JP2012026218A - トラス付きデッキプレート - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接時の熱による材料の強度低下や接合強度のばらつきをなくし、人手による溶接作業に起因する人件費の高騰と製造効率の低下とを防止する。
【解決手段】基板2上にトラス構造体3が両端位置の端部材4および中間位置の吊り材5によって複数列並設されている。トラス構造体3は、金属製の帯板材に三角形状および逆三角形状の各窓孔61,62を長さ方向に沿って交互に刳り抜くことにより鉄筋トラスの上端筋に対応する上辺部31、下端筋に対応する下辺部32、およびラチス筋に対応する傾斜辺部33,34がそれぞれ形成されたものである。端部材4のコンクリートのかぶり厚d1に対応する高さ位置に、トラス構造体3の下辺部32が上方より嵌入される上開口の溝が形成されている。吊り材5のコンクリートのかぶり厚d1に対応する高さ位置に、トラス構造体3の下辺部32が下方より嵌入される下開口の溝が形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、金属製の基板上にトラス構造体が複数列並設されたトラス付きデッキプレートに関し、特にこの発明は、トラス構造体として鉄筋トラスの上端筋、下端筋、およびラチス筋に対応する構成を備えた板状のトラス構造体が用いられたトラス付きデッキプレートに関する。
従来、床スラブの構築に用いられるトラス付きデッキプレートとして、例えば、図11に示すように、金属製の基板9上に所定の間隔で複数の吊り材90を配設し、各吊り材90の頂部に鉄筋トラス91の上端を固着して鉄筋トラス91を吊持したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2005−133447号公報
各鉄筋トラス91は、互いに平行な上端筋92と下端筋93とを有し、波形形状のラチス筋94の頂部に上端筋92が、底部に下端筋93が、それぞれ溶接により一体に固着されている。上端筋92および下端筋93は真っ直ぐな棒鋼であり、ラチス筋94は鉄線材を折り曲げて形成されている。鉄筋トラス91はコンクリートの重量をはじめとする荷重を支持して両端位置に配置された端部材(図示せず)に伝達する。各端部材は上端が鉄筋トラス91の上端筋92に、下端が基板9に、それぞれ溶接により固着されている。
各吊り材90は、鉄線材を折り曲げて逆V字形状をなす山部90aと水平な谷部90bとを交互に連続させたものである。各谷部90bは基板9の表面に溶接により固着され、鉄筋トラス91の上端筋92は各吊り材90の山部90aの頂部に溶接により固着されている。吊り材90の山部90aの高さは鉄筋トラス91の下端筋93と基板9との間の鉄筋コンクリートとして必要なかぶり厚を考慮して設定される。
上記した構成の鉄筋トラス付きデッキプレートでは、各鉄筋トラス91はラチス筋94の頂部が上端筋92に、底部が下端筋93に、それぞれ溶接され、また、図示しない各端部材は上端が鉄筋トラス91の上端筋92に、下端が基板9に、それぞれ溶接され、さらに、各吊り材90は各谷部90bが基板9の表面に、各山部90aの頂部が鉄筋トラス91の上端筋92に、それぞれ溶接されるため、各溶接箇所が溶接時の熱の影響を受けて材料の変質を招き、強度低下の要因となる。また、各溶接箇所の接合強度にばらつきが生じるため、上端筋92および下端筋93とラチス筋94との間の溶接箇所について溶接強度試験を実施するなどの必要がある。さらに、人手による溶接作業のため、作業者の負担が大きく、人件費も嵩み、製造効率が悪いという問題もある。
さらにまた、段差のある床スラブを構築する場合、構築すべき床スラブの段差に対応させる位置で、鉄筋トラス91の下端筋93を折り曲げたり、上端筋92やラチス筋94を分断したりすることが必要であり、その種の作業に手数がかかるだけでなく、鉄筋トラスの強度低下を招くという問題がある。
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、鉄筋トラスの上端筋、下端筋、およびラチス筋に対応する構成を備えた板状のトラス構造体を用いるとともに、トラス構造体と端部材および吊り材との間を溶接によらない結合構造とすることにより、溶接時の熱による材料の強度低下や接合強度のばらつきをなくし、人手による溶接作業に起因する人件費の高騰と製造効率の低下とを防止したトラス付きデッキプレートを提供することを目的とする。
この発明によるトラス付きデッキプレートは、金属製の基板上にトラス構造体が両端位置の端部材および中間位置の吊り材によって複数列並設されたものである。前記トラス構造体は板状体であり、金属製の帯板材に三角形状および逆三角形状の各窓孔を長さ方向に沿って交互に刳り抜くことにより鉄筋トラスの上端筋に対応する上辺部、下端筋に対応する下辺部、およびラチス筋に対応する傾斜辺部がそれぞれ形成されている。前記端部材のコンクリートのかぶり厚に対応する高さ位置に、トラス構造体の下辺部が上方より嵌入される上開口の溝が形成されている。前記吊り材のコンクリートのかぶり厚に対応する高さ位置に、トラス構造体の下辺部が下方より嵌入される下開口の溝が形成されている。
上記した構成のトラス付きデッキプレートにおいて、トラス構造体は仮設時には吊り下げ用力骨として働き、本設時には上辺部および下辺部が鉄筋コンクリートのスラブ主筋としてモーメントによって生じる引っ張り力に抵抗する役割を果たし、傾斜辺部が上辺部と下辺部との間隔を保持するスペーサとしての役割を果たす。トラス構造体はコンクリートの重量をはじめとする荷重を支持し両端位置の端部材へ伝達する。吊り材は仮設時にはせき板となる基板上の荷重をトラス構造体へ作用させるように機能し、コンクリート打設時にはトラス構造体を適正な位置に保持する機能がある。さらに、本設時には主筋方向のコンクリートのひび割れを分散する機能もある。
トラス構造体は鉄筋トラスの上端筋に対応する上辺部、下端筋に対応する下辺部、およびラチス筋に対応する傾斜辺部を一連一体に備えた板状体であるうえに、トラス構造体と端部材および吊り材との間は溶接によらない結合構造となっているので、溶接箇所がなく、溶接時の熱の影響を受けて材料の変質や強度低下をきたすことがない。
トラス構造体を製作するための帯板材の切り出しや帯板材からの窓孔の刳り抜きはウォータージェットまたはレーザーカッターによって行うことができ、トラス構造体の製作の自動化および省力化が実現され、トラス構造体の製作効率が向上する。
この発明の上記した構成において、前記吊り材および端部材は種々の態様のものが考えられるが、好ましい実施態様の吊り材および端部材は板状体であり、金属製の板材によりアーチ形状に形成されている。
この実施態様によると、吊り材および端部材はトラス構造体と同じ金属製の板材を用いて製作できる。また、下方が開放されたアーチ形状であるので、軽量であり、コンクリート打設時にアーチ下方の開放部分にコンクリートが流入し、コンクリートの断裂が防がれる。
この発明の好ましい実施態様では、前記金属製の板材は前記帯板材より刳り抜かれる三角形状または逆三角形状の板材である。この実施態様によると、材料が有効利用され、コストの低減がはかられる。
この発明の一実施態様においては、前記上辺部および下辺部には、各窓孔内に突出する凸片が一体に形成され、上辺部の各凸片には上部配力筋を保持する孔、下辺部の各凸片には下部配力筋を保持する孔がそれぞれ形成されている。
この実施態様では、上部配力筋および下部配力筋を各孔に通すことで位置決め固定が可能であり、溶接箇所をなくすことができる。
前記基板は、構築すべき床スラブの形態に合わせられるもので、段差のない床スラブに対しては、段差のない形態のものである。一方、段差のある床スラブに対しては、段差のある形態のものであって、床スラブの段差に対応する位置に第1、第2の各折曲部より成る段差部分が形成されている。前者の場合、前記トラス構造体の上辺部および下辺部はそれぞれ直線状であるが、後者の場合、前記トラス構造体の上辺部および下辺部は前記基板の段差部分において非直線状である。いずれのトラス構造体も金属製の板材から切り出して窓孔を刳り抜くことにより製作される。
この発明によると、鉄筋トラスの上端筋、下端筋、およびラチス筋に対応する構成を備えた板状のトラス構造体を用いるとともに、トラス構造体と端部材および吊り材との間を溶接によらない結合構造としたから、溶接箇所がなくなり、溶接時の熱による材料の強度低下や接合強度のばらつきをなくすことできる。また、人手による溶接作業が不要化され、トラス構造体の製作を自動化できるので、人件費の低減と製造効率の向上を実現できる。さらに、段差のない床スラブのみならず段差のあるスラブの構築についても、金属製の板材を切り出して窓孔を刳り抜くことによってトラス構造体を製作するので、構築すべき床スラブの段差に対応させる位置で、鉄筋を曲げたり切断したりするなどの必要がなく、作業が簡易化され、トラスの強度低下を招くこともない。
この発明の一実施例であるトラス付きデッキプレートの構成を示す正面図である。 図1の実施例の平面図である。 図1の実施例の側面図である。 図1の実施例のA−A線に沿う断面図である。 トラス構造体、端部材、および吊り材の一実施例を示す拡大正面である。 端部材の一実施例を示す斜視図である。 吊り材の一実施例を示す斜視図である。 梁上でのトラス構造体の連結構造を示す正面図である。 段差のある床スラブに適用される実施例の正面図である。 段差のある床スラブに適用される他の実施例の正面図である。 従来の鉄筋トラス付きデッキプレートの構成を示す側面図である。
図1〜図4は、この発明の一実施例であるトラス付きデッキプレート1の構成を示している。図示例のトラス付きデッキプレート1は、段差がない床スラブの構築に用いられるものであるが、この発明はこれに限らず、後述する図9,10に示す実施例のように、段差のある床スラブを構築するためのトラス付きデッキプレート10にも適用できる。
図示のトラス付きデッキプレート1は、所定の面積を有する金属製の基板2上に板状体のトラス構造体3が両端位置の2個の端部材4,4および中間位置の複数個の吊り材5によって所定の間隔をあけて縦向きに複数列並設されたものである。基板2は亜鉛メッキ鋼板により構成されており、仮設時はトラス構造体3および吊り材5と協働して荷重を支持するとともに、流動性を有するコンクリートがこぼれないように保持する。基板2は両端縁が梁11,11上に載せられて掛け渡されており、基板2上に打設されたコンクリートの重量とトラス付きデッキプレート1それ自体の重量とから成る全荷重が端部材4,4によって梁11,11に伝達される。なお、この実施例の基板2は、構築すべき段差のない床スラブに合わせて段差のない形態のものであるが、段差のある床スラブを構築するための後述するトラス付きデッキプレート10では、床スラブの段差に対応する位置に段差部分が形成される。
前記トラス構造体3は、スラブ厚Dに応じた所定の高さhの帯状の板状体であり、厚さが9mm〜12mmの鋼板からウォータージェットまたはレーザーカッターにより切り出された帯板材6に三角形状の第1の窓孔61と逆三角形状の第2の窓孔62とを長さ方向に沿って交互かつ等間隔に刳り抜くことにより形成されている。なお、図1において、d1は下かぶり厚、d2は上かぶり厚であり、それぞれ20mm以上に設定される。各窓孔61,62は三角形の底辺の長さに対して高さが十分低い扁平な二等辺三角形である。第1の窓孔61の三角形の頂部63と第2の窓孔62の三角形の底辺部67とは高さが揃えてある。同様に、第2の窓孔62の三角形の頂部66と第1の窓孔61の三角形の底辺部64とは高さが揃えてある。基板2上にコンクリートが打設されるとき、コンクリートは各窓孔61,62内に流入するので、コンクリートの断裂が防止される。
帯板材6の上縁60aと第2の窓孔62の三角形の底辺部67との間に形成される上辺部31と、第1の窓孔61の三角形の斜辺部65と隣の第2の窓孔62の三角形の斜辺部68との間に形成される傾斜辺部33,34と、帯板材6の下縁60bと第1の窓孔61の三角形の底辺部64との間に形成される下辺部32とは一連かつ一体に連なっている。トラス構造体3の上辺部31および下辺部32はそれぞれ一直線状をなすもので、上辺部31が図11に示した鉄筋トラス91の上端筋92に対応し、下辺部32が鉄筋トラス91の下端筋93に対応し、傾斜辺部33,34が鉄筋トラス91のラチス筋94に対応する。上辺部31、下辺部32、および傾斜辺部33,34は、鉄筋トラス91の上端筋92、下端筋93、およびラチス筋94と同等の機能を果たすもので、いずれも10mm以上の幅に設定されている。
トラス構造体3の上辺部31には、第2の窓孔62の三角形の底辺部67の中心位置に第2の窓孔62内へ突出する凸片35が一体形成されている。各凸片35には、トラス構造体3と直交させて設けられる上部配力筋7を通して保持するための保持孔37が形成されている。また、下辺部32には、第1の窓孔61の三角形の底辺部64の中心位置に第2の窓孔61内へ突出する凸片36が一体形成されている。各凸片36には、トラス構造体3と直交させて設けられる下部配力筋70を通して保持するための保持孔38が形成されている。なお、各保持孔37,38は円形の貫通孔であるが、これに限らず、孔の一部が切り欠かれたものであってもよい。また、各凸片35,36は外向きに突設することもできる。
上記のトラス構造体3は、両端位置に配設される2個の端部材4と、全ての第2の窓孔62の位置に対応させて配置される複数個の吊り材5とによって、基板2の上方の所定の高さ位置に縦向きの姿勢を保って支持されている。図示例の端部材4および吊り材5はいずれも板状体であり、適当な厚みを有する鋼板からウォータージェットまたはレーザーカッターにより所定の形状に切り出される。この実施例では、図5に示すように、トラス構造体3を製作するための帯板材6より刳り抜かれる三角形状の板材69を流用し、その板材69からアーチ形状の端部材4および吊り材5を切り出している。
各端部材4は、図6に示すように、水平な本体部40の下方に矩形状の開放部分41を挟んで脚部42,42が一体形成されたものである。本体部40の上面にはトラス構造体3の下辺部32が上方より嵌入される上開口の矩形状の溝43が形成されている。溝43はトラス構造体3の下辺部32が緊密に嵌合するように下辺部32の厚みおよび幅とほほ一致する溝幅および溝深さに形成されている。また、端部材4は溝43の溝底がコンクリートの下かぶり厚d1に対応する高さ位置となるように高さが設定されている。各脚部42,42は下端部が外方へ延出し、この延出部分44によって端部材4の脚部42が基板2上に安定して支持されるようになっている。端部材4は基板2上に図示しないビスにより固定されるもので、ビスは基板2の裏面より各脚部42に対してネジ込まれる。
各吊り材5は、図7に示すように、水平な本体部50の下方に矩形状の開放部分51を挟んで脚部52,52が一体形成されたものである。本体部50の下面にはトラス構造体3の下辺部32が下方より嵌入される下開口の矩形状の溝53が形成されている。溝53はトラス構造体3の下辺部32が緊密に嵌合するように下辺部32の厚みおよび幅とほぼ一致する溝幅および溝深さに形成されている。また、吊り材5は溝53の開口端がコンクリートの下かぶり厚d1に対応する高さ位置となるように高さが設定されている。各脚部52,52は下端部が外方へ延出し、この延出部分54によって吊り材5の脚部52が基板2上に安定して支持されるようになっている。吊り材5は基板2上に図示しないビスにより固定されるもので、ビスは基板2の裏面より各脚部52に対してネジ込まれる。
図8は、梁11の両側より掛け渡された左右のトラス構造体3,3を梁11上で連結する場合の連結構造を示している。同図中、8は鋼板製の連結部材であり、両端部に開設された上下の孔81,81とトラス構造体3の端部に形成された上下の孔39,39とを位置合わせして、図示しない連結棒を通して連結する。図中、83は連結部材8に一体化されたスタッドであり、梁11の上面に固設されている。
図9および図10は、段差のある床スラブを構築するのに用いられるトラス付きデッキプレート10の実施例を示している。
図9に示した実施例は、小さな段差のある床スラブに合わせた形態のものであり、基板2は傾斜部分を有し、その傾斜部分の上端および下端に第1,第2の各折曲部21,22が形成されている。トラス構造体3は、段上に位置する帯状の第1の部分3Aと、段下に位置する帯状の第2の部分3Bと、段差部分に位置する異形の第3の部分3Cとで構成されている。第1、第2の各部分3A,3Bは上記した実施例と同様の構成のものである。第3の部分3Cは、直角三角形状の複数個の窓孔61Cが設けられ、第1、第2の各部分3A,3Bの上辺部31と連続する屈曲形状の上辺部31Cと、第1、第2の各部分3A,3Bの下辺部32と連続する下辺部32Cとを有している。上辺部31,31Cおよび下辺部32,32Cはそれぞれ段差部分において非直線状になる。
図10に示した実施例は、大きな段差のある床スラブに合わせた形態のものであり、基板2は段部を有し、その段部の上端および下端に第1、第2の各折曲部21,22が形成されている。トラス構造体3は、段上に位置する帯状の第1の部分3Aと、段下に位置する帯状の第2の部分3Bと、段差部分に位置する異形の第3の部分3Cとで構成されている。第1、第2の各部分3A,3Bは上記した実施例と同様の構成のものである。第3の部分3Cは、直角三角形状の複数個の窓孔61Cを有し、第1、第2の各部分3A,3Bの上辺部31と連続する屈曲形状の上辺部31Cと、第1、第2の各部分3A,3Bの下辺32と連続する屈曲形状の下辺部32Cとを有している。上辺部31,31Cおよび下辺部32,32Cはそれぞれ段差部分において非直線状になる。
上記した構成のトラス付きデッキプレート1,10において、トラス構造体3は仮設時には吊り下げ用力骨として働き、本設時には上辺部31および下辺部32が鉄筋コンクリートのスラブ主筋としてモーメントによって生じる引っ張り力に抵抗する役割を果たし、傾斜辺部33,34が上辺部31と下辺部32との間隔を保持するスペーサとしての役割を果たす。トラス構造体3はコンクリートの重量をはじめとする荷重を支持し両端位置の端部材4,4へ伝達する。各吊り材5は仮設時にはせき板となる基板2上の荷重をトラス構造体3へ作用させるように機能し、コンクリート打設時にはトラス構造体3を適正な位置に保持する機能がある。さらに、本設時には主筋方向のコンクリートのひび割れを分散する機能もある。
トラス構造体3は、従来の鉄筋トラス91の上端筋92に対応する上辺部31、下端筋93に対応する下辺部32、およびラチス筋94に対応する傾斜辺部33,34を一連かつ一体に備えた板状体であるので、溶接箇所がなく、上辺部31、下辺部32、および傾斜辺部33,34は鉄筋トラス91の上端筋92,下端筋93、およびラチス筋94と同等の機能を発揮する。トラス構造体3と端部材4および吊り材5との間は嵌合によって結合されているので、同様に溶接箇所がなく、溶接時の熱の影響を受けて材料の変質や強度低下をきたすことがない。
トラス構造体3、端部材4、および吊り材5を製作するための板材の切り出しや板材からの窓孔の刳り抜きはウォータージェットまたはレーザーカッターによって行うので、トラス構造体3、端部材4、および吊り材5の製作を自動化でき、省力化が実現される。
1,10 トラス付きデッキプレート
2 基板
3 トラス構造体
4 端部材
5 吊り材
7 上部配力筋
31 上辺部
32 下辺部
33,34 傾斜辺部
35,36 凸片
37,38 孔
43,53 溝
70 下部配力筋

Claims (6)

  1. 金属製の基板上にトラス構造体が両端位置の端部材および中間位置の吊り材によって複数列並設されたトラス付きデッキプレートにおいて、前記トラス構造体は板状体であり、金属製の帯板材に三角形状および逆三角形状の各窓孔を長さ方向に沿って交互に刳り抜くことにより鉄筋トラスの上端筋に対応する上辺部、下端筋に対応する下辺部、およびラチス筋に対応する傾斜辺部がそれぞれ形成されており、前記端部材のコンクリートのかぶり厚に対応する高さ位置に、トラス構造体の下辺部が上方より嵌入される上開口の溝が形成されるとともに、前記吊り材のコンクリートのかぶり厚に対応する高さ位置に、トラス構造体の下辺部が下方より嵌入される下開口の溝が形成されて成るトラス付きデッキプレート。
  2. 前記吊り材および端部材は板状体であり、金属製の板材によりアーチ形状に形成されている請求項1に記載されたトラス付きデッキプレート。
  3. 前記金属製の板材は、前記帯板材より刳り抜かれる三角形状または逆三角形状の板材である請求項2に記載されたトラス付きデッキプレート。
  4. 前記上辺部および下辺部には、各窓孔内に突出する凸片が一体に形成され、上辺部の各凸片には上部配力筋を保持する孔、下辺部の各凸片には下部配力筋を保持する孔がそれぞれ形成されている請求項1に記載されたトラス付きデッキプレート。
  5. 前記基板は、構築すべき段差のない床スラブに合わせた段差のない形態のものであり、前記トラス構造体の上辺部および下辺部はそれぞれ直線状である請求項1に記載されたトラス付きデッキプレート。
  6. 前記基板は、構築すべき段差のある床スラブに合わせた段差のある形態のものであって、床スラブの段差に対応する位置に第1、第2の各折曲部より成る段差部分が形成されており、前記トラス構造体の上辺部および下辺部は前記基板の段差部分において非直線状である請求項1に記載されたトラス付きデッキプレート。
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