JP2012026981A - テトラフルオロホウ酸イオン検出剤、テトラフルオロホウ酸イオン検出キット、及びテトラフルオロホウ酸イオン検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを検出するテトラフルオロホウ酸イオン検出剤であって、下記一般式(I)で表される化合物と、平面四配位若しくは正八面体配位可能な金属イオンを含む金属塩又はその水和物と、を含む〔R2、R3、及びR4のうち1つ:Rxに対してメタ位又はパラ位にあるRy;Rx,Ry:下記複素環置換基;R1、R2、R3、R4及びR5のうち、Ryを除いた残り:水酸基、水素原子、炭素数1〜30の置換若しくは未置換の脂肪族基、又はスルホン酸基(少なくとも1つは水酸基);R6、R7:水素原子又はメチル基;A:窒素原子を少なくとも1つ含む5員又は6員の複素環基]。
【選択図】なし
Description
テトラフルオロホウ酸イオンを含む廃液の処理方法、即ち、廃液中からテトラフルオロホウ酸イオンを除去する除去方法は、テトラフルオロホウ酸イオンをフッ素とホウ素とに分解し、得られたフッ素とホウ素とを個別に処理する方法が主流となっている。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明の目的は、水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを、短時間に感度良く検出できるテトラフルオロホウ酸イオン検出剤、テトラフルオロホウ酸イオン検出キット、及びテトラフルオロホウ酸イオン検出方法を提供することである。
<1> 水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを検出するテトラフルオロホウ酸イオン検出剤であって、
下記一般式(I)で表される化合物と、
平面四配位若しくは正八面体配位可能な金属イオンを含む金属塩又はその水和物と、
を含むテトラフルオロホウ酸イオン検出剤。
前記複素環置換基のうち、R6及びR7はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表し、Aは、窒素原子を少なくとも1つ含む5員又は6員の複素環基を表す。]
<3> 前記金属塩又はその水和物が、塩化第二銅(CuCl2)又はその水和物である<1>又は<2>記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤。
<4> 前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.1〜2.0である<1>〜<3>のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤。
<5> 前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.5〜1.5である<1>〜<4>のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤。
下記一般式(I)で表される化合物と、平面四配位若しくは正八面体配位可能な金属イオンを含む金属塩又はその水和物と、を含むテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
前記複素環置換基のうち、R6及びR7はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表し、Aは、窒素原子を少なくとも1つ含む5員又は6員の複素環基を表す。]
<8> 前記金属塩又はその水和物が、塩化第二銅(CuCl2)又はその水和物である<6>又は<7>記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
<9> 前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.1〜2.0である<6>〜<8>のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
<10> 前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.5〜1.5である<6>〜<9>のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
<11> 更に、前記一般式(I)で表される化合物と前記金属塩又はその水和物と前記水系試料とを接触させるための試験容器を含む<6>〜<10>のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
<1>〜<5>のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤と、
前記一般式(I)で表される化合物と前記金属塩又はその水和物と前記水系試料とを接触させるための試験容器と、
を含むテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
前記一般式(I)で表される化合物と、前記金属塩又はその水和物と、前記水系試料と、を接触させ、水系試料の色の変化によりテトラフルオロホウ酸イオンを検出するテトラフルオロホウ酸イオン検出方法。
本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤、本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット、及び本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出方法では、下記一般式(I)で表される化合物を用いる。
前記複素環置換基のうち、R6及びR7はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表し、Aは、窒素原子を少なくとも1つ含む5員又は6員の複素環基を表す。]
本発明における捕捉カプセル型分子の構造は、例えば単結晶構造解析及び紫外・可視分光スペクトル等により確認することができる。
なお、本発明における捕捉カプセル型分子の構造は、配位子となる一般式(I)で表される化合物の種類以外は特開2010−22886号公報の段落0024及び図1と同様の構造である。
更に、形成された捕捉カプセル型分子自体も水酸基を有しているため、捕捉カプセル型分子自体も水への溶解性が高い。このため、該捕捉カプセル型分子の形成に伴い、水系試料の色が該捕捉カプセル型分子に由来する色(例えば紫色)に変化する。
従って、前記一般式(I)で表される化合物と、前記金属塩又はその水和物と、前記水系試料と、を接触させて、BF4 −を捕捉した捕捉カプセル型分子を形成させ、該捕捉カプセル型分子の形成に伴う水系試料の色の変化を確認することにより、水系試料中のBF4 −を、短時間に感度良く検出できる。
しかしながら、上記公報に記載の化合物をBF4 −の検出の用途に用いた場合、捕捉カプセル型分子の形成に伴う水系試料の色の変化がおこるまでの時間が長く(例えば、0.5時間よりも長い時間)、また、低濃度(例えば、10mM以下)のBF4 −に対しては呈色効率が悪かった。
これに対し、本発明における一般式(I)で表される化合物は、分子中に水酸基を少なくとも1つ有しているため、親水性が向上し、水系試料中における捕捉カプセル型分子形成反応の進行が速いことがわかった。
例えば、本発明における一般式(1)で表される化合物によるBF4 −の検出では、検出に要する時間は、例えば、30分以内とすることができ、更には10分以内とすることができ、更には10秒以内とすることができる。
また、一般式(1)で表される化合物によるBF4 −の検出では、水系試料中におけるBF4 −の濃度は、例えば10mM以下とすることができ、更には1mM以下とすることもでき、更には0.1mM以下とすることもできる。
前記一般式(I)において、RyとRxは同一の複素環置換基であることが、生成する捕捉カプセル型分子の異性体の数を制限でき、生成物の同定を行いやすい観点から好ましい。
Rx及びRyにおいて、R6及びR7は、芳香族環の他の置換基と立体障害を起こすことなく、捕捉カプセル型分子を形成しうる観点から、共に水素原子であることが好ましい。
また、前記一般式(I)において、RyがRxに対してメタ位にあること、即ち、R2又はR4がRyであることが、合成容易性の観点から好ましい。
ここで、R1、R2、R3、R4及びR5からRyを除いた残りのうち、少なくとも1つは水酸基である。
また、R1、R2、R3、R4及びR5から、Ry及び水酸基を除いた残りにおいて、隣り合う基が互いに結合して脂肪族環を形成してもよい。
Aで表される複素環基としては、前記金属イオンに配位可能な複素環基が挙げられる。このような複素環基としては、ピロール−1−イル基以外のピロリル基、2H−ピロール−1−イル基以外の2H−ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イソチアゾール−1−イル基以外のイソチアゾリル基、イソオキサゾール−1−イル基以外のイソオキサゾリル基、ピロリジン−1−イル基以外のピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピリジン−1−イル基以外のピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピペリジン−1−イル基以外のピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリン−4−イル基以外のモルホリニル基、下記構造式で表される基が好ましい。
合成方法について、具体的には、1〜3個の水酸基で置換された芳香族化合物と、1,3,5−トリオキサンと、ハロゲン化水素と、を酸性条件下で反応させて、一旦ハロゲン置換された芳香族化合物を合成しておき、その後、一般式(I)中のAに相当する化合物を反応させて、ハロゲン原子をAで置換する方法、等が挙げられる。
本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤、本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット、及び本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出方法では、平面四配位若しくは正八面体配位可能な金属イオンを含む金属塩又はその水和物を用いる。
ここで、平面四配位又は正八面体配位可能な金属イオンは、BF4 −を含む水系試料中では、前述の捕捉カプセル型分子の構成要素となるイオンである。
平面四配位又は正八面体配位可能な金属イオンとしては、例えば、Zn2+、Cu2+、Ni2+、Co2+、Fe2+、Mn2+、Ag+、Pd2+、及びPt2+が挙げられる。
中でも、捕捉カプセル型分子の形成性の観点等からは、Zn2+、Cu2+、Ni2+、Co2+が好ましく、Cu2+が特に好ましい。
BF4 −以外の陰イオンとしては、例えば、OH−、SO4 2−、CO3 2−、NO3 −、CH3COO−、C2O4 2−、HCOO−、Cl−、Br−、F−、PF6 −、アセチルアセトナト(C5H7O2 −)、SiF6 2−、等が挙げられる。
中でも、BF4 −が検出された場合の水系試料の色と、BF4 −が検出されなかった場合の水系試料の色と、の差をより区別し易い点で、NO3 −、Cl−、SO4 2−、OH−、CO3 2−が好ましく、Cl−、SO4 2−がより好ましく、Cl−が特に好ましい。
この差を区別し易い程、BF4 −の検出性に優れている。
その中でも、捕捉カプセル型分子の形成性の観点、及びBF4 −の検出性の観点から、硫酸銅(CuSO4)及び塩化第二銅(CuCl2)の少なくとも一方又はその水和物であることが好ましく、塩化第二銅(CuCl2)又はその水和物であることが特に好ましい。
本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤、本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット、及び本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出方法において、BF4 −を検出する対象となる水系試料は、水を主たる溶媒とする試料を指す。
水系試料は、本発明の効果を損なわない範囲で水以外の溶媒(例えば、アルコール等)を含んでいてもよい。但し、本発明の効果をより顕著に得る観点からは、水系試料において、全溶媒中における水の比率が、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることが特に好ましい。
水系試料には、例えば、上水、下水、各種廃水(工業廃水等)、液状の中間生成物、工業用水、飲料水、各種水溶液、コロイド溶液、食品や土壌等を含む懸濁液、等が含まれる。
本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤は、水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを検出するテトラフルオロホウ酸イオン検出剤であって、前記一般式(I)で表される化合物と、前記金属塩又はその水和物と、を含む。
前記一般式(I)で表される化合物と、前記金属塩又はその水和物と、の好ましい範囲については前述のとおりである。
このとき、水系試料にテトラフルオロホウ酸イオンが含まれている場合には、前記捕捉カプセル型分子が形成され、水系試料の色が前記捕捉カプセル型分子に由来する色に着色する。一方、水系試料にテトラフルオロホウ酸イオンが含まれていない場合には、前記捕捉カプセル型分子は形成されず、水系試料の色が前記金属塩に含まれる金属イオンの色に着色する。
従って、水系試料の色の違いにより、水系試料中にテトラフルオロホウ酸イオンが含まれているか否かを判定することができる。
色の違いは、目視により判別してもよいし、分光スペクトル等の手段により判別してもよい。
また、水系試料中にテトラフルオロホウ酸イオンが含まれているか否かの判定は、例えば、色の見本を用意し、この見本に基づいて行うことができる。
即ち、前記捕捉カプセル型分子は前述のとおり、前記一般式(I)で表される化合物4分子と、前記金属イオン2個と、BF4 −1分子と、により構成されているため、該捕捉カプセル型分子においては、前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.5となっている。
そこで、本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤においても、前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.5を含む範囲とすることが考えられる。
例えば、テトラフルオロホウ酸イオン検出剤における前記モル比は、0.1〜2.0とすることが好ましい。
前記モル比が0.1以上であれば、BF4 −が検出されない場合の水系試料の色(金属イオンの色)をより濃くすることができるので、BF4 −が検出された場合の水系試料の色(捕捉カプセル型分子の色)との区別がより容易となり、BF4 −の検出性がより向上する。
前記モル比が2.0以下であれば、捕捉カプセル型分子の色に金属イオンの色が混ざる現象をより抑制でき、BF4 −の検出性がより向上する。
この理由は明らかではないが、BF4 −が検出されない場合の水系試料(捕捉カプセル型分子が形成されず、金属イオンが単体で存在している水系試料)の色をより濃くできることにより、BF4 −が検出された場合の水系試料(捕捉カプセル型分子が形成されている水系試料)の色との差をより区別し易くなるため、と推測される。
従って、BF4 −の検出性を特に向上させる観点からは、テトラフルオロホウ酸イオン検出剤における前記モル比を0.5〜1.5とすることがより好ましく、0.7〜1.3とすることが特に好ましい。
本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出キットの一形態は、水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを検出するテトラフルオロホウ酸イオン検出剤であって、前記一般式(I)で表される化合物と、前記金属塩又はその水和物と、を含む。
本形態のテトラフルオロホウ酸イオン検出キットは、前記一般式(I)で表される化合物と前記金属塩又はその水和物との混合物である本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤とは異なり、前記一般式(I)で表される化合物と前記金属塩又はその水和物との組み合わせであるキット(セット)である。
この形態において、前記一般式(I)で表される化合物及び前記金属塩又はその水和物は、それぞれ使用時に容器から出して用いることができる。
前記試験容器としては、例えば、ポリマー容器やガラス容器を用いることができる。
前記試験容器を含む本形態のテトラフルオロホウ酸イオン検出キットによれば、前記一般式(I)で表される化合物及び前記金属塩又はその水和物を、BF4 −を検出したい液体試料に直接添加しなくて済むというメリットがある。即ち、BF4 −を検出したい液体試料のうちの一部を採取し、採取された一部に含まれるBF4 −を検出することができる。
前記試験容器には、水系試料を分析に必要な量(例えば、3mL)だけ注入できるように評線が記されていたり、分析に必要な量(例えば、3mL)以上を吸い取れないような工夫が施されていることが好ましい。
前記試験容器の好ましい形態については前述のとおりである。
本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出方法は、本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤又は本発明のテトラフルオロホウ酸イオン検出キットを用いて水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを検出する方法であって、前記一般式(I)で表される化合物と、前記金属塩又はその水和物と、前記水系試料と、を接触させ、水系試料の色の変化によりテトラフルオロホウ酸イオンを検出する方法である。
水系試料中にテトラフルオロホウ酸イオンが含まれている場合には、上記接触によりテトラフルオロホウ酸イオンを捕捉した捕捉カプセル型分子が形成され、水系試料の色は前記捕捉カプセル型分子に由来する色に着色する。一方、水系試料にテトラフルオロホウ酸イオンが含まれていない場合には、上記接触によっても前記捕捉カプセル型分子は形成されず、水系試料の色は前記金属塩に含まれる金属イオンの色に着色する。
従って、水系試料の色の違いにより、水系試料中にテトラフルオロホウ酸イオンが含まれているか否かを判定することができる。
色の違いは、目視により判別してもよいし、分光スペクトル等の手段により判別してもよい。また、水系試料中にテトラフルオロホウ酸イオンが含まれているか否かの判定は、例えば、色の見本を用意し、この見本に基づいて行うことができる。
例えば、水系試料が入っている容器(例えば、前述の試験容器)に前記一般式(I)で表される化合物及び前記金属塩又はその水和物を添加することにより行ってもよいし、逆に、前記一般式(I)で表される化合物及び前記金属塩又はその水和物が入っている容器(例えば、前述の試験容器)に水系試料を添加してもよい。
加熱の温度としては、前記一般式(I)で表される化合物の種類等によっても異なるが、0〜100℃が好ましく、20〜70℃がより好ましい。
撹拌には、攪拌器、容器の振とう、加熱による対流、などの手段を用いることができる。
<例示化合物(a)(3,5−ビス(イミダゾール−1−イル−メチル)−2,4,6−テトラメチルフェノール)の合成>
下記反応スキーム1に従って例示化合物(a)の合成を行った。
まず、2,4,6−トリメチルフェノール(上記化合物1)(13.6g,0.10mol)と、1,3,5−トリオキサン(9.00g,0.10mol)と、を30%HBr/CH3COOH溶液(141ml)の中に入れ、80℃で2時間還流した。その後、室温で冷やし、700mlの氷水に注ぎ、出てきた生成物を濾過して集め、真空乾燥した(生成物の収量:31.43g)。
生成物は、3,5−ビス(ブロモメチル)−2,4,6−トリメチルフェノール(上記化合物2)と、3,5−ビス(ブロモメチル)−2,4,6−トリメチルフェニルエタノエート(上記化合物3)と、の混合物であった。
この白色固体(例示化合物(a)の粗生成物)をメタノールに溶かし水を加えて再結晶して、例示化合物(a)を得た(収量:0.600g)。例示化合物(a)の化合物1からの収率は29%であった。
得られた例示化合物(a)の構造は、元素分析及びNMRにより同定した。測定結果は以下のとおりである。
Calcd for C17H20N4O : C, 68.89; H, 6.80; N, 18.90.
Found: C, 68.89; H, 7.01; N, 18.65.
〜NMR結果〜
1H NMR (CDCl3)δ7.22 (s, 2H), 7.03 (s, 2H), 6.79 (s, 2H), 5.17 (s, 4H), 2.25(s, 6H), 2.18 (3H)
<テトラフルオロホウ酸イオンの呈色>
硫酸銅と例示化合物(a)とを1:2の比(モル比)で含む水/アセトニトリル溶液に、テトラフルオロホウ酸ナトリウム溶液を滴下していき、紫外可視吸収スペクトルの変化を観測した(図1)。
ここで、紫外可視吸収スペクトルは、日本分光(株)製のV570 UV-Vis.NIR supectrometerにて測定した。
図1に示すように、テトラフルオロホウ酸ナトリウム溶液の滴下前では、620nm付近に吸収極大が観測された(波形A)。ここで、波形Aは銅イオンの吸収を示す波形であり、このときの溶液の色は青色であった。
テトラフルオロホウ酸ナトリウムを滴下し、その滴下量を増加させるに従ってスペクトルの波形が除々に変化していき(破線の矢印)、吸収極大が550nm付近までシフトした波形(波形B)に収束した。ここで、波形Bは捕捉カプセル型分子の吸収を示す波形であり、このときの溶液の色は紫色であった。
以上のように、テトラフルオロホウ酸イオンを取り込んだ捕捉カプセル型分子の形成に伴い、溶液の色が青色から紫色に変化することが確認された。
以上により、例示化合物(a)及び硫酸銅を用い、水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンの検出を行うことができることが確認された。また、例示化合物(a)と硫酸銅との混合物がテトラフルオロホウ酸イオンの検出剤として有効であり、また、例示化合物(a)と硫酸銅との組み合わせがテトラフルオロホウ酸イオンの検出キットとして有効であることが確認された。
<例示化合物(a)及び硫酸銅(CuSO4)を用いたBF4−の検出>
(試料1−1(ブランク)の調製)
3.6mg(1.2×10−5mol)の例示化合物(a)をサンプル瓶に量りとり、そこに、4mM(6×10−6mol)の硫酸銅(CuSO4)を1.5ml滴下した。
更に、水1.5mlを滴下して試料1−1(ブランク)とした。
試料1−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(0.5mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料1−1の調製と同様にして、試料1−2(0.5mM NaBF4)を調製した。
また、試料1−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(1mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料1−1の調製と同様にして、試料1−3を調製した。
また、試料1−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(2mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料1−1の調製と同様にして、試料1−4を調製した。
また、試料1−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(3mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料1−1の調製と同様にして、試料1−5を調製した。
試料1−1〜試料1−5の色を表1に示す。
また表1には、試料1−1〜試料1−5におけるモル比〔Cu2+:例示化合物(a):BF4−〕及びモル比〔Cu2+/例示化合物(a)〕を併記した。
これに対し、NaBF4濃度が2.0mM以上である試料1−4及び試料1−5では、試料の色は捕捉カプセル型分子の色である紫色であった。
試料1−4及び試料1−5では、モル比〔Cu2+:例示化合物(a):BF4−〕がそれぞれ2:4:1及び2:4:1.5であることから、Cu2+2個と、例示化合物(a)4分子と、BF4 −1分子と、により捕捉カプセル型分子が形成され、この形成に伴い、捕捉カプセル型分子の色である紫色を呈することが確認された。
以上のように、本実施例2の系では、2.0mM以上の濃度のBF4 -を検出できることが確認された。
ここで、例示化合物(a)及び硫酸銅(CuSO4)の量を調整することで、検出したいBF4 −の濃度(検出下限)を変更することもできる。例えば、例示化合物(a)及び硫酸銅(CuSO4)の量を1/2とすることで、1.0mM以上の濃度のBF4 -を検出することができる。また、未知のBF4 -濃度の溶液に対し、例示化合物(a)及び硫酸銅(CuSO4)を少しずつ添加していき、溶液の色が変化したときの例示化合物(a)及び硫酸銅(CuSO4)の量から、BF4 -濃度を定量することもできる。
<例示化合物(a)及び塩化銅(II)(CuCl2)を用いたBF4−の検出>
(試料2−1(ブランク)の調製)
3.6mg(1.2×10−5mol)の例示化合物(a)をサンプル瓶に量りとり、そこに、4mM(6×10−6mol)の塩化銅(II)(CuCl2)を1.5ml滴下した。
更に、水1.5mlを滴下して試料2−1(ブランク)とした。
試料2−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(0.1mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料2−1の調製と同様にして、試料2−2(0.1mM NaBF4)を調製した。
また、試料2−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(0.5mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料2−1の調製と同様にして、試料2−3を調製した。
また、試料2−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(1mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料2−1の調製と同様にして、試料2−4を調製した。
また、試料2−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(2mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料2−1の調製と同様にして、試料2−5を調製した。
また、試料2−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(3mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料2−1の調製と同様にして、試料2−6を調製した。
試料2−1〜試料2−6の色を表2に示す。
また表2には、試料2−1〜試料2−6におけるモル比〔Cu2+:例示化合物(a):BF4−〕及びモル比〔Cu2+/例示化合物(a)〕を併記した。
これに対し、NaBF4濃度が1.0mM以上である試料2−4〜試料2−6では、試料の色は捕捉カプセル型分子の色である紫色であった。
表1及び表2に示すように、硫酸銅(CuSO4)を用いた実施例2の検出下限は2.0mMであるのに対し、塩化銅(II)(CuCl2)を用いた実施例3の検出下限は1.0mMであり、硫酸銅(CuSO4)に代えて塩化銅(II)(CuCl2)を用いることにより検出下限を下げる(即ち、検出感度を上げる)ことができることがわかった。
この原因については以下のことが考えられる。
即ち、目視による観察の結果、塩化銅(II)(CuCl2)を用いた試料2−1(ブランク)の青色は、硫酸銅(CuSO4)を用いた試料1−1(ブランク)の青色よりも濃い青色であり(具体的には、ブランク水溶液の吸収極大位置が、CuSO4を用いた場合は577nm付近であったのに対し、CuCl2を用いた場合は587nm付近にシフトした)、これにより、色の判別をより行いやすくなったためと推測される。
<例示化合物(a)及び硫酸銅(CuSO4)を用いたBF4−の検出2>
実施例2に対し、硫酸銅(CuSO4)の濃度を2倍(8mM(1.2×10−5mol))にしたこと以外は実施例2と同様の実験を行った。
試料の詳細を以下に説明する。
3.6mg(1.2×10−5mol)の例示化合物(a)をサンプル瓶に量りとり、そこに、8mM(1.2×10−5mol)の硫酸銅(CuSO4)を1.5ml滴下した。
更に、水1.5mlを滴下して試料3−1(ブランク)とした。
試料3−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(0.5mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料3−1の調製と同様にして、試料3−2(0.5mM NaBF4)を調製した。
また、試料3−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(1mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料3−1の調製と同様にして、試料3−3を調製した。
また、試料3−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(2mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料3−1の調製と同様にして、試料3−4を調製した。
また、試料3−1の調製において、水1.5mlに代えてテトラフルオロホウ酸ナトリウム水溶液(3mM)1.5mlを滴下したこと以外は試料3−1の調製と同様にして、試料3−5を調製した。
試料3−1〜試料3−5の色を表1に示す。
また表1には、試料3−1〜試料3−5におけるモル比〔Cu2+:例示化合物(a):BF4−〕及びモル比〔Cu2+/例示化合物(a)〕を併記した。
これに対し、NaBF4濃度が1.0mM以上である試料3−3〜試料3−5では、試料の色は捕捉カプセル型分子の色である紫色であった。
表1及び表3に示すように、モル比〔Cu2+/例示化合物(a)〕が0.5である実施例2の検出下限は2.0mMであるのに対し、モル比〔Cu2+/例示化合物(a)〕が1.0である実施例4の検出下限は1.0mMであり、モル比〔Cu2+/例示化合物(a)〕を1.0とすることにより、モル比〔Cu2+/例示化合物(a)〕を0.5とした場合と比較して、検出下限を下げる(即ち、検出感度を上げる)ことができることがわかった。
この原因については、前述の実施例3の場合と同様に、ブランクの色の濃度を濃くすることによって、色の判別をより行いやすくなったためと推測される。
Claims (13)
- 水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを検出するテトラフルオロホウ酸イオン検出剤であって、
下記一般式(I)で表される化合物と、
平面四配位若しくは正八面体配位可能な金属イオンを含む金属塩又はその水和物と、
を含むテトラフルオロホウ酸イオン検出剤。
[式中、R2、R3、及びR4のうち1つは、Rxに対してメタ位又はパラ位にあるRyであり、Rx及びRyは互いに独立して下記の複素環置換基を表し、
R1、R2、R3、R4及びR5のうち、Ryを除いた残りは、それぞれ独立に、水酸基、水素原子、炭素数1〜30の置換若しくは未置換の脂肪族基、又はスルホン酸基を表す。但し、R1、R2、R3、R4及びR5からRyを除いた残りのうち、少なくとも1つは水酸基である。
前記複素環置換基のうち、R6及びR7はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表し、Aは、窒素原子を少なくとも1つ含む5員又は6員の複素環基を表す。] - 前記金属塩又はその水和物が、硫酸銅(CuSO4)及び塩化第二銅(CuCl2)の少なくとも一方又はその水和物である請求項1記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤。
- 前記金属塩又はその水和物が、塩化第二銅(CuCl2)又はその水和物である請求項1又は請求項2記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤。
- 前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.1〜2.0である請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤。
- 前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.5〜1.5である請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤。
- 水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを検出するテトラフルオロホウ酸イオン検出キットであって、
下記一般式(I)で表される化合物と、
平面四配位若しくは正八面体配位可能な金属イオンを含む金属塩又はその水和物と、
を含むテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
[式中、R2、R3、及びR4のうち1つは、Rxに対してメタ位又はパラ位にあるRyであり、Rx及びRyは互いに独立して下記の複素環置換基を表し、
R1、R2、R3、R4及びR5のうち、Ryを除いた残りは、それぞれ独立に、水酸基、水素原子、炭素数1〜30の置換若しくは未置換の脂肪族基、又はスルホン酸基を表す。但し、R1、R2、R3、R4及びR5からRyを除いた残りのうち、少なくとも1つは水酸基である。
前記複素環置換基のうち、R6及びR7はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表し、Aは、窒素原子を少なくとも1つ含む5員又は6員の複素環基を表す。] - 前記金属塩又はその水和物が、硫酸銅(CuSO4)及び塩化第二銅(CuCl2)の少なくとも一方又はその水和物である請求項6記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
- 前記金属塩又はその水和物が、塩化第二銅(CuCl2)又はその水和物である請求項6又は請求項7記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
- 前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.1〜2.0である請求項6〜請求項8のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
- 前記一般式(I)で表される化合物に対する前記金属イオンのモル比〔前記金属イオンのモル数/前記一般式(I)で表される化合物のモル数〕が0.5〜1.5である請求項6〜請求項9のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
- 更に、前記一般式(I)で表される化合物と前記金属塩又はその水和物と前記水系試料とを接触させるための試験容器を含む請求項6〜請求項10のいずれか1項に記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。
- 水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを検出するテトラフルオロホウ酸イオン検出キットであって、
請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤と、
前記一般式(I)で表される化合物と前記金属塩又はその水和物と前記水系試料とを接触させるための試験容器と、
を含むテトラフルオロホウ酸イオン検出キット。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出剤又は請求項6〜請求項12のいずれか1項記載のテトラフルオロホウ酸イオン検出キットを用いて水系試料中のテトラフルオロホウ酸イオンを検出する方法であって、
前記一般式(I)で表される化合物と、前記金属塩又はその水和物と、前記水系試料と、を接触させ、水系試料の色の変化によりテトラフルオロホウ酸イオンを検出するテトラフルオロホウ酸イオン検出方法。
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