り、2枚の立板22,24の電磁コイル400に対向する側の面にマグネット220,240がそれぞれ固定され、2枚の立板22,24の電磁コイル402に対向する側の面に、マグネット222,242がそれぞれ固定されている。また、図5に示すように、マグネット220,240はN極側が電磁コイル400に対向するようにそれぞれ配置され、マグネット222,242はS極側が電磁コイル400に対向するようにそれぞれ配置されている。
2個の電磁コイル400,402は、銅等の導電性材料から形成され、マグネット220とマグネット240との間、及びマグネット222とマグネット242との間にそれぞれ配置され、軟磁性材料から成る2個のヨーク410,412の周囲にそれぞれ複数回巻回されて本体30に固定されている。電磁コイル400,402は、ワイヤ42によって給電される。また、マグネット220とヨーク410と、マグネット222とヨーク412とによってそれぞれ静磁場が形成される。詳細については後述するが、光ピックアップのラジアル方向のスキュー調整は、静磁場中を通る電磁コイル400,402に電流を供給することでローレンツ力を発生させて光ピックアップを傾斜させることでなされる。
ワイヤ42は、3本ずつの2組からなり、支持本体26の両端及び支持体32にそれぞれの端部を固定され、電磁コイル400,402にそれぞれ接続されている。また、ワイヤ42は、その弾性によって本体30を一定のバランスで保持する。
このような構成を有する光ピックアップ12は、図4(a)〜図4(d)に示すように、光ディスクDのラジアル方向の回動が制御部Cによって制御される。
制御部Cは、詳細については、後述するが、光ピックアップ12からレーザ光を光ディスクDに出射させ、光ディスクDから反射した光を光ピックアップ12が集光することで、合焦する位置を決定する。また、制御部Cは、光ピックアップ12を上下させるための電流を流して、その電流の強さに応じて、光ディスクDからの距離を算出し、回動角度を設定し、その回動角度に応じて電磁コイル400,402へ流す電流の強さを更に調整し回動させる。
次に、光ディスクDのラジアル方向へのスキュー調整における光ピックアップ12の動作について図5(a),(b)及び図6(a),(b)を参照して詳細に説明する。ここで、図5(a)及び図7(a)において、白抜きの矢印は、静磁場の向きを示し、黒抜きの矢印は、電流の向きを示し、黒塗りの小丸と同心円である大丸とから成るマークは、紙面の裏側が表側に向かう力の向きを、円に×が内接しているマークは、紙面の表側が裏側に向かう力の向きを示している。
本体30及び本体30に固定されたレンズ50を図5(b)における反時計回りに回動させる場合、ヨーク410からマグネット220への図5(a)における下から上向きの静磁場中に位置する電磁コイル400の部位に左から右向きに電流を流す。このとき、ヨーク410からマグネット240への上から下向きの静磁場中に位置する電磁コイル400には右から左向きに電流が流れる。すると、電磁コイル400、及び本体30の電磁コイル400を固定する側に、図5(a)における紙面の裏側から表側に向かうローレンツ力F1が加わることとなる。
また、ヨーク412からマグネット222への図5(a)における上から下向きの静磁場中に位置する電磁コイル402に左から右向きに電流を流す。このとき、ヨーク412からマグネット242への下から上向きの静磁場中に位置する電磁コイル402には右から左向きに電流が流れる。すると、電磁コイル402、及び本体30の電磁コイル402を固定する側に、図5(a)における紙面の表側から裏側に向かうローレンツ力F2が加わることとなる。
ローレンツ力F1及びローレンツ力F2によって生じる図5(b)における反時計回り方向のトルクT1により、本体30は反時計回りに回動する。
このような本体30の回動による、光ディスクDのラジアル方向のスキュー調整について図6(a),(b)を参照して詳細に説明する。
光ディスクDは、図6(a)に示すように、ターンテーブル(支持部)80上に中心部が嵌められるれて光ディスク装置10に格納されている。光ディスクDが外径方向に向かって上方に反ったものであった場合、光ピックアップ12が光ディスクDの大径方向に移動するにしたがって、光ディスクDと光ピックアップ12との間隔が広くなる。制御部Cは、ジッタ値を観察してピントが合うように合焦する際に、この間隔の広がりを検知すると、この間隔を埋めるように、光ピックアップ12を光ディスクDに近づける。この動作は、図7(a)に示すように、制御部Cが、ワイヤ42を介して、電磁コイル400に反時計回りの電流を流し、電磁コイル402に時計回りの電流を流すことで上向きのローレンツ力F1,F3を生じさせることでなされる。
図6(b)に示すように、光ディスクDに垂直に光軸が交わるようにするために、レンズ50及び本体30をラジアル方向に回動させる。この動作は、本体30の電磁コイル400側に生じるローレンツ力F1の大きさよりも、本体30の電磁コイル402側に生じるローレンツ力F3を小さくすることで、図7(b)における反時計回りのトルクT2を生じさせることができ、本体30を回動させることができる。このようにして、格納された光ディスクDの反りに応じてラジアルスキュー調整は好適になされ、粗悪な形状の光ディスクDについても、精度良くデータを読み取ることができる。
また、図6(a)に示すように、光ピックアップ12の回動角は、光ピックアップ12の所定の基準位置からの径方向の変位Rと高さ方向の変位H2との比率による直線近似によって決定するようにしてもよく、検出されたジッタ値によって決定するものであってもよい。
なお、光ピックアップ12の高さの調整、及びラジアルスキューの調整は、どちらを先に行ってもよく、同時に行ってもよい。
また、光ディスク装置10に格納された光ディスクDが外径方向に向かって下方に反ったものである場合でも、電磁コイル400,402に流す電流を逆方向にすることで、下方への移動も可能である。更に同様に流れる電流の強さに差異をもたせるようにすることで、傾けることができる。
本発明に係る光ディクス装置は、光ディスクに対する光ピックアップの傾きを変更することで、光ディスクに垂直に光軸が位置するようにラジアルスキュー調整を行うことができるので、読み取り精度を向上させることができる。
また、光ピックアップがラジアル方向への回動機能を備えていないものであるときには、光ディスクDに対し垂直に光軸を向けるために、主軸及び副軸は、光ディスクDに対して傾けた状態に固定される。この場合、光ディスクの内周と外周とで光ディスクDと主軸及び副軸との間隔が異なる。このため、光ディスクと光ピックアップとの間隔を一定とするため、常に持ち上げるように光ピックアップの電磁コイルに電流を流さなければならなかった。対して、本発明に係る光ディスク装置は、光ピックアップがラジアル方向への回動機能を備えているため、主軸及び副軸を光ディスクとの距離を平行に固定することができ、間隔の調整を必要とする粗悪なディスクに対してのみ光ディスクに近接及び離間するように電流を流すこととなり、消費電力を格段に抑えることができる。
また、光ピックアップ自体が光ディスクに近接・離間することができるため、光ピックアップを支持する主軸及び副軸のラジアル方向の精密な高さ調整が不要となり、組立作業性がよい。なお、スピンドルモータ及びターンテーブルの位置調整も不要である。更に、主軸及び副軸の高さ調整用の光ディスク装置とは別途に設けられた調整器具を製造工程において使用するためのスペースを設ける必要が無く、光ディクス装置を薄くすることができる。
また、タンジェンシャル方向のスキュー調整についても、レンズを中心としてネジの締め込み量によって主軸及び副軸の高さを調整することで、光ピックアップの端部を中心として調整するよりも調整範囲を小さくすることができ、薄型化を実現することができる。
10 :光ディスク装置
12 :光ピックアップ
14 :フレーム
20 :ヨーク
22,24:立板
26 :支持本体
220,222,240,242:マグネット(ラジアルスキュー調整部)
30 :本体
400,402:電磁コイル(ラジアルスキュー調整部、磁気コイル)
410,412:ヨーク(ラジアルスキュー調整部)
42 :ワイヤ
50 :レンズ
60 :主軸(ガイド部)
600,602,620,622:スキュー調整ねじ(タンジェンシャルスキュー調整部)
62 :副軸(ガイド部)
64,66:付勢機構
70 :ベース
700,702,720,722:ねじ孔(タンジェンシャルスキュー調整部)
80 :ターンテーブル(支持部)
C :制御部
D :光ディスク
F1,F2,F3:ローレンツ力
T1,T2:トルク

Claims (3)

  1. 光ディスクの中心部を固定支持する支持部と、
    前記光ディスクにレンズを介して光を出射して、情報を記録/再生する光ピックアップと、を備える光ディスク装置であって、
    前記光ディスクに対するラジアル方向の前記レンズの傾きを変更するラジアルスキュー調整部と、
    前記ラジアルスキュー調整部を制御する制御部と、を更に備え、
    前記ラジアルスキュー調整部は、複数のマグネットと、前記支持部に支持された前記光ディスクのラジアル方向に平行に前記マグネットに対向するように配置され前記複数のマグネットのそれぞれと静磁場を形成する複数のヨークと、前記光ピックアップに設けられ前記静磁場中に配置され前記複数のヨークのそれぞれの周囲に巻回された複数の磁気コイルと、から構成され、
    前記制御部は、前記レンズの光軸が前記光ディスクの記録面に垂直に向く角度に、前記ピックアップの姿勢を変更するように、所定の向き及び強さの電流を前記磁気コイルに流して前記ラジアルスキュー調整部を制御する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記レンズの中心を中心として前記光ピックアップを回動させて、前記光ディスクに対するタンジェンシャル方向のスキュー調整を行うタンジェンシャルスキュー調整部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記光ディスクが前記支持部に支持された状態における前記光ディスクのラジアル方向に前記光ピックアップをガイドするガイド部を更に備え、
    前記タンジェンシャルスキュー調整部は、前記ガイド部の傾きを変更することでタンジェンシャル方向のスキュー調整を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
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