JP2012027116A - 基板ワーク加工処理製造における基板優先搬送システム - Google Patents

基板ワーク加工処理製造における基板優先搬送システム Download PDF

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Abstract

【課題】枚葉状ワークの加工処理製造工程ラインにおける枚葉状ワーク搬送システムにおいて、所定の基板の搬送加工処理製造中に、その基板と同種の他の基板、又はそれ以外の特定の種類の他の基板の加工処理製造を同一製造条件又は異なる製造条件にて試験的(臨時的)に行うために、その試験的に製造する基板を、前記所定の基板に対して優先的に加工処理製造工程ラインに自動的に搬送できるようにして、基板ワークを用いた製品の本稼動製造、試作品製造、新製品製造における製造効率を向上させる。
【解決手段】基板データテーブルに基づいて、投入するワークWが通常搬送と優先搬送のいずれかであるかを判定し、各装置に配置したバッファBfを用いて通常搬送のワークWを一時的に退避させ、優先搬送のフラグの付与されたワークWを優先搬送して投入及び回収して処理加工する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーフィルタ用ガラス基板やリードフレーム用金属基板等の基板ワークの加工処理製造工程ラインにおける基板搬送システムにおいて、所定の基板の搬送加工処理製造中に、その基板ワークと同種の他の基板、又はそれ以外の特定の種類の他の基板の加工処理製造を同一製造条件又は異なる製造条件にて試験的(臨時的)に行うために、その試験的に製造する基板を、前記所定の基板に対して優先的に加工処理製造工程ラインに搬送するための基板ワーク加工処理製造における基板優先搬送システムに関する。
基板ワークの加工処理製造工程ライン、例えばカラーフィルタ(以下CFと云う)の製造工程ラインとして、特許文献1に開示する製造ラインシステムがあり、このような基板ワークの加工処理製造工程ラインにおいては、ある特定された基板ワーク(CF用基板)を、その加工処理製造工程ライン内に急遽、搬送したい場合がある。
このような事例としては、例えば、これから投入する基板ワーク(指定された基板、特定された基板)を用いて加工処理製造される製品の規格条件を確認する場合、あるいは、急遽、加工処理製造ライン内の諸設備のメンテナンス(あるいはパラメータ)調整を行って、その調整による製品への影響や結果を確認したい場合、あるいは、急遽、特定の基板を用いて新しい製品又は試作品を作り、出荷する必要がある場合等がある。これらは、製品をより早く生産するために一般的な製造工程においても、常に必要な局面が存在する作業である。
因みに、CF製造工場では、前の生産品種と異なる生産品種のCFの量産を開始する前に、加工処理製造工程ライン内の基板プロセス装置(加工処理製造装置)にて設定されたパラメータで、所定の基板を用いて製品の加工処理製造を行い、得られた製品を検査機(規格検査機、品質検査機)に投入して、その製品が規格条件を満たしているかを検査し、その検査結果が、規格条件を満たしている場合に、量産を開始する方式が一般的である。したがって量産開始前に、どけだけ規格条件の確認を迅速に行ったかが、より多くの生産量を確保できるかのキーポイントとなる。
また、量産中においても、規格NGが発生した場合は、規格条件を満たすようにプロセス装置のパラメータを変更したり、急遽、メンテナンス調整を行ったりする場合がある。その場合は、再度規格条件の確認を行い、確認後、量産を開始するが、これも同様な事といえる。
この規格条件の確認は、4,5枚程度の少数枚の基板を工程内に投入し、プロセス装置にて、規格条件確認用の基板を生産し、検査機にて検査し、確認を行う。規格条件の確認で、規格を満たした場合には、その品種の量産を開始する。
通常、規格条件確認用の基板は、数枚しか投入しないため、装置の稼動ロスを避ける意味でも、できるだけ早く確認を行うことが必要になる。
一般的なCF製造工程の構成は、図10に示すようなものであり、ストッカSと呼ばれる基板集積装置に格納された基板ワークWを工程内に投入するための搬送装置と、プロセス装置と、検査装置にて構成されていて、プロセス装置にて規格条件確認用の基板を生産
後、規格条件を検査装置にて確認するまで、かなりの時間が掛かる場合もある。
このような規格条件の確認は、加工処理製造工程ラインによる基板製品の量産を一時止めることになるため、なるべく早く確認を行って、量産を開始(再開)したいものであるが、急ぎ確認を行いたい場合であっても、従来の搬送装置では、所定の基板を用いて量産中に、確認のために試験的に投入された他の基板が搬送される場合は、所定の基板の搬送と同様の速度で搬送されて移動しているため、他の基板を、所定の基板に優先して速く搬送移動させたり、検査装置に投入順番を飛び越して投入することを、自動的に実施することはできないため、手動(人手)に頼らざるを得なかった。
また、同じ加工処理製造工程ラインを用いて、急ぎ試作品や新製品を生産しなければならない場合でも、その製造工程ラインに他の基板が流れて(搬送されて)いる場合には、試作品や新製品製造用の基板を優先して早く流すことができず、また検査機に投入することもできない。
一般的にCF製造工程は、幾つかの工程に区分されており、基板ワークWを用いたCF製造工程は、例えば図11に示すようないくつかの工程(受入工程、フォトリソ工程、ITO工程、ASV工程、最終検査工程、出荷工程)からなり、それらの工程を通過してCF(カラーフィルタ)が製造される。それぞれの工程間には、複数の基板が纏めてカセット等に格納されているストッカS(図10参照)と呼ばれる場所があり、このストッカを介して工程間を移動するが、工程間を跨いだ基板ワークWの搬送や、特定工程への優先投入等は自動で行うことができず、手動操作による作業が必要になり、工程間を跨いだ基板ワークWの搬送や特定工程への基板ワークWの優先投入等を自動で行うことができない事情による基板ワークを用いた製品の本稼動製造、試作品製造、新製品製造における製造効率の低下が問題であった。
また例えば、CF製造工程における品種変更時の製品の規格設定における規格条件の確認や、メンテナンス後の再閉時に、急ぎ生産を行う必要のある試作品や製品が発生した場合には、製造対象となる基板ワークWを優先的に工程内に投入搬送移動させたり、検査機投入を行うことにより、規格条件の確認後の早期量産の再開や、生産品の得意先への早期出荷が可能となる。
しかし、従来は、優先的な搬送や検査機への投入はほとんど行われておらず、それを行う場合も人手を介して行っている。また一部ロボット(以下Rt と称す)は、基板ワークを一時的に退避させる目的の退避領域を持つバッファ(Bf と称す)に1乃至複数の基板ワークWを保持した場合、その複数の基板ワークW(基板ワーク群)について、先入れ先出し(FIFO)又は後入れ先出し(LIFO)と称される動作を行い、一定の順序でのみ動作を行う方式があるが、Bf に保持した複数の基板ワークの中から途中の基板ワークWを優先して自動的に排出することはできなかった。
またBf を使って検査機に投入する場合も同様であり、FIFO動作を行い、検査機へ基板ワークWの投入を行っており、検査機へ投入する予約の基板ワークWが何枚(何個)かあり、検査機に既に基板ワークWがある場合に、ロボットRt は、Bf 内に基板ワークを退避させる。検査機内に基板ワークが無くなった時点で検査機に投入する基板ワークは、最も早くBf に退避させた基板ワークに限定されるものである。工程間を搬送移動する際も、優先的に工程内に投入したい場合は人手で操作を行う必要があり、このような人手での操作は、マンパワーのロスや工程間での搬送の遅れや操作ミスなど人的ミスが発生し易い状態となる。
特開2004−54014号公報
本発明は、上記の問題を解決することを課題とするものであり、カラーフィルタ用ガラス基板やリードフレーム用金属基板等の基板ワークの加工処理製造工程ラインにおける基板搬送システムにおいて、所定の基板の搬送加工処理製造中に、その基板と同種の他の基板、又はそれ以外の特定の種類の他の基板の加工処理製造を同一製造条件又は異なる製造条件にて試験的(臨時的)に行うために、その試験的に製造する基板を、前記所定の基板に対して優先的に加工処理製造工程ラインに自動的に搬送できるようにして、基板ワークを用いた製品の本稼動製造、試作品製造、新製品製造における製造効率を向上させることを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る発明は、データベース2と全工程管理システム3と搬送管理システム4からなる上位システム1と、全工程管理システム3により管理制御される各工程管理システム3−1、3−2、3−3、・・・3−nと、各工程管理システム3−1、3−2、3−3、・・・3−nにより管理制御される各工程5−1、5−2、5−3、・・・5−nに備える基板ワークの投入ローダLd 及び回収アンローダUL 及び基板ワーク処理加工用の各装置と、搬送管理システム4により管理制御され各工程5−1、5−2、5−3、・・・5−n間を移動して、該各工程に基板ワークWを収納するカセットCs を搬送供給するストッカSとを備え、前記上位システム1に格納されたカセットデータテーブル(表1)と基板データテーブル(表2)とに基づいて動作する前記工程管理システムにより、ストッカSに搭載するカセットCs を各工程のローダLd 及びアンローダUL 位置に搬送移動させ、該カセットCs 内の基板ワークWを前記各装置に投入して処理加工した後、該カセットCs 内に基板ワークWを回収することを特徴とする基板処理加工装置であって、前記基板データテーブル(表2)に基づいて、投入する基板ワークWが通常搬送と優先搬送のいずれかであるかを判定し、前記各装置に配置したバッファBfを用いて通常搬送の基板ワークを一時的に退避させ、優先搬送のフラグの付与された基板ワークWを優先搬送して投入及び回収して処理加工することを特徴とする基板ワーク加工処理製造における基板優先搬送システムである。
本発明の基板優先搬送システムによれば、カラーフィルタ用ガラス基板やリードフレーム用金属基板等の枚葉状のワークの加工処理製造工程ラインにおける基板搬送システムにおいて、所定の基板の搬送加工処理製造中に、その基板と同種の他の基板、又はそれ以外の特定の種類の他の基板の加工処理製造を同一製造条件又は異なる製造条件にて試験的(臨時的)に行うために、その試験的に製造する基板に優先搬送のフラグを付与し、その基板を、優先搬送のフラグが付与されていない基板に対して優先的に、各装置内に搬送投入し、加工処理製造工程ラインに自動的に優先的に搬送でき、基板ワークを用いた製品の本稼動製造、試作品製造、新製品製造における製造効率を向上させることができる。
本発明システムの動作システムブロック図。 本発明システムにおける各工程のうちの1つの工程に配置された各装置の平面図。 本発明システムにおける各工程及び各工程間を移動するストッカを説明する模式図。 本発明システムにおける全工程管理システムと搬送管理システムと各工程管理システムとの間の交信状況の一例を説明するシステムブロック図。 本発明システムにおける工程管理システムにより管理制御される工程内の各装置(A、B)の受け取り受渡し状況の一例を説明するシステムブロック図。 本発明システムにおける上位システムに格納される工程管理システムにより管理制御される工程内の各装置から送信されるデータのエリアの一例を説明する説明図。 本発明システムにおける工程管理システムにより管理制御される工程内の各装置(例えばロボット)による基板ワーク優先搬送の制御を説明するシステムフローチャート図。 本発明システムにおける工程管理システムにより管理制御される工程内の各装置による優先搬送フラグを付与された基板ワークのカセット優先回収を説明するシステムフローチャート図。 本発明システムにおける全工程管理システム及び各工程管理システムにより管理制御される各工程間のカセット優先搬送の制御を説明するフローチャート図。 一般的な1つの工程内の各処理加工装置の一例を説明する平面図。 一般的な基板ワークの処理加工を説明する工程図。
本発明の基板ワーク加工処理製造における基板優先搬送システムをその実施の形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の基板優先搬送システムを動作させるに必要な工程管理システムの全体構成を説明するシステムブロック図であり、本発明における各工程(5−1、5−2、5−3、・・・5−n)内には、それぞれの工程内にて搬送される各々基板ワークWに関する基板データ(基板固有の基板識別データ、及び基板の工程処理加工データ)を管理するための各工程管理システム(3−1、3−2、3−3、・・・3−k、・・・3−n)が存在し、この各工程の工程管理システムと、工程(5−1、5−2、5−3、・・・5−k、・・・5−n)内にある基板ワークWを加工処理するための各装置(図1には図示せず)とは、互いに通信を行い、工程管理に必要な基板ワークの基板識別データなど情報の報告や取得を行う。
各工程管理システム(3−1、3−2、3−3、・・・3−k、・・・3−n)に必要な、基板ワークW(W1 〜Wk 〜Wn )に関する基板識別データWID(W1 ID〜Wk ID〜Wn ID)、基板ワークW(W1 〜Wk 〜Wn )を収納するカセットCs (Cs1〜Csk〜Csn)に関するカセット識別データ(Cs1ID〜CskID〜CsnID)、及び各工程(5−1、・・・5−n)に関する工程識別データなどの情報である基板データdは、各工程を統括する最上位システム1に報告される。この最上位システム1はデータベース2(DB)、全工程管理システム3、基板搬送管理システム4などにて構成され、各工程の工程管理システム(3−1、3−2、3−3、・・・3−k、・・・3−n)からの情報は、データベース2にて管理される。なお、ここでkは、1<k<nの自然数。
最上位システム1にあるデータベース2は、各工程を管理する各工程管理システム(3−1、・・・3−n)、及びその上位にある全工程管理システム3から基板ワークWに関
する基板データとして、各基板ワークの基板識別データ、1乃至複数の基板ワークを収納したカセットCs のカセット識別データを取得し、ストッカーを含めて工程(5−1、・・・5−n)内にある各基板ワークWの現在の工程位置や在籍位置(何れの工程に存在しているか、何れのストッカーの何れのカセットCs に格納されているかなど)を情報データテーブルとして管理している。
全工程管理システム3は、データベース2の情報を取得し、この情報を基にして、各工程(5−1、・・・5−n)内へ、基板ワークWを投入するためのストッカーに格納されている1乃至複数のカセットCs (複数枚の基板ワークWを収納したケース)の搬送のための指示信号を搬送管理システム4に送信する。
また、全工程管理システム3は各工程(5−1、・・・5−n)における基板ワークWに対する処理加工工程フロー順に従って、次の工程へのカセットCs の投入指示を行う。また、当該カセットCs 内の基板ワークWに関する基板データ(各基板ワーク固有の基板識別データ、カセット固有のカセット識別データ)を管理し、基板ワークW又は/及びその基板ワークWを収納するカセットCs の優先搬送の指示や、所定の工程内への優先投入の指示、あるいは基板ワークWの優先搬送フラグの付与なども行う。
搬送管理システム4は、カセット搬送指示信号に基づき、カセット搬送手段を動作させて、ストッカーにあるカセットCs を工程内に搬送する。なお、これらの全工程管理システム3、搬送管理システム4のシステム間は、EtherNet(登録商標)、CCLink、光ケーブル等にて相互に通信可能になっている。
また搬送管理システム4は、各工程(5−1、・・・5−n)に装備するストッカーに格納(集積)されているカセットCs の管理を行うと共に、全工程管理システム3からの指示を受けて、各工程管理システム(3−1、・・・3−n)を介して各工程(5−1、・・・5−n)間のカセットCs の移動の指示を行う。
例えば、図1において、受入工程5−1では、受入工程管理システム3−1による管理の基で、基板ワークW(例えばCF用ガラス基板)を生産工程に投入し、フォトリソ工程5−2では、フォトリソ工程管理システム3−2による管理の基で、ブラックマトリクス(BM)、RGB着色層、フォトスペーサ(PS)層)などを形成し、ITO工程5−3では、ITO工程管理システムによる管理の基で、透明電極膜や透明導電パターンを形成する。
各工程管理システム(3−1、・・・3−n)は、各工程(5−1、・・・5−n)に設けられ、工程内の処理加工装置と相互に通信を行うことにより、基板ワークWに関する基板識別データなど基板データを管理している。
上記のような対象工程は、基板ワークWを搬送するためのコンベアなどの搬送装置やプロセス処理機、検査機と呼ばれる装置が含まれている1つ(1種類)の工程、あるいは2つ以上(多種類)の多工程からなる。
<各工程の構成について>
対象工程の各工程は、その工程内における処理加工の種類や内容に応じて各工程内の装置の数などに違いはあるものの、例えば、図2に示すような工程構成となっていて、各工程内の各装置は、互いにEtherNet(登録商標)、CCLink、光ケーブル等で通信可能になっている。
本発明システムにおける図2に示す工程内には、その工程内の各処理加工装置間にて基
板ワークWを1枚(1個)毎搬送移動させる装置として、少なくとも、第1コンベアC1 乃至第nコンベアCn と、第1ロボットRt1〜第nロボットRtnとを備え、それらコンベアとロボットには、基板ワークWを、当該コンベアやロボットから一時的に退避させるための退避領域としてバッファ装置Bf を備えている。また第1検査機T1 〜Tn にもバッファ装置Bf を備えている。
図2に示すように、各工程(5−1、・・・5−n)間には、基板ワークWを収納する各々カセットCs を集積格納して搭載し、その各々カセットCs を各工程(5−1、・・・5−n)の間を搬送移動可能なストッカSを備えている。そして各工程(5−1、・・・5−n)には、基板ワークWを搬送しながら処理加工するための搬送手段や処理加工手段など各装置を備えている。
例えば、各工程内に備える装置は、前記ストッカSに搭載する所定のカセットCs から1枚ずつ基板ワークWを取り出すローダLd 、第1コンベアC1 、第1ロボットRt1、第1検査機T1 、第1プロセス処理機P1 、第2コンベアC2 、第2プロセス処理機P2 、第3コンベアC3 、第2検査機T2 、第2ロボットRt2、第3プロセス処理機P3 、第3ロボットRt3、ストッカSに格納されている前記カセットCs 内に1枚ずつ基板ワークWを収納するアンローダUL から構成されている。
そして、図2に示すように、本発明システムにおいては、工程内の各装置のうち第1コンベアC1 〜第3コンベアC3 、第1ロボットBt1〜第3ロボットBt3には、バッファ装置Bf を備えている。
なお、前記各工程のローダLd 及びアンローダUL の位置には、前記各々カセットCs に付与されているカセット識別IDを検出して信号として読み取る光学式などのカセット識別ID読取センサーが設置されて、各カセットCs を信号として識別できるようになっている。また各工程の前記各々装置(又は一部の装置)には、装置内を搬送移動する各基板ワークWに付与されている基板ワーク識別IDを検出して読み取る識別ID読取センサーが設置されていて、各カセットCs を信号として識別できるようになっている。
各々コンベアやロボットに備えるそれぞれ前記バッファ装置Bf は、移載手段と退避領域とから構成され、移載手段は、当該コンベアやロボットに搭載されている一時的に退避すべき通常搬送の基板ワークWを退避領域に移載した後、優先搬送のフラグが付与されている基板ワークWを、当該コンベアやロボットにて優先して搬送する。優先搬送後は、退避領域に移載されて一時的に退避している通常搬送の基板ワークWを、前記移載手段にて当該コンベアやロボットに復帰させて、優先搬送された基板ワークWの後方にて、通常搬送を行い、基板ワークWの処理加工を実施する。
<工程間の基板ワークの搬送移動について>
図2に示す工程間の基板ワークWの搬送移動を、図3に基づいて下記に説明すれば、各工程間を搬送される基板ワークWは、その所定枚数がカセットCs 内に収納され、カセットCs は、ストッカSと称される基板集積装置に格納されていて、基板ワークWはカセットCs 内から1枚(1個)ずつ各工程(5−1、5−2、5−3、・・・5−n)内にローダLd から投入され、各装置間を搬送移動して処理加工された後、アンローダUL にて1枚(1個)ずつ回収される。
基板ワークWを収納する各々カセットCs は数十段の多段の構成となっていて、基板ワークWをカセットCs 内に収納して、各カセット毎にストッカからコンベアにより大量に各工程に搬送することができ、各カセットCs はストッカS内を矢印方向に順次、図1に示す工程(5−1、・・・5−n)間を移動して、カセットCs に纏められて収納されている各基板ワークWを、各々工程のローダーLd にて各工程内に投入される。
ストッカSに格納されたカセットCs 内に収納されている基板ワークWは、図1に示すストッカSのカセットCs 内から各工程(5−1、・・・5−n)のローダーLd1より工程内に1枚ずつ投入され、その工程内の各装置(第1コンベアC1 、第1ロボットRt1、第1検査機T1 、第1プロセス処理機P1 、第2コンベアC2 、第2プロセス処理機P2 、第3コンベアC3 、第2検査機T2 、第2ロボットRt2、第3プロセス処理機P3 、第3ロボットRt3)を通過して処理されて、アンローダUR によりカセットCs 内に収納されて回収される。この動作を繰り返し、順次、その基板ワークWは次の各工程に投入されて、基板ワークを用いた製品(例えば、CF基板)が作製される。
図3に示すように、ローディングする基板ワークWの収納されているカセットCs は、ストッカSに搭載するカセットCs を、例えば直線的(若しくは曲線状)に矢印方向に移動させるコンベアにより、各工程(5−1、・・・5−n)を移動させて、各カセットCs に収納されている基板ワークWを、当該工程のローダLd にて各工程内に搬送する。
<各基板ワークWに付与される基板データについて>
次に、工程内に投入して処理加工される各基板ワークWに付与される基板データについて以下に説明すれば、各カセットCs には、カセット固有のカセット識別データCs ID(カセット識別マーク、カセットIDマークなど)が付与されていて、また、カセットCs 内に収納されている基板ワークWにも1枚毎に基板ワークW固有の基板識別データWIDが付与され、処理加工されるべき前記基板ワークWの投入及びその基板ワークWが収納されているカセットCs を搬送すべき工程(5−1〜5−k〜5−n)の工程識別情報PID(工程識別ID、単に工程ID、P1 ID、P2 ID、P3 ID、・・・PK ID 、・・・Pn ID)が付与されており、全工程管理システム3は、カセット識別情報Cs ID、基板ワークWの基板識別情報WID、工程識別情報PIDを管理する。また、搬送管理システム4はカセットCs 固有のカセット識別データCs ID及び基板ワークW固有の基板識別データWIDを管理する。また、搬送管理システム4はストッカS内にある1乃至複数のカセットCs の移動を行う。
本発明における基板ワークWの基板データは、基板ワークWを管理する上で必要なデータであり、基板ワークW毎に固有のデータとしてユニークに割り振られ、付与されている番号や記号などの基板識別データや、その基板ワークWを収納しているカセットCs のカセット識別データや、その各々基板ワークWが各工程内を搬送される上で必要となる工程位置や在籍位置などの情報で構成される。この基板データの中には、優先的に搬送(優先搬送)を「する/しない」の判定のためのデータが含まれている。以下、この判定データをフラグと称する。
上記基板データには、データ型、サイズが設定されており、一般的に、このようなデータは2進数の「0,1」で表され、搬送優先のデータは、「する=1」を「フラグの付与された」、「しない=0」を「フラグの付与されていない」と表現する。
<カセットCs 内に収納されている基板ワークWの工程内への投入について>
次に所定の基板ワークWが収納されている所定のカセットCs を、ストッカSにより各工程(第1工程5−1、・・・第n工程5−n)に搬送して、そのカセットCs 内に収納されている基板ワークWを、所定の工程に投入する場合について、表1のカセットデータテーブルを参照して説明する。なお、各工程に投入する基板ワークWは、最初の1枚目の基板ワークW1 から最終のn番目の基板ワークWn までとし、その全ての基板ワークW(W1 〜Wn )を、1乃至複数台のカセットCs (第1カセットCs1〜第mカセットCsm)内に収納するものとする。
Figure 2012027116
表1のカセットデータテーブルにおいて、テーブルNo.1はカセットIDであり、複数の各々カセットCs (第1カセットCs1〜第kカセットCsk〜第nカセットCsn)を識別して特定し検索するためのカセットID(カセット識別データCs ID、第1カセットCs1ID〜第kカセットCskID〜第nカセットCsnID)であり、テーブルNo.2は工程IDであり、No.1にて特定されたカセットCs (例えばカセットCsk)内に収納されている1乃至複数枚の全ての基板ワークW(W1 、W2 、W3 、・・・Wn のうちのWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が、最後に投入された工程を表示する工程ID(工程識別データPID、第1工程P1 ID〜第k工程Pk ID〜第n工程Pn IDのうちの第k工程Pk ID)である。
全工程管理システム3は、データベース2内にあるカセットデータテーブル(表1)を読み取り確認して、このカセットデータテーブル内のテーブルNo.1にあるカセットID(例えば基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x が収納されているカセットID=Csk)を読み取り、ストッカS上にあるカセットCs (Csk)を判別特定する。
さらに、全工程管理システム3は、カセットデータテーブル(表1)のNo.2にある工程ID(例えばPk ID)を読み取り、特定された前記カセットCs (Csk)内に収納されている基板ワークW(Wk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が最後に投入された工程の工程ID(Pk ID)を読み取り確認し、特定された前記最後に投入された工程を示す工程ID(第k工程Pk ID)と、データベースDB2に記憶設定されている工程順データメモリに基づいて、次に投入されるべき工程の工程ID(第k+1工程Pk+1 ID)を特定する。
このようにして全工程管理システム3は 、表1に示すカセットデータテーブルに基づて、基板ワークW(前記カセットCs (Csk)内に収納されている基板ワークW(Wk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が次に投入されるべき工程を特定した後は、搬送管理システム4に対して、特定された前記カセットCs (Csk)のカセット識別データCs ID(CskID)と、特定された次に投入すべき前記工程の工程ID(Pk+1 ID)を送信し、工程ID(Pk+1 ID)に該当する次に投入すべき工程に、当該カセットCs (Csk)を搬送するための搬送指示を発信する。
カセットCs (Csk)の搬送指示を受信した搬送管理システム4は、図1、図2、図3に示すストッカSを動作させて、ストッカS上に格納されている特定されたカセット識別データCs IDの前記カセットCs を、特定された工程ID(Pk ID)の前記工程(当該工程のローダLd 前)に搬送して、該カセットCs 内の基板ワークWを順次、その工程内に投入し、図2に示すように、ローダLd から、1枚ずつ基板ワークWを工程内に投入し、例えば第1コンベアC1 、第1ロボットRt1、第1検査機T1 、第1プロセス処理機P1 、第2コンベアC2 、第2プロセス処理機P2 、第3コンベアC3 、第2検査機T2 、第2ロボットRt2、第3プロセス処理機P3 、第3ロボットRt3などを搬送移動させて、基板ワークWを処理加工し、工程内を搬送中に、前記ストッカSの動作により、ローダLd 前からアンローダUL 前に移動した前記カセットCs (Csk)内に、アンローダUL により1枚ずつ基板ワークWを収納する。
このようにして前記カセットCs (Csk)内に収納されている基板ワークW(Wk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が、第1工程5−1、・・・第n工程5−nのうちいずれかの前記工程ID(第k+1工程Pk+1 ID)の工程内における処理加工を終了した時点で、搬送管理システム4は、全工程管理システム3に対して、処理加工の終了した前記カ
セットCs (第kカセットCsk)のカセットID(第kカセットCskID)と、工程ID(第k+1工程Pk+1 ID)とを送信報告する。
全工程管理システム3は、工程ID(第k+1工程Pk+1 ID)の工程内において処理加工の終了した前記カセットCs (第kカセットCsk)のカセットID(第kカセットCskID)と工程ID(第k工程Pk ID)を、データベースDB2に、表1のようなカセットデータテーブル様式に基づいて新規なカセットデータテーブルとして記憶格納する。または、カセットデータテーブル(表1)のNo.2にある工程IDを、前記カセットCs (第kカセットCsk)内に収納されている基板ワークW(Wk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が最後に投入された工程の工程ID(Pk+1 ID)に書き換えて、カセットデータテーブル(表1参照)として記憶格納する。
また、カセットデータテーブル(表1)のNo.2の項目にある工程ID(例えばPk ID)を、前記カセットCs (Csk)内に収納されている基板ワークW(Wk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が最後に投入された工程の工程ID(Pk+1 ID)に書き換え、新規のカセットデータテーブルとして、データベースDB2に記憶格納する。
<所定の工程への所定の基板ワークWの優先搬送とその処理加工について>
次に、本発明における所定の基板ワークWの優先搬送と優先処理加工について、以下に詳細に説明する。
急遽、既存製品や新製品または試作品(サンプル品)等を生産し、出荷する必要がある場合は、通常生産品に対して優先して、それらの生産を行う必要があるが、そのような場合に、全工程管理システムは、基板ワークWを全工程間及びその各工程内に搬送して生産を継続している通常生産品とは別の優先して生産すべき優先生産品(既存製品や新製品または試作品等)用の対象材料である基板ワークW(例えば少数枚又は多数枚の基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )に対して、データベースDB2内に記憶格納されている表2に示す基板データテーブルの基板データを、所定の工程内に優先搬送して投入生産するための優先搬送フラグが付与される情報に変更したり書き換えたりする。
Figure 2012027116
表2の基板データテーブルにおいて、テーブルNo.1は、複数(枚葉枚)の各々基板ワークWに付与した基板番号であり、各々基板ワークWを識別して検索し、特定するための基板IDであり、投入される各々基板ワークWのうち所定の基板ワークWに対して、優先搬送を指示する場合には、その基板ワークWの基板ワークIDに優先搬送のフラグFが付与されるものである。
基板データテーブルのNo.2は工程IDであり、No.1の基板IDにて特定された基板ワークW(W1 、W2 、W3 、・・・Wn のうちのWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が、最後に投入された工程を表示する工程ID(工程識別データPID、第1工程P1 ID〜第k工程Pk ID〜第n工程Pn IDのうちの第k工程Pk ID)を示すものである。
全工程管理システム3の指示により、各工程5−1、5−2、5−3、・・・5−k、・・・5−n)の工程管理システム(3−1、3−2、3−3、・・・3−k、・・・3−n)、例えば工程5−kの工程管理システム3−kは、データベース2内にある基板データテーブル(表2)を読み取り確認して、この基板データテーブル内のテーブルNo.1にあるそれぞれ基板ID(例えば基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x のそれぞれ基板ID)と優先搬送のフラグFとを読み取り、それらの基板ワークWが、各工程
のうち、いずれの工程にあるのか、その工程にあるストッカS上に格納されたカセットCs (Csk)内の基板ワークWを含めて、基板データテーブル(表2)のNo.2にある工程IDに基づいて判別特定する。
すなわち、工程管理システム3−kは、基板データテーブル(表2)のNo.2にある基板ワークW(例えば基板ワークWk )にリンクされている工程ID(例えばPk ID)を読み取り、特定された前記基板ワークWが、最後に投入された工程の工程ID(Pk ID)を読み取り確認し、特定された前記最後に投入された工程を示す工程ID(第k工程Pk ID)と、データベースDB2に記憶設定されている工程順データメモリに基づいて、次にその基板ワークWが投入されるべき工程の工程ID(第k+1工程Pk+1 ID)を特定する。
また、工程管理システム3−kは、基板データテーブル(表2)のNo.3にある基板ワークW(例えば基板ワークWk )にリンクされているカセットID(例えばカセットCsk)と、No.4にある基板ワークW(例えば基板ワークWk )の格納されているカセットCs (例えばカセットCsk)の段数(カセットCs の番地)、No.5にある基板データ(各工程内を流動する上で必要となるデータ)などを読み取る。
このようにして工程管理システム3−kは、表2に示す基板データテーブルに基づて、カセットCs (Csk)内に収納されている基板ワークW(Wk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が次に投入されるべき工程と、その基板ワークWが優先搬送のフラグFの付与された基板ワークであるか否かを特定した後は、搬送管理システム4に対して、特定された前記カセットCs (Csk)のカセット識別データCs ID(CskID)と、特定された次に投入すべき前記工程の工程ID(Pk+1 ID)を送信し、工程ID(Pk+1 ID)に該当する次に投入すべき工程に、当該カセットCs (Csk)を通常搬送(又はバッファBfにて退避領域に通常搬送の基板ワークを一時的に退避させて優先搬送)するための搬送指示を発信する。
カセットCs (Csk)の搬送指示を受信した搬送管理システム4は、図1、図2、図3に示すストッカSを動作させて、ストッカS上に格納されている特定されたカセット識別データCs IDの前記カセットCs を、特定された工程ID(Pk ID)の前記工程(当該工程のローダLd 前)に通常搬送(又はバッファBfを用いた優先搬送)して、該カセットCs 内の基板ワークWを順次、その工程内に投入し、図2に示すように、ローダLd から、1枚ずつ基板ワークWを工程内に投入し、例えば第1コンベアC1 、第1ロボットRt1、第1検査機T1 、第1プロセス処理機P1 、第2コンベアC2 、第2プロセス処理機P2 、第3コンベアC3 、第2検査機T2 、第2ロボットRt2、第3プロセス処理機P3 、第3ロボットRt3などを搬送移動させて、基板ワークWを処理加工し、工程内を搬送中に、前記ストッカSの動作により、ローダLd 前からアンローダUL 前に移動した前記カセットCs (Csk)内に、アンローダUL により1枚ずつ基板ワークWを通常収納(又は優先収納)する。
このようにして前記カセットCs (Csk)内に収納されている基板ワークW(Wk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が、第1工程5−1、・・・第n工程5−nのうちいずれかの前記工程ID(第k+1工程Pk+1 ID)の工程内における処理加工を終了した時点で、搬送管理システム4は、全工程管理システム3に対して、処理加工の終了した前記カセットCs (第kカセットCsk)のカセットID(第kカセットCskID)と、工程ID(第k+1工程Pk+1 ID)とを送信報告する。
全工程管理システム3は、工程ID(第k+1工程Pk+1 ID)の工程内において処理加工の終了した前記カセットCs (第kカセットCsk)のカセットID(第kカセットC
skID)と工程ID(第k工程Pk ID)を、データベースDB2に、表1のようなカセットデータテーブル様式に基づいて新規データに書き換えられたカセットデータテーブルとして記憶格納する。または、カセットデータテーブル(表1)のNo.2にある工程IDを、前記カセットCs (第kカセットCsk)内に収納されている基板ワークW(Wk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が最後に投入された工程の工程ID(Pk+1 ID)に書き換えて、カセットデータテーブル(表1参照)として記憶格納する。
また、カセットデータテーブル(表1)のNo.2の項目にある工程ID(例えばPk ID)を、前記カセットCs (Csk)内に収納されている基板ワークW(Wk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が最後に投入された工程の工程ID(Pk+1 ID)に書き換え、新規のカセットデータテーブルとして、データベースDB2に記憶格納する。
<優先搬送フラグの付与について>
優先搬送のフラグの付与は、例えば下記の場合に行われる。
1.全工程管理システム3により、工程内への基板ワークW(例えば所定のカセットCs 内の基板ワークW1 、又は所定のカセットCs 内の所定の基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )の搬送投入時に付与が指示された場合。
2.工程管理システム3−1〜3−nにより、工程内にある基板ワークW(例えば所定の基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )の基板データを変更した場合。
3.工程内の装置により、基板ワークW(例えば所定の基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )の基板データを変更した場合。
まず全工程管理システム3により、工程内への基板ワークW(例えば基板ワークW1 、又は基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x のいずれかの基板ワーク)の搬送投入時に、優先搬送フラグの付与が指示された場合について以下に説明する。
所定の基板ワークWが、優先生産の対象となる基板ワークWである場合は、全工程管理システム3により、その所定の基板ワークWに対応するデータベースDB2内の基板データテーブル(表2)の基板データに優先搬送のフラグが付与された状態に変更される。
そして、その基板ワークWが、その工程内に投入されると、基板データテーブル(表2)の変更された前記基板データが、データベースDB2から、その工程内を管理する工程管理システム(例えば3−K)に送信されて渡され、その所定の基板ワークWには、優先搬送のフラグが付与された状態となる。
次に工程管理システム3−1〜3−nにより、工程内にある基板ワークW(例えば所定の基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x のいずれかの基板ワーク)の基板データを変更する場合について以下に説明する。
各工程管理システム3−1〜3−nは、その各工程内の装置(搬送手段、処理加工手段あるいは出荷手段など)と通信することが可能になっていて、各工程内の所定の装置が、この工程管理システム3−1〜3−nから工程内にある基板ワークW(例えば所定の基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x のいずれかの基板ワーク)に関する基板データ変更の通信を報告として受信すると、その装置が管理しているその基板ワークWに関する基板データを、変更報告された基板データに変更する。
またこの変更された当該基板ワークWの基板データに優先搬送のフラグが付与されている報告がある場合は、その基板ワークWの基板データ、及び基板データテーブル(表2)の基板データは、優先搬送のフラグが付与された状態となり、この基板ワークWは、優先搬送のフラグが付与された状態となる。
次に工程内の装置により、基板ワークW(例えば所定の基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x のいずれかの基板ワーク)の基板データを変更する場合について説明する。
基板ワークWに関する上記基板データは各工程内に配置された各装置も管理しており、この装置にて基板データを変更することも可能になっている。基板ワークWに関する変更された前記基板データに、優先搬送のフラグが付与されている情報がある場合は、前記基板ワークWの基板データ、及び基板データテーブル(表2)の基板データは、優先搬送のフラグが付与された状態となり、この基板ワークWは、優先搬送フラグが付与された状態となる。
<工程内への基板ワーク投入時(受入工程)における基板データの管理について>
工程内への基板ワーク投入時(受入工程)における基板データの管理について、図4に示すブロック図に基づいて以下に説明する。
図4に示すように、全工程管理システム3は、搬送管理システム4に対して、工程に投入するカセットCs のカセットIDと投入先の工程の工程IDとを指示信号(I)を発信し、搬送管理システム4は、そのカセットIDのカセットCs をストッカSにて工程IDの工程に搬送すると、全工程管理システム3に対して、そのカセットIDを報告する信号(II)を発信する。
全工程管理システム3は、投入先の工程(工程ID)の工程管理システムに対して、前記カセットIDのカセットCs のカセットデータテーブル(表1)内の情報(III)を発信報告する。
投入先の工程(工程ID)の工程管理システムは、カセットデータテーブル(表1)内の情報(III)を受信取得すると、その取得したカセットIDのカセットCs 内の基板ワークWの基板IDの信号(IV)を、全工程管理システム3に発信報告する。
全工程管理システム3は、受信した基板ワークWの基板IDに基づいて、基板データテーブル(表2)内の基板データ(V)を、前記工程IDの工程管理システムに発信報告して、当該工程管理システムは、報告を受けたその基板ワークWの基板IDと基板データ情報に基づいて、その基板IDの基板ワークWに関する工程内での基板データテーブル(表2)の管理を行う。
<優先搬送フラグ情報(基板データ及び基板データテーブル(表2))の管理>
優先搬送のフラグの情報(優先搬送指示情報)は各基板ワークW(又は基板ワークWを収納した各カセットCs )毎の基板データ内にて管理される。カセット内の基板ワークWの基板データは、最上位システム1のデータベース2内の基板データテーブル(表2)により管理される。
<基板ワークの工程内投入時の優先搬送のフラグ情報(基板データ)の受渡し>
図4に示すように、全工程管理システム3より投入する基板ワークWの収納されているカセットCs のカセットIDと工程IDが、搬送管理システム4に対して指示されると、搬送管理システム4は、各工程(5−1〜5−n)のローダLd (及びアンローダUL )の間を移動するストッカSに対して、前記カセットIDに該当するカセットCs を、前記工程IDに該当する工程に配置したローダLd に向けて搬送するように通信して指示を出す。
搬送管理システム4からの指示により、ストッカSにて工程IDに該当する工程にカセットIDに該当するカセットCs が搬送されると、そのカセットCs 内の各段(仕切棚)から、基板ワークW(例えば所定の基板ワークWk 、Wk+1 、Wk+2 、・・・Wk+x )が1枚ずつ順次、その工程IDに該当する工程内に投入されて、その工程内の各装置を搬送されて処理加工される。
この工程IDに該当する工程内に投入搬送されたカセットCs のカセットID及びその工程IDは、搬送管理システム4から全工程管理システム3に報告され、最上位システム1内の全工程管理システム3は、前記カセットIDを基に、DB内のカセットデータテーブル(表1)の情報を該当する工程の工程管理システム(3−1〜3−nのいずれかの該当する工程管理システム)に報告する。
カセットIDに該当するカセットCs から、それに収納されている基板ワークWが順次工程IDに該当する工程内に投入されると、その工程IDに該当する工程管理システム(3−1〜3−nのいずれかの該当する工程管理システム)は、その投入された各基板ワークWの基板ワーク識別IDを最上位システム1(データベースDB2、全工程管理システム3、搬送管理システム4)に通信報告する。
報告を受信した最上位システム1内の全工程管理システム3は、データベースDB2内の基板データテーブル(表2)から、投入された各基板ワークWの基板ワーク識別IDを基に、投入された各基板ワークWの基板ワーク識別IDを、その基板ワーク識別IDを送信報告した前記工程管理システム(3−1〜3−nのいずれかの該当する工程管理システム)に通信報告する。
これにより、工程IDに該当する工程内への優先搬送のフラグ情報(基板データ)が、その工程内で管理される。その工程内の基板データの管理は、その工程の工程管理システムによって行われる。
<工程内より基板回収時の優先搬送のフラグ情報(基板データ)の受渡し>
カセットIDに該当するカセットCs に収納されている基板ワークWが、工程IDに該当する工程内の処理加工を終え、当該カセットCs (空の状態、若しくは一部の基板ワークWが収納されている状態)が、ストッカSの動作にてローダLd からアンローターUL に移動を終了したタイミングにて、処理加工を終了した基板ワークWが、当該カセットCs に回収されると、その工程IDに該当する工程管理システムは、その工程に該当する工程IDとカセットIDと、基板ワークWの基板ワーク識別IDと、優先搬送フラグの含まれる基板データ、カセットの回収段数を、最上位システム1(データベースDB2、全工程管理システム3、搬送管理システム4)に通信報告する。
最上位システム1が、その通信報告を受信すると、全工程管理システム3は、その報告データに基づいて、基板データテーブル(表2)の情報と、カセットデータテーブル(表1)の情報とを更新して、データベースDB2に記憶格納する。
図5(a)、(b)は各工程管理システムによるその工程内の基板ワークWの動き(搬送移動)の追跡(トレース)について説明するブロック図であり、図5(a)に示すように、ある所定工程内の装置AからBに実物の基板ワークWが搬送移動する際に、併せて(同時に)基板ワークWの基板データも装置AからBに受け渡し、その工程内を管理する工程管理システムは、上位システム1に報告する。
図5(b)に示すように、前記工程内にて装置Aから実物の基板ワークWを受け取った前記装置Bは、実物の基板ワークWを受け取る際に、基板ワークWの基板データも受け取
り、その工程内を管理する前記工程管理システムは、上位システム1に報告する。
<工程内の優先搬送のフラグ情報(基板データ、表2)の管理について>
各工程(5−1〜5−n)の工程内には、その工程内の基板ワークWを管理する目的のために工程管理システム(3−1〜3−n)が存在する。
各工程内の各基板ワークWは、その実物の各基板ワークWと、その工程の工程管理システムに、その各基板ワークW(例えば単一枚、単一個)毎に紐付きの(リンクした)基板データ(基板識別情報など)を保持しており、各工程の工程管理システムは、その基板データを管理することにより、工程内の実物の基板ワークWの数量(例えば枚数、個数)と、その実物の各基板ワークWの位置情報(工程内のいずれの処理加工装置、搬送手段に各基板ワークWが存在しているか)を把握することができるようになっている。
前述の工程内の優先搬送フラグ情報(基板データ)の管理として、各工程内の各装置が実物の各基板ワークWの処理加工のために、各装置から装置へと各基板ワークWを受け取り又は受け渡す際に、受け取り受け渡した当該各基板ワークWの基板データ(表2)の受け取り受渡しも同時に行われるようになっている。また、それによる基板データ(表2)の書き換えも同時に行われるようになっている。この各基板ワークWの基板データ(表2)の授受及び書き換えは、当該工程内の装置間の通信にて行われ、その基板データ(表2)情報は、当該工程の工程管理システム(3−1乃至3−nのいずれか)、全工程管理システム3にも通信報告される。
前記各基板ワークWの授受の際に、当該工程(5−1乃至5−nのいずれか)の工程管理システム(3−1乃至3−n)に授受に関わる前記基板データ(表2)情報を報告することにより、報告を受信した工程管理システムは、その工程内の実物の基板ワークWの動きを追跡(トレース)することが可能となっている。
図6は、搬送移動した基板ワークWの基板データの報告方法を説明するブロック図であり、上位システム1と各工程(5−1乃至5−n)の工程管理システム(3−1乃至3−n)と各工程内の各装置とは、光ケーブル等で互いに通信可能な状態に構成されて、共有のリンクエリアを保持している。
図6に示すように、所定工程(5−1乃至5−n)内の装置Aと、その工程を担当する工程管理システムとが、全工程管理システム3(上位システム1)を介して、授受に関わる基板データ(表2)の情報(AAAA)を、また、その工程内の装置Bと、その工程を担当する工程管理システムとが、全工程管理システム3(上位システム1)を介して、授受に関わる前記基板データ(表2)の情報(BBBB)を、また、その工程内の装置Cとその工程を担当する工程管理システムとが、全工程管理システム3(上位システム1)を介して、授受に関わる前記基板データ(表2)の情報(CCCC)を、データベースDB2(上位システム1)のデータを格納するリンクエリアに書き込み、格納することにより最上位システム1に対する報告を完了し、その工程管理システム(3−1乃至3−n)は前記基板データ(表2)を確定されたデータとして取得するものである。
<工程内の優先搬送機能>
本発明における工程内の基板ワークの優先搬送機能については、工程内の単一の各基板ワークW(枚葉単一枚単位、単一個単位)毎に紐付けされている基板データ内の優先搬送のデータを管理することにより、各基板ワークW毎に、優先搬送のフラグを管理することができるようになっていて、この優先搬送のフラグ情報に基づいて、その優先搬送の対象となる基板ワークWと、非対象となる基板ワークWの判別を行う。また、工程内の各基板搬送装置は、優先搬送のフラグの付与された基板ワーク・付与されていない基板ワークが
混在している場合は、フラグの付与された基板の搬送を優先して行うものである。
工程内のロボットRt1〜Rtnは、先入れ先出しFIFO動作、後入れ先出しLIFO動作などの一定の順序でのみ動作を行う仕様となっているが、所定の基板ワークWの基板データ(基板データテーブル表2)に優先搬送フラグが付与されている場合には、優先搬送フラグが付与されている当該基板ワークW(1乃至複数)に先行してコンベアC、ロボットBt にて搬送される他の基板ワークWを、その基板ワークWの搬送を中断して、そのコンベアC、ロボットBt に配置されている基板ワークWの退避領域であるバッファBf (退避領域)に順に一時的に退避させ、後続の優先搬送フラグの付与されている基板ワークWを、コンベアC、ロボットBt にて優先的に搬送移動させて、処理加工装置P1 乃至Pn 、検査機T1 乃至Tn に投入する。
工程内の検査機T1 乃至Tn などに基板ワークWが存在する場合に、基板ワークWが存在する当該T1 乃至Tn のバッファBf に、その基板ワークWを一時的に退避させ、検査機に基板ワークWが無くなった後、他の基板ワークより優先して優先搬送フラグの付与されている基板ワークWを、その検査機に投入して検査する。
特に優先搬送のフラグの付いている基板ワークWが複数存在する場合は、優先搬送のフラグが付いている複数の基板ワークWについて、その先入れ先出しFIFO動作を行うものである。
基板ワークWが、工程(5−1乃至5−n)内の各装置間を移動する際に、工程内の装置によっては、その装置(基板受渡側)より工程内の搬送下流側への基板ワークWの排出先(受渡先)として、当該装置の次の装置への受渡し排出、あるいは次の装置をパスしてその次の装置、あるいはそれより下流側の所定装置への受渡し排出、あるいは当該装置より下流側の全ての装置をパスして回収排出など幾つかの排出先がある場合がある。
排出先が2つ以上ある装置から、所定の基板ワークWを回収(払い出し)する要求が、工程管理システムにあった場合には、受取側の下流装置は、優先搬送のフラグの有無を確認し、これから受け取ろうとしている基板ワークWが優先搬送のフラグが付与されている所定の基板ワークである場合には、工程内の当該装置より下流側(受取側)のコンベアCを含めて各装置は、その基板ワークWを優先してアンローダUL まで搬送移動させてカセットCs 内に回収する。
また工程内のコンベア装置Cには、スルーピンナップ構造と呼ばれる装置があり、これは先行するコンベア装置C上の基板ワークWを該コンベア装置Cから持ち上げて、後続の基板ワークWが、先行する基板ワークWを追い抜くようにした構造のものであり、後続の基板ワークWに優先搬送のフラグが付与されている場合には、先行する基板ワークWをスルーピンナップにて持ち上げて、後続の基板ワークWを優先して搬送するようにしてもよい。
以下に、ストッカS上に予め格納されている所定のカセットCs を、供給すべき所定の工程のローダLd 位置に供給整合させて、基板ワークをその工程内に投入する方法について説明する。
まず、全工程管理システム3の指示により、データベースDB2に格納されたカセットデータテーブル(表1)に基づいて、各工程管理システム(3−1、3−2、3−3、・・・3−n)に、ストッカS(図1、図2、図3参照)の動作を指示する。
次に各工程管理システム(3−1、3−2、3−3、・・・3−n)のうち、そのカセ
ットデータテーブル(表1)のカセットIDが紐付けされている工程管理システム(例えば3−1)は、ストッカSに予め格納(搭載)されている前記カセットID表示のカセットCs を、その工程(例えば受入工程(5−1))にあるローダLd の位置に供給整合させて、そのカセットCs 内の各基板ワークをローダLd により順にその工程内に投入するものである。
以下に、各基板ワークの工程内における優先搬送機能について、図7に示すシステムフローチャート図に基づいて以下に説明する。
<step1>
工程5−kを管理する工程管理システム(3−k)は、データベースDB2に格納されている各基板ワークWに紐付けされている基板データテーブル(表2)に基づいて、その工程5−k内に投入されるカセットCs 内の基板ワークWが、優先搬送のフラグが付与された基板ワークであるか否かを全工程管理システム3を介して確認する。
そして工程管理システム(3−k)は、カセットCs 内の基板ワークWが優先搬送フラグが付与された基板ワークであることを確認(yes)すると、step2aに進み、基板ワークWが優先搬送フラグが付与された基板ワークでないことを確認(no)すると、step2bに進む。
<step2a>
工程管理システム(3−k)は、データベースDB2に格納されている各基板ワークWに紐付けされている基板データテーブル(表2)に基づいて、カセットCs 内の優先搬送フラグが付与された基板ワークWの投入先(排出先、その工程内の装置)に、先行する基板ワークWが存在するか否かを確認する。
そして工程管理システム(3−k)は、優先搬送フラグが付与された前記基板ワークWの投入先に先行する基板ワークが存在(yes)する場合は、step3aに進み、優先搬送フラグが付与された前記基板ワークWの投入先に先行する基板ワークが無い(no)する場合は、step3bに進む。
<step2b>
工程管理システム(3−k)は、優先搬送フラグが付与されていない基板ワークWを確認すると、その基板ワークWを、その基板ワークWにて紐付けされたカセットデータテーブル(表1)、基板データテーブル(表2)に基づいて、FIFO動作などの一定の順序にて搬送を行い、その基板ワークWを、工程5−k内の各装置に搬送して、処理加工を行った後、アンローダUL にてカセットCs 内に回収して収納する。その動作状況は、その工程管理システム(3−k)に通信されて報告され記録される。
<step3a>
優先搬送フラグが付与された前記基板ワークWの投入先(排出先、その工程内の装置)に存在している先行する基板ワークを、その投入先のバッファBf(退避領域)に一時的に格納待機する。
<step3b>
優先搬送フラグが付与された前記基板ワークWを、投入先(排出先、その工程内の装置)に搬送し、投入して、その工程5−k内の各装置に搬送して処理加工を行った後、アンローダUL にてカセットCs 内に回収して収納する。その動作状況は、その工程管理システム(3−k)に通信されて報告され記録される。
以下に、優先搬送フラグが付与された基板ワークWの優先搬送後におけるカセット内への優先回収機能について、図8に示すシステムフローチャート図に基づいて以下に説明する。
<step1>
工程5−kを管理する工程管理システム(3−k)は、データベースDB2に格納されている各基板ワークWに紐付けされている基板データテーブル(表2)に基づいて、その工程5−k内に投入されたカセットCs 内の基板ワークWに、優先搬送のフラグが付与された基板ワークが存在するか否かを全工程管理システム3を介して確認する。
そしてその工程(5−k)の工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)に投入されたカセットCs 内の基板ワークWが優先搬送フラグが付与された基板ワークであることを確認し、優先搬送フラグが付与された基板ワークWがその工程(5−k)内に存在することを確認(yes)すると、step2aに進む。一方、搬送優先フラグが付与された基板ワークWがその工程(5−k)内に存在しないことを確認(yes)し、搬送優先フラグが付与された基板ワークWがその工程(5−k)内に存在しないことを確認(no)すると、step2bに進む。
<step2a>
工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)内にある優先搬送フラグが付与された基板ワークWは、その工程(5−k)のアンローダUL の位置にあるカセットCs の中のみに存在するか否かを確認する。
工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)内にある優先搬送フラグが付与された基板ワークWが、その工程(5−k)のアンローダUL の位置にあるカセットCs の中のみに存在することを確認(yes)すると、step3aに進む。一方、その工程(5−k)内にある搬送優先フラグが付与された基板ワークWが、その工程(5−k)のアンローダUL の位置にあるカセットCs の中のみには存在しないことを確認(no)するとstep3bに進む。
<step2b>
step1にて、優先搬送フラグが付与された基板ワークWが、その工程(5−k)内に存在しないことを確認(no)すると、基板ワークWは、その工程(5−k)内にて処理加工された後、その基板ワークWを、その工程(5−k)のアンローダUL の位置にあるカセットCs 内に回収して収納する。その動作状況は、その工程管理システム(3−k)に通信されて報告され記録される。
<step3a>
step2aにて、工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)内にある優先搬送フラグが付与された基板ワークWが、その工程(5−k)のアンローダUL の位置にあるカセットCs の中のみに存在することを確認(yes)して、そのアンローダUL に対して、そのカセットCs の排出(次工程への優先搬送)を指示する。
<step3b>
step2aにて、工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)内にある優先搬送フラグが付与された基板ワークWが、その工程(5−k)のアンローダUL の位置にあるカセットCs の中のみには存在しないことを確認(no)して、そのアンローダUL より前の装置上にある基板ワークWが優先搬送のフラグが付与された基板ワークであるか否かを確認する。
そして工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)のアンローダUL より前の装置上にある基板ワークWが、優先搬送のフラグが付与された基板ワークであることを確認すると、step4aに進み、優先搬送のフラグが付与された基板ワークでないことを確認すると、step4bに進む。
<step4a>
工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)のアンローダUL より前の装置上にある優先搬送のフラグが付与された基板ワークWを、その工程(5−k)のアンローダUL の位置にあるカセットCs 内に回収し、収納する。その動作状況は、その工程管理システム(3−k)に通信されて報告され記録される。
<step4b>
工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)のアンローダUL より前の装置上にある優先搬送のフラグが付与されていない基板ワークWを、その工程(5−k)のアンローダUL の位置にあるカセットCs 内に回収し、収納する。その動作状況は、その工程管理システム(3−k)に通信されて報告され記録される。
以下に優先搬送フラグが付与された基板ワークWを収納したカセットCs の工程間の搬送機能制御について図9に示すシステムフローチャート図に基づいて以下に説明する。
<step1>
工程(5−k)の工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)のローダL又はアンローダUL の位置にあるストッカS上に格納されている、投入する基板ワークWの収納されているカセットCs 内に、優先搬送のフラグの付与された基板ワークWがあるか否かを確認する。
そして工程管理システム(3−k)は、データベースDB2に格納されている各基板ワークWに紐付けされている基板データテーブル(表2)に基づいて、工程(5−k)のローダLd 又はアンローダUL の位置にあるストッカS上に格納されているカセットCs 内に、優先搬送のフラグの付与された基板ワークWがあることを確認(yes)すると、step2aに進む。一方、工程(5−k)のローダLd 又はアンローダUL の位置にあるストッカS上に格納されているカセットCs 内に、優先搬送のフラグの付与された基板ワークWがないことを確認(no)すると、step2bに進む。
<step2a>
工程(5−k)の工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)のローダLd 又はアンローダUL の位置にあるストッカS上に格納されているカセットCs 内に、優先搬送のフラグの付与された投入する基板ワークWがあることをstep1にて確認(yes)して、その工程(5−k)のローダLd 又はアンローダUL の位置にあるストッカS上に、既に先行するカセットCs が存在しているか否かを確認する。
そして、工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)のローダLd の位置に、既に先行するカセットCs があることを確認(yes)すると、step3aに進み、一方、その工程(5−k)のローダLd の位置に、先行するカセットCs がないことを確認(no)すると、step3bに進む。
<step2b>
一方、工程(5−k)のローダLd 又はアンローダUL の位置にあるストッカS上に格納されているカセットCs 内に、優先搬送のフラグの付与された基板ワークWがないことを確認(no)して、該ストッカS上に、通常搬送(非優先搬送)の基板ワークWを収納
したカセットCs を搬送し、データベースDB2にある基板データテーブル(表2)に基づいて、そのカセットCs から、その基板ワークWを装置に投入する。
<step3a>
工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)のストッカS上に、先行するカセットCs があることを確認(yes)して、そのストッカSに先行するカセットCs を一時的に格納して待機させる。
<step3b>
工程管理システム(3−k)は、その工程(5−k)のストッカS上に、先行するカセットCs がないことを確認(no)して、そのストッカS上に、前記優先搬送のフラグの付与された基板ワークWを収納したカセットCs を搬送し、データベースDB2にある基板データテーブル(表2)に基づいて、そのカセットCs から優先搬送のフラグの付与された基板ワークWを装置に投入する。
1…最上位システム
2…データテーブル
3…全工程管理システム
3−1〜3−n…各工程管理システム
4…搬送管理システム
5−1〜5−n…工程
S…ストッカ
Ld …ローダ
UL …アンローダ
Bf…バッファ

Claims (1)

  1. データベース2と全工程管理システム3と搬送管理システム4からなる上位システム1と、全工程管理システム3により管理制御される各工程管理システム3−1、3−2、3−3、・・・3−nと、各工程管理システム3−1、3−2、3−3、・・・3−nにより管理制御される各工程5−1、5−2、5−3、・・・5−nに備える基板ワークの投入ローダLd 及び回収アンローダUL 及び基板ワーク処理加工用の各装置と、搬送管理システム4により管理制御され各工程5−1、5−2、5−3、・・・5−n間を移動して、該各工程に基板ワークWを収納するカセットCs を搬送供給するストッカSとを備え、前記上位システム1に格納されたカセットデータテーブル(表1)と基板データテーブル(表2)とに基づいて動作する前記工程管理システムにより、ストッカSに搭載するカセットCs を各工程のローダLd 及びアンローダUL 位置に搬送移動させ、該カセットCs 内の基板ワークWを前記各装置に投入して処理加工した後、該カセットCs 内に基板ワークWを回収することを特徴とする基板処理加工装置であって、前記基板データテーブル(表2)に基づいて、投入する基板ワークWが通常搬送と優先搬送のいずれかであるかを判定し、前記各装置に配置したバッファBfを用いて通常搬送の基板ワークを一時的に退避させ、優先搬送のフラグの付与された基板ワークWを優先搬送して投入及び回収して処理加工することを特徴とする基板ワーク加工処理製造における基板優先搬送システム。
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