JP2012023880A - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの停止中に回転子が微動した場合やノイズ等が発生した場合でも、モータ駆動信号生成が誤動作するのを防止できるブラシレスモータの制御装置を提供することにある。
【解決手段】センサ信号処理回路14は、ホールIC24U,24V,24Wにより検出されたブラシレスモータ20の3相の磁極位置検出信号HU,HV,HWの内、2つの磁極位置検出信号を入力信号とし、該2つの入力信号がそれぞれH,Lを繰り返すときには、第1の出力信号sigAは、そのH,Lの繰り返しに応じて、H,Lを繰り返す信号を出力し、第2の出力信号sigBは、H又はLの一定レベルを出力し、第1の入力信号がH,Lを繰り返すが、第2の入力信号はH又はLの一定レベルのときは、第1及び第2の出力信号は、H又はLの一定レベルを出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラシレスモータの制御装置に係り、特に、磁極位置信号の誤検出を防止するに好適なブラシレスモータの制御装置に関する。
従来、ブラシレスモータを制御する際には、ロータの磁極位置を検出する検出手段(ホール素子センサまたはホールICセンサ等)を、ステータコイルの相数と同一以上設け、そのセンサ検出手段からの出力信号に基づいてブラシレスモータへの通電相の切り替えタイミングを決定することが知られている。ここで、通電相の切り替えタイミングは、センサ信号のエッジを検出して行っている。
しかしながら、センサ信号にノイズがのった場合に、見かけ上、センサ信号の信号パターンが切り替わったような信号が駆動装置に入力されることがある。また、前記センサ信号から誤った信号パターンを駆動装置が受け取り、その信号に基づいて駆動装置が処理した回転信号を出力した場合、外部の装置は回転の異常と認識できない。
従来のブラシレスモータ制御装置では、誤った通電パターンがブラシレスモータに入力された場合、センサ信号の処理回路において、磁極位置変化を検出してからある一定時間経過するまでの間、その検出信号を保持して一定時間中に入力される新たな磁極位置信号を無視するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−123771号公報
しかしながら、ノイズの発生タイミングによっては、見かけ上、センサ信号の信号パターンが切り替わったような信号で、かつ前回の信号パターンに対して連続性を満たす信号となる可能性がある。この場合連続性が満たされていることから、特許文献1記載のものでは、本来より早いタイミングで通電相の切り替えが実施されることになる。
また、外部へ出力する回転信号としてセンサ信号を直接出力する場合、回転子の磁極の切り替わり位置と、センサ位置が合致してモータ駆動が停止し、その状態で外部からの振動等で回転子が微動した時にあたかも回転子が回転しているのと同等な信号が出力されてしまうという問題がある。
本発明の目的は、モータの停止中に回転子が微動した場合やノイズ等が発生した場合でも、モータ駆動信号生成が誤動作するのを防止できるブラシレスモータの制御装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ブラシレスモータの3相のステータコイルのそれぞれに流す電流を制御する3相ブリッジドライブ回路と、電流センサにより検出された前記ステータコイルのそれぞれに流れる相電流と磁極位置検出手段により検出された前記ブラシレスモータの3相の磁極位置検出信号とから求められるモータ電流が、モータ電流指令値となるように、前記ステータコイルの通電電流を制御する駆動信号を前記3相ブリッジドライブ回路に出力するモータ駆動信号生成回路とを有するブラシレスモータの制御装置であって、前記磁極位置検出手段により検出された前記ブラシレスモータの3相の磁極位置検出信号の内、2つの磁極位置検出信号を入力信号とし、該2つの入力信号がそれぞれH,Lを繰り返すときには、第1の出力信号は、そのH,Lの繰り返しに応じて、H,Lを繰り返す信号を出力し、第2の出力信号は、H又はLの一定レベルを出力し、前記第1の入力信号がH,Lを繰り返すが、前記第2の入力信号はH又はLの一定レベルのときは、前記第1及び第2の出力信号は、H又はLの一定レベルを出力するセンサ信号処理回路を備えるようにしたものである。
上記構成により、モータの停止中に回転子が微動した場合やノイズ等が発生した場合でも、モータ駆動信号生成が誤動作するのを防止できるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記センサ信号処理回路は、2個のDタイプフリップフロップから構成され、前記第1の入力信号は、前記第1の出力信号を出力する第1のDタイプフリップフロップのクロック入力に入力し、かつ前記第2の出力信号を出力する第2のDタイプフリップフロップのクリア入力に入力し、前記第2の入力信号は、前記第2のDタイプフリップフロップのクロック入力に入力し、かつ前記第1のDタイプフリップフロップのクリア入力に入力するように構成したものである。
本発明によれば、モータの停止中に回転子が微動した場合やノイズ等が発生した場合でも、モータ駆動信号生成が誤動作するのを防止できるものとなる。
本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置を適用したモータ制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるブラシレスモータにおける磁極位置検出のための各部の位置関係を示す正面図である。 本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置にて用いる磁極位置検出信号HU,HV,HWを示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置に用いるセンサ信号処理回路の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置に用いるセンサ信号処理回路の動作を示すタイミングチャートである 本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置に用いるセンサ信号処理回路の動作を示すタイミングチャートである 本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置に用いるセンサ信号処理回路の動作を示すタイミングチャートである
以下、図1〜図7を用いて、本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態によるブラシレスモータの制御装置を適用したモータ制御システムの構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置を適用したモータ制御システムの構成を示すブロック図である。
モータ制御システムは、モータ制御回路10と、ブラシレスモータ20と、上位装置30とから構成される。
モータ制御回路10は、上位装置30(システム制御装置等)からの指令値に応じて、ブラシレスモータ20の回転を制御する。例えば、ブラシレスモータ20がオイルポンプの駆動に用いられ、そのオイルポンプは変速機を制御するための油圧を発生するために用いられるとすると、上位装置30は、変速機制御装置が相当する。上位装置30は、モータ制御回路10に指令値として、例えば、トルク指令値τm*を出力する。
モータ制御回路10は、指令値信号入力処理回路11と、モータ駆動信号生成回路12と、三相ブリッジドライブ回路13と、センサ信号処理回路14と、状態信号出力処理回路15とを備えている。
ブラシレスモータ20は、3相のステータコイル22U,22V,22Wと、磁極位置を検出するための、ホールIC24U,24V,24Wと回転子の端部に取り付けられた磁石26と、各ステータコイルに流れる電流を検出する電流センサISU,ISV,ISWとを備えている。
ステータコイル22U,22V,22Wには、三相ブリッジドライブ回路13によりバッテリ電圧VBをスイッチングして生成された3相交流が供給され、回転子を回転させる。磁石26は、N極とS極を有する永久磁石である。磁石26は、回転子の端部に取り付けられ、回転子と共に回転する。ホールIC24U,24V,24Wは、磁石26の周囲に等間隔で設けられ、磁石26から発生する磁束の変化を検出して、磁極位置検出信号HU,HV,HWを出力する。各ホールIC24U,24V,24Wは、磁束の変化を検出するホール素子と、ホール素子が出力する正弦波状の磁束検出信号をパルス状の磁極位置検出信号HU,HV,HWに変換する比較器とから構成される。比較器は、比較入力を0とすることにより、正弦波状の磁束検出信号の正の半波の期間、ハイレベルを出力し、負の半波の期間、ローレベルを出力することで、パルス状の磁極位置検出信号HU,HV,HWを出力する。従って、磁極位置を検出する磁極位置検出手段としては、図示したホールICに限らず、ホール素子と、その出力をパルス状に変換する手段を個別に用いることもできる。
次に、モータ制御回路10の各部の構成及び動作について説明する。指令値信号入力処理回路11は、上位装置30が出力するモータトルク指令値τm*を、モータ電流指令値Im*に変換して、モータ駆動信号生成回路12に出力する。
モータ駆動信号生成回路12は、電流センサISU,ISV,ISWによってそれぞれ検出されたU相電流IUと、V相電流IVと、W相電流IW、及び、ホールIC24U,24V,24Wによってそれぞれ検出されたU相磁極位置信号HUと、V相磁極位置信号HVと、W相磁極位置信号HWとから、ブラシレスモータ20に実際に流れるモータ電流Imと算出する。そして、モータ駆動信号生成回路12は、モータ電流Imがモータ電流指令値Im*に一致するように、3相駆動信号Gを生成し、三相ブリッジドライブ回路13に出力する。
三相ブリッジドライブ回路13は、上アームと下アームのそれぞれにスイッチング素子を備え、上アームと下アームが直列接続されたものが、3相のために、3並列で備えられている。三相ブリッジドライブ回路13は、3相駆動信号Gに基づいて、6つのスイッチング素子の内の所定の2つのスイッチング素子をオンすることで、ステータコイル22U,22V,22Wに流す電流を制御する。ここで、3相駆動信号Gには、U相上アームのスイッチング素子をオンオフする駆動信号GUUと、U相下アームのスイッチング素子をオンオフする駆動信号GULと、V相上アームのスイッチング素子をオンオフする駆動信号GVUと、V相下アームのスイッチング素子をオンオフする駆動信号GVLと、W相上アームのスイッチング素子をオンオフする駆動信号GWUと、W相下アームのスイッチング素子をオンオフする駆動信号GWLとが含まれている。
センサ信号処理回路14は、入力した磁極位置検出信号HU,HV,HWに基づいて、ブラシレスモータ20の回転状態を示す信号を出力する。本実施形態では、センサ信号処理回路14は、ブラシレスモータ20が停止している状態で回転子が微動した場合や、磁極位置検出信号HU,HV,HWにノイズが重畳した場合でも、誤動作のないモータ駆動信号sigA,sigBを出力するものであり、その詳細については、図4を用いて後述する。なお、モータ駆動信号sigA,sigBは、ブラシレスモータ20の正転,逆転等のモータの回転状態を示す信号である。
状態信号出力処理回路15は、例えば、磁極位置検出信号HUを入力して、この信号が上位装置30で取り込めるようにレベル変換して、磁極位置検出信号HU’として出力するレベル変換器である。
次に、図2を用いて、本実施形態によるブラシレスモータにおける磁極位置検出のための各部の位置関係について説明する。
図2は、本発明の一実施形態によるブラシレスモータにおける磁極位置検出のための各部の位置関係を示す正面図である。
図2は、回転子の端部に取り付けられた磁石26と、ステータコアのティース21U,21V,21Wと、磁極位置検出センサ24U,24V,24Wの位置関係を示している。
ステータコアのティース21U,21V,21Wは、それぞれ、回転子の外周に120°の等間隔で配置されている。図1に示したステータコイル22U,22V,22Wは、それぞれ、ステータコアのティース21U,21V,21Wに巻回されている。さらに、ティース21U,21V,21Wにそれぞれ隣接して、回転子の外周に120°の等間隔でホールIC24U,24V,24Wが配置されている。
図2は、停止時の状態の一例を示している。すなわち、ティースとロータのマグネットの磁力による吸引力により、ホールICHvとホールICHwは概ね磁極位置上に安定な位置関係で静止している。しかし、ホールICHuはS極とN極の切り替わり位置にさらされる状況となる。その結果、静止時とはいえ、外部からの振動等が印加されると、ホールICHuはS極とN極それぞれを検出することとなり、この信号に何らかの処理を加えなければ、回転子が回転していると誤検出してしまう可能性がある。
なお、このようになる状況は、ホールICHuに限らず、停止位置によりホールICHv,ホールICHwでも同様に発生する可能性がある。また、極低速回転制御等で外部から振動が印加された場合に磁極位置信号が同様に誤動作し、制御回路での制御にも悪影響を与える。
なお、図示の例では、ステータコアのティース21U,21V,21Wをそれぞれ1個ずつ図示しているが、実際には、それぞれ、2個,3個を有している。但し、磁極位置検出センサ24Uは、U相の複数個のティースの内の1個の近傍に配置され、他の磁極位置センサ24V,24Wは、磁極位置検出センサ24Uから120°ずれた位置で、それぞれ、V相及びW相の複数個のティースの内の1個の近傍に配置される。
次に、図3を用いて、本実施形態によるブラシレスモータの制御装置にて用いる磁極位置検出信号HU,HV,HWについて説明する。
図3は、本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置にて用いる磁極位置検出信号HU,HV,HWを示すタイムチャートである。
磁極位置検出信号HUは、図示のように、ハイレベルとローレベルが繰り返すパルス信号である。ブラシレスモータ20の回転子が1回転する間に、1個のハイレベルの信号と、1個のローレベルの信号が出力される。回転子が一定回転で回転するとき、ハイレベルの期間とローレベルの期間は等しいものである。
磁極位置検出信号HVは、磁極位置検出信号HUと同様に、ハイレベルとローレベルが繰り返すパルス信号である。但し、磁極位置検出信号HVは、磁極位置検出信号HUに対して、120°位相がずれている。
磁極位置検出信号HWは、磁極位置検出信号HU,HVと同様に、ハイレベルとローレベルが繰り返すパルス信号である。但し、磁極位置検出信号HWは、磁極位置検出信号HVに対して、120°位相がずれている。
これは、ホールIC24U,24V,24Wが、磁石26の周囲に120°の等間隔で設けられているからである。
なお、図2に示す状態では、ノイズや回転微動のないものであり、磁極位置検出信号はセンサ信号処理回路14により正常なパターンとして処理され、モータ駆動信号の生成に支障が生じることはないものである。
次に、図4〜図7を用いて、本実施形態によるブラシレスモータの制御装置に用いるセンサ信号処理回路14の構成及び動作について説明する。
図4は、本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置に用いるセンサ信号処理回路の構成を示す回路図である。図5〜図7は、本発明の一実施形態によるブラシレスモータの制御装置に用いるセンサ信号処理回路の動作を示すタイミングチャートである
センサ信号処理回路14は、2個のDタイプフリップフロップ14A,14Bを備えている。
ホールIC24Uからの磁極位置検出信号HUは、第1のDタイプフリップフロップ14Aのクロック入力CKに入力し、かつ第2のDタイプフリップフロップ14Bのクリア入力CLに入力する。
ホールIC24Vからの磁極位置検出信号HVは、第2のDタイプフリップフロップ14Bのクロック入力CKに入力し、かつ第1のDタイプフリップフロップ14Aのクリア入力CLに入力する。
第1及び第2のDタイプフリップフロップ14A,14BのD入力にはハイレベルHの信号が入力している。
そして、第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力QAをsigAとし、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力QBをsigBとする。
なお、上記の例では、磁極位置検出信号HU,HVを使用としたが、磁極位置検出信号HWを使用しても同様の効果を得ることが可能である。
次に、図4に示したセンサ信号処理回路14の動作について、図5を用いて説明する。図5は、ブラシレスモータ20が正転した後停止し、この停止状態で、微動した場合を示している。
図5(A)は、センサ信号処理回路14の入力信号である磁極位置検出信号HUを示し、図5(B)は、センサ信号処理回路14の入力信号である磁極位置検出信号HVを示している。図5(C)は、センサ信号処理回路14の第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力信号sigAを示し、図5(D)は、センサ信号処理回路14の第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力信号sigBを示している。
図5の横軸は時間である。そして、時刻t0までの間は、ブラシレスモータ20が正転しており、時刻t0において停止する。そして、停止中の時刻t1において、微動したものとする。
例えば正転時には、図5(A),(B)に示すタイミングで、磁極位置検出信号HU,HVが入力されると、図5(D)に示すように、磁極位置検出信号HVの立ち上がりに同期して、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力信号sigBがHレベルとなる、次に、磁極位置検出信号HUがLになると第2のDタイプフリップフロップ14Bにクリアがかかり、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力sigBはLとなる。正転時は、これがくりかえされ、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力sigBはH,L,H,Lの状態変化となるので、正転時の位置信号として使用可能である。一方、図5(C)に示すように、第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力sigAは、ローレベルのままである。
しかしながら、時刻t0において、ブラシレスモータが静止し、その後時刻t1において微動状態となると、図5(A)に示すように、磁極位置検出信号HUがHまたはLを維持した状態で、図5(B)に示すように、磁極位置検出信号HVのみH,L,H,Lとなる。この場合であっても、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力sigBの信号レベルの変化は発生しないものである。
次に、図6を用いて、ブラシレスモータ20が逆転した後停止し、この停止状態で、微動した場合の動作について説明する。
図6(A)は、センサ信号処理回路14の入力信号である磁極位置検出信号HUを示し、図6(B)は、センサ信号処理回路14の入力信号である磁極位置検出信号HVを示している。図6(C)は、センサ信号処理回路14の第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力信号sigAを示し、図6(D)は、センサ信号処理回路14の第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力信号sigBを示している。
図6の横軸は時間である。そして、時刻t0までの間は、ブラシレスモータ20が逆転しており、時刻t0において停止する。そして、停止中の時刻t1において、微動したものとする。
例えば逆転時には、図6(A),(B)に示すタイミングで、磁極位置検出信号HU,HVが入力されると、図6(C)に示すように、磁極位置検出信号HUの立ち上がりに同期して、第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力信号sigAがHレベルとなる、次に、磁極位置検出信号HVがLになると第1のDタイプフリップフロップ14Aにクリアがかかり、第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力sigAはLとなる。逆転時は、これがくりかえされ、第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力sigAはH,L,H,Lの状態変化となるので、逆転時の位置信号として使用可能である。一方、図6(D)に示すように、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力sigBは、ローレベルのままである。
しかしながら、時刻t0において、ブラシレスモータが静止し、その後時刻t1において微動状態となると、図6(B)に示すように、磁極位置検出信号HVがHまたはLを維持した状態で、図6(A)に示すように、磁極位置検出信号HUのみH,L,H,Lとなる。この場合であっても、第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力sigAの信号レベルの変化は発生しないものである。
以上説明した、センサ信号処理回路14の動作により、入力信号が異常でも制御回路の動作異常を抑止することが可能となる。
センサ信号処理回路14は、ブラシレスモータが正転若しくは逆転する時のように、2つの入力信号である磁極位置検出信号がそれぞれH,Lを繰り返すときには、第1の出力信号は、そのH,Lの繰り返しに応じて、H,Lを繰り返す信号を出力し、第2の出力信号は、H又はLの一定レベルを出力する。なお、磁極位置検出信号である2つの入力信号は、位相がずれた状態で、H,Lを繰り返す信号である。一方、ブラシレスモータが停止した後、微動すると、第1の入力信号である第1の磁極位置検出信号がH,Lを繰り返すが、第2の入力信号である第2の磁極位置検出信号は、H又はLの一定レベルとなり、このときは、第1及び第2の出力信号は、H又はLの一定レベルを出力する。
センサ信号処理回路14は、上記のように動作するものであればよいため、図4に示したように、2個のDタイプフリップフロップを用いる方式の他に、例えば、2個のRSフリップフロップを用いて、第1の磁極位置検出信号を第1のRSフリップフロップに入力し、第2の磁極位置検出信号を第2のRSフリップフロップに入力するとともに、第1の磁極位置検出信号で第2のRSフリップフロップをリセットし、第2の磁極位置検出信号で第1のRSフリップフロップをリセットするようにしても、同様に動作するものである。
次に、図7を用いて、磁極位置検出信号にノイズが重畳した場合の動作について説明する。
図7(A)は、センサ信号処理回路14の入力信号である磁極位置検出信号HUを示し、図7(B)は、センサ信号処理回路14の入力信号である磁極位置検出信号HVを示している。図7(C)は、センサ信号処理回路14の第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力信号sigAを示し、図7(D)は、センサ信号処理回路14の第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力信号sigBを示している。図7の横軸は時間である。
図7では、ブラシレスモータが正転している場合を示しているが、逆転時も同様に動作する。
例えば正転時には、図7(A),(B)に示すタイミングで、磁極位置検出信号HU,HVが入力されると、図7(D)に示すように、磁極位置検出信号HVの立ち上がりに同期して、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力信号sigBがHレベルとなる、次に、磁極位置検出信号HUがLになると第2のDタイプフリップフロップ14Bにクリアがかかり、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力sigBはLとなる。正転時は、これがくりかえされ、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力sigBはH,L,H,Lの状態変化となるので、正転時の位置信号として使用可能である。一方、図7(C)に示すように、第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力sigAは、ローレベルのままである。
ここで、例えば、時刻t2において、磁極位置検出信号HUに破線で示すパルス状のノイズが重畳したとする。この場合でも、第1のDタイプフリップフロップ14Aの出力sigAと、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力sigBのいずれも状態が変化しないため、、第2のDタイプフリップフロップ14Bの出力sigBが、正転時の位置信号として使用可能である。
なお、以上の説明では、磁極位置検出信号HUにノイズが重畳した場合について説明したが、磁極位置検出信号HVにノイズが重畳した場合も同様である。また、磁極位置検出信号HUと、磁極位置検出信号HVの両方にノイズが重畳した場合も同様である。
以上説明した、センサ信号処理回路14の動作により、停止中の微動やノイズの重畳により、入力信号が異常となっても、制御回路の動作異常を抑止することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ブラシレスモータの磁極位置検出センサ信号にノイズが重畳した場合や、低速回転中に外部からモータに振動が印加された場合にセンサ信号出力に、見かけ上、センサ信号の信号パターンが切り替わったような信号が入力された場合であっても、この異常信号を抑止し、正規に駆動する事ができる。
10…ブラシレスモータ制御回路
11…指令値信号入力処理回路
12…モータ駆動信号生成回路
13…三相ブリッジドライブ回路
14…センサ信号処理回路
14A,14B…Dタイプフリップフロップ回路
15…状態信号出力処理回路
20…ブラシレスモータ
21U,21V,21W…ステータコアのティース
22U,22V,22W…ステータコイル
24U,24V,24W…ホールIC
26…磁石
30…上位装置

Claims (2)

  1. ブラシレスモータの3相のステータコイルのそれぞれに流す電流を制御する3相ブリッジドライブ回路と、
    電流センサにより検出された前記ステータコイルのそれぞれに流れる相電流と磁極位置検出手段により検出された前記ブラシレスモータの3相の磁極位置検出信号とから求められるモータ電流が、モータ電流指令値となるように、前記ステータコイルの通電電流を制御する駆動信号を前記3相ブリッジドライブ回路に出力するモータ駆動信号生成回路とを有するブラシレスモータの制御装置であって、
    前記磁極位置検出手段により検出された前記ブラシレスモータの3相の磁極位置検出信号の内、2つの磁極位置検出信号を入力信号とし、該2つの入力信号がそれぞれH,Lを繰り返すときには、第1の出力信号は、そのH,Lの繰り返しに応じて、H,Lを繰り返す信号を出力し、第2の出力信号は、H又はLの一定レベルを出力し、前記第1の入力信号がH,Lを繰り返すが、前記第2の入力信号はH又はLの一定レベルのときは、前記第1及び第2の出力信号は、H又はLの一定レベルを出力するセンサ信号処理回路を備えることを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  2. 請求項1記載のブラシレスモータの制御装置において、
    前記センサ信号処理回路は、2個のDタイプフリップフロップから構成され、
    前記第1の入力信号は、前記第1の出力信号を出力する第1のDタイプフリップフロップのクロック入力に入力し、かつ前記第2の出力信号を出力する第2のDタイプフリップフロップのクリア入力に入力し、
    前記第2の入力信号は、前記第2のDタイプフリップフロップのクロック入力に入力し、かつ前記第1のDタイプフリップフロップのクリア入力に入力するように構成したことを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
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