JP2012024092A - Bacilluscoagulansによる病原体の阻害 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】新規乳酸産生細菌株、Bacillus coagulans、またはその細胞外産物が、病原細菌増殖および/またはコロニー形成の速度を緩和および妨害するにおいて、ならびにこれらの病原体による感染の有毒な生理学的効果を緩和するにおいて阻害的活性を示す能力を有する、組成物、治療系および使用方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、プロバイオティック(probiotic)生物の新規株および/または治療組成物中にその細胞外産物を用いた処置および組成物に関する。
胃腸管叢は、胃腸肝機能および全身の生理的健康状態を維持するにおいて重要な多数の役割を果たすことが示されている。例えば、胃腸管内に生息する多くの個々の細菌種の増殖および代謝は、主に、そのほとんどが食餌に由来する、そのような細菌種に対して利用可能な基質に依存する。例えば、以下を参照のこと:
Gibson et al.,1995.Gustroenterology I06:975−982;
Christ,et al.,1992.Gut 33:1234−1238;
Gorbach,1990.Ann.Med.22:37−41;
Reid et al,1990.Clin.Microhiol.Rev.3:335−344。これらの知見により、生きた微生物食物サプリメントである、主にプロバイオティックスを伴う食餌を通じて、菌集合の構造および代謝の活動を改変する試みが行われた。最もよく知られるプロバイオティックスは乳酸産生細菌(すなわち、LactobacilliおよびBifiaohacteria)である。これらは、ヨーグルトおよび他の乳製品において広汎に利用されている。これらのプロバイオティックス生物は、非病原性でありかつ非毒素産生性であり、保存の間生存能を維持し、そして胃および小腸を通じた経路でも生存する。プロバイオティックスは、宿主に恒常的にコロニー形成するわけではないことから、それらは、任意の健康増進特性が継続するために定期的に摂取される必要がある。市販のプロバイオティックス調製物は、一般に、LactobacilliおよびBifidobacteriaの混合物を含むが、酵母種(例えば、Saccharontyces)もまた利用されてきた。
本発明は、この新規乳酸産生細菌株(例えば、本明細書において開示されたBacillus coagulans)、またはその細胞外産物が、病原細菌(特に、抗生物質耐性病原性細菌種(Enterococccus,Clostridium,Escherichia,Klebsiella,Cumpvlobacter,Peptococcus,Heliobacter,Hemophylus,Staphylococcus,Yersinia.Vibrio,Shigella,Salmonella,Streptococcus,Proteus,Pseudomonas,Toxoplasmosis,およびRotovirusの種が挙げられるがそれらに限定されない)のような胃腸病原体)増殖および/またはコロニー形成の速度を緩和および妨害するにおいて、ならびにこれらの病原体による感染の有毒な生理学的効果を緩和するにおいて阻害的活性を示す能力を有するという発見を利用する、組成物、治療系および使用方法を提供する。現在定義されるように、プロバイオティック微生物とは、特定の微少環境中で増殖するときに、利益を付与する微生物であり、これは、例えば、同じ微少環境内で他の生物の増殖を直接阻害または妨害することによる。プロバイオティック生物としては、胃腸管内で増殖し、少なくとも一過的に病原体生物を移動または破壊し、そして宿主に対して他の利益を提供する能力を有する細菌が挙げられるがそれらに限定されない。例えば、以下を参照のこと:Salminen et al.1996.Antonie Van Leeuwenhoek 70:347−358;Elmer et al,1996.JAMA 275:870−876;Rafter,1995.Scand.J.Gastroenterol.30:497−502;Perdigon et al,1995.J.Dairv Sci.78:1597−1606;Gandi,Toxvnsenal Lett.Doctors & Patients,pp.108−110,Jan.1994;Lidbeck et al,1992.Eur.J.Cancer Prev.1:341−353。
本発明は、以下を提供する。
(項目1) 分離されたBacillus株を含む組成物であって、該株は:
(a)乳酸を生成し、
(b)20−44℃の範囲の至適増殖温度を有し、そして
(c)2−5のpH範囲で増殖する、
組成物。
(項目2) 上記株は、L(+)右旋性乳酸を生成し、そして約90℃までの温度に耐性の胞子を生成する、項目1に記載の組成物。
(項目3) 上記株は、Bacillus coagulans、Bacillus stereothermophilus、Bacillus thermoacidurans、Lactobacillus sporogenes、Bacillus smithii、Bacillus dextrolacticus、Lactobacillus cereale、および Bacillus recemilacticusからなる群より選択される、項目1に記載の組成物。
(項目4) 上記株は、Bacillus coagulansである、項目1に記載の組成物。
(項目5) 上記株は、Bacillus coagulans GBI−1、Bacillus coagulans GBI−20、Bacillus coagulans GBI−30およびBacillus coagulans GBI−40からなる群より選択される、項目1に記載の組成物。
(項目6) 項目1に記載の組成物に由来する、細胞外産物。
(項目7) 分離されたBacillus株を含む組成物であって、該株は、乳酸を産生し、そして20−25℃の範囲の至適増殖温度を有する、組成物。
(項目8) 上記株は、L(+)右旋性乳酸を産生し、そして約90℃までの温度に抵抗性の胞子を産生する、項目7に記載の組成物。
(項目9) 上記株は、Bacillus coagulans、Bacillus stereothermophilus、Bacillus thermoacidurans、Lactobacillus sporogenes、Bacillus smithii、Bacillus dextrolacticus、Lactobacillus cerealeおよびBacillus recemilacticusからなる群より選択される、項目7に記載の組成物。
(項目10) 上記株は、Bacillus coagulansである、項目7に記載の組成物。
(項目11) 上記株は、Bacillus coagulans GBI−20である、項目7に記載の組成物。
(項目12) 項目7に記載の組成物に由来する、細胞外産物。
(項目13) 分離されたBacillus株を含む組成物であって、該株は、乳酸を産生し、25−35℃の範囲の至適増殖温度を有する、組成物。
(項目14) 上記株は、L(+)右旋性乳酸を産生し、そして約90℃までの温度に対して抵抗性の胞子を産生する、項目13に記載の組成物。
(項目15) 上記株は、Bacillus coagulans、Bacillus stereothermophilus、Bacillus thermoacidurans、Lactobacillus sporogenes、Bacillus smithii、Bacillus dextrolacticus、Lactobacillus cereale、およびBacillus recemilacticusからなる群より選択される、項目13に記載の組成物。
(項目16) 上記株は、Bacillus coagulansである、項目13に記載の組成物。
(項目17) 上記株は、Bacillus coagulans GBI−30である、項目13に記載の組成物。
(項目18) 項目13に記載の組成物に由来する、細胞外産物。
(項目19) 分離されたBacillus株を含む組成物であって、該株は、乳酸を産生し、そして35−40℃の範囲の至適増殖温度を有する、組成物。
(項目20) 上記株は、L(+)右旋性乳酸を産生し、そして約90℃までの温度に対して抵抗性の胞子を産生する、項目19に記載の組成物。
(項目21) 上記株は、Bacillus coagulans、Bacillus stereothermophilus、Bacillus thermoacidurans、Lactobacillus sporogenes、Bacillus smithii、Bacillus dextrolacticus、Lactobacillus cereale、およびBacillus recemilacticusからなる群より選択される、項目19に記載の組成物。
(項目22) 上記株は、Bacillus coagulansである、項目19に記載の組成物。
(項目23) 上記株は、Bacillus coagulans GBI−40である、項目19に記載の組成物。
(項目24) 項目19に記載の組成物に由来する細胞外産物。
(項目25) 病原性細菌感染を阻害する方法であって、項目1に記載の組成物に感染部位を接触する工程を包含する、方法。
(項目26) 病原性細菌感染を阻害する方法であって、Bacillus coagulans組成物に感染部位を接触させる工程を包含する、方法。
(項目27) 上記感染部位は、胃腸管である、項目26に記載の方法。
(項目28) 上記感染部位は、皮膚または粘膜である、項目26に記載の方法。
(項目29) 上記組成物は、生存する栄養細菌細胞を含む、項目26に記載の方法。
(項目30) 上記組成物は、細菌胞子を含む、項目26に記載の方法。
(項目31) 上記組成物は、Bacillus coagulansの細胞外産物を含む、項目26に記載の方法。
(項目32) 上記組成物は、10mg−10g/日の用量で投与される、項目26に記載の方法。
(項目33) 上記組成物は、1×10 2 −1×10 14 の生存する栄養細菌細胞/日の用量で投与される、項目29に記載の方法。
(項目34) 上記組成物は、1×10 2 −1×10 14 の胞子/日の用量で投与される、項目30に記載の方法。
(項目35) 上記組成物は、経口、経頬、局所、経膣、経鼻、経眼または経耳で投与される、項目26に記載の方法。
乳酸産生細菌種(例えば、Lactobacillus,BifidiobacteriumおよびBacillusの大部分)は、一般に、胆汁(特にヒト胆汁)の過酷な(すなわち酸性の)pH環境下においてそれらが不安定であることに起因して、腸のコロニー形成のためには不適切であると考えられてきた。しかし、Bacillus coagulans(本明細書において開示される新規株を含む)は、胆汁のような胃腸管で生存およびコロニー形成し、そしてこの低いpH範囲において増殖することが見出された。特に、このヒト胆汁環境は、動物モデルの胆汁環境とは異なり、それゆえ、ヒト胃腸管モデルにおけるBacillus coagulansの精確な説明は今まで全くなかった。
抗生物質は、ヒトおよび動物の両方における病原性微生物を制御するために使用される。不幸なことに、抗微生物剤(特に広スペクトル抗生物質)の広汎な使用により、多数の深刻な臨床的結果を生じた。例えば、抗生物質は、胃腸管内における消化機能および健康に寄与する有益で病原性ではない微生物(すなわち、叢)をしばしば殺傷する。従って、再発(感染およびそれに関連する症状の戻り)および二次日和見感染はしばしば、胃腸管内の乳酸産生叢および他の有益な叢の枯渇から生じる。
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は、過去10年間において重要な院内感染病原体として出現した。最初に米国で報告されたのは1989年であり、これらの生物は、迅速に米国中へと拡散した。特にEnterococcus jaecium株のVREは、しばしば、受容性の腸球菌の処置に有効なすべての抗生物質に対して耐性である。この状況により、VRE感染を処置する臨床医は、至適ではない殺菌剤(例えば、クロラムフェニコール)または治療上の選択肢がないという状況になった。感染制御手段およびバンコマイシンの使用の減少を通じたVREの蔓延を抑える努力はあまり効果を上げていない。
MDR腸球菌のコロニー形成および感染は世界的に生じている。書記の報告では、米国において、VREによって生じた院内感染の比率は、1989年と1993年の間に20倍を超えて(すなわち、0.3%から7.9%)増加した。このことは、迅速な拡散を示す。あらたなデータベース技術(例えば、The Surveillance Network(TSN)Database USA)は今や、種による耐性プロフィールの評価を可能にする。TSN Databaseは、100を超える米国内の臨床研究所から毎日データを収集しそしてコンパイルしており、可能な研究所試験誤差を同定し、そして公衆衛生を脅かす耐性プロフィールおよび機構(例えば、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)の出現を検出する。1995年と1997年9月1日との間にTSN Databaseにより収集されたデータを分析して、バンコマイシン耐性の初期増加がバンコマイシンに特有であるかどうか、それが連続的な傾向を表したかどうか、および種分化がこの傾向を分析するにおいて定性的に重要であるかどうかを決定した。耐性拡散において1995年から1997年にはほとんど変化が生じなかった。対照的に、Enterococcus faeciumのバンコマイシンおよびアンピシリン耐性は、警鐘を鳴らす程度に増加した。例えば、1997年には、1482のEnterococcus faecium 分離体のうち771(52%)がバンコマイシン耐性を示し、そして1474の分離物のうち1220(83%)がアンピシリン耐性を示した。Enterococci faecum耐性にもかかわらず、Enterococci faecalisは、TSN Databaseにおける2つのEnterococcus種が断然最も一般的に遭遇したままであった。Enterococcus faecalis対Enterococcus faeciumの総合分離体は、約4:1であり、血液分離体は3:1であり、そして尿分離物は5:1であった。この観察は、生存戦略および治療上の成功の確率における重要な相違を過小評価すり、重要な因子が通常、これらの生物をEnterococcus種または腸球菌と一緒にすることによってあいまいになる。
近年になって、後天的なバンコマイシン耐性の腸球菌における警告的な発生があった。バンコマイシンは、1950年から臨床で使用されているが、これは、1970年代後半および特に1980年代まではそれほど顕著には使用されていなかった。複数の細菌遺伝子がバンコマイシン耐性の発生に関与することから、そのような耐性の発生は、簡単でもなく、最近のことでもなかった。
MDR腸球菌感染(例えば、心内膜症または菌血症)を処置するために適切な抗生物質はしばしば、好中球減少症の存在下では利用可能ではない。ペニシリンとバンコマイシンとの組合せ、シプロフロキサシンとアンピシリンとの組合せ、またはノボビオシンとドキシサイクリンとの組合せがとりわけ使用されてきたが、予測不可能であり得、そして臨床的に実証されないままである。広スペクトルアプローチの実質的な欠点は、より多くの生物が感染し(すなわち、保護的プロバイオティック生物および病原体の両方)、より多くの耐性が進化する機会が増えることである。広スペクトル抗生物質は、特定の診断の非存在下で経験的治療を可能とし、そして短期での投資に対してより実質的な見返りを生成する。しかし、広スペクトルの抗生物質は、疾患発生生物のみならず、まれな変異または遺伝子交換事象により耐性を発生するに十分大きな数で存在するプロバイオティック生物にも影響を与える。
医療および薬学の学界が広スペクトル治療の使用および開発を主要な治療様相として依存することを継続する限り、開発中の他の治療剤の様相(例えば、標的化治療)が存在するが、薬物導入、続く耐性の出現のサイクルは、疑いなく継続する。
Bacillus coagulansは、Bacillus属のメンバーであり、胞子形成性であり、これは、胃の酸性環境で活性化され、腸の中で,出芽および増殖し得、好ましい乳酸のL(+)光学異性体を生成し、そして多くの細菌および真菌の病原体の増殖を有効に妨害し得る。以下の表1は、乳酸産生細菌およびその類似物の生化学的属性を示す比較チャートである。
公知のLactobacillus種は、一般的に消化管の過酷な(すなわち酸性)pH環境(例えば、胆汁、特にヒト胆汁の存在下)における不安定性のため腸の集落形成に不適切と考えられている。この不安定性は、プロバイオティック物として乳酸産生細菌株の使用がより活発に探求されない主な理由の1つである。
通性好気性生物:Bacillus coagulansは、遊離酸素を含む環境または偏性嫌気性環境のいずれかにおいて十分に増殖する能力を有する。このことは、LactobacilliおよびBifidobacteriaが好気性耐性でないという事実のため重要である。従って、本質において、これらの上記の細菌種は、偏性嫌気性であり、そして遊離酸素を含む環境においては十分に増殖しない。Bacillus coagulansは、遊離酸素環境において生存可能であるため、表面活性処方(例えば、皮膚粉末、クリーム、軟膏など)において使用され、病原体の過剰増殖に対して予防的に作用し得る。
(4.Bacillus coagulansの生物学的「安全性」)
Bacillus coagulansは、ほとんどの一般的なLactobacillusおよびBifidobacterium種の使用より長い安全の歴史を享受する。LactobacillusおよびBifidobacterium種は、健康食品店で一般に「栄養性補助」として販売されているか、または培養された乳製品の生成において使用される。
(1)科学的手順。
GRASに列挙された生物は、「正常な」免疫応答性個体において使用のため安全であるが、感受性の高い個体(例えば、免疫抑制、免疫無防備状態、器官移植など)は、生物学的に安全であると考えられる細菌生産物の摂取を介して菌血症または敗血症になるために危険な状態であり得る。Lactobacilliが激しい全身性感染(すなわち、日和見病因)に連坐する仲間による評価論文があるが、Bacillus coagulans媒介病因を示す報告はない。前述にもかかわらず、研究は、Bacillus coagulansのこれらの新規の株が、このような日和見病因に対して任意に強力であるかどうかを決定するために免疫無防備状態マウス/ラットにおいて最近進行中である。
バクテリオシンは、プロデューサー細菌に密接に関連する種に対する殺菌性活性を有するタンパク質またはタンパク質粒状複合体である。腐敗性生物に対する乳酸産生細菌(例えば、Bacillus coagulans)の阻害活性は、特にバクテリオシンの生成に起因することが考えられる。
ヒトにおいて、両方の異性体は、腸管から吸収される。L(+)乳酸は、グリコーゲン合成において完全かつ迅速に代謝されるが、それに対してD(−)乳酸はより低速で代謝され、そして代謝されない酸は、尿中に排出される。代謝されない乳酸の存在は、胎児において代謝性アシドーシスを生じる。Lactobacillus acidophilusは、D(−)形態を生成し、従って、臨床的利益は疑わしい。対照的に、Bacillus coagulansは、L(+)乳酸のみを生成し、従って、D(−)形態を生成する乳酸産生細菌の他の種より好ましい。
乳酸産生細菌の以前に利用可能であった株(Bacillus coagulans ATCC型株#31284を含む)は、種々の因子に起因して、プロバイオティックスとして効果的でなかった。これらの因子としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:それらの高い最適増殖温度(すなわち>40℃)要件およびそれらの芽胞発芽のための80℃「芽胞ショック」の要件。これらの要件は、プロバイオティックスとして、(例えば、抗生物質耐性胃腸病原体の処置における)治療的組成物などにおけるこれらの以前に利用可能であったBacillus coagulansの株の使用とは適合しない。
Bacillus coagulans 1%分離物−GBI−1と示す
Bacillus coagulans 20℃分離物−GBI−20と示す
Bacillus coagulans 30℃分離物−GBI−30と示す
Bacillus coagulans 40℃分離物−GBI−40と示す。
本発明は、本明細書中に開示される治療的組成物または治療システムを用いて、抗生物質耐性細菌の胃腸感染を処置、低減または制御する方法を意図する。開示された処置方法は、胃腸の感染と関連する病原性細菌の増殖を阻害し、そしてこれらの病原性細菌感染の有害な生理学的影響/症状を付随して緩和するように機能する。
本発明はまた、動物の胃腸管における寄生生物および/または抗生物質耐性病原性生物の増殖を阻害するための組成物および使用方法を開示する。本明細書中で使用される場合、用語「病原体」および「寄生生物」は、動物の胃腸管および/または糞便中で増殖する有害な生物の状況で交換可能に用いられるが、これらの用語が異なる意味を有することは理解される。
Bacillus coagulansは、好気性かつ通性であり、そして代表的には2重量%までのNaClを含有する栄養ブロス中で、pH5.7〜6.8で培養されるが、NaClもKClも増殖には必要ない。約4.0〜7.5のpHが、胞子形成(すなわち、胞子の形成)の開始に至適である。本明細書において開示されたBacillus coagulansの新規な株は、20℃〜40℃で至適に増殖し、そして胞子は低温殺菌に耐え得る。さらに、この細菌は、硝酸供給源または硫酸供給源を利用することにより通気性および有機栄養の増殖を示す。
特定の増殖条件がより効率的であり、ここで高レベルの胞子形成を生じる培養物を生成することが実証されている。例えば、胞子形成は、培養培地が10mg/lのMgSO4サルフェートを含む場合に強化されることが実証されている。ここでは、増殖細胞に対する胞子の比が約80:20で生成される。さらに、特定の培養条件は、代謝酵素のスペクトルが特に本発明に適している(すなわち、強化されたプロバイオティック活性および生分解性に関する乳酸および酵素の産生)細菌胞子を産生する。これらの前述の培養条件により産生される胞子が好ましいが、生存しているBacillus coagulans胞子を産生する種々の他の適合する条件が、本発明の実施において利用され得る。
(i)スモールスケールの培養
Bacillus coagulansのスモールスケールの培養は、上述のグルコース酵母エキス(GYE)培地を用いることにより達成し得る。この培地に播種し、そして細胞密度が約1×108〜1×109細胞/mlになるまで増殖させた。この細菌を標準的なエアリフト発酵槽を利用して30℃で培養した。胞子形成のために受容可能なMnSO4の範囲を、1.0mg/l〜1.0g/lに見出した。この栄養細菌細胞は、65℃まで活性を有して繁殖し得、そして胞子は90℃まで安定である。
Bacillus coagulansのラージスケールのバッチ発酵は、上述のグルコース酵母エキス(GYE)培地を用いて達成され得る。発酵槽は、次のものを備え得る:60psiの圧力等級を有する500リットル314シリーズのステンレスエアリフト発酵槽;インプロセスの電極を備えたHanna duel設定pH値制御システム;滅菌空気の供給のために0.2μmのインラインフィルターを備えた高圧タービン送風機;10kwプロセス温度制御装置;および適切な高バースト圧用ステンレススチールの衛生ホースおよび金具。
Bacillus coagulansの胞子の乾燥培養物を、例えば、次のようにして調製し得る。約1×107個の胞子を、30g(wt/vol)のGYE培地、デキストロース、および無機物を含む1リットルの培養培地に播種した。この培養物を、37℃で72時間、高酸素環境下で保持し、約15×1010個の細胞/g(培地)を有する培養物を生成した。次いでこの培養物を濾過して液体培養培地を除去し、得られた細菌のペレットを水で再懸濁し、そして凍結乾燥した。この凍結乾燥した細菌を、標準的で優れた製造実験(cGMP)の方法を用いて細かい「粉末」にした。
Bacillus coagulansの培養物を、具体的な実施例A(i)〜(ii)に記載されるように調製した。記載されるように、培養物を5日間保持した。この培養物をまず250°Fで30分間オートクレーブし、次いで4000r.p.m.で15分間遠心分離した。得られた上清を回収し、そして未使用の0.8μmのフィルターを備えたブフナー漏斗によるミクロン以下濾過に供した。次いで濾液を回収し、0.2μmのNalge真空フィルターを通してさらに濾過した。次いで得られた濾液を回収した(培養培地1リットルあたり約900mlの容量)。これは細胞外生成物を含有する液体からなり、定量的に分析され、そしてその後の阻害実験に用いられた。
20mlの培養上清を、バッファーA(0.25M Tris HCl;pH8.0)で平衡化した分析用Mono9クロマトグラフィーカラム(Pharmacia)にロードし、BioCAD Sprintクロマトグラフィーシステム(Perseptive Biosystems、Inc.)を用いて2ml/mmで稼動させた。このカラムを15mlのバッファーAで洗浄し、そして12分間の時間枠に渡って、0%B(すなわち、バッファーBは、3MのNaCl水溶液である)〜40%Bの範囲の直線勾配で溶出した。次いでこのカラムを100%Bで5分間洗浄した。続いてこのカラムを、バッファーAで再度平衡化した。吸光度を280nmでモニターして、細菌のタンパク質中に見出される芳香族アミノ酸(すなわち、チロシン)の溶出を検出した。
Uvikon930走査分光光度計(Kontron Instruments)を用い、1cmの石英キュベットに入れて、200nmおよび600nmの波長の間で異なる吸光スペクトルを決定した。基準線は、水または培養培地を用いて決定した。
電気泳動を、Laemmliの方法(Laemmli、1970、Nature 227:680−685を参照のこと)により実施した。アクリルアミドゲルを1mmのカセット(Novex)に流し込み、そして市販品供給者の推奨(すなわち、120ボルト、90分間[12%ゲル]および2時間[16%])に従い実行した。次いでこのゲルを、Blumらの方法(Blumら、1987.Electrophoresis 8:93−99)により銀染色した。16%のアクリルアミドが、最もBacillus coagulansのタンパク質を分離することが見出された。全てのサンプルを電気泳動のための調製の前に水に対して透析し、塩が結合した電気泳動の人為的産物を改善した。広範囲のタンパク質マーカー(BioRad)を、タンパク質の分子量決定のために用いた。
5mlの培養上清を、2mlのアセトニトリル、ベンゼンまたは24:1(v/v)のクロロホルム:イソアミルアルコールを用いて約2時間抽出した。この相は4時間で分離が可能となり、これをさらに5,000×gで10分間遠心分離した。次いで有機相を0.2μmのPVDFフィルター(Gehnan Acrodisc LC−13)を通して濾過し、そして20mM Tris−HCl(pH7.5)の移動相中のEconosil C−18 10U HPLCカラム(Altech)にロードした。計5分後に溶出を開始した(水中で60%アセトニトリル(ACN)までの15分間の直線勾配)。60%ACNで5分間溶出を続け、次いでカラムを20mM Tris−HCl(pH7.5)で洗浄し、そして再度平衡化した。
(生存細菌コロニーの分離および特徴付け)
(希釈および熱処理)
約1gの凍結乾燥したBacillus coagulansのサンプルを、表面が滅菌されたホモジナイズ用容器に置いた。約200mlの滅菌生理食塩水の希釈溶液(1リットルあたり、8.5mgの塩化ナトリウムおよび25mgのラウリル硫酸ナトリウムを含む)を加え、そしてこの混合物を12,000〜15,000rpmで5分間ホモジナイズした。
グルコース酵母エキス(GYE)寒天培地を溶解し、次いで水槽中で45℃まで冷却した。サンプル1つあたり、合計5つのペトリ皿を用いた。熱処理した最終希釈チューブの1mlを、各ペトリ皿に加え、次いで上述の溶解されたGYE寒天培地5mlをペトリ皿に加えそして完全に混合した。固まったら、このプレートを逆さにした位置で、40℃で合計48時間インキュベートした。
30〜300のコロニーを示すプレートをカウントのために選択した。コロニーの合計数でほとんど変化のないプレートをカウントし、次いでプレートあたりの平均数を計算した。プレートあたりのカウントされたコロニーの平均数に希釈因子の逆数をかけることにより、サンプル1グラムあたりの生存細胞数を得た(例えば、プレートあたりの平均コロニー数が90であり、そして最終希釈因子が2×10-6である場合、その時の生存胞子数は、1グラムあたり90×(2×106)または1.8×1010個の生存胞子であった)。
図1は、棒グラフの形式で、トリプチカーゼダイズブロス(TSA)培地かまたはグルコース酵母エキス(GYE)培地のいずれかでの、Bacillus coagulans 1%分離体(GBI−1);ATCC−99%分離体;5937−20℃分離体(GBI−20);および5937−30℃分離体(GBI−30)の最小培養温度および最適培養温度を説明する。
(材料および方法)
合計4つのBacillus coagulans株の培養物を、pH変動試験、有機栄養プレートカウント、およびトリプチックダイズブロス(TSB)培地で28時間の間の4時間間隔の培養増殖物の光学的な透過率(%)での光学密度(OD)により分析した。これらの株として、以下が挙げられる:20℃ Bacillus coagulans分離体(GBI−20℃);30℃ Bacillus coagulans分離体(GBI−30℃);ATTC 99% Bacillus coagulans分離体(ATCC99%);および1% Bacillus coagulans分離体(GBI−1)。
(実験結果)
表9〜11から確認され得るように、異なる間隔でのL(+)乳酸産生に関して、すべての分離体の間に顕著な変化がある。細胞密度に対応するこの間隔を、Vitek機を540nmまたは680nmのいずれかで稼動させて、光透過率を用いて、およびTSBでの標準のプレートカウントを用いて決定した。20℃ Bacillus coagulans分離体(GBI−20℃)および30℃ Bacillus coagulans分離体(GBI−30℃)は、1% Bacillus coagulans分離体(GBI−1)およびATTC 99% Bacillus coagulans分離体よりも、高増殖速度を提供し、それは8時間の間隔およびその後の発酵ブロスの低下したpHにおいてより顕著に有効であった(TSBを発酵基質として用いた)。これらの結果は、上述のこれらの株が、1% Bacillus coagulans分離体(GBI−1)およびATTC 99% Bacillus coagulans分離体のいずれかよりも、Escherichia、Campylobacter、Candida、ClostridiumおよびStaphylococcusのようなpH特異的な疾患を和らげることについて有効であることを示すようだ。
(GBI−1およびATCC−99% Bacillus coagulans分離体)
Bacillus coagulans種の2つの培養物を増殖/終点の速度論的試験を用いて分析した。これらの種として:1% Bacillus coagulans分離体(GBI−1)およびATCC−99% Bacillus coagulans分離体が挙げられる。
Bacillus coagulans種の2つの培養物を増殖/終点の速度論的試験を用いて分析した。これらの種として:20℃ Bacillus coagulans分離体(GBI−20)および30℃ Bacillus coagulans分離体(GBI−30)が挙げられる。
ATCC型の種であるBacillus coagulans Hammer(ATCC番号31284)と本明細書中で開示されたBacillus coagulansの新種を区別するために、炭素源認識パターンによる微生物の同定および特徴付けのためにバイオログマイクロプレートシステムTM(Biolog Microplate SystemTM)を使用した。ATCC型の種(ATCC番号31284)の接種物を3個のトリプチカーゼダイズブロスの入ったフラスコに入れた。次に、温度に起因する任意の細菌選択に関して補正するために、これらのフラスコを異なる温度でインキュベーションした。30時間のインキュベーション後、各ブロスフラスコからの一定分量をラミナーフローバイオロジカルキャビネット中で無菌的に移し、予め調製して乾燥させたペトリ皿中のTSA培地にプレートした。30℃、35℃および40℃で24時間および48時間のインキュベーション後、コロニー形成単位(CFU)に関する調査を行う。
一般的に、パーセント色変化が40と等しいかもしくはそれより大きい値であると見出された場合、所定のウエル内の反応を「陽性」と考えた。しかし、各基質が異なり得、そして40より小さい値の陽性試験が可能であり得るパラメーターとしてこの値を経験的に決定しなければならない。使用されたコンピュータアルゴリズムは、再現性およびオペレーターによる偏りの回避を確実にする標準化設定を提供する。使用されたすべての炭素源の名前は、応答とは関係なしに結果として提供される。
(GC−FAMEプロセシング)
細菌種をトリプチカーゼダイズ寒天(TSA)プレートに画線接種した。次に24時間のインキュベーションに続いて、TSAプレートを刊行された標準的なGC−FAME方法論によりガスクロマトグラフィー脂肪酸メチルエステル(GC−FAME)分析のために調製した。続いて、細菌種を好気性菌(TSBA)および臨床的好気性菌(CLIN)コンピュータデータベースの両方に対して調べた。GC−FAME分析の結果を以下の表14に示す。
(16SリボソームRNA(rRNA)配列分析)
(材料および方法)
16SリボソームRNA(rRNA)配列分析を、Bacillus coagulans菌株:GBI−1;ATCC−99%;GBI−40;GBI−30;およびGBI−20に関して実施した。
全ての実験結果を、遺伝的距離形式(これは、本質的に相同性パーセントと正反対である)で示すことに注意すべきである。
アミノペプチダーゼのプロファイリングまたは活性を使用して、細菌および真菌を種および亜種に区別し(例えば、Hughesら、1988、LacZY gene modified peptidase activity inPseudomonas aureofaciens.Phytopathology 78:1502;Hughesら、1989、Identification of immobilized bacteria by aminopeptidase profiling.Anal.Chem.61:1656−1660を参照のこと)、ならびに寄生虫の生態学的地位を規定し、そして選好性生物のための培地を開発した。時間決定の(time−resolved)96ウェルプレート蛍光計の近年の開発は、細菌同定のためのペプチダーゼプロファイルを得るための迅速かつ高感度な方法を提供する。Mossmanら、1997.Aminopeptidase profiling using a time−resolved,96−well plate filter fluorometer.Appl.Spectroscopy 51:1443−1446を参照のこと。
開示されたアミノペプチダーゼのプロファイリング分析は、Mossmanら、1997、Appl.Spectroscopy 51:1443−1446によって示されたような方法論に従う。各Bacillus coagulans分離物を、Tryptic Soy Broth(TSB)寒天プレート上で、このプレートを10mM pH7のリン酸緩衝液から洗浄する前に、24時間、最初に培養した。以下の表16は、本発明に使用された種々のBacillus coagulans菌株の培養条件を示す。
培養後、96ウェルの平底で黒色のポリスチレンプレート(FluoroNunc;Nalge−Nunc,Naperville,IL)の各セルに0.5mlを置く前に、細胞密度を、540nm(85% 透過率)での分光測光法によって2.5×106細胞/mlに調整した。各ウェルは、20個の非蛍光L−アミノ酸−β−ナフチルアミド基質(Sigma Chemical CO.,St.Louis,MI)のうちの1つを、1×10-4Mの終濃度で含んだ。300μlのマイクロプレートウェル容積の平衡は、250μlの10mM リン酸緩衝液からなった。
有意な差異を、これらのBacillus coagulans菌株の酵素プロファイルに検出し、これは、16S rRNA配列決定、GC−FAME、およびBiolog同定に関する他の方法では同一である。このデータを、以下に列挙される各々のアミノペプチダーゼ酵素活性に関する蛍光強度をプロットするヒストグラム形式で、4つのBacillus coagulans菌株の各々に関して示す。図9は、Bacillus coagulans 99%ATCC分離体に関するアミノペプチダーゼ酵素活性の各々に対する蛍光強度のヒストグラムプロットを示し;図10は、Bacillus coagulans GBI−1分離体に関するアミノペプチダーゼ酵素活性の各々に対する蛍光強度のヒストグラムプロットを示し;図11は、Bacillus coagulans GBI−30分離体に関するアミノペプチダーゼ酵素活性の各々に対する蛍光強度のヒストグラムプロットを示し;そして図12は、Bacillus coagulans GBI−20分離体に関するアミノペプチダーゼ酵素活性の各々に対する蛍光強度のヒストグラムプロットを示す。図9〜図12に示されるように、特定のアミノペプチダーゼ各々およびコントロールを、番号1〜24を用いて同定する。これらの番号は以下である:
番号12(リジンアミノペプチダーゼ)および番号22(β−ナフチルアミン、100%コントロール)に対する活性は、「オフスケール(off−scale)」であることが見出された場合、プロットしない。全ての細胞密度を、85%Tで標準化した。
Bacillus coagulans栄養細菌および胞子のバンコマイシン耐性Enterococci(VRE)コロニー形成を阻害する能力を試験した。本発明の開示の前に、VREによる腸コロニー形成の量または持続期間のいずれかの減少に利用可能な、有効な治療はなかった。例えば、多くの抗生物質は、VREコロニー形成に対する非常に一過性の効果のみを有することを示している。従って、VREコロニー形成の改善のために安全かつ有効な治療薬の開発は、VRE感染の潜在的に致命的な結果、患者間のVRE感染、病院費、ならびに患者および保健医療者の不便さを有意に軽減する役割を果たす。
マウスモデル(VRE腸コロニー形成の持続に対する種々の抗生物質の効果を研究するために初めに開発した)を、これらの実験に用いた。総計33匹のマウスを用いる、実験の2つのセットを行った。約5×108VREを経口強制飼養により投与する一方で、クリンダマイシンを毎日、5日間、同時に皮下投与することにより、高レベルのVREコロニー形成を33匹全てのマウスにおいて確立させた。この方法は、一貫して、マウスにおける高レベルのVREの致死的コロニー形成の発生を生じる(平均=9log10CFU/1gの糞)。
Kirby−Bauer抗菌性感受性試験:
以下に対する感受性:
アンピシリン、シプロフロキサシン、トリメトプリム−スルファメトキサゾール、リファンピン、エリトロマイシン、バンコマイシン、ゲンタミシン、およびオキサシリン以下に対する中間の感受性:テトラサイクリン
Vitek機器(Machine)に基づく感受性試験:
以下に対する感受性:
ペニシリン、バンコマイシン、ゲンタマイシン(500μg/ml)、ストレプトマイシン(2,000μg/ml)、ニトロフラントイン、ノルフロキサシン、およびクロラムフェニコール
以下に対する耐性:
テトラサイクリン
ニトロセフィン(nitrocefin)試験:
陽性の低レベルのβラクタマーゼ産生
(マウスのコロニー形成)
Bacillus coagulansを8匹のマウスに与えて、引き続く正式な実験において用いる用量を決定した。全てのマウスを、Bacillus coagulansの投与の前に、高レベルのVRE(>9log10CFU/糞1g)を用いてコロニー形成させた。コントロールマウスは処置を受けなかった。Bacillus coagulansを、胃強制飼養により、以下の3つの異なる用量で、毎日投与した:1.5×106CFU/kg=通常のヒト用量、2.5×108CFU/kg、および3.5×109CFU/kg。糞におけるVREのレベルを、5日後に決定した。これらの予備研究の結果を以下の表17に示す。
競合的阻害または排除:これは、ほとんどのBacillusが、基質および微量鉱物についての他の生物を凌ぐ競合の能力である。
微小環境改変(Micro−Enviroment Modification):これは、酸(例えば、乳酸、酢酸など)の産生または抗菌特性を有する他の薬剤による細菌の細胞膜の、物理学的もしくは生化学的特性または活性を変化させるように通常働く。
本発明の特定の実施形態の前述の詳細な説明から、胃腸管内病因およびそれらに関連する疾患の予防および処理のための、乳酸産生細菌(好ましくは、Bacillus coagulans)の利用のための独特な方法論が、開示されていることが容易に明らかであるべきである。特定の実施形態が、本明細書中に詳細に開示されているが、これは、例示のみの目的ために実施例としてなされており、そして添付された特許請求の範囲に関する制限として意図されない。特に、種々の置換、変更および改変が、特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神および範囲から逸脱することなく本発明に対してなされ得ることが、本発明者らにより意図される。例えば、本発明の治療組成物に利用される特定の抗生物質の選択は、本明細書中に記載される実施形態の知見を鑑みて、当業者に慣用的な事項であると考えられる。
Claims (15)
- 分離されたBacillus coagulans株であって、該株は:
(a)Bacillus coagulans Hammer株(ATCC第31284号)よりも多くのリジンアミノペプチダーゼを産生する株;
(b)Bacillus coagulans Hammer株(ATCC第31284号)よりも多くのリジンアミノペプチダーゼを、かつ株(a)よりも多くのフェニルアラニンアミノペプチダーゼを産生する株;および
(c)Bacillus coagulans Hammer株(ATCC第31284号)、株(a)および株(b)よりも多くのプロリンアミノペプチダーゼを産生する株
からなる群より選択される、株。 - Bacillus coagulans株(a)である、請求項1に記載の分離されたBacillus coagulans株。
- Bacillus coagulans株(b)である、請求項1に記載の分離されたBacillus coagulans株。
- Bacillus coagulans株(c)である、請求項1に記載の分離されたBacillus coagulans株。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の分離されたBacillus coagulans株に由来する細胞外産物であって、該細胞外産物は、精製された該分離されたBacillus coagulans株の培養物の上清または濾液である、細胞外産物。
- 病原性細菌感染を阻害するためのBacillus coagulans組成物であって、該組成物は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の分離されたBacillus coagulans株を含み、該組成物は感染部位と接触されるものである、組成物。
- 前記感染部位は、胃腸管である、請求項6に記載の組成物。
- 前記感染部位は、皮膚または粘膜である、請求項6に記載の組成物。
- 前記組成物は、生存する栄養細菌細胞を含む、請求項6に記載の組成物。
- 前記組成物は、細菌胞子を含む、請求項6に記載の組成物。
- 前記組成物は、Bacillus coagulansの細胞外産物を含む、請求項6に記載の組成物。
- 前記組成物は、10mg−10g/日の用量で投与されるものである、請求項6に記載の組成物。
- 前記組成物は、1×10 2 −1×10 14 の生存する栄養細菌細胞/日の用量で投与されるものである、請求項9に記載の組成物。
- 前記組成物は、1×10 2 −1×10 14 の胞子/日の用量で投与されるものである、請求項10に記載の組成物。
- 前記組成物は、経口投与、経頬投与、局所投与、経膣投与、経鼻投与、経眼投与または経耳投与されるものである、請求項6に記載の組成物。
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